JP2006351809A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子チップから出射された光を光取出増大部材で減衰させずに取り出し、光の利用効率を高めた発光装置を提供する。
【解決手段】発光ダイオードである発光素子チップ2が、実装基板であるパッケージ1に設けた収納凹所11の底部においてフリップチップ実装される。発光素子チップ2の出射面には平凸レンズの形状を有した光取出増大部材3の入射面3aが光結合される。光取出増大部材3は発光素子チップ2に設けたサファイア基板と空気との中間の屈折率を有する。光取出増大部材3の出射面3bは球面であって、出射面3b上のすべての位置において、当該位置の法線を中心線とし臨界角を中心線と母線とのなす角度とする円錐内に発光素子チップ2の出射面が含まれるように形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子チップの出射面に光取出増大部材を光結合し、光取出増大部材を通して発光素子チップからの光を取り出すようにした発光装置に関するものである。
近年、発光ダイオードや有機ELのような発光素子チップにおいて白色系の発光色を得ることが可能になり、また取り出せる光束が大きくなってきたことから、この種の発光素子チップを照明や表示のための光源に用いることが考えられている。また、この種の発光素子チップは、小型かつ低電圧で駆動することができ、しかも長寿命であるという利点も有している。
この種の発光素子チップを照明や表示に用いるために、発光素子チップの出射面に光取出増大部材を光結合することが考えられている。たとえば、発光素子チップがサファイア基板を有しサファイア基板を通して出射側の媒質である空気中に光を取り出す構成である場合には、全反射を生じる臨界角が小さくなるから、サファイア基板と空気との中間の屈折率を有する光取出増大部材を設けることにより、空気中に直接光を取り出す場合よりも臨界角を大きくし、光の出射効率を高めている(たとえば、特許文献1参照)。
国際公開第03/100873号パンフレット
しかしながら、光取出増大部材を設けたとしても、発光素子チップから出射された光の一部は光取出増大部材の内部で全反射するから、光取出増大部材に入射した光の一部は利用できる光として出射されず、結果的に光エネルギに損失が生じる。すなわち、光取出増大部材を設けて発光素子チップからの出射光を増加させても、光取出増大部材の内部で光に損失が生じるから、高い効率を得られないという問題を有している。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、発光素子チップから出射された光を光取出増大部材で減衰させずに取り出し、光の利用効率を高めた発光装置を提供することにある。
請求項1の発明は、発光素子チップの出射面と光結合され発光素子チップからの出射光が入射する入射面と入射面から入射した光を出射させる出射面とを有した光取出増大部材を有し、光取出増大部材の材料は出射側の媒質よりも高屈折率であって、光取出増大部材の出射面上のすべての位置において、当該位置の法線を中心線とし臨界角を中心線と母線とのなす角度とする円錐内に発光素子チップの出射面が含まれるように、光取出増大部材の出射面の形状が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、光取出増大部材の出射面のどの位置においても、入射面から入射した光の進行方向が出射面の法線に対してなす角度が臨界角以下になるから、光取出増大部材の出射面において実質的に全反射を生じることがなく、多重反射による光の減衰や消滅を生じることがないから、光取出増大部材から光を取り出すことができ、結果的に光の利用効率が高くなる。また、光の利用効率が高いから、取り出す光束に対して発光素子チップのサイズを小型にすることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記発光素子チップがフリップチップ実装される実装基板を備えることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子チップを実装基板に実装するにあたり、発光素子チップおよび光取出増大部材を小型化できることにより実装基板の小型化も可能になる。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記光取出増大部材の出射面は凸曲面であって、出射面において入射面から規定の距離範囲内の部位には補助面が形成され、補助面は、すべての位置において発光素子チップからのすべての出射光が法線に対して発光素子チップ側から入射する形状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、光取出増大部材の出射面のうち入射面寄りの部位において出射光が前方のほうに向くように屈折させるから、前方への光の取出効率が大きくなる。また、補助面を設けない場合に比較すると入射面の面積を小さくすることになり、小型化につながる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、前記実装基板は前記発光素子チップを収納するチップ収納凹所を有し、チップ収納凹所の開口面は前記光取出増大部材の入射面に対向し、チップ収納凹所の内側面は発光素子チップからの出射光を反射させて光取出増大部材の入射面に入射させるように底面から開口に向かって昇り傾斜する反射面を形成し、光取出増大部材の出射面上のすべての位置において、当該位置の法線を中心線とし臨界角を中心線と母線との角度とする円錐内にチップ収納凹所の開口面が含まれるように、光取出増大部材の出射面の形状が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、チップ収納凹所を設けたことにより発光素子チップから側方に出射した光を反射面で反射させて光取出増大部材に入射させることができ、結果的に効率の向上につながる。また、光取出増大部材をチップ収納凹所の開口の周囲に載せることができ、結果的に光取出増大部材をがたつかないように取り付けることができる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記チップ収納凹所に形成した反射面は二次曲面であって、発光素子チップの側面付近に焦点が位置するように設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、チップ収納凹所の反射面で反射された光を光取出増大部材の入射面に対して略直交する方向から入射させることができ、光取出増大部材の入射面での全反射を抑制し、このことによっても光の取出効率が高くなる。
請求項6の発明では、請求項4または請求項5の発明において、前記チップ収納凹所は、底面が前記発光素子チップと相似形であることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子チップとチップ収納凹所の底面とが相似形であることにより、発光素子チップと反射面との距離を小さくすることができ、発光素子チップの側面からの出射光をチップ収納凹所の底面で反射させることなく反射面で反射させ、大部分の光を1回の反射でチップ収納凹所から取り出すことが可能になる。その結果、発光素子チップから出射した光の利用効率が高くなる。
本発明の構成によれば、光取出増大部材の出射面において実質的に全反射を生じないから、多重反射による光の減衰や消滅を生じさせずに光取出増大部材から光を取り出すことができ、結果的に光の利用効率が高くなるという利点を有する。
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、実装基板を兼ねたパッケージ1に、発光ダイオードからなる発光素子チップ2と、発光素子チップ2の出射面に光結合され発光素子チップ2からの光の取出量を増加させるとともに屈折を利用して配光を制御する光取出増大部材3とを収納した構成を有する。パッケージ1の一面には、発光素子チップ2を収納する収納凹所11が開口し、収納凹所11の開口面は波長変換部材4で覆われる。
収納凹所11の底面には薄膜形成技術または厚膜形成技術による配線パターンが形成されており、発光素子チップ2が配線パターンに対してフリップチップ実装される。収納凹所11の内側面は、収納凹所11の底面から開口面に向かって昇り傾斜するテーパ状であって、発光素子チップ2から出射した光は、光取出増大部材3で屈折するだけではなく収納凹所11の内側面で反射されることによっても配光が制御される。
発光素子チップ2は、絶縁基板であるサファイア基板にGaNからなる半導体層を積層した発光ダイオードチップであって、サファイア基板を通して光を取り出す。ここに、サファイア基板の一面である出射面は正方形状に形成されている。
光取出増大部材3は、発光素子チップ2の出射面に密着する入射面3aを平面とし、光を取り出す出射面3bを凸曲面とした平凸レンズの形状を有している。発光素子チップ2に用いるサファイア基板は屈折率が比較的大きく臨界角が小さいものであるから、発光素子チップ2から空気中に光を直接取り出すと、サファイア基板内での全反射により出射効率が低下する。そこで、光取出増大部材3を配置しているのであって、光取出増大部材3としてサファイア基板と空気との中間の屈折率を持つ材料を選択することにより、サファイア基板における臨界角を大きくし出射効率を高めている。本実施形態では、光取出増大部材3には屈折率が1.41である透明なシリコン樹脂を用いている。また、光取出増大部材3の入射面3aは円形であって、発光素子チップ2の出射面の対角線の寸法2Lに対して、光取出増大部材3の入射面3aの直径φは1.5倍(φ=3L)に設計されている。ここに、発光素子チップ2の出射面の中心C1と光取出増大部材3の入射面3aの中心C2とは一致させてある。
波長変換部材4は、シリコン樹脂シートに蛍光物質を分散させたものであって、発光素子チップ2から出射された光の波長を蛍光物質により変換し、発光素子チップ2の発光色と波長変換部材4で変換された波長の光との混色光を取り出すために設けられている。たとえば、発光素子チップ2として青色系の発光色を有する発光ダイオードを用い、波長変換部材4に黄色系の蛍光物質を用いることにより白色光を取り出すことができる。ここに、光取出増大部材3と波長変換部材4との間には間隙を形成してあり、光取出部材3の出射面3bが略全面に亘って空気に接するようにしてある。
収納凹所11の底部には封止樹脂5が充填されており、発光素子チップ2と光取出増大部材3の一部とが封止される。封止樹脂5には、屈折率が光取出増大部材3の屈折率以上の材料が選択される。
次に、本実施形態における光取出増大部材3の出射面3bの形状について説明する。光取出増大部材3の出射面3bは、発光素子チップ2から出射された光が光取出増大部材3の内面で全反射を生じないように設計される。ここに、光取出増大部材3には屈折率が1.41のシリコン樹脂を用いているから、空気の屈折率を1とすれば、臨界角は略45°(≒sin−1(1/1.41))になる。そこで、本実施形態では、出射面3bのすべての部位において、発光素子チップ2を見込む角が当該位置の法線に対して臨界角(つまり45°)の範囲内になるように出射面3bの形状を設定している。
すなわち、図2に示すように、光取出増大部材3の出射面3bにおける任意の点Pに対して発光素子チップ2から入射する光の入射角(点Pに立てた法線に対して光が入射する角度)が臨界角θよりも小さければ、当該光は光取出増大部材3の外部に取り出すことができる。したがって、点Pに立てた法線Nを中心線として中心線と母線とのなす角度がθである円錐を設定し、この円錐内に発光素子チップ2が位置するように出射面3bを設計している。つまり、出射面3bの必要条件は、発光素子チップ2の対角線の両端から点Pを見込む角度αと臨界角θとの関係がα<2θとなることである。
光取出増大部材3の出射面3bを球面とする場合について図3を用いて説明する。発光素子チップ2の中心C1と光取出増大部材3の入射面3aの中心C2とは一致させているから、出射面3bが球面であって入射面3aの中心C2が当該球面の中心であるときには、出射面3bの任意の点Pに立てた法線Nは、発光素子チップ2の中心C1(入射面3aの中心C2)を通る。そこで、発光素子チップ2の出射面の対角線の延長方向をx軸方向とし、発光素子チップ2の出射面の中心C1に立てた法線の方向をy軸方向とするxy平面を考える。
xy平面内で出射面3bの上の任意の点Pと中心C1とを通る直線を中心線とし、中心線と母線とのなす角度が臨界角θである円錐を設定し、xy平面内で当該円錐の母線が光取出増大部材3の入射面3aと交差する点をQ1,Q2(図3の例ではQ2は得られない)とする。点Q1,Q2のx座標をx1,x2とすれば、設定した円錐の中に発光素子チップ2が含まれる条件は、|x1|>Lかつ|x2|>Lである。いま、点Pから発光素子チップ2の中心C1を見込む直線(つまり、法線N)とx軸とがなす角度をρとすれば、点Pの座標は(1.5L・cosρ,1.5L・sinρ)である。一方、点Pと点Q1とを結ぶ直線の傾きは(ρ+θ)であり、点Pと点Q2とを結ぶ直線の傾きは(ρ−θ)であるから、点Pと点Q1とを結ぶ直線の式と、点Pと点Q2とを結ぶ直線の式とは、それぞれ次式で表される。
y−(1.5L・sinρ)=(θ+ρ){x−(1.5L・cosρ)}
y−(1.5L・sinρ)=(θ−ρ){x−(1.5L・cosρ)}
点Q1,Q2についてはx座標が必要であるから、y=0とおけば、x1,x2は次式のように表される。
x1=(1.5L・cosρ)−(1.5L・sinρ)/(θ+ρ)
x2=(1.5L・cosρ)−(1.5L・sinρ)/(θ−ρ)
この条件では、角度ρと座標x1,x2との関係は、それぞれ表1、表2のようになる。
Figure 2006351809
Figure 2006351809
すなわち、座標x1,x2の絶対値はすべての角度ρについてLより大きいから、発光素子チップ2から出射し光取出増大部材3に入射した光は、光取出増大部材3の出射面3bにおいて全反射することなく外部に取り出すことができる。なお、座標x2を求めるにあたっては、角度ρについてρ≦θの範囲では座標x2を求めることができないから、図3の位置関係であれば座標x2は90°≧ρ>θの範囲で求めればよい。
なお、座標x1,x2を求める式において1.5Lを未知数とし、すべての角度ρにおいて座標x1,x2の絶対値がLより大きくなる条件を求めると、1.415Lになる。したがって、光取出増大部材3の入射面3aの直径は1.42L以上であればよいと言える。
上述の例では光取出増大部材3の入射面3aと発光素子チップ2の出射面をともに平面として密着させているが、光取出増大部材3の入射面3aが平面でなくとも、封止樹脂5として光取出増大部材3と屈折率が等しい材料を選択すれば、光取出増大部材3の入射面3aと発光素子チップ2の出射面との隙間に封止樹脂5が充填されるから、上述した構成と同様に機能する。
(実施形態2)
実施形態1では、光取出増大部材3の出射面3bを球面とした例を示したが、本実施形態は、図4に示すように、光取出増大部材3の出射面3bのうち発光素子チップ2の出射面の中心線に立てた法線方向において発光素子チップ2の出射面から規定の距離範囲内については、前記中心線に直交する断面が同直径の円形になるように形成してある。つまり、光取出増大部材3の一部を円柱状とし、残りの部分を球の一部としたものである。さらに言い換えると、半球をなす球面の一部を円筒で切り取った形状の出射面3bを有している。以下では、出射面3bのうち球面の一部である部分を主面3cと呼び、円柱状の部分を補助面3dと呼ぶ。
補助面3dの範囲は、主面3cと補助面3dとの境界と発光素子チップ2の出射面の頂点(つまり、対角線の一端)とを結ぶ直線が入射面3aに対してなす角度λが臨界角以下になるように設定する。したがって、発光素子チップ2の出射面の対角線の長さを2Lとし、光取出増大部材3の入射面3aの直径を2.88Lとすれば、発光素子チップ2の出射面に立てた法線の方向において主面3cと補助面3dとの境界と入射面3aとの距離は0.44Lになる。言い換えると、出射面3bにおいて入射面3aから規定の距離範囲内の部位に補助面3dが形成される。
上述した条件では、発光素子チップ2からのすべての出射光が補助面3dに立てた法線に対して発光素子チップ2側から入射することになるから、出射面3dから出射する光は法線に対して発光素子チップ2から離れる向きに屈折する。また、発光素子チップ2から補助面3dに入射した光は必ず臨界角以下になるから、全反射による損失を防止できるのはもちろんのこと、発光素子チップ2から補助面3dに入射する光は、補助面3dに代えて球面を用いる場合に比較すると、入射角が臨界角に近くなり、結果的に発光素子チップ2の出射面における法線方向との角度差を小さくすることができる。また、補助面3dを設けない場合よりも入射面3aのサイズが小さくなるから、小型化にもつながる。
言い換えると、光取出増大部材3において入射面3aに近い領域では、発光素子チップ2から出射面3bに入射する光の入射角は小さくなるから、臨界角に対する角度の余裕が大きくなる。その一方で、入射角が小さくなれば出射角も法線方向に近くなるから、発光素子チップ2の前方ではなく収納凹所11の内側面に向かう方向に反射される。これに対して本実施形態の構成を採用すれば、発光素子チップ2の前方に向かう光量が増加し、収納凹所11の内側面で反射される光束が減少するから、反射損失が少なくなり、パッケージ1から取り出す光量を増加させることができる。つまり、パッケージ1に設けた収納凹所11の開口面積を小さくすることができ、結果的にパッケージ1の小型化が期待できる。また、収納凹所11の開口面積が小さくなるから、波長変換部材4のサイズも小さくすることができる。
なお、補助面3dは光取出増大部材3の入射面3aに直交する面である必要はなく、発光素子チップ2の出射面における法線方向に直交する断面において、入射面3aに近付くほど断面積が小さくなる形状であってもよい。この場合、断面積の変化率は一定(つまり、発光素子チップ2の出射面における法線を含む断面において直線となる形状)であってもよいし、また変化率が一定ではなく凸曲面になる形状であってもよい。
また、実施形態1,2において、光取出増大部材3の出射面3bである球面の中心を、入射面3aの中心に一致させているが、この条件も必須ではない。たとえば、発光素子チップ2の出射面の法線方向において、入射面3aと出射面3bとの距離を球面の半径以下に設定してもよい。
(実施形態3)
本実施形態は、図5に示すように、収納凹所11の底面にチップ収納凹所12を形成し、チップ収納凹所12に発光素子チップ2を配置したものである。チップ収納凹所12は、底面および開口面が発光素子チップ2の出射面と相似形状に形成される(図5(b)参照)。とくに、チップ収納凹所12の底面は発光素子チップ2の出射面と略等しいサイズに形成される。チップ収納凹所12は正方形状に開口する。また、チップ収納凹所12の開口面における最大寸法は、光取出増大部材3の入射面3aの直径よりは小さくしてある。したがって、発光素子チップ2は封止樹脂5とともにチップ収納凹所12に収納されるが、光取出増大部材3はチップ収納凹所12の開口を閉塞するように配置される。ここに、チップ収納凹所12の開口面の最大幅を2Lとするときに、光取出増大部材3の入射面3aの直径が3Lとなるように寸法関係が設定されている。したがって、本実施形態の発光素子チップ2は、実施形態1,2の発光素子チップ2よりは小型になる。
チップ収納凹所12は収納凹所11と同様に内側面がテーパ状に形成されている。つまり、チップ収納凹所12の内側面は底面から開口に向かって昇り傾斜する。この内側面は反射面12aであって、発光素子チップ2において出射面以外から出射した光を反射面12aにより前方に変向することができるようになっている。この構成では、チップ収納凹所12の開口面が実質的な発光面であって、この発光面に対して実施形態1,2のように光取出増大部材3の入射面3aが密着されるのである。チップ収納凹所12の開口面を発光面(つまり、光の出射面)とみなすことにより、実質的に実施形態1,2と同様に機能する。
本実施形態では、発光素子チップ2において出射面以外から出射する光も光取出増大部材3に入力するから、光の利用効率が実施形態1,2よりも高くなる。しかも、実施形態1,2の構成よりも発光素子チップ2を小型化することが可能である。他の構成および動作は上述した実施形態と同様である。
チップ収納凹所12の内側面である反射面12aの形状は、図5に示すようにチップ収納凹所12の開口面に直交する方向を含む断面において直線状になる形状(円錐面の一部)のほか、図6のように同断面において放物線となる凹曲面(放物面の一部)や双曲面、球面、楕円面などの二次曲面を採用することができる。図6の形状では、反射面12aが放物面の一部を形成するから、発光素子チップ2から出射した光をほぼ同じ方向に変向することができ、円錐面を用いる場合よりも光の取出効率を高めることができる。要するに、発光素子チップ2の側面からの出射光を、光取出増大部材3の入射面3aに略直交する向きに変向することができる形状を採用することにより、光取出増大部材3への光の入射効率を高めることができる。反射面12aとして放物面や楕円面のような二次曲面を採用する場合には、発光素子チップ2の側面が焦点の位置付近になるように設計する。
本実施形態の構成では、チップ収納凹所12の開口面が発光素子チップ2の出射面と相似形状に形成されており、またチップ収納凹所12の深さ方向の各部位においても開口面に平行な断面が発光素子チップ2の出射面と相似形状に形成されている。したがって、発光素子チップ2と反射面12aとの距離を近付けることができることにより、チップ収納凹所12の中での多重反射を防止することができ、発光素子チップ2からチップ収納凹所12の中に出射された光でも反射面12aで1回反射されるだけで光取出増大部材3に導入されるから、反射を繰り返すことによる光の損失を防止することができる。また、チップ収納凹所12のサイズを発光素子チップ2のサイズに近付けることができるから、チップ収納凹所12を小さくすることができ、結果的にパッケージ1のサイズの小型化につながる。
(実施形態4)
上述した各実施形態では、発光素子チップ2がフリップチップ実装される例を示したが、本実施形態は図7に示すように、実施形態3と同様にチップ収納凹所12を形成するとともに、チップ収納凹所12の底面にサファイア基板を固着したフェイスアップ実装を行い、ボンディングワイヤ13を用いて配線パターン(図示せず)に電気的に接続したものである。チップ収納凹所12の深さはボンディングワイヤ13がチップ収納凹所12の開口面から突出しないように設定される。発光素子チップ2から出射した光はチップ収納凹所12に充填された封止樹脂5を通して光取出増大部材3の入射面3aに導入される。つまり、チップ収納凹所12の開口面は実施形態1における発光素子チップ2の出射面と実質的に同様の機能を持つ。他の構成および動作は上述した他の実施形態と同様である。
(実施形態5)
上述した各実施形態では、1個の発光素子チップ2に1個の光取出増大部材3を対応付けていたが、本実施形態は、図8に示すように、1個の光取出増大部材3に対して複数個の発光素子チップ2を配列したものである。図示例では9個の発光素子チップ2を縦横に3列ずつ配置してある。ただし、実施形態1と寸法関係は同様であって、光取出増大部材3の入射面3aの直径を3Lとするとき、発光素子チップ2を配列する正方形の領域の対角線の長さは2Lになる。要するに、実施形態1における発光素子チップ2の出射面を9分割したことに相当する。なお、発光素子チップ2の個数は9個に限定されるものではなく、また発光素子チップ2を配置した領域が正方形ではなく他の形状になるようにしてもよい。他の構成および動作は上述した他の実施形態と同様である。
(a)は実施形態1を示す断面図、(b)は同上の要部平面図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 実施形態2を示す要部断面図である。 (a)は実施形態3を示す断面図、(b)は同上の平面図である。 同上の他の構成例を示す断面図である。 実施形態4を示す断面図である。 (a)は実施形態5を示す断面図、(b)は同上の要部平面図である。
符号の説明
1 パッケージ(実装基板)
2 発光素子チップ
3 光取出増大部材
3a 入射面
3b 出射面
3c 主面
3d 補助面
12 チップ収納凹所
12a 反射面

Claims (6)

  1. 発光素子チップの出射面と光結合され発光素子チップからの出射光が入射する入射面と入射面から入射した光を出射させる出射面とを有した光取出増大部材を有し、光取出増大部材の材料は出射側の媒質よりも高屈折率であって、光取出増大部材の出射面上のすべての位置において、当該位置の法線を中心線とし臨界角を中心線と母線とのなす角度とする円錐内に発光素子チップの出射面が含まれるように、光取出増大部材の出射面の形状が設定されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記発光素子チップがフリップチップ実装される実装基板を備えることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記光取出増大部材の出射面は凸曲面であって、出射面において入射面から規定の距離範囲内の部位には補助面が形成され、補助面は、すべての位置において発光素子チップからのすべての出射光が法線に対して発光素子チップ側から入射する形状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の発光装置。
  4. 前記実装基板は前記発光素子チップを収納するチップ収納凹所を有し、チップ収納凹所の開口面は前記光取出増大部材の入射面に対向し、チップ収納凹所の内側面は発光素子チップからの出射光を反射させて光取出増大部材の入射面に入射させるように底面から開口に向かって昇り傾斜する反射面を形成し、光取出増大部材の出射面上のすべての位置において、当該位置の法線を中心線とし臨界角を中心線と母線との角度とする円錐内にチップ収納凹所の開口面が含まれるように、光取出増大部材の出射面の形状が設定されていることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  5. 前記チップ収納凹所に形成した反射面は二次曲面であって、発光素子チップの側面付近に焦点が位置するように設定されていることを特徴とする請求項4記載の発光装置。
  6. 前記チップ収納凹所は、底面が前記発光素子チップと相似形であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の発光装置。
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