JP2006349762A - 測定顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定の際のアライメント作業を簡単に精度よく行うことができる測定顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】 被検体9を載置するXYステージ10、被検体9を観察する観察光学系を有するとともに、観察光学系を介して取得される被検体像に特定位置を指示するための指標6を重ねて観察可能とし、被検体9と指標6の相対的な回転角度を回転機構7により調節すると、このときの回転角度に応じてXYステージ10のX’Y’軸の移動方向の移動方向を回転させ、XYテーブル10の移動方向の座標系と被検体9の座標系を一致させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動ステージに載置された被検体の形状測定を行う測定顕微鏡装置に関するものである。
従来、被検体の形状測定を行うものとして、被検体をXYステージに載置し、この状態で、ステージを移動させ、被検体の稜線等を顕微鏡観察視野内の指標へ位置合わせを行い、そのときのステージ移動量から、被検体の長さ等、形状計測を行う測定顕微鏡装置が知られている。
このような測定顕微鏡装置は、被検体の形状測定を行うにあたり、被検体を所定の位置にアライメントし、被検体の座標系を、装置のXY座標系、すなわちXYステージのXY座標系に一致させる必要があり、これによりステージ移動により被検体の幅等の形状計測を精度良く行うようになっている。
この場合、被検体を所定位置にアライメントするための作業は、作業者が被検体像を顕微鏡観察しながら、XYステージを移動させて、被検体とステージのそれぞれの座標系のズレを判断し、例えばXYステージ上に更に設けられる回転ステージを角度調節することにより被検体の姿勢を回転させることで行われていた。また、一部の測定顕微鏡装置においては、測定のための演算装置を有し、まず被検体の稜線上で、いくつかの測定点をあらかじめ指示するとともに、適当に配置された被検体上にXY座標を定義し、これらXY座標を演算装置に記憶させ、その上で実際の測定対象点を指示し、これらをもって被検体の幅等を演算装置の演算により求めることも行われていた。
しかしながら、回転ステージの角度調節により被検体の座標系とXYステージの座標系を一致させる方法では、被検体の角度調整の際に、被検体が観察視野から大きく外れてしまうことがある。図13は、この状態を説明するもので、XYステージの回転中心を101、顕微鏡の観察視野を102、被検体を103とすると、一般に、観察視野102の中心とアライメント動作の中心、つまり回転ステージの回転中心101がずれていることが多いため、回転ステージの角度θだけ回転して被検体103を平行移動させようとすると、図示Aに位置していた被検体103は、図示B位置まで大きく移動し、観察視野102から大きく外れてしまう。
このため、実際のアライメント作業では、回転ステージの角度θの調整と同時に、不図示のXYステージを操作して被検体103の平行移動を行い、観察視野102内に被検体103の像を入れるようにしており、アライメント作業を完了するまで、回転ステージの角度調整とXYステージの平行移動の両方の操作を繰り返し行う必要がある。このため、被検体103の測定の準備作業であるアライメント作業に多くの時間を要してしまうという問題があった。また、回転ステージを回転させるようにしているため、例えば、被検体103が重いような場合には、回転ステージ自体の剛性も必要となり、高価な構成になってしまう。
一方、被検体の姿勢調整によるアライメントを行わず、測定のための演算装置を用いて、被検体の座標系を記憶させ、演算により測定値を得る方法では、価格的に高価な装置構成となってしまい、さらに、正確な測定結果を得るには、被検体の形状情報を取得するための測定点の指示数が増えてしまい、被検体の形状によっては、測定作業が複雑で多大な時間がかかってしまうという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、測定の際のアライメント作業を簡単に精度よく行うことができる測定顕微鏡装置を提供することを目的とする。
本発明は、被検体を載置し直交する2方向に移動可能としたステージと、前記被検体を観察する観察光学系を有するとともに、該観察光学系を介して取得される被検体像に指標を重ねて観察可能にした顕微鏡本体と、前記被検体と前記指標の相対的な回転角度を調節可能とした角度調節手段と、前記角度調節手段により調節された回転角度に応じて前記ステージの直交するそれぞれの移動方向を回転させ、前記テーブルの直交するそれぞれの移動方向の座標系を前記被検体の座標系に一致させる制御手段とを具備したことを特徴としている。
また、この発明の前記角度調節手段は、前記被検体像に重ねて観察される指標を回転させる回転機構と、前記回転機構の回転角度を検出する角度検出手段とを有することを特徴としている。
また、この発明の前記角度調節手段は、前記観察光学系の光軸周りに回転可能に設けられ、前記被検体像を回転させる像回転光学系と、前記像回転光学系の回転角度を検出する角度検出手段とを有することを特徴としている。
また、この発明の前記角度調節手段は、前記被検体像に重ねられる指標パターンを発生するパターン発生手段と、前記指標パターンの回転角度を指示する角度指示手段とを有することを特徴としている。
また、この発明の前記角度検出手段は、前記回転角度を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された回転角度を前記制御手段に入力する入力手段とを有することを特徴としている。
本発明によれば、測定の際のアライメント作業を簡単に精度よく行うことができる測定顕微鏡装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる測定顕微鏡装置の概略構成を示している。図において、1は顕微鏡本体で、この顕微鏡本体1は、観察光学系としての対物レンズ2と結像レンズ3を有している。不図示の照明光学系により照明された被検体9は、対物レンズ2及び結像レンズ3により構像される。構像された被検体9の光学像は、接眼レンズ5により観察者による目視観察が可能となっている。
接眼レンズ5には、指標6が配置されている。指標6は、被検体9の結像位置に配置され、被検体像に特定位置を指示するための、例えば十字線のパターンを表示するもので、接眼レンズ5により、被検体9の像と十字線のパターンが重ねて目視観察可能になっている。
さらに、接眼レンズ5には、回転機構7が取付けられている。回転機構7は、指標6を、光軸を中心に所定角度θだけ回転可能とするものである。回転機構7には、接眼レンズ5の反対側に角度検出手段8が取付けられ、これら回転機構7と角度検出手段8により角度調節手段を構成している。角度検出手段8は、回転機構7により設定される指標6の回転角度を検知し、この検出信号θを後述する制御部13に出力するようになっている。
一方、顕微鏡本体1の対物レンズ2下方には、被検体9が載置されるステージとしてXYステージ10が配置されている。XYステージ10は、不図示の固定部材に対し直線方向に移動可能に設けられた下ステージ10aと、この下ステージ10aに対して該下ステージ10aの移動方向と直交する方向に直線移動可能に設けられた上ステージ10bを有するもので、これら下ステージ10aと上ステージ10bの移動により被検体9を2次元方向に可動可能にしている。これら下ステージ10aと上ステージ10bには、それぞれモータ11a、11bが接続され、これらモータ11a、11bには、Xモータドライバ12a、Yモータドライバ12bを各別に介して制御手段としての制御部13が接続されている。つまり、XYステージ10は、制御部13の指示に基づいて、Xモータドライバ12a、Yモータドライバ12bによりモータ11a、11bが駆動されると、下ステージ10aと上ステージ10bがそれぞれ直交する2方向に移動され、2次元(X,Y)の動きが得られるようになっている。
制御部13には、上述した角度検出手段8とともに、移動指示手段14a、14bが接続されている。移動指示手段14a、14bは、XYステージ10の移動量を指示するもので、例えば操作ハンドルとロータリーエンコーダを有し、操作ハンドルの操作量に応じたロータリーエンコーダの出力を移動指示信号(X、Y)として制御部13に出力するようになっている。
制御部13は、移動指示手段14a、14bの移動指示信号(X、Y)と角度検出手段8の検出信号θから、XYステージ10のXY移動方向を角度θ回転させた出力X’、Y’を以下の式に基づいて算出するようになっている。
X’=X・cosθ−Y・sinθ (1)
Y’=X・sinθ+Y・cosθ (2)
そして、これら算出された出力X’,Y’は、制御部13よりXモータドライバ12a、Yモータドライバ12bに送られ、モータ11a、11bを駆動し、XYステージ10を2次元(X’,Y’)方向に移動させるようになっている。
移動指示手段14a、14bには、カウンタ15が接続されている。このカウンタ15は、移動指示手段14a、14bによる移動指示信号(X、Y)に応じた値をカウントし、その積算量を表示するようになっている。
次に、このように構成した実施の形態の作用を説明する。
この場合、接眼レンズ5で目視可能な指標6は、十字線パターンの横線6aと縦線6bの方向がXYステージ10のXY方向に一致した状態を初期状態とし、このとき角度検出手段8からの検出信号θがゼロとなるように調整されている。
また、図2(a)(b)、図3(a)(b)は、接眼レンズ5を通して観察される観察視野16内の被検体像9aと指標6の十字線パターンの横線6a及び縦線6b、さらにXYステージの移動方向、それぞれの座標系の関係を説明するもので、このうちの図2(a)、図3(a)は、回転機構7により指標6を回転させたときの観察視野16内での指標6の動きの変化を示し、図2(b)、図3(b)は、移動指示手段14a、14bの移動指示信号(X、Y)に基づくXYステージ10のX’,Y’の移動方向が示してある。
まず、特別な配慮なくXYステージ10上に被検体9を載置した場合、上述した初期状態、すなわちθ=0の状態では、観察視野16内の指標6と被検体像9aは図2(a)に示すように観察される。この場合、X移動指示手段14aからの移動指示信号Xは、(1)式からX’=Xとなるので、XYステージ10は、同図(b)に示すX’軸方向に移動することになり、このときの移動指示信号Xに基づいて被検体像9aは十字線パターンの横線6aに沿って移動する。同様に、Y移動指示手段14bからの移動指示信号Yは、(2)式からY’=Yとなるので、XYステージ10は、同図(b)に示すY’軸方向に移動することになり、このときの移動指示信号Yに基づいて被検体像9aは十字線パターンの縦線6bに沿って移動する。
この状態から、接眼レンズ5の取付けられた回転機構7を操作し、指標6を角度θだけ回転させると、観察視野16内では、図3(a)に示すように被検体像9aに対し指標6が角度θだけ回転した状態で観察される。
この場合、回転機構7による指標6の回転角度θは、角度検出手段8により検出され、制御部13に送られる。制御部13では、角度検出手段8より与えられた検出角度θに基づいて、X移動指示手段14aの移動指示信号Xにより(1)式からX’軸方向の移動量を求め、又、Y移動指示手段14bの移動指示信号Yにより(2)式からY’軸方向の移動量を求める。これにより、XYステージ10は、図3(b)に示すようにX’軸及びY’軸方向に移動可能となって、観察視野16内での被検体像9aの移動方向は、指標6の十字線パターンの横線6a及び縦線6bに沿ったものとなる。
これにより、指標6の十字線パターンの横線6a又は縦線6bを被検体像9aの稜線に一致させるようにすれば、X移動指示手段14a又はY移動指示手段14bにより移動されるXYステージ10の移動方向の座標系を被検体9の座標系と一致させことができ、すなわちアライメントを行なうことができる。このことから、例えば、図4(a)に示すように被検体像9aの稜線9bを指標6の十字線パターンの縦線6bに合わせ、この状態からX移動指示手段14aの移動指示信号XによりXYステージ10をX’軸方向に移動させ、同図(b)に示すように被検体像9aの他の稜線9cを指標6の十字線パターンの縦線6bに一致させことにより、この時のX移動指示手段14aの移動指示信号Xによるステージ10の移動量から被検体9のX’軸方向の形状情報を容易に且つ精度よく取得することができる。この場合、回転機構7により指標6の十字線パターンが回転されているが、被検体像9aの観察視野16内位置に変化はなく、従来の装置のように、アライメント作業によって被検体像が観察視野から外れてしまうようなことがない。
したがって、このようにすれば、観察視野16内の十字線パターンを有する指標6と被検体像9aを顕微鏡観察しながら、回転機構7により指標6を回転させることで、この回転角度に応じてX移動指示手段14aの移動指示信号X及びY移動指示手段14bの移動指示信号Yに対するXYステージ10のX’Y’軸の移動方向を設定することができるので、指標6の十字線パターンの横線6a又は縦線6bを被検体像9aの稜線に合わせるだけで、X移動指示手段14a又はY移動指示手段14bによりXYステージ10の移動方向の座標系と被検体9の座標系に一致させる、すなわちアライメント作業を完了することができる。これにより、測定の際のアライメント作業を極めて簡単に行なうことができるとともに、少ない側定点指示により被検体9に対する精度の高い形状測定を行なうことができる。また、このようなアライメント作業は、観察視野16内において指標6を被検体像9aに対し回転させる回転機構7を設けるのみで実現しており、構成付加の規模も最小限にでき、経済的にも有利にできる。
つまり、第1の実施の形態によれば、高価な構成を伴うことがなく、非常に簡単にアライメント作業を行うことが可能となり、この簡単なアライメント作業のもとで、高い精度で被検体の測定を行うことができる。
(第1の実施の形態の変形例)
次に、第1の実施の形態の変形例を説明する。
図5(a)(b)は、第1の実施の形態の変形例の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
この場合、指標6を回転させる回転機構7には、測定手段としてのマイクロメータ21が設けらている。このマイクロメータ21は、図5(b)に示すように回転機構7による指標6の回転角度θを計測可能としたもので、このときの目盛表示から、指標6の回転角度θを読み取るようにしている。また、制御部13には、さらに入力手段として数値入力部22が接続され、この数値入力部22よりマイクロメータ21により読み取られた回転角度θの情報を制御部13に入力するようにしている。
このような構成において、回転機構7により指標6を回転すると、マイクロメータ21の目盛表示から指標6の回転角度θを読み取ることができる。そして、マイクロメータ21で読み取った回転角度θの情報を数値入力部22より制御部13に入力すれば、上述した第1の実施の形態と同様な動作を得ることができる。
したがって、このようにすれば、指標6の回転角度θの読み取り、制御部13への回転角度θの情報の伝送手段を簡素化することができ、より安価な構成で、アライメントを容易に実現することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる測定顕微鏡装置の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
この場合、接眼レンズ5に設けられた指標6は、固定されている。また、顕微鏡本体1は、対物レンズ2と結像レンズ3を有する観察光学系の光路に、イメージローテータプリズムからなる像回転光学系31が配置されている。この像回転光学系31は、回転機構32上に設置されている。回転機構32は、回転中心に観察光学系の光軸が通る位置に配置され、像回転光学系31を光軸周りに回転可能としている。回転機構32の下面には、像回転光学系31の回転角度φを検出する角度検出手段33が配置されており、その回転角度φを制御部13に出力するようになっている。角度検出手段33は、像回転光学系31とともに角度調節手段を構成している。
このような構成において、まず、角度検出手段33の検出信号φが0の初期状態では、観察視野16内の指標6と被検体像9aは、図7(a)に示すように観察される。また、像回転光学系31により、同図(b)に示すようにXYステージ10の座標系、つまりX’軸及びY’軸が指標6の十字線パターンの横線6a及び縦線6bに一致するように調整されている。
この状態から、回転機構32により像回転光学系31を角度φだけ回転させると、図8(a)に示すように、観察視野16内では、指標6の十字線パターンの横線6a及び縦線6bの方向はそのままで、被検体像9aのみが回転した状態で観察される。このときの像回転光学系31の回転角φは角度検出手段33により検出され、この回転角度φが制御部13に送られる。制御部13では、像回転光学系31の回転角度φに基づいて、XYステージ10のX’軸及びY’軸の移動量を求める。この場合、イメージローテータプリズムを用いた像回転光学系31の回転角φは、被検体像9aの回転角θ=2・φであり、この回転角θに基づいて、X移動指示手段14aの移動指示信号Xにより(1)式からX’軸の移動量を求め、又、Y移動指示手段14bの移動指示信号Yにより(2)式からY’軸の移動量Y’を求める。これにより、XYステージ10は、図8(b)に示すようにX’軸及びY’軸方向に移動可能となって、像回転光学系31を介して観察される観察視野16内での被検体像9aの移動方向は、固定された指標6の十字線パターンの横線6a及び縦線6bに沿ったものとなる。
したがって、イメージローテータプリズムからなる像回転光学系31により観察視野16内の被検体像9aに回転が与えられた場合でも、観察視野16内での被検体像9aの移動方向を指標6の十字線パターンの横線6a及び縦線6b沿ったものにできるので、被検体像9aの稜線を指標6の十字線パターンの横線6a又は縦線6bに合わせることで、X移動指示手段14a又はY移動指示手段14bによりXYステージ10の移動方向の座標系を被検体9の座標系に一致させること、すなわちアライメント作業を簡単に完了することができる。
例えば、図8(a)に示す被検体像9aの稜線9dを指標6の十字線パターンの横線6aに合わせ、この状態からY移動指示手段14bの移動指示信号YによりXYステージ10をY’軸方向に移動させ、被検体像9aの他の稜線9eを指標6の十字線パターンの横線6aに一致させるることで、この時のY移動指示手段14bの移動指示信号Yによるステージの移動量から被検体9のY’軸方向の形状情報を容易に且つ精度よく取得することができる。この場合も、被検体像9aの動きは観察視野16中心に行われるので、従来の装置のように、アライメント作業によって被検体像が観察視野から外れてしまうようなことがない。また、この実施の形態では、指標6が動かず、被検体像9aのみが回転するので、指標6の十字線パターンと被検体像9aの稜線を注視している作業者にとって、より自然な観察状態を保つことができ、作業者にとってアライメント作業の負担が軽減され、作業を容易なものとすることができる。
このようにしても、第1の実施の形態で述べたのと同様に、高価な構成を伴うこともなく、非常に簡単にアライメント作業を行うことが可能となり、この簡単なアライメント作業のもとで、高い精度で被検体の測定を行うことができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる測定顕微鏡装置の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
この場合、顕微鏡本体1は、接眼レンズ5に代えて、対物レンズ2を介して結像レンズ3により結像される被検体9の光学像を撮像するCCDカメラなどの撮像手段41が設けられている。この撮像手段41には、パターン発生手段としてのパターン発生器42が接続され、さらにパターン発生器42には、表示手段として撮像手段41で撮像された画像データを表示するTVモニタ43が接続されている。また、パターン発生器42には、角度指示手段としての角度指示器44が接続されている。パターン発生器42は、例えば十字線のパターンを有する指標45を発生するもので、この指標45を角度指示器44のボリューム操作に応じた回転角度θをもって、撮像手段41により撮像された画像データ上に重ねて出力するようになっている。また、角度指示器44より出力される回転角度θの情報は、制御部13に入力するようにしている。
このような構成において、被検体9の光学像は、撮像手段41により撮像されTVモニタ43に表示される。この状態で、パターン発生器42より十字線のパターンを有する指標45を発生すると、この指標45は、画像データ上に重ねられTVモニタ43に表示される。
まず、角度指示器44の回転角度θが0の初期状態では、TVモニタ43に表示される観察視野内の指標45と被検体像9aは、図10(a)に示すように観察される。また、同図(b)に示すようにXYステージ10の座標系、つまりX’軸及びY’軸が指標45の十字線パターンの横線45a及び縦線45bに一致するように調整されている。
この状態から、角度指示器44を操作し、指標45を角度θだけ回転させると、TVモニタ43には、図11(a)に示すように被検体像9aに対し指標45が角度θだけ回転した状態で表示される。
この場合、指標45の回転角度θは、制御部13に送られる。制御部13では、この回転角度θに基づいて、X移動指示手段14aの移動指示信号Xにより(1)式からX’軸方向の移動量を求め、又、Y移動指示手段14bの移動指示信号Yにより(2)式からY’軸方向の移動量を求める。これにより、XYステージ10は、同図(b)に示すX’軸及びY’軸方向に移動可能となって、TVモニタ43での被検体像9aの移動方向は、指標45の十字線パターンの横線45a及び縦線45bに沿ったものとなる。
したがって、このようにしても、TVモニタ43に映された被検体像9aと重ねて表示される指標45の像を見ながら、第1の実施の形態と同様にアライメントを行うことができる。この場合も、角度指示器44のボリュームを回して指標45の十字線パターンの横線45a及び縦線45bを被検体像9aの稜線に一致させことで、アライメント作業を簡単に完了することができる。また、この実施の形態では、第1の実施の形態と同様の簡単なアライメント作業を顕微鏡への少ない構成付加で実現することができ、また、パターン発生器42により電気的に十字線のパターンの指標45を発生させていることから、被検体9の形状に合わせて簡単に指標45のパターン形状を変更することもできる。
したがって、このようにしても、第1の実施の形態で述べたのと同様に、高価な構成を伴うこともなく、非常に簡単にアライメント作業を行うことが可能となり、この簡単なアライメント作業のもとで、高い精度で被検体の測定を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述した実施の形態では、アライメント調整を、指標6又は被検体像9aの回転角の調整により行なうようにしたが、移動指示手段14a、14bの操作により、XYステージ10とともに被検体像9aを動かしながら行うことも可能である。図12(a)(b)は、移動指示手段14aからX方向に距離dの移動指示を与えた場合の様子を示すものである。ここでの指標6は、観察視野16の中心で、好ましくは回転機構7の回転中心と一致する点状のパターンからなっている。この場合、図12(a)のアライメントがされていない状態では、X方向の移動dによって被検体像9aの稜線9fは、指標6から離れるように移動する。この状態から被検体像9aを観察しながら回転機構7を回転させて、XYステージ10のX軸の移動方向を被検体像9aの移動方向に一致させる。これにより、図12(b)に示すように点状の指標6を被検体像9aの稜線9fに一致させれば、その後の被検体像9aのX方向の距離dの移動に対し、指標6が被検体像9aの稜線9fに沿って移動するようになりアライメント作業が完了する。このようにすれば、指標6のパターンは、十字線である必要はなく点状のものでよいので、初期状態での指標6の回転方向調整が必要なくなるなど、より安価な構成で、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態では、カウンタ15は、移動指示手段14a、14bの移動指示信号(X、Y)に応じた値をカウント表示するようにしているが、XYステージ10に取付けられたリニアスケールなどから直接ステージのX’、Y’軸方向の移動量を入力してカウントするようにしてもよく、さらに回転角θをカウンタ15が受け取り(1)(2)式に基づいてX’、Y’軸の座標系の値を表示するようにしてもよい。第1の実施の形態の変形例は、第2及び第3の実施の形態にも適用することができる。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる測定顕微鏡装置の概略構成を示す図。 第1の実施の形態の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 第1の実施の形態の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 第1の実施の形態の被検体の形状情報の取得方法を説明する図。 本発明の第1の実施の形態の変形例の概略構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態にかかる測定顕微鏡装置の概略構成を示す図。 第2の実施の形態の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 第2の実施の形態の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 本発明の第3の実施の形態にかかる測定顕微鏡装置の概略構成を示す図。 第3の実施の形態の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 第3の実施の形態の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 本発明の変形例の観察視野内の被検体像と指標の関係を説明する図。 従来の測定顕微鏡装置の被検体の角度調整により被検体が観察視野から外れる状態を説明する図。
符号の説明
1…顕微鏡本体、2…対物レンズ
3…結像レンズ、3a…指標
4…観察鏡筒、5…接眼レンズ
6…指標、6a…横線、6b…縦線
7…回転機構、8…角度検出手段
9…被検体、9a…被検体像
9b〜9e…稜線、10…XYステージ
10a…観察視野16、10b…上ステージ
11a.11b…モータ、12a…Xモータドライバ
12b…Yモータドライバ、13…制御部
14a.14b…移動指示手段、15…カウンタ
16…観察視野、21…マイクロメータ、22…数値入力部
31…像回転光学系、32…回転機構
33…角度検出手段、41…撮像手段
42…パターン発生器、43…TVモニタ
44…角度指示器、45…指標、45a…横線
45b…縦線

Claims (5)

  1. 被検体を載置し直交する2方向に移動可能としたステージと、
    前記被検体を観察する観察光学系を有するとともに、該観察光学系を介して取得される被検体像に指標を重ねて観察可能にした顕微鏡本体と、
    前記被検体と前記指標の相対的な回転角度を調節可能とした角度調節手段と、
    前記角度調節手段により調節された回転角度に応じて前記ステージの直交するそれぞれの移動方向を回転させ、前記テーブルの直交するそれぞれの移動方向の座標系を前記被検体の座標系に一致させる制御手段と
    を具備したことを特徴とする測定顕微鏡装置。
  2. 前記角度調節手段は、前記被検体像に重ねて観察される指標を回転させる回転機構と、前記回転機構の回転角度を検出する角度検出手段とを有することを特徴とする請求項1記載の測定顕微鏡装置。
  3. 前記角度調節手段は、前記観察光学系の光軸周りに回転可能に設けられ、前記被検体像を回転させる像回転光学系と、前記像回転光学系の回転角度を検出する角度検出手段とを有することを特徴とする請求項1記載の測定顕微鏡装置。
  4. 前記角度調節手段は、前記被検体像に重ねられる指標パターンを発生するパターン発生手段と、前記指標パターンの回転角度を指示する角度指示手段とを有することを特徴とする請求項1記載の測定顕微鏡装置。
  5. 前記角度検出手段は、前記回転角度を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された回転角度を前記制御手段に入力する入力手段とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の測定顕微鏡装置。
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