JP2006348403A - 工業用二層織物 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱水性、表面性、剛性にすぐれた工業用織物を提供する。
【解決手段】第1上面側経糸、第1下経地糸接結糸、及び上面側緯糸と織り合わされる第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸から構成された二層織物において、第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸とが第1経糸接結の組を形成し、第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸とが第2経糸接結の組を形成し、第1経糸接結の組と第2経糸接結の組が隣接配置して、第1上面側経糸と第2上面側経糸が異なる組織であって、3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織で、第2下経地糸接結糸が上面側緯糸の上側を通る組織とし、第1下経地糸接結糸も潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が通った上面側緯糸とは異なる上面側緯糸の上側を通る組織、第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸とが寄り合い、上面側経糸組織を形成する工業用二層織物。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に優れた通気性、表面性、織物剛性を有する工業用二層織物に関する。
従来から工業用織物としては経糸、緯糸で製織した織物が広く使用されており、例えば抄紙用ワイヤーや搬送用ベルト、ろ布等その他にも多くの分野で使用されており、用途や使用環境に適した織物特性が要求されている。特に織物の網目を利用して原料の脱水等を行う製紙工程で使用される抄紙用ワイヤーでの要求は厳しく、紙に織物のワイヤーマークを転写しにくい表面性に優れた織物、また原料に含まれる余分な水分を十分脱水するための脱水性、過酷な環境下においても好適に使用できる程度の耐摩耗性、剛性を持ち合わせたもの、そして良好な紙を製造するために必要な条件を長期間持続することのできる織物が要求されている。その他にも繊維支持性、製紙の歩留まりの向上、寸法安定性、走行安定性等が要求されている。さらに近年では抄紙マシンが高速化しているため、それに伴い抄紙用ワイヤーへの要求も一段と厳しいものとなっている。
このように工業用織物の中でも最も要求が厳しい抄紙用織物について説明すればほとんどの工業用織物の要求とその解決について理解できるので、以下抄紙用織物を代表して本発明を説明する。
抄紙用織物としては特に紙に織物のワイヤーマークを転写しにくい優れた表面性、原料に含まれる余分な水分を十分脱水するための脱水性、微細な繊維をとめる繊維支持性、過酷な走行条件においても長期間走行できる剛性等が非常に重要である。これらを満足させる織物として組織や構成に関する研究が進められているが、最近では上下組になった上面側経糸、下面側経糸の一部を経地糸接結糸とした2層織物が使用されている。経地糸接結糸は上面側緯糸、下面側緯糸の両方と織り合わせる接結機能を有するものであるが、それと同時に上面側表面、下面側表面の一部を形成する上面側経糸、下面側経糸と同じ機能も有する。
特開2003−342889号公報にも経地糸接結糸を用いた2層織物が開示されている。この織物は経地糸接結糸を用いているため付加的な接結糸が無く、上面側織物組織を崩すことがないため、表面性に優れる。また緯糸接結織物と比較しても接結強度に優れる。しかし、この織物は組を形成する2本の経地糸接結糸が、上面側緯糸の上側を通る部分で上面側緯糸を下側に引き込むため、この接結部分で上面側表面に凹みを作ってしまう。そのため、接結に関与しない上面側経糸が上面側緯糸の上側を通って形成するナックルと、経地糸接結糸が上面側緯糸の上側を通って形成するナックルで高低差が生じ、それが紙にマークを与えてしまうことがある。また、組になった経地糸接結糸が隣接して織物層内で交差することで層内の内部空間を塞いでしまい、局所的に脱水不足が生じてしまうこともあった。
このように、経地糸接結糸を用いた織物において、脱水性、表面性、剛性等の工業用織物として要求される全ての条件を満足する織物は未だ開発されていなかった。
特開2003−342889号公報
本発明は工業用織物に必要とされる脱水性、表面性、剛性等の全ての要求を満足させる工業用二層織物を提供しようとするものである。
本発明は、
「1. 上面側緯糸と織り合わされる第1上面側経糸、及び上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わされる第1下経地糸接結糸、及び上面側緯糸と織り合わされる第2上面側経糸、及び上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わされる第2下経地糸接結糸から構成された二層織物において、
第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸とが第1経糸接結の組を形成し、第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸とが第2経糸接結の組を形成し、第1経糸接結の組と第2経糸接結の組が隣接配置して、第1上面側経糸、第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸の順で配列しており、
第1上面側経糸と第2上面側経糸が異なる組織であって、第2上面側経糸が上面側緯糸の上を通って形成するナックルとナックルの間に、少なくとも3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織で、
潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織とし、第1下経地糸接結糸も潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が通った上面側緯糸とは異なる1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織とし、
第2上面側経糸を挟んで第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸とが寄り合い、3本が協働して上面側表面に第1上面側経糸と同じ上面側経糸組織を形成することを特徴とする工業用二層織物。
2. 第2上面側経糸が形成する1つの潜在部において、第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の両方が、1本または2本の異なる上面側緯糸の上側を通るナックルを形成することを特徴とする、1項に記載された工業用二層織物。
3. 第2上面側経糸が複数の潜在部を形成する組織であって、1つの潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第1下経地糸接結糸が1本または2本の異なる上面側緯糸の上側を通るナックルを形成し、且つそれとは異なる潜在部で第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が1本または2本の異なる上面側緯糸の上側を通るナックルを形成することを特徴とする、1項に記載された工業用二層織物。
4. 第1、第2経糸接結の組の隣に、上面側緯糸と織り合わされる上面側経糸、そして下面側緯糸と織り合わされる下面側経糸とからなる経糸の組を配置したことを特徴とする、1項ないし3項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
5. 第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の組織が異なる組織であることを特徴とする、1項ないし4項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
6. 第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の組織が同じ組織か、または同じ組織の向きを左右逆にした鏡像組織であることを特徴とする、1項ないし4項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
7. 第2上面側経糸及び第1下経地糸接結糸及び第2下経地糸接結糸が協働して上面側表面に形成する上面側経糸組織と、第1上面側経糸の組織が、それぞれ1本の上面側緯糸の上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸の下を通り、次いで1本の上面側緯糸の上を通り、2本の上面側緯糸の下を通る1/4−1/2組織であることを特徴とする、1項ないし6項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
8. 第2上面側経糸及び第1下経地糸接結糸及び第2下経地糸接結糸が協働して上面側表面に形成する上面側経糸組織と、第1上面側経糸の組織が、それぞれ1本の上面側緯糸の上を通り、次いで1本の上面側緯糸の下を通る1/1組織であり、上面側表面に平織組織を形成することを特徴とする、1項ないし6項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
9. 下面側緯糸が連続する2本の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の上側を通り、次いで連続する2本以上の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸のロングクリンプを形成する組織であることを特徴とする、1項ないし8項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
10. 下面側緯糸が1本の下面側経糸又は下経地糸接結糸の上側を通り、次いで連続する2本以上の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸のロングクリンプを形成する組織であることを特徴とする、1項ないし8項のいずれか1項に記載された工業用二層織物。」
に関する。
本発明でいう「潜在部」とは、第2上面側経糸が上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る部分を言う。この潜在部では第2上面側経糸は上層と下層の間を通るので、上面側表面、下面側表面には現れない。
本発明の工業用二層織物は、1本の上面側経糸と2本の下経地糸接結糸を組み合わせて、隣接する1本の上面側経糸と同じ組織を上面側表面に形成した工業用二層織物であって、組織、ナックルの高さが均一であるため表面性に優れ、また従来の織物に比べて織物層内に斜め方向の空間が多く存在するため通気性、ろ水性に優れた織物とすることができる。
本発明の工業用織物は、上面側緯糸と織り合わされる第1上面側経糸、及び上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わされる第1下経地糸接結糸、及び上面側緯糸と織り合わされる第2上面側経糸、及び上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わされる第2下経地糸接結糸から構成された二層織物であり、第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸とが第1経糸接結の組を形成し、第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸とが第2経糸接結の組を形成し、第1経糸接結の組と第2経糸接結の組が隣接配置して、第1上面側経糸、第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸の順で配列しており、第1上面側経糸と第2上面側経糸が異なる組織であって、第2上面側経糸が上面側緯糸の上を通って形成するナックルとナックルの間に、少なくとも3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織で、潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が1本または2本の上面側緯糸の上側を通るナックルを形成し、第1下経地糸接結糸も潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が通った上面側緯糸とは異なる1本または2本の上面側緯糸の上側を通りナックルを形成し、第2上面側経糸を挟んで第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸とが寄り合い、3本が協働して上面側表面に第1上面側経糸と同じ上面側経糸組織を形成する二層織物である。本明細書内でナックルとは、上面側経糸、経地糸接結糸、下面側経糸が1本又は2本の緯糸の上、または下を通って緯糸と交絡して形成される経糸が降曲して突出する部分を示し、上面側緯糸の上あるいは下面側緯糸の下に形成される。
本発明の織物は上面側表面の組織を崩すことなく経方向の糸で上下織物を強力に織り合わせることができる。また、従来の織物では隣接する2本の経地糸接結糸が交差することで織物内部の空間を塞いでしまい通気性、ろ水性に問題を与えていたが、本発明の織物では1本の上面側経糸を挟んで両側の2本の経地糸接結糸が協働して上面側組織を形成しており、これら3本の経糸の間に斜めの空間ができるため、ろ水性、通気性に優れた織物となる。
本発明の織物は、第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸からなる第1経糸接結の組と、第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸からなる第2経糸接結の組が隣接配置してなる織物であるが、第1、第2経糸接結の組の他に、上面側緯糸と織り合わされる上面側経糸、そして下面側緯糸と織り合わされる下面側経糸とからなる経糸の組を配置してもよい。経糸接結の組は上下層を織り合わせるために必ず必要であり、少なくとも各1組ずつあればその他を全て経糸の組としても構わない。もちろん、経糸接結の組を多く配置すれば接結力が向上するが、織物完全組織において経糸接結の組が少なくとも各1組ずつあれば特に問題はない。例えば、完全組織の中で隣接する第1、第2経糸接結の組の隣に2組の経糸の組を配置し、その隣に第1、第2経糸接結の組を配置し、その隣に2組の経糸の組を配置する等すればよい。
ここでいう上面側経糸とは上面側緯糸と織り合わされて上面側表面組織を形成するものであり、下経地糸接結糸とは上面側緯糸及び下面側緯糸と織り合わされて上面側表面組織、下面側表面組織の両方を構成するものであり、また、下経地糸接結糸は上下層を織り合わせる接結糸としても機能するものである。織物使用上の縦方向の糸で接結することによって、常に張力がかかった状態で使用されることとなるため、緩んで内部摩耗が発生したりすることがない。また、単に接結するだけの付加的な接結糸と比べ、経地糸接結糸は表面を形成する経糸として機能するため付加的なマークの発生もない。さらに、付加的な接結糸が存在しないため、打ち込み本数を増やすことができ、繊維支持性にも優れたものとなる。
そして、本発明の織物では、第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸からなる第1経糸接結の組と、第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸からなる第2経糸接結の組が存在しており、これらが隣接配置している。これらの経糸は、第1上面側経糸、第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸の順で配置しており、配置順序が非常に重要である。これは、第1経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2経地糸接結糸のこれら3本が協働して1本の経糸として機能するためである。第1上面側経糸は独立して1つの組織を形成するため一番端に配置され、次いで第1下経地糸接結糸、そして第2上面側経糸、そして第2下経地糸接結糸の順番となる。
ここでいう、「第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸が協働して1本の経糸として機能する」とは、第2上面側経糸を挟んで両側に配置する第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸のこれら3本によって、第1上面側経糸と実質的に同じ経糸組織を形成するものであること示している。しかし、1本の緯糸の上、下を交互に通る平織組織の経糸が配列している場合、それらの経糸は同じ間隔で配列し、本発明のように3本が協働して1本の経糸のようになることはなく、常に等間隔で配置して隣接する経糸同士が寄り合うことはない。しかし、本発明では第2上面側経糸が3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であり、第2上面側経糸の両側に隣接する第1経地糸接結糸と第2経地糸接結糸がその潜在部で、それぞれ、第2上面側経糸が形成するナックルと隣接しない位置で1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織としたため、第2上面側経糸を中心に寄り合う構造となる。もし、潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接する上面側緯糸の上、または第2上面側経糸が形成するナックルと同じ上面側緯糸の上を、第1経地糸接結糸、または第2経地糸接結糸が通る組織とした場合、ナックルの高低差やその他の力の作用によりそれらのナックルは反発して離れてしまい、協働して1本の経糸のようにはならない。しかし、本発明の織物のように、第2上面側経糸のナックルの存在しない潜在部で、第2上面側経糸の両側にある下経地糸接結糸がナックルを形成する組織とすれば、反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
例えば、第2上面側経糸が3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部と、5本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部の2つの潜在部を有する組織とすれば、第2下経地糸接結糸では緯糸3本分の潜在部の中心にある1本の上面側緯糸の上側を通る組織等がある。そして、第1下経地糸接結糸では、緯糸5本分の潜在部のうち、端から2本目と4本目の上面側緯糸の上側を通る組織等がある。この他にも、第2上面側経糸が8本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を有する組織とした場合、第1下経地糸接結糸は端から3本目の上側を通る組織とし、第2下経地糸接結糸は端から6本目の上側を通る組織等がある。このように、第2上面側経糸のナックルと少なくとも緯糸1本分離れた位置で第1、第2下経地糸接結糸がナックルを形成する組織とすればよく、その他は特に限定されない。
第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸がそれぞれ、第2上面側経糸の形成するナックルと隣接しない位置で1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織とするのは、第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸が第2上面側経糸とできるだけ反発しないようにするためであって、好ましくは第2上面側経糸の潜在部の真ん中あたりで下経地糸接結糸がナックルを形成するようにすればよい。例えば、第2上面側経糸が緯糸5本分の潜在部を形成する組織の場合、第1下経地糸接結糸または第2下経地糸接結糸が端から1本目と5本目の上面側緯糸の上側を通る組織とするのは好ましくない。このような組織とした場合、各構成糸が反発し合い上面側表面で1本の経糸のように機能しなくなってしまう。またその作用を利用して第1上面側経糸が形成する経糸ナックルと同じ上面側緯糸、あるいはそのすぐ隣の上面側緯糸の上に、第1下経地糸接結糸がナックルを形成する組織とすると、第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸は反発し、第1下経地糸接結糸はより第2上面側経糸に接近する構造となり、その結果、第1上面側経糸による経糸組織、第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸の3本による経糸1本分の経糸組織がほぼ等間隔で配置されることとなり好ましい。また、従来の織物では、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通るところで緯糸を下側に引き込むため、他の経糸のナックルよりも落ち込んでいるのだが、本発明では第2上面側経糸の潜在部間で第1、第2下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る組織とするため、下経地糸接結糸が上面側緯糸を上側から織り込んだとしても、第2上面側経糸がその緯糸を下から持ち上げ、接結部の落ち込みを防止する。つまり、全ての経糸ナックルの高さがほぼ均一となるため、表面性に優れた織物となる。
上面側表面に形成される組織は特に限定されずどのような組織であっても構わない。例えば、経糸が1本の上面側緯糸の上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸の下を通り、次いで1本の上面側緯糸の上を通り、2本の上面側緯糸の下を通る1/4−1/2組織等がある。第1上面側経糸は1本でこの組織を構成するため、この通りの組織であればよいが、第1上面側経糸及び第2下経地糸接結糸及び第2下経地糸接結糸は3本が協働して上面側表面にこの組織を形成することとなるため、それぞれの糸をどのような組織とするか十分考慮する必要がある。そして、緯糸組織はそれらの経糸組織のシフトによって何種類か考えられるが、例えば1/4−1/2組織の経糸のシフトの仕方によって、緯糸4本の経糸の上、1本の経糸の下、2本の経糸の上、1本の経糸の下を通る4/1−2/1組織とすることもできるし、3本の経糸の上、1本の経糸の下を通る1/3組織とすることもできる。
その他、経糸が1本の上面側緯糸の上を通り、次いで1本の上面側緯糸の下を通る1/1組織を組み合わせて上面側表面に平織組織を形成する組織もある。同様に各構成糸、特に第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸の組織を検討する必要がある。
下面側表面組織についても特に限定はなく、例えば下面側緯糸が連続する2本の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の上側を通り、次いで連続する2本以上の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸のロングクリンプを形成する組織等が好ましい。下面側の隣り合う2本の経糸が1本の下面側緯糸を同時に織り込む組織とすることで、下面側緯糸ロングクリンプがさらに表面に突出する構造となるため耐摩耗性が向上し、同時に剛性も向上する。さらに隣り合う2本の経糸が1本の下面側緯糸を下面側から織り込み、その部分で隣り合う左右の経糸と交互に接近し、実質的に経糸が蛇行したジグザグ配置とするとよい。
ジグザグ配置とは例を示して説明する。経糸の組、接結経糸の組が適宜配置されている下面側層において、下面側緯糸は隣接する2本の経糸により同時に織り込まれロングクリンプを形成するということは、隣接する2本の下面側の経糸は同時に1本の下面側緯糸の下側を通ることを意味する。隣接する3本の下面側の経糸を、第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸、下面側経糸3とした場合、第2下経地糸接結糸は隣接する第1下経地糸接結糸と共に下面側緯糸1´によって織り合わされる。また第2下経地糸接結糸は隣接する下面側経糸3と共に下面側緯糸7´によって織り合わされる。2本の隣接する下面側の経糸は下面側緯糸と織り合わされた部分で寄り合って引き揃えて配置される。つまり、第1、第2下経地糸接結糸は下面側緯糸1´と織り合わされるところで寄り合い、また第2下経地糸接結糸と下面側経糸3は下面側緯糸7´と織り合わされるところで寄り合う。それによって、第2下経地糸接結糸は下面側緯糸1´との交点では第1下経地糸接結糸側に寄り、下面側緯糸7´との交点では下面側経糸3側に寄る。すると、第2下経地糸接結糸は右に、左に蛇行するジグザグ配置となる。その他の経糸も同じ作用から同じジグザグ配置となる。このジグザグ配置としたことにより、織物の斜め方向の剛性が向上し、さらに上面側の経糸と下面側の経糸が重なる部分と重ならない部分が混在することとなるため、ランダムな大きさや形状の網目ができることによって段階的に脱水させることができ、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
これら上面側表面組織、そして下面側表面組織を形成する第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の組織は適宜選択すればよく、同じ組織となっても異なる組織となっても構わない。特に、第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の組織を同じ組織、あるいは向きを左右逆にした鏡像組織等とすると、上面側緯糸の引き込みが均一となり表面に高さが均一なナックルを形成することができ、さらに製織上張力バランスがほぼ等しくなるため織機のビーム数を増やす必要がなく好ましい。
上面側緯糸と下面側緯糸の配置割合についても特に限定はなく、抄紙用織物では上面側表面を緻密な構造とした方が繊維支持性、表面性の面から好ましいため密とし、下面側表面は耐摩耗性向上を目的として線径の大きい緯糸を使用した方がよいため、粗とすることが好ましい他。例えば、上面側緯糸と下面側緯糸を2:1、4:3等の割合で配置する等がある。もちろん、1:1の割合であってもよい。
そして、上面側表面には上面側緯糸間に上面側緯糸よりも線径の小さい補助緯糸を配置してもよい。例えば上面側緯糸と補助緯糸を交互に配置し、補助緯糸が複数本の経糸の上側を通るロングクリンプを形成する組織とすることで、緯糸の繊維支持性を向上させる効果がある。
構成糸の線径については特に限定はないが、緻密で平滑な表面とするためには上面側表面を構成する上面側緯糸、上面側経糸は比較的線径の小さいものである方が好ましい。そして、特に表面性を重視する用途においては、下経地糸接結糸も上面側経糸と同径の糸を用いることが好ましい。上面側経糸と下経地糸接結糸に線径差があると、径の大きい方の糸が上面側表面に突出して、紙にワイヤーマークを付与してしまうことがあり好ましくない。上面側経糸と下経地糸接結糸の線径が同じであれば上面側の経糸ナックルの高さがほぼ同じとなるため、比較的均一な表面を形成することができる。しかし、耐摩耗性を考慮するのであれば、下経地糸接結糸と下面側経糸を同線径としても構わない。
マシンやロール接触面側となる下面側表面は剛性や耐摩耗性が必要とされるため、下面側緯糸、下面側経糸は比較的線径の大きいものである方が好ましい。
本発明に使用される糸は用途によって選択すればよいが、例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や嵩高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、あるいはこれらを撚り合わせる等して組み合わせた糸が使用できる。また、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の短形状の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロ、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。もちろん、共重合体やこれらの材質に目的に応じてさまざまな物質をブレンドしたり含有させた糸を使用しても良い。
抄紙用ワイヤーとしては一般的には、上面側経糸、下面側経糸、下経地糸接結糸、上面側緯糸には剛性があり、寸法安定性に優れるポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、耐摩耗性が要求される下面側緯糸にはポリエステルモノフィラメントとポリアミドモノフィラメントを交互に配置する等、交織するのが剛性を確保しつつ耐摩耗性を向上できて好ましい。
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1〜27は本発明の実施例であって、意匠図、経糸に沿った断面図を示している。図3は実施例1の織物の上面側の表面図である。
意匠図とは織物組織の最小の繰り返し単位であって、この完全組織が上下左右につながって織物全体の組織が形成される。意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1、2、3で示し、そのうち上面側経糸と下面側経糸からなる経糸の組の場合と、上面側経糸と下経地糸接結糸からなる接結経糸の組の場合がある。緯糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1´、2´、3´で示し、特に上面側緯糸についてはuを付した1´u、2´u、3´uで示し、下面側緯糸についてはdを付した1´d、2´d、3´dで示した。配置比率によって上面側緯糸と下面側緯糸が上下に配置されている場合と、上面側緯糸のみの場合がある。
また、×印は上面側経糸が上面側緯糸の上側に位置していることを示し、□印は下面側経糸が下面側緯糸の下側に位置していることを示す。●印は第1下経地糸接結糸が上面側緯糸の上側に位置していることを示し、○印はその第1下経地糸接結糸が下面側緯糸の下側に位置していることを示す。そして、◆印は第2下経接経地糸結糸が上面側緯糸の上側に位置していることを示し、◇印はその第2下経地糸接結糸が下面側緯糸の下側に位置していることを示す。また、経糸の断面図では第1下経地糸接結糸を斜線で塗りつぶし、第2下経地糸接結糸を点で塗りつぶした。
意匠図では糸が上下に正確に重なって配置されることになっているが、これは図面の都合上であって実際の織物ではずれて配置されても構わない。緯糸については配置比率から一部上面側緯糸の下に下面側緯糸が配置されていないところもある。また、第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸は互いにくっつき合って上面側表面で上面側完全組織を構成する1本の経糸として機能する。また、接結経糸の断面図においては、第1下経地糸接結糸と第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸の3本が協働して第1上面側経糸と同じ組織を形成することから、第1上面側経糸とその他の3本の経糸は別途示した。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の織物の意匠図である。図2は図1の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。図3は図1の意匠図の上面側表面の平面図である。この織物は接結経糸の組を4/8の割合で配置した16シャフトの2層織物であって、上面側緯糸と下面側緯糸の配置割合は2:1である。
図1の意匠図において、1、6は第1接結経糸の組で、2、7は第2接結経糸の組であり、3、4、5、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。上下層を織り合わせる下経地糸接結糸が4/16の割合で配置されているが、この程度であっても接結強度は十分である。
上面側表面は、1本の上面側緯糸の上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸の下を通り、次いで1本の上面側緯糸の上を通り、2本の上面側緯糸の下を通る1/4−1/2組織の経糸からなり、上面側緯糸は1本の上面側経糸又は下経地糸接結糸の上側を通った後、3本の上面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の下側を通る組織を繰り返した組織である。具体的には、上面側表面は、第1上面側経糸1は1本の上面側緯糸1´uの上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸2´u、3´u、4´u、5´uの下を通り、次いで1本の上面側緯糸6´uの上を通り、2本の上面側緯糸7´u、8´uの下を通り、1本の上面側緯糸9´uの上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸10´u、11´u、12´u、13´uの下を通り、次いで1本の上面側緯糸14´uの上を通り、2本の上面側緯糸15´u、16´uの下を通る1/4−1/2組織を繰り返したものである。そして、第1下経地糸接結糸1及び第2上面側経糸2及び第2下経地糸接結糸2が協働して上面側表面に、第1上面側経糸1の組織と同じ1/4−1/2組織を構成する。第1下経地糸接結糸1及び第2上面側経糸2及び第2下経地糸接結糸2のそれぞれが、1本、または2本では第1上面側経糸の組織と同じ組織を形成してはいないが、これら3本を組み合わせることで1つの上面側経糸組織を形成するものである。また、これらの配置順序は、第1上面側経糸1、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の順である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2は3本が協働して1つの上面側経糸組織を形成するものであるため、このように配置させることが必要である。
具体的には、第2上面側経糸2は連続する3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の下を通る潜在部、つまり7本の上面側緯糸1´u〜7´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、7本の上面側緯糸9´u〜15´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、第1下経地糸接結糸1はその潜在部のうち第2上面側経糸2のナックルと隣接しない位置で、1本の上面側緯糸3´uの上側を通る組織であり、第2下経地糸接結糸2は他の潜在部のうち第2上面側経糸2のナックルと隣接しない位置で、1本の上面側緯糸11´uの上側を通る組織とした。このように、第2上面側経糸2を挟んで両側に配置する第1下経地糸接結糸1と第2下経地糸接結糸の3本によって第1上面側経糸1と同じ1/4−1/2組織を形成する。具体的には、第1下経地糸接結糸1及び第2上面側経糸2及び第2下経地糸接結糸2を組み合わせて、1本の上面側緯糸3´の上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸4´u、5´u、6´u、7´uの下を通り、次いで1本の上面側緯糸8´uの上を通り、2本の上面側緯糸9´u、10´uの下を通り、1本の上面側緯糸11´uの上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸12´u、13´u、14´u、15´uの下を通り、次いで1本の上面側緯糸16´uの上を通り、2本の上面側緯糸1´u、2´uの下を通る1/4−1/2組織を形成する。
本発明では第2上面側経糸2が3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織で、第2上面側経糸2の両側に隣接する第1下経地糸接結糸1と第2下経地糸接結糸2がその潜在部で、それぞれ、第2上面側経糸2が形成するナックルと隣接しない位置で1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織としたため、第2上面側経糸2を中心に寄り合う構造となる。もし、第2上面側経糸2が通る上面側緯糸と同じ緯糸の上、あるいはそのすぐ隣の緯糸の上を、第1下経地糸接結糸1、または第2下経地糸接結糸2が通る組織とした場合、ナックルの高低差やその他の力の作用によりそれらのナックルは反発して離れてしまい、協働して1本の経糸のようにはならない。しかし、本発明の織物のように、潜在部のうち第2上面側経糸2のナックルと隣接しない位置で第1、第2下経地糸接結糸がナックルを形成する組織とすれば、反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
また、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る接結部では上面側緯糸を下側に引き込もうとするが、しかし、本発明においてはその引き込み部分で隣接配置する第2上面側経糸2が上面側緯糸の下側を通って上面側緯糸を下から支えているため、接結部の落ち込みはなく、ナックルの高さが均一となる。
また、上下層を織り合わせる下経地糸接結糸の間に上面側緯糸のみと織り合わせる上面側経糸が配置しているため、下経地糸接結糸の間に斜め方向の隙間が生じ通気性、ろ水性に優れたものとなる。ここでは第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2について説明したが、第1接結経糸の組6、第2接結経糸の組7についても同様である。
下面側表面は下面側の経糸が、4本の下面側緯糸の上、1本の下面側緯糸の下、2本の下面側緯糸の上、1本の下面側緯糸の下を通る4/1−2/1組織であり、下面側緯糸は隣接する2本の下面側の経糸の上側を通り、次いで連続する6本の下面側の経糸の下側を通って下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とした。下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とすることで耐摩耗性に優れた織物となる。また、下面側緯糸は隣接する2本の経糸により下側から織り込まれることで剛性が向上し、下面側表面にロングクリンプが突出し耐摩耗体積が増えて耐摩耗性に優れたものとなる。そして、下面側表面を形成する経糸が下面側緯糸を下面側から織り込む部分で隣り合う左右の経糸と交互に接近するジグザグ配置とした。ジグザグ配置とは、下面側表面において1本の下面側の経糸が右側に隣接配置している下面側の経糸と同じ下面側緯糸の下側でナックルを形成した後、左側に隣接配置している下面側の経糸と同じ下面側緯糸の下側でナックルを形成し、1本の経糸が右側の経糸、左側の経糸に交互に寄り合って蛇行している構造をいう。ジグザグ配置としたことにより、経糸は左右に蛇行し、織物の斜め方向の剛性が向上する。そして、上面側の経糸と下面側の経糸が重なる部分と重ならない部分が混在することとなる。ランダムな大きさや形状の網目ができることによって段階的に脱水させることができ、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
例えば、下面側経糸4においては、右隣に隣接配置している下面側経糸5と同時に下面側緯糸3´dの下側でナックルを形成し、その後左隣に隣接配置している下面側経糸3と同時に下面側緯糸9´dの下側でナックルを形成している。すると、下面側経糸4は下面側緯糸3´dとの交点では右側に寄り、下面側緯糸9´dとの交点では左側に寄りジグザグ配置となる。上面側表面では上面側経糸、経地糸接結糸が下面側の経糸と同じジグザグ配置を構成する組織でないため、ある部分では上下の経糸が重なり、ある部分では上下の経糸が重ならない構造となり、上側から下側に貫通する脱水孔の形状もランダムとなることで、部分的な急激脱水を抑制できる。上記では下面側経糸4についてのみ説明したが、その他の下面側経糸、経地糸接結糸においても同様のランダム構造となっており、織物全体として同様な表面性が得られる。
(実施例2)
図4は本発明の実施例2の織物の意匠図である。図5は図4の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図4の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、実施例1と同じ1/4−1/2組織の経糸、1/3組織の緯糸からなる。第1下経地糸接結糸1と第2上面側経糸2と第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は1/4−1/2組織であって第1上面側経糸1の組織と変わりはない。第1上面側経糸1は1本の上面側緯糸1´uの上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸2´u、3´u、4´u、5´uの下を通り、次いで1本の上面側緯糸6´uの上を通り、2本の上面側緯糸7´u、8´uの下を通り、1本の上面側緯糸9´uの上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸10´u、11´u、12´u、13´uの下を通り、次いで1本の上面側緯糸14´uの上を通り、2本の上面側緯糸15´u、16´uの下を通る1/4−1/2組織を繰り返したものである。そして、第1下経地糸接結糸1及び第2上面側経糸2及び第2下経地糸接結糸2が協働して上面側表面に、第1上面側経糸の組織と同じ1/4−1/2組織を構成する。それぞれ1本、または2本では第1上面側経糸の組織と同じ組織を形成してはいないが、これら3本を組み合わせることで1つの上面側経糸組織を形成するものである。
第2上面側経糸2は12本の上面側緯糸4´u〜15´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その1つの潜在部に第1下経地糸接結糸1は第2上面側経糸2のナックルと隣接しない上面側緯糸8´uの上側を通る組織であり、第2下経地糸接結糸2は第2上面側経糸2のナックルと隣接しない上面側緯糸11´uの上側を通る組織とした。本実施例は1つの長い潜在部に2本の下経地糸接結糸が第2上面側経糸2のナックルと隣接しない上面側緯糸の上にナックルを形成する組織とした。このような組織としたため、第2上面側経糸2を中心に第1経地糸接結糸1と第2経地糸接結糸2が寄り合う構造となる。もし、第2上面側経糸2が通る上面側緯糸と同じ緯糸の上、あるいはそのすぐ隣の緯糸の上を、第1経地糸接結糸1、または第2経地糸接結糸2が通る組織とした場合、ナックルの高低差やその他の力の作用によりそれらのナックルは反発して離れてしまい、協働して1本の経糸のようにはならない。しかし、本発明織物のように、第2上面側経糸2のナックルの存在しない潜在部で、第2上面側経糸の両側にある下経地糸接結糸がナックルを形成する組織とすれば、反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
また、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る接結部では上面側緯糸を下側に引き込もうとするが、しかし、本発明においてはその引き込み部分で隣接配置する第2上面側経糸2が上面側緯糸の下側を通って上面側緯糸を下から支えているため、接結部の落ち込みはなく、ナックルの高さが均一となる。
また、上下層を織り合わせる下経地糸接結糸の間に上面側緯糸のみと織り合わせる上面側経糸が配置しているため、下経地糸接結糸の間に斜め方向の隙間が生じ通気性、ろ水性に優れたものとなる。ここでは第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2について説明したが、第1接結経糸の組6、第2接結経糸の組7についても同様である。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例3)
図6は本発明の実施例3の織物の意匠図である。図7は図6の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図6の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、実施例1と同じ1/4−1/2組織の経糸、1/3組織の緯糸からなる。第1下経地糸接結糸1と第2上面側経糸2と第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は1/4−1/2組織であって第1上面側経糸1の組織と変わりはない。
第2上面側経糸2は10本の上面側緯糸4´u〜13´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その1つの潜在部で第1下経地糸接結糸1が上面側緯糸11´uの上側を通る組織であり、第2下経地糸接結糸2は上面側緯糸6´uの上側を通る組織とした。本実施例は1つの長い潜在部に2本の下経地糸接結糸が第2上面側経糸2のナックルと隣接しない上面側緯糸の上にナックルを形成する組織とした。このような組織としたため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
また、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る接結部では上面側緯糸を下側に引き込もうとするが、しかし、本発明においてはその引き込み部分で隣接配置する第2上面側経糸2が上面側緯糸の下側を通って上面側緯糸を下から支えているため、接結部の落ち込みはなく、ナックルの高さが均一となる。
また、上下層を織り合わせる下経地糸接結糸の間に上面側緯糸のみと織り合わせる上面側経糸が配置しているため、下経地糸接結糸の間に斜め方向の隙間が生じ通気性、ろ水性に優れたものとなる。ここでは第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2について説明したが、第1接結経糸の組5、第2接結経糸の組6についても同様である。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例4)
図8は本発明の実施例4の織物の意匠図である。図9は図8の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図8の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、実施例1と同じ1/4−1/2組織の経糸、1/3組織の緯糸からなる。第1下経地糸接結糸1と第2上面側経糸2と第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は1/4−1/2組織であって第1上面側経糸1の組織と変わりはない。
第2上面側経糸2は12本の上面側緯糸5´u〜16´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その1つの長い潜在部に第1下経地糸接結糸1は上面側緯糸9´uの上側を通る組織とし、第2下経地糸接結糸2は上面側緯糸12´uの上側を通る組織とした。本実施例は1つの長い潜在部に2本の下経地糸接結糸が第2上面側経糸2のナックルと隣接しない上面側緯糸の上にナックルを形成する組織とした。このような組織としたため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
また、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る接結部では上面側緯糸を下側に引き込もうとするが、しかし、本発明においてはその引き込み部分で隣接配置する第2上面側経糸2が上面側緯糸の下側を通って上面側緯糸を下から支えているため、接結部の落ち込みはなく、ナックルの高さが均一となる。
また、上下層を織り合わせる下経地糸接結糸の間に上面側緯糸のみと織り合わせる上面側経糸が配置しているため、下経地糸接結糸の間に斜め方向の隙間が生じ通気性、ろ水性に優れたものとなる。ここでは第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2について説明したが、第1接結経糸の組5、第2接結経糸の組6についても同様である。
下面側表面は下面側の経糸が、3本の下面側緯糸の上、1本の下面側緯糸の下を通る3/1組織であり、下面側緯糸は1本の下面側の経糸の上側を通り、次いで連続する3本の下面側の経糸の下側を通って下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とした。下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とすることで耐摩耗性に優れた織物となる。
(実施例5)
図10は本発明の実施例5の織物の意匠図である。図11は図10の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図10の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、下を交互に通る平織組織である。第1下経地糸接結糸1と第2上面側経糸2と第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は1/1の平織組織である。
第2上面側経糸2は3本の上面側緯糸8´u、9´u、10´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、3本の上面側緯糸12´u、13´u、14´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が上面側緯糸9´の上側を通る組織を形成し、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が上面側緯糸13´uの上側を通る組織とした。2つの短い潜在部を形成するものであるが、潜在部のうちの第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸がナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
また、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る接結部では上面側緯糸を下側に引き込もうとするが、しかし、本発明においてはその引き込み部分で隣接配置する第2上面側経糸2が上面側緯糸の下側を通って上面側緯糸を下から支えているため、接結部の落ち込みはなく、ナックルの高さが均一となる。
また、上下層を織り合わせる下経地糸接結糸の間に上面側緯糸のみと織り合わせる上面側経糸が配置しているため、下経地糸接結糸の間に斜め方向の隙間が生じ通気性、ろ水性に優れたものとなる。ここでは第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2について説明したが、第1接結経糸の組5、第2接結経糸の組6についても同様である。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例6)
図12は本発明の実施例6の織物の意匠図である。図13は図12の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図12の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、下を交互に通る平織組織である。第1下経地糸接結糸1と第2上面側経糸2と第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は1/1の平織組織である。
第2上面側経糸2は5本の上面側緯糸6´u〜10´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その1つの潜在部に第1下経地糸接結糸1は上面側緯糸9´uの上側を通る組織であり、第2下経地糸接結糸2は上面側緯糸7´uの上側を通る組織とした。本実施例では1つの短い潜在部を形成するものであるが、潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸がナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
また、下経地糸接結糸が上面側緯糸の上を通る接結部では上面側緯糸を下側に引き込もうとするが、しかし、本発明においてはその引き込み部分で隣接配置する第2上面側経糸2が上面側緯糸の下側を通って上面側緯糸を下から支えているため、接結部の落ち込みはなく、ナックルの高さが均一となる。
また、上下層を織り合わせる下経地糸接結糸の間に上面側緯糸のみと織り合わせる上面側経糸が配置しているため、下経地糸接結糸の間に斜め方向の隙間が生じ通気性、ろ水性に優れたものとなる。ここでは第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2について説明したが、第1接結経糸の組5、第2接結経糸の組6についても同様である。
下面側表面は下面側の経糸は、3本の下面側緯糸の上、1本の下面側緯糸の下を通る3/1組織であり、下面側緯糸は1本の下面側の経糸の上側を通り、次いで連続する3本の下面側の経糸の下側を通って下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とした。下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とすることで耐摩耗性に優れた織物となる。
(実施例7)
図14は本発明の実施例7の織物の意匠図である。図15は図14の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図14の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、下を交互に通る1/1組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は同様に1/1組織である。
第2上面側経糸2は5本の上面側緯糸7´u〜11´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、5本の上面側緯糸15´u〜16´u、1´u〜3´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が上面側緯糸16´uと上面側緯糸2´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が上面側緯糸8´uと上面側緯糸10´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例8)
図16は本発明の実施例8の織物の意匠図である。図17は図16の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図16の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が2本の上面側緯糸の上、2本の上面側緯糸の下を通る2/2組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は2/2組織である。
第2上面側経糸2は6本の上面側緯糸6´u〜11´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、6本の上面側緯糸14´u〜16´u、1´u〜3´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が2本の上面側緯糸16´u、1´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が2本の上面側緯糸8´u、9´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例9)
図18は本発明の実施例9の織物の意匠図である。図19は図18の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。
図18の意匠図において、1、5は第1接結経糸の組で、2、6は第2接結経糸の組であり、3、4、7、8は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、3本の上面側緯糸の下を通る1/3組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は同様に1/3組織である。
第2上面側経糸2は7本の上面側緯糸5´u〜11´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、6本の上面側緯糸13´u〜16´u、1´u〜3´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が1本の上面側緯糸16´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が1本の上面側緯糸8´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例10)
図20は本発明の実施例10の織物の意匠図である。図21は図20の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。この織物は接結経糸の組を10/10の割合で配置した20シャフトの2層織物であって、本実施例のように構成する経糸を全て接結経糸の組としても構わない。上面側緯糸と下面側緯糸の配置割合は2:1である。本発明の織物は、前実施例のように16シャフトであっても、本実施例のように20シャフトであっても構わない。また24シャフト等も可能である。
図20の意匠図において、1、3、5、7、9は第1接結経糸の組で、2、4、6、8、10は第2接結経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、下を交互に通る1/1組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は同様に1/1組織である。
第2上面側経糸2は3本の上面側緯糸7´u〜9´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、3本の上面側緯糸17´u〜19´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が1本の上面側緯糸8´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が1本の上面側緯糸18´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面は下面側の経糸は、4本の下面側緯糸の上、1本の下面側緯糸の下を通る4/1組織であり、下面側緯糸は1本の下面側の経糸の上側を通り、次いで連続する4本の下面側の経糸の下側を通って下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とした。下面側表面に緯糸のロングクリンプを形成する組織とすることで耐摩耗性に優れた織物となる。
(実施例11)
図22は本発明の実施例11の織物の意匠図である。図23は図22の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。この織物は接結経糸の組を6/10の割合で配置した20シャフトの2層織物である。上面側緯糸と下面側緯糸の配置割合は2:1である。
図22の意匠図において、1、5、9は第1接結経糸の組で、2、6、10は第2接結経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、下を交互に通る1/1組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は同様に1/1組織である。
第2上面側経糸2は5本の上面側緯糸3´u〜7´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、5本の上面側緯糸13´u〜17´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が上面側緯糸14´u、16´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が上面側緯糸4´u、6´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例12)
図24は本発明の実施例12の織物の意匠図である。図25は図24の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。この織物は接結経糸の組を4/10の割合で配置した20シャフトの2層織物であって、上面側緯糸と下面側緯糸の配置割合は2:1である。
図24の意匠図において、1、6は第1接結経糸の組で、2、7は第2接結経糸の組であり、3、4、5、8、9、10は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が2本の上面側緯糸の上、3本の上面側緯糸の下を通る2/3組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は同様に2/3組織である。
第2上面側経糸2は8本の上面側緯糸3´u〜10´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、4本の上面側緯糸13´u〜20´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が2本の上面側緯糸16´u、17´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が1本の上面側緯糸6´u、7´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
(実施例13)
図26は本発明の実施例13の織物の意匠図である。図27は図26の意匠図の第1上面側経糸1と、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2の断面図を示したものである。この織物は接結経糸の組を4/10の割合で配置した20シャフトの2層織物であって、上面側緯糸と下面側緯糸の配置割合は2:1である。
図26の意匠図において、1、6は第1接結経糸の組で、2、7は第2接結経糸の組であり、3、4、5、8、9、10は上面側経糸、下面側経糸からなる経糸の組である。
上面側表面は、経糸が1本の上面側緯糸の上、4本の上面側緯糸の下を通る1/4組織である。第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸の各組織は異なるが、組み合わせて形成される組織は同様に1/4組織である。
第2上面側経糸2は9本の上面側緯糸4´u〜12´uと下面側緯糸の間を通る潜在部と、9本の上面側緯糸14´u〜20´u、1´u〜2´uと下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織であって、その一方の潜在部では第1下経地糸接結糸1が1本の上面側緯糸8´uの上側を通る組織であり、もう一方の潜在部では第2下経地糸接結糸2が1本の上面側緯糸18´uの上側を通る組織とした。第1下経地糸接結糸、第2下経地糸接結糸が潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置でナックルを形成するため、第1下経地糸接結糸1、第2上面側経糸2、第2下経地糸接結糸2はそれぞれ反発せずに寄り合い、第2上面側経糸のナックルとほぼ同一線上にそれぞれの下経地糸接結糸のナックルが配置されることとなるため、見かけ上1本の経糸のようになる。
下面側表面組織は実施例1と同じであり、耐摩耗性、剛性、織物の斜め方向の剛性、脱水マークの発生、ワイヤー上のシート原料の刺さり込み、繊維や填料等の抜けを抑制することができる。
紙に織物のワイヤーマークを転写しにくく、また通気性、ろ水性、剛性、耐摩耗性に優れ、良好な紙を製造するために必要な条件を使用末期まで長期間使用することができる。
本発明の実施例1の工業用二層織物の意匠図である。 図1の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 図1の上面側表面の平面図である。 本発明の実施例2の工業用二層織物の意匠図である。 図4の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例3の工業用二層織物の意匠図である。 図6の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例4の工業用二層織物の意匠図である。 図8の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例5の工業用二層織物の意匠図である。 図11の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例6の工業用二層織物の意匠図である。 図12の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例7の工業用二層織物の意匠図である。 図14の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例8の工業用二層織物の意匠図である。 図16の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例9の工業用二層織物の意匠図である。 図18の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例10の工業用二層織物の意匠図である。 図20の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例11の工業用二層織物の意匠図である。 図22の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例12の工業用二層織物の意匠図である。 図24の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。 本発明の実施例13の工業用二層織物の意匠図である。 図26の第1接結経糸の組1、第2接結経糸の組2の経糸に沿った断面図である。
符号の説明
1、2、3・・・10 接結経糸の組、あるいは経糸の組
1´〜20´ 上面側緯糸、下面側緯糸

Claims (10)

  1. 上面側緯糸と織り合わされる第1上面側経糸、及び上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わされる第1下経地糸接結糸、及び上面側緯糸と織り合わされる第2上面側経糸、及び上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わされる第2下経地糸接結糸から構成された二層織物において、
    第1上面側経糸と第1下経地糸接結糸とが第1経糸接結の組を形成し、第2上面側経糸と第2下経地糸接結糸とが第2経糸接結の組を形成し、第1経糸接結の組と第2経糸接結の組が隣接配置して、第1上面側経糸、第1下経地糸接結糸、第2上面側経糸、第2下経地糸接結糸の順で配列しており、
    第1上面側経糸と第2上面側経糸が異なる組織であって、第2上面側経糸が上面側緯糸の上を通って形成するナックルとナックルの間に、少なくとも3本以上の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る潜在部を形成する組織で、
    潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織とし、第1下経地糸接結糸も潜在部のうち第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が通った上面側緯糸とは異なる1本または2本の上面側緯糸の上側を通る組織とし、
    第2上面側経糸を挟んで第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸とが寄り合い、3本が協働して上面側表面に第1上面側経糸と同じ上面側経糸組織を形成することを特徴とする工業用二層織物。
  2. 第2上面側経糸が形成する1つの潜在部において、第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の両方が、1本または2本の異なる上面側緯糸の上側を通るナックルを形成することを特徴とする、請求項1に記載された工業用二層織物。
  3. 第2上面側経糸が複数の潜在部を形成する組織であって、1つの潜在部の第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第1下経地糸接結糸が1本または2本の異なる上面側緯糸の上側を通るナックルを形成し、且つそれとは異なる潜在部で第2上面側経糸のナックルと隣接しない位置で、第2下経地糸接結糸が1本または2本の異なる上面側緯糸の上側を通るナックルを形成することを特徴とする、請求項1に記載された工業用二層織物。
  4. 第1、第2経糸接結の組の隣に、上面側緯糸と織り合わされる上面側経糸、そして下面側緯糸と織り合わされる下面側経糸とからなる経糸の組を配置したことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
  5. 第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の組織が異なる組織であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
  6. 第1下経地糸接結糸と第2下経地糸接結糸の組織が同じ組織か、または同じ組織の向きを左右逆にした鏡像組織であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
  7. 第2上面側経糸及び第1下経地糸接結糸及び第2下経地糸接結糸が協働して上面側表面に形成する上面側経糸組織と、第1上面側経糸の組織が、それぞれ1本の上面側緯糸の上を通り、次いで連続する4本の上面側緯糸の下を通り、次いで1本の上面側緯糸の上を通り、2本の上面側緯糸の下を通る1/4−1/2組織であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
  8. 第2上面側経糸及び第1下経地糸接結糸及び第2下経地糸接結糸が協働して上面側表面に形成する上面側経糸組織と、第1上面側経糸の組織が、それぞれ1本の上面側緯糸の上を通り、次いで1本の上面側緯糸の下を通る1/1組織であり、上面側表面に平織組織を形成することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
  9. 下面側緯糸が連続する2本の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の上側を通り、次いで連続する2本以上の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸のロングクリンプを形成する組織であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
  10. 下面側緯糸が1本の下面側経糸又は下経地糸接結糸の上側を通り、次いで連続する2本以上の下面側経糸及び/又は下経地糸接結糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸のロングクリンプを形成する組織であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載された工業用二層織物。
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