JP2006518030A - 航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター - Google Patents

航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター Download PDF

Info

Publication number
JP2006518030A
JP2006518030A JP2004534319A JP2004534319A JP2006518030A JP 2006518030 A JP2006518030 A JP 2006518030A JP 2004534319 A JP2004534319 A JP 2004534319A JP 2004534319 A JP2004534319 A JP 2004534319A JP 2006518030 A JP2006518030 A JP 2006518030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
test
time domain
cable
aircraft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004534319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4166755B2 (ja
Inventor
タイク、スタンレー
Original Assignee
ノースロップ グラマン コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノースロップ グラマン コーポレーション filed Critical ノースロップ グラマン コーポレーション
Publication of JP2006518030A publication Critical patent/JP2006518030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4166755B2 publication Critical patent/JP4166755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/58Testing of lines, cables or conductors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/12Circuits for multi-testers, i.e. multimeters, e.g. for measuring voltage, current, or impedance at will
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/005Testing of electric installations on transport means
    • G01R31/008Testing of electric installations on transport means on air- or spacecraft, railway rolling stock or sea-going vessels
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/08Locating faults in cables, transmission lines, or networks
    • G01R31/11Locating faults in cables, transmission lines, or networks using pulse reflection methods

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

航空機用の多機能なワイヤー及び低電圧による絶縁テスターは、時間領域反射率計と、デジタル・マルチメーターと、マトリクス・スイッチとを備え、これらの部品はコンピュータに集積され、さらに、複数のワイヤーの同時接続を可能にする複数の出力ピンを有するコネクタを備える。マトリクス・スイッチは、出力ピン群をデジタル・マルチメーターまたは時間領域反射率計のいずれかに接続して、それぞれのテストを実施する。出力ピン群に対応する形でマトリクス・スイッチが複数の入力/出力チャネルを有することにより、ワイヤー経路群を出力ピン群の間に形成することができる。従って、時間領域反射率測定テスト及び特性テストをテスト対象ケーブルの各ライン、及び出力ピン群の間、またはライン群の間に形成される各ワイヤー経路に対して実施することができる。

Description

本発明は、概して、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターに関し、より詳しくは、時間領域反射率計(time domain reflectometer:TDR)、デジタル・マルチメーター、及びマトリクス・スイッチを頑丈なコンピュータに集積して航空機のケーブル及びハーネスをテストする航空機用多機能ワイヤー絶縁テスターに関する。
航空機のような複雑なシステムに対する障害検出及びシステムにおける絶縁を、インターフェイス・ケーブル及び他の部品をシステムから完全に取り外すことなくテストして行なうことは依然として難しい。ケーブルの取り外し、及び交換は、時間を要し、かつコストが嵩み、さらに他社との厳しい競争の環境下では特に不利となる。
一度に一ラインをテストするTDRのようなテスト装置が開発されてきた。従来のTDRは、接続した複数のラインを一度にテストするTDRではない。従来のTDRは、また、単一ラインまたは複数ラインに対する絶縁テストを行なうことができない。ケーブル・アナライザーのような他のテスト装置は、複数ラインをテストする機能を備えるが、テスト対象ケーブルの両端をアナライザーに接続する必要がある。
上記のような構成では、航空機に設置されたケーブルの両端にアクセスしたり、ケーブルを取り外したりすることが難しくなる場合が多い。絶縁テストを行なう機能を備える既存のケーブル・アナライザーは、高電圧を使用してこれらの測定を行なう。これによってテスト対象配線にストレスが加えられるか、または配線が破壊される恐れがある。
本発明は航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターを提供する。航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターは、コンピュータに集積される時間領域反射率計と、デジタル・マルチメーターと、そしてマトリクス・スイッチと、更に複数のワイヤーの同時接続を可能にする複数の出力ピンを有するコネクタと、手動テストに使用する単一のBNCコネクタとを備える。マトリクス・スイッチは、出力ピン群またはBNCコネクタをデジタル・マルチメーターまたは時間領域反射率計のいずれかに接続してそれぞれのテストを実施する。
出力ピン群が時間領域反射率計にマトリクス・スイッチを通して接続されると、時間領域反射率計は、自動的に時間領域反射率測定テストを出力ピン群に接続されたライン群の各々のライン、及びテスト対象ケーブルの各2つのラインの間に形成される各ワイヤー経路に対して実施する。出力ピン群がデジタル・マルチメーターにマトリクス・スイッチを通して接続されると、電圧、電流、リーク電流、2線式または4線式抵抗、容量、インダクタンス、及び絶縁抵抗を含む特性測定を各ライン及び各ワイヤー経路に対して実施することができる。リーク電流及び絶縁抵抗は、テスト対象ワイヤーの絶縁特性の特徴を表わす。本発明では、ケーブルの各ラインに対してテストを実施するだけでなく、ライン群の間、及び各ラインと接地との間のワイヤー経路に対してもテストを実施する。
航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターは、更にグラフィック・ユーザ・インターフェイスを備え、このグラフィック・ユーザ・インターフェイスはメイン・メニューを提供して、このメニューによってユーザは動作モード(自動または手動)を選択することができ、さらに、テスターの現時点の動作状態を表示するテスト機能を備える。メイン・メニュー及び動作状態は、ディスプレイに表示することができる。従って、ユーザは、自動動作モードと手動動作モードのいずれかを選択してテストを実施することができる。
N個のラインを含むケーブルをコネクタに接続、すなわちラインW1〜WNをコネクタの出力ピン群に接続すると、N×(N−1)/2個のワイヤー経路が形成される。手動動作モードでは、ユーザはワイヤー群間の、または、いずれかのワイヤーと接地との間の可能性のあるいずれかのワイヤー経路ペアを選択して、このワイヤー経路ペアに対してテストを実施することができる。好適には、マトリクス・スイッチもN個の出力ピンに対応するN個の入力/出力チャネルを含む。
自動動作モードを選択すると、ソフトウェア・ルーチンが呼び出される。ソフトウェアを実行することにより、テストが全てのワイヤー及び全てのワイヤー経路に対して自動的に実施される。手動動作モードを選択すると、種々のグラフィック・メニューが種々の動作テスト段階で呼び出され、これにより、ユーザは必要なワイヤー及び/又はワイヤー経路に対して必要なテストを選択することができる。
時間領域反射率計は2つのモードで動作する。まず、時間領域反射率計は短絡故障及び断線故障までの距離を特定する。次に、時間領域反射率計は特定モードに切り替わって、このモードで時間領域反射率計は、テスト対象ケーブルから得られる時間領域反射率測定波形のベースラインを拡大して、ベースラインの上方にあって、しきい値レベルを超える全ての突起を検出することにより、擦り切れの位置を特定することができるように動作する。しきい値レベルは、擦り切れラインに関して実験的に得られる事前設定レベルに自動的に設定される。更に、デジタル・マルチメーターは更に関数発生器を含み、この関数発生器により航空機のケーブル及び装置に入力されるACまたはDC関数信号を生成する。更に、DMMはテスト対象ケーブルの周波数及びパルス幅の測定を行なう。
本発明は更に、複数のラインを含むケーブルをテストする方法を提供し、この方法は次のステップを含む。ケーブルの各ラインの一端を時間領域反射率計に接続して、時間領域反射率測定テストをケーブルの各ライン及びケーブルのライン群のうちの各2つのラインの間に形成される各ワイヤー経路に対して実施することができるようにする。本発明の一実施形態では、時間領域反射率測定テスト及び特性テストを更にライン群と接地との間に形成される複数のワイヤー経路に対して実施する。次に、各ラインの一端を自動的にデジタル・マルチメーターに接続して、容量インダクタンス特性テストをライン群の各々と各ワイヤー経路に対して実施する。
上記方法は更に、低電圧絶縁測定を各ワイヤー経路に対して実施する工程を含み、この工程では、印加低電圧は10VDC以下である。このモードでは、DMMは、テストする各ワイヤーペアに接続され、絶縁抵抗及びリーク電流の測定を実施して、テスト対象ワイヤー群の絶縁特性を求める。DMMの高精度性能によりDMMは、低電圧を使用する非常に低いレベルの(通常1ナノアンペア)電流測定を実施することができる。
本発明が提供する方法では、更に、テスト対象ケーブルの信号伝搬速度及び誘電率を測定することができる。まず第1に、テスト対象ケーブルの長さDを取得する。段線をケーブルの一端で検出する時間Tを計測する。信号伝搬速度VpはD=C×Vp×Tで算出され、この式ではCは光速である。信号伝搬速度は誘電率の関数であるので、誘電率を信号伝搬速度から求めることができる。この技法は、タイク(Teich)及びフランク(Frank)による「誘電率を利用するケーブル・アナライザー・ソフトウェア」と題する別の米国特許出願に開示される請求項に記載されている。AMWITは、この機能を実現するが、本発明はAMWITのこの機能を本発明の独自の機能としては請求しない。
本発明のこれらの特徴に加えて他の特徴は添付の図を参照することにより一層明らかになる。
図1は、本発明が提供する携帯用の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター(aircraft multi−function wire and insulation tester:AMWIT)の機能ブロック図を示している。多機能なワイヤー及び絶縁テスターは、時間領域反射率計(time domain reflectometer:TDR)14、デジタル・マルチメーター(digital multi−meter:DMM)16、及びマルチ・ライン入力/出力(I/O)マトリクス・スイッチ12を備え、これらの部品は頑丈なコンピュータ10に集積され、さらに、テスト対象のハーネス群またはケーブル群に接続されるコネクタ18または35を備える。コネクタ18は、複数の出力ピン18aを含み、これらの出力ピンにより、複数のライン、複数のケーブルまたは複数のワイヤーをテスターに同時に接続することができる。コネクタ35は、手動テストに使用するBNCコネクタである。マトリクス・スイッチ12も複数の入力/出力チャネル12aを備え、これらのチャネルの一端は対応する出力ピン18aに接続され、他端は時間領域反射率計14またはデジタル・マルチメーター16のいずれかに接続される。すなわち、マトリクス・スイッチ12は、コネクタ18の接続先を時間領域反射率計14とデジタル・マルチメーター16との間で切り替える。
コンピュータ10は、パーソナル・コンピュータ、好適にはラップトップ・コンピュータを含む。図2に示すように、図1に示すデバイス群に加えて、AMWITは、更に、プロセッサ24、グラフィック・インターフェイス・ユニット20、ソフトウェア、カラーディスプレイ30、及び入力装置32及び/又は34を備える。グラフィック・インターフェイス・ユニット20は、グラフィック・メニューを提供し、このメニューによりユーザは動作モード、すなわち手動テストモードまたは自動テストモード、或いはテスト機能を選択することができ、さらに、AMWITの現時点での動作状態に関するグラフィック情報を提供する。グラフィック・メニュー、または現時点での動作に関するグラフィック情報は、ディスプレイ30に表示される。本実施形態では、入力装置32はキーボードを含み、入力装置34はマウスを含む。ユーザによるパーソナル・コンピュータ10への情報、または命令の入力を可能にする他の入力装置も、本発明の技術思想及び技術範囲を逸脱しない範囲で適用することができる。
従来のケーブル・アナライザー・テスターでは、ケーブルの各ワイヤーの両端は、コネクタ18の2つの対応する出力ピン18aに接続する必要がある。本発明では、各ワイヤーはワイヤーの一端のみをコネクタ18の一つの出力ピン18aに接続することによりテストすることができる。マトリクス・スイッチ12が時間領域反射率計14に接続される場合、ケーブルの故障を検出し、故障位置を特定することができる。単一ワイヤーの時間領域反射率測定テスト(time domain reflectometry test:TDRテスト)については、「システム・インターフェイスにおけるアイソレータ故障のテスト」と題する米国特許第5,479,610号、及びフランク他(Frank,et al.)による2000年10月6日出願の「ケーブル故障を分析する方法及びシステム」と題する米国特許出願を参照することができ、これらの米国特許出願を参照することにより単一ワイヤーのTDRテストが本発明の開示に含まれる。マトリクス・スイッチ12をデジタル・マルチメーター16に切り替えると、ワイヤーの一端のみをコネクタ18の一つの出力ピン18aに接続することにより、抵抗、容量、インダクタンス、及びリーク電流のような特性に関するテスト(DMMテスト)も行なうことができる。単一ワイヤーの短絡のみに対するテストをシングルエンド接続により行なう方法については、本出願の同じ発明者による2001年9月26日出願の「スマートAWA」と題する米国特許出願を参照することができ、この米国特許出願を参照することにより、この方法が本発明の開示に含まれる。また、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター(AMWIT)は、電圧、電流、周波数及びパルス幅をケーブルの一端から、他端が航空機システムの動作中の回路に接続されている状態で測定することができる。
単一ワイヤーテストに加えて、本発明が提供するAMWITは、複数のワイヤー、またはテスターに接続される複数ペアのワイヤーが形成する複数のワイヤー経路に対するTDRテスト及びDMMテストも実施することができる。すなわち、コネクタ18は複数の出力ピン18aを含み、マトリクス・スイッチ12は複数の入力/出力チャネルを有するので、複数のワイヤーをTDRテスター14またはDMMテスター16に同時に接続することができる。
本発明の一実施形態では、コネクタ18は60個の出力ピンを含み、好適にはマトリクス・スイッチ12も60個の入力/出力チャネル12aを含む。2つのワイヤーw1及びw2を2つの対応する出力ピン18aに接続する場合、ワイヤー経路w1−w2が2つの出力ピン18aの間に形成され、TDRテスト及びDMMテストをワイヤーw1,w2に対してワイヤー経路w1−w2に沿って実施することができる。3つのワイヤーw1,w2及びw3を出力ピン18aのうちのいずれかの3つ出力ピンに接続する場合、3つのワイヤー経路w1−w2,w2−w3,及びw1−w3が形成される。従って、TDRテスト及びDMMテストをワイヤーw1,w2,w3及びワイヤー経路w1−w2,w2−w3,及びw1−w3に対して実施することができる。60本のワイヤーw1〜w60をそれぞれの出力ピン18aにシングルエンド接続方式で接続する場合、60×(60−1)/2=1770個のワイヤー経路w1−w2〜w59−w60が形成され、ワイヤーw1〜w60の各々に対して、かつワイヤー経路w1−w2〜w59−w60、すなわちワイヤーw1〜w60の各ペアに対してテストを実施することができる。
テスト対象ワイヤー群の間の上述のワイヤー経路に加えて、TDRテスト及びDMMテストを全てのワイヤーw1〜w60と接地との間に形成されるワイヤー経路に沿って実施することができる。出力ピン18a及びI/Oコネクタ12aの数は60に限定されず、特定の要求に応じて多くするか、または変更することができることを理解されたい。
TDRテストをテスト対象ケーブルに対して実施する前には必ず、既知の良品ケーブルをコネクタ18に接続する。信号ペアの全組合せに関する既知の良品ケーブルのTDR波形、すなわち全てのワイヤー経路w1−w2〜w59−w60に沿って得られるTDR波形を予め保存しておく。短絡を検出するには、テストするために接続されるケーブルをコネクタに接続してケーブルのTDR波形を取得し、さらに保存されているTDR波形と比較することにより、ケーブルのライン群の間の短絡を全て検出することができる。断線を検出するには、テスト対象ケーブルの長さを最初に計算するが、この計算は、全ての信号ペア組合せにおける最大断線波形の長さを検出することにより行なわれる。許容範囲内のこの長さに対応する他の全てのTDR断線波形は正常と考える。その理由は、他端が接続されていないテスト対象ケーブルのラインは全て断線のように見えるからである。長さがテスト対象ケーブルの長さよりも短いとして断線が検出されると、故障に対応する距離を有する断線障害が検出される。
時間領域反射率計14は、特定長のワイヤーの伝搬速度係数Vp及び誘電率kをテストして求める機能を提供するが、この場合、Vpはkの関数である。これは、テスト対象ワイヤーと同じ既知の良品ワイヤーの距離Dを取得することにより行なわれる。TDRテストを時間モードで行なうことにより、テスト対象ケーブルの断線を検出するための距離D、信号伝搬速度及び時間Tの関係を次式で表わすことができる。
距離(D)=信号伝搬係数×時間
信号伝搬係数=光速×Vp(伝搬速度係数)、または
D(メートル)=C(3×10メートル/秒)×Vp×時間
試料ケーブルの距離Dが既知であるので、テスト対象ケーブルの断線を検出するための時間Tを計測し、伝搬速度係数を上の関係から求めることができる。信号伝搬速度Vpは誘電率の関数であるので、テスト対象ワイヤーの誘電率も取得することができる。
時間領域反射率計14は、さらに、TDR波形の特徴を抽出することにより配線の擦り切れ及び他の欠陥を検出する機能を備える。図3Aは、2インチの長さの擦り切れのある例示としてのワイヤーから測定されるTDR波形を示している。この技術分野の当業者には分かるように、TDR波形は図3Aに示すようなベースライン領域を含む。本実施形態では、小さな突起がTDR波形のベースライン領域に現われる。この小さな突起は、擦り切れ、または欠陥が含まれている可能性、或いは元々在った欠陥の存在を示している。従って、TDR波形を既知の良品ワイヤーに対応する予め保存しておいた基準TDR波形と比較し、しきい値(擦り切れの生じているワイヤーに関する実験データに基づく)を決定する。周囲雑音によって生じるしきい値以下の突起は無視するか、または対象外とする。この結果、しきい値以上の突起のみが、実際の擦り切れによって生じるものと考える。しかしながら、図3Aを参照すると、突起は大きくないものが多く、判別するのが難しい。従って、本発明では、TDR波形のベースライン領域を図3Bに示すように拡大すると、しきい値以上の突起が拡大されて突起を検出し、突起の位置を特定することができる。
マトリクス・スイッチ12をデジタル・マルチメーター16に切り替えると、特性測定を行なうことができる。TDRテストと同様に、特性測定は、各ワイヤーw1〜w60のみならず、w1−w2,w1−w23,・・・,w59−w60のような可能性のあるワイヤー経路に対して行ない、いずれのワイヤーに対して行なうかは各出力ピン18aの接続状態によって変わる。通常の特性測定に加えて、AMWITでは、さらに、それぞれの出力ピン18aに接続されるワイヤー群の間の絶縁テストを行なう。絶縁テストは、テスト対象ケーブルから得られる測定値を既知の良品ケーブルから得られる測定値と比較することにより行なうことができる。通常の状態では、個々のケーブルまたはワイヤーは、互いに絶縁されて特定のリーク電流値及び絶縁抵抗値を有する開ループを形成する。特定のワイヤー経路群の間に絶縁損傷または絶縁劣化が生じると、ワイヤー群の間の絶縁抵抗及びリーク電流が異常値に変化する。従って、絶縁テストは、10Vに等しい低電圧を印加しながら非破壊で行なう。本発明では、最大1000メガオームの絶縁を測定することができる。同様に、1ナノアンペアという低いリーク電流を本発明が提供するAMWITによって検出することができる。
上述の測定構成に加えて、デジタル・マルチメーター14は、さらに、コネクタ18に接続されるケーブル、またはAMWITに接続されるデバイスに電力を供給するACまたはDC電圧発生器を含むことができる。更に、接続されるデバイスが生成する信号の周波数、周期、パルス幅及びイベント・カウンターを含むタイミング特性も測定することができる。
本発明の一実施形態では、AMWIT構成は、ランチボックス・スタイルのPCに収納される4つのPCIカードを備える。これらのPCIカードは、TDRカード、DMMカード、及び2つのスイッチ・カードを含み、これらのカードは特殊仕様で配線されてマトリクス・スイッチを形成する。
AMWITの動作は、ユーザによって手動で、または図2に示すようにソフトウェア30によって自動で制御することができる。AMWITを起動すると、メインメニューがディスプレイ30にグラフィック・インターフェイス・ユニット20により表示される。図4に示すように、メインメニューは2つのオプション、すなわち手動モードA及び自動モードBを含む。従って、ユーザは手動でテストするか、自動でテストするかを、入力装置32または34を通して選択入力を行なうことにより選択することができる。手動動作モードでは、ユーザは接続対象出力ピン群18a、テスト対象ワイヤー群、及び実施すべきテストを段階的に選択することができる。自動動作モードを選択するとき、またはユーザが何も入力しない場合、自動動作を設定して、全てのAMWIT測定を出力ワイヤー経路の全組合せに対して自動で行なうことができる。
図5,5A及び5Bは手動動作モードのプロセスフローを示している。ステップS50では、機体尾翼番号のような識別情報を基準として入力することができる。ステップS52では、マトリクス・スイッチ12をディスプレイ30に表示してユーザがTDRテスター14及びDMMテスター16のいずれと接続するかを切り替えることができる。すなわち、ユーザはTDRテストまたは特性テストを入力装置32または34を通して行なうことができる。ディスプレイ30がタッチパネルである場合、ユーザは、ディスプレイ30に表示されるTDRテスト及びDMMテストを表わすアイコンに触れることにより、TDRテストまたは特性テストを直接選択することができる。ステップS54では、TDRテスター14またはDMMテスターに接続される出力ピン群18aを選択することができる。例えば、2つのラインを有するケーブルをテストする場合、出力ピン群18aのうちの2つのピンを選択して、TDRテスター14またはDMMテスター16にマトリクス・スイッチ12を通して接続する。TDRテストをステップS56で選択すると、ステップS57でTDRテストメニューがディスプレイ30にグラフィック・インターフェイス・ユニット20を通して表示され、続いて、TDRプロセスフローが図5Aに示すように表示される。DMMテストをステップS58で選択する場合、DMMテストメニューがディスプレイ30に表示され、続いて、DMMテスト・プロセス・フローが図5Bに示すように表示される。
図5Aにおいて、TDRテストが手動動作モードで選択され、TDRテスターが出力ピン群18aに接続されると、ステップS501でテスト対象ケーブルが選択出力ピン群18aに接続される。ステップS502では、テスト対象ケーブルの、ケーブル端に関する基準ポイントが設定される。ステップS503では、テスト対象ケーブルのTDR波形を取得する。テスト対象ケーブルのTDR波形を取得した後、ステップS504において、断線または短絡のようなケーブル故障を検出し、故障の位置を特定する。ステップS505では、故障箇所までの距離がディスプレイ30に表示される。好適には、コンピュータ10またはAMWITは更にメモリまたは記録媒体を備え、これにより、種々の機体に関するAMWITのテスト結果を保存する。例えば、ディスプレイ30に表示する他に、故障を修復するまで、故障箇所までの距離もメモリまたは記録媒体にステップS505で保持することができる。TDRテストをテスト対象ケーブルに対して行なった後、ユーザは擦り切れ検出を行なうかどうかを判断することができる。ユーザが擦り切れ検出を行なう必要が無いとステップS506で判断すると、プロセスはステップS507に進む。ステップS507では、ケーブルの別のワイヤーまたは別のワイヤー経路をテストする場合、プロセスはステップS502に戻ってTDRテストを別のワイヤーに対して、または別のワイヤー経路に沿って実施する。ステップS502からS507までのプロセスを、ケーブルの全ワイヤーまたは全ワイヤー経路をテストするまで繰り返す。コネクタ18に接続される全ワイヤー、及び全ワイヤー経路をテストしてしまうと、メインメニューがディスプレイ30に表示されて、他のタイプのテスト動作を実行するか、または同じタイプのテストを他のケーブルに対して実施することができる。
図5Aでは、ユーザがステップS506でTDR波形の特徴抽出を行なう選択を行うと、テスト対象ケーブルのTDR波形が得られる。テスト対象ケーブルのTDR波形のベースラインをステップS508で拡大する。ステップS509では、ベースラインのしきい値レベルを設定して、しきい値レベルを超える全ての突起をステップS510で、擦り切れが生じている可能性があるものとして検出することができるようにする。ステップS510では、突起の存在、すなわち、生じている可能性のある擦り切れが検出されるだけでなく、擦り切れまでの距離に対応する位置も検出することができる。ステップS511では、擦り切れまでの距離をTDR波形から特定する。ステップS512では、ユーザはTDRテストを実施すべき他のワイヤー群またはワイヤー経路群があるかどうかを判断することができる。更に、テストすべきワイヤー経路が無いか、またはワイヤーの全組合せに対するテストが実施された場合、プロセスはメインメニューに戻る。テストすべき他のワイヤーまたはワイヤー経路が幾つか残っている場合、プロセスはステップS502に戻って同じテスト手法を繰り返す。
図5を参照すると、DMMテストを選択してテスト対象ケーブルにテストを実施すると、選択済み出力ピン群18aをステップS56でDMMテスターに接続し、その後、図5Bに示すプロセスフローが続く。図5に示すように、DMMテスター16を選択済み出力ピン群18aにマトリクス・スイッチ12を通して接続した後、ステップS521でテスト対象ケーブルをコネクタ18に接続する。ステップS552では、ユーザはDMMテスター16をマルチメーターまたは関数発生器として適用するように選択を行なうことができる。DMMテスター16を関数発生器として使用する場合、動作モード、すなわちACモードまたはDCモードをステップS553で選択する。動作モードを選択した後、ステップS554で印加電圧レベルを選択し、ステップS555で印加電圧の周波数を選択する。DMMテスターを特性テスターとして使用する場合、テスト対象特性をステップS556で選択し、選択された特性をステップS557a〜S557gでテストする。特性測定は、抵抗測定(ステップS557a)、絶縁抵抗測定(ステップS557b)、リーク電流測定(ステップS557c)、周波数測定(ステップS557d)、電流測定(ステップS557e)、パルス幅測定(ステップS557f)、及び電圧測定(ステップS557g)、容量測定及びインダクタンス測定を含む。選択した測定を接続されたケーブルに対してステップS557a〜557gで実施した後、他の測定を同じケーブルに対して実施するかどうかをステップS558で判断する。他の測定を実施しない場合、他のワイヤー経路またはケーブルをテストするかどうかをステップS559で判断する。他のワイヤー経路またはケーブルに対する測定を実施しない場合、プロセスは図4に示すようにメインメニューに戻る。他のワイヤー経路またはケーブルに対する測定を実施する場合、プロセスはステップS551に戻って、同じプロセスを繰り返して種々の測定を行なう。ユーザがステップS558で他の測定を同じケーブルに対して実施すると決めると、プロセスはステップS556に戻って、全ての必要な測定が行なわれるまで同様なプロセスが繰り返される。
図4を参照すると、自動動作モードを選択すると、図6に示すプロセスフローが実行される。図6に示すように自動動作モードを選択すると、テスト対象ケーブルがコネクタ18に接続されて、ステップS601でテストが実施される。好適には、ケーブルの一端のみをコネクタ18に接続して、後続のテストを実施する。次に、短絡/断線テストをテスト対象ケーブルに対して実施する。ケーブルが複数のラインを含む場合、短絡/断線テストをケーブルの全ラインに対して実施する。短絡/断線テストのテスト結果をステップS603で表示し、保存する。ステップS604では、絶縁テストをケーブルの全ラインに対して実施する。好適には、絶縁テストをケーブルに含まれる全てのラインペアに対しても実施する。上に記載したように、絶縁テストは約10VDCの低電圧で実施することができる。リーク電流IleakをステップS605でケーブルの全ラインと接地の全組合せに対して測定する。ステップS606では、ケーブルの各ラインの絶縁抵抗を算出し、この場合、絶縁抵抗Rinsは10をリーク電流Ileakで除した値に等しい。すなわち、Rins=10/Ileakとなる。次に、絶縁抵抗値を保存し、絶縁不良リストをステップS609で表示する。絶縁不良を表示し、上述のテストを実施した後、全てのライン組合せに対する特徴抽出テストをステップS610で実施する。特徴抽出テストの実施プロセスについて図6Aに更に示す。
図6Aに示すように、特徴抽出テストの実施するために、短絡/断線テストから得られるTDR波形をステップS612で検索する。次に、TDR波形のベースラインをステップS613で拡大し、ベースラインのしきい値レベルをステップS614で設定する。ステップS615では、しきい値レベルを超える信号突起の位置を特定し、擦り切れ値として保存する。ステップS616では、前記しきい値レベルよりも低い第2の低しきい値レベルを設定し、第2の低しきい値レベルを超える突起を可能性のある擦り切れ不良として保存する。次に、全ての擦り切れ不良の位置をステップS617で表示し、保存する。
実際には、本明細書に記載した特徴及び実施形態の各々はそれ自体で、または他の特徴及び実施形態の一つ以上と組み合わせて使用することができる。従って、本発明は例示としての実施形態に制限されるのではなく、請求の範囲の有効性を維持できる最も広範囲の合理的な観点に従って請求の範囲により定義されるものである。
本発明による航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの機能ブロック図である。 図1に示す航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの別の特徴を示す。 Aはテスト対象ケーブルから得られる時間領域反射率波形を示し、Bは図3Aに示す波形のベースラインを拡大した様子を示す。 本発明が提供する航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの動作モードを示す。 本発明が提供する航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの手動動作を示す。 本発明が提供する航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの手動動作を示す。 本発明が提供する航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの手動動作を示す。 本発明が提供する航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの自動動作を示す。 図6に示す自動動作に続く波形の特徴抽出プロセスフローを示す。

Claims (23)

  1. 航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターであって、
    時間領域反射率測定テストを実施するように動作する時間領域反射率計と、
    特性テストを実施するように動作するデジタル・マルチメーターと、
    複数のワイヤーの接続を可能にする複数の出力ピンを含むコネクタと、
    複数の入力/出力チャネルを含むマトリクス・スイッチとを備え、複数の入力/出力チャネルの各々は、前記コネクタの対応する出力ピンに接続された一端と、前記時間領域反射率計と前記デジタル・マルチメーターとの間で切り替わる他端とを有する、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  2. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、前記時間領域反射率計、前記デジタル・マルチメーター、及び前記マトリクス・スイッチがコンピュータに集積されている、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  3. 請求項2記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、前記コンピュータはラップトップ・パーソナル・コンピュータを含む、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  4. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターは、更に、ユーザによる動作モードの選択を可能にするメインメニューを提供し、かつテスターの現時点の動作状態を表示するグラフィック・ユーザ・インターフェイスを備える、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  5. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、N個の出力ピンを選択してテストする場合に、N×(N−1)/2個のワイヤー経路が形成される、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  6. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、前記コネクタは60個の出力ピンを含む、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  7. 請求項5記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、前記マトリクス・スイッチは60個の入力/出力チャネルを含む、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  8. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、更に、ケーブルをテスト対象の前記コネクタに自動的に接続するソフトウェアを備える、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  9. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、前記時間領域反射率計は、テスト対象ケーブルから得られる時間領域反射率測定波形のベースラインを拡大して、ベースラインに亘って設定されるしきい値レベルを超える全ての突起を検出することにより、擦り切れの位置を特定するように動作する、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  10. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターは更に、前記コンピュータに集積されてテスターの動作を制御するプロセッサを備える、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  11. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターは、更に、
    航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターの動作メインメニュー及び現時点の動作状態を表示するディスプレイと、
    ユーザが動作モードを選択することができるようにする少なくとも一つの入力装置と、を備える、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  12. 請求項1記載の航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスターにおいて、前記デジタル・マルチメーターは、更に関数発生器及びカウンター・タイマーを含む、航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター。
  13. 複数のラインを含むケーブルをテストする方法であって、
    前記ケーブルの各ラインの一端を時間領域反射率計に接続すること、
    時間領域反射率測定テストを前記ケーブルの各ラインに対して実施すること、
    時間領域反射率測定テストを前記ケーブルの各2つのラインの間に形成される各ワイヤー経路に対して実施すること、
    前記ケーブルの各ラインの一端をデジタル・マルチメーターに接続すること、
    特性テストを前記ライン群の各々に対して実施すること、
    特性テストを各ワイヤー経路に対して実施することを、備える方法。
  14. 請求項13記載の方法は、更に、時間領域反射率測定テストを前記ライン群と接地との間に形成される複数のワイヤー経路に対して実施する工程を含む、方法。
  15. 請求項13記載の方法は、更に、特性テストを前記ライン群と接地との間に形成される複数のワイヤー経路に対して実施する工程を含む、方法。
  16. 請求項13記載の方法は、更に、低電圧絶縁測定を各ワイヤー経路に対して実施する工程を含む、方法。
  17. 請求項16記載の方法において、テスト対象ワイヤー群の破壊及びワイヤー群へのストレス印加を防止するために、低電圧絶縁測定が10VDC以下の電圧で実施される、方法。
  18. 請求項13記載の方法は、更に、前記ライン群が前記時間領域反射率計に接続される場合に擦り切れ検出を行なう工程を含む、方法。
  19. 請求項14記載の方法は、更に、
    時間領域反射率測定波形を前記ワイヤー経路群のうちの少なくとも一つから取得する工程と、
    前記波形のベースラインを拡大する工程と、
    前記ベースラインのしきい値レベルを設定する工程と、
    しきい値レベルを超える波形の全ての突起を擦り切れとして特定する工程と、を含む、方法。
  20. 請求項14記載の方法において、時間領域反射率測定テストを各ラインに対して実施する工程は、ラインの信号伝搬速度及び誘電率を求めることを含む、方法。
  21. 請求項20記載の方法において、前記信号伝搬速度は誘電率の関数である、方法。
  22. 請求項20記載の方法は更に、
    テスト対象の一つのラインの長さDを取得すること、
    前記ラインの一端の断線を検出するために時間Tをカウントすること、
    前記ラインの信号伝搬速度を、長さDを光速及び時間Tで除算して算出することを備える、方法。
  23. 請求項22記載の方法は、更に、誘電率を前記信号伝搬速度から求める工程を含む、方法。
JP2004534319A 2002-09-06 2003-08-22 航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター Expired - Fee Related JP4166755B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/236,790 US6954076B2 (en) 2002-09-06 2002-09-06 Aircraft multi-function wire and insulation tester
PCT/US2003/026481 WO2004023673A1 (en) 2002-09-06 2003-08-22 Aircraft multi-function wire and insulation tester

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006518030A true JP2006518030A (ja) 2006-08-03
JP4166755B2 JP4166755B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=31977671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004534319A Expired - Fee Related JP4166755B2 (ja) 2002-09-06 2003-08-22 航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6954076B2 (ja)
EP (1) EP1547270A4 (ja)
JP (1) JP4166755B2 (ja)
AU (1) AU2003260040A1 (ja)
BR (1) BR0314032A (ja)
CA (1) CA2496734A1 (ja)
IL (1) IL167023A (ja)
TW (1) TWI228598B (ja)
WO (1) WO2004023673A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345465A (ja) * 2004-05-04 2005-12-15 General Electric Co <Ge> 配線診断のための低電流ac部分放電診断システム
JP2008089536A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Mitsubishi Electric Corp 集積回路装置の接続検査装置
JP2009529698A (ja) * 2007-04-20 2009-08-20 ヴェリジー(シンガポール) プライベート リミテッド 時間領域反射応答情報を取得する装置、方法、およびコンピュータプログラム
JP2010517002A (ja) * 2007-01-17 2010-05-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 別の装置に接続されたあるいは接続可能な電気装置における電流リターン・パス完全性を判定する方法
JP2013069974A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 System Jd:Kk 太陽電池アレイの検査装置

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7307986B2 (en) * 2002-02-04 2007-12-11 Intel Corporation State record processing
US7031856B2 (en) * 2003-02-05 2006-04-18 Northrop Grumman Corporation Automatic wire dielectric analyzer
US7512503B2 (en) 2003-05-12 2009-03-31 Simmonds Precision Products, Inc. Wire fault detection
US7139668B2 (en) * 2003-05-12 2006-11-21 Simmonds Precision Products, Inc. Wire event detection
US7106071B2 (en) * 2003-06-11 2006-09-12 Broadcom Corporation Cable diagnostics using time domain reflectometry and applications using the same
US7164274B2 (en) * 2003-06-11 2007-01-16 Broadcom Corporation Cable diagnostics using time domain reflectometry and applications using the same
US20060025939A1 (en) * 2004-07-29 2006-02-02 Rogovin Daniel N Method and system for identifying damage to a wire
US7368919B2 (en) * 2004-09-02 2008-05-06 Ziota Technology Inc. Wireless portable automated harness scanner system and method therefor
US7130032B2 (en) * 2005-03-11 2006-10-31 Northrop Grumman Corporation Alternate test method for RF cable testing to avoid long test cables
US20070030014A1 (en) * 2005-08-03 2007-02-08 Harshang Pandya Multi-jack cable adapter for multi-cable testing and alien cross-talk cable testing
US20080180107A1 (en) * 2006-11-15 2008-07-31 Production Resource Group L.L.C Cable tester for stage lighting environment
US8022711B2 (en) * 2008-12-17 2011-09-20 Hamilton Sundstrand Corporation Wire fault locating in distributed power systems
DE102009021986A1 (de) * 2009-05-19 2010-11-25 KMT Külzer Medizintechnik GmbH Testvorrichtung für eine Ultraschallsonde, Ultraschallmessvorrichtung und Verfahren zum Testen einer Ultraschallsonde
FR2964748B1 (fr) * 2010-09-15 2012-09-07 Airbus Operations Sas Procede et architecture de detection d'anomalies electriques par reflectometrie
CN102435793B (zh) * 2011-10-18 2013-09-25 中国民航大学 适用于航空电缆反射测量的智能转接装置
US10310006B2 (en) * 2013-03-15 2019-06-04 Hubbell Incorporated DC high potential insulation breakdown test system and method
CA2852080C (en) * 2013-05-22 2018-02-20 Air China Limited Test apparatus and test method based on dfdau
US10345352B2 (en) * 2014-04-02 2019-07-09 Sikorsky Aircraft Corporation System and method for health monitoring of electrical systems
US20150331031A1 (en) * 2014-05-14 2015-11-19 Airbus (S.A.S) Methods, systems, and computer readable media for detecting and locating one or more wiring defect in dedicated aircraft systems
US11428724B2 (en) * 2014-09-24 2022-08-30 Kinney Industries, Inc. Testing systems and methods
EP3032270A1 (en) * 2014-12-12 2016-06-15 Airbus Defence and Space, S.A. Method and system for performing electrical tests to complex devices
FR3035290B1 (fr) * 2015-04-16 2018-11-30 Airbus Operations Carte electronique et systeme d'acquisition et de generation de signaux correspondant, comprenant un ou des commutateurs matriciels numeriques programmables
DE102016210601A1 (de) * 2016-06-15 2017-12-21 Leoni Kabel Gmbh Verfahren zur Überwachung einer Leitung und Messanordnung mit einer Leitung
CN106154127B (zh) * 2016-06-27 2019-04-19 成都蓉盛达系统工程技术有限公司 线束绝缘耐压快速测试方法
US10359464B2 (en) * 2017-09-18 2019-07-23 Biosense Webster (Israel) Ltd. Cable and associated continuity monitoring system and method
CN109541267B (zh) * 2018-12-05 2021-02-09 金华送变电工程有限公司 一种绝缘绳和绝缘杆的耐压试验装置
CN111693861B (zh) * 2020-06-24 2022-08-05 中电科思仪科技股份有限公司 一种开关矩阵通道故障诊断方法及系统
CN111830376A (zh) * 2020-07-14 2020-10-27 北京航天新立科技有限公司 一种配电器综合检测平台
CN113514780B (zh) * 2021-06-07 2023-01-24 哈尔滨工业大学 一种用于卫星整星低频电缆的测试系统以及测试方法
US20230296015A1 (en) * 2022-03-21 2023-09-21 Aramco Overseas Company Uk Ltd Advanced diagnostics and control system for artificial lift systems
CN116859894B (zh) * 2023-08-08 2024-04-02 南京航空航天大学 基于多代理技术的直升机内部电子调节器的自动测试方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5128619A (en) * 1989-04-03 1992-07-07 Bjork Roger A System and method of determining cable characteristics
US5352984A (en) * 1992-11-04 1994-10-04 Cable Repair Systems Corporation Fault and splice finding system and method
US5479610A (en) * 1993-11-01 1995-12-26 Northrop Grumman Corporation System interface fault isolator test set
US5530367A (en) * 1995-01-06 1996-06-25 Fluke Corporaton Pulse based cable attenuation measurement system
US5744967A (en) * 1995-08-24 1998-04-28 Sorensen; Brent A. Apparatus for detecting intermittent and continuous faults in multiple conductor wiring and terminations for electronic systems
JP3397957B2 (ja) * 1996-01-10 2003-04-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの故障位置検出方法及び同方法に用いるワイヤーハーネス
JP2000514967A (ja) * 1996-07-10 2000-11-07 レクロイ・コーポレーション ローカル・エリア・ネットワークにおける端末を特徴づける方法およびそのシステム
GB9620288D0 (en) * 1996-09-28 1996-11-13 Univ Strathclyde Automatic fault location in cabling systems
US6195614B1 (en) * 1997-06-02 2001-02-27 Tektronix, Inc. Method of characterizing events in acquired waveform data from a metallic transmission cable
US5977773A (en) * 1997-08-15 1999-11-02 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Non-intrusive impedance-based cable tester
US6285195B1 (en) * 1998-03-16 2001-09-04 David Needle Time domain reflectometry apparatus and method
US6389109B1 (en) * 1998-11-03 2002-05-14 Teradyne, Inc. Fault conditions affecting high speed data services
ATE222369T1 (de) * 1999-04-01 2002-08-15 Advantest Europ Gmbh System und verfahren zur prüfhalterungscharakterisierung
US6177801B1 (en) * 1999-04-21 2001-01-23 Sunrise Telecom, Inc. Detection of bridge tap using frequency domain analysis
US6442498B1 (en) * 1999-06-15 2002-08-27 Henrick Youval Krigel Apparatus and method for determining the integrity of cables and wiring harnesses
CA2281208A1 (en) * 1999-08-31 2001-02-28 Nortel Networks Corporation Single-ended subscriber loop qualification for xdsl service
US6341159B1 (en) * 2000-02-18 2002-01-22 Harris Corporation Extrapolation of location and amplitude of noise sources on telecommunication wireline from ended access point
US6686746B2 (en) * 2001-01-31 2004-02-03 Cm Technologies Corporation Method and apparatus for monitoring integrity of wires or electrical cables

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345465A (ja) * 2004-05-04 2005-12-15 General Electric Co <Ge> 配線診断のための低電流ac部分放電診断システム
JP2008089536A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Mitsubishi Electric Corp 集積回路装置の接続検査装置
JP2010517002A (ja) * 2007-01-17 2010-05-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 別の装置に接続されたあるいは接続可能な電気装置における電流リターン・パス完全性を判定する方法
JP4639263B2 (ja) * 2007-01-17 2011-02-23 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 別の装置に接続されたあるいは接続可能な電気装置における電流リターン・パス完全性を判定する方法
US9134364B2 (en) 2007-01-17 2015-09-15 International Business Machines Corporation Determining the current return path integrity in an electric device connected or connectable to a further device
US9304158B2 (en) 2007-01-17 2016-04-05 International Business Machines Corporation Determining the current return path integrity in an electric device connected or connectable to a further device
US9581631B2 (en) 2007-01-17 2017-02-28 International Business Machines Corporation Determining the current return path integrity in an electric device connected or connectable to a further device
US9891256B2 (en) 2007-01-17 2018-02-13 International Business Machines Corporation Determining the current return path integrity in an electric device connected or connectable to a further device
JP2009529698A (ja) * 2007-04-20 2009-08-20 ヴェリジー(シンガポール) プライベート リミテッド 時間領域反射応答情報を取得する装置、方法、およびコンピュータプログラム
JP2013069974A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 System Jd:Kk 太陽電池アレイの検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
AU2003260040A1 (en) 2004-03-29
TW200405018A (en) 2004-04-01
EP1547270A1 (en) 2005-06-29
EP1547270A4 (en) 2006-07-19
TWI228598B (en) 2005-03-01
US20040046570A1 (en) 2004-03-11
WO2004023673A1 (en) 2004-03-18
CA2496734A1 (en) 2004-03-18
US6954076B2 (en) 2005-10-11
BR0314032A (pt) 2005-07-05
JP4166755B2 (ja) 2008-10-15
IL167023A (en) 2009-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166755B2 (ja) 航空機用の多機能なワイヤー及び絶縁テスター
US5629628A (en) Instrument and method for testing local area network cables
KR100796171B1 (ko) 접촉식 싱글사이드 프로브와 이를 이용한 도선의 단선 및단락 검사장치 및 그 방법
TWI488188B (zh) 測試模擬電路
US6160405A (en) Method and apparatus for remotely changing signal characteristics of a signal generator
JP2004529370A (ja) 障害検出システムとその方法
JP2001289909A (ja) 半導体集積回路の故障解析方法および故障解析装置
US9891256B2 (en) Determining the current return path integrity in an electric device connected or connectable to a further device
US6686746B2 (en) Method and apparatus for monitoring integrity of wires or electrical cables
US4651084A (en) Fault test apparatus for conductors of multiconductor cable
US6781381B2 (en) Electric arc synthesis for arc detector testing and method for arc testing
US4812752A (en) Open finder
EP0503183B1 (en) Instrument with continuity capture feature
US7132845B1 (en) FA tool using conductor model
JP4676078B2 (ja) 多芯ケーブル検査方法および多芯ケーブル検査装置
KR20080043430A (ko) 케이블 오류 검사 장치 및 방법
US20220236325A1 (en) Device interface board compliance testing using impedance response profiling
JP4314096B2 (ja) 半導体集積回路検査装置および半導体集積回路検査方法
US4785235A (en) Shorts testing technique reducing phantom shorts problems
JP4810058B2 (ja) 多極端子のショート検出方法及びショート検出システム
US6815969B2 (en) Semiconductor inspection device capable of performing various inspections on a semiconductor device
EP3531147A1 (en) Electrical testing apparatus for spintronic devices
JP3978269B2 (ja) プリント回路板の試験方法
CN109101380B (zh) 一种i2c信号质量的检测方法及设备
KR20010061435A (ko) 다중심선케이블점검장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071031

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350