JP2006349835A - カラーモニタのキャリブレーション方法、カラーモニタのキャリブレーションプログラム及びカラーモニタのカラーマネジメントシステム等 - Google Patents

カラーモニタのキャリブレーション方法、カラーモニタのキャリブレーションプログラム及びカラーモニタのカラーマネジメントシステム等 Download PDF

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Abstract

【課題】 カラーモニタのキャリブレーション及びプロファイル作成の際に行なわれる各段階において、種々の測色法のうちから、各段階の目的に応じた最適な測色を1台の測色器を用いて行なうカラーモニタのマネジメント方法及びカラーマネジメントシステムを提供する。
【解決手段】 1の測色器を用いたカラーモニタのキャリブレーション方法において、環境光が照射された基準となる白色を有する基準物体を、前記1の測色器にて測色して基準となる白色の測色値としての基準測色値を取得し、且つ、前記環境光が照射された前記カラーモニタに表示された白色を、前記1の測色器にて測色して前記カラーモニタに表示された白色の測色値としてのモニタ測色値を取得する測色値取得工程と、前記モニタ測色値が、前記基準測色値と一致するよう前記カラーモニタの色調整を行なう白色調整工程と、前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示したカラーパッチを前記1の測色器にて測色して階調再現特性の調整を行なう階調再現特性調整工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラーモニタを用いたカラーマネジメントを行なう際に、カラーモニタの色再現及び階調再現特性を所望の状態に調整するカラーモニタのキャリブレーション方法等に関する。
近年、スキャナ、デジタルカメラなどの入力機器、カラーモニタなどの表示機器、或いはプリンタなどの印刷機器等の各種デバイス(出力機器)の特性を把握し、その特性をファイルに記述し、その特性ファイルを用いて様々なデバイスの色を合わせるカラーマネジメントという技術が一般的になってきた。このカラーマネジメントは、ICC(International Color Consortium)が提唱するICC規格に従って行われることが一般的であり、ICCでは特性ファイルのことをプロファイルと呼ぶ。
カラーモニタのカラーマネジメントを行うためには、カラーモニタの特性に依存する色空間(RGB)と、デバイスに依存しない色空間(CIEXYZ,CIELab等)との間の色変換を行なうべく、カラーモニタのキャリブレーションとして、白色の色度や輝度等を調整する白色調整と、階調再現特性の調整を行った後に、カラーモニタのプロファイル作成を行なう。なお、本出願人はカラーモニタのキャリブレーション及びプロファイル作成の方法に関して特許出願(特願2004−062602号)をしていることを付記しておく。
そして、上記白色調整のための基準となる白色の測色、及びカラーモニタの画面に表示した白色の測色、及び上記階調再現特性の調整のためのカラーモニタの画面に表示したグレースケール等のカラーパッチの測色を行なう必要があり、更に上記プロファイル作成の際には、色変換を行なうためのRGB三原色の測色が必要となるのである。
このような測色を行なう方法として、大きく分けて、<1>目視で行なう方法。<2>接触型測色器を用いる方法。<3>非接触型測色器を用いる方法。がある。
<1>目視で行なう方法によれば、特別な機器を必要としないので、安価であり、且つ、キャリブレーション及びプロファイル作成において環境光の影響(測定環境における照明光の影響)を反映させることができるという利点がある。例えば特許文献1には、ディザ画像と連続階調画像とのマッチングによる階調再現特性の調整の技術が開示されている。
<2>接触型測色器を用いる方法では、白色と階調再現特性の目標値を定め、カラーモニタの画面に所定のRGB値のカラーパッチを表示して測色し、この測色値が目標値に近づくようにカラーモニタの調整又はビデオカードの調整を行ない、更にプロファイルを作成する。この方法によれば、測色器本体を測色対象(基準となる白色を有する物体、カラーモニタ画面)に接触させて測色するため、繰り返し再現性の高い安定した測定が行なえ、かつ、環境光の影響(測定環境における照明光の影響)を排除したカラーモニタの機器本来の固有の表示特性を測ることができるという利点がある。
<3>非接触型測色器を用いる方法によれば、キャリブレーション及びプロファイル作成において環境光の影響(測定環境における照明光の影響)を反映させつつ安定した測定が行なえるという利点がある。
また、特許文献2には、カラーモニタのキャリブレーションの際に用いる白の基準値と、プロファイル作成の際に用いる白の基準値と、を同一の基準値を用いてプロファイルを作成する方法にかかる技術について開示されている。
特開平6−35430号公報 特開2005−094400号公報
上述した従来のカラーモニタのカラーマネジメントにおけるキャリブレーション及びプロファイル作成では、上述した3つの測色法のうち何れか一つを選択して使用する。しかしながら、上述した3つの測色法は、利点だけでなく欠点も同時に併せ持つ。すなわち、<1>目視で行なう方法では、個人差が生じ、繰り返し再現性に欠ける。また、<2>接触型測色器を用いる方法では、キャリブレーション及びプロファイル作成において環境光の影響(測定環境における照明光の影響)を反映させることができない。さらに、<3>非接触型測色器を用いる方法では、機器本体が接触型測色器に比べて非常に高価であり、更に非接触型測色器とカラーモニタの画面との距離、画面との角度など、が測色値に影響を及ぼしてしまう。また、環境光の影響を反映させてしまうので、カラーモニタの機器本来の固有の表示特性が得られない。
従って、カラーモニタのカラーマネジメントの際に単一の測色法を用いた場合、いずれの測色法も上記の如く欠点がありどれも最適な測色法であるとはいえない。
一方、上述したキャリブレーション及びプロファイル作成の際に行なわれる各段階における処理(例えば、キャリブレーションにおける白色の測色及び階調再現特性における測色、プロファイル作成におけるRGB三原色の測色)に応じた最適な測色法を、それぞれの処理ごとに選択して使用することも考えられるが、その場合には、非接触型測色器と接触型測色器の2台の測色器が必要となり、特に非接触型測色器は非常に高価なため、コスト高となる。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、カラーモニタのカラーマネジメントシステム(キャリブレーション及びプロファイル作成)の際に行なわれる各段階において、種々の測色法のうちから、各段階の目的に応じた最適な測色を1台の測色器を用いて行うカラーモニタのマネジメント方法及びカラーマネジメントシステムを提供することを目的する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、1の測色器を用いたカラーモニタのキャリブレーション方法において、環境光が照射された基準となる白色を有する基準物体を、前記1の測色器にて測色して基準となる白色の測色値としての基準測色値を取得し、且つ、前記環境光が照射された前記カラーモニタに表示された白色を、前記1の測色器にて測色して前記カラーモニタに表示された白色の測色値としてのモニタ測色値を取得する測色値取得工程と、前記モニタ測色値が、前記基準測色値と一致するよう前記カラーモニタの色調整を行なう白色調整工程と、前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示したカラーパッチを前記1の測色器にて測色して階調再現特性の調整を行なう階調再現特性調整工程と、を有することを特徴とする。
これによれば、カラーモニタに表示された白色の測色値としてのモニタ測色値、及び基準となる白色の測色値としての基準測色値を、環境光の影響を反映させて取得し、一方、階調再現特性の際には、カラーモニタ固有の表現特性を調整可能すべく、環境光の影響を受けることなく測色を行なうよう構成したので、カラーモニタのカラーマネジメントの際に行なわれる各段階において、種々の測色法のうちから、各段階の目的に応じた最適な測色法を各処理段階に適した測色を1台の測色器で行なうことが可能になる。
上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、前記階調再現特性調整工程における前記環境光を遮断した状態とは、前記カラーモニタの表示画面に前記1の測色器を接触させた状態であることを特徴とする。
これによれば、測定対象となるカラーモニタの表示画面に測色器を接触させた状態で測色することにより、環境光を遮断しつつ、しかも安定した測定を行なうことができる。
上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、前記測色値取得工程における、前記基準物体を前記1の測色器にて測色する際の、前記基準物体と前記1の測色器との距離と、前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際の、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離は、前記基準物体と前記カラーモニタに照射される前記環境光の影響が等しい範囲において同一であることを特徴とする。
これによれば、モニタ測色値及び基準白色値をより厳密に測定できるため、より正確に白色を調整することができる。
上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明は請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際の前記1の測色器の測定位置は、前記カラーモニタに表示された白色箇所の大きさ、及び前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器の角度、及び前記カラーモニタの表示画面と前記環境光を作り出す照明光の光源の角度、及び前記1の測色器内における測色部と前記照明光方向における当該1の測色器の端部との長さ、に基づいて定められることを特徴とする。
これによれば、カラーモニタに表示された白色箇所のみを、測色器の影の映り込みを防いだ状態で測色可能に構成したので、モニタ測色値をより厳密に測定でき、より正確に白色を調整することができる。
上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際における、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離をLとし、前記カラーモニタに表示された白色箇所は、水平方向の長さをPxとし、垂直方向の長さをPyとした四角形の白色パッチであるとし、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器の水平方向の角度をθw、垂直方向の角度をθhとし、前記カラーモニタの表示画面と前記環境光を作り出す照明光の光源の角度をθlとし、前記1の測色器内における測色部と前記照明光の光源方向における当該1の測色器の端部との長さをMとすると、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離Lは、以下の式(1)乃至(3)を満たすことを特徴とする。
Figure 2006349835
Figure 2006349835
Figure 2006349835
これによれば、カラーモニタに表示された白色パッチの大きさや、測色器の角度等を考慮しつつ、測色器の影の映り込みを防いだ状態で測色可能に構成したので、モニタ測色値をより厳密に測定でき、より正確に白色を調整することができる。
上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法によるキャリブレーションを行った後に行われるカラーモニタのプロファイル作成方法において、前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示した複数のカラーパッチを前記1の測色器にてそれぞれ測色して当該カラーモニタのプロファイルを作成する工程を有することを特徴とする。
これによれば、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明の効果を反映させつつ、さらに同じ測色器を用いてプロファイルの作成を行なうことができる。
上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のカラーモニタのプロファイル作成方法において、前記環境光を遮断した状態とは、前記カラーモニタの表示画面に前記1の測色器を接触させた状態であることを特徴とする。
これによれば、測定対象となるカラーモニタの表示画面に測色器を接触させた状態で測色することにより、環境光を遮断しつつ、しかも安定した測定を行なうことができる。
本発明によれば、カラーモニタのカラーマネジメントの際に行なわれる各段階において、種々の測色法のうちから、各段階の目的に応じた最適な測色法を各処理段階に適した測色を1台の測色器で行なうことが可能になる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態は、カラーモニタのカラーマネジメントにおけるキャリブレーション及びプロファイル作成の際の各段階において、それぞれの段階の目的に適した測色を1台の測色器を用いて行なうカラーマネジメントシステムSについて本発明を適用した例を示す。
[カラーマネジメントシステムSの構成及び機能]
先ず、本実施形態に係るカラーマネジメントシステムSについて、図1を用いて概念的に説明する。
図1は、本実施形態に係るカラーマネジメントシステムSの構成の概略及び使用状態を示す説明図である。
同図に示すように、当該カラーマネジメントシステムSは、カラーマネジメントの対象となるカラーモニタ1、基準となる白色を有する基準物体としての白色紙及びカラーモニタ1に表示された白色パッチやカラーパッチ等の測色を行なう測色器2、及び当該カラーモニタ1及び測色器2を接続し、実際にキャリブレーション及びプロファイル作成のための処理を行なうコンピュータ3、により構成されている。
カラーモニタ1は、例えば、カラーCRT、カラー液晶表示装置、カラープラズマディスプレイ表示装置等、光の三原色R(赤)、G(緑)、B(青)の加法混色によって色再現を行なう表示装置であればよい。
測色器2は、本実施形態では従来より市販されている接触型の測色器を用いる。
図2にコンピュータ3の概要構成例を示すブロック図を示す。同図に示す如くコンピュータ3は、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random Access Memory)、各種データ及びプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)等から構成された制御部31と、白色パッチデータ及びカラーパッチデータ等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶手段としての記憶部32と、外部機器接続部33、を備えて構成され、制御部31、記憶部32、及び外部機器接続部33はバス34を介して相互に接続されている。そして、制御部31は、CPUがROM又は記憶部32等に記憶された後述するキャリブレーション/プロファイル作成プログラムを読み出して実行することにより、コンピュータ3全体を統括制御する。
制御部31は、図示しないCPU、作業用RAM、本発明のキャリブレーション/プロファイル作成プログラム等を含む各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM及び発振回路等を備えて構成されており、図示しない操作部からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バス34を介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。また、制御部31は、ROM等に記憶されたキャリブレーションプログラム及びプロファイル作成プログラムを実行することにより、他の構成部材と協動して本発明の測色値取得手段、白色調整手段、階調再現特性調整手段及びプロファイル作成手段として機能するようになっている。
ここで、上記ROM又は記憶部32に記憶されたキャリブレーションプログラム/プロファイル作成プログラムとは、カラーモニタのキャリブレーションを行なうためのキャリブレーションモジュール、カラーモニタのプロファイルを作成するためのプロファイル作成モジュール、及びキャリブレーションやプロファイル作成のためのメニューを表示したり、オペレータに所定の操作を案内するメッセージを表示したり、更にはウィンドウ表示により種々のパラメータの設定をオペレータに要求する表示を行なうための設定モジュールからなる。
外部接続部33は、コンピュータ3に内蔵されたビデオカード、及び、VGAケーブル、DVIケーブル、BNCケーブルなどを介してカラーモニタ1へ指示信号を送出するためのものである。更に、シリアル方式、USB方式、IEEE1394、或いはその他の適宜な方式で測色器2からのデータを受信するように構成されている。
[カラーモニタのカラーマネジメント]
初めに、図1乃至図3を参照してカラーモニタのカラーマネジメントの具体的手法について説明する。
図3(A)は、カラーモニタのカラーマネジメント処理を示すフローチャートであり、図3(B)はキャリブレーション処理を示すフローチャートであり、図3(C)は、白色キャリブレーション処理を示すフローチャートであり、そして図3(D)は、プロファイル作成処理を示すフローチャートである。なお、当該処理はコンピュータ3の制御部31がキャリブレーションプログラム/プロファイル作成プログラムを実行することによって行われる。
図3(A)に示すカラーモニタのカラーマネジメント処理は、先ず初めにキャリブレーション処理を行ない(ステップS11)、その後プロファイル作成処理を行なう(ステップS12)。
初めに、ステップS11のキャリブレーション処理について、図3(B)及び図3(C)に示すフローチャートを用いて具体的に説明する。
1.キャリブレーション処理
1−1.白色キャリブレーション処理
先ず、白色キャリブレーション処理を行ない、白色の調整をする(ステップS21)。続いて、当該上記ステップS21の白色キャリブレーション処理の具体的内容を図3(C)に示すフローチャートを用いて説明する。
コンピュータ3の制御部31は測色値取得手段として機能し、基準となる白色を有する基準物体としての白色紙の白色を測色器2にて測色して基準測色値を取得する(ステップS31)。なお、この測色の際には、環境光が白色紙に照射された状態で測色を行なう。この環境光とは、空間の至る所に散乱され、測定室内全体に適度な明るさを与える程度の状態をいう。より具体的には、実際に測色を行なう測定環境(測定室内)の照明光が測定室内にある物体によって反射した光等の間接光をいい、更に白色紙の位置によっては、照明光から白色紙に直接照射された直接光を含む場合もあるものとする。なお、白色紙の測定の際には、実際のカラーモニタが観察されると予測される代表的な照明光を用いた測定環境で行なうのがよい。これにより、測色器2による測色の結果得られた三刺激値(XYZ)は、白色紙による照明光の影響が反映されたものとなる。
続いて、コンピュータ3の制御部31は測色値取得手段及び白色調整手段として機能し、記憶部32に予め記憶された白色パッチデータをカラーモニタ1に送出し、当該カラーモニタ1はコンピュータ3から受信した白色パッチデータに基づく白色パッチを表示し、当該白色パッチを測色器2にて測色してモニタ測色値を取得し、カラーモニタ1の白色調整を行ない(ステップS32)処理を終了する。なお、白色パッチの測色の際にも上記ステップS31における測色と同様にして適宜な環境光がカラーモニタ1に表示された白色パッチに照射された状態で測色を行なう。
ここで、カラーモニタ1の白色調整について具体的に説明する。先ず、ステップS31にて取得された基準測色値と、ステップS32にて取得されたモニタ測色値を測色器2から(或いはユーザが図示しない入力部を操作して得られた測色値を入力することにより)コンピュータ3内に取り込む。
そして、記憶部32に記憶したキャリブレーションモジュールにより、基準測色値とモニタ測色値とを比較し、両者の差が所定の誤差の範囲内であるか否かを判定する。そして、所定の誤差の範囲外である場合には、キャリブレーションモジュールは、制御部31から外部接続部33を介してカラーモニタ1に信号送信する際に、当該外部接続部33内にRGB毎に備えた図示しないビデオボードの調整を行ない、新たな白色を有する白色パッチをカラーモニタ1に表示させる。このとき制御部31から出力されるRGBの階調値は255のまま変更されない。なお、カラーモニタ1がアナログ形式であれば、外部接続部33内に備えたR,G,B毎に備えたD/A変換器の増幅器の利得を変更して調整してもよく、また、カラーモニタ1の本体にモニタ表示調整機能がある場合には、当該制御部31は、外部接続部33を介して当該カラーモニタ1にRGB調整指示信号を送信し、カラーモニタ1は受信したRGB調整指示信号に基づいてモニタ表示を調整するよう構成してもよい。
そして、引き続き新たな白色を有する白色パッチについて測色してモニタ測色値を取得し、基準測色値との差が所定の誤差の範囲内となるまでステップS32の処理を行なう。所定の誤差の範囲の一例として、例えば、基準測色値が(X=60.7、Y=62.7、Z=46.9)であれば、モニタ測色値が(X=60.5〜60.9、Y=62.5〜62.9、Z=46.7〜47.1)程度(つまりそれぞれ±0.2の範囲)が誤差の範囲であるものとする。なお、上記基準測色値(X=60.7、Y=62.7、Z=46.9)は、測定器2として市販の接触型測色器(Gretag Macbeth社i1)を用い、後述する照明光の光源として色評価用D50蛍光灯(HITACHI社 昼白色演色AAA FLR40S N-EDL/M・NU)を用い、照度520ルクスの下での試験条件にて測色されたものである。
なお、上記ステップS31及びステップS32における測色において、環境光が測定対象である白色紙及び白色パッチに照射された状態(環境光の影響が反映された状態)で行なう必要があるため、測色器2は、白色紙或いはカラーモニタ1の表示画面に接触させず、ある程度離した状態(非接触)であることがより好ましい。
図4(A)にカラーモニタ1の表示画面を測定する際の測定位置の説明図を示す。同図に示す例に拠れば、測色器2は、カラーモニタ1の表示画面と距離Lだけ離れた位置で測定している。
図4(B)に測色器2とカラーモニタ1の距離Lと、測色値(XYZ)のグラフを示す。同図に示す如く、距離Lを変化させつつ測色を行っていくと、測色値であるX値、Y値、Z値の全ての数値が下がり始める降下点が得られる。これは、測色器2がカラーモニタ1に表示された白色パッチ以外の箇所、すなわち白色パッチの外側の表示画面部分までも併せて測色してしまうことに起因する。従って、測色器2とカラーモニタ1の表示画面の距離Lは、降下点に対応する距離L′よりも近い(小さい)ことが好ましい。
なお、測色器2と白色紙との距離Lも上記と同様に測色値であるX値、Y値、Z値の全ての数値が下がり始める降下点を求め、当該降下点に対応する距離L′よりも近い(小さい)ことが好ましい。さらに、白色紙を測色する際の、白色紙と測色器2との距離Lと、カラーモニタ1に表示された白色パッチを測色する際の、カラーモニタ1の表示画面と測色器2との距離Lは、環境光の影響を等しく測定結果に反映させるため、同じであることが好ましい。従って厳密に同一距離でなくとも、白色紙の白色を測色した測色結果に反映される白色紙に照射される環境光の影響と、カラーモニタ1に表示された白色パッチを測色した測色結果に反映されるカラーモニタ1に表示された白色パッチに照射される環境光の影響が、等しい程度(等しい範囲)において上記距離Lが同一であればよく、例えば、白色紙の白色を測色するときには、当該白色紙をカラーモニタ1の表示画面上に載置させて、或いは当該表示画面に立てかけて、測色を行なえばよい。なお、この場合、カラーモニタ1の表示画面からの光が測色器2にて測色されることのないよう、カラーモニタ1には何も表示させないよう構成することが好ましい。更にまた、測色器2の測定位置は、測色器2の影が測定対象である白色紙やカラーモニタ1に表示された白色パッチに映り込まない位置であることが好ましい。
1−2.階調再現特性キャリブレーション処理
そして、図3(B)に示すフローチャートに戻ってステップS22にて行われる階調再現特性キャリブレーション処理について説明する。
制御部31は、階調再現特性調整手段として機能し、記憶部32に予め記憶されたカラーパッチデータのカラーパッチデータをカラーモニタ1に送出し、当該カラーモニタ1はコンピュータ3から受信したカラーパッチデータに基づくカラーパッチを表示し、当該カラーパッチを測色器2にて測色して階調再現特性の調整を行なう(ステップS22)。その後処理を終了する。このカラーパッチは、例えば、RGBそれぞれ同じ値を有するグレースケールを用いる。
より具体的に説明すると、記憶部32に記憶したキャリブレーションモジュールによって、制御部31は記憶部32に予め記憶されたRBG値(R、G,Bは夫々等しい)を出力し、カラーモニタ1には当該RGB値に対応したグレースケールが表示される。そして測色器2にて表示されたグレースケールを測色して、取得された測色値を測色器2から(或いはユーザが図示しない入力部を操作して得られた測色値を入力することにより)コンピュータ3内に取り込む。そしてキャリブレーションモジュールはRGBの値を種々変化させて、カラーモニタ1によるグレースケールの表示と、測色器2による測色を繰り返し行なう。なお、いくつのグレースケールの測色値を得るかは任意に定めることができ、グレースケールの数が多いほど階調再現特性を高精度に定めることができる。また、カラーパッチの他の例として、RGBのそれぞれついて複数の階調を有する単色のスケールを用いてもよい。
そして、ユーザが図示しない入力部を操作することによって入力されたRGB毎のγ値(ガンマ値)のγ特性を考慮して、カラーモニタ1に表示される輝度を入力されたγ値のγ特性と一致させるべく、制御部31の制御に基づいて外部接続部33内に備えたビデオボードにて調整を行ない、RGB毎にルックアップテーブルを作成する。
なお、カラーモニタ1の本体にモニタ表示調整機能がある場合には、ルックアップテーブルをカラーモニタ1内に保持するよう構成してもよい。この場合、まず制御部31は、外部接続部33を介して当該カラーモニタ1に入力されたγ値に基づいてRGB調整指示信号を送信し、カラーモニタ1は受信したRGB調整指示信号に基づいて調整を行なう。そして、カラーモニタ1は調整結果を制御部31に返信し、制御部31はこれに基づいてRGB毎にルックアップテーブルを作成し、当該ルックアップテーブルを外部接続部33を介してカラーモニタ1に送信し、カラーモニタ1は受信したルックアップテーブルをカラーモニタ1内に備えた図示しないメモリ等に保持する。
なお、上記ステップS22における測色は、カラーモニタ1の機器固有の表示特性を測るため、環境光を遮断した状態で測定されることが望ましい。一例として、測定対象となるカラーモニタ1の表示画面に測色器2を接触させた状態(接触)であれば、環境光を遮断しつつ、しかも安定した測定を行なうことができる。
なお、上述したステップS21及びステップS22の処理は何れの順序でおこなってもよい。すなわち、所望のγ値を用いて階調再現特性を調整した(上記ステップS22)後に、R、G、Bの値が全て255となるような白色の調整を行なう(上記ステップS21)ことも可能である。
そして、図3(A)に示すフローチャートに戻り、プロファイル作成処理を行ない(ステップS12)処理を終了する。
続いて、図3(D)に示すフローチャートを用いてステップS12にて行われるプロファイル作成処理について詳細に説明する。
2.プロファイル作成処理
ここで作成されるプロファイルは、カラーモニタ1に再現される色を、デバイスに依存しない標準色空間を介して印刷機やプリンタ等の他のデバイスによって再現される色に合わせるための色変換に用いるものである。
ところで、標準色空間としてのCIE XYZを用いた場合、カラーモニタ1に階調値R,G,Bの信号を入力し、そのときにカラーモニタ1に実際に表示される色の測色値をX,Y,Zは次の式(4)で示す行列式として表されることが知られている。
Figure 2006349835
式(4)において、X値、Y値、Z値は、ガンマ値(γ値)γにおいて、XR、YR、ZRは赤の原色(R=255、G=B=0)、XG、YG、ZGは緑の原色(R=0、G=255、B=0)、XB、YB、ZBは青の原色(R=G=0、B=255)のみが表示された場合の測色色度である。
すなわち、式(4)は、階調値がそれぞれR,G,Bの信号をカラーモニタ1に入力した場合に表示される色の測色値X、Y、Zを表示しており、これは当該カラーモニタ1についてのプロファイルのうち、カラーモニタ1に固有のRGBによる色空間の色(デバイス依存色空間)を、CIEXYZの標準色空間の色に変換するための変換式である。
そして、式(4)をR,G,Bについて解いた式が、まさにCIE XYZの標準色空間の色をカラーモニタ1に固有のRGBによる色空間の色(デバイス依存色空間)に変換するための変換式となる。従って、ステップS12にて行われるプロファイル作成処理では、先ず、プロファイル作成モジュールによって上記式(4)を特定する必要がある。
なお、本実施形態では、キャリブレーション処理の後に続けてプロファイル作成処理を行なうため、白色キャリブレーション処理及び階調再現特性キャリブレーション処理は敢えて行なう必要はなく、上記ステップS31、ステップS22の処理において使用した基準となる白色の基準測色値やγ値を、記憶部32に一時的に記憶させておき、プロファイル作成モジュールは記憶部32より取得するよう構成すればよい。もし、キャリブレーション処理を行なっていない場合や、測定条件の変動(測定器2の機種変更や、照明光の変更による環境光の影響等の変動)により、再度測定する必要がある場合には、上記キャリブレーション処理と同様の処理を行なう必要がある。
上記式(4)におけるXR、YR、ZR、XG、YG、ZG、XB、YB、ZBを求めるべく、図3(D)の処理において、先ず、制御部31は、プロファイル作成手段として機能し、カラーモニタ1に表示したRGB三原色を示す複数のカラーパッチを測色器2にてそれぞれ測色する(ステップS41)。
そして、記憶部32に一時的に記憶させた上記ステップS31、ステップS22の処理において使用した基準となる白色の基準測色値やγ値を取得し(ステップS42)、これらに基づいてカラーモニタ1のプロファイルを作成して(ステップS43)、処理を終了する。なお、測色の際には、上記ステップS22における測色と同様に、カラーモニタ1の機器固有の表示特性を測るため、環境光を遮断した状態で測定されることが望ましい。一例として、測定対象となるカラーモニタ1のカラーパッチが表示された表示画面に測色器2を接触させた状態(接触)であれば、環境光を遮断しつつ、しかも安定した測定を行なうことができる。
以上説明した本実施形態によれば、カラーモニタのカラーマネジメントの際に行なわれる各段階において、種々の測色法のうちから、各段階の目的に応じた最適な測色法を各処理段階に適した測色を1台の測色器で行なうことが可能になる。
なお、上記実施形態においては、標準色空間としてCIEXYZ空間を用いたが、これに限らず、他の色空間例えば国際照明委員会(CIE)が定めた1976CIELab空間であってもよい。
[その他の変形形態]
続いて、図3(B)ステップS21及び図3(C)のフローチャートを用いて説明した白色キャリブレーション処理にて行なわれる測色について、より好ましい測色法を説明する。
上述したように、白色キャリブレーション処理における測色では、環境光が測定対象である白色パッチに照射された状態(環境光の影響が反映された状態)で測色を行なう必要があるため、測色器2による測色位置はカラーモニタ1の表示画面に接触させず、ある程度離した位置が好ましく、また、測色器2の影が測定対象であるカラーモニタ1に表示された白色パッチに映りこまないような位置であることが好ましい。
従って、カラーモニタ1に表示された白色パッチの白色を測色器2にて測定する際における測色器2の測定位置は、カラーモニタ1に表示された白色箇所の大きさ(本実施形態によれば白色パッチの大きさ)、及びカラーモニタ1の表示画面と測色器2の角度、及びカラーモニタ1の表示画面と環境光を作り出す照明光の光源の角度、及び測色器2内における測色部と、照明光方向における測色器2の端部との長さ、に基づいて定めることが好ましい。
一例を図5及び図6を用いて説明する。図5は、白色パッチを表示させたカラーモニタ1の表示例である。図6(A)乃至(C)は、カラーモニタ1の表示画面を測定する際の測色器2の測定位置の説明図である。
図5及び図6に示す如く、カラーモニタ1に表示された白色パッチの白色を測色器2にて測定する際の、カラーモニタ1の表示画面と測色器2との距離をLとし、カラーモニタ1に表示された白色パッチの水平方向の長さをPx、垂直方向の長さをPyとし、カラーモニタ1の表示画面と測色器2の水平方向の角度をθw、垂直方向の角度をθhとし、カラーモニタ1の表示画面と環境光を作り出す照明光の光源の角度をθlとし、測色器2内における測色部と照明光の光源方向(図6(A)に示す場合においては図面上方向)における測色器2の端部との長さをMとすると、カラーモニタ1の表示画面と測色器2との距離L以下の式(1)乃至(3)を全て満たすことが望ましい。
Figure 2006349835
Figure 2006349835
Figure 2006349835
上記式(1)及び(2)は、カラーモニタ1に表示された白色パッチの大きさを考慮したものであり、式(3)は測色器2のカラーモニタ1への映りこみ防止を考慮したものである。
上述の如く、カラーモニタ1に表示された白色パッチの大きさと、測色器2のカラーモニタ1への映りこみを考慮して測色器2による測色位置を決定することによって、より正確な測色を行なうことができ、1台の測色器のみを用いて良好なカラーモニタのキャリブレーション及びこれに基づくプロファイル作成を行なうことが可能になる。
本実施形態に係るカラーマネジメントシステムSの構成の概略及び使用状態を示す説明図である。 コンピュータ3の概要構成例を示すブロック図である。 (A)カラーモニタのカラーマネジメント処理示すフローチャートである。(B)はキャリブレーション処理を示すフローチャートである。(C)は白色キャリブレーション処理を示すフローチャートである。(D)は、プロファイル作成処理を示すフローチャートである。 (A)カラーモニタ1の表示画面を測定する際の測定位置の説明図である。(B)測色器2とカラーモニタ1の距離Lと、測色値(XYZ)のグラフである。 白色パッチを表示させたカラーモニタ1の表示例である。 カラーモニタ1の表示画面を測定する際の測色器2の測定位置の説明図である。
符号の説明
S カラーマネジメントシステム
1 カラーモニタ
2 測色器
3 コンピュータ
31 制御部
32 記憶部
33 外部機器接続部
34 バス
S カラーマネジメントシステム

Claims (16)

  1. 1の測色器を用いたカラーモニタのキャリブレーション方法において、
    環境光が照射された基準となる白色を有する基準物体を、前記1の測色器にて測色して基準となる白色の測色値としての基準測色値を取得し、且つ、前記環境光が照射された前記カラーモニタに表示された白色を、前記1の測色器にて測色して前記カラーモニタに表示された白色の測色値としてのモニタ測色値を取得する測色値取得工程と、
    前記モニタ測色値が、前記基準測色値と一致するよう前記カラーモニタの色調整を行なう白色調整工程と、
    前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示したカラーパッチを前記1の測色器にて測色して階調再現特性の調整を行なう階調再現特性調整工程と、
    を有することを特徴とするカラーモニタのキャリブレーション方法。
  2. 請求項1に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、
    前記階調再現特性調整工程における前記環境光を遮断した状態とは、前記カラーモニタの表示画面に前記1の測色器を接触させた状態であることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーション方法。
  3. 請求項1又は2に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、
    前記測色値取得工程における、前記基準物体を前記1の測色器にて測色する際の、前記基準物体と前記1の測色器との距離と、前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際の、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離は、前記基準物体と前記カラーモニタに照射される前記環境光の影響が等しい範囲において同一であることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーション方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、
    前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際の前記1の測色器の測定位置は、前記カラーモニタに表示された白色箇所の大きさ、及び前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器の角度、及び前記カラーモニタの表示画面と前記環境光を作り出す照明光の光源の角度、及び前記1の測色器内における測色部と前記照明光方向における当該1の測色器の端部との長さ、に基づいて定められることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーション方法。
  5. 請求項4に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法において、
    前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際における、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離をLとし、
    前記カラーモニタに表示された白色箇所は、水平方向の長さをPxとし、垂直方向の長さをPyとした四角形の白色パッチであるとし、
    前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器の水平方向の角度をθw、垂直方向の角度をθhとし、
    前記カラーモニタの表示画面と前記環境光を作り出す照明光の光源の角度をθlとし、
    前記1の測色器内における測色部と前記照明光の光源方向における当該1の測色器の端部との長さをMとすると、
    前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離Lは、以下の式(1)乃至(3)を満たすことを特徴とするカラーモニタのキャリブレーション方法。
    Figure 2006349835
    Figure 2006349835
    Figure 2006349835
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のカラーモニタのキャリブレーション方法によるキャリブレーションを行った後に行われるカラーモニタのプロファイル作成方法において、
    前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示した複数のカラーパッチを前記1の測色器にてそれぞれ測色して当該カラーモニタのプロファイルを作成する工程を有することを特徴とするカラーモニタのプロファイル作成方法。
  7. 請求項6に記載のカラーモニタのプロファイル作成方法において、
    前記環境光を遮断した状態とは、前記カラーモニタの表示画面に前記1の測色器を接触させた状態であることを特徴とするカラーモニタのプロファイル作成方法。
  8. 1の測色器を用いたカラーモニタのキャリブレーションシステムに含まれるコンピュータを、
    環境光が照射された基準となる白色を有する基準物体を、前記1の測色器にて測色して基準となる白色の測色値としての基準測色値を取得し、且つ、前記環境光が照射された前記カラーモニタに表示された白色を、前記1の測色器にて測色して前記カラーモニタに表示された白色の測色値としてのモニタ測色値を取得する測色値取得手段、
    前記モニタ測色値が、前記基準測色値と一致するよう前記カラーモニタの色調整を行なう白色調整手段及び
    前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示したカラーパッチを前記1の測色器にて測色して階調再現特性の調整を行なう階調再現特性調整手段として機能させることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーションプログラム。
  9. 請求項8に記載のカラーモニタのキャリブレーションプログラムにおいて、
    前記階調再現特性調整手段を、前記環境光を遮断した状態を、前記カラーモニタの表示画面に前記1の測色器を接触させた状態として機能させることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーションプログラム。
  10. 請求項8又は9に記載のカラーモニタのキャリブレーションプログラムにおいて、
    前記測色値取得手段を、前記基準物体を前記1の測色器にて測色する際の、前記基準物体と前記1の測色器との距離と、前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際の、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離は、前記基準物体と前記カラーモニタに照射される前記環境光の影響が等しい範囲において同一であるよう機能させることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーションプログラム。
  11. 請求項8乃至10のいずれか一項に記載のカラーモニタのキャリブレーションプログラムにおいて、
    前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際の前記1の測色器の測定位置は、前記カラーモニタに表示された白色箇所の大きさ、及び前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器の角度、及び前記カラーモニタの表示画面と前記環境光を作り出す照明光の光源の角度、及び前記1の測色器内における測色部と前記照明光方向における当該1の測色器の端部との長さ、に基づいて定められることを特徴とするカラーモニタのキャリブレーションプログラム。
  12. 請求項11に記載のカラーモニタのキャリブレーションプログラムにおいて、
    前記カラーモニタに表示された白色を前記1の測色器にて測定する際における、前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離をLとし、
    前記カラーモニタに表示された白色箇所は、水平方向の長さをPxとし、垂直方向の長さをPyとした四角形の白色パッチであるとし、
    前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器の水平方向の角度をθw、垂直方向の角度をθhとし、
    前記カラーモニタの表示画面と前記環境光を作り出す照明光の光源の角度をθlとし、
    前記1の測色器内における測色部と前記照明光の光源方向における当該1の測色器の端部との長さをMとすると、
    前記カラーモニタの表示画面と前記1の測色器との距離Lは、以下の式(1)乃至(3)を満たすことを特徴とするカラーモニタのキャリブレーションプログラム。
    Figure 2006349835
    Figure 2006349835
    Figure 2006349835
  13. 請求項8乃至12のいずれか一項に記載のカラーモニタのキャリブレーションプログラムにより機能されるコンピュータを、
    前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示した複数のカラーパッチを前記1の測色器にてそれぞれ測色して当該カラーモニタのプロファイルを作成するプロファイル作成手段として更に機能させることを特徴とするカラーモニタのプロファイル作成プログラム。
  14. 請求項13に記載のカラーモニタのプロファイル作成プログラムにおいて、
    前記環境光を遮断した状態とは、前記カラーモニタの表示画面に前記1の測色器を接触させた状態であることを特徴とするカラーモニタのプロファイル作成プログラム。
  15. 1の測色器を用いたカラーモニタのキャリブレーションシステムであって、前記1の測色器及び前記カラーモニタと情報の授受が可能に接続されたコンピュータを含むカラーモニタのキャリブレーションシステムにおいて、
    前記コンピュータは、
    環境光が照射された基準となる白色を有する基準物体を、前記1の測色器にて測色して基準となる白色の測色値としての基準測色値を取得し、且つ、前記環境光が照射された前記カラーモニタに表示された白色を、前記1の測色器にて測色して前記カラーモニタに表示された白色の測色値としてのモニタ測色値を取得する測色値取得手段、
    前記モニタ測色値が、前記基準測色値と一致するよう前記カラーモニタの色調整を行なう白色調整手段及び
    前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示したカラーパッチを前記1の測色器にて測色して階調再現特性の調整を行なう階調再現特性調整手段、
    を有することを特徴とするカラーモニタのキャリブレーションシステム。
  16. 請求項15に記載のカラーモニタのキャリブレーションシステムを含むカラーモニタのカラーマネジメントシステムにおいて、前記コンピュータは、
    前記環境光を遮断した状態で、前記カラーモニタに表示した複数のカラーパッチを前記1の測色器にてそれぞれ測色して当該カラーモニタのプロファイルを作成するプロファイル作成手段を有することを特徴とするカラーモニタのカラーマネジメントシステム。
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