JP2006348655A - 出窓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外壁2から所定角度で突出して互いの先端縁同士が接続された第1および第2の側面部11,12を備えた出窓において、第2側面部12を主方立材15から無開口に構成し、第1側面部11のみから採光可能に構成したので、これらの第1および第2の側面部11,12の向きや外壁面に対する角度を適宜設定することで、不要な日射を遮断して採光を制御したり、屋外からの視線を遮断したりすることができる。さらに、主方立材15で第2側面部11を構成したので、第1および第2の側面部11,12の両方に障子やガラスパネル等の開口を形成する場合と比較して、出窓の部品点数を削減することができ、組み立てや取り付け作業の施工性を向上させることができる。
【選択図】 図4
Description
特許文献1に記載された出窓は、当該出窓の基端位置に設けられた一対の基端側方立と、出窓の先端位置に設けられた先端側方立と、これらの基端側方立と先端側方立との上下端を連結する横材と、これらの各部材で囲まれた内部に支持されたガラスパネルあるいはガラスパネルを備えた障子とを備えて構成されている。つまり、このような従来の出窓では、2つ(第1および第2)の側面部がそれぞれ開口部とされており、これら2面の開口部を通して外光を屋内に取り入れたり、障子を開放して通風、換気を実行したり、屋外の景観を視認したりすることができるようになっている。
さらに、断面長尺状で基端縁側が外壁に支持された主方立材で第2側面部を構成したので、従来の出窓のように先端側方立や障子等の多数の部材で第2側面部を構成する場合と比較して、部品点数を削減することができるとともに、組み立てや取り付け作業の作業手間を軽減して施工性を向上させることができる。
前記一方および他方の三角状部における前記第1側面部の基端部には、前記面状体を支持する副方立材が設けられ、前記一方の三角状部における副方立材と、前記他方の三角状部における前記主方立材の基端部との間には、これらの主方立材と副方立材とを連結する連結方立材が設けられていてもよい。
また、本発明の出窓では、前記一方の三角状部における副方立材と、前記他方の三角状部における副方立材とが、略同一断面を有して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、一方および他方の三角状部における主方立材や副方立材を、それぞれ共通部材から構成することができ、部品点数を削減してコストダウンを一層促進させることができる。
また、本発明の出窓では、前記一方および他方の三角状部における主方立材の屋内側には、それぞれ互いに略同一断面を有した樹脂製のカバー材が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、主方立材の屋内側や副方立材の屋内側に樹脂製のカバー材を設けたことで、主方立材や副方立材の屋内面の結露を抑制することができる。さらに、カバー材を共通部材から構成することで、部品点数を削減してより一層のコストダウンを図ることができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る出窓1を示す横断面図である。図2は、出窓1を示す縦断面図である。
図1および図2において、出窓1は、戸建て住宅や集合住宅、事務所ビル等の建物の外壁2における開口部3の屋外側に設けられるものであって、外壁2の躯体である壁パネル4に固定された出窓本体(三角状部)10と、開口部3の上および左右三方に設けられた額縁5および開口部3の下縁に設けられた膳板6とを有して構成されている。そして、出窓1の出窓本体10は、外壁面に対して各々所定角度で屋外側に突出して互いの先端縁同士が略直交して接続された第1および第2の側面部11,12と、外壁2から屋外側に庇状に突出した屋根部13および底板部14とを備えて構成されている。つまり、図1に示すように、第1側面部11は、外壁面に沿った方向(矢指X方向)に対して角度θだけ傾斜した方向(矢指A方向)に沿って設けられ、第2側面部12は、外壁面に直交する方向(矢指Y方向)に対して角度θだけ傾斜した方向(矢指B方向)に沿って設けられている。これらの第1および第2の側面部11,12、屋根部13、および底板部14は、予め組み立てられてから外壁2に取り付けられる、すなわち出窓本体10は、ユニット化された状態で外壁2に取り付け施工されるようになっている。
以上のように、出窓1において、アルミ形材製の主方立材15、副方立材16、および上下の横材17,18の屋内側は、樹脂製のカバー材21,22,23,24,25,26で覆われており、これにより屋内側に結露水が露出することが防止できるようになっている。
また、本実施形態においては、壁パネル4を躯体とする木造の外壁2に出窓1を設けたが、鉄筋コンクリート製の外壁における開口部に本実施形態の出窓1を設けてもよく、またALC(軽量気泡コンクリート)板やセメント成形板等から形成された外壁の開口部に出窓1を設けてもよい。
(1)すなわち、第2側面部12が主方立材15から無開口に構成され、第1側面部11のみから採光や通風、換気、景観の視認が実行可能に構成されているので、これらの第1および第2の側面部11,12の向きや外壁面に対する角度θ等を適宜設定することで、不要な日射を遮断して採光を制御(採光制御)したり、屋外からの視線を遮断(遮視)したりすることができる。そして、第1側面部11における障子19のガラスパネル195を通して採光することができ、また障子19を開放すれば通風や換気も可能になるため、屋内空間の快適な居住性が確保できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る出窓1Aについて、図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、本実施形態の出窓1Aを示す横断面図である。図5は、出窓1Aの一部を拡大して示す横断面図である。図6は、出窓1Aの一部を分解して示す横断面図である。
本実施形態の出窓1Aは、前記第1実施形態の単窓の出窓1における出窓本体(三角状部)10を左右に隣接させて連結した連窓の出窓である点が第1実施形態と相違し、その他の構成は、第1実施形態と略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
(5)すなわち、主方立材15Aおよび副方立材16Aが連結方立材20で連結されているので、連窓の出窓1Aにおいて主方立材15Aおよび副方立材16Aを、単窓の出窓1の主方立材15および副方立材16と共通化することができるとともに、主方立材15Aを一方の出窓本体10Aにおける主方立材15と共通化し、副方立材16Aを他方の出窓本体10Bにおける副方立材16と共通化することができ、部品点数およびコストの増大を抑制しつつ多彩な製品バリエーションに対応させることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る出窓1Bについて、図7〜図9に基づいて説明する。
図7は、本実施形態の出窓1Bを示す横断面図である。図8は、出窓1Bの一部を拡大して示す横断面図である。図9は、出窓1Bの一部を分解して示す横断面図である。
本実施形態の出窓1Bは、前記第1実施形態の単窓の出窓1における出窓本体(三角状部)10を左右に隣接させて連結した連窓の出窓である点が第1実施形態と相違し、この連結部分の構造が前記第2実施形態の連窓の出窓1Aと相違し、その他の構成は、第1および第2実施形態と略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
そして、本実施形態においては、副方立材16Aは、前記第1および第2実施形態の副方立材16、および他方の出窓本体10Bにおける副方立材16と共通の部材であり、この副方立材16から取付片部163を切除して形成されたものである。また、第1〜第4のカバー材21〜24は、それぞれ第1および第2実施形態と共通の部材である。
(7)すなわち、副方立材16Aを単窓の出窓1の副方立材16および他方の出窓本体10Bにおける副方立材16と共通化することができ、部品点数およびコストの増大を抑制しつつ多彩な製品バリエーションに対応させることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る出窓1Cについて、図10、図11に基づいて説明する。
図10は、本実施形態の出窓1Cを示す横断面図である。図11は、出窓1Cの一部を拡大して示す横断面図である。
本実施形態の出窓1Cは、前記第1実施形態の単窓の出窓1における出窓本体(三角状部)10を左右に隣接させて連結した連窓の出窓である点が第1実施形態と相違し、この連結部分の構造が前記第2および第3実施形態の連窓の出窓1A,1Bと相違し、その他の構成は、第1〜第3実施形態と略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
また、主方立材15Cの屋内側には、前記第3実施形態と同様の第6カバー材28が設けられている。
(9)すなわち、他方の出窓本体10Bにおける主方立材15Cによって一方の出窓本体10Aにおける第1側面部11の基端縁部分が構成されているので、前記第2および第3実施形態における副方立材16Aを省略することができ、部品点数を削減することができる。
例えば、前記各実施形態においては、第1側面部11を構成する障子19を開閉可能に構成したが、これに限らず、障子19を開閉不能な固定障子として構成してもよい。また、障子19の開閉形式は、開き形式に限らず、左右または上下スライド形式や、縦または横辷出し形式、突出し形式、内倒し形式などでもよい。さらに、障子19に限らず、主方立材、副方立材および上下の横材に嵌め殺し形式に支持されたガラスパネルで開口が形成されていてもよい。
また、前記各実施形態では、第1側面部11の長さ寸法が第2側面部12の長さ寸法よりも長く設定されていたが、これに限らず、第1側面部11が第2側面部12よりも短く形成されてもよく、また第1側面部11と第2側面部12とが同一の長さ寸法に形成されていてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (8)
- 建物の外壁面に対して各々所定角度で屋外側に突出し互いの先端縁同士が接続された第1および第2の側面部を備えた出窓であって、
前記第2側面部は、断面長尺状に形成されて基端縁側が前記外壁に支持された主方立材から無開口に構成され、
前記第1側面部は、前記主方立材の先端縁側に支持された採光可能な面状体を有して構成されている出窓。 - 前記先端縁同士が接続された一組の第1および第2の側面部を有して構成された三角状部を少なくとも二組備えるとともに、これらの三角状部同士が互いに左右に隣接して設けられ、かつ隣接した一方の三角状部における前記第1側面部と他方の三角状部における前記第2側面部とが連結されており、
前記他方の三角状部における前記主方立材の基端部には、前記一方の三角状部における前記面状体を支持する面状体支持部が形成されている請求項1に記載の出窓。 - 前記先端縁同士が接続された一組の第1および第2の側面部を有して構成された三角状部を少なくとも二組備えるとともに、これらの三角状部同士が互いに左右に隣接して設けられ、かつ隣接した一方の三角状部における前記第1側面部と他方の三角状部における前記第2側面部とが連結されており、
前記一方および他方の三角状部における前記第1側面部の基端部には、前記面状体を支持する副方立材が設けられ、前記一方の三角状部における副方立材と、前記他方の三角状部における前記主方立材の基端部とが連結されている請求項1に記載の出窓。 - 前記先端縁同士が接続された一組の第1および第2の側面部を有して構成された三角状部を少なくとも二組備えるとともに、これらの三角状部同士が互いに左右に隣接して設けられ、かつ隣接した一方の三角状部における前記第1側面部と他方の三角状部における前記第2側面部とが連結されており、
前記一方および他方の三角状部における前記第1側面部の基端部には、前記面状体を支持する副方立材が設けられ、前記一方の三角状部における副方立材と、前記他方の三角状部における前記主方立材の基端部との間には、これらの主方立材と副方立材とを連結する連結方立材が設けられている請求項1に記載の出窓。 - 前記一方の三角状部における主方立材と、前記他方の三角状部における主方立材とが、略同一断面を有して形成されている請求項4に記載の出窓。
- 前記一方の三角状部における副方立材と、前記他方の三角状部における副方立材とが、略同一断面を有して形成されている請求項3から請求項5のいずれかに記載の出窓。
- 前記一方および他方の三角状部における副方立材の屋内側には、それぞれ互いに略同一断面を有した樹脂製のカバー材が設けられている請求項3から請求項6のいずれかに記載の出窓。
- 前記一方および他方の三角状部における主方立材の屋内側には、それぞれ互いに略同一断面を有した樹脂製のカバー材が設けられている請求項2から請求項7のいずれかに記載の出窓。
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