JP2006513997A - アミノ化イソフラボノイド誘導体およびその使用 - Google Patents

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Abstract

イソフラボンおよびイソフラボン環構造の4−ケト基をアミノ化することによって合成されるアミノ化されたイソフラボノイド、同上を含んでいる製薬組成物、ならびに治療薬としてのその使用。

Description

本発明は、一般に、イソフラボンおよびイソフラバノン環構造の4−ケト基の窒素置換に基づいたアミノ化イソフラボノイド誘導体に関する。さらに、本発明は、アミノ化イソフラボノイド誘導体の合成、それを含む組成物、および治療薬としてのそれの使用に関する。
天然に存在する植物イソフラボンは、ヒト細胞に及ぼす、酸化防止を含む広範囲にわたる基本的な生物学的効果、および多種多様な酵素および信号伝達メカニズムの上方制御および下方制御を持つと知られている。ヒト癌細胞の有糸分裂停止と細胞毒性、増大した毛細血管透過性、増大した細胞粘着力、血管弛緩剤への血管平滑筋細胞の増大した応答ならびにエストロゲンレセプターのアゴニズムは、天然に存在するイソフラボノイドの生物学的影響に対する動物細胞の反応の数例である。
月経前症候群のような閉経前の症状、子宮内膜症、子宮フィブロイド、高脂血症、心臓血管疾患、骨粗鬆症および老人性痴呆のような更年期の症状、アルコール中毒、前立腺肥大症ならびに前立腺癌、乳癌および大腸癌のような癌の治療および予防を含む、これらの生物学的効果の結果としての治療上の利益の範囲が確認されてきた(特許文献1〜14参照)。
700種以上の異なる天然に生成するイソフラボンが記載されているが、ヒトを含む動物において治療上の潜在的利益を持つと確認されているのは少数である。これらは、ダイゼイン、ゲニステイン、ホルモノネチン、ビオカニン、およびグリシテインを含む。これらおよびあらゆる天然に産生するイソフラボンは、遊離状態か、または、より高い確率では、炭化水素成分(配糖体)と結合して、のいずれかで単量体の形として、自然界に発見される。イソフラボンは、それが生物学上活性になる前に、この成分から切り離されなければならない。
天然に産する植物イソフラボン類に関連した構造をもつ多くの化合物もまた、ヒトを含む動物に潜在的治療的利益を含む生物学的特性を持つと記載されている。これらは、腸内細菌叢による細菌性発酵によって生じた植物イソフラボン類の自然に生成する代謝産物である化合物を含み、エクオール(equol)およびO−脱メチルアンゴレンシンのような化合物を包含する(特許文献15〜18参照)。閉経後骨粗鬆症の治療のために開発されている、合成イソフラボノイド イプリフラボン(特許文献19参照)および広範囲にわたる合成イソフラボノイド類似物(特許文献20参照)もまたこのグループに含まれる。
国際公開第93/23069号パンフレット 国際公開第96/10341パンフレット 米国特許第5424331明細書 特開昭第62−106017号公報 特開昭第62−106016号公報 米国特許第5516528号明細書 特開昭第62−106016A2号公報 特開昭第62−106017A2号公報 特開昭第61−246124号公報 国際公開第98/50026号パンフレット 国際公開第99/43335号パンフレット 国際公開第00/49009号パンフレット 国際公開第00/644438号パンフレット 国際公開第99/48496号パンフレット 国際公開第93/23069号パンフレット 国際公開第98/08503号パンフレット 国際公開第01/17986号パンフレット 国際公開第00/66576号パンフレット 国際公開第91/14429号パンフレット 国際公開第98/08503号パンフレット
イソフラボノイド化合物およびその誘導体に関するかなりの研究および蓄えられた知識にもかかわらず、治療上有用なイソフラボノイド化合物およびそれらの活性の周辺領域は、まだ理解されていない。さらに、いろいろな病気および障害のための治療、予防、改善、防御および/または阻止のための、新しい、改善された、または、少なくとも代わりとなりうる有効薬剤が引き続き求められている。
したがって、動物、特にヒトの健康および幸福にとって重要な生理学的性質を示す新世代化合物に対する、そして、これらの特性を病気の治療、改善および予防のために利用する新しい方法を見つける、必要性がある。
驚くべきことに、本発明者らは、アミノ化したイソフラブ−4−オンおよびイソフラバン−4−オン化合物に基づく、分子の新しいクラスを発見した。特に、本発明のアミノ化イソフラボノイド化合物は、イソフラブ−4−オンとイソフラバン−4−オンの、イミン、ヒドラゾン、セミカルバゾン、アジン、オキシムおよびアミン誘導体に関する。現在、これらが誘導されうるアミノ化されていないイソフラブ−4−オンとイソフラバン−4−オン化合物について現在知られていることを考慮しても、本発明の化合物の活性は、驚くべきであり、全く予想外である。
このようにして、本発明の一態様に従えば、一般式(I)の化合物が提供される:
Figure 2006513997
式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、個別に、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)H、OC(O)R9、OS(O)R9、OSi(R103、C(O)R11、CO212、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、チオ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロまたはハロであり、あるいは、
置換基R23およびR4のいずれかの2個は、それらが結合している炭素原子とともに、環式アルキル、環式ヘテロアルキル、アリールまたはヘテロアリール構造を形成し、
9は、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、
10は、個別に、水素、アルキルまたはアリールであり、
11は、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルキルまたはアミノ酸であり、
12は、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、
Xは、O、NR12またはSであり、
Zは、R13、NR1415、NR3CONR1415、N=CR1617またはOR13であり、
13、R14およびR15は、個別に、水素、アミノ、チオ、ニトロ、シアノ、または、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、あるいは、
置換基R14およびR15は、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換された環式ヘテロアルキルまたは複素環式芳香族構造を形成し、
16およびR17は、個別に、水素、アミノ、チオ、ニトロ、シアノ、または、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、あるいは、
置換基R16およびR17は、それらが結合している炭素原子と共に、任意に置換されたイソフラボノイド環構造を形成し、
あるいは、XがNR12であるとき、置換基R12は、R8とXがそれらが結合している炭素原子とともに下記の構造の一つを形成する、結合手であることができ、
Figure 2006513997
ここで、Yは、
Figure 2006513997
であり、式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびZは、上に定義されている通りであり、
記号「−−−」は単結合または二重結合を示し、
該化合物は、その薬学上許容される塩および誘導体を含む。
本発明の別の態様によれば、式(X)の化合物の4−ケト基を反応させる工程を含む式(I)の化合物の調製方法が提供される:
Figure 2006513997
式中、
1、R2、R3,R4、R5、R6、R7、R8およびXは、上で定義した通りであり、
記号「−−−」は、アミノ化剤との単結合または二重結合を示す。
驚くべきことに、本発明者らは、一般式(I)のアミノ化イソフラボノイド誘導体が動物細胞における分子目標の範囲の制御において特別の有用性および効果を持つこと、そして、これらの分子目標が、細胞の増殖、分化、移動および死のような、重大な細胞過程の基本となる信号伝達プロセスに密接に関与していることを発見した。
本発明のアミノ化された化合物は、動物細胞の中での多種多様な信号伝達プロセスを制御していること、そして、これらの信号伝達プロセスは全動物細胞の生存と機能に不可欠である、広範囲の機能に関係していることが分かった。したがって、これらの化合物は、ヒトを含む動物において広範囲でかつ重要な健康上の利点を持っており、特に、重要でかつよくあるヒトの病気、障害および機能を予防し、治療する可能性を持っている。
本発明の特別な利点は、(a)該化合物によって対象とされる信号伝達プロセスの大きな範囲、(b)これらの種々のプロセスの制御は、いくつかのプロセスの上方制御および他のプロセスの下方制御を含むという事実、および(c)信号伝達プロセスに及ぼすそのような幅広い、様々な影響がまた、代謝とステロイド生成の基本となる一連の重要な酵素に及ぼす独立した影響に伴われることにある。
したがって、本発明の別の態様によれば、病気または障害の治療、予防または改善のための方法が提供され、その方法は、対象者への、式(I)の1種以上の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体の治療的に有効な量を投与する段階を含む。
特に、本発明は、異常な細胞生存、異常な細胞増殖、異常な細胞移動、異常な脈管形成、異常なエストロゲン/アンドロゲン平衡、機能障害性のまたは異常なステロイド生成、血管壁内の退行性変化を含む変性、炎症ならびに免疫学的なアンバランスと関連した病気の治療、予防または改善のための方法を提供し、それは、任意に担体および/または添加物とともに、式(I)の一種以上の化合物、または、その薬学上許容される塩または誘導体を対象者に投与することを含む。
本発明の別の態様に従えば、任意に担体または添加物とともに、式(I)の1種以上の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体と、異常な生存志向性の(prosurvival)表現型を示す細胞を接触させることを含む、前記細胞においてアポトーシスを誘発する方法が提供される。
本発明の別の態様に従えば、任意に担体または添加物とともに、式(I)の1種の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体と、異常な細胞移動表現型を持つ細胞を接触させることを含む、前記細胞の移動を禁止する方法が提供される。
本発明の別の態様に従えば、任意に担体または添加物とともに、式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体と、異常な脈管形成性の表現型を示す組織を接触させることを含む、前記組織において脈管形成を阻害する方法が提供される。
本発明の別の態様に従えば、腫瘍を患っている哺乳動物の癌組織における腫瘍性の発症が遅らされるか、または抑制されるように、式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体を、前記癌組織との接触に至らせる段階を含む、哺乳類の癌の治療、予防または改善のための方法が提供される。
本発明の別の態様に従えば、病気または障害の治療のための薬物の製造において、式(I)の1種以上の化合物または薬学上許容される塩または誘導体の使用が提供される。
本発明の別の態様に従えば、病気または障害の治療、予防または改善の薬剤であって、それが、式(I)の1種以上の化合物、または、薬学上許容される塩またはその誘導体を含む薬剤が提供される。
本発明の別の態様に従えば、1種以上の薬学上の担体、添加物、補助剤および/または希釈剤とともに、式(I)の1種以上の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体を含む、薬剤組成物が提供される。
本発明の別の態様に従えば、式(I)の1種以上の化合物またはその薬学上許容される塩または誘導体を含む、飲料または食品が提供される。
特に好ましい実施態様においては、本発明のアミノ化された化合物は、以下の治療的活性を示す:
1.信号伝達阻害、細胞周期制御およびアポトーシス誘発による直接的抗癌作用。
2.COX阻害による癌の発症および増殖の防止。
3.特定5’アルファレダクターゼ阻害による癌の発症および増殖の防止。
4.抗炎症性効果。
本発明のこれらおよび他の態様は、添付の図面と共に、あとに続く説明および特許請求の範囲から明白になるであろう。
文脈が別のことを要求しない限り、この明細書および特許請求の範囲を通して、単語「含む(comprise)」、および“comprises”または“comprising”のような変化形は、いかなる他の整数もしくは段階(工程)、または整数もしくは段階の群を除外することなく、記述した整数もしくは段階または整数もしくは段階の群の包含を意味すると理解される。
本発明のアミノ化された化合物は、イソフラボン化合物およびその誘導体に基づく。本明細書に使用するとき、用語「イソフラボン」は、1,2−ジフェニルプロパン構造に基づくピラン環からペンダント フェニル基を持つ環縮合ベンゾピラン分子を含むよう、広く受け取られるべきである。したがって、通常、イソフラボン、イソフラベン、イソフラバン、イソフラバノン、イソフラバノールなどと称される化合物の種類は、本明細書において、一般的にイソフラボン、イソフラボン誘導体、あるいはイソフラボノイド分子、化合物または誘導体として参照される。
用語「アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二級ブチル、第三級ブチル、ペンチル、シクロペンチル、などのような、1〜10個の、好ましくは1〜6個の炭素原子の、直鎖、分枝鎖、そして、環式(5個以上の炭素原子の場合)の飽和アルキル基を含むと受け取られる。アルキル基は、より好ましくはメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。アルキル基は、1個以上のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、カルボキシル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜C4−アルキル)−アミノカルボニル、ヒドロキシル、C1〜C4−アルコキシ、ホルミルオキシ、C1〜C4−アルキル−カルボニルオキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C3〜C6−シクロアルキル、またはフェニルによって任意に置換されうる。
用語「アルケニル」は、エテニル、l−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、2−メチル−1−ペオペニル、2−メチル−2−プロペニルなどのような、少なくとも1個の二重結合をもつ、2〜10個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子の、直鎖、分枝状鎖および環式(5個以上の炭素原子)の炭化水素を含むように受け取られる。アルケニル基は、より好ましくは、エテニル、1−プロペニルまたは2−プロペニルである。アルケニル基は、任意に、1個以上のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、カルボキシル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキルアミノ−カルボニル、ジ(C1〜C4−アルキル−アミノカルボニル、ヒドロキシル、C1〜C4−アルコキシ、ホルミルオキシ、C1〜C4−アルキル−カルボニルオキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C3〜C6−シクロアルキル、または、フェニルによって置換されうる。
用語「アルキニル」は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニルなどのような、少なくとも1個の三重結合をもつ、2〜10個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子の、直鎖および分枝状鎖炭化水素のいずれをも含むように受け取られる。
アルキニル基は、より好ましくは、エチニル、1−プロピニルまたは2−プロピニルである。アルキニル基は、任意に、1個以上の、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、カルボキシル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキルアミノ−カルボニル、ジ(C1〜C4−アルキル)−アミノカルボニル、ヒドロキシル、C1〜C4−アルコキシ、ホルミルオキシ、C1〜C4−アルキル−カルボニルオキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C3〜C6−シクロアルキル、またはフェニルによって置換されうる。
用語「アリール」は、フェニル、ビフェニルおよびナフチルを含むように受け取られ、1個以上のC1〜C4−アルキル、ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、カルボニル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキルカルボニルオキシ、ニトロまたはハロによって任意に置換されうる。
用語「ヘテロアリール」は、環内に少なくとも1個の酸素、硫黄または窒素を含む五員環および六員環を含むと受け取られ、その環は、フリル、ピリジル、ピリミジル、チエニル、イミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリル、イソキノリル、プリニル、モルホリニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピロリル、キサンチニル、プリン、チミン、シトシン、ウラシルおよびイソオキサゾリルを含む(しかしこれらに限定されない)他のアリールまたはヘテロアリール環に任意に縮合することができる。複素環式芳香族化合物群は、任意に、1個以上のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、カルボキシル、ニトロ、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキルアミノ−カルボニル、ジ−(C1〜C4−アルキル)−アミノ−カルボニル、ヒドロキシル、C1〜C4−アルコキシ、ホルミルオキシ、C1〜C4−アルキル−カルボニルオキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C3〜C6−シクロアルキルまたはフェニルによって置換されうる。複素環式芳香族化合物は、要望どおりに、部分的に、または完全に水素化されることができる。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロル、ブロモおよびヨ−ド、好ましくはフルオロおよびクロル、より好ましくはフルオロを含むと受け取られる。たとえば「ハロアルキル」への言及は、モノハロゲン化、ジハロゲン化および過ハロゲン化アルキル基を含む。好ましいハロアルキル基は、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルである。
任意に置換された基は、1個以上の水素が個別にヒドロキシ、アルコキシ、アシル、チオ、アルキルチオ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロまたはカルボキシと置換された、それらの基である。
本発明者らは、アミノ化イソフラボノイド誘導体に基づいた分子の新しいクラスを発見した。本発明は、窒素にベースを置いた部分による、イソフラボンおよびイソフラバノン化合物の4−ケト基の置換に関する。特に、アミノ化されたイソフラボン誘導体は、一般式(II)〜(VIII)によって表されるような、イミン、ヒドラゾン、セミカルバゾン、アジンおよびオキシムに関する:
Figure 2006513997
Figure 2006513997
式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、個別に、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、OS(O)R9、アルキル、アリール、アリールアルキル、チオ、アルキルチオ、ブロモ、クロロまたはフルオロであり、
9は、アルキル、フルオロアルキルまたはアリールアルキルであり、
13、R14およびR15は、個別に、水素、アミノ、シアノ、チオ、ニトロ、または、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、アシル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、あるいは、
置換基R14およびR15は、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換された環式ヘテロアルキルまたは複素環式芳香族構造を形成し、
16およびR17は、個別に、水素、アミノ、シアノ、チオ、ニトロ、または、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、アシル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、あるいは、
置換基R16およびR17は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、任意に置換されたイソフラボノイド環構造を形成し、
記号「−−−」は、単結合または二重結合を示す。
より好ましくは、それらは、以下の置換基を持ち、式中、
1は、水素であり、
2、R3、R5、R6およびR8は、個別に、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、アルキル、アリールまたはアリールアルキルであり、
4およびR7は、個別に、ヒドロキシ、OR9またはOC(O)R9であり、
9は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはトリフルオロメチルであり、
13、R14およびR15は、個別に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、または任意に置換されたフェニル、ナフチルまたはベンジルであり、あるいは、置換基R14およびR15は、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換された環式ヘテロアルキルまたは複素環式芳香族構造を形成し、
16およびR17は、個別に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチルまたは任意に置換されたフェニル、ナフチルまたはベンジルであり、あるいは、置換基R16およびR17は、それらが結合している炭素原子と共に、任意に置換されたイソフラボノイド環構造を形成し、
記号「−−−」は、単結合または二重結合を示す。
最も好ましくは、それらは以下の置換基を持ち、式中、
1は水素であり、
2、R3、R5、R6およびR8は、個別に、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9またはメチルであり、
4およびR7は、個別に、ヒドロキシ、OR9またはOC(O)R9であり、
9は、メチルであり、
13は、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、フェニル、クロロフェニル、ニトロフェニル、トルイル、ナフチル、ベンジル、クロロベンジル、ニトロベンジルまたはメチルベンジルであり、
14は水素であり、そして、
15は、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、フェニル、クロロフェニル、ニトロフェニル、トルイル、ナフチル、ベンジル、クロロベンジル、ニトロベンジルまたはメチルベンジルであり、あるいは、置換基R14とR15は、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換された環式ヘテロアルキルまたは複素環式芳香族構造を形成し、
16およびR17は、個別に、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、フェニル、クロロフェニル、ニトロフェニル、トルイル、ナフチル、ベンジル、クロロベンジル、ニトロベンジルまたはメチルベンジルであり、あるいは、置換基R16とR17は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、任意に置換されたイソフラボノイド環構造を形成し、記号「−−−」は単結合を示す。
最も好ましくは、式(I)の新規なアミノ化イソフラボノイドは、以下のような、化合物1〜化合物14である:
Figure 2006513997
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本発明の化合物は、酸付加塩、アニオン性塩および両性イオン性塩のような、全ての塩類を含み、特に薬学上許容される塩類を含む。
当業者に知られている化学官能基保護、脱保護、シントンおよび他の技術は、本発明の化合物およびそれらの出発物質の合成において支援するのに適している場合は使われうる。
本発明の好ましい化合物は、また、生体内でイソフラボンまたは脱離基が付いている誘導体分子から切断されうる、生理的に開裂可能な脱離基をもつ全ての誘導体を含む。該脱離基は、アシル、リン酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩を含み、好ましくは、モノ、ジ、および過アシルオキシ置換化合物であり、そこでは、1個以上のペンダント ヒドロキシ基は、アシル基、好ましくはアセチル基によって保護されている。一般的に、アシルオキシ置換イソフラボンおよびその誘導体は、対応するヒドロキシ置換化合物に容易に開裂することができる。そのうえ、本発明のイソフラボン化合物および誘導体の官能基の保護は、たとえば、T.W.グリーン(T. W. Greene)著『有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)』、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)、ニューヨーク、1981年)に記載されているように、当技術においてよく確立された方法によって行なうことができる。
本発明に従った使用のために考えられる、もっとも好ましいイソフラボンとイソフラバノン出発物質は、ホルモノネチン、ビオカニン、ゲニステイン、ダイゼインおよびエクオール、ならびにそれらの機能的誘導体、同等物または類似物を含む。同じように重要な化合物は、ジヒドロダイゼイン、シス−、およびトランス−テトラヒドロダイゼイン、およびデヒドロエクオール、ならびにその誘導体およびプロドラッグを含むイソフラボン代謝産物である。
特定のイソフラボンの化学的かつ機能的同等物は、イソフラボンの一つ以上の機能的な活動を示す分子として理解されなければならず、化学的に合成されること、または天然物スクリーニングのようなスクリーニングプロセスによって同定されることのような、あらゆる出所から誘導されうる。
用語「薬学上許容される塩」は、電荷をもち、たとえば塩中の対カチオンまたは対アニオンとして、薬剤に関連して投与することのできる、有機または無機成分を指す。薬学上許容される陽イオンは、当業者に周知であり、ナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛および第四級アミンを含むが、それらに限定されない。薬学上許容される陰イオンは当業者に周知であり、塩素イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン、重炭酸イオンおよび炭酸イオンを含むが、それらに限定されない。
用語「薬学上許容される誘導体」または「プロドラッグ」は、レシピエントへの投与と同時に、直接または間接的に、親化合物または代謝産物を供することができる、あるいはそれ自体活性を示す、活性化合物の誘導体を指す。
本明細書に使われるとき、用語「治療」、「予防(prophylaxis)」または「阻止(prevention)」、「改善」などはそれらの最も幅広い文脈において考慮されなければならない。特に、用語「治療」は、動物が完全な回復まで処置されることを必ずしも意味しない。したがって、「治療」は、特定の状態の症状または過酷さの改善、または予防すること、または、特定の状態を進展させる危険を別な形で減らすことを含む。
本発明による治療的処置において必要とされる式(I)の1種以上の化合物の量は、種々の要因に依存し、それは、特定のアプリケーション、使用される特定の化合物の性質、扱われる状態、投与の方法および患者の状態を含む。式(I)の化合物は、従来行なわれている方法および量で投与されうる。たとえば、グッドマン(Goodman)およびギルマン(Gilman)著『治療法の薬理学的基礎(The pharmacological basis of therapeutics)』第7版(1985年)参照。上で示されているように、利用される特定の投薬量は、扱われている状態、対象者の状態、投与のルートおよび他のよく知られた要因に依存する。一般に、患者当りの1日量が0.1mg〜5gの範囲にあり、典型的には0.5mg〜1gであり、好ましくは、50mg〜200mgである。投与の期間は、処置される、または軽減される状態の過酷さに依存して、1週間ないし何ヶ月もの期間、必要に応じて多年にわたって、1回量を毎日又は1日おきに1回から毎日2回または3回の範囲にある。さらに、すべての特定の対象者に対して、特定の投薬計画が、個々の必要性および調合品の投与を管理または監督している人の専門的判断にしたがって期間中調整されなければならないことは理解されるであろう。活性化合物による比較的短期間の処置は、血管形成術又は手術によって治療されることができない冠状動脈疾患病巣の安定化または縮小を引き起こすのに用いることができる。長期間治療は、高リスク患者における進行病巣の進展を防ぐために使用することができる。
本明細書に記載された治療上の徴候の処置のための薬剤組成物の生産は、通常、当技術において周知の、1種以上の薬学上または獣医学上許容される担体または添加物とともに、本発明の化合物(以後、便宜のために「活性化合物」と称する)の混合によって調製される。
担体は、もちろん、処方中の他のどの成分とも適合するという意味で許容可能でなければならないし、対象者に対して有害であってはならない。該担体または添加物は、固体または液体、あるいはその両方でありえ、そして、好ましくは、活性化合物の100重量%まで、好ましくは活性化合物の0.5%〜59重量%を含むことができる化合物を、ユニットドーズ(たとえば錠剤)として処方される。本発明の処方に1種以上の活性化合物を組込むことができ、それは、任意に1種以上の副成分を含み、本質的に成分の混合からなる薬剤学の周知の技術のいずれかによって調製することができる。薬剤組成における活性化合物の好ましい濃度は、該薬剤の吸収、分配、不活性化および排泄率、ならびに当業者に知られている他の要因に依存する。
本発明の処方は、経口の、直腸への、眼への、口内の(たとえば、舌下の)、腸管外の(たとえば、皮下の、筋肉内の、皮内の、または、静脈の)、鼻、口、膣または直腸経由の経粘膜投与を含む経皮的投与としての適切な処方、および吸入薬としての適切な処方を含む。ただし、あらゆる所定のケースにおける最も適したルートは、処置されるべき状態の性質および重症度および、使用される特定の活性化合物の性質に依存する。
内服に適した処方は、個別的な単位(たとえば、カプセル、小包、ロゼンジまたは錠剤)で提供され、各々は、活性化合物の予め定められた量を、粉末または顆粒として、水性または非水性液体中の溶液又は懸濁液として、あるいは、水中油または油中水型エマルションとして、含む。そのような処方は、活性化合物および適当な担体(それは、上記したように1種以上の副成分を含むことができる)を会合状態にもたらす段階を含む、薬学の何らかの適した方法によって調製することができる。一般に、本発明の処方は、液状の、または微粉砕した固体の担体とあるいは双方を活性化合物と一様かつ緊密に混合すること、ついで、必要ならば、得られた混合物を、たとえばユニットドーズを作るために、成形することによって調製される。たとえば、錠剤は、任意に1種以上の副成分とともに、活性化合物を含む粉末または顆粒を圧縮するか、または、成形することによって調製することができる。圧縮錠剤は、適した機械で、たとえば、任意に結合剤、潤滑油、非活性の希釈剤及び/又は界面の活性/分散剤と混合した粉末および顆粒のような、自由に流れる化合物を圧縮することによって調製することができる。成形された錠剤は、適した機械で、不活性の液状結合剤で湿らせた粉末状の化合物を形作ることによって作ることができる。
口内(舌下)投与に適した処方は、味をつけたベース(通常蔗糖およびアラビアゴムまたはトラガカントゴム)に活性化合物を含むロゼンジ、および、たとえばゼラチンとグリセリンまたは蔗糖とアラビアゴムのような、不活性基材中に該化合物を含むトローチ、を含む。
眼への投与に適した処方は、眼に許容される担体または希釈剤中に活性化合物を含む液体、ゲル類およびクリームを含む。
非経口的投与に適した本発明の組成物は、都合良くは、活性化合物の無菌の水性製剤を含み、その製剤は、好ましくは、対象とされたレシピエントの血液と等張的である。これらの製剤は、好ましくは、静脈注射で投与される、ただし、投与は、皮下、筋肉内、または、皮内注射によっても達せられる。そのような製剤は、都合良くは、該化合物を水またはグリシン緩衝液と混合し、得られた溶液を無菌にし、血液と等張性にすることによって調製することができる。本発明による注射可能な処方は、一般に0.1%〜60%w/vの活性化合物を含み、0.1ml/分/kgの割合で投与される。
直腸への投与に適した処方は、好ましくは、ユニットドーズ坐薬として提供される。膣への投与に適した処方は、好ましくは、単位用量ペッサリーとして提供される。これらは、該活性化合物を1種以上の従来の固体担体(たとえばカカオ脂)と混合すること、ついで得られた混合物を形作ることによって調製することができる。
皮膚への局所的投与に適した処方または組成物は、好ましくは、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ジェル、スプレー、エアゾールまたは油の形態をとる。使用することのできる担体は、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール類、およびそれらの2個以上の組合せを含む。活性化合物は通常、0.1%〜5%w/w、より具体的には0.5%〜2%w/wの濃度で存在する。そのような組成物の例には、化粧用皮膚クリームがある。
経皮的投与に適した処方は、長い期間の間レシピエントの表皮と緊密に接触したままであるのに適した個別的なパッチとして提供されることができる。そのようなパッチは、適切には、上記活性化合物について、たとえば0.1M〜0.2M濃度の、任意に緩衝された水溶液として、該活性化合物を含む。たとえばL.ブラウン(Brown,L.)ら(1998年)を参照。
経皮的投与に適した処方は、また、イオン電気導入法[たとえば、R.パンチャニュラ(Panchagnula,R.)ら(2000年)を参照]によってもたらされることができ、通常、活性化合物の任意に緩衝された水溶液の形をとることができる。適した処方は、クエン酸塩またはビス/トリス緩衝液(pH 6)またはエタノール/水を含み、0.1M〜0.2Mの有効成分を含む。
吸入に適した処方は、溶液、懸濁液またはエマルションの形のスプレー組成物として提供されることができる。吸入スプレー組成物は、二酸化炭素または亜酸化窒素のような、薬学上許容される噴射剤を更に含むことがある。
活性化合物は、たとえば食品に添加され、混合され、被覆され、結合され、または、違った風に添加されるなどして、食品の形で提供されることもありうる。用語「食品」は、その可能な最も広い意味で使用され、乳製品を含む飲物のような液状調合物およびヘルスバー(health bar)、デザート等々のような他の食品を含む。本発明の化合物を含む食物処方は、標準作業方法によって容易に調製することができる。
治療の方法、使用および組成物は、コンパニオンアニマル(たとえば犬および猫)および家畜動物(たとえば牛、羊、豚および山羊)のような哺乳類を含む、人間または動物、鳥(たとえば鶏、七面鳥、鴨)、水産養殖環境にいる動物を含む海洋動物(たとえば魚、甲殻類および貝類)などへの投与のためにある。
活性化合物またはその薬学上許容される誘導体プロドラッグまたは塩類は、また、望ましい作用を損なわない他の活性物質、あるいは、望ましい作用を補う物質(たとえば抗生物質、抗真菌剤、消炎剤または抗ウイルス性化合物)と、共投与することができる。活性化剤は、組合せまたは相乗的混合において、2種以上のイソフラボンまたはそれらの誘導体を含むことができる。活性化合物は、また、プロブコールおよびニコチン酸のような脂質低下薬、アスピリンのような血小板凝集阻害剤、クマジンのような抗血栓性薬剤、ベラパミル、ジルチアゼムおよびニフェジピンのようなカルシウムチャネル遮断剤、カプトプリルおよびエナラプリルのようなアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤およびプロパノロール、ターブタロールおよびラベタロールのようなβ−遮断薬とともに投与することができる。該化合物は、また、イブプロフェン、インドメタシン、アスピリン、フェノプロフェン、メフェナム酸、フルフェナム酸およびスリンダクのような非ステロイド性消炎剤と組み合わせて、投与することができる。該化合物は、また、コルチコステロイドとともに投与することができる。
共投与は、同時であっても、逐次的であってもよい。同時投与は、同一ユニットドーズ中の化合物によって、あるいは、同時、または、類似した時間に投与された、個々のかつ別個のユニットドーズ中の化合物によって、達せられる。逐次的な投与は、必要に応じたなんらかの順序になっていることができ、そして、通常、第2、すなわち後の活性剤が投与されるとき、特に累積的、すなわち相乗的効果が望ましい場合、第1の、すなわち最初の活性剤の継続する生理作用がなお進行していることを必要とする。
本発明の好ましい合成方法に用いられるイソフラボンとイソフラバノン化合物は、当業者にとって容易に確認可能ないくつもの出所から誘導することができる。好ましくは、イソフラボンは、植物起源からの濃縮物または抽出物の形で得られる。また、当業者は、容易に、適した植物種を認定することができるが、しかし、たとえば、本発明の特定の使用の植物は、マメ科の植物を含む。より望ましくは、イソフラボン抽出物は、ヒヨコマメ、レンチル、インゲン豆、アカツメクサまたはサブタレニアン・クローバー種などから得られる。
イソフラボン抽出物は、当技術において知られている多くの技術によって調製することができる。たとえば、適切なイソフラボン抽出物は、植物起源からの水/有機溶媒抽出によって調製することができる。イソフラボン抽出物が単1の種類の植物の単一の組織またはそれの2種以上の異なる組織の組合せから調製することができることは、認められるであろう。同様に、該抽出物は、2種以上の異なる植物からの組織の不均質な混合物を含む出発物質から調製することができる。
通常、イソフラボン抽出物が植物材料から調製される所では、該材料は小片に粉砕されるか、または切断され、部分的にはより小さい断片に粉砕されるか、または切断されて、水と有機溶媒(たとえば水と混和する有機溶媒)と接触させることができる。あるいは、該植物材料を、なんら前処理なしで水と有機溶媒に接触させる。水対有機溶媒の比率は、通常、1:10〜10:1の範囲にあり、たとえば、同一割合の水と溶媒、または、1%〜30%(v/v)の有機溶媒を含むことができる。あらゆる有機溶媒またはそのような溶媒の混合が使用される。有機溶媒は、好ましくは、C2〜C10、より好ましくはC1〜C4の有機溶媒(たとえばメタノール、クロロホルム、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール、エリトリト、ブタノール、ブタンジオール、アセトニトリル、エチレングリコール、酢酸エチル、グリシドール、グリセロールジヒドロキシアセトン、またはアセトン)である。任意に、水/有機溶媒混合液は、イソフラボングリコシドをアグリコンの形に切断する酵素を含んでもよい。該混合液は、エマルションを作るために、激しく撹拌される。該混合液の温度は、たとえば、環境温度から沸騰温度の範囲である。露出時間は、1時間ないし数週間である。一つの都合のよい抽出期間は、90℃で24時間である。該抽出物は、不溶存植物材料から分離され、有機溶媒は、たとえば蒸留、ロータリエバポレーション、または他の溶剤除去標準工程によって除かれる。得られた、水溶性および非水溶性の成分を含む抽出液は、乾燥するとイソフラボンを含有する抽出液を生成し、それは、本発明にしたがって、1種以上の薬学上許容される担体、添加物および/または補助剤とともに処方される。
前のパラグラフに示された説明にしたがって作られた抽出液は、アグリコン形態のイソフラボン(本明細書においてはイソフラボンと称する)を含む少量の油を含むことがある。このイソフラボン強化油は、イソフラボン比率を調節するためにHPLCにかけられるか、または、それが望ましいイソフラボン比率にあるならば、たとえばシリカの存在下で乾燥され、1種以上の担体、添加物および/または補助剤とともに処方されて、イソフラボンを含む抽出液を与える。あるいは、前記の、少量の油の中に含まれたイソフラボンは、ヘキサン、ヘプタン、オクタンアセトンまたはそのような溶媒の一種以上の混合液のような非水溶性有機溶媒の油への添加によってさらに濃縮される。1例は、油に対しては高い溶解度であるが、イソフラボンに対しては低い溶解度を持つ、ヘキサン80%、アセトン20%w/wである。該油は、有機溶媒に容易に分配し、強化イソフラボンを含む抽出液は溶液から析出する。回収された抽出液は、たとえば50℃〜約120℃のオーブン中で乾燥され、1種以上の薬学上許容される担体、添加物および/または補助剤とともに処方される。
本発明がまた、当技術において周知の確立された合成技術によって、適切な稼働開始イソフラボン、機能的な誘導体、その同等物または類似物の生産を考慮していることは、認められるであろう。たとえば、チャン(Chang)ら(1994年)を参照してほしい、それは、出発物質としての種々のイソフラボンの合成に対する適切な方法を開示している。
他の適当な方法は、たとえば、公開された国際公開第98/08503号パンフレットおよび第00/49009号パンフレットおよびその中に挙げられた参考文献の中に発見され、それらは、参照によってその全部が本明細書に取り入れられている。
細胞機能
全ての細胞機能は、無数の、遠方の細胞から由来する信号(エンドクリン信号)、隣接の細胞からのそれ(パラクリン信号)または同じ細胞内から由来するそれ(オートクリン信号)の制御の下にある。これらの異なる信号は、主に、適切な細胞反応が始まる場所から細胞のゲノム(DNA)を刺激することによって作用する。信号がゲノムに送られるプロセスは、信号伝達として知られている。我々は、これによって、大部分は異なるタンパク質を含む経路を意味する、そこでは、1種のタンパク質の活性化は、他のタンパク質の応答を触媒して、最終的に特定の遺伝子または遺伝子の組合せの書換えをもたらす。ホメオスターシス(これによって、我々は、健康をもたらす細胞、組織および器官の総合的な機能化を意味する)は、連続方式で体細胞に入る、数百の、おそらく数千の、異なる信号の最終成果である。
この信号伝達環境から、信号を、任意に『専門機能』に関連があるものと、細胞が存在し、機能するという基本的な能力に関連するものとに、分けることが可能である。『専門機能』の例は、神経細胞による痛覚、免疫細胞による抗体の産生、肝細胞による無毒化反応、または腎臓細胞による尿の生成である。『基本的な機能』の例は、細胞生存または細胞死、細胞増殖、細胞移行および脈管形成である。細胞が『専門機能』を実行することができるかどうかを制御する鍵は、細胞の『基本的な機能』の制御であることが分かる。
本出願者は、式(I)の化合物が細胞の『基本的な機能』の多くを制御することを発見した。以下は、本発明者が本発明のアミノ化化合物によって制御されると分かった『基本的な機能』の若干の例である。
1.細胞生存/死
分化した機能に反応する能力を含めて、機能し続けるために、細胞は、向生存性信号伝達メカニズムを連続的に活動させる必要がある。向生存性メカニズムは、2種の主要なレベル−−積極的に生き残りを進めるレベル、および積極的に細胞死(アポトーシス)を抑えるレベル−−で作用する。
向生存性メカニズムは、最終生産物が細胞生存を促進する特定の遺伝子の書換えを最終的に引き起こす数多くの異なる信号伝達プロセスを含む。これらの異なるプロセスは、MEK、ERKおよびNFKBのような分子標的を含むが、それらに限定されない。フェノキソジオールが、これらのプロセスの範囲全般に働くと判明した。例として挙げれば、特に一つは、酵素スフィンゴシンキナーゼである。スフィンゴシンキナーゼは、基質スフィンゴシンをスフィンゴシン−1−リン酸塩に燐酸化する。スフィンゴシン−l−リン酸塩は、向生存性メカニズムの重要な刺激物質であり、細胞の伸びた寿命によって特徴づけられた疾病状態の範囲で過剰発現する。アミノ化されたイソフラボノイド誘導体は、スフィンゴシンキナーゼ活性を下方制御する。
アポトーシスは、以下のようないくつかのメカニズムで達成されうる。
(a) そのようなメカニズムの一つは、『死受容因子』として知られているレセプターを含む。これらは、Fas/Mort、TGFおよびTNRFのようなレセプターを含む。レセプターの活性化は、通常、C−フリップのような遮断タンパク質の産生を通して抑制される。アミノ化イソフラボノイド誘導体は、C−フリップの産生を妨げることが判明し、そうする際に、細胞の死を促進する。
(b) 別のメカニズムは、カスパーゼとして知られている蛋白質分解酵素の活性化を含む。一旦活性化されると、これらの酵素は、細胞を自家融解する。アミノ化イソフラボノイド誘導体は、カスパーゼの活動を上方制御することが判明した。
(c) 別のメカニズムは、いろいろな死を志向する因子の産生に導くミトコンドリアの破壊を含む。アミノ化イソフラボノイド誘導体は、ミトコンドリアに対する直接的で新規な影響を通してそのような破壊を促進することが分かった。
アミノ化イソフラボノイド誘導体がいくつかの異なる経路を介して包括的な方法で細胞死を誘発するということが、上記の説明から理解される。そのような幅広く補完的な影響を持つ単一化合物の能力は新規である。しかし、アミノ化イソフラボノイド誘導体が異常な細胞においてだけそのような死志向効果を及ぼすという発見は、かなりの驚きである。
つまり、普通の健康な細胞においては、アミノ化イソフラボノイド誘導体は、これらの調節性プロセスに識別できるような影響を及ぼさない。これらの調節性プロセスの異常な活動を示す細胞は、癌、心臓血管疾患、自己免疫疾患、および免疫学上の、炎症性または過増殖性の要素をもつ病気のような疾病状態に含まれた細胞を含むが、これらに限定されていない。
2.細胞増殖
増殖信号に応じて分裂する能力は、通常の、健康な細胞によって必要とされる、他の基本的な機能である。スフィンゴシン−l−リン酸塩は、細胞の分裂する能力を促進することにおいて重要な役割を演ずるようである。細胞分裂の行為は、以下のようにいくつかの異なる酵素を含む:
(a) 有糸核分裂の前にDNAを組織化することがその仕事である、トポイソメラーゼ(IおよびII)の活性化、
(b) 有糸核分裂の異なるステージを通してゲノムを移動させることがその仕事である、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性化、
(c) CDKの抑制を通して有糸核分裂を妨げることがその仕事である、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤(CDKI)の不活性化。
アミノ化イソフラボノイド誘導体は、驚くべきことに、3種の上記の酵素系、すなわち異常にふるまっている細胞、特に異常な向生存性表現型または異常な細胞増殖を示す細胞の中のトポイソメラーゼII、CKDおよびCDKIを阻害する。
3.細胞移動
移動し、その近隣細胞と相互作用する細胞の能力が健康および病気にとって基本的であることはよく理解されている。スフィンゴシンキナーゼおよびマトリックス−メタロプロテアーゼは、この重要な細胞機能の重要な調整剤である。アミノ化イソフラボノイド誘導体は、ユニークに、これらの酵素系の両方を下方制御し、こうして病的状態の細胞の移動する能力を減少させる。
4.脈管形成
新しい血管を形成する能力は、過形成症と関連した多くの疾病状態に横たわる鍵となる事象であるとよく知られている。スフィンゴシンキナーゼは、この事象の重要な促進剤である。アミノ化イソフラボノイド誘導体は、この酵素を下方制御することによって、脈管形成が病気に関連して起こり、健康な組織においては起こらないとき、それを選択的に弱める。
信号伝達機構におよぼすアミノ化イソフラボノイド誘導体のこれらの広範囲にわたる影響は、広範囲の酵素に及ぼす阻害効果によって驚くほど補足されていて、そのような酵素は、通常信号伝達プロセスの一部ではなく、もっと一般用語での身体の生理学の一部と見なされる。これらの影響はまた、以下を含む:
5.ステロイド生成
アミノ化イソフラボノイド誘導体は、ステロイド生成に含まれるいくつかの酵素を妨げる。これらは、ステロイドデヒドロゲナーゼ、5−α−レダクターゼおよびアロマターゼを含むが、それらに限定されない。当業者は、そのような影響がアンドロゲン、エストロゲンおよびコルチコステロイドを含むステロイドホルモンの産生に顕著なインパクトを及ぼすことを認めるだろう。そのような影響は、胸、卵巣、子宮、子宮内膜、頸部、膣、前立腺およびペニスを含む男性および女性の生殖組織の通常の機能に影響を及ぼすこととして、当業者によって認められるであろう。
要約すると、本発明者らは、驚くべきことに、アミノ化イソフラボノイド誘導体が、一般的な代謝および生理機能、ならびに、細胞生存、細胞増殖、細胞分化、および炎症と免疫のモジュレータへの細胞反応において中心的な役割を演じる信号伝達経路に関係する酵素のユニークな集合を制御することを発見した。この酵素のグループの制御を通して、本発明の化合物は、(a)その病気の原因または病因にかかわりなく、多くの型の病気を予防するか、または、治療する能力、および(b)身体の組織全般の生物学的活性、ならびに病気、年齢、周囲条件の影響および他の薬剤がそれらの活動に影響する方法に影響する能力を持っている。
その上、これらの化合物が、人間の乳がん細胞をアポトーシスを経て、死ぬようにさせることができること、また、高血圧症に拮抗すること、炎症性腸疾患の元となっている免疫学的および炎症的アンバランスを補償すること、I型糖尿病を転換させること、および男性型脱毛症を転換させることができるという多様な効果を有するということを見つけることは、極めて驚くべきことであり、新規なことである。
本発明のアミノ化されたイソフラボノイド誘導体は、以下のような、いろいろな疾病状態および障害の予防および治療で特別の関連を持つことは、容易に認めることができる。
A.増殖信号への異常な反応、異常な細胞増殖、機能障害性アポトーシスおよび異常な移動パターン(転移)と関連する病気および障害。
これらは以下を含む:
1.身体の全組織における、全ての型の癌(悪性化前、良性および悪性)。この点において、該化合物は、抗癌治療の唯一の形として、または、放射線療法および化学療法を含む(しかしこれらに限定されない)抗癌治療の他の形と組み合わせて使用することができる、
2.サルコイドーシス、血管肉腫、カポジ肉腫、ファブリ病を含む(しかしこれらに限定されない)丘疹結節性皮膚障害、
3.乾癬、ボーエン病およびライター症候群を含む(しかしこれらに限定されない)丘疹落屑性皮膚障害、
4.巨赤芽球性疾患、骨髄異形成症候群、真性多血症、血小板増加症および骨髄線維症を含む(しかしこれらに限定されない)骨髄の増殖性障害、
5.前立腺肥大症、子宮内膜症、子宮フィブロイドおよび多嚢胞卵巣疾患を含む(しかしこれらに限定されない)生殖器官の過形成性疾患。
B.異常な脈管形成と関連する疾患および障害
これらは以下を含む:
1.転移癌、乾癬、血管腫および末梢血管拡張症を含む(しかしこれらに限定されない)体内のあらゆる組織にも影響を及ぼす異常な脈管形成と関連する疾患および障害。
C.異常な炎症性/免疫学的反応と関連する疾患および障害
これらは以下を含む:
1.慢性関節リューマチ、腱炎、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、硬化性胆管炎を含む(しかしこれらに限定されない)身体組織のいずれかにある異常な、または、長びいた性状の炎症性反応と関連する疾患および障害、
2.心臓血管疾患(疾患アテローム性動脈硬化症、アテローム、冠状動脈疾患、脳卒中、心筋梗塞、血管形成術後再狭窄、高血圧性血管疾患、悪性高血圧症、閉塞性血栓性血管炎、線維筋性形成異常を包含する)として一般に知られている症候群を含む(しかしこれらに限定されない)血管壁の中の退行性変化と関連する疾患および障害
3.皮膚筋炎および強皮症を含む(しかしこれらに限定されない)異常な免疫学的応答と関連する疾患および障害。
4.H.I.V.または他のウイルス感染性作用因子または細菌感染性作用因子に関連する免疫欠乏、および未成熟または老化に関連する免疫欠乏を含む免疫学的な平衡異常。
D.増殖信号への低下した応答および細胞死の増加した割合を含む、減少した細胞機能と関連する疾患および障害
これらは以下を含む:
1.日光性角化症、光感受性疾患、および皺が寄ることを含む(しかしこれらに限定されない)皮膚の退行性変化によって特徴づけられる光化学作用性傷害、
2.多発性硬化症、I型糖尿病、全身性エリテマートーデスおよび胆汁性肝硬変症を含むが(しかしこれらに限定されない)異常な免疫学的応答によって特徴づけられる自己免疫疾患、
3.パーキンソン病、アルツハイマー病、筋ジストロフィー、ルー・ゲーリック病、運動ニューロン疾患を含む(しかしこれらに限定されない)神経病学的システムの構造の退行性変化によって特徴づけられる神経変性疾患および障害、
4.白内障、黄斑部変性、網膜萎縮を含む(しかしこれらに限定されない)目の内部の退行性変化と関連する疾患および障害。
E.機能障害性または異常なステロイド生成および生殖ホルモン類の機能と関連する疾患および障害
これらは以下を含む:
1.周期的な乳房痛、にきび、月経困難症、子宮フィブロイド、子宮内膜症、卵巣嚢胞、月経前症候群、急性閉経症、骨粗鬆症、老人性痴呆、不妊症を含む(しかしこれらに限定されない)異常なエストロゲン/アンドロゲン平衡と関連する女性の症状、
2.前立腺肥大症、不妊症、女性化乳房症、遺伝性脱毛症および種々の他の型の脱毛症を含む(しかしこれらに限定されない)異常なエストロゲン/アンドロゲン平衡と関連する男性の症状。
本発明のアミノ化イソフラボノイド誘導体に帰せられる生理作用は、特に信号伝達経路、抗癌性適用、抗炎症性活性、および心臓保護剤としての、一般的な領域に関連する。より具体的には、本発明のアミノ化イソフラボノイド誘導体は、特に、信号伝達阻害、細胞周期制御およびアポトーシス誘発を介しての抗癌活性、抗血管形成(MMP抑制)、信号伝達混乱(受容蛋白質チロシンキナーゼ阻害剤)、COX阻害、5’−アルファレダクターゼ抑制、心保護特性ならびに抗炎症効果を含む広い治療的効果を示す。
本発明の化合物の有用性の特定領域は、以下のように記述され、例証される:
抗癌:
西洋の多くの国々において、前立腺癌は、肺癌についで、男性における最も一般的に診断された悪性腫瘍であり、最も一般的な死因である[ランディス(Landis)ら(1999年);シン(Hsing)ら(2000年)]。手術(徹底的な前立腺切除術)および放射線療法を含む、局所化前立腺癌のための確立された治療オプションは、患者の52〜78%だけが治癒的であって、患者の残りの割合は、残存疾患による再発を蒙っている[モリス(Morris)およびシェア(Scher)(2000年); パパトソリス(Papatsoris)およびパパヴァッシリュー(Papavassiliou)(2001年)]。アンドロゲンは、通常の前立腺の成長をコントロールすることにおいて重要な役割を持っているが、それは、また、リガンド結合アンドロゲンレセプター(AR)により促進される細胞増殖遺伝子を転写促進することによって、良性の前立腺肥大症(BPH)の発症および前立腺癌進行を促進する[アマナツッラー(Amanatullah)ら(2000年)]。それゆえに、初期の病気において、主要な治療オプションの頼みの綱は、外科的および/または薬物療法的方法を利用するアンドロゲン除去治療である[パパトソリスおよびパパヴァッシリュー(2001年)]。
興味深いことに、宦官(5’−アルファレダクターゼが不足している)における前立腺癌の罹患に関する疫学的な調査は、この人口の亜集団が該疾患の非常に低い発生率を持つことを示す。アンドロゲン信号発信カスケードでは、5’ARは、テストステロンのジヒドロテストステロンへの転換を招来し、テストステロンと比較すると、ARに対するより強い結合親和性を持っていて、より強い増殖反応を導き出すことができる(パパトソリスおよびパパバシリュー、2001年)。このような、かなりの研究努力は、新規な5’AR阻害剤を明示することに集中した。NADPH依存性5’−アルファレダクターゼの2種のイソ型(タイプIおよびIIと称される)があり、タイプIは、主に人間の頭皮、皮膚および肝臓において発現され、タイプIIは主に前立腺において発現される。フィナステリド(タイプII特定阻害剤)は、BPHおよび、抗男性ホルモン(たとえばメゲストロールアセテート)と組み合わせて使われるときに、初期前立腺癌、を治療する、唯一利用可能な5AR阻害剤である。しかしながら、フィナステリドのステロイド性構造および潜在的副作用が示されると、かなりの研究は、臨床的に許容される5’アルファ−レダクターゼの他の非ステロイド性阻害剤を解明することに集中してきた[チェン(Chen)ら(2001年)]。
最近の証拠は、癌の開始と進行が炎症を起こした組織におけるプロスタグランジンの過剰な産生を介して容易になりうることを暗示する[ヴァイニオ(Vainio)(2001年)]。シクロオキシゲナーゼ(COX)は、アラキドン酸(AA)のプロスタグランジンおよびトロンボキサンへの転換を触媒する。実験室の研究と関連した補助的疫学研究の支援は、伝統的な非ステロイド系抗炎症薬(アスピリンを含むNSAID)およびCOX−2阻害剤(セレコキシブ)が大腸癌の危険性を下げることを示唆する強い証拠を提供する[コキ(Koki)ら(2002年)]。多くの異なる悪性腫瘍の全く臨床的な生検は、一貫してCOX−2の顕著な過剰発現を示す。NSAIDによって引き出された作用の推定された抗癌性機構は、COX−2によるプロスタグランジン(これは、脈管形成を促進し、癌細胞のアポトーシスを防ぐ)の産生を妨げるその能力によると思われる[ヴァイノ(Vaino)(2001年);フォスリエン(Fosslien)(2001年)]。
抗炎症:
PGE2およびPGI2のようなプロスタグランジンならびにTXA2のようなトロンボキサン(TX)は、エイコサノイドとして知られている脂肪酸誘導体である[ペングリス(Penglis)ら(2000年)]。それらは、通常の生理的反応および炎症性反応の両方に関係がある。膜リン脂質から遊離したAAは、このようにエイコサノイドを生じるCOX酵素に対する主要な基質である。COXアイソタイプ(COX1およびCOX2)に関係なく、プロスタグランジン(PGH2)はこの反応の主な中間体であり、それは下流のプロスタノイド産生(PGE2、PGI2およびTXA2)のための通常の前駆体である。一つのテスト剤が抗炎症性活性を示す可能性は、スクリーニング評価においてPGおよびTX合成を阻害する該化合物の能力を測ることによって評定することができる。本発明のアミノ化イソフラボンに関して、続く実施例において示される予備データおよびトロンボキサンシンターゼおよびCOXの両方を抑制する能力は、この種類の分子がNSAIDとしての医療適用性を持っていることを支持する。
本発明は、以下の実施例および添付の図面によって説明されるが、これらに限定されない。
一般的な合成法。
1.イミン合成
Figure 2006513997
2.ヒドラゾン合成
Figure 2006513997
3.セミカルバゾン合成
Figure 2006513997
4.アジン合成
Figure 2006513997
4.1アジン二量体合成
Figure 2006513997
5.オキシム合成
Figure 2006513997
6.アミン合成(還元的)
Figure 2006513997
上記の一般的な方法において、構造は、任意に望ましい置換基、シントンまたはそれらの誘導体で置換されうる。反応性のアミン化合物は、たとえば、それらの塩酸塩として提供され、反応は、酢酸ナトリウムのような、または熟練した合成化学者によって決められるような適当な塩基の存在下で行なわれる。
合成
ジヒドロダイゼイン(1mmol)を、3モル等量のフェニルヒドラジン塩酸塩および3モル等量の酢酸ナトリウム(246mmol)と6時間、4mlのメタノール中で還流した。
溶液を濾過し、減圧下でメタノールを除去した。ついで、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテル10%、ジクロロメタン90%)によって精製し、40%〜60%の生成物を得た。
Figure 2006513997
R=H
H−NMR:(d6−アセトン)8.046(s)、8.018(s)、7.787(s)、7.194(t)、7.088(d)、6.762(m)、6.542(d of d)、6.292(d)、4.400(d of d)、4.3165(d of d)、4.198(s)
CI−MS(+):256。
R=p−NO2
H−NMR:(d3−アセトニトリル)8.685(s)、8.638(s)、8.239(d)、8.079(d)、7.247(t)、7.046(m)、6.817(d of d)、6.60(d)、6.646(d)、6.583(d of d)、4.546(d)、4.392(d)、4.309(s)
CI−MS(+):298。
R=p−CH3
H−NMR:(d3−アセトニトリル)8.028(s)、7.999(s)、7.689(s)、7.085(d)、7.000(d)、6.45(d)、6.529(d of d)、6.285(d)、4.388(d of d)、4.321(d of d)、4.180(s)、2.220(s)
CI−MS(+):361、344、256。
ベンジル置換した化合物4、クロロフェニル置換した化合物6〜8、ピリド化合物9およびシアノ化合物10をも類似した方法で調製した。
二量体化合物5は、標準のアジン合成によって調製した。
ジヒドロダイゼイン(1mmol)のメチルアミン(3mmol)との反応で、メチルイミン化合物11が生成した。類似した方法で、ヒドロキシイミン12をもヒドロキシルアミンでもって調製した。
還元的アミノ化(アンモニア/H2/ラネーNi)から得られたアミノ誘導体13の、3等量の無水酢酸によるアシル化および弱酸性処理により、近定量的収率でN−アセチル誘導体14が生成した。
方法
細胞毒性分析:
アレイ(Alley)らの方法(1988年)に従った。手短に述べれば、細胞毒性スクリーニングの前に、スクリーニングされる予定の各腫瘍系列に対する成長曲線を作成して、増殖動力学、5日間にわたっての対数関数的増殖を与える最適播種密度、ならびに対応する遅延時間を確定した。低流動性の粘着性単層培養物(T−75)から使い終った培地を吸引し、細胞をトリプシン処理して、最小量の培地に再懸濁した。細胞を数えた後に、96ウェルプレートに、最適成長パラメータを与えるために適当な濃度(100μl)で播種し、ついで、該プレートを、CO25%の下、37℃でインキュベーションした。所定の遅延時間の後、該プレートを、溶媒(ネガティブコントロール)または培地中に調製されたテスト化合物の系列希釈液で処理し、ついで更なる5日間インキュベーションした。PBS中で調製されたMTT(0.5mg/ml)を全ウェルに添加し、37℃で3時間以内でインキュベーションした。ついで、使い終った媒体を慎重に吸引し、そして、細胞を溶解するためにDMSO(150μl)を添加し、そして還元ホルマザン(formazan)を加えた。ついで、スペクトラマックス(SpectraMax)プレートリーダーで570nmの吸光度を読み、処理したプレート中の生細胞を、コントロールプレート中の細胞のパーセンテージとして表した。
アンドロゲン阻害研究:
ネグリ−チェシ(Negri−Cesi)およびモッタ(Motta)(1994年)、ならびにネグリ−チェシ(Negri−Cesi)ら(1999年)の方法に従った。手短に述べると、LNCaP細胞を、CO25%の下、37℃で、ウシ胎仔血清10%および2mMのL−グルタミンを補充したRPMI中で培養した。試験第0日に、低流動性のLNCaP培養フラスコ(80%)を、トリプシン処理によって収集し、洗浄し、木炭で不純物抜きした胎児牛血清(RPMIi)で仕上げたRPMI培地に再懸濁し、そして、ウェル1個につき30,000個の細胞(15,000個細胞/mL)で、12ウェルのプレートに播種した。該プレートを、CO25%、37℃で48時間培養した。第2日に、全てのプレートから使い終った媒地を慎重に吸引し、ついで、ポジティブコントロールとしてテストステロン(0.5pM)、阻害剤コントロールとしてテストステロン+フィナステリド(1μM)および増殖コントロールとして溶媒(DMSOの当量濃度)のいずれかを含むRPMIi2mlを補充した。試験プレートを先に述べたように処理した、RPMIi中で調製したテスト化合物の系列希釈液だけを使用した。テスト化合物の濃度は、上の細胞毒性分析法のセクションで確定された、それらの細胞毒性プロフィールに基づいて選んだ、すなわち、LNCaP増殖検定試験において使用される最高の濃度は、細胞が最初に細胞毒性カーブに沿って100%に近い生存になるような濃度として決定した。この濃度は、テスト剤によってもたらされた増殖のあらゆる阻害が5’ARの阻害によっており、細胞の直接の死滅によっていなかったことを確証するために選んだ。処置薬の添加の間に細胞単層を乱さないことが重要である。第5日および第8日に、第2日に行なったプロセスを全てのプレートに対して繰り返した。第11日に使い終った培地を全ウェルから吸引し、細胞をPBS(500μl)で穏やかに洗浄し、トリプシン処理し、そして、血球計算器を使用して各ウェル内の細胞を計数した。平均細胞数および標準偏差を計算し、結果を、溶媒コントロールとの比較において、テストステロン誘発性増殖の阻害%として表示した。
トロンボキサンシンターゼおよびCOX阻害スクリーニング試験:
ヒトのバフィーコートは、赤十字血液銀行から得た。バフィーコート(50ml)を、無菌のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で1:2に希釈し、Lymphoprep密度勾配媒地の上へオーバーレイし、800Gで20分間遠心分離した。単核細胞(MNC)層を除去してPBSで洗浄し、そしてMNCから単球豊化細胞を向流遠心溶出法によって調製した。ついで、単球を、細胞1.5×106個/mlの、10%牛胎仔血清入りRPMI組織培地の中に再懸濁した。テスト類似物をDMSO中に調製し、10または100μMのいずれかで、37℃で30分間単球とともにインキュベーションした。30分のプレインキュベーションの後、細菌のリポ多糖体(LPS)を添加し(200ng/ml)、そして、細胞を、CO25%の中、37℃でさらに18時間インキュベーションした。遠心分離後、細胞のない上清を除去し、ラジオイムノアッセイで測定して、プロスタグランジンまたはトロンボキサン産生に対して分析した。TXA2は水性培地中で不安定であるので、TXB2(TXA2の安定な加水分解物)を測定した。各用量(0、10、100μM)に対し、三つ組でインキュベーションを行なった。結果を平均値±SD(n=3)として表示する。ニューマン・クールズ(Newman−Keuls)多重比較テストに従うANOVA(分散分析)を用いて、用量とコントロール値の差を調べた。
細胞毒性分析:
化合物1および化合物3は、穏やかな抗癌作用を示し、化合物1は前立腺癌株LNCaPおよびDU−145に対して活性を示した(図1Aおよび1B;表1)。アンドロゲン応答性であるLNCAP(16.25μM)と比較したとき、アンドロゲンに無関係の前立腺癌ラインDU−145(13.81μM)に対してわずかに良いIC50が観測された。適度の活性(>20μM)が、テストされた他の細胞株に対しても観測された。
化合物1の様に、化合物3もLNCaP(16.26μM)に対して穏やかな活動を示した(図1C;表1)。しかしながら、DU−145(19.2μM)に対してある有効性を示すが、化合物3は、大細胞肺癌ラインNCI−H460(13.3μM)に対して活性を有する(図1Dおよび表1)。化合物3は、試験した全ての細胞株に対して最高の全体的な細胞を死滅させる活性を持っていた。化合物3と対照的に、フェニル環の4位にメチル基の代わりにニトロ基を持つ化合物2は、試験した全細胞株に対して最も低い活性を持っていた(表1)。
アンドロゲン阻害研究:
LNCaP細胞のテストステロン誘発性増殖を検討する2つの研究において、 2〜4倍の誘発が、テストステロンへの応答における、これらの細胞の成長率で観測された(図2AおよびB)。このテストステロン誘発性増殖は、フィナステリド(1μM)によって強力に阻止された(図2AおよびB)。これらのデータは、一緒に取り上げると、スクリーニングモデルが機能していることを証明する。テストした3種の類似物の中で、化合物1は、テストステロン誘発性増殖の最も強力でない(2.25μM)阻害剤であり、化合物3は、化合物1よりも3倍良い結果(IC50 0.68μM)を示した(図2、3および表2)。化合物2は、37nMではIC50を測定することができず、テストステロン誘発性増殖を阻止する点で最も効果的類似物であり、化合物1にくらべ、約60倍効果的である(図2、3および表2)。4位に電子吸引基(−NO2)を持つ化合物2は、電子供与性基(−CH3)(化合物3)と比較すると、この特定の分析における分子の阻害活性を高めることが注目される。
結果と考察
表1.PC3(AR陰性前立腺癌)、LNCaP(AR陽性前立腺癌)、DU145(AR陰性前立腺癌)、MDA−MB−468(ER陰性乳癌)およびNCI−H460(大細胞肺癌)に対する化合物1、化合物2および化合物3の細胞毒性比較
Figure 2006513997
表2.テストステロン誘発性LNCaP増殖のフェニルヒドラゾン類似体阻害プロフィール
Figure 2006513997
トロンボキサンシンターゼおよびCOXの阻害:
10μMで分析されるとき、化合物1および化合物3はCOX活性の100%阻害を示したが、一方化合物2はこの活性を77%阻害した(図4)。同様に、l0μM化合物1、化合物2および化合物3は、トロンボキサンシンターゼを、それぞれ33、27および60%阻害したが、それらの阻害効果は、COXのそれらの阻害と比較すると、強さが小さくなった。これらのデータは、アミノ化イソフラボン類似体がトロンボキサンシンターゼおよびCOXの阻害剤であるという発見を支持し、そして、そのようなものとして、この骨格をもつ分子は抗炎症剤としての可能性を示す。そのうえ、COX活性のNSAID阻害としての医療適用は、フェニルヒドラゾン類似体も抗癌作用を示すことを支持する。
化合物3および化合物1は、それらの直接的な死滅能力に関してより効果的抗癌剤であると分かったが、しかし、それらは、テストステロン誘発性増殖を阻害する点では効果的ではなかった。テストステロン誘発性増殖を阻害する最も効果的類似体は、化合物2であり、それは直接の細胞死滅検査では効果の一番小さい類似体であった。これらの成績は、テスト化合物がかけられた2種の抗癌スクリーニングにおいて、活性および作用機序にはバリエーションがあることを示す。さらに、COXを阻害するこれらのアミノ化類似体の能力は、この種の分子が複数の抗癌性適用例を持つことを確認させ、トロンボキサンシンターゼを阻害するそれらの能力は抗炎症における役割を暗示する。
読者が過度の実験なしで本発明を実行することができるために、特定の好ましい実施態様を参照しながら、本発明をここに記述してきた。しかし、当技術において通常の技能を有する人は、成分およびパラメータの多くが発明の範囲から離れることなく、ある程度まで多様化し、または修正されるかもしれないということを容易に認めることができよう。さらにまた、タイトル、見出し、またはその種のものは、この文書の読者の理解を高めるために提供されていて、本発明の範囲を制限するとして、読まれてはならない。
本明細書に挙げた全ての明細書、特許および出版物は、これがある場合は、参照によってここに取り入れられる。
当業者は、ここに記載された発明が具体的に記載されたこと以外のバリエーションおよび修飾を受けやすいことを認めるであろう。本発明はそのようなバリエーションおよび修飾全てを含むことが理解されるべきである。本発明は、また、この明細書において、個別にまたは集合的に参照されたか、または示された、工程、特徴、組成物および化合物の全て、および前記工程または特徴のいずれかおよびいずれか2個以上の組合せを含む。
この明細書におけるあらゆる先行技術への言及は、その先行技術が到達分野における普通の一般知識の一部を形成しているという認識、または示唆のいかなる形式でもなく、そのように受け取られてはならない。
(参考文献)
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以下のごとく、選択した腫瘍の系統LNCaP、DU145およびNCI−H460に対する化合物1および化合物3の細胞毒性カーブを示す: グラフA 化合物1(Cpd.1)/LNCaP グラフB 化合物1(Cpd.1)/DU145 グラフC 化合物3(Cpd.3)/LNCaP グラフD 化合物3(Cpd.3)/NCI−H460 化合物1(Cpd.1):(グラフA)、および化合物2(Cpd.2)と化合物3(Cpd.3):(グラフB)によるテストステロン誘発性LNCaP増殖の阻害を示す。 化合物1(Cpd.1)、化合物2(Cpd.2)および化合物3(Cpd.3)のための、テストステロン誘発性LNCaP増殖の阻害プロフィールを示す。 化合物1(Cpd.1)、化合物2(Cpd.2)および化合物3(Cpd.3)によるCOS(PGE3)およびトロンボキサンシンターゼ(TBXZ)活性の阻害を示す 化合物1(Cpd.1)の1H−NMRスペクトル(d6−アセトン)を示す。 化合物2(Cpd.2)の1H−NMRスペクトル(d3−アセトニトリル)を示す。 化合物3(Cpd.3)の1H−NMRスペクトル(d3−アセトニトリル)を示す。

Claims (14)

  1. 一般式(I)の化合物:
    Figure 2006513997
    (式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、個別に、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)H、OC(O)R9、OS(O)R9、OSi(R103、C(O)R11、CO212、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、チオ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロまたはハロであり、あるいは、置換基R2、R3およびR4のいずれか2個は、それらが結合している炭素原子とともに、環式アルキル、環式ヘテロアルキル、アリールまたはヘテロアリール構造を形成し、
    9は、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、
    10は、個別に水素、アルキルまたはアリールであり、
    11は、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルキルまたはアミノ酸であり、
    12は、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、
    Xは、O、NR12またはSであり、
    Zは、R13、NR1415、NR13CONR1415、N=CR1617またはOR13であり、
    13、R14およびR15は、個別に、水素、アミノ、チオ、ニトロ、シアノまたは、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールであり、あるいは置換基R14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された環式のヘテロアルキルまたは複素環式芳香族構造を形成し、
    16およびR17は、個別に、水素、アミノ、チオ、ニトロ、シアノまたは、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはアルキルアリール、あるいは置換基R16およびR17は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、任意に置換されたイソフラボノイド環構造を形成し、または、
    XがNR12であるとき、置換基R12は、R8とXが、それらが結合している炭素原子と一緒になって以下の構造の1つを形成するような結合手でありうる:
    Figure 2006513997
    ここで、Yは
    Figure 2006513997
    であり、式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびZは上で定義された通りであり、記号「−−−」は、単結合または二重結合のいずれかを示し、該化合物は薬学上許容される塩およびその誘導体を含む。)
  2. 式(X)の化合物の4−ケト基を反応させる工程を含む式(I)の化合物の調製方法:
    Figure 2006513997
    (式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびXは、請求項1で定義されている通りであり、記号「−−−」は、アミノ化剤との単結合または二重結合を示す。)
  3. 疾患または障害の治療、予防または改善の方法であって、対象者に、1種以上の式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体の治療的に効果のある量を投与する段階を含む方法。
  4. 異常な細胞生存、異常な細胞増殖、異常な細胞移動、異常な脈管形成、異常なエストロゲン/アンドロゲン平衡、機能障害性のまたは異常なステロイド生成、血管壁内の退行性変化を含む変性、炎症および免疫学的アンバランスと関連する疾患の治療、予防または改善のための方法であって、任意に担体及び/又は添加物と組み合わせて、対象者に、1種以上の式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体を投与することを含む方法。
  5. 異常な向生存性(prosurvival)表現型を表現する細胞においてアポトーシスを誘発する方法であって、前記細胞を、任意に担体または添加物と組み合わせて1種以上の式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体と接触させることを含む方法。
  6. 異常な細胞移動表現型を持つ細胞の移動を阻害する方法であって、前記細胞を、任意に担体や添加物と組み合わせて式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体と接触させることを含む方法。
  7. 異常な脈管形成表現型を表現する組織において脈管形成を阻害する方法であって、前記組織を、任意に担体や添加物と組み合わせて式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体と接触させることを含む方法。
  8. 哺乳動物の癌の治療、予防または改善のための方法であって、腫瘍に罹っている哺乳動物の癌性組織中に、該癌性組織中の新生物形成の進展が遅らされるか、または阻止されるように、式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体を接触に至らせる段階を含む方法。
  9. 疾患または障害の治療のための薬物の製造における、式(I)の一種以上の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体の使用。
  10. 式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体の抗炎症剤としての使用。
  11. 疾患または障害の治療、予防または改善のための薬剤であって、1種以上の式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体を含む薬剤。
  12. 1種以上の製薬上の担体、添加物、補助剤および/または希釈剤と組み合わせた、1種以上の式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体を含む薬剤組成物。
  13. 1種以上の式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩または誘導体を含む、飲料または食品。
  14. 実施例および/または添付図面への参照とともに本明細書中に記載された、式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩。
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