JP2006523855A - 多焦点眼科用レンズ - Google Patents

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Abstract

本発明は一般に、多焦点眼科用レンズ又は角膜屈折手術による視力矯正に関する。特に、本発明は、多焦点コンタクトレンズ、多焦点眼内レンズ、多焦点眼科用レンズ(コンタクトレンズ及び眼内レンズ)を製造する方法を提供する。

Description

本発明は一般に、多焦点眼科用レンズ又は角膜屈折手術による視力矯正に関する。特に、本発明は、多焦点コンタクトレンズ、多焦点眼内レンズ、多焦点眼科用レンズ(コンタクトレンズ及び眼内レンズ)を製造する方法及び角膜の再形成によって老眼を矯正する方法を提供する。
発明の背景
老眼は、加齢とともに水晶体がその弾性を失い、最終的には眼が近距離(遠見視力が矯正されている場合)、たとえば普通にものを読むときの距離及び場合によっては中間距離に合焦する能力を失うときに起こると考えられている。老眼の人(老視者)は、細かな作業を行う際に困難を訴える。老眼を矯正するためには、遠見矯正よりもプラス度数が強い又はマイナス度数が弱い眼科用レンズが必要である。一部の老視者は、近見視力及び遠見視力の両方の障害を有し、視力を正しく矯正するためには、単一視レンズではなく、同時視又は交互視レンズを要する。
典型的な単一視コンタクトレンズは、レンズが平行光線に対して垂直に配置されたときその平行光線が集束する点である真又は虚焦点と、その焦点からレンズの中心まで引かれる仮想線である光軸とを有する。後面が角膜に対してフィットし、反対側の前面が、光を集束させて視力を矯正する視力面を有する。典型的な球面オプチカルゾーン面レンズの場合、視力面は、視力面上の任意の点から曲率中心とも呼ばれる光軸上の点までの距離である、単一の曲率半径を有する。
同時視とは、遠見視力用の光学度数と近見視力用の光学度数とが使用者の眼の瞳孔区域内に同時に配置されている二焦点又は多焦点コンタクトレンズの種類をいう。同時視に関する従来の臨床的な理解は、二焦点レンズが遠くの像と近くの像とを同時に網膜上に投影するというものである。対象物の視距離に依存して、像の一方には合焦し、他方の像には合焦しない。脳は、関係のない焦点外像を区別し、関係のある合焦像だけを処理することができると考えられている。したがって、物体が遠い場所にあろうと近い場所にあろうと、レンズは、多くの患者にとって受け入れられレベルの視力を提供することができる。
同時視コンタクトレンズは一般に、瞳孔区域内で、遠見度数及び近見度数を交互に提供する二以上の同心環状ゾーン又は選択された度数範囲で光学度数の連続勾配を提供する非球面を有する多焦点ゾーンで構成される。同時視レンズ設計の視覚性能は、瞳孔サイズに依存して制限される。そのうえ、すべての同時視レンズに関して、部分的に劣化した物体の像が網膜に投影される。この像劣化の結果は、視力及び/又はコントラスト感度の低下(信号の減少、ノイズの増大)であり、劣化した像の画質は、患者にとって受け入れられるかも、あるいは受け入れられないかもしれない。この劣化の臨床的影響は、視力及びコントラスト感度の低下として客観的に計測することができる。劣化の主観的影響は、患者により、主観的ぼけとまとめて呼ばれる多様な方法で知覚される。したがって、同時視レンズを装用している場合、患者は、別々の遠い像と近い像との間で選択しているのではないかもしれない。むしろ、主観的ぼけの存在で、患者は、劣化した像によって提供される低下したレベルの空間情報内容で機能しようと試みているのかもしれない。
交互視とは、レンズが二つのオプチカルゾーンに分割されているセグメント化(又はトランスレーティング)二焦点コンタクトレンズの種類をいう。通常、上ゾーンが遠見視力矯正用であり、下ゾーンが近見視力矯正用である。主注視では遠見部分(上ゾーン)が瞳孔の範囲に来るが、下方注視では、レンズの付加度数又は近見部分(下ゾーン)が瞳孔の範囲に来る。交互視レンズの効果的な使用は、眼が主注視から下方注視に変化するとき両オプチカルゾーンを垂直に平行移動させて瞳孔を横切らせることを要する。このような状況では、レンズは、瞳孔が、主注視の場合には主に遠見ゾーンの範囲に入り、下方注視の場合には主に近見ゾーンの範囲に入るように移動しなければならない。交互視レンズ設計の視覚性能は、瞳孔サイズへの依存によって有意には制限されない。
二焦点トランスレーティングハードコンタクトレンズには多くの設計があるが、眼の視方向が主注視(遠見)から下方注視(近見)に変化するとき眼の表面上で平行移動するように設計されたソフトコンタクトレンズでは、制御された回転安定性及び平行移動を達成することは困難である。二焦点トランスレーティングソフトレンズに関するレンズ設計がいくつか報告されている(たとえば米国特許第4,618,277号、第5,071,244号、第5,371,976号、第6,109,749号)。しかし、従来技術の設計(トランスレーティング二焦点ハード及びソフトコンタクトレンズ用)にはいくつかの欠点が伴う。まず、従来技術の二焦点トランスレーティングコンタクトレンズは、装用が快適ではない。第二に、従来技術の二焦点トランスレーティングコンタクトレンズの異なるオプチカルゾーンからの像は横方向にずれて装用者にゴーストを生じさせる。具体的には、二焦点セグメント化オプチカルゾーンコンタクトレンズでは、上下のオプチカルゾーンからの各像は網膜上で横方向に合致することができず、ゴーストを最小化又は除去することができない。したがって、従来技術の二焦点トランスレーティングコンタクトレンズは、鮮明な視覚又は最適化された視覚を装用者に提供することはできない。
さらには、コンピュータの使用増加に伴い、より多くの人々が職場及び家庭でコンピュータを利用している。トランスレーティングコンタクトレンズは、近見視力面及び遠見視力面に加えて一以上の中間視力ゾーンを有することが望ましい。たとえば、トランスレーティングコンタクトレンズのオプチカルゾーンは、連続度数プロフィール又は別々のオプチカルサブゾーンをブレンド又は組み合わせで有することが望ましい。このようなトランスレーティングコンタクトレンズは、眼の上で回転の安定性及び平行移動の大きさを、瞳孔が近見視力面、中間視力面及び遠見視力面の一つの範囲に来ることができるようなやり方で制御する能力を有しなければならないかもしれない。
したがって、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することができ、瞳孔サイズへの依存によって制限されることのない視覚性能を有する新たなタイプの多焦点コンタクトレンズが要望されている。
発明の概要
本発明は、一つの態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができるコンタクトレンズを提供する。コンタクトレンズは、前面及び反対側の後面を有する。前面及び後面の一方、好ましくは前面は、垂直経線、水平経線及び中央オプチカルゾーンを含む。中央オプチカルゾーンは、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。好ましくは、回転非対称累進ゾーンは、上境界線、下境界線、放射中心、垂直方向に放射する上半経線及び垂直方向に放射する下半径線を有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直方向に放射する上半経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大し、垂直方向に放射する下半経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明は、もう一つの態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができる眼内レンズを提供する。眼内レンズは、有水晶体レンズ又は無水晶体レンズであることができる。眼内レンズは中央オプチカルゾーンを含み、この中央オプチカルゾーンは、第一の面及び反対側の第二の面を有する。第一の面及び第二の面の少なくとも一方は、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。好ましくは、回転非対称累進ゾーンは、上境界線と、下境界線と、垂直経線上でオプチカルゾーンの中心の下方に位置する放射中心とを有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明は、さらに別の態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができるコンタクトレンズを製造する方法を提供する。方法は、コンタクトレンズの前面及び後面を設計するステップを含み、前面及び後面の一方、好ましくは前面は、垂直経線と、水平経線と、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを有する中央オプチカルゾーンとを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。好ましくは、回転非対称累進ゾーンは、上境界線、下境界線、放射中心、垂直方向に放射する上半経線及び垂直方向に放射する下半径線を有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直方向に放射する上半経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大し、垂直方向に放射する下半経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明は、さらなる態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができる眼内レンズを製造する方法を提供する。方法は、第一の面及び反対側の第二の面を有する中央オプチカルゾーンを含む眼内レンズを設計するステップを含む。第一の面及び第二の面の少なくとも一方は、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。好ましくは、回転非対称累進ゾーンは、上境界線と、下境界線と、垂直経線上でオプチカルゾーンの中心の下方に位置する放射中心とを有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明は、さらなる態様で、老眼を矯正する方法であって、角膜の中央視覚区域を再形成して、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含むオプチカルゾーンを創出するステップを含む方法を提供する。遠見視力ゾーンは、中央視覚区域の上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央視覚区域の下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。回転非対称累進ゾーンは、上境界線と、下境界線と、中央視覚区域の垂直経線上で中央視覚区域の中心の下方に位置する放射中心とを有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、好ましい実施態様の以下の記載を図面と併せて理解することによって明らかになる。当業者には自明であるように、開示の新規な概念の本質及び範囲を逸することなく、本発明の多くの変形及び改変を実現することができる。
発明の詳細な説明
以下、本発明の好ましい実施態様を詳細に説明する。図面を参照すると、全図を通じて同じ参照番号が同種の要素を示す。本明細書及び請求の範囲で使用される以下の語は、文脈が明らかに別の意味を指す場合を除き、本明細書で明示的に対応する意味をとる。名詞の単数形は複数の指示対象をも包含し、「中」の意味は「中」及び「上」を包含する。断りのない限り、本明細書で使用されるすべての専門用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。一般に、本明細書で使用される術語及び実験手順は当該技術で周知であり、一般に使用されている。これらの手順には、当該技術及び種々の一般的参考文献で提供されているような従来方法が使用される。
本発明は一般に、多焦点眼科用レンズ又は角膜屈折手術によって老眼を矯正することに関する。
一つの態様で、本発明は、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができるコンタクトレンズを提供する。コンタクトレンズは、前面及び反対側の後面を有する。前面及び後面の一方、好ましくは前面は、垂直経線、水平経線及び中央オプチカルゾーンを含む。中央オプチカルゾーンは、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。
好ましい実施態様では、回転非対称累進ゾーンは、上境界線、下境界線、放射中心、垂直方向に放射する上半経線及び垂直方向に放射する下半径線を有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直方向に放射する上半経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大し、垂直方向に放射する下半経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
眼科用レンズを参照していう「垂直経線」とは、レンズが眼の上又は中で所定の向きに維持されるときコンタクトレンズの前面及び後面の一方又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンの二つの対向する面の一方において頂部から中心を通過して底部まで垂直に延びる仮想線をいう。眼科用レンズを参照していう「水平経線」とは、レンズが眼の上又は中で所定の向きに維持されるときコンタクトレンズの前面及び後面の一方又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンの二つの対向する面の一方において左側から中心を通過して右側まで水平に延びる仮想線をいう。水平経線と垂直経線とは互いに対して垂直である。
コンタクトレンズ又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンを参照していう「上境界線」とは、中央オプチカルゾーンの周辺境界線のうち、水平経線よりも上にあり、周辺境界線と、垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線との交差点の周囲にある部分をいう。
コンタクトレンズ又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンを参照していう「下境界線」とは、中央オプチカルゾーンの周辺境界線のうち、水平経線よりも下にあり、周辺境界線と、垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線との交差点の周囲にある部分をいう。
レンズ(コンタクトレンズ又は眼内レンズ)のオプチカルゾーンを参照していう「可変の中間視力矯正」とは、オプチカルゾーンがオプチカルゾーン内の異なる位置で異なる光学度数を提供し、それにより、異なる中間距離における視力を矯正することができることをいう。
眼科用レンズの回転非対称累進ゾーンを参照していう「放射中心」とは、垂直経線又は垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線に沿って頂部から底部までトレースした場合にレンズの光学度数が近見光学度数に変わる第一の表面点をいう。
眼科用レンズの回転非対称累進ゾーンを参照していう「放射半経線」とは、コンタクトレンズの前面及び後面の一方又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンの二つの対向する面の一方において回転非対称累進ゾーンの放射中心から回転非対称累進ゾーンの周辺境界線まで放射状に延びる仮想線をいう。
「垂直方向に放射する上半経線」とは、レンズが眼の上又は中で所定の向きに維持されるときコンタクトレンズの前面及び後面の一方又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンの二つの対向する面の一方において回転非対称累進ゾーンの放射中心から回転非対称累進ゾーンの上境界線まで上向きかつ垂直に延びる仮想線をいう。
「垂直方向に放射する下半経線」とは、レンズが眼の上又は中で所定の向きに維持されるときコンタクトレンズの前面及び後面の一方又は眼内レンズの中央オプチカルゾーンの二つの対向する面の一方において回転非対称累進ゾーンの放射中心から回転非対称累進ゾーンの下境界線まで下向きかつ垂直に延びる仮想線をいう。
「遠見視力ゾーンが中央オプチカルゾーンの上部分に位置している」とは、遠見視力ゾーンの少なくとも60%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%が中央オプチカルゾーンのうち水平経線よりも上の半分に位置していることをいう。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンのうち水平経線よりも上の半分よりも大きくてもよいし小さくてもよいし、等しい大きさでもよいと理解される。
「回転非対称累進ゾーンが中央オプチカルゾーンの下部分に位置している」とは、回転非対称累進ゾーンの少なくとも60%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%が中央オプチカルゾーンのうち水平経線よりも下の半分に位置していることをいう。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンのうち水平経線よりも下の半分よりも大きくてもよいし小さくてもよいし、等しい大きさでもよいと理解される。
「回転非対称累進ゾーンの上境界線」とは、周辺境界線のうち、水平経線に対して平行であり、放射中心を通過する線よりも上にある半分をいう。
「回転非対称累進ゾーンの下境界線」とは、周辺境界線のうち、水平経線に対して平行であり、放射中心を通過する線よりも下にある半分をいう。
コンタクトレンズの中央オプチカルゾーンは一般に、コンタクトレンズのオプチカルゾーン及び境界に隣接する一以上の周辺ゾーンによって包囲されている。周辺ゾーンは、接合されて連続面を形成する一以上の周辺帯域又は領域で構成することができる。周辺ゾーンの面積は通常、中央オプチカルゾーンの面積以上であることができ、好ましくは、コンタクトレンズの前面の総面積の少なくとも約60%である。
典型的な周辺ゾーンは、非限定的に、ベベル、レンチキュラー、周辺ブレンドゾーンなどを含む。
「ベベル」とは、コンタクトレンズの後面の境界に位置する非光学面ゾーンをいう。一般に、ベベルは、有意な程度さらにフラットなカーブであり、普通、コンタクトレンズのベースカーブ(光学後面)とブレンドしており、境界の近くの上向きテーパとして見える。これは、より急峻なベースカーブ半径が眼をつかむことを防ぎ、境界がわずかに浮き上がることを可能にする。この境界の浮き上がりは、角膜上の涙の適切な流れにとって重要であり、レンズをより快適にフィットさせる。
「レンチキュラー」とは、コンタクトレンズ前面の、オプチカルゾーンと境界との間の非光学面ゾーンをいう。レンチキュラーの主な機能は、レンズ境界の厚さを抑制することである。
「周辺ブレンドゾーン」とは、レンチキュラーゾーンと中央オプチカルゾーンとの間に位置する非光学ゾーンをいう。周辺ブレンドゾーンの存在は、中央オプチカルゾーンと周辺ゾーンとを別個に独立して設計することを可能にして、中央オプチカルゾーンから周辺ゾーンへの連続的な移行を保証する。中央オプチカルゾーンと周辺ゾーンとの間に周辺ブレンドゾーンがあると、二つのゾーンの接合部の変曲点及び/又は鋭い境界をなくし、それにより、装用者の快適さを改善するコンタクトレンズを製造することができる。加えて、中央オプチカルゾーンと周辺ゾーンとの間の周辺ブレンドゾーンは、光学構造とレンズの機械的安定化及び平行移動構造とを切り離して、それにより、光学系へのプリズムの侵入を防ぐことができる。周辺ブレンドゾーンは、周辺ゾーン、ブレンドゾーン及び中央オプチカルゾーンが互いに正接することを保証する面を有する。本発明のブレンドゾーンは、数学的関数、好ましくはスプラインベースの数学的関数によって描かれる面であることもできるし、種々の正接表面パッチで構成することもできる。
「正接表面パッチ」とは、第一導関数、好ましくは第二導関数で互いから連続する湾曲を有する面の組み合わせをいう。
コンタクトレンズの中央オプチカルゾーンは、コンタクトレンズ設計に適した任意の形状、たとえば円形、楕円形などを有することができる。好ましくは、中央オプチカルゾーンは円形である。より好ましくは、中央オプチカルゾーンは、前面(又は後面)の幾何学的中心と同心である円形ゾーンであるが、中央オプチカルゾーンの中心は、前面又は後面の幾何学的中心を最大2mmまで逸脱してもよい。中央オプチカルゾーンが前面又は後面の幾何学的中心と同心である場合、垂直及び水平経線それぞれは、中央オプチカルゾーンの中心を通過する。中央オプチカルゾーンの中心が前面又は後面の幾何学的中心を逸脱している場合、垂直又は水平経線に対して平行な線が中央オプチカルゾーンの中心を通過する。
遠見ゾーンの好ましい実施態様は、それが中央オプチカルゾーンの上境界線から下に延びるということである。遠見ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの下境界線は、少なくともその中央部分で(すなわち、下境界線と、垂直経線又は垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線との交差点のあたりで)、好ましくは、中央オプチカルゾーンの中心を通過する水平線(水平経線又は水平経線と平行な線)よりもわずかに(すなわち、約1mm以下)上であり、より好ましくはそれと同じ高さであり、さらに好ましくはそれよりもわずかに(すなわち、約1mm以下)下にある。第一のオプチカルゾーンは、数学的関数、たとえば球面関数、円錐関数、双円錐関数、ゼルニケ多項式、スプラインベースの数学的関数又はそれらの組み合わせによって画定することができる。
回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置している。放射中心は、中央オプチカルゾーンの光軸(すなわち中心)の下方で、垂直経線又は垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線の上に位置している。放射中心と、中央オプチカルゾーンの中心を通過するレンズ光軸との間の距離は、好ましくは約2.0mm以下である。回転非対称累進ゾーンは、数学的関数、たとえば球面関数、円錐関数、双円錐関数、ゼルニケ多項式、スプラインベースの数学的関数又はそれらの組み合わせによって画定することができる。
回転非対称累進ゾーンは一般に、垂直方向に放射する上下の半経線を横切る平面に関して鏡像対称性を有している。
中央オプチカルゾーンの好ましい実施態様は、遠見視力ゾーンからの像と回転非対称累進ゾーンからの像との横方向のずれが最小化又は除去されてゴーストが最小化又は除去されるということである。ゴーストは、複数のオプチカルゾーンからの像が眼の上で横方向にずれている場合に生じる。両ゾーンからの像は、眼の上で、二焦点レンズに典型的な軸方向のずれを有する。本明細書で具現化するように、累進ゾーンの放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する第一の線が、中央オプチカルゾーンの中心及び後面の頂点の曲率中心(すなわち光軸)を通過する第二の線と交差し、その交差点は、後面の頂点の曲率中心から2mm以内にある。このようなオプチカルゾーンは、レンズの光軸の近くの横方向像を正しく整合させることができ、装用者にとっての像の跳躍(横方向のずれ)を抑制する。
好ましい実施態様では、回転非対称累進ゾーンの最適な整合は、回転非対称累進ゾーンを放射中心を中心に回転させることによって制御される。横方向の像を正しく整合させるためには、放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する線がベースカーブ面(後面)の曲率中心を通過するべきである。しかし、好ましい実施態様では、レンズの非対称安定化及び/又は平行移動構造が、放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する線が、後面の頂点の曲率中心からわずかに変位した後面(又はベースカーブ)の中心軸と交差することを要求する。
本発明のコンタクトレンズは、ハードレンズ又はソフトレンズのいずれであることもできる。本発明のソフトコンタクトレンズは、好ましくは、ソフトコンタクトレンズ材料、たとえばケイ素もしくはフッ素含有ヒドロゲル又はHEMAでできている。任意のレンズ材料を本発明の眼科用レンズの製造に使用することができることが理解されよう。
図1A及び1Bは、本発明の好ましい実施態様のコンタクトレンズの前面の中央オプチカルゾーン100を示す。前面は、水平経線102、垂直経線103及び前面の幾何学的中心と同心である円形ゾーンである中央オプチカルゾーン100を有している。中央オプチカルゾーン100は、中心101、遠見視力ゾーン120、回転非対称累進ゾーン140、上境界線108及び下境界線109を含む。
回転非対称累進ゾーン140は、放射中心141、上境界線143、下境界線144、垂直方向に放射する上半経線146、垂直方向に放射する下半経線147、水平方向に放射する左半経線148及び水平方向に放射する右半経線149を有する。回転非対称累進ゾーン140は、遠見視力ゾーンによって包囲され、上下の境界線(143、144)に沿って遠見視力ゾーンと正接する面を有している。
放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する線151が後面(ベースカーブ)の曲率中心160でレンズの光軸170と交差している(図1B)。
光学度数は、境界近くの領域を除き、水平方向に放射する左右の半経線(148、149)に沿って実質的に一定にとどまる。回転非対称累進ゾーンの上下の境界線(143、144)近くの面は、回転非対称累進ゾーン140と遠見視力ゾーン120とがそれらの境界線に沿って互いに正接するように設計されている。
図2Aは、好ましい実施態様にしたがって、垂直方向に放射する上半経線146沿いのレンズの光学度数プロフィールを示す(放射中心からの放射方向距離の関数として)。光学度数は、上境界線143(すなわち、X(i)=1mm)における遠見光学度数から放射中心(すなわち、X(i)=0mm)における近見光学度数まで増大する。
図2Bは、好ましい実施態様にしたがって、垂直方向に放射する下半経線147沿いのレンズの光学度数プロフィールを示す(放射中心からの放射方向距離の関数として)。光学度数は、放射中心(すなわち、X(i)=0)における近見光学度数から下境界線144(すなわち、X(i)=2.5mm)における遠見光学度数まで減少する。X(i)は、点iの放射中心からの放射方向距離である。ある点の半経線に沿った放射中心からの「放射方向距離」とは、その点と、中心軸又は光軸に対して垂直な面(xy面)に投影された放射中心との間の距離をいう。
垂直方向に放射する上半経線146沿いのレンズの光学度数プロフィールは、複数の(少なくとも二つの)一次方程式(1)によって画定することができると理解されよう。
Figure 2006523855
ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、biは、直線の切片である係数であり、kiは、放射中心からの距離の関数としての付加度数の変化率である。b1は、付加最大度数とみなすことができ、約3〜10の値、好ましくは約5の値を有することができる。各関数は、累進ゾーン内の指定範囲、たとえばxi-1〜xiで付加度数を画定する。好ましい実施態様では、付加度数プロフィールは、二以上の一次関数によって画定される。
あるいはまた、垂直方向に放射する上半経線146沿いのレンズの光学度数プロフィールは、式(2)又は式(3)によって画定することができる。
Figure 2006523855
ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、Aは、最大付加度数であり、X0は、レンズの放射中心と光軸との間の距離であり、nは、1よりも大かつ10以下である整数又は非整数であることができる任意の数である。好ましくは、nは、3以上かつ5以下である。
本発明は、もう一つの態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができる眼内レンズを提供する。眼内レンズは、有水晶体レンズ又は無水晶体レンズであることができる。眼内レンズは中央オプチカルゾーンを含み、この中央オプチカルゾーンは、第一の面及び反対側の第二の面を有する。第一の面及び第二の面の少なくとも一方は、上境界線、下境界線、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含む。遠見視力ゾーンは、オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。回転非対称累進ゾーンは、上境界線と、下境界線と、垂直経線上でオプチカルゾーンの中心の下方に位置する放射中心とを有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から底部近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明の眼内レンズは、本発明のコンタクトレンズに関して上記した特徴の一以上を有することができる。
本発明の眼科用レンズがコンタクトレンズである場合、コンタクトレンズは、好ましくは、一以上の向き/安定化構造を含む。適切な向き/安定化構造を本発明で使用することができる。典型的な向き/安定化構造としては、非限定的に、変化する厚さプロフィールを使用してレンズの向きを制御するプリズムバラストなど、レンズ形状の一部を除去してレンズの向きを制御するファセット面、まぶたと係合することによってレンズの向きを決めるリッジ構造、眼の上でレンズの向きを維持するための、上スラブオフゾーン及び下スラブオフゾーンを有するダブルスラブオフ構造、ならびに装用者がレンズを正しい向きに挿入することができるようにするレンズ上の視覚的な合図、WO2004/015480に開示されているレンズの周辺ゾーンの非プリズムバラスト構造がある。
好ましくは、本発明のコンタクトレンズの向き/安定化構造は、「Translating Contact Lens Having A Ramped Ridge」と題する米国特許出願公開公報第2004−017542号に記載されている斜面付きリッジゾーンをレンズの前面に含む。斜面付きリッジゾーンは、オプチカルゾーンの下方に配置され、上境界、斜面付き下境界、前面から外に延びる緯線方向リッジ及び斜面付き下境界から下に延び、斜面付きリッジゾーンと下まぶたとの間で、下まぶたが斜面付きリッジゾーンのどこに当たるかに依存して異なる程度の係合を提供する湾曲又は斜面を有する傾斜部を含む。下まぶたは、斜面付きリッジゾーンの少なくとも一部と常に係合する。このような斜面付きリッジゾーンは、装用者の快適さを提供することができ、また、主注視における眼の上でのコンタクトレンズ位置及び/又は眼が遠くの物体を注視する状態から中間距離もしくは近くの物体を注視する状態に変化するときの眼の上の平行移動量を制御することができる。好ましくは、最適化された光学モデルレンズの設計を機械的レンズ設計に変換するとき、一群のコンタクトレンズに共通のいくつかの構造を組み込むことができる。
より好ましくは、本発明のコンタクトレンズの向き/安定化構造は、WO2004/015480に開示されている非プリズムバラスト構造をレンズの周辺ゾーンに含む。コンタクトレンズが、レンズ頂部から垂直経線及び垂直経線に対して平行な線それぞれに沿って下向きに累進的に増大してオプチカルゾーンと境界ゾーンとの間の位置で最大値に達したのち、境界ゾーンの境界まで減少する厚さを有することを特徴とするレンズ厚さプロフィールを周辺ゾーン(オプチカルゾーンを包囲する非光学ゾーン)に有する場合、このようなコンタクトレンズを眼の上で所定の向きに維持することができることがわかった。従来のレンズバラストと同様に、このような向き構造は、レンズ底部を重くしてレンズを眼の上で均衡位置に来させることによって作用する。このような向き構造により、最適な視覚性能を提供することができる前面のオプチカルゾーンを独立して設計することができる。
本発明の眼科用レンズが眼内レンズ(有水晶体又は無水晶体)である場合、眼内レンズはハプティックを含む。公知の適切なハプティックを本発明で使用することができる。
本発明の眼科用レンズの中央オプチカルゾーンは、遠見視力矯正のための光学度数を提供することができるだけでなく、中間及び近見視力矯正のための光学度数をも提供することができる数学モデル又は代替表現にしたがって設計される。眼科用レンズの中央オプチカルゾーン又はオプチカルゾーンの第一の面及び反対側の第二の面を設計し、最適化することにより、光学度数を眼科用レンズに導入することができることは当業者に周知である。たとえば、まず、光学モデルレンズの第一の面を数学的描写の形態で設計し、次いで、たとえば光線追跡技術を使用することにより、モデルレンズの第二の面を設計し、最適化して、遠見、中間及び近見視力矯正のための光学度数をモデルレンズに付与することができる。光学モデルレンズの第一の面及び反対側の第二の面のいずれか又は両方を最適化して、遠見、中間及び近見視力矯正のための可変の光学度数を創出することができると理解される。
光線追跡技術は当該技術で周知である。いくつかの市販の光学設計ソフトウェアパッケージは光線追跡プログラムを含む。典型的な光学設計ソフトウェアパッケージとしては、ZEMAX Development社のZEMAXがある。
「光学モデルレンズ」とは、コンピュータシステムで設計され、一般に、眼科用レンズを構成する他の非光学構造を含まない眼科用レンズをいう。コンタクトレンズの典型的な非光学系としては、ベベル、レンチキュラー、向き又は安定化構造及びコンタクトレンズの前面と後面とをつなぐ境界があるが、これらに限定されない。眼内レンズ(有水晶体又は無水晶体)の典型的な非光学系としては、非限定的に、ハプティックがある。
眼科用レンズの中央オプチカルゾーンの第一の面及び反対側の第二の面を描くためには、当該レンズの設計を最適化することを可能にする十分な動的範囲を有する限り、いかなる数学的関数を使用してもよい。典型的な数学的関数としては、円錐、双円錐及び二次関数、任意の度の多項式、ゼルニケ多項式、指数関数、三角関数、双曲線関数、有理関数、フーリエ級数及びウェーブレットがある。好ましくは、スプラインベースの数学的関数又は二以上の数学的関数の組み合わせを使用して、オプチカルゾーンの第一の面及び第二の面を描く。
実例として、図1に示すコンタクトレンズの前面の中央オプチカルゾーンは以下のように設計することができる。第一の光学面を、遠見視力矯正のための所望の光学度数を提供するように設計する。第一の光学面の中心軸は後面の中心軸と合致する。
次に、放射中心の位置を決定する。放射中心は、垂直経線と平行であるか、垂直経線と合致し、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線を横切る面に配置する。放射中心位置を計算し、放射中心を、第一の光学面から離間した位置で、上方に距離を置いて、好ましい実施態様では、中央オプチカルゾーンの中心の下方に位置決めする。放射中心と第一の光学面との間の距離(すなわち高さ)及び放射中心と中央オプチカルゾーンの中心を通過する中心軸(すなわち光軸)との間の距離を、付加光学度数の最大量、度数プロフィールを画定する関数形態及び局所放射方向寸法によって決定する。放射中心の軸は、ベースカーブ頂点の湾曲中心又はその近くを通過する。
放射中心を位置決めしたのち、垂直方向に放射する上半経線、垂直方向に放射する下半経線、水平方向に放射する左半経線及び水平方向に放射する右半経線を少なくとも含む8本以上の放射半経線を放射中心から第一の光学面まで創出する。すべての放射半経線は、境界線に沿って第一の光学面と正接し、所望の度数プロフィールを提供し、また、放射中心及び放射中心で湾曲中心を通過する線がすべての半経線に対して垂直になることを保証する湾曲を有する。水平方向に放射する2本の半経線(すなわち、水平経線に対して平行な左右の半経線)及び水平方向に放射する2本の半経線の下方のすべての放射半経線は、各放射半経線が第一の光学面とブレンドする境界線近くの領域を除く主要部分で一定の光学度数を提供する。垂直方向に放射する上半経線は、上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで所望の関数形態にしたがって増大する所望の度数プロフィールを提供する。水平方向に放射する2本の半経線の上方にある他の残りの放射半経線は、好ましくは、垂直方向に放射する上半経線によって提供される度数プロフィールと実質的に同一である度数プロフィールを垂直経線に対して平行な各線沿いに提供するように創出する。放射半経線それぞれは、第一の光学面から離間した又は第一の光学面上の位置で、上方に距離を置いてその位置で所望の光学度数を提供するように、それぞれが計算され位置決めされる接続点へのスプラインによって得ることができる。回転非対称累進ゾーンの上境界線は、すべての放射半経線で放射中心から外に離れる最後の点を接続するスプラインに基づいて形成される仮想線であることができると理解される。
図3A及び3Bは、第一の光学面と、垂直方向に放射する上下の半経線沿いの点との間の距離(すなわち高さ)を示す。
8本以上の放射半経線から公知の方法にしたがって第二の光学面を創出する。得られた中央オプチカルゾーンは、像の跳躍を最小化又はなくしながら、最適化された点広がり関数又はゴーストぼけ位置を有するように最適化することができる。
遠見視力ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの境界線はまた、中心軸に対して垂直な面(xy面)上の投影曲線を第一の光学面に投影して、遠見視力ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの境界線を形成することによって得ることができると理解される。この境界線は、回転非対称累進ゾーンの上下の境界線を画定する。
本発明の眼科用レンズは、公知の適切な光学設計システムを使用して設計することができる。光学モデルレンズを設計するための典型的な光学コンピュータ援用設計システムとしてはZEMAX(ZEMAX Development社)があるが、これに限定されない。好ましくは、ZEMAX(ZEMAX Development社)を使用して光学設計を実施する。光学モデルレンズの設計は、たとえば、機械的コンピュータ援用設計(CAD)システムにより、物理的レンズを製造するための一連の機械的パラメータに変換することができる。公知の適切な機械的CADシステムを本発明に使用することができる。光学モデルレンズの設計は、受け側のシステム、すなわち光学CAD又は機械的CADがNURBs(不均一有理Bスプライン)、目的とする設計のベジエ面又はパラメータ設計を制御するASCIIパラメータを構成することを可能にする変換フォーマットを使用して、光学CADシステムと機械的CADシステムとの間で両方向に変換することができる。典型的な変換フォーマットとしては、VDA(verband der automobilindustrie)及びIGES(Initial Graphics Exchange Specification)があるが、これらに限定されない。このような変換フォーマットを使用することにより、レンズの全面を、放射方向非対称形状を有するレンズの製造を容易にする連続形状にすることができる。ベジエ面及びNURBs面は、多数のゾーンをブレンドし、解析し、最適化することができるため、オプチカルゾーン及び非光学ゾーンを含む複数のゾーンを有するレンズに特に有利である。より好ましくは、機械的CADシステムは、高次面を正確かつ数学的に表すことができる。このような機械的CADシステムの一例は、Parametric TechnologyのPro/Engineerである。
光学モデルレンズの設計を一連の機械的パラメータに変換する場合には、一群の眼科用レンズに共通の特徴パラメータをレンズ設計過程で組み込むことができる。そのようなパラメータの例は、収縮、非光学境界ゾーン及びその曲率、中心厚さ、光学度数範囲などを含む。
本発明の眼科用レンズは、たとえばコンピュータ制御可能な製造装置、成形などをはじめとする簡便な製造手段によって製造することができる。「コンピュータ制御可能な製造装置」とは、コンピュータシステムによって制御することができ、眼科用レンズを直接製造する、又は眼科用レンズを製造するための光学ツールを製造することができる装置をいう。公知の適切なコンピュータ制御可能な製造装置を本発明に使用することができる。典型的なコンピュータ制御可能な製造装置としては、旋盤、研磨機、成形設備及びレーザがあるが、これらに限定されない。好ましくは、コンピュータ制御可能な製造装置は、45°圧電カッタを有する2軸旋盤又は米国特許第6,122,999号でDurazo及びMorganによって開示されている旋盤装置又は数値制御式旋盤、たとえばPrecitech社の、Variform(登録商標)もしくはVarimax圧電セラミック高速ツールサーボアタッチメントを有するOptoform(登録商標)超精密旋盤(モデル30、40、50及び80)である。
好ましくは、コンタクトレンズは、レンズが型に流し込み成形されるときコンタクトレンズ面を再現する成形面を含むコンタクトレンズ型から成形される。たとえば、数値制御式旋盤を備えた光学切削ツールを使用して、本発明のコンタクトレンズの前面の構造を取り入れた金属光学ツールを形成することができる。そして、そのツールを使用して前面型を製造したのち、それを後面型と組み合わせて、適切な液体レンズ形成材料を両型の間に使用し、次いでレンズ形成材料を圧縮し、硬化させることによって本発明のレンズを形成する。
好ましくは、本発明の眼科用レンズ又は眼科用レンズを製造するために使用される光学ツールは、数値制御式旋盤、たとえばPrecitechの、Variform(登録商標)又はVarimax圧電セラミック高速ツールサーボアタッチメントを有するOptoform(登録商標)超精密旋盤(モデル30、40、50及び80)を使用して、WO2004/011990に記載された方法にしたがって製造される。
実例として、緯線方向リッジを有する斜面付きリッジゾーンを有するトランスレーティングコンタクトレンズの製造は以下の工程で実施される。第一に、ユーザが一連のパラメータ、たとえば表面許容差、同軸性許容差、レンズ設計の向き、ゼロ点を0、0に形成して前面及び後面それぞれに形成される半直径スポークの数、Z軸の向きならびに形状に変換されるレンズ面のタイプ(凹面又は凸面)を設定する。「表面許容差」とは、レンズ設計の表面上の理想位置からの投影点の許される位置偏差をいう。偏差は、レンズ設計の中心軸に対して平行又は垂直のいずれの方向であることもできる。「同軸性許容差」とは、所与の弧からのある点の許される偏差をいう。「半直径スポーク」とは、中心軸から外に放射状に延び、中心軸に対して垂直であり、表面に投影される曲線をいう。「等間隔の半直径スポーク」とは、すべての半直径スポークが中心軸から外に放射状に延び、一つの等しい角度だけ互いに離れていることをいう。「点間隔」とは、半直径スポーク沿いの2点間の距離をいう。
第二に、ユーザが、中心軸に対して平行な方向で多数の等間隔の半直径スポークそれぞれに沿ってレンズ設計の表面(たとえば前面)に投影する点密度を決定する。方位角にある半直径スポークがベース円錐面を最大に逸脱する構造に対応し、これを半直径プロービングスポークとして選択する。等間隔の点を、点の各対が通常10ミクロンの点間隔によって分けられる半直径プロービングスポークに沿って投影する。次に、投影した点すべてを、それぞれが3個の連続する点、すなわち第一の点、中間点及び第三の点で構成される一連の群に分割する。各点は、一つの群又は二つの群に属することができる。一度に一群ずつ、中間点と、対応する群の第一の点及び第三の点を連結する線との間の距離を所定の表面許容差と比較することにより、中心軸から境界まで又は境界から中心軸まで、群の中間点の表面の曲率を解析する。中間点と、群の第一の点及び第三の点を連結する線との間の距離が所定の表面許容差よりも大きいならば、その点における表面の曲率は鋭く、その群の第一の点と中間点との間にさらなる点を投影する。第一の点とさらなる点との間の点間隔は、さらなる点と中間点との間の点間隔に等しい。さらなる点を追加したのち、新たに追加された点を含むすべての点を再分類し、一連の群それぞれの中間点における表面の曲率を解析する。一連の群それぞれの中間点と、対応する群の第一の点及び第三の点をプロービングスポークに沿って連結する線との間の距離が所定の表面許容差以下になるまで、このような反復手順を繰り返す。このようにして、所望の数の等間隔の半直径スポークそれぞれに沿ってレンズ設計の表面に投影される点の数及び隣接する点の一連の対の点間隔を決定する。
好ましい実施態様では、次に、上記のように決定した数の点を、24、96又は384本の半直径スポークそれぞれに沿ってレンズ設計の前面に投影する。他の数のスポークが可能である。半直径スポークそれぞれに関して、第一導関数で連続的である半経線を形成する。半経線は、一連の弧及び場合によっては直線を含み、各弧は、少なくとも3個の連続する点を所望の同軸性許容差内で球面数学的関数に当てはめることによって画定される。各直線は、少なくとも3個の連続する点を接続することによって得られる。好ましくは、中心軸から境界までの弧当てはめルーチンを開始する。同様に、上記手順にしたがって、レンズ設計の後面の形状への変換を実施することができる。
レンズ設計を、製造システムで製造されるコンタクトレンズの形状に変換したのち、ヘッダの情報及びレンズの形状に関する情報を含むミニファイル又は同等なフォーマットを作成する。このミニファイルはまた、放射方向位置それぞれにおける他の経線それぞれの平均高さに基づき、その振動計算に基づくことができるゼロ位置をVariform又はVarimaxに与えるゼロ半経線を含む。このミニファイルで、すべての半経線は同じ数のゾーンを有する。これは、すべての経線に関してゾーンの数を均等化するための回数だけ半経線の最後のゾーンをコピーすることによって達成される。ミニファイルが完成したのち、それを、Variform(登録商標)圧電セラミック高速ツールサーボアタッチメントを有するOptoform(登録商標)超精密旋盤(モデル30、40、50又は80)にロードし、実行してトランスレーティングコンタクトレンズを製造する。
本発明の眼科用レンズは、公知の適切な光学度量衡システムを特徴とすることができる。レンズの垂直方向コマ様収差及び他の波面収差は、Shack-Hartmann技術、Tschering技術、網膜光線追跡技術及び空間分解屈折計測技術をはじめとする当業者に公知の適切な方法によって測定することができる。
本発明はまた、本発明の眼科用レンズを製造する方法を提供する。
本発明は、さらに別の態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができるコンタクトレンズを製造する方法を提供する。方法は、コンタクトレンズの前面及び後面を設計するステップを含み、前面及び後面の一方、好ましくは前面は、垂直経線と、水平経線と、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを有する中央オプチカルゾーンとを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。回転非対称累進ゾーンは、上境界線、下境界線、放射中心、垂直方向に放射する上半経線及び垂直方向に放射する下半径線を有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直方向に放射する上半経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大し、垂直方向に放射する下半経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明は、さらなる態様で、遠見、中間及び近見視力矯正を提供することによって老眼を矯正することができる眼内コンタクトレンズを製造する方法を提供する。方法は、第一の面及び反対側の第二の面を有する中央オプチカルゾーンを含む眼内レンズを設計するステップを含む。第一の面及び第二の面の少なくとも一方は、上境界線、下境界線、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含む。遠見視力ゾーンは、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。回転非対称累進ゾーンは、上境界線と、下境界線と、垂直経線上でオプチカルゾーンの中心の下方に位置する放射中心とを有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
本発明の製造方法は、好ましくは、上記のような製造手段によって眼科用レンズを製造するステップをさらに含む。
本発明は、なおさらなる態様で、老眼を矯正する方法を提供する。本発明の方法は、角膜の中央視覚区域を再形成して、垂直経線、水平経線、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含むオプチカルゾーンを創出するステップを含む。遠見視力ゾーンは、中央視覚区域の上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供する。回転非対称累進ゾーンは、中央視覚区域の下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供する。回転非対称累進ゾーンは、上境界線と、下境界線と、中央視覚区域の垂直経線上で中央視覚区域の中心の下方に位置する放射中心とを有する。回転非対称累進ゾーンはさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する。
角膜は、その前面又は下層面を切除又はコラーゲン収縮によって再形成することができ、切除は、エキシマレーザ、外科用レーザ、ウォータジェット切断、フルイド切断、リキッド切断又はガス切断技術を適用することによって実施される。レーザ手術システムは、レーザビーム発生装置及び角膜に当たるビームを調整するためのレーザビーム制御装置を含み、選択した量の角膜組織を切除する放射線によって角膜のオプチカルゾーンの領域から除去して、それにより、角膜上の中央視覚区域(すなわち角膜のオプチカルゾーン)の上部分に位置する遠見視力ゾーン、角膜上の中央視覚区域(すなわちオプチカルゾーン)の下部分に位置する回転非対称累進ゾーン及び第二の視覚区域を包囲する第三の視覚区域を有するプロファイリングし直された領域を形成する。
公知の適切な切除法を使用することができる。本発明による一つの切除法は、角膜の光学面に対するレーザビームのエネルギー分布を制御する方法である。本発明によるもう一つの切除法は、角膜の光学面に対するフライングスポットレーザパターンを制御する方法である。本発明によるさらに別の切除法は、角膜の光学面に対する切除角を制御する方法である。本発明によるさらに別の切除法は、数学モデルにしたがって角膜を切除する方法である。
中央視覚区域(すなわちオプチカルゾーン)を参照していう「垂直経線」とは、オプチカルゾーンの頂部から中心を通過して底部まで垂直に延びる仮想線をいう。中央視覚区域(すなわちオプチカルゾーン)を参照していう「水平経線」とは、オプチカルゾーンの左側から中心を通過して右側まで水平に延びる仮想線をいう。水平経線と垂直経線とは互いに対して垂直である。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンを参照していう「上境界線」とは、オプチカルゾーンの周辺境界線のうち、水平経線よりも上にあり、垂直経線と周辺境界線との交差点の周囲にある部分をいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンを参照していう「下境界線」とは、中央オプチカルゾーンの周辺境界線のうち、水平経線よりも下にあり、垂直経線と周辺境界線との交差点の周囲にある部分をいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンの回転非対称累進ゾーンを参照していう「放射中心」とは、垂直経線に沿って頂部から底部までトレースした場合に光学度数が近見光学度数に変わる第一の表面点をいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンの回転非対称累進ゾーンを参照していう「垂直方向に放射する上半経線」とは、垂直経線のうち、回転非対称累進ゾーンの放射中心と上境界線との間の線分をいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンの回転非対称累進ゾーンを参照していう「垂直方向に放射する下半経線」とは、垂直経線のうち、回転非対称累進ゾーンの放射中心と下境界線との間の線分をいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンを参照していう「遠見視力ゾーンがオプチカルゾーンの上部分に位置している」とは、遠見視力ゾーンの少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%が中央オプチカルゾーンのうち水平経線よりも上の半分に位置していることをいう。ADDの機能形態が、遠見、中間及び近見視力の場合に瞳孔の範囲に来るゾーンの最適部分を決定する。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンを参照していう「回転非対称累進ゾーンが中央オプチカルゾーンの下部分に位置している」とは、回転非対称累進ゾーンの少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%が中央オプチカルゾーンのうち水平経線よりも下の半分に位置していることをいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンを参照していう「回転非対称累進ゾーンの上境界線」とは、周辺境界線のうち、水平経線に対して平行であり、放射中心を通過する線よりも上にある半分をいう。
本発明の方法にしたがって角膜の上又は中に創出されるオプチカルゾーンを参照していう「回転非対称累進ゾーンの下境界線」とは、周辺境界線のうち、水平経線に対して平行であり、放射中心を通過する線よりも下にある半分をいう。
上記実施態様は、例示のためのだけに記載したものである。本発明を逸脱することなく、本明細書で開示した具体的な実施態様に多くの変更を加えることができることが容易に理解されよう。したがって、本発明の範囲は、具体的に記載した上記実施態様に限定されるのではなく、請求の範囲によって決定される。
本発明の好ましい実施態様のコンタクトレンズの前面の中央オプチカルゾーンを示す。 本発明の好ましい実施態様のコンタクトレンズの前面の中央オプチカルゾーンを示す。 図1A及び1Bに示すコンタクトレンズの、垂直方向に放射する上経線沿いの光学度数プロフィールを示す(放射中心からの放射方向距離の関数として)。 図1A及び1Bに示すコンタクトレンズの、垂直方向に放射する下経線沿いの光学度数プロフィールを示す(放射中心からの放射方向距離の関数として)。 図1A及び1Bに示すコンタクトレンズの第一の光学面と、図1A及び1Bに示すコンタクトレンズの第二の光学面上の垂直方向に放射する上経線沿いの点との間の距離(すなわち高さ)を示す。 図1A及び1Bに示すコンタクトレンズの第一の光学面と、図1A及び1Bに示すコンタクトレンズの第二の光学面上の垂直方向に放射する下経線沿いの点との間の距離(すなわち高さ)を示す。

Claims (71)

  1. 前面及び反対側の後面を有含み、前面及び後面の少なくとも一方が、垂直経線、水平経線及び中央オプチカルゾーンを含み、中央オプチカルゾーンが、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを有し、
    遠見視力ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供し、
    回転非対称累進ゾーンが、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供するものであるコンタクトレンズ。
  2. 回転非対称累進ゾーンが、上境界線、下境界線、放射中心、垂直方向に放射する上半経線及び垂直方向に放射する下半径線を有し、回転非対称累進ゾーンがさらに、垂直方向に放射する上半経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大し、垂直方向に放射する下半経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する、請求項1記載のコンタクトレンズ。
  3. 前面が、垂直経線と、水平経線と、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを有する中央オプチカルゾーンとを含む、請求項2記載のコンタクトレンズ。
  4. 中央オプチカルゾーンが、前面又は後面の幾何学的中心と同心である円形ゾーンであるか、又は中央オプチカルゾーンの中心が、前面又は後面の幾何学的中心を最大2mmまで逸脱している、請求項2記載のコンタクトレンズ。
  5. 円形中央オプチカルゾーンが前面又は後面の幾何学的中心と同心である、請求項4記載のコンタクトレンズ。
  6. 遠見ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上境界線から下に延び、遠見ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの下境界線が、少なくともその中央部分で、中央オプチカルゾーンの中心を通過し、水平経線と平行である水平線と同じ高さ又はそれよりもわずかに下にある、請求項3記載のコンタクトレンズ。
  7. 遠見視力ゾーンの頂点が中央オプチカルゾーンの中心と合致し、レンズの光軸が遠見視力ゾーンの頂点及び後面のオプチカルゾーンの中心を通過する、請求項6記載のコンタクトレンズ。
  8. 放射中心が、中央オプチカルゾーンの中心の下方で、垂直経線の上又は垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線の上に位置し、放射中心と中央オプチカルゾーンの中心を通過するレンズの光軸との間の距離が約2.0mm以下である、請求項3記載のコンタクトレンズ。
  9. 中央オプチカルゾーンが、ゴーストが最小化又は除去されるように、遠見視力ゾーンからの像と回転非対称累進ゾーンからの像との横方向のずれが最小化又は除去されていることを特徴とする、請求項3記載のコンタクトレンズ。
  10. 放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する第一の線がレンズの光軸と交差し、その交差点が後面の頂点の曲率中心から2mm以内にある、請求項9記載のコンタクトレンズ。
  11. 第一の線と光軸との交差点が後面の頂点の曲率中心から0.5mm以内にある、請求項10記載のコンタクトレンズ。
  12. 回転非対称累進ゾーンが、回転非対称累進ゾーンの上下の境界線沿いの任意の点で遠見視力ゾーンと正接する、請求項3記載のコンタクトレンズ。
  13. 回転非対称累進ゾーンが、式(1)又は式(2)又は式(3)
    Figure 2006523855

    (ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、biは、直線の切片である係数であり、kiは、放射中心からの距離の関数としての付加度数の変化率であり、Aは、最大付加度数であり、X0は、放射中心と光軸との間の放射方向距離であり、nは、1よりも大かつ10以下である整数又は非整数であることができる任意の数である)
    の二以上の一次関数によって画定される度数付加プロフィールを垂直方向に放射する上半経線に沿って提供する面を有する、請求項3記載のコンタクトレンズ。
  14. 一以上の向き又は安定化構造を含む、請求項3記載のコンタクトレンズ。
  15. 一以上の向き/安定化構造が、変化する厚さプロフィールを使用してレンズの向きを制御するプリズムバラスト、レンズ形状の一部を除去してレンズの向きを制御するファセット面、まぶたと係合することによってレンズの向きを決めるリッジ構造、眼の上でレンズの向きを維持するための、上スラブオフゾーン及び下スラブオフゾーンを有するダブルスラブオフ構造、ならびにレンズのオプチカルゾーンを包囲するレンズの周辺ゾーンの非プリズムバラスト構造からなる群より選択される、請求項14記載のコンタクトレンズ。
  16. コンタクトレンズが、レンズの前面に、オプチカルゾーンの下方に配置され、上境界線、斜面付き下境界線、前面から外に延びる緯線方向リッジ及び斜面付き下境界線から下に延び、斜面付きリッジゾーンと下まぶたとの間で、下まぶたが斜面付きリッジゾーンのどこに当たるかに依存して異なる程度の係合を提供する湾曲又は斜面を有する傾斜部を含む斜面付きリッジゾーンを含む、請求項14記載のコンタクトレンズ。
  17. 前面が、中央オプチカルゾーンから外に延びるブレンドゾーン、ブレンドゾーンを包囲する周辺ゾーン及び周辺ゾーンと外接し、正接する境界ゾーンを含み、
    ブレンドゾーンが、周辺ゾーン、ブレンドゾーン及び中央オプチカルゾーンが互いに正接することを保証する面を有し、周辺ゾーンが、後面と組み合わさって、(1)レンズの頂部から垂直経線及び垂直経線に対して平行な線それぞれに沿って下向きに累進的に増大して前面オプチカルゾーンと境界ゾーンとの間の位置で最大値に達したのち、境界ゾーンの境界まで減少するレンズ厚さを有すること、又は(2)垂直経線を横切る平面に関して鏡像対称性を有し、水平経線の周囲の領域で実質的に一定の厚さを有し、水平経線から垂直経線及び垂直経線に対して平行な線それぞれに沿ってコンタクトレンズの頂部又は底部まで累進的に減少する厚さを有することを特徴とする厚さプロフィールをレンズの周辺ゾーンに提供する面を有する、請求項14記載のコンタクトレンズ。
  18. ソフトコンタクトレンズ材料でできている、請求項2記載のコンタクトレンズ。
  19. 中央オプチカルゾーンを含み、中央オプチカルゾーンが、第一の面及び反対側の第二の面を有し、
    第一の面及び第二の面の少なくとも一方が、上境界線、下境界線、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含み、
    遠見視力ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供し、
    回転非対称累進ゾーンが、オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供するものである眼内レンズ。
  20. 回転非対称累進ゾーンが、上境界線と、下境界線と、垂直経線上でオプチカルゾーンの中心の下方に位置する放射中心とを有し、回転非対称累進ゾーンがさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する、請求項19記載の眼内レンズ。
  21. 遠見ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上境界線から下に延び、遠見ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの下境界線が、少なくともその中央部分で、中央オプチカルゾーンの中心を通過し、水平経線と平行である水平線と同じ高さ又はそれよりもわずかに下にある、請求項20記載の眼内レンズ。
  22. 遠見視力ゾーンの頂点が中央オプチカルゾーンの中心と合致し、レンズの光軸が遠見視力ゾーンの頂点及び後面のオプチカルゾーンの中心を通過する、請求項21記載の眼内レンズ。
  23. 放射中心が、中央オプチカルゾーンの中心の下方で垂直経線上に位置し、放射中心とレンズの光軸との間の距離が約2.0mm以下である、請求項20記載の眼内レンズ。
  24. 中央オプチカルゾーンが、ゴーストが最小化又は除去されるように、遠見視力ゾーンからの像と回転非対称累進ゾーンからの像との横方向のずれが最小化又は除去されていることを特徴とする、請求項20記載の眼内レンズ。
  25. 放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する第一の線がレンズの光軸と交差し、その交差点が頂点の曲率中心から2mm以内にある、請求項24記載の眼内レンズ。
  26. 回転非対称累進ゾーンが、回転非対称累進ゾーンの上下の境界線沿いの任意の点で遠見視力ゾーンと正接する、請求項20記載の眼内レンズ。
  27. 回転非対称累進ゾーンが、式(1)又は式(2)又は式(3)
    Figure 2006523855

    (ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、biは、直線の切片である係数であり、kiは、放射中心からの距離の関数としての付加度数の変化率であり、Aは、最大付加度数であり、X0は、放射中心と光軸との間の放射方向距離であり、nは、1よりも大かつ10以下である整数又は非整数であることができる任意の数である)
    の二以上の一次関数によって画定される度数付加プロフィールを垂直方向に放射する上半経線に沿って提供する面を有する、請求項20記載の眼内レンズ。
  28. 有水晶体又は無水晶体眼内レンズである、請求項20記載の眼内レンズ。
  29. 有水晶体又は無水晶体眼内レンズがハプティックを含む、請求項28記載の眼内レンズ。
  30. 老眼を矯正することができるコンタクトレンズを製造する方法であって、コンタクトレンズの前面及び後面を設計するステップを含み、前面及び後面の少ないとも一方が、垂直経線、水平経線及び中央オプチカルゾーンを含み、
    中央オプチカルゾーンが、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを有し、
    遠見視力ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供し、
    回転非対称累進ゾーンが、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供するものである方法。
  31. 回転非対称累進ゾーンが、上境界線、下境界線、放射中心、垂直方向に放射する上半経線及び垂直方向に放射する下半径線を有し、回転非対称累進ゾーンがさらに、垂直方向に放射する上半経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大し、垂直方向に放射する下半経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する、請求項30記載の方法。
  32. 前面が、垂直経線と、水平経線と、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを有する中央オプチカルゾーンとを含む、請求項31記載の方法。
  33. 中央オプチカルゾーンが、前面又は後面の幾何学的中心と同心である円形ゾーンであるか、又は中央オプチカルゾーンの中心が、前面又は後面の幾何学的中心を最大2mmまで逸脱している、請求項32記載の方法。
  34. 遠見ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上境界線から下に延び、遠見ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの下境界線が、少なくともその中央部分で、中央オプチカルゾーンの中心を通過し、水平経線と平行である水平線と同じ高さ又はそれよりもわずかに下にある、請求項32記載の方法。
  35. 遠見視力ゾーンの頂点が中央オプチカルゾーンの中心と合致し、レンズの光軸が遠見視力ゾーンの頂点及び後面のオプチカルゾーンの中心を通過する、請求項34記載の方法。
  36. 放射中心が、中央オプチカルゾーンの中心の下方で、垂直経線の上又は垂直経線に対して平行であり、中央オプチカルゾーンの中心を通過する線の上に位置し、放射中心と中央オプチカルゾーンの中心を通過するレンズの光軸との間の距離が約2.0mm以下である、請求項32記載の方法。
  37. 中央オプチカルゾーンが、ゴーストが最小化又は除去されるように、遠見視力ゾーンからの像と回転非対称累進ゾーンからの像との横方向のずれが最小化又は除去されていることを特徴とする、請求項32記載の方法。
  38. 放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する第一の線がレンズの光軸と交差し、その交差点が後面の頂点の曲率中心から2mm以内にある、請求項32記載の方法。
  39. 回転非対称累進ゾーンが、回転非対称累進ゾーンの上下の境界線沿いの任意の点で遠見視力ゾーンと正接する、請求項32記載の方法。
  40. 回転非対称累進ゾーンが、式(1)又は式(2)又は式(3)
    Figure 2006523855

    (ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、biは、直線の切片である係数であり、kiは、放射中心からの距離の関数としての付加度数の変化率であり、Aは、最大付加度数であり、X0は、放射中心と光軸との間の放射方向距離であり、nは、1よりも大かつ10以下である整数又は非整数であることができる任意の数である)
    の二以上の一次関数によって画定される度数付加プロフィールを垂直方向に放射する上半経線に沿って提供する面を有する、請求項32記載の方法。
  41. コンタクトレンズが一以上の向き又は安定化構造を含む、請求項32記載の方法。
  42. 一以上の向き/安定化構造が、変化する厚さプロフィールを使用してレンズの向きを制御するプリズムバラスト、レンズ形状の一部を除去してレンズの向きを制御するファセット面、まぶたと係合することによってレンズの向きを決めるリッジ構造、眼の上でレンズの向きを維持するための、上スラブオフゾーン及び下スラブオフゾーンを有するダブルスラブオフ構造、ならびにレンズのオプチカルゾーンを包囲するレンズの周辺ゾーンの非プリズムバラスト構造からなる群より選択される、請求項41記載の方法。
  43. コンタクトレンズが、レンズの前面に、オプチカルゾーンの下方に配置され、上境界線、斜面付き下境界線、前面から外に延びる緯線方向リッジ及び斜面付き下境界線から下に延び、斜面付きリッジゾーンと下まぶたとの間で、下まぶたが斜面付きリッジゾーンのどこに当たるかに依存して異なる程度の係合を提供する湾曲又は斜面を有する傾斜部を含む斜面付きリッジゾーンを含む、請求項41記載の方法。
  44. 前面が、中央オプチカルゾーンから外に延びるブレンドゾーン、ブレンドゾーンを包囲する周辺ゾーン及び周辺ゾーンと外接し、正接する境界ゾーンを含み、
    ブレンドゾーンが、周辺ゾーン、ブレンドゾーン及び中央オプチカルゾーンが互いに正接することを保証する面を有し、周辺ゾーンが、後面と組み合わさって、(1)レンズの頂部から垂直経線及び垂直経線に対して平行な線それぞれに沿って下向きに累進的に増大して前面オプチカルゾーンと境界ゾーンとの間の位置で最大値に達したのち、境界ゾーンの境界まで減少するレンズ厚さを有すること、又は(2)垂直経線を横切る平面に関して鏡像対称性を有し、水平経線の周囲の領域で実質的に一定の厚さを有し、水平経線から垂直経線及び垂直経線に対して平行な線それぞれに沿ってコンタクトレンズの頂部又は底部まで累進的に減少する厚さを有することを特徴とする厚さプロフィールをレンズの周辺ゾーンに提供する面を有する、請求項41記載の方法。
  45. 製造手段によって眼科用レンズを製造するステップをさらに含む、請求項41記載の方法。
  46. 製造手段がコンピュータ制御可能な製造装置である、請求項45記載の方法。
  47. コンピュータ制御可能な製造装置が数値制御式旋盤である、請求項46記載の方法。
  48. 老眼を矯正することができる眼内レンズを製造する方法であって、第一の面及び反対側の第二の面を有する中央オプチカルゾーンを含む眼内レンズを設計するステップを含み、
    第一の面及び第二の面の少なくとも一方が、上境界線、下境界線、垂直経線、水平経線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含み、
    遠見視力ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供し、
    回転非対称累進ゾーンが、中央オプチカルゾーンの下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供するものである方法。
  49. 回転非対称累進ゾーンが、上境界線と、下境界線と、垂直経線上でオプチカルゾーンの中心の下方に位置する放射中心とを有し、回転非対称累進ゾーンがさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有する、請求項48記載の方法。
  50. 遠見ゾーンが、中央オプチカルゾーンの上境界線から下に延び、遠見ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの下境界線が、少なくともその中央部分で、中央オプチカルゾーンの中心を通過し、水平経線と平行である水平線と同じ高さ又はそれよりもわずかに下にある、請求項49記載の方法。
  51. 遠見視力ゾーンの頂点が中央オプチカルゾーンの中心と合致し、レンズの光軸が遠見視力ゾーンの頂点及び後面のオプチカルゾーンの中心を通過する、請求項50記載の方法。
  52. 放射中心が、中央オプチカルゾーンの中心の下方で、垂直経線上に位置し、放射中心とレンズの光軸との間の距離が約2.0mm以下である、請求項49記載の方法。
  53. 中央オプチカルゾーンが、ゴーストが最小化又は除去されるように、遠見視力ゾーンからの像と回転非対称累進ゾーンからの像との横方向のずれが最小化又は除去されていることを特徴とする、請求項49記載の方法。
  54. 放射中心及び放射中心で曲率中心を通過する第一の線がレンズの光軸と交差し、その交差点が頂点の曲率中心から2mm以内にある、請求項54記載の方法。
  55. 回転非対称累進ゾーンが、回転非対称累進ゾーンの上下の境界線沿いの任意の点で遠見視力ゾーンと正接する、請求項49記載の方法。
  56. 回転非対称累進ゾーンが、式(1)又は式(2)もしくは(3)
    Figure 2006523855

    (ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、biは、直線の切片である係数であり、kiは、放射中心からの距離の関数としての付加度数の変化率であり、Aは、最大付加度数であり、X0は、放射中心と光軸との間の放射方向距離であり、nは、1よりも大かつ10以下である整数又は非整数であることができる任意の数である)
    の二以上の一次関数によって画定される度数付加プロフィールを垂直経線に沿って提供する面を有する、請求項49記載の方法。
  57. 製造手段によって眼科用レンズを製造するステップをさらに含む、請求項49記載の方法。
  58. 製造手段がコンピュータ制御可能な製造装置である、請求項57記載の方法。
  59. コンピュータ制御可能な製造装置が数値制御式旋盤である、請求項58記載の方法。
  60. 老眼を矯正する方法であって、角膜の中央視覚区域を再形成して、垂直経線、水平経線、上境界線、下境界線、遠見視力ゾーン及び遠見視力ゾーンに隣接する回転非対称累進ゾーンを含むオプチカルゾーンを創出するステップを含み、
    遠見視力ゾーンが、中央視覚区域の上部分に位置し、遠見視力矯正のための遠見度数を提供し、
    回転非対称累進ゾーンが、中央視覚区域の下部分に位置し、可変の中間視力矯正及び近見視力矯正を提供し、
    回転非対称累進ゾーンが、上境界線と、下境界線と、中央視覚区域の垂直経線上で中央視覚区域の中心の下方に位置する放射中心とを有し、
    回転非対称累進ゾーンがさらに、垂直経線に沿って上境界線における遠見度数から放射中心における近見度数まで増大したのち、垂直経線に沿って放射中心から下境界線近くの点まで実質的に一定にとどまる度数プロフィールを提供する面を有するものである方法。
  61. 再形成するステップを角膜切除又はコラーゲン収縮によって実施する、請求項60記載の方法。
  62. 再形成するステップを角膜切除によって実施する、請求項61記載の方法。
  63. エキシマレーザ、外科用レーザ、ウォータジェット切断、フルイド切断、リキッド切断又はガス切断技術を適用することによって切除を実施する、請求項62記載の方法。
  64. 角膜の光学面に対するレーザビームのエネルギー分布を制御することによって切除を実施する、請求項62記載の方法。
  65. 角膜の光学面に対するフライングスポットレーザパターンを制御することによって切除を実施する、請求項62記載の方法。
  66. 角膜の光学面に対する切除角を制御することによって切除を実施する、請求項62記載の方法。
  67. 遠見ゾーンが、中央視覚区域の上境界線から下に延び、遠見ゾーンと回転非対称累進ゾーンとの下境界線が、少なくともその中央部分で、中央視覚区域の中心を通過し、水平経線と平行である水平線と同じ高さ又はそれよりもわずかに下にある、請求項60記載の方法。
  68. 遠見視力ゾーンの頂点が中央視覚区域の中心と合致する、請求項67記載の方法。
  69. 放射中心が、中央視覚区域の中心の下方で、垂直経線上に位置し、放射中心と中央視覚区域の中心との間の放射方向距離が約2.0mm以下である、請求項60記載の方法。
  70. 回転非対称累進ゾーンが、回転非対称累進ゾーンの上下の境界線沿いの任意の点で遠見視力ゾーンと正接する、請求項60記載の方法。
  71. 回転非対称累進ゾーンが、式(1)又は式(2)もしくは(3)
    Figure 2006523855

    (ここで、p(x)は、放射中心から放射方向距離xのところでの付加度数であり、biは、直線の切片である係数であり、kiは、放射中心からの距離の関数としての付加度数の変化率であり、Aは、最大付加度数であり、X0は、放射中心と光軸との間の放射方向距離であり、nは、1よりも大かつ10以下である整数又は非整数であることができる任意の数である)
    の二以上の一次関数によって画定される度数付加プロフィールを垂直経線に沿って提供する面を有する、請求項60記載の方法。
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