JP2006522127A - イミダゾトリアジン化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物:
【化1】
Figure 2006522127

(式中、すべての基は本明細書に記載のものである)、それを含む医薬組成物、それの製造方法および医薬剤としてのその使用を提供する。

Description

本発明は、新規化合物、これらの化合物を含んでなる医薬製剤、および治療におけるこれらの化合物の使用に関する。より具体的には、本発明は、Polo様キナーゼにより媒介される疾患、感受性の高い新生物、および他の疾患の治療のための新規化合物および方法に関する。
Polo様キナーゼ(Polo-like Kinase;PLK)は、細胞周期のプロセスの制御において重要な役割をはたしている、進化的に保存されたセリン/トレオニンキナーゼである。PLKは、酵母から哺乳動物細胞までのさまざまな生物の有糸分裂の開始と終了に役割を果たしている。PLKは、PLK1、PLK2、およびPLK3を含む。
Polo様キナーゼは、酵母、ショウジョウバエ、およびゼノパスの有糸分裂に必須であることが知られている。例えば、これらの生物の相同PLK遺伝子の変異体は、紡錘体の異常を生じ、ショウジョウバエの変異は胚致死性である可能性がある。ショウジョウバエpoloに関するRNA干渉実験により、S2細胞のpoloを除去すると、G2/M停止およびアポトーシスが引き起こされることが示された。PLK1は、ショウジョウバエpoloのヒト相同体である。PLK1は、ホスファターゼcdc25Cをリン酸化して活性化することによりcdk1を活性化し、ついでcdk1から阻害性リン酸塩を除去することにより、有糸分裂の開始に関与すると考えられている。これにより、有糸分裂開始を引き起こすcdk1の活性化ループが作動する。PLK1はまた、cdk1のサイクリンパートナーであるサイクリンB1をリン酸化し、核の位置決めをもたらす。有糸分裂中、PLK1は、紡錘体の形成に関与している、中心体の成熟および微小管ダイナミクスにおいて役割を果たしていることが示されている。PLK1はまた、後期促進複合体(cdc16およびcdc27)のサブユニットをリン酸化し活性化することによる、細胞の有糸分裂の終了に関与している。PLK1はまた、姉妹染色分体をつなぎ合わせているコヒーシンタンパク質をリン酸化し、セパラーゼ切断部位を露出させ、後期における姉妹染色分体の分離を可能にする。PLK1はまた、キネシン様モータータンパク質MKLP1のリン酸化を介する細胞質分裂に役割を果たしている。このように、PLK1阻害により、有糸分裂のいくつかの時期が妨害される可能性を有する。PLKタンパク質の発現および活性は、細胞周期中に増加し、有糸分裂中にピークに達し、同時にまたリン酸化が最大に達する。高い分裂指数を有する細胞内では、PLK1のmRNAが強く発現されている。PLK2(血清誘導キナーゼ,SNK)およびPLK3(線維芽細胞増殖因子誘導キナーゼ,FNK)は、最初は、前初期遺伝子として特定された。PLK2の特徴は十分には明らかになっていないが、PLK3は、M期の細胞周期進行の制御に関与していると考えられ、PLK1とは異なる作用を示す。最新の発表によれば、PLK3は、有糸分裂中の微小管ダイナミクスおよび中心体機能の制御に重要な役割を果たしていると示唆されている。
PLK1の過剰発現は、腫瘍細胞(癌を含む)と強い相関があると考えられる。公表された研究によれば、肺癌および乳癌の>80%に高レベルのPLK1RNAの発現が認められ、その周辺の正常組織では、皆無かそれに近い発現しか認められなかったことが示されている。いくつかの研究によれば、いくつかのタイプの癌における、PLK発現、組織学的異型度、および予後の間の相関関係が示されている。PLK陽性細胞のパーセンテージならびに卵巣癌および子宮内膜癌(P<0.001)の組織学的異型度の間に重要な相関関係が見出された。これらの研究により、PLKは浸潤している子宮内膜癌細胞において強く発現されており、これは悪性腫瘍の異型度および子宮内膜癌の増殖を反映している可能性があることが指摘された。RT−PCR分析を用いることにより、対応する正常組織と比較して、97%の食道癌および73%の胃癌腫において、PLKの過剰発現が検出された。さらに、食道癌において高レベルのPLK過剰発現を有する患者は、低レベルのPLK過剰発現のグループと比較して、著しく予後が不良なグループに該当した。頭頸部癌においては、PLK1のmRNA発現の上昇が大部分の癌に認められた。カプランマイヤー分析により、中等度のレベルのPLK1発現を有する患者は、高レベルのPLK1発現を有する患者よりも生存期間が長いことが示された。非小細胞肺癌を有する患者の分析により、PLK1の発現に関連する同様な結果が示された。
微小管阻害剤による有糸分裂の阻害は、癌化学療法において成功を収めてきた。タキサン系薬剤およびビンカアルカロイドは、臨床上有効に利用されてきたが、これらは望ましくない副作用を有している。さらに、多くの腫瘍は、G2/M細胞周期チェックポイントにおける機能低下を有していると考えられる。有糸分裂の途絶に反応して、これらの腫瘍は有糸分裂の迂回を試み、結果として分裂死および細胞死がもたらされる。いくつかの研究によって、PLKを標的とすることによる有糸分裂の途絶は、選択的な腫瘍細胞破壊への実行可能なアプローチであることが示唆されている。当業界において、新生物の治療への新規なアプローチの必要性が依然として存在する。
発明の概要
本発明の第1の側面によれば、式(I)の化合物:
Figure 2006522127
[式中:
はアルキルであり;
wは0または1であり;
11はHまたはC1−3アルキルであり;
環Aは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
環Bは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
a、b、c、f、g、およびhは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0または1であり;
dおよびjは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、1または2であり;
のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンからなるグループから選択され;
およびYは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択され;
qは0、1または2であり;
およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ph、Het、−COR、−CSR、−CO、−COPh、−COPh、−C(O)Het、−C(O)NR、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−OCOR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−NO、−CN、−SCNおよび−Nからなるグループから選択され;
pのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ0、1または2であり;
mおよびnは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;
のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなるグループから選択され;
Phは、ハロ、アルキル、−CO、−OR、−SO、−SONR、−NR、−R−(NR)CO、Het、−R−Het、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;そして
Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−CO、−C(O)NR、−OR、−SO、−SONR、−NR、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基である]またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体(physiologically functional derivative)が提供される。
本発明の他の側面において、式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物が提供される。1つの実施形態において、医薬組成物はさらに、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む。
本発明の第3の側面において、PLKにより媒介される疾患の治療を必要とする動物におけるかかる疾患の治療方法が提供される。本方法は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の治療的有効量を動物に投与することを含む。
本発明の第4の側面において、PLKに感受性が高い新生物の治療を必要とする動物におけるかかる疾患の治療方法が提供される。本方法は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の治療的有効量を動物に投与することを含む。新生物は、乳癌、結腸癌、肺癌、前立腺癌、リンパ腫、白血病、子宮内膜癌、メラノーマ、胃癌、膵臓癌、卵巣癌、扁平上皮内癌、頭頸部癌、および食道癌からなるグループから選択される。
本発明の第5の側面において、不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療を必要とする動物におけるかかる疾患の治療方法が提供される。本方法は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の治療的有効量を動物に投与することを含む。
第6の側面において、本発明は細胞増殖の阻害方法を提供する。本方法は、細胞増殖を阻害するために十分な、ある量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体と細胞とを接触させることを含み、ここで該化合物はPLKを阻害する。
他の側面において、本発明は、細胞内の有糸分裂の阻害方法を提供する。本方法は、細胞内の有糸分裂を阻害するために十分な、ある量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を細胞に投与することを含み、ここで該化合物はPLKを阻害する。
他の側面において、式(I)の化合物の製造方法が提供される。本方法は、式(X)の化合物:
Figure 2006522127
と環化試薬とを反応させることを含む。
他の側面において、本発明は式(I)の化合物の製造方法を提供する。本方法は式(XIII)の化合物:
Figure 2006522127
と式(VI)の化合物:
Figure 2006522127
とを反応させることを含む。
他の側面において、本発明は、特定の式(I)の化合物[式中:
環Aは、シクロアルキル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつアルキレンであり;
およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、Ph、Het、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NRおよび−NRSOからなるグループから選択され;
のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキルおよびシクロアルキルからなるグループから選択され;
Phは、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NR、Het、および−R−Hetからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;そして
Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NRおよびオキソからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基である]の製造方法を提供する。
本方法は、式(XVIII)の化合物:
Figure 2006522127
と式(XIX)の化合物:
Figure 2006522127
(式中、XはCl、Br、Iまたはトリフラートである)
とをカップリングさせることを含む。
他の側面において、本発明は放射性標識した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。1つの実施形態において、本発明は、トリチウム化した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。他の側面において、本発明は、ビオチン化した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。
他の側面において、本発明は、治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、PLKにより媒介される動物の疾患の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、PLKに感受性が高い動物の新生物の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。
他の側面において、本発明は、不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、細胞増殖の阻害における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体であって、PLKを阻害する該化合物を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、細胞内の有糸分裂の阻害における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体であって、PLKを阻害する該化合物を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、PLKにより媒介される動物の疾患の治療のための医薬の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の使用を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、PLKに感受性が高い動物の新生物の治療のための医薬の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の使用を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、不適切な細胞増殖を特徴とするPLKにより媒介される動物の疾患の治療のための医薬の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の使用を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、細胞増殖の阻害のための医薬の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の使用であって、ここで該化合物がPLKを阻害する該使用を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、細胞内の有糸分裂の阻害のための医薬の製造のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体の使用であって、ここで該化合物がPLKを阻害する該使用を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、PLKに感受性が高い動物の新生物の治療における使用のための、式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物を提供する。
発明の詳細な説明
本明細書においては、”本発明の化合物”または”式(I)の化合物”は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を意味する。同様に、式(V)、(VII)、(VIII)、(X)(XI)、(XII)、(XIII)、(XIV)、(XV)、(XVI)、(XVII)および(XVIII)の化合物などの単離できる中間体に関しては、”式(数字)の化合物”という語句は、該式を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を意味する。
本明細書においては、”アルキル”(および”アルキレン”)という用語は、1〜8個の炭素原子(別の原子数が記載されている場合を除いて)を含む、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖を指す。本明細書においては、”アルキル”の例は、限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソブチル、イソプロピル、およびtert−ブチルを含む。本明細書においては、”アルキレン”の例は、限定するものではないが、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、およびイソブチレンを含む。”アルキル”および”アルキレン”はまた、置換アルキルおよび置換アルキレンも含む。アルキルまたはアルキレン基は、ハロゲンにより1以上の回数置換されていても良い。したがって、”アルキル”という用語は、ハロゲン化アルキルの中でも、とりわけトリフルオロメチルおよびトリフルオロエチルを含む。
本明細書においては、”アルケニル”および”アルケニレン”という用語は、2〜8個の炭素原子(別の原子数が記載されている場合を除いて)および少なくとも1〜3個の炭素−炭素二重結合を含む、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖を指す。本明細書においては、”アルケニル”の例は、限定するものではないがエテニルおよびプロペニルを含む。”アルケニル”および”アルケニレン”はまた、置換アルケニルおよび置換アルケニレンを含む。アルケニルまたはアルケニレン基は、ハロゲンにより1以上の回数置換されていても良い。
本明細書においては、”アルキニル”および”アルキニレン”という用語は、2〜8個の炭素原子(別の原子数が記載されている場合を除いて)少なくとも1〜3個の炭素−炭素三重結合を含む、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖を指す。本明細書においては、”アルキニル”の例は、限定するものではないが、エチニルおよびプロピニルを含む。”アルキニル”および”アルキニレン”はまた、置換アルキニルおよび置換アルキニレンを含む。アルキニルおよびアルキニレン基は、所望により、ハロゲンにより1以上の回数置換されていても良い。
本明細書においては、”シクロアルキル”という用語は、3〜8個の炭素原子(別の原子数が記載されている場合を除いて)を有し、炭素−炭素二重結合を有さない、非芳香族単環式炭素環式環を指す。”シクロアルキル”は、一例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを含む。”シクロアルキル”はまた、置換シクロアルキルを含む。シクロアルキルは、所望により、ハロ、C1−3アルキル(例えば、パーフルオロアルキルなどのパーハロアルキルを含む)、−OH、−O−C1−3アルキル、−NH、−NH(C1−3アルキル)−N(C1−3アルキル)、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により、いずれかの置換可能な炭素上に置換されていても良い。具体的なシクロアルキル基は、C3−6シクロアルキルおよび置換C3−6シクロアルキルを含む。
本明細書においては、”シクロアルケニル”という用語は、3〜8炭素原子(別の原子数が記載されている場合を除いて)および3個までの炭素−炭素二重結合を含む非芳香族単環式炭素環式環を指す。”シクロアルケニル”は、一例として、シクロブテニル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルを含む。”シクロアルケニル”はまた、置換シクロアルケニルを含む。シクロアルケニルは、所望により、ハロ、C1−3アルキル(例えば、パーフルオロアルキルなどのパーハロアルキルを含む)、−OH、−O−C1−3アルキル、−NH、−NH(C1−3アルキル)−N(C1−3アルキル)、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基によりいずれかの置換可能な炭素上に置換されていても良い。
”ハロ”および”ハロゲン”という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を指す。
”オキソ”という用語は、本明細書においては、NまたはSが複素環またはヘテロアリール環の原子である−N−オキシド、スルホンおよびスルホキシドだけでなく、炭化水素環(すなわち、シクロアルケニル、アリール、複素環またはヘテロアリール環)の炭素原子に直接に結合している基=Oも指す。
”アリール”という用語は、6〜13個の炭素原子(別の原子数が記載されている場合を除いて)を有し、かつ少なくとも1つの芳香環を有する単環式炭素環式基および縮合二環式炭素環式基を指す。具体的なアリール基の例は、限定するものではないが、フェニルおよびナフチルを含む。
”複素環”および”複素環式”という用語は、特定の員数を有し、かつN、OおよびS(別のヘテロ原子数が記載されている場合を除いて)から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む、単環式飽和または不飽和の非芳香族基および縮合二環式飽和または不飽和の非芳香族基を指す。具体的な複素環基の例は、限定するものではないが、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ピラン、オキセタン、チエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキサラン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、チアゾリジン、オキサゾリジン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオフェンなどを含む。
”ヘテロアリール”という用語は、特定の員数を有し、かつN、OおよびS(別のヘテロ原子数が記載されている場合を除いて)から選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を含む、芳香族単環式基および少なくとも1つの環が芳香族である縮合二環式基を指す。具体的なヘテロアリール基の例は、限定するものではないが、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾ−ル、チアジアゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、およびインダゾールを含む。
”員数”(および”員”などのその変形)という用語は、複素環基およびヘテロアリール基においては、環を形成する炭素およびヘテロ原子であるN、Oおよび/またはSの総原子数を指す。したがって、6員複素環の例は、ピペリジンであり、6員ヘテロアリール環の例はピリジンである。
本明細書においては、”所望により”という用語は、それに続いて記載される事象が起こる場合もあり、起こらない場合もあり、かつ起こる事象と起こらない事象の両方を含むことを意味する。
本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2006522127
[式中:
はアルキルであり;
wは0または1であり;
11はHまたはC1−3アルキルであり;
環Aは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
環Bは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
a、b、c、f、g、およびhは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0または1であり;
dおよびjは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、1または2であり;
のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンからなるグループから選択され;
およびYは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択され;
qは0、1または2であり;
およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ph、Het、−COR、−CSR、−CO、−COPh、−COPh、−C(O)Het、−C(O)NR、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−OCOR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−NO、−CN、−SCNおよび−Nからなるグループから選択され;
pのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ0、1または2であり;
mおよびnは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;
のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなるグループから選択され;
Phは、ハロ、アルキル、−CO、−OR、−SO、−SONR、−NR、−R−(NR)CO、Het、−R−Het、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;そして
Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−CO、−C(O)NR、−OR、−SO、−SONR、−NR、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基である]またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を提供する。
1つの実施形態において、RがC1−3アルキルである式(I)の化合物が定義される。特定の実施形態の1つにおいて、Rは、メチル、エチルおよびイソプロピルからなるグループ、またはそれらのいずれかのサブセットから選択される。1つの実施形態において、Rはメチルである。
1つの実施形態において、wが0である(すなわち、環Aがイミダゾトリアジン環に直接結合している)式(I)の化合物が定義される。他の実施形態において、wが1である式(I)の化合物が定義される。wが1である実施形態において、R11はHまたはC1−3アルキルである。wが1である1つの実施形態において、R11はC1−3アルキルである。特定の実施形態のひとつにおいて、R11はメチルである。
1つの実施形態において、環Aは、C5−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、フェニル、5〜9員複素環および5〜9員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Aは、C5−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、フェニル、N、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5〜9員複素環、ならびにN、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5〜9員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。式(I)の化合物内の環Aを定義している部分の具体例は、限定するものではないが、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、フェニル、インデン、ナフチル、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、ジオキソラン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピペラジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、インドリジン、インドール、イソインドール、インドリン、ベンゾフラン、ベンゾジオキソラン、ベンゾチオフェン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、プリン、キノリジン、キノリン、およびイソキノリンを含む。
1つの実施形態において、アリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから環Aが選択される、式(I)の化合物が定義される。1つの実施形態において、環Aは、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、フェニル、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、イソインドール、キノリン、ベンゾジオキソラン、インドールおよびピリミジンからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Aは、フェニル、チオフェン、ピリジンおよびピリミジンからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Aはアリールである。1つの特定の実施形態において、環Aはフェニルである。
1つの実施形態において、環Bは、C5−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、フェニル、5〜9員複素環および5〜9員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Bは、C5−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、フェニル、N、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5〜9員複素環、ならびにN、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5〜9員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。式(I)の化合物内の環Bを定義している部分の具体例は、限定するものではないが、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、フェニル、インデン、ナフチル、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、ジオキソラン、ジオキサン、モルホリン、ジチアン、チオモルホリン、ピペラジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、インドリジン、インドール、イソインドール、インドリン、ベンゾフラン、ベンゾジオキソラン、ベンゾチオフェン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、プリン、キノリジン、キノリン、およびイソキノリンを含む。1つの実施形態において、環Bは、フェニルおよび5〜9員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Bは、フェニルならびにN、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5〜9員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Bは、フェニルならびにN、OおよびSから選択されるまたは2個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリールからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。
1つの実施形態において、アリールおよび5〜6員ヘテロアリールからなるグループから環Bが選択される、式(I)の化合物が定義される。1つの実施形態において、環Bは、フェニル、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジンおよびベンゾジオキソランからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Bは、フェニル、ピリジン、およびピリミジンからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、環Bはアリールである。1つの特定の実施形態において、環Bはフェニルである。
mは、環Aの定義と矛盾がない様に定義される。1つの実施形態において、mが0、1、2または3である、式(I)の化合物が定義される。1つの実施形態においてmは0、1または2である。1つの実施形態においてmは1、2または3である。1つの特定の実施形態において、mは1または2である。1つの特定の実施形態において、mは1である。
nは、環Bの定義と矛盾がない様に定義される。1つの実施形態において、nが0、1、2または3である式(I)の化合物が定義される。1つの実施形態において、nは1、2または3である。1つの特定の実施形態において、nは2または3である。1つの特定の実施形態において、nは3である。
本発明の1つの実施形態において、aは0である。本発明の1つの実施形態において、fは0である。1つの実施形態において、cは0である。1つの実施形態において、hは0である。
a、c、f、およびhのいずれか1つ以上が1である特定の実施形態において、Rのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ、独立して、アルキレンおよびアルケニレンからなるグループから選択される。1つの特定の実施形態において、Rのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ、独立して、C1−3アルキレンおよびC1−3アルケニレンからなるグループから選択される。a、c、f、およびhのいずれか1つ以上が1である1つの実施形態において、Rのそれぞれは、C1−3アルキレンである。
本発明の1つの実施形態において、bは0である。
bが1である、本発明の実施形態において、Yは−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択される。Yを定義するグループの具体例は、限定するものではないが、−O−、−S−、−SO−、−N(H)−および−N(CH)−を含む。bが1である1つの実施形態において、Yは−O−および−N(R)−からなるグループから選択される。bが1である1つの特定の実施形態において、Yは、−O−および−N(H)−からなるグループから選択される。
本発明の1つの実施形態において、gは0である。
gが1である本発明の実施形態において、Yは、−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択される。Yを定義するグループの具体例は、限定するものではないが、−O−、−S−、−SO−、−N(H)−および−N(CH)−を含む。gが1である1つの実施形態において、Yは、−O−および−N(R)−からなるグループから選択される。gが1である1つの特定の実施形態において、Yは−O−である。
式(I)の化合物において、dが2である場合、cは1であり、かつ−(R−は二置換のアルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンを表す。1つの実施形態において、dが1である式(I)の化合物が定義される。
当業者には明らかなように、式(I)の化合物におけるRの特定の定義は、有機化学の当業者の一般的知識に基づいて、化学的に有りえない、あるいはありそうもない式(I)の化合物を与えるようなやり方で用語の定義を説明することを避けるために、−(Y−および−(R−に関する定義のために選択された定義と矛盾しないように選択される。本発明の1つの実施形態において、Rのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、Ph、Het、−COR、−CO、−COPh、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−NO、−CNおよび−Nからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの特定の実施形態において、Rのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ、独立して、H、ハロ、アルキル、Ph、−COR、−CO、−COPh、−C(O)NR、−OR、−NR、−NOおよび−CNからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、dが1であり、かつRが、H、ハロ、アルキル、Ph、−COR、−CO、−COPh、−C(O)NR、−OR、−NR、−NOおよび−CNからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される、式(I)の化合物が定義される。1つの特定の実施形態において、RはH、−COおよび−NRからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。
を定義する一部のグループの具体例は、限定するものではないが、H、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、トリフルオロメチル、エチル、トリフルオロエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、エテニル、プロペニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、置換フェニル、−C(O)H、−C(O)メチル、−C(O)エチル、−C(O)プロピル、−C(O)イソプロピル、−C(O)シクロプロピル、−C(O)フェニル、−COH、−CO−メチル、−CO−エチル、−CO−プロピル、−CO−イソプロピル、−C(O)NH、−C(O)N(H)アルキル、−C(O)N(アルキル)、−C(O)N(H)シクロアルキル、−C(O)N(アルキル)シクロアルキル、−O−メチル、−O−トリフルオロメチル、−O−エチル、−O−プロピル、−O−イソプロピル、−O−ブチル、−O−イソブチル、−O−t−ブチル、−O−シクロプロピル、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチル、−O−シクロヘキシル、−S−メチル、−S−エチル、−S−プロピル、−S−イソプロピル、−S−ブチル、−S−イソブチル、−S−t−ブチル、−S−シクロプロピル、−S−シクロブチル、−S−シクロペンチル、−S−シクロヘキシル、−SO−メチル、−SO−エチル、−SO−プロピル、−SO−イソプロピル、−SO−OH、−SO−NH、−SO−N(H)アルキル、−SO−N(アルキル)、−SO−N(H)シクロアルキル、−SO−N(アルキル)シクロアルキル、−NH、−N(H)アルキル、−N(アルキル)、−N(H)シクロアルキル、−N(アルキル)シクロアルキル、−N(H)COH、−N(H)CO−メチル、−N(H)CO−エチル、−NO、および−CN、またはそれらのいずれかのサブセットを含む。
1つの実施形態において、式(I)の化合物[式中:
bが1であり、Yが−O−であり、かつcが0である場合、Rは−OR、−OCOR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−SCNまたは−Nではなく;
bが1であり、Yが−S(O)−であり、qが2であり、かつcが0である場合、Rは、pが2である−S(O)(すなわち、−SO)、−S(O)OH、pが2である−S(O)NR(すなわち、−SONR)、−NO、−CN、−SCNまたは−Nではなく;そして
bが1であり、Yが−N(R)−であり、かつcが0である場合、Rは−NO、−SCNまたは−Nではない]が定義される。
1つの実施形態において、式(I)の化合物[式中:
bが1であり、Yが−O−であり、かつcが0である場合、Rは−OR、−OCOR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−CN、−SCNまたは−Nではなく;
bが1であり、Yが−S(O)−であり、かつcが0である場合、Rは−OCOR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NO、−CN、−SCNまたは−Nではなく;そして
bが1であり、Yが−N(R)−であり、かつcが0である場合、Rは−OR、−OCOR、−NRCO、−NO、−SCNまたは−Nではない]が定義される。
本発明の特定の実施形態において、bが1でありかつcが0である場合、Rが−OR、−OCOR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−NO、−SCNまたは−Nではない、式(I)の化合物が定義される。
式(I)の化合物において、jが2である場合、hは1であり、かつ−(R−は二置換アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンを表す。1つの実施形態において、jが1である式(I)の化合物が定義される。
当業者には明らかなように、式(I)の化合物におけるRの特定の定義は、有機化学の当業者の一般的知識に基づいて、化学的に有りえない、あるいはありそうもない式(I)の化合物を与えるようなやり方で用語の定義を説明することを避けるために、−(Y−および−(R−に関する定義のために選択された定義と矛盾しないように選択される。本発明の1つの実施形態において、Rのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、Ph、Het、−COR、−CO、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NOおよび−CNからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの特定の実施形態において、Rのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ、独立して、H、ハロ、アルキル、−COR、−CO、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NRおよび−NOからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。1つの実施形態において、jが1であり、かつRが、H、ハロ、アルキル、−COR、−CO、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NRおよび−NOからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される、式(I)の化合物が定義される。1つの特定の実施形態において、RはH、アルキルおよび−ORからなるグループ、またはそれらの任意のサブセットから選択される。
を定義する一部のグループの具体例は、限定するものではないが、H、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、トリフルオロメチル、エチル、トリフルオロエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、エテニル、プロペニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、置換フェニル、−C(O)H、−C(O)メチル、−C(O)エチル、−C(O)プロピル、−C(O)イソプロピル、−C(O)シクロプロピル、−COH、−CO−メチル、−CO−エチル、−CO−プロピル、−CO−イソプロピル、−C(O)NH、−C(O)N(H)アルキル、−C(O)N(アルキル)、−C(O)N(H)シクロアルキル、−C(O)N(アルキル)シクロアルキル、−O−メチル、−O−トリフルオロメチル、−O−エチル、−O−プロピル、−O−イソプロピル、−O−ブチル、−O−イソブチル、−O−t−ブチル、−O−シクロプロピル、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチル、−O−シクロヘキシル、−S−メチル、−S−エチル、−S−プロピル、−S−イソプロピル、−S−ブチル、−S−イソブチル、−S−t−ブチル、−S−シクロプロピル、−S−シクロブチル、−S−シクロペンチル、−S−シクロヘキシル、−SO−メチル、−SO−エチル、−SO−プロピル、−SO−イソプロピル、−SO−OH、−SO−NH、−SO−N(H)アルキル、−SO−N(アルキル)、−SO−N(H)シクロアルキル、−SO−N(アルキル)シクロアルキル、−NH、−N(H)アルキル、−N(アルキル)、−N(H)シクロアルキル、−N(アルキル)シクロアルキル、−N(H)COH、−N(H)CO−メチル、−N(H)CO−エチル、−NO、および−CNを含む。
1つの実施形態において、式(I)の化合物[式中:
gが1であり、Yが−O−であり、かつhが0である場合、Rは−OR、−OCOR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−SCNまたは−Nではなく;
gが1であり、Yが−S(O)−であり、qが2であり、かつhが0である場合、Rは、pが2である−S(O)(すなわち、−SO)、−S(O)OH、pが2である−S(O)NR(すなわち、−SONR)、−NO、−CN、−SCNまたは−Nではなく;そして
gが1であり、YがN(R)であり、かつhが0である場合、Rは、−NO、−SCNまたは−Nではない]が定義される。
1つの実施形態において、式(I)の化合物[式中:
gが1であり、Yが−O−であり、かつhが0である場合、Rは−OR、−OCOR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−CN、−SCNまたは−Nではなく;
gが1、であり、Yが−S(O)−であり、かつhが0である場合、Rは−OCOR、−S(O)、−S(O)NR、−NO、−CN、−SCNまたは−Nではなく;そして
gが1であり、Yが−N(R)−であり、そしてhが0である場合、Rは−OR、−OCOR、−NRCO、−NO、−SCNまたは−Nではない]が定義される。
1つの特定の実施形態において、gが1であり、かつhが0である場合、Rが−OR、−OCOR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−NO、−SCNまたは−Nではない、式(I)の化合物が定義される。
、Y、RおよびRの定義において、RのそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなるグループから選択される。1つの実施形態において、RのそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、C1−3アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキルおよびC3−6シクロアルケニルからなるグループから選択される。RおよびRを定義するグループの具体例は、限定するものではないがH、メチル、トリフルオロメチル、エチル、トリフルオロエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、エテニル、プロペニル、エチニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘキセニルを含む。1つの実施形態において、RのそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキル、アルケニルおよびシクロアルキルからなるグループから選択され、より具体的には、H、C1−3アルキル、C2−4アルケニルおよびC3−6シクロアルキルからなるグループから選択される。1つの特定の実施形態において、RのそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、Hおよびアルキルからなるグループから選択され、さらに具体的には、HおよびC1−3アルキルからなるグループから選択される。
式(I)の化合物において、Phは、ハロ、アルキル、−CO、−OR、−SO、−SONR、−NR、−R−(NR)CO、Het、−R−Het、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルである。
−R−(NR)COは、下記の二置換された部分構造を指す:
Figure 2006522127
この部分構造において、カルボン酸基およびアミン基の両方が同一の炭素原子に結合している必要性はない。かかる部分構造の具体例は、限定するものではないが、下記を含む:
Figure 2006522127
1つの実施形態において、Phは、ハロ、アルキル、−CO、−OR、−SO、−SONR、−NR、−R−(NR)CO、Het、−R−Het、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1または2の置換基により置換されていても良いフェニルである。Phの定義の1つの実施形態において、RのそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、Hおよびアルキルからなるグループから選択され、さらに具体的には、およびC1−3アルキルからなるグループから選択され;そしてRのそれぞれは、C1−3アルキレンまたはC1−3アルケニレンであり、より具体的にはメチレン、エチレンまたはエテニレンである。
式(I)の化合物において、Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−CO、−C(O)NR、−OR、−SO、−SONR、−NR、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環または5〜6員ヘテロアリール基である。1つの実施形態において、Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1または2個のヘテロ原子を含む、置換されていても良い単環式5〜6員複素環または5〜6員ヘテロアリール基である(ここで任意の置換基は前述のものである)。Hetの定義の1つの実施形態において、RのそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、Hおよびアルキルからなるグループから選択され、さらに具体的には、HおよびC1−3アルキルからなるグループから選択される。
本発明は、上記の特定の基および/または実施形態の組み合わせおよびサブセットのすべてを含むことが理解されなければならない。
特定の式(I)の化合物は、限定するものではないが、下記:
5−メチル−7−フェニル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(2−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(2−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
2,2−ジメチル−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロパンアミド;
2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アセトアミド;
3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンゾニトリル;
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(5−ブロモピリジン−3−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル;
7−(5−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−ブロモフェニル)−N−[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−ブロモフェニル)−N−(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンズアミド;
(2E)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロプ−2−エンアミド;
5−メチル−N−(4−ニトロフェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタノール;
4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド;
7−(2−メトキシフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェノール;
酢酸2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル;
5−メチル−7−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−メチル−N’−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}尿素;
5−メチル−7−フェニル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(フェニル)メタノン;
7−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
4−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル;
5−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−アミノフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(1H−インドール−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(5−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−フリル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(1H−インドール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
2−[(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)チオ]ベンゾニトリル;
5−メチル−7−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−キノリン−8−イル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;
N−メチル−N’−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]尿素;
N−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド;
2−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エタノール;
4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;
N−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド;
N−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド;
3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル;
4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェノール;
5−メチル−N−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−{2−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エチル}アセトアミド;
N−[5−(2−アミノエチル)−2−メトキシフェニル]−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−(2,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−(2,5−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ニコチン酸エチル;
2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタンスルホン酸;
5−メチル−7−[3−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−3−カルボン酸;
2−アミノ−3−(3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−4−イル)プロパン酸;
5−メチル−7−[2’−(トリフルオロメチル)−1,1’−ビフェニル−3−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
(2Z)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−3−フェニルプロプ−2−エンアミド;
7−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(3−{[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−{[4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]フェニル}−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N,N−ジメチル−1−{3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]フェニル}メタンスルホンアミド;
5−メチル−7−[3−({4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−アミノ)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−シクロプロピル−3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド;
7−(5−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−[2−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−[3−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(2−クロロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(1−フェニルエチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(3−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(2−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(2−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−シクロプロピル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(2−フルオロフェニルフルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N,7−ビス[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(フェニルメチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
7−(シクロヘキシルメチル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−[3,5−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}アセトアミド;
5−メチル−N−[4−(メチルチオ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−フェニル−N−(4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]−オキシ}フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
N−シクロヘキシル−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−7−フェニル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−(4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
5−メチル−N,7−ジフェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;および
5−メチル−N−[3−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理学的に機能的な誘導体を含む。
本発明の化合物はまた、その薬学的に許容される塩または溶媒和物または生理学的に機能的な誘導体の形で使用できることも当業者には理解されるであろう。式(I)の化合物の薬学的に許容される塩は、四級アンモニウム塩だけでなく、薬学的に許容される無機酸もしくは有機酸または塩基から形成される通常の塩もまた含む。適切な酸塩のさらに具体的な例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、蟻酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、パーム酸、マロン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸(メシレート)、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸ヒドロキシナフトエ酸、ヨウ化水素酸、リンゴ酸、ステロン酸、タンニン酸塩などを含む。シュウ酸などの他の酸は、それ自体薬学的に許容されないが、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の製造における中間体として有用な塩の製造に有用な場合がある。適切な塩基塩のさらに具体的な例は、ナトリウム、リチウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、亜鉛、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミンおよびプロカイン塩を含む。
本明細書においては、”溶媒和物”という用語は、溶質(式(I)の化合物)および溶媒により形成される種々の化学量論の複合体を指す。例として、溶媒は水、メタノール、エタノール、または酢酸を含む。
本明細書においては、”生理学的に機能的な誘導体”という用語は、動物(特にヒトなどの哺乳動物)に投与するとき、本発明の化合物またはその活性代謝物を提供(直接または間接に)することができる、本発明の化合物の薬学的に許容される誘導体のいずれか(例えば、式(I)の化合物のエステルまたはアミド)を指す。例えば、Burger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery, 5th Edition, Vol 1: Principles And Practice を参照のこと。
式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理学的に機能的な誘導体の製造方法は、当業界に公知である。例えば、Burger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery 5th Edition, Vol 1: Principles And Practice を参照のこと。
当業者には明らかなように、式(I)の化合物の製造のための下記の方法において、特定の中間体は、該化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物または生理学的に機能的な誘導体の形であることができる。式(I)の化合物の製造方法において用いられるいずれかの中間体に適合するこれらの用語は、上記で式(I)の化合物に関して記載した意味と同じ意味を有する。かかる中間体の薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理学的に機能的な誘導体の製造方法は、当該技術分野で公知であり、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理学的に機能的な誘導体の製造方法と類似している。
特定の式(I)の化合物は、立体異性体で存在できる(例えば該化合物は、1以上の不斉炭素原子を含むか、あるいはシス−トランス異性を示すことができる)。各立体異性体(エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびにこれらの混合物は、本発明の範囲内である。本発明はまた、1以上の不斉中心が反転している異性体との混合物としての、式(I)で表される化合物の各異性体を含む。特定の式(I)の化合物は、位置異性体の混合物として製造できる。本発明は、個々の化合物および位置異性体の混合物の両方を含む。同様に、式(I)の化合物は、式で表されるものとは異なる互変異性体で存在でき、これらもまた本発明の範囲に含まれることが理解される。
本発明の化合物は、一般的にPLK阻害剤であり、特にPLK1阻害剤である。”PLK阻害剤”は、下記の実施例におけるPLK阻害アッセイにおいて、4より大きいpIC50を示す化合物であるか、あるいは下記の実施例におけるメチレンブルー増殖阻害アッセイにおいて、100μM未満のIC50を示す化合物を意味する。より具体的には、PLK阻害剤は、下記の実施例に記載の方法を用いた場合、5より大きいpIC50を示す化合物か、あるいは10μM未満のIC50を示す化合物である。
本発明はさらに、動物(例えば、ヒトなどの哺乳動物)における薬物療法における使用のための式(I)の化合物を提供する。特に、本発明は、PLK(特にPLK1)により媒介される疾患の治療における使用のための式(I)の化合物を提供する。本発明はまた、PLKに感受性が高い新生物の治療における使用のための式(I)の化合物を提供する。本発明は、不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療における使用のための式(I)の化合物を提供する。本発明はまた、PLKによる細胞増殖の阻害における使用のための式(I)の化合物を提供する。本発明はまた、PLKによる細胞内の有糸分裂の阻害における使用のための式(I)の化合物を提供する。
本発明は、さまざまな疾病または疾患の治療方法を提供するが、そのすべては式(I)の化合物の治療的有効量の投与のステップを含む。本明細書においては、”治療”という用語は、特定の疾患の軽減、疾患の症状の解消または緩和、疾患の進行の抑制または解消および以前罹患したことのある被験者における疾患の再発の予防または遅延を指す。
本明細書においては、”治療的有効量”という用語は、投与を受ける被験者において、組織培養、組織、系、動物(ヒトを含む)の生物学的反応または医学的反応を導くために十分な式(I)の化合物のある量であって、例えば研究者または臨床医により求められている該量を意味する。例えば、PLKにより媒介される疾患の治療のための式(I)の化合物の治療的有効量は、被験者におけるPLKにより媒介される疾患の治療のために十分なある量である。同様に、感受性の高い新生物の治療のための式(I)の化合物の治療的有効量は、被験者における感受性の高い新生物の治療のために十分なある量である。本発明の1つの実施形態において、式(I)の化合物の治療的有効量は、細胞の有糸分裂を阻害するために十分なある量である。本発明の1つの実施形態において、式(I)の化合物の治療的有効量は、PLK(または特別にはPLK1)を制御し、モジュレートし、結合させ、または阻害するのに十分なある量である。
式(I)の化合物の正確な治療的有効量は、限定するものではないが、治療を受けている被験者の年齢と体重、正確な要治療疾患およびその重篤度、製剤の性質、および投与経路を含む多くの因子によって決まり、最終的には、担当の医師または獣医の判断によって決まる。一般的に、式(I)の化合物は、0.1〜200mg/受容者(動物)の体重(kg)/日の範囲で治療のために投与され、より普通には、1〜100mg/体重(kg)/日の範囲で投与される。許容される1日量は、約0.1〜約2000mg/日であることができ、そして好ましくは約0.1〜約100mg/日であることができる。
1つの側面として、本発明は、PLKにより媒介される疾患の治療のための、PLKを制御し、モジュレートし、結合させ、または阻害する方法を提供する。”PLKを制御し、モジュレートし、結合させ、または阻害する”ことは、PLK活性を制御し、モジュレートし、結合させ、または阻害すること、およびPLKの過剰発現を制御し、モジュレートし、結合させ、または阻害することを指す。かかる疾患は、PLKおよび不適切な細胞増殖を特徴とする疾患が関連している特定の新生物(癌および腫瘍を含む)を含む。
本発明は、哺乳動物(例えば、ヒト)などの動物の、PLKにより媒介される疾患の治療方法であって、式(I)の化合物の治療的有効量を動物に投与することを含んでなる該方法を提供する。PLKにより媒介される疾患は、当該技術分野で公知であり、限定するものではないが、不適切な細胞増殖を特徴とする、新生物および疾患を含む。
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)などの動物の、感受性の高い新生物(癌または腫瘍)の治療方法であって、式(I)の化合物の治療的有効量を動物に投与することを含んでなる該方法を提供する。本明細書においては、”感受性の高い新生物”は、PLK阻害剤を用いる治療に感受性の高い新生物を指す。PLKが関連している新生物であって、それゆえにPLK阻害剤を用いる治療に感受性の高い新生物は当該技術分野で公知であり、原発および転移腫瘍ならびに癌の両方を含む。例えば、本発明の範囲内の感受性の高い新生物は、限定するものではないが、乳癌、結腸癌、肺癌(小細胞肺癌および非小細胞肺癌を含む)、前立腺癌、リンパ腫、白血病、子宮内膜癌、メラノーマ、胃癌、卵巣癌、膵臓癌、扁平上皮内癌、頭頸部癌、および食道癌を含む。式(I)の化合物は、かかる感受性の高い新生物の治療に単独で使用でき、あるいは、特定の現存する化学療法と相加効果または相乗効果を提供するために、かつ/または特定の現存する化学療法および放射線の有効性を回復させるために使用できる。
本発明はまた、不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療方法を提供する。”不適切な細胞増殖”は、不適切な細胞増殖に起因する細胞増殖、過度の細胞分裂に起因する細胞増殖、加速された細胞分裂に起因する細胞増殖、不適切な細胞の生き残りに起因する細胞増殖および/または正常な速度で起こっているにもかかわらず好ましくない、正常細胞における細胞増殖を意味する。不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患は、限定するものではないが、新生物、血管増殖性疾患、線維性疾患、メサンギウム細胞増殖性疾患および代謝疾患を含む。血管増殖性疾患は、関節炎および再狭窄を含む。線維性疾患は、肝硬変およびアテローム性動脈硬化症を含む。メサンギウム細胞増殖性疾患は、糸球体腎炎、悪性腎硬化症、血栓性微小血管症候群、臓器移植片拒絶および糸球体症を含む。代謝疾患は、乾癬、慢性創傷治癒、炎症および神経変性疾患を含む。骨吸収過剰の変形性関節症および他の破骨細胞増殖依存性疾患は、細胞増殖が正常な速度で正常な細胞において起こっているにもかかわらず、好ましくない不適切な細胞増殖を特徴とする疾患の例である。
本発明はまた、細胞増殖の阻害方法であって、細胞増殖を阻害するために十分な、式(I)の化合物のある量と細胞とを接触させることを含んでなる該方法であり、ここで該化合物がPLKを阻害する該方法を提供する。1つの特定の実施形態において、細胞は腫瘍細胞である。1つの特定の実施形態において、細胞は不適切な増殖性細胞である。本明細書においては、”不適切な増殖性細胞”という用語は、不適切に(異常に)増殖する細胞、過度にまたは促進された速度で分割する細胞、不適切に(異常に)生き残る細胞、および/または正常な速度で増殖するがその増殖が好ましくない細胞を指す。腫瘍細胞(癌細胞を含む)は、不適切な増殖性細胞ではあるが、唯一の不適切な増殖性細胞ではない例である。
PLKは、細胞の有糸分裂に不可欠であり、したがって式(I)の化合物は有糸分裂の阻害に効果を有する。”有糸分裂の阻害”は、細胞周期のM期の開始の阻害、M期開始後の細胞周期のM期の正常な進行の阻害および細胞周期のM期の正常な終了の阻害を指す。このように、本発明の化合物は、細胞の有糸分裂の開始の阻害、細胞の有糸分裂の進行の阻害、または細胞の有糸分裂の終了の阻害により、有糸分裂を阻害できる。1つの側面として、本発明は細胞内の有糸分裂の阻害方法であって、有糸分裂を阻害するのに十分な式(I)の化合物のある量を細胞に投与することを含んでなる該方法であり、ここで該化合物がPLKを阻害する該方法を提供する。1つの特定の実施形態において、細胞は腫瘍細胞である。1つの特定の実施形態において、細胞は不適切な増殖性細胞である。
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)などの動物の、PLKにより媒介される疾患の治療のための医薬の製造のための式(I)の化合物の使用を提供する。本発明はさらに、感受性の高い、動物の新生物の治療のための医薬の製造のための式(I)の化合物の使用を提供する。本発明はさらに、不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療のための医薬の製造のための式(I)の化合物の使用を提供する。本発明はさらに、細胞増殖の阻害のための医薬の製造のための式(I)の化合物の使用であって、ここで該化合物がPLKを阻害する該使用を提供する。本発明はさらに、細胞内の有糸分裂の阻害のための医薬の製造のための式(I)の化合物の使用であって、ここで該化合物がPLKを阻害する該使用を提供する。
治療における使用のために、式(I)の化合物の治療的有効量を未加工の化学物質で投与することは可能であるが、一般的に式(I)の化合物は、医薬組成物または製剤の活性成分として提供される。したがって、本発明はさらに、式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物を提供する。医薬組成物はさらに、1以上の、薬学的に許容される担体、希釈剤、および/または賦形剤を含むことができる。担体(単数または複数)、希釈剤(単数または複数)および/または賦形剤(単数または複数)は、製剤の他の成分と適合し、かつ受容者自身に有害でないという意味において許容されるものでなければならない。本発明の他の側面に基づき、式(I)の化合物と1以上の、薬学的に許容される担体、希釈剤および/または賦形剤とを混合することを含んでなる医薬製剤の製造方法もまた提供される。
医薬製剤は、単位服用量あたり所定量の活性成分を含む単位服用量形で提供できる。かかる単位は、式(I)の化合物の治療的有効量、または複数の単位製剤を所定時間に投与して所望の治療的有効量を達成するための治療的有効量の分割量を含むことができる。好ましい単位製剤は、活性成分の1日量もしくは分割量またはそれらの適切な分割量を含むものである。さらに、かかる医薬製剤は製薬業界に公知のいずれかの方法で製造できる。
医薬製剤は、例えば、経口(頬または舌下を含む)、経直腸、経鼻、局所(頬、舌下または経皮を含む)、経膣または非経口(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含む)経路などのいずれかの適切な経路による投与に適合させることができる。かかる製剤は、製薬学の分野で公知のいずれかの方法により製造でき、例えば活性成分と担体(単数または複数)または賦形剤(単数または複数)を混合することにより製造できる。
経口投与に適合する医薬製剤は、カプセルまたは錠剤などの分離した単位;粉末剤または顆粒剤;水性または非水性液体の溶液またはサスペンジョン;食用のフォームまたはホイップ;または水中油形液体エマルジョンまたは油中水型液体エマルジョンとして提供できる。
例えば、錠剤またはカプセルの形の経口投与のためには、活性薬物成分は、エタノール、グリセロール、水などの経口用の、薬学的に許容される無毒の不活性担体と混合することができる。粉末剤は、化合物を適切な微細サイズに粉砕し、同様に粉砕したデンプンまたはマンニトールなどの食用炭水化物などの医薬担体とこれを混合することにより製造される。風味剤、防腐剤、分散剤および着色剤などもまた、含有させることもできる。
カプセルは、前述の粉末混合物を製造し、これを成型したゼラチンのさやに充填することにより製造できる。充填操作の前に、コロイダルシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固体のポリエチレングリコールなどの流動促進剤および滑沢剤を粉末混合物に加えることができる。寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤もまた、カプセルを摂取する場合の医薬の利用可能性を改善するために加えることもできる。
さらに、必要または望ましい場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤もまた混合物に含有させることができる。適切な結合剤は、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはβ−ラクトースなどの天然の糖、コーン甘味料、アカシアゴム、トラガントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成増粘剤、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなど含む。これらの製剤に使用される滑沢剤は、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを含む。崩壊剤は、制限なく、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどを含む。錠剤は、例えば、粉末混合物を製造し、顆粒化またはスラッグ造粒し、滑沢剤および崩壊剤を加え、錠剤に加圧成型することにより製剤化される。粉末混合物は、適切に粉砕した化合物と前述の希釈剤または基剤と混合し、かつ所望により、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、またはポリビニルピロリドンなどの結合剤、パラフィンなどの溶液遅硬剤、四級塩などの吸収促進剤および/またはベントナイト、カオリンまたは第2リン酸カルシウムなどの吸収剤と混合することにより製造される。粉末混合物は、シロップ、スターチペースト、アカディア粘液またはセルロース性またはポリマー物質の溶液などの結合剤で湿らせ、ふるいを通過させることにより顆粒化できる。顆粒化のかわりに、粉末混合物を錠剤機にかけることができるが、結果として、不完全に形成されたスラグが粉砕されて顆粒となる。顆粒は、錠剤形成金型への固着を防ぐために、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油の添加により、滑沢化することができる。ついで滑沢化混合物を錠剤に圧縮成型する。本発明の化合物はまた、流動性不活性担体と混合し、顆粒化またはスラグ化のステップを経ることなく直接に錠剤に圧縮成型することもできる。セラックコーティングコートからなる透明または不透明な保護コーティング、糖またはポリマー物質のコーティングおよびワックスのつやだしコーティングを提供できる。異なる単位投与量を区別するために、これらのコーティングに染料を加えることができる。
一定量が活性成分の所定量を含むように、溶液、シロップおよびエリキシル剤などの経口液を投与単位形で製造できる。シロップは、適切にフレーバーを入れた水溶液中に化合物を溶解することにより製造でき、一方エリキシル剤は、無毒のアルコール性ビヒクルの使用により製造される。
サスペンジョンは、無毒のビヒクル中に化合物を分散することにより製剤化できる。エトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなどの可溶化剤および乳化剤、防腐剤、ペパーミントオイルなどのフレーバー添加物、または天然甘味料またはサッカリンもしくは他の人工甘味料などもまた加えることができる。
適切な場合には、経口投与のための投与単位製剤は、マイクロカプセル化できる。この製剤はまた、例えばコーティングまたはポリマー、ワックスなどに微粒子物質を組み込むことにより、遅延放出または徐放放出にするために製造することもできる。
式(I)の化合物はまた、小さな1枚膜リポソーム、大きな1枚膜リポソームおよび多重層リポソームなどのリポソームデリバリーシステムの形で投与できる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質から形成できる。
式(I)の化合物はまた、化合物分子がカップリングされている各担体としてのモノクローナル抗体の使用により送達することもできる。本化合物はまた、ターゲッティング用薬剤担体としての可溶性ポリマーとカップリングさせることもできる。かかるポリマーは、ペプチド、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタアクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを含むことができる。さらに、本化合物は、例えばポリ乳酸、ポレプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートおよびハイドロゲルの架橋または両性ブロックコポリマーなどの薬剤の放出制御を達成するために有用な生物分解性ポリマーのクラスとカップリングさせることができる。
経皮投与に適合する医薬製剤は、受容者の表皮に長期間緊密に接触しつづけることを意図した、分離したパッチとして提供できる。例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research、3(6):318 (1986) に一般的に記載されているイオントフォレシスによりパッチから送達できる。
局所投与に適合する医薬製剤は、軟膏、クリーム剤、サスペンジョン、ローション、粉末剤、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エアゾールまたはオイルとして製剤化できる。
目または他の外部組織(例えば口または皮膚)の治療のために、本製剤は、好ましくは局所用軟膏またはクリームで適用される。軟膏に製剤化される場合、活性成分はパラフィン系または水混和性軟膏基剤と共に用いることができる。あるいはまた、活性成分は水中油型クリーム基剤または油中水型基剤中に製剤化できる。
目への局所投与に適合する医薬製剤は、活性成分が適切な担体(特に水性溶媒)に溶解または縣濁化されている点眼剤を含む。
口内の局所投与に適合する医薬製剤は、ロゼンジ、トローチおよび口内洗浄剤を含む。
直腸投与に適合する医薬製剤は、座剤または浣腸剤として提供できる。
担体が固体である、経鼻投与に適合する医薬製剤は、かぎタバコを吸うようにして(すなわち鼻の近くに位置する粉末の容器から鼻孔を介して急速な吸入により)投与される、例えば20〜500μの粒子径を有する粗い粉末を含む。点鼻スプレーまたは点鼻剤としての投与のための、担体が液体である適切な製剤は、活性成分の水性または油性溶液を含む。
吸入投与に適合する医薬製剤は、種々のタイプの定量噴霧式加圧エアゾール、ネブライザーまたは吹き入れ器により発生させることができる、微粒子ダストまたはミストを含む。
経膣投与に適合する医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤で提供できる。
非経口投与に適合する医薬製剤は、抗酸化薬、緩衝液、静菌剤、および製剤を被提供者の血液と等張にする溶質を含むことができる水性および非水性滅菌注射溶液;ならびに縣濁化剤および増粘剤を含むことができる、水性および非水性滅菌サスペンジョンを含む。この製剤は、投薬単位容器または複数回投与容器(例えば密封アンプルおよびバイアル)で提供でき、使用の直前に滅菌液体担体(例えば注射用蒸留水)の添加のみを必要とする、フリーズドライ(凍結乾燥)条件で保存できる。即座に使用できる注射液およびサスペンジョンは、滅菌粉末、顆粒および錠剤から製造できる。
上記の特定の成分に加えて、本製剤は、当該の製剤のタイプに関して当業界で通常用いられる他の薬剤を含むことができ、例えば経口投与に適切な製剤は風味剤を含むことができることが理解されなければならない。
上記の治療方法および使用において、式(I)の化合物は単独で、1以上の他の式(I)の化合物と組み合わせて、または他の治療剤と組み合わせて使用できる。特に、PLKにより媒介される疾患の治療方法および感受性の高い新生物の治療方法において、外科療法および放射線療法との組み合わせばかりではなく、他の化学療法剤、ホルモン療法剤および/または抗体療法剤との組み合わせが想定される。本明細書においては、”化学療法剤”という用語は、それが投与される被験者に治療効果を有するいずれかの化学薬剤を指す。”化学療法”剤は、限定するものではないが、抗腫瘍剤、鎮痛剤および制吐剤を含む。本明細書においては、”抗腫瘍剤”は、細胞増殖抑制剤および細胞毒の両方を含む。したがって、本発明に記載の併用療法は、少なくとも1つの式(I)の化合物の投与および少なくとも1つの他の癌治療法の使用を含む。1つの実施形態において、本発明に記載の併用療法は、少なくとも1つの式(I)の化合物および少なくとも1つの他の化学療法剤の投与を含む。1つの特定の実施形態において、本発明は、少なくとも1つ式(I)の化合物および少なくとも1つの抗腫瘍剤の投与を含む。さらなる側面として、本発明は、少なくとも1つの化学療法剤とともに式(I)の化合物を投与することを含む、前述の治療方法および使用を提供する。1つの特定の実施形態において、化学療法剤は抗腫瘍剤である。他の実施形態において、本発明は、少なくとも1つの他の化学療法剤をさらに含んでなる前記組成物を提供する。より具体的には、化学療法剤は抗腫瘍剤である。一般的に、治療を受けている感受性の高い新生物に対して活性を有するいずれかの化学療法剤は、式(I)の化合物を用いている治療と臨床的に適合するという条件下で、式(I)の化合物と組み合わせて使用できる。本発明に有用な代表的な抗腫瘍剤は、限定するものではないが、ジテルペン化合物およびビンカアルカロイドなどの微小管阻害剤;白金錯体;ナイトロジェンマスタード、オキシアザホスホリン、アルキルスルホナート、ニトロソウレア、およびトリアゼンなどのアルキル化剤;アントラサイクリン、アクチノマイシンおよびブレオマイシンなどの抗生剤;エピポドフィロトキシンなどのトポイソメラーゼII阻害剤;プリンおよびピリミジン類似体ならびに葉酸拮抗剤などの代謝拮抗剤;カンプトテシンなどのトポイソメラーゼI阻害剤;ホルモンおよびホルモン類似体;シグナル伝達経路阻害剤;非受容体型チロシンキナーゼ血管新生阻害剤;免疫療法剤;前アポトーシス剤;ならびに細胞周期シグナル伝達阻害剤を含む。
微小管阻害剤または抗有糸分裂剤は、細胞周期のM期または有糸分裂期における腫瘍細胞の微小管に対して活性な細胞周期特異的薬剤である。微小管阻害剤の例は、限定するものではないが、ジテルペン化合物およびビンカアルカロイドを含む。ジテルペン化合物の例は、限定するものではないが、パクリタキセルおよびその類似体であるドセタキセルを含む。ビンカアルカロイドの例は、限定するものではないが、ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンを含む。
白金錯体は、非細胞周期特異的抗腫瘍剤であり、DNAに作用する。白金錯体は腫瘍細胞に入り、水和反応を行い、DNA鎖内およびDNA鎖間架橋を形成し、腫瘍に対して不利益な生物学的作用をもたらす。白金錯体の例は、限定するものではないが、シスプラチンおよびカルボプラチンを含む。
アルキル化剤は、非細胞周期特異的抗腫瘍剤であり、強力な求電子剤である。一般的に、アルキル化剤は、リン酸、アミノ、およびヒドロキシル基などのDNA分子の求核部位を介して、アルキル化により、DNAに共有結合する。かかるアルキル化により、核酸機能が阻害され、細胞死がもたらされる。アルキル化剤の例は、限定するものではないが、シクロホスファミド、メルファラン、およびクロラムブシルなどのナイトロジェンマスタード;ブスルファンなどのアルキルスルホナート;カルムスチンなどのニトロソウレア;ならびにニトロソウレアなどのトリアゼンを含む。
抗生物質化学療法剤は、非細胞周期特異的薬剤であり、DNAと結合またはインターカレートする。一般的に、かかる反応は、DNA複合体の安定化またはDNA鎖の破損をもたらし、核酸の正常な機能を阻害し、細胞死をもたらす。抗生物質抗腫瘍剤の例は、限定するものではないが、ダクチノマイシンなどのアクチノマイシン、ダウノルビシンおよびドキソルビシンなどのアントラサイクリン;ならびにブレオマイシンを含む。
トポイソメラーゼII阻害剤は、限定するものではないが、エピポドフィロトキシンを含む。エピポドフィロトキシンは、マンドラゴラという植物から導かれた細胞周期特異的抗腫瘍剤である。エピポドフィロトキシンは、一般的に、トポイソメラーゼIIおよびDNAと三者複合体を形成することにより、細胞周期のS期およびG期において細胞に作用し、DNA鎖切断をもたらす。鎖切断は蓄積し、細胞死が起こる。エピポドフィロトキシンの例は、限定するものではないが、エトポシドおよびテニポシドを含む。
代謝拮抗性抗腫瘍剤は、細胞周期のS期(DNA合成)においてDNA合成またはプリンもしくはピリミジン塩基合成を阻害することにより作用し、それによりDNA合成を制限する、細胞周期特異的抗腫瘍剤である。これによりS期は進行せず、細胞死が起こる。代謝拮抗性抗腫瘍剤の例は、限定するものではないが、フルオロウラシル、メトトレキサート、シタラビン、メルカプトプリンおよびチオグアニンを含む。
カンプトテシンおよびカンプトテシン誘導体を含むカンプトテシンは、トポイソメラーゼI阻害剤として市販されているかあるいは開発中である。カンプトテシンの細胞毒活性は、そのトポイソメラーゼI阻害活性に関連していると考えられている。カンプトテシンの例は、限定するものではないがイリノテカン、トポテカン、および7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20−カンプトテシンの種々の光学活性形を含む。
ホルモンおよびホルモン類似体は、ホルモン(単数または複数)ならびに癌の増殖および/または癌の増殖の欠如の間に関連が存在する癌の治療に有用な化合物である。新生物の治療に有用であると考えられるホルモンおよびホルモン類似体の例は、限定するものではないが、小児における悪性リンパ腫および急性白血病の治療に有用なプレドニゾンおよびプレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイド;エストロゲン受容体を有する副腎皮質癌およびホルモン依存性乳癌の治療に有用なアナストロゾール、レトラゾール、ボラゾール、およびエキセメスタンなどのアミノグルテチミドおよび他のアロマターゼ阻害剤;ホルモン依存性乳癌および子宮内膜癌の治療に有用な酢酸メゲストロールなどのプロゲステロン;前立腺癌および良性前立腺肥大の治療に有用なフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロンおよび5α−レダクターゼ(フィナステリドおよびデュタステライドなど)などのエストロゲン、アンドロゲン、および抗アンドロゲン剤;ホルモン依存性乳癌の治療に有用なタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェンなどの抗エストロゲン剤;ならびに、前立腺癌の治療のための黄体形成ホルモン(LH)および/または卵胞刺激ホルモン(FSH)の放出を刺激する、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)およびその類似体(例えば、酢酸ゴセレリンおよびルプロリドなどのLHRHアゴニストおよびアンタゴニスト)を含む。
シグナル伝達経路阻害剤は、細胞内変化を引き起こす化学プロセスを遮断または阻害する阻害剤のこと言う。本明細書においてはこの変化は細胞増殖または分化である。本発明において有用なシグナル伝達阻害剤は、受容体型チロシンキナーゼ、非受容体型チロシンキナーゼ、SH2/SH3ドメイン遮断薬、セリン/トレオニンキナーゼ、ホスファチジルイノシトール−3キナーゼ、myo−イノシトールシグナル伝達、およびRas癌遺伝子の阻害剤を含む。
いくつかのタンパク質チロシンキナーゼは、細胞増殖の制御に関与する種々のタンパク質における特定のチロシン残基のリン酸化を触媒する。かかるタンパク質チロシンキナーゼは、受容体型または非受容体型キナーゼとして広く分類することができる。
受容体型チロシンキナーゼは、細胞外リガンド結合ドメイン、膜貫通ドメイン、およびチロシンキナーゼドメインを有する膜貫通タンパク質である。受容体型チロシンキナーゼは細胞増殖の制御に関与しており、増殖因子受容体と呼ばれる場合もある。これらのキナーゼの多くの不適切なまたは制御されない活性化(すなわち、例えば、過剰発現または変異による、異常なキナーゼ増殖因子受容体活性)は、無制限な細胞増殖を引き起こすことが示されている。したがって、かかるキナーゼの異常な活性は、悪性組織増殖に結び付けられている。そのため、かかるキナーゼの阻害剤は、癌の治療方法を提供することができる。増殖因子受容体は、例えば、上皮増殖因子受容体(EGFr、ErbB2およびErbB4)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFr)、血管形成誘導因子受容体(VEGFR)、免疫グロブリン様および上皮増殖因子類似ドメイン(TIE−2)を有するチロシンキナーゼ、インスリン増殖因子-I受容体(IGF−I)、マクロファージコロニー刺激因子(cfms)、BTK、cKit、cMet、線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体、Trk受容体(TrkA、TrkB、およびTrkC)、エフリン(eph)受容体、ならびにRETプロトオンコジーンを含む。増殖因子受容体の阻害剤のいくつかは現在開発中であり、リガンドアンタゴニスト、抗体、チロシンキナーゼ阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびアプタマーを含む。増殖因子受容体および増殖因子受容体機能を抑制する薬剤は、例えば、Kath, John C., Exp. Opin. Ther. Patents (2000) 10(6):803-818; Shawver et al DDT Vol 2, No. 2 February 1997; and Lofts, F. J. et al, ”Growth Factor Receptors as Targets”, New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy, Ed. Workman, Paul and Kerr, David, CRC Press 1994, London に記載されている。
増殖因子受容体型キナーゼではないチロシンキナーゼは、非受容体型チロシンキナーゼと呼ばれている。本発明に有用な非受容体型チロシンキナーゼ(抗腫瘍剤のターゲットまたは可能性があるターゲット)は、cSrc、Lck、Fyn、Yes、Jak、cAbl、FAK(焦点接着キナーゼ)、ブルトン型チロシンキナーゼ、およびBcr−Ablを含む。かかる非受容体型キナーゼおよび非受容体型チロシンキナーゼ機能を阻害する薬剤は、Sinh, S. and Corey, S.J., (1999) Journal of Hematotherapy and Stem Cell Research Research 8 (5): 465 - 80; and Bolen, J.B., Brugge, J.S., (1997) Annual Review of Immunology. 15: 371-404 に記載されている。
SH2/SH3ドメイン遮断薬は、PI3−Kp85サブユニット、Srcファミリーキナーゼ、アダプター分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)およびRas−GAPを含む種々の酵素またはアダプタータンパク質において、SH2またはSH3ドメイン結合を阻害する薬剤である。抗癌剤のターゲットとしてのSH2/SH3ドメインは、Smithgall, T.E. (1995), Journal of Pharmacological and Toxicological Methods. 34(3) 125-32 に記載されている。
セリン/トレオニンキナーゼの阻害剤は、Rafキナーゼ(Raf)、マイトジェン活性化細胞外シグナル調節キナーゼ(MEK)、および細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)の遮断薬を含むMAPキナーゼ遮断薬;ならびに、PKCのサブタイプ(α、β、γ、ε、μ、λ、ι、з)、IkBキナーゼファミリー(IKKa、IKKb)、PKBファミリーキナーゼ、Aktキナーゼファミリーメンバー、およびTGFβ受容体型キナーゼの遮断薬を含むプロテインキナーゼCファミリーメンバー遮断薬を含む。かかるセリン/トレオニンキナーゼおよびそれらの阻害剤は、Yamamoto, T., Taya, S., Kaibuchi, K., (1999), Journal of Biochemistry. 126 (5) 799-803; Brodt, P, Samani, A., and Navab, R. (2000), Biochemical Pharmacology, 60. 1101-1107; Massague, J., Weis-Garcia, F. (1996) Cancer Surveys. 27:41-64; Philip, P.A., and Harris, A.L. (1995), Cancer Treatment and Research. 78: 3-27, Lackey, K. et al Bioorganic and Medicinal Chemistry , Letters, (10), 2000, 223-226; and Martinez-Iacaci, L., et al, Int. J. Cancer (2000), 88(1), 44-52 に記載されている。
PI3−キナーゼ、ATM、DNA−PK、およびKuの遮断薬を含む、ホスファチジルイノシトール−3キナーゼファミリーメンバーの阻害剤はまた、本発明と組み合わせるのに有用である。かかるキナーゼは、Abraham、R.T. (1996)、Current Opinion in Immunology. 8 (3) 412-8; Canman、C.E.、Lim、D.S. (1998)、癌遺伝子 17 (25) 3301-3308; Jackson、S.P. (1997)、International Journal of Biochemistry and Cell Biology. 29 (7):935-8; and Zhong、H. et al、Cancer Res、(2000) 60(6)、1541-1545 に記載されている。
本発明と組み合わせるのに有用なものにはまた、ホスホリパーゼC遮断薬およびミオイノシトール類似体などのミオ−イノシトールシグナル伝達阻害剤がある。かかるシグナル阻害剤は、Powis, G., and Kozikowski A., (1994) New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy ed., Paul Workman and David Kerr, CRC Press 1994, London に記載されている。
本発明と組み合わせるのに有用なシグナル伝達経路阻害剤の他のグループには、Ras癌遺伝子の阻害剤がある。かかる阻害剤は、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイムおよび免疫療法のみならず、ファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ、およびCAAXプロテアーゼの阻害剤を含む。かかる阻害剤は、野生型突然変異Rasを含む細胞内でRas活性化を遮断し、それにより抗増殖薬として作用することが示されている。Ras癌遺伝子の阻害は、Scharovsky, O.G., Rozados, V.R., Gervasoni, S.I. Matar, P. (2000), Journal of Biomedical Science. 7(4) 292-8; Ashby, M.N. (1998), Current Opinion in Lipidology. 9(2)99-102; and BioChim. Biophys. Acta, (1989) 1423(3):19-30 に記載されている。
上記のように、抗体と受容体型キナーゼリガンドの結合はまた、シグナル伝達阻害剤としての役目を果たす。シグナル伝達経路阻害剤のこのグループは、受容体型チロシンキナーゼの細胞外リガンド結合ドメインに対するヒト化抗体の使用を含む。例えば、Imclone C225 EGFR 特異抗体 (Green, M.C. et al, Monoclonal Antibody Therapy for Solid Tumors, Cancer Treat. Rev., (2000), 26(4), 269-286 を参照のこと); Herceptin(登録商標) ErbB2抗体 (Tyrosine Kinase Signaling Pathway in Breast Cancer:ErbB Family Receptor Tyrosine Kinases, Breast Cancer Res., 2000, 2(3), 176-183); and 2CB VEGFR2 特異抗体 (see Brekken, R.A. et al, Selective Inhibition of VEGFR2 Activity by a Monoclonal Anti-VEGF Antibody Blocks Tumor Growth in MIce, Cancer Res. (2000) 60, 5117-5124) など。
受容体型キナーゼ血管新生阻害剤もまた、本発明に使用できる。VEGFRおよびTIE2に関連する血管新生の阻害剤は、シグナル伝達阻害剤(両方の受容体は受容体型チロシンキナーゼである)に関連して上記で説明されている。他の阻害剤も、本発明の化合物と組み合わせて使用できる。例えば、VEGFR(受容体型チロシンキナーゼ)を認識しないで、リガンドに結合する抗VEGF抗体;血管新生を阻害するインテグリン(αβ)の小分子阻害剤;エンドスタチンおよびアンギオスタチン(非RTK)もまたPLK阻害剤と組み合わせるのに有用であることができる。
免疫療法に使用される薬剤もまた、式(I)の化合物と組み合わせるのに有用であることができる。
前アポトーシス療法(例えば、bcl−2アンチセンスオリゴヌクレオチド)に使用される薬剤もまた、本発明の組み合わせに使用できる。Bcl−2ファミリーのタンパク質のメンバーは、アポトーシスを遮断する。したがって、bcl−2のアップレギュレーションは化学療法耐性と結び付けられている。研究により、bcl−2ファミリーの抗アポトーシスメンバー(すなわち、mcl−1)を上皮増殖因子(EGF)が刺激することが示されている。したがって、腫瘍におけるbcl−2の発現をダウンレギュレートするように設計された戦略は、臨床効果が期待され、現在第2相/3層試験中である(すなわち、Genta's G3139 bcl-2 アンチセンスオリゴヌクレオチド)。bcl−2に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いるかかる前アポトーシス戦略は、Water JS et al., J. Clin. Oncol. 18:1812-1823 (2000); and Kitada S et al., Antisense Res. Dev. 4:71-79 (1994) に記載されている。
細胞周期シグナル伝達阻害剤は、細胞周期の制御に関与する分子を阻害する。サイクリン依存性キナーゼ(CDK)およびその対応するサイクリンは、真核細胞周期の進行を制御する。異なるサイクリン/CDK複合体の同時活性化および不活性化は、細胞周期の正常な進行に必要とされる。細胞周期シグナル伝達のいくつかの阻害剤が現在開発中である。例えば、CDK2、CDK4、およびCDK6を含むサイクリン依存性キナーゼならびにそれらの阻害剤は、例えば、Rosania, et al., Exp. Opin. Ther. Patents 10(2):215-230 (2000) に記載されている。
1つの実施形態において、本発明の方法は、シグナル伝達経路阻害剤(特に、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標))と組み合わせた式(I)の化合物を動物に投与することを含む。
これらの組み合わせを用いる方法と使用は、式(I)の化合物および他の化学療法剤/抗腫瘍剤を任意の順序で順次に投与するか、あるいは別々のまたは混合した医薬組成物で同時に投与するかのいずれかを含むことができる。同一製剤中に混合する場合、2つの成分は、それぞれおよび製剤の他の成分に対して安定でかつ適合し、投与のために製剤化できなければならない。別々に製剤化する場合、かかる化合物に関して当業界に公知の方法で、いずれの便利な製剤を用いても提供できる。式(I)の化合物が化学療法剤と組み合わせて使用される場合、各化合物の投与量は、該化合物が単独で使用される場合とは異なることができる。適切な投与量は、当業者により容易に認識されるであろう。式(I)の化合物(単数または複数)および他の治療活性成分(単数または複数)の適切な投与量ならびに相対的な投与のタイミングは、所望される組み合わせ治療効果を達成するために選択され、担当の臨床医の専門的な知識と裁量によって決まる。
式(I)の化合物は、下記のスキーム1に概要を示したプロセスにより好都合に製造できる。
Figure 2006522127
[式中:
wは0または1であり;
11はHまたはC1−3アルキルであり;
はアルキルであり;
環Aは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
環Bは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
a、b、c、f、g、およびhは同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0または1であり;
dおよびjは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、1または2であり;
のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンからなるグループから選択され;
およびYは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択され;
qは0、1または2であり;
およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ph、Het、−COR、−CSR、−CO、−COPh、−COPh、−C(O)Het、−C(O)NR、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−OCOR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−NO、−CN、−SCNおよび−Nからなるグループから選択され;
pのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ0、1または2であり;
mおよびnは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;
のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなるグループから選択され;
12はOHまたはハロであり、特別にはクロロであり;
Phは、ハロ、アルキル、−CO、−OR、−SO、−SONR、−NR、−R−(NR)CO、Het、−R−Het、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;
Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−CO、−C(O)NR、−OR、−SO、−SONR、−NR、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基であり;そして
Bocは、N−tert−ブトキシカルボニル保護基である]。
一般的に、式(I)の化合物(スキーム1に関連して上記で定義されたすべての式およびすべての基)の製造方法は、下記のステップ:
(a)式(II)の化合物とチオセミカルバジドとを反応させて式(III)の化合物を製造するステップ;
(b)式(III)の化合物とアルキル化剤および塩基水溶液とを反応させて式(IV)の化合物を製造するステップ;
(c)式(IV)の化合物を酸化して式(V)の化合物を製造するステップ;
(d)式(V)の化合物と式(VI)の化合物とを反応させて式(VII)の化合物を製造するステップ;
(e)式(VII)の化合物を脱保護して式(VIII)の化合物を製造するステップ;
(f)式(VIII)の化合物と式(IX)の化合物とを反応させて式(X)の化合物を製造するステップ;ならびに
(g)式(X)の化合物と環化試薬とを反応させて式(I)の化合物を製造するステップを含む。
本発明を実施するためには、前記ステップの順序は重要ではなく、当業者の知識に基づいて、いずれの適切な順序でステップを実施しても本プロセスは実施できる。
さらに具体的には、式(I)の化合物は、式(X)の化合物:
Figure 2006522127
(式中、すべての基は上記で定義したものである)と環化試薬とを反応させることにより製造できる。
1つの特定の実施形態において、環化試薬は脱水環化試薬である。反応は、一般的にニートまたは適切な溶媒中で行われる。反応物は、所望により約20〜150℃の温度に加熱することができる。適切な環化試薬の例は、限定するものではないが、オキシ塩化リン、塩化チオニル、塩化オキサリル、およびポリリン酸を含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルムおよびピリジンを含む。反応は、さらなる添加剤の存在下または非存在下で実施できる。適切な添加剤の例は、限定するものではないが、1,2,4−トリアゾール、N,N−ジメチルホルムアミド、および塩化テトラブチルアンモニウムを含む。
式(X)の化合物は、式(IX)の化合物と式(VIII)の化合物とを反応させることにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は上記で定義したものである)。
1つの実施形態において、式(VIII)の化合物と式(IX)の化合物および適切な活性化剤とを反応させる。適切な活性化剤は、市販されており、限定するものではないが、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(HATU)、1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、1,1’−カルボニルジイミダゾールおよび塩化オキサリル、などを含む。反応は、一般的に、塩基の存在下で行われる。適切な塩基は、限定するものではないが、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、2,4,6−コリジンおよび2,6−ルチジンを含む。式(IX)の化合物と活性化剤との反応により、式(IX)の化合物の活性エステルが生成する。式(IX)の化合物の活性エステルは、その場で生成して式(VIII)の化合物と反応するかあるいは式(VIII)の化合物と反応する前に単離されることは、当業者には明らかであろう。反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。適切な溶媒は、限定するものではないが、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、および1,2−ジメチル−エチレングリコールを含む。式(IX)の化合物は、市販されているか、あるいは当業者に公知の慣用法を用いて製造できる。
式(VIII)の化合物は、式(VII)の化合物を脱保護することにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は、上記で定義したものである)。
式(VII)の化合物は、式(VII)の化合物と適切な酸とを反応させることにより脱保護できる。適切な酸は、限定するものではないが、トリフルオロ酢酸および塩酸を含む。反応はニートまたは適切な溶媒中で行うことができる。適切な溶媒は、限定するものではないが、メタノール、ジクロロメタンおよびジオキサンを含む。
式(VII)の化合物は、式(V)の化合物と式(VI)の化合物とを反応させることにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は、スキーム1に関連して上記で定義したものである)。
1つの実施形態において、反応は、酸触媒の存在下で行われる。適切な酸は、限定するものではないが4−トルエンスルホン酸、3−クロロ安息香酸および塩酸を含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよびN,N−ジメチルホルムアミドを含む。一般的に、反応は不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約40〜約80℃に加熱することができる。好ましくは、反応は、等モル量の式(V)の化合物と式(VI)の化合物とを反応させることにより行われるが、反応はまた過剰量の式(VI)の化合物の存在下で行うこともできる。式(VI)の化合物は市販されているか、あるいは当業者に公知の慣用法を用いて製造できる。
式(V)の化合物は、式(IV)の化合物を酸化することにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は、スキーム1と関連して上記で定義したものである)。
反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。適切な溶媒は、限定するものではないが、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンおよびクロロホルムを含む。適切な酸化剤は、限定するものではないが、m−クロロ過安息香酸(mCPBA)などを含む。
式(IV)の化合物は、式(III)の化合物とアルキル化剤および塩基水溶液とを反応させることにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は上記で定義したものである)。
適切なアルキル化剤は、限定するものではないが、ヨードメタンを含む。適切な塩基は、限定するものではないが、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、炭酸カリウムおよび水酸化ナトリウムを含む。反応は、一般的に、有機溶媒および水の混合物中で行われる。反応物は、所望により、約40〜約60℃に加熱することができる。適切な有機溶媒は、限定するものではないが、アセトニトリルを含む。
式(III)の化合物は、式(II)の化合物とチオセミカルバジドとを反応させることにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は上記で定義したものである)。
1つの実施形態において、反応は、酸触媒の存在下で行われる。適切な酸は、限定するものではないが、4−トルエンスルホン酸を含む。反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。適切な溶媒は、限定するものではないが、エタノールおよびトルエンを含む。反応物は、所望により、約40〜約110℃に加熱することができる。
式(II)の化合物は、対応するWeinrebアミドから、文献記載の方法にしたがって製造できる。Brown、P., et al., J. Med. Chem. 39: 446-457 (1996) を参照のこと。Weinrebアミドは、市販されているか、あるいは当業者に公知の方法により対応する酸から製造できる。Brown, P., et al., J. Med. Chem. 39: 446-457 (1996) を参照のこと。
上で述べた様に、前記の合成のステップは、当業者に理解されるいずれの適切な順序で行うこともできる。例えば、適切な代替合成経路を下記のスキーム1−Aに概説する。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は上記で定義したものである)。
一般的に、スキーム1−Aによる式(I)の化合物の製造方法は、下記のステップ:
(a)式(IV−A)の脱保護化合物と式(IX)の化合物とを反応させて式(XI)の化合物を製造するステップ;
(b)式(XI)の化合物と環化試薬とを反応させて式(XII)の化合物を製造するステップ;
(c)式(XII)の化合物を酸化して式(XIII)の化合物を製造するステップ;ならびに
(d)式(XIII)の化合物と式(VI)の化合物とを反応させて式(I)の化合物を製造するステップを含む。
式(XIII)の化合物と式(VI)の化合物との反応は、スキーム1における、式(V)の化合物と式(VI)の化合物との反応と類似の方法で行うことができる。1つの実施形態において、式(XIII)の化合物と式(VI)の化合物との反応は、高温(例えば約180℃)で行われる。他の実施形態において、式(XIII)の化合物と式(VI)の化合物との反応は、テトラヒドロフランなどの極性非プロトン性溶媒中、約−78℃で、式(VI)の化合物および塩基(例えば、n−ブチルリチウム)を含む溶液に、式(XIII)の化合物の溶液を加え、ついで溶液を室温までゆっくり加温することにより行われる。
式(XII)の化合物の酸化は、スキーム1における式(IV)の化合物の酸化と類似した方法で行うことができる。
式(XI)の化合物の環化は、スキーム1における式(III)の化合物の環化と類似した方法で行うことができる。
式(IV−A)の化合物と式(IX)の化合物とのカップリング反応は、式(VIII)の化合物と式(IX)の化合物とのカップリング反応と類似した方法で行うことができる。
式(IV−A)の化合物は、スキーム1からの式(IV)の化合物を脱保護することにより製造できる。式(IV)の化合物の適切な脱保護法は、スキーム1に記載の前述の式(VII)の化合物の脱保護法と類似している。
当業者には理解されるように、前記の合成はまた、下記のスキーム1−Bに記載のように、式(XI)のスルフィド類似体から出発し、ついで対応するスルホンを式(VI)のアニリンで置換し、次に環化ステップを行うことにより実施できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は上記で定義したものである)。
一般的に、スキーム1−Bに記載の式(I)の化合物の製造方法は、下記のステップ:
(a)式(XI)の化合物を酸化して式(XIV)の化合物を製造するステップ;
(b)式(XIV)の化合物と式(VI)の化合物とを反応させて式(X)の化合物を製造するステップ;および
(c)式(X)の化合物と環化試薬とを反応させて式(I)の化合物を製造するステップを含む。
式(XI)の化合物の酸化は、スキーム1に記載の式(IV)の化合物の酸化あるいはスキーム1−Aにおける式(XII)の化合物の酸化と類似した方法を用いて行うことができる。
式(VI)のアニリンを用いる、式(XIV)の化合物におけるスルホンの置換は、スキーム1に記載の式(V)の化合物上のスルホンの置換と類似の方法で行うことができる。
式(X)の化合物の環化は、スキーム1に関連して前述されている。
本発明の他の実施形態において、式(I)の化合物は、下記のスキーム2に概説したプロセスにしたがって製造できる。
Figure 2006522127
[式中:
wは0または1であり;
11はHまたはC1−3アルキルであり;
はアルキルであり;
環Aは、シクロアルキル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
環Bは、シクロアルキル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
a、b、c、f、g、およびhは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0または1であり;
dおよびjは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、1または2であり;
のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつアルキレンであり;
およびYは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択され;
qは0、1または2であり;
およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、Ph、Het、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NRおよび−NRSOからなるグループから選択され;
pのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ0、1または2であり;
mおよびnは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;
のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキルおよびシクロアルキルからなるグループから選択され;
Phは、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NR、Het、および−R−Hetからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;
Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NRおよびオキソからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基であり;そして
XはCl、Br、Iまたはトリフラートである]。
一般的に、式(I)の化合物(すべての式および他の基はスキーム2と関連して上記で定義されたものである)は以下のステップ:
(a)式(XV)の化合物と環化試薬とを反応させて式(XVI)を製造するステップ;
(b)式(XVI)の化合物を還元剤で還元して式(XVII)の化合物を製造するステップ;
(c)式(XVII)の化合物を酸化剤で酸化して式(XVIII)の化合物を製造するステップ;および
(d)式(XVIII)の化合物と式(XIX)の化合物とを反応(すなわちカップリング)させ、式(I)の化合物を製造するステップを含む。
本発明の実施には前記のステップの順序は重要ではなく、当業者の知識に基づいて、いずれの適切な順序でステップを行ってもプロセスを実施できる。
さらに具体的には、式(I)の化合物は、式(XVIII)の化合物と式(XIX)の化合物とをカップリングさせることにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基は、スキーム2と関連して上記で定義したものである)。
カップリング反応は、Buchwald-Hartwigアミノ化に関する当該技術分野で公知の技術を用いて達成できる。一般的に、反応は、パラジウム塩、適切なリガンドおよび塩基の存在下で行われる。一般的に、反応は不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約20〜約150℃の温度に加熱することができる。適切なパラジウム塩の例は、限定するものではないが、酢酸パラジウム(II)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を含む。適切なリガンドは、限定するものではないが、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、トリ−t−ブチルホスフィン、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニルおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを含む。適切な塩基は、限定するものではないが、ナトリウムt−ブトキシドおよび炭酸セシウムを含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、ジオキサン、トルエンおよびエチレングリコールジメチルエーテルを含む。式(XIX)の化合物は市販されているか、あるいは慣用法を用いて製造できる。
式(XVIII)の化合物は、式(XVII)の化合物を酸化剤を用いて酸化することにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基はスキーム2に関連して上記で定義したものである)。
反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約80〜約200℃の温度に加熱することができる。適切な酸化剤の例は、限定するものではないが、周囲の酸素を伴うパラジウム(0)/炭素を含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、p−シメン、およびエチレングリコールジメチルエーテルを含む。
式(XVII)の化合物は、式(XVI)の化合物を還元剤で還元することにより製造できる。
Figure 2006522127
(式中、すべての基はスキーム2に関連して上記で定義したものである)。
反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約70〜約120℃の温度に加熱することができる。適切な還元剤の例は、限定するものではないが、水素化アルミニウムリチウムを含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、テトラヒドロフランおよびエチレングリコールジメチルエーテルを含む。
式(XVI)の化合物は、式(XV)の化合物と環化試薬とを反応させることにより製造できる。
Figure 2006522127
(すべての基は、スキーム2に関連して上記で定義したものである)。
反応は、一般的に、ニートまたは適切な溶媒中で行う。反応物は、所望により、約20〜約150℃の温度に加熱することができる。適切な環化試薬の例は、限定するものではないが、オキシ塩化リン、塩化チオニル、塩化オキサリル、およびポリリン酸を含む。適切な添加剤の例は、限定するものではないが、1,2,4−トリアゾール、N,N−ジメチルホルムアミド、および塩化テトラブチルアンモニウムを含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタンおよびクロロホルムを含む。
式(XV)の化合物は、対応する酸とアミンから、文献方法を用いて当業者により製造できる。Charles, I., et al., J. Chem. Soc. Perkins Trans. I. 1139-1146 (1980) and Knutsen, L., et al., J. Chem. Soc. Perkins Trans. I. 229-238 (1984) を参照のこと。
当業者には理解されるように、前記の合成法のいずれかにより製造される式(I)の化合物は、慣用法を用いて他の式(I)の化合物に変換できる。例えば、式(I)の化合物は、パラジウム触媒を用いるカップリングにより、他の式(I)の化合物に変換できる。このカップリングを行うために使用できる通常の反応メカニズムがいくつかある。
例えば、式(I−A)の化合物は、Heck反応を用いて式(I−B)の化合物に変換できる。
Figure 2006522127
[式中:
環Aはアリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
基-((R−(Y−(R−(RはCl、Br、Iまたはトリフラートではなく;
XはCl、Br、I、またはトリフラートであり;
はHまたはPhであり;そして
すべての他の基は上記で定義したものである]。
一般的に、反応は、触媒量のパラジウム塩、適切なリガンドおよび塩基の存在下で行われる。反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約20〜約150℃の温度に加熱することができる。適切なパラジウム塩の例は、限定するものではないが、酢酸パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を含む。適切なリガンドは、限定するものではないが、トリフェニルホスフィンおよびトリス(o−トリル)ホスフィンを含む。適切な塩基は、限定するものではないが、トリエチルアミンおよび炭酸カリウムを含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、ジオキサン、トルエンおよびアセトニトリルを含む。
他の実施形態において、式(I−A)の化合物は、Sonagashiraの反応条件を用いて式(I−C)の化合物に変換できる。
Figure 2006522127
[式中:
環Aアリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
基-((R−(Y−(R−(RはCl、Br、Iまたはトリフラートではなく;
XはCl、Br、I、またはトリフラートではなく;
は−(R−Rであり、ここでc、RおよびRは上記で定義したものであり;そして
すべての他の基は上記で定義したものである]。
一般的に、反応は、触媒量のパラジウム塩、触媒量の銅塩、適切なリガンドおよび塩基の存在下で行われる。反応は、一般的に、不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約20〜約150℃の温度に加熱することができる。適切なパラジウム塩の例は、限定するものではないが、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)を含む。適切な銅塩は、限定するものではないが、ヨウ化銅(I)を含む。適切な塩基は、限定するものではないが、トリエチルアミンを含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、ジメチルホルムアミドを含む。
他の実施形態において、式(I−A)の化合物は、Suzuki反応条件を用いて式(I−D)の化合物に変換できる。
Figure 2006522127
[式中:
環Aは、アリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
基-((R−(Y−(R−(Rは、Cl、Br、Iまたはトリフラートではなく;
XはCl、Br、I、またはトリフラートであり;
は、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NR、Hetおよび−R−Hetからなるグループから選択され;そして
すべての他の基は上記で定義したものである]。
一般的に、反応は、触媒量のパラジウム塩、適切なリガンドおよび塩基の存在下で行われる。反応は、一般的に有機溶媒および水の混合物中で行われる。反応は、所望により、約20〜約150℃の温度で加熱することができる。適切なパラジウム塩の例は、限定するものではないが、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を含む。適切なリガンドは、限定するものではないが、トリフェニルホスフィンおよびトリス(o−トリル)ホスフィンを含む。適切な塩基は、限定するものではないが、炭酸カリウムを含む。適切な有機溶媒は、限定するものではないが、ジオキサン、アセトニトリルおよび1,2−ジメチル−エチレングリコールを含む。
他の実施形態において、式(I−A)の化合物は、Buchwald-Hartigアミノ化を用いて式(I−E)の化合物に変換できる。
Figure 2006522127
[式中:
環Aは、アリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
基-((R−(Y−(R−(Rは、Cl、Br、Iまたはトリフラートではなく;
XはCl、Br、I、またはトリフラートではなく;
10は、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NR、Hetおよび−R−Hetからなるグループから選択され;そして
すべての他の基は、上記で定義したものである]。
一般的に、反応は、触媒量のパラジウム塩、適切なリガンドおよび塩基の存在下で行われる。一般的に、反応は不活性溶媒中で行われる。反応物は、所望により、約20〜約150℃の温度に加熱することができる。適切なパラジウム塩の例は、限定するものではないが、酢酸パラジウム(II)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を含む。適切なリガンドは、限定するものではないが2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、トリ−t−ブチルホスフィン、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニルおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを含む。適切な塩基は、限定するものではないが、ナトリウムt−ブトキシドおよび炭酸セシウムを含む。適切な溶媒は、限定するものではないが、ジオキサン、トルエンおよびエチレングリコールジメチルエーテルを含む。
さらに、式(I)の化合物は、エステル官能基を有する式(I)の化合物と適切な求核剤とを反応させることにより、他の式(I)の化合物に変換することができる。例えば、式(I−F)の化合物は、アミンと反応させることにより式(I−G)の化合物に変換することができる。
Figure 2006522127
[式中:
環Aは、アリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
基-((R−(Y−(R−(Rはエステル官能基ではなく;そして
すべての他の基は上記で定義したものである]。
一般的に、反応は、不活性溶媒中、式(I−F)の化合物とアミンまたは置換アミン(例えば、−NR)などの求核剤とを混合することにより行われる。反応物は、所望により、約20〜約250℃の温度に加熱することができる。適切な溶媒は、限定するものではないが、メタノール、ジオキサンおよびテトラヒドロフランを含む。他の例において、式(I−H)の化合物は、加水分解して式(I−J)の化合物に変換することができる。
Figure 2006522127
[式中:
環Aは、アリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
基-((R−(Y−(R−(Rは、エステル官能基ではなく;そして
すべての他の基は上記で定義したものである]。
一般的に、反応は、有機溶媒および水の混合物中の塩基水溶液を用いてエステルを加水分解することにより行われる。反応物は、所望により、約20〜約100℃の温度に加熱することができる。適切な塩基は、限定するものではないが、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを含む。適切な有機溶媒は、限定するものではないが、テトラヒドロフランおよびジオキサンを含む。
前述の具体例のそれぞれにおいて、変換反応は、環A上の官能基の変換を含む。当業者には明らかなように、かかる反応は、環B上の置換基の変換にも同様に適用できる。さらに、前述の反応において、環B上の置換基は、環A上の置換基とは同一の置換基ではないことが指摘される。環A上および環B上の置換基が同一である前述の反応のそれぞれを行うことができ、環A上および環b上の両方の反応が行われる。
本明細書に記載の開示と実施例に基づき、当業者は、容易に、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を、他の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体に変換することができる。
本発明はまた、放射性標識した式(I)の化合物およびビオチン化した式(I)の化合物ならびにそれらの固体担体結合体を提供する。放射性標識した式(I)の化合物およびビオチン化した式(I)の化合物は、慣用法を用いて製造できる。例えば、放射性標識した式(I)の化合物は、適切な触媒の存在下で、式(I)の化合物とトリチウムガスを反応させ、放射性標識した式(I)の化合物を得る。1つの実施形態において、式(I)の化合物はトリチウム化されている。
放射性標識した式(I)の化合物およびビオチン化した式(I)の化合物は、PLKを阻害する化合物の同定、PLKにより媒介される疾患の治療のための化合物の同定、感受性の高い新生物の治療、不適切な増殖を特徴とする疾患の治療、細胞増殖の阻害および細胞内の有糸分裂の阻害のためのアッセイに有用である。したがって、本発明は、かかる化合物を同定するためのアッセイ法であって、放射性標識した式(I)の化合物またはビオチン化した式(I)の化合物を標的タンパク質または細胞ホモジネートに選択的に結合させるステップを含んでなる該方法を提供する。さらに具体的には、適切なアッセイ法は、競合結合アッセイを含む。放射性標識した式(I)の化合物およびビオチン化した式(I)の化合物ならびにそれらの固体担体結合体は、当業界で通常用いられる方法によるアッセイに用いることができる。
以下の実施例は例示のみを意図したものであって、決して本発明の範囲を制限することを意図したものではなく、本発明は、記載の請求項により規定されるものである。
試薬は市販されているか、あるいは文献記載の方法にしたがって製造した。
中間体1:2−(1,3−ジチアン−2−イル)−1−メチル−2−オキシエチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2006522127
Brown, P., et al., J. Med. Chem. 39: 446-457 (1996)に記載されている方法と同様にして、1,3−ジチアン(310g 2.6mol)のテトラヒドロフラン(3.0L)溶液に、窒素雰囲気下、−25℃で、機械撹拌しながら、−15〜−25℃に溶液温度が保たれる速度で、2.5M n−ブチルリチウムのヘキサン(1033mL,2.6mol)溶液を加えた。2時間後、溶液温度が−5℃以下に保たれる速度で、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニンN’−メトキシ−N’−メチルアミド(240g,1.0mol)を少量ずつ加えた。さらに、−15℃で1.5時間後、温度が15℃以下に保たれる速度で溶液に酢酸(193mL)を加えることにより、反応物をクエンチした。溶液に酢酸エチル(1L)および水(1L)を加え、溶液を30秒間激しく撹拌した。水層を除去し、酢酸エチル(200mL)で洗浄した。酢酸エチル層を合わせ、水(3x1L)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3x1L)および飽和食塩水(1L)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮してオイルの残渣を得た。ヘプタン(1L)をオイルに加え、溶液を室温で終夜放置すると、結晶が生成した。溶液を減圧下で濃縮し、ヘプタン(1L)加えて、固体を伴うスラリーを形成させた。固体を減圧濾過により回収し、ヘプタン(6x1L)およびヘキサン(1L)で洗浄し、風乾して、2−(1,3−ジチアン−2−イル)−1−メチル−2−オキシエチルカルバミン酸tert−ブチル(232g)を白色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 5.08 (br, 1H), 4.63 (br, 1H), 4.42(s, 1H), 3.31 (dd, J = 13.4, 12.4 Hz, 1H), 3.21-3.12 (m, 1H), 2.6-2.51 (m, 2H), 2.16-1.92 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.38 (d, J = 6.9 Hz, 3H). MS m/z 292, 314 (M+1, M + 23)。
中間体2:2−[(アミノカルボノチオイル)ヒドラゾノ]−2−(1,3−ジチアン−2−イル)−1−メチルエチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2006522127
2−(1,3−ジチアン−2−イル)−1−メチル−2−オキシエチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体1)(190g,0.65mol)のエタノール(4.0L)溶液に、機械撹拌しながらチオセミカルバジド(71g,0.78mol)を加え、ついで4−トルエンスルホン酸一水和物(4.9g,26mmol)を加えた。溶液を78℃に加熱し、固体を溶解させた。追加の4−トルエンスルホン酸一水和物(4.9g,26mmol)を24時間後および48時間後に加えながら、溶液を78℃で72時間加熱した。溶液を放冷して室温にし、約200mLになるまで減圧下で濃縮した。溶液にジエチルエーテル(1.5L)を加えると、72時間で溶液から生成物が晶出した。減圧濾過で固体を回収し、ジエチルエーテル(4x1L)およびヘキサン(2x1L)で洗浄し、風乾して2−[(アミノカルボノチオイル)−ヒドラゾノ]−2−(1,3−ジチアン−2−イル)−1−メチルエチルカルバミン酸tert−ブチル(214g)を黄白色固体として得た。濾液を減圧下で濃縮し、オイルの残渣を得た。ジエチルエーテル(1L)およびヘキサン(3L)をオイルに加え、生成物の二番晶(44g)を回収した。 MS m/z 365 (M+1)。
中間体3:1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチルおよび1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−5−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2006522127
2−[(アミノカルボノチオイル)ヒドラゾノ]−2−(1,3−ジチアン−2−イル)−1−メチルエチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体2)(600g,1.6mol)のアセトニトリル(11L)および水(1.3L)溶液に、機械撹拌しながら炭酸カルシウム(490g,4.9mol)を加え、ついで滴下ロートを用いてヨードメタン(2.3kg,16mol)をゆっくり加えた。添加終了後、溶液を24時間で40℃まで加熱した。溶液を放冷して室温にし、約1.5Lになるまで減圧下で濃縮した。溶液に水(1.0L)を加え、生成物を酢酸エチル(6x1L)で抽出した。合わせた抽出物を水(4x1L)および飽和食塩水(1L)で洗浄した。溶液をを硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して赤色オイルの残渣(190g)を得た。オイルをジクロロメタン(250mL)に溶解し、この溶液の25mLをRediSepシリカゲルカートリッジ(330g;ISCO)に添着し、ジクロロメタン〜ジクロロメタン:酢酸エチル(70:30)を用いる勾配溶離にかけた。すべての溶液を使い終えるまで、25mLずつで分離を繰返した。適切な(高いRf値の)分画を合わせ、減圧下で濃縮して、1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(74g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.41 (s, 1H), 5.35 (br, 1H), 4.99 (br, 1H), 2.67 (s, 3H), 1.57 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.42 (s, 9H). ). MS m/z 271 (M+1). さらに、適切な(低いRfの)分画を集め、減圧下で濃縮して、異性体である1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−5−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(11g)を金色のオイルとして得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.94 (s, 1H), 5.23 (br, 1H), 4.80 (br, 1H), 2.67 (s, 3H), 1.47 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H). MS m/z 271 (M+1)。
中間体4:1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エタンアミンおよび1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エタンアミン塩酸塩
Figure 2006522127
1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体3)(13.3g,49mmol)のメタノール(100mL)溶液に、撹拌しながら4N HClジオキサン(50mL)溶液を加えた。30分間撹拌後、揮発物を減圧下で除去し、無色オイルを得た。オイルを酢酸エチルに溶解し、再度揮発物を減圧下で除去して、1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エタンアミン塩酸塩(10.1g)を白色固体として得た。MS m/z 171 (M+1).白色固体(90mg)の一部を酢酸エチルでスラリーにして、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、固体を溶解した。揮発物を減圧下で除去して、1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エタンアミン(68mg)をフォームとして得た。 MS m/z 171 (M+1)。
中間体5:3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド
Figure 2006522127
1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エタンアミン塩酸塩(中間体4)(10g,49mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液に、撹拌しながら3−ブロモ安息香酸(11g,54mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(20g,52mmol)およびトリエチルアミン(24mL,170mmol)を加えた。18時間撹拌後、溶液を減圧下でおおよそ50mLに濃縮した。溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、0.1N HCl(2x100mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、シリカゲル(25g)を溶液に加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(120g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(0:100)〜酢酸エチル:ヘキサン(40:60)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(14.5g)を白色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.47(s, 1H), 7.95 (dd, J = 1.8, 1.7 Hz, 1H), 7.72 (ddd, J = 7.9, 1.6, 1.1 Hz, 1H), 7.64(ddd, J = 7.9, 2.0, 1.1 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 8.0, 7.7 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.47 (dq, J = 7.2, 7.0 Hz, 1H), 2.68 (s, 3H), 1.70 (d, J = 7.0 Hz, 3H). MS m/z 353, 355 (M+1, M+3)。
中間体6:3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド
Figure 2006522127
3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(中間体5)(4.9g,14mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、撹拌しながら3−クロロ過安息香酸(6.4g,28mmol)を加えた。3時間撹拌後、溶液を減圧下で濃縮して白色固体を得た。固体をクロロホルム(100mL)でスラリーにし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2x100mL)で洗浄して、すべての固体を溶解させた。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、揮発物を減圧下で除去して、3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(3.8g)を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.30 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.12 (dd, J = 1.8, 1.6 Hz, 1H), 7.89 (ddd, J = 7.8, 1.6, 1.1 Hz, 1H), 7.78 (ddd, J = 8.0, 2.0, 1.1 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H), 5.67 (dq, J = 7.0, 6.8 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 1.68 (d, J = 7.0 Hz, 3H). MS m/z 385, 387 (M+1, M+3)。
中間体7:1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2006522127
1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体3)(1.2g,4.5mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、撹拌しながら3−クロロ過安息香酸(2.2g,9.0mmol)を加えた。3時間撹拌後、溶液を減圧下で濃縮して、白色固体を得た。クロロホルム(100mL)で固体をスラリーにして、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2x100mL)で洗浄し、すべての固体を溶解させた。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、揮発物を減圧下で除去して、1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(1.2g)を白色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.87 (s, 1H), 5.30-5.07 (m, 2H), 3.50 (s, 3H), 1.66 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H). MS m/z 325 (M+23)。
中間体8:1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2006522127
1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体7)(2.0g,6.5mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、撹拌しながら3,4,5−トリメトキシアニリン(1.8g,9.7mmol)および4−トルエンスルホン酸一水和物(60mg)を加えた。24時間撹拌後、溶液にシリカゲル(10g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(40g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(20:80)〜酢酸エチル:ヘキサン(50:50)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチル(1.3g)を白色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.30 (s, 1H), 7.49 (br, 1H), 6.95 (s, 2H), 5.40-5.30 (m, 1H), 5.00- 4.83 (m, 1H), 3.89 (s, 6H), 3.84 (s, 3H), 1.58 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H). MS m/z 406 (M+1)。
中間体9:6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン塩酸塩および6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン
Figure 2006522127
1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体8)(1.2g,3.1mmol)のメタノール(10mL)溶液に、撹拌しながら4N HClジオキサン(10mL)溶液を加えた。30分撹拌後、揮発物を減圧下で除去して、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン塩酸塩をフォームとして得た。フォームをメタノールに溶解し、酸を中和するために水酸化アンモニウムを加え、シリカゲル(5g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(40g;ISCO)を用い、ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウム(95:4:1)を用いる、均一濃度溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(680mg)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.42 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.97 (s, 2H), 4.38 (d, J = 7.0 Hz,1H), 3.90 (s, 6H), 3.84 (s, 3H), 1.62 (br, 2H), 1.52 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H). MS m/z 306 (M+1)。
中間体10:2−ニトロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
−78℃に冷却した6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.30g,1.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、撹拌しながらトリエチルアミン(0.42mL,3.0mmol)および塩化ニトロ2−ベンゾイル(0.35mL,1.5mmol)を加えた。1時間撹拌後、溶液を水でクエンチし、放置して室温に加温した。溶液をジクロロメタン(50mL)で希釈し、0.1N HCl(2x50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶液にシリカゲル(5g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(12g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(20:80)〜酢酸エチル:ヘキサン(100:0)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して2−ニトロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.12g)を白色固体として得た。 MS m/z 455 (M+1)。
中間体11:N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.28g,0.92mmol)、トリエチルアミン(0.28mL,2.0mmol)および塩化ベンゾイル(0.14g,1.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を用いて、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.30g)を白色固体として得た。 MS m/z 410, (M+1)。
実施例1:5−メチル−7−フェニル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(150mg,0.38mmol)の1,2−ジクロロエタン(10mL)溶液に、オキシ塩化リン(0.28mL,3.0mmol)を加えた。混合物を24時間加熱還流した。室温に冷却後、過剰のオキシ塩化リンを水でクエンチし、シリカゲル(0.5g)を反応混合物に加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(25:75)〜酢酸エチル(100%)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、5−メチル−7−フェニル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.014g)をオフホワイト固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.78 (s, 1H), 8.43 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 7.49-7.35 (m, 3H), 6.94 (s, 1H), 6.68 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.81 (s, 6H), 2.59 (s, 3H). MS m/z 392 (M+1)。
実施例2:5−メチル−7−(2−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、2−ニトロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体10)(0.50g,1.5mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)およびオキシ塩化リン(1.1mL,12mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−(2−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0046g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.82 (s, 1H), 8.09 (dd, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.76 (ddd, J = 7.7, 7.5, 1.3 Hz, 1H), 7.64 (ddd, J = 8.2, 7.5, 1.5 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.67 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.66 (s, 6H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 437 (M+1)。
中間体12:2−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.28g,0.92mmol)、トリエチルアミン(0.28mL,2.0mmol)および塩化2−ブロモベンゾイル(0.22g,1.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を用いて、2−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.45g)を白色固体として得た。MS m/z 488,490 (M+1,M+3)。
実施例3:7−(2−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、2−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体12)(0.45g,0.92mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)およびオキシ塩化リン(0.69mL,7.4mmol)溶液を用いて、7−(2−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0069g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.85 (s, 1H), 7.67 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 7.7, 7.3 Hz, 1H), 7.35 (ddd, J = 7.9, 7.7, 1.4 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.83 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.62 (s, 6H), 2.64 (s, 3H). MS m/z 470, 472 (M+1, M + 3)。
中間体13:4−フルオロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.30g,1.0mmol)、トリエチルアミン(0.28mL,2.0mmol)および塩化4−フルオロベンゾイル(0.16g,1.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を用いて、4−フルオロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.32g)を白色固体として得た。MS m/z 428 (M+1)。
実施例4:7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、4−フルオロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体13)(0.16g,0.37mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)およびオキシ塩化リン(0.28mL,3.0mmol)溶液を用いて、7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.024g)を黄色固体として得た。 1H NMR (CDCl3): δ 8.78 (s, 1H), 8.50-8.42 (m, 2H), 7.17-7.10 (m, 2H), 7.01 (s, 1H), 6.86 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.82 (s, 6H), 2.58 (s, 3H). MS m/z 410 (M+1)。
中間体14:3−(トリフルオロメチル)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.085g,0.28mmol)、トリエチルアミン(0.10mL,0.72mmol)および3−(トリフルオロメチル)−塩化ベンゾイル(0.065g,0.31mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を用いて、3−(トリフルオロメチル)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.12g)を黄色オイルとして得た。MS m/z 478 (M+1)。
実施例5:5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、3−(トリフルオロメチル)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体14)(0.12g,0.25mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)およびオキシ塩化リン(0.28mL,3.0mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0038g)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 9.08 (s, 1H), 8.72 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.76-7.65 (m, 2H), 7.00 (s, 2H), 6.99 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.74 (s, 6H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 460 (M+1)。
中間体15:2−[(2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18(下記)に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.050g,0.16mmol)2−[(2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ]安息香酸(0.040g,0.18mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.068g,0.18mmol)およびトリエチルアミン(0.048mL,0.34mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)溶液を用いて、2−[(2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.040g)を白色固体として得た。MS m/z 509 (M+1)。
実施例6:2,2−ジメチル−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロパンアミド
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、2−[(2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体15)(0.040g,0.080mmol)の1,2−ジクロロエタン(10mL)およびオキシ塩化リン(0.060mL,0.64mmol)溶液を用いて、2,2−ジメチル−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロパンアミド(0.0039g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.87 (s, 1H), 8.66 (dd, J = 8.6, 1.2 Hz, 1H), 8.62 (dd, J = 8.1, 1.6 Hz, 1H), 7.43-7.37 (m, 1H), 7.16-7.11 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.87 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.77 (s, 6H), 2.62 (s, 3H), 1.34(s, 9H). MS m/z 491 (M+1)。
中間体16:2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)−アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18(下記)に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.10g,0.33mmol)、2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]安息香酸(0.084g,0.36mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.14g,0.36mmol)およびトリエチルアミン(0.10mL,0.73mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液を用いて、2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.12g)を白色固体として得た。MS m/z 521 (M+1)。
実施例7:2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アセトアミド
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体16)(0.118g,0.23mmol)の1,2−ジクロロエタン(30mL)およびオキシ塩化リン(1.0mL,11mmol)溶液を用いて、2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アセトアミド(0.012g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 13.87 (s, 1H), 8.91 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.63 (dd, J = 8.4, 1.1 Hz, 1H), 7.47-7.41 (m, 1H), 7.28-7.22 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.86 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.80 (s, 6H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 503 (M+1)。
中間体17:3−シアノ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18(下記)に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.10g,0.33mmol)、トリエチルアミン(0.10mL,0.73mmol)および塩化3−シアノベンゾイル(0.059g,0.36mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を用いて、3−シアノ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.12g)を白色固体として得た。MS m/z 435 (M+1)。
実施例8:3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンゾニトリル
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、3−シアノ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体17)(0.12g,0.25mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)およびオキシ塩化リン(0.28mL,3.0mmol)溶液を用いて、3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンゾニトリル(0.023g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.84 (s, 1H), 8.79 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H) 7.09 (s, 1H), 6.83 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.81 (s, 6H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 417 (M+1)。
中間体18:3−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(1.0g,3.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、撹拌しながら3−ブロモ安息香酸(0.72g,3.6mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.4g,3.6mmol)およびトリエチルアミン(1.0mL,7.2mmol)を加えた。18時間撹拌後、溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、0.1N HCl(2x100mL)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶液にシリカゲル(5g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(40g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(20:80)〜酢酸エチル:ヘキサン(100:0)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(1.2g)を白色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 9.94(s, 1H), 9.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 7.8 Hz, 1H), 7.19 (s, 2H), 5.29 (dd, J = 7.2, 7.0 Hz, 1H), 3.75 (s, 6H), 3.61 (s, 3H), 1.59 (d, J = 7.0 Hz, 3H). MS m/z 488, 500 (M+1, M+3)。
実施例9:7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
3−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体18)(490mg,1.0mmol)および1,2,4−トリアゾール(210mg,3.0mmol)のピリジン(10mL)溶液に、オキシ塩化リン(0.14mL,1.5mmol)を加えた。混合物を室温で24時間撹拌した。過剰のオキシ塩化リンをメタノールおよび水酸化アンモニウムでクエンチした。生成物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、0.1N塩酸(3x50mL)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。シリカゲル(2.5g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(12g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(25:75)〜酢酸エチル:ヘキサン(75:25)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.23g)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 9.01 (s, 1H) 8.51 (dd, J = 1.9, 1.6 Hz, 1H), 8.33 (ddd, J = 7.9, 1.4, 1.1 Hz, 1H), 7.57 (ddd, J = 7.9, 1.9, 1.1 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 8.1, 7.9 Hz, 1H), 6.99 (s, 2H), 3.76 (s, 6H), 3.75 (s, 3H), 2.56 (s, 3H). MS m/z 470, 472 (M+1, M+3)。
中間体19:3−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.20g,0.67mmol)、3−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(0.27g,1.3mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.49g,1.3mmol)およびトリエチルアミン(0.35mL,2.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を用いて、3−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)チオフェン−2−カルボキサミド(0.24g)を白色固体として得た。MS m/z 494, 496 (M+1, M+3)。
実施例10:7−(3−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、3−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)チオフェン−2−カルボキサミド(中間体19)(0.23g,0.47mmol)および1,2,4−トリアゾール(100mg,1.5mmol)のピリジン(4mL)およびオキシ塩化リン(0.070mL,0.75mmol)溶液を用いて、7−(3−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.033g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.82 (s, 1H), 7.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.10 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.89 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.75 (s, 6H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 476, 478 (M+1, M+3)。
中間体20:5−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ニコチンアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.10g,033mmol)、5−ブロモニコチン酸(0.073g,0.36mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.14g,0.36mmol)およびトリエチルアミン(0.10mL,0.72mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、5−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ニコチンアミド(0.15g)を白色固体として得た。MS m/z 489, 491 (M+1, M+3)。
実施例11:7−(5−ブロモピリジン−3−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、5−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ニコチンアミド(中間体20)(0.15g,0.31mmol)および1,2,4−トリアゾール(128mg,1.9mmol)のピリジン(4mL)およびオキシ塩化リン(0.087mL,0.93mmol)溶液を用いて、7−(5−ブロモピリジン−3−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.011g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.81-9.78 (m, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.93-8.90 (m, 1H), 8.73-8.70 (m, 1H), 8.57 (s, 1H) 7.12 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 2.59 (s, 3H). MS m/z 471, 473 (M+1, M+3)。
中間体21:3−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.17g,0.56mmol)、3−(メトキシカルボニル)安息香酸(0.18g,0.62mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.24g,0.62mmol)およびトリエチルアミン(0.17mL,1.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、3−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル(0.26g)を白色固体として得た。MS m/z 468 (M+1)。
実施例12:3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、3−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル(中間体21)(0.26g,0.56mmol)および1,2,4−トリアゾール(240mg,3.4mmol)のピリジン(4mL)およびオキシ塩化リン(0.16mL,1.7mmol)溶液を用いて、3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル(0.16g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.66 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 8.94 (dd, J = 1.7, 1.3 Hz, 1H), 8.74 (ddd, J = 8.5, 1.9, 1.2 Hz, 1H), 8.01 (ddd, J = 7.7, 1.8, 1.2 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.3, 7.9 Hz, 1H), 7.08 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.68 (s, 6H), 3.65 (s, 3H), 2.55 (s, 3H). MS m/z 450 (M+1)。
中間体22:5−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.20g,0.67mmol)、5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(0.15g,0.73mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.28g,0.73mmol)およびトリエチルアミン(0.20mL,1.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を用いて、5−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)チオフェン−2−カルボキサミド(0.35g)を白色固体として得た。MS m/z 494, 496 (M+1, M+3)。
実施例13:7−(5−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、5−ブロモ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)チオフェン−2−カルボキサミド(中間体22)(0.35g,0.70mmol)および1,2,4−トリアゾール(290mg,4.2mmol)のピリジン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.200mL,2.1mmol)溶液を用いて、7−(5−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.026g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.70 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 7.83 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.10 (s, 2H), 3.81 (s, 6H), 3.66 (s, 3H), 2.51 (s, 3H). MS m/z 476, 478 (M+1, M+3)。
中間体23:3−ブロモ−N−[1−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(中間体6)(240mg,0.62mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、撹拌しながら5−(エチルスルホニル)−2−メトキシアニリン(270mg,1.2mmol)および4−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)を加えた。24時間撹拌後、シリカゲル(2.5g)を溶液に加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(12g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(20:80)〜酢酸エチル:ヘキサン(80:20)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−N−[1−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(110mg)を白色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 9.00 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.95 (dd, J = 1.9, 1.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.57-7.52 (m, 1H), 7.22 (dd, J = 8.1, 7.7 Hz, 1H) 7.00 (d, J = 8.8 Hz, 1H) 5.44 (dq, J = 7.2, 7.0 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.10 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.68 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.24 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS m/z 520, 522 (M+1, M+3)。
実施例14:7−(3−ブロモフェニル)−N−[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、3−ブロモ−N−[1−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体23)(0.11g,0.20mmol)および1,2,4−トリアゾール(83mg,1.2mmol)のピリジン(2mL)およびオキシ塩化リン(0.056mL,0.6mmol)溶液を用いて、7−(3−ブロモフェニル)−N−[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.028g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.89 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.69-8.60 (m, 1H), 8.43 (dd, J = 1.8, 1.8 Hz, 1H), 7.81-7.75 (m, 2H), 7.63 (dd, J = 8.5, 2.3 Hz, 1H), 7.58 (ddd, J = 7.9, 2.0, 1.0 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.06 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.23 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS m/z 502, 504 (M+1, M+3)。
中間体24:3−ブロモ−N−(1−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミデン
Figure 2006522127
中間体23に関する記載と同様にして、3−ブロモ−N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(中間体6)(200mg,0.52mmol)、3−クロロ−4−モルホリン−4−イルアニリン(200mg,0.94mmol)および4−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を用いて、3−ブロモ−N−(1−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(0.045g)を白色固体として得た。MS m/z 517, 519 (M+1, M+3)。
実施例15:7−(3−ブロモフェニル)−N−(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、3−ブロモ−N−(1−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体24)(0.040g,0.080mmol)および1,2,4−トリアゾール(35mg,0.50mmol)のピリジン(1mL)およびオキシ塩化リン(0.023mL,0.24mmol)溶液を用いて、7−(3−ブロモフェニル)−N−(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0089g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.92 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.61 (dd, J = 1.9, 1.8 Hz, 1H), 8.45 (ddd, J = 8.1, 1.5, 1.1 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 8.7, 2.6 Hz, 1H) 7.67 (ddd, J = 8.1, 2.0, 1.0 Hz, 1H) 7.54 (dd, J = 8.1, 7.8 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.78-3.73 (m, 4H), 2.98-2.94 (m, 4H), 2.55 (s, 3H). MS m/z 499, 501 (M+1, M+3)。
実施例16:3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンズアミド
Figure 2006522127
3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル(実施例12)(0.020g,0.044mmol)に、7Nアンモニアメタノール溶液(5mL)を加えた。溶液を密閉管で18時間加熱した。室温に冷却後、揮発物を減圧下で除去して、3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンズアミド(0.015g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 9.41 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.73 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.23-8.17 (m, 1H), 7.75-7.59 (m, 3H), 7.26 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.72 (s, 3H), 2.71 (s, 3H). MS m/z 435 (M+1)。
実施例17:(2E)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロプ−2−エンアミド
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(0.054g,0.12mmol)、アクリルアミド(0.025g,0.35mmol)、酢酸パラジウム(II)(2.7mg,0.012mmol)およびトリス(o−トリル)ホスフィン(7.3mg,0.024mmol)のアセトニトリル(1mL)中の混合物に、トリエチルアミン(0.050mL,0.35mmol)を加えた。溶液を30分間加熱還流した。室温に冷却後、溶液を濾過し、シリカゲル(1g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(50:50)〜酢酸エチル:ヘキサン(100:0)〜酢酸エチル:メタノール(99:1)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、(2E)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロプ−2−エンアミド(0.0046g)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 9.05 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.37 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.67-7.51 (m, 4H), 7.05 (s, 2H), 6.68 (d, J = 15.9 Hz, 1H) 3.74 (s, 3H), 3.72 (s, 6H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 461 (M+1)。
実施例18:5−メチル−N−(4−ニトロフェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン塩酸塩(0.026g,0.10mmol)、1−ヨード−4−ニトロベンゼン(0.027g,0.11mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(2.7mg,0.0030mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(5.6mg,0.0090mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(0.025g,0.23mmol)の混合物に、トルエン(1mL)を加えた。溶液を80℃で2時間加熱した。室温に冷却後、溶液を濾過し、シリカゲル(1g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(50:50)〜酢酸エチル:ヘキサン(100:0)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、5−メチル−N−(4−ニトロフェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0080g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.86 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.48-8.40 (m, 2H), 8.26 (d, J = 9.4 Hz, 2H), 7.81 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.61-7.36 (m, 3H), 2.65 (s, 3H). MS m/z 347 (M+1)。
実施例19:2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタノール
Figure 2006522127
5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン塩酸塩(0.026g,0.10mmol)、2−(3−ブロモフェニル)エタノール(0.022g,0.11mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(2.7mg,0.0030mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(5.6mg,0.0090mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(0.025g,0.23mmol)の混合物に、ジオキサン(1mL)を加えた。マイクロ波照射を用いて、溶液を160℃で15分間加熱した。室温に冷却後、溶液を濾過し、シリカゲル(1g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(50:50)〜酢酸エチル:ヘキサン(100:0)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタノール(0.0097g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.75 (s, 1H), 8.51-8.45 (m, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.56-7.26 (m, 5H), 7.04-6.95 (m, 2H), 3.91 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.92 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.59 (s, 3H). MS m/z 346 (M+1)。
実施例20:4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2006522127
5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン塩酸塩(0.026g,0.10mmol)、4−ブロモベンゼンスルホンアミド(0.026g,0.11mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(2.7mg,0.0030mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(5.6mg,0.0090mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(0.025g,0.23mmol)の混合物にジオキサン(1mL)を加えた。マイクロ波照射を用いて、溶液を160℃で15分間加熱した。室温に冷却後、溶液を濾過し、シリカゲル(1g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(50:50)〜酢酸エチル:ヘキサン(100:0)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.0015g)を黄色固体として得た。MS m/z 381 (M+1)。
中間体25:2−メトキシ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(95mg,0.31mmol)、塩化2−メトキシベンゾイル(56mg,0.33mmol)、およびトリエチルアミン(0.050mL,0.36mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を用いて、2−メトキシ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(37mg)をオフイエロー固体として得た。MS m/z 439 (M+1)。
実施例21:7−(2−メトキシフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
2−メトキシ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体25)(27mg,0.06mmol)の1,2−ジクロロエタン(4mL)溶液に、オキシ塩化リン(45μL,0.5mmol)を加えた。混合物を4時間加熱還流した。室温に冷却後、混合物をDCM(150mL)および飽和NaCO水溶液(25mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(DCM)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮し、逆相HPLCで精製して、7−(2−メトキシフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.005g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.80 (s, 1H), 7.59 (dd J = 7.51, 1.65 Hz, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.00-7.07 (m, 3H), 6.84 (s, 1H), 3.78 (s, 6H), 3.59 (s, 6H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 421 (M+1)。
中間体26:酢酸2−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}フェニル
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(95mg,0.31mmol)、酢酸2−(クロロカルボニル)フェニル(65mg,0.33mmol)、およびトリエチルアミン(0.050mL,0.36mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を用いて、酢酸2−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}フェニル(138mg,95%)をオフイエロー固体として得た。MS m/z 467 (M+1)。
実施例22:2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェノール
Figure 2006522127
酢酸2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル(下記の実施例23)(26mg,0.058mmol)の5:1 THF/HO(4mL)溶液に、LiOH(30mg,1.25mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、ついで、EtOAc(100mL)および、1N HCl(2mL)水溶液を加えた水(20mL)中に注いだ。水層をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ついで飽和食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、1%MeOH/DCMを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェノール(13mg,(56%))を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 12.73 (s, 1H), 8.94 (dd J = 7.87, 1.46 Hz, 1H), 8.86 (s, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.09 (d, J = 8.06 Hz, 1H), 6.86-6.96 (m, 4H), 3.90 (s, 6H), 3.88 (s, 3H), 2.61 (s, 3H). MS m/z 407 (M+1)。
実施例23:酢酸2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル
Figure 2006522127
酢酸2−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}フェニル(中間体26)(60mg,0.13mmol)の1,2−ジクロロエタン(6mL)溶液に、オキシ塩化リン(0.10mL,1.1mmol)を加えた。混合物を5時間加熱還流した。室温に冷却後、反応物をジクロロメタン(125mL)、メタノール(20mL)および飽和NaCO水溶液(40mL)で希釈した。水層をジクロロメタンで抽出し、ついで合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濃縮し、2.5%MeOH/DCMを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィ−にかけ、酢酸2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル(26mg)を黄色オイルとして得た。MS m/z 449 (M+1)。
中間体27:4−(トリフルオロメチル)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体10に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(295mg,0.97mmol)、4−(トリフルオロメチル)塩化ベンゾイル(0.16mL,1.08mmol)、およびトリエチルアミン(0.168mL,1.20mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を用いて、4−(トリフルオロメチル)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(284mg,59%)を黄色固体として得た。MS m/z 477 (M+1)。
実施例24:5−メチル−7−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
4−(トリフルオロメチル)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体27)(241mg,0.51mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)溶液に、オキシ塩化リン(0.37mL,4.0mmol)を加えた。混合物を24時間加熱還流した。室温に冷却後、混合物をDCMおよび飽和NaCO水溶液で希釈した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、5−メチル−7−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.007g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.85 (s, 1H), 8.86 (d J = 8.24 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8.24 Hz, 2H), 6.88 (m, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.83 (s, 6H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 459 (M+1)。
実施例25:N−メチル−N’−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}尿素
Figure 2006522127
5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン塩酸塩(26mg,0.1mmol)、N−(4−ブロモフェニル)−N’−メチルウレア(27mg,0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(10mg,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(10mg,0.03mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(25mg,0.23mmol)のジオキサン(0.80mL)溶液をSmithcreatorマイクロウェーブ反応装置に加えた。装置を密閉し、ついでSmithcreatorマイクロウェーブ装置中、160℃で20分間加熱した。室温に冷却後、混合物を5%MeOH/DCMを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、N−メチル−N’−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}尿素(14mg,38%)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.59 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.39-8.46 (m, 3H), 7.34-7.71 (m, 8H), 5.94 (d, J = 4.67 Hz, 1H), 2.63 (d, J = 4.53 Hz, 3H), 2.52 (s, 3H). MS m/z 373 (M+1)。
実施例26:5−メチル−7−フェニル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例25に関する記載と同様にして、5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン塩酸塩(26mg,0.1mmol)、1−ヨード−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(33mg,0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(10mg,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(10mg,0.03mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(25mg,0.23mmol)のジオキサン(0.80mL)溶液を用いて、5−メチル−7−フェニル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(30mg,81%)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.83 (s, 1H), 8.46-8.49 (m, 2H), 8.33 (s, 1H), 7.43-7.57 (m, 5H), 7.35 (d, J = 7.51 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 369 (M+1)。
中間体28:3−ベンゾイル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(113mg,0.33mmol)、3−ベンゾイル安息香酸(100mg,0.43mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.28mL,1.60mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(182mg,0.48mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)溶液を用いて、3−ベンゾイル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(102mg,60%)を黄色固体として得た。MS m/z 513 (M+1)。
実施例27:(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(フェニル)メタノン
Figure 2006522127
3−ベンゾイル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体28)(95mg,0.18mmol)の1,2−ジクロロエタン溶液に、触媒のジメチルホルムアミド(3滴)および塩化チオニル(0.36mL,5.0mmol)を加えた。混合物を50℃で14時間加熱した。室温に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた固体をジクロロメタンおよびメタノールの混合物に溶解し、ついで溶液が塩基性になるまで濃水酸化アンモニウム水を加えた。ついで、溶液を減圧下で濃縮し、逆相HPLCで精製して、(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)−アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(フェニル)−メタノン(8mg)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.63 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.74-7.80 (m, 3H), 7.63 (t, J = 7.69 Hz, 2H), 7.68 (t, J = 7.69 Hz, 2H), 7.05 (s, 2H), 3.68 (s, 6H), 3.62 (s, 3H), 2.52 (s, 3H). MS m/z 495 (M+1)。
中間体29:N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(87mg,0.28mmol)、1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボン酸(60mg,0.37mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(140mg,0.37mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)溶液を用いて、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド(127mg,100%)を黄色オイルとして得た。MS m/z 453 (M+1)。
実施例28:7−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド(中間体29)(61mg,0.134mmol)、および1,2,4−トリアゾール(55mg,0.80mmol)のピリジン(2mL)およびオキシ塩化リン(0.037mL,0.40mmol)を用いて、7−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(25mg,43%)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 8.99 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.84 (d, J = 1.65 Hz, 1H), 7.04 (s, 2H), 6.95 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 6.04 (s, 2H), 3.80 (s, 6H), 3.74 (s, 3H), 2.56 (s, 3H). MS m/z 435 (M+1)。
中間体30:4−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(87mg,0.28mmol)、4−(メトキシカルボニル)安息香酸(67mg,0.37mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(140mg,0.37mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)溶液を用いて、4−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル(131mg,100%)を黄色オイルとして得た。MS m/z 467 (M+1)。
実施例29:4−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、4−{[(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル(中間体30)(56mg,0.12mmol)、および1,2,4−トリアゾール(55mg,0.80mmol)のピリジン(2mL)およびオキシ塩化リン(0.037mL,0.40mmol)溶液を用いて、4−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル(11mg,20%)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 9.06 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.58 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 7.62 (t, J = 7.87 Hz, 1H), 7.04 (s, 2H), 5.48 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.71 (s, 6H), 2.59 (s, 3H). MS m/z 449 (M+1)。
中間体31:3−フェノキシ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(87mg,0.28mmol)、3−フェノキシ安息香酸(80mg,0.37mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(140mg,0.37mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)を用いて、3−フェノキシ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(140mg,100%)を黄色オイルとして得た。MS m/z 501 (M+1)。
実施例30:5−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、3−フェノキシ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体31)(58mg,0.11mmol)、および1,2,4−トリアゾール(55mg,0.80mmol)のピリジン(2mL)およびオキシ塩化リン(0.037mL,0.40mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(27mg,49%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 8.99 (s, 1H), 8.08 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 7.96 (t, J = 1.92 Hz), 7.44 (t, J = 8.06 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 7.87 Hz, 2H), 7.00-7.11 (m, 6H), 3.77 (s, 6H), 3.72 (s, 3H), 2.54 (s, 3H). MS m/z 448 (M+1)。
中間体32:3−(アセチルアミノ)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(113mg,0.33mmol)、3−(アセチルアミノ)安息香酸(110mg,0.61mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.40mL,2.3mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(252mg,0.66mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)溶液を用いて、3−(アセチルアミノ)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(116mg,75%)を黄色固体で得た。MS m/z 466 (M+1)。
実施例31:7−(3−アミノフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
3−(アセチルアミノ)−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体32)(110mg,0.24mmol)の1,2−ジクロロエタン(10mL)溶液に、オキシ塩化リン(0.175mL,1.9mmol)を加えた。混合物を6時間還流し、室温に冷却し、さらなるオキシ塩化リン(0.10mL,1.0mmol)を加えた。ついで、反応物を4時間還流した。室温に冷却後、反応物をメタノールで希釈し、ついで氷および濃塩酸の混合物に注いだ。濃NaOH水溶液を加えて、混合物のpHを8にした。ついで混合物を酢酸エチルで抽出し、減圧下で濃縮し、逆相HPLCで精製して、7−(3−アミノフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(2mg)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 9.00 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.21 (t, J = 7.78 Hz, 1H), 7.09 (s, 2H), 6.79 (dd, J = 7.87 and 2.01 Hz, 1H), 3.77 (s, 6H), 3.73 (s, 3H), 2.56 (s, 3H). MS m/z 406 (M+1)。
中間体33:N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、1H−インドール−2−カルボン酸(136mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチル−アミン(0.33mL,1.9mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(360mg,0.94mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(232mg,79%)を黄色固体として得た。MS m/z 448 (M+1)。
実施例32:7−(1H−インドール−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(中間体33)(219mg,0.491mmol)、および1,2,4−トリアゾール(210mg,3.0mmol)のピリジン(10mL)およびオキシ塩化リン(0.14mL,1.5mmol)溶液を用いて、7−(1H−インドール−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(128mg,61%)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 11.85 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 9.26 (s, 1H) 7.55 (s,1H), 7.52 (d, J = 8.24 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.24 Hz, 1H), 7.21 (s, 2H), 7.15 (t, J = 7.51, 1H), 7.04 (t, J = 7.51 Hz, 1H), 3.82 (s, 6H), 3.68 (s, 3H), 2.58 (s, 3H). MS m/z 430 (M+1)。
中間体34:5−ニトロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、5−ニトロ−1H−ピロール−2−カルボン酸(132mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL,1.9mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(360mg,0.94mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、5−ニトロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド(218mg,75%)を黄色固体で得た。MS m/z 443 (M+1)。
実施例33:5−メチル−7−(5−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、5−ニトロ−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド(中間体34)(201mg,0.45mmol)、および1,2,4−トリアゾール(190mg,2.72mmol)のピリジン(10mL)およびオキシ塩化リン(0.13mL,1.36mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−(5−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(95mg,49%)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 13.04 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 9.25 (s, 1H), 7.98 (dd, J = 3.30 and 1.65 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 2.01 Hz, 1H), 7.05 (s, 2H), 3.74 (s, 6H), 3.65 (s, 3H), 2.54 (s, 3H). MS m/z 425 (M+1)。
中間体35:1−メチル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(106mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL,1.9mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(360mg,0.94mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)を用いて、1−メチル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)−アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド(256mg,95%)を黄色固体として得た。MS m/z 412 (M+1)。
実施例34:5−メチル−7−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、1−メチル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド(中間体35)(222mg,0.54mmol)、および1,2,4−トリアゾール(220mg,3.2mmol)のピリジン(10mL)およびオキシ塩化リン(0.15mL,1.6mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(52mg,25%)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.54 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 7.19 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 7.16 (s, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.14 (t, J = 3.02 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.74 (s, 6H), 3.61 (s, 3H), 2.51 (s, 3H). MS m/z 394 (M+1)。
中間体36:1−メチル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−3−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(150mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL,1.95mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(350mg,0.92mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、1−メチル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−3−カルボキサミド(211mg,70%)を黄色固体として得た。MS m/z 462 (M+1)。
実施例35:5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、1−メチル−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−3−カルボキサミド(中間体36)(180mg,0.39mmol)、および1,2,4−トリアゾール(165mg,2.34mmol)のピリジン(3mL)およびオキシ塩化リン(0.11mL,1.2mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(102mg,59%)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.47 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.52 (d, J = 7.87 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.06 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 7.23 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.42 Hz, 1H), 7.11 (s, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.74 (s, 6H), 3.67 (s, 3H), 2.57 (s, 3H). MS m/z 444 (M+1)。
中間体37:N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−3−フルアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、3−フロ酸(95mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL,1.95mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(350mg,0.92mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−3−フルアミド(226mg,86%)を黄色固体として得た。MS m/z 399 (M+1)。
実施例36:7−(3−フリル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−3−フルアミド(中間体37)(211mg,0.53mmol)、および1,2,4−トリアゾール(220mg,3.18mmol)のピリジン(4mL)およびオキシ塩化リン(0.15mL,1.60mmol)溶液を用いて、7−(3−フリル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(102mg,51%)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.78 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.52 (t, J = 1.65 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 1.65, 1H), 6.87 (s, 2H), 6.82 (s, 1H), 3.90 (s, 6H), 3.87 (s, 3H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 381 (M+1)。
中間体38:N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、1H−インドール−5−カルボン酸(140mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL,1.95mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(350mg,0.92mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド(187mg,64%)を黄色固体として得た。MS m/z 448 (M+1)。
実施例37:7−(1H−インドール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)−1H−インドール−5−カルボキサミド(中間体38)(176mg,0.39mmol)、および1,2,4−トリアゾール(161mg,2.34mmol)のピリジン(4mL)およびオキシ塩化リン(0.11mL,1.2mmol)溶液を用いて、7−(1H−インドール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(63mg,37%)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.87 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.29 (dd, J = 8.61 and 1.46 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.61 Hz, 1H), 6.95 (s, 2H), 6.84 (s, 1H), 6.62 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.77 (s, 6H), 2.64 (s, 3H). MS m/z 430 (M+1)。
中間体39:2−[(2−シアノフェニル)チオ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)−アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、2−[(2−シアノフェニル)チオ]安息香酸(217mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL,1.95mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(350mg,0.92mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、2−[(2−シアノフェニル)チオ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(282mg,80%)を黄色固体として得た。MS m/z 542 (M+1)。
実施例38:2−[(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)チオ]ベンゾニトリル
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、2−[(2−シアノフェニル)チオ]−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体39)(269mg,0.49mmol)、および1,2,4−トリアゾール(210mg,2.94mmol)のピリジン(3mL)およびオキシ塩化リン(0.14mL,1.5mmol)溶液を用いて、2−[(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)チオ]ベンゾニトリル(95mg,37%)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.77 (s, 1H), 7.70 (m, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.42-7.47 (m, 3H), 7.10-7.23 (m, 3H), 6.85 (s, 1H), 6.79 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.63 (s, 6H), 2.57 (s, 3H). MS m/z 524 (M+1)。
中間体40:2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(200mg,0.65mmol)、2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}安息香酸(240mg,0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL,1.95mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(350mg,0.92mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を用いて、2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(297mg,80%)を黄色固体として得た。MS m/z 568 (M+1)。
実施例39:5−メチル−7−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例9に関する記載と同様にして、2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)ベンズアミド(中間体40)(276mg,0.48mmol)、および1,2,4−トリアゾール(200mg,2.91mmol)のピリジン(3mL)およびオキシ塩化リン(0.14mL,1.5mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(124mg,48%)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 9.53 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.39 (dd, J = 7.87 and 1.28 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.06 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 7.78 Hz, 2H), 7.23 (m, 2H), 7.12 (d, J = 7.51 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 7.32 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.90 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 550 (M+1)。
中間体41:N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)キノリン−8−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体18に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(0.123g,0.40mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.152g,0.40mmol)、キノリン−8−カルボン酸(0.070g,0.40mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.80mmol)のDMF(2mL)溶液を用いて、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)キノリン−8−カルボキサミド(0.180g)をオレンジ色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.95 (dd, J = 4.4, 1.8 Hz, 1H), 8.83 (dd, J = 7.4, 1.6 Hz, 1H), 8.50 (s,1H), 8.30 (dd, J = 8.2, 1.8 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 8.3, 1.6 Hz, 1H), 7.71-7.65 (m, 1H), 7.53-7.48 (m, 1H), 7.42 (bs, 1H), 6.95 (s, 2H), 5.60 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 3.88 (s, 6H), 3.82 (s, 3H), 1.87 (d, J = 7.1 Hz, 3H). MS m/z 461 (M+1)。
実施例40:5−メチル−7−キノリン−8−イル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例1に関する記載と同様にして、N−(1−{3−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−1,2,4−トリアジン−6−イル}エチル)キノリン−8−カルボキサミド(中間体41)(0.080g,0.17mmol)の1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.13mL,1.4mmol)溶液を用いて、5−メチル−7−キノリン−8−イル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.022g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.90 (dd, J = 4.2, 1.8 Hz, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.22 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.2, 1.5 Hz, 1H), 7.97 (dd, J = 8.2, 1.5 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.2, 7.1 Hz, 1H), 7.45 - 7.41 (m, 1H), 6.91 (bs, 1H), 6.58 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.25 (s, 6H), 2.67 (s, 3H). MS m/z 443 (M+1)。
中間体42:N−[1−(3−アミノ−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
Figure 2006522127
2−オキソ−3−{[3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ブタン酸エチル(8.75g,27.6mmol)およびアミノグアニジン重炭酸塩(3.75g,27.6mmol)の水性EtOH(80%,200mL)溶液を還流条件下で3時間加熱した。濃縮して、粗製N−[1−(3−アミノ−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(8.34g)を無色の固体として得、これをさらに精製せずに用いた。1H NMR (DMSO-d6): δ 8.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.20-8.15 (m, 2H), 7.93-7.89 (m, 1H), 7.75-7.69 (m, 1H), 7.00 (bs, 1H), 5.16 (p, J = 7.1 Hz,1H), 1.40 (d, J = 7.1 Hz, 3H). MS m/z 326 (M-1)。
中間体43:2−アミノ−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン
Figure 2006522127
粗製N−[1−(3−アミノ−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(中間体42)(8.34g,25.5mmol)をPOCl(30mL)に縣濁し、密閉管中、110℃で2時間加熱した。反応物を室温に冷却後、溶液を注意深く氷中に注ぎ、NaOH水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィーで精製して、2−アミノ−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(1.63g)を黄白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 10.91 (s, 1H), 8.75-8.71 (m, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.77-7.68 (m, 2H), 6.25 (bs, 2H), 2.48 (s, 3H). MS m/z 308 (M-1)。
中間体44:5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
2−アミノ−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(中間体43)(2.0g,6.47mmol)のDME(50mL)溶液を室温で撹拌しながら、水素化アルミニウムリチウムを少量ずつ加えた。ついで、得られた混合物を2時間加熱還流した。ついで、反応混合物を0℃に冷却し、HOで注意深くクエンチした。EtOAcで抽出後、合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィーにより残渣を精製して、2−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.60g)を黄白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 8.67-8.60 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.61-7.54 (m, 2H), 6.55 (s, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.35 (s, 2H), 2.06 (s, 3H). MS m/z 294 (M-1)。
中間体45:5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体44)(1.30g,4.41mmol)およびPd/C(0.50g)の混合物をEtOH(250mL)中で機械撹拌しながら、還流条件下で7日間加熱した。ついで、反応混合物を室温に冷却し、セライトを用いて濾過した。濾液を濃縮し、ついで残渣をクロマトグラフィーで精製することにより、5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.50g)を黄白色固体で得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.06 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.92-8.86 (m, 1H), 7.75-7.69 (m, 2H), 6.29 (bs, 2H), 2.55 (s, 3H). MS m/z 292 (M-1)。
実施例41:3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2006522127
5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、3−ブロモベンゼンスルホンアミド(0.02g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)の混合物を1,4−ジオキサン(1mL)中で機械撹拌しながら、150℃の温度で1000秒間マイクロ波照射を行った。得られたものをセライトを用いて濾過し、ついで濃縮し、分取HPLCにより精製して、3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(0.008g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.19 (s, 1H), 8.98-8.93 (m, 1H), 8.81 (bs, 1H), 8.42-8.37 (m, 1H), 8.10-8.05 (m, 1H), 7.95 - 7.90(m, 1H), 7.81-7.75 (m, 1H), 7.67-7.50 (m, 2H), 6.63 (bs, 1H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 449 (M+1)。
実施例42:N−メチル−N’−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]尿素
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、N−(4−ブロモフェニル)−N’−メチルウレア(0.02g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−メチル−N’−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]尿素(0.016g)を黄色固体で得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.11 (s, 1H), 8.99-8.95 (m, 1H), 8.82-8.76 (m, 1H), 8.69-8.66 (m, 1H), 7.95-7.91 (m, 1H), 7.80-7.76 (m, 2H), 7.74-7.69 (m, 3H), 7.57-7.52 (m, 2H), 6.30 (bs, 1H), 5.61 (bs, 1H), 2.76 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 2.57 (s, 3H). MS m/z 442 (M+1)。
実施例43:N−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、N−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)アセトアミド(0.044g,0.18mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド(0.007g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.15 (s, 1H), 9.06 (bs, 1H), 8.98 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.83-7.70 (m, 3H), 7.30 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 2.09 (s, 3H). MS m/z 457 (M+1)。
実施例44:2−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エタノール
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、2−(3−ブロモフェニル)エタノール(0.012mL,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、2−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エタノール(0.020g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.13 (s, 1H), 8.91 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.74 (bs, 1H), 7.89-7.75 (m, 3H), 7.76 (s, 1H), 7.33 (dd, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.00 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.81 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.87 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.57 (s, 3H). MS m/z 414 (M+1)。
実施例45:4-({5-メチル-7-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、4−ブロモベンゼンスルホンアミド(0.020g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(0.008g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.24 (bs, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.80-8.75 (m, 1H), 8.05-8.00 (m, 2H), 7.95-7.90 (m, 2H), 7.88-7.82 (m,2H), 6.53 (bs, 2H), 2.61 (s, 3H). MS m/z 449 (M+1)。
実施例46:N−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、N−(4−ブロモフェニル)アセトアミド(0.018g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド(0.015g)を黄色固体で得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.92 (s, 1H), 9.82 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.59 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.86-7.70 (m, 2H), 7.68-7.63 (m, 2H), 7.60-7.53 (m,2H), 2.53 (s, 3H), 2.02 (s, 3H). MS m/z 427 (M+1)。
実施例47:N−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、N−(3−ブロモフェニル)アセトアミド(0.018g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド(0.011g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.94 (s, 1H), 9.87 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.83-7.72 (m, 2H), 7.59-7.54 (m, 1H), 7.28-7.20 (m,2H), 2.56 (s, 3H), 2.04 (s, 3H). MS m/z 427 (M+1)。
実施例48:3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、3−ヨードベンジルカルバミン酸tert−ブチル(0.028g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(0.014g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.82 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.66 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.79-7.73 (m, 1H), 7.70-7.60 (m, 2H), 7.42-7.28 (m, 4H), 7.18 (bs, 1H), 7.04 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.32 (bs,2H), 2.61 (s, 3H), 1.46 (s, 9H). MS m/z 499 (M+1)。
実施例49:4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェノール
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、4−ブロモフェノール(0.015g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェノール(0.020g)を黄色固体で得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.06 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.68 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.77-7.70 (m, 3H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 2.55 (s, 3H). MS m/z 386 (M+1)。
実施例50:5−メチル−N−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、1−[2−(4−ブロモフェノキシ)エチル]ピロリジン(0.016mL,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、5−メチル−N−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.031g)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD): δ 9.04 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.53 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.34 (bs, 2H), 7.75-7.64 (m, 4H), 7.02 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.33 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.66 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.48 (bs, 4H), 2.58 (s, 3H), 2.13 (bs, 4H). MS m/z 483 (M+1)。
実施例51:N−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、2−ブロモ−4−フルオロ−1−メトキシベンゼン(0.017g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.011g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.17 (s, 1H), 8.83-8.79 (m, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.16 (dd, J = 10.9, 3.0 Hz, 1H), 7.87-7.74 (m, 3H), 7.09-7.04 (m, 1H), 6.83-6.76 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 2.59 (s, 3H). MS m/z 418 (M+1)。
実施例52:N-{2-[4-メトキシ-3-({5-メチル-7-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル}アミノ)フェニル]エチル}アセトアミド
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(2mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)−フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.050g,0.17mmol)、N−[2−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エチル]アセトアミド(0.046g,0.17mmol)、Pd(dba)(0.016g,0.02mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.015g,0.05mmol)、およびNaOtBu(0.033g,0.34mmol)を用いて、N−{2−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]−エチル}アセトアミド(0.057g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.85 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.73-7.63 (m, 3H), 6.88 (s, 2H), 5.83 (s, 1H), 5.39 (bs, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.50 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 2.81 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.86 (s, 3H). MS m/z 485 (M+1)。
実施例53:N-[5-(2-アミノエチル)-2-メトキシフェニル]-5-メチル-7-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-2−アミン
Figure 2006522127
N−{2−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エチル}アセトアミド(実施例52)(0.050g,0,17mmol)の希HCl水(1N,15mL)溶液を5時間加熱還流した。NaOH水溶液(1N)で中和し、EtOAcで抽出し、ついで濃縮し、分取HPLCにかけて、N−[5−(2−アミノエチル)−2−メトキシフェニル]−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)−フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.013g)を黄色固体で得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.17 (s, 1H), 9.08 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.33-8.30 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.97-7.90 (m, 1H), 7.80-7.77 (m, 1H), 7.02-6.95 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.48 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.95 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 443 (M+1)。
実施例54:N−(2,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、1−ブロモ−2,4−ジメトキシベンゼン(0.019g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−(2,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.018g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.95 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.61 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.72-7.59 (m, 2H), 7.45 (s, 1H), 6.61-6.53 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 2.62 (s, 3H). MS m/z 430 (M+1)。
実施例55:N−(2,5−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、2−ブロモ−1,4−ジメトキシベンゼン(0.019g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、N−(2,5−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.020g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.85 (s, 1H), 8.84-8.80 (m, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.05 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.71-7.60 (m, 3H), 6.84 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.55 (dd, J = 8.8, 3.0 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 2.63 (s, 3H). MS m/z 430 (M+1)。
実施例56:5−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ニコチン酸エチル
Figure 2006522127
実施例41に関する記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1mL)中の5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)−フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(中間体45)(0.025g,0.09mmol)、5−ブロモニコチン酸エチル(0.020g,0.09mmol)、Pd(dba)(0.008g,0.01mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.008g,0.03mmol)、およびNaOtBu(0.011g,0.11mmol)を用いて、5−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ニコチン酸エチル(0.020g)を黄色固体として得た。1H NMR (アセトン-d6): δ 9.24 (bs, 1H), 9.22 (s, 1H), 9.08 (d, J = 2.4 Hz,1H), 8.96-8.92 (m, 2H), 8.85 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.91-7.86 (m, 1H), 7.83-7.74 (m, 1H), 4.41 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.61 (s, 3H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3H). MS m/z 443 (M+1)。
実施例 57:2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタンスルホン酸
Figure 2006522127
5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン塩酸塩(28mg,0.107mmol)の1,4−ジオキサン(0.8mL)溶液に、2−(3−ブロモフェニル)エタンスルホン酸(28.25mg,0.107mmol)、2−(ジt−ブチルホスフィノ)ビフェニル(9.6mg,0.032mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(9.8mg,0.011mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(23.65mg,0.246mmol)を加えた。密閉反応容器中、マイクロ波照射を用い、混合物を160℃で13分間加熱した。室温に冷却後、反応混合物にメタノール(5mL)およびシリカゲル(1.0g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、Biotageシリカゲルカートリッジ(8.0g)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(50:50)、ついで酢酸エチル:メタノール(80:20)を用いる均一濃度溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}−エタンスルホン酸(0.029g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.73 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.42 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.63 (dd, J = 7.70 Hz, 2H), 7.49-7.07 (m, 3H), 6.86 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 2.94-2.82 (m, 2H), 2.71-2.62 (m, 2H), 2.52 (s, 3H). MS m/z 410 (M+1)。
実施例58:5−メチル−7−[3−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(27mg,0.05mmol)のDMF(1.0mL)溶液に、4−エチニル−1H−ピラゾール(6.9mg,0.07mmol)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(4.0mg,0.006mmol)、ヨウ化銅(I)(2.0mg,0.01mmol)およびトリエチルアミン(0.06mL,0.43mmol)を加えた。密閉反応容器中、マイクロ波照射を用いて混合物を150℃で20分間加熱した。室温に冷却後、減圧下で溶媒を除去し、油性残渣を得、これをメタノール(5mL)で処理して縣濁液を生成させた。固体を濾過し、酢酸エチル(10mL)およびDMF(1mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮し、得られた褐色オイルを酢酸エチル(50mL)に溶解し、0.1N HCl(3x50mL)飽和NaHCO水溶液(2x50mL)および飽和食塩水(1x50mL)で洗浄した。MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去して、明褐色オイルを得た。熱酢酸エチルにオイルを溶解し、シリカゲル(2.0g)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、Biotageシリカゲルカートリッジ(8.0g)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(50:50)、ついで酢酸エチル:メタノール(85:15)を用いる均一濃度溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、5−メチル−7−[3−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0053g)を黄褐色固体として得た。MS m/z 482 (M+1)。
実施例59:3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−3−カルボン酸
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(25mg,0.05mmol)、3−(ジヒドロキシボリル)安息香酸(10.6mg,0.06mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.1mg,0.003mmol)および炭酸カリウム(11.0mg,0.08mmol)の混合物に、DME(0.9mL)および蒸留水(0.3mL)を加えた。密閉反応容器中、マイクロ波照射を用いて混合物を110℃で20分間加熱した。室温に冷却後、減圧下で溶媒を除去し、残渣をジクロロメタンおよびメタノールに溶解し、シリカゲル(200mg)を加えた。減圧下で揮発物を溜去した後、吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、ジクロロメタン:メタノール (100:0)〜(80:20)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮しして固体を得、これをジクロロメタンに縣濁して、減圧下で濾過し、3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−3−カルボン酸(0.0164g)を黄色固体で得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.63 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.57-8.53 (m, 2H), 8.21 (s, 1H), 7.95-7.92 (m, 2H), 7.78 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 7.62-7.55 (m, 2H), 7.07 (s, 2H), 3.63 (s, 6H), 3.58 (s, 3H), 2.55 (s, 3H). MS m/z 512 (M+1)。
実施例60:2−アミノ−3−(3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−4−イル)プロパン酸
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、4−(ジヒドロキシボリル)フェニルアラニン(57.6mg,0.275mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15.0mg,0.013mmol)および炭酸カリウム(52.8mg,0.382mmol)の混合物に、DME(1.8mL)および蒸留水(0.6mL)を加えた。密閉反応容器中、マイクロ波照射を用いて混合物を130℃で合計1.5時間加熱した。室温に冷却後、減圧下で溶媒を除去し、残渣をメタノール(25mL)に溶解し、シリカゲル(1g)を加えた。減圧下で揮発物を溜去した後、吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(12g;ISCO)を用い、ジクロロメタン:メタノール(100:0〜65:35)、ついで酢酸エチル:メタノール(80:20)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、2−アミノ−3−(3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−4−イル)プロパン酸(0.0199g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.63 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.45 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.61-7.21 (m, 5H), 7.09 (s, 2H), 3.65 (s, 6H), 3.63 (s, 3H), 3.43-3.12 (m, 1H), 2.92-2.80 (m, 2H). MS m/z 555 (M+1)。
実施例61:5−メチル−7−[2’−(トリフルオロメチル)−1,1’−ビフェニル−3−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(50mg,0.106mmol)、2−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(30.3mg,0.159mmol)、炭酸カリウム(44.1mg,0.318mmol)、およびCombiphos触媒POPd1(ジ−κ−クロロテトラキス(ジ−tert−ブチルホスフィニト−κP)ジパラジウム酸(2−)二水素)(5.0mg,0.005mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(1.8mL)および蒸留水(0.2mL)を加えた。密閉反応容器中、マイクロ波照射を用いて混合物を150℃で、全部で1時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)に注ぎ、蒸留水(3x25mL)および飽和食塩水(1x25mL)で洗浄した。MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去し、金色のオイルを得た。オイルをジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(200mg)を加えた。減圧下で揮発物を溜去した後、吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(20:80〜70:30)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、5−メチル−7−[2’−(トリフルオロメチル)−1,1’−ビフェニル−3−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0154g)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6): δ 9.63 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.59 (d, J = 7.90 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (dd, J = 7.9, 7.1 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.3, 7.5 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 7.7, 7.9 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 2H), 3.67 (s, 6H), 3.61 (s, 3H), 2.51 (s, 3H). MS m/z 536 (M+1)。
実施例62:(2Z)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−3−フェニルプロプ−2−エンアミド
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、(2E)−3−フェニルプロプ−2−エンアミド(15.0mg,0.10mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.0mg,0.004mmol)および炭酸カリウム(17.6mg,0.127mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。密閉反応容器中、110℃で混合物を20分間マイクロ波照射を用いて加熱した。LCMSによる分析により、反応が起こっていないことが示された。混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.044mL,0.255mmol),Combiphos触媒POPd(ジクロロビス(ジ−tert−ブチルホスフィニト−κP)パラジウム酸(2−)二水素)(5.0mg,0.01mmol)および臭化テトラブチルアンモニウム(5.0mg,0.015mmol)を加え、130℃で70分間マイクロ波照射を用いて加熱した。室温に冷却後、減圧下で溶媒を除去し、残渣をメタノール(25mL)に溶解し、シリカゲル(200mg)を加えた。減圧下で揮発物を溜去した後、吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、酢酸エチル:メタノール(100:0〜80:20)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して金色のオイルを得た。ジエチルエーテル(15mL)を加えて沈殿させ、減圧下で濾過して(2Z)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−3−フェニルプロプ−2−エンアミド(0.009g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.80 (s, 1H), 8.48-8.46 (m, 1H), 7.40-7.28 (m, 7H), 7.17-7.15 (m, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.89-6.86 (m, 2H), 6.44 (m, 1H), 5.34 (s, 2H), 3.83-3.79 (m, 9H), 2.60-2.57 (m, 3H). MS m/z
537 (M+1)。
実施例63:7−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(49.1mg,0.104mmol)、5−(エチルスルホニル)−2−メトキシアニリン(22.5mg,0.104mmol)、2−(ジt−ブチルホスフィノ)ビフェニル(16.3mg,0.054mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(16.6mg,0.018mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(26.0mg,0.28mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。密閉反応容器中、130℃で50分間マイクロ波照射を用いて混合物を加熱した。室温に冷却後、減圧下で溶媒を除去し、残渣をジクロロメタンで希釈した。濾過し、濾液にシリカゲル(500mg)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(25:75)〜酢酸エチル:ヘキサン(95:5)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、7−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0195g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.82 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.42-7.19 (m, 4H), 6.97 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.88 (s, 2H), 6.45 (s, 1H) 4.00 (s, 3H) 3.84 (s, 9H), 3.06 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 2.60 (s, 3H), 1.25 (m, 3H). MS m/z 605 (M+1)。
実施例64:5−メチル−7−(3−{[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニル]アミノ}−フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例63の記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)アニリン(14.8mg,0.085mmol)、2−(ジt−ブチルホスフィノ)ビフェニル(15.2mg,0.051mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(15.6mg,0.017mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(13.1mg,0.136mmol)の混合物を用いて、5−メチル−7−(3−{[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0147g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.79 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.05-8.03 (m, 2H), 7.97 (s, 1H), 7.36-7.33 (m, 1H), 7.23-7.09 (m, 5H), 6.99 (s, 1H), 6.93 (s, 2H), 6.15 (s, 1H), 5.25 (s, 2H), 3.82 (s, 9H), 2.59 (s, 3H). MS m/z 564 (M+1)。
実施例65:7−(3−{[4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
実施例63の記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、4−(1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(13.5mg,0.085mmol)、2−(ジt−ブチルホスフィノ)ビフェニル(15.2mg,0.051mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(15.6mg,0.017mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(13.1mg,0.136mmol)の混合物を用いて、7−(3−{[4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.0126g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.80 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.05 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.40-7.35 (m, 1H), 7.26-7.19 (m, 7H), 6.97-6.93 (s, 3H), 6.21 (s, 1H), 3.82 (s, 9H), 2.60 (s, 3H) MS m/z 549 (M+1)。
実施例66:7−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]フェニル}−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、3−クロロ−4−モルホリン−4−イルアニリン(21.7mg,0.102mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル((S)−BINAP)(15.9mg,0.026mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.8mg,0.008mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(11.4mg,0.12mmol)の混合物を1,4−ジオキサン(1.5mL)に加えた。密閉反応容器中、130℃で30分間マイクロ波照射を用いて混合物を加熱した。室温に冷却後、減圧下で溶媒を除去し、残渣をDMSO(1.0mL)で希釈した。濾過し、Agilent逆相prepLCに注入(2x0.5mL)し、アセトニトリル(0.1%蟻酸):水(0.1%蟻酸)(10:90〜90:10)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で溶媒を除去した。メタノール、ジクロロメタンおよびシリカゲル(100mg)を加え、ついで減圧下で揮発物を溜去した。吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(30:70)〜酢酸エチル:ヘキサン(90:10)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、7−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]フェニル}−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.020g)を黄色固体で得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.79 (s, 1H), 8.09 (dd, J = 2.0, 1.9 Hz, 1H), 8.01-7.98 (m, 1H), 7.33 (dd, J = 8.0, 7.9 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.15 (ddd, J = 8.2, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 6.95-6.93 (m, 3H), 6.9
0 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 3.88-3.86 (m, 4H), 3.84 (s, 9H), 3.01-2.98 (m, 4H) 2.60 (s, 3H). MS m/z 602 (M+1)。
実施例67:N,N−ジメチル−1−{3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]フェニル}メタンスルホンアミド
Figure 2006522127
実施例66の記載と同様にして、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、1−(3−アミノフェニル)−N,N−ジメチルメタンスルホンアミド(21.9mg,0.102mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル((S)−BINAP)(15.9mg,0.026mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.8mg,0.008mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(11.4mg,0.12mmol)を、密閉反応容器中、140℃で60分間マイクロ波照射により加熱して、N,N−ジメチル−1−{3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]フェニル}メタンスルホンアミド(0.0125g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3) δ 8.80 (s, 1H), 8.15 (dd, J = 1.8, 1.8 Hz, 1H), 8.06-8.04 (m, 1H), 7.36 (dd, J = 8.0, 7.9 Hz, 1H), 7.25-7.22 (m, 2H), 7.16 (dd, J = 1.9, 1.8, 1H), 7.10 (ddd, J = 8.1, 2.4, 0.9 Hz, 1H), 6.93-6.91 (m, 4H), 6.10(s, 1H), 4.17 (s, 2H), 3.84-3.83 (m, 9H) 2.76 (s, 6H), 2.60 (s, 3H). MS m/z 605 (M+1)。
実施例68:5−メチル−7−[3−({4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−アミノ)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(40mg,0.085mmol)、4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]アニリン(20.9mg,0.102mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル((S)−BINAP)(15.9mg,0.026mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.8mg,0.008mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(11.4mg,0.12mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(1.5mL)を加えた。密閉反応容器中、140℃で60分間マイクロ波照射を用いて混合物を加熱した。室温に冷却後、混合物をメタノール(5mL)および酢酸エチル(5mL)で希釈し、ついでセライトを用いて濾過した。減圧下で溶媒を除去し、褐色の残渣をDMSO(1.0mL)で希釈した。Agilent逆相prepLCに注入(2x0.5mL)し、アセトニトリル(0.1%蟻酸):水(0.1%蟻酸)(10:90〜90:10)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、5−メチル−7−[3−({4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}アミノ)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(0.021g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.78 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.09 (dd, J = 1.9, 1.8 Hz, 1H), 8.0-7.98 (m, 1H), 7.33 (dd, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H), 7.19 (ddd, J = 7.9, 2.2, 0.8 Hz, 1H), 7.16-7.14 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 7.07-7.05 (m, 2H), 6.94(m, 2H), 3.82 (s, 9H), 3.53 (s, 2H), 2.90-2.54 (m, 14H). MS m/z 595 (M+1)。
実施例69:N−シクロプロピル−3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2006522127
7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(実施例9)(20mg,0.042mmol)、3−アミノ−N−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド(10.8mg,0.051mmol)、(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル((S)−BINAP)(15.9mg,0.026mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7.8mg,0.008mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(13.8mg,0.144mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(1.5mL)を加えた。密閉反応容器中、140℃で60分間マイクロ波照射を用いて混合物を加熱した。室温に冷却後、混合物をメタノール(5mL)および酢酸エチル(5mL)で希釈し、ついでセライトを用いて濾過した。減圧下で溶媒を除去し、褐色残渣をDMSO(1.0mL)で希釈した。Agilent逆相prepLCに注入(2x0.5mL)し、アセトニトリル(0.1%蟻酸):水(0.1%蟻酸)(10:90〜90:10)を用いる勾配溶離にかけた。合わせた適切な分画を減圧下で溶媒を除去した。固形物をメタノールおよびジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(100mg)を加えた。減圧下で揮発物を溜去した後、吸着処理した固体を固体添着カートリッジに添着し、RediSepシリカゲルカートリッジ(4.2g;ISCO)を用い、酢酸エチル:ヘキサン(30:70〜90:10)を用いる勾配溶離にかけた。適切な分画を合わせ、減圧下で濃縮して、固形物を得、これを再度ジクロロメタンに溶解し、シリカゲルprepプレート(20cmx20cm,1000μm)上に吸着させた。酢酸エチル:ヘキサン(70:30)で溶離し、シリカをプレートから除去し、酢酸エチル/メタノール/ジクロロメタン(25mL)で洗浄した。減圧下で溶媒を除去し、N−シクロプロピル−3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)−アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.0076g)を黄色固体として得た。1H NMR (CD3OD) δ 9.01 (s, 1H), 8.09 (dd, J = 2.0, 1.6 Hz, 1H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.60-7.59 (m, 1H), 7.4 (dd, J = 7.9, 8.0 Hz, 1H), 7.33-7.29 (m, 2H), 7.28-7.25 (m, 1H), 7.21 (ddd, J = 8.2, 2.4, 1.1 Hz, 1H), 7.03 (s, 2H), 3.74 (s, 6H), 3.69 (s, 3H), 2.57 (s, 3H), 2.15-2.10 (m, 1H), 0.49-0.45 (m, 4H). MS m/z 602 (M+1)。
中間体46:[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2006522127
1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体7)(4.11g,13.59mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、撹拌しながらp−アニシジン(2.00g,16.24mmol)および4−トルエンスルホン酸一水和物(100mg,0.53mmol)を加えた。ついで、混合物を還流条件下で終夜加熱し、次に減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液間で分配し、2層を分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、ついで30〜50%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(3.00g)を黄色固体で得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.25 (s, 1H), 7.51 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.20 (s, 1H), 6.92 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 5.36 (m, 1H), 4.94 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 1.55 (d, J = 2.5 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H)。
中間体47:6-(1-アミノエチル)-N-[4-(メチルオキシ)フェニル]-1,2,4-トリアジン-3-アミン
Figure 2006522127
[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(中間体46)(3.00g,8.69mmol)の塩化水素飽和エタノール(30mL)溶液を室温で終夜撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液間で分配し、混合物を濾過して、固体残渣を得た。水層を酢酸エチル(5x)で再抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を50%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、固体を得、これを最初の固体を合わせて、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(1.70g)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.35 (s, 1H), 7.53 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.34 (s, 1H), 6.92 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.33 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.7 Hz, 3H)。
中間体48:5−ブロモ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2006522127
6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(93mg,0.45mmol)およびヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(186mg,0.49mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、撹拌しながらトリエチルアミン(0.170mL,1.22mmol)を加え、得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で、2時間50分撹拌した。ついで混合物を減圧下で濃縮し、残渣をヘキサン/酢酸エチル(10:1〜0:1)およびそれに続くメタノールを溶離液とするSPE(Si,10gカートリッジ)により精製した。生成物を含む適切な分画を合わせ、続いてさらに、メタノールおよびそれに続くアンモニア/メタノール(0.5N〜2.0N)を溶離液とするSPE(SCX,5gカートリッジ)により精製し、5−ブロモ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(109mg)を黄色固体として得た。MS m/z 434/436 (M+1)。
環化法1
実施例1に記載の方法と同様にして、アミド(1等量)の1,2−ジクロロエタン(0.03〜0.07M)溶液にオキシ塩化リン(8等量)を加え、混合物を不活性雰囲気下、還流条件下(油浴温度95〜100℃)で、完結するまで(2〜28時間)加熱した。必要に応じてオキシ塩化リン(5等量)をさらに加え、反応を完結に導いた。ついで混合物を放置して室温まで冷却し、次に、激しく撹拌している氷およびアンモニア(0.88)の混合物中に加え、0.5〜1時間撹拌を続けた。得られた混合物を水で希釈し、ジクロロメタンまたは酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。ついで、必要に応じて粗生成物をSPE(Si,ヘキサン/酢酸エチルの適切な混合物を溶離液とする)で精製し、ついで、分子量トリガー自動分取、またはジエチルエーテルによる粉末化、または酢酸エチル/石油エーテルもしくはジクロロメタン/メタノールの適切な混合物を溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
実施例70:7−(5−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、5−ブロモ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(中間体48)(106mg,0.24mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.182mL,1.95mmol)を用いて、7−(5−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(24mg)を黄色固体として得た。MS m/z 416/418 (M+1)。
中間体49:3−ブロモ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体48に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および3−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(93mg,0.45mmol)を用い、反応物を6.5時間撹拌し、かつシリカSPEを用いる精製をしないという条件下で、3−ブロモ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(162mg)を黄色固体として得た。MS m/z 434/436 (M+1)。
実施例71:7−(3−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、3−ブロモ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(中間体49)(159mg,0.37mmol)、1,2−ジクロロエタン(7.3mL)およびオキシ塩化リン(0.273mL,2.93mmol)を用いて、7−(3−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(35mg)を黄色固体として得た。MS m/z 416/418 (M+1)。
中間体50:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体49に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、およびテトラヒドロピラン−4−イル−カルボン酸(58mg,0.45mmol)を用い、反応物を16.5時間撹拌し、かつ10gSCXカートリッジを用いるという条件下で、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド(81mg)を黄色固体として得た。MS m/z 358 (M+1)。
実施例72:5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド(中間体50)(81mg,0.23mmol)、1,2−ジクロロエタン(4.5mL)およびオキシ塩化リン(0.169mL,1.81mmol)を用いて、5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(35mg)を黄色固体として得た。MS m/z 340 (M+1)。
中間体51:2−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体50に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および2−メトキシ安息香酸(68mg,0.45mmol)を用いて、2−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(145mg)を黄色固体として得た。MS m/z 380 (M+1)。
実施例73:5−メチル−7−[2−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、2−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体51)(145mg,0.38mmol)、1,2−ジクロロエタン(4.5mL)およびオキシ塩化リン(0.285+0.178mL,4.97mmol)を用いて、5−メチル−7−[2−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(21mg)を黄色固体として得た。MS m/z 362 (M+1)。
中間体52:3−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体50に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および3−メトキシ安息香酸(68mg,0.45mmol)を用い、3−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(41mg)を黄色固体として得た。MS m/z 380 (M+1)。
実施例74:5−メチル−7−[3−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、3−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体52)(41mg,0.11mmol)、1,2−ジクロロエタン(2.2mL)およびオキシ塩化リン(0.081mL,0.87mmol)を用いて、5−メチル−7−[3−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(12mg)を黄色固体として得た。MS m/z 362 (M+1)。
中間体53:2−クロロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体50に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および2−クロロ安息香酸(70mg,0.45mmol)を用いて、2−クロロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(127mg)を黄色固体として得た。MS m/z 384 (M+1)。
実施例75:7−(2−クロロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、2−クロロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体53)(127mg,0.33mmol)、1,2−ジクロロエタン(6.6mL)およびオキシ塩化リン(0.250+0.154mL,4.33mmol)を用いて、7−(2−クロロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(39mg)を黄色固体として得た。MS m/z 366 (M+1)。
中間体54:1−メチル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−1H−インドール−3−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体50に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および1−メチル−1h−インドール−3−カルボン酸(79mg,0.45mmol)を用いて、1−メチル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−1H−インドール−3−カルボキサミド(107mg)を黄色固体として得た。MS m/z 403 (M+1)。
環化法2
実施例9に記載の方法と同様にして、アミド(1等量)のピリジン(0.01−0.1M)溶液に、1,2,4トリアゾール(3等量)を加え、ついでオキシ塩化リン(1.5等量)を加え、混合物を不活性雰囲気下、室温で完結するまで(19〜25時間)撹拌した。必要に応じて、オキシ塩化リン(0.5〜1.5等量)をさらに加え、反応を完結させた。ついで混合物を、注意深く、激しく撹拌している氷およびアンモニア(0.88)の混合物中に加え、撹拌を0.5〜2時間続けた。得られた混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(3x)または酢酸エチル(3x)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。ついで、粗生成物を必要に応じてメタノールにより粉末化し、分子量トリガー自動分取または酢酸エチル/ヘキサンの適切な混合物を溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
実施例76:5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法2を適用し、1−メチル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−1H−インドール−3−カルボキサミド(中間体54)(107mg,0.26mmol)、ピリジン(2.65mL)、1,2,4トリアゾール(55mg,0.80mmol)およびオキシ塩化リン(0.037+0.010mL,0.50mmol)を用いて、5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(54mg)を黄色固体として得た。MS m/z 385 (M+1)。
中間体55:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フェニルプロパンアミド
Figure 2006522127
中間体50に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および2−フェニルプロピオン酸(0.061mL,0.45mmol)を用い、反応物を15時間撹拌するという条件下で、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フェニルプロパンアミド(134mg)を黄色固体として得た。MS m/z 376 (M-1)。
実施例77:5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(1−フェニルエチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法2を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フェニルプロパンアミド(中間体55)(129mg,0.34mmol)、ピリジン(3.4mL)、1,2,4トリアゾール(71mg,1.03mmol)およびオキシ塩化リン(0.048+0.048mL,1.03mmol)を用いて、5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(1−フェニルエチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(15mg)を黄色固体として得た。MS m/z 360 (M+1)。
中間体56:1−メチル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]−アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
Figure 2006522127
中間体55に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および1−メチルインドール−2−カルボン酸(79mg,0.45mmol)を用いて、1−メチル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(158mg)を黄色固体として得た。MS m/z 403 (M+1)。
実施例78:5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法2を適用し、1−メチル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(中間体56)(151mg,0.38mmol)、ピリジン(3.7mL)、1,2,4トリアゾール(78mg,1.13mmol)およびオキシ塩化リン(0.052+0.052mL,1.12mmol)を用いて、5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(11mg)を黄色固体として得た。MS m/z 385 (M+1)。
中間体57:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−チオフェンカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体48に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および3−チオフェンカルボン酸(57mg,0.45mmol)を用い、ここで3時間後、粗製反応混合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸水溶液(0.2N)で2度洗浄し、ついで飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、ついで40%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−チオフェンカルボキサミド(95mg)を黄色固体として得た。MS m/z 356 (M+1)。
実施例79:5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(3−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−チオフェンカルボキサミド(中間体57)(95mg,0.27mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.20mL,2.14mmol)を用いて、5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(3−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(45mg)を黄色固体として得た。MS m/z 338 (M+1)。
中間体58:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−フランカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体57に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および3−フロ酸(50mg,0.45mmol)を用い、ここで飽和炭酸水素ナトリウム溶液洗浄中に固体が析出するが、これを濾過により回収し、乾燥して、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−フランカルボキサミド(110mg)を黄色固体として得た。MS m/z 340 (M+1)。
実施例80:7−(3−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−3−フランカルボキサミド(中間体58)(110mg,0.32mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.20mL,2.14mmol)を用いて、7−(3−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(55mg)を黄色固体として得た。MS m/z 322 (M+1)。
中間体59:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フランカルボキサミド
Figure 2006522127
6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)およびトリエチルアミン(0.170mL,1.22mmol)のジクロロメタン(5mL)中の混合物を、−78℃で、3−2−塩化フロイル(0.044mL,0.45mmol)で処理し、得られた混合物をこの温度で0.5時間撹拌した。ついで反応物を水でクエンチし、終夜放置して室温に加温した。ついで混合物を塩酸水溶液(0.1N)で2度洗浄し、続いて飽和食塩水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、ついで50〜60%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フランカルボキサミド(85mg)を黄色固体として得た。MS m/z 340 (M+1)。
実施例81:7−(2−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フランカルボキサミド(中間体59)(85mg,0.25mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.19mL,2.04mmol)を用いて、7−(2−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(20mg)を黄色固体として得た。 MS m/z 322 (M+1)。
中間体60:4−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)および塩化4−フルオロベンゾイル(0.053mL,0.45mmol)を用い、ここで粗製反応混合物をメタノールで粉末化して、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フランカルボキサミド(85mg)を黄色固体として得た。MS m/z 368 (M+1)。
実施例82:7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フランカルボキサミド(中間体60)(85mg,0.23mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.20mL,2.14mmol)を用いて、7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(30mg)を黄色固体として得た。MS m/z 350 (M+1)。
中間体61:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化チオフェン−2−カルボニル(0.048mL,0.45mmol)を用いて、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(115mg)を黄色固体として得た。MS m/z 356 (M+1)。
実施例83:5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(2−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(中間体61)(115mg,0.32mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.24mL,2.57mmol)を用いて、5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(2−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(45mg)を黄色固体として得た。MS m/z 338 (M+1)。
中間体62:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化シクロプロパンカルボニル(0.043mL,0.45mmol)を用い、−78℃で1時間反応物を撹拌するという条件下で、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(110mg)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO): δ 9.87 (s, 1H), 8.64 (d, J = 8.0 HZ, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.05 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 1.63 (m, 1H), 1.47 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.65 (m, 4H)。
実施例84:7−シクロプロピル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(中間体62)(103mg,0.33mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.25mL,2.68mmol)を用いて、7−シクロプロピル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(53mg)を黄色固体として得た。MS m/z 296 (M+1)。
中間体63:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロヘキサンカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体62に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化シクロヘキサンカルボニル(0.065mL,0.45mmol)を用いて、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロヘキサン−カルボキサミド(90mg)を黄色固体として得た。MS m/z 356 (M+1)。
実施例85:7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロヘキサン−カルボキサミド(中間体63)(90mg,0.25mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.25mL,2.68mmol)を用いて、7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(28mg)を黄色固体として得た。1H NMR (DMSO): δ 9.46 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.14 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.95 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.80-1.60 (m, 3H), 1.51-1.36 (m, 2H), 1.36-1.25 (m, 1H)。
中間体64:2−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化2−フルオロベンゾイル(0.059mL,0.45mmol)を用いて、2−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(100mg)を黄色固体として得た。MS m/z 368 (M+1)。
実施例86:7−(2−フルオロフェニルフルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、2−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体64)(100mg,0.27mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.20mL,2.14mmol)を用いて、7−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(35mg)を黄色固体として得た。MS m/z 350 (M+1)。
中間体65:4−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化p−アニソイル(0.070mL,0.45mmol)を用い、混合物をクエンチした後、1時間放置して暖め、さらに、メタノール、ついでアンモニア/メタノール(0.5N〜2.0N)を溶離液とするSPE(SCX,5gカートリッジ)で精製するという条件下で、2−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(34mg)を黄色固体として得た。MS m/z 380 (M+1)。
実施例87:5−メチル−N,7−ビス[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、4−(メチルオキシ)−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体65)(35mg,0.09mmol)、1,2−ジクロロエタン(1.8mL)およびオキシ塩化リン(0.068mL,0.73mmol)を用いて、5−メチル−N,7−ビス[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(24mg)を黄色固体として得た。MS m/z 362 (M+1)。
中間体66:N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フェニルアセトアミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化フェニルアセチル(0.059mL,0.45mmol)を用いて、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フェニルアセトアミド(50mg)を黄色固体として得た。MS m/z 364 (M+1)。
実施例88:5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(フェニルメチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]−2−フェニルアセトアミド(中間体66)(90mg,0.25mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.20mL,2.14mmol)を用いて、5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(フェニルメチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(45mg)を黄色固体として得た。MS m/z 346 (M+1)。
中間体67:3−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、および塩化3−フルオロベンゾイル(0.059mL,0.45mmol)を用いて、3−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(130mg)を黄色固体として得た。MS m/z 368 (M+1)。
実施例89:7−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、3−フルオロ−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体67)(130mg,0.35mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.25mL,2.68mmol)を用いて、7−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(25mg)を黄色固体として得た。MS m/z 350 (M+1)。
中間体68:N−[1−(3−{[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロヘキサンカルボキサミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体9)(170mg,0.56mmol)、トリエチルアミン(0.120mL,0.84mmol)および塩化シクロヘキサンカルボニル(0.082mL,0.61mmol)を用いて、N−[1−(3−{[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロヘキサンカルボキサミド(140mg)を黄色固体として得た。MS m/z 416 (M+1)。
実施例90:7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]シクロヘキサン−カルボキサミド(中間体68)(140mg,0.34mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.25mL,2.68mmol)を用いて、7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(35mg)を黄色固体として得た。MS m/z 398 (M+1)。
中間体69:2−シクロヘキシル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]アセトアミド
Figure 2006522127
中間体48に関する記載と同様にして、6−(1−アミノエチル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン−3−アミン(中間体47)(100mg,0.41mmol)、およびシクロヘキシル酢酸(64mg,0.45mmol)を用い、ここで、反応物を4時間撹拌し、粗製反応混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液間で分配し、2層を分離した。水層をジクロロメタンで再抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−シクロヘキシル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]アセトアミド(100mg)を黄色固体として得た。MS m/z 370 (M+1)。
実施例91:7−(シクロヘキシルメチル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法2を適用し、2−シクロヘキシル−N−[1−(3−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]アセトアミド(中間体69)(100mg,0.27mmol)、ピリジン(25mL)、1,2,4トリアゾール(56mg,0.81mmol)およびオキシ塩化リン(0.040mL,0.43mmol)を用いて、7−(シクロヘキシルメチル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(68mg)を黄色固体として得た。MS m/z 352 (M+1)。
中間体70:N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド
Figure 2006522127
中間体59に関する記載と同様にして、1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エタンアミン(中間体4)(1.00g,5.90mmol)、塩化ベンゾイル(0.75mL,6.50mmol)を用いて、N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(1.35g)を黄色固体として得た。MS m/z 275 (M+1)。
中間体71:5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(中間体70)(590mg,2.15mmol)、1,2−ジクロロエタン(10mL)およびオキシ塩化リン(1.60mL,17.17mmol)を用いて、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(350mg)を黄色固体として得た。MS m/z 257 (M+1)。
中間体72:5−メチル−2−(メチルスルホニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン
Figure 2006522127
5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体71)(175mg,0.68mmol)のジクロロメタン(5mL)中の混合物を3−クロロ過安息香酸(50〜55%,470mg,1.37mmol)で処理し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。ついで、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ついで、粗生成物を0〜2%メタノール/酢酸エチルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(140mg)を黄色固体として得た。1H NMR (CDCl3): δ 9.06 (s, 1H), 8.53 (m, 2H), 7.60-7.50 (m, 3H), 3.05 (s, 3H), 2.73 (s, 3H)。
置換法
アニリン(1等量)および5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(1等量)のエタノール(0.07M)溶液を撹拌しながらマイクロウェーブ装置中、180℃で反応が完結するまで(約0.7〜2.5時間)加熱した。ついで混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘキサンもしくはメタノール/ジクロロメタン)の適切な混合物を溶離液とするSPE(Si)の使用および/またはジエチルエーテルを用いる粉末化により精製した。あるいはまた、メタノールとそれに続くアンモニア/メタノール(0.5N〜2.0N)を溶離液とするSPE(SCX)または分子量トリガー自動分取により精製を行った。
実施例92:N−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、3,4−ジメトキシアニリン(26.5mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(22.5mg)を黄色固体として得た。MS m/z 362 (M+1)。
実施例93:N−[3,5−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol),3,5−ジメトキシアニリン(26.5mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−[3,5−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(23mg)を黄色固体として得た。MS m/z 362 (M+1)。
実施例94:N−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}アセトアミド
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、4−アミノアセトアニリド(26mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}アセトアミド(19mg)を黄色固体として得た。MS m/z 359 (M+1)。
実施例95:5−メチル−N−[4−(メチルチオ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、4−(メチルチオ)アニリン(0.022mL,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、5−メチル−N−[4−(メチルチオ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(30mg)を黄色固体として得た。MS m/z 348 (M+1)。
実施例96:N−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、{2−[(4−アミノフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミン(32mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(16mg)を黄色固体として得た。MS m/z 389 (M+1)。
実施例97:5−メチル−7−フェニル−N−(4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]−オキシ}フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、(4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミン塩酸塩(45mg,0.17mmol)、トリエチルアミン(0.024mL,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、5−メチル−7−フェニル−N−(4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]オキシ}フェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(6mg)を黄色固体として得た。MS m/z 429 (M+1)。
実施例98:N-(3-{[2-(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)-5-メチル-7-フェニルイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、{2−[(3−アミノフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミン塩酸塩(37.5mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(2mg)を黄色固体として得た。MS m/z 389 (M+1)。
実施例99:N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、1−アセチル−5−アミノ−2,3−ジヒドロ−(1h)−インドール(30.5mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(20mg)を黄色固体として得た。MS m/z 385 (M+1)。
実施例100:N−シクロヘキシル−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、シクロヘキシルアミン(0.02mL,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、N−シクロヘキシル−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(8mg)を黄色固体として得た。MS m/z 308 (M+1)。
実施例101:5−メチル−7−フェニル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(45mg,0.16mmol)、シクロヘキシルアミン塩酸塩(21.5mg,0.16mmol)およびエタノール(2.5mL)を用い、1時間後、混合物をトリエチルアミン(0.022mL,0.16mmol)で処理し、加熱を0.5時間続けるという条件下で、5−メチル−7−フェニル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(15mg)を黄色固体として得た。MS m/z 310 (M+1)。
実施例102:5−メチル−N−(4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、(4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)アミン(38.5mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、5−メチル−N−(4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(29mg)を黄色固体として得た。MS m/z 431 (M+1)。
実施例103:5−メチル−N−(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
置換法を適用し、5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)、(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)アミン(38mg,0.17mmol)およびエタノール(2.5mL)を用いて、5−メチル−N−(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(18mg)を黄色固体として得た。MS m/z 431 (M+1)。
実施例104:5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(75mg,0.26mmol)、p−アニシジン(32mg,0.26mmol)およびp−トルエンスルホン酸(5mg,0.03mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中の混合物を還流条件下で終夜撹拌した。ついで、混合物を減圧下で濃縮し、40%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製して固体を得、続いてジエチルエーテルで粉末化して、5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(20mg)を黄色固体として得た。MS m/z 332 (M+1)。
実施例105:5−メチル−N,7−ジフェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
アニリン(18mg,0.19mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を−78℃で、n−ブチルリチウム(0.13mLの1.6Mヘキサン溶液,0.21mmol)で処理し、得られた混合物をこの温度で0.5時間撹拌した。ついで混合物を5−メチル−2−(メチルチオ)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン(中間体72)(50mg,0.17mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液で処理し、混合物を終夜ゆっくり室温にまで加熱した。ついで、混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配し、2層を分離した。ついで有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を50%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、5−メチル−N,7−ジフェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(10mg)を黄色固体として得た。MS m/z 302 (M+1)。
中間体73:N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド
Figure 2006522127
N−{1−[3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(中間体73)(1.35g,4.92mmol)のジクロロメタン(20mL)中の混合物を、0℃で、3−クロロ過安息香酸(50−55%,5.70g,16.4mmol)で少量づつ処理した。得られた混合物をtlcにより完結が確認されるまで室温で撹拌した。ついで、得られた溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2度洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。ついで、粗生成物を80〜100%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミドを白色固体(550mg)として得た。MS m/z 307 (M+1)。
中間体74:N−[1−(3−{[3−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド
Figure 2006522127
N−{1−[3−(メチルスルホニル)−1,2,4−トリアジン−6−イル]エチル}ベンズアミド(中間体73)(100mg)およびm−アニシジン(1mL)の混合物を50℃で終夜加熱した。ついで粗製反応混合物を30%酢酸エチル/石油エーテルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−[1−(3−{[3−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミドを黄色固体(35mg)として得た。1H NMR (CDCl3): δ 8.39 (s, 1H), 7.82 (m, 2H), 7.51-7.32 (m, 5H), 7.28-7.13 (m, 3H), 6.68 (m, 1H) 5.47 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 1.70 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
実施例106:5−メチル−N−[3−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン
Figure 2006522127
環化法1を適用し、N−[1−(3−{[3−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−1,2,4−トリアジン−6−イル)エチル]ベンズアミド(中間体74)(55mg,0.16mmol)、1,2−ジクロロエタン(5mL)およびオキシ塩化リン(0.20mL,2.14mmol)を用いて、5−メチル−N−[3−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン(3mg)を黄色固体として得た。MS m/z 332 (M+1)。
生物学的実施例
I.PLK1阻害アッセイ
A.6xN末端Hisタグ付きPLKキナーゼドメインの製造
6xN末端Hisタグ付きPLKキナーゼドメイン(MKKGHHHHHHD(配列番号1)で開始するアミノ酸21〜346)は、ポリヘドリンプロモーターの制御下で、バキュロウイルス感染T.ni細胞から製造される。すべての手順は、4℃で行われる。25 mM HEPES, 200 mM NaCl, 25 mM イミダゾール; pH 8.0 中で細胞を溶解する。SLA-1500ローターを用い、14Krpmで40分間、ホモジネートを遠心分離し、上澄みを1.2μのフィルターで濾過する。上澄みをニッケルキレートセファロース(Amersham Pharmacia)カラムに添着し、25 mM HEPES, 500 mM NaCl, 25 mM イミダゾール; pH 8.0 で洗浄する。ついでカラムを16.6%Bステップ(緩衝液Bは、25 mM HEPES, 500 mM NaCl, 300 mM イミダゾール; pH 8.0 である)で洗浄する。10カラム体積の16.6%B〜100%Bの直線勾配を用いてタンパク質を溶出する。PLKを含有する分画は、SDS−PAGEにより決定する。分子量カットオフ10kDaの膜を用いてPLKを濃縮し、ついで25 mM HEPES, 1 mM DTT, 500 mM NaCl; pH 8.0 で平衡化したスーパーデックス75ゲル濾過(Amersham BioSciences)カラムに添着する。SDS−PAGEにより、PLKを含有する分画を決定する。PLKをプールし、アリコートにして、−80℃で保存する。質量分析法を用いてサンプルの品質を管理する。
B.阻害剤の存在下または非存在下における酵素活性を以下のように測定する:
化合物をプレートに加える(100%DMSO溶液1μl)。対照として、DMSO(最終濃度5%)およびEDTA(反応における最終濃度62.5mM)を用いる。反応混合物を22℃で以下のように調整する:
25mM HEPES,pH7.2
15mM MgCl2
1μM ATP
0.05μCi/ウェルの33P−γ ATP(3000Ci/mmol)
1μM基質ペプチド(ビオチン−Ahx−SFNDTLDFD(配列番号2))
0.15mg/ml BSA
1mM DTT
2nM短縮(truncated)ヒトPLK1(キナーゼドメイン)(最後に加える)。
酵素を添加し十分に混合してすぐに、化合物および対照を含む384ウェルの白色プレートに、1ウェルあたり20μLを加える。室温で1〜1.5時間インキュベートし、10〜25%の基質をリン酸化させる。50μlのビード混合物(50m MEDTA、標準ダルベッコPBS(Mg2+およびCa2+を含まない)中の2mg/mlストレプトアビジンコートSPAビード、および60μM ATP)を加え、酵素反応を停止する。プレートを密封し、500xgで1分間遠心分離するかまたは終夜沈降させ、ついでPackardトップカウントで1ウェルあたり30秒間計数する。
C.結果
得られるデータを下記の表1に示す。表1において、+ = pIC50 <5; ++ = pIC50 5〜7; +++ = pIC50 >7 である。
II.メチレンブルー増殖阻害アッセイ
正常ヒト包皮線維芽細胞(HFF)ならびにヒト結腸(HCT116,RKO)、肺癌(H460)、前立腺癌(PC3)、および乳癌(MCF7)細胞株を加湿10%CO、90%空気インキュベーター中、37℃で、高グルコースDMEM(Life Technologies)含有10%ウシ胎児血清(FBS)中で培養した。トリプシン/EDTAを用いて細胞を回収し、血球計算板を用いて計数し、96ウェル組織培養プレート(Falcon3075)に、下記の密度で、100μlの適切な媒体に含ませてプレーティングした:HFF5,000細胞/ウェル、HCT1163,000細胞/ウェル、RKO2,500細胞/ウェル、H4602,000細胞/ウェル、PC38,000細胞/ウェル、MCF74,000細胞/ウェル。翌日、10mMのDMSO原液からの化合物を最終所望濃度の2倍の濃度で、100μg/mlゲンタマイシンを含むDMEMで希釈した。細胞プレート上に置かれている100μlの培地に、100μl/ウェルのこれらの希釈液を加えた。0.6%DMSOを含有する培地を対照ウェルに加えた。DMEMで希釈した化合物をすべての細胞株に加えた。全ウェルにおけるDMSO最終濃度は、0.3%であった。37℃、10%COで3日間、細胞をインキュベートした。培地を吸引して除いた。90μl/ウェルのメチレンブルー(Sigma M9140,50:50 エタノール:水;0.5%溶液)を加え、室温で少なくとも30分間インキュベートして細胞を染色することにより、細胞バイオマスを測定した。染色液を取り除き、プレートを緩やかな水流で洗浄し、風乾した。細胞から着色を放出させるために、100μlの溶解溶液を加え(1%N−ラウロイルサルコシン,ナトリウム塩,Sigma L5125,PBS溶液)、プレートを約30分間穏やかに振盪した。マイクロプレートリーダーで、620nMの吸光度を測定した。ビヒクル処理対照ウェルと比較して、細胞増殖阻害率を算出した。細胞増殖の50%を阻害する化合物の濃度(IC50)を非線形回帰(Levenberg−Marquardt)および、y=Vmax (1−(x/(K+x)))+Y2という式を用いて補間した(ここで、”K”は、IC50と等しい)。得られたデータを下記の表1に示す。表1において、+ = 10 - >30 uM; ++ = 1 -10 uM: +++ = <1 uM である。
Figure 2006522127
Figure 2006522127
Figure 2006522127
Figure 2006522127
Figure 2006522127
Figure 2006522127
Figure 2006522127

Claims (46)

  1. 式(I):
    Figure 2006522127
    [式中:
    はアルキルであり;
    wは0または1であり;
    11はHまたはC1−3アルキルであり;
    環Aは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
    環Bは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
    a、b、c、f、g、およびhは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0または1であり;
    dおよびjは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、1または2であり;
    のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンからなるグループから選択され;
    およびYは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、−O−、−S(O)−および−N(R)−からなるグループから選択され;
    qは0、1または2であり;
    およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ph、Het、−COR、−CSR、−CO、−COPh、−COPh、−C(O)Het、−C(O)NR、−C(S)NR、−C(=NR)R、−C(=NR)NR、−CR=N−OR、−OR、−OCOR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NRCO、−NRSO、−NO、−CN、−SCNおよび−Nからなるグループから選択され;
    pのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつ0、1または2であり;
    mおよびnは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;
    のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなるグループから選択され;
    Phは、ハロ、アルキル、−CO、−OR、−SO、−SONR、−NR、−R−(NR)CO、Het、−R−Het、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;そして
    Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−CO、−C(O)NR、−OR、−SO、−SONR、−NR、オキソ、−CNおよび−Nからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基である]
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体。
  2. がメチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. 環Aがアリールおよび5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択される、請求項1〜2のいずれかに記載の化合物。
  4. 環Aがフェニルである、請求項1〜2のいずれかに記載の化合物。
  5. 環Bがフェニル、ピリジンおよびピリミジンからなるグループから選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 環Bがフェニルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  7. のそれぞれが同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、アルキレンおよびアルケニレンからなるグループから選択される、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. bが0である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. bが1であり、Yが−O−および−N(R)−からなるグループから選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  10. gが0である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. gが1であり、Yが−O−である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  12. dが1である、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
  13. jが1である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
  14. のそれぞれが同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、Ph、Het、−COR、−CO、−COPh、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−NO、−CNおよび−Nからなるグループから選択される、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
  15. dが1であり、RがH、ハロ、アルキル、Ph、−COR、−CO、−COPh、−C(O)NR、−OR、−NR、−NOおよび−CNからなるグループから選択される、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
  16. のそれぞれが同一であるかまたは異なっており、かつ独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、Ph、Het、−COR、−CO、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NR、−NRCOR、−NOおよび−CNからなるグループから選択される、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
  17. jが1であり、RがH、ハロ、アルキル、−COR、−CO、−C(O)NR、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NRおよび−NOからなるグループから選択される、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
  18. mが0、1、2または3である、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
  19. nが1、2、または3である、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
  20. のそれぞれおよびRのそれぞれが同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれが、独立して、H、アルキル、アルケニルおよびシクロアルキルからなるグループから選択される、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
  21. のそれぞれおよびRのそれぞれが同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれが、独立して、Hおよびアルキルからなるグループから選択される、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
  22. 下記からなるグループから選択される化合物:
    5−メチル−7−フェニル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(2−ニトロフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(2−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    2,2−ジメチル−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロパンアミド;
    2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アセトアミド;
    3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンゾニトリル;
    7−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(5−ブロモピリジン−3−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル;
    7−(5−ブロモチエン−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−ブロモフェニル)−N−[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−ブロモフェニル)−N−(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−5−メチルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ベンズアミド;
    (2E)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)プロプ−2−エンアミド;
    5−メチル−N−(4−ニトロフェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタノール;
    4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]ベンゼン−スルホンアミド;
    7−(2−メトキシフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェノール;
    酢酸2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル;
    5−メチル−7−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−メチル−N'−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}尿素;
    5−メチル−7−フェニル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    (3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(フェニル)メタノン;
    7−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    4−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}安息香酸メチル;
    5−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−アミノフェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(1H−インドール−2−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(5−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−フリル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(1H−インドール−5−イル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    2−[(2−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)チオ]ベンゾニトリル;
    5−メチル−7−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−キノリン−8−イル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;
    N−メチル−N’−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]尿素;
    N−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド;
    2−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エタノール;
    4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;
    N−[4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド;
    N−[3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]アセトアミド;
    3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル;
    4−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェノール;
    5−メチル−N−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−{2−[4−メトキシ−3−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)フェニル]エチル}アセトアミド;
    N−[5−(2−アミノエチル)−2−メトキシフェニル]−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)−フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−(2,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−(2,5−ジメトキシフェニル)−5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−({5−メチル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル}アミノ)ニコチン酸エチル;
    2−{3−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}−エタンスルホン酸;
    5−メチル−7−[3−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−3−カルボン酸;
    2−アミノ−3−(3’−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1,1’−ビフェニル−4−イル)プロパン酸;
    5−メチル−7−[2’−(トリフルオロメチル)−1,1’−ビフェニル−3−イル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    (2Z)−3−(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−3−フェニルプロプ−2−エンアミド;
    7−(3−{[5−(エチルスルホニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(3−{[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニル]アミノ}フェニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−{[4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}フェニル)−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−{3−[(3−クロロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]フェニル}−5−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N,N−ジメチル−1−{3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]フェニル}−メタンスルホンアミド;
    5−メチル−7−[3−({4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−アミノ)フェニル]−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−シクロプロピル−3−[(3−{5−メチル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド;
    7−(5−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−ブロモ−2−チエニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−[2−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−[3−(メチルオキシ)フェニル]−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(2−クロロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(1−フェニルエチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(3−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(2−フラニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ−[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(2−チエニル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−シクロプロピル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(2−フルオロフェニルフルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N,7−ビス[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−(フェニルメチル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−シクロヘキシル−5−メチル−N−[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    7−(シクロヘキシルメチル)−5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−[3,5−ビス(メチルオキシ)フェニル]−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−{4−[(5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ]フェニル}アセトアミド;
    5−メチル−N−[4−(メチルチオ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−フェニル−N−(4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]−オキシ}フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    N−シクロヘキシル−5−メチル−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−7−フェニル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−(4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[4−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N,7−ジフェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    5−メチル−N−[3−(メチルオキシ)フェニル]−7−フェニルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−2−アミン;
    ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理学的に機能的な誘導体。
  23. 請求項1〜22のいずれかに記載の化合物を含んでなる医薬組成物。
  24. 薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤をさらに含んでなる、請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 化学療法剤をさらに含んでなる、請求項23〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
  26. PLKにより媒介される疾患の治療を必要とする動物におけるかかる疾患の治療方法であって、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の治療的有効量を該動物に投与することを含んでなる該方法。
  27. PLKに感受性が高い新生物の治療を必要とする動物におけるかかる疾患の治療方法であって、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の治療的有効量を該動物に投与することを含んでなる該方法。
  28. 新生物が、乳癌、結腸癌、肺癌、前立腺癌、リンパ腫、白血病、子宮内膜癌、メラノーマ、卵巣癌、胃癌、膵臓癌、扁平上皮内癌、頭頸部癌、および食道癌からなるグループから選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療を必要とする動物におけるかかる疾患の治療方法であって、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の治療的有効量を該動物に投与することを含んでなる該方法。
  30. 細胞増殖の阻害方法であって、細胞増殖を阻害するために十分な、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物のある量と細胞とを接触させることを含んでなる該方法であり、ここで該化合物がPLKを阻害する該方法。
  31. 細胞内の有糸分裂の阻害方法であって、細胞内の有糸分裂を阻害するために十分な、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物のある量を細胞に投与することを含んでなる該方法であり、ここで該化合物がPLKを阻害する該方法。
  32. 請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の製造方法であって、式(X)の化合物:
    Figure 2006522127
    と環化試薬とを反応させることを含んでなる該方法。
  33. 請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の製造方法であって、式(XIII)の化合物:
    Figure 2006522127
    と式(VI)の化合物:
    Figure 2006522127
    とを反応させることを含んでなる該方法。
  34. 請求項1〜22のいずれかに記載の化合物:
    [式中:
    環Aは、シクロアルキル、アリール、5〜13員複素環および5〜13員ヘテロアリールからなるグループから選択され;
    のそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつアルキレンであり;
    およびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、Ph、Het、−OR、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)NR、−NRおよび−NRSOからなるグループから選択され;
    のそれぞれおよびRのそれぞれは、同一であるかまたは異なっており、かつそれぞれは、独立して、H、アルキルおよびシクロアルキルからなるグループから選択され;
    Phは、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NR、Het、および−R−Hetからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良いフェニルであり;そして
    Hetは、N、OおよびSからなるグループから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、ハロ、アルキル、−OR、−SO、−SONR、−NRおよびオキソからなるグループから選択される1以上の置換基により置換されていても良い、単環式5〜6員複素環またはヘテロアリール基である]
    の製造方法であって、式(XVIII)の化合物:
    Figure 2006522127
    と式(XIX)の化合物:
    Figure 2006522127
    (式中、XはCl、Br、Iまたはトリフラートである)
    とをカップリングさせることを含んでなる該方法。
  35. 請求項32〜34のいずれかに記載の方法であって、式(I)の化合物を、その薬学的に許容される塩、溶媒和物または生理学的に機能的な誘導体に変換させるステップをさらに含んでなる該方法。
  36. 請求項32〜35のいずれかに記載の方法であって、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体を、他の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能的な誘導体に変換させるステップをさらに含んでなる該方法。
  37. 治療における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  38. PLKにより媒介される動物の疾患の治療における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  39. PLKに感受性が高い動物の新生物の治療における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  40. 不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される動物の疾患の治療における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  41. 細胞増殖の阻害における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物であって、PLKを阻害する該化合物。
  42. 細胞内の有糸分裂の阻害における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物であって、PLKを阻害する該化合物。
  43. PLKにより媒介される動物の疾患の治療のための医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の使用。
  44. PLKに感受性が高い動物の新生物の治療のための医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の使用。
  45. 不適切な細胞増殖を特徴とする、PLKにより媒介される疾患の治療のための医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物の使用。
  46. PLKに感受性が高い動物の新生物の治療における使用のための、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物を含んでなる医薬組成物。
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