JP2006512740A - 扁平なハウジングを有するアルカリ電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長方形(直方体)形状のハウジングを有し、ハウジングの肉厚を小さくしたままとし、通常の電池の使用中にハウジングは大きく隆起または膨張しないようになっているようなアルカリ電池を設計する。
【解決手段】 アルカリ電池は、扁平なハウジング、好ましくは直方体形状のハウジングを有している。電池は、亜鉛を有する負極と、二酸化マンガンを有する正極とを備えている。ハウジングは、全体的に厚さが比較的小さくなっており、この厚さは概して約5〜10mmの範囲内の大きさとなっている。電池の内蔵物はハウジングの開口端部を介して供給され、端部キャップ組合せ体が挿入され、電池がシールされる。端部キャップ組合せ体は、負極カレント・コレクタの幅の広い部分を覆う包囲スカートを有する絶縁シール部材を備えている。このことにより、カレント・コレクタの前記の幅の広い部分と、電池のハウジングとの間に仕切りが形成される。端部キャップ組合せ体は、電池内のガス圧力が約100〜300psig(6.89×10〜20.69×10パスカル)の間の範囲に達したときに駆動する通気機構を備えている。正極は、位置合わせされた中空の中央部分を有する複数の積み重ねられた厚板から形成されており、中空の中央部分は、負極材料が内部に配置されるような中央のコア部分を形成する。セパレータが負極と正極との間に設けられている。ハウジングは、好ましくは肉厚が0.30〜0.45mmの範囲内となっているような鋼鉄製のものとすることができる。

Description

本発明は、実質的に扁平な外部ハウジングを有するアルカリ電池に関する。本発明は、亜鉛を有する負極と、二酸化マンガンを有する正極と、水酸化カリウム水溶液を有する電解液とを備えたアルカリ電池に関する。
従来のアルカリ電気化学電池は、亜鉛を有する負極と二酸化マンガンを有する正極とを備えている。一般的に、電池は円筒型の外部ハウジングから形成されている。新品の電池は約1.5ボルトの開路電圧(EMF)を有しており、中位の消費操作(100〜300ミリアンペア)において、一般的な平均稼働電圧は約1.0〜1.2ボルトの範囲内となっている。初期状態において、円筒型のハウジングは拡大した開口端部および対向する閉止端部により形成されている。電池の内蔵物が供給されると、絶縁パッキンと負端子端部キャップとを有する端部キャップ組合せ体が、ハウジングの開口端部に挿入される。ハウジングの端縁を絶縁プラグの端縁に圧接して絶縁プラグの周りのハウジングを半径方向に押し込んで密封することにより、開口端部が閉じられる。絶縁パッキンは電池のハウジングから負端部キャップを電気的に隔離する。対向する閉止部分における電池ハウジングの一部分は負端子を形成する。
様々な電気化学電池、とりわけアルカリ電池の設計に関する問題点は、電池がガスを発生させがちであり、このことにより電池が一定のレベル、一般的には電池の実用的な容量を完全に消耗するようなレベルを超えて放電し続けるようになってしまうことが挙げられる。電気化学電池、とりわけアルカリ電池には、従来より、端部キャップ組合せ体の内部に破裂隔壁または破裂膜が設けられている。破裂隔壁または膜は、米国特許第3,617,386号に記載されているようにプラスチック絶縁部材の内部に形成されている場合がある。
従来技術において、破裂通気膜が開示されている。この破裂通気膜は、端部キャップ組合せ体の内部に含まれる絶縁ディスクの内部で薄層領域と一体的に形成されている。このような通気膜は、例えば米国特許第5,589,293号に示すように電池の長手軸に垂直な平面上に置かれるようその位置が定められ、または米国特許第4,227,701号に示すように電池の長手軸に対して傾かせるようその位置が定められる。米国特許第6,127,062号には、絶縁シールディスクおよび一体化して形成された破裂膜が開示されており、破裂膜は垂直に、すなわち電池の中央の長手軸と平行になるようその位置が定められている。電池内のガス圧力が予め設定されたレベルまで上昇したときには、膜が破裂して端部キャップの開口を介してガス圧力を外部環境に解放する。
電気化学電池内のガス圧力を和らげるための、他の種類の通気方法が従来技術において開示されている。ある種の通気方法は再装着可能なゴムプラグであり、このゴムプラグは、小さく平らな長方形形状の再充電可能なニッケル金属水素電池と接続して効果的に用いられる。再装着可能な通気用ゴムプラグを有するような再充電可能な電池の一例としては、香港のGold Peak Batteriesにより製造された電池モデルGP14M145として商業的に利用される7/5−F6サイズの再充電可能なニッケル金属水素電池が挙げられる。ゴムプラグは物理的に押圧されてキャビティ内の傾斜した孔の内部に固く締められ、または電池の端部キャップ組合せ体の中に装着される。電池の内部ガス圧力が予め設定されたレベルに達したときには、プラグが装着状態から外れ、下にある孔を通ってガスが逃げるようにする。電池内のガス圧力が通常状態に戻ったときには、プラグが再装着される。
一般的に、一次アルカリ電気化学電池は、亜鉛の負極活物質と、アルカリ電解液と、二酸化マンガンの正極活物質と、通常はセルロースまたはセルロース誘導体およびポリビニルアルコールの繊維から形成され電解液が浸透可能なセパレータ・フィルムと、を備えている。負極活物質は、例えば、カルボキシルメチル・セルロース・ナトリウムまたはアクリル酸共重合体のナトリウム塩のような従来のゲル化剤、および電解質が混じった亜鉛粒子を含んでいてもよい。ゲル化剤は、亜鉛粒子を懸濁させてこれらの亜鉛粒子同士を互いに接触させた状態を維持する機能を果たす。一般的には、負極活物質内に挿入された導電性の金属くぎ部材は、負端子端部キャップに電気的に接触する負極カレント・コレクタとして用いられる。電解液は、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムの水溶液とすることができる。一般的に、正極は、導電率を向上させるための導電性の添加物、通常は黒鉛材料が混じった電気化学活物質として微粒子の二酸化マンガンを含んでいる。少量の高分子バインダー、例えばポリエチレン・バインダー、およびチタン含有の化合物のような他の活物質が正極に選択的に加えられてもよい。
正極に用いられる二酸化マンガンは、硫酸マンガン溶液および硫酸の直接的な電解により製造される電解二酸化マンガン(EMD)であることが好ましい。EMDが好ましいのは、濃度および純度が高いからである。EMDの導電率(抵抗率)は非常に低い。導電性の材料が正極の混合物に加えられ、各々の二酸化マンガン粒子間の導電率を向上させる。また、導電性の添加剤は二酸化マンガン粒子と電池のハウジングとの間の導電性も向上させ、従来の円筒型のアルカリ電池の正極カレント・コレクタとしての機能を果たす。適合する導電性の添加剤は、例えばアセチレン・ブラックを含んだカーボン・ブラックのような黒鉛、黒鉛材料、導電性の炭素粉末を含むことができる。導電性の材料は、膨張黒鉛、剥離黒鉛、黒鉛状炭素ナノファイバーまたはこれらの混合物を含んだフレーク状の結晶天然黒鉛またはフレーク状の結晶合成黒鉛を有することが好ましい。
今日では、小さなサイズの長方形形状の再充電可能な電池が、MP3オーディオプレーヤーやミニディスク(MD)プレーヤーのような小さな電化製品に電力を供給するために用いられている。これらの電池は一般的に、いくぶんチューインガムの包みのサイズのような小さな直方体形状となっている。ここで用いられる「直方体」という言葉は、通常の幾何学的な定義での直方体を意味している。このような電池は、例えば、交換可能であり再充電可能なニッケル金属水素(NiMH)から形成され、国際電気標準会議(IEC)により定められた電池のような標準のサイズに沿ったF6または7/5−F6サイズの直方体となっている。F6サイズの厚さは6.0mm、幅は17.0mm、長さは35.7mmとなっている(ラベルを除く)。F6サイズの変形例においては、長さを約48.0mmまで増加させることができる。7/5−F6サイズの厚さは6.0mm、幅は17.0mm、高さは67.3mmとなっている。IEC標準規格によれば、7/5−F6サイズの偏差を、厚さでは+0mm、−0.7mm、幅では+0mm、−1mm、高さでは+0mm、−1.5mmとすることができる。MP3オーディオプレーヤーやミニディスク(MD)プレーヤーのような小型のデジタルオーディオプレーヤーに電力を供給するために用いる場合には、F6または7/5−F6の再充電可能なNiMH電池の平均稼働電圧は、約1.1〜1.4ボルトの範囲内の大きさ、通常は約1.12ボルトとなる。
ミニディスク(MD)プレーヤーに電力を供給するために用いられる場合は、電池は約200〜250ミアンペアの範囲内の割合で消耗する。デジタルオーディオMP3プレーヤーに電力を供給するために用いられる場合は、電池は約100ミリアンペアの割合で消耗する。
小さな扁平のアルカリ電池は、小さなサイズの直方体形状のニッケル金属水素電池と同じサイズおよび形状のものを用いることが好ましい。このことにより、ミニディスクプレーヤーやMP3プレーヤーのような小さな電化製品に電力を供給するにあたり、小さなサイズのアルカリ電池をニッケル金属水素電池と交互に用いることができる。
小さな長方形形状の再充電可能な電池、とりわけ小さなサイズの再充電可能なニッケル金属水素電池の交換用として、(再充電することができない)一次アルカリ電池を用いることが好ましく、亜鉛/二酸化マンガンアルカリ電池を用いることがより好ましい。
しかしながら、長方形(直方体)形状の亜鉛/二酸化マンガンの一次電池の設計に関する大きな問題点は、電池の放電中に電極が膨張しがちであるということが挙げられる。放電中に負極および正極の両方が膨張する。
公知のハウジングの肉厚によれば、長方形形状の電池のハウジングは、同程度のサイズおよび容量の円筒形形状のハウジングよりも、(ガス発生および正極の膨張による)電池の内部圧力の増加に対する耐久力が弱くなっている。これは、いかなる圧力およびハウジングの壁の厚さであっても、長方形(直方体)形状のハウジングに与えられる周方向応力(フープ応力)が、同サイズの円筒形ハウジングよりも十分に大きくなることによる。長方形形状の電池に関する隆起または膨張の問題は、ハウジングの肉厚を十分に大きくすることにより解決することができる。しかしながら、全体的に厚さが小さな、例えば厚さが約10mm以下の長方形形状の電池において、ハウジングの肉厚を大きくし過ぎると、負極材料および正極材料の使用可能な量が大きく減少してしまうこととなる。肉厚を大きくすると、電池の製造コストが増大してしまう。このように、ハウジングの肉厚を約0.50mmよりも小さく、できれば約0.47mmよりも小さくするよう維持することが好ましい。
長方形(直方体)形状のハウジングを有し、ハウジングの肉厚を小さくしたままとし、通常の電池の使用中にハウジングは大きく隆起または膨張しないようになっているような、F6または7/5−F6サイズの小さな扁平の(再充電することができない)アルカリ電池を設計することが好ましい。
このような長方形の電池は、同じサイズの扁平な再充電可能のニッケル金属水素電池の代替品として用いられることが好ましい。
本発明の主な態様は、放電中に水素ガスを発生させる(再充電することができない)一次アルカリ電池を対象としており、この電池は外部ケーシング(ハウジング)と、ガス圧力が予め設定されたレベルに達したときに水素ガスを電池から逃がさせることができるような通気機構を有する端部キャップ組合せ体とを備えている。ケーシングは少なくとも一対の対向する、電池の長さ方向に延びる平らな壁部を有している。
端部キャップ組合せ体は、ケーシングの開口端部に挿入されて圧接または溶接によりシールされてケーシングを閉じる。アルカリ電池は平行6面体形状であってもよいが、直方体形状であることが好ましい。ケーシングは、全体として円筒型の部分を有することのないような直方体形状となっていることが好ましい。アルカリ電池は、亜鉛を有する負極と、アルカリ電解液、できれば水酸化カリウム水溶液とを備えることが好ましい。
端部キャップ組合せ体は通気機構を有しており、長方形形状の金属カバーを有していることが好ましい。カバーは、電池の内蔵物がケーシングの内部に挿入された後にケーシングの開口端部を閉じるために用いられる。絶縁物がカバーの端縁とケーシングの端縁との間に挿入されたときに、金属カバーは電池の負端子を形成することができる。代わりに、カバーはケーシングの端縁に直接取り付けられていてもよい。カバーがケーシングの端縁に取り付けられたときには、カバーから隔離された分離端部キャップが負極と電気的に接続して電池の負端子として機能することができるようになる。ケーシングはプラス側であり、電池の正端子を形成する。
二酸化マンガンを有する正極、好ましくは複数の小型の厚板(スラブ)またはディスクから形成された正極が挿入される。正極の厚板またはディスクは、各々が中央に厚板の厚さ方向に貫通する中空コア部分を有する長方形形状であることが好ましい。厚板は、重なり合って積み重ねられて挿入されることが好ましい。厚板は、その外部表面がケーシングの内部表面と接触するよう、電池の長さ方向に沿って位置合わせされる。積み重ねられた正極板は、電池の長手軸方向に沿って延びる中央の中空コア部分を形成する。厚板内の中央の中空コア部分を画定する各正極板の内部表面は、湾曲表面となっていることが好ましい。このような湾曲した内部表面により、搬送中および取り扱い時における厚板の機械的強度を大きくすることができ、また、電解液を浸透させることができるセパレータと正極との間の接触をより強固なものとすることができる。セパレータは電池の中央の中空コア部分の内部に挿入され、セパレータの外部表面が正極の内部表面と境を接して密着するようになる。亜鉛粒子を含む負極懸濁液はセパレータとともに中央の中空コア部分の内部に挿入され、負極と正極とを接続する。
本発明の一の態様において、端部キャップ組合せ体は細長い負極カレント・コレクタを有しており、この負極カレント・コレクタは負極に挿入され、電池の負端子に電気的に接続するようになっている。端部キャップ組合せ体は絶縁シール部材を有しており、この絶縁シール部材は負極カレント・コレクタを電池の外側ハウジングから絶縁している。端部キャップ組合せ体は通気機構を有しており、この通気機構は、絶縁シール部材内のキャビティに押し込まれる弾力性のゴムプラグ、または絶縁シール部材を通過する金属製のリベットからなっている。電池内のガス圧力が予め設定された閾値に達したときには、プラグがキャビティから外れてガスがキャビティから逃げ出すことができるようになる。代わりに、通気機構が破裂膜を有しており、絶縁シール部材の全体部分を形成するようになっていてもよい。
本発明の一の態様において、通気機構は、電池内のガス圧力が約100〜300psig(6.895×10〜20.69×10パスカル)の範囲内、好ましくは約100〜200psig(6.895×10〜13.79×10パスカル)の範囲内の閾値に達したときに、駆動するよう設計されている。外部ケーシング(ハウジング)は、鋼鉄であることが好ましく、ニッケルメッキの鋼鉄であることがより好ましい。ケーシングの壁の厚さは約0.30〜0.45mmの範囲内となっていることが好ましく、0.30〜0.40mmの範囲内となっていることがより好ましく、0.35〜0.40mmの範囲内となっていることがさらに好ましい。
本発明の他の態様において、負極カレント・コレクタの最も幅の広い部分が、このカレント・コレクタの最も広い部分と電池のケーシングとの間にある絶縁仕切りにより覆われている。負極カレント・コレクタの表面と電池のケーシングの内部表面との間の、例えば0.5mmより小さいような狭い隙間により、電池の放電中に腐食性の副生成物を発生させるような領域が形成される。このことにより、負極カレント・コレクタの隣接する領域を不動態化し、ガスの発生を促進させてしまう。カレント・コレクタの最も幅の大きな部分を覆うような下方に延びるスカートを有する絶縁シール部材を用いることが好ましい。このことにより、カレント・コレクタの最も幅の大きな部分と電池のケーシングとの間の仕切りを形成し、電池の放電中にこの場所における腐食性化学物質の生成またはガスの発生を低減させる。好ましい態様においては、負極カレント・コレクタの最も幅の広い部分は、ケーシングの内部表面から約0.5〜2.0mmの間の範囲内、好ましくは約0.5〜1.5mmの間の範囲内の大きさだけ離間しており、絶縁スカートは負極カレント・コレクタのこのような最も幅の広い部分を覆うことが好ましい。このような設計の特徴により、負極と電池ケーシングとの間の腐食性化学物質の生成を低減させることができる。このような腐食性化学物質は、ガスの発生を促進し電池の性能を低下させるような物質または化合物を含む複合金属体を有している。この問題を解決するために、本発明の扁平な一次アルカリ電池の実際の通気機構として、再びシールを行うことが可能な通気用ゴムプラグ組合せ体が用いられる。
本発明の一の態様において、正極が十分な量となるよう電池のバランスが保たれている。電池は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp−hr容量で割った商の大きさが約1.15〜2.0の範囲内となるよう、好ましくは約1.2〜2.0の範囲内となるよう、さらに好ましくは約1.4〜1.8の範囲内となるよう、バランスが保たれていることが好ましい。亜鉛の理論的な容量に対する二酸化マンガンの理論的な容量の割合が高くなると、全体の膨張量が小さくなるよう、扁平なアルカリ電池が設計されている。このようなことがなぜ起こるかについては、十分に公知のものとなっている。このことは、ひとつには、ほとんど全ての亜鉛が消費されるという事実に基づいている。このような場合、膨張を発生させるような水酸化亜鉛の中間体がいくらかでも負極に残ることがなくなる。
ケーシングの外側厚さに対する負極の厚さの割合は約0.30〜0.40の範囲内にあることが好ましい。(このような厚さは、電池の長手軸に対して垂直であり電池の外側厚みを横切るような平面に沿って測定される)。放電中の電池の膨張がこのようにして制御されることにより、扁平または長方形形状のアルカリ電池を、携帯用のデジタルオーディオプレーヤーや類似品のような電化製品の一次電源として用いることができるようになる。
ある態様において、アルカリ電池は、概して外側厚さが約5〜10mmの範囲内、とりわけ厚さが約5〜7mmの範囲内となっている小さな直方体の全体形状となっている。外側厚さは、電池の短寸法を規定する、ハウジングの対向する一対の側面の外側表面の間の距離により測定される。このような実施の形態において、本発明の(再充電を行うことができない)一次アルカリ電池が、例えば小さなサイズの扁平な再充電可能な電池の代替品として用いられる。とりわけ、このような一次アルカリ電池は、同サイズの再充電可能なニッケル金属水素電池、例えば7/5−F6サイズの長方形の再充電可能なニッケル金属水素電池の代替品として用いられる。
本発明の扁平なアルカリ電池10の具体的な実施の形態を図1乃至5に示す。電池10は少なくとも2つの対向する平らな側面を有し、これらの側面は電池の長手軸に対して平行となっている。電池10は長方形形状、すなわち、図1および1Aに最も良く示すように直方体であることが好ましい。ここで用いられる「直方体」という言葉は、幾何学的な直方体の定義のことを意味している。しかしながら、電池10は平行6面体であってもよい。図示される外側ケーシング100は直方体形状であることが好ましく、このことにより全体として円筒型とはなっていない。一般的に、電池10の厚さは幅よりも小さくなっており、幅は長さよりも小さくなっている。電池の厚さ、幅および長さの寸法が異なる場合は、通常はこれらの3つの寸法のうち最も小さいものが厚さと見なされる。
電池10は、直方体形状のケーシング(ハウジング)100を備えていることが好ましく、ニッケルメッキの鋼鉄からなることが好ましい。図示される実施の形態において、ケーシング(ハウジング)100は、一対の対向する平らな大きい壁部106a、106bと、一対の対向する平らな小さい壁部107a、107bと、閉止端部104と、対向する開口端部102とにより組み立てられている。電池の厚さは、壁部106aおよび106bの外部表面の間の距離により規定される。電池の幅は、壁部107aおよび107bの外部表面の間の距離により規定される。導電率を上げるために、ケーシング100はその内部表面が炭素またはインジウムの層により覆われることが好ましい。電池の構成部材は、負極150、正極110およびこれらの間にあるセパレータ140を有しており、これらのものは開口端部102を通って供給される。好ましい実施の形態においては、負極150は亜鉛微粒子を有し、正極110は二酸化マンガンを有している。水酸化カリウム水溶液が、負極および正極の一部分を形成している。
図5に最も良く示すように、正極110は複数の厚板(スラブ)110aから形成されていてもよく、この厚板110aは厚みを貫通するような中央の中空コア部分110bを有している。正極板110aは全体的に長方形形状であることが好ましい。正極板110aはケーシング100に挿入され、図2、3および5に示すように電池の長手方向に沿って1枚ずつ垂直に積み重ねられる。各正極板110aは、ケーシング100内に挿入された後に再結合させられてもよい。このような再結合により、各正極板110aの外部表面がケーシング100の内部表面に密接に接触することとなる。正極板110a内の中央の中空コア部分110bは位置合わせされ、電池の長手軸190に沿った、負極懸濁液150を受けるための1つの連続的な中央コア部分が形成されることが好ましい。ケーシング100の閉止端部104に最も接近した正極板110aは、任意で、閉止端部104の内部表面に隣接してこの内部表面を覆う底面を有することができる。
正極板110aは圧力鋳造または圧縮成形により製造することができる。代わりに、正極110は、ノズルを通過して押し出されて中空コア部分を有する1つの連続的な正極110を形成するような正極材料から形成されていてもよい。また、正極110は、中空コア部分110bを有する複数の厚板110aであって、各厚板がケーシング100内に押し出されるような複数の厚板から形成されていてもよい。
正極110が挿入された後、電解液を透過させることができるセパレータ140が各厚板110aの中央のコア部分110b内部に配置される。このことにより、図2、3および5に示すように、セパレータ140の外部表面が正極の内部表面に隣接する。前述の中央の中空コア部分110bを画定するような各正極板110aの内部表面は、湾曲した表面であることが好ましい。このような湾曲した内部表面により、搬送中および取り扱い時における厚板の機械的強度を大きくすることができ、また、セパレータ140と正極110との間の密着性をより強固なものとすることができる。
負極150は、亜鉛粒子および水溶性アルカリ電解質のゲル状の亜鉛懸濁液から形成されることが好ましい。負極懸濁液150は、電池の長手軸190に沿った当該電池の中央のコア部分内に注がれる。負極150は、間にあるセパレータ140により正極110との直接的な接触から隔離される。
電池の内蔵物が供給された後に、電池組合せ体12(図4)が開口端部102内に挿入され、電池がシールされて負端子290が形成される。ケーシングの閉止端部104は電池の正端子としての機能を果たす。閉止端部104は引き込まれてあるいは打ち抜かれて、突出したプラス側ピップ、または図1Aに示すようなケーシングの閉止端部104に結合された突出ピップ180を有する分離した端部プレート184を形成する。
端部キャップ組合せ体12の具体的な実施の形態による各構成要素が図4に最も良く示される。端部キャップ組合せ体12は、細長い負極カレント・コレクタ160と、絶縁シール部材220と、シール部材220の上に重ねられる金属カバー230と、絶縁シール部材220を部分的に貫通する金属リベット240と、リベット240を金属カバー230から隔離するプラスチック製のスペーサー250と、リベット240の孔248内に差し込まれる通気用ゴムプラグ260と、ゴムプラグ260上に設けられる通気用ピップ・キャップ270と、プラスチック製のエクステンダー280と、プラスチック製のエクステンダー280の上方に設けられた負端子プレート290と、を備えている。
リベット240内のキャビティ248の内部に差し込まれた通気用ゴムプラグ260、およびゴムプラグ260上の通気用ピップ・キャップ270は開示されており、商業的に7/5−F6サイズの長方形の再充電可能なニッケル金属水素電池モデルNo.GP14M145(香港のGold Peak Batteriesにより製造)に接続して用いられることが既に知られている。しかしながら、本発明の出願を行った出願人は、前述の再充電可能なニッケル金属水素電池モデルNo.GP14M145の端部キャップ組合せ体は、概して、亜鉛/二酸化マンガンの一次アルカリ電池に用いられたときに腐食を引き起こしてガスを発生させることを認識していた。このような腐食は、細長いカレント・コレクタと電池のハウジングの内部表面との間に発生することが見いだされていた。なぜならば、カレント・コレクタの最も幅の大きな部分は電池のハウジングの内部表面に非常に接近していた(約0.5mm未満となっていた)からである。カレント・コレクタ160の最も幅の大きな部分、すなわちフランジ161は、再装着可能な通気用プラグに接続するよう用いられることが好ましい。カレント・コレクタは絶縁シール部材220の底面にリベット止めされるので、カレント・コレクタにおいてこのような幅の大きな部分(フランジ161)が必要とされる。このため、フランジ161はリベット240のベース246に固定されるよう十分に幅が広くなければならない。電池10が小さなサイズの扁平な電池、例えば全体的な厚さが約5〜10mmの範囲内にある直方体形状の電池である場合には、フランジ161の端縁はケーシング100の内部表面に接近した位置となってしまう。
出願人は、カレント・コレクタ160および絶縁シール部材220を有する部分組み立て品に対して、絶縁シール部材220に包囲スカート226を取り付けることにより改良を行った。絶縁シールスカート226は負極カレント・コレクタ160の最も幅の大きな部分、すなわちフランジ161を取り囲んでいる。絶縁スカート161は、カレント・コレクタのフランジ161の端縁とケーシング100の内部表面との間に仕切りを形成する。絶縁スカート161は、電池が放電を行う際に、フランジ161とケーシング100の内部表面との間のスペースにおける腐食性化学物質、一般的には合成物または化合物を含む金属の生成を減少させるようになっている。このような腐食性化学物質が大量に生成された場合は、電池の性能を低下させ、電池にガスを発生させてしまう。また、上述のような改良された設計において、負極カレント・コレクタ160の最も幅の大きな部分、すなわちフランジ161は、ハウジングの内部表面から約0.5〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mmの範囲内の大きさ分だけ離間する。カレント・コレクタフランジ161を覆うよう絶縁シールスカート226の使用を組み合わせることにより、カレント・コレクタの幅の大きな部分(フランジ161)と、ケーシング100の内部表面との間において腐食性化学物質が多量に生成されることを抑制することができる。本発明のこのような改良された設計により、再装着可能な通気用ゴムプラグ組合せ体を、上述の扁平な一次アルカリ電池における実用的な通気機構として適合させることができる。
図4および図5に最も良く示される端部キャップ組合せ体12の構成要素は、下記の方法により組み立てられる。負極カレント・コレクタ160は、細長いシャフトまたはワイヤ162を有しており、このシャフトまたはワイヤ162は、下端がチップ163となるよう延びるとともに、上端が、全体として外方に広がり好ましくはシャフト162に対して垂直となっているフランジ161となるよう延びている。カレント・コレクタ160が負極150内に挿入されたときに、外方に延びるフランジ161の端縁は、シャフト162よりもケーシング100の内部表面に、より接近する。絶縁シール部材220は頂部パネル227および対向する開口底部228を有している。絶縁シール部材220は、アルカリに対して耐久力、抵抗力があり水素を通過させることができるナイロン66またはナイロン612から形成されていることが好ましい。代わりに、絶縁シール部材220は、耐久力があり水素を通過させることができるポリプロピレン、タルクが充満したポリプロピレン、スルホン化ポリエチレンまたはポリアミド(ナイロン)グレードから形成されていてもよい。絶縁部材220は長方形であることが好ましく、このことによりケーシング100の開口端部102内にぴったりと嵌めることができるようになる。対向する側壁226aおよび対向する端部壁226bは、絶縁部材220の頂端227から延びて、頂部パネル227の周囲に、下方に延びるスカート226を形成する。スカート226は、絶縁シール部材220の開口底部228の境界を画定する。頂部パネル227を貫通する開口224が設けられている。貫通する開口234を有する金属プレートとなっている金属カバー230が設けられている。頭部247およびベース245を有する金属リベット240が設けられている。リベット240はニッケルメッキの鋼鉄またはステンレス鋼から形成されている。リベット240は、頭部247の内部にキャビティ248を有している。キャビティ248はリベット頭部247およびリベットシャフト245を完全に貫通している。カレント・コレクタ160のフランジ161は絶縁シール部材220の開口底部228内に挿入され、このことによりカレント・コレクタ160のフランジ161は前述のシール部材220の絶縁スカート226に覆われてこの絶縁スカート226により保護されることとなる。図4に示すように、カレント・コレクタ160のフランジ部分161は貫通する開口164を有している。リベット240のベース246はこの開口164を通過してフランジ161にリベット固定され、このようにしてカレント・コレクタ160とリベットとの電気的接続が維持される。
このような実施の形態において、絶縁スカート226は、カレント・コレクタのフランジ161と電池のケーシング100の内部表面との間の仕切りを形成する。負極カレント・コレクタ160の表面と電池のケーシング100の内部表面との間の、例えば約0.5mmより小さいような狭い隙間により、アルカリ電池の放電中に腐食性の副生成物を発生させるような領域が形成される。このことにより、負極カレント・コレクタ160の隣接する領域を不動態化し、ガスの発生を促進させてしまう。絶縁シール部材220の下方に延びるスカート226は、全体フランジ161のようなカレント・コレクタ160の外方に延びる部分を覆い、カレント・コレクタ160の最も幅の大きな部分とケーシング100との間に仕切りを形成する。このことにより、腐食の問題を解決することができ、ガスの発生を減少させることができる。出願人は、カレント・コレクタの最も幅の大きな部分を設計し直すことにより、好ましくは負極カレント・コレクタ160の最も幅の大きな部分、すなわちフランジ161の周りに、仕切り、すなわち絶縁スカート226を形成することにより、設計の改良を行った。スカート226の配置および効果の詳細については下記の段落において記載されている。上述の出願人により改良された設計において、負極カレント・コレクタ160の最も幅の大きな部分、すなわちフランジ161は、ハウジングの内部表面から約0.5〜2mmの間の範囲内、好ましくは約0.5〜1.5mmの間の範囲内の大きさだけ離間している。また、包囲用の絶縁スカート226により、カレント・コレクタのフランジ161とケーシング100との間に仕切りが形成される。このような設計の特徴により、腐食の問題を解決することができ、再装着可能な通気用ゴムプラグ組合せ体を、本発明の扁平な一次アルカリ電池における実用的な通気機構として適合させることができる。
端部キャップ組合せ体12を形成するにあたり、カレント・コレクタ160のフランジ部分161が配置され、絶縁シール部材220の頂部パネル227を貫通する開口224に対する、フランジ部分161を貫通する開口164の位置合わせが行われる。金属カバー230が絶縁シール部材220の頂部パネル227上に配置され、金属カバー230を貫通する開口234が開口224に対して位置合わせされる。プラスチックのスペーサーディスク250が金属カバー230上に挿入され、スペーサーディスク250を貫通する開口252が金属カバー230の開口234に対して位置合わせされる。好ましい実施の形態(図4)において、リベット240のベース246はプラスチックのスペーサー250の開口252および金属カバー230の開口234を通過する。また、リベット240のベース246は絶縁シール部材220の開口224およびカレント・コレクタのフランジ161の開口164も通過する。プラスチックのスペーサー250はリベット240を金属カバー230から隔離する。リベットシャフト245のベース246は絶縁シール部材220の開口224を通過して延び、根元が負極カレント・コレクタ160の頂部フランジ部分161内の開口164に取り付けられる。リベットシャフトのベース246は、環状のリベット締め機または類似のものを用いることによりカレント・コレクタのフランジ161の底部表面に対して内部スペースに打ち付けられる。このことにより、リベットシャフトが絶縁シール部材220の開口224内のスペースにロックされ、カレント・コレクタ160がリベットシャフト245に固定される。このようにして、カレント・コレクタ160とリベット240との永続的な電気的接続が維持され、リベットシャフト245が取り除かれたり絶縁シール部材220の開口224から取り外されたりすることを抑止することができる。リベットの頭部247はプラスチックのスペーサー250上に固く締め付けられる。このことにより、リベット240、プラスチックのスペーサー250、金属カバー230、絶縁シール部材220および負極カレント・コレクタ160の組合せ体が形成される。この組合せ体は、更なる組み立ての準備が行われるまで保管される。
組み立て工程は、通気用ゴムプラグ260をリベット頭部247内のキャビティ248の内部に挿入することにより終了する。プラグ260は先端が切り取られた円錐形状であることが好ましく、リベット頭部247のキャビティ248内にぴったりと適合するよう設計されている。プラグ260は、アルカリ電解液に対して耐久性があるとともに圧縮性および弾力性を有する材料から形成されることが好ましい。プラグ260として好ましい材料は、ネオプレンのようなゴムまたは他のアルカリ耐久性のある圧縮性ゴムが挙げられる。金属の通気用ピップ・キャップ270がプラグ260上で挿入される。通気用ピップ・キャップ270は、プラグを約0.55m分だけ圧縮させるような十分に強い力でプラグ260上に押圧される。このことにより、約200psig(13.79×10パスカル)に増加した内部のガス圧力に耐えることができるシールが形成される。プラグ260の圧縮が調整されることにより、シールは概して約100〜300psig(6.895×10〜20.69×10パスカル)の範囲内、好ましくは約100〜200psig(6.895×10〜13.79×10パスカル)の範囲内の内部圧力に耐えることができるようになる。必要であればプラグ260の圧縮の度合いをより大きくすることもでき、このことにより、シールは300psig(20.69×10パスカル)よりも大きな、より高い圧力にも耐えることができるようになる。反対に、必要であればプラグ260の圧縮を低減させることもでき、このことにより、シールは100psigより小さな目標値に圧力を維持させることもできる。通気用ピップ・キャップ270のベース273は複数の下方に延びる部材を有しており、通気用キャップ270がプラグ260上に押圧されることにより、これらの部材はプラスチックのスペーサー250の頂面にあるくぼみまたは割れ目253に嵌るようになっている。このことは図5に最も良く示されている。通気用ピップ・キャップ270がプラグ260上に挿入された後、前述のプラグをリベット頭部のキャビティ248内に圧縮し、通気用キャップ270をリベット頭部247に結合させる。このことにより、プラグ260がリベット頭部のキャビティ248内で圧縮された状態を維持する。プラスチックのエクステンダー280が通気用キャップ頭部271上に設置される。通気用キャップ頭部271はプラスチックのエクステンダー280内部の開口282を貫通して突出する。端部端子プレート290(負端子)が通気用キャップ頭部271に取り付けられる。このことにより、通気用キャップ270は端部プレート290およびリベット240の両方に取り付けられることとなる。端部端子プレート290は、ニッケルメッキの冷延鋼板、ステンレス鋼、好ましくはニッケルメッキの低炭素鋼のような、良好な機械的強度および耐食性を有する導電性の金属から形成される。このようにして、永続的にカレント・コレクタ163と電気的に接続される端部端子プレート290を有するような端部キャップ組合せ体12の完成品が形成される。
端部キャップ組合せ体12の完成品は、ケーシング100の開口端部102内に挿入される。カレント・コレクタのシャフト162が負極懸濁液150内に浸される。金属カバー230の端縁が、ケーシングの頂部の周辺端部104に、好ましくはレーザー溶接により結合される。このことにより、図1および図1Aに示すように、端部キャップ組合せ体12が堅固に保持され、ケーシングの開口端部102がシールされる。端部端子プレート290はカレント・コレクタ160および負極150に電気的に接続し、上記の実施の形態の亜鉛/二酸化マンガンアルカリ電池における電池の負端子を形成する。負端子プレート290はプラスチックのエクステンダー240によりケーシング100から電気的に隔離されていることが好ましい。リベット240および負極カレント・コレクタ160は、プラスチックのスペーサー250および絶縁シール部材220により電気的にケーシング100から隔離されている。図1A、2および3に示すように、ケーシング100の対向する閉止端部にあるピップ180は電池の正端子を形成する。ピップ180はケーシングの閉止端部104と一体的に形成され、あるいは図1Aに示すように閉止端部に独立して取り付けられた分離プレート184として形成される。電池の完成品は、図1、1Aの斜視図および図2、3の断面図に示される。
電池が放電または蓄電を行う際に、電池内のガス圧力が増加して設計閾値を超えたときには、プラグ260がリベット頭部のキャビティ248内から外れる。このことにより、ガスが電池内部からリベット頭部のキャビティ248および通気用キャップ270の通気用開口272を順に通過して外部環境に逃げることができるようになる。電池内の圧力が低下したときには、プラグ260はリベット頭部のキャビティ248内に再び装着される。
本発明は、特定のサイズの長方形の電池に限定することを意図するものではない。しかしながら、ある例において、アルカリ電池100を小さなサイズの長方形のものとすることができ、概して電池の厚さ方向におけるケーシングの外部表面により測定された厚さが約5〜10mmの範囲内であり特に厚さが約5〜7mmの範囲内のものとすることができる。電池の幅は概して約12〜30mmの範囲内となっており、電池の高さは概して約40〜80mmの範囲内となっている。特に、本発明のアルカリ電池10は、同じサイズの再充電可能なニッケル金属水素電池、例えば標準の7/5−F6サイズの長方形の電池の交換用のものとして用いられる。7/5−F6サイズの電池は厚さが6.1mmであり、幅が17.3mmであり、高さが67.3mmとなっている。
代表的な電池の化学組成
負極150、正極110およびセパレータ140の化学組成に関する電池の構成についての以下の記載は、上記の実施の形態により開示される扁平な電池に適用することができる。
上記の電池10において、正極110は二酸化マンガンを有しており、負極150は亜鉛および電解質を有している。水溶性の電解質は、水酸化カリウム、酸化亜鉛およびゲル化剤の従来からの混合物を有している。負極材料150は、水銀を使用しない(水銀が全く加えられない)亜鉛合金粉末を含むゲル化された混合物から形成することができる。すなわち、電池における水銀の全含有量は、亜鉛100万質量部に対して約100質量部(100ppm)よりも小さくなり、好ましくは亜鉛100万質量部に対して水銀は50質量部よりも小さくなる。また、電池は鉛が加えられないことが好ましく、すなわち、負極の全ての亜鉛に対して鉛の全含有量が30ppmより小さくなり、好ましくは15ppmより小さくなる。このような混合物は、概して水溶性の水酸化カリウム電解液、ゲル化剤(例えば、B.F.goodrichによる商品名CARBOPOL C940のアクリル酸共重合体)および界面活性剤(例えば、Phone Poulencによる商品名GAFAC RA600の有機リン酸塩のエステルベースの界面活性剤)を含んでいる。このような混合物は、単に実施例の説明に役立つものとして用いているだけであって、本発明を限定することを意図するものではない。他の亜鉛の負極用の代表的なゲル化剤は、米国特許第4,563,404号に開示されている。
正極110は下記の構成となっていることが好ましい。すなわち、電解二酸化マンガン(例えば、Kerr−McGeeによるTrona D)が87−93質量%、黒鉛(総量)が2−6質量%、約30−40質量%の水酸化カリウムの濃縮体を有する通常の水溶性の7−10水酸化カリウム溶液が5−7質量%各々含まれており、ポリエチレン・バインダーが任意で0.1−0.5質量%含まれている。電解二酸化マンガンの粒径の平均値は概して約1〜100ミクロンの範囲内であり、好ましくは約20〜60ミクロンの範囲内となっている。黒鉛は概して天然黒鉛または膨張黒鉛、あるいはこれらの混合物とすることができる。また、黒鉛は、黒鉛状炭素のナノファイバーのみまたはこれに天然黒鉛または膨張黒鉛を混合させたものであってもよい。このような正極の混合物は説明に役立つものとして用いることを意図しており、本発明を制限することを意図するものではない。
負極材料150は、62−69質量%の亜鉛合金粉末(合金としての200−500ppmのインジウムとメッキの金属とを有するインジウムを含んだ99.9質量%の亜鉛)と、38質量%の水酸化カリウムおよび約2%の酸化亜鉛を含む水溶性の水酸化カリウム水溶液と、B.F.Goodrichの商品名「CARBOPOL C940」として商業的に得られる架橋結合のアクリル酸重合体のゲル化剤(例えば0.5−2.0質量%)と、Grain Processing Co.の商品名「Waterlock A−221」として商業的に得られる、でんぷん基質に移植された加水分解されたポリアクリルニトリル(0.01〜0.5質量%の範囲内)と、有機リン酸塩エステルの界面活性剤RA−600またはPhone−Poulencの商品名RM−510として得られるダイオナイル(dionyl)フェノールリン酸塩エステルの界面活性剤(100〜1000ppmの範囲内)と、を備えている。ここで用いられる亜鉛という言葉は、非常に高い濃度の亜鉛、例えば少なくとも99.9質量%の亜鉛を含む亜鉛合金粉末を含むものとして理解されよう。このような亜鉛合金材料は本質的に純粋な亜鉛としての電気化学的な機能を果たす。
本発明の扁平なアルカリ電池10の負極150において、亜鉛粉末の粒径の平均値は約1〜350ミクロンであることが好ましく、より好ましくは約1〜250ミクロンとなっており、さらに好ましくは約20〜250ミクロンとなっている。一般的には、亜鉛粉末は粒径の平均値が約150ミクロンとなっている。負極150の亜鉛粒子は尖ったもの、あるいは球状のものとなっている。亜鉛粒子は球状となっていることが好ましい。電池の比較的小さな負極キャビティに亜鉛懸濁液を充満させるために用いられる投入ノズルから、より良好な亜鉛粒子の投入を行うことができるからである。負極の亜鉛のバルク密度(かさ密度)は、負極1立方センチメートルに対して亜鉛が約1.75〜2.2グラムの範囲内の量となっている。負極における水溶性電解液の容積百分率は、負極の容積に対して約69.2〜75.5%の範囲内となっている。
従来の方法においては、電池10は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンのmAmp/hr容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商の大きさが1となるよう、バランスが保たれている。しかしながら、正極が十分な量となるよう、電池のバランスを保つことが好ましい。二酸化マンガンの理論的な合計容量を亜鉛の理論的な合計容量で割った商が約1.15〜2.0の範囲内となるよう、好ましくは1.2〜2.0の範囲内となるよう、さらに好ましくは1.4〜1.8の範囲内となるよう、さらに好ましくは1.5〜1.7の範囲内となるよう、電池10のバランスが保たれることが好ましい。このような正極の量が十分となるような電池のバランスは、正極の膨張の低減量により決められる。なぜならば、電池の全質量に基づいた、放電中における二酸化マンガンの水和酸化マンガンへの反応の割合がより小さくなるからである。このことにより、電池のケーシングの膨張量が減少する。
ケーシング100の肉厚は約0.30〜0.45mmの範囲内であることが好ましく、約0.30〜0.40mmの範囲内であることがより好ましく、約0.35〜0.40mmの範囲内であることが更に好ましい。電池10は、全体的な厚さが約5〜10mmの範囲内となっている直方体形状(図1および2参照)であることが好ましい。更に、正極の量が十分となるよう電池のバランスが保たれている。電池は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp−hr容量で割った商が約1.15〜2.0の範囲内、好ましくは約1.2〜2.0の範囲内、さらに好ましくは約1.4〜1.8の範囲内となるようバランスが保たれている。
ケーシングの外側の厚さに対する負極の厚さの割合が約0.30〜0.40の範囲内にあることが好ましい(このような厚さは、長手軸190に対して垂直であり電池の厚み(短寸法方向)を横切るような平面に沿って測定される)。
セパレータ140としては、セルロース誘導体の不織布材料およびポリビニルアルコール繊維からなる内層と、セロファンからなる外層とを有する従来のイオンの多孔性のセパレータを用いることができる。このような材料は、単に説明に役立つものとして用いているだけであって、本発明を限定することを意図するものではない。
ケーシング100はニッケルメッキの鋼鉄から形成されることが好ましい。ケーシング100は、内部表面が炭素被覆、好ましくは黒鉛炭素被覆によりコーティングされることが好ましい。このような黒鉛被覆は例えば黒鉛分散をベースとする水溶性のものとして形成され、ケーシングの内部表面に用いられてその後、自然環境下で乾燥される。黒鉛炭素は、導電性を向上させ、ケーシングの内部表面において発生する表面腐食の発生を低減させることにより間接的に電池のガス発生を低減させることができる。また、金属製のカバー230、負端子プレート290および正端子プレート180もニッケルメッキの鋼鉄であることが好ましい。カレント・コレクタ160は、カレント・コレクタ材料として実用的な、例えば真鍮、スズメッキが施された真鍮、青銅、銅またはインジウムメッキが施された真鍮のような、公知の様々な導電性のある金属から選択したものを用いることができる。絶縁シール部材220は、ナイロン66またはナイロン612から形成されることが好ましい。
以下に、同じサイズの長方形の電池であって、電池バランスが異なるような電池を用いた場合の比較性能を示す特定の例について説明する。各ケースにおける新品の電池は、厚さが5.6mm、幅が17mm、高さが67mmとなっている(全ての寸法は、特別の定めのない限り、ケーシングの周囲にあるラベルを除いた外形寸法である)。ケーシング100の肉厚は、テスト用の各電池で同じ大きさとなっている0.38mmである。各電池のケーシング100はニッケルメッキの鋼鉄であり、内部表面は黒鉛炭素によりコーティングされている。各ケースにおける電池の構造は同一であり、図面(図1〜5)に示されるものとなっている。負極カレント・コレクタ160の幅の広い部分(フランジ161)の端縁は、ケーシング100の内部表面から約0.5mm離間している。絶縁シール部材220の包囲スカート226は、カレントコレクタ160の前述の幅の広い部分(フランジ161)を覆っており、このことにより、この幅の広い部分とケーシング100の内壁表面との間に仕切りを形成している。
全ての電池の構成要素は上述のものと同一となっており、テスト用の各々の電池は図示の通気用端部キャップ組合せ体12を有している。唯一異なる点は、電池のバランスおよび負極の構成である。比較用の電池(比較例)は、バランスの割合、すなわち、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商が1.1となるよう、バランスが取られている。実施例1におけるテスト用の電池は、二酸化マンガンの理論的な容量を亜鉛の理論的な容量で割ったバランス割合が1.25となるよう、バランスが保たれている。実施例2および3におけるテスト用の電池は、各々、二酸化マンガンの理論的な容量を亜鉛の理論的な容量で割ったバランス割合が1.6および2.0となるよう、それぞれバランスが保たれている。
以下の例における比較用の電池およびテスト用の電池において、90ミリワットの出力で電源オンとしその後に3時間の電源オフを行うようなサイクルで、0.9ボルトのカットオフ電圧に達するまで、断続的に放電が行われる(このような間欠的な放電により、MP3オーディオ形式に概して用いられる携帯用の固形のデジタルオーディオプレーヤーの一般的な使用についての模擬実験が行われる)。実際の稼働時間の合計が記録され、また、電池のケーシングの膨張量が測定されるとともに記録される。
比較例(比較用の電池)
長方形(直方体)形状の比較テスト用の電池10および図示の端部キャップ組合せ体を準備する。長さが約67mmであり、幅が約17mmであり、厚さ(放電前)が約5.6mmである外形寸法のハウジング100により電池が画定される。負極150および正極110は下記の構成となっている。
負極の構成
亜鉛 70.0質量%
界面活性剤(RA600) 0.088質量%
電解質 29.91質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.00質量%
注記
1. 亜鉛粒子の粒径の平均値は約150ミクロンであり、合金となっており、しかもインジウムにより全インジウムの含有率が約200ppmとなるようメッキされている。
2. Rhone Poulencの、有機リン酸塩エステルをベースとした界面活性剤溶液RA600である。
3. ゲル化剤Waterlock A221およびCarbopol C940が合計で約1.5質量%分だけ含まれる電解質溶液である。
正極の構成
二酸化マンガン(EMD) 87.5質量%
(Kerr McGeeによるTrona D)
黒鉛 7.4質量%
(NdG15天然黒鉛)
電解質 5.1質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.0質量%
注記
1. 黒鉛NdG15はNacional De Grafiteの天然黒鉛である。
電池に用いられるケーシング100の肉厚は0.38mmである。新品の電池10は長さが67mmであり、厚さが5.6mmであり、幅が17mmである。電池の負極150および正極110は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商が1.1となるよう、バランスが保たれている。負極は2.8グラムの亜鉛を有している(正極は6.89グラムの二酸化マンガンを有している)。負極150、正極110およびセパレータ140は、図1、1Aに示す構成のケーシング100の外部容積の約66%を占めている。ケーシングの外側厚さに対する負極の厚さの割合は約0.35となっている。このような厚さは、長手軸190に対して垂直であり電池の外側厚み(短寸法方向)を横切るような平面に沿って測定される。
電池は、90ミリワットの出力で「電源オン」としその後に3時間の「電源オフ」を行うようなサイクルで、0.9ボルトのカットオフ電圧に達するまで、断続的に放電が行われる。実際の稼働時間は24.5時間であった。ケーシングは、厚さが5.6mmから6.13mmまで膨張した(厚さは、図1Aに示す側壁106a、106bの外部表面間の大きさを測定した)。
テスト用電池を用いた実施例1
長方形形状となっており比較例と同じサイズのテスト用電池10を準備する。負極150および正極110は下記の構成となっている。
負極の構成
亜鉛 66.0質量%
界面活性剤(RA600) 0.083質量%
電解質 34.0質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.08質量%
注記
1. 亜鉛粒子の粒径の平均値は約150ミクロンであり、合金となっており、しかもインジウムにより全インジウムの含有率が約200ppmとなるようメッキされている。
2. Rhone Poulencの、有機リン酸塩エステルをベースとした界面活性剤溶液RA600である。
3. ゲル化剤Waterlock A221およびCarbopol C940が合計で約1.5質量%分だけ含まれる電解質溶液である。
正極の構成
二酸化マンガン(EMD) 87.5質量%
(Kerr McGeeによるTrona D)
黒鉛 7.4質量%
(NdG15天然黒鉛)
電解質 5.1質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.0質量%
注記
1. 黒鉛NdG15はNacional De Grafiteの天然黒鉛である。
テスト用の電池に用いられるケーシング100の肉厚は0.38mmである。新品の電池10は長さが67mmであり、厚さが5.6mmであり、幅が17mmである。電池の負極150および正極110は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商が1.25となるよう、バランスが保たれている。負極は2.56グラムの亜鉛を有している(正極は7.11グラムの二酸化マンガンを有している)。負極、正極、電解質およびセパレータは、ケーシング100の外部容積、言い換えると、閉止端部104と開口端部102との間の測定値の約66%を占めている。ケーシングの外側厚さに対する負極の厚さの割合は約0.35となっている。このような厚さは、長手軸190に対して垂直であり電池の外側厚み(短寸法方向)を横切るような平面に沿って測定される。
電池は、90ミリワットの出力で「電源オン」としその後に3時間の「電源オフ」を行うようなサイクルで、0.9ボルトのカットオフ電圧に達するまで、断続的に放電が行われる。実際の稼働時間は24.3時間であった。ケーシングは、厚さが5.6mmから6.03mmまで膨張した(厚さは、図1Aに示す側壁106a、106bの外部表面間の大きさを測定した)。稼働時間は比較例のものとほぼ同じであったが、ケーシングの膨張の度合いが小さくなった。
テスト用電池を用いた実施例2
長方形形状となっており比較例と同じサイズのテスト用電池10を準備する。負極150および正極110は下記の構成となっている。
負極の構成
亜鉛 60.0質量%
界面活性剤(RA600) 0.083質量%
電解質 39.92質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.00質量%
注記
1. 亜鉛粒子の粒径の平均値は約150ミクロンであり、合金となっており、しかもインジウムにより全インジウムの含有率が約200ppmとなるようメッキされている。
2. Rhone Poulencの、有機リン酸塩エステルをベースとした界面活性剤溶液RA600である。
3. ゲル化剤Waterlock A221およびCarbopol C940が合計で約1.5質量%分だけ含まれる電解質溶液である。
正極の構成
二酸化マンガン(EMD) 87.5質量%
(Kerr McGeeによるTrona D)
黒鉛 7.4質量%
(NdG15天然黒鉛)
電解質 5.1質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.0質量%
注記
1. 黒鉛NdG15はNacional De Grafiteの天然黒鉛である。
テスト用の電池に用いられるケーシング100の肉厚は0.38mmである。新品の電池10は長さが67mmであり、厚さが5.6mmであり、幅が17mmである。電池の負極150および正極110は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商が1.6となるよう、バランスが保たれている。負極は2.01グラムの亜鉛を有している(正極は7.13グラムの二酸化マンガンを有している)。負極、正極およびセパレータは、ケーシング100の外部容積の約66%を占めている。ケーシングの外側厚さに対する負極の厚さの割合は約0.35となっている。
このような厚さは、長手軸190に対して垂直であり電池の外側厚み(短寸法方向)を横切るような平面に沿って測定される。
電池は、90ミリワットの出力で「電源オン」としその後に3時間の「電源オフ」を行うようなサイクルで、0.9ボルトのカットオフ電圧に達するまで、断続的に放電が行われる。実際の稼働時間は20.9時間であった。ケーシングは、厚さが5.6mmから5.95mmまで膨張した(厚さは、図1Aに示す側壁106a、106bの外部表面間の大きさを測定した)。
テスト用電池を用いた実施例3
長方形形状となっており比較例と同じサイズのテスト用電池10を準備する。負極150および正極110は下記の構成となっている。
負極の構成
亜鉛 52.0質量%
界面活性剤(RA600) 0.083質量%
電解質 47.92質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.00質量%
注記
1. 亜鉛粒子の粒径の平均値は約150ミクロンであり、合金となっており、しかもインジウムにより全インジウムの含有率が約200ppmとなるようメッキされている。
2. Rhone Poulencの、有機リン酸塩エステルをベースとした界面活性剤溶液RA600である。
3. ゲル化剤Waterlock A221およびCarbopol C940が合計で約1.5質量%分だけ含まれる電解質溶液である。
正極の構成
二酸化マンガン(EMD) 87.5質量%
(Kerr McGeeによるTrona D)
黒鉛 7.4質量%
(NdG15天然黒鉛)
電解質 5.1質量%
(9 Normal KOH)
合計 100.0質量%
注記
1. 黒鉛NdG15はNacional De Grafiteの天然黒鉛である。
テスト用の電池に用いられるケーシング100の肉厚は0.38mmである。新品の電池10は長さが68mmであり、厚さが5.6mmであり、幅が17mmである。電池の負極150および正極110は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商が2.0となるよう、バランスが保たれている。負極は1.61グラムの亜鉛を有している(正極は7.13グラムの二酸化マンガンを有している)。負極、正極およびセパレータは、ケーシング100の外部容積の約66%を占めている。ケーシングの外側厚さに対する負極の厚さの割合は約0.35となっている。
このような厚さは、長手軸190に対して垂直であり電池の外側厚み(短寸法方向)を横切るような平面に沿って測定される。
電池は、90ミリワットの出力で「電源オン」としその後に3時間の「電源オフ」を行うようなサイクルで、0.9ボルトのカットオフ電圧に達するまで、断続的に放電が行われる。実際の稼働時間は18.5時間であった。ケーシングは、厚さが5.6mmから5.87mmまで膨張した(厚さは、図1Aに示す側壁106a、106bの外部表面間の大きさを測定した)。
テスト結果についての検討
上記のテストにおいて、同じサイズの扁平な電池において、徐々にバランス割合が大きくなるよう、バランスが保たれている。負極カレント・コレクタ160の幅の広い部分(フランジ161)の端縁は、ケーシング100の内部表面から約0.5mm離間しており、絶縁仕切り226により覆われている。バランス割合は、(二酸化マンガン1グラムあたりの容量が370mAmp/hrであることに基づく)二酸化マンガンの理論的な容量を、(亜鉛1グラムあたりの容量が820mAmp/hrであることに基づく)亜鉛のmAmp/hr容量で割った商により画定される。上述の比較例において、電池のバランス割合(亜鉛の理論的容量に対する二酸化マンガンの理論的容量)が約1.1であるときに、扁平なテスト用電池の膨張量は非常に大きく、全体の厚さが5.6mmから6.13mmまで膨らんだ。実施例1(バランス割合が1.25)においては、電池の膨張量は小さく、すなわち、5.6mmから6.03mmまで膨らんだ。実施例2(バランス割合が1.6)においては、電池は5.6mmから5.95mmまで膨らんだ。実施例3(バランス割合が2.0)においては、電池は5.6mmから5.87mmまでしか膨らまなかった。バランス割合を1.1〜1.6の範囲内で増加させると電池の稼働時間はほどほどに短くなり(24.5時間から20.9時間となり)、バランス割合が最大の2.0となると稼働時間は大幅に短くなった(18.5時間となった)。
全体的に直方体形状となっている扁平なアルカリ電池に関する本発明の好ましい実施の形態について述べたが、様々な全体形状を用いることができ、このような様々な全体形状は本発明の概念の範囲内となることが理解できよう。扁平な電池の場合において、例えば直方体形状である場合には、直方体形状を維持しながらハウジングの端部端末をわずかに外側にまたは内側に向かって先細としてもよい。このように変更された形状の全体的な外観でも、本質的に直方体形状の外観となっており、直方体または法上の均等物の意義の範囲内となっている。ハウジングの側面のうちのいずれか一つに対して電池の端部がなす角度をわずかに変更し、平行6面体が厳密な直方体からわずかに傾くような全体形状の他の変形例もまた、請求項の範囲内でこのように用いられることにより、直方体の意義の範囲内となる。
本発明は、好ましくは、ケーシングの長さ方向に沿った外部ケーシングの側面が実質的に平らとなるような扁平形状となっている全体的な電池形状にまで及ぶようになっている。すなわち、「扁平」という言葉は、表面の湾曲の度合いがわずかであるような実質的に平らな表面まで及んでこれを含むようになっていることが理解されよう。特に、本発明の概念は、ケーシングの長さ方向に沿った電池のケーシング表面の側面が平らな多角形の表面となっている扁平な電池にまで及んでいる。このように、電池は、外部ケーシングの全ての側面が多角形である多面体の全体形状とすることができる。また、本発明は、ケーシングの長さ方向に沿った電池のケーシングの側面が平らな平行四辺形の表面を有し、電池の全体形状が角柱形となっているような電池にまで及んでいる。
本発明の扁平なアルカリ電池の斜視図であって、電池の負端子端部を示す図である。 図1の扁平なアルカリ電池の斜視図であって、正端子端部を示す図である。 図1Aに示す電池のライン2−2矢視による断面図である。 図2Aに示す電池のライン3−3矢視による断面図である。 扁平なアルカリ電池に用いられる端部キャップ組合せ体の構成要素の分解図である。 電池の内蔵物および端部キャップ組合せ体の、電池のケーシング(ハウジング)内への挿入を示す分解図である。

Claims (39)

  1. 負端子と、正端子と、一対の対向する平らな側面を有する外側ハウジングとを備え、この一対の対向する平らな側面は前記ハウジングの丈の一部分に沿って延びるような一次アルカリ電池であって、前記ハウジングは、閉止端部と、対向する開口端部とを有し、このハウジングは全体として円筒型となっておらず、前記電池は更に、亜鉛を有する負極および二酸化マンガンを有する正極であって前記ハウジング内に設けられた負極および正極と、前記負極および正極の間に設けられたセパレータと、前記ハウジングの開口端部をシールする端部キャップ組合せ体とを備え、
    正極は、正極物質が存在することのないよう貫通して画定された開口を有する少なくとも1つの正極板を有し、前記正極の外部表面の少なくとも一部分が前記ハウジングの内部表面に接触することを特徴とするアルカリ電池。
  2. 前記電池の厚さは全体的に5〜10mmの範囲内の大きさであって、この全体的な厚さは、前記ハウジングの短寸法を規定するような前記ハウジングの対向する両側面の外部表面の間の距離により規定されることを特徴とする請求項1記載のアルカリ電池。
  3. 前記ハウジングは直方体形状となっており、前記正極は複数の長方形の正極板を有し、各正極板は正極物質が存在することのないよう貫通して画定された開口を有し、前記各開口の配置が正極物質の全くないコア部分を形成するよう前記各正極板が位置合わせされ、前記正極の外側表面が前記ハウジングの内側表面に接触することを特徴とする請求項1記載のアルカリ電池。
  4. 負端子と、正端子と、一対の対向する平らな側面を有する外側ハウジングとを備え、この一対の対向する平らな側面は前記ハウジングの丈に沿って延びるような一次アルカリ電池であって、前記ハウジングは、閉止端部と、対向する開口端部とを有し、前記電池は更に、亜鉛を有する負極および二酸化マンガンを有する正極であって前記ハウジング内に設けられた負極および正極と、前記負極および正極の間に設けられたセパレータと、前記ハウジングの開口端部をシールする端部キャップ組合せ体とを備え、前記正極の外部表面が前記ハウジングの内部表面に接触するようこの正極が前記ハウジング内に配置され、前記電池は、二酸化マンガン1グラムあたり370mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた二酸化マンガンの理論的なmAmp/hr容量を、亜鉛1グラムあたり820mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた亜鉛の理論的なmAmp/hr容量で割った商の大きさが1.2〜2.0の範囲内となるよう電気化学的にバランスが保たれていることを特徴とするアルカリ電池。
  5. 電池は、二酸化マンガン1グラムあたり370mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた二酸化マンガンの理論的なmAmp/hr容量を、亜鉛1グラムあたり820mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた亜鉛の理論的なmAmp/hr容量で割った商の大きさが1.4〜1.8の範囲内となるようバランスが保たれていることを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  6. 前記ハウジングは直方体形状となっていることを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  7. 正極は、電池の中央の長手軸に沿って延びる中央の中空コア部分を有し、前記負極はこの中央のコア部分内に配置されていることを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  8. 正極は複数の長方形の正極板を有し、各正極板は、この正極板の厚さ方向に通過して延びる中空の中央部分の境界を画定する内部表面を有し、前記正極板はハウジングの中央の長手軸に沿って当該ハウジング内に積み重ねられ、その結果前記長手軸に沿って連続的な中空のコア部分を形成するよう中空の中央部分が位置合わせされ、前記正極の外部表面が前記ハウジングの内部表面に接触することを特徴とする請求項6記載のアルカリ電池。
  9. 前記負極は前記中央のコア部分の内部に配置されることを特徴とする請求項8記載のアルカリ電池。
  10. 負極は電池の長手軸に沿って延びることを特徴とする請求項9記載のアルカリ電池。
  11. 電池は、水酸化カリウム水溶液を有するアルカリ電解液を備えたことを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  12. 前記正極板の各々の内部表面は湾曲した表面となっていることを特徴とする請求項8記載のアルカリ電池。
  13. 前記電池の厚さは全体的に5〜10mmの範囲内の大きさであって、この全体的な厚さは、前記ハウジングの短寸法を規定するような前記ハウジングの対向する両側面の外部表面の間の距離により規定されることを特徴とする請求項6記載のアルカリ電池。
  14. 端部キャップ組合せ体は、電池内のガス圧力が約100〜300psig(6.895×10〜20.69×10パスカル)の範囲内のレベルに達したときに駆動する通気機構を有し、この通気機構が駆動すると、電池内の水素ガスが電池の内部から外部環境へ逃げることができるようになっていることを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  15. 端部キャップ組合せ体は、電池内のガス圧力が100〜200psig(6.895×10〜13.79×10パスカル)の範囲内のレベルに達したときに駆動する通気機構を有し、この通気機構が駆動すると、電池内の水素ガスが電池の内部から外部環境へ逃げることができるようになっていることを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  16. ハウジングは、肉厚が0.30mm〜0.45mmの範囲内にある金属を有することを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  17. ハウジングは、肉厚が0.30mm〜0.40mmの範囲内にある金属を有することを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  18. ハウジングは鋼鉄製であることを特徴とする請求項4記載のアルカリ電池。
  19. 前記ハウジングの全体的な厚さに対する前記負極の厚さの割合は0.30〜0.40の範囲内にあり、前記ハウジングの全体的な厚さは、ハウジングの短寸法を規定するような前記ハウジングの対向する両側面の外部表面の間の距離により規定されることを特徴とする請求項6記載のアルカリ電池。
  20. 負端子と、正端子と、直方体形状の外側ハウジングとを備えた一次アルカリ電池であって、前記ハウジングは、閉止端部と、対向する開口端部とを有し、前記電池は更に、亜鉛を有する負極および二酸化マンガンを有する正極であって前記ハウジング内に設けられた負極および正極と、前記負極および正極の間に設けられたセパレータと、前記ハウジングの開口端部をシールする端部キャップ組合せ体とを備え、
    正極は、複数の長方形の正極板を有し、各正極板は正極物質が存在しない中空の中央部分を有し、前記正極板は電池の中央の長手軸に沿ってハウジングの内部に積み重ねられ、その結果前記長手軸に沿って連続的な中空のコア部分を形成するよう中空の中央部分が位置合わせされ、前記正極の外部表面が前記ハウジングの内部表面に接触することを特徴とするアルカリ電池。
  21. 前記端部キャップ組合せ体は、前記負端子を形成する長方形の端部プレートを有することを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  22. 負極は前記中央のコア部分内に設けられていることを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  23. 電池は、水酸化カリウム水溶液を有するアルカリ電解液を備えたことを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  24. 電池は、二酸化マンガン1グラムあたり370mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた二酸化マンガンの理論的なmAmp/hr容量を、亜鉛1グラムあたり820mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた亜鉛の理論的なmAmp/hr容量で割った商の大きさが1.15〜2.0の範囲内となるように正極が十分な量となるよう、バランスが保たれていることを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  25. 電池は、二酸化マンガン1グラムあたり370mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた二酸化マンガンの理論的なmAmp/hr容量を、亜鉛1グラムあたり820mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた亜鉛の理論的なmAmp/hr容量で割った商の大きさが1.2〜2.0の範囲内となるように正極が十分な量となるよう、バランスが保たれていることを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  26. 電池は、二酸化マンガン1グラムあたり370mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた二酸化マンガンの理論的なmAmp/hr容量を、亜鉛1グラムあたり820mAmp/hrとなっている理論的な特定値に基づいた亜鉛の理論的なmAmp/hr容量で割った商の大きさが1.4〜1.8の範囲内となるように正極が十分な量となるよう、バランスが保たれていることを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  27. 前記電池の厚さは全体的に5〜10mmの範囲内の大きさであって、この全体的な厚さは、前記ハウジングの短寸法を規定するような前記ハウジングの対向する両側面の外部表面の間の距離により規定されることを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  28. 端部キャップ組合せ体は、電池内のガス圧力が100〜300psig(6.895×10〜20.69×10パスカル)の範囲内のレベルに達したときに駆動する通気機構を有し、この通気機構が駆動すると、電池内の水素ガスが電池の内部から外部環境へ逃げることができるようになっていることを特徴とする請求項22記載のアルカリ電池。
  29. 端部キャップ組合せ体は、電池内のガス圧力が100〜200psig(6.895×10〜13.79×10パスカル)の範囲内のレベルに達したときに駆動する通気機構を有し、この通気機構が駆動すると、電池内の水素ガスが電池の内部から外部環境へ逃げることができるようになっていることを特徴とする請求項22記載のアルカリ電池。
  30. ハウジングは、肉厚が0.30mm〜0.45mmの範囲内にある金属を有することを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  31. ハウジングは、肉厚が0.30mm〜0.40mmの範囲内にある金属を有することを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  32. ハウジングは鋼鉄製であることを特徴とする請求項20記載のアルカリ電池。
  33. 前記電池の全体的な厚さに対する前記負極の厚さの割合は0.30〜0.40の範囲内にあり、前記電池の全体的な厚さは、前記ハウジングの短寸法を規定するような前記ハウジングの対向する両側面の外部表面の間の距離により規定されることを特徴とする請求項22記載のアルカリ電池。
  34. 前記端部キャップ組合せ体は、絶縁シール部材および負極カレント・コレクタを備え、このカレント・コレクタは負極および前記負端子と電気的に接続し、前記カレント・コレクタは、細長いシャフト部分と、外方に延びる一体的な面とを有し、前記カレント・コレクタの外方に延びる表面は前記絶縁シール部材により覆われており、このことにより前記の外方に延びる表面と前記ハウジングの内部表面との間に仕切りが形成されることを特徴とする請求項28記載のアルカリ電池。
  35. 前記絶縁シール部材は、閉止端部と、対向する開口端部と、これらの間にあり当該絶縁シール部材内で中空の内部部分を覆う側壁とを有する直方体形状となっており、負極カレント・コレクタの前記の外方に延びる部分は、前記の中空の内部部分に挿入されるとともに、前記絶縁シール部材の前記の包囲用の側壁により保護されることを特徴とする請求項34記載のアルカリ電池。
  36. 前記カレント・コレクタの少なくとも一部分は電池ハウジングの内部表面から2mm以内の位置にあることを特徴とする請求項34記載のアルカリ電池。
  37. 前記絶縁シール部材は、当該絶縁シール部材の閉止端部を貫通する開口を有し、端部キャップ組合せ体は更に、この開口に挿入される金属リベットを有し、前記リベットは前記負極カレント・コレクタの前記の外方に延びる部分に取り付けられ、このリベットは前記負端子に電気的に接続されていることを特徴とする請求項35記載のアルカリ電池。
  38. 前記リベットは、このリベットの中央の長手軸に沿って延びる中空のキャビティを有し、前記通気機構は、前記の中空のキャビティ内に配置された圧縮プラグを有し、その結果電池内のガス圧力が設定値に達したときに、前記プラグが外れ、ガスがリベット内の前記の中空のキャビティを通って外部環境へ逃げることができるようになることを特徴とする請求項37記載のアルカリ電池。
  39. 電池内のガス圧力が100〜300psig(6.895×10〜20.69×10パスカル)の範囲内のレベルに達したときに、前記プラグが外れることを特徴とする請求項38記載のアルカリ電池。
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