JP2006527904A - スイッチ装置−プリント配線板−組合せ - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも１つの電磁的なスイッチ装置とプリント配線板とから成る組合せに関する。プリント配線板（２６）と接続して、又は接続なしに使用しようとするスイッチ装置（２）の問題のない交換のためには、スイッチ装置（２）の接続導体（６）が、側方でアクセス可能な接続端子（１２）も、スイッチ装置前部（１５）からアクセス可能な、プリント配線板（２６）に結合されたピンコンタクト（１８）とのコンタクト接続のためのコンタクト収容部（１４）も備えている。

Description

本発明は、請求項１の上位概念部に記載の、少なくとも１つの電磁的なスイッチ装置とプリント配線板とから成る組合せに関する。

ドイツ連邦共和国特許公開第４１１５０９２号明細書につき、電磁的なスイッチ装置のプリント配線板組付けが公知となっている。このためには、スイッチ装置は裏側にはんだ付けピンを有しており、これらのはんだ付けピンは、対応した孔内への差込み後にプリント配線板のコンタクトする導体面にはんだ付けされる。スイッチ装置が故障した場合には、極めて大きな手間により、故障したスイッチ装置を新しいスイッチ装置に置き換えることしかできず、この場合に、プリント配線板又はスイッチ装置が損傷される危険が生じることが欠点である。別の欠点は、一方では通常の配線のために、他方ではプリント配線板との接続のために必要な、それぞれの接続技術のために適したスイッチ装置を別個に提供しなければならないことである。

ヨーロッパ特許庁特許公開第０７７９６４０号明細書につき、電磁的なスイッチ装置とバス可能な増幅器モジュールが公知である。このスイッチ装置は、スイッチ装置前部に対して垂直に延びる接続側に接続端子及びコイル端子を備えている。接続端子は装置の内部で、接続導体を介して、切換可能な電流路、すなわち、導体コンタクト及び補助コンタクトに接続されている。前記増幅器モジュールは接続ピンを有しており、この接続ピンはスイッチ装置の駆動コイルに通じるコイル端子に接続可能である。この組合せによっては、ピンコンタクトを介した、切換可能な電流路への増幅器モジュールの接続を形成することはできない。国際公開第８１０１０９２号パンフレットが、組み込まれたプリント配線板を備えたスイッチ装置を示しており、このプリント配線板は、ピンコンタクトを介してスイッチ装置の内部の別のプリント配線板に接続されている。

そこで本発明の課題は、プリント配線板に接続された電磁的なスイッチ装置の、損傷することのない交換をわずかな構造的な手間により可能にすることである。

冒頭で述べた形式の組合せから出発して、前記課題は本発明により、独立請求項に記載の特徴により解決され、本発明の別の有利な構成を従属請求項に見ることができる。

ワイヤ又はレール状の外部の導体の接続のための接続導体を備えていることによっても、プリント配線板に結合されたピンコンタクトによっても、これにより、通常の配線のためにも適したスイッチ装置が、本発明による、プリント配線板との組合せを形成している。プリント配線板との結合は、コンタクト収容部とピンコンタクトとの間の摩擦接続的（ｋｒａｆｔｓｃｈｌｕｅｓｓｉｇ）及び／又は形状接続的（ｆｏｒｍｓｃｈｌｕｅｓｓｉｇ）な結合により形成可能であり、かつ必要な場合には再び解除可能である。これにより、一方では従来の配線のために設けられたスイッチ装置を備えたスイッチ装置-プリント配線板-組合せを実施することができ、かつ他方では、スイッチ装置は問題なしに交換することができる。従来の形式で形成される接続端子（ねじ込み端子又はばね端子）並びにコンタクト収容部の形成が、接続導体により、構造的かつ技術的に手間のかからない形式で行われる。この接続導体は、通常の形式で固定されたスイッチコンタクトへ移行する。

ピンコンタクトとのコンタクト接続部の確実な形成のためには、コンタクト収容部が接続端子と向かい合って、スイッチ装置の内部により近く配置されている場合には有利である。有利な構成では、コンタクト収容部は接続導体の内側の切欠きの形で構成されている。コンタクト収容部の別の構成、例えば接続導体内の側方の切欠きも同様に可能である。ピンコンタクトによるコンタクト付与を最適化するためには、切欠きは打ち抜かれた引出し部の形で形成されており、これにより、切欠きは縁部側に少なくとも部分的に舌片状に突出した拡張部を有している。安定したコンタクト付与のためには、さらにコンタクト収容部の領域の拡張された接続導体が有利である。

配線の手間を最小化するためには、プリント配線板は有利には入側及び出側の電流接続部を備えている。有利には、プリント配線板には電気的及び／又は電子的な構成部品が装着されており、これにより、本発明による組合せにより、複合的な制御及び／又は通信機能を実施することができる。

個々の電磁的なスイッチ装置と組み合わされたプリント配線板により、最小化された配線の手間により、特にヒューズなしのモータ・ダイレクト・スタータを形成するための、保護スイッチとの接続が形成される。２つの電磁的なスイッチ装置と組み合わされたプリント配線板は、最小化された配線の手間で保護装置組合せを形成するために、若しくは保護スイッチとの関連で複合的なモータスタータ組合せ、例えばスターデルタ組合せ又は可逆切換接点装置、若しくはスターデルタスタータ又は可逆切換式スタータを形成するために適している。

次に本発明のさらなる詳細及び利点が、図面につき説明する実施例により明らかである。

図１によれば、周囲を取り囲む絶縁性のスイッチ装置ハウジング４を備えた３極の電磁的なスイッチ装置２が、入側及び出側の接続導体６を示している。これらの接続導体６は、通常の形式でスイッチハウジング１内に固定されており、スイッチ装置２の内部には端部側で固定されたコンタクトを有しており、これらのコンタクトは極ごとに１つのコンタクトブリッジと協働し、これらのコンタクトブリッジは、電磁駆動装置８により操作される共通のコンタクトブリッジ支持体１０内に位置している。両方の側にはスイッチ装置ハウジング２内に接続端子１２が位置しており、これらの接続端子１２は、外部の導体を接続するために外側からアクセス可能になっている。それぞれの接続端子１２は、いずれか１つの接続導体６の構成部品である。内側の端部と接続端子１２との間には、接続導体６はそれぞれコンタクト収容部１４を備えている。スイッチ装置ハウジング４は、スイッチ装置前部１５に開口１６を備えており、これらの開口１６は接続導体６にまで達している。これらの開口１６を介してピンコンタクト１８がコンタクト端部２０によりコンタクト収容部１４内へ達しており、これにより、導電性に接続導体６に接続されている。引出しにより、接続導体６とピンコンタクト１８との間の接続は解除することができる。上側の部分で絶縁性のプラスチック周面１９により覆われているピンコンタクト１８は、コンタクト端部２０に向かい合った固定端部２２ではんだ結合部２４を介してプリント配線板２６に機械的及び電気的に結合若しくは接続されている。これにより、スイッチ装置２は、機械的及び電気的に解除可能にプリント配線板２６に結合若しくは接続されている。これにより、スイッチ装置２とプリント配線板２６とは、電気的及び機械的に１つの組合せを形成しており、この組合せ１は、スイッチ装置２の裏側に設けられた係止装置２８により、標準支持レールにスナップ止めすることができる。ピンコンタクト１８は、択一的に差込み結合部を介してプリント配線板２６に固定されていてもよい。

図２は、接続導体のための３つの構成６ａ，６ｂ及び６ｃを示している。図２ａの部分図では、接続導体６ａが外側端部にねじ込み端子１２ａの形の接続端子を備えている。内側端部には、前記接続導体６ａは３つのメインコンタクト若しくは１つの補助コンタクトのための固定されたコンタクト支持部３０，３２を有している。長さのほぼ中央では接続導体６ａは拡張されており、この箇所には中央の長方形の切欠きの形のコンタクト収容部１４ａを有している。部分図２ｂでは、接続導体６ｂは外側端部にばね端子１２ｂの形の接続端子を備えている。接続導体６ｂは内側の１／３に対して、外側方向に向けられた部分が拡張されており、中央の領域には再び中央の長方形の切欠きの形のコンタクト収容部１４ｂを有している。部分図２ｃに示した、接続導体６ｃの第３の構成は、これに対してコンタクト収容部１４ｃを有しており、このコンタクト収容部１４ｃは拡張された中央部分に、向かい合った側方の切欠きの形で形成されている。

図３は、図２ａによる接続導体６ａの中央の部分の断面図を示している。ピンコンタクト１８（図１）と接続導体６ａとの間のコンタクト付与を改善するためには、コンタクト収容部１４ａには、スイッチ装置の裏側へ折り曲げられたコンタクト舌片区分３４が設けられている。これらのコンタクト舌片区分３４は、コンタクト収容部１４ａの製造のプロセスで打ち抜かれた引出し部（Ｄｕｒｃｈｚｕｇ）として生じたものである。同じ若しくは類似の形式で、図２ｂ若しくは図２ｃによるコンタクト収容部１４ｂ若しくは１４ｃはコンタクト舌片区分を設けられていてよい。

図４は、保護スイッチ３の形の別のスイッチ装置と接続された、図１に示した電磁的なスイッチ装置２とプリント配線板２６とから成る組合せ１を示している。プリント配線板２６には、電気的及び電磁的な構成部品３６が取り付けられている。プリント配線板２６の一方の側には、主電流伝送部に接続するためのクランプ接続部３８の形の電流接続部が取り付けられている。プリント配線板２６の他方の側からは、はんだ結合された、接続導体４０の形の電流接続部が出ており、これらの接続導体４０は接続コネクタ４２を介して保護スイッチ３の主電流及び補助電流入口に接続されている。接続コネクタ４２と保護スイッチの接続導体との間のコンタクト付与は、図１に示した、プリント配線板２６のピンコンタクト１８と電磁的なスイッチ装置２の接続導体６との間のコンタクト付与と類似の形式で行われる。組合せ１も保護スイッチ３も、スイッチ装置２及び３の裏側の係止装置を介して標準支持レール４４に取り付けられている。図４に示した装置は、コンパクトなあらかじめ配線されたダイレクト・モータ・スタータである。

図５は組合せ１´を示しており、この組合せ１´は、プリント配線板２６´に接続された２つの電磁的なスイッチ装置２及び２´を有している。プリント配線板２６´はここでも電気的及び電子的な構成部品３６を装着されている。前記組合せ１´はプリント配線板２６´が対応して配線された場合にはスターデルタ組合せ又は可逆切換接点装置（Ｗｅｎｄｅｓｃｈｕｅｔｚｅ）として使用することができる。プリント配線板２６´は両方の端部に入側若しくは出側クランプ接続部３８若しくは３８´を備えている。これにより、組合せ１´はコンパクトな、あらかじめ配線されたユニットであり、このユニットはスイッチ装置２及び２´の裏側の係止装置を介して標準支持レール４４に機械的に固定されている。

本発明による組合せの長手方向断面図である。 図２ａ、図２ｂ及び図２ｃは接続導体の種々異なった構成の斜視図である。 図２ａのＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿って断面した詳細図である。 電磁的なスイッチ装置との本発明による第１の実施例による組合せを示す側面図である。 ２つの電磁的なスイッチ装置を有する第２の実施例による組合せを示す側面図である。

Claims (7)

1. 少なくとも１つの電磁的なスイッチ装置（２；２´）とプリント配線板（２６；２６´）とから成る組合せであって、切換可能な電流路に、スイッチ装置（２；２´）の内部で、入側並びに出側の接続導体（６）が対応配置されており、プリント配線板（２６，２６´）に結合されたピンコンタクト（１８）により、スイッチ装置（２；２´）に対する接続が形成されるようになっている形式のものにおいて、
   ・接続導体（６）が、少なくとも１つの外部の電気的な導体の、スイッチ装置前部（１２）に関連して側方の接続部のためのそれぞれ１つの接続端子（１２）を備えており、
   ・さらに接続導体（６）に、スイッチ装置前部（１５）の前に配置されたプリント配線板（２６；２６´）のいずれか１つのピンコンタクト（１８）との摩擦接続的及び／又は形状接続的なコンタクト接続のための、スイッチ装置前部（１５）からアクセス可能なそれぞれ１つのコンタクト収容部（１４）が形成されていることを特徴とする、少なくとも１つの電磁的なスイッチ装置（２；２´）とプリント配線板（２６；２６´）とから成る組合せ。
2. コンタクト収容部（１４）が、接続端子（１２）とスイッチ装置内部との間に配置されている、請求項１記載の組合せ。
3. コンタクト収容部（１４ａ；１４ｂ；１４ｃ）が、接続導体（６ａ；６ｂ；６ｃ）の内部又は側方の切欠きの形で形成されている、請求項１又は２記載の組合せ。
4. コンタクト収容部（１４ａ；１４ｂ；１４ｃ）が、縁部側に少なくとも部分的に、前側又は後ろ側に折り曲げられたコンタクト区分（３４）を備えている、請求項１から３までのいずれか１項記載の組合せ。
5. 接続導体（６ａ；６ｂ；６ｃ）が、コンタクト収容部（１４ａ；１４ｂ；１４ｃ）の領域で拡張されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の組合せ。
6. プリント配線板（２６；２６´）が、入側及び出側の電流接続部（３８；３８´；４０）を備えている、請求項１から５までのいずれか１項記載の組合せ。
7. プリント配線板（２６；２６´）が、電気的及び／又は電子的な構成部品（３６）を装着されている、請求項１から６までのいずれか１項記載の組合せ。

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