JP2006349891A - 光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高輝度を有し、輝度むらを低減することができる光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の光学シート1の製造方法では、シート2上にマイクロレンズの材料となる液状の第1レンズ材料3aをドット状に吐出する吐出工程(図6(b))と、第1レンズ材料3aを硬化して、第1マイクロレンズ5aを形成する第1硬化工程(同図(c))と、第1マイクロレンズ5aが形成されたシート2をマイクロレンズの材料となる液状の第2レンズ材料3bに浸液させて、第1マイクロレンズ5aのドット間の隙間部11を埋める浸液工程(同図(e))と、第2レンズ材料3bを硬化させる第2硬化工程(同図(f))とを有する。
【選択図】 図6
【解決手段】 本発明の光学シート1の製造方法では、シート2上にマイクロレンズの材料となる液状の第1レンズ材料3aをドット状に吐出する吐出工程(図6(b))と、第1レンズ材料3aを硬化して、第1マイクロレンズ5aを形成する第1硬化工程(同図(c))と、第1マイクロレンズ5aが形成されたシート2をマイクロレンズの材料となる液状の第2レンズ材料3bに浸液させて、第1マイクロレンズ5aのドット間の隙間部11を埋める浸液工程(同図(e))と、第2レンズ材料3bを硬化させる第2硬化工程(同図(f))とを有する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法に関する。
バックライトユニットは、ノート型パソコンや携帯端末等の液晶ディスプレイ装置等の光源として用いられ、その機能上、高輝度化、輝度の均一化が要求されている。
従来のバックライトユニットは、光源と、光源の光を面全体に導く導光板と、導光板から照射される光を拡散させる光学シート(拡散板)等で構成されている。光学シートは、シート上に複数のマイクロレンズが形成されているものが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記の光学シートは、マイクロレンズ間に隙間部があるため、該隙間部を通る光線が存在しやすかった。このため、集光されにくく、十分な高輝度を得ることができなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、高輝度を有し、輝度むらを低減することができる光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の光学シートの製造方法では、シート上にマイクロレンズの材料となる液状の第1レンズ材料をドット状に吐出する吐出工程と、第1レンズ材料を硬化して、マイクロレンズを形成する第1硬化工程と、マイクロレンズが形成されたシートをマイクロレンズの材料となる液状の第2レンズ材料に浸液させて、マイクロレンズのドット間の隙間部を埋める浸液工程と、第2レンズ材料を硬化させる第2硬化工程とを有することを要旨とする。
これによれば、シート上に第1レンズ材料が吐出され、吐出された第1レンズ材料を硬化することによりマイクロレンズが形成される。次いで、マイクロレンズが形成されたシートを液体槽等の中の第2レンズ材料に浸液させる。第2レンズ材料に浸液して、第2レンズ材料がマイクロレンズとシート上に付着することにより、マイクロレンズが更に大きく形成され、また、マイクロレンズ間の隙間部が埋められる。そして、第2レンズ材料を硬化することにより、シート上を覆い尽くすようにマイクロレンズアレイが形成される。従って、シート上が、マイクロレンズアレイによりシートが覆われるので、例えば、バックライトユニット等の使用に際し、高輝度を有し、輝度むらを低減することができる。
本発明の光学シートの製造方法は、吐出工程では、第1レンズ材料を千鳥配置に吐出してもよい。
これによれば、シートに付着した第1レンズ材料のドット間隔が密となるので、比較的少量の第2レンズ材料の吐出でも、容易に隙間なくシートをマイクロレンズで覆うことができる。
本発明の光学シートの製造方法は、吐出工程の前に、シート上に撥液処理を施す撥液処理工程を有してもよい。
これによれば、塗布された第1レンズ材料の液滴は、撥液処理により接触角が大きくなり、大きな曲率の液滴を形成しやすくなり、曲率の大きいマイクロレンズを形成することができる。
本発明の光学シートの製造方法は、第1硬化工程と浸液工程の間に、シート上の少なくともマイクロレンズが形成された領域に撥液処理を施す撥液処理工程を有してもよい。
これによれば、塗布された第2レンズ材料は、マイクロレンズに施された撥液処理によって撥ねるので、マイクロレンズ間に凸状のマイクロレンズを形成することができる。
本発明の光学シートの製造方法は、第1硬化工程と浸液工程の間に、マイクロレンズが形成された領域以外のシートの領域に親液処理を施す親液処理工程と、マイクロレンズが形成された領域に撥液処理を施す撥液処理工程とを有してもよい。
これによれば、塗布された第2レンズ材料は、マイクロレンズに施された撥液処理によって撥ね、シートに施された親液処理によって濡れ広がるので、マイクロレンズ間に凸状のマイクロレンズを形成することができるとともに、容易にマイクロレンズのドット間の隙間部を埋めることができる。
本発明の光学シートの製造方法は、第1及び第2レンズ材料のうち、少なくとも一方のレンズ材料に拡散微粒子を含むレンズ材料を用いてもよい。
これによれば、拡散微粒子が含まれたマイクロレンズアレイを形成することにより、光拡散性を向上させることができる。
本発明の光学シートは、上記の光学シートの製造方法により製造されたことを要旨とする。
これによれば、シート上がマイクロレンズアレイで覆われるので、高輝度を有し、輝度むらを低減することができる光学シートを提供することができる。
本発明の光学シートでは、光透過性を有するシートと、シート上に配列された第1マイクロレンズと、第1マイクロレンズ上及び第1マイクロレンズ間に形成された第2マイクロレンズとを有し、第1及び第2マイクロレンズとが一体化したマイクロレンズアレイを有することを要旨とする。
これによれば、シート上に形成された第1マイクロレンズ上及び第1マイクロレンズ間に第2マイクロレンズが成形され、第1及び第2マイクロレンズが一体化したマイクロレンズアレイがシートを覆うので、例えば、バックライトユニット等の使用に際し、高輝度を有し、輝度むらを低減することができる。
本発明では、光源から発せられる光線を分散させて導くバックライトユニットであって、上記の光学シートを備えたことを要旨とする。
これによれば、第1及び第2マイクロレンズが一体化したマイクロレンズアレイが、シート上を覆うように形成されるので、高輝度を有し、輝度むらを低減したバックライトユニットを提供することができる。
本発明の電気光学装置では、上記のバックライトユニットを備えたことを要旨とする。
これによれば、高輝度を有し、輝度むらを低減した電気光学装置を提供することができる。
本発明の電子機器では、上記の電気光学装置を搭載したことを要旨とする。
これによれば、高輝度を有し、輝度むらを低減した電子機器を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
(光学シートの構成)
まず、本発明に係る光学シートの構成について説明する。図1は、光学シートを模式した構成図であり、図1(a)は、斜視図を示し、同図(b)は、断面図を示す。
まず、本発明に係る光学シートの構成について説明する。図1は、光学シートを模式した構成図であり、図1(a)は、斜視図を示し、同図(b)は、断面図を示す。
図1(a),(b)において、光学シート1は、光透過性を有するシート2と、シート2上に形成されたマイクロレンズアレイ6で構成されている。
シート2は、光透過性を有し、例えば、アクリル系樹脂、ガラス、石英、ポリカーボネート、ポリエステル等の透明樹脂材料が用いられる。
マイクロレンズアレイ6は、シート2上に形成された第1マイクロレンズ5aと第2マイクロレンズ5bとが一体化して形成されている。
第1,2マイクロレンズ5a,5bは、凸形状を成し、第2マイクロレンズ5bは、第1マイクロレンズ5a及び第1マイクロレンズ5aの配列間を覆うように形成されている。
第1,2マイクロレンズ5a,5bは、例えば、紫外線硬化型アクリル系樹脂、紫外線硬化型エポキシ樹脂が用いられ、前駆体としては、ポリイミド前駆体を挙げることができる。
紫外線硬化型樹脂は、プレポリマー、オリゴマーおよびモノマーのうち少なくとも1種と光重合開始剤を含んだものからなる。
紫外線硬化型アクリル系樹脂では、プレポリマーまたはオリゴマーとして、例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用できる。
モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、カルビトトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボリニルアクリレート、ジンクロペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート、ネオペンチルグリコールアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、α,α−ジクロ−4−フェノキシアセトフェノン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1、2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどのオキシム類、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾインエーテル類、ミヒラーケトン類のラジカル発生化合物を挙げることができる。紫外線硬化型アクリル系樹脂を硬化した後の樹脂は、透明度が高いという利点を有している。
ポリイミド前駆体としては、ポリアミック酸、ポリアミック酸の長鎖アルキルエステル等を挙げることができる。ポリイミド前駆体を熱硬化させて得られたポリイミド系樹脂は可視光領域において、80%以上の透過率を有し、屈折率が1.7〜1.9と高いため、大きなレンズ効果が得られる。
(バックライトユニットの構成)
次に、本発明に係るバックライトユニットの構成について説明する。図2は、バックライトユニットを模式した断面図である。
次に、本発明に係るバックライトユニットの構成について説明する。図2は、バックライトユニットを模式した断面図である。
図2において、バックライトユニット40は、光源42と、光源42の直近に配置された導光板41と、導光板41に面して配置された反射板43と、反射板43が配置された導光板41の面の反対面に配置された光学シート1で構成されている。光源42は、照明装置であり、例えば、冷陰極蛍光管等が用いられる。光源42から照射された光は導光板41の面全体に広げられ、光学シート1に照射される。光学シート1のシート2は、導光板41から照射された光を受けて散乱し、散乱した光のうち第1,2マイクロレンズ5a,5bを通して集光される。反射板43は、光源42から照射された光を反射させて導光板41の面全体から光が出射されるように光を反射させる。
また、反射板43には、光源42から照射された光を乱反射させるための反射ドットが設けられているが、第1,2マイクロレンズ5a,5bの光拡散によって、照射面を直視したときに、反射ドットの形状を見えにくくすることができる。
導光板41は、表面が略平坦化され、光を透過させる透明性を有し、例えば、アクリル系樹脂、ガラス、石英、ポリカーボネート、ポリエステル等の透明樹脂材料が用いられる。
(電気光学装置の構成)
次に、本発明に係る電気光学装置の構成について説明する。図3は、電気光学装置としての液晶表示装置を模式した断面図である。
次に、本発明に係る電気光学装置の構成について説明する。図3は、電気光学装置としての液晶表示装置を模式した断面図である。
図3において、液晶表示装置50は、光を照射するバックライトユニット40と、バックライトユニット40から照射された光を受けて表示する液晶表示部51で構成されている。
液晶表示部51は、下側基板部60がバックライトユニット40の光学シート1の近傍に設置され、下側基板部60と対向するように上側基板部70を有している。下側基板部60と上側基板部70はシール材52によって規定された間隔が保持され、該間隔内には液晶材53が封入されている。
下側基板部60は、下側透明基板61と、下側透明基板61の上面に形成された表示電極62と、表示電極62の上面に形成された配光膜63を有している。また、下側透明基板61に対して表示電極62の反対面に偏光板64が配置されている。
上側基板部70は、上側透明基板71と、下側透明基板61に対向する方向であって、上側透明基板71の面に形成されたブラックマトリクス72と、ブラックマトリクス72によって区画された領域には、色要素としてのカラーフィルタ73a(R),73b(G),73c(B)が形成されている。さらに、ブラックマトリクス72およびカラーフィルタ73a,73b,73cの上面に形成された保護膜74と、保護膜74の上面に形成された共通電極75と、共通電極75の上面に形成された配光膜76を有している。また、上側透明基板71のカラーフィルタ73a,73b,73cの反対面には偏光板77が配置されている。
下側基板部60と上側基板部70は、シール材52の接着力によって接着され、シール材52の高さによって規定された両基板部60,70の間には液晶材53が封入されている。
(電子機器の構成)
次に、本発明に係る電子機器の構成について説明する。図4は、電子機器としてのノート型パソコンを模式した斜視図であり、図4において、ノート型パソコン80の表示部に電気光学装置としての液晶表示装置50が搭載されている。
次に、本発明に係る電子機器の構成について説明する。図4は、電子機器としてのノート型パソコンを模式した斜視図であり、図4において、ノート型パソコン80の表示部に電気光学装置としての液晶表示装置50が搭載されている。
(光学シートの製造方法)
次に、本発明に係る光学シートの製造方法について説明する。まず、製造方法に用いる吐出ヘッドについて説明する。図5は、吐出ヘッドの構成を示し、図5(a)は、一部破断した斜視図であり、同図(b)は、要部断面図である。
次に、本発明に係る光学シートの製造方法について説明する。まず、製造方法に用いる吐出ヘッドについて説明する。図5は、吐出ヘッドの構成を示し、図5(a)は、一部破断した斜視図であり、同図(b)は、要部断面図である。
図5(a)において、吐出ヘッド110は、振動板114と、ノズルプレート115を備えている。振動板114とノズルプレート115との間には、液溜まり116が配置され、孔118を介して供給される機能液が常に充填されるようになっている。また、振動板114と、ノズルプレート115との間には、複数の隔壁112が位置している。そして、振動板114と、ノズルプレート115と、一対の隔壁112とによって囲まれた部分がキャビティ111である。キャビティ111は、ノズル120に対応して設けられているため、キャビティ111の数とノズル120の数とは同じである。キャビティ111には、一対の隔壁112間に位置する供給口117を介して、液溜まり116から機能液が供給される。
図5(b)に示すように、振動板114上には、それぞれのキャビティ111に対応して振動子113が取り付けられている。振動子113は、ピエゾ素子113cと、ピエゾ素子113cを挟む一対の電極113a、113bを有する。この一対の電極113a、113bに駆動電圧を与えることで、対応するノズル120から機能液が液滴121となって吐出される。ノズル120の周辺部には、液滴121の飛行曲がりやノズル120の孔詰まり等を防止するために、例えばNi−テトラフルオロエチレン共析メッキ層からなる撥機能液層119が設けられている。なお、機能液を吐出させるために、振動子113の代わりに電気熱変換素子を用いてもよく、電気熱変換素子による材料液の熱膨張を利用して、材料液を吐出することができる。
次に、光学ユニットの製造方法について説明する。図6は、光学シートの製造方法を示す工程図である。
図6(a)の撥液処理工程では、シート2の表面に撥液処理を施す。撥液処理は、CF4プラズマ等で処理される。
図6(b)の吐出工程では、吐出ヘッド110からシート2に向けて、マイクロレンズの材料となる液状の第1レンズ材料3aの液滴121を吐出し、シート2上に液状の第1レンズ材料3aを付着させる。吐出する際、液状の第1レンズ材料3aが隣接する第1レンズ材料3aに接しない程度に吐出量や吐出速度を制御して吐出を行う。
図6(c)の第1硬化工程では、第1レンズ材料3aを硬化させて第1マイクロレンズ5aを形成する。硬化は、紫外線照射装置160により第1レンズ材料3aに紫外線を照射することにより行われる。
図6(d)の撥液処理工程では、シート2及び第1マイクロレンズ5aの表面に撥液処理を施す。撥液処理は、CF4プラズマ等で処理される。なお、撥液処理する領域は、少なくとも第1マイクロレンズ5aの表面に処理する。
図6(e)の浸液工程では、第1マイクロレンズ5aが形成されたシート2をマイクロレンズの材料となる液状の第2レンズ材料3bが入っている液体槽180の中に浸液させる。液体槽180にシート2を浸液するときは、シート2の第1マイクロレンズ5aが形成されている面を液面に向け、第1マイクロレンズ5a間の空気を逃がすように浸液させる。また、液体槽180からシート2を引き出すときは、図6(e)に示すようにシート2を傾けて、シート2上に余分な第2レンズ材料3bが付着しないようにしながら引き出す。本工程によって、第1マイクロレンズ5aのドット間の隙間部11に第2レンズ材料3bが付着される。
図6(f)の第2硬化工程において、紫外線照射装置160により第2レンズ材料3bに紫外線を照射することにより硬化させて第2マイクロレンズ5bが形成され、第1,2マイクロレンズ5a,5bの形成により、一体化したマイクロレンズアレイ6が形成される。
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
(1)光学シート1は、第1マイクロレンズ5aと第1マイクロレンズ5aのドット間の隙間部11に第2マイクロレンズ5bが形成され、シート2上は、ほぼ隙間なくマイクロレンズアレイ6で覆われるので、高輝度を有し、輝度むらを低減することができる。
(2)第2マイクロレンズ5bは、第1マイクロレンズ5aが形成されたシート2を、第2レンズ材料3bが入っている液体槽180に浸液させて形成されるので、容易に隙間部11に形成し、加工時間を短縮することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
(変形例1)本実施形態では、第1マイクロレンズ5aを四角形格子状に配置したが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、千鳥配置(三角形格子状)に形成してもよい。このようにすれば、第1マイクロレンズ5aのドットの間隔が密となるので、比較的少量の第2レンズ材料3bの付着で、容易に隙間なくシート2を第1,第2マイクロレンズ5a,5bで覆うことができる。
(変形例2)本実施形態では、第1,2マイクロレンズ5a,5bのレンズ材料を同一にしたが、これに限定されず、異なる材料で形成された第1,2マイクロレンズ5a,5bを形成してもよい。このようにすれば、屈折率が異なって、液晶表示部51に対する焦点距離を調節することができる。
(変形例3)図6(d)において、撥液処理を行ったが、マイクロレンズ5aに撥液処理を行い、シート2のマイクロレンズ5aが形成されていない領域には、親液処理を施してもよい。このようにすれば、第2レンズ材料3bは、マイクロレンズ5aに施された撥液処理により撥ねられる。また、シート2に施された親液処理により濡れ性が向上するので、凸状のマイクロレンズ5bが形成でき、さらに、容易に隙間部11を埋めることができる。
(変形例4)第1レンズ材料3aと第2レンズ材料3bのうち、少なくとも一方に拡散微粒子を含む材料を用いてもよい。このようにすれば、さらに拡散性を向上させることができる。
(変形例5)本実施形態において、凸形状の第2マイクロレンズ5bを形成したが、これに限定されず、図6(d)の撥液処理に代えて、マイクロレンズ5aに親液処理を施すことにより、凹形状の第2マイクロレンズ5bを形成してもよい。このようにしても、拡散性を向上させることができる。
(変形例6)図6(f)において、マイクロレンズ5aが形成されているシート2の面を重力方向と反対方向に向けて紫外線照射したが、これに限定されない。例えば、マイクロレンズ5aが形成されているシート2の面を重力方向に向けて紫外線照射して硬化させてもよい。このようにすれば、マイクロレンズ5aと、シート2面に付着した第2マイクロレンズ材料3bが、重力方向に引っ張られて硬化するので、曲率が大きい第1,第2マイクロレンズ5a,5bを形成することができる。
1…光学シート、2…シート、3a…第1レンズ材料、3b…第2レンズ材料、5a…第1マイクロレンズ、5b…第2マイクロレンズ、6…マイクロレンズアレイ、11…隙間部、40…バックライトユニット、41…導光板、42…光源、43…反射板、50…電気光学装置としての液晶表示装置、51…液晶表示部、80…電子機器としてのノート型パソコン、110…吐出ヘッド、121…液滴、160…紫外線照射装置、180…液体槽。
Claims (11)
- シート上にマイクロレンズの材料となる液状の第1レンズ材料をドット状に吐出する吐出工程と、
前記第1レンズ材料を硬化して、前記マイクロレンズを形成する第1硬化工程と、
前記マイクロレンズが形成された前記シートを前記マイクロレンズの材料となる液状の第2レンズ材料に浸液させて、前記マイクロレンズのドット間の隙間部を埋める浸液工程と、
前記第2レンズ材料を硬化させる第2硬化工程と、を有することを特徴とする光学シートの製造方法。 - 請求項1に記載の光学シートの製造方法において、
前記吐出工程では、前記第1レンズ材料を千鳥配置に吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。 - 請求項1または2に記載の光学シートの製造方法において、
前記吐出工程の前に、前記シート上に撥液処理を施す撥液処理工程を有することを特徴とする光学シートの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法において、
前記第1硬化工程と前記浸液工程の間に、前記シート上の少なくとも前記マイクロレンズが形成された領域に撥液処理を施す撥液処理工程を有することを特徴とする光学シートの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法において、
前記第1硬化工程と前記浸液工程の間に、
前記マイクロレンズが形成された領域以外の前記シートの領域に親液処理を施す親液処理工程と、
前記マイクロレンズが形成された領域に撥液処理を施す撥液処理工程と、を有することを特徴とする光学シートの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法において、
前記第1及び第2レンズ材料のうち、少なくとも一方の前記レンズ材料に拡散微粒子を含む前記レンズ材料を用いることを特徴とする光学シートの製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法により製造されたことを特徴とする光学シート。
- 光透過性を有するシートと、
前記シート上に配列された第1マイクロレンズと、
前記第1マイクロレンズ上及び前記第1マイクロレンズ間に形成された第2マイクロレンズと、を有し、
前記第1及び第2マイクロレンズとが一体化したマイクロレンズアレイを有することを特徴とする光学シート。 - 光源から発せられる光線を分散させて導くバックライトユニットであって、
請求項7または8に記載の光学シートを備えたことを特徴とするバックライトユニット。 - 請求項9に記載のバックライトユニットを備えたことを特徴とする電気光学装置。
- 請求項10に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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