JP2006509745A - 第四級n−アルキルモルフィナンアルカロイド塩の製造方法 - Google Patents

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Abstract

モルフィナンアルカロイドの第四級誘導体の製造方法であって、第三級N−置換モルフィナンアルカロイドを、ハロゲン化アルキルと、無水溶媒系中で接触させることを含み、ここで、該溶媒系は、非プロトン性双極性溶媒が該溶媒系の少なくとも25重量%を占める非プロトン性双極性溶媒を含むものである。

Description

発明の詳細な説明
発明の背景
本発明は、一般的に、モルフィナンアルカロイド類の第四級N−アルキル塩の合成および/または回収方法に関する。
ナルトレキソン((5α)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルフィナン−6−オン、N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンと呼ばれることがある)およびナロキソン((5α)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−(2−プロペニル)モルフィナン−6−オン、N−アリル−ノルオキシモルフォンと呼ばれることがある)などのモルフィナンアルカロイド類のN−メチル第四級誘導体は、mu受容体の強力なアンタゴニストとして、有用な薬理特性を有する。それらは主に消化管に位置する抹消受容体に結合し、アンタゴニストとして作用し、便秘や悪心などのオピエート治療の望まれない副作用のいくつかを効果的に軽減する。しかしながら、それらは、自身のイオン性荷電のために、中枢神経系への血液脳関門を通過しない;故に、これらの第四級誘導体の存在下で、疼痛除去を担うオピエートの中枢での活性は妨げられない。
米国特許第4,176,186号において、Goldberg らは、臭化メチル、ヨウ化メチルまたは硫酸ジメチルなどのメチル化剤を用いる第三級N−置換モルフィナンアルカロイドの第四級化による、ある種のモルフィナンアルカロイドの第四級誘導体の製造を一般的に記載している。Goldberg らは、メチル化剤自体を溶媒として使用してもよく、あるいは、メタノール、エタノールもしくは他のアルコール類、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ニトロメタンまたはヘキサメチルリン酸トリアミドなどの他の溶媒性媒体を使用してもよいことを開示している。Goldberg らは、アセトンが特に好ましく、彼らの実施例5において、N−シクロプロピルメチルノルオキシ−モルフォンを、無水アセトン50mlおよびジメチルホルムアミド0.5mlからなる混合物に溶解し、次いで、生じる溶液を臭化メチルと混合すると述べている。臭化メチルは、過剰に、遊離塩基に対して6倍以上のモル過剰で、3週間にわたり圧力容器中で使用された。
発明の要旨:
本発明の様々な態様の中には、第四級モルフィナンアルカロイド類の改良された製造および/または回収方法がある。
従って、簡潔に述べると、本発明は、モルフィナンアルカロイドの第四級誘導体の製造方法である。本方法は、第三級N−置換モルフィナンアルカロイドを、ハロゲン化アルキルと、無水溶媒系中で接触させることを含み、ここで、該溶媒系は、非プロトン性双極性溶媒が該溶媒系の少なくとも25重量%を占める非プロトン性双極性溶媒を含むものである。
本発明はさらに、3−アルコキシモルフィナンアルカロイドおよび3−ヒドロキシモルフィナンアルカロイドを含有する液体混合物の分離方法を対象とする。本方法は、該混合物を強塩基と接触させ、それにより3−ヒドロキシモルフィナンアルカロイドを塩に変換し、該塩を液体から沈殿させるが3−アルコキシモルフィナンアルカロイドを沈殿させず、該塩沈殿を3−アルコキシモルフィナンアルカロイドから分離することを含む。
本発明の他の目的および特徴は、部分的に明らかであり、部分的に本明細書中で以後指摘される。
好ましい実施態様の詳細な説明
本発明の様々な態様の中には、第三級モルフィナンアルカロイド塩基のN−アルキル化方法がある。このN−アルキル化の生成物は、第四級モルフィナンアルカロイド誘導体である。
ある実施態様では、第三級モルフィナンアルカロイド塩基は、式1で表され、生成物は式1Aで表される。
Figure 2006509745
式中、
Aは、−C(O)−、−C(S)−、−C(=CH)−、−CHA−または−CA=であり、
は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
は、陰イオンであり、
Yは、存在するならば、水素、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、そして、
位置6と7、7と8および8と14の各炭素原子間の破線は、各々、(i)炭素−炭素単結合、(ii)位置6と7との間、および8と14との間の炭素−炭素単結合、および位置7と8との間の二重結合、または、(iii)位置6と7との間、および位置8と14との間の共役炭素−炭素二重結合を表し、但し、位置8と14の炭素間に二重結合がある場合、Yは存在しない。
ある実施態様では、第三級モルフィナンアルカロイド塩基は、式2で表され、生成物は式2Aで表される。
Figure 2006509745
式中、
Aは、−C(O)−、−C(S)−、−C(=CH)−または−CHA−であり、
は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、そして、
は、陰イオンであり、
Yは、水素、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、そして、
Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシである。
式2の範囲内にある代表的な第三級モルフィナンアルカロイド類には、ナルトレキソン((5α)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルフィナン−6−オン)、オキシモルフォン((5α)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)、オキシコドン((5α)−4,5−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)、ヒドロモルフォン((5α)−4,5−エポキシ−3−ヒドロキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)、ナロキソン((5α)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−(2−プロペニル)モルフィナン−6−オン)、ナルメフェン((5α)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6−メチレンモルフィナン−3,14−ジオール)およびナルブフィン(nalbuphine)((5α)−17−(シクロブチルメチル)−4,5−エポキシモルフィナン−3,6,14−トリオール)が含まれる。式2および2Aの範囲内にある好ましい第三級モルフィナンアルカロイド類およびそれらの第四級誘導体は、式2'および2A'に対応する。
Figure 2006509745
式中、R、R、X、YおよびZは、式2および2Aに関して定義した通りであり、A10は、酸素、硫黄またはメチレンである;ある実施態様では、A10は、好ましくは酸素またはメチレンである。式2'の範囲内にある第三級モルフィナンアルカロイド類には、ナルトレキソン、オキシモルフォン、オキシコドン、ヒドロモルフォン、ナロキソンおよびナルメフェンが含まれる。式2および2Aの範囲内にある他の好ましい第三級モルフィナンアルカロイド類およびそれらの第四級誘導体は、式2”および2A”に対応する。
Figure 2006509745
式中、R、R、X、YおよびZは、式2および2Aに関して定義した通りであり、Aは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシである。式2”の範囲内にある第三級モルフィナンアルカロイド類には、ナルブフィンが含まれる。
ある実施態様では、第三級モルフィナンアルカロイド塩基は、式3で表され、生成物は式3Aで表される。
Figure 2006509745
式中、
Aは、−C(O)−、−C(S)−、−C(=CH)−または−CHA−を表し、
は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、そして、
は、陰イオンであり、
Yは、H、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、そして、
Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシである。
式3の範囲内にある代表的な第三級モルフィナンアルカロイド類には、モルヒネ((5α,6α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−17−メチルモルフィナン−3,6−ジオール)、コデイン((5α,6α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オール)、コデイノン(codeinone)((5α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)および14−ヒドロキシ−コデイノン((5α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)が含まれる。
他の実施態様では、第三級モルフィナンアルカロイド塩基は、式4で表され、生成物は式4Aで表される。
Figure 2006509745
式中、
は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、そして、
は、陰イオンであり、そして、
Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシである。
式4の範囲内にある代表的な第三級モルフィナンアルカロイド類およびそれらの第四級誘導体には、テバイン((5α)−6,7,8,14−テトラデヒドロ−4,5−エポキシ−3,6−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン)が含まれる。
第三級アルカロイド塩基がアルキル化されて式1A、2A、2A'、2A”、3Aまたは4Aで表される対応するN−アルキル第四級アルカロイド塩を形成するこれらの実施態様の各々において、Zは、好ましくは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、より好ましくはヒドロキシまたはメトキシである。例えば、これらの実施態様の各々において、Zは、−OCH、−OAc、−OTHP、−OSiR(式中、各Rは、独立して、ヒドロカルビル、好ましくは低級アルキルである)、−OBn、−OBz、−OBs、−OTsまたは−OMsから選択され得る。これらの実施態様の各々において、Yは、存在するならば、好ましくは水素、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシ、より好ましくは水素またはヒドロキシである。例えば、これらの実施態様の各々において、Yは、存在するならば、−OCH、−OAc、−OTHP、−OSiR(式中、各Rは、独立して、ヒドロカルビル、好ましくは低級アルキルである)、−OBn、−OBz、−OBs、−OTsおよび−OMsから選択され得る。これらの実施態様の各々において、Rは、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、アリル(−CHCH=CH)、クロロアリル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチルまたはプロパルギルである。これらの実施態様の各々において、Rは、好ましくは、アルキル、アルケニルまたはアルカリアリール(alkaryl)、より好ましくは低級アルキル、典型的にメチルである。これらの実施態様の各々において、Xは、好ましくは、ハロゲン化物または陰イオン、例えば、ハロゲン化物陰イオンについて、ヨウ化物、塩化物、ニトレート、サルフェートまたはホスフェートなど、である。Xがハロゲン化物であるならば、好ましくは、臭化物である。
一般に、第三級アルカロイド塩基のN−アルキル第四級誘導体は、無水溶媒系中で該塩基をハロゲン化アルキルと接触させることにより製造する。比較的濃縮された溶液が好ましい。つまり、該反応混合物は、好ましくは、溶媒に、第三級アルカロイド塩基の1当量につき、約2当量を超えない溶媒を含む。いくつかの実施態様では、該反応混合物は、第三級アルカロイド塩基の1当量につき、約1.75当量を超えない溶媒を含む。他の実施態様では、該反応混合物は、第三級アルカロイド塩基の1当量につき、約1.5当量を超えない溶媒を含む。
広範なアルキル化剤を本発明の方法で使用し得る。一般に、置換されていることもあり、不飽和であることもある、1個ないし8個の炭素を含むアルキル化剤が好ましい。従って、例えば、該アルキル化剤は、ハロゲン化メチル、エチル、プロピル、アリル、シクロプロピルまたはベンジルであり得る。塩化アルキルおよびヨウ化アルキルを使用し得るが、一般的にハロゲン化アルキルは臭化アルキルであるのが好ましい。対応する臭化アルキルと比べて、ある条件下で、塩化アルキルによるアルキル化はゆっくりと進行する傾向があり、ヨウ化アルキルは、第三級アルカロイド基質の過剰なアルキル化を導く傾向がある。ある実施態様では、例えば、該アルキル化剤は、臭化メチル、エチル、プロピル、アリル、シクロプロピルまたはベンジルである。好ましくは、臭化メチルである。
N−アルキル化のための溶媒系は、非プロトン性双極性溶媒を含み、無水である。つまり、溶媒系は、約0.5重量%より少ない水、典型的に約0.2重量%より少ない水、さらにより典型的には、0.1重量%より少ない水、そしていくつかの実施態様では、0.05重量%より少ない水を含む。加えて、非プロトン性双極性溶媒が溶媒系の相当な割合を占めるのが好ましい;例えば、ある実施態様では、非プロトン性双極性溶媒は、溶媒系の少なくとも約25重量%を占める。他の実施態様では、非プロトン性双極性溶媒は、溶媒系の少なくとも約50重量%を占める。さらなる実施態様では、非プロトン性双極性溶媒は、溶媒系の少なくとも約75重量%を占める。さらなる実施態様では、非プロトン性双極性溶媒は、溶媒系の少なくとも約90重量%を占める。例示的な非プロトン性双極性溶媒には、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、アセトニトリル、ヘキサメチルホスホル−アミド(”HMPA”)、およびこれらの混合物が含まれる。N−メチルピロリジノン(1−メチル−2−ピロリジノン)が、単独で、あるいは他の非プロトン性双極性溶媒と組み合わせて、典型的に好ましい。非プロトン性双極性溶媒(または非プロトン性双極性溶媒の混合物)に加えて、該溶媒系は、アセトン、エーテル、炭化水素、トルエン、ベンゼンおよびハロベンゼンなどの他の溶媒をさらに含んでもよい。
この反応は、幅広い範囲の温度および圧力で実施し得る。しかしながら、驚くべきことに、臭化メチルガスを無水1−メチル−2−ピロリジノンに溶解する場合、臭化メチルは、比較的穏やかな加圧下(例えば、2気圧、1.5気圧、1.25気圧)で、または比較的高価な圧力容器を使用しない大気圧下でさえ、主に85℃の温度で保持されることが見出された。そのような実施態様では、この反応は、室温(約25℃)ないし約90℃、典型的に約55ないし約85℃の範囲のどこかの温度で実施される。有利には、無水1−メチル−2−ピロリジノン中でのナルトレキソン塩基からN−メチル化生成物への速度、変換、収量および濃度は、125−140℃(>10atm)で24時間にわたり実施されるアセトン中での反応と比較して、低い反応温度(<70℃)で劇的に高まる。
反応完了後、該反応を室温に冷却することにより、生成物が得られる。ある実施態様では、その中では生成物が可溶ではない低極性非プロトン性溶媒を反応混合物に添加し、「流動性(flowability)」を高め、沈殿を増強する。生じる混合物を、好ましくは、撹拌し、吸引濾過し、乾燥させ、粗生成物を得る。好ましい実施態様では、使用する低極性非プロトン性溶媒は、アセトン、エーテルまたはベンゼンもしくはトルエンなどの炭化水素から選択する。
一般に合成経路に関わらず、3−ヒドロキシ部分を含有するモルフィナン基質のN−アルキル化は、望まざる3−アルコキシモルフィナン類をもたらすことがある。3−ヒドロキシおよび3−アルコキシモルフィナンを含有する粗生成物混合物は、メタノール/水中のナトリウムメトキシド、NaOHまたはKOHなどの強塩基を添加し、混合物を加熱して3−ヒドロキシモルフィナンをその塩(例えば、ナトリウム塩)に変換し、さらなるメタノールを添加し、冷却してその塩を沈殿させ、濾過し、乾燥させることにより、精製し得る。有利には、3−アルコキシモルフィナンは溶液に留まり、塩と共に沈殿しない;結果として、その塩と3−アルコキシモルフィナンとは、容易に分離し得る。
所望のN−アルキルモルフィナンは、その塩を再溶解(例えば、メタノール/水の溶液に)し、その溶液を低いpH(例えば、45%臭化水素酸を使用してpH0.5ないし1)に合わせ、3位のヒドロキシ基を再生成させ、生成物を沈殿させることにより、その塩から再生成させ得る。好ましい実施態様では、該沈殿生成物を、吸引濾過し、さらなるメタノールで洗浄し、75℃で乾燥させることにより回収する。
アルキル化剤がハロゲン化アルキルである場合、N−アルキルモルフィナンアルカロイドは、ハロゲン化物陰イオンを含有する。この陰イオンは、N−アルキルモルフィナンアルカロイドをプロトン性の酸で処理し、それによりハロゲン化物陰イオンについてのヨウ化物、塩化物、ニトレート、サルフェートまたはホスフェートを交換することにより、本方法の様々な工程で交換され得る。
実施例においてより詳細に説明する通り、上記の合成由来の粗生成物の精製は、分析用標準と比較して、HPLCで99.5%の純度のN−アルキル生成物をもたらすことができる。
定義
本明細書で使用する場合、「Ac」はアセチルを意味し、「Bn」はベンジルを意味し、「Bs」はブレシル(bresyl)を意味し、「Bz」はベンゾイルを意味し、「Ms」はメシルを意味し、「THP」はテトラヒドロピラニルを意味し、「Ts」はトシルを意味する。
無水溶媒の用語は、本明細書で使用する場合、0.5重量%より少ない水を含有し、好ましくは反応中に窒素ガス下で維持され、扱われる溶媒を表す。
用語「炭化水素」および「ヒドロカルビル」は、本明細書で使用する場合、炭素および水素元素のみからなる有機化合物または基を述べている。これらの部分には、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリール部分が含まれる。これらの部分には、また、アルキルアリール、アルケンアリールおよびアルキンアリールなどの他の脂肪族または環状炭化水素基で置換されているアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリール部分も含まれる。断りのない限り、これらの部分は、好ましくは1個ないし20個の炭素原子を含む。
本明細書で記述される「置換ヒドロカルビル」部分は、少なくとも1個の炭素以外の原子で置換されているヒドロカルビル部分であり、炭素鎖の原子が窒素、酸素、ケイ素、リン、ホウ素、硫黄またはハロゲン原子などのヘテロ原子により置換されている部分を含む。これらの置換基には、ハロゲン、ヘテロシクロ、アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、ケト、アシル、アシルオキシ、ニトロ、第三級アミノ、アミド、ニトロ、シアノ、ケタール類、アセタール類、エステル類およびエーテル類が含まれる。
断りのない限り、本明細書で記述されるアルキル基は、好ましくは、主鎖に1個ないし8個の炭素原子を含有する低級アルキルである。それらは、直鎖であっても、分枝鎖であっても、環状であってもよく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、アリル、ベンジル、ヘキシルなどを含む。
断りのない限り、本明細書で記述されるアルケニル基は、好ましくは、主鎖に2個ないし8個の炭素原子を含有し、20個までの炭素原子を含有する低級アルケニルである。それらは、直鎖であっても、分枝鎖であっても、環状であってもよく、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ヘキセニルなどを含む。
断りのない限り、本明細書で記述されるアルキニル基は、主鎖に2個ないし8個の炭素原子を含有し、20個までの炭素原子を含有する低級アルキニルである。それらは、直鎖であっても、分枝鎖であってもよく、エチニル、プロピニル、ブチニル、イソブチニル、ヘキシニルなどを含む。
本明細書において単独で、または他の基の一部として使用される用語「アシル」は、有機カルボン酸の−COOHの基からヒドロキシル基を除去して形成される部分、例えばRC(O)−(式中、Rは、R、RO−、RN−またはRS−であり、Rは、ヒドロカルビル、ヘテロ置換ヒドロカルビルまたはヘテロシクロであり、Rは、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)を示す。
本明細書において単独で、または他の基の一部として使用される用語「アシルオキシ」は、酸素連結(−O−)を介して結合している上記の通りのアシル基、例えば、RC(O)O−(式中、Rは、用語「アシル」に関して定義した通りである)を示す。
本明細書において単独で、または他の基の一部として使用される用語「アリール」または「アリー(ar)」は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、置換フェニル、置換ビフェニルまたは置換ナフチルなどの、置換されていることもあるホモ環式(homocyclic)芳香族基、好ましくは、環部分に6個ないし12個の炭素を含有する単環式または二環式の基を示す。フェニルおよび置換フェニルが、より好ましいアリールである。
本明細書において単独で、または他の基の一部として使用される用語「ハロゲン」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素を表す。
用語「ハロゲン化物」は、フッ化物、塩化物、臭化物またはヨウ化物イオンを表す。
本明細書で使用される用語「麻薬」は、中枢神経系を抑圧し、適量で使用されると疼痛を軽減する薬物を表す。
本明細書で使用される用語「オピオイド」は、中枢神経系に作用し、疼痛感覚を低減させる、非アヘン由来(合成または天然産生)麻薬を表す。
以下の実施例は、本発明を例示説明する。
実施例1
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、1−メチル−2−ピロリジノン中
500mLの3口フラスコに、添加用漏斗、熱電対、冷却器およびメカニカルスターラーを取り付けた。1−メチル−2−ピロリジノン100mLを、乾燥窒素によるスイープ下でフラスコに添加し、55℃に加熱した。添加用漏斗を粉末用漏斗と置き換え、ナルトレキソン無水塩基100gmを撹拌しながら添加し、漏斗を1−メチル−2−ピロリジノン25mLで「洗い落とし」、温度を55−58℃に合わせた。添加用漏斗を3口フラスコに戻した。別に、無水1−メチル−2−ピロリジノン25mLをメスシリンダー中で冷却した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル(lecture bottle)中で濃縮し、25mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該冷却液体臭化メチルおよび1−メチル−2−ピロリジノンを一緒にし、混合した。該臭化メチル溶液を添加用漏斗に注ぎ、次いで乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基に滴下して添加した。反応温度は、61−65℃に上がった。穏やかな発熱が認められた。
約1時間後、N−ナルトレキソン臭化メチルの細かい白色懸濁物が観察でき、それは8時間の反応時間を通して増加した。次いで、該混合物を20−55℃に冷却した。該懸濁液にアセトンを注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、1ないし2時間撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、75mLのさらなるアセトンで洗浄した。生成物を対流オーブン中で恒量まで乾燥させた。粗製の重量の収量は、80ないし85gであり、HPLCアッセイで90−93%面積%の純度であった。
実施例2
N−アルキル化由来生成物の精製方法:
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミド
強塩基(例えば、メタノール/水(220mL/120mL)中の25%ナトリウムメトキシド40mL)を利用して、最初に粗製N−ナルトレキソン臭化メチル中のO−アルキル不純物をそのナトリウムアルコキシド塩に変換することにより、望ましくないフェノール性(O−アルキル)副産物を除去した。該溶液をさらに500mLのメタノールと共に50−65℃に加熱した。該溶液を20−25℃に60−90分間冷却した。撹拌中に結晶化したナトリウム塩を、吸引濾過により回収した。60℃、窒素下で乾燥させた後、ナトリウム塩の重量は53−55gであった。
メタノール/水(100mL、比5:7.5)ナトリウム塩溶液のpHを45%臭化水素酸25gで0.5−1に合わせることにより、生成物を再生成させた。該溶液を濾過し、メタノール150mLを添加し、温度を50−55℃に合わせ、最後に氷浴温度に冷却した。白色の沈殿生成物を吸引濾過により回収し、メタノール75mLで洗浄した。75℃で乾燥後、精製生成物の重量は〜45gであった。生成物は、分析用標準と比較して、HPLC評価で99.5%の純度であった。
上記方法は、他のN−アルキル化に適用可能である。
実施例3
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中
ナルトレキソン塩基(40.0グラム)を、穏やかに加熱しながらN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL Mallinckrodt, AR)に溶解し、次いで乾燥ハウス(house)窒素でパージした。氷浴温度に冷却した臭化メチル(5mL、Aldrich)を、冷却(〜5℃)10mLメスシリンダーに量りとり、迅速に反応フラスコに添加した。バブラーをその場に残したまま、ガラスフラスコを65℃に10時間加熱した。短い還流期間後、アセトン(75mL、Mallinckrodt AR)で沈殿させることにより粗生成物をDMFから回収した。白色固体を吸引濾過により単離し、アセトン(Mallinckrodt AR)で洗浄した。粗生成物(22.7g)をメタノール(Mallinckrodt AR)/脱イオン水(110mL、80/20)に溶解し、木炭処理(0.5g、DARCO KB-B、Ba# M-1014)し、次いで結晶化させた。塩様の生成物(17.2g)をメタノール/脱イオン水(90mL)から再度結晶化させた。生成物のナルトレキソンメトブロミドは、真空オーブン中、終夜の乾燥の後、12.3グラムの重量であった。HPLC分析により、O−メチル化生成物は残っていないことが示された。出発塩基は、0.64重量/重量の濃度で残存している不純物にすぎなかった。生成物は、99.36重量/重量%と分析された。
実施例4
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)中
250mLの3口フラスコに、熱電対、添加用漏斗、冷却器およびメカニカルスターラーを取り付け、新しい無水1−メチル−2−ピロリジノン(Aldrich)50mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。該溶液を55℃に加熱した。添加用漏斗を粉末用漏斗と置き換え、無水ナルトレキソン塩基(39.5グラム)を撹拌しながら添加した。漏斗をさらに10mLの1−メチル−2−ピロリジノンで「洗い落とした」後、温度を55−58℃に合わせた。添加用漏斗を3口フラスコに置いた。別に、無水1−メチル−2−ピロリジノン10mLをメスシリンダー中で冷却した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、10mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該冷却液体臭化メチルおよび1−メチル−2−ピロリジノンを合わせ、混合した。該臭化メチル溶液を添加用漏斗に注ぎ、次いで乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基に滴下して添加した。発熱が認められ、溶液の温度は、66℃に上昇した。反応温度と時間は、62.5℃、9時間に設定した。1時間後、ナルトレキソンメトブロミドの細かい白色懸濁物ができ始めた。9時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(75mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、25mLのさらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で恒量まで乾燥させた。未精製生成物の収量は、31.8gであった。
実施例5
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
還元型ブロモメタン、1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)中、外界圧
250mLの3口フラスコに、熱電対、添加用漏斗、冷却器およびメカニカルスターラーを取り付け、1−メチル−2−ピロリジノン50mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。該溶液を55℃に加熱した。添加用漏斗を粉末用漏斗と置き換え、無水ナルトレキソン塩基(40グラム)を撹拌しながら添加した。漏斗を10mLの1−メチル−2−ピロリジノンで「洗い落とした」後、温度を55−58℃に合わせた。添加用漏斗をフラスコに置いた。別に、無水1−メチル−2−ピロリジノン10mLをメスシリンダー中で冷却した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、8mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該冷却液体臭化メチルおよび1−メチル−2−ピロリジノンを一緒にし、混合した。該臭化メチル溶液を添加用漏斗に注ぎ、次いで乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基に滴下して添加した。反応温度は、9時間の間に、62.5℃の設定温度に上昇した。約2時間後、ナルトレキソンメトブロミドの細かい白色懸濁物ができ始めた。9時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(75mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、25mLのさらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で恒量まで乾燥させた。未精製生成物の収量は、26.9gであった。
実施例6
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、NMP中、72.5℃、6時間
冷却器およびスターラーバーを取り付けた25mLのフラスコに、新しい無水1−メチル−2−ピロリジノン(Aldrich)3mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナルトレキソン塩基(2.0グラム)を、撹拌しながら添加した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、0.5mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該臭化メチルを、乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基懸濁液に注いだ。反応温度と時間は、72.5℃、6時間に設定した。6時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(15mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、さらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で恒量まで乾燥させた。未精製生成物の収量は、1.77gであった。
実施例7
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、NMP中、57.5℃、12時間
冷却器およびスターラーバーを取り付けた25mLのフラスコに、新しい無水1−メチル−2−ピロリジノン(Aldrich)3mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナルトレキソン塩基(2.0グラム)を、撹拌しながら添加した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、0.5mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該臭化メチルを、乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基懸濁液に注いだ。反応温度と時間は、57.5℃、12時間に設定した。この時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(15mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、さらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で恒量まで乾燥させた。未精製生成物の収量は、1.87gであった。
実施例8
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、NMP中、60℃、12時間
バブラーに連結した冷却器およびスターラーバーを取り付けた25mLのフラスコに、新しい無水1−メチル−2−ピロリジノン(Aldrich)3mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナルトレキソン塩基(2.06グラム)を、撹拌しながら添加した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、0.5mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該臭化メチルを、乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基懸濁液に注いだ。反応温度と時間は、60℃、12時間に設定した。この時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(15mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、さらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃の真空オーブン中で1時間乾燥させた。未精製生成物の収量は、1.84gであった。
実施例9
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、NMP中、65℃、8時間
冷却器およびスターラーバーを取り付けた25mLのフラスコに、新しい無水1−メチル−2−ピロリジノン(Aldrich)5mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナルトレキソン塩基(4.08グラム)を、撹拌しながら添加した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、1mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該臭化メチルを、乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基懸濁液に注いだ。反応温度と時間は、65℃、8時間に設定した。1時間後、白色懸濁物ができ始めた。8時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(15mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、さらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で恒量まで乾燥させた。未精製生成物の収量は、3.9gであり、HPLC分析の面積により93.5%純度であった。メタノール/水からの再結晶化および乾燥の後、白色塩3.68グラムを得た。
実施例10
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)中
冷却器およびスターラーバーを取り付けた25mLのフラスコに、新しい無水N,N−ジメチルアセトアミド(Aldrich)3mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナルトレキソン塩基(2.01グラム)を、撹拌しながら添加した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、0.5mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該臭化メチルを、乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基懸濁液に注いだ。反応温度と時間は、60℃、8時間に設定した。8時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、終夜撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(15mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを氷浴温度に冷却し、撹拌した。吸引濾過により生成物を回収し、さらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で恒量まで乾燥させた。未精製生成物の収量は、1.63gであった。
実施例11
ナロキソンメトブロミドの合成:
ブロモメタン、DMF中
冷却器およびスターラーバーを取り付けた25mLのフラスコに、無水N,N−ジメチルホルムアミド(Aldrich)5mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナロキソン塩基(4.11グラム)を、撹拌しながら添加した。氷浴を使用して臭化メチルガスをレクチャーボトル中で濃縮し、0.5mLを液体として別の冷却メスシリンダーに量りとった。該臭化メチルを、乾燥窒素によるゆっくりとしたスイープ下で、ナルトレキソン塩基懸濁液に注いだ。反応温度と時間は、60℃、10時間に設定した。10時間の終わりに、加熱を停止し、混合物を室温に放冷し、週末にわたって撹拌しておいた。該懸濁液にアセトン(10mL)を注ぎ、可溶性生成物の沈殿を助長した。スラリーを、撹拌しながら氷浴温度に冷却した。吸引濾過により生成物を回収し、さらなるアセトンで洗浄した。生成物を60℃に設定した真空オーブン中で2時間乾燥させた。粗生成物2.89グラムを回収した。メタノール/水(20mL、8:2)からの再結晶化により、白色結晶性生成物2.43グラムを得た。
実施例12
N−シクロプロピルメチル−ノルオキシモルフォンメトクロリドの合成:
塩化メチル、DMF中
バブラーに連結した冷却器を取り付け、スターラーバーを入れた25mLの3口フラスコに、無水NN−ジメチルホルムアミド(Aldrich)10mLを、乾燥窒素によるスイープ下で添加した。無水ナルトレキソン塩基(4.02グラム)を、撹拌しながら添加した。塩化メチルガスのシリンダーを該溶液中の分散チューブに連結し、窒素スイープを停止した。塩化メチルを該溶液に70℃で終夜通気した。冷却の際に検出可能な生成物は観察されなかった。しかしながら、収量は、ヨウ化物または臭化物塩、例えば、NaI、NaBrの添加により、即ち、その場で塩化メチルをヨウ化メチルまたは臭化メチルに変換することにより、改善できた。

Claims (61)

  1. 第三級N−置換モルフィナンアルカロイドの第四級誘導体の製造方法であって、第三級N−置換モルフィナンアルカロイド基質を、アルキル化剤と、無水溶媒系中で接触させることを含み、ここで、該溶媒系は、非プロトン性双極性溶媒が該溶媒系の少なくとも25重量%を占める非プロトン性双極性溶媒を含み、該第三級N−置換モルフィナンアルカロイド基質が、式1の構造を有し、該第四級誘導体が、式1Aの構造を有するものである、方法;
    Figure 2006509745
    式中、
    Aは、−C(O)−、−C(S)−、−C(=CH)−、−CHA−または−CA=であり、
    は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
    は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
    は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
    は、陰イオンであり、
    Yは、存在するならば、水素、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
    Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、そして、
    位置6と7、7と8および8と14の各炭素原子間の破線は、各々、(i)炭素−炭素単結合、(ii)位置6と7との間および8と14との間の炭素−炭素単結合、および位置7と8との間の二重結合、または、(iii)位置6と7との間、および位置8と14との間の共役炭素−炭素二重結合を表し、但し、位置8と14の炭素間に二重結合がある場合、Yは存在しない。
  2. 該第三級モルフィナンアルカロイド基質が式2で表され、該第四級誘導体が式2Aで表される、請求項1に記載の方法;
    Figure 2006509745
    式中、
    Aは、−C(O)−、−C(S)−、−C(=CH)−または−CHA−であり、
    は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
    は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
    は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、そして、
    は、陰イオンであり、
    Yは、水素、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、そして、
    Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシである。
  3. 該第三級モルフィナンアルカロイド基質が、ナルトレキソン((5α)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルフィナン−6−オン)、オキシモルフォン((5α)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)、オキシコドン((5α)−4,5−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)、ヒドロモルフォン((5α)−4,5−エポキシ−3−ヒドロキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)、ナロキソン((5α)−4,5−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−(2−プロペニル)モルフィナン−6−オン)、ナルメフェン((5α)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6−メチレンモルフィナン−3,14−ジオール)またはナルブフィン((5α)−17−(シクロブチルメチル)−4,5−エポキシモルフィナン−3,6,14−トリオール)である、請求項2に記載の方法。
  4. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項3に記載の方法。
  5. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項2に記載の方法。
  6. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項1に記載の方法。
  7. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項1に記載の方法。
  8. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項4に記載の方法。
  9. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項5に記載の方法。
  10. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項6に記載の方法。
  11. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項1に記載の方法。
  12. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項7に記載の方法。
  13. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項8に記載の方法。
  14. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項9に記載の方法。
  15. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項1に記載の方法。
  16. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項2に記載の方法。
  17. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項4に記載の方法。
  18. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項5に記載の方法。
  19. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項6に記載の方法。
  20. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項7に記載の方法。
  21. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項8に記載の方法。
  22. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項9に記載の方法。
  23. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項10に記載の方法。
  24. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項11に記載の方法。
  25. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項12に記載の方法。
  26. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項13に記載の方法。
  27. 該非プロトン性双極性溶媒が、1−メチル−2−ピロリジノンである、請求項14に記載の方法。
  28. YおよびZが、独立して、−OCH、−OAc、−OTHP、−OSiR、−OBn、−OBz、−OBs、−OTsまたは−OMsであり、各Rが独立してヒドロカルビルである、請求項1に記載の方法。
  29. 該無水溶媒系が、0.2重量%より少ない水を含有し、水分のない雰囲気中、反応容器中で維持される、請求項1に記載の方法。
  30. 該無水溶媒系が、0.1重量%より少ない水を含有する、請求項1に記載の方法。
  31. 該無水溶媒系が、0.05重量%より少ない水を含有する、請求項1に記載の方法。
  32. 該アルキル化剤がメチル化剤である、請求項31に記載の方法。
  33. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項31に記載の方法。
  34. 該アルキル化剤および該基質が、各々、1:1ないし1.5:1のモル比で存在する、請求項31に記載の方法。
  35. 該アルキル化剤および該基質が、各々、約1.25:1のモル比で存在する、請求項31に記載の方法。
  36. 該無水双極性非プロトン性溶媒および該基質が、1.5:1ないし1.75:1の容積対重量比で存在する、請求項1に記載の方法。
  37. 該反応を、55℃ないし85℃の温度範囲で実施する、請求項1に記載の方法。
  38. 該第三級モルフィナンアルカロイド基質が式3で表され、該生成物が式3Aで表される、請求項1に記載の方法;
    Figure 2006509745
    式中、
    Aは、−C(O)−、−C(S)−、−C(=CH)−または−CHA−を表し、
    は、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、
    は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、
    は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、そして、
    は、陰イオンであり、
    Yは、H、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシであり、そして、
    Zは、ヒドロキシ、アルコキシまたはアシルオキシである。
  39. 該第三級モルフィナンアルカロイド基質が、モルヒネ((5α,6α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−17−メチルモルフィナン−3,6−ジオール)、コデイン((5α,6α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オール)、コデイノン((5α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)または14−ヒドロキシ−コデイノン((5α)−7,8−ジデヒドロ−4,5−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン)である、請求項38に記載の方法。
  40. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項38に記載の方法。
  41. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項39に記載の方法。
  42. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項38に記載の方法。
  43. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項39に記載の方法。
  44. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項40に記載の方法。
  45. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項41に記載の方法。
  46. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項38に記載の方法。
  47. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項39に記載の方法。
  48. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項40に記載の方法。
  49. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項42に記載の方法。
  50. 該モルフィナンアルカロイド基質がテバインである、請求項1に記載の方法。
  51. 該アルキル化剤が臭化メチルである、請求項50に記載の方法。
  52. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項50に記載の方法。
  53. 該方法を1.25気圧より低い圧力で実施する、請求項51に記載の方法。
  54. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項50に記載の方法。
  55. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項51に記載の方法。
  56. 該非プロトン性双極性溶媒が、該溶媒系の少なくとも75重量%を占める、請求項55に記載の方法。
  57. 3−ヒドロキシモルフィナンアルカロイドから3−アルコキシモルフィナンアルカロイドの液体混合物を分離する方法であって、
    該混合物を、強塩基と接触させ、それにより3−ヒドロキシモルフィナンアルカロイドを塩に変換し、
    該液体から該塩を沈殿させるが該3−アルコキシモルフィナンアルカロイドは沈殿させず、そして、
    該塩沈殿を該3−アルコキシモルフィナンから分離する、
    ことを含む、方法。
  58. 該強塩基が、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムから選択される、請求項57に記載の方法。
  59. 該メタノール/水混合物が、容積比約2:1で存在する、請求項57に記載の方法。
  60. 該pHを臭化水素酸で合わせる、請求項57に記載の方法。
  61. 3−アルコキシモルフィナンが、ナルトレキソンまたはナロキソンの第四級3−メトキシ誘導体である、請求項57に記載の方法。
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