JP2006347809A - 光学素子および光学素子成形金型 - Google Patents

光学素子および光学素子成形金型 Download PDF

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Abstract

【課題】 外観検査に要する時間を短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる光学素子および光学素子成形金型を提供すること。
【解決手段】 光学有効領域10、11を含む光学機能面7、8を有する光学素子1において、前記光学有効領域10、11の外側に、前記光学有効領域10、11の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる外観検査用比較基準部12、14を有すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学素子および光学素子成形金型に係り、特に、光学有効領域の外観検査を行うのに好適な光学素子および光学素子成形金型に関する。
従来から、レンズ等の光学素子においては、樹脂材料の射出成形等によって製造された光学素子に対して、当該光学素子の表面に形成された傷、くぼみ、または突起や、表面に付着したごみ等の異物といった表面欠陥(以下、同様)を、外観に基づいて検査する外観検査を行うようになっていた。
そして、この外観検査の結果、表面欠陥が許容限度内に収まる光学素子のみを製品として扱うようになっていた。
このような外観検査は、光学素子の表面のうち、特に、光学素子の光学機能面における実使用範囲となる光学有効領域に対して厳格に行うことが必要であった。
なお、光学有効領域は、光学素子がレンズの場合、光学機能面としてのレンズ面における有効径内の領域となる。
さらに、従来から、光学素子の外観検査においては、ミル(Militaly Surface Quality Specification)規格等の表面仕上げに関する規格を用いて、表面欠陥が許容限度内に収まっているか否かを検査することが行われていた。
簡単な例としては、外観検査の比較基準となる表面欠陥の見本として、所定の直径を有する円形のマークが施された検査基準品を用意し、この検査基準品に施されたマークと、検査対象品となる光学素子の光学有効領域に実際に存在する表面欠陥とを互いに見比べるようになっていた。
そして、光学有効領域に、検査基準品に施されたマークよりも大きな寸法の傷が形成されている場合や、このマークと同程度の大きさの異物が、光学有効領域における所定の範囲内に所定の個数以上存在する等の場合には、光学素子の表面欠陥が許容限度を超えていると判定し、その光学素子を不良品とみなすようになっていた。
また、従来は、投光器や撮像装置等を備えた専用の検査装置によって、レンズの傷や異物の有無を検査することが行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−90258号公報
しかしながら、従来は、外観検査に際して、検査対象品である光学素子とは別体の検査基準品を用意する必要があり、そのうえ、用意した検査基準品と検査対象品である光学素子とを交互に見ることによって、検査基準品に施された表面欠陥の見本と、光学素子の表面欠陥とを比較する必要があった。
これにより、従来は、外観検査に要する時間が長くなってしまうといった問題が生じていた。
また、前述したような専用の検査装置を用いて外観検査を行う場合には、検査装置を導入するために多大な費用がかかるため、外観検査に要するコストが上昇してしまうといった問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、外観検査に要する時間を短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる光学素子および光学素子成形金型を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明の請求項1に係る光学素子の特徴は、光学有効領域を含む光学機能面を有する光学素子において、前記光学有効領域の外側に、前記光学有効領域の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる外観検査用比較基準部を有する点にある。
そして、この請求項1に係る発明によれば、光学素子と別体の検査基準品を要さずに、外観検査用基準部を比較基準として、光学有効領域の外観検査を行うことが可能となる。
また、請求項2に係る光学素子の特徴は、請求項1において、更に、前記光学有効領域の外側であって、前記光学機能面内に、前記外観検査用比較基準部を有する点にある。
そして、この請求項2に係る発明によれば、更に、光学有効領域を含む光学機能面内に外観検査用比較基準部を有することによって、外観検査用比較基準部と光学有効領域とをさらに比較しやすくすることが可能となる。
さらに、請求項3に係る光学素子の特徴は、請求項1または2において、更に、前記外観検査用比較基準部が、互いに大きさが異なる複数のマークとされている点にある。
そして、この請求項3に係る発明によれば、更に、外観検査用比較基準部を簡易な構成にすることが可能となる。
さらにまた、請求項4に係る光学素子成形金型の特徴は、光学有効領域を含む光学機能面を有する光学素子を成形する光学素子成形金型において、前記光学有効領域の外側に、前記光学有効領域の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる外観検査用比較基準部を有する光学素子を成形する金型形状を有する点にある。
そして、この請求項4に係る発明によれば、光学素子と別体の検査基準品を要さずに、外観検査用基準部を比較基準として、光学有効領域の外観検査を行うことができる光学素子を成形することが可能となる。
また、請求項5に係る光学素子成形金型の特徴は、請求項4において、更に、前記光学有効領域の外側であって、前記光学機能面内に、前記外観検査用比較基準部を有する光学素子を成形する金型形状を有する点にある。
そして、この請求項5に係る発明によれば、更に、光学有効領域を含む光学機能面内に外観検査用比較基準部を有することによって、外観検査用比較基準部と光学有効領域とをさらに比較しやすくすることができる光学素子を成形することが可能となる。
さらに、請求項6に係る光学素子成形金型の特徴は、請求項4または5において、更に、前記外観検査用比較基準部が、互いに大きさが異なる複数のマークとされている光学素子を成形する金型形状を有する点にある。
そして、この請求項6に係る発明によれば、更に、外観検査用比較基準部を簡易な構成にすることができる光学素子を成形することが可能となる。
請求項1に係る光学素子によれば、光学素子と別体の検査基準品を要さずに、外観検査用基準部を比較基準として、光学有効領域の外観検査を行うことができる結果、外観検査に要する時間を短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる光学素子を実現することができる。
また、請求項2に係る光学素子によれば、更に、光学有効領域を含む光学機能面内に外観検査用比較基準部を有することによって、外観検査用比較基準部と光学有効領域とをさらに比較しやすくすることができる結果、請求項1に係る光学素子の効果に加えて、さらに、外観検査に要する時間をさらに短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力をさらに軽減することができる光学素子を実現することができる。
さらに、請求項3に係る光学素子によれば、更に、外観検査用比較基準部を簡易な構成にすることができる結果、請求項1または2に係る光学素子の効果に加えて、さらに、外観検査に要するコストを削減することができる光学素子を実現することができる。
さらにまた、請求項4に係る光学素子成形金型によれば、光学素子と別体の検査基準品を要さずに、外観検査用基準部を比較基準として、光学有効領域の外観検査を行うことができる光学素子を成形することができる結果、外観検査に要する時間を短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる光学素子を成形することができる光学素子成形金型を実現することができる。
また、請求項5に係る光学素子成形金型によれば、更に、光学有効領域を含む光学機能面内に外観検査用比較基準部を有することによって、外観検査用比較基準部と光学有効領域とをさらに比較しやすくすることができる光学素子を成形することができる結果、請求項4に係る光学素子成形用金型の効果に加えて、さらに、外観検査に要する時間をさらに短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力をさらに軽減することができる光学素子を成形することができる光学素子成形金型を実現することができる。
さらに、請求項6に係る光学素子成形金型によれば、更に、外観検査用比較基準部を簡易な構成にすることができる光学素子を成形することができる結果、請求項4または5に係る光学素子成形金型の効果に加えて、さらに、外観検査に要するコストを削減することができる光学素子を成形することができる光学素子成形金型を実現することができる。
以下、本発明に係る光学素子の実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1および図2は、本発明に係る光学素子の実施形態として、レンズ1の実施形態を示したものであり、このレンズ1は、平面円形状の光学機能部2と、この光学機能部2を包囲するフランジ部3と、このフランジ部3を包囲する筒状のバレル5とを有している。
これらの光学機能部2、フランジ部3およびバレル5は、樹脂材料の射出成形によって一体的に成形されている。
光学機能部2は、光学機能面として、光軸6方向において互いに対向する第1レンズ面7および第2レンズ面8の2つのレンズ面7、8を有している。
第1レンズ面7は、この第1レンズ面7に含まれる光学有効領域として、第1レンズ面7における有効径内の領域である第1光学有効領域10を有している。
また、第2レンズ面8は、この第2レンズ面8に含まれる光学有効領域として、第2レンズ面8における有効径内の領域である第2光学有効領域11を有している。
そして、本実施形態において、第1光学有効領域10に対して第1レンズ面7の半径方向の外側の位置であって、第1レンズ面7内の位置には、第1光学有効領域10の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる第1外観検査用比較基準部が成形されている。
本実施形態において、第1外観検査用比較基準部は、互いに大きさが異なる複数の点状のマーク(以下、「第1マーク12」と称する)とされている。
一方、第2光学有効領域11に対して第2レンズ面8の半径方向の外側の位置であって、第2レンズ面8内の位置には、第2光学有効領域11の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる第2外観検査用比較基準部が成形されている。
この第2外観検査用比較基準部も、第1外観検査用比較基準部と同様に、互いに大きさが異なる複数の点状のマーク(以下、「第2マーク14」と称する)とされている。
このような構成を有することにより、本実施形態においては、第1光学有効領域10の外側に存在する第1外観検査用比較基準部としての互いに大きさが異なる複数の第1マーク12を比較基準として、レンズ1と別体の検査基準品を要さずに、第1光学有効領域10の外観検査を迅速に行うことが可能となる。
同様に、本実施形態においては、第2光学有効領域11の外側に存在する第2外観検査用比較基準部としての互いに大きさが異なる複数の第2マーク14を比較基準として、検査基準品を要さずに、第2光学有効領域11の外観検査を迅速に行うことが可能となる。
この結果、第1光学有効領域10および第2光学有効領域11の外観検査に要する時間を短縮することができ、あわせて、外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる。
なお、外観検査には、顕微鏡を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、第1光学有効領域10を含む第1レンズ面7内に第1マーク12が成形されていることによって、第1マーク12と第1光学有効領域10とを同一の視野内においてさらに容易に比較することが可能となる。また、顕微鏡を用いて外観検査を行う場合には、同一の焦点位置において第1マーク12と第1光学有効領域10とを見比べることができるため、第1マーク12と第1光学有効領域10とのそれぞれに対して個別に焦点合わせを行うといった煩雑な作業は要しない。
同様に、本実施形態においては、第2光学有効領域11を含む第2レンズ面8内に第2マーク14が成形されていることによって、第2マーク14と第2光学有効領域11とを同一の視野内においてさらに容易に比較することが可能となる。また、顕微鏡を用いて外観検査を行う場合には、同一の焦点位置において第2マーク14と第2光学有効領域11とを見比べることができるため、第2マーク14と第2光学有効領域11とのそれぞれに対して個別に焦点合わせを行うといった煩雑な作業は要しない。
この結果、第1光学有効領域10および第2光学有効領域11の外観検査に要する時間をさらに短縮することができ、かつ、外観検査に要する労力をさらに軽減することができる。
さらに、本実施形態においては、第1外観検査用比較基準部が、複数の第1マーク12からなる簡易な構成とされ、第2外観検査用比較基準部が、複数の第2マーク14からなる簡易な構成とされていることによって、これらの外観検査用比較基準部をレンズ1に一体的にかつ容易に形成することができ、第1光学有効領域10および第2光学有効領域11の外観検査に要するコストをさらに削減することができる。
なお、複数の第1マーク12は、例えば、直径5μm、10μm、20μm、30μmおよび50μm等の数種類の互いに異なる直径を有する複数の円形の点状のマークであってもよい。
同様に、複数の第2マーク14は、直径5μm、10μm、20μm、30μmおよび50μm等の数種類の互いに異なる直径を有する複数の円形の点状のマークであってもよい。
また、第1マーク12、第2マーク14は、図1に示すように、レンズ面7、8よりも光軸6方向における外側に突出された凸部(突起)であってもよいし、または、レンズ面7、8よりも光軸6方向における内側に凹入された凹部(くぼみ)であってもよい。
そして、このような構成を有する本実施形態におけるレンズ1について、例えば、第1光学有効領域10の外観検査を行う場合には、まず、顕微鏡の対物レンズを移動調整することによって、第1光学有効領域10に対する焦点合わせを行う。
このとき、第1光学有効領域10の外側であって、第1光学有効領域10を含む第1レンズ面7内には、互いに大きさが異なる複数の第1マーク12が存在するため、第1光学有効領域10に対する焦点合わせと同時に、第1マーク12に対する焦点合わせを行うことができる。
次いで、顕微鏡を覗きながら、同一の視野内において、第1マーク12と第1光学有効領域10の表面欠陥とを直接見比べて、第1光学有効領域10の表面欠陥を検査する。
例えば、直径20μmの第1マーク12と同程度の直径の異物が、第1光学有効領域10における所定の範囲内に所定の数以上存在する場合には、第1光学有効領域10の表面欠陥が許容限度を超えていると判定する。
このようにして、第1光学有効領域10の外観検査を、従来のような検査基準品を要することなく簡便な作業によって迅速かつ適切に行うことができる。
第2光学有効領域11についても、第1光学有効領域10の外観検査と同様の手順にしたがうことによって、外観検査を簡便な作業によって迅速かつ適切に行うことができる。
次に、本発明に係る光学素子成形金型の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明に係る光学素子成形金型の実施形態として、樹脂材料の射出成形によって、図1および図2に示した構成のレンズ1を成形するためのレンズ成形金型16の主要な構成を示したものである。
本実施形態におけるレンズ成形金型16は、樹脂材料が充填される空間であるキャビティ17を有している。
また、レンズ成形金型16は、キャビティ17と連通されたゲート18を有しており、このゲート18を溶融樹脂材料が通ることによって、樹脂材料がキャビティ17内に充填されるようになっている。
さらに、レンズ成形金型16は、ゲート18と連通されたランナ20およびこのランナ20と連通されたスプール(図示せず)を有している。
なお、図示はしないが、スプールには、複数のランナ20が放射状に連通され、各ランナ20の先端側に、ゲート18を介してキャビティ17がそれぞれ連通されている。
そして、射出成形の際には、溶融樹脂材料を、スプール、ランナ20およびゲート18を経てキャビティ17内に射出・充填させ、このキャビティ17に充填された溶融樹脂材料を、スプール、ランナ20およびゲート18内に充填されている溶融樹脂材料とともに冷却して固化するようになっている。
これによって、図3に示すように、キャビティ17内の成形部位21、ゲート18内の成形部位22、ランナ20内の成形部位23および図示しないスプール内の各成形部位が一体成形された成形品が得られるようになっている。
そして、この成形品から、キャビティ17内の成形部位21を分離することによって、レンズ1を得ることができるようになっている。
なお、キャビティ17内の成形部位21を、ゲート18内の成形部位22とともに成形品から分離することによって、ゲート18内の成形部位22を備えたレンズを得るようにしてもよい。
そして、本実施形態におけるレンズ成形金型は、図1および図2に示したレンズ1を成形するための金型形状を有している。
具体的には、本実施形態におけるレンズ成形金型16は、固定側の金型である固定側レンズ駒26を有しており、この固定側レンズ駒26は、前述した第1レンズ面7の形状に相当する金型形状を有している。
すなわち、固定側レンズ駒26は、第1光学有効領域10の外側の第1レンズ面7内に、第1外観検査用比較基準部としての互いに大きさが異なる複数の第1マーク12が存在するような第1レンズ面7の形状に相当する金型形状を有している。
固定側レンズ駒26に対して固定側レンズ駒26の半径方向の外側の位置には、固定側の金型である固定側枠駒27が周設されており、この固定側枠駒27は、フランジ部3の表面における固定側の部位およびバレル5の表面における固定側の部位に相当する金型形状を有している。
また、固定側枠駒27は、ゲート18内の成形部位の表面における固定側の部位、ランナ20内の成形部位の表面における固定側の部位およびスプール内の成形部位における固定側の部位に相当する金型形状を有している。
固定側レンズ駒26に対して光軸6方向(図3における横方向)において対向する位置には、可動側の金型である可動側レンズ駒29が配設されており、この可動側レンズ駒29は、前述した第2レンズ面8の形状に相当する金型形状を有している。
すなわち、可動側レンズ駒29は、第2光学有効領域11の外側の第2レンズ面8内に、第2外観検査用比較基準部としての互いに大きさが異なる複数の第2マーク14が存在するような第2レンズ面8の形状に相当する金型形状を有している。
そして、このような金型形状を有する可動側レンズ駒29は、図3に示す固定側への移動状態において、固定側レンズ駒26とともにキャビティ17の一部(中心側の部位)を形成して、レンズ1における光学機能部2の成形に用いられるようになっている。
可動側レンズ駒29に対して可動側レンズ駒29の半径方向の外側の位置には、可動側の金型である可動側枠駒30が周設されており、この可動側枠駒30は、フランジ部3の表面における可動側の部位およびバレル5の表面における可動側の部位に相当する金型形状を有している。
また、可動側枠駒30は、ゲート18内の成形部位の表面における可動側の部位、ランナ20内の成形部位の表面における可動側の部位およびスプール内の成形部位における可動側の部位に相当する金型形状を有している。
そして、このような金型形状を有する可動側枠駒30は、図3に示す固定側への移動状態において、固定側枠駒27とともにキャビティ17の一部(中心側の部位の外側の部位)を形成して、レンズ1におけるフランジ部3およびバレル5の成形に用いられるようになっている。
また、可動側枠駒30は、固定側への移動状態において、固定側枠駒27とともに、ゲート18、ランナ20およびスプールを形成して、ゲート18内、ランナ20内およびスプール内の成形部位22、23の成形に用いられるようになっている。
レンズ成形金型16は、可動側に、エジェクタピン31を有しており、このエジェクタピン31は、可動側レンズ駒29と可動側枠駒30とを図3の状態から可動側(図3における左方向)へ移動させてレンズ成形金型16から成形品を取り出す際に、バレル5の図3における左端面に当接して、成形品を相対的に固定側に押し出すようになっている。
これにより、成形品を可動側レンズ駒29および可動側枠駒30から離脱させて固定側に残すことができるようになっている。
このような構成を有するレンズ成形金型16を用いて樹脂材料の射出成形を行うことによって、前述したレンズ1を適正に成形することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、従来のような検査基準品を要することなく、第1光学有効領域10の外側の第1レンズ面7内に成形された複数の第1マーク12を比較基準として、第1光学有効領域10の外観検査を行うことができる結果、第1光学有効領域10の外観検査に要する時間を大幅に短縮することができ、あわせて、第1光学有効領域10の外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる。
さらに、本実施形態によれば、従来のような検査基準品を要することなく、第2光学有効領域11の外側の第2レンズ面8内に成形された複数の第2マーク14を比較基準として、第2光学有効領域11の外観検査を行うことができる結果、第2光学有効領域11の外観検査に要する時間を大幅に短縮することができ、あわせて、第2光学有効領域11の外観検査に要する労力の軽減およびコストの削減を図ることができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、本発明は、樹脂材料によって成形されるレンズ1に限らず、ガラスによって製造されるレンズにも有効に適用することができるものである。
また、点状のマークは、必要に応じて、第1レンズ面7または第2レンズ面8の一方のみに成形するようにしてもよい。
さらに、外観検査用比較基準部は、点状のマークに限らず、点状以外の形状のマークであってもよい。
さらにまた、本発明は、レンズに限らず、回折格子等のレンズ以外の光学素子にも有効に適用することができるものである。
例えば、本発明を回折格子に適用する場合には、複数の格子溝が整列された回折格子面内における実使用範囲となる光学有効領域の外側に、点状のマーク等の外観検査用比較基準部を成形することになる。
この場合においても、レンズの場合と同様に、外観検査用比較基準部を比較基準として、回折格子の光学有効領域の外観検査を行うことによって、外観検査に要する時間を短縮することができる。
本発明に係る光学素子の実施形態において、レンズを示す縦断面図 図1の平面図 本発明に係る光学素子成形用金型の実施形態において、レンズ成形金型を示す概略断面図
符号の説明
1 レンズ
7 第1レンズ面
8 第2レンズ面
10 第1光学有効領域
11 第2光学有効領域
12 第1マーク
14 第2マーク
16 レンズ成形金型

Claims (6)

  1. 光学有効領域を含む光学機能面を有する光学素子において、
    前記光学有効領域の外側に、前記光学有効領域の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる外観検査用比較基準部を有することを特徴とする光学素子。
  2. 前記光学有効領域の外側であって、前記光学機能面内に、前記外観検査用比較基準部を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記外観検査用比較基準部が、互いに大きさが異なる複数のマークとされていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 光学有効領域を含む光学機能面を有する光学素子を成形する光学素子成形金型において、
    前記光学有効領域の外側に、前記光学有効領域の表面欠陥を外観に基づいて検査する外観検査を行う際の比較基準となる外観検査用比較基準部を有する光学素子を成形する金型形状を有することを特徴とする光学素子成形金型。
  5. 前記光学有効領域の外側であって、前記光学機能面内に、前記外観検査用比較基準部を有する光学素子を成形する金型形状を有することを特徴とする光学素子成形金型。
  6. 前記外観検査用比較基準部が、互いに大きさが異なる複数のマークとされている光学素子を成形する金型形状を有することを特徴とする請求項4または5に記載の光学素子成形金型。
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