JP2006346817A - 微小電気機械素子アレイ装置及びその駆動方法 - Google Patents

微小電気機械素子アレイ装置及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動回路への負担が小さくアレイ制御を容易に行うことが可能な微小電気機械素子アレイ装置を提供する。
【解決手段】 可動電極7,8を有する可動部2と可動部2に対峙して配置され可動部2を2つの異なる位置のいずれかに変位させる固定電極9,10とを備える素子が1次元または2次元に配列された素子アレイと、固定電極に素子変位信号を書き込み可動電極7,8に制御電圧を印加することで静電気力によって可動部2を傾斜させる駆動回路とを備える微小電気機械素子アレイ装置において、2つの異なる位置の一方から他方に可動部2の位置を変位させる制御が行われる第1状態の素子と可動部2の位置を2つの異なる位置の一方の位置に維持させる制御が行われる第2状態の前記素子とを同時に制御する際に、第1状態の素子はプルアウトを跨ぎ、第2状態の素子はプルアウトを跨がない状態をつくる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微小電気機械素子アレイを駆動する駆動回路の負荷軽減を図り微小電気機械素子アレイの動作の信頼性を向上させるのに好適な微小電気機械素子アレイ装置及びその駆動方法に関する。
下記特許文献1には、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等の微小電気機械素子アレイの従来の駆動方法について記載がある。この従来の駆動方法を、図8,図9,図10を参照して説明する。
図8は、微小電気機械素子アレイの2素子分の構成図である。半導体基板1には、内部に図示しない駆動回路が形成されると共に、半導体基板1の表面部には、可動ミラー2,3が形成される。
各可動ミラー2,3は、夫々半導体基板1表面に立設された支柱4,5間に架け渡されたヒンジ6により中空上に支持されており、ヒンジ6を中心に左右に揺動可能となっている。ヒンジ6にはヒンジ6を挟んで左右に電極膜7,8が一体に形成され、半導体基板1表面には、電極膜7,8に対面する位置に固定電極膜9,10が形成されている。
可動ミラー2のヒンジ6(電極膜7,8)にバイアス電圧Vb=24Vを制御電圧として印加し、固定電極膜9にアドレス電圧Va=5,固定電極膜10にアドレス電圧Va=0を夫々素子変位信号として印加すると、電極膜7,9間の電圧差DV=19V,電極膜8,10間の電圧差DV=24Vとなり、電極膜7,9間の静電気力と電極膜8,10間の静電気力との差により、電極膜8,10間が接触する方向に可動ミラー2は傾倒する。図示する状態は、可動ミラー2が−10°傾いた状態を示す。
同様に、可動ミラー3のヒンジ6(電極膜7,8)にバイアス電圧Vb=24Vを印加し、固定電極膜9にアドレス電圧Va=0,固定電極膜10にアドレス電圧Va=5を印加すると、電極膜7,9間の電圧差DV=24V,電極膜8,10間の電圧差DV=19Vとなり、電極膜7,9間の静電気力と電極膜8,10間の静電気力との差により、電極膜7,9間が接触する方向に可動ミラー3は傾倒する。図示する状態は、可動ミラー3がプラス10°傾いた状態を示す。
可動ミラー2,3に入射光を照射すると、反射光の方向は可動ミラー2,3の傾きに応じて異なることになり、可動ミラー2,3の傾きを制御することで、反射光の方向をオンオフ制御可能となる。
しかし、複数のミラーを独立して且つ同時に同方向または逆方向に動作させるのは困難であり、このため従来は複雑な電圧制御を行って可動ミラーの駆動制御を行っている。これを図9,図10で説明する。
図9の最上段には、傾倒した可動ミラー2が示されている。左側に傾倒した可動ミラー2を次の状態に変化させる場合、「次の状態」には2通りがある。即ち、反対側(右側)に傾倒させる場合と、同一側(左側)に傾倒させる場合(傾倒状態を維持する場合)とがある。どのような状態に変化させるかは、この微小電気機械素子アレイを画像形成装置として使用する場合には形成する画像データに依存することになる。
図9の下段に枠で囲った中の左側の図は、可動ミラー2を反対側に変位させる場合(Crossover transition)を示し、右側の図は、可動ミラー2の傾倒状態をそのまま維持する場合(Stay transition)を示す。各可動ミラー2,3の固定電極膜9,10に与えるアドレス電圧Vaは各可動ミラー2,3毎に制御し、バイアス電圧Vbは全可動ミラーに対して共通に与える様になっている。
可動ミラーの傾倒状態を次状態に遷移させる場合、バイアス電圧Vbは、図10に示す様に変化させる。即ち、可動ミラーの変化開始から変化終了までをゾーンA,B,C,D,Eに分けるとすると、先ずゾーンAでは、バイアス電圧Vb=24Vとし、ゾーンBではVb=−26Vとする。次のゾーンCではVb=7.5Vとし、ゾーンDではVb=24Vに戻し、ゾーンEではバイアス電圧Vb=24Vに保つ。
ゾーンAでは、アドレス電圧Vaを0Vまたは5Vに書き換える。可動ミラーを次状態に変化させるとき、可動ミラーと一体に動く電極膜7,8を固定電極膜9に近づけて可動ミラーを傾けたい場合には固定電極膜9への印加電圧Vaを0Vとし、固定電極膜10に近づけて可動ミラーを傾けたい場合には固定電極膜10への印加電圧Vaを0Vとし、反対側電極膜への印加電圧Vaを5Vとする。このため、アドレス電圧Vaを素子変位信号ともいう。
この様に印加電圧を制御すると、図9の左側(クロスオーバー側)に示す様に、ゾーンBではバイアス電圧Vb=−26Vとなり、電極膜8,10間は電圧差DV=33.5V,電極膜7,9間は電圧差DV=26Vとなる。これにより、可動ミラー2には更に左側に傾ける静電気力が加わり、電極膜8は固定電極膜10に接触した状態で更に固定電極膜10に押し付けられ弾性変形することになる。尚、説明の都合上、「接触」と述べたが、実際には両電極膜間には隙間が維持され、電極膜間が電気的にショートすることはない。以下も同様である。
次のゾーンCでバイアス電圧Vb=7.5Vになるとき、固定電極膜10への印加電圧をVa=7.5Vとする。これにより、電極膜8,10間の電圧差DV=0となり、電極膜7,9間の電圧差DV=7.5Vとなる。これにより、電極膜7,9間に静電気力が発生するが、ゾーンBにおける電極膜8の弾性変形による反発力が静電気力に加わって電極膜8が電極膜10から離脱し、可動ミラー2は時計方向に回転を始める。
次のゾーンDでバイアス電圧Vb=24Vになると、電極膜8,10間の電圧差DV=16.5V、電極膜7,9間の電圧差DV=24となり、電極膜7,9間に働く静電気力が更に強まり、可動ミラー2は時計方向に更に回転することになる。
最後のゾーンEでは、可動ミラー2の電極膜7がアドレス電極膜9に衝突することになる。この時、アドレス電極膜10への印加電圧をVa=5Vとする。可動ミラー2はこの衝突によって図10に示す様に少し振動してから安定状態に入り、反対側への傾動動作が終了する。
可動ミラー2を図9の右側(ステイ側)の状態にするには、図9の枠内右側の上段に示す様に、固定電極膜10への印加電圧をVa=0とする(ゾーンA)。次のゾーンBでバイアス電圧がVb=−26Vになるとき反対側の固定電極膜9の印加電圧をVa=7.5Vとし、次のゾーンCで、バイアス電圧はVb=7.5Vとなる。
このとき、図10に点線丸印Hで示す様に、電極膜8が電極膜10から一旦離脱し、ゾーンDでバイアス電圧Vb=24Vになると、再び電極膜8が電極膜10に接触し、以後、ゾーンEで電極膜9の印加電圧Va=5Vにし、可動ミラー2の傾倒状態が左傾状態に維持される。
特開平10―48543号公報
上述した従来の微小電気機械素子アレイの駆動方法では、ゾーンCにおいて、クロスオーバー側素子(左傾から右傾に変化させ、または右傾から左傾に変化させる素子)の可動ミラーを反対側に傾倒させるとき、ゾーンBで一旦電極膜8を固定電極膜10側に押し込み、その反発力も利用して電極膜8を固定電極膜10から離脱させている。このとき、ステイ側の可動ミラーも、ゾーンCにおいて電極膜8が固定電極膜10から一旦離脱しているが、上記の反発力は利用していない。
即ち、従来の駆動方法では、電極膜8の固定電極膜10からの離脱速度の差(反発力を利用するかしないか)により、クロスオーバー側とステイ側の可動ミラーを分離している。このため、離脱速度の差を精度良く制御できなければ誤動作する可動ミラーが発生してしまうという問題がある。また、バイアス電圧Vbを+24Vから−26Vに変化させているため、駆動回路にかかる負担が大きいという問題がある。
本発明の目的は、駆動回路への負担が小さくアレイ制御を容易に行うことが可能な微小電気機械素子アレイ装置とその駆動方法を提供することにある。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置は、弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と該可動部に対峙して配置され前記可動部を少なくとも2つの異なる第1位置及び第2位置のいずれかに変位させる複数の固定電極とを備える素子が1次元または2次元に配列された素子アレイと、前記可動電極または前記固定電極のいずれか一方に素子変位信号を書き込み他方に制御電圧を印加することで発生する前記可動電極と前記複数の各々の前記固定電極との間の静電気力によって前記可動部を変位させる前記素子対応に設けた駆動回路とを備える微小電気機械素子アレイ装置において、前記第1位置から前記第2位置または前記第2位置から前記第1位置に前記可動部の位置を変位させる制御が行われる第1状態の前記素子と前記可動部の位置を前記第1位置に維持させる制御または前記第2位置に維持させる制御が行われる第2状態の前記素子とを同時に制御する際に前記第2状態の素子の前記可動部の位置を動かさずに保ったまま前記第1状態の素子を変位させる制御手段を設けたことを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の前記制御手段は、前記素子変位信号を書き込むことで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の前記制御手段は、前記制御電圧の絶対値を減少させることで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置は、前記制御電圧の絶対値を減少させる前に前記第1状態の素子の現在の位置において該第1状態の素子の前記可動部を構成する少なくとも一部を弾性変形させ該弾性変形による反力を利用して前記変位を加速させる弾性変形手段を前記駆動回路に設けたことを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の前記弾性変形手段は、前記制御電圧を逆極性にする手段であることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置は、前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に素子変位信号を書き込んだ後、前記制御電圧の絶対値を減少させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置は、前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に印加する制御電圧の絶対値を減少させた後、前記可動電極と前記固定電極のうちの他方に素子変位信号の書き込むことを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置は、前記制御電圧の絶対値を減少させる代わりに、前記素子変位電位を減少または増加させて該素子変位電位と前記制御電圧との電圧差の絶対値を減少させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置は、前記各々の駆動回路に対して前記素子変位信号及び前記制御電圧に対する指令信号を供給し前記素子アレイに光変調を行わせる制御装置を備えることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と該可動部に対峙して配置され前記可動部を少なくとも2つの異なる第1位置及び第2位置のいずれかに変位させる複数の固定電極とを備える素子が1次元または2次元に配列された素子アレイと、前記可動電極または前記固定電極のいずれか一方に素子変位信号を書き込み他方に制御電圧を印加することで発生する前記可動電極と前記複数の各々の前記固定電極との間の静電気力によって前記可動部を変位させる前記素子対応に設けた駆動回路とを備える微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法において、前記第1位置から前記第2位置または前記第2位置から前記第1位置に前記可動部の位置を変位させる制御が行われる第1状態の前記素子と前記可動部の位置を前記第1位置に維持させる制御または前記第2位置に維持させる制御が行われる第2状態の前記素子とを同時に制御する際に前記第2状態の素子の前記可動部の位置を動かさずに保ったまま前記第1状態の素子を変位させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記素子変位信号を書き込むことで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記制御電圧の絶対値を減少させることで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記制御電圧の絶対値を減少させる前に前記第1状態の素子の現在の位置において該第1状態の素子の前記可動部を構成する少なくとも一部を弾性変形させ該弾性変形による反力を利用して前記変位を加速させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記制御電圧を逆極性にして前記弾性変形させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に素子変位信号を書き込んだ後、前記制御電圧の絶対値を減少させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に印加する制御電圧の絶対値を減少させた後、前記可動電極と前記固定電極のうちの他方に素子変位信号の書き込むことを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記制御電圧の絶対値を減少させる代わりに、前記素子変位電位を減少させて該素子変位電位と前記制御電圧との電圧差の絶対値を減少または増加させることを特徴とする。
本発明の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法は、前記各々の駆動回路に対して前記素子変位信号及び前記制御電圧に対する指令信号を与え前記素子アレイに光変調を行わせることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、光源と、上記のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置と、前記光源からの光を前記微小電気機械素子アレイ装置に照射する光学系と、該光学系から出射される光を画像形成面に投影する投影光学系とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、駆動回路への負担が小さくアレイ制御を容易に行うことが可能な微小電気機械素子アレイ装置とその駆動方法並びに画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1,図2は、本発明の第1の実施形態に係る微小電気機械素子アレイ装置の駆動回路の駆動方法説明図である。本実施形態では、微小電気機械素子アレイの構造は図8に示すものと同じであり、駆動回路の駆動方法のみが異なる。以下の実施形態では、素子変位信号として固定電極膜(アドレス電極膜)にアドレス電圧Vaを印加し、制御電圧として可動電極膜にバイアス電圧Vbを印加する例について述べる。
図1は、可動ミラー2が左傾している状態から、次状態(クロスオーバー状態(左側)とステイ状態(右側))に変化する遷移を示している。可動ミラー2が左傾している状態では、図1の上段図に示す様に、アドレス電極膜(固定電極膜)10の印加電圧Va=0V、電極膜7,8の印加電圧(バイアス電圧)Vb=24V、アドレス電極膜9の印加電圧Va=5Vであり、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は24V、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は19Vである。この状態では、電極膜8,10間の静電気力が電極膜7,9間の静電気力より上回っており、また、電極膜8,10間の隙間は狭まっているため、静電気力は更に強くなっている。
図2は、可動ミラー2の左側の電極膜8,10間の電圧差DVの変化(上段)と可動ミラーの変位角(下段)を示すグラフである。本実施形態では、次状態に遷移する場合に、図9のゾーンAで説明したと同様にアドレス電極膜9,10の印加電圧Va(素子変位信号)を制御し、アドレス書き換えを行う(状態I)。即ち、可動ミラーを倒したい側の固定電極膜の印加電圧Vaを0Vとし、反対側の電極膜の印加電圧Vaを5Vとする。
これにより、クロスオーバー側(図1の左側)の可動ミラー2では、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は19Vとなり、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は24Vとなる。電極膜7,9間の電圧差DVの方が大きいが、可動ミラー2は左傾状態すなわち電極膜8,10間の距離が狭くなっているため、電極膜7,9間の静電気力より電極膜8,10間の静電気力の方が強い。
次に、本実施形態では、状態IIに遷移する。即ち、単に、バイアス電圧Vbを降下させる。図示する例では、バイアス電圧Vbを、24Vから19Vに降下させる。
これにより、クロスオーバー側(図1の左側)の可動ミラー2では、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値が19Vから、後述のプルアウト電圧を超えて14Vに変化し、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は24Vから19Vに変化し、静電気力は、電極膜7,9間の方が電極膜8,10間より強くなる。この結果、可動ミラー2は時計方向に回転して右傾状態となる。
ステイ側(図1の右側)の可動ミラー2では、状態Iで電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は24V、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は19Vであり、状態IIに遷移してバイアス電圧Vbが19Vに低下すると、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は19Vになるが、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値も14Vに低下し、状態Iから状態IIにかけて、常に、電極膜8,10間の静電気力の方が電極膜7,9間の静電気力より上回る。つまり、ステイ側の可動ミラー2は、傾いたままで動かず、電極膜8が固定電極膜10から離脱することがない。
図3は、プルアウト電圧の説明図である。固定電極膜10に対して、可動電極膜8はヒンジ6によって弾性支持されており、両電極膜8,10間に電圧差DVを与えると、可動電極膜8は固定電極膜10に対してヒンジ6自身の弾力に抗して徐々に傾いて行く。そして、或る電圧差を与えると、可動電極膜8は固定電極膜10に急に接触することになる。この電圧差を与える電圧をプルイン電圧という。
一旦接触した可動電極膜8への印加電圧を下げ、プルイン電圧以下にしても、可動電極膜8は直ぐには固定電極膜10から離脱することはない。電極膜8,10間の隙間が狭まっているからである。可動電極膜8への印加電圧を更に下げて或る電圧になると、可動電極膜8は固定電極膜10から急に離れることになる。このときの電圧をプルアウト電圧という。
即ち、本実施形態では、状態IIでバイアス電圧を降下させるが、降下させたときに、クロスオーバー側の可動ミラーでは電極膜8,10間の電圧差がプルアウト電圧を跨いて変化し、ステイ側の可動ミラーでは、電極膜8,10間の電圧差がプルアウト電圧を跨がない様に制御する。これにより、ステイ側の可動ミラーは動かず、クロスオーバー側の可動ミラーのみが反対側に動くことになる。
以上述べた様に、本実施形態によれば、クロスオーバー側の可動ミラーとステイ側の可動ミラーとの分離制御が容易且つ確実にでき、アレイ制御の制御精度が向上する。また、バイアス電圧Vbやアドレス電圧Vaを変化させる範囲を狭くできるため、駆動回路の負荷が軽減される。
(第2の実施形態)
図4,図5は、本発明の第2の実施形態に係る微小電気機械素子アレイ装置の駆動回路の駆動方法説明図である。本実施形態でも、微小電気機械素子アレイの構造は図8に示すものと同じであり、駆動回路の駆動方法のみが異なる。
本実施形態では、第1の実施形態とは逆に、状態Iで先ず、バイアス電圧をVb=24VからVb=19に降下させる。そして、次の状態IIで、アドレス電圧Vaを書き換える。
即ち、本実施形態では、状態Iで、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は19Vとなり、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は14Vとなり、クロスオーバー側の可動ミラーとステイ側の可動ミラーとは共に左傾状態が保たれる。
次の状態IIでアドレス電圧Vaが書き換えられると、クロスオーバー側の可動ミラーでは、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は14Vとなり、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は19Vとなって、電極膜7,9間の静電気力が勝ることで可動ミラー2は時計方向に回転して右傾される。
一方、ステイ側の可動ミラー2は、電極膜8,10間の電圧差DVの絶対値は19V、電極膜7,9間の電圧差DVの絶対値は14Vとなり、電極膜8,10間の静電気力が電極膜7,9間の静電気力より勝る状態は維持され、左傾状態が維持される。
本実施形態も、第1実施形態と同様に、クロスオーバー側の可動ミラーとステイ側の可動ミラーとの分離制御が容易且つ確実にでき、アレイ制御の制御精度が向上する。また、バイアス電圧Vbやアドレス電圧Vaを変化させる範囲を狭くできるため、駆動回路の負荷が軽減される。
(第3の実施形態)
図6,図7は、本発明の第3の実施形態に係る微小電気機械素子アレイ装置の駆動回路の駆動方法説明図である。本実施形態でも、微小電気機械素子アレイの構造は図8に示すものと同じであり、駆動回路の駆動方法のみが異なる。
第1,第2の実施形態では、図9のゾーンBで説明したように、可動ミラーを傾倒した側に更に押し込み、弾性変形した可動電極8の反発力を利用して傾倒側可動電極膜の固定電極膜からの離脱を行う構成は採用していない。しかし、電極膜間の吸着力が電極膜などに付着した汚れなどで強くなりすぎると、この反発力を利用して可動電極膜の固定電極膜からの離脱を図る必要が生じる。
本実施形態は、可動ミラーの傾倒側への押し込みを行い、可動電極膜の弾性変形による反発力を利用してクロスオーバー側の可動ミラーを反対側に傾倒させる例に本発明を適用した実施形態である。
図6に示す状態I,II,III,IV,Vは、夫々図9のゾーンA,B,C,D,Eに対応し、先ず状態Iでは、バイアス電圧Vb=+24Vとし、状態IIではVb=−19Vとする。次の状態IIIではVb=+19Vとし、状態IVではVb=24Vに戻し、状態Vではバイアス電圧Vb=24Vに保つ。
即ち、本実施形態では、第1,第2の実施形態と同様に、バイアス電圧Vbを+24Vから+19Vに減少させるのであるが、+19Vに減少させる前に、バイアス電圧を逆極性電圧(−19V)にする状態IIを、状態Iと状態IIIとの間に入れている。
状態Iでは、素子変位信号としてのアドレス電圧Va(0Vまたは5V)を書き換える。次に、状態IIでバイアス電圧Vbがマイナス19Vになると、電極膜8,10間は電圧差DV=26.5V,電極膜間7,9間は電圧差DV=19Vとなる。これにより、可動ミラー2には更に左傾させる静電気力が加わり、可動電極膜8が固定電極膜10に押し付けられ弾性変形する。
次の状態IIIでバイアス電圧Vb=19Vになるとき、アドレス電極膜10への印加電圧をVa=7.5Vとする。これにより、電極膜8,10間の電圧差DV=11.5Vとなり、電極膜7,9間の電圧差DV=19Vとなる。これにより、電極膜8の弾性変形による反発力が静電気力に加わって可動電極膜8が固定電極膜10から離脱し、可動ミラー2は時計方向に回転を始める。
次の状態IVでバイアス電圧Vb=24Vになると、電極膜8,10間の電圧差DV=16.5V、電極膜7,9間の電圧差DV=24となり、電極膜7,9間に働く静電気力が更に強まり、可動ミラー2は時計方向に更に回転することになる。
最後の状態Vでは、可動ミラー2の可動電極膜7がアドレス電極膜(固定電極膜)9に衝突することになるが、この時、アドレス電極膜10への印加電圧をVa=5Vとする。可動ミラー2はこの衝突によって少し振動してから安定状態に入り、反対側への傾動動作が終了する。
可動ミラー2を図6の右側(ステイ側)の状態にするには、図6の枠内右側の上段に示す様に、電極膜10のアドレス電極膜10の印加電圧をVa=0とする(状態I)。次の状態IIでバイアス電圧がVb=−19Vになるとき反対側のアドレス電極膜9の印加電圧をVa=7.5Vとし、次の状態IIIで、バイアス電圧Vb=19Vとする。
従来の図9では、可動電極膜8が固定電極膜10から一旦離脱するが、本実施形態では、電極膜7,9間の電圧差DVが電極膜8,10間の電圧差DVに比べて大きくなりすぎることがないため、状態IIIで可動電極膜8が固定電極膜10から離脱することはない。
次の状態IVでバイアス電圧Vb=24Vになっても可動ミラー2の傾倒状態(左傾状態)は維持され、以後、状態Vで電極膜9の印加電圧Va=5Vになっても、可動ミラー2の左傾状態は維持される。
本実施形態では、クロスオーバー側の可動ミラーは弾性変形の反発力を利用して固定電極膜から離脱するが、ステイ側の可動ミラーの傾倒状態は維持したままクロスオーバー側の可動ミラーが変位するため、アレイ制御の制御精度が向上すると共に状態IIでバイアス電圧Vbを逆極性にする電圧値も低くできるため、駆動回路の負荷も軽減される。
尚、上述した各実施形態では、可動ミラー側に設けた可動電極膜7,8に同一のバイアス電圧Vbを印加し、固定電極膜9,10の各々に素子変位信号であるアドレス電圧Vaを印加したが、逆に、可動電極膜7,8にアドレス電圧を印加し、固定電極膜9,10に共通のバイアス電圧を印加する構成でも良い。
上述した微小電気機械素子アレイ装置は、光プリンタや画像投影装置等の画像形成装置として利用可能である。この場合、画像形成装置は、光源と、上述した実施形態のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置と、前記光源からの光を前記微小電気機械素子アレイ装置に照射する光学系と、該光学系から出射される光を画像形成面に投影する投影光学系とを備えることで構成される。
本発明に係る微小電気機械素子アレイ装置は、回路負荷が軽減され、各素子のオンオフ制御を容易且つ確実に行うことが可能となるため、信頼性の高い微小電気機械素子アレイ装置として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法の説明図である。 図1に示す駆動方法の電極間電圧と可動ミラーの変位角とを示すグラフである。 図2に示すプルアウト電圧を説明するグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法の説明図である。 図4に示す駆動方法の電極間電圧と可動ミラーの変位角とを示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法の説明図である。 図6に示す駆動方法の電極間電圧と可動ミラーの変位角とを示すグラフである。 微小電気機械素子アレイの一例を示す2素子分の構成図である。 従来の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法の説明図である。 図9に示す駆動方法におけるアドレス電圧Va,バイアス電圧Vb,可動ミラーの変位角の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 半導体基板
2,3 可動ミラー
4,5 支柱
6 ヒンジ
7,8 可動ミラー側の電極膜(バイアス電極膜:可動電極)
9,10 半導体基板側の電極膜(アドレス電極膜:固定電極)

Claims (19)

  1. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と該可動部に対峙して配置され前記可動部を少なくとも2つの異なる第1位置及び第2位置のいずれかに変位させる複数の固定電極とを備える素子が1次元または2次元に配列された素子アレイと、前記可動電極または前記固定電極のいずれか一方に素子変位信号を書き込み他方に制御電圧を印加することで発生する前記可動電極と前記複数の各々の前記固定電極との間の静電気力によって前記可動部を変位させる前記素子対応に設けた駆動回路とを備える微小電気機械素子アレイ装置において、前記第1位置から前記第2位置または前記第2位置から前記第1位置に前記可動部の位置を変位させる制御が行われる第1状態の前記素子と前記可動部の位置を前記第1位置に維持させる制御または前記第2位置に維持させる制御が行われる第2状態の前記素子とを同時に制御する際に前記第2状態の素子の前記可動部の位置を動かさずに保ったまま前記第1状態の素子を変位させる制御手段を設けたことを特徴とする微小電気機械素子アレイ装置。
  2. 前記制御手段は、前記素子変位信号を書き込むことで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする請求項1に記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  3. 前記制御手段は、前記制御電圧の絶対値を減少させることで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする請求項1に記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  4. 前記制御電圧の絶対値を減少させる前に前記第1状態の素子の現在の位置において該第1状態の素子の前記可動部を構成する少なくとも一部を弾性変形させ該弾性変形による反力を利用して前記変位を加速させる弾性変形手段を前記駆動回路に設けたことを特徴とする請求項3に記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  5. 前記弾性変形手段は、前記制御電圧を逆極性にする手段であることを特徴とする請求項4に記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  6. 前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に素子変位信号を書き込んだ後、前記制御電圧の絶対値を減少させることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  7. 前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に印加する制御電圧の絶対値を減少させた後、前記可動電極と前記固定電極のうちの他方に素子変位信号の書き込むことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  8. 前記制御電圧の絶対値を減少させる代わりに、前記素子変位電位を減少または増加させて該素子変位電位と前記制御電圧との電圧差の絶対値を減少させることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  9. 前記各々の駆動回路に対して前記素子変位信号及び前記制御電圧に対する指令信号を供給し前記素子アレイに光変調を行わせる制御装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置。
  10. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と該可動部に対峙して配置され前記可動部を少なくとも2つの異なる第1位置及び第2位置のいずれかに変位させる複数の固定電極とを備える素子が1次元または2次元に配列された素子アレイと、前記可動電極または前記固定電極のいずれか一方に素子変位信号を書き込み他方に制御電圧を印加することで発生する前記可動電極と前記複数の各々の前記固定電極との間の静電気力によって前記可動部を変位させる前記素子対応に設けた駆動回路とを備える微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法において、前記第1位置から前記第2位置または前記第2位置から前記第1位置に前記可動部の位置を変位させる制御が行われる第1状態の前記素子と前記可動部の位置を前記第1位置に維持させる制御または前記第2位置に維持させる制御が行われる第2状態の前記素子とを同時に制御する際に前記第2状態の素子の前記可動部の位置を動かさずに保ったまま前記第1状態の素子を変位させることを特徴とする微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  11. 前記素子変位信号を書き込むことで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする請求項10に記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  12. 前記制御電圧の絶対値を減少させることで、前記第1状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができる大きさの電極間電圧に変化させると共に、前記第2状態の素子の前記可動部の前記可動電極と該可動部を動かす側に設けてある前記固定電極との間の電極間電圧を該可動部を変位させることができない大きさの電極間電圧に変化させることを特徴とする請求項10に記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  13. 前記制御電圧の絶対値を減少させる前に前記第1状態の素子の現在の位置において該第1状態の素子の前記可動部を構成する少なくとも一部を弾性変形させ該弾性変形による反力を利用して前記変位を加速させることを特徴とする請求項12に記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  14. 前記制御電圧を逆極性にして前記弾性変形させることを特徴とする請求項13に記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  15. 前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に素子変位信号を書き込んだ後、前記制御電圧の絶対値を減少させることを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  16. 前記可動電極と前記固定電極のうちのいずれか一方に印加する制御電圧の絶対値を減少させた後、前記可動電極と前記固定電極のうちの他方に素子変位信号の書き込むことを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  17. 前記制御電圧の絶対値を減少させる代わりに、前記素子変位電位を減少または増加させて該素子変位電位と前記制御電圧との電圧差の絶対値を減少させることを特徴とする請求項12乃至請求項16のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  18. 前記各々の駆動回路に対して前記素子変位信号及び前記制御電圧に対する指令信号を与え前記素子アレイに光変調を行わせることを特徴とする請求項10乃至請求項17のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置の駆動方法。
  19. 光源と、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の微小電気機械素子アレイ装置と、前記光源からの光を前記微小電気機械素子アレイ装置に照射する光学系と、該光学系から出射される光を画像形成面に投影する投影光学系とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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