JP2006351197A - 光情報保存媒体のデータの再生装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、データの再生性能及び信頼性を向上させる光情報保存媒体のデータの再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ユーザデータが記録されたユーザ領域、ユーザ領域の内周側に具備されたリードイン領域及びユーザ領域の外周側に具備されたリードアウト領域を含み、前記リードイン領域の全体または一部領域は第１トラックピッチを有し、その他の領域は第２トラックピッチを有する光情報保存媒体にデータを再生する装置において、前記リードイン領域、ユーザ領域及びリードアウト領域にピットで記録されたデータを再生する再生ユニットを含み、第１トラックピッチを有する領域と、前記第２トラックピッチを有する領域にそれぞれデータを再生するように前記再生ユニットを制御する制御部とを含む。
【選択図】 図２

Description

本発明は、光情報保存媒体のデータの再生装置に係り、リードイン領域の全体または一部領域のトラックピッチが残りの領域のトラックピッチと異なって構成されて、保存媒体と関連した重要な情報の再生信頼性を改善可能にした光情報保存媒体のデータの再生装置に関する。

一般的に、光情報保存媒体、例えば、光ディスクは、非接触式で情報を記録／再生する光ピックアップ装置の情報保存媒体として広く採用され、情報記録容量によってコンパクトディスク（ＣＤ）、デジタル多機能ディスク（ＤＶＤ）に区分される。そして、情報の記録、消去及び再生が可能な光ディスクとして、６５０ＭＢ ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、４．７ＧＢ ＤＶＤ＋Ｒ／ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−Ｒ／ＲＷがあり、再生専用ディスクとして６５０ＭＢ ＣＤ、４．７ＧＢ ＤＶＤ−ＲＯＭがある。さらに、記録容量が２０ＧＢ以上である高密度光ディスク（ＨＤ−ＤＶＤ）も開発されている。

前記のような光情報保存媒体は、記録容量を増加させるために色々な方案が摸索されている。光情報保存媒体において、記録容量を増加させうる方法のうち一つは、光情報保存媒体に結ばれる光スポットのサイズを小さくすることである。光スポットのサイズを小さくするためには、レーザ光源の波長を短くするか、または対物レンズの開口数を大きくせねばならない。そして、光情報保存媒体のトラックピッチを減少させねばならない。トラックピッチとは、何れか一トラックの中心線から隣接するトラックの中心線までの最短距離を表す。

図１は、従来のＤＶＤ−ＲＯＭ １１０のディスク構造を示す図である。このＤＶＤ−ＲＯＭ １１０のディスクは、ユーザデータが記録されるユーザ領域１０５を含む。リードイン領域１００は、ユーザ領域１０５の内周側に備えられる。リードアウト領域１１０は、ユーザ領域１０５の外周側に備えられる。リードイン領域１００、ユーザ領域１０５及びリードアウト領域１１０には、データがいずれもドットよりなり、全ての領域のトラックピッチが０．７４μｍでなされている。

記録容量を増やすために、トラックピッチが減少する傾向がある。しかし、トラックピッチが減少する時、光スポットが隣接するトラックまで結ばれて、クロストルクが発生する可能性が高まる。それにより、トラックピッチが減少する時、再生信号に異常が生じる可能性が増加する。

特に、データの記録／再生に重要な役割を行う情報が記録された領域でかかる不良再生となる場合、ディスクの記録／再生性能に及ぼす影響は致命的になる恐れがある。したがって、保存媒体の記録容量が増加する趨勢に対応してトラックピッチを調節すると共に、データの重要度によってトラックピッチを異なって構成する必要がある。

本発明は、前記問題点を解決するために案出されたものであって、ディスクと関連した重要情報が記録される領域でのトラックピッチを、ユーザデータが記録される領域のトラックピッチと異なって構成して、データの再生性能及び信頼性を向上させる光情報保存媒体のデータの再生装置を提供するのにその目的がある。

本発明の他の目的及び利点は、次の詳細な説明に部分的に説明され、部分的には詳細な説明から明白であるか、または本発明の実施によって得られうる。

前記目的を達成するために本発明による光情報保存媒体のデータの再生装置は、ユーザデータが記録されたユーザ領域、ユーザ領域の内周側に具備されたリードイン領域及びユーザ領域の外周側に具備されたリードアウト領域を含み、前記リードイン領域の全体または一部領域は第１トラックピッチを有し、その他の領域は第２トラックピッチを有する光情報保存媒体にデータを再生する装置において、
前記リードイン領域、ユーザ領域及びリードアウト領域にピットで記録されたデータを再生する再生ユニットを含み、
第１トラックピッチを有する領域と、前記第２トラックピッチを有する領域にそれぞれデータを再生するように前記再生ユニットを制御する制御部とを含むことを特徴とする。

前記第１トラックピッチが、第２トラックピッチに比べて大きいことが望ましい。

前記第１トラックピッチを有する領域は保存媒体関連情報が記録される領域及び複写防止情報が記録される領域を含むことが望ましい。

前記第１トラックピッチと第２トラックピッチのトラッキングエラー信号比率が１．５以上であること。

前記第１トラックピッチと第２トラックピッチの位相差トラッキングエラー信号比率が１．５以上であることが望ましい。

本発明の望ましい実施例について詳細に参照番号が作られ、添付された図面に紹介された例は、類似した要素について類似した参照番号を参照する。図面を参照して、本発明を説明するために実施例が記述される。

本発明による光情報保存媒体１０００は、図２を参照するに、ユーザデータ領域１５と、ユーザデータ領域１５及びリードイン領域１０の内周側に備えられたリードイン領域１０と、ユーザデータ領域１５の外周側に備えられたリードアウト領域２０と、を含む。リードイン領域１０の全体または一部領域の第１トラックピッチが、ユーザデータとリードアウト領域１５，２０とを含む光情報保存媒体１０００の他の残りの領域の第２トラックピッチと異なって構成される。

リードイン領域１０には、保存媒体の再生において重要なデータが記録される領域が備えられる。例えば、重要なデータは、領域１０ａに記録される光情報保存媒体関連情報を含み、領域１０ｂに記録される記録防止情報を含む。保存媒体関連情報としては、例えば、記録可能型ディスク、追記型ディスク、再生専用ディスクのような保存媒体の種類についての情報、記録層数についての情報、記録速度情報、ディスクサイズ情報のようなものがある。

保存媒体関連情報領域１０ａ及び記録防止情報領域１０ｂのうち少なくとも一領域のトラックピッチが、領域１０ａ，１０ｂを除外した残りの他の領域の第２トラックピッチより大きい第１トラックピッチであることが望ましいが、必ずしも要求されるものではない。これ以外にも、保存媒体の再生と関連した重要な情報がさらにあり、リードイン領域１０の全体の第１トラックピッチが他の領域の第２トラックピッチに比べて大きく形成されることもある。

本発明による光情報保存媒体は、再生専用保存媒体に適用されうる。リードイン領域１０、ユーザ領域１５及びリードアウト領域２０に全体的にピットが形成される。ピットは、再生専用光情報保存媒体１０００の製造時、基板にあらかじめ形成される。このように光情報保存媒体の全領域に記録されるデータをピットで記録すれば、リードイン領域１０とユーザデータ領域１５とに工程の中断なしにピットを形成できるので、製造工程が簡単になり、工程時間を短縮できる。

一方、ピットを利用してトラッキングを行う方法のうち一つが位相差検出（ＤＰＤ：Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ Ｐｈａｓｅ Ｄｅｔｅｃｔ）法である。ＤＰＤ法は、例えば、４分割光検出器に結ばれる光スポットの位相差によってトラッキングサーボを具現する方法であって、既に広く公知されたものであるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。ＤＰＤ法によれば、トラックピッチが異なる時、トラッキングエラー信号、すなわち、位相差トラッキングエラー信号も異なる。例えば、図３Ａにトラックピッチが０．３２μｍである時に検出されたＤＰＤ信号が示され、図３Ｂにトラックピッチが０．３５μｍである時に検出されたＤＰＤ信号がそれぞれ示されている。ここで、同じ再生パワーに対して、トラックピッチ０．３２μｍでの位相差トラッキングエラー信号の振幅が約１．４６Ｖであり、トラックピッチ０．３５μｍに対しては、約２．３１Ｖである。トラックピッチが大きい時の位相差トラッキングエラー信号の振幅が、トラックピッチが小さい時のトラッキングエラー信号の振幅に比べて、約１．５８倍大きい。これから分かるように、トラックピッチが大きいほどトラックキングエラー信号が大きく検出され、トラッキングエラー信号が大きいほどエラー検出性能が向上するので、再生性能及び信頼性が向上する。

前記シミュレーション結果によって、保存媒体関連情報領域１０ａまたは複写防止情報領域１０ｂのトラックピッチＴＰをIとし、残りの他の領域のトラックピッチＴＰをIIとする時、各トラックピッチに対するトラッキングエラー信号、特に、位相差トラッキングエラー信号の比率が１．５以上となることが望ましい。これを数式で表すと、次の式（１）の通りである。

本発明による光情報保存媒体は、一層以上の記録面を有する光情報保存媒体に適用可能である。すなわち、複数層の記録面を有する場合に、各層のリードイン領域の一部または全体領域のトラックピッチを、残りの他の領域のトラックピッチに比べて大きく形成する。このように、リードイン領域で重要な情報が記録される領域のトラックピッチを他の領域のトラックピッチより大きく形成することによって、重要な情報についての再生信頼性を高めうる。

情報保存媒体は、ＣＤ−Ｒｓ、ＣＤ−ＲＷｓ、ＤＶＤ−ＲＡＭｓ、ＤＶＤ＋ＲＷｓだけでなく、ブルーレイディスク及びＡＯＤ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｏｐｔｉｃａｌ Ｄｉｓｃ）のような次世代高密度ＤＶＤｓを含む。また、情報保存媒体は、リードイン領域及び／またはリードアウト領域を含む必要がない情報保存媒体でありうる。

図４は、本発明の実施例による記録及び／または再生装置のブロックダイヤグラムである。図４を参照するに、記録装置は、記録／再生ユニット１００１、制御部１００２、及びメモリ１００３を含む。記録／再生ユニット１００１は、本発明の情報保存媒体１０００の実施例であるディスク１０００に／からデータを記録／再生する。制御部１００２は、図２ないし図３Ｂと関連して、前述したように、本発明による第１及び第２トラックピッチを有するトラックピッチに／からデータを記録／再生する。

全ての面で要求されるものではないが、制御部１００２は、コンピュータ再生可能な媒体にエンコーディングされたコンピュータプログラムを使用する方法を実行するコンピュータでありうる。前記コンピュータは、ファームウェアを有するチップで実行され、かつ前記方法を実現するためにプログラム化できる汎用のまたは特殊な目的のコンピュータでありうる。

また、数十ギガバイトの記録容量を達成するために、記録／再生ユニット１００１は、ディスク１０００に数十ギガバイトのデータを記録するのに使用可能な低波長、高開口数タイプのユニットを含みうる。このようなユニットのサンプルは、これらに限定されるものではないが、０．８５開口数、４０５ｎｍ波長の光を使用するユニットを含み、このようなユニットは、ブルーレイディスク及び／またはＡＯＤと互換可能である。

本発明の幾つかの実施例が図示されて説明されたが、当業者によって本発明の原理及び思想から逸脱しない範囲で、本実施例での変更が可能であり、その範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によって決定される。

本発明による光情報保存媒体は、リードイン領域の保存媒体関連情報領域または複写防止情報領域のような重要な情報が記録される領域のトラックピッチを、それ以外の他の領域のトラックピッチより大きく構成して、重要な情報の再生において、隣接トラックのクロストルクによる信号の劣化なしに信頼できるデータ再生を可能にするものである。

従来のＤＶＤ−ＲＯＭディスクの概略的な構造を示す図である。 本発明による光情報保存媒体の概略的な構造を示す図である。 トラックピッチが０．３２μｍである時の位相差トラッキングエラー信号（ＤＰＤ信号）を示す図である。 トラックピッチが０．５μｍである時の位相差トラッキングエラー信号（ＤＰＤ信号）を示す図である。 本発明の実施例による記録及び／または再生装置のブロックダイヤグラムである。

Claims (5)

1. ユーザデータが記録されたユーザ領域、ユーザ領域の内周側に具備されたリードイン領域及びユーザ領域の外周側に具備されたリードアウト領域を含み、前記リードイン領域の全体または一部領域は第１トラックピッチを有し、その他の領域は第２トラックピッチを有する光情報保存媒体にデータを再生する装置において、
   前記リードイン領域、ユーザ領域及びリードアウト領域にピットで記録されたデータを再生する再生ユニットを含み、
   第１トラックピッチを有する領域と、前記第２トラックピッチを有する領域にそれぞれデータを再生するように前記再生ユニットを制御する制御部とを含むことを特徴とするデータの再生装置。
2. 前記第１トラックピッチが第２トラックピッチに比べて大きいことを特徴とする請求項１に記載のデータの再生装置。
3. 前記第１トラックピッチを有する領域は保存媒体関連情報が記録される領域及び複写防止情報が記録される領域を含むことを特徴とする請求項２に記載のデータの再生装置。
4. 前記第１トラックピッチと第２トラックピッチのトラッキングエラー信号比率が１．５以上であることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか一項に記載のデータの再生装置。
5. 前記第１トラックピッチと第２トラックピッチの位相差トラッキングエラー信号比率が１．５以上であることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか一項に記載のデータの再生装置。

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