JP2007187105A - 直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造 - Google Patents

直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃焼室での爆発に伴う大きな突き上げ力によってカムホルダに亀裂が生じることを防止すると共に、インジェクタの周囲の十分なシール性を確保することができる、直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造を提供する。
【解決手段】 リンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aとカムホルダ20の下面の挿通孔部24の外周近傍部20aとを環状の間隙5を空けて対面させるように構成し、シール本体61と第1〜3シール部62〜64を有するシール部材60を設け、第1シール部62をインジェクタ40に圧着させ、第2シール部63を挿入孔部24よりも下方へ突出させてシリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aに圧着させ、この第2シール部63の圧着による圧縮変形により第3シール部64を拡径変形させて挿通孔部24の内周面に圧着させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの燃焼室に燃料を直接噴射するインジェクタを、シリンダヘッドとシリンダヘッドに載置固定されたカムホルダとに貫通状に直立配置した、直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造に関するものである。
従来、自動車に搭載される直噴ディーゼルエンジンにおいて、特許文献1のシリンダヘッド構造では、シリンダヘッドの上部にカムシャフトが配設され、このカムシャフトを回転自在に支持するカムホルダがシリンダヘッドの上面に載置固定され、このシリンダヘッドとカムホルダとに複数気筒の燃焼室に燃料を夫々直接噴射する複数のインジェクタが貫通状に直立配置されている。
この直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造では、シリンダヘッドカバーによりシリンダヘッドの動弁室を含む上部が外部空間に対して油密に保持され、このシリンダヘッドカバーに形成された開口部からインジェクタの上端部分を上方へ突出させて、インジェクタのメンテナンスにおける作業性、即ちサービス性の向上を図っている。
シリンダヘッドとカムホルダには、インジェクタを挿通させるインジェクタホールと挿通孔部が形成されているが、インジェクタの周囲のシール性を確保するために、挿通孔部の内周面とインジェクタとの間に環状シール材が装着され、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とが当接し、これら両外周近傍部の一方(シリンダヘッド側)に形成された環状溝にOリングが嵌合された状態で、このOリングが前記両外周近傍部間に装着されている。
こうしたシール構造により、外部から水やダストが挿通孔部やインジェクタホールを通って侵入することを防止し、動弁室からオイルが挿通孔部やインジェクタホールを通って漏出することを防止することができる。
特開2005-180277
特許文献1の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造では、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とが当接しているため、これら両外周近傍部によってOリングを圧縮状に装着し、Oリングを両外周近傍部に密着させてシール性を確保できるが、燃焼室の上側に位置するシリンダヘッドのインジェクタホールの外周近傍部には燃焼室での爆発に伴う大きな突き上げ力が作用し、その突き上げ力はカムホルダの挿通孔部の外周近傍部にダイレクトに繰り返し作用するため、この突き上げ力によってカムホルダに亀裂が生じるという虞がある。
そこで、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とを環状の間隙を空けて対面させることは考えられても、この間隙を設けたことによって、前記両外周近傍部により前記Oリングに十分なシール圧を加えることができないのでシール性を確保することが難しいという新たな問題が生じる。前記Oリングを大型化することも考えられるが、Oリングの装着性も悪くなり、結局、前記両外周近傍部間の十分なシール性を確保できないこと、等の課題が懸念される。
本発明の目的は、燃焼室での爆発に伴う大きな突き上げ力によってカムホルダに亀裂が生じることを防止すると共に、インジェクタの周囲の十分なシール性を確保することができる、直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造を提供することである。
請求項1の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造は、シリンダヘッドの上部にカムシャフトを配設し、このシリンダヘッドにインジェクタを貫通状に直立配置する直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造において、前記シリンダヘッドの上面に開口しインジェクタが挿着されるインジェクタホールと、前記シリンダヘッドの上部を外部空間に対して油密に保持すると共に、前記インジェクタの上端部分が上方へ突出する開口部を有するシリンダヘッドカバーと、前記カムシャフトを回転自在に支持する複数気筒に対応する複数の軸受部と、これら軸受部を繋ぐ繋ぎ部と、この繋ぎ部に形成され前記インジェクタが挿通する挿通孔部とを有し、前記シリンダヘッドの上面に載置固定されたカムホルダと、前記カムホルダの挿通孔部と前記インジェクタとの間に配設される弾性のあるシール部材とを備え、前記シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とを環状の間隙を空けて対面させるように構成し、前記シール部材が、前記挿通孔部の内周面とインジェクタとの間に装着されるシール本体と、このシール本体の内方に形成され前記インジェクタに圧着される第1シール部と、シール本体から下方へ延びて前記挿入孔部よりも下方へ突出しシリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部に圧着される第2シール部と、この第2シール部の前記圧着による圧縮変形により拡径変形して前記挿通孔部の内周面に圧着される第3シール部とを有することを特徴とする。
この直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造では、シリンダヘッドの上面にカムホルダが載置固定され、シリンダヘッドに形成されたインジェクタホールと、カムホルダに形成された挿通孔部とにインジェクタが挿着(挿通)されて、インジェクタがシリンダヘッドに貫通状に直立配置され、このインジェクタにより燃焼室に燃料が直接噴射される。シリンダヘッドの動弁室を含む上部がシリンダヘッドカバーにより外部空間に対して油密に保持され、このシリンダヘッドカバーに形成された開口部からインジェクタの上端部分が上方へ突出し、これより、インジェクタのメンテナンスにおける作業性、即ちサービス性が向上する。シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とが環状の間隙を空けて対面するように構成され、これにより、燃焼室の上側に位置するシリンダヘッドのインジェクタホールの外周近傍部には燃焼室での爆発に伴う大きな突き上げ力が作用するが、その突き上げ力がカムホルダの挿通孔部の外周近傍部にダイレクトに作用しなくなる。
一方、インジェクタの周囲のシール性を確保するために、カムホルダの挿通孔部とインジェクタとの間に、弾性のあるシール本体と第1〜第3シール部を有するシール部材が配設されている。シール本体が、挿通孔部の内周面とインジェクタとの間に装着され、第1シール部が、シール本体の内方に形成されて、インジェクタに圧着され、第2シール部が、シール本体から下方へ延びて挿入孔部よりも下方へ突出して、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部に圧着され、第3シール部が、第2シール部の前記圧着による圧縮変形により拡径変形して挿通孔部の内周面に圧着される。こうして、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部との間に環状の間隙を形成したうえで、シール部材により、インジェクタとカムホルダの間と、カムホルダとシリンダヘッドの間とが確実にシールされる。
ここで、請求項1の発明に次の構成を採用可能である。
前記カムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部をカムホルダの下面から段上げ状に形成して前記間隙が形成される(請求項2)。前記シール本体の外周面と底面とに接着されると共に前記挿通孔部に内嵌される断面L形の環状基板を備え、この環状基板の下側に前記第3シール部が設けられ、この第3シール部の下側に前記第2シール部が設けられる(請求項3)。前記カムホルダは、その軸受部及び繋ぎ部が複数のボルトによりシリンダヘッドに締結される(請求項4)。
請求項1の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造によれば、シリンダヘッドの上面にカムホルダを載置固定し、シリンダヘッドのインジェクタホールとカムホルダの挿通孔部とにインジェクタを挿着(挿通)して、インジェクタをシリンダヘッドに貫通状に直立配置したものであり、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とを環状の間隙を空けて対面させるように構成したので、燃焼室の上側に位置するシリンダヘッドのインジェクタホールの外周近傍部には、燃焼室での爆発に伴う大きな突き上げ力が作用するが、その突き上げ力がカムホルダの挿通孔部の外周近傍部にダイレクトに不要に作用しないため、カムホルダの耐久性を高めて、カムホルダに亀裂が生じることを確実に防止できる。
前記間隙を形成することにより、特許文献1のようなOリングでは前記両外周近傍部間のシール性を確保することが難しいが、カムホルダの挿通孔部とインジェクタとの間に、弾性のあるシール本体と第1〜第3シール部を有するシール部材を配設し、シール本体を挿通孔部の内周面とインジェクタとの間に装着し、第1シール部をシール本体の内方に形成してインジェクタに圧着させ、第2シール部をシール本体から下方へ延びて挿入孔部よりも下方へ突出させてシリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部に圧着させ、第3シール部を第2シール部の前記圧着による圧縮変形により拡径変形させて挿通孔部の内周面に圧着させたので、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部にシール装着用の加工を施すこともなく、インジェクタとカムホルダの間と、カムホルダとシリンダヘッドの間とを確実にシールできる。つまり、このシール部材により、前記間隙を形成したうえで、インジェクタの周囲の十分なシール性を確保でき、外部から水やダストが挿通孔部やインジェクタホールを通って侵入することを確実に防止でき、動弁室からオイルが挿通孔部やインジェクタホールを通って漏出することを確実に防止できる。
請求項2の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造によれば、カムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部をカムホルダの下面から段上げ状に形成して前記間隙を形成したので、カムホルダの形状を少し変更することにより、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部をフラットな面に形成して、前記間隙を容易に製作コストを高めることなく形成することができる。
請求項3の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造によれば、シール本体の外周面と底面とに接着されると共に挿通孔部に内嵌される断面L形の環状基板を備え、この環状基板の下側に第3シール部を設け、この第3シール部の下側に第2シール部を設けたので、シール本体と第1〜第3シール部を有するシール部材の一体性を高め、シール部材の保持性と共に第1〜第3シール部によるシール性を安定化させることができる。
請求項4の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造によれば、カムホルダは、その軸受部及び繋ぎ部が複数のボルトによりシリンダヘッドに締結されるので、シリンダヘッドの上面にカムホルダを安定して載置固定することができる。
本発明の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造は、シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とを環状の間隙を空けて対面させて、カムホルダの挿通孔部とインジェクタとの間に弾性のあるシール部材を配設し、そのシール部材が、挿通孔部の内周面とインジェクタとの間に装着されるシール本体と、シール本体の内方に形成されインジェクタに圧着される第1シール部と、シール本体から下方へ延びて挿入孔部よりも下方へ突出しシリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部に圧着される第2シール部と、第2シール部の前記圧着による圧縮変形により拡径変形して挿通孔部の内周面に圧着される第3シール部とを有する。
図1は直噴ディーゼルエンジン1のシリンダヘッド構造2の全体の平面図、図2はシリンダヘッド構造2のシリンダヘッドカバー30とインジェクタ40とシール部材60等を取り外した状態の平面図、図3はシリンダヘッド構造2の図2の状態から更にカムホルダ20とカムシャフト8,9等を取り外した状態の平面図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5は図4のV−V線断面図であり、この直噴ディーゼルエンジン1は、その長手方向に4つの気筒3を並設し、これら気筒3の燃焼室に燃料を直接噴射する直列4気筒エンジンである。以下、図1〜図3、図5の矢視aの方向を前方として説明する。
図1〜図5に示すように、直噴ディーゼルエンジン1のシリンダヘッド構造2は、シリンダヘッド10の上部に左右1対の前後方向に長いカムシャフト8,9を配設し、シリンダヘッド10に、4つの気筒3の燃焼室に夫々燃料を直接噴射する4つのインジェクタ40を貫通状に直立配置したものである。
シリンダヘッド構造2は、シリンダヘッド10の上面に開口し4つのインジェクタ40が夫々挿着される4つの鉛直なインジェクタホール14と、シリンダヘッド10の上部を外部空間に対して油密に保持すると共に4つのインジェクタ40の上端部分が上方へ突出する開口部33を有するシリンダヘッドカバー30と、1対のカムシャフト8,9を回転自在に支持すると共に4つのインジェクタ40が夫々挿通する4つの鉛直な挿通孔部24が形成されてシリンダヘッド10の上面に載置固定されたカムホルダ20と、カムホルダ20の4つの挿通孔部24と4つのインジェクタ40との間に夫々配設された弾性のある4つのシール部材60等を備えている。
図3〜図5に示すように、シリンダヘッド10には、ウォータジャケット11が形成され、ウォータジャケット11と動弁室4とを区画するミドルデッキ12が形成され、ミドルデッキ12から上方へ突出する4つのボス部13が一体形成されている。4つのボス部13は、4つの気筒3の燃焼室の上側に位置するように、シリンダヘッド10の左右方向中央部において前後方向に間隔を空けて並設されている。4つのインジェクタホール14は、4つのボス部13の平滑な上面に夫々開口するように、対応する気筒3の中心線に中心を合わせて、ミドルデッキ12とボス部13に上下貫通状に形成されている。インジェクタホール14は、その上部を含む大部分を占める大径孔部14aと、大径孔部14aの下端部から段部14cを介して形成され下方へ延びる小径孔部14bとからなる。
シリンダヘッド10のミドルデッキ12には、4つのインジェクタ40を固定する4つのボルト59が螺合される4つのボルトネジ孔15と、カムホルダ20を固定する複数のボルト29が螺合される複数のボルトネジ孔16が形成され、各ボルトネジ孔15は各インジェクタホール14の後側に設けられ、各ボルトネジ孔15の後側近傍の左右両側にボルトネジ孔16が2つずつ設けられている。シリンダヘッド10の外周部には、ミドルデッキ12から上方へ延びる外周壁部17が全周に亙って一体形成され、外周壁部17には、シリンダヘッドカバー30の外周壁部31を固定する複数の締結部材32が螺合される複数の締結孔18が形成されている。
図6はカムホルダ20の平面図である。図2、図4〜図6に示すように、カムホルダ20は、1対のカムシャフト8,9を夫々回転自在に支持する4気筒に対応する左右5対の軸受部21と、複数の軸受部21を繋ぐ繋ぎ部22とを有する。複数の軸受部21と繋ぎ部22は一体形成されている。繋ぎ部22は前後方向に延びてシリンダヘッド10の前後長よりも少し短く形成され、繋ぎ部22には、前後方向に長い凹部23が上側から形成され、凹部23の平滑な底面に開口する4つの挿通孔部24が、前後方向に間隔を空けて上下貫通状に形成されている。
5対の軸受部21のうちの前後両端の軸受部21が4つの挿通孔部24よりも前後両側に位置するように、5対の軸受部21が、4つの挿通孔部24に対して前後方向にシフトした位置の繋ぎ部22から左右両側に張り出すように形成されている。繋ぎ部22には、各挿通孔部24の後側に前記ボルト59が挿通されるボルト挿通孔26が形成され、各ボルト挿通孔26の後側にホルダ支持部27が凸状に形成され、各ホルダ支持部27に位置決めピン55が上方突出状に内嵌されるピン穴27aが形成されている。
5対の合計10つの軸受部21には、夫々、上側から軸受キャップ25が当接されて前記ボルト29により固定され、左側(右側)の複数の軸受部21及び軸受キャップ25により、カムシャフト8(9)が回転自在に支持されている。複数のボルト29により、カムホルダ20の複数の軸受部21と複数の軸受キャップ25がシリンダヘッド10に共締めされて固定され、こうして、カムホルダ20がシリンダヘッド10に定位置で載置固定されて、複数の挿通孔部24の中心が対応する気筒3の中心線に一致し、これら挿通孔部24がシリンダヘッド10の複数のインジェクタホール14に夫々連通状態になる。
図9はカムホルダ20とシリンダヘッド10の挿通孔部24とインジェクタホール14の一部を含む要部の断面図を示している。図4、図5、図9に示すように、挿通孔部24はシリンダヘッド10のインジェクタホール14(大径孔部14a)よりも大径に形成され、詳細には、挿通孔部24には、その上端から下側に向かって順に、最大径の上端穴部24a、上端穴部24aよりも小径の上穴部24b、上穴部24bの下端から下方に向かって小径化するテーパ穴部24c、テーパ穴部24cの下端の径と同径の主孔部24dが形成され、主孔部24dが挿通孔部24の上下長の約2/3の上下長を有する。
シリンダヘッド10のボス部13の上面がフラットに形成されるのに対して、カムホルダ20の下面の挿通孔部24の外周近傍部20aが、カムホルダ20の下面(外周近傍部20aの外周外側の下面)から環状に段上げ状に形成されて、シリンダヘッド10(ボス部13)の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aと前記外周近傍部20aとの間に、インジェクタホール14の約2倍程度の径の環状の間隙5が形成され、前記外周近傍部10a,20a同士が間隙5を空けて対面するように構成されている。
図1、図4に示すように、シリンダヘッドカバー30は下側が開口する箱状に形成され、シリンダヘッド10に上方から取り付けられて、その外周壁部31の下端面がシリンダヘッド10の外周壁部17の上端面にシール材32を介して油密に接続されると共に、前記複数の締結部材32によりに締結されている。シリンダヘッドカバー30の左右方向中央部に前後方向へ延びるスリット状の開口部33が形成され、開口部33からカムホルダ20の繋ぎ部22の凹部23の全体が外部へ露出している。
シリンダヘッドカバー30の開口部33を形成する内周壁部34の下端面が、カムホルダ20の繋ぎ部22の溝部23の外周外側の上面にシール材35を介して油密に接続されている。こうして、シリンダヘッドカバー30により、その開口部33からカムホルダ20の繋ぎ部22の凹部23を外部へ露出させた状態で、シリンダヘッド10の動弁室4を含む上部が、カムホルダ20の凹部23以外の部分と1対のカムシャフト8,9と共に、外部空間に対して油密に保持されている。
図1、図4、図5、図7に示すように、各インジェクタ40は、上部に燃料導入部40aを有すると共に下端部に燃料噴射口40bを有する。また、インジェクタ40には、上下方向中央部よりも少し上側に断面が略矩形状となるように凹んだ細頸部をなすホルダ係合部41が形成され、そのホルダ係合部41の下端部の鍔部42の下側にインジェクタ40の上下長の約1/2の上下長の大径筒部43が形成され、大径筒部43の下端部から段部45を介して小径筒部44が形成されて下方へ突出し、小径筒部44に燃料噴射口40bが設けられている。
インジェクタ40は、カムホルダ20の挿通孔部24及びシリンダヘッド10のインジェクタホール14に上側から着脱自在に挿着され、その段部45がインジェクタホール14の段部14cに上側から当接して上下方向に位置決めされて、インジェクタ40の上端部分がシリンダヘッドカバー30の開口部33から上方へ突出すると共に、燃料噴射口14bが気筒3の燃焼室に臨み、この状態で、次に説明する固定機構50によりインジェクタ40が固定解除可能に固定されている。
図1、図4、図5、図8に示すように、固定機構50は、インジェクタホルダ51と前記ボルト59を有する。インジェクタホルダ51には、前部に二股状のアーム部52が形成され、後端部に支点部53が形成され、前後方向中央部にボルト挿通孔54が形成されている。アーム部52がインジェクタ40のホルダ係合部41に係合され、支点部53がカムホルダ20のホルダ支持部27に位置決めピン55により位置決めされた状態で載置支持されている。ボルト挿通孔54にボルト59が上側から挿通されると共に、このボルト59はカムホルダ20のボルト挿通孔26に遊嵌状に挿通され、その下端部分がシリンダヘッド10のボルトネジ孔15に螺合されている。
ボルト59を締めることにより、インジェクタホルダ51において、支点部53を支点としてアーム部52に下方回動力が作用するため、アーム部52により鍔部42と共にインジェクタ40が下方へ押圧されて、インジェクタ40が、その段部45をインジェクタホール14の段部14cに圧着させた状態で固定され、更に、複数のボルト59により、インジェクタホルダ51を介してカムホルダ20の繋ぎ部22がシリンダヘッド10にされている。尚、カムホルダ20の上面のボルト挿通孔26の外周近傍部と、インジェクタホルダ51の下面及びボルト59の間が環状シール材56によりシールされている。
ここで、インジェクタホルダ51はカムホルダ20の凹部23に装着されて、インジェクタホルダ51及びボルト59が、シリンダヘッドカバー30の開口部33から外部空間に臨んだ状態となり、シリンダヘッドカバー30を装着した状態で、固定機構50の固定・固定解除操作、及び、インジェクタ40と固定機構50の着脱作業が可能になり、故に、インジェクタ40のメンテナンスにおける作業性、即ちサービス性が向上する。
次に、シール部材60について説明する。
図10はシール部材60の断面図、図11はシール部材60を挿通孔部24に装着した状態の要部の断面図、図12はインジェクタ40がシール部材60を介して挿通孔部24とインジェクタホール14に挿通された状態の断面図を示し、前記のように、シール部材60は、カムホルダ20の挿通孔部24とインジェクタ40との間に配設されている。
図4、図5、図10〜図12に示すように、シール部材60は、カムホルダ20の挿通孔部24の内周面とインジェクタ40との間に装着されるシール本体61と、シール本体61の内方に形成されインジェクタ40に圧着される第1シール部62と、シール本体61から下方へ延びて挿入孔部24よりも下方へ突出しシリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aに圧着される第2シール部63と、第2シール部63の前記圧着による圧縮変形により拡径変形してカムホルダ20の挿通孔部24の内周面に圧着される第3シール部64とを有し、これらシール本体61と第1〜第3シール部62〜64は夫々環状に形成されている。
また、シール本体61の外周面と底面とに接着されると共にカムホルダ20の挿通孔部24に内嵌される断面L形のスチール又はステンレス等の金属製の環状基板65が備えられ、この環状基板65の下側に第3シール部64が設けられ、第3シール部64の下側に第2シール部63が設けられている。ここで、シール部材60と環状基板65について詳細に説明する。
環状基板65は、筒部65aと、筒部65aの上端から径方向外側へ突出する環状のフランジ部65bと、筒部65aの下端から径方向内側へ張り出すテーパ部65bを含む環状の内方張出部65cからなり、筒部65aとフランジ部65bと内方張出部65cはプレス成形等で一体形成されている。筒部65aは、挿通孔部24の主孔部24dと略同径に形成されて、挿通孔部24の上下長の約2/3の上下長を有し、フランジ部65bの外周部は挿通孔部24の上端穴部24aの径以下の径に形成され、内方張出部65cの内周部はインジェクタホール14の大径孔部14aの径以下の径に形成されている。
シール部材60において、シール本体61と第1シール部62が一体形成され、これらの別体として、第2シール部63と第3シール部64が一体形成され、環状基板65の筒部65aの内周面と内方張出部65cの上面にシール本体61の外周面と底面が接着され、内方張出部65cの下面に第2シール部63の上面が接着されて、シール本体61と第1〜第3シール部62〜64とを一体化したシール部材60が構成されている。
シール本体61は、インジェクタ40の大径筒部43が僅かな隙間を以て挿通可能な比較的厚肉の筒状に形成され、前記のように環状基板65に接着された状態で、その上端位置を環状基板65のフランジ部65aの上端と一致させると共に、その内周端位置を環状基板65の内方張出部65cの内周端と一致させるように形成され、第1シール部62は、シール本体61の内周部の上下方向中央部から内方へ突出するように形成されている。
第2,第3シール部63,64は全体的にシール本体61の上下長の約半分の上下長を有し、第3シール部64は、その上端部がシール本体61の径方向厚さと略同じ厚さを有し、内方張出部65cの下面に全体的に接着され、第3シール部64と第2シール部63の内周面は連続的に下方程大径化するテーパ内周面に形成されている。第2シール部63の下端部の径方向厚さはシール本体61の径方向厚さよりも小さく、第2シール部63の外周面は上方程大径化するテーパ外周面に形成され、そのテーパ外周面の上端が径方向外側へ張り出す段部を介して第3シール部64の略ストレート状の外周面に繋がっている。
シール部材60と環状基板65が一体的に挿通孔部24に上側から内嵌装着されるが、この場合、環状基板65の筒部65aが挿通孔部24の主孔部24dに圧入状に内嵌され、環状基板65のフランジ部65bが挿通孔部24の上穴部24bに遊嵌状に内嵌されて、シール部材60の第2シール部63が挿通孔部24よりも下方へ突出した状態になる。
インジェクタ40は、シール部材60と環状基板65に挿通され、シール部材60と環状基板65を介してカムホルダ20の挿通孔部24に挿通されると共に、シリンダヘッド10のインジェクタホール14に挿通され、前記のように、固定機構50で固定されると、インジェクタ40の上下方向位置が位置決めされて、鍔部42が挿通孔部24の上端穴部24aの底面に近接した状態になる。
このインジェクタ40の挿通により、第1シール部62が下方へ弾性変形しつつインジェクタ40に圧着され、また、環状基板65の筒部65aが挿通孔部24の主孔部24dに圧入状に内嵌された状態に保持されるため、挿入孔部24よりも下方へ突出した第2シール部63が、シリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aに圧着され、この第2シール部63の圧着による圧縮変形により、第3シール部64が拡径変形してカムホルダ20の挿通孔部24の内周面に圧着された状態が維持される。
以上説明したシリンダヘッド構造2によれば、シリンダヘッド10の上面にカムホルダ20を載置固定し、シリンダヘッド10のインジェクタホール14とカムホルダ20の挿通孔部24とにインジェクタ40を挿着(挿通)して、インジェクタ40をシリンダヘッド10に貫通状に直立配置したものであり、シリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aとカムホルダ20の下面の挿通孔部24の外周近傍部20aとを環状の間隙5を空けて対面させるように構成した。
従って、直噴ディーゼルエンジン1の気筒3の燃焼室の上側に位置するシリンダヘッド10のインジェクタホール14の外周近傍部10aには、燃焼室での爆発に伴う大きな突き上げ力が作用するが、その突き上げ力がカムホルダ20の挿通孔部24の外周近傍部20aにダイレクトに不要に作用しないため、カムホルダ20の耐久性を高めて、カムホルダ20に亀裂が生じることを確実に防止できる。
前記間隙5を形成することにより、従来の構造では、前記両外周近傍部10a,20a間のシール性を確保することが難しいが、カムホルダ20の挿通孔部24とインジェクタ40との間に、弾性のあるシール本体61と第1〜第3シール部62〜64を有するシール部材60を配設し、シール本体61を挿通孔部24の内周面とインジェクタ40との間に装着し、第1シール部62をシール本体61の内方に形成してインジェクタ40に圧着させ、第2シール部63をシール本体61から下方へ延びて挿入孔部24よりも下方へ突出させてシリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aに圧着させ、第3シール部64を第2シール部63の前記圧着による圧縮変形により拡径変形させて挿通孔部24の内周面に圧着させるように構成した。
従って、シリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aにシール装着用の加工を施すこともなく、インジェクタ40とカムホルダ20の間と、カムホルダ20とシリンダヘッド10の間とを確実にシールでき、つまり、シール部材60により、前記間隙5を形成したうえで、インジェクタ20の周囲の十分なシール性を確保でき、外部から水やダストが挿通孔部24やインジェクタホール14を通って侵入することと、動弁室4からオイルが挿通孔部24やインジェクタホール14を通って漏出することを確実に防止することができる。
また、カムホル20ダの下面の挿通孔部24の外周近傍部20aをカムホルダ20の下面から段上げ状に形成して前記間隙5を形成したので、カムホルダ20の形状を少し変更することにより、シリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aをフラットな面にして、前記間隙5を容易に製作コストを高めることなく形成することができる。
シール本体61の外周面と底面とに接着されると共に挿通孔部24に内嵌される断面L形の環状基板65を備え、環状基板65の下側に第3シール部64を設け、第3シール部64の下側に第2シール部63を設けたので、シール本体61と第1〜第3シール部62〜64を有するシール部材60の一体性を高め、シール部材60の保持性と共に第1〜第3シール部62〜64によるシール性を安定化させることができる。
カムホルダ20は、その複数の軸受部21及び繋ぎ部22が複数のボルト29,59によりシリンダヘッド10に締結されるので、シリンダヘッド10の上面にカムホルダ20を安定して載置固定することができる。
尚、前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
1]シール部材60の形状、特に、第3,第4シール部63,64の形状については、前記機能を有するものであれば種々の形状に構成してもよい。
2]シリンダヘッド10の上面のインジェクタホール14の外周近傍部10aをシリンダヘッド10の上面から段下げ状に形成して前記間隙5を形成してもよい。この場合、シリンダヘッド10の形状を少し変更することにより、カムホルダ20の下面の挿通孔部24の外周近傍部20aをフラットな面にして、前記間隙5を容易に製作コストを高めることなく形成することができる。
3]環状基板65において、内方張出部65cを環状にではなく、周方向に間欠的に複数設け、これら内方張出部をシール部材60のシール本体61と第3シール部64の間に挿入させるように取り付けてもよい。この場合、シール本体61と第1〜第3シール部62〜64の全体を一体成形することが可能になる。
4]本発明のシリンダヘッド構造2については、前記実施例のような直列4気筒エンジン、更には、1対のカムシャフト8,9を配設したDOHC(double overhead camshaft)式エンジンに限らず、直列6気筒エンジン、SOHC(single overhead camshaft)式エンジン等の種々の直噴ディーゼルエンジンに適用することが可能である。
実施例に係る直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造の平面図である。 シリンダヘッド構造のシリンダヘッドカバー等を除く平面図である。 シリンダヘッド構造の更にカムホルダ等を除く平面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 カムホルダの平面図である。 インジェクタの正面図である。 インジェクタホルダの平面図である。 カムホルダとシリンダヘッドの要部の断面図である。 シール部材の断面図である。 シール部材を挿通孔部に装着した状態の要部の断面図である。 インジェクタがシール部材を介して挿通孔部とインジェクタホールに挿通された状態の断面図である。
符号の説明
1 直噴ディーゼルエンジン
2 シリンダヘッド構造
5 間隙
8,9 カムシャフト
10 シリンダヘッド
10a 外周近傍部
14 インジェクタホール
20 カムホルダ
20a 外周近傍部
21 軸受部
22 繋ぎ部
24 挿通孔部
29 ボルト
30 シリンダヘッドカバー
40 インジェクタ
59 ボルト
60 シール部材
61 シール本体
62 第1シール部
63 第2シール部
64 第3シール部
65 環状基板

Claims (4)

  1. シリンダヘッドの上部にカムシャフトを配設し、このシリンダヘッドにインジェクタを貫通状に直立配置する直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造において、
    前記シリンダヘッドの上面に開口しインジェクタが挿着されるインジェクタホールと、
    前記シリンダヘッドの上部を外部空間に対して油密に保持すると共に、前記インジェクタの上端部分が上方へ突出する開口部を有するシリンダヘッドカバーと、
    前記カムシャフトを回転自在に支持する複数気筒に対応する複数の軸受部と、これら軸受部を繋ぐ繋ぎ部と、この繋ぎ部に形成され前記インジェクタが挿通する挿通孔部とを有し、前記シリンダヘッドの上面に載置固定されたカムホルダと、
    前記カムホルダの挿通孔部と前記インジェクタとの間に配設される弾性のあるシール部材とを備え、
    前記シリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部とカムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部とを環状の間隙を空けて対面させるように構成し、
    前記シール部材が、前記挿通孔部の内周面とインジェクタとの間に装着されるシール本体と、このシール本体の内方に形成され前記インジェクタに圧着される第1シール部と、シール本体から下方へ延びて前記挿入孔部よりも下方へ突出しシリンダヘッドの上面のインジェクタホールの外周近傍部に圧着される第2シール部と、この第2シール部の前記圧着による圧縮変形により拡径変形して前記挿通孔部の内周面に圧着される第3シール部とを有することを特徴とする直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造。
  2. 前記カムホルダの下面の挿通孔部の外周近傍部をカムホルダの下面から段上げ状に形成して前記間隙が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造。
  3. 前記シール本体の外周面と底面とに接着されると共に前記挿通孔部に内嵌される断面L形の環状基板を備え、この環状基板の下側に前記第3シール部が設けられ、この第3シール部の下側に前記第2シール部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造。
  4. 前記カムホルダは、その軸受部及び繋ぎ部が複数のボルトによりシリンダヘッドに締結されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造。
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