JP2006502262A - 非フレーク状被覆着色顔料並びにこの製造方法および使用 - Google Patents

非フレーク状被覆着色顔料並びにこの製造方法および使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2006502262A
JP2006502262A JP2004542366A JP2004542366A JP2006502262A JP 2006502262 A JP2006502262 A JP 2006502262A JP 2004542366 A JP2004542366 A JP 2004542366A JP 2004542366 A JP2004542366 A JP 2004542366A JP 2006502262 A JP2006502262 A JP 2006502262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melamine
formaldehyde
polyethylene glycol
colored pigment
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004542366A
Other languages
English (en)
Inventor
クーベルベック,アルミン
アイヒホルン,イェンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JP2006502262A publication Critical patent/JP2006502262A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/34Compounds of chromium
    • C09C1/346Chromium oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/22Compounds of iron
    • C09C1/26Iron blues
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/34Compounds of chromium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C3/00Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
    • C09C3/10Treatment with macromolecular organic compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2982Particulate matter [e.g., sphere, flake, etc.]
    • Y10T428/2991Coated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

本発明は、少なくとも1種の被膜を備えた、有機または無機の、非晶質または部分的に結晶質の材料からなる、非フレーク状被覆着色顔料に関する。各々の層は、少なくとも硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含むか、またはこれからなる。本発明の顔料は、化粧品製品を製造するために好首尾に用いられ、この使用者に快適な感覚を付与する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、非フレーク状被覆着色顔料並びにこの製造方法および使用に関する。本発明はまた、このような顔料を含む組成物に関する。
化粧品製品は、しばしば、これらに着色された外見を付与するために顔料を含む。これらの顔料のいくつかは、化粧品製品の使用者の皮膚に対して荒い、乾燥した、および従って不快な感覚を付与する。これは、特に、またプルシアンブルーと呼ばれるヘキサシアノ鉄酸(II)鉄(III)または酸化クロム(III)に基づく顔料についての場合である。
本発明の目的は、皮膚に快適な感覚を付与する、特に化粧品製品および皮膚に適用される他の製品のための着色顔料を提供することにある。
驚異的なことに、この目的は、着色顔料を硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂で被覆することにより達成することができることが見出された。
被覆された顔料は、原則的に知られている。従って、EP-A-0 601 378には、メラミン樹脂で被覆されたフレーク状雲母顔料が記載されている。これらの顔料は、自動車用のメタリック塗料における効果顔料として用いられ、被膜は、塗料の貯蔵安定性およびまた得られた塗料フィルムの表面特性を改善する課題を有する。
DE-A-197 10 619には、積層体を製造するための含浸樹脂溶液に加えられて、積層体で被覆された木材の耐磨耗性を改善するメラミン樹脂で被覆された固体粒子が、開示されている。被覆した固体粒子のコアは、石英、窒化物、炭化物からなる。これらは、着色顔料ではない。
本発明は、非フレーク状被覆着色顔料であって、該顔料が、少なくとも1つの被膜を備えた無機または有機の、非晶質のまたは部分的に結晶質の材料からなり、ここで、各々の層が、少なくとも1つの硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含むか、または1種のこのような樹脂からなることを特徴とする、非フレーク状被覆着色顔料を提供する。皮膚に適用される化粧品製品および他の製品は、これらが、本発明の着色顔料を含む場合に、使用者の皮膚に快適な感覚を付与する。
顔料は、有利には、ヘキサシアノ鉄酸(II)鉄(III)または酸化クロム(III)である。しかし、他の顔料を、硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂で同様にして被覆することも可能である。これらは、例えば、酸化チタン(IV)、酸化ジルコニウム(IV)並びに鉄の酸化物、例えばマグネタイトおよびヘマタイトである。
架橋したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂について、いくつかのメラミン分子を、また、他の架橋可能な分子、例えばフェノール、グアナミンまたは尿素により置換することができる。メラミン−ホルムアルデヒド樹脂は、エーテル化されていないか、またはエーテル化されたメラミン−ホルムアルデヒド付加物、例えばC〜Cアルコキシ基、例えばメトキシまたはn−ブトキシ基を有するアルコキシメチロール−メラミンおよび前縮合物であってもよい。例により、エーテル化されていない樹脂は、マドゥリット(Madurit)MW 909であるか、または、エーテル化された樹脂は、マドゥリットSMW 818である(共にSolutia, Wiesbaden, Germanyからの製品)。メラミン−ホルムアルデヒド樹脂の数種をまた、他の架橋有機ポリマーで置換することができる。ここで好適なのは、特に、同様に高い屈折率を有するもの、極めて特に被覆されていない顔料のものよりも大きい屈折率を有するものである。
顔料を、染料を加えていないメラミン−ホルムアルデヒドで被覆した結果、顔料の固有の色はまた、被膜の厚さに依存して変化する。被膜の厚さが増大するに従って、色の印象は、一層明るい、および一層淡い色の方向に変化する。しかし、皮膚に対する一層快適な感覚に必要な被膜の厚さにおいて、淡色化の効果は、目にほとんど知覚可能ではない。
淡色化は、当然、無色の顔料、例えば酸化チタン(IV)または酸化ジルコニウム(IV)には該当しない。
フレーク状顔料とは対照的に、メラミン−ホルムアルデヒドでの被覆により、被膜の厚さにより調整することができる干渉色は、形成しない。この理由は、本質的に、非フレーク状顔料を有する極めて不均一な表面であり、これにより、干渉を形成するための均一な層の厚さが妨害される。
すべての有機および無機染料およびまた適切な場合には無色UV吸収剤を、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂中に導入することができる。ここで、ポリマーマトリックス中に導入するための決定的な要因は、被覆反応が行われる媒体へのこの溶解度のみである。水溶性染料、例えばエオシン、フルオレセインまたはビクトリアピュアブルーBOさえも、ポリマーマトリックス中に、その後のブリードを伴わずに包埋することができる。親油性染料の場合において、業界において平均的な技術を有する作業者に一般的な溶解度促進剤を加える場合には、被覆反応を、同様に、水性媒体中で行うことができる。ここで述べることができる溶解度促進剤の1つの例は、1−メチル−2−ピロリドンである。
色陰影を得るために、加法混色の一般的な原理を用いることが可能である。ここで、色合いを、染料を予め混合し、これらを一緒にポリマー層中に導入するか、または2種もしくは3種以上の染料−ポリマー層を無機物質に、順次設けて、異なる色の層が載置されるようにすることにより、調整することができる。
酸クロム性(acidochromic)染料、即ち色がpHに依存する染料を、また、本質的に、色合いおよび色変化点を維持しながらメラミン−ホルムアルデヒド樹脂中に導入することができる。ここで示すことができる例は、フェノールフタレイン、ブロモチモールブルー、ブロモキシレンブルーおよびチモールフタレインである。
すでに上記で述べたフルオロセインに加えて、他の蛍光染料、随意に増白剤または他のUV光吸収染料を、ポリマーマトリックス中に導入することができる。
特に、2種または3種以上の染料を包含させ、この少なくとも1種の染料が、蛍光染料であるのが望ましい。少なくとも2種の蛍光染料を包含させ、第2の蛍光染料を、顕著に一層小さい量で加えるのが特に有利である。この結果、得られた蛍光色が、出発物質の蛍光色と顕著に異なる顔料を、得ることができる。このようにして、多数の異なって蛍光性の顔料を、簡単な方法で合成することが可能である。1種の蛍光染料または複数種の染料のタイプを変化させ、顕著に一層小さい量で加える第2の染料を、タイプおよびまた濃度の両方の点から変化させることにより、広範囲の蛍光色を生じることが可能である。しばしば、色決定染料の低い含量の結果、可視光線において、これらの顔料は、極めて目立たない、および比較的重要でない効果を有する。基調色の赤、緑および青に加えて、目により明瞭に区別することができる、100種を十分に超える異なる蛍光色を、実現することができる。
1種または2種以上の蛍光染料を含むポリマー層を、すでに前に適用された染料を含むポリマー層上に堆積させることにより、顔料の明度および輝度を顕著に増大させることが可能である。さらに、下層の層の脱色を、UV光の吸収により抑制することができる。このようなUV保護はまた、UV吸収剤を染料含有ポリマー層自体中に導入することにより、達成することができる。
原則として、好適なUV吸収剤は、すべてのUVフィルターである。特に好ましいのは、生理学的な許容性が実証されているUVフィルターである。UV−AフィルターとまたUV−Bフィルターとの両方について、専門的な文献から知られている、多くの試行された、および試験された物質がある。ここでの例は、ベンジリデン樟脳誘導体、例えば3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−樟脳、3−ベンジリデン樟脳、N−{(2および4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]ベンジル}アクリルアミドのポリマー、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチルサルフェートまたはα−(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸、ベンゾイルまたはジベンゾイルメタン、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンまたは4−イソプロピルジベンゾイルメタン、ベンゾフェノン、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンまたは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびこのナトリウム塩、メトキシケイ皮酸エステル、例えばメトキシケイ皮酸オクチル、4−メトキシケイ皮酸イソペンチルおよびこの異性体混合物、サリチレート誘導体、例えばサリチル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸4−イソプロピルベンジルまたはサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−アミノ安息香酸およびこの誘導体、例えば4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシルまたはエトキシル化された4−アミノ安息香酸エチル、並びに他の物質、例えば2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、並びにこのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩、3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イルメタンスルホン酸およびこの塩並びに2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジンである。
他の好適な有機UVフィルターは、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール、4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス安息香酸ビス(2−エチルヘキシル)、α−(トリメチルシリル)−ω−[トリメチルシリル)オキシ]ポリ[オキシ(ジメチル[および約6%のメチル[2−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル]ビニル]フェノキシ]−1−メチレンエチル]および約1.5%のメチル[3−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル)フェノキシ)プロペニル)および0.1〜0.4%の(メチル水素]シリレン]](n≒60)(CAS No.207 574−74−1)、2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、一ナトリウム塩)および2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンである。
UV吸収特性を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−樟脳、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸並びにこのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩である。
2種または3種以上のUVフィルターを組み合わせることにより、UV放射線の有害な影響に対する保護効果を、最適化することができる。
被覆着色顔料を、架橋メラミン−ホルムアルデヒド樹脂を懸濁した顔料上に堆積させ、その後これらを硬化させる、即ちメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を架橋させることにより、得ることができる。
1つまたは2つ以上の被膜を有する着色顔料を製造するための本発明の方法は、単一の被膜の場合には、
着色顔料を、メラミンおよびホルムアルデヒドおよび/またはメチロールメラミンを含む塩基性水性媒体中に懸濁させ、これを随意にアルコキシル化することができる、第1の段階および、
有機構成成分の架橋を、pHを酸性範囲に低下させることにより行う第2の段階を含み、
複数の被膜の場合において、
第1のおよび第2の段階を、前記被覆操作の生成物について繰り返す。
第2のプロセス段階において、過酸化水素を加えることにより、第1のプロセス段階からの過剰の、または未反応のホルムアルデヒドを酸化して、ギ酸を得ることにより、pHを低下させるのが特に有利であることが、見出された。ホルムアルデヒドは、化粧品用途に問題があるため、従って、遊離のホルムアルデヒド分子を含まず、従って化粧品的に許容し得る顔料を、提供することができる。これはまた、これらが、ほとんどの場合においてまた十分な量の遊離のホルムアルデヒドを含むため、メチロールメラミンと共に機能する。
本発明の方法において、メラミンのいくつかを、「グアナミン、フェノールおよび尿素」からなる群からの他の架橋分子により置換することができ、および/またはメチロールメラミンのいくつかを、対応するグアナミン、フェノールまたは尿素類似体により置換することができる。
無機もしくは有機染料および/または無機もしくは有機UV吸収剤を、架橋反応の開始の前または架橋反応中に加えることができる。
染料またはUV吸収剤が、水性媒体に完全に溶解しない場合には、完全な溶解を、溶解度促進剤を用いてもたらすことができる。これは、特に、親油性物質を用いる際に該当する。
被膜の層の厚さを、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂濃度により制御することができる。例えば、高い濃度において、低い濃度におけるよりも大きい層の厚さが得られる。pHはまた、層の厚さを制御するための好適な手段である。低いpH値により、一層薄い被膜が得られる。さらに、DE 1595386には、保護コロイドを加えることによる層の厚さの制御が記載されている。
1つまたは2つ以上の被膜を有する基板の好ましい全体の層の厚さは、好ましくは、0.2μm〜4μmである。
過剰のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を用いることにより、有機染料に加えて、またUV吸収剤を含むか、または染料もしくはUV吸収剤を完全に含まないことができる、追加の、および本質的に円形のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粒子を、最も外側の被膜上に堆積させることができる。
反応手順に依存して、着色顔料粒子あたりの球の数、球直径および球直径の分布(分散度)を制御することが可能である。特に、化粧品目的のために、ある含量の球が、皮膚の改善された感覚のために有利である。
しかし、球の過度に高い含量により、顔料の明度および外見が低下する。染料の含量が十分である場合には、追加の球は、着色顔料と整合する色を有する。
費用有効性の観点から適切な時空収量を、例えばEP 0415273に記載されているように、強力に酸性の基を有するポリマーを加えることにより、顕著に増大させることができる。
ある用途のために、また、ポリマーの最も外側の層の縮合生成物中に、特定の強力に酸性の基以外の官能基を導入して、これらを、例えばこれらの結合剤適合性および分散挙動に関して改善することが、有利であり得る。その後、架橋した有機ポリマーの最も外側の層に、官能基を、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂のその後の反応により付与することもまた、可能である。DD 224 602には、官能化された樹脂の種々の方法が記載されている。
本発明の目的のための官能基は、すべての親水性または疎水性の、酸性または塩基性の基であってもよく、従って、例えば、さらに純粋に疎水性の大いに不活性の基、例えばアルキル基が含まれる。
DD 224 602に記載されている方法により、官能基を、ポリマー粒子の表面中に、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂の重縮合反応をアミノ官能性化合物の存在下で行うことにより導入し、ここで、アミノ官能性化合物は、アミノ基以外に、他の官能基を有する。アミノ官能性化合物を、用いるメチロールメラミンの量に基づいて、好ましくは2〜20mol%の量で加え、メラミン−ホルムアルデヒドネットワーク中にアミノ基により導入する。従って、例えばアミノ酸を用いる際に、カルボキシル基を導入することが可能であり、またはスルホベタインもしくはアミノホスホン酸の場合において、スルホもしくはホスホン酸基を粒子の表面中に導入することが可能である。次に、このような−COOH、−SOHおよび−POH基を、他の化合物と反応させることができる。例えば、酸性基を、塩化チオニルとの反応により、対応する酸塩化物に変換し、これを、例えば、次に、アルコールまたはアミンと反応させて、対応するエステルまたはアミドを生成することができる。
表面修飾のこの方法は、わずかに変更された縮合方法のみにおいて、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂表面の官能化が直接起こるため、この単純さにより特徴づけられる。しかし、生じ得る不利な効果は、縮合方法の結果、対応する官能性がまた、ポリマー嵩中に導入され、従って下層の層への接着または、単一層構造の場合において基板への接着が低下し得ることである。しかし、他方、ある系についての適切な選択の場合において、表面修飾剤の結果、周囲の媒体への適合性を改善し、かつ下層の層または基板への接着を付与する基を導入する場合には、下層の層への、または基板への接着を増大させることができる。しかし、この方法において、メラミン−ホルムアルデヒドネットワーク中への導入の結果、比較的大量の表面官能化剤が必要である。また、重縮合中の単純な導入による一層複雑な化学的官能性が、困難を伴ってのみ得られ得る。
従って、表面官能化の他の方法は、遊離の、架橋していないメチロールアミン(NH−CHOH)またはアミノ基を有する、すでに重縮合したメラミン−ホルムアルデヒド表面から開始する。これらの基は、例えば、塩化カルボノイルと簡単な方法で反応することができる。従って、例えば、長鎖塩化カルボノイルを用いる場合において、顔料の疎水化を達成することができる。過フッ素化された酸塩化物、例えばパーフルオロオクタン酸について、疎水性およびまた疎油性(lipophobic)表面の両方が得られる。強度にUV光吸収性基を含むことができる複合酸塩化物を用いることにより、メラミン−ホルムアルデヒド表面は、またさらに到達する官能性、例えばUV保護を含むことができる。
本発明の有利な態様は、従属請求項から生じる。
本発明はまた、1種または2種以上の非フレーク状被覆担体材料を着色顔料として含む組成物および化粧品製剤に関する。
組成物または製剤中の本発明の非フレーク状被覆着色顔料を、また、当然、すべてのタイプの化粧品原料および補助剤と混ぜ合わせることができる。これらには、特に、油、脂肪、ろう、フィルム形成剤、保存剤および一般的に適用特性を決定する補助剤、例えば増粘剤およびレオロジー添加剤、例えばベントナイト、ヘクトライト、二酸化ケイ素、ケイ酸Ca、ゼラチン、高分子量炭水化物および/または界面活性補助剤などが含まれる。
本発明の着色顔料を含む配合物は、親油性、親水性または疎水性タイプに属し得る。別個の水性および非水性相を有する不均質配合物の場合において、本発明の着色顔料は、各々の場合において、2つの相の1つのみ中に存在し得るか、またはさもなければ両方の相にわたり分布し得る。
配合物のpH値は、1〜14の間、好ましくは2〜11の間および特に好ましくは5〜8の間であってもよい。
配合物中の本発明の着色顔料の濃度は、限定されていない。適用の場合に依存して、これらは、0.001(洗浄除去製品、例えばシャワーゲル)〜100%(例えば特定の用途のための光沢効果物品)の間であってもよい。
さらに、本発明の着色顔料を、また、化粧品活性成分と混ぜ合わせることができる。好適な活性成分は、例えば、昆虫駆除剤、UV A/BC保護フィルター(例えばOMC、B3、MBC)、老化防止活性成分、ビタミンおよびこの誘導体(例えばビタミンA、C、Eなど)、セルフタンニング剤(例えばDHA、エリトロロース(erytrolose)など)、および他の化粧品活性成分、例えばビサボロール、LPO、エクトイン、エンブリカ、アラントイン、ビオフラボノイドおよびこれらの誘導体である。
製剤は、ここで、通常局所的に適用することができる製剤、例えば化粧品または皮膚科学的配合物である。この場合において、製剤は、化粧品的に、または皮膚科学的に好適な担体および随意に特性の所望のプロフィルに依存して他の好適な成分を含む。
上記で述べたように、本発明において特に好ましい製剤は、好ましくはUV−BおよびUV−A−Iフィルターを含む。原則として、すべてのUVフィルターが、本発明の着色顔料との組み合わせに適する。特に好ましいのは、生理学的許容性がすでに実証されているUVフィルターである。UVAおよびまたUVBフィルターの両方について、専門的な文献から知られている多くの試行された、および試験された物質があり、これは、例えば、
ベンジリジン樟脳誘導体、例えば3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−樟脳(例えばオイソレックス(Eusolex)(登録商標)6300)、3−ベンジリデン樟脳(例えばメキソリル(Mexoryl)(登録商標)SD)、N−{(2および4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]ベンジル}アクリルアミドのポリマー(例えばメキソリル(登録商標)SW)、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチルサルフェート(例えばメキソリル(登録商標)SK)または(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(例えばメキソリル(登録商標)SL)、
ベンゾイルまたはジベンゾイルメタン、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン(例えばオイソレックス(登録商標)9020)または4−イソプロピルジベンゾイルメタン(例えばオイソレックス(登録商標)8020)、
ベンゾフェノン、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(例えばオイソレックス(登録商標)4360)または2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびこのナトリウム塩(例えばウビヌル(Uvinul)(登録商標)MS−40)、
メトキシケイ皮酸エステル、例えばメトキシケイ皮酸オクチル(例えばオイソレックス(登録商標)2292)、例えば異性体の混合物としての4−メトキシケイ皮酸イソペンチル(例えばネオヘリオパン(Neo Heliopan)(登録商標)E 1000)、
サリチレート誘導体、例えばサリチル酸2−エチルヘキシル(例えばオイソレックス(登録商標)OS)、サリチル酸4−イソプロピルベンジル(例えばメガゾール(Megasol)(登録商標)またはサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えばオイソレックス(登録商標)HMS)、
4−アミノ安息香酸および誘導体、例えば4−アミノ安息香酸、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル(例えばオイソレックス(登録商標)6007)、エトキシル化された4−アミノ安息香酸エチル(例えばウビヌル(登録商標)P25)、
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、例えば2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、並びにこのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩(例えばオイソレックス(登録商標)232)、2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸もしくはこの塩(例えばネオヘリオパン(登録商標)AP)または2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−6−スルホン酸;
並びに他の物質、例えば
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(例えばオイソレックス(登録商標)OCR)、
−3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イルメタンスルホン酸およびこの塩(例えばメキソリル(登録商標)SX)並びに
−2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(例えばウビヌル(登録商標)T 150)
−2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(例えばウビヌル(登録商標)UVAプラス、BASF)である。
リスト中に示した化合物は、例としてのみ考慮されるべきである。当然、他のUVフィルターを用いることも可能である。
これらの有機UVフィルターを、一般的には、化粧品配合物中に、0.5〜10重量%、好ましくは1〜8%の量で導入する。
他の好適な有機UVフィルターは、例えば、
−2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール(例えばシラトリゾール(Silatrizole)(登録商標))、
−4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス安息香酸ビス(2−エチルヘキシル)(例えばウバソルブ(Uvasorb)(登録商標)HEB)、
−α−(トリメチルシリル)−ω−[トリメチルシリル)オキシ]ポリ[オキシ(ジメチル[および約6%のメチル[2−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル]ビニル]フェノキシ]−1−メチレンエチル]および約1.5%のメチル[3−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル)フェノキシ)プロペニル)および0.1〜0.4%の(メチル水素]シリレン]](n≒60)(CAS No.207 574−74−1)、
−2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)(CAS No.103 597−45−1)、
−2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、一ナトリウム塩)(CAS no.180 898−37−7)および
−2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS No.103 597−45−、187 393−00−6)、
−4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス安息香酸ビス(2−エチルヘキシル)(例えばウバソルブ(登録商標)HEB)である。
有機UVフィルターを、一般的には、化粧品配合物中に、0.5〜20重量%、好ましくは1〜15%の量で導入する。
考えられる無機UVフィルターは、二酸化チタンの群からのもの、例えば被覆した二酸化チタン(例えばオイソレックス(登録商標)T−2000、オイソレックス(登録商標)T−AQUA)、酸化亜鉛(例えばサクトテック(Sachtotec)(登録商標))、酸化鉄およびまた酸化セリウムである。これらの無機UVフィルターを、一般的には、化粧品製剤中に、0.5〜20重量%、好ましくは2〜10%の量で導入する。
UV濾過特性を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−樟脳、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸並びにこのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩である。
最適化された組成物は、例えば、有機UVフィルター4’−メトキシ−6−ヒドロキシフラボンの1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンおよび3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−樟脳との組み合わせを含むことができる。この組み合わせにより、広範囲の保護が得られ、これをさらに、無機UVフィルター、例えば二酸化チタン微粒子を加えることにより、補足することができる。
特定されたUVフィルターのすべてを、また、カプセル封入された形態で用いることができる。特に、有機UVフィルターをカプセル封入された形態で用いるのが、有利である。
特に、以下の利点が生じる:
−カプセル壁の親水性を、UVフィルターの溶解性に関係なく調整することができる。従って、例えば、疎水性UVフィルターさえも、純粋に水性の製剤中に導入することができる。さらに、しばしば不快であるとみなされている、UVフィルターを含む疎水性製剤を適用することによる油状の印象が、防止される。
−あるUVフィルター、特にジベンゾイルメタン誘導体は、化粧品製剤において低下した光安定性のみを示す。これらのフィルターまたはこれらのフィルターに光安定性を付与する化合物、例えばケイ皮誘導体をカプセル封入することにより、全体の製剤の光安定性を増大させることが可能である。
−文献中で、ヒト皮膚に直接適用する際の、有機UVフィルターによる皮膚浸透およびこれに関連する刺激性可能性は、繰り返し検討されている。本明細書中で提案されているように対応する物質をカプセル封入することにより、この効果は防止される。
−一般的に、個別のUVフィルターまたは他の成分をカプセル封入することにより、互いに相互作用する個別の製剤構成成分の結果生じる製剤の問題、例えば結晶プロセス、沈殿および凝集を、相互作用が防止されるために回避することができる。
好適なカプセルは、無機または有機ポリマー製の壁を有することができる。例えば、US 6,242,099 B1には、キチン、キチン誘導体またはポリヒドロキシル化されたポリアミン製の壁を有する好適なカプセルの製造が記載されている。本発明において特に好ましく用いられるべきカプセルは、WO 00/09652、WO 00/72806およびWO 00/71084に記載されているゾル−ゲル法により得ることができる壁を有する。ここで、好ましいのは、次に、壁がシリカゲル(シリカ;定義されていない酸化ケイ素水酸化物)から構成されているカプセルである。対応するカプセルの製造は、例えば引用された特許出願から当業者に知られており、この内容はまた、明白に本出願の主題に属する。
ここで、カプセルは、本発明の製剤中に、好ましくはカプセル封入されたUVフィルターが製剤中に、前述の量で存在するのを確実にする量で存在する。
酸化的ストレスに対する、および遊離基の効果に対する保護効果を、製剤が1種または2種以上の酸化防止剤を含む場合に達成することができる。
酸化防止剤として用いることができる、専門的文献から知られている多くの試行された、および試験された物質があり、これは、例えば、アミノ酸類(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびこれらの誘導体、イミダゾール類(例えばウロカニン酸)およびこれらの誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびこれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カロテン、リコペン)およびこれらの誘導体、クロロゲン酸およびこの誘導体、リポ酸およびこの誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン並びにこのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)、並びにこれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびこの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、並びに極めて低い許容された用量(例えばpmol〜μmol/kg)でのスルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ、ヘキサ、ヘプタチオニンスルホキシミン)、並びにまた(金属)キレート剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびこれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびこれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、リン酸マグネシウムアスコルビル、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導体(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンAおよび誘導体(例えばパルミチン酸ビタミンA)、並びにベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびこの誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルドヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、クェリシチン、尿酸およびこの誘導体、マンノースおよびこの誘導体、亜鉛およびこの誘導体(例えばZnO、ZnSO)、セレンおよびこの誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベン類およびこれらの誘導体(例えば酸化スチルベン、酸化トランス−スチルベン)である。
酸化防止剤の混合物は、同様に、本発明の化粧品製剤において用いるのに適する。既知の、および市販の混合物は、例えば、活性成分として、レシチン、パルミチン酸L−(+)−アスコルビルおよびクエン酸(例えばオキシネックス(Oxynex)(登録商標)AP)、天然トコフェロール、パルミチン酸L−(+)−アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばオキシネックス(登録商標)K LIQUID)、天然供給源からのトコフェロール抽出物、パルミチン酸L−(+)−アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばオキシネックス(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、パルミチン酸L−(+)−アスコルビル、クエン酸およびレシチン(例えばオキシネックス(登録商標)LM)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、パルミチン酸L−(+)−アスコルビルおよびクエン酸(例えばオキシネックス(登録商標)2004)を含む混合物である。このような酸化防止剤を、本発明の着色顔料と、このような組成物中で、通常1000:1〜1:1000の範囲内の比率で、好ましくは100:1〜1:100の量で用いる。
さらなる成分として、本発明の製剤は、ビタミンを含むことができる。好ましくは、ビタミンA、プロピオン酸ビタミンA、パルミチン酸ビタミンA、酢酸ビタミンA、レチノール、ビタミンB、塩化チアミン塩酸塩(ビタミンB)、リボフラビン(ビタミンB)、ニコチンアミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロール−E−アセテート、コハク酸水素トコフェロール、ビタミンK、エスクリン(ビタミンP活性成分)、チアミン(ビタミンB)、ニコチン酸(ニアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン(ビタミンB)、パントテン酸、ビオチン、葉酸およびコバラミン(ビタミンB12)から選択されたビタミンおよびビタミン誘導体、特に好ましくはパルミチン酸ビタミンA、ビタミンC、DL−α−トコフェロール、トコフェロール−E−アセテート、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンが、本発明の化粧品製剤中に存在する。ビタミンは、ここでは、本発明の着色顔料と、通常1000:1〜1:1000の範囲内の比率で、好ましくは100:1〜1:100の量で用いられる。
さらに、本発明の製剤は、他の慣用の皮膚に温和な、またはスキンケア活性成分を含むことができる。これらは、原則として、当業者に知られているすべての活性成分であってもよい。
特に好ましい活性成分は、ピリミジンカルボン酸および/またはアリールオキシムである。
ピリミジンカルボン酸は、好塩性微生物中に存在し、これらの生物の浸透圧調整における作用を奏する(E.A. Galinski et al., Eur. J. Biochem., 149(1985) 135〜139頁)。ここで、ピリミジンカルボン酸の中で、特に、エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)並びにこれらの誘導体を述べる。これらの化合物は、水性溶液および有機溶媒中の酵素および他の生体分子を安定化する。さらに、これらは、酵素を、特に変性条件、例えば塩、極端なpH値、界面活性剤、尿素、塩化グアニジニウムおよび他の化合物に対して安定化する。
エクトインおよびエクトイン誘導体、例えばヒドロキシエクトインを、有利に、医薬において用いることができる。特に、ヒドロキシエクトインを、皮膚障害の処置のための医薬を製造するために用いることができる。ヒドロキシエクトインおよび他のエクトイン誘導体の使用の他の分野は、典型的には、例えば、トレハロースを添加剤として用いる分野である。従って、エクトイン誘導体、例えばヒドロキシエクトインを、乾燥酵母および細菌細胞における保護剤として用いることができる。医薬製品、例えばグリコシル化されていない、薬学的に有効なペプチドおよびタンパク質、例えばt−PAを、また、エクトインまたはこの誘導体で保護することができる。
化粧品用途の中で、老化した、乾燥した、または刺激された皮膚のケアのためのエクトインおよびエクトイン誘導体の使用を、特に述べる。従って、欧州特許出願EP-A-0 671 161には、特に、エクトインおよびヒドロキシエクトインを、化粧品製剤、例えば粉末、石鹸、界面活性剤含有洗浄製品、口紅、ほお紅、メーキャップ、ケアクリームおよび日焼け止め製剤において用いることが、記載されている。
ここで、好ましいのは、以下の式I
Figure 2006502262
式中、Rは、基HまたはC1〜8アルキルであり、Rは、基HまたはC1〜4アルキルであり、R、R、RおよびRは、各々の場合において互いに独立して、群H、OH、NHおよびC1〜4アルキルからの基である、
で表されるピリミジンカルボン酸を用いることである。好ましいのは、Rがメチルまたはエチル基であり、RまたはRおよびRがHであるピリミジンカルボン酸を用いることである。特に好ましいのは、ピリミジンカルボン酸エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)を用いることである。ここで、本発明の製剤は、このタイプのピリミジンカルボン酸を、好ましくは15重量%までの量で含む。好ましくは、ピリミジンカルボン酸を、ここでは、本発明の着色顔料に対して100:1〜1:100の比率で用い、特に好ましいのは、1:10〜10:1の範囲内の比率である。
アリールオキシムの中で、好ましいのは、またHMLO、LPOまたはF5と呼ばれている、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを用いることである。化粧品組成物において用いるためのこの好適性は、例えば、ドイツ国公開明細書DE-A-41 16 123から知られている。従って、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む製剤は、炎症を伴う皮膚疾患を処置するのに好適である。このような製剤を、例えば、乾癬、湿疹の種々の形態、刺激性および毒性皮膚炎、UV皮膚炎並びに皮膚および皮膚付属物の他のアレルギー性および/または炎症性障害の処置のために用いることができることは、知られている。本発明の着色顔料に加えて、さらにアリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む、本発明の製剤は、驚異的な抗炎症性好適性を示す。ここで、製剤は、好ましくは、0.01〜10重量%のアリールオキシムを含み、製剤が、0.05〜5重量%のアリールオキシムを含むのが、特に好ましい。
製剤において用いることができるすべての化合物または成分は、知られているか、または商業的に入手できるか、または既知の方法により合成することができる。
本発明の着色顔料を、化粧品製剤中に、慣用の方法で導入することができる。例えば皮膚上に噴霧することができる、クリーム、ローション、ジェルまたは溶液の形態の、外部適用のための製剤が、好適である。内部適用のために、カプセル、糖被覆錠剤、粉末、錠剤溶液または溶液などの投与形態が、好適である。
述べることができる本発明の組成物または製剤の適用形態の例は:溶液、懸濁液、エマルジョン、PITエマルジョン、ペースト、軟膏、ジェル、クリーム、ローション、粉末、石鹸、界面活性剤含有洗浄製剤、油、エーロゾルおよびスプレーである。他の適用形態は、例えば、スティック、シャンプーおよびシャワー装置である。すべての慣用の担体物質、補助剤および随意に他の活性成分を、製剤に加えることができる。
好ましい補助剤は、保存剤、酸化防止剤、安定剤、溶解促進剤、ビタミン、着色剤、臭気改善剤の群から生じる。
軟膏、ペースト、クリームおよびジェルは、慣用の担体物質、例えば動物および植物脂肪、ろう、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルクおよび酸化亜鉛またはこれらの物質の混合物を含むことができる。
粉末およびスプレーは、慣用の担体物質、例えば乳糖、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末またはこれらの物質の混合物を含むことができる。スプレーは、さらに、慣用の噴射剤、例えばクロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルを含むことができる。
溶液およびエマルジョンは、慣用の担体物質、例えば溶媒、溶解性促進剤および乳化剤、例えば水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に綿実油、ピーナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルまたはこれらの物質の混合物を含むことができる。
懸濁液は、慣用の担体物質、例えば液体希釈剤、例えば水、エタノールまたはプロピレングリコール、懸濁剤、例えばエトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステルおよびポリオキシエチレンソルビタンエステル、微晶質セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカントまたはこれらの物質の混合物を含むことができる。
石鹸は、慣用の担体物質、例えば脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸半エステルの塩、脂肪酸タンパク質水解物、イソチオン酸塩、ラノリン、脂肪族アルコール、植物油、植物抽出物、グリセロール、糖またはこれらの物質の混合物を含むことができる。
界面活性剤含有洗浄製品は、慣用の担体物質、例えば脂肪族アルコール硫酸塩の塩、脂肪族アルコールエーテル硫酸塩、スルホコハク酸半エステル、脂肪酸タンパク質水解物、イソチオン酸塩、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウレート(methyl taurate)、サルコシネート(sarcosinate)、脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物油および合成油、ラノリン誘導体、エトキシル化グリセロール脂肪酸エステルまたはこれらの物質の混合物を含むことができる。
顔用および体用油は、慣用の担体物質、例えば合成油、例えば脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、シリコーン油、天然油、例えば植物油および油状植物抽出物、パラフィン油、ラノリン油またはこれらの物質の混合物を含むことができる。
他の典型的な化粧品用途形態はまた、口紅、リップケアスティック、マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、ほお紅、粉末、エマルジョンおよびろうメーキャップ、並びに日焼け止め剤、プレサン(presun)およびアフターサン(after-sun)製剤である。
本発明の好ましい製剤形態には、特にエマルジョンが含まれる。
本発明のエマルジョンは、有利であり、このようなタイプの製剤のために一般的に用いられるように、例えば特定の脂肪、油、ろうおよび他の脂肪物質、並びにまた水および乳化剤を含む。
脂質相は、有利には、以下の群の物質から選択され得る:
−鉱油、鉱ろう
−油、例えばカプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリド、およびまた天然油、例えばヒマシ油;
−脂肪、ろうおよび他の天然および合成脂肪物質、好ましくは脂肪酸と小さい炭素数のアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングリコールもしくはグリセロールとのエステル、または脂肪族アルコールと小さい炭素数のアルカン酸もしくは脂肪酸とのエステル;
−シリコーン油、例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサンおよびこれらの混合形態。
本発明の目的のためのエマルジョン、オレオゲルおよび水性分散体または油性分散体の油性相は、有利には、3〜30個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸と3〜30個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルコールとのエステルの群から、芳香族カルボン酸と3〜30個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルコールとのエステルの群から選択される。次に、このようなエステル油は、有利には、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキサールデシル(hexaldecyl)、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル並びにこのようなエステルの合成、半合成および天然混合物、例えばホホバ油からなる群から選択され得る。
さらに、油相を、有利には、分枝状および非分枝状炭化水素並びに炭化水素ろうの群、シリコーン油、ジアルキルエーテル、飽和または不飽和、分枝状または非分枝状アルコール、並びに脂肪酸トリグリセリド、即ち8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸のトリグリセリルエステルの群から選択することができる。脂肪酸トリグリセリドを、例えば、有利には合成、半合成および天然油、例えばオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ピーナッツ油、ナタネ油、アーモンド油、パーム油、ココナッツ油、パーム核油などの群から選択することができる。
このような油およびろう成分のすべての混合物はまた、本発明の目的のために有利に用いられるべきである。ろう、例えばパルミチン酸セチルを、油相の単一の脂質成分として用いるのが、いくつかの例においてまた有利であり得る。
有利には、油相を、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸イソトリデシル、イソエイコサン、2−エチルヘキシルココエート、安息香酸C12〜15アルキル、カプリル−カプリントリグリセリド、ジカプリルエーテルからなる群から選択する。
安息香酸C12〜15アルキルとイソステアリン酸2−エチルヘキシルとの混合物、安息香酸C12〜15アルキルとイソノナン酸イソトリデシルとの混合物、および安息香酸C12〜15アルキルとイソステアリン酸2−エチルヘキシルとイソノナン酸イソトリデシルとの混合物が、特に有利である。
炭化水素の中で、パラフィン油、スクアランおよびスクアレンが、本発明の目的のために有利に用いられるべきである。
さらに、油相はまた、有利には、ある含量の環状もしくは直線状シリコーン油を有するか、または完全にこのような油からなることができるが、追加の含量の他の油相成分を1種のシリコーン油または複数種のシリコーン油に加えて用いるのが、好ましい。
シクロメチコーン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)が、本発明において用いるべきシリコーン油として有利に用いられる。しかし、他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)を、また本発明の目的のために有利に用いることができる。
また特に有利なのは、シクロメチコーンとイソノナン酸イソトリデシルとの混合物およびシクロメチコーンとイソステアリン酸2−エチルヘキシルとの混合物である。
本発明の製剤の水性相は、随意に有利には、各々の場合において個別に、または組み合わせて、小さい炭素数のアルコール類、ジオール類またはポリオール類およびこれらのエーテル類、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルまたはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルまたはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルおよび類似する生成物、並びにまた小さい炭素数のアルコール類、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール並びに特に、有利には二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類およびこれらの誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から、特に有利にはポリアクリレート類、好ましくはいわゆるカルボポール、例えばカルボポール階級980、981、1382、2984、5984の群からのポリアクリレートの群から選択することができる、1種または2種以上の増粘剤を含む。
特に、前述の溶媒の混合物を用いる。アルコール系溶媒の場合において、水が、さらに構成成分であってもよい。
本発明のエマルジョンは、有利であり、このようなタイプの配合物のために一般的に用いられるように、例えば、特定の脂肪、油、ろうおよび他の脂肪物質並びにまた水および乳化剤を含む。
好ましい態様において、本発明の製剤は、親水性界面活性剤を含む。
親水性界面活性剤は、好ましくは、アルキルグルコシド、アシルラクチレート、ベタインおよびココアンホアセテートの群から選択される。
アルキルグルコシドは、これらに関する限りは、有利には、構造式
Figure 2006502262
式中、Rは、4〜24個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基であり、式中、
Figure 2006502262

は、2までの平均グルコシル化度である、
により特徴づけられるアルキルグルコシドの群から選択される。

Figure 2006502262
は、本発明において用いられるアルキルグルコシドのグルコシル化度を表し、
Figure 2006502262
と定義される。
ここで、p、p、p、...およびpは、モノ、ジ、トリ、...、i倍グリコシル化された生成物の比を、重量%で表す。本発明において、1〜2、特に有利には1.1〜1.5、極めて特に有利には1.2〜1.4、特に1.3のグリコシル化度を有する生成物を、有利に選択する。
値DPは、アルキルグルコシドが、一般的に、これらの製造の結果モノおよびオリゴグルコシドの混合物を表すという事実を考慮する。本発明において、典型的には40〜70重量%の程度の、比較的高い含量のモノグルコシドが、有利である。
本発明において特に有利に用いられるアルキルグルコシドは、オクチルグルコピラノシド、ノニルグルコピラノシド、デシルグルコピラノシド、ウンデシルグルコピラノシド、ドデシルグルコピラノシド、テトラデシルグルコピラノシドおよびヘキサデシルグルコピラノシドからなる群から選択される。
同様に、天然もしくは合成原料および補助剤または、本発明において用いる活性成分、例えばプランタレン(Plantaren)(登録商標)1200(Henkel KGaA)、オラミックス(Oramix)(登録商標)NS 10(Seppic)の有効含量により特徴づけられる混合物を用いるのが、有利である。
アシルラクチレートは、これらに関する限り、有利には、構造式
Figure 2006502262
式中、Rは、1〜30個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基であり、Mは、アルカリ金属イオンの群並びに1つもしくは2つ以上のアルキル基および/または1つもしくは2つ以上のヒドロキシアルキル基により置換されたアンモニウムイオンの群から選択されているか、または半当量のアルカリ土類金属イオンに相当する、
により特徴づけられる物質の群から選択される。
例えば、ナトリウムイソステアリルラクチレート、例えばAmerican Ingredients Companyからの製品パチオニック(Pathionic)(登録商標)ISLが、有利である。
ベタインは、有利には、構造式
Figure 2006502262
式中、Rは、1〜30個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基である、
により特徴づけられる物質の群から選択される。
は、特に有利には、6〜12個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基である。
例えば、カプラミドプロピルベタイン、例えばTh. Goldschmidt AGからの製品テゴ(Tego)(登録商標)ベタイン810が、有利である。
選択された本発明により有利であるココアンホアセテートは、例えば、Miranol Chemical Corp.から名称ミラノール(Miranol)(登録商標)ウルトラC32の下で入手できる、ナトリウムココアンホアセテートである。
本発明の製剤は、有利には、1種の親水性界面活性剤または複数種の界面活性剤が、各々の場合において、組成物の合計重量を基準として、0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の濃度で存在することを特徴とする。
使用のために、本発明の化粧品および皮膚科学的製剤を、皮膚および/または頭髪に、十分な量で化粧品について慣用の方法で適用する。
本発明の化粧品および皮膚科学的製剤は、種々の形態であってもよい。従って、例えば、これらは、溶液、無水製剤、油中水(W/O)形の、もしくは水中油(O/W)形のエマルジョンもしくはマイクロエマルジョン(microemulsion)、例えば水中油中水(W/O/W)形の複数のエマルジョン、ジェル、固体スティック、軟膏または他にエーロゾルであってもよい。また、エクトインを、例えばコラーゲンマトリックスおよび他の慣用のカプセル封入材料中にカプセル封入された形態で、例えばセルロースカプセル封入として、ゼラチン、ろうマトリックス中に、またはリポソームとしてカプセル封入して、投与することも有利である。特に、DE-A 43 08 282に記載されているろうマトリックスは、好ましいことが明らかになった。好ましいのは、エマルジョンである。O/Wエマルジョンは、特に好ましい。エマルジョン、W/OエマルジョンおよびO/Wエマルジョンは、慣用の方法で得られる。
用いられる乳化剤は、例えば、既知のW/OおよびO/W乳化剤であってもよい。他の慣用の共乳化剤(coemulsifier)を、本発明の好ましいO/Wエマルジョンにおいて用いるのが、有利である。
本発明において、選択される共乳化剤は、有利には、例えば、O/W乳化剤が飽和された基RおよびR’を有する場合には、主に11〜16のHLB値を有する、極めて特に有利には14.5〜15.5のHLB値を有する物質の群からのO/W乳化剤である。O/W乳化剤が不飽和の基Rおよび/またはR’を有する場合、またはイソアルキル誘導体が存在する場合には、このような乳化剤の好ましいHLB値はまた、一層低いか、または一層高くてもよい。
エトキシル化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群からの脂肪族アルコールエトキシレートを選択するのが、有利である。特に好ましいのは、以下のものである:ポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル(ステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル(ステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル(ステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル(ステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル(ステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル(ステアレス−20)、
ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル(イソステアレス−12)、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル(イソステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル(イソステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル(イソステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル(イソステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル(イソステアレス−20)、
ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル(セテス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル(セテス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル(セテス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル(セテス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル(セテス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル(セテス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル(セテス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル(セテス−20)、
ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセテス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル(イソセテス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル(イソセテス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル(イソセテス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル(イソセテス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル(イソセテス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル(イソセテス−20)、
ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル(オレス−12)、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル(オレス−13)、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル(オレス−14)、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル(オレス−15)、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス−12)、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル(イソラウレス−12)、
ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル(セテアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル(セテアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル(セテアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル(セテアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテル(セテアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス−20)。
また、以下の群からの脂肪酸エトキシレートを選択するのが有利である:
ステアリン酸ポリエチレングリコール(20)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(21)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(22)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(23)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(24)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(25)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(12)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(13)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(14)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(15)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(16)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(17)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(18)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(19)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(21)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(22)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(23)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(24)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(25)、
オレイン酸ポリエチレングリコール(12)、オレイン酸ポリエチレングリコール(13)、オレイン酸ポリエチレングリコール(14)、オレイン酸ポリエチレングリコール(15)、オレイン酸ポリエチレングリコール(16)、オレイン酸ポリエチレングリコール(17)、オレイン酸ポリエチレングリコール(18)、オレイン酸ポリエチレングリコール(19)、オレイン酸ポリエチレングリコール(20)。
ラウレス−11カルボン酸ナトリウムを、エトキシル化アルキルエーテルカルボン酸またはこの塩として有利に用いることができる。アルキルエーテル硫酸塩として、硫酸ナトリウムラウレス−14を、有利に用いることができる。用いられるエトキシル化コレステロール誘導体は、有利には、ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルであってもよい。ポリエチレングリコール(25)ソヤステロールはまた、有用であることが明らかになった。有利に用いることができるエトキシル化トリグリセリドは、ポリエチレングリコール(60)月見草グリセリドである。
また、ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを、ラウリン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(21)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(22)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(23)グリセリル、カプリン酸/カプリネート(caprinate)ポリエチレングリコール(6)グリセリル、オレイン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、オレイン酸ポリエチレングリコール(18)グリセリル(ココエート)からなる群から選択するのが有利である。
同様に、ソルビタンエステルを、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタンからなる群から選択するのが好ましい。
用いることができる、随意の、しかし本発明によりいくつかの場合において有利なW/O乳化剤は、以下のものである:
8〜30個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルコールのモノグリセロールエーテル、8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルコールのジグリセロールエーテル、8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖の長さの飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
特に有利なW/O乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノカプリル酸ソルビタン、モノイソオレイン酸ソルビタン、ジステアリン酸スクロース、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラチルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、モノラウリン酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノカプリル酸グリセリルである。
本発明において好ましい製剤は、ヒト皮膚を、例えば日光照射、熱および他の影響により生じた、老化プロセスに対して、および酸化的ストレスに対して、即ち、遊離基による損傷に対して保護するのに特に適する。このために、これらは、この適用のために一般的に用いられる種々の投与形態である。従って、これらは、特に、ローションもしくはエマルジョン、例えばクリームもしくはミルク(O/W、W/O、O/W/O、W/O/W)の形態、油性−アルコール性、油性−水性もしくは水性−アルコール性ゲルもしくは溶液の形態、固体スティックの形態であるか、またはエーロゾルとして処方されてもよい。
製剤は、このタイプの製剤において一般的に用いられている化粧品アジュバント、例えば増粘剤、軟化剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、保存剤、消泡剤、香料、ろう、ラノリン、噴射剤、組成物自体または皮膚を着色する染料および/または顔料、並びに化粧品において一般的に用いられている他の成分を含むことができる。
用いることができる分散剤および/または可溶化剤は、油、ろうもしくは他の脂肪物質、低級モノアルコールもしくは低級ポリオールまたはこれらの混合物である。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールが含まれる。
本発明の好ましい態様は、保護クリームまたはミルクの形態であり、本発明の着色顔料に加えて、例えば脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成油またはろう並びに水の存在下での乳化剤を含むエマルジョンである。
他の好ましい態様は、天然もしくは合成油およびろう、ラノリン、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリドに基づく油状ローションまたは低級アルコール、例えばエタノールもしくはグリセロール、例えばプロピレングリコールおよび/またはポリオール、例えばグリセロールおよび油、ろうおよび脂肪酸エステル、例えば脂肪酸のトリグリセリドに基づく油性−アルコール性ローションである。
本発明の製剤は、また、1種または2種以上の低級アルコールまたはポリオール、例えばエタノール、プロピレングリコールまたはグリセロール、および増粘剤、例えば珪土を含むアルコール性ゲルの形態であってもよい。油性−アルコール性ゲルはまた、天然または合成油またはろうを含む。
固体スティックは、天然または合成ろうおよび油、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリンおよび他の脂肪物質からなる。
製剤をエーロゾルとして処方する場合には、慣用の噴射剤、例えばアルカン、フルオロアルカンおよびクロロフルオロアルカンを、一般的には用いる。
化粧品製剤はまた、頭髪を光化学的損傷に対して保護して、色陰影の変化、脱色または機械的性質の損傷を防止するために用いることができる。この場合において、配合物は、好適には、シャンプー、ローション、ジェルまたは洗浄除去のためのエマルジョンであり、特定の製剤は、シャンプー洗浄の前もしくは後、着色もしくは脱色の前もしくは後、またはパーマネントウェーブの前もしくは後に適用される。スタイリングおよびトリートメントのためのローションまたはジェルの形態の、ブラッシングするための、またはウォーターウェーブを整えるためのローションまたはジェルの形態の、ヘアスプレー、パーマネントウェーブ組成物、着色または脱色頭髪組成物の形態の製剤を、また選択することができる。
本発明の着色顔料に加えて、光保護特性を有する製剤は、このタイプの組成物において用いられる種々のアジュバント、例えば界面活性剤、増粘剤、ポリマー、軟化剤、保存剤、泡安定剤、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、油、ろう、油防止(antigrease)剤、組成物自体もしくは頭髪を着色する染料および/または顔料またはヘアケアのために一般的に用いられる他の成分を含むことができる。
本発明はさらに、製剤の製造方法であって、本発明の少なくとも1種の着色顔料を、化粧品的に、または皮膚科学的に好適な担体と混合することを特徴とする、前記方法を提供する。本発明の製剤を、ここで、当業者に十分知られている手法を用いて製造することができる。
本発明を、以下の例を参照することにより例示する。

100mlのエルレンマイヤーフラスコ中で、0.631gの2,4,6−トリアミノ−2,4,6−トリアジン(=メラミン)を、50mlの脱イオン水および2.5%強度の0.5mlの水酸化テトラメチルアンモニウム溶液に、70℃で撹拌しながら溶解し、37%強度の0.22mlのホルムアルデヒド溶液を加えた。透明な溶液を、15分間撹拌して、メチロールメラミンの生成を確実にした。次に、2gのプルシアンブルーを、溶液に加えた。直後に、30%強度の0.3mlのHを、ここで青色の懸濁液に加えて、被覆プロセス(重縮合)を開始した。生成した顔料を、水およびアセトンを用いた遠心分離により洗浄し、乾燥し、評価した。
未処理のプルシアンブルーと比較して、メラミンで被覆した材料は、皮膚上の顕著に一層快適な「油状−クリーム状」感覚を示す。

Claims (19)

  1. 非フレーク状被覆着色顔料であって、該顔料が、少なくとも1つの被膜を備えた無機または有機の、非晶質のまたは部分的に結晶質の材料からなり、ここで、各々の層が、少なくとも1つの硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含むか、または1種の該樹脂からなることを特徴とする、非フレーク状被覆着色顔料。
  2. ヘキサシアノ鉄酸(II)鉄(III)または酸化クロム(III)からなることを特徴とする、請求項1に記載の着色顔料。
  3. 硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂が、1種もしくは2種以上の無機もしくは有機染料および/または1種もしくは2種以上の無機もしくは有機UV吸収剤を含み、染料が、顔料が塗布された媒体に可溶であることを特徴とする、請求項1または2に記載の着色顔料。
  4. 1種の染料または複数種の染料が、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含む1つまたは2つ以上の内側層中に存在し、1種のUV吸収剤または複数種のUV吸収剤が、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含む1つまたは2つ以上の外側層中に存在することを特徴とする、請求項3に記載の着色顔料。
  5. 1種もしくは2種以上の染料および/または1種もしくは2種以上のUV吸収剤を含むか、あるいは他には染料および/またはUV吸収剤を含まない、本質的に円形の硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粒子が、さらに最も外側の被膜に塗布されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の着色顔料。
  6. 最も外側の層の硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂が、官能基で修飾されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の着色顔料。
  7. 最も外側の層を修飾する官能基を、アミノ基に加えて1つまたは2つ以上の他の官能基を有するアミノ官能性化合物により導入し、これにより、アミノ官能性化合物が、メラミンとホルムアルデヒドとの間の重縮合反応に関与し、アミノ基によりメラミン−ホルムアルデヒドネットワーク中に導入され、ここで表面にこのようにして適用された官能基が、随意にさらに修飾されていることを特徴とする、請求項6に記載の着色顔料。
  8. 最も外側の層の硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂が、表面の官能化により、ヒドロキシルおよび/またはアミノ基と反応性の化合物と共にこの中に存在するメチロールアミンまたはアミノ基により修飾されていることを特徴とする、請求項6に記載の着色顔料。
  9. 存在する染料が、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂中の少なくとも1種の蛍光染料および少なくとも1種の他の随意の蛍光染料であり、ここで、他の染料が、該染料を単独で用いたときに顔料に色または蛍光を実質的に付与しない量で存在する、請求項3〜8のいずれかに記載の着色顔料。
  10. 1つまたは2つ以上の被膜を有する非フレーク状着色顔料の製造方法であって、
    単一の被膜の場合において、
    第1の段階において、着色顔料を、メラミンおよびホルムアルデヒドおよび/またはメチロールメラミンを含む塩基性水性媒体中に懸濁させ、これは随意にアルコキシル化されることができ、
    第2の段階において、有機構成成分の架橋を、pHを酸性範囲に低下させることにより行い、
    複数の被膜の場合において、
    段階1および2を、前記被覆反応の生成物について繰り返す
    ことを特徴とする、前記方法。
  11. メラミンのいくつかを、「グアナミン、フェノールおよび尿素」からなる群からの他の架橋分子により置換し、および/またはメチロールメラミンのいくつかを、対応するグアナミン、フェノールまたは尿素類似体により置換することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 無機もしくは有機染料および/または無機もしくは有機UV吸収剤を、架橋の開始の前または架橋中に加えることを特徴とする、請求項10または11に記載の方法。
  13. 加えられる染料が、少なくとも1種の蛍光染料および少なくとも1種の他の随意の蛍光染料であり、ここで他の染料を、この染料を単独で加えたときに顔料に色または蛍光を実質的に付与しない量で加えることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 酸性範囲中のpHの低下を、過剰のホルムアルデヒドおよび/または未反応ホルムアルデヒドおよび/またはメチロールメラミン中に存在するホルムアルデヒドの、過酸化水素による酸化により行うことを特徴とする、請求項10〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 最後の被覆段階において、メラミンおよびホルムアルデヒドおよび/またはメチロールメラミンに加え、アミノ基に加えて1つまたは2つ以上の官能基を有するアミノ官能性化合物が、重縮合反応に関与し、アミノ官能性化合物を、メラミン−ホルムアルデヒドネットワーク中に、アミノ基により導入し、従って官能基を随意にさらに修飾された表面に適用することを特徴とする、請求項10〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 最も外側の層の硬化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を、この表面上に存在するメチロールアミンまたはアミノ基により、1つまたは2つ以上の他の官能基に加えて水酸基および/またはアミノ基と反応性のある基を有する化合物と反応させることを特徴とする、請求項10〜14のいずれかに記載の方法。
  17. 請求項1〜9のいずれかに記載の1種または2種以上の非フレーク状被覆着色顔料の、化粧品配合物および/または皮膚への適用を意図する他の製品における効果顔料としての使用。
  18. 請求項1〜9のいずれかに記載の非フレーク状被覆担体材料の1種または2種以上を着色顔料として含む、組成物。
  19. 請求項1〜9のいずれかに記載の非フレーク状被覆担体材料の1種または2種以上を着色顔料として含む組成物であって、該組成物が、化粧品製剤であることを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
JP2004542366A 2002-10-08 2003-09-23 非フレーク状被覆着色顔料並びにこの製造方法および使用 Pending JP2006502262A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP02022553 2002-10-08
EP02024370 2002-11-02
PCT/EP2003/010552 WO2004033561A1 (de) 2002-10-08 2003-09-23 Beschichtetes, nicht-plättchenförmiges farbpigment, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006502262A true JP2006502262A (ja) 2006-01-19

Family

ID=32095026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004542366A Pending JP2006502262A (ja) 2002-10-08 2003-09-23 非フレーク状被覆着色顔料並びにこの製造方法および使用

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20060014019A1 (ja)
EP (1) EP1551925A1 (ja)
JP (1) JP2006502262A (ja)
KR (1) KR20050048677A (ja)
AU (1) AU2003271634A1 (ja)
WO (1) WO2004033561A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MXPA05012044A (es) 2003-05-09 2006-02-03 Lg Electronics Inc Disco optico de una sola escritura, metodo y aparato par recuperacion de informacion de administracion de disco del disco optico de una sola escritura.
DE102005055576A1 (de) * 2005-11-18 2007-05-24 Merck Patent Gmbh Rotes Effektpigment und dessen Verwendung in der Kosmetik und im Lebensmittel- und Pharmabereich
DE102006008244A1 (de) * 2006-02-22 2007-09-06 Giesecke & Devrient Gmbh Druckfarbe für den Sicherheitsdruck
CA2723197C (en) 2008-05-02 2017-09-19 Seattle Genetics, Inc. Methods and compositions for making antibodies and antibody derivatives with reduced core fucosylation
US8580230B2 (en) * 2009-02-23 2013-11-12 Kent State University Materials and methods for MRI contrast agents and drug delivery
EP2390285A1 (en) 2010-05-28 2011-11-30 Omya Development AG Process for the preparation of surface treated mineral filler products and uses of same
CN102675929B (zh) * 2012-04-17 2013-12-04 淮阴工学院 荧光复合增白凹土的方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2646835C2 (de) * 1976-10-16 1984-11-15 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Mikrogekapselter roter Phosphor als Brandschutzmittel für Polyamid-Formmassen
US4373963A (en) * 1981-09-03 1983-02-15 Titan Kogyo K.K. Lustrous pigment and process for producing same
US4495245A (en) * 1983-07-14 1985-01-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Inorganic fillers modified with vinyl alcohol polymer and cationic melamine-formaldehyde resin
US5562978A (en) * 1994-03-14 1996-10-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymer-coated inorganic particles
CA2258224C (en) * 1996-06-19 2007-09-25 International Paper Company Resin encapsulated particles
US5795507A (en) * 1996-06-24 1998-08-18 Melamine Chemicals, Inc. Preparation of pigmented melamine-formaldehyde polymer beads
DE19710619A1 (de) * 1997-03-14 1998-09-17 Basf Ag Mit Melaminharz beschichtete Festkörperpartikel
TW572965B (en) * 2000-08-04 2004-01-21 Sued Chemie Ag Use of amphiphilic polymers or copolymers for the surface modification of reactive inorganic fillers
CZ298396B6 (cs) * 2000-12-15 2007-09-19 Agrolinz Melamin Gmbh Modifikované anorganické cástice

Also Published As

Publication number Publication date
US20060014019A1 (en) 2006-01-19
WO2004033561A1 (de) 2004-04-22
EP1551925A1 (de) 2005-07-13
AU2003271634A1 (en) 2004-05-04
KR20050048677A (ko) 2005-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4740845B2 (ja) 二酸化ケイ素被覆を有するuv保護ナノ粒子
JP5869087B2 (ja) Uvフィルターカプセル
EP1763383B1 (de) Partikel, funktionalisiert mit organischen verbindungen
JP5470037B2 (ja) マトリックスの官能化のためのアスコルビン酸誘導体の使用
JP2010523511A (ja) 真珠光沢顔料含有化粧料組成物
JP2008539167A (ja) 紫外線保護
EP1720510B1 (de) Uv-filter in puderform
JP2006523628A (ja) 配合物
JP6050753B2 (ja) ゾル−ゲルカプセルを処理する方法
JP2008539167A5 (ja)
JP2008509176A (ja) Uvフィルター
DE102005007482A1 (de) Zubereitung enthaltend nanopartikuläres UV-Schutzmittel
JP2003524648A (ja) ベンゾフラノン誘導体を含む酸化ストレスに対する保護用の配合物
EP1979337B1 (de) Chromen-4-on-derivate als selbstbräunungssubstanz
JP2009526125A (ja) アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを含有するuvフィルターカプセル
JP2011504891A (ja) 溶解性を改良するためのα−アミノ酸誘導体
JP2006502262A (ja) 非フレーク状被覆着色顔料並びにこの製造方法および使用
JP2010508247A (ja) [(4−オキソ−4h−クロメン−3−イル)ヒドロキシメチル]または[(4−オキソ−4h−クロメン−3−イル)メチル]ホスホン酸誘導体
CN109069378B (zh) 含有酯和酮的香料混合物
US20100322880A1 (en) Uva filters based on ascorbic acid derivatives
DE10214257A1 (de) Verwendung von kompatiblen Soluten zur Inhibierung der Freisetzung von Ceramiden
ES2355020T3 (es) Derivados de alfa, alfa'-dihidroxicetona y su uso como filtros uv.
JP5502323B2 (ja) セルフタンニング物質の作用を高めるための相乗剤としてのフラボノイド
US20100322881A1 (en) Uvb filter based on ascorbic acid derivatives
US20100034760A1 (en) Method of Increasing the Tanning Effect of Self-tanning Substances