JP2006349215A - 断熱箱体の仕切構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 仕切枠の端部での結露を防止する。
【解決手段】 縦枠40と横枠31の端部の裏面には、ブラケット60,60Aが取り付けられる。基板61にはスペーサ部67が叩き出しにより形成される。スペーサ部67が縦枠40、横枠31の裏面に当てられて固定されると、スペーサ部67における内側を除いた三方の回りにおいて、基板61と、縦枠40または横枠31の裏面との間に、間隙Sが構成される。コードヒータ80は、その間隙Sを利用して配線される。縦枠40、横枠31の端部についても、コードヒータ80をその裏面に直接に当てて配線することができ、コードヒータ80の熱を表面に及ぼすことができる。したがって、仕切枠の端部においても他の部分と同様に、表面に結露が生じることを防止できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、断熱箱体の開口部を仕切枠で仕切る部分の構造に関する。
いわゆる4ドア冷蔵庫は、前面の開口された断熱箱体により冷蔵庫本体が構成されてその内部が貯蔵室とされる一方、前面の開口部に十字形の仕切枠が配されることで上下左右に合計4個の出入口が形成され、各出入口ごとに断熱扉が開閉可能に装着された構造である。仕切枠は予め外部で十字形に組み付けられ、開口部内に嵌められて、各端部が開口部の内壁面の対応位置に固定されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ここで仕切枠を固定する一手段としては、仕切枠の端部の裏面にブラケットを取り付け、このブラケットを開口部の内壁面の対応位置にねじで止めて固定するものが知られている。このものは、仮に断熱箱体が膨らみ変形した場合にも、仕切枠の端部と、断熱箱体の開口部との間に隙間ができるのを回避できる利点がある。
特許第3447554号公報
一方、業務用の冷蔵庫等では、仕切枠の表面に結露が生じないように、仕切枠の裏面の全長にわたってコードヒータを配線する場合がある。この場合、上記従来のものでは、仕切枠の端部の裏面にはブラケットが取り付けられているため、コードヒータはブラケットの表面上に配線せざるを得ない。ブラケットは、仕切枠を断熱箱体に固定し、また配設箇所によっては断熱扉のヒンジを支持する機能を持ち、機械的な強度が必要であるため、仕切枠に比べて数倍(4倍程度)の板厚の金属板によって形成される。したがって、このブラケットの表面上にコードヒータが配線された場合、ブラケットが熱抵抗となって、仕切枠の端部ではコードヒータの熱が仕切枠の表面まで及び難くなり、結果、仕切枠の端部の表面では、他の部分と比べて結露が生じやすいという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、仕切枠の端部での結露を防止するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、断熱箱体の開口部の対向した縁辺の間には仕切枠が差し渡され、この仕切枠は、端部の裏面に設けられたブラケットを前記開口部の内壁面に固定することで取り付けられるとともに、前記仕切枠の裏面に結露防止用の加熱手段が配線されたものにおいて、前記ブラケットにおける前記仕切枠の裏面と対面する対面板には、前記仕切枠の裏面との間に間隙を構成するスペーサが設けられ、前記間隙に前記加熱手段が配線可能となっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記スペーサが前記対面板を叩き出すことで前記ブラケットと一体形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記対面板における前記間隙と対応する位置には孔部が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、断熱箱体の開口部の対向した縁辺の間には仕切枠が差し渡され、この仕切枠は、端部の裏面に設けられたブラケットを前記開口部の内壁面に固定することで取り付けられるとともに、前記仕切枠の裏面に結露防止用の加熱手段が配線されたものにおいて、前記ブラケットにおける前記仕切枠の裏面と密着する密着板には孔部が形成され、この密着板の表面上に前記加熱手段が配線されている構成としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
加熱手段は、ブラケットの対面板と仕切枠の裏面との間に構成された間隙を利用して配線される。ブラケットが取り付けられる仕切枠の端部についても、加熱手段を仕切枠の裏面に直接に配線することができ、加熱手段の熱を表面に及ぼすことができる。したがって、仕切枠の端部においても他の部分と同様に、表面に結露が生じることを防止できる。
<請求項2の発明>
ブラケットの対面板と仕切枠の裏面との間に間隙を設けるためのスペーサが、ブラケットと一体形成されているから、部品点数の増加を招くことなく安価に対応できる。
<請求項3の発明>
ブラケットは、断熱箱体の開口部の内壁面に固定される部分が庫内に位置して冷却されやすいために、冷熱が同ブラケットを介して仕切枠の端部に伝導する。ここでブラケットの対面板には孔部が形成されているから、仕切枠への冷熱の伝導が抑えられ、加熱手段の熱がより効果的に仕切枠の端部に加えられる。また、孔部を通して加熱手段の配線状態を目視により確認することができる。
<請求項4の発明>
ブラケットの密着板に孔部が形成されていることにより、ブラケットにより奪われる熱量が減るために、加熱手段の熱を効果的に仕切枠の端部の表面に及ぼすことができる。仕切枠の端部においても他の部分と同様に、表面に結露が生じることを防止できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
まず、本実施形態に係る冷蔵庫の全体構造を図1により説明する。符号10は冷蔵庫の本体であって、ステンレス鋼板製の外箱11と内箱12との間に発泡ウレタン等の発泡樹脂からなる断熱材13が発泡充填された前面開口の断熱箱体から構成されている(図11参照)。なお、前面の開口部15の周面は、両箱11,12の開口縁の間を合成樹脂製のジョイナ14で連結することにより形成されている。本体10は、底面の四隅に設けられた脚17で支持され、内部が貯蔵室18となっている。本体10の前面の開口部15には、詳しくは後記するように、十字形に組まれた仕切枠30が取り付けられ、これにより上下左右に4個の出入口20が区画形成され、各出入口20に断熱扉21が観音開き式に装着されている。
本体10の上面には機械室23が設けられ、その中に圧縮機26、凝縮器27等からなる冷凍ユニット25が設置されて、貯蔵室18の天井部等に配された冷却器(図示せず)と冷媒配管で接続され、周知の冷凍サイクルが構成されている。そして、上記した冷凍ユニット25の制御運転により貯蔵室18内が略一定の冷却温度に維持されるとともに、断熱扉21を開閉しつつ出入口20から貯蔵室18内に配された棚網28上に貯蔵物が出し入れされるようになっている。
続いて、上記した仕切枠30並びにその取付構造を詳細に説明する。仕切枠30は、図2に示すように、1本の横前面枠31(以下、単に横枠31という)と、上下2本に分割された縦前面枠40(以下、単に縦枠40という)とを備えている。
横枠31はステンレス鋼板により断面コ字形に形成され、本体10の開口部15の横幅に匹敵する長さを有している。横枠31の対向する上下の側板32には、その基端側に多数の長孔33が形成されている。この長孔33は、冷熱が横枠31における庫内側から庫外側に伝導するのを抑制するとともに、後記するように断熱材13が発泡充填された場合に食い込ませることにより、密着力を高める機能を果たす。また、横枠31の上下の側板32における長さ方向の中央部には、切欠窓35が形成されており、同切欠窓35の形成位置の内側には、浅い溝形をなす金属製の補強板36が嵌められるようになっている。
縦枠40は、同じくステンレス鋼板により断面コ字形に形成されている。両縦枠40は、横枠31の長さ方向の中央部の上下両面に取り付けられて上記のように十字形に組まれるようになっており、組まれた場合に、その上端と下端との間の寸法が、本体10の開口部15の高さ寸法にほぼ等しくなるような長さ寸法を有している。各縦枠40の対向する左右の側板41には、同様に基端側に多数の長孔42が形成されている。また、各縦枠40における横枠31に取り付けられる側の端部には、図5に示すように、突当板43が直角曲げして形成されており、この突当板43が、横枠31の切欠窓35の側縁を貫通して補強板36にリベット止めされる等により固定されるようになっている。
なお、横枠31における切欠窓35の両側には、後記するコーナ87を取り付けるための角形の係止孔37が形成されている。また、横枠31の上下の側板32の両端部、また縦枠40における左右の側板41の上端と下端には、同じくコーナ87を取り付ける場合に必要な角形の逃がし孔38が開口されている。
両縦枠40の裏面側には、1枚の裏板45が固着されるようになっている。この裏板45は、金属板により浅い断面コ字形に形成されており、横枠31に取り付けられた両縦枠40の裏面の開口にわたり、両縦枠40の上下両端部を少し余した状態で嵌め込まれ、リベットにより固定されるようになっている。
横枠31と縦枠40の裏面側には、化粧枠が嵌着されるようになっている。化粧枠は、1本の縦化粧枠47と、2本の横化粧枠48とからなっており、それぞれ合成樹脂材により断面コ字形に形成されている。縦化粧枠47は、組み付けられた両縦枠40の上端から下端までとほぼ等しい全長を有している。縦化粧枠47の両側板における中央位置には、横枠31を嵌めて逃がす逃がし凹部50が切欠形成されている。一方の横化粧枠48は、縦枠40と組み付けられた横枠31における縦枠40から突出した部分の長さにほぼ匹敵する長さを有している。両化粧枠47,48は、縦枠40または横枠31の裏面側から弾性的に外嵌できるようになっている。
横化粧枠48の両側板における内方の端部には、横枠31の係止孔37を表面側に開口する逃がし窓51が切欠形成されている。また、両横化粧枠48の外方の端部と、縦化粧枠47の両端における両側板には、上記した横枠31及び縦枠40の逃がし孔38をさらに表面側に開口可能とする逃がし窓52が切欠形成されている。
また、縦化粧枠47の裏面には、左右2本の棚柱54が取り付けられるようになっており、縦化粧枠47を貫通して上記した裏板45にねじ止めされることで、固定されるようになっている。
仕切枠30の各端部には、同端部を本体10の開口部15の周面における対応位置に固定するためのブラケット60,60Aが取り付けられている。
ブラケット60,60Aは具体的には、縦枠40と横枠31の端部の裏面側に取り付けられるようになっている。そのため例えば上側の縦枠40の上端では、図4に示すように、前面板55の端縁に比べて、両側板41の端縁が所定寸法に控えており、また前面板55の端縁には、背の低い規制板56が形成されている。下側の縦枠40の下端、並びに横枠31の左右両端も同様の構造となっている。
ブラケット60,60Aは、例えば横枠31、縦枠40と比べて4倍程度の板厚を有するステンレス鋼板をプレス加工することにより形成されており、図3(A)に示す縦枠40用のブラケット60と、同図(B)に示す横枠31用のブラケット60Aとが設けられる。
両ブラケット60,60Aの基本的な構造は同じであるため、縦枠40用のブラケット60について説明する。ブラケット60は、やや横長の基板61(本発明の対面板に相当)の短辺側の側縁に、側板62が直角曲げして形成され、さらに両側板62の外側(図3(A)の手前側)の端縁に、取付板64がそれぞれ直角に開き形成された構造となっている。ここで、ブラケット60の両側板62間の寸法は、縦枠40を例に取ると、その両側板41間に緊密に嵌る寸法であり、また、縦枠40において、側板41の端縁が前面板55の端縁から控えた寸法が、ブラケット60の取付板64の板厚にほぼ匹敵する寸法だけ取られている。
さて、ブラケット60の基板61には、スペーサ部67が形成されている。このスペーサ部67は詳細には、基板61の上面における中央部の大部分で、かつ内側の端縁に開口したほぼ方形の領域が、下面側に叩き出されることで形成されており、図7に参照して示すように、スペーサ部67の下面が、基板61の下面から所定寸法下がった段差状に形成されている。
スペーサ部67は、内側を除く三方にわたって周面67Aが形成され、2つ角の部分には丸みが付けられているとともに、周面67A自体は傾斜面とされている。
ブラケット60は、図6(A)に示すように、両取付板64の根元部分を縦枠40の側板41の端縁に沿わせ、また基板61の前縁を規制板56の内側に沿わせつつ、両側板41の間に嵌められ、スペーサ部67の下面が前面板55の裏面に当たって嵌め込みが停止される。このとき、図7に示すように、スペーサ部67における内側を除いた三方の回りにおいて、ブラケット60の基板61と、前面板55との間において、所定寸法の間隙Sが構成される。この間隙Sの寸法は、後記する結露防止用のコードヒータ80を若干挟み得る程度の寸法である。また、ブラケット60の両取付板64と、前面板55の規制板56とは、ほぼ面一に位置する。
ブラケット60の両側板62には、ほぼ中央位置にリベット孔63が形成されている一方、縦枠40の両側板41の対応位置にも、リベット孔44が形成されている。また、ブラケット60の両取付板64には、皿ねじ66を挿通する挿通孔65が形成されている。
なお、横枠31用のブラケット60Aは、図3(B)に示すように、スペーサ部67に対してバーリング加工が施されて、断熱扉21のヒンジ70を取り付けるための一対のねじ孔68が形成されている。また、機種が異なってヒンジの形状が変わった場合に対応できるように、予備的に一対の取付孔68Aが形成されている。その他の形状は、縦枠40用のブラケット60と同様である。
また、図10に示すように、本体10の開口部15における上下左右の周面には、それぞれ各ブラケット60,60Aを固定するための一対ずつのねじ孔71が形成されている。各一対のねじ孔71は詳細には、開口部15の各周面の長さ方向の中央部で、かつ手前側の端縁に寄った位置において、ブラケット60,60Aの両挿通孔65と対応した間隔を持って形成されている。
なお、本体10の開口部15における上側の周面には、図11に示すように、長さ方向の中央部において、ジョイナ14に通孔72が形成されているとともに、その通孔72の直上の天面に通孔73が形成されていて、両通孔72,73の間に、断熱材13の発泡固化後にドリル等で穴を開けることにより挿通孔74が形成されている。挿通孔74内には保護チューブ75が嵌め込まれている。
さらに、本体10の開口部15における左右の口縁には、ほぼ中央高さ位置において、断熱扉21のヒンジ70を取り付けるための2個のねじ孔77が形成されている。
続いて、本実施形態の製造手順の一例を説明する。
まず、仕切枠30が十字形に組み付けられる。それには図5に示すように、横枠31が開口を上に向けた姿勢で作業台上に載置され、横枠31の中央部に補強板36が嵌められる。次に、上下の縦枠40の突当板43が、横枠31の側板32における切欠窓35の形成位置に当てられ、突当板43が切欠窓35の側縁を貫通して補強板36にリベット止めされて固定される。これにより、1本の横枠31と2本の縦枠40とが、補強板36を介して十字形に組み付けられる。
次に、十字形に組まれた縦枠40から横枠31の裏面側に、コードヒータ80が配線されて貼り付けられる。配線の態様は、以下のようである。上側の縦枠40(図5の左手前側)の端部における幅方向の一側(同図の上側)から導入されて、同幅方向の一側に沿って配線されたのち、突当板43を乗り越えて横枠31の正面から見た右側の部分における幅方向の上側を通り、端部で折り返されたのち幅方向の下側を通って配線される。次に、突当板43を乗り越えて下側の縦枠40における幅方向の一側に沿って配線され、端部で折り返されたのち幅方向の反対側を通り、続いて、突当板43を乗り越えて横枠31の左側の部分における幅方向の下側を通り、端部で折り返されたのち幅方向の上側を通って配線される。最後に突当板43を乗り越えて、上側の縦枠40の幅方向の反対側を通り、端部から導出される。
続いて、上下の縦枠40の端部と、横枠31の左右両端部に対応したブラケット60,60Aが取り付けられる。上側の縦枠40では、図6(A)に示すように、その上端部からコードヒータ80の一対のリード線80Aが引き出されており、コードヒータ80の両端がスペーサ部67の両側の間隙Sを通る状態でブラケット60が嵌められ、両側板62がリベット82で縦枠40の側板41に固定される。すなわち、上側の縦枠40の上端までコードヒータ80が直接に当てられ、リード線80Aは、基板61の角の切欠部69から規制板56を乗り越えて、上方に引き出される。
一方、例えば横枠31の左端部では、図6(B)に示すように、コードヒータ80の折り返し部分が、スペーサ部67の回りにできた間隙Sを通る状態でブラケット60Aが嵌められ、同様にリベット82で固定される。横枠31の右端部、並びに下側の縦枠40の下端部でも同様である。したがって、横枠31の左右両端部、並びに下側の縦枠40の下端部でも、コードヒータ80が直接に当てられることになる。
次に裏板45が、両縦枠40にわたるようにしてその内側に嵌められ、リベットで固定される。このとき、両縦枠40の端部の所定寸法は、裏板45の端縁から外れて開口する。
この状態から、図8に示すように、上下の縦枠40の上下両端部、及び横枠31の左右両端部に、発泡スチロール製の栓体84が嵌められる。栓体84は、ブラケット60,60Aを押さえるようにして嵌められ、ただし、下側の縦枠40の下端部では、栓体84Aが裏板45の内側にも嵌め込まれるようになっている。また、この栓体84Aには、後記する注入ホースの挿通孔85が貫通して形成されている。
最後に、両縦枠40に跨るようにして1本の縦化粧枠47が嵌められるとともに、横枠31における縦枠40から突出した部分に、それぞれ横化粧枠48が嵌められ、図9に示すように、十字形の外殻体30Aが組み付けられる。
係る組み付け状態で、外殻体30A内に断熱材13が充填される。それには、係止孔37等の開口に目張りテープを貼ったのち、図示しない発泡治具上に設置され、注入装置から引き出された注入ホースが、縦枠40の下端側の栓体84Aの挿通孔85から挿通されて、その先端が十字形の交差点まで差し込まれる。そして、断熱材13の原液が注入され、発泡充填される。
断熱材13の発泡充填作業が完了したら、仕切枠30における4つの隅の部分において、化粧枠47,48の継ぎ目部分を目隠しするためにコーナ87(図1参照)が取り付けられる。このコーナ87は、詳しくは図示しないが、合成樹脂材により断面L字形に形成されており、一方の板面の裏面側に係止片が突設された構造であって、例えば図1において、正面から見た右上の出入口20における左下隅に対応する部分を例に採ると、コーナ87の係止片が、横化粧枠48の逃がし窓51から、横枠31の係止孔37を通して断熱材13中に差し込まれて、同係止孔37の口縁に係止されることで取り付けられる。他の3つの隅部においても同様にコーナ87が取り付けられる。
それとともに、縦化粧枠47の裏面側に2本の棚柱54が取り付けられる。以上によって仕切枠30の組み付けが完了する。
上記のように十字形に組み付けられた仕切枠30は、図10に示すように、本体10の開口部15に対して前面側から嵌め込まれて固定される。なお貯蔵室18内には、予め棚柱54が取り付けられている。取付箇所は例えば、貯蔵室18の奥壁の左右の領域に一対ずつ、また左右の側壁の手前側の位置に1本ずつの都合6カ所である。
仕切枠30の上端から引き出されたコードヒータ80のリード線80Aが、図11に示すように、本体10の開口部15における上面に設けられた保護チューブ75内を通し、本体10の上面側に引き出される。続いて、仕切枠30が開口部15内に前面から入れられ、仕切枠30の各端面、並びに各端部に設けられたブラケット60,60Aの取付板64が、開口部15の上下または左右の周面に当てられる。そして、各ブラケット60の取付板64の挿通孔65が、開口部15の対応する周面のねじ孔71と整合され、図10に示すように、挿通孔65に通した皿ねじ66をねじ孔71に螺合して締め付けることで、仕切枠30の各端部が開口部15の対応する周面に固定される。
そののち、本体10の開口部15の4周面と仕切枠30の各端部とが交差した部分にできる都合8カ所の隅部に、前記したコーナ87が装着される。例えば、コーナ87の係止片を、各化粧枠47,48の逃がし窓52並びにその内側の各枠31,40の逃がし孔38を通して栓体84,84Aに差し込んで、逃がし孔38の口縁に係止することで固定され、これにより図1に示すように、各ブラケット60の取付板64が隠される。なお、本体10の開口部15の四隅にも同じようにしてコーナ87が取り付けられる。これにより、本体10の開口部15に上下左右の計4個の出入口20が形成される。
また、本体10の開口部15における左右の口縁のほぼ中央高さ位置には、図10に示すように、ヒンジ70が、ブラケット60Aの1個のねじ孔68と、同口縁の2個のねじ孔77を利用してねじ止めされて固定される。その他に、必要箇所にヒンジが設けられて、各出入口20に観音開き式に断熱扉21が装着される。
以上のように本実施形態によれば、仕切枠30の端部を本体10の開口部15の周面に固定するために、縦枠40と横枠31の端部の裏面にブラケット60,60Aを設けるに当たり、ブラケット60,60Aの基板61にスペーサ部67を設けて、基板61と縦枠40または横枠31の裏面との間に、コードヒータ80を挿通可能な間隙Sを確保し、同間隙Sを利用してコードヒータ80を配線するようにしたから、ブラケット60が取り付けられる縦枠40、横枠31の端部についてもコードヒータ80をその裏面に直接に当てて配線することができ、コードヒータ80の熱を縦枠40、横枠31の表面に及ぼすことができる。したがって、仕切枠30の端部においても他の部分と同様に、表面に結露が生じることを防止できる。さらには、コードヒータ80の発熱量も抑えることができて、省エネルギに寄与し得る。
しかも、スペーサ部67は、基板61を叩き出すことでブラケット60と一体形成されているから、部品点数の増加を招くことなく安価に対応できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図12によって説明する。
この実施形態2のブラケット90では、基板61におけるスペーサ部67を叩き出した部分の左右両側の一部、言い換えると、横枠31(縦枠40)の裏面との間に間隙Sを構成する部分の一部に、抜き孔91が形成されている。そして、このブラケット90は、同図(B)に示すように、コードヒータ80の折り返し部を間隙Sを通した状態で、横枠31(縦枠40)の端部に固定される。
ブラケット90は、その取付板64が本体10の開口部15の周面に固定されるために、庫内の冷熱が同ブラケット90を介して横枠31(縦枠40)に伝導する。しかしながら、ブラケット90の基板61には抜き孔91が形成されているから、仕切枠30への冷熱の伝導が抑制され、コードヒータ80の熱がより効果的に横枠31(縦枠40)の端部に加えられる。また、断熱材13を発泡充填する前に、抜き孔91を通してコードヒータ80の配線状態を目視により確認することができる。
<実施形態3>
図13は、本発明の実施形態3を示す。実施形態3のブラケット93は、上記実施形態のブラケット90に対して、基板61の外側の縁部に、スペーサ部67の下面まで達する補強板94が下向きに直角曲げされている。そのため、基板61におけるスペーサ部67を叩き出した部分の外側(間隙Sを構成する領域)の一部にも、抜き孔91が形成されている。コードヒータ80の配線状態を、より広い範囲にわたって確認できる。
<実施形態4>
図14は、本発明の実施形態4を示す。実施形態4のブラケット96は、基板61における外側の端縁が切除されている一方、同基板61の中央部が全幅にわたって下面側に叩き出されてスペーサ部97が形成され、基板61におけるスペーサ部97の両側の部分と、横枠31(縦枠40)の裏面との間に間隙Sが構成されるようになっている。基板61のスペーサ部97を叩き出した部分の左右両側には、抜き孔98が形成されている。
したがって、コードヒータ80の折り返し部が、スペーサ部97の両側の間隙Sと、スペーサ部97の外側を通って配線されるようになっている。
上記実施形態2,3のブラケット90,93と、同様の作用効果を得ることができる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図15によって説明する。この実施形態5のブラケット100は、基板に対してスペーサ部を設けることに代え、基板101(本発明の密着板に相当する)の長さ方向に対して図示3個の抜き孔102が形成されているとともに、基板101の外側の縁部に切欠溝103が形成されている。
ブラケット100は、基板101を、横枠31(縦枠40)の端部の裏面に密着させて取り付けられ、コードヒータ80の折り返し部は、基板101の表面上で、両側の抜き孔102と切欠溝103の上を通るようにして配線される。
この実施形態のブラケット100では、基板101に抜き孔102と切欠溝103とを形成したことによって、ブラケット100によって奪われる熱量が減るために、コードヒータ80の熱を効果的に横枠31(縦枠40)の端部の表面に及ぼすことができる。仕切枠30の端部においても他の部分と同様に、表面に結露が生じることを防止できる。
また、抜き孔102や切欠溝103を通して、コードヒータ80を直接に横枠31(縦枠40)の端部の裏面に当てることもでき、そうすることにより、コードヒータ80の熱をさらに効果的に横枠31(縦枠40)の端部の表面に及ぼすことができる。
<実施形態6>
図16は、本発明の実施形態6を示す。実施形態6のブラケット105は、上記実施形態5のブラケット100を、基板101における長さ方向の中央部で切断して2分割したものである。ブラケット105の熱抵抗がさらに減り、コードヒータ80の熱をさらに効果的に横枠31(縦枠40)の端部の表面に及ぼすことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態1ないし4では、スペース部をブラケットと一体的に形成した場合を例示したが、スペーサは別体として備えてブラケットに対して後付けするようにしてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では十字形に組まれる仕切枠を例示したが、横枠の下側または上側のみに縦枠を配するT字形または逆T字形をなすものや、あるいは横枠に対して、縦枠を複数カ所で十字形に配して、出入口を上下に3個以上ずつ画成する形式のものにも適用できる。また、横枠あるいは縦枠のみを配する形式のものにも同様に適用できる。
(3)本発明は、冷蔵庫以外にも、冷凍冷蔵庫、温蔵庫、恒温高湿庫等の貯蔵庫全般において、本体を構成する断熱箱体の前面開口を仕切枠で仕切るものに対して広く適用することが可能である。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の外観斜視図 仕切枠の分解斜視図 (A)縦枠用のブラケットの斜視図、(B)横枠用のブラケットの斜視図 縦枠の端部構造を示す斜視図 横枠と縦枠とを組み付けたのち裏板を取り付ける前の斜視図 (A)上側の縦枠の上端におけるコードヒータの配線状態を示す斜視図、(B)横枠の端部におけるコードヒータの配線状態を示す斜視図 コードヒータの配線状態を示す断面図 化粧枠を取り付ける前の斜視図 外殻体の斜視図 仕切枠の取付構造を示す斜視図 コードヒータのリード線の引き出し部分の構造を示す断面図 (A)実施形態2に係るブラケットの斜視図、(B)同ブラケットを用いたコードヒータの配線状態を示す斜視図 実施形態3のブラケットの斜視図 実施形態4のブラケットの斜視図 実施形態5のブラケット並びに同ブラケットを用いてコードヒータを配線した場合を示す斜視図 実施形態6のブラケット並びに同ブラケットを用いてコードヒータを配線した場合を示す斜視図
符号の説明
10…本体(断熱箱体) 15…開口部 31…横枠(仕切枠) 40…縦枠(仕切枠) 60,60A…ブラケット 61…基板(対面板) 66…皿ねじ 67…スペーサ部 71…ねじ孔 80…コードヒータ(加熱手段) 81…リード線 90,93…ブラケット 91…抜き孔(孔部) 96…ブラケット 97…スペーサ部 98…抜き孔(孔部) 100,105…ブラケット 101…基板(密着板) 102…抜き孔(孔部) 103…切欠溝(孔部) S…間隙

Claims (4)

  1. 断熱箱体の開口部の対向した縁辺の間には仕切枠が差し渡され、この仕切枠は、端部の裏面に設けられたブラケットを前記開口部の内壁面に固定することで取り付けられるとともに、前記仕切枠の裏面に結露防止用の加熱手段が配線されたものにおいて、
    前記ブラケットにおける前記仕切枠の裏面と対面する対面板には、前記仕切枠の裏面との間に間隙を構成するスペーサが設けられ、前記間隙に前記加熱手段が配線可能となっていることを特徴とする断熱箱体の仕切構造。
  2. 前記スペーサが前記対面板を叩き出すことで前記ブラケットと一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の断熱箱体の仕切構造。
  3. 前記対面板における前記間隙と対応する位置には孔部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の断熱箱体の仕切構造。
  4. 断熱箱体の開口部の対向した縁辺の間には仕切枠が差し渡され、この仕切枠は、端部の裏面に設けられたブラケットを前記開口部の内壁面に固定することで取り付けられるとともに、前記仕切枠の裏面に結露防止用の加熱手段が配線されたものにおいて、
    前記ブラケットにおける前記仕切枠の裏面と密着する密着板には孔部が形成され、この密着板の表面上に前記加熱手段が配線されていることを特徴とする断熱箱体の仕切構造。
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