JP2006500232A - 形成方法及びマイクロメカニックスの構成要素 - Google Patents

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Abstract

本発明は、マイクロメカニックスの構成要素の形成のための方法及びマイクロメカニックスの構成要素を提供し、この場合に多孔性のシリコン(6)を犠牲層として用いて、該犠牲層のエッチング除去によって機能層(130)を露出形成する。

Description

本発明は、マイクロメカニックスの構成要素の形成方法及びマイクロメカニックスの構成要素に関する。平面マイクロメカニックス構造の自由に運動可能なマイクロパターン形成部は、通常は犠牲層技術を用いて成形される。このために基板上にシリコン、犠牲層を形成し、必要に応じてパターン形成するようになっている。この場合に犠牲層として例えば二酸化珪素を用いている。犠牲層の分解、例えばドライエッチング、気相エッチング、若しくはウエット化学エッチングによって機能層は基板から分離されて、自由に運動できるようになる。機能層は1つの箇所若しくは複数の箇所で基板に懸架されていて、たわむ若しくは振動するようになっている。このように自由に運動可能な支持されたパターン成形部は例えばマイクロビームとして用いられ、マイクロビームの端部に、走査型顕微鏡(AFM[原子間力顕微鏡]やSTM[走査トンネル顕微鏡]等)の探針を配置して、表面を走査するようになっている。このようなマイクロメカニックスのパターン形成分の別の使用はセンサーにあり、該センサーはマイクロビーム(微細梁)上への分子の吸引に関連してマイクロビームのたわみに基づき化学的な物質濃度を検出するようになっていて、従って人造ノーズと呼ばれている。さらにマイクロビームは、光学のマイクロミラーのためのアクチュエータとして使用され、この場合に、マイクロミラーは光学式のスイッチ若しくはフィルタなどとして利用される。さらにマイクログリッパとしての使用も可能である。
多孔性のシリコンを形成することは公知である。この場合に、シリコン基板として形成された半導体基板は、フッ化物含有の溶液内で電気化学式のエッチングによって多数の孔を設けられ、これによって基板の、微小孔の設けられた領域は多孔性のシリコンとして形成される。
本発明に基づく方法及び該方法によって製造されたマイクロメカニックス(マイクロマシン)の構成要素は、公知技術に対して、多孔性のシリコンの領域若しくは多孔性の基板材料の領域を犠牲層として用いることによって有利である。1つの実施態様では、まず機能層を設けて、次いで基板を機能層の下側で電気化学的なウエットエッチングによって孔を介してサイドエッチングされ、この場合に最終のプロセスとして多孔性の基板領域は希釈されたアルカリ性溶液内で溶解され、これによって機能層は分離され、即ち下面を露出される。このような過程は特に図3及び図4に示してある。
さらに本発明の実施態様では、第1の工程でフッ化物含有の溶液内での電気化学式のエッチングによってシリコン基板の表面に多孔性の領域を形成し、かつ第2の工程で例えばシリコンから成る機能層を設ける。選択的に多孔性の領域に機能層のほかに、例えば機能層に電圧を生ぜしめるために、若しくはアクチュエータエレメント又はセンサーエレメントを機能層に組み込むため或いは機能層と接触させるために、例えば窒化珪素若しくは金属等から成る別の層を基板上に設けることも可能である。次いでさらに多孔性の層を最適に酸化させることも可能である。この場合に機能層は、図1及び図2に示してあるように、多孔性の領域上に、所定の形状で、即ち例えば1つのビーム若しくは梁を形成するようにパターン形成され、該ビーム若しくは梁は後に多孔性の領域を例えばエッチング除去によって基板から分離された状態では所定の箇所で基板と直接に若しくは間接的に結合されている。第3の工程で犠牲層は溶解され若しくは遷移される。多孔性の領域のこのような溶解若しくはエッチング除去は、例えば希釈されたKOH-溶液若しくはTMAH-溶液(Tetramethylammoniumhydroxid, (CH3)4NOH)によって行われる。酸化された多孔性のシリコンの場合には、多孔性の領域のエッチング除去は、フッ化水素酸(HF)若しくはBHF(緩衝性のHF、粘性のフッ化水素酸)内で若しくはフッ化物含有の溶液内で行われる。
犠牲層として二酸化シリコンの利用に比べて多孔性のシリコンの使用においては利点として、多孔性のシリコンのエッチングは、熱処理により生じる酸化シリコンの厚さよりも深く行われる。さらに、多孔性の領域、即ち犠牲層の形成を時間的に機能層の形成の前に行う場合には、機能層の形成の後にウエット化学エッチングを用いる必要がない。図3及び図4に示すようにまず機能層を形成し、次いで多孔性のシリコン領域を形成する工程では、図1及び図2の実施例と異なる経過は機能層からの別の分離層、例えば二酸化シリコンを必要とする。これに対してシリコンの電気化学的な多孔質化は、半導体製造に組み込まれる局所的なドープによっても行われ得る。多孔性の領域の製造の後に機能層の製造に際して電子回路を製造過程内でマイクロメカニックスの構成要素に埋め込むことも可能であり、この場合に、例えばSOI-ウエハ(silicon on insulator)のような特殊なウエハは不要である。
従属請求項に記載の手段によって、主請求項に記載の方法の有利な実施態様が可能である。
特に有利には、まず多孔性の領域を、次いで機能層を形成し、これによって製造プロセスの操作は簡単になり、機能層の形成の後にもはや湿式の化学処理の工程は不要になり、パターン形成は有利に行われる。機能層の形成の後に多孔性の領域を形成する場合には、等方性のプロセス工程である多孔性領域の形成に際して、ノーズを形成してしまい、ノーズは運動可能なパターン形成部の縁部で該パターン形成部の懸架の妨げになる。孔を形成しないようにドープされた第1の領域を形成して、次いで多孔性の領域を形成すると有利である。これによって、多孔性の領域を簡単にパターン形成できる。機能層の下側の多孔性の領域は乾式化学エッチングによって有利に除去される。これによってマイクロメカニックスの構成要素の製造は簡単になる。さらに有利には、多孔性の領域は多孔性の第1の部分領域と多孔性の第2の部分領域を含んでおり、この場合に多孔性の第2の部分領域は高い多孔性を有しており、熱処理により多孔性の第2の部分領域内に1つの中空室を形成し、多孔性の第2の領域はカバー層若しくは被覆層として残されている。機能層は、次いでトレンチ式エッチング法を用いて下面を露出され、即ち運動可能にされる。
本発明の実施例を図面に示し、以下に詳細に述べる。図面において、
図1は本発明に基づく第1の製造方法を示しており、
図2は本発明に基づく第2の製造方法を示しており、
図3は本発明に基づく第3の製造方法を示しており、
図4は図3の製造方法に基づくマイクロメカニックスの構成要素を示す図である。
図1には、例えば原子間力顕微鏡(AFM)用のマイクロビーム(微細ビーム)の製造のための本発明に基づく第1の製造方法を示してある。原子間力顕微鏡は図1c及び図1dに符号132で示す探針(尖り部)を備えており、該探針は自由に突出する、即ち片持ち式のマイクロビームに結合されており、マイクロビームは所定の限度内で運動可能であり、運動させられるようになっている。本発明に基づく製造方法によって別のマイクロメカニックス(微小構造若しくは微小機構)のパターンを形成することも、可能である。このための例はマイクロメカニックスのセンサー、例えば回転レートセンサー若しくは直線形の加速度センサーであり、このようなセンサーはばね部材の機能層に取り付けられた質量を有しており、該質量の位置は外部の加速若しくは回転レートに依存して変化する。
図1には図1a乃至図1dに、本発明に基づくマイクロメカニックスの構成要素の異なるプロセス段階を示してあり、それも左側に、本発明に基づく方法により製造された基板の断面を示し、かつ右側に同方法により製造された基板の平面を示してある。図1aに半導体基板100を示してあり、該半導体基板はドープされた第1の領域102を有していて、基板表面の部分領域をマスク層110によって覆われている。基板100は本発明に基づき特に、正電荷ドープされたシリコン基板100であり、該シリコン基板内には局所的な負電荷ドープを第1の領域102に施してある。異なる例として若しくは付加的な処置として、基板100は例えば窒化物マスク(SiN)として形成された被覆層110によって覆われている。基板100のこのような被覆によって、多孔質化されるべき箇所が規定される。図1bには本発明に基づく半導体基板100は、多孔性の領域106の形成した状態で示してある。該領域は、フッ化物含有の溶液で電気化学的に多孔質化されたシリコンを、該領域106の犠牲層として設けることによって形成される。多孔性の層若しくは多孔性の領域106の代表的な層厚さは1μmと100μmとの間である。多孔性の層106若しくは多孔性の領域106はさらにオプショナルにドープされてよい。窒化物マスク110は同じエッチング浴内で除去されてよい。
図1cでは半導体基板100上に本発明に基づくマイクロメカニックスの構成要素が認められる。該マイクロメカニックスの構成要素は機能層を備えており、該機能層は片持ち式の領域を有しており、該領域は例えば運動でき、若しくは所定の温度に加熱され得るようになっている。このためにマイクロメカニックスの構成要素の機能層は、図1に符号130で示してあるように、少なくとも部分的に突出するように設けられている。図示の実施例では、マイクロメカニックスの構成要素は原子間力顕微鏡の探針を形成している。このために、例えばエピタキシャルシリコン若しくは多結晶シリコンから成る機能層130は、自由に突出する先端の領域を有しており、該領域に原子間力顕微鏡の探針132を配置してある。機能層130は次のように形成され、即ち、シリコン基板100、特に多孔性の領域106上に機能層130、特に結晶若しくは多結晶のシリコンを析出する。半導体技術によって公知の別の手段を用いて、機能層130と協働する別の層を形成してもよい。図1に示す例では、符号140で示すパターン形成領域としてのシリコン窒化物層を設けてある。さらにアルミニウム層を別のパターン形成領域として設けてあり、該領域は符号142で示して構成要素上に設けられ、機能層130と協働している。アルミニウム層142は、シリコン窒化物層140への信号伝送若しくはシリコン窒化物層からの信号伝送に用いられ、シリコン窒化物層は例えば機能層130の加熱のために用いられる。機能層130と協働する層140,142は本発明に基づき特にセンサーエレメント若しくはアクチュエータエレメントとして設けられており、センサーエレメント若しくはアクチュエータエレメントは例えばマイクロビームを特に所定電圧でたわめる。機能層130もこれと協働する層140,142も、所望の形状を得るためにパターン形成される。
次の製造工程で、多孔性の層106若しくは多孔性の領域106は溶解除去され、これによって機能層130は下面を少なくとも部分的に露出されて、自由に突出している。該製造工程の結果は図1dに示してある。この場合に、多孔性の領域106はほぼ完全に取り除かれ、従って多孔性の領域106は犠牲層とも称される。このように溶解除去された領域は、図1dには符号108で示されている。犠牲層106の溶解除去により、機能層130は下面を露出されている。このことはシリコンの場合には希釈されたアルカリ溶液、例えばKOH若しくはTMAHを用いて行われてよい。酸化された多孔性のシリコンの場合には、フッ化物含有の溶液、例えばHF若しくはBHFが適している。これら両方の例にはドライエッチング、例えばSF(六フッ化硫黄)による反応性イオンエッチングを用いることができる。多孔性の層106の孔の小さい壁厚さに基づき、シリコンから成る同じ厚さの中実の層のエッチングよりも複数倍の速さで行われ該多孔性の層の溶解除去によって、機能層130は下方から部分的に基板100を取り除かれ、若しくははがされて、従って自由に突出している。所定のバイアス電圧によって機能層は基板面から離反する方向へたわめられるようになり、例えば原子間力顕微鏡探針のためのばねビームとして用いられる。このことは、図1dに矢印129によって示してある。
図2には、本発明に基づく製造方法の第2の実施例を示してある。この場合にも基板100及びドープされた第1の領域102を設けてあり、該領域は後で形成すべき多孔性の領域の画定のために用いられる。該基板100は第2の実施例でも本発明に基づき特に正電荷ドープされたシリコン基板として設けられている。ドープされた第1の領域102は同じく、局所的な負電荷ドープの領域として設けられている。多孔性の領域の画定のためのドープされた第1の領域102に対する変化例として、図2に符号110で示す窒化物マスクのみをカバー層110として設けることも可能である。全体的に、ドープされた第1の領域102及び/又はカバー層110によって、多孔質化すべき領域は規定(画定)される。該多孔質化すべき領域は第2の実施例では表面に数μmの深さで強い負電荷ドープを施されている。これによって基板100に、図2aに符号103で示す領域が生じ、該領域は前述のように基板内に数μmの深さまでしか達していない。該領域の強い負電荷ドープは例えば1019cm−3である。図2bには、基板100は多孔性の領域を形成した状態で示してある。該多孔性の領域は、本発明に基づくマイクロメカニックスの構成要素の第2の実施例では、図1に示す例のように同形の唯一の領域106によって形成されているのではなく、多孔性の第1の部分領域103と多孔性の第2の部分領域104とに分割されている。まとめて両方の部分領域103,104は以下において多孔性の領域106とも称する。多孔性の第1の部分領域103は、シリコン基板100の表面的な強い負電荷ドープの領域に相当しており、該領域は図2aに同じく符号103で示してある。
半導体基板製造のための図2bに示す製造工程で、フッ化物含有の溶液内で電気化学的に多孔質化されたシリコンは、犠牲層として形成され、この場合に多孔性の領域106の代表的な層厚さは1μmと100μmとの間である。強い負電荷ドープの領域103、即ち多孔性の第1の領域103は多孔性のシリコンのエッチング特性に基づき多孔性の第2の領域104よりも低い多孔性を有しており、該第2の領域は基板100の弱く負電荷ドープされた領域内に配置されている。類似の若しくは高い効果は、基板領域103,104の異なるドープのほかに、多孔質化中の電流強さ若しくは電流密度の変化によって達成される。多孔性の第2の領域104内では多孔性のシリコンは第1の領域103内よりも高い多孔性を有している。多孔性の全領域106の多孔性の第2の部分領域104に高多孔性の1つの層だけを形成する代わりに、さらに高い電流によって多孔性の第2の部分領域104のシリコン材料を電解研磨して、多孔性の第1の層103の下側に1つの中空室を形成することも可能である。このことはしかしながら付加的な手段である。多孔性の両方の層103,104は選択的な手段として酸化されてよい。カバー層110としての窒化物マスク110は、多孔性の層103,104の形成に際して剥がされてよい。第2の実施例では続いて多孔質化を行い、多孔性の領域の多孔性の部分層をほぼ900℃乃至1100℃の高い温度で大気圧の水素雰囲気内にさらす。これによって、多孔性の第2の部分領域104の高多孔性の層は分解されるものの、電解研磨工程を行わない限りまだ存在している。該過程によって多孔性の第2の部分層104の該領域は中空室若しくは空洞を成し、図2cに符号107で示してある。多孔性の第1の部分領域103とも呼ばれる上側の弱くドープされた低多孔性の層103は、前記過程によってカバー層105を成している。この場合、カバー層105の孔はほぼ閉じている。
中空室107の形成に続いて、本発明に基づく機能層130は補助層を含めて、若しくは機能層と協働する層140,142を含めて、図1に示す実施例と類似の方法でパターン形成される。機能層130は同じく、特にシリコンから成るエピタキシャル層としてか、若しくは多結晶層として設けられている。機能層130若しくはこれと協働する層140,142は、図1の実施例と同様に所望の形状でパターン形成される。このことは有利にはドライエッチング、例えばSFによる反応性イオンエッチングによって行われる。機能層及びカバー層105のエッチング、特にトレンチエッチングによって機能層130は基板100から分離され、これによって下面を露出し、従って自由に突出している。機能層130の所定のバイアス電圧によって、機能層は基板面から離反する方向へたわめられるようになり、例えば原子間力顕微鏡のためのばねビームとして用いられる。
図3には本発明に基づく第3の製造方法を示してある。本発明に基づく前述の両方の製造方法と異なって、第3の製造方法においては、まず機能層130を形成し、次いで多孔性のシリコンの領域を形成するようになっている。この場合には、機能層130の形成の後に多孔性のシリコンの形成のための湿式の化学的なプロセス工程を実施しなければならない。図3aでは、基板100は熱性のシリコンからなる表面の層101を備えている。該基板はシリコン基板である。熱性のシリコン酸化膜層の上に本発明に基づき機能層130を設けてあり、該機能層は続いてパターン形成され、このことは図3bに示してある。図3に示す第3の製造方法では機能層130の形成に続いて、多孔性のシリコン領域を形成し、該シリコン領域は符号106で示してある。この場合に機能層130の図3cに符号131で示す構成部分の下側に、基板材料の突起部99を形成している。前記構成部分は下面を露出されて基板から自由に解放されている。続く製造工程で図3cの多孔性のシリコン106の領域は、結果を図3dに示してあるように、湿式の化学的なプロセスによって除去されて中空室の領域をなし、該領域は図3に符号108で示してある。該領域は機能層130の下側にサイドエッチングされた領域を有しており、該領域は図3dに符号135で示されている。
図4には、図3に示す第3の製造方法に基づく本発明のマイクロメカニックスの構成要素を平面で示してある。基板100には機能層130並びに、本発明に基づく構成要素の形成のために犠牲層として用いられる多孔性のシリコン層106からエッチングによって形成された領域を設けてある。機能層130は図4に示すようにマイクロビームを有しており、該マイクロビームは機能層の下面を露出された、即ち基板から分離して解放された領域131によって成形されている。図3に示す断面図は図4の線A−Aに沿ったものである。図4には切欠き若しくは凹設部108のサイドエッチングされた領域135も描かれている。多孔性のシリコン領域106を等方性エッチングによって形成することに基づき、機能層の、基板から解放された前記構成部分(パターン形成部分)の下側には、図4に符号136で示す突起部が形成されている。このことは、機能層130を形成した後に多孔性の領域106を形成する場合に生じる。機能層の、基板から解放された前記構成部分は、機能層130の、基板100へ結合される領域と機能層の該構成部分131との間の移行部分を直線的に規定した場合に比べて、突起部136の領域では狭めて画定されている。
本発明に基づく第1の製造方法を図 本発明に基づく第2の製造方法を図 本発明に基づく第3の製造方法を図 図3の製造方法に基づくマイクロメカニックスの構成要素を示す図
符号の説明
100 半導体基板、 102 領域、 105 カバー層、 106 領域、 107 中空室、 108 領域、 110 マスク層、 130 機能層、 131 構成部分、 132 探針、 140 シリコン窒化物層、 142 層、 142 領域

Claims (9)

  1. 犠牲層によってマイクロメカニックスの構成要素を形成するための方法において、シリコン基板(100)にパターン形成された多孔性の領域(106)を形成し、かつ該多孔性の領域(106)の上に機能層(130)を形成し、次いで機能層(130)の下面を露出させ、この場合に多孔性の領域(106)を少なくとも部分的に犠牲層として用いることを特徴とする、マイクロメカニックスの構成要素を形成するための方法。
  2. まず多孔性の領域(106)を、次いで機能層(130)を形成する請求項1に記載の方法。
  3. 多孔性の領域(106)を次のようにパターン形成し、即ちドープされて多孔質化されることのない第1の領域(102)を基板(100)に形成し、次いで多孔性の領域を形成する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 機能層(130)をパターン形成し、かつ多孔性の領域(106)の上に、前記機能層(130)と協働する別の層(140,142)を形成する、特にパターン形成する請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 機能層(130)の下側の多孔性の領域(106)をドライ化学エッチングによって除去する請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 多孔性の領域(106)が多孔性の第1の部分領域(103)と多孔性の第2の部分領域(104)とを含んでおり、熱処理により中空室(107)を多孔性の第2の部分領域(104)内に形成し、この場合に多孔性の第2の部分領域(103)内のカバー層(105)を保っている請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 機能層(130)の下面を露出させるために、少なくともカバー層(105)を少なくとも部分的にエッチングする請求項6に記載の方法。
  8. まず機能層(130)を形成し、次いで該機能層(130)の下側に多孔性の領域(106)を形成する請求項1から7のいずれか1項記載の方法。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の方法に基づき製造されたマイクロメカニックスの構成要素を特徴とする、マイクロメカニックスの構成要素。
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