JP2006349734A - 電気泳動表示媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気泳動表示媒体では、電界を消失させた後であっても荷電粒子自身の持つ荷電特性により電極に付着した状態が維持される。このいわゆるメモリ効果により表示した画像が維持される。しかしながら、荷電粒子の比重と分散媒の比重とは大きく異なるために、荷電粒子の沈降がまったく起こらないわけではない。この荷電粒子の沈降を防止することを目的とする。
【解決手段】隔壁に刺激応答性高分子ゲル223を設け、画像の切り替え時は刺激応答性高分子ゲル223を収縮させた状態で荷電粒子を移動させ、画像表示時には隔壁刺激応答性高分子ゲル223を膨潤させた状態にして荷電粒子の沈降を防止する。
【選択図】 図7
【解決手段】隔壁に刺激応答性高分子ゲル223を設け、画像の切り替え時は刺激応答性高分子ゲル223を収縮させた状態で荷電粒子を移動させ、画像表示時には隔壁刺激応答性高分子ゲル223を膨潤させた状態にして荷電粒子の沈降を防止する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、表示面を構成する透明な第一基板と、第一基板に対向する第二基板と、第一基板と第二基板との間に設けられた隔壁とを備え、第一基板及び第二基板及び隔壁によって形成された荷電粒子封入室に荷電粒子が封入されており、電界に応じて荷電粒子が移動することにより前記表示面に画像が表示される電気泳動表示媒体に関する。
従来から、繰り返し書換え可能なシート状の表示媒体として、所定の色に着色された荷電粒子を電界によって移動させ表示面に画像を表示させる電気泳動表示媒体が存在する。
例えば、図14はこのような画像表示媒体の一例を示した図である。電気泳動表示媒体100は、表示面を構成する透明な第一基板101と、それに対向するように設けられた第二基板102と、その間に所定間隔隔てて複数設けられた隔壁105とを有する。また、第一基板101は透明電極103が形成されており、第二基板102には電極104が形成されている。尚、第一基板101と第二基板102と隔壁105によって形成される荷電粒子封入室108内には、黒色に着色され正の電荷を持つ黒色荷電粒子106及び白色に着色され負の電荷を持つ白色荷電粒子107が封入されている。尚、セル108には黒色荷電粒子106及び白色荷電粒子107のみが封入されているものもあれば、黒色荷電粒子106及び白色荷電粒子107と共に図示しない分散媒が封入されているものもある。
このような電気泳動表示媒体100において、透明電極103及び電極104にそれぞれ電圧が印加され、透明電極103と電極104との間に電界が与えられると、荷電粒子封入室108内の黒色荷電粒子106及び白色荷電粒子107が移動する。即ち、透明電極103側から電極104側への向きの電界が与えられると、正の電荷を持つ黒色荷電粒子106が電極104側へ移動し、負の電荷を持つ白色荷電粒子107が透明電極103側へ移動する。このため表示面には白色が表示される。また逆に、電極104側から透明電極103側への向きの電界が与えられると、正の電荷を持つ黒色荷電粒子106が透明電極103側へ移動し、負の電荷を持つ白色荷電粒子107が電極104側へ移動する。このため表示面には黒色が表示される。
このような電気泳動表示媒体100では、電界を消失させた後であっても、黒色荷電粒子106及び白色荷電粒子107自身の持つ荷電特性により電極に付着した状態が維持される、いわゆるメモリ効果により表示した画像が維持される。しかしながら、黒色荷電粒子106及び白色荷電粒子107の比重と、荷電粒子封入室108内に封入された気体若しくは分散媒の比重とは大きく異なるために、荷電粒子の沈降がまったく起こらないわけではない。
特許文献1には、荷電粒子封入室108に荷電粒子のみが封入されていて、分散媒が封入されていないタイプの電気泳動表示媒体において、隔壁105に刺激応答性高分子ゲルを使用する技術が開示されている。刺激応答性高分子ゲルは刺激(例えば、電界の変化、磁界の変化、温度変化、PH変化、化学反応等)が与えられることにより伸縮する性質を有する。特許文献1の技術によれば、この刺激応答性高分子ゲルの性質を利用して、画像書き込みのために基板間に電界が発生されたときに荷電粒子の移動を妨げないために基板間の間隔を広げるようにし、画像形成した後の画像表示時には、荷電粒子の沈降を防止するために基板間の間隔を狭めるようにしている。
しかしながら、荷電粒子封入室108の内部の空間は密閉されているため、刺激応答性高分子ゲルに刺激を付与することで、荷電粒子封入室108内の体積変化を十分行うことは実際には困難である。また、体積変化に伴う封入室内部の内圧の変化によって、表示装置を破損しやすい。従って、基板間の間隔を広げたり狭めたりすることは難しい。
そこで本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、電気泳動表示媒体において、画像形成した後の画像表示時に、荷電粒子の沈降を防止し、安定した表示を行うこと目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の電気泳動表示媒体は、表示面を構成する透明な第一基板と、前記第一基板に対向する第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との間に設けられた隔壁とを備え、前記第一基板と前記第二基板と前記隔壁によって形成された荷電粒子封入室に荷電粒子が封入されており、電界に応じて前記荷電粒子が移動することにより前記表示面に画像が表示される電気泳動表示媒体であって、
前記隔壁の所定の部分に、外部からの所定の刺激に応答して、前記荷電粒子封入室側に膨潤若しくは該隔壁側に収縮する刺激応答性高分子ゲルと、前記刺激応答性高分子ゲルの一部を固定するためのゲル固定手段とを有することを特徴とする。画像書き込みのため前記荷電粒子が移動されるときには前記刺激応答性高分子ゲルが前記隔壁側に収縮され、画像表示時には前記刺激応答性高分子ゲルが前記荷電粒子封入室側に膨潤される。
前記隔壁の所定の部分に、外部からの所定の刺激に応答して、前記荷電粒子封入室側に膨潤若しくは該隔壁側に収縮する刺激応答性高分子ゲルと、前記刺激応答性高分子ゲルの一部を固定するためのゲル固定手段とを有することを特徴とする。画像書き込みのため前記荷電粒子が移動されるときには前記刺激応答性高分子ゲルが前記隔壁側に収縮され、画像表示時には前記刺激応答性高分子ゲルが前記荷電粒子封入室側に膨潤される。
また、請求項2記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルに所定の刺激を付与する刺激付与手段と、前記第一基板側に設けられた透明な第一電極と、前記第二基板側に前記第一電極に対向して設けられた第二電極とを有することを特徴とする。前記第一電極と前記第二電極に電圧が印加されることにより、前記荷電粒子封入室内に電界が発生し、荷電粒子が移動される。また、前記刺激付与手段が前記刺激応答性高分子ゲルを収縮若しくは膨潤させる。
また、請求項3記載の電気泳動表示媒体は、前記所定の隔壁は、前記刺激応答性高分子ゲルを第一基板側から支持する第一支持部と、前記刺激応答性高分子ゲルを第二基板側から支持する第二支持部とを備え、前記第一支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面から前記第一基板までの長さ、及び、前記第二支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面から前記第二基板までの長さが、少なくとも前記荷電粒子の直径よりも長いことを特徴とする。
また、請求項4記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激付与手段は、前記第一支持部の先端と前記第二支持部の先端との少なくともいずれか一方に設けられ、前記刺激付与手段と前記刺激応答性高分子ゲルとが当接していることを特徴とする。
また、請求項5記載の電気泳動表示媒体は、前記ゲル固定手段は、前記刺激応答性高分子ゲルと前記第一支持部との当接面及び前記刺激応答性高分子ゲルと前記第二支持部との当接面に塗布された接着剤であることを特徴とする。
また、請求項6記載の電気泳動表示媒体は、前記ゲル固定手段は、前記第一支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面及び前記第二支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面に塗布された接着剤と、前記第一前記刺激応答性高分子ゲルを貫通するようにして前記第一支持部と前記第二支持部との間に設けられた支柱とを有することを特徴とする。前記支柱により、前記第一基板と前記第二基板との間隔が常に一定に保たれる。
また、請求項7記載の電気泳動表示媒体は、前記荷電粒子は前記荷電粒子を分散させるための分散媒と共に荷電粒子封入室に封入されており、前記刺激応答性高分子ゲルが、前記分散媒と同じ色であることを特徴とする。
また、請求項8記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルを有する隔壁が表示面の左右方向に延設され、且つ、表示面の上下方向に所定の間隔を隔てて設けられていることを特徴とする。
また、請求項9記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルは表示面の上方向にも下方向にも膨潤し、前記刺激応答性高分子ゲルが表示面の上下方向に膨潤した場合、隣り合う前記刺激応答性高分子ゲル同士が当接することを特徴とする。
また、請求項10記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルが、電界を加えられると収縮する性質を持ち、前記刺激付与手段が前記第一基板側に設けられた第三電極及び前記第二基板側に設けられた第四電極であることを特徴とする。前記第三電極及び前記第四電極に電圧が印加されることにより、前記刺激応答性高分子ゲルに電界が加えられ、前記刺激応答性高分子ゲルが収縮する。
また、請求項11記載の電気泳動表示媒体は、前記第一電極と前記第二電極と前記刺激付与手段とに電圧を印加するための電圧印加制御手段を有し、前記電圧印加制御手段が前記刺激付与手段に電圧を印加して前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させた後、前記第一電極及び前記第二電極に電圧を印加することを特徴とする。
また、請求項12記載の電気泳動表示媒体は、前記荷電粒子を移動させる場合に、前記電圧印加制御手段は、所定電圧を前記第一電極若しくは前記第二電極のいずれか一方に加え、前記所定電圧と同じ極性で且つ前記所定電圧よりも高い電圧若しくは前記所定電圧よりも低い電圧を前記第一電極若しくは前記第二電極の他方に加えることを特徴とする。
また、請求項13記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記電圧印加制御手段は、前記荷電粒子を移動させるための電位差よりも低い電位差を、前記第三電極と前記第四電極とに与えることを特徴とする。
また、請求項14記載の電気泳動表示媒体は、前記第一電極と前記第三電極を共通、若しくは、前記第二電極と前記第四電極を共通にした共通電極を有し、前記電圧印加制御手段は、前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記所定電圧より低い電圧を前記共通電極に加え、前記荷電粒子を移動させる場合に前記所定電圧を前記共通電極に加えることを特徴とする。
また、請求項15記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記電圧印加制御手段は、前記共通電極に加える電圧と同じ電圧を前記第一電極若しくは前記第二電極のうち共通電極としていない電極に加えることを特徴とする。即ち、前記第一電極と前記第三電極が前記共通電極である場合は、前記共通電極に加える電圧と同じ電圧を前記第二電極に加え、前記第二電極と前記第四電極が前記共通電極である場合は、前記共通電極に加える電圧と同じ電圧を前記第一電極に加える。
また、請求項16記載の電気泳動表示媒体は、前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記電圧印加制御手段は、前記第一電極若しくは前記第二電極のうち共通電極としていない電極に電圧を加えないことを特徴とする。即ち、前記第一電極と前記第三電極が前記共通電極である場合は前記第二電極に加えず、前記第二電極と前記第四電極が前記共通電極である場合は前記第一電極に電圧を加えない。
請求項1記載の電気泳動表示媒体によれば、画像表示時に前記刺激応答性高分子ゲルが前記荷電粒子封入室側に膨潤されるので、表示面側に付着した荷電粒子が剥がれ落ちたとしても膨潤した刺激応答性高分子ゲルに受け止められるため、荷電粒子の沈降を防止し、安定した表示を行うことができる。
また、請求項2記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項1記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、荷電粒子を移動させるための電極が設けられた電気泳動表示媒体において、前記刺激付与手段が前記刺激応答性高分子ゲルに刺激を付与することにより、前記刺激応答性高分子ゲルを伸縮させることができる。このため、画像表示時に前記刺激応答性高分子ゲルが前記荷電粒子封入室側に膨潤されるので、荷電粒子の表示面からの沈降を防止し、安定した表示を行うことができる。
また、請求項3記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項1または請求項2記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記第一支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面から前記第一基板までの長さ、及び、前記第二支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面から前記第二基板までの長さが、少なくとも前記荷電粒子の直径よりも長いので、前記刺激応答性高分子ゲルが膨潤した場合に、前記第一電極側に付着した荷電粒子若しくは前記第二電極側に付着した荷電粒子に、前記刺激応答性高分子ゲルが接しない。よって前記刺激応答性高分子ゲルによって付着した前記荷電粒子を移動させることなく良好な表示を行うことができる。
また、請求項4記載の電気泳動表示媒体によれば、前記刺激付与手段が前記刺激応答性高分子ゲルと当接しているので、前記刺激付与手段が前記刺激応答性高分子ゲルに直接刺激を付与することが出来る。
また、請求項5記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記刺激応答性高分子ゲルが前記第一支持部及び前記第二支持部に接着剤により固定されているため、前記刺激応答性高分子ゲルが前記隔壁側に確実に収縮される。
また、請求項6記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項5記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記支柱により前記刺激応答性高分子ゲルがより確実に固定され、前記支柱により前記第一基板と前記第二基板との間隔が常に一定に保たれるため、前記刺激応答性高分子ゲルがより確実に膨潤、収縮される。
また、請求項7記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記荷電粒子は前記荷電粒子を分散させるための分散媒と共に荷電粒子封入室に封入されており、前記刺激応答性高分子ゲルが、前記分散媒と同じ色であるので、コントラストを損なうことなく、前記刺激応答性高分子ゲルを設けていない場合と同様に画像を表示することができる。
また、請求項8記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項1から請求項7のいずれかに記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記刺激応答性高分子ゲルを有する隔壁が、長手方向を表示面の左右方向にして設けられ、且つ、表示面の上下方向に所定の間隔を隔てて設けられているので、電気泳動表示媒体を立て掛けて使用した場合に荷電粒子の沈降をより防止することができる。
また、請求項9記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項8記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記刺激応答性高分子ゲルが膨潤した場合に、隣り合う前記刺激応答性高分子ゲル同士の間に隙間が発生しないので、前記荷電粒子の沈降を確実に防止することが出来る。
また、請求項10記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項2から請求項9のいずれかに記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記第三電極及び前記第四電極に印加する電圧を制御することにより、前記刺激応答性高分子ゲルの伸縮を制御することができる。
また、請求項11記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項10記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記電圧印加制御手段が、前記刺激付与手段に電圧を印加して前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させた後、前記第一電極と前記第二電極とに電圧を印加するため、前記荷電粒子を移動させる際に、前記荷電粒子の移動が前記刺激応答性高分子ゲルに妨げられることがない。
また、請求項12記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項11記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、同じ極性の電源を利用して前記第一電極と前記第二電極に電圧を印加することで、前記荷電粒子を移動させることができる。
また、請求項13記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項12記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記所定電圧よりも低い電圧を印加して前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させるので、消費電力を抑えることができる。
また、請求項14記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項12記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記第一電極と前記第三電極、若しくは前記第二電極と前記第四電極が共通の共通電極であるので、部品点数を減らすことができる。
また、請求項15記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項14記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、前記刺激応答性高分子ゲルが収縮している最中に、前記荷電粒子が前記刺激応答性高分子ゲルとぶつかって、前記荷電粒子が凝集することを防止できる。
また、請求項16記載の電気泳動表示媒体によれば、請求項14記載の電気泳動表示媒体の奏する効果に加え、消費電力を減らすことができる。これは、前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させるために共通電極に電圧を印加することによって前記荷電粒子封入室に発生する電界は、荷電粒子を移動させるための電界よりも小さいので、前記荷電粒子が前記刺激応答性高分子ゲルとぶつかることは稀であるためである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第一の実施例である電気泳動表示媒体200を表示面側から見た概略図である。
図2(a)及び図3にこの電気泳動表示媒体200の一部(図1の点線で示した部分)を拡大した図を示す。図2(a)は電界が加えられると収縮する性質を有する刺激応答性高分子ゲル223が、電界が加えられずに膨潤した状態を示し、図3は電界を加えられて刺激応答性高分子ゲル223が収縮した状態を示す。刺激応答性高分子ゲル223として、本実施例では、アクリル酸−アクリルアミド共重合体を用いる。その他、公知のアクリル化合物やジビニルベンゼン、N,N−メチレンビスアクリルアミドなどの架橋性モノマーをグラフト重合したポリエーテル、ポリビニルアルコール、セルロース、デンプン、ポリアクリル酸系の材料であってもよい。
図2(a)及び図3に示したように、刺激応答性高分子ゲル223を有する複数の隔壁220が、長手方向を表示面の左右方向LRにして設けられ、且つ、表示面の上下方向UDに所定の間隔を隔てて設けられている。隔壁220には複数の刺激応答性高分子ゲル223が配置されており、刺激応答性高分子ゲル223は図2(b)に示すように、刺激応答性高分子ゲル223を貫通するように配置された支柱224によって固定されている。
また、隣り合う隔壁220の間には複数の透明な第一電極が表示面の左右方向LRに複数配置されている。この電気泳動表示媒体200は、第一電極の大きさが一つの画素の大きさとなる。
また、表示面の左右の両端には電気泳動表示媒体200の内部の液体が外部に漏れ出すのを防止するため、封止壁280が配置されている。
この電気泳動表示媒体200のより具体的な構成を、図4及び図5を用いて説明する。図4及び図5は、表示面の上下方向UD(図2(a)及び図3のA−A´に示した箇所)の断面図を示す。図4は刺激応答性高分子ゲル223が膨潤した状態の図であり、図5は刺激応答性高分子ゲル223が収縮した状態の図である。
図4及び図5に示すように電気泳動表示媒体200は、表示面を構成する透明な第一基板211と、それに対向する位置に設けられた第二基板212と、第一基板211と第二基板212との間に設けられた隔壁220とを有する。
そして、第一基板211と第二基板212と隔壁220で形成された荷電粒子封入室230には、正の電荷を持つ黒色荷電粒子241と負の電荷を持つ白色荷電粒子242とを分散した透明な分散媒250が封入されている。
尚、黒色荷電粒子241及び白色荷電粒子242(以降、両方をまとめて単に荷電粒子240と称す)を移動させるための電界を加えるために、第一基板211には透明な上述した第一電極261が形成され、第二基板には第一電極261に対向するように設けられた第二電極262が形成されている。
また、隔壁220は、刺激応答性高分子ゲル223と、刺激応答性高分子ゲル223を第一基板211側から支持する第一支持部221と、刺激応答性高分子ゲル223を第二基板212側から支持する第二支持部222と、刺激応答性高分子ゲル223を貫通するようにして第一支持部221と第二支持部222との間に設けられた支柱224とを有する。刺激応答性高分子ゲル223は透明である。
刺激応答性高分子ゲル223に電界が加えられるように、第一支持部221には第三電極263が形成され、第二支持部222には第四電極264が形成されている。更に、刺激応答性高分子ゲル223と第一支持部221との当接面及び刺激応答性高分子ゲル223と第二支持部222との当接面には接着剤225が塗布され、刺激応答性高分子ゲル223が接着されている。
第一電極261、第二電極262、第三電極263及び第四電極264はそれぞれ電圧印加制御手段270(図1参照)に繋げられている。即ち、第一電極261及び第二電極262に加える電圧を電圧印加制御手段270が制御することにより、荷電粒子240の移動の制御が行われる。また、第三電極263及び第四電極264に加える電圧を電圧印加制御手段270が制御することにより、刺激応答性高分子ゲル223の伸縮が制御される。
図4に示した電気泳動表示装置200には、刺激応答性高分子ゲル223に電界が加えられておらず、刺激応答性高分子ゲル223が荷電粒子封入室230側に膨潤した状態になっている。
図5は刺激応答性高分子ゲル223に電界が加えられて、その刺激応答性高分子ゲル223の一部が固定された隔壁220側に刺激応答性高分子ゲル223が収縮されている状態の電気泳動表示装置200を示している。
次に図6を用いて、刺激応答性高分子ゲル223がどのように伸縮するのかを説明する。図6(a)は刺激を付与される前の刺激応答性高分子ゲル223を示した図であり、この刺激を付与される前の刺激応答性高分子ゲル223は、荷電粒子封入室230側に膨潤している。
電圧印加制御手段270(図1参照)により、第三電極263と第四電極264との間に電位差が与えられると、図6(b)に示したように刺激応答性高分子ゲル223の電界が加えられている部分から液体300が放出される。図6では、液体300を分かりやすいように黒丸で図示した。
液体300を放出したこの刺激応答性高分子ゲル223は、内部に吸収していた液体300を放出したため体積が減少し、刺激応答性高分子ゲル223は収縮する。液体300は分散媒250と同じ成分の液体であるため、放出された液体300は荷電粒子240を分散する分散媒として機能する。
この際、刺激応答性高分子ゲル223は、第三電極263及び第四電極264によって印加された電界の向きと同じ方向に収縮しようとする。しかしながら、刺激応答性高分子ゲル223は第一支持部221との当接面と、第二支持部222との当接面とにおいて、接着剤225で接着されているため、電界の向きと同じ方向には収縮せず、図6(c)に示すように、この刺激応答性高分子ゲル223が属する隔壁200の中心部の方向のみに収縮する。
このように液体300を放出した刺激応答性高分子ゲル223は、図6(d)に示すように放出した液体300の分だけ隔壁200の中心部の方向に収縮するが、刺激応答性高分子ゲル223が完全に収縮し終わるまで第三電極263及び第四電極264によって、刺激応答性高分子ゲル223には電界が加えられ続ける。
したがって、第三電極263及び第四電極264とで挟まれた部分から更に液体300が放出される。そして、液体300を放出した分だけまた刺激応答性高分子ゲル223は収縮する。
このように、刺激応答性高分子ゲル223の収縮が連続的に繰り返されることによって、刺激応答性高分子ゲル223は図6(e)に示すように完全に収縮する。
また、電界によって完全に収縮した刺激応答性高分子ゲル223は、電界が切られると液体300(分散媒250)を吸収して再び膨潤し、図6(e)に示す状態から図6(a)に示す状態に戻る。
この電気泳動表示媒体200の第一電極261と第二電極262と間隔は100μmである。そして、刺激応答性高分子ゲル223の厚みは80μmである。即ち刺激応答性高分子ゲル223が膨潤した場合に、刺激応答性高分子ゲル223から第一電極261までの間隔及び刺激応答性高分子ゲル223から第二電極262までの間隔は、10μmとなる。また、荷電粒子240の平均粒子径は5μmである。
電気泳動表示媒体200は、画像表示時において刺激応答性高分子ゲル223が膨潤した状態が維持される。このため、荷電粒子240の沈降を防止し、安定した表示を行うことができる。
例えば、電気泳動表示媒体200を机の上に横たえて使用する場合などのように、表示面が重力方向と直交するようにして使用する場合において、印加電界が除去された後に、第一電極261に付着していた荷電粒子240が重力の方向へ剥がれ落ちたとしても、刺激応答性高分子ゲル223が膨潤しているため、剥がれ落ちた荷電粒子240は刺激応答性高分子ゲル223とぶつかるところまで落下するとそれ以上は下へは移動できない。このため表示面側から見ると荷電粒子240の色が表示されたままになる。
また、一つの荷電粒子封入室230内における一つの刺激応答性高分子ゲル223とそれと対向する位置にある刺激応答性高分子ゲル223とは、これら二つの刺激応答性高分子ゲル223が膨潤した場合にお互いに当接するように配置されている。このため、二つの刺激応答性高分子ゲル223の間に荷電粒子240が通過できる隙間が発生しない。
もしくは、荷電粒子240は、荷電粒子240の平均粒子径の5倍以下の隙間を通過することができないことが知られている。したがって、例えば平均粒子径が5μmの荷電粒子240の場合、膨潤した場合の二つの刺激応答性高分子ゲル223同士の隙間が25μm以下にするようにしてもよい。
電気泳動表示媒体200を机に立て掛けて使用する場合などのように、表示面の上下方向UDが重力方向と略平行になるようにして使用する場合において、刺激応答性高分子ゲル223から第一電極261までの間隔及び刺激応答性高分子ゲル223から第二電極262までの間隔は上述したように10μmである。即ち、第一電極261とくっついている荷電粒子240と刺激応答性高分子ゲル223との隙間は僅か5μmしかない。荷電粒子240が何らかの原因で第一電極261から剥がれてしまったとしても、第一電極261とくっついている荷電粒子240と刺激応答性高分子ゲル223との隙間にすぐ詰まってしまう。このため、荷電粒子240は沈降しにくい。
次に電気泳動表示媒体200の表示画像の切り替え動作について説明する。例として図7(a)に示すように表示面に白色が表示されている状態から、図7(e)に示すように表示面に黒色が表示されている状態になるまでの電気泳動表示媒体200の動作を説明する。
この際の表示画像の切り替えは、電圧印加制御手段270(図1参照)が第一電極261、第二電極262、第三電極263及び第四電極264に印加する電圧を図8に示すように制御することで行われる。図8(a)は時刻tに白色から黒色への表示画像の切り替えが開始された場合に電圧印加制御手段270が第一電極261、第二電極262、第三電極263及び第四電極264に印加する電圧を示す。
ここで、t1は電位差10Vの電界が加えられることによって、膨潤していた刺激応答性高分子ゲル223が収縮するために必要な時間である。また、t2は荷電粒子240が第一電極261と第二電極262との電極間を移動して安定した状態になるまでに必要な時間である。また、t3は収縮していた刺激応答性高分子ゲル223が再び膨潤するために必要な時間である。
任意の時刻tに表示画像の切り替えが開始されると、先ず、第三電極263に10Vの電圧が印加される。この際、他の電極には電圧が印加されず、0Vのままである。
その後、時刻t+t1になると図7(b)に示すように、隔壁220内の領域に全て収まるように、刺激応答性高分子ゲル223が収縮する。
そして時刻t+t1から時刻t+(t1+t2)までの間、第一電極に40Vの電圧が印加され、第二電極に80Vの電圧が印加される。したがって、荷電粒子封入室230には40Vの電界が加えられ、負の電荷を持つ白色荷電粒子242は第二電極262側に移動し、正の電荷を持つ黒色荷電粒子241は第一電極261側に移動する。
図7(c)は、荷電粒子240が電極間を移動している途中の状態である時刻t+(t1+t2´)の電気泳動表示媒体200を示す。ここで0<t2´<t2とする。図に示したとおり、時刻t+(t1+t2´)の電気泳動表示媒体200の白色荷電粒子242は第一電極261から剥がれ第二電極262側へ移動中であり、黒色荷電粒子241は第二電極262から剥がれ第一電極261側へ移動中である。
図7(d)に示すように、時刻t+(t1+t2)における電気泳動表示媒体200の荷電粒子240は電極間の移動が終了しており、黒色荷電粒子241は第一電極261に付着し、白色荷電粒子242は第二電極262に付着している。
荷電粒子240の移動が終了すると、第一電極261、第二電極262及び第三電極263に印加する電圧を0Vに再び戻す。そして図7(e)に示したように、電圧が0Vに戻されてからt3経過後、即ち時刻t+(t1+t2+t3)の電気泳動表示媒体200の刺激応答性高分子ゲル223は、再び膨潤する。このようにして、白色から黒色への表示画像の切り替えが完了する。
逆に、黒色から白色へ表示画像の切り替えを行う場合は、図8(b)に示すように、第一電極261、第二電極262、第三電極263及び第四電極264に印加する電圧が制御される。
即ち、時刻t+t1から時刻t+(t1+t2)の間、第一電極261に40Vの電圧が印加され、第二電極262に0Vの電圧が印加されるため、正の電荷を持つ黒色荷電粒子241は第二電極262側へ移動し、負の電荷を持つ白色荷電粒子242は第一電極261側へ移動する。このため表示面には白色が表示される。
次に図9に示した第二の実施例である電気泳動表示媒体400について説明する。電気泳動表示媒体400の基本的な構成は、第一の実施例の電気泳動表示媒体200と同様である。第一の実施例と同様の構成については同じ番号を付して説明する。第二の実施例は、第一の実施例の電気泳動表示媒体200における第一電極261と第三電極263と共通にした共通電極465を有している。
電気泳動表示媒体400を動作させるために、時刻tに表示の切り替えが指示された場合に、共通電極465と第二電極262と第四電極264とに印加される電圧を図10に示す。図10(a)は白色から黒色へ表示画像を切り替えるために印加される電圧を示し、図10(b)は黒色から白色へ表示画像を切り替えるために印加される電圧を示す。
白色から黒色へ表示画像が切り替えられる場合(図10(a)参照)、時刻tから時刻t+t1の間において共通電極465に10Vの電圧が印加され、第四電極に0Vの電圧が印加される。即ち、刺激応答性高分子ゲル223に10Vの電界が加えられるため、刺激応答性高分子ゲル223が収縮する。また、このとき、第二電極262にも10Vの電圧が印加される。すなわち、共通電極465と第二電極262との間に電位差は無く、荷電粒子封入室230内に電界が発生しないため、刺激応答性高分子ゲル223が収縮している最中に、荷電粒子240が完全に移動しない。
そして、時刻t+t1から時刻t+(t1+t2)までの間、共通電極465には40Vの電圧が印加され第二電極262には80Vの電圧が印加されるため、正の電荷を持つ黒色荷電粒子241は第一電極側に移動し、負の電荷を持つ白色荷電粒子242は第二電極262側に移動する。したがって、表示面には黒色が表示される。
また、この間、共通電極465には40V、第四電極264には0Vの電圧が印加されており、刺激応答性高分子ゲル223には電界が加え続けられているため、刺激応答性高分子ゲル223は収縮したままである。
次に、時刻t+(t1+t2)からは、すべての電極の電圧が0Vとされる。このため、刺激応答性高分子ゲル223は再び膨潤し始め、時刻t+(t1+t2+t3)には完全に膨潤した状態となる。
黒色から白色へ表示画像が切り替えられる場合(図10(b)参照)、白色から黒色へ表示画像が切り替えられる場合同様、共通電極465に10V、第四電極に0Vの電圧が印加され、刺激応答性高分子ゲル223が収縮する。
そして、時刻t+t1から時刻t+(t1+t2)までの間、共通電極465には40Vの電圧が印加され第二電極262には0Vの電圧が印加される。このため、正の電荷を持つ黒色荷電粒子241は第二電極262側に移動し、負の電荷を持つ白色荷電粒子242は第一電極261側に移動する。したがって、表示面には白色が表示される。
また、この間、共通電極465には40V、第四電極264には0Vの電圧が印加されており、刺激応答性高分子ゲル223には電圧が加え続けられているため、刺激応答性高分子ゲル223は収縮したままである。
次に、時刻t+(t1+t2)からは、すべての電極の電圧が0Vとされる。このため、刺激応答性高分子ゲル223は再び膨潤し始め、時刻t+(t1+t2+t3)には完全に膨潤した状態となる。
この第二の実施例においては、第一の実施例の電気泳動表示媒体200における第一電極261と第三電極263を実質的に共通とした共通電極456を備えているため、部品点数を減らすことができ、製造を簡単にすることができる。
上述の実施例では、第一基板211及び第二基板212が、荷電粒子240に電界を印加するための電極及び刺激応答性高分子ゲル223に刺激を付与するための電極を有している電気泳動表示媒体として説明したが、第一電極211及び第二電極212が電極を有していないものであっても良い。この場合、荷電粒子240に電界を印加するための電極及び刺激応答性高分子ゲル223に刺激を付与するための電極は、電気泳動表示媒体とは別体の画像書き込み装置に設けられる。
また、上述の実施例では、荷電粒子封入室230内に荷電粒子240と共に分散媒250が封入されている電気泳動表示媒体200として説明したが、荷電粒子240と共に不活性ガス600が封入されたものであってもよい。この場合、刺激応答性高分子ゲル223が伸縮する際に刺激応答性高分子ゲル223が吸収したり放出したりする液体300を入れておくための袋700を図11のように配置しておく。図11(a)は刺激応答性高分子ゲル223が膨潤した状態を示し、図11(b)は刺激応答性高分子ゲル223が収縮した状態を示す。袋700の開口部700aは刺激応答性高分子ゲル223と常に接するように設けられる。また、刺激応答性高分子ゲル223の液体300が荷電粒子封入室230内に漏れ出さないようにするため、刺激応答性高分子ゲル223の表面の袋700の開口部700aと対向はする部分以外は、熱硬化性樹脂等の薄膜800がコーティングされている。刺激応答性高分子ゲル223が膨潤する際は、袋700内部の液体300を開口部700aから吸収することによって刺激応答性高分子ゲル223が膨潤し、収縮する際は刺激応答性高分子ゲル223が放出した液体300が開口部700aから袋700内に納められることによって刺激応答性高分子ゲル223が収縮する。
また、上述の実施例では、刺激応答性高分子ゲル223は電界によって伸縮するものであると説明したが、他の刺激を付与されることによって伸縮する性質の刺激応答性高分子ゲルを使用しても良い。例えば、加熱されると伸縮する刺激応答性高分子ゲルや、光を照射されると伸縮する刺激応答性高分子ゲルを用いることができる。加熱されると伸縮する刺激応答性高分子ゲルを用いるときは、刺激付与手段は電極ではなく熱を発生するヒータとなる。光を照射されると伸縮する刺激応答性高分子ゲルを用いるときは、刺激付与手段は電極ではなく光を発生させる光源となる。
また、上述の実施例では、刺激応答性高分子ゲル223は刺激を付与されることによって収縮するものであるとして説明したが、刺激応答性高分子ゲル223は刺激を付与されることによって膨潤するものであっても良い。
また、上述の実施例では、支柱224は刺激応答性高分子ゲル223を貫通するように第一支持部221と第二支持部222との間に設けられたものであるとして説明したが、図12に示したように、表示面から見て左右方向LRへの荷電粒子240の移動を妨げる位置に支柱226が設けられたものであってもよい。この場合、刺激応答性高分子ゲル223は接着剤225のみによって固定される。
また、上述の実施例では、第一電極261及び第二電極262に同じ極性の電圧を加えることによって荷電粒子240を移動させたが、極性の異なる電圧を加えるようにしてもよい。例えば第一の実施例の電気泳動表示媒体200において、表示面に黒色を表示させたい場合は、第一電極261を20Vの電圧を印加し、第二電極262に−20Vの電圧を印加させる。また表示面に白色を表示させたい場合は第一電極261に−20Vの電圧を印加し、第二電極262に20Vの電圧を印加すればよい。
また、上述の第二の実施例では、図10に示したように時刻tから時刻t+(t1+t2)までの間に第二電極262に10Vの電圧が印加されるとして説明したが、時刻tから時刻t+(t1+t2)までの間に第二電極262に0Vの電圧が印加されたままの状態にしておいてもよい(図13参照)。荷電粒子240を移動させるためには共通電極465と第二電極262との間には40Vの電位差が必要であり、10Vの電位差では荷電粒子240は移動することが無いからである。このようにすれば消費電力を抑えることができる。
200 電気泳動表示媒体
211 第一基板
212 第二基板
220 隔壁
221 第一支持部
222 第二支持部
223 刺激応答性高分子ゲル
224 支柱
225 接着剤
226 支柱
230 荷電粒子封入室
240 荷電粒子
241 黒色荷電粒子
242 白色荷電粒子
250 分散媒
261 第一電極
262 第二電極
263 第三電極
264 第四電極
270 電圧印加制御手段
280 封止壁
300 液体
465 共通電極
600 不活性ガス
700 袋
700a 開口部
800 薄膜
211 第一基板
212 第二基板
220 隔壁
221 第一支持部
222 第二支持部
223 刺激応答性高分子ゲル
224 支柱
225 接着剤
226 支柱
230 荷電粒子封入室
240 荷電粒子
241 黒色荷電粒子
242 白色荷電粒子
250 分散媒
261 第一電極
262 第二電極
263 第三電極
264 第四電極
270 電圧印加制御手段
280 封止壁
300 液体
465 共通電極
600 不活性ガス
700 袋
700a 開口部
800 薄膜
Claims (16)
- 表示面を構成する透明な第一基板と、前記第一基板に対向する第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との間に設けられた隔壁とを備え、前記第一基板と前記第二基板と前記隔壁によって形成された荷電粒子封入室に荷電粒子が封入されており、電界に応じて前記荷電粒子が移動することにより前記表示面に画像が表示される電気泳動表示媒体において、
前記隔壁の所定の部分に、外部からの所定の刺激に応答して、前記荷電粒子封入室側に膨潤若しくは該隔壁側に収縮する刺激応答性高分子ゲルと、前記刺激応答性高分子ゲルの一部を固定するためのゲル固定手段とを有することを特徴とする電気泳動表示媒体。 - 前記刺激応答性高分子ゲルに所定の刺激を付与する刺激付与手段と、
前記第一基板側に設けられた透明な第一電極と、
前記第二基板側に前記第一電極に対向して設けられた第二電極とを有することを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示媒体。 - 前記所定の隔壁は、前記刺激応答性高分子ゲルを第一基板側から支持する第一支持部と、前記刺激応答性高分子ゲルを第二基板側から支持する第二支持部とを備え、
前記第一支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面から前記第一基板までの長さ、及び、前記第二支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面から前記第二基板までの長さが、少なくとも前記荷電粒子の直径よりも長いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気泳動表示媒体。 - 前記刺激付与手段は、前記第一支持部の先端と前記第二支持部の先端との少なくともいずれか一方に設けられ、前記刺激付与手段と前記刺激応答性高分子ゲルとが当接していることを特徴とする請求項3記載の電気泳動表示媒体。
- 前記ゲル固定手段は、前記刺激応答性高分子ゲルと前記第一支持部との当接面及び前記刺激応答性高分子ゲルと前記第二支持部との当接面に塗布された接着剤であることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
- 前記ゲル固定手段は、前記第一支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面及び前記第二支持部と前記刺激応答性高分子ゲルとの当接面に塗布された接着剤と、前記第一前記刺激応答性高分子ゲルを貫通するようにして前記第一支持部と前記第二支持部との間に設けられた支柱とを有することを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
- 前記荷電粒子は前記荷電粒子を分散させるための分散媒と共に荷電粒子封入室に封入されており、
前記刺激応答性高分子ゲルが、前記分散媒と同じ色であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。 - 前記刺激応答性高分子ゲルを有する隔壁が表示面の左右方向に延設され、且つ、表示面の上下方向に所定の間隔を隔てて設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7記載のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
- 前記刺激応答性高分子ゲルは表示面の上方向にも下方向にも膨潤し、前記刺激応答性高分子ゲルが表示面の上下方向に膨潤した場合、隣り合う前記刺激応答性高分子ゲル同士が当接することを特徴とする請求項8記載の電気泳動表示媒体。
- 前記刺激応答性高分子ゲルが、電界を加えられると収縮する性質を持ち、
前記刺激付与手段が前記第一基板側に設けられた第三電極及び前記第二基板側に設けられた第四電極であることを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。 - 前記第一電極と前記第二電極と前記刺激付与手段とに電圧を印加するための電圧印加制御手段を有し、
前記電圧印加制御手段が前記刺激付与手段に電圧を印加して前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させた後、前記第一電極及び前記第二電極に電圧を印加することを特徴とする請求項10記載の電気泳動表示媒体。 - 前記荷電粒子を移動させる場合に、前記電圧印加制御手段は、所定電圧を前記第一電極若しくは前記第二電極のいずれか一方に加え、前記所定電圧と同じ極性で且つ前記所定電圧よりも高い電圧若しくは前記所定電圧よりも低い電圧を前記第一電極若しくは前記第二電極の他方に加えることを特徴とする請求項11記載の電気泳動表示媒体。
- 前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記電圧印加制御手段は、前記荷電粒子を移動させるための電位差よりも低い電位差を、前記第三電極と前記第四電極とに与えることを特徴とする請求項12記載の電気泳動表示媒体。
- 前記第一電極と前記第三電極を共通、若しくは、前記第二電極と前記第四電極を共通にした共通電極を有し、
前記電圧印加制御手段は、前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記所定電圧より低い電圧を前記共通電極に加え、前記荷電粒子を移動させる場合に前記所定電圧を前記共通電極に加えることを特徴とする請求項13記載の電気泳動表示媒体。 - 前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記電圧印加制御手段は、前記共通電極に加える電圧と同じ電圧を前記第一電極若しくは前記第二電極のうち共通電極としていない電極に加えることを特徴とする請求項14記載の電気泳動表示媒体。
- 前記刺激応答性高分子ゲルを収縮させる場合に、前記電圧印加制御手段は、前記第一電極若しくは前記第二電極のうち共通電極としていない電極に電圧を加えないことを特徴とする請求項14記載の電気泳動表示媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005172167A JP2006349734A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 電気泳動表示媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005172167A JP2006349734A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 電気泳動表示媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006349734A true JP2006349734A (ja) | 2006-12-28 |
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ID=37645708
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JP2005172167A Withdrawn JP2006349734A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 電気泳動表示媒体 |
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JP (1) | JP2006349734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008058534A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Nec Lcd Technologies Ltd | 電気泳動型表示装置及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005172167A patent/JP2006349734A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008058534A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Nec Lcd Technologies Ltd | 電気泳動型表示装置及びその製造方法 |
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