JP2006518329A - サリチル酸のアルキル化の方法 - Google Patents

サリチル酸のアルキル化の方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006518329A
JP2006518329A JP2004550076A JP2004550076A JP2006518329A JP 2006518329 A JP2006518329 A JP 2006518329A JP 2004550076 A JP2004550076 A JP 2004550076A JP 2004550076 A JP2004550076 A JP 2004550076A JP 2006518329 A JP2006518329 A JP 2006518329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salicylic acid
acid
olefin
alkyl
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004550076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4205671B2 (ja
Inventor
ホッブス、スティーブン、ジェイ.
Original Assignee
ケムチュア コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ケムチュア コーポレイション filed Critical ケムチュア コーポレイション
Publication of JP2006518329A publication Critical patent/JP2006518329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4205671B2 publication Critical patent/JP4205671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/347Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups
    • C07C51/353Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

高温において、触媒としてペルフルオロアルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸又は酸性クレーの存在下で、サリチル酸を、少なくとも4つの炭素原子を有するオレフィンと反応させることを含む、アルキルサリチル酸の製造のための方法が開示されている。

Description

1.発明の技術分野
本発明は、長鎖オレフィンを用いたサリチル酸のアルキル化に関する。そのアルキル化されたサリチル酸は、有用な潤滑油添加剤を生成するために過塩基化することができる。
2.関連技術の説明
潤滑油組成物用添加剤として有機カルボン酸のアルカリ土類金属塩を用いることは知られている。それらの塩は、エンジンシリンダーの内部を清浄に保ち、ピストン上及びピストンの溝の中における炭質生成物の沈積を妨げ、従って、ピストンリングの粘着を防ぐことを確保するのを助ける分散剤の特性を有する。
そのような酸の塩基性(又は過塩基化)アルカリ土類金属塩を製造することも知られている。過塩基化は、潤滑油組成物中に用いられるときに、潤滑油組成物が用いられるエンジンの作動中に生成される酸性化合物と反応し中和するアルカリ保有を提供する。従って、その塩の分散剤特性ゆえに、生じ得るスラッジが分散されるとともに、スラッジの生成を増大させる酸が中和される。
過塩基化されたサリチル酸塩は、相当するアルキル化サリチル酸を過塩基化することにより製造される。アルキル基は、油溶性を付与するために、典型的には、約14より多い炭素原子を有する長鎖アルキル基である。アルキル化サリチル酸は、フェノールのアルキル化によりアルキルフェノールを生成し、続いて、コルベ−シュミット反応によるアルキルフェノールのカルボキシル化によりアルキル化サリチル酸を提供することにより、従来から製造されている。アルキル化サリチル酸へのコルベ−シュミット経路には、高温及び/又は高圧の使用に起因する不利な経済的側面に加え、実質的に線状のアルキル化供給原料が用いられる場合、長鎖アルキルフェノールのすべてが容易にカルボキシル化されるわけではないという問題がある。特に、実質的に線状のアルキル化供給原料でのフェノールの従来のアルキル化は、o−アルキルフェノールとp−アルキルフェノールのおよそ50:50混合物を与える。コルベ−シュミット反応は、得られた長鎖p−アルキルフェノールを容易にカルボキシル化するが、得られる長鎖o−アルキルフェノールは、反応性がより小さく、その反応中に、典型的には、実質的に線状のアルキル化供給原料から誘導されるアルキルフェノールの総量の約70%しかアルキル化サリチル酸に変換しない。
その問題を回避する一つの方法は、サリチル酸アルキル(例えばサリチル酸メチル)をアルキル化し、次に、アルキル化サリチル酸を提供するために、得られたアルキル化サリチル酸アルキルを加水分解させる方法である。サリチル酸アルキルをアルキル化する方法は、米国特許第5,434,293号に開示されている。
DD−A−269 619及びDD−A−293 108の両方に、触媒として、それぞれ酸性イオン交換樹脂又はポリ燐酸を用いるオレフィンでのサリチル酸の直接アルキル化が開示されている。両文献には、触媒として硫酸の使用(オレフィンでのサリチル酸のアルキル化に関しない従来技術方法における)は、腐蝕の問題及び副反応のような多くの欠点を有するので望ましくないと教示されている。
DE689 600には、触媒として過塩素酸の使用が開示されている。
米国特許第1,998,750号には、硫酸の存在下での、5乃至7の炭素原子を有する非芳香族一価アルコールでの又はアミル−、ヘキシル−、シクロヘキシル−もしくはヘプチル−基を与えることができる化合物でのサリチル酸の縮合が開示されている。
米国特許第4,810,398号には、(a)炭化水素溶媒中の、1当量の有機カルボン酸のブレンドと、1当量より多いアルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属酸化物との混合物を製造し、(b)二酸化炭素を、得られた混合物に、過剰アルカリ土類金属の当量当り少なくとも0.5当量の二酸化炭素の量で導入し、(c)存在する場合には残存する固体及び存在する場合には水性層を除去し、それによって、有機カルボン酸のブレンドが、C8−30アルキルサリチル酸、及びアルキル部分が分岐しており、4乃至40の炭素原子を有する、一つ以上のアルカンカルボン酸を含有することにより、有機カルボン酸のブレンドの塩基性アルカリ土類金属塩が製造されることが開示されている。そのような塩は分散剤特性を有し、潤滑油及び燃料組成物における使用に適すると記載されている。
米国特許第4,869,837号には、(a)炭化水素溶媒中の、1当量の有機カルボン酸のブレンドと、1当量より多いアルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属酸化物との混合物を製造すること、(b)二酸化炭素を、得られた混合物に、過剰アルカリ土類金属の当量当り少なくとも0.5当量の二酸化炭素の量で導入すること、(c)存在する場合には残存する固体及び存在する場合には水性層を除去し、それによって、有機カルボン酸のブレンドが、油溶性アルキルサリチル酸及び一つ以上の、炭化水素基が120乃至5,000の数平均分子量を有する、炭化水素で置換された琥珀酸又はその無水物を含有することを含む、有機カルボン酸のブレンドの塩基性アルカリ土類金属塩の製造方法が開示されている。
米国特許第4,876,020号には、潤滑基油、一つ以上の、芳香族カルボン酸の過塩基化アルカリ土類金属塩、及び150乃至1,500の分子量を有するポリアルコキシル化アルコールから選ばれた安定剤を含有する潤滑油組成物が開示されている。
米国特許第5,049,685号には、下記の一般式、
Figure 2006518329

(式中、Rは、メチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、tert−ヘキシル基、tert−オクチル基、α,α−ジアルキルベンジル基又は核置換されたα,α−ジアルキルベンジル基を表し、Rは、tert−ブチル基、tert−アミル基、tert−ヘキシル基、tert−オクチル基、α,α−ジアルキルベンジル基又は核置換されたα,α−ジアルキルベンジル基を表す)
により表される核置換されたサリチル酸及びその塩が開示されている。核置換されたサリチル酸及びそれらの塩は、水中、有機溶媒中又は有機ポリマー化合物中の良好な可溶性を有し、殺細菌剤及び殺菌剤として、ポリマー化合物用の安定剤として又は記録材料用の発色剤として非常に好ましいと言われている。
米国特許第5,415,792号には、潤滑油組成物用の有用な添加剤であると言われる過塩基化アルキルサリチル酸アルキルが開示されている。特に、その組成物は、潤滑油組成物に洗浄力及び分散力を付与するばかりでなく、アルカリ保有を提供する。
米国特許第5,434,293号には、固体の酸性アルキル化触媒、並びにおよそ等モル量のサリチル酸アルキル及びアルキル化供給原料を用いる、サリチル酸アルキルをアルキル化するための方法が開示されている。
米国特許第5,451,331号には、高温において、
成分(A)規定されたサリチル酸誘導体、
成分(B)反応中の中間時点における単一の添加又は複数の添加において添加されるアルカリ土類金属塩基、
成分(C)
(i)水、
(ii)2乃至4の炭素原子を有する多価アルコール、
(iii)ジ−(C又はC)グリコール、
(iv)トリ−(C−C)グリコール、
(v)式(I)、R(OROR (I) (式中、RはC乃至Cアルキル基であり、Rはアルキレン基であり、Rは水素又はC乃至Cアルキル基であり、xは1乃至6の整数である)のモノ−又はポリ−アルキレングリコールアルキルエーテル、
(vi)C乃至C20の一価アルコール、
(vii)C乃至C20のケトン、
(viii)C乃至C10のカルボン酸エステル、又は
(ix)C乃至C20のエーテルである少なくとも一つの化合物、
成分(D)潤滑油、
成分(E)成分(B)の添加の後にもしくは各々の添加の後に添加される二酸化炭素、
成分(F)規定されたカルボン酸又は誘導体、及び
成分(G)
(i)無機ハロゲン化物又は
(ii)アルカン酸アンモニウム、又はモノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−アルキルアンモニウムホルメートもしくはアルカノエートである少なくとも一つの化合物
を反応させることを含み、成分(G)が(ii)である場合に、成分(F)は酸クロリドでなく、すべての成分の重量比は、300より大きいTBNを有する濃縮物を生成するような比である、300より大きいTBNを有する潤滑油添加剤濃縮物の製造方法が開示されている。
米国特許第5,734,078号には、高温において、触媒として硫酸の存在下で、サリチル酸を6以上の炭素原子を有するオレフィンと反応させることを含む、アルキル置換基が6以上の炭素原子を有するアルキルサリチル酸の製造方法が開示されている。そのようなアルキル化サリチル酸の金属塩を含有する潤滑油添加剤、及びそれらを製造する方法も開示されている。
米国特許第5,792,735号には、潤滑油組成物がさらに、300より大きいTBNを有するヒドロカルビル置換フェナート濃縮物、並びにヒドロカルビル置換サリチレート及びヒドロカルビル置換スルホネートの少なくとも一つをさらに含有することを特徴とする、一定の残油含有率を有する燃料油を含有し、低又は中間速度ディーゼルエンジンにおける使用に適していると言われる潤滑油組成物が開示されている。ヒドロカルビル置換フェナートは、好ましくは、式、RCH(R)COH (式中、RはC10−C24アルキル基であり、Rは水素又はC乃至Cアルキル基である)のカルボン酸、例えばステアリン酸の導入により改質されたものである。
米国特許第6,034,039号には、クランク室用潤滑剤における改良された沈積制御及び腐蝕保護を与えると記載されている複合洗浄剤が開示されている。
上記開示は引用によりそれらの全体を本明細書の記載の一部とする。
発明の概要
本発明は、触媒としてペルフルオロアルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸、又はFulcat(登録商標)22BもしくはFiltrol(登録商標)20Xのような酸性クレーを用いる、サリチル酸及び分岐した内部−及びα−オレフィンからのアルキル化サリチル酸の製造を対象とする。スルホン酸のアルキル基は、1乃至約30の炭素原子を有することが好ましい。無水メタンスルホン酸(サリチル酸のモル数の10乃至30モル%)が特に好ましい。条件は、サリチル酸のオレフィン中懸濁液を高温、好ましくは約120℃乃至160℃において、サリチル酸に対して約20モル%以下のオレフィン過剰で反応させるような条件である。生成物は、いくらかのジアルキル化及びトリアルキル化サリチル酸を含有する、o−及びp−モノアルキル化サリチル酸の混合物である。アルキルフェノール含有率は非常に低く、生成物の色が、コルベ−シュミット合成により得られた生成物と比較して優れている。アルキル化サリチル酸は、理論値のおよそ60乃至95%の酸価を有する。それらのサリチル酸の相当する過塩基化カルシウム塩のPDSC及びパネルコーカー値は、対照の市販のサリチレート洗浄剤に匹敵するか、より優れている。
触媒としてメタンスルホン酸が用いられる好ましい場合、約10乃至約50重量%(反応質量に対して)の軽質ナフサの最終反応生成物への添加により、触媒が沈殿し、その触媒を容易に除くことができ、再循環することができる。触媒を廃棄すべき場合、水洗によりメタンスルホン酸を除去することができる。アルキルサリチル酸の溶液は、サリチル酸の過塩基化アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の製造用に直接用いることができる。
より具体的には、本発明は、高温において、触媒としてペルフルオロアルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸又は酸性クレーの存在下で、サリチル酸を、少なくとも4つの炭素原子を有するオレフィンと反応させることを含む、アルキルサリチル酸の製造方法を対象とする。
他の面において、本発明は、高温において、触媒としてペルフルオロアルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸又は酸性クレーの存在下で、サリチル酸を、少なくとも4つの炭素原子を有するオレフィンと反応させることを含む方法により製造されるアルキルサリチル酸を含有する組成物を対象とする。
好ましい態様の説明
本発明の方法は、下記式、
Figure 2006518329

(式中、Rは、水素、4乃至30の炭素原子を有する線状アルキル基及び4乃至30の炭素原子を有する分岐アルキル基から成る群から選ばれ、R’は4乃至30の炭素原子を有する線状アルキル基及び4乃至30の炭素原子を有する分岐アルキル基から成る群から選ばれる)
により表すことができる。
直鎖及び分岐鎖の両オレフィン、好ましくはα−オレフィンを、本発明の実施において用いることができる。好ましくは、オレフィンは、4乃至50、より好ましくは8乃至35、最も好ましくは8乃至25の炭素原子を有する。好適なオレフィンには、イソブチレン、プロピレン三量体、プロピレン四量体、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−テトラコセン及び前記化合物の混合物等が含まれるが、それらに限定されない。
市販のサリチル酸は、さらに精製して又は精製せずに用いることができる。
反応が行われる条件は、用いられるオレフィンの性質による。以下に記載される条件は、長炭素鎖の分岐した1−オレフィンの1例である2−メチル−1−ウンデセンのための条件である。当業者は、他のオレフィンでは、異なる最適な反応条件が望ましくあり得る又は恐らく望ましいであろうことを認識するであろう。
サリチル酸及びオレフィンを反応させる温度は、好ましくは約50℃以上であり、適切には約50℃乃至約200℃の範囲とすることができる。この範囲内の最適な温度は、オレフィンの炭素鎖長さによる。典型的には、C14オレフィンでは、最適な温度は、約100℃乃至約170℃、好ましくは約120℃乃至約160℃である。
反応時間は、通常、臨界的ではない。通常、約2乃至約36時間の反応時間が十分である。
所望の場合には、反応は溶媒中で行うことができるが、通常は、溶媒は用いられない。
アルキルサリチル酸は、本技術分野で公知の手段により反応混合物から回収することができる。C12及びより高級のアルキルサリチル酸では、典型的には溶媒抽出、好ましくは軽質ナフサでの溶媒抽出が用いられる。
本発明の方法により製造されたアルキル化サリチル酸は、潤滑油添加剤の製造における中間体として有用である。そのような使用を行うための方法は、上に開示されたC及びより高級のアルキルサリチル酸を生成するステップ及び次に高温において溶媒の存在下でそれを金属塩基と反応させるステップを含む。
金属塩基との反応は、二酸化炭素、及び任意選択的に炭酸ガス飽和化触媒の存在下で行われる。金属塩基は、アルカリ金属塩基又はアルカリ土類金属塩基又はその2つの混合物とすることができる。アルカリ土類金属塩基が好ましい。アルカリ土類金属のうち、カルシウム、マグネシウム及びバリウムが好ましく、カルシウムが特に好ましい。その塩基は、酸化物又は水酸化物、例えば、主に水酸化カルシウムである消石灰の形態をとることができる。
添加される塩基の量は、過塩基化塩を与えるのに十分でなくてはならず、すなわち、アルキルサリチル酸部分の当量数に対する金属部分の当量数の比は、通常、約1.2より大きい値であり、4.5以上もの高い値とすることができる。
金属塩基は、反応中の中間時点において一回で又は複数回に分けて添加することができる。
過塩基反応混合物は、適切には、促進剤、好ましくは酸素含有有機溶媒及び任意選択的に水をさらに含有する。好適な促進剤には、C1−6アルコール、グリコール、プロピレングリコール、グリセロール又は1,3−ジヒドロキシプロパンのような多価アルコール、グリコールもしくはプロピレングリコールのC1−4モノエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,3−もしくは1,4−ジオキサン又は1,3−ジオキソランのようなエーテルが含まれる。好ましくは、促進剤は、C1−6アルコール、特にメタノールである。
アルキルサリチル酸の金属塩基との反応のための溶媒は、
(1)2乃至4の炭素原子を有する多価アルコール、
(2)ジ−(C乃至C)グリコール、
(3)トリ−(C乃至C)グリコール、
(4)式、
(OROR
(式中、RはC乃至Cアルキル基であり、Rはアルキレン基であり、Rは水素又はC乃至Cアルキル基であり、xは1乃至6の整数である)のモノ−又はポリ−アルキレングリコールアルキルエーテル、
(5)20以下の炭素原子を有する一価アルコール、
(6)20以下の炭素原子を有するケトン、
(7)10以下の炭素原子を有するカルボン酸エステル、
(8)揮発性液体炭化水素、又は
(9)20以下の炭素原子を有するエーテル
とすることができる。
好ましい溶媒は不活性の炭化水素であり、その炭化水素は、脂肪族又は芳香族のいずれかとすることができる。好適な例には、トルエン、キシレン、ナフサ、及び脂肪族パラフィン、例えば、ヘキサン、及び脂環式パラフィンが含まれる。
反応において促進剤として作用するメタノールと、ナフサとの組み合わせが特に好ましい。
過塩基化生成物の潤滑油添加剤としての意図する使用を考慮すると、補充希釈剤として基油を混合することが好ましい。基油は、動物油、植物油又は鉱油であることができる。好ましくは、ナフテン系基油、パラフィン基油又は混合基油のような石油から誘導された潤滑油である。その代わりとしては、潤滑油は、合成油、例えば、合成エステル又はポリマー炭化水素潤滑油とすることができる。
過塩基化金属塩の製造において二酸化炭素が、気体又は固体の形態で、好ましくは気体の形態で用いられ、その場合、反応混合物中に吹き込まれ得る。二酸化炭素添加は、典型的には、金属塩基の添加の後に行われる。
高度に過塩基化された金属塩を製造するために、炭酸ガス飽和化触媒を用いることができる。その触媒は、無機化合物又は有機化合物のいずれかとすることができ、好ましくは無機化合物である。好適な無機化合物には、ハロゲン化水素、ハロゲン化金属、ハロゲン化アンモニウム、アルカン酸金属塩、アルカン酸アンモニウム又はモノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−アルキルアンモニウムホルメートもしくはアルカノエートが含まれる。好適な触媒の例には、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、酢酸亜鉛及びテトラメチル(アンモニウムアセテート)が含まれる。その触媒は、典型的には、約2重量%以下の水準で用いられる。高度に過塩基化されたアルキルサリチル酸金属塩の製造のより完全な記載は、EP−A−0351052に見出することができる。
適切には、上記反応において用いられる高温は、約100°F乃至約500°F(約38℃乃至約260℃)の範囲とすることができる。
溶媒中の金属塩の濃縮物は、蒸留によるストリッピングのような慣用の手段により回収することができる。所望の場合には、最後に、その濃縮物は濾過することができる。
最終的な潤滑油中に存在する添加剤濃縮物の量は、最終用途の性質によるであろう。船舶用潤滑油では、典型的には9乃至100のTBNを与えるのに十分な量であり、自動車エンジン潤滑油では、4乃至20のTBNを与えるのに十分な量である。
本明細書において用いられるように、「全塩基価(total base number)」又は“TBN”という用語は、添加剤1g中のKOHのミリグラム数と等価の塩基の量をいう。従って、より高いTBN数は、よりアルカリ性の生成物、従って、より大きなアルカリ保有を反映する。添加剤組成物についての全塩基価は、ASTM試験法番号D2896又は他の同等の方法により容易に決定される。
最終的な潤滑油は、又、有効量の一つ以上の他の種類の慣用の潤滑油添加剤、例えば粘度指数改良剤、耐摩耗剤、酸化防止剤、分散剤、防錆剤、流動点降下剤等をも含有することができる。
本発明の利点及び重要な特徴は、下記の例により、より明白になるであろう。
実施例
例1
サリチル酸のアルキル化
サリチル酸(215.0g)を、攪拌機、温度計及び加熱マントルを備えた3リットル容量のガラス容器に加える。次にC14−18混合オレフィン(367.7g)を添加し、続いてアルキル化触媒、好ましくは45.1gのメタンスルホン酸を添加する。その混合物を120℃に加熱し、その温度で24時間保持する。次にVM&Pナフサのような何らかの軽質ナフサ(582.6g)を導入し、透明な溶液を沈降させ、使用済み触媒を除去する。回収された生成物は、直接過塩基化に適する又は予め過塩基化された洗浄剤との反応に適する、透明な黄色がかった、ナフサで希釈されたアルキルサリチル酸である。
例2
14、C16、C18のα−オレフィンの16.4:47.9:35.6重量/重量%混合物でモノアルキル化されたサリチル酸
3リットル容量の樹脂反応釜にサリチル酸粉末(828.96g、6.0モル)を入れた。その反応釜は、5穴を有する蓋、機械的攪拌機(PTFE軸受、磨きガラス軸、PTFEアクシャル及びラジアルタービン)、還流冷却機(正圧のための窒素管路及び鉱油バブラーに取り付けられた)及びマントル、Therm−O−Watch(登録商標)、熱電対が取り付けられていた。反応釜に、C14/C16/C18のα−オレフィンの市販の混合物(1414.12g、6.30モル、アルケン混合物の平均分子量を228.11と仮定、重量%での組成:1−テトラデセン 16.4%、1−ヘキサデセン 47.9%、1−オクタデセン 35.6%)を入れ、次に、約250乃至300rpmにおける攪拌を開始させた。得られた白色の懸濁液に、無水メタンスルホン酸(173.47g、1.8モル、サリチル酸に対して30モル%)をすべて一度に添加した。次にその懸濁液を窒素下で加熱し、攪拌し、120℃の目標釜温度にした。
反応が進むにつれ、懸濁は消失し、暗赤色がかったオレンジ色になった。昇華したサリチル酸であると推定されるものの結晶が、反応装置の冷区域に存在した。120℃において合計で25時間の後に、加熱を停止し、反応混合物を冷却させた。軽質ナフサ(総1.5L)を用いて、反応生成物を反応釜から分液漏斗に移し、相を分離し、多量の上部相と使用済み触媒の暗色下部相を得た。上部相を減圧で約2時間かけてストリッピング(回転蒸発器、90℃の湯浴、10ミリバール未満の減圧)し、溶媒を除去した。茶色がかった油(2189.77g)を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて97.6%)。この試料は、モノアルキル化サリチル酸の16.4:47.9:35.6重量/重量%混合物での153.20という理論値の92%である酸価を有していることが見出された。
例A
比較例
80容量/容量%の硫酸水溶液を用いるプロピレン四量体でモノアルキル化されたサリチル酸
2リットル容量の樹脂反応釜にサリチル酸(138.39g、1.00モル)及び890mL(25.6モル)の80容量/容量%の硫酸水溶液を入れた。その懸濁液を43℃において窒素正圧下で攪拌し、次にプロピレン四量体(185.24g、1.1モル)を約0.5時間かけて滴下して添加した。添加の間に、反応温度は41℃まで、わずかに冷却した。次に反応混合物を60℃の目標温度に温めた。しかし、75℃までの発熱があった。約60℃において合計で3時間、反応を保った。
濃赤色がかったその反応生成物を600mLの水で希釈し、硫酸の希釈による発熱が生じた。希釈された生成物は2つの相に分離し、それらを分液漏斗において200mLのn−ヘプタンで処理した。上部有機相を残しておき、下部水性相を100mL分のヘプタンで2回抽出した。すべての有機相を合わせ、300mLの水で2回、次に200mLの塩化ナトリウム飽和水溶液で洗滌した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次に、ブフナー漏斗における吸引で乾燥剤を除去し、濾液を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、20ミリバール未満の減圧)し、252.53gの粘性の暗赤色がかった油を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて78.0%)。その生成物は硫黄臭及び136.0(183.1の理論値の74.2%)の酸価を有した。
例3
プロピレン四量体及びメタンスルホン酸でモノアルキル化されたサリチル酸
414.99g(3.0モル)のサリチル酸、530.61g(3.15モル)のプロピレン四量体及び86.52g(0.90モル)のメタンスルホン酸を用いて2リットル容量の樹脂反応釜において例2を繰り返した。その混合物を、窒素下で120℃において26時間、攪拌し加熱した。その反応生成物を、各500mLの水及びn−ヘプタンで希釈し、得られた有機相を500mL分の水で2回洗滌した。次にその水性相を合わせ、200mLのn−ヘプタンで抽出した。すべての有機抽出物を合わせ、次に、減圧でストリッピング(90℃の湯浴、20ミリバール未満の減圧)し、868.05gの暗色の粘性の油を得た(プロピレン四量体とサリチル酸の合計重量に基づいて92.8%)。得られた生成物は、163.2(183.1の理論値の89.1%)の酸価を有した。
例4
14、C16、C18のα−オレフィンの10:10:80(重量%)混合物でモノアルキル化されたサリチル酸
例2におけるように、サリチル酸(414.34g、3.00モル)、1−テトラデセン(87.32g、0.445モル)、1−ヘキサデセン(87.34g、0.389モル)、1−オクタデセン(698.70g、2.73モル)及びメタンスルホン酸(86.61g、0.90モル)を2リットル容量の樹脂反応釜において合わせた。その懸濁液を120℃において26.5時間、温めた。冷却した反応生成物を600mLの軽質ナフサで希釈し、次に、吸引で粗砕ガラス濾過器(coarse glass fritted funnel)を通して濾過した。その濾過ケークを300mLの軽質ナフサで洗滌した。濾液を分液漏斗において分割し、下部暗色層を分離除去した。上部有機相を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、15ミリバール未満の減圧)し、1119.11gの黄色がかった油を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて86.9%)。そのアルキル化生成物は、133.8(147.40の理論値の87.3%)の酸価を有した。
例5
1−テトラデセン、1−ヘキサデセン及び1−オクタデセンの10:10:80重量%混合物でモノアルキル化されたサリチル酸
例2と同様な方法で、サリチル酸(829.04g、6.0モル)、1−テトラデセン(152.89g、0.7783モル)、1−ヘキサデセン(152.81g、0.689モル)、1−オクタデセン(1222.60g、5.447モル)及びメタンスルホン酸(173.02g、1.80モル)を3リットル容量の樹脂反応釜において合わせた。その懸濁液を窒素下で攪拌しながら130℃にし、130℃において合計で8時間保った。冷却した反応混合物を500mLのn−ヘプタンで希釈し、その溶液を、粗砕ガラス濾過器を通して濾過した。
例6
1−テトラデセンでモノアルキル化されたサリチル酸
57.81g(0.60モル)の無水メタンスルホン酸とともに388.84g(2.815モル)のサリチル酸及び580.49g(2.956モル)の1−テトラデセンを用いて2リットル容量の樹脂反応釜において例2を繰り返した。その懸濁液を、120℃において24時間、窒素下で加熱し、攪拌した。その生成物を1リットルの水で洗滌することにより触媒を除去し、その後、減圧下で90℃においてストリッピングした。暗赤−茶色の油を得た(910.66g、アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて93.9%)。得られた生成物は、112.0(167.7の理論値の66.8%)の酸価を有した。
例7
1−デセンでモノアルキル化されたサリチル酸
414.72g(3.0モル)のサリチル酸、441.91g(3.15モル)の1−デセン及び86.55g(0.90モル)のメタンスルホン酸を用いて例2を繰り返した。その混合物を、窒素下で120℃において24時間、加熱した。得られた生成物を、200mLの軽質ナフサで希釈し、次に分液漏斗で下部暗色相を除去した。上部相を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、10ミリバール未満の減圧)し、溶媒を除去し、856.6gの暗色の油を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて99.9%)。その生成物は、189.8(201.5の理論値の94.1%)の酸価を有した。
例8
1−オクテンでモノアルキル化されたサリチル酸
例2におけるように、2リットル容量の反応釜においてサリチル酸(414.89g、3.0モル)、1−オクテン(353.5g、3.15モル)及びメタンスルホン酸(57.63g、0.60モル)を合わせ、窒素の正圧下で120℃の目標温度に温めた。その反応混合物を、120℃において合計で24.5時間、加熱、攪拌した。その反応生成物に軽質ナフサ(200mL)を添加し、次に吸引で粗砕ガラス濾過器を通して濾過した。その濾液は、より多量の上部相と、触媒を含有する、より暗色の下部相に分離した。上部相を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、10ミリバール未満の減圧)し、茶色の油として755.7gのアルキル化サリチル酸を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて98.4%)。その生成物は、211.2(224.1の理論値の94.2%)の酸価を有した。
例9
20、C22及びC24のα−オレフィンの混合物でモノアルキル化されたサリチル酸
例2におけるように、サリチル酸(414.76g、3.0モル)、C20、C22及びC24のα−オレフィンのブレンド(908.82g、3.15モル)及びメタンスルホン酸(86.82g、0.90モル)を2リットル容量の樹脂反応釜において合わせた。そのα−オレフィンは蝋状の固体であったので、そのブレンドを、オレフィンが融解されるまで攪拌することなく窒素下で120℃の目標温度に温め、次に攪拌を開始した。その反応混合物を120℃において合計で22.4時間加熱した。その反応生成物を500mLの水及び200mLのn−ヘプタンで希釈し、相を分液漏斗において分離した。上部有機相を300mL分の水で3回洗滌した。次に、有機相を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、10ミリバール未満の減圧)し、1295.85gの暗色の油を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて97.9%)。その物質を一晩凝固させ、クリーム色の固体にした。その生成物は、97.0(125.0の理論値の77.6%)の酸価を有した。
例10
プロピレン三量体(ノネン)でモノアルキル化されたサリチル酸
例2と同様な方法で、2,414.50g(3.00モル)のサリチル酸、398.32g(3.15モル)のプロピレン三量体(ノネン)及び86.67g(0.90モル)のメタンスルホン酸を2リットル容量の樹脂反応釜において合わせた。その懸濁液を攪拌し、窒素の正圧下で120℃において23時間、温めた。その反応生成物を冷却させ、300mLの軽質ナフサで希釈した。次に、反応器内容物を吸引でブフナー漏斗型粗砕ガラス濾過器(coarse fritted glass Buchner funnel)を通して濾過し、その濾液を分液漏斗において500mLの追加の軽質ナフサ及び200mLの水で希釈した。次に、その上部有機相を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、10ミリバール未満の減圧)し、774.88gの暗色の粘性の油を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて95.3%)。その最終のアルキル化生成物は、230.4(263.6の理論値の87.4%)の酸価を有した。
例11
プロピレン五量体でモノアルキル化されたサリチル酸
例2におけるように、サリチル酸(414.41g、3.00モル)、プロピレン五量体(662.96g、3.15モル)及びメタンスルホン酸(86.48g、0.90モル)を2リットル容量の樹脂反応釜において合わせた。その懸濁液を窒素下で120℃において合計で23時間、温めた。冷却させた暗色の反応生成物を500mLのn−ヘプタンで希釈し、次に、吸引でブフナー漏斗型粗砕ガラス濾過器を通し濾過した。その濾液は2相系であった。下部の触媒相を分離除去し、上部有機相を減圧でストリッピング(90℃の湯浴、約30ミリバールの減圧)し、1065.74gの粘性の暗色の油を得た(アルケンとサリチル酸の合計重量に基づいて98.9%)。そのアルキル化の生成物は、158.6(161.0の理論値の98.5%)の酸価を有した。
本発明の基本をなす原則から逸脱せずに多くの変更及び改変がなされ得ることを考慮すると、本発明に与えられるべき保護の範囲の理解のためには、添付の特許請求の範囲が参照されなくてはならない。

Claims (12)

  1. 高温において、触媒としてペルフルオロアルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸又は酸性クレーの存在下で、サリチル酸を、少なくとも4つの炭素原子を有するオレフィンと反応させることを含む、アルキルサリチル酸の製造方法。
  2. 触媒が無水メタンスルホン酸である、請求項1に記載の製造方法。
  3. オレフィンが、イソブチレン、プロピレン三量体、プロピレン四量体、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−テトラコセン及び前記化合物の混合物から成る群から選ばれる、請求項1に記載の製造方法。
  4. オレフィンが、イソブチレン、プロピレン三量体、プロピレン四量体、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−テトラコセン及び前記化合物の混合物から成る群から選ばれる、請求項2に記載の製造方法。
  5. 前記高温が約50℃以上である、請求項1に記載の製造方法。
  6. 前記高温が、約120℃乃至約160℃の範囲である、請求項5に記載の製造方法。
  7. 高温において、触媒としてペルフルオロアルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸又は酸性クレーの存在下で、サリチル酸を、少なくとも4つの炭素原子を有するオレフィンと反応させることを含む方法により製造されるアルキルサリチル酸を含有する組成物。
  8. 触媒が無水メタンスルホン酸である、請求項7に記載の組成物。
  9. オレフィンが、イソブチレン、プロピレン三量体、プロピレン四量体、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−テトラコセン及び前記化合物の混合物から成る群から選ばれる、請求項7に記載の組成物。
  10. オレフィンが、イソブチレン、プロピレン三量体、プロピレン四量体、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−テトラコセン及び前記化合物の混合物から成る群から選ばれる、請求項8に記載の組成物。
  11. 前記高温が約50℃以上である、請求項7に記載の組成物。
  12. 前記高温が、約120℃乃至約160℃の範囲である、請求項11に記載の組成物。
JP2004550076A 2002-10-31 2003-10-22 サリチル酸のアルキル化の方法 Expired - Fee Related JP4205671B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US42249202P 2002-10-31 2002-10-31
US10/691,390 US7045654B2 (en) 2002-10-31 2003-10-21 Method for the alkylation of salicylic acid
PCT/US2003/033498 WO2004041766A1 (en) 2002-10-31 2003-10-22 Method for the alkylation of salicylic acid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006518329A true JP2006518329A (ja) 2006-08-10
JP4205671B2 JP4205671B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=32314455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004550076A Expired - Fee Related JP4205671B2 (ja) 2002-10-31 2003-10-22 サリチル酸のアルキル化の方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7045654B2 (ja)
EP (1) EP1556326B1 (ja)
JP (1) JP4205671B2 (ja)
AT (1) ATE342247T1 (ja)
AU (1) AU2003284326A1 (ja)
DE (1) DE60309060T2 (ja)
RU (1) RU2331631C2 (ja)
WO (1) WO2004041766A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065227A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Infineum Internatl Ltd 清浄剤

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008013752A2 (en) * 2006-07-28 2008-01-31 Exxonmobil Research And Engineering Company Improving lubricant air release rates
WO2008013754A2 (en) * 2006-07-28 2008-01-31 Exxonmobil Research And Engineering Company Lubricant compositions, their preparation and use
EP2049634B1 (en) * 2006-07-28 2018-09-19 ExxonMobil Research and Engineering Company Improvment of rates of air release of lubricant compositions
WO2008013753A2 (en) * 2006-07-28 2008-01-31 Exxonmobil Research And Engineering Company Novel application of thickeners to achieve favorable air release in lubricants
US7770914B2 (en) * 2007-07-31 2010-08-10 Autoliv Asp, Inc. Passenger airbag mounting apparatus
CN102260169B (zh) 2011-06-09 2016-04-13 无锡南方石油添加剂有限公司 一种润滑油清净剂及其生产工艺
RU2477784C1 (ru) * 2011-10-25 2013-03-20 Открытое акционерное общество "Всероссийский нефтегазовый научно-исследовательский институт имени академика А.П. Крылова" (ОАО "ВНИИнефть") Способ разработки нефтегазового месторождения с применением водогазового воздействия
CN104098466B (zh) * 2013-04-03 2016-01-20 中国石油天然气股份有限公司 一种烷基水杨酸盐的制备方法
CN108463455B (zh) 2015-11-10 2021-06-15 巴斯夫欧洲公司 再加工链烷磺酸的方法
RU2627768C1 (ru) * 2016-10-14 2017-08-11 Публичное акционерное общество "Нефтяная компания "Роснефть" Способ получения алкилсалициловой кислоты
WO2019014255A1 (en) 2017-07-11 2019-01-17 Si Group, Inc. PROCESS FOR THE PREPARATION OF ALKYLSALICYLIC ACID AND PRODUCTS THEREOF
RU2697198C1 (ru) * 2018-05-30 2019-08-13 Публичное акционерное общество "Средневолжский научно-исследовательский институт по нефтепереработке" (ПАО "СвНИИНП") Способ очистки алкилсалициловых кислот

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE293108C (ja)
DE269619C (ja)
US1998750A (en) * 1931-12-30 1935-04-23 Resinous Prod & Chemical Co Salicylic acid derivative
DE689600C (de) 1934-12-23 1940-04-12 Hydrierwerke Akt Ges Deutsche , die eine olefinische Doppelbindung im Molekuel enthalten, mit aromatischen oder gemischt aromatisch-alicyclischen Kohlenwasserstoffen
US2490444A (en) * 1946-09-13 1949-12-06 Shell Dev Alkylated aromatic compounds of improved color from impure starting materials
GB786167A (en) * 1954-09-27 1957-11-13 Shell Res Ltd Improvements in or relating to the preparation of basic oil-soluble polyvalent metalsalts of organic acids and solutions of said basic salts in oils, and the resultingsalts
US3337616A (en) * 1964-12-18 1967-08-22 Dow Chemical Co Preparation of salicylic acids
GB1094609A (en) * 1965-08-23 1967-12-13 Lubrizol Corp Oil soluble basic alkaline earth metal salts of phenol sulfides
US3557198A (en) * 1967-04-12 1971-01-19 Tenneco Chem Process for the production of alkali metal salicylates
US3438899A (en) * 1968-02-23 1969-04-15 Chevron Res Alkenyl succinimide of tris (aminoalkyl) amine
GB1184020A (en) * 1968-12-19 1970-03-11 Shell Int Research Salts of Polyvalent Metals and Alkylsalicylic Acids
US3853956A (en) * 1969-03-20 1974-12-10 Universal Oil Prod Co Reaction of phenols with olefins and cupric halide
CH579579A5 (ja) * 1972-11-22 1976-09-15 Ciba Geigy Ag
US4060535A (en) * 1976-08-31 1977-11-29 Tenneco Chemicals, Inc. Process for the production of metal salts of organic acids
US4544491A (en) * 1983-08-24 1985-10-01 Claypro Associates Recovery of hydrocarbon oil from filter cakes
US4910334A (en) * 1983-08-24 1990-03-20 Claypro Corporation Recovery of overbased alkaline earth metal additives from centrifugates
GB8703549D0 (en) * 1987-02-16 1987-03-25 Shell Int Research Preparation of basic salt
GB8714922D0 (en) * 1987-06-25 1987-07-29 Shell Int Research Lubricating oil composition
GB8716159D0 (en) * 1987-07-09 1987-08-12 Shell Int Research Basic salt
GB8814008D0 (en) * 1988-06-14 1988-07-20 Bp Chemicals Additives Lubricating oil additives
JPH0291043A (ja) 1988-09-29 1990-03-30 Yoshitomi Pharmaceut Ind Ltd サリチル酸誘導体の製造方法
US5049685A (en) * 1988-11-22 1991-09-17 Sanko Kaihatsu Kagaku Kenkyusho Nuclear substituted salicylic acids and their salts
US5225588A (en) * 1992-02-03 1993-07-06 Ethyl Corporation Process for alkylating salicylates with polyalphaolefin
US5652203A (en) * 1992-09-10 1997-07-29 Kao Corporation Process of overbasing a salicylic ester and product thereof
TW278098B (ja) * 1992-09-18 1996-06-11 Cosmo Sogo Kenkyusho Kk
US5259966A (en) * 1992-11-10 1993-11-09 The Lubrizol Corporation Low chlorine overbased calcium salts
US5434293A (en) * 1993-12-23 1995-07-18 Chevron Chemical Company Alkylation of alkyl salicylate using a long chain carbon feed
US5415792A (en) * 1993-12-23 1995-05-16 Chevron Chemical Company Overbased alkylated alkyl salicylates
GB9400417D0 (en) * 1994-01-11 1994-03-09 Bp Chemicals Additives Lubricating oil composition
JPH09110800A (ja) 1995-08-16 1997-04-28 Idemitsu Kosan Co Ltd アルキル置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸アリールエステルの製造方法
GB9522359D0 (en) * 1995-11-01 1996-01-03 Bp Chemicals Additives Alkylation process
GB9611317D0 (en) * 1996-05-31 1996-08-07 Exxon Chemical Patents Inc Overbased metal-containing detergents
GB9611318D0 (en) * 1996-05-31 1996-08-07 Exxon Chemical Patents Inc Overbased metal-containing detergents
GB9611428D0 (en) * 1996-05-31 1996-08-07 Exxon Chemical Patents Inc Overbased metal-containing detergents
GB9611316D0 (en) * 1996-05-31 1996-08-07 Exxon Chemical Patents Inc Overbased metal-containing detergents
EP0963429B1 (en) * 1997-11-28 2012-03-07 Infineum USA L.P. Lubricating oil compositions
US6348438B1 (en) * 1999-06-03 2002-02-19 Chevron Oronite S.A. Production of high BN alkaline earth metal single-aromatic ring hydrocarbyl salicylate-carboxylate

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065227A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Infineum Internatl Ltd 清浄剤

Also Published As

Publication number Publication date
RU2005116313A (ru) 2006-01-20
RU2331631C2 (ru) 2008-08-20
US7045654B2 (en) 2006-05-16
DE60309060T2 (de) 2007-02-22
ATE342247T1 (de) 2006-11-15
EP1556326A1 (en) 2005-07-27
DE60309060D1 (de) 2006-11-23
US20040127743A1 (en) 2004-07-01
WO2004041766A1 (en) 2004-05-21
EP1556326B1 (en) 2006-10-11
AU2003284326A1 (en) 2004-06-07
JP4205671B2 (ja) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4956521B2 (ja) 潤滑剤洗剤の製造方法
US3865737A (en) Process for preparing highly-basic, magnesium-containing dispersion
JP4205671B2 (ja) サリチル酸のアルキル化の方法
JP2000514473A (ja) 金属含有過塩基性清浄剤
JP2017533329A (ja) 船舶用ディーゼルシリンダー潤滑油組成物
KR20200024884A (ko) 선박용 디젤 윤활유 조성물
JPH04183792A (ja) 過塩基性硫化アルカリ土類金属フェネート及びその用途
JP2017533330A (ja) 船舶用ディーゼルシリンダー潤滑油組成物
EP1236791A1 (en) Overbased detergent additives
KR20200024886A (ko) 선박용 디젤 윤활유 조성물
WO2017025900A1 (en) Metal compounds of calixarenes, detergent compositions containing them and use thereof in lubricant compositions
CA2567579C (en) Process for making alkaline earth metal borated sulfonates
CN111278957A (zh) 具有改进的低温性能的船用柴油机润滑油组合物
US5292443A (en) Process for producing neutralized sulfurized alkylphenate lubricant detergent additive
US11655429B2 (en) Lubricating oil composition
JP2023501463A (ja) ポリアミン官能基、酸性官能基およびホウ素官能基を含む化合物およびその潤滑剤添加剤としての使用
EP2565177B1 (en) Cleaning agent for lubricating oil and production process thereof
US3806454A (en) Process for preparing barium-containing dispersion
JP3827038B2 (ja) 舶用エンジン油組成物
KR20000016109A (ko) 과염기화된 금속 함유 세제_

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081003

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081016

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees