JP2006347407A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用シート装置において、シートバックの姿勢変更操作の簡便化と操作性の向上を図る。
【解決手段】 第1操作部11の操作によって、起立姿勢にある上記シートバック3を該起立姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させること、上記第2操作部12の操作によって、起立姿勢にある上記シートバック3を該起立姿勢から前傾姿勢へ姿勢変更させることに加えて、上記第1操作部11の操作によって、前傾姿勢にある上記シートバック3を該前傾姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させ得るようにしているので、例えば、従来のシート装置のように、シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢に姿勢変更する場合に、一旦シートバック3を前傾姿勢から起立姿勢まで引き上げた後、改めてレバー操作によって上記シートバック3を起立姿勢から倒伏姿勢側へ前倒させることなく、前傾姿勢から直ちに倒伏姿勢まで姿勢変更させることができ、シートバック3を前傾姿勢から倒伏姿勢に姿勢変更する場合における操作が簡便化され、その操作性が向上する。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、リクライニング機能とウォークイン機能及びフォールディング機能の三機能を併有した車両用シート装置に関するものである。
従来から、車両用シート装置においては、リクライニング機能とウォークイン機能及びフォールディング機能を併備することが行なわれている。
ここで、リクライニング機能とは、シートバックを、これが略起立した起立姿勢と該起立姿勢よりシート後方側の所定範囲内で傾倒角度を調整し且つこれを保持し得る機能である。
ウォークイン機能とは、シートバックを起立姿勢からシート前方へ所定角度だけ前傾させるとともに、シート全体をシート前方側へ移動可能とする機能である。
フォールディング機能とは、シートバックを、ウォークイン機能時における前傾角度を越えてさらにこれを前傾させてシートクッション上に折り重ねるように倒伏させ、該シートバックの背面側をテーブル等として利用できるようにする機能である。
ところで、このようにリクライニング機能とウォークイン機能及びフォールディング機能を併備した車両用シート装置としては、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。この特許文献1に示されたものは、シートバックの肩部近傍に二つの操作レバーを備え、一方の操作レバーの引張操作によって、リクライニング機能とウォークイン機能を作動させる一方、他方の操作レバーの引張操作によってフォールディング機能を作動させるようになっている。
特許第3532855号公報(段落「0037」、「0038」。図4、図6、図7及び図10〜13)。
ところが、上掲のシート装置においては、リクライニング機能とウォークイン機能及びフォールディング機能の三つの機能のうち、リクライニング機能とウォークイン機能の二つの機能と、フォールディング機能とがそれぞれ専用の操作レバーを備えた別操作系とされているので、例えば、起立姿勢から倒伏姿勢への姿勢変更、及び起立姿勢からの後傾動作は一方の操作レバーの操作によって実現できるものの、前傾姿勢にあるシートバックをさらに前倒させて倒伏姿勢とする場合には、例え他方の操作レバーを操作しても該シートバックを前傾姿勢から直ちに倒伏姿勢へ傾倒させることはできず、一旦、前傾姿勢から起立姿勢までシートバックを引き起こした後、改めて他方の操作レバーを操作してシートバックを起立姿勢から倒伏姿勢まで倒伏させることが必要である。
ところで、このように前傾姿勢にあるシートバックを該前傾姿勢から倒伏姿勢まで倒伏させる操作は、例えば、
(a)車外からシートに乗り込む場合に、先ず、ウォークイン操作によりシートバックを前傾させて足元スペースを確保した後、さらにフォールディング操作により上記シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢へ前傾倒伏させてより大きな乗り込みスペースを確保し、安全且つ容易に乗車したいような場合、
(b)緊急時等において、後席に乗車している人が急いで降車しようとするときに、先ずウォークイン操作により前席のシートバックを前傾させて足元スペースを確保し、その上でさらにフォールディング操作により上記シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢へ前傾倒伏させて大きな降車スペースを確保し、安全且つ迅速に降車したいような場合、
(c)車室後部を荷室として使用する場合で、且つシートバックを前傾させることで荷室スペースの確保が十分と判断したにも拘らず、荷物の積み込みを行なってみるとこれが不十分であり、さらに荷室スペースの拡大を図るべく上記シートバックを倒伏姿勢とする必要が生じる場合など、
など、実際の車両使用上における要求頻度は比較的高いものである。
しかるに、上掲のシート装置では、シートバックを前傾姿勢から直ちに倒伏姿勢へ姿勢変更させることができず、前傾姿勢にあるシートバックを一旦、起立姿勢まで引き起こした後、フォールディング操作を行って上記シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させなければならず、その操作が煩雑で操作性が悪いという問題があった。
そこで、本発明では、前傾姿勢にあるシートバックを一旦起立姿勢まで引き起こすことなく、前傾姿勢から直ちに倒伏姿勢までこれを倒伏させ得るようにし、もってシートバックの姿勢変更操作の簡便化と操作性の向上を図り、延いてはシート装置としての商品価値の向上を図ることを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、スライドレール5に支持され前後方向にスライド可能とされたシートクッション2と該シートクッション2の後端部にリクライナ33を介して傾倒可能に枢支されたシートバック3を備えるとともに、該シートバック3はこれが略起立状態にある起立姿勢と該起立姿勢よりも前傾した前傾姿勢と該前傾姿勢からさらに前傾して上記シートクッション2上に倒伏した倒伏姿勢を選択し得るようにした車両用シート装置において、選択的に操作される第1操作部11と第2操作部12を備えるとともに、上記第1操作部11の操作による起立姿勢にある上記シートバック3の倒伏姿勢への姿勢変更と、上記第1操作部11の操作による前傾姿勢にある上記シートバック3の倒伏姿勢への姿勢変更と、上記第2操作部12の操作による起立姿勢にある上記シートバック3の前傾姿勢への姿勢変更を選択的に可能とする動作機構部4を備えたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る車両用シート装置において、上記動作機構部4を、上記シートバック3側に固定されたベース部材15と、上記シートクッション2側に固定された固定ブラケット24と、上記ベース部材15と上記固定ブラケット24の間に配置されて回動操作軸16の回動によりロック解除され上記ベース部材15と上記固定ブラケット24の相対回転を許容するリクライナ33と、上記回動操作軸16に固定されるとともに揺動端には上記第1操作部11に連結された第1ガイドピン21が設けられたロックレバー18と、上記回動操作軸16が係入される第1ガイド溝22と上記第1ガイドピン21が係入される第2ガイド溝23を備えるとともに上記ベース部材15に設けた第3ガイド溝26に係入し且つ上記第2操作部12に連結された第2ガイドピン29を設けた揺動部材17と、上記ベース部材15に枢支されるとともにその揺動端が上記第2ガイドピン29を介して上記揺動部材17に連結された回動規制部材20と、上記回動操作軸16に支承され且つ上記回動規制部材20と上記固定ブラケット24に設けた当接部32とに係合可能な係合部36を備えるとともにスライド操作部材52が連結されたスライド操作部材19とを備えて構成したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第2の発明に係る車両用シート装置において、上記動作機構部4が、上記シートバック3の起立姿勢において上記第1操作部11が操作されたとき、上記揺動部材17の変位により上記ロックレバー18に設けられた上記第1ガイドピン21を上記第2ガイド溝23と係合させ上記ロックレバー18を回動させて上記リクライナ33をロック解除させるとともに、上記ロックレバー18の変位により上記回動規制部材20を規制解除側へ変位させて上記シートバック3の起立姿勢から倒伏姿勢への傾動を許容する構成であることを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第2の発明に係る車両用シート装置において、上記動作機構部4が、上記シートバック3の前傾姿勢において上記第1操作部11が操作されたとき、上記揺動部材17の変位により上記ロックレバー18に設けられた上記第1ガイドピン21を上記第2ガイド溝23と係合させ上記リクライナ33のロック解除状態を保持するとともに、上記回動規制部材20を規制解除側へ変位させて上記シートバック3の前傾姿勢から倒伏姿勢への傾動を許容する構成であることを特徴としている。
本願の第5の発明では、上記第2の発明に係る車両用シート装置において、上記動作機構部4が、上記シートバック3の起立姿勢において上記第2操作部12が操作されたとき、上記ロックレバー18を回動させて上記リクライナ33をロック解除して上記シートバック3の前傾姿勢側への傾動を許容するとともに、該シートバック3の傾動に伴って上記回動規制部材20を上記操作部材19の係合部36に係合させて該スライド操作部材19を回動させることで上記スライド操作部材52を介してスライドロックを解除させてシート1の前後移動を許容する構成であることを特徴としている。
本願の第6の発明では、上記第2の発明に係る車両用シート装置において、上記動作機構部4が、上記シートバック3の起立姿勢において上記第1操作部11が操作されたときには上記揺動部材17を変位させ上記ロックレバー18に設けられた上記第1ガイドピン21を上記第2ガイド溝23と係合させることで上記リクライナ33をロック解除することで上記シートバック3が起立姿勢からシート後方側へ傾動するのを許容し、上記シートバック3の起立姿勢において上記第2操作部12が操作されたときには上記ロックレバー18を回動させ上記リクライナ33をロック解除することで上記シートバック3が起立姿勢からシート後方側へ傾動するのを許容する構成であることを特徴としている。
本願発明に係る車両用シート装置によれば、上記第1操作部11の操作によって、起立姿勢にある上記シートバック3を該起立姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させること、上記第2操作部12の操作によって、起立姿勢にある上記シートバック3を該起立姿勢から前傾姿勢へ姿勢変更させることに加えて、上記第1操作部11の操作によって、前傾姿勢にある上記シートバック3を該前傾姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させ得るようにしているので、例えば、従来のシート装置のように、シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢に姿勢変更する場合に、一旦シートバック3を前傾姿勢から起立姿勢まで引き上げた後、改めてレバー操作によって上記シートバック3を起立姿勢から倒伏姿勢側へ前倒させることなく、前傾姿勢から直ちに倒伏姿勢まで姿勢変更させることができ、シートバック3を前傾姿勢から倒伏姿勢に姿勢変更する場合における操作が簡便化され、その操作性が向上する。
このような操作性の向上によって、例えば、
(イ) 車外からシートに乗り込む場合に、先ず、第2操作部12を操作してシートバックを前傾させて足元スペースを確保した上で、さらに第1操作部11を操作して上記シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢へ移動させて大きな乗り込みスペースを確保することができ、車外からシートへの乗り込みを安全且つ容易に行なえる、
(ロ) 緊急時等において、後席に乗車している人が急いで降車しようとするときに、先ずウォークイン操作により前席のシートバックを前傾させて足元スペースを確保したのち、引き続いてフォールディング操作により上記シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢へ前傾倒伏させて大きな降車スペースを確保することができ、緊急時等における安全且つ迅速な降車が実現される、
(ハ) シートバックを前傾させてその後方を荷室スペースとして利用する場合、シートバック3を起立姿勢から前傾姿勢に姿勢変更した状態では荷室スペースが十分でないときには、さらにシートバック3を前傾姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更することで荷室スペースの更なる拡大が図れ、しかもこのようなシートバック3を倒伏姿勢に設定することによる荷室スペースの更なる拡大が、シートバック3の姿勢を起立姿勢から前傾姿勢、さらに前傾姿勢から倒伏姿勢へと連続的に変更することで達成されることから、例えば、従来のように前傾姿勢から倒伏姿勢への姿勢変更に際して、一旦前傾姿勢から起立姿勢に引き戻す必要がある場合に比して、操作の簡易且つ迅速化が図れる、
等の有用な効果が得られるものである。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1〜図3には、本願発明の実施形態に係るシート装置Zを示している。このシート装置Zは、例えば、車体前後方向にシートを三列に配置した場合の二列目シートとして適用されるものであって、シートクッション2の後端部に動作機構部4を介してシートバック3の下端部を傾倒自在に連結してなるシート1を備えるとともに、上記シートクッション2をスライドレール5(図4参照)により車体床面上に前後方向へスライド自在に取り付けて構成される。
上記シート1は、後述するようにリクライニング機能とウォークイン機能及びフォールディング機能の三つの機能を併有しており、図1に示すように上記シートバック3が略起立した起立姿勢と、図2に示すように上記シートバック3が上記起立姿勢よりもシート前方側へ傾倒した前傾姿勢と、図3に示すように上記シートバック3が上記前傾姿勢よりもさらに前傾して上記シートクッション2の上側に折り重なるように倒伏した倒伏姿勢を選択的に採り得るようになっている。
図1に示す起立姿勢は、通常の着座状態における姿勢であるが、この起立姿勢は固定的な姿勢ではなく、後述する動作機構部4が有するリクライニング機能によって、図1に示す姿勢からさらに後方側へ後傾可能とされるとともに、この後傾範囲内の任意位置において姿勢保持可能とされる。
図2に示す前傾姿勢は、後述する動作機構部4が有するウォークイン機能によって実現される姿勢であって、起立姿勢にあるシートバック3がウォークイン機能の作動によって側起立姿勢から一気に所定角度に前傾された姿勢である。この場合、このシートバック3の前傾動作に連動して上記スライドレール5のロックが解除され、上記シート1は一体としてシート前後方向に移動可能とされる。
図3に示す倒伏姿勢は、後述する動作機構部4が有するフォールディング機能によって実現される姿勢であって、上記シートバック3を上記起立姿勢から倒伏姿勢まで一気に前傾倒伏させる場合と、上記シートバック3を上記起立姿勢から倒伏姿勢まで一気に前傾倒伏させる場合の二つの異なる動作形態を選択可能である。
このような各姿勢の選択は、上記動作機構部4を二つの操作部、即ち、上記シートバック3の肩上面に配置された第1操作部11と、該シートバック3の側面に配置された第2操作部12によって操作することで行われるものである。
即ち、リクライニング機能は上記第1操作部11と第2操作部12の何れを操作した場合にも作動し、ウォークイン機能は上記第2操作部12を操作することで作動し、フォールディング機能は上記第1操作部11を操作することで作動するようになっているが、これら各操作部11,12の操作と該操作に伴う上記動作機構部4側の動作については後に詳述する。
ここで、上記動作機構部4の構造及び作動等を、図4〜図6に基づいて説明する。
図4〜図6は、上記シートバック3が起立姿勢にあるときの状態を示している。図4に示すように、上記シート1のシートクッション2は、車体床面上に固定されるロアレール6と該ロアレール6に対して相対摺動自在に嵌挿されたアッパーレール7で構成されるスライドレール5における上記アッパーレール7上に固定されている。また、上記アッパーレール7の後端部にバック取付ブラケット7aが設けられており、このバック取付ブラケット7aと上記シートバック3に内蔵されたシートバックフレーム8が次述の動作機構部4を介して連結されることで、上記シートクッション2の後端部において上記シートバック3がシート前後方向に傾倒可能とされている。
上記動作機構部4は、図5及び図6(図4の要部拡大図)に示すように、固定ブラケット24とベース部材15とリクライナ33と揺動部材17とロックレバー18とスライド操作部材19及び回動規制部材20を備えて構成される。
「固定ブラケット24」
上記固定ブラケット24は、上記アッパーレール7のバック取付ブラケット7aに固定されるものであって、図12に示すように、略矩形板材の一端寄りに位置する固定部24aと他端寄りに位置する本体部24bを備える。また、上記本体部24bには、上記回動操作軸16が嵌挿配置されるピン穴31が設けられるとともに、該ピン穴31から径方向へ所定寸法離間した位置には該本体部24bの一部を裏面側へ向けてL形に屈曲して構成された当接部32が設けられている。さらに、上記本体部24bの表面側の上記ピン穴31から径方向に離間した位置にはストッパ39が設けられている。また、上記固定部24aには、ケーブル取付ブラケット45(図6参照)が取付けられる。
上記固定ブラケット24は、図5及び図6に示すように、上記本体部24bを上方に向けた状態で上記固定部24aを上記バック取付ブラケット7aにボルト締着することで上記アッパーレール7側に固定されている。
「ベース部材15」
上記ベース部材15は、上記シートバックフレーム8(図5参照)の下端側部に固定されて上記固定ブラケット24側との連結部材となるもので、図11に示すように、縦長で且つその上部側が細幅とされた板材で構成される。このベース部材15の下端寄り位置には、上記回動操作軸16が挿通されるピン穴25が設けられている。また、上記揺動部材25から上端側へ所定寸法だけ離間した部位には、後述する支点ピン28が嵌挿されるピン穴27と、後述する第2ガイドピン29が係入する縦長で且つ緩やかに弧状に延びるガイド溝26(以下、「第3ガイド溝26」という)が、所定間隔をもって併設されている。さらに、これら第3ガイド溝26とピン穴27より上側位置には、ケーブル取付ブラケット44が取付けられている。また、上記ベース部材15の下端には、バネ掛止部43が設けられている。
このように構成された上記ベース部材15は、図5及び図6に示すように、その上部寄り部位の裏面側に、上記シートバック3に内蔵されたシートバックフレーム8の下端側部が固定されることで該シートバックフレーム8と一体化されている。この場合、上記ベース部材15の下端寄り部位の裏面側は上記シートバックフレーム8と離間しており、該裏面側への他の部材の配置が可能となっている。
「リクライナ33」
リクライナ33は、従来周知の構造をもつものであって、図5及び図6に示すように、同軸上に衝合され相対回転可能とされた外ケース33aと内ケース33bと、これら両ケース33a,33b内に収納されたロック機構(図示省略)から該各両ケース33a,33bを貫通して両外方へそれぞれ延出しその回動操作によって上記ロック機構のロック解除を行なう回動操作軸16を備えて構成される。
このリクライナ33は、上記外ケース33aを上記ベース部材15側に、上記内ケース33bを上記固定ブラケット24側にそれぞれ固定することで、該ベース部材15と固定ブラケット24の相対回動(延いては、上記シートクッション2とシートバック3の相対回動)に連結する。この場合、上記リクライナ33の上記回動操作軸16は、その一端が上記ベース部材15のピン穴25を通して該ベース部材15の裏面側へ、その他端が上記固定ブラケット24のピン穴31を通して該固定ブラケット24の表面側に、それぞれ延出している。尚、上記リクライナ33は、上記回動操作軸16の非操作時にはロック状態を保持する一方、該回動操作軸16がその正面視において反時計回りに回動操作されると、することで、ロック解除を行なうようになっている(このリクライナ33の作動については後述する。)
「スライド操作部材19」
上記スライド操作部材19は、上記シートバック3がウォークイン作動されるとき該シートバック3の傾動操作に連動して回動し、上記スライドレール5のロック機構(図示省略)をロック解除するためのものであって、図13に示すように、その中心部にピン穴35を設けた異形の板材で構成される。そして、上記ピン穴35をその径方向に跨いだ一方側には係合部36が、他方側にはケーブル取付部38がそれぞれ設けられるとともに、これらの中間位置にはストッパ37が設けられている。また、上記係合部36は、スライド操作部材19の基板部から立ち上がった壁部で構成され、その両壁面36a、36bがともに当り面として機能するようになっている。さらに、上記係合部36の後方には、上記ピン穴35を曲率中心とし上記係合部36の上端に連続して延びる弧状の係合面46が設けられている。
上記スライド操作部材19は、図5及び図6に示すように、上記ピン穴35を上記回動操作軸16に嵌挿した状態で、上記固定ブラケット24の外側に取付けられる。そして、このスライド操作部材19の上記固定ブラケット24側への取付け状態においては、図6に示すように、該スライド操作部材19の回転方向において上記係合部36が上記固定ブラケット24側の上記当接部32と係合可能に対向しており、該スライド操作部材19が反時計方向へ回動するとき、上記係合部36が上記固定ブラケット24側の上記当接部32に係合するようになっている(図8参照)。尚、上記操作部材19は、図示しない付勢手段により、常時、反時計回り方向へ回動付勢されている。
また、上記スライド操作部材19の上記ケーブル取付部38には、シート1の左右両側にそれぞれ配置された上記スライドレール5のロック機構から延びるワイヤケーブルで構成される二本のスライド操作部材52、52の端部が連結されており、上記操作部材19が反時計回りに回動するとき、上記各スライド操作部材52、52が引張され上記スライドレール5のロック機構がそれぞれロック解除されるようになっている。
「回動規制部材20」
上記回動規制部材20は、上記操作部材19の係合部36との係合によって上記シートバック3の傾動規制を行なうためのものであって、図14に示すように、所定長さの板材で構成され、その長軸方向の一端側には第2ガイドピン29が取付けられるとともに、該一端側の端面20aを上記操作部材19の外側当り面36aに対する当接部20aとしている。一方、上記回動規制部材20の長軸方向の他端側にはピン穴30が設けられている。
上記回動規制部材20は、図5及び図6に示すように、上記ピン穴30を上記ベース部材15側の上記ピン穴27に重合させてここに支点ピン28を挿通することで、上記ベース部材15側に取付けられ該支点ピン28回りに回転自在とされる。また、上記回動規制部材20の一端側に設けた上記第2ガイドピン29は、次述の揺動部材17のピン穴41(図16参照)に挿通されこれと連結されるとともに、上記ベース部材15側の上記第3ガイド溝26に係入されている。
「ロックレバー18」
上記ロックレバー18は、上記リクライナ33の上記回動操作軸16に取付けられて該回動操作軸16を回動させてロック解除を行なうものであって、図15に示すように、所定長さの板材で構成され、その長軸方向の一端には第1ガイドピン21が取付けられるとともに、他端にはピン穴40が形成されている。
上記ロックレバー18は、図5及び図6に示すように、上記ベース部材15の裏面側において、該裏面側に突出した上記回動操作軸16の端部を上記ピン穴40に挿通させることで該ベース部材15側に取付けられている。
「揺動部材17」
上記揺動部材17は、フォールディング機能を実現するための主たる部材であって、図16に示すように、略L形の板材で構成され、その一端側にピン穴41が設けられるとともに、屈曲部には第1ガイド溝22が、さらに他端側には略L形の第2ガイド溝23が、それぞれ設けられている。さらに、上記ピン穴41と第1ガイド溝22の中間位置にはバネ掛止部42が設けられている。
上記第1ガイド溝22は、その長軸Lbの中点と上記ピン穴41の中心を結ぶ直線La1と該長軸Lbとが角度αをもち、且つ上記ピン穴41に近い側の一端22aから遠い側の他端22bに向かって上記第2ガイド溝23に接近する傾斜溝とされている。
上記第2ガイド溝23は、その一端23aと屈曲部23cとの間は略直線状とせれる一方、該屈曲部23cから他端23bの間は上記ピン穴41を曲率中心とする円弧溝とされている。また、上記一端23aと屈曲部23cの間の略直線状部分は、その長軸Lcの中点と上記ピン穴41の中心を結ぶ直線La2と該長軸Lcとが角度βをもち、且つ上記ピン穴41に近い側の一端23aから屈曲部23cに向かって上記第1ガイド溝22に接近する傾斜溝とされている。
上記揺動部材17は、図5及び図6に示すように、上記ベース部材15の裏面側において上記ロックレバー18の上側に配置される。そして、上記揺動部材17の上記ピン穴41には、上記回動規制部材20側の上記第2ガイドピン29が嵌挿され、該揺動部材17は該第2ガイドピン29を介して上記回動規制部材20に連結されている。また、上記第1ガイド溝22に上記回動操作軸16が係入されるとともに、上記第2ガイド溝23には上記第1ガイドピン21が係入されている。
さらに、上記第2ガイドピン29には、上記第1操作部11から延びる第1操作ワイヤ13の端部が連結されている。また、上記第1ガイドピン21には、係合長穴54を持つケーブル端部材53を介して上記第2操作部12から延びる第2操作ワイヤ14の端部が連結されている。尚、この場合、上記第1ガイドピン21は、上記ケーブル端部材53の下端側に位置しており、上記第2操作部12の操作によって上記第2操作ワイヤ14が引かれると、その操作力によって上記ロックレバー18が反時計回り方向(即ち、ロック解除方向)に作動されるようになっている。
以上が上記動作機構部4を構成する各部材の具体的な構造である。
続いて、上記シート1のシートバック3のリクライニング操作とウォークイン操作及びフォールディング操作を、上記動作機構部4の作動と関連させて説明する。
「リクライニング操作」
リクライニング操作は、上記シート1のシートバック3が起立姿勢に姿勢設定された状態から行なうのを基本とすることから、ここでは、先ず図6を参照して、起立姿勢時における上記動作機構部4における各構成部材の相対位置関係を説明する。
上記シートバック3が起立姿勢にあるときには、上記第1操作部11及び第2操作部12は共に操作されていない。従って、上記揺動部材17は、上記第1操作ワイヤ13からの引張力が作用していないので下動位置、即ち、上記第1ガイド溝22の一端22aに上記回動操作軸16が位置している。尚、この状態では、リターンスプリング51によって上記揺動部材17が下方に付勢されている。
また、上記第2操作ワイヤ14からの引張力が作用していないので、上記第1ガイドピン21は上記揺動部材17の上記第2ガイド溝23の屈曲部23cに位置している。このとき、上記第1ガイドピン21が設けられた上記ロックレバー18は、回動操作されていない自由状態にあり、上記リクライナ33はロック状態で保持されている(以下、この状態における上記ロックレバー18の回動位置を「ロック位置」という)。
上記回動規制部材20は、その揺動端が上記第2ガイドピン29を介して上記揺動部材17に連結されており且つ該揺動部材17が下動位置に在ることから、下方傾斜状態にあり、該揺動端でなる当接部20aは、上記操作部材19の回動方向においてその係合部36に係合し得る位置にある(以下、このときの回動規制部材20の位置を「規制位置」という)。
尚、上記揺動部材17が上動すると、図10に示すように、上記回動規制部材20が上記支点ピン28を中心として時計回り方向へ回動し、上記当接部20aが上記操作部材19の係合部36と係合しない位置まで退避するようになっている(以下、このときの回動規制部材20の位置を「規制解除位置」という)。
一方、上記操作部材19は、付勢手段により反時計回り方向へ回動付勢されているが、この回動付勢力よりも上記スライド操作部材52の抵抗力の方が大きいことから、該スライド操作部材52によって回動規制された状態にある。そして、この場合、上記操作部材19の上記係合部36は、上記回動規制部材20の当接部20aから所定角度範囲だけ離間した位置で位置保持されている。また、このとき、上記係合部36は、上記固定ブラケット24の上記当接部32からも所定角度範囲だけ離間した位置にある。
以上のように、上記シートバック3が起立姿勢に設定された状態では、上記第1操作部11と第2操作部12がともに非操作状態にあり、該シートバック3は起立姿勢の位置で位置保持されるとともに、上記シート1を支持する上記スライドレール5もロック状態にあって該シート1のシート前後方向への移動が規制されている。
続いて、上記シートバック3が起立姿勢に設定された状態からのリクライニング操作を説明する。
図6に示す起立姿勢において、上記第2操作部12が操作され上記第2操作ワイヤ14が引張されると、これを受けて上記ロックレバー18が反時計回り方向へ回動され(図8参照)、上記リクライナ33がロック解除される。この場合、上記第1ガイドピン21は上記揺動部材17の第2ガイド溝23内をその屈曲部23cから一端23a側へ遊動し、該揺動部材17側へは何らの影響も与えない。
従って、この状態で、上記シートバック3を後方側へ所要位置まで後傾させ、ここで上記第2操作部12の操作を解除することで、上記ロックレバー18が時計回り方向へ復帰回動し、上記リクライナ33がその回動位置でロックされ、上記シートバック3の姿勢が保持される。
以上は、上記第2操作部12によるリクライニング操作であったが、この実施形態では、この第2操作部12の操作に代えて、上記第1操作部11によってもリクライニング操作を行なうことができるようになっている。即ち、図6の起立姿勢において、上記第1操作部11が操作され、上記第1操作ワイヤ13が引張されると、これを受けて上記揺動部材17が図6に示す下動位置から上動される(図10参照)。この揺動部材17の上動に伴って、該揺動部材17の上記第2ガイド溝23と上記ロックレバー18側の上記第1ガイドピン21とが係合し、上記ロックレバー18は図6に示すロック位置から反時計回り方向へ回動され、上記リクライナ33がロック解除される。後は、上記第2操作部12による場合と同様にして、上記シートバック3の姿勢変更を行なうことができる。
「ウォークイン操作」
ウォークイン操作は、上記シートバック3が起立姿勢に設定された状態から、上記第2操作部12を操作して行う。
即ち、上記第2操作部12が操作され上記第2操作ワイヤ14が引張されると、これを受けて上記ロックレバー18が反時計回り方向へ回動され、上記リクライナ33がロック解除され、上記シートバック3を起立姿勢から前傾させることが許容される。
従って、上記第2操作部12を操作したまま、上記シートバック3を起立姿勢から前傾させるが、このシートバック3の前傾動作に伴って、これと一体的に上記ベース部材15が反時計回り方向へ回動し、該ベース部材15に設けられた上記回動規制部材20の当接部20aがその回動方向前方にある上記操作部材19の係合部36に係合し、該スライド操作部材19を、該係合部36が上記固定ブラケット24側の上記当接部32に当接するまで反時計回り方向へ回動させる。上記シートバック3は、上記操作部材19の上記係合部36が上記固定ブラケット24側の上記当接部32に当接した時点で、それ以上の前傾動作が規制される。この前傾動作が規制された時点における上記シートバック3の姿勢がウォークイン時の前傾姿勢である。このときの作動状態(上記第2操作部12の操作が継続されている状態)を図8に示している。
従って、ここで上記第2操作部12の操作を解除すれば、上記ロックレバー18に設けた上記第1ガイドピン21が上記揺動部材17の上記第2ガイド溝23内をその一端23aから屈曲部23c側へ移動し、上記ロックレバー18が時計回り方向へ復帰回動して上記リクライナ33がその回動位置でロックされる。
また、上記シートバック3が起立姿勢から前傾姿勢側へ傾動する際、上記操作部材19の回動によって上記ケーブル取付部38に連結された上記各スライド操作部材52,52が引張され、上記スライドレール5がロック解除される。従って、上記スライドレール5のスライド操作、即ち、上記シート1の前後移動が可能となり、スライド用駆動手段が備えられている場合には該駆動手段によって自動的に、該駆動手段が備えられていない場合には手動操作によって、上記シート1をシート前方へ移動させれば良い。以上でウォークイン操作が完了する。
「フォールディング操作」
フォールディング動作形態としては、既述のように、上記シートバック3が起立姿勢に設定された状態からの倒伏と、上記シートバック3が前傾姿勢に設定された状態からの倒伏の二つの形態がある。以下、これらをそれぞれ説明する。
「起立姿勢からのフォールディング操作」
図6に示す起立姿勢の状態において、上記第1操作部11を操作し上記第1操作ワイヤ13によって上記揺動部材17を下動位置から上動位置まで引き上げる。すると、上記揺動部材17の上動に伴って、上記回動操作軸16が上記第1ガイド溝22内をその一端22a側から他端22b側へ相対移動し、これに伴って上記ロックレバー18の第1ガイドピン21は上記第2ガイド溝23内をその屈曲部23cから他端23b側へ移動しながら上方へ引き上げられ、上記ロックレバー18が反時計回り方向へ回動して上記リクライナ33がロック解除される。
一方、上記揺動部材17の上動によって、上記回動規制部材20が規制位置から規制解除位置まで時計回り方向へ回動され、該回動規制部材20の当接部20aは上記操作部材19の上記係合部36に対してその回動方向において非係合とされる。従って、この状態から上記シートバック3を前傾させることで、図10に示すように、上記シートバック3はこれが上記シートクッション2上に折り重なる倒伏姿勢に設定されることになる。
この場合、上記第1操作部11の操作は、上記シートバック3の前傾に伴って上記回動規制部材20が上記操作部材19の上記係合面46に対応するまで継続すれば良い。これ以降は、上記回動規制部材20が上記係合面46上を摺動し上記揺動部材17が上動位置のまま保持されるので、上記リクライナ33のロック解除状態が維持され、上記シートバック3の前傾動作が許容される。
尚、このフォールディング操作時には、上記操作部材19が不作動とされ、上記スライド操作部材52は引張されないため、上記スライドレール5はロック状態を保持する。
「前傾姿勢からのフォールディング操作」
前傾姿勢からのフォールディング操作は、予めウォークイン操作によって前傾姿勢に設定された上記シートバック3を、さらに前傾させてこれを上記シートクッション2上に倒伏させる際の操作である。
上記シートバック3が前傾姿勢に設定されたときの状態は図8に示す通りである。但し、図8は、前傾姿勢への設定時点の状態を示したものであり、上記第2操作部12が操作され上記ロックレバー18がロック解除位置に設定されているが、上述のように、前傾姿勢への設定後は上記第2操作部12の操作は解除される。従って、フォールディング操作開始時点においては、既に上記第2操作部12の操作は解除されており、上記ロックレバー18は図6に示すようなロック位置にあって、上記第1ガイドピン21は上記第2ガイド溝23の屈曲部23cに対応している。ここでは、図8を参照するものの、上記ロックレバー18については、これがロック位置に在るものとして説明する。
上記シートバック3が前傾姿勢に設定されている状態において、上記第1操作部11を操作し上記第1操作ワイヤ13によって上記揺動部材17を下動位置から上動位置まで引き上げる。すると、上記揺動部材17の上動に伴って、上記回動操作軸16が上記第1ガイド溝22内をその一端22a側から他端22b側へ相対移動し、これに伴って上記ロックレバー18の第1ガイドピン21は上記第2ガイド溝23内をその屈曲部23cから他端23b側へ移動しながら上方へ引き上げられ、上記ロックレバー18が反時計回り方向へ回動して上記リクライナ33がロック解除される。
一方、上記揺動部材17の上動によって、上記回動規制部材20が規制位置から規制解除位置まで時計回り方向へ回動され、該回動規制部材20の当接部20aは上記操作部材19の上記係合部36に対してその回動方向において非係合とされる。従って、この状態から上記シートバック3を前傾させることで、図10に示すように、上記シートバック3はこれが上記シートクッション2上に折り重なる倒伏姿勢に設定される。
以上のように、この実施形態のシート装置Zにおいては、上記第1操作部11の操作によって、起立姿勢にある上記シートバック3を該起立姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させることと、傾姿勢にある上記シートバック3を該前傾姿勢から倒伏姿勢へ姿勢変更させることを可能としているので、例えば、従来のシート装置のように、シートバックを前傾姿勢から倒伏姿勢に姿勢変更する場合に、一旦シートバック3を前傾姿勢から起立姿勢まで引き上げた後、改めてレバー操作によって上記シートバック3を起立姿勢から倒伏姿勢側へ前倒させることなく、前傾姿勢から直ちに倒伏姿勢まで姿勢変更させることができ、シートバック3を前傾姿勢から倒伏姿勢に姿勢変更する場合における操作が簡便化され、その操作性が格段に向上することになる。
本願発明の実施の形態に係る車両用シート装置の起立姿勢を示す斜視図である。 本願発明の実施の形態に係る車両用シート装置の前傾姿勢を示す斜視図である。 本願発明の実施の形態に係る車両用シート装置の倒伏姿勢を示す斜視図である。 起立姿勢における動作機構部の状態を示すシート幅方向内側からの側面図である。 図4のV−V矢視図である。 図4の要部拡大図である。 本願発明の実施の形態に係る車両用シート装置の前傾姿勢を示す斜視図である。 前傾姿勢における動作機構部の状態を示すシート幅方向内側からの側面図である。 本願発明の実施の形態に係る車両用シート装置の倒伏姿勢を示す斜視図である。 倒伏姿勢における動作機構部の状態を示すシート幅方向内側からの側面図である。 動作機構部の構成部材の一つであるベース部材の正面図である。 動作機構部の構成部材の一つである固定ブラケットの正面図である。 動作機構部の構成部材の一つである回動部材の正面図である。 動作機構部の構成部材の一つであるストッパの正面図である。 動作機構部の構成部材の一つであるロック解除レバーの正面図である。 動作機構部の構成部材の一つである揺動部材の正面図である。
符号の説明
1 ・・シート
2 ・・シートクッション
3 ・・シートバック
4 ・・動作機構部
5 ・・スライドレール
6 ・・ロアレール
7 ・・アッパーレール
8 ・・シートバックフレーム
10 ・・テーブル部
11 ・・第1操作部
12 ・・第2操作部
13 ・・第1操作ワイヤ
14 ・・第2操作ワイヤ
15 ・・ベース部材
16 ・・回動操作軸
17 ・・揺動部材
18 ・・ロックレバー
19 ・・スライド操作部材
20 ・・回動規制部材
21 ・・第1ガイドピン
22 ・・第1ガイド溝
23 ・・第2ガイド溝
24 ・・固定ブラケット
25 ・・ピン穴
26 ・・第3ガイド溝
27 ・・ピン穴
28 ・・支点ピン
29 ・・第2ガイドピン
30 ・・ピン穴
31 ・・ピン穴
32 ・・当接部
33 ・・リクライナ
35 ・・ピン穴
36 ・・係合部
37 ・・ストッパ
38 ・・ケーブル取付部
39 ・・ストッパ
40 ・・ピン穴
41 ・・ピン穴
42 ・・バネ掛止部
43 ・・バネ掛止部
44 ・・ケーブル取付ブラケット
45 ・・ケーブル取付ブラケット
46 ・・係合面
51 ・・リターンスプリング
52 ・・スライド操作部材
53 ・・ケーブル端部材
54 ・・係合長穴
Z ・・シート装置

Claims (6)

  1. スライドレール(5)に支持され前後方向にスライド可能とされたシートクッション(2)と該シートクッション(2)の後端部にリクライナ(33)を介して傾倒可能に枢支されたシートバック(3)を備えるとともに、該シートバック(3)はこれが略起立状態にある起立姿勢と該起立姿勢よりも前傾した前傾姿勢と該前傾姿勢からさらに前傾して上記シートクッション(2)上に倒伏した倒伏姿勢を選択し得るようにした車両用シート装置であって、
    選択的に操作される第1操作部(11)と第2操作部(12)が備えられるとともに、
    上記第1操作部(11)の操作による起立姿勢にある上記シートバック(3)の倒伏姿勢への姿勢変更と、上記第1操作部(11)の操作による前傾姿勢にある上記シートバック(3)の倒伏姿勢への姿勢変更と、上記第2操作部(12)の操作による起立姿勢にある上記シートバック(3)の前傾姿勢への姿勢変更を選択的に可能とする動作機構部(4)が備えられていることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 請求項1において、
    上記動作機構部(4)が、
    上記シートバック(3)側に固定されたベース部材(15)と、
    上記シートクッション(2)側に固定された固定ブラケット(24)と、
    上記ベース部材(15)と上記固定ブラケット(24)の間に配置されて回動操作軸(16)の回動によりロック解除され上記ベース部材(15)と上記固定ブラケット(24)の相対回転を許容するリクライナ(33)と、
    上記回動操作軸(16)に固定されるとともに揺動端には上記第1操作部(11)に連結された第1ガイドピン(21)が設けられたロックレバー(18)と、
    上記回動操作軸(16)が係入される第1ガイド溝(22)と上記第1ガイドピン(21)が係入される第2ガイド溝(23)を備えるとともに上記ベース部材(15)に設けた第3ガイド溝(26)に係入し且つ上記第2操作部(12)に連結された第2ガイドピン(29)を設けた揺動部材(17)と、
    上記ベース部材(15)に枢支されるとともにその揺動端が上記第2ガイドピン(29)を介して上記揺動部材(17)に連結された回動規制部材(20)と、
    上記回動操作軸(16)に支承され且つ上記回動規制部材(20)と上記固定ブラケット(24)に設けた当接部(32)とに係合可能な係合部(36)を備えるとともにスライド操作部材(52)が連結されたスライド操作部材(19)とを備えたことを特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項2において、
    上記動作機構部(4)は、上記シートバック(3)の起立姿勢において上記第1操作部(11)が操作されたとき、上記揺動部材(17)の変位により上記ロックレバー(18)に設けられた上記第1ガイドピン(21)を上記第2ガイド溝(23)と係合させ上記ロックレバー(18)を回動させて上記リクライナ(33)をロック解除させるとともに、上記ロックレバー(18)の変位により上記回動規制部材(20)を規制解除側へ変位させて上記シートバック(3)の起立姿勢から倒伏姿勢への傾動を許容するように構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  4. 請求項2において、
    上記動作機構部(4)は、上記シートバック(3)の前傾姿勢において上記第1操作部(11)が操作されたとき、上記揺動部材(17)の変位により上記ロックレバー(18)に設けられた上記第1ガイドピン(21)を上記第2ガイド溝(23)と係合させ上記リクライナ(33)のロック解除状態を保持するとともに、上記回動規制部材(20)を規制解除側へ変位させて上記シートバック(3)の前傾姿勢から倒伏姿勢への傾動を許容するように構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  5. 請求項2において、
    上記動作機構部(4)は、上記シートバック(3)の起立姿勢において上記第2操作部(12)が操作されたとき、上記ロックレバー(18)を回動させて上記リクライナ(33)をロック解除して上記シートバック(3)の前傾姿勢側への傾動を許容するとともに、該シートバック(3)の傾動に伴って上記回動規制部材(20)を上記操作部材(19)の係合部(36)に係合させて該スライド操作部材(19)を回動させることで上記スライド操作部材(52)を介してスライドロックを解除させてシート(1)の前後移動を許容するように構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  6. 請求項2において、
    上記動作機構部(4)は、上記シートバック(3)の起立姿勢において上記第1操作部(11)が操作されたときには上記揺動部材(17)を変位させ上記ロックレバー(18)に設けられた上記第1ガイドピン(21)を上記第2ガイド溝(23)と係合させることで上記リクライナ(33)をロック解除することで上記シートバック(3)が起立姿勢からシート後方側へ傾動するのを許容し、上記シートバック(3)の起立姿勢において上記第2操作部(12)が操作されたときには上記ロックレバー(18)を回動させ上記リクライナ(33)をロック解除することで上記シートバック(3)が起立姿勢からシート後方側へ傾動するのを許容するように構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
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