JP2006511423A - ハイドロタルサイト及びブルーサイト型正電荷電層の製造方法 - Google Patents

ハイドロタルサイト及びブルーサイト型正電荷電層の製造方法 Download PDF

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Abstract

改良された方法は、表面が調整されたハイドロタルサイトの製造のために記述される。本方法は、マグネシウムの前駆体とアルミニウムの前駆体とを、適切なアルカリの炭酸塩の存在下、高温で反応することを備える。生成物は、≦20m/gのBET表面積と、≦0.5μmの平均粒径とを有し、ハロゲンの捕捉剤及び難燃剤として有益である。

Description

本発明は、ハイドロタルサイトの改良された製造方法に関するものである。より詳しくは、本発明はまた、ブルーサイト型正電荷電層(Mg1−xAl(OH))と、不安定な(labile)陰イオンと水分子とを有する中間層とに関するものである。この層の型の材料は、プラスチックの製法に有用を見出し、このプラスチックの製法においては、チーグラー−ナッタ反応と、高分子製造に用いられる他の酸触媒により酸性基質の残存量を非活性化する。それは、制酸剤としての薬学的系統に用途を見出す。他の用途は、(i)触媒の基剤または支持剤(base or support catalysts)、(ii)廃水処理の吸収剤、(iii)ポリ塩化ビニルの安定剤として、(iv)難燃剤としてのものを含む。
中間体的アモルファス生成物の製造のための、(i)アルカリ金属のアルミン酸塩の水溶液の、(ii)固体マグネシウム化合物、即ち、バリグトナイト(MgCO・2HO)、ネスケホナイト(MgCO・3HO)、ランスホルダイト(MgCO・3.5HO)、ハイドロマグネサイト(Mg(CO(OH)・4HO)、その他との反応によるハイドロタルサイトの製法が開示されており、それは、50〜120℃での5〜48時間の間の結晶化に先立って、4時間混合しておくものである(特許文献1参照)。表面積(ベットN)は、115℃で8時間結晶化したものと、100℃で14時間結晶化したものとのそれぞれについて、29m/gと18m/gとであった。生成物の平均集塊粒径は、<1.0μmであった。この方法による欠点は、アモルファス中間体を得るための4時間という長い熟成時間と、<20m/gの表面積(ベットN)を有する生成物のための100℃で14時間という長い結晶化時間とである。標準水性沈殿(standard aqueous precipitation)と熱結晶化法とによるハイドロタルサイトの製法が開示されており、それは、苛性ソーダと炭酸ナトリウムとの溶液により、硝酸マグネシウム、硝酸アルミニウムの溶液の中間層を吸収する(非特許文献1参照)。相互作用は、35℃以下の温度での強力な撹拌により、4時間以内に完了される。それぞれ<20m/gと1〜2μmとの表面積と粒径とを有する生成物が、200℃で18時間の熱結晶化により観察された。上記方法による欠点は、自己圧力(autogeneous pressure)下での、高温と、それと同様に長い添加時間及び結晶化時間とである。マグネシウム及びアルミニウムの硝酸化合物の使用は高価であり、同時に硝酸陰イオンを含む環境的に安全でない廃棄物の廃棄問題を生じる。
160〜200℃の熱水状態下での、水酸化マグネシウム、炭酸源、平均粒径2.4μmのアルミニウム三水和物またはアルカリ金属アルミン酸塩の混合物の反応による合成ハイドロタルサイトの製造方法が記述されている(特許文献2参照)。99%の純度と≦2μmの平均粒径とを有する生成物が、低いアルカリ含有量と、0.9〜1.1の範囲の重炭酸ナトリウムに対するマグネシウムのモル比とで、アルミン酸塩溶液を用いることにより観察される。160℃以下の温度では反応は非常に緩慢に進行し、さらに200℃以上の温度では生成物は劣悪な品質であることが開示されている。この方法の欠点は、(i)結晶化の高い温度(160〜200℃)、(ii)合成の間の反応物のモル比の厳格な制御、である。重炭酸ナトリウムに対するマグネシウムの低い比率は、生成物中に、不純物として望ましくないドーソン石を含む結果をもたらし、(iii)1.25より高いアルミン酸ナトリウムの比(NaO/Al)は洗浄することが難しい過剰のナトリウムを結果としてもたらす。さらに、高い比率は、(iv)長い濾過時間を必要とするマグネシウム源である水酸化マグネシウムの使用と、電解質を接着しないようにするための水の大きな使用量と、(v)アルミニウム三水和物の平均粒径(<2μm)の厳格な制御とで、ハイドロタルサイト中にドーソン石の不純物を与える。
チェコ国特許第277548 B6号明細書 国際公開第93/03903号パンフレット Reichle W. T. in an article "Catalytic reaction by thermally activated synthetic anionic clay minerals" in J.Catalysis 94, 547 (1985)
本発明の主目的は、上述の欠点を予防する、ハイドロタルサイトの改良された製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、安価で容易に入手できるマグネシウム化合物源である、にがりまたは塩化マグネシウムを用いてハイドロタルサイトを製造することにある。
本発明の他の目的は、洗浄することが難しい沈殿を生じる苛性ソーダを使用することなく、マグネシウム及びアルミニウムの容易に濾過できる前駆体を製造し、用いることにある。
本発明のさらに他の目的は、≦20m/gの表面積(ベットN)、≦0.5μmの平均粒径、少なくとも99%(体積)の粒子が1μm以下であり、結晶性不純物と同様にアモルファスの不純物を含まない疎水性のハイドロタルサイトを得る、より少ないエネルギーを集約する合成条件を提供するにある。
従って、本発明は、
(i)にがりを水で稀釈して約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度の溶液を得て、稀釈されたにがりを当量のアルミニウム溶液と苛性ソーダ溶液とで処理することにより浄化し、それぞれ75〜100ppmの範囲と200〜300ppmの範囲との、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムとを沈殿させる工程と、
(ii)沈殿した水酸化物を分離し、0.53〜0.90モル濃度の範囲のマグネシウムイオン濃度を備える清浄なにがり溶液を得る工程と、
(iii)上記工程(ii)で得られた清浄なにがりをアルカリの炭酸塩と反応させ、一方、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比を1.1〜1.4の範囲の維持して、マグネシウム前駆体の水性スラリーを得る工程と、
(iv)アルミニウムまたは100ppm以上の鉄を含まない可溶アルミニウム塩を、アルカリの炭酸塩と撹拌しながら反応させ、一方、炭酸塩イオンのアルミニウムイオンに対するモル比を1.70〜1.95の範囲に維持して、アルミニウム前駆体の水性スラリーを得る工程と、
(v)上記工程(iii)及び工程(iv)で得られた2つの前駆体をケーキの形で分離し、マグネシウム前駆体とアルミニウム前駆体との洗浄液が、塩化物と硫酸塩とがそれぞれ0.1%(w/v)以下であることを示すまでケーキを洗浄する工程と、
(vi)マグネシウム前駆体の十分に分散された水性スラリーを加熱し、撹拌を続けながら、マグネシウムイオンの0.90〜0.95に当量の苛性ソーダを添加する工程と、
(vii)工程(vi)で得られたスラリーの温度を維持して放冷する工程と、
(viii)アルミニウム前駆体を0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液に再分散して、水性アルミニウムスラリーを得る工程と、
(ix)工程(viii)で得られた水性アルミニウムスラリーを、工程(vii)で得られたマグネシウムスラリーに添加し、撹拌を続けながら、アルミニウムイオンのアルミニウムイオン及びマグネシウムイオンの全モル数に対するモル比を0.28〜0.33の範囲に維持する工程と、
(x)撹拌下に3〜5%(生成物基準のw/v)の混合されたスラリーを結晶化させ、冷却する工程と、
(xi)撹拌を続けながら、3〜6%(生成物基準のw/v)のステアリン酸を工程(x)で得られたスラリーに添加する工程と、
(xii)工程(xi)で得られたスラリーを撹拌する一方で放冷し、スラリーを濾過し、濾液が8.5から10.5のpHを示すまで、ケーキを洗浄する工程と、
(xiii)前記湿潤ケーキを乾燥し、粉砕して、粉末の形の疎水性のハイドロタルサイトを得る工程と、
を備えるハイドロタルサイトの製造方法を提供する。
本発明の一態様において、にがりは海産のにがり(sea bittern)である。
本発明の他の態様において、にがりは、29〜36°ボーメの範囲の比重と、1.3〜4.2モル濃度の範囲のマグネシウム濃度とを有するにがりから選択される。
本発明のさらなる態様において、にがりは、NaCl20〜2%、MgCl8〜35%、MgSO5〜7%及びKCl1.9〜1.5%(w/v)からなる組成を有する。
本発明の他の態様において、工程(iii)は、環境温度及び30〜60分間の時間で行われる。
本発明の他の態様において、工程(iv)は、約30分間の時間で行われる。
本発明の他の態様において、工程(v)で、2つの前駆体は濾過により分離される。
本発明のさらに他の態様において、工程(vi)の加熱は、60〜70℃の範囲の温度で行われ、マグネシウムイオンの0.90〜0.95に当量の苛性ソーダは、撹拌を続けながら、約15分間の範囲の時間で添加される。
さらに他の態様において、工程(vi)で得られたスラリーの温度は、工程(vii)で、60〜70℃の範囲の温度に15分間維持され、約40℃に放冷される。
本発明の他の態様において、工程(viii)で0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液に再分散されたアルミニウム前駆体は、工程(xi)で、30分間かけて工程(vii)で得られたマグネシウムスラリーに添加され、撹拌は約30分間続けられる。
本発明のさらに他の態様において、工程(x)で、3〜5%(生成物基準のw/v)の混合されたスラリーは、撹拌下、4〜5時間の範囲の時間、140〜150℃の範囲の温度で結晶化され、約80℃の温度に冷却される。
本発明の他の態様において、結晶化の後、工程(xi)で、ステアリン酸は70から90℃の範囲の温度で添加され、スラリーの温度が45から65℃の範囲になるまで続けて撹拌される。
本発明の他の態様において、工程(xi)で得られた混合されたスラリーは、工程(xii)で撹拌される一方、約55℃に放冷され、約40℃の温度で濾過される。
本発明のさらに他の態様において、湿潤ケーキは、工程(xiii)で約110℃の温度で乾燥される。
本発明の他の態様において、アルミニウム源は、商業的に入手できる鉄を含まないアルミニウム(硫酸アルミニウム)及び100ppm未満の鉄を含む可溶のアルミニウム塩からなる群から選択される。
本発明のさらに他の態様において、工程(iv)のアルミニウムイオンの濃度は、0.20〜0.45モル濃度の範囲にある。
本発明の他の態様において、工程(iii)で得られたマグネシウム前駆体は撹拌下、10から30分間の範囲の時間でさらに熟成される。
本発明の他の態様において、工程(v)で、両方の前駆体の湿潤ケーキは、脱イオン水に分散され、マグネシウム前駆体のスラリーは、工程(vi)で70℃に加熱され、スラリーの温度はさらに15分間維持される。
本発明の他の態様において、工程(ix)で、アルミニウムスラリーは、結晶化の前に、工程(vii)で得られたマグネシウムスラリーに45℃以下の温度で添加される。
本発明のさらに他の態様において、表面が調整されたハイドロタルサイトスラリーは、濾過され、洗浄液のpHが約10になるまで洗浄され、110℃で乾燥される。
200℃で1時間活性化された生成物の表面積(ベットN)は、≦20m/g、約≦0.5μmの平均粒径(容積による)を示し、少なくとも90%の粒子は1μm以下であり、IR及びXRDから判定されるように、結晶性の不純物と同様にアモルファスの不純物を含まない。
本発明は、また、(i)海産のにがりを水で稀釈して約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度の溶液を得て、稀釈されたにがりを当量のアルミニウム溶液と苛性ソーダ溶液とで処理することにより浄化し、それぞれ75〜100ppmの範囲と200〜300ppmの範囲との、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムとを沈殿させる工程と、(ii)沈殿した水酸化物を分離し、0.53〜0.90モル濃度の範囲のマグネシウムイオン濃度を備える清浄なにがり溶液を得る工程と、(iii)(ii)で得られた清浄なにがりをアルカリの炭酸塩と反応させることによりマグネシウム前駆体の水性スラリーを得る一方、30〜60分間の範囲の要求時間、環境温度で、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比を1.1〜1.4の範囲の維持する工程と、(iv)アルミニウムまたは100ppm以上の鉄を含まない可溶アルミニウム塩を、アルカリの炭酸塩と撹拌しながら30分間反応させることにより、アルミニウム前駆体の水性スラリーを得る一方、炭酸塩イオンのアルミニウムイオンに対するモル比を1.70〜1.95の範囲に維持する工程と、(v)(iii)及び(iv)で得られた2つの前駆体を濾過により分離し、マグネシウム前駆体とアルミニウム前駆体との洗浄液が、塩化物と硫酸塩とがそれぞれ0.1%(w/v)以下であることを示すまでケーキを洗浄する工程と、(vi)マグネシウム前駆体の十分に分散された水性スラリーを60〜70℃に加熱し、マグネシウムイオンの0.90〜0.95に当量の苛性ソーダを、撹拌を続けながら15分間で添加する工程と、(vii)(vi)で得られたスラリーの温度を60〜70℃に15分間維持し、約40℃に放冷する工程と、(viii)アルミニウム前駆体を0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液に再分散する工程と、(ix)(viii)で得られた水性アルミニウムスラリーを、(vii)で得られたマグネシウムスラリーに30分間で添加し、アルミニウムイオンのモル数のアルミニウム及びマグネシウムイオンの全モル数に対するモル比を0.28〜0.33の範囲に維持し、30分間撹拌を続ける工程と、(x)撹拌下、4〜5時間、140〜150℃の範囲の温度で、3〜5%(生成物基準のw/v)の混合されたスラリーを結晶化させ、80℃に冷却する工程と、(xi)撹拌を続けながら、3〜6%(生成物基準のw/v)のステアリン酸を(x)で得られたスラリーに添加する工程と、(xii)(xi)で得られたスラリーを撹拌する一方、約55℃に放冷し、スラリーを約40℃で濾過し、濾液が10のpHを示すまで、ケーキを洗浄する工程と、(xiii)前記湿潤ケーキを110℃で乾燥し、粉砕して、粉末の形の疎水性のハイドロタルサイトを得る工程と、を備えるハイドロタルサイトの改良された製造方法を提供する。
合成ハイドロタルサイトは、一般に、アルミニウムがマグネシウムに対して1.2のモル比を有するプラスチックの製法において、ハロゲンの捕捉剤として用いられる。ハイドロタルサイトは、結晶性物質であり、水酸化炭酸マグネシウム(magnesium hydroxy carbonate)、炭酸マグネシウム等の少数相を持たない。ハイドロタルサイトのX線回折は、約7.76、3.89、2.59、2.30、1.53及び、1.50に6つの大きな回折帯を示す。その非常に小さな粒径(容積によるもので、平均0.5μm)、低い表面積(<20m/g)、高い陰イオン交換容量及び高い共通性により、表面が調整されたハイドロタルサイトは、ポリマー製造に用途を見出す。
本発明の実施に有益であるにがりは、海水の天日蒸発により得られ、通常29〜36°ボーメの範囲の比重を有する。このにがりは、天日塩工業の副生成物であり、マグネシウム源に富んでいる。29〜36°ボーメの比重を有する典型的なにがりは、NaCl20〜2%、MgCl8〜35%、MgSO5〜7%及びKCl1.9〜1.5%(w/v)の組成を有する。にがりは、1.3〜4.2モル濃度の範囲のマグネシウム濃度を有する。上述の海産のにがりに加えて、我々は、化学的組成において異なる陰イオンを有するにがりもまた提供されるハイドロタルサイトの製造に有益であり、それは(i)29〜36°ボーメの範囲の比重、(ii)1.3〜4.2モル濃度の範囲のマグネシウム濃度、(iii)懸濁した不純物の無い溶液、を製造する。海産のにがりは、上に示すように、にがりの源により、陽イオンと陰イオンとのいろいろな比率を有する。本発明の実施に用いられる他の原料は、16〜18%(w/w)の範囲の酸化アルミニウム(Al)と100ppm以下の含有量の鉄を含む、非鉄アルミニウムである。用いられる炭酸ナトリウム及び苛性ソーダは、95%を超える高純度を有する化学的等級である。
本方法において、29〜36°ボーメのにがりは、水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得る。稀釈されたにがりは、鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液と苛性ソーダ溶液とで処理される。溶液の濃度は、(i)1〜2.2%Al(w/v)と、(ii)1〜2N−NaOHである。75〜100ppmの範囲のアルミニウム水酸化物の沈殿と、200〜300ppmの範囲のマグネシウム水酸化物の沈殿とが、この処理により得られる。沈殿は、安静にしておかれ、約2%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られる。浄化されたにがりは、アルカリの炭酸塩の溶液と相互作用され、マグネシウム前駆体が得られる。アルカリの炭酸塩のモル濃度の量は、炭酸塩がマグネシウムイオンに対して1.1〜1.4の範囲のモル濃度を得られるように調整される。溶液は、環境温度で撹拌しながら45分間反応され、さらに15分間均一化される。同様にして、アルミニウムの前駆体が、1.0〜2.2%(w/v)のAlを含み鉄を含まないアルミニウムの溶液の、あるモル濃度のアルカリの炭酸塩の溶液との反応により製造される。アルカリの炭酸塩のモル濃度の量は、炭酸塩がアルミニウムイオンに対して1.70〜1.95の範囲のモル濃度を得られるように調整される。溶液は30分間反応され、さらに環境温度で5分間均一化される。両方の前駆体は、公知の濾過法により別々に濾過され、塩化物イオン及び硫酸イオンが殆ど無くなるまでケーキを洗浄する。マグネシウム前駆体は脱イオン水に再分散され、60〜70℃に加熱される。15分間のうちに添加される苛性ソーダの量は、マグネシウムイオンの0.90〜0.95当量である。それは、約45℃で放冷される。
アルミニウム前駆体は、0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液に再分散される。再分散されたアルミニウムのスラリーは、再分散されたマグネシウムのスラリーに、30分間のうちに添加される。混合された前駆体は、さらに30分間撹拌される。アルミニウムのモル比は、アルミニウムイオンのモル数の、アルミニウムイオンとマグネシウムイオンとの全モル数の対する比として計算され、この混合されたスラリーのアルミニウムのモル比は、0.28〜0.33の範囲に維持される。3〜5%の固体(w/v)を含むスラリーは、オートクレーブ中で撹拌下に、4〜5時間、140〜150℃で熱結晶化され、80℃に冷却される。このように結晶化されたハイドロタルサイトは、最終生成物に基づく3〜6%のステアリン酸を、撹拌するうちに添加することにより表面調整される。スラリーは、温度が55℃に達するまで連続して撹拌される。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、濾液が約10のpHを示すまで洗浄される。そのように得られたケーキは、110℃で乾燥され、粉末の形の生成物を得るように粉砕される。
ハイドロタルサイトは、(i)CuKα放射線による5〜70°の2θの範囲の粉末X線回折、(ii)KBrペレット法を用いる4000〜400cm−1のIRスペクトル、(iii)200℃で1時間活性化した試料のBET法(N−吸着)による表面積、(iv)湿潤スラリーのレーザー回折法による粒径(容積%)、により特徴づけられる。
本発明において、低表面積で微細な粒径のハイドロタルサイトは、(i)アルカリの炭酸塩を含むマグネシウム前駆体及びにがりと、(ii)アルカリの炭酸塩を含むアルミニウム前駆体及び鉄を含まない硫酸アルミニウムの溶液と、の均一な溶液から好適に製造される。自己圧力下でそのように形成されたアモルファス−マグネシウム−アルミニウム−炭酸塩錯体は、結晶性物質に変換される。親水性の表面は、有機酸でさらに処理されて、疎水性にされ、高分子と共通化される。本発明で受け入れられる進歩性は、(i)マグネシウム及びアルミニウムの前駆体は環境温度で製造され、高い温度の必要性を不要にする、(ii)マグネシウム及びアルミニウムの前駆体は容易に濾過され、濾過することが難しい水酸化マグネシウムの使用を不要にする、(iii)そのように製造された前駆体は直接に結晶化することができ、熟成期間をなんら必要としない、(iv)水性スラリーの形における前駆体は、結晶化することができ、コロイドミルを介しての事前の粉砕または均一化をなんら必要としない、(v)そのように製造された前駆体は短期間で結晶化することができる、ことにある。
以下の実施例は説明のためであり、従って本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。これらの沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。3.54モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.15に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.216モル濃度のAlの保存溶液からの0.725モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.75に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。3.5モルのマグネシウムイオンを含む4.6リットルのスラリーは70℃に加熱された。撹拌を続けながら15分間のうちに添加された2Nの苛性ソーダ溶液の量は、マグネシウムイオンの0.95当量である。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の3リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、混合されたスラリーは、オートクレーブ中、145℃で4時間30分間撹拌しながら結晶化された。20グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、結晶性不純物の欠如を示す、6つの大きな回折帯を示した。同様にして、アモルファスの不純物の欠如は、IRスペクトルにより示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.16μmであり、97%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は18m/gであった。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。これらの沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。3.64モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.30に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.1モル濃度のAlの保存溶液からの0.745モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.85に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。3.15モルのマグネシウムイオンを含む5.0リットルのスラリーは70℃に加熱された。撹拌を続けながら15分間のうちに添加された2Nの苛性ソーダ溶液の量は、マグネシウムイオンの0.80当量である。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の3.2リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、混合されたスラリーは、オートクレーブ中、145℃で5時間30分間撹拌しながら結晶化された。22グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、6つの大きな回折帯を示し、結晶性不純物の欠如を示した。アモルファスの不純物の欠如は、IRスペクトルにより示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.18μmであり、85%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は18m/gであった。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。この沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。3.54モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.25に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.15モル濃度のAlの保存溶液からの0.745モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.80に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。3.2モルのマグネシウムイオンを含む7.0リットルのスラリーは70℃に加熱された。撹拌を続けながら15分間のうちに添加された2Nの苛性ソーダ溶液の量は、マグネシウムイオンの0.5当量である。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の3.2リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、混合されたスラリーは、オートクレーブ中、145℃で4時間30分間撹拌しながら結晶化された。22グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、6つの大きな回折帯を示し、結晶性不純物の欠如を示した。同様にアモルファスの不純物の欠如は、IRスペクトルにより示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.13μmであり、96%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は28m/gであった。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。この沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。61.4モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.35に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.18モル濃度のAlの保存溶液からの11.95モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.85に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。56モルのマグネシウムイオンを含む82リットルのスラリーは70℃に加熱された。撹拌を続けながら15分間のうちに添加された2Nの苛性ソーダ溶液の量は、マグネシウムイオンの0.90当量である。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の45リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、混合されたスラリーは、オートクレーブ中、145℃で5時間撹拌しながら結晶化された。340グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、6つの大きな回折帯を示し、結晶性不純物の欠如を示した。アモルファスの不純物の欠如は、IRスペクトルにより示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.14μmであり、90%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は12m/gであった。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。この沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。61.4モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.35に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.2モル濃度のAlの保存溶液からの11.95モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.85に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。56モルのマグネシウムイオンを含む82リットルのスラリーは70℃に加熱された。撹拌を続けながら15分間のうちに添加された2Nの苛性ソーダ溶液の量は、マグネシウムイオンの0.90当量である。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の45リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、3.5リットルの混合されたスラリーは、オートクレーブ中、160℃で2時間30分間撹拌しながら結晶化された。9.0グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、6つの大きな回折帯を示し、結晶性不純物の欠如を示した。しかしながら、アモルファスの不純物の存在が、IRスペクトル(1650〜1500cm−1の範囲の3つの小さなピーク)により示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.13μmであり、94%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は22m/gであった。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。この沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。3.40モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.25に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.185モル濃度のAlの保存溶液からの0.74モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.85に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。3.14モルのマグネシウムイオンを含む7.5リットルのスラリーは70℃に加熱された。苛性ソーダ溶液は添加されなかった。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の3リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、混合されたスラリーは、オートクレーブ中、125℃で7時間撹拌しながら結晶化された。10.5グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、6つの大きな回折帯を示し、結晶性不純物の欠如を示した。同様にアモルファスの不純物の欠如は、IRスペクトルにより示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.26μmであり、75%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は30m/gであった。
20%のNaCl、8.4%のMgCl、5.4%のMgSO及び1.8%のKCl(w/v)を含み、29°ボーメの比重を備えるにがりは水で稀釈され、約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度を得た。稀釈されたにがりは、1.02%(w/v)のAlを含み鉄を含まない硫酸アルミニウム溶液及び1N苛性ソーダ溶液により処理され、100ppmの水酸化アルミニウムと、300ppmの水酸化マグネシウムとを沈殿した。この沈殿は安静にすることにより除去された。1.92%(w/v)のマグネシウムイオンを含む清浄なにがりが得られた。4.21モルのマグネシウムイオンを含む清浄なにがりは、撹拌を続けながら、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液で45分間処理され、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比は1.25に維持された。清浄なにがりは、環境温度で15分間、さらに撹拌された。同様にして、あるモル濃度の炭酸ナトリウム溶液は、鉄を含まないアルミニウムから製造された0.21モル濃度のAlの保存溶液からの0.74モルのAlと、環境温度で30分間撹拌を続けながら、相互作用された。炭酸ナトリウム溶液は、さらに5分間撹拌された。CO 2−/Al3+のモル比は1.7に維持された。マグネシウム及びアルミニウムの両方の前駆体は公知の濾過法で濾過され、ケーキの洗浄は、前駆体の濾液のCl1−及びSO 2−含有量が約0.1%(w/v)の値に達するまで続けられた。両方のケーキは、脱イオン水によく分散された。3.45モルのマグネシウムイオンを含む6リットルのスラリーは70℃に加熱された。撹拌を続けながら15分間のうちに添加された2Nの苛性ソーダ溶液の量は、マグネシウムイオンの0.80当量である。アルミニウムイオンを含む0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液の2.6リットルのスラリーは、激しく撹拌しながら約40℃で上記マグネシウムスラリーに30分間以内で添加された。さらに30分間の均一化後、混合されたスラリーは、オートクレーブ中、125℃で5時間30分間撹拌しながら結晶化された。14.8グラムのステアリン酸が、80℃の上記結晶化されたスラリーに混合され、約55℃の温度に達するまで撹拌された。表面調整された生成物は約40℃で濾過され、くっついている電解質がなくなり、濾液が10のpHを示すまで洗浄された。湿潤ケーキを110℃で乾燥した後、粉砕し、−150メッシュのハイドロタルサイトがXRD、IR及び粒径により特徴付けられた。XRDパターンは、全て、6つの大きな回折帯を示し、結晶性不純物の欠如を示した。同様にアモルファスの不純物の欠如は、IRスペクトルにより示された。生成物の平均粒径(容積による)は0.3μmであり、75%の粒子が1μm以下であった。生成物の表面積は24m/gであった。
〔本発明の主な利点〕
1.安価かつ容易に入手できる海産のにがりと、鉄を含まないアルミニウムとが、それぞれマグネシウム化合物源とアルミニウム化合物源として、用いられる。
2.結晶化後の母液が再利用できる。
3.本方法は、乾燥のための高価な装置、すなわちスプレー乾燥機を必要としない。
4.より小さな表面積(≦20m/g)と微細な粒径(平均≦0.5μmで、少なくとも90%(容積による)の粒子が1μm以下)とを有し、結晶性不純物と同様にアモルファスの不純物を含まない生成物が、140〜150℃で4〜5時間の熱結晶化という、より少ないエネルギーを集約する工程により得ることができる。

Claims (25)

  1. (i)にがりを水で稀釈して約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度の溶液を得て、稀釈されたにがりを当量のアルミニウム溶液と苛性ソーダ溶液とで処理することにより浄化し、それぞれ75〜100ppmの範囲と200〜300ppmの範囲との、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムとを沈殿させる工程と、
    (ii)沈殿した水酸化物を分離し、0.53〜0.90モル濃度の範囲のマグネシウムイオン濃度を備える清浄なにがり溶液を得る工程と、
    (iii)上記工程(ii)で得られた清浄なにがりをアルカリの炭酸塩と反応させ、一方、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比を1.1〜1.4の範囲の維持して、マグネシウム前駆体の水性スラリーを得る工程と、
    (iv)アルミニウムまたは100ppm以上の鉄を含まない可溶アルミニウム塩を、アルカリの炭酸塩と撹拌しながら反応させ、一方、炭酸塩イオンのアルミニウムイオンに対するモル比を1.70〜1.95の範囲に維持して、アルミニウム前駆体の水性スラリーを得る工程と、
    (v)上記工程(iii)及び工程(iv)で得られた2つの前駆体をケーキの形で分離し、マグネシウム前駆体とアルミニウム前駆体との洗浄液が、塩化物と硫酸塩とがそれぞれ0.1%(w/v)以下であることを示すまでケーキを洗浄する工程と、
    (vi)マグネシウム前駆体の十分に分散された水性スラリーを加熱し、撹拌を続けながら、マグネシウムイオンの0.90〜0.95に当量の苛性ソーダを添加する工程と、
    (vii)工程(vi)で得られたスラリーの温度を維持して放冷する工程と、
    (viii)アルミニウム前駆体を0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液に再分散して、水性アルミニウムスラリーを得る工程と、
    (ix)工程(viii)で得られた水性アルミニウムスラリーを、工程(vii)で得られたマグネシウムスラリーに添加し、撹拌を続けながら、アルミニウムイオンのアルミニウムイオン及びマグネシウムイオンの全モル数に対するモル比を0.28〜0.33の範囲に維持して、アモルファス−マグネシウム−アルミニウム錯体を得る工程と、
    (x)撹拌下に3〜5%(生成物基準のw/v)の混合されたスラリーを結晶化させ、冷却する工程と、
    (xi)撹拌を続けながら、3〜6%(生成物基準のw/v)のステアリン酸を工程(x)で得られたスラリーに添加する工程と、
    (xii)工程(xi)で得られたスラリーを撹拌する一方で放冷し、スラリーを濾過し、濾液が8.5から10.5のpHを示すまで、ケーキを洗浄する工程と、
    (xiii)前記湿潤ケーキを乾燥し、粉砕して、粉末の形の疎水性のハイドロタルサイトを得る工程と、
    を備えることを特徴とするハイドロタルサイトの製造方法。
  2. にがりは海産のにがりであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. にがりは、29〜36°ボーメの範囲の比重と、1.3〜4.2モル濃度の範囲のマグネシウム濃度とを有するにがりから選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. にがりは、NaCl20〜2%、MgCl8〜35%、MgSO5〜7%及びKCl1.9〜1.5%(w/v)からなる組成を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 工程(iii)は、環境温度及び30〜60分間の時間で行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 工程(iv)は、約30分間の時間で行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 工程(v)において、2つの前駆体は濾過により分離されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 工程(vi)の加熱は、60〜70℃の範囲の温度で行われ、マグネシウムイオンの0.90〜0.95に当量の苛性ソーダは、約15分間の範囲の時間で添加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 工程(vii)において、工程(vi)で得られたスラリーの温度は、60〜70℃の範囲の温度に15分間維持され、約40℃に放冷されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 工程(xi)において、再分散されたアルミニウム前駆体は、30分間かけて工程(vii)で得られたマグネシウムスラリーに添加され、撹拌は約30分間続けられることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 工程(x)において、3〜5%(生成物基準のw/v)の混合されたスラリーは、撹拌下、4〜5時間の範囲の時間、140〜150℃の範囲の温度で結晶化され、約80℃の温度に冷却されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 工程(xi)において、ステアリン酸は70から90℃の範囲の温度で添加され、スラリーの温度が45から65℃の範囲になるまで続けて撹拌されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. 工程(xii)において、工程(xi)で得られた混合されたスラリーは、撹拌される一方、約55℃に放冷され、約40℃の温度で濾過されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 湿潤ケーキは、工程(xiii)において約110℃の温度で乾燥されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. アルミニウム源は、商業的に入手できる鉄を含まないアルミニウム(硫酸アルミニウム)及び100ppm未満の鉄を含む可溶のアルミニウム塩からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  16. 工程(iv)におけるアルミニウムイオンの濃度は、0.20〜0.45モル濃度の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  17. 工程(iii)で得られたマグネシウム前駆体は撹拌下、10から30分間の範囲の時間でさらに熟成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  18. 工程(v)において、両方の前駆体の湿潤ケーキは、脱イオン水に分散され、マグネシウム前駆体のスラリーは、工程(vi)で70℃に加熱され、スラリーの温度はさらに15分間維持されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  19. 工程(ix)において、アルミニウムスラリーは、結晶化の前に、工程(vii)で得られたマグネシウムスラリーに45℃以下の温度で添加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  20. 表面が調整されたハイドロタルサイトスラリーは、濾過され、洗浄液のpHが約10になるまで洗浄され、110℃で乾燥されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  21. (i)海産のにがりを水で稀釈して約2%(w/v)のマグネシウムイオン濃度の溶液を得て、にがりを当量のアルミニウム溶液と苛性ソーダ溶液とで処理することにより浄化し、それぞれ75〜100ppmの範囲と200〜300ppmの範囲との、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムとを沈殿させる工程と、(ii)沈殿した水酸化物を分離し、0.53〜0.90モル濃度の範囲のマグネシウムイオン濃度を備える清浄なにがり溶液を得る工程と、(iii)(ii)で得られた清浄なにがりをアルカリの炭酸塩と反応させることによりマグネシウム前駆体の水性スラリーを得る一方、30〜60分間の範囲の要求時間、環境温度で、炭酸塩イオンのマグネシウムイオンに対するモル比を1.1〜1.4の範囲の維持する工程と、(iv)アルミニウムまたは100ppm以上の鉄を含まない可溶アルミニウム塩を、アルカリの炭酸塩と、撹拌しながら30分間反応させることにより、アルミニウム前駆体の水性スラリーを得る一方、炭酸塩イオンのアルミニウムイオンに対するモル比を1.70〜1.95の範囲に維持する工程と、(v)(iii)及び(iv)で得られた2つの前駆体を濾過により分離し、マグネシウム前駆体とアルミニウム前駆体との洗浄液が、塩化物と硫酸塩とがそれぞれ0.1%(w/v)以下であることを示すまでケーキを洗浄する工程と、(vi)マグネシウム前駆体の十分に分散された水性スラリーを60〜70℃に加熱し、マグネシウムイオンの0.90〜0.95に当量の苛性ソーダを、撹拌を続けながら15分間で添加する工程と、(vii)(vi)で得られたスラリーの温度を60〜70℃に15分間維持し、約40℃に放冷する工程と、(viii)アルミニウム前駆体を0.05モル濃度の炭酸ナトリウム溶液に再分散する工程と、(ix)(viii)で得られた水性アルミニウムスラリーを、(vii)で得られたマグネシウムスラリーに30分間で添加し、アルミニウムイオンのモル数のアルミニウム及びマグネシウムイオンの全モル数に対するモル比を0.28〜0.33の範囲に維持し、30分間撹拌を続ける工程と、(x)撹拌下、4〜5時間、140〜150℃の範囲の温度で、3〜5%(生成物基準のw/v)の混合されたスラリーを結晶化させ、80℃に冷却する工程と、(xi)撹拌を続けながら、3〜6%(生成物基準のw/v)のステアリン酸を(x)で得られたスラリーに添加する工程と、(xii)(xi)で得られたスラリーを撹拌する一方、約55℃に放冷し、スラリーを約40℃で濾過し、濾液が10のpHを示すまで、ケーキを洗浄する工程と、(xiii)前記湿潤ケーキを110℃で乾燥し、粉砕して、粉末の形の疎水性のハイドロタルサイトを得る工程と、を備えることを特徴とするハイドロタルサイトの製造方法。
  22. アモルファス−マグネシウム−アルミニウム錯体は、20から40℃の範囲の温度で製造されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  23. アモルファス−マグネシウム−アルミニウム錯体は、30から50psigの範囲の自己圧力下、なんらの熟成なしに、直接結晶化されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  24. アモルファス−マグネシウム−アルミニウム錯体は、2から6時間の範囲の時間で結晶化されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  25. ハイドロタルサイトの疎水性に調整された表面は、3から6%(w/w)範囲のステアリン酸を、結晶化された生成物のスラリーに、75から85℃の範囲の温度で添加することにより得られることを特徴とする請求項1記載の方法。
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