JP2006348869A - 燃料噴射弁の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料噴射弁とデリバリパイプとを一体にすることで容易に取り外し及び取り付けを行うことができる燃料噴射弁の支持構造を提供すること。
【解決手段】 燃料噴射口6aのある先端部6が各気筒ごとの燃焼室9に臨むようにシリンダヘッド2の嵌合孔10に嵌入される燃料噴射弁3と、燃料噴射弁3の基端軸部7に連結して燃料を供給するデリバリパイプ4と、燃料噴射弁3の先端軸部6に当接して燃料噴射弁3をデリバリパイプ4と挟み込むように設けられる板部材11と、燃料噴射弁3の嵌入方向に締め付けられることによりデリバリパイプ4と板部材11とを連結させる一体化用ねじ22aとを備えるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料噴射弁の支持構造に関する。
車両に搭載されるエンジン(内燃機関)には、所定燃料量を適切な時期に供給する燃料噴射装置を設けて、空燃比の制御を行うようにしたものがある。このようなエンジンの燃料噴射装置には、各気筒に燃料噴射弁が設けられると共に、これら燃料噴射弁に所定圧力の燃料を供給するデリバリパイプが設けられている。これにより、デリバリパイプから圧送される燃料を各気筒ごとに所定のタイミング及び燃料噴射量で、順次、燃料噴射弁から吸気ポートあるいは筒内に噴射させることができる。
また、燃料噴射弁は噴射口のある先端部をエンジンのシリンダヘッドまたは吸気マニホールドに嵌入されることで設置されているが、この燃料噴射弁を固定させるには、一般に、デリバリパイプが利用されている。つまり、デリバリパイプにより燃料噴射弁の基端部を先端側に向けて押圧するようにして、デリバリパイプとシリンダヘッド等との間にインジェクを挟みつけて固定するようになっている。
一般に、燃料噴射弁を取り付けるときには、燃料噴射弁をデリバリパイプに取り付けてからシリンダヘッド等に嵌入させるが、燃料噴射弁のシリンダヘッド内部への嵌入は強固であるために、メンテナンス等において燃料噴射弁を取り外そうとしても、容易に取り外すことは困難であった。そこで、取り外しを容易に行うことができる燃料噴射弁の支持構造が種々、提供されており、このような燃料噴射弁の支持構造は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平9−100758号公報
近年の車両用エンジンにおいては、燃費向上や排ガス低減等を図るために、各吸気ポートに燃料を噴射させる吸気管噴射方式から、シリンダ(燃焼室)内に直接燃料を噴射させる筒内噴射方式を採用するようになってきている。しかしながら、従来の燃料噴射弁の支持構造は、吸気管噴射方式に対応したものであって、筒内噴射方式に対応したものではなかった。
上述した筒内噴射方式を用いた筒内噴射型エンジンにあっては、シリンダ内に直接燃料を噴射させる構造であるために、燃料噴射弁の噴射口が燃焼室に臨んでおり、このため、爆発,膨張時の筒内圧力が燃料噴射弁に加わる。仮に、従来の燃料噴射弁の支持構造を筒内噴射方式に適用したとしても、燃料噴射弁がデリバリパイプ側からの押圧力に抗して筒内圧力により押されてしまい、燃料噴射弁とシリンダヘッドとの嵌合部からの燃焼ガスの漏れや燃料噴射弁の脱落等が起こるおそれがある。
よって、筒内噴射型エンジンの燃料噴射弁の支持構造では、筒内圧力に押されても燃料噴射弁が外れないように、その先端部をシリンダヘッドの嵌合孔に強固に嵌入させると共に、燃料噴射弁の先端部はシリンダヘッドの嵌合孔にシール部材を介して嵌入されている。一方、燃焼により燃焼室とシール部材との間にはデポジットが堆積してしまい、燃料噴射弁とシリンダヘッドとが固着する現象が頻発する。メンテナンス等により燃料噴射弁を取り外そうとしても、燃料噴射弁とシリンダヘッドがデポジットにより固着されているために、燃料噴射弁がシリンダヘッド側に残り、デリバリパイプだけが外れてしまう。この結果、デリバリパイプ内の燃料が周囲に散乱し、作業に細心の注意が伴うという問題が発生していた。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、燃料噴射弁とデリバリパイプとを一体にすることで容易に取り外し及び取り付けを行うことができる燃料噴射弁の支持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る燃料噴射弁の支持構造は
燃料噴射口のある先端部が各気筒ごとの燃焼室に臨むようにシリンダヘッドの嵌合孔に嵌入され基端部がシリンダヘッドから突出する燃料噴射弁と、
前記基端部の突出側に連結して燃料を供給するデリバリパイプと、
前記基端部の前記先端部側に当接して前記燃料噴射弁を前記デリバリパイプと挟み込むように設けられる板部材と、
前記燃料噴射弁の嵌入方向に移動することにより前記デリバリパイプと前記板部材とを連結させる連結手段とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る燃料噴射弁の支持構造は、
第1の発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、
前記連結手段は前記デリバリパイプに形成される連通孔に貫通されると共に前記板部材に形成される螺合孔に螺合される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る燃料噴射弁の支持構造は、
第1の発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、
前記連結手段は前記デリバリパイプに形成される螺合孔に螺合されると共に前記板部材に形成される螺合孔に螺合される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る燃料噴射弁の支持構造は、
第1乃至3のいずれかの発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、
前記デリバリパイプは前記気筒の列方向に延設して設けられ、前記連結手段は前記デリバリパイプの延設方向両側に設けられる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る燃料噴射弁の支持構造は、
第1乃至4のいずれかの発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、
前記板部材は、前記燃料噴射弁の先端部が貫通する貫通孔を備え、前記シリンダヘッドと前記燃料噴射弁の基端部とにより狭持される
ことを特徴とする。
第1の発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、燃料噴射口のある先端部が各気筒ごとの燃焼室に臨むようにシリンダヘッドの嵌合孔に嵌入され基端部がシリンダヘッドから突出する燃料噴射弁と、前記基端部の突出側に連結して燃料を供給するデリバリパイプと、前記基端部の先端部側に当接して前記燃料噴射弁を前記デリバリパイプと挟み込むように設けられる板部材と、前記燃料噴射弁の嵌入方向に移動することにより前記デリバリパイプと前記板部材とを連結させる連結手段とを備えることにより、前記燃料噴射弁と前記デリバリパイプとを一体にすることができ、容易に前記燃料噴射弁の取り外し及び取り付けを行うことができる。
第2の発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、第1の発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、前記連結手段は前記デリバリパイプに形成される連通孔に貫通されると共に前記板部材に形成される螺合孔に螺合されることにより、前記デリバリパイプと前記板部材とが容易に連結され、前記燃料噴射弁と前記デリバリパイプとが一体になり、前記デリバリパイプ内の燃料の漏れを防ぐことができる。
第3の発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、第1の発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、前記連結手段は前記デリバリパイプに形成される螺合孔に螺合されると共に前記板部材に形成される螺合孔に螺合されることにより、前記デリバリパイプと前記板部材とが容易に連結され、前記燃料噴射弁と前記デリバリパイプとが一体になり、前記デリバリパイプ内の燃料の漏れを防ぐことができる。
第4の発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、第1乃至3のいずれかの発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、前記デリバリパイプは前記気筒の列方向に延設して設けられ、前記連結手段は前記デリバリパイプの延設方向両側に設けられることにより、前記板部材をスムーズに移動させることができる。
第5の発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、第1乃至4のいずれかの発明に係る燃料噴射弁の支持構造において、前記板部材は、前記燃料噴射弁の先端部が貫通する貫通孔を備え、前記シリンダヘッドと前記燃料噴射弁の基端部とにより狭持されることにより、前記板部材が連結手段で連結されていない状態において、前記板部材を容易に保持することができる。
以下、本発明に係る燃料噴射弁の支持構造を図面を用いて詳細に説明する。図1はエンジンの片側平面図、図2は図1のA−A矢視断面図であり本発明の一実施例に係る燃料噴射弁の支持構造の断面図、図3は図1のA−A矢視断面図であり本発明の他の実施例に係る燃料噴射弁の支持構造の断面図である。
図1,2に示すように、シリンダヘッド2は4気筒からなる筒内噴射型エンジン1の上部に設けられている。シリンダヘッド2の上面側には各気筒の燃焼室9に臨むようにそれぞれ燃料噴射弁3が設けられており、この燃料噴射弁3には気筒列方向に延設されるデリバリパイプ4が連結されている。デリバリパイプ4は燃料高圧ポンプ5により高圧に圧縮された燃料を各燃料噴射弁3に供給する。これにより、燃料噴射弁3は所定のタイミング及び燃料噴射量で燃焼室9に燃料を噴射することができる。
次に、図2に基づいて燃料噴射弁3の支持構造について説明する。
図2に示すように、燃料噴射弁3は、シリンダヘッド2に支持される先端軸部6(先端部)と、デリバリパイプ4に支持される基端軸部7(基端部の突出側)と、先端軸部6と基端軸部7との間に設けられ先端軸部6及び基端軸部7の径よりも大きく形成される大径部8(基端部の先端部側)とから構成されている。そして、先端軸部6には燃料噴射口6aが形成されている。
シリンダヘッド2の下方には燃焼室9が形成されており、シリンダヘッド2にはこの燃焼室9に連通する嵌合孔10が形成されている。燃料噴射弁3の先端軸部6はこの嵌合孔10に燃焼ガスシール23を介して嵌入されている。そして、シリンダヘッド2と各燃料噴射弁3の大径部8との間には板状の板部材11がそれぞれ設けられており、この板部材11には貫通孔12と、雌ねじ部が形成されたねじ孔13が設けられている。燃料噴射弁3の先端軸部6はこの貫通孔12を貫通するように配置されている。
デリバリパイプ4には、燃料供給口14,固定用フランジ15及び一体化用フランジ16が形成されている。燃料供給口14は燃料噴射弁3の基端軸部7に対応するように開口されると共にOリング19を介して基端軸部7と嵌合する一方、燃料供給口14の端部は押さえばね20を介して大径部8と接合されている。
また、固定用フランジ15は各燃料噴射弁3の両側に設けられており、固定用フランジ15には取付孔17が形成されている。この取付孔17をシリンダヘッド2の取付面2a上に配置させて固定用ねじ21で固定することにより、デリバリパイプ4をシリンダヘッド2に固定させることができる。即ち、デリバリパイプ4を固定用ねじ21を用いてシリンダヘッド2に固定させることにより、燃料供給口14の端部が押さえばね20を介して燃料噴射弁3をシリンダヘッド2側に押圧することができるので、先端軸部6をシリンダヘッド2の嵌合孔10に嵌入させることができる。
更に、一体化用フランジ16は各燃料噴射弁3に対応するように設けられており、一体化用フランジ16には連通孔18が形成されている。この連通孔18は板部材11に形成されたねじ孔13の直上に設けられている。そして、ねじ孔13と連通孔18とは一体化用ねじ22aにより連結されている。この一体化用ねじ22aには雄ねじ部が形成されており、即ち、一体化用ねじ22aは連通孔18に貫通すると共にねじ孔13と螺合し、その先端はシリンダヘッド2の上面に当接するように配置されている。
なお、図1においては、固定用フランジ15及び一体化用フランジ16はデリバリパイプ4の延設方向片側に配置されているが、取り付け状態を解り易くするために、図2においては、デリバリパイプ4の一方側に固定用フランジ15を図示し、他方側に一体化用フランジ16を図示している。
次に、燃料噴射弁3の取り外し方法及び取り付け方法について説明する。
燃料噴射弁3を取り外す場合には、先ず、固定用ねじ21を取り外して、デリバリパイプ4から燃料噴射弁3にかかる嵌入方向への押圧力を解除させる。次いで、一体化用ねじ22aを燃料噴射弁3の嵌入方向(シリンダヘッド2側)に締め付ける。このとき、一体化用ねじ22aは一体化用フランジ16の連通孔18に貫通し、板部材11のねじ孔13に螺合すると共に、その先端がシリンダに2に当接される一方、燃料噴射弁3の先端軸部6は板部材11の貫通孔12に貫通されることにより、一体化用ねじ22aがその位置において回転されるので、板部材11は押さえばね20の付勢力に抗して燃料噴射弁3の嵌入方向とは逆方向、即ち、シリンダヘッド2から離脱する方向に移動される。そして、板部材11が移動すると、板部材11が燃料噴射弁3の大径部8を押し上げるので、燃料噴射弁3の先端軸部6をシリンダヘッド2の嵌合孔10から抜き出すことができる。
従って、シリンダヘッド2の嵌合孔10と燃料噴射弁3の先端軸部6との間にデポジットが堆積して、シリンダヘッド2と燃料噴射弁3とが強固に固着されていても、一体化用ねじ22aの締め付け力を利用して、容易にシリンダヘッド2から燃料噴射弁3を取り外すことができる。また、燃料噴射弁3を一体化用ねじ22aによってデリバリパイプ4及び板部材11で挟み込むように一体にして取り外すことにより、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とが外れることがなく、デリバリパイプ4内の燃料が漏れて周囲に散乱することを防止できる。
一方、燃料噴射弁3を取り付ける場合には、予め、燃料噴射弁3,デリバリパイプ4及び板部材11を一体化用ねじ22aにより一体にさせてからシリンダヘッド2に取り付ける。これにより、容易に取り付けられるだけでなく、Oリング19を介しての燃料噴射弁3の基端軸部7とデリバリパイプ4の燃料供給口14との嵌合、または、押さえばね20を介しての燃料噴射弁3の大径部8とデリバリパイプ4の燃料供給口14との接合が前もって行えるので、嵌合及び接合精度を向上させることができる。
なお、一体化用ねじ22aにより一体にさせて燃料噴射弁3の先端軸部6をシリンダヘッド2の嵌合孔10から抜き出した後、固定用ねじ21を取り外しても構わない。この場合、残留燃圧や一体化作業の誤作業による意図しない燃料噴射弁3とデリバリパイプ4との連結解除を未然に防止できる。また、一体化用ねじ22aは、取り外し時または取り付け時だけに使用すればよく、それ以外のとき(エンジン1の駆動時)には取り外しておいても構わない。これにより、通常時においては、板部材11による燃料噴射弁3の先端軸部6への付加をかけることがないので、先端軸部6とシリンダヘッド2の嵌合孔10との隙間がより均一になり、燃焼ガスシール23のシール作用の低下を防止することができる。
従って、本発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、燃料噴射弁3の燃料噴射口6aのある先端軸部6を各気筒ごとの燃焼室9に臨むようにシリンダヘッド2の嵌合孔10に嵌入させ、デリバリパイプ4を燃料噴射弁3の基端軸部7に燃料を供給するように連結させ、板部材11を燃料噴射弁3の先端軸部6に当接させて燃料噴射弁3をデリバリパイプ4と挟み込むように設け、一体化用ねじ22aを燃料噴射弁3の嵌入方向に締め付けてデリバリパイプ4と板部材11とを連結させることにより、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とを一体にすることができ、容易に燃料噴射弁3の取り外し及び取り付けを行うことができる。
また、一体化用ねじ22aをデリバリパイプ4の連通孔18に貫通させると共に板部材11のねじ孔13に螺合させることにより、デリバリパイプ4と板部材11とが容易に連結され、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とが一体になり、取り外し時においてデリバリパイプ3内の燃料の漏れを防ぐことができる。しかも、取り付け時においては、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とを高精度に嵌合及び接合してから取り付けるので、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とが外れたりずれたりするおそれがない。
更に、板部材11はシリンダヘッド2と燃料噴射弁3の大径部8とにより挟まれて保持されているため、一体化用ねじ22aが板部材11に取り付けられていない状態において、板部材11を保持する特別な構造を必要とせず、また、燃料噴射弁3に板部材11と当接する部位を特別に設ける必要もない。
次に、図3に基づいて他の燃料噴射弁3の支持構造について説明する。なお、図1,2と同じものには同一の符号を付し、説明は省略する。
図3に示すように、シリンダヘッド2と各燃料噴射弁3の大径部8との間には、デリバリパイプ4の延設方向に沿って形成される板部材24が設けられている。この板部材24には、各燃料噴射弁3に対応した3つの貫通孔12と、雌ねじ部が形成された3つのねじ孔13が設けられている。燃料噴射弁3の先端軸部6はこの貫通孔12を貫通するように配置されている。また、一体化用フランジ16には雌ねじ部が形成されたねじ孔25が設けられており、このねじ孔25は板部材24に形成されたねじ孔13の直上に設けられている。そして、ねじ孔13とねじ孔25とは一体化用ねじ22bにより連結されている。
次に、燃料噴射弁3の取り外し方法及び取り付け方法について説明する。
燃料噴射弁3を取り外す場合には、先ず、固定用ねじ21を取り外して、デリバリパイプ4から燃料噴射弁3にかかる嵌入方向への押圧力を解除させる。次いで、一体化用ねじ22bを燃料噴射弁3の嵌入方向(シリンダヘッド2側)に締め付ける。このとき、一体化用ねじ22bは一体化用フランジ16のねじ孔25に螺合し、板部材24のねじ孔13に螺合すると共に、その先端がシリンダヘッド2に当接される一方、燃料噴射弁3の先端軸部6は板部材24の貫通孔12に貫通されることにより、一体化用ねじ22bがその位置において回転されるので、デリバリパイプ4及び板部材24はそのお互いの位置関係を保ったまま燃料噴射弁3の嵌入方向とは逆方向、即ち、シリンダヘッド2から離脱する方向に移動される。そして、デリバリパイプ4及び板部材24が移動すると、板部材24が燃料噴射弁3の大径部8を押し上げるので、燃料噴射弁3の先端軸部6をシリンダヘッド2の嵌合孔10から抜き出すことができる。
従って、シリンダヘッド2の嵌合孔10と燃料噴射弁3の先端軸部6との間にデポジットが堆積して、シリンダヘッド2と燃料噴射弁3とが強固に固着されていても、一体化用ねじ22bの締め付け力を利用して、容易にシリンダヘッド2から燃料噴射弁3を取り外すことができる。また、燃料噴射弁3を一体化用ねじ22bによってデリバリパイプ4及び板部材24で挟み込むように一体化して取り外すことにより、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とが外れることがなく、デリバリパイプ4内の燃料が漏れて周囲に散乱することを防止できる。
一方、燃料噴射弁3を取り付ける場合には、予め、燃料噴射弁3,デリバリパイプ及び板部材24を一体化用ねじ22bにより一体にさせてからシリンダヘッド2に取り付ける。これにより、容易に取り付けられるだけでなく、Oリング19を介しての燃料噴射弁3の基端軸部7とデリバリパイプ4の燃料供給口14との嵌合、または、押さえばね20を介しての燃料噴射弁3の大径部8とデリバリパイプ4の燃料供給口14との接合が前もって行えるので、嵌合及び接合精度を向上させることができる。
なお、一体化用ねじ22bは、取り外し時または取り付け時だけに使用すればよく、それ以外のとき(エンジン1の駆動時)には取り外しておいても構わない。これにより、通常時においては、板部材24による燃料噴射弁3の先端軸部6への付加をかけることがないので、先端軸部6とシリンダヘッド2の嵌合孔10との隙間がより均一になり、燃焼ガスシール23のシール作用の低下を防止することができる。
更に、板部材24がデリバリパイプ4の延設方向に沿って形成されていることから、一体化用フランジ16をデリバリパイプ4の延設方向両側にだけ設けても構わない。また、図1の点線で示すように、デリバリパイプ4の延設方向を跨いで交互に設けてもよく、これにより、板部材24を傾きを抑えながらスムーズに移動させることができる。
従って、本発明に係る燃料噴射弁の支持構造によれば、燃料噴射弁3の燃料噴射口6aのある先端軸部6を各気筒ごとの燃焼室9に臨むようにシリンダヘッド2の嵌合孔10に嵌入させ、デリバリパイプ4を燃料噴射弁3の基端軸部7に燃料を供給するように連結させ、板部材24を燃料噴射弁3の先端軸部6に当接させて燃料噴射弁3をデリバリパイプ4と挟み込むように設け、一体化用ねじ22bを燃料噴射弁3の嵌入方向に締め付けてデリバリパイプ4と板部材24とを連結させることにより、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とを一体にすることができ、容易に燃料噴射弁3の取り外し及び取り付けを行うことができる。
また、一体化用ねじ22bをデリバリパイプ4のねじ孔25に螺合させると共に板部材24のねじ孔13に螺合させることにより、デリバリパイプ4と板部材24とが容易に連結され、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とが一体になり、取り外し時においてデリバリパイプ3内の燃料の漏れを防ぐことができる。しかも、取り付け時においては、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とを高精度に嵌合及び接合してから取り付けるので、燃料噴射弁3とデリバリパイプ4とが外れたりずれたりするおそれなない。
更に、ねじ孔13,25をデリバリパイプ4の延設方向両側において交互に設け、一体化用ねじ22bで締め付けることにより、板部材24をスムーズに移動させることができる。
内燃機関の吸気通路または燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁の支持構造に適用可能である。
図1はエンジンの片側平面図である。 図2は図1のA−A矢視断面図であり、本発明の一実施例に係る燃料噴射弁の支持構造の断面図である。 図3は図1のA−A矢視断面図であり、本発明の他の実施例に係る燃料噴射弁の支持構造の断面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダヘッド
2a 取付面
3 燃料噴射弁
4 デリバリパイプ
5 燃料高圧ポンプ
6 先端軸部
6a 燃料噴射口
7 基端軸部
8 大径部
9 燃焼室
10 嵌合孔
11,24 板部材
12 貫通孔
13,25 ねじ孔
14 燃料供給口
15 固定用フランジ
16 一体化用フランジ
17 取付孔
18 連通孔
19 Oリング
20 押さえばね
21 固定用ねじ
22a,22b 一体化用ねじ
23 燃焼ガスシール

Claims (5)

  1. 燃料噴射口のある先端部が各気筒ごとの燃焼室に臨むようにシリンダヘッドの嵌合孔に嵌入され基端部がシリンダヘッドから突出する燃料噴射弁と、
    前記基端部の突出側に連結して燃料を供給するデリバリパイプと、
    前記基端部の先端部側に当接して前記燃料噴射弁を前記デリバリパイプと挟み込むように設けられる板部材と、
    前記燃料噴射弁の嵌入方向に移動することにより前記デリバリパイプと前記板部材とを連結させる連結手段とを備える
    ことを特徴とする燃料噴射弁の支持構造。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁の支持構造において、
    前記連結手段は前記デリバリパイプに形成される連通孔に貫通されると共に前記板部材に形成される螺合孔に螺合される
    ことを特徴とする燃料噴射弁の支持構造。
  3. 請求項1に記載の燃料噴射弁の支持構造において、
    前記連結手段は前記デリバリパイプに形成される螺合孔に螺合されると共に前記板部材に形成される螺合孔に螺合される
    ことを特徴とする燃料噴射弁の支持構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料噴射弁の支持構造において、
    前記デリバリパイプは前記気筒の列方向に延設して設けられ、前記連結手段は前記デリバリパイプの延設方向両側に設けられる
    ことを特徴とする燃料噴射弁の支持構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料噴射弁の支持構造において、
    前記板部材は、前記燃料噴射弁の先端部が貫通する貫通孔を備え、前記シリンダヘッドと前記燃料噴射弁の基端部とにより狭持される
    ことを特徴とする燃料噴射弁の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019132A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Motors Corp 直噴用インジェクタユニットの組付方法および同方法に用いられるガイド工具

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JP2010019132A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Motors Corp 直噴用インジェクタユニットの組付方法および同方法に用いられるガイド工具

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