JP2006343530A - 液晶表示装置および液晶パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 外周領域の遮光とシール全体の十分な硬化との両立によって表示品位および信頼性の高い液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 透明な調光電極140,240が外周領域60Bにおいて液晶層300を介して対向している。調光電極140は画素電極130に接しておらず、液晶パネル61を備える液晶表示装置は、表示領域60Aの表示状態にかかわらず、調光電極140,240間の電圧を制御可能に構成されている。回路121およびシール400は調光電極140,240に重なっている。外周領域60Bの幅L(mm)および両調光電極140,240の重なり部分の幅M(mm)について0.6≦M/L<1を満たす。表示領域60Aに近い方の調光電極140または240と表示領域60Aとの距離A(mm)について0<A≦L/10を満たす。調光電極240と透明基板210との間に薄い遮光層260が設けられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液晶表示装置および液晶パネルに関し、特に液晶パネルの外周領域の遮光とシール全体の十分な硬化とを両立させるための技術に関する。
従来より、液晶表示装置の大容量化、高速応答化、大量生産化へ向けての開発が進んでおり、近年では、高精細かつ高表示品位を実現させるための製造方法の開発がなされている。
液晶表示装置にはアクティブマトリクス型の液晶パネルを用いたものがあり、そのような液晶パネルには薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)をスイッチング素子として用いたTFT液晶パネルがある。
液晶パネルでは一対の基板間に厳密な量の液晶を封入することが必要であり、液晶パネル内に液晶材料を充填する方法としてディップ方式やディスペンサ方式が挙げられる。これらの方法では、シールを介して一対の基板を貼り合わせた後に、毛細管現象と圧力差とを利用して、シールの開口部(封口)からパネル内に液晶を注入し、その後、当該開口部を封止する。
しかし、画面サイズの大型化に伴って、液晶材料充填のタクトタイムが長いことが問題となっており、近年、パネル内に液晶材料を充填する他の方法として、一滴充填方式(滴下貼り合わせ方式、ODF(One-Drop-Fill)方式とも呼ばれている)が開発されている。
一滴充填方式では、一方の基板上に開口部(封口)を有さないシールパターンを形成する。そして、当該基板上であってシールパターン枠内に液晶材料を滴下し、減圧下で他方の基板と重ね合わせ、その後、シールを硬化させる。一滴充填方式によれば、画面サイズの大型化に対応でき、液晶材料充填のタクトタイムが飛躍的に短縮できるという利点がある。
特開2002−6328号公報 特開平10−268326号公報
ところで、従来のTFT液晶パネルでは、表示領域の周りの外周領域(いわゆる額縁部分)からおよび画素間のすき間からバックライト等の光が漏れるのを防止するために対向基板上のこれらの部分に遮光層(いわゆるブラックマトリクス)が設けられている。この遮光層は一般に遮光性の高い金属膜(クロム膜やクロム/酸化クロムの2層膜)などが用いられる。ここで、一滴充填方式により液晶パネルを製造する場合には、シール硬化工程において、対向基板側から紫外線(UV)を照射しても照射光は遮光層によって遮光されてしまう。他方、TFT基板の外周領域内には画素電極用回路等が設けられているので、TFT基板側から紫外線を照射しても照射光は当該回路等によって遮光されてしまう。
このように従来のTFT液晶パネルでは、シールに対する均一な紫外線照射は難しいと考えられ、かかる場合シールに硬化不足の部分が生じる。このような硬化不足部分が液晶材料と接触すると、シール中の樹脂成分が液晶中に溶出・混入するおそれがある。このような溶出・混入は、液晶の配向状態を不安定にするので、滲みやムラ等を引き起こし、その結果、液晶パネルの表示品位不具合を招くおそれがある。換言すれば表示検査での表示不良の増加を原因として歩留まりが下がるおそれがある。
このような問題点に対して、上述の従来のTFT液晶パネルにおいて遮光層のうちでシール上の部分を除去し当該部分から紫外線を照射するという手法が考えられる。しかし、外周領域からバックライトの出射光が漏れるのを防ぐ必要性からシール上の少なくとも一部には遮光層を配置する必要があり、このためシール全体への均一な光照射は難しく、上記硬化不足部分が発生してしまうと考えられる。
また、特許文献2にはシールと導電パターンとが重なった場合にもシールの硬化不足を防止しうるとする技術が開示されている。具体的には、導電パターンにおいてシールと重なる部分に光透過用のすき間を多数設けており、この隙間を透過した光が直接または回り込んでシールに照射され、これにより導電パターン下のシールが硬化するとしている。
しかしながら、特許文献2の上記技術ではシール全体に均一に光照射されるわけでは無いので十分な露光は困難であると考えられる。また、この技術は、導電パターンのパターニング工程を追加する必要があるし、基板貼り合わせ工程のアライメント時に課題がある、と考えられ、また、表示品位としても高コントラスト化が難しいと思われる。
本発明は、かかる点にかんがみてなされたものであり、液晶パネルの外周領域の遮光とシール全体の十分な硬化とを両立可能な液晶パネルおよび液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、液晶パネルにおいて、表示領域内に配置された画素電極と、前記画素電極に接しないように前記表示領域の周りの外周領域内に配置されており前記外周領域の外縁近傍まで延在している第1調光電極と、を含む、第1基板と、前記外周領域内に前記第1調光電極に対向して配置された光透過性の第2調光電極を含み、前記第1基板に対向して配置された、第2基板と、前記第1調光電極と前記第2調光電極との間にまで及ぶように前記第1基板と前記第2基板との間に配置された、液晶層と、前記第1調光電極および前記第2調光電極に重なるように前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて前記液晶層を封止する、光硬化成分を含有したシールと、を備えることを特徴とする。
また、前記液晶パネルと、前記液晶パネルを駆動制御する駆動装置と、を備える液晶表示装置において、前記液晶表示装置は、前記表示領域の表示状態にかかわらず、前記第1調光電極と前記第2調光電極との間の電圧を制御可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、光硬化型のシール(剤)が調光電極に重なるように配置されており、第2調光電極が光透過性なので、シールを光硬化する(熱硬化との併用も可能である)際に、シールへの光照射を光透過性の調光電極越しにすることが可能である。これにより、シール全体を十分に硬化することができる。このため、両基板を強固に貼り合わせることができるし、かつ、シールの硬化不足部分からシール中の成分が液晶層へ溶出・混入するのを防止することができる。したがって、信頼性が高く表示品位が高い液晶パネルおよび液晶表示装置を提供することができる。また、調光電極間の電圧は表示領域の表示状態にかかわらず制御可能であるので、調光電極間の液晶を遮光状態にすることによって画像表示の際に外周領域における光漏れを防止することができる。このため、第2調光電極が光透過性であっても、上述の外周領域での光漏れ防止によって良好なコントラストが得られ、高品位表示の液晶パネルおよび液晶表示装置を提供することができる。しかも、調光電極は外周領域の外縁まで延在しているので、コントラスト向上効果は高いと言える。すなわち、高コントラストのために外周領域に遮光性の高い遮光層を設けるとシールの硬化が不十分になる場合があるが、本発明によれば外周領域の遮光とシール全体の十分な硬化とを両立させることができる。
また、前記第1基板は、前記外周領域内に前記第1調光電極に重なるように配置された回路をさらに有することが好ましい。このような構成によれば、第1基板において回路と第1調光電極とが重なっているので、調光電極間の液晶を遮光状態にすることによって、当該回路への外部からの入射光を遮光して回路特性(ドライバ特性)の劣化を防止することができるし、当該入射光が表示領域へ漏れるのを低減してコントラスト向上による高品位な表示を得ることができる。逆に、調光電極間の液晶を透光(光透過)状態にすることによって、光透過性の第2調光電極越しに、回路を目視で検査できるし、当該回路の不具合箇所に対してレーザ修正等を施すこともできる。特に調光電極間の電圧制御は表示領域の表示状態にかかわらず可能であるので、画像表示させた状態で検査することにより、不具合箇所を容易に特定することができる。このため、目視検査、不具合箇所の特定、およびそれの修正といった一連の作業を効率よく行うことができ、生産性が向上する。
また、前記第2基板は、前記第2調光電極に重なるように配置された遮光層をさらに有することが好ましい。このような構成によれば、当該遮光層と上述の調光電極間の遮光制御とによる二重の遮光対策を施すことができる。このため、コントラスト向上による表示の高品位化等の上述の効果が増大する。このとき、遮光層のみによる遮光対策よりも当該遮光層は薄くて済むので、厚い遮光層に起因した表示不良ドメインを抑制しつつ上述の効果が得られる。また、薄い遮光層であれば上述の目視検査等は実施可能であるので、調光電極間の液晶を透光状態にした場合の上述の効果が失われることもない。
また、前記遮光層は、前記シールに重なるように配置されていることが好ましい。このような構成によれば、シールの配置部分における光漏れを防止して高品位な表示が得られる。
また、前記外周領域の幅をL(mm)とし、前記第1調光電極と前記第2調光電極との重なり部分の幅をM(mm)としたとき、0.6≦M/L<1を満たすことが好ましい。このような構成によれば、外周領域での光漏れを抑制して高品位な表示が得られる。
また、前記外周領域の幅をL(mm)とし、前記第1調光電極と前記第2調光電極とのうちで前記表示領域に近い電極と前記表示領域との距離をA(mm)としたとき、0<A≦L/10を満たすことが好ましい。このような構成によれば、外周領域と表示領域との境界付近での光漏れを抑制して高品位な表示が得られる。
また、前記シールは液晶注入のための封口を有さないことが好ましい。このような構成によれば、いわゆる無封口タイプの液晶パネルを提供することができ、当該液晶パネルによれば、シール全体の十分な硬化による歩留まり向上と、無封口タイプの液晶パネルに適用される一滴充填方式が奏する液晶充填のタクトタイムの短縮等と、の相乗効果によって、生産性を大幅に上げることができる。
なお、特許文献1では、熱履歴の違いによりアレイ基板(TFT基板)および対向基板に生じた膨張量の相違が両基板の表示領域端の位置に間隙を生じさせ、この間隙からバックライトの光が漏れて表示品位を著しく低下させるおそれを指摘し、これを解決する技術を開示している。具体的には、表示領域の周囲を覆うように遮光用電極を額縁状に形成し(この遮光用電極と画素電極との間は電気的に絶縁されている)、画像表示中は当該遮光用電極と対向電極との間に、常に黒表示となる電位を供給する。これにより、2枚の基板を貼り合わせた際に上記間隙が生じたとしても、表示領域端で生じる光漏れが抑制され、外部には光漏れが見えにくくなるとしている。この遮光用電極の幅は、上述の表示領域端の位置の間隙の広さが必要であり、具体的にはおよそ10μm程度であれば十分であると開示している。
しかしながら、この数値例から分かるように特許文献1の遮光用電極は表示領域の近傍にライン(線)状に設けられており、表示領域の周りの非表示領域(外周領域)の外縁近傍まで延在していない。これに対して、本発明では調光電極は外周領域の外縁まで延在しているので、コントラスト向上効果は高いと言える。また、特許文献1の技術では画像表示中は遮光用電極と対向電極の間に、常に黒表示となる電位を供給する。これに対して、本発明では表示領域の表示状態にかかわらず調光電極間の電圧を制御可能に構成されているので、調光電極の利用範囲が広い。
本発明によれば、外周領域の遮光とシール全体の十分な硬化との両立によって表示品位および信頼性の高い液晶パネルおよび液晶表示装置を得ることができる。
図1に本発明の実施形態に係る液晶表示装置50を説明するための模式図を示す。液晶表示装置50は一般的に透過型と呼ばれる。図1に示すように、液晶表示装置50は、第1の液晶パネル61と、バックライトユニット70と、駆動装置80とを含んでいる。なお、液晶パネル61とバックライトユニット70とはまとめて液晶ユニットと呼ばれる場合もある。
液晶パネル61は、パネル中央部であり画像、映像、文字等が表示される表示領域60Aと、当該表示領域60Aの周りの部分であり表示領域60Aを額縁状または枠状に取り囲む外周領域60Bと、外周領域60Bから張り出した部分であり外部端子190が設けられた外部端子領域60Cとを含んでいる。ここで、表示領域60A、外周領域60Bおよび外部端子部60Cは、液晶パネル61の平面視における2次元領域のみならず、当該2次元領域を液晶パネル61の厚さ方向(後述の基板100,200の積み重ね方向(図2参照))に投影して把握される液晶パネル61の3次元領域をも指すものとする。
バックライトユニット70は、液晶パネル61の背面に当該液晶パネル61に対して光(バックライト)71(図2参照)を照射可能に配置されている。駆動装置80は、液晶パネル61およびバックライトユニット70に接続されており、ここでは液晶パネル61およびバックライトユニット70を駆動・制御するための回路、装置等を総称するものとする。
駆動装置80は、表示領域60Aに対しては外部端子190を介して駆動指示S60Aを与え、これとは別個独立に外周領域60Bに対しては他の外部端子190を介して駆動指示S60Bを与えるように構成されており、両領域60A,60Bを独立に駆動・制御する。このような構成は、例えば、図1の例のように駆動装置80が、互いに独立に動作する表示領域駆動部860Aおよび外周領域駆動部860Bを含み、液晶パネル61が表示領域60A用および外周領域60B用の互いに独立に動作するドライバを含むことにより、可能である。なお、両領域60A,60Bを独立に駆動・制御可能な限り、例えば、両駆動部860A,860Bおよび上記両ドライバにおいて共通部分を共有するように構成しても構わない。駆動装置80はバックライトユニット70に対して駆動指示S70を与えるバックライト駆動部870をさらに含んでいる。なお、駆動指示S60A,S60B,S70は制御信号または/および駆動電圧を含むものとする。
次に、図2に液晶パネル61を説明するための断面図および平面図を示す。なお、図2の(A)は図1中の2A−2A線における断面図である。図2に示すように、液晶パネル61は、所定の間隔をあけて対向する第1基板100および第2基板200と、両基板100,200間に配置された液晶層(以下「液晶」とも呼ぶ)300およびシール400とを含んでいる。対向配置された基板100,200は外周領域60Bにおいてシール400によって接着されており、基板100,200とシール400とで形成される容器内に(したがって基板100,200間に)液晶300が充填されている。
第1基板100は、透明基板110と、透明基板110上に配置された回路層120と、回路層120上に配置された画素電極130および第1調光電極140とを含んでいる。液晶パネル61において第1基板100は、いわゆるTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)基板にあたる。なお、第1基板100は外周領域60Bの外側に外部端子領域60C(図1または図3参照)を含んでおり、外部端子190は回路層120中の各種回路につながっている。
透明基板110は、光透過性の基板であり、例えば、石英ガラス、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、低アルカリガラス、無アルカリガラス等のガラスや、ポリエステルやポリイミド等のプラスチックから成る。
回路層120は、絶縁層内に、ストライプ状に配置されたゲートバスライン(不図示)、ゲートバスラインと交差する方向に延びストライプ状に配置されたソースバスライン(不図示)、ゲートバスラインとソースバスラインとの交差部近傍に設けられたTFT(不図示)、ゲートバスラインおよびソースバスラインに信号を入力するための端子(不図示)、および、金属膜や半導体膜等を積層して成る回路(または回路素子)121(例えば画素電極130のドライバ)等が作り込まれて成る。なお、図2に示すように、回路121は外周領域60B内に配置されている。
画素電極130は、光透過性材料、例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電材料から成り、表示領域60A内にマトリクス状に配置されており、上記TFTを介してソースバスラインに接続されている。なお、マトリクス配列された画素電極130のうちで最外周に並ぶ画素電極130は、表示領域60Aの外縁すなわち表示領域60Aと外周領域60Bとの境界に接している。逆に言えば、上述の最外周の画素電極130が表示領域60Aを規定している。
ここで、図3の(A)に調光電極140を説明するための平面図を示す。図2および図3に示すように、調光電極140は、外周領域60B内に配置されており、外周領域60Bと同様に表示領域60Aを取り囲む額縁状または枠状をしている。このとき、調光電極140は、外周領域60Bと表示領域60Aとの境界近傍から、外周領域60Bの外縁(表示領域60Aから遠い方の縁)近傍まで設けられている。なお、図2および図3の例には、調光電極140の外縁が外周領域60Bの外縁と一致する場合を図示している。このような配置形態のため、調光電極140の幅(調光電極140において額縁形状の辺部分の幅であり、当該辺部分の延在方向および基板100,200の積み重ね方向の双方に略直交する方向における寸法)はミリメートル以上のオーダーであり、また、調光電極140は回路121に対向している(重なっている)。
なお、外周領域60Bの外縁は、外部端子領域60Cが設けられている箇所を除いて、第1基板100(換言すれば透明基板110)の基板の縁または端に一致する。
調光電極140は画素電極130には接しておらず、両電極140,130は単一の透明導電膜をパターニングすることによって同時に形成可能である。このため、調光電極140は、画素電極130と同じ透明導電材料から成り、画素電極130と同じ厚さを有している。このとき、極端に厚いと表示時に透過率の低下および色純度の低下を招くので、画素電極130の厚さは(したがって調光電極140の厚さも)80〜120nm程度が好ましい。なお、調光電極140を画素電極130とは異なる材料で形成することも可能であるが、上述のように単一の透明導電膜のパターニングによれば製造工程を増加させることなく調光電極140を形成することができる。
なお、第1基板100は、画素電極130および調光電極140を覆う液晶配向膜と、液晶パネル61の外面にあたる透明基板110の表面上に配置された偏光板とをさらに含んでいるが、図2等ではこれらを省略している。
なお、液晶配向膜はポリイミドやポリアミック酸等から成り、一般的にはラビング処理が施されるが、垂直配向膜の場合やPDLC(ポリマー分散型液晶)表示モードの場合にはラビング処理を行わない場合もある。
他方、第2基板200は、透明基板210と、透明基板210上に配置された対向電極230および第2調光電極240とを含んでいる。液晶パネル61において第2基板200は、いわゆるカラーフィルタ基板にあたる。透明基板210は、透明基板110と同様に、光透過性の基板である。対向電極230は、表示領域60A内に全面的に広がる単一の光透過性材料の膜(ITO等から成る)であり、マトリクス配列された画素電極130全体に対向している。
ここで、図3の(B)に調光電極240を説明するための平面図を示す。図2および図3に示すように、調光電極240は上述の調光電極140と同様に形成されており、調光電極140に対向している(重なっている)。詳細には、調光電極240は、外周領域60B内に配置されており、外周領域60Bと同様に表示領域60Aを額縁状または枠状に取り囲んでいる。このとき、調光電極240は、外周領域60Bと表示領域60Aとの境界近傍から、外周領域60Bの外縁近傍まで設けられている。このような配置形態のため、調光電極240の幅はミリメートル以上のオーダーであり、また、調光電極240は調光電極140に対向している(重なっている)。なお、図2および図3の例には、調光電極240の外縁が外周領域60Bの外縁と一致し、調光電極240の表示領域60A側の端または縁が上述の調光電極140と同じ位置に在る場合を図示している。
なお、上述の外周領域60Bの外縁は、第2基板200(換言すれば透明基板210)の基板の縁または端に一致する。
調光電極240は対向電極230には接しておらず、両電極240,230は単一の透明導電膜をパターニングすることによって同時に形成可能である。このため、調光電極240は、対向電極230と同じ透明導電材料から成り、対向電極230と同じ厚さを有している。このとき、画素電極130と同様に、対向電極230の厚さは(したがって調光電極240の厚さも)80〜120nm程度が好ましい。なお、調光電極240を対向電極230とは異なる材料で形成することも可能であるが、上述のように単一の透明導電膜のパターニングによれば製造工程を増加させることなく調光電極240を形成することができる。
なお、第2基板200は、対向電極230および調光電極240を覆う液晶配向膜と、液晶パネル61の外面にあたる透明基板210の表面上に配置された偏光板と、画素電極130に対向するようにマトリクス状に配置されたカラーフィルタと、隣接するカラーフィルタを仕切るように配置された遮光層とをさらに含んでいるが、図2等ではこれらを省略している。
基板100,200は、互いの上記液晶配向膜(不図示)を向き合わせて、換言すれば透明基板110,210が外側になるように、積み重ねられている。両基板100,200間にはスペーサ柱(不図示)が配置されており、当該スペーサ柱によって基板100,200が所定の間隔に保持され、両基板100,200間にすき間が形成されている。このすき間に液晶300が充填されている。
シール400は、外周領域60Bの外縁に沿って基板100,200間に配置されており、両基板100,200を接着している。このとき、シール400は、液晶層300を包囲しており、一滴充填方式が適用される無封口タイプの場合では、液晶注入のための封口が不要なので、額縁状または枠状をしている(図4参照)。シール400は外周領域60B内に配置されているが、当該領域60B全体には広がってはいない。なお、図2の例では、シール400の外縁は外周領域60Bの外縁に一致する場合を図示している。特に、シール400は、対向する調光電極140,240間に配置されており、このとき上述のように外周領域60B全体には広がっていないので、シール400の全体が両調光電極140,240の一部に重なっている。
シール400は、両基板100,200間に液晶300を封止するとともに、パネル外の空気や水分が液晶層300中へ混入するのを防ぐ役割をする。一般的に、シール剤としては、紫外線(UV)硬化性の組成物や熱硬化性の組成物が用いられる。例えば、アクリル系ポリマーおよび/またはエポキシ系ポリマーやアクリルーエポキシ系ポリマーなどをベースにし、紫外線から可視光までの波長域に反応する硬化剤を含む組成物(光硬化成分)が用いられる。ここでは、シール400として、光(紫外線、可視光、X線等)照射により硬化する光硬化成分を含有した光硬化型シール剤、または、光硬化成分だけでなく熱硬化成分をもさらに含有した光/熱併用硬化型シール剤を用いている。なお、熱硬化成分は加熱により硬化する組成物であり、典型的には樹脂が挙げられる。シール400の幅(シール400の延在方向および基板100,200の積み重ね方向の双方に略直交する方向におけるシール400の寸法)は、シール400の材料等の様々な条件に依存するが、例えば0.3mm〜3mm程度である。
上述のようにシール400は外周領域60B全体には広がっておらず調光電極140,240の一部に重なるように配置されているので、液晶層300は、表示領域60A内のみならず外周領域60B内にも及んでおり、外周領域60B内においてシール400の配置箇所を除いて調光電極140,240間にも配置されている。したがって、調光電極140,240間の電圧を制御することにより、当該電極140,240間の液晶300の配向状態を制御することができる。
ここで、駆動装置80は駆動指示S60A,S60Bによって表示領域60Aと外周領域60Bとを別個独立に駆動・制御可能であると既述したが(図1参照)、詳細には、表示領域60A内の各画素(または各セル)と、外周領域60Bにおける調光電極140,240間の電圧とを別個独立に駆動・制御するのである。このような独立制御は、例えば、液晶パネル61においては調光電極140,240と画素電極130との間で回路や配線等を独立に設けることによって、駆動装置80においては既述のように駆動部860A,860B(図1参照)をそれぞれ設けることによって、可能である。これにより、調光電極140,240間の電圧を表示領域60Aでの表示状態にかかわらず制御することができる。
図4および図5に液晶パネル61の製造方法を説明するための平面図および断面図を示す。ここでは、一滴充填方式による製造方法の場合、換言すれば液晶パネル61が無封口タイプの場合を説明するが、シール400に液晶注入のための封口(開口部)を設けてディップ方式やディスペンサ方式で液晶注入を行っても液晶パネル61を製造することは可能である。
まず、配向膜のラビング処理等が済み貼り合わせ可能な状態の第1基板100および第2基板200の一方に未硬化のシール400を塗布する(図4参照)。図4の例では第1基板100上にシール400を塗布した場合を図示している。一滴充填方式の場合、シール400は切れ目無く表示領域60Aを包囲するパターンで形成される。その後、シール400が形成された第1基板100上または第2基板200上に例えばネマティック液晶材料を滴下する。そして、真空チャンバ内で両基板100,200を重ね合わせることによりパネル内にネマティック液晶材料が封入され、これにより液晶層300が形成される。
次いで、第2基板200の調光電極240越しに例えば紫外線(UV)451を照射することにより、シール400を光硬化させる(図5参照)。このとき、図5に示すようにフォトマスク452を介して紫外線451を照射することによって、表示領域60Aに紫外線451が照射されないようにするのが好ましい。図5の例では表示領域60A内にのみフォトマスクの遮光部が設けられているが、当該遮光部をシール400を遮光しない程度まで外周領域60B内へ延在させても構わない。なお、フォトマスク452は第2基板200のガラス基板210に接触させても使用しても構わない。
液晶パネル61および液晶表示装置50によれば、次のような効果が得られる。
上述のように、光硬化型のシール(剤)400が調光電極140,240に重なるように配置されており、両調光電極140,240が光透過性材料から成るので、シール400を光硬化する(上述のように熱硬化との併用も可能である)際に、シール400への光照射を光透過性の調光電極240側越しに行うことが可能である。これにより、シール400全体を十分に硬化することができる。このため、両基板100,200を強固に貼り合わせることができるし、かつ、シール400の硬化不足部分からシール中の成分が液晶層へ溶出・混入するのを防止することができる。したがって、液晶パネル61および液晶表示装置50によれば、高い信頼性および高い表示品位が得られる。
ここで、電極130,140,230,240の厚さは80〜120nm程度が好ましいことを既述した。このとき、例えば調光電極240が100nm程度のITO膜から成りかつ透明基板210の厚さが1mm程度のガラス基板の場合、これらの要素越しすなわち第2基板200越しに紫外線451を照射すると平均80%程度の透過率が得られることが発明者によって確認されており、一般的な紫外線硬化型シールに光重合を起こさせ硬化させるには十分の紫外線量が得られることが確認された。
また、調光電極140,240間の電圧は表示領域60Aの表示状態にかかわらず制御可能であるので、調光電極140,240間の液晶300を遮光状態にすることによって画像表示の際に外周領域60Bにおける光漏れを防止することができる。このため、調光電極140,240が光透過性であっても、上述の外周領域60Bでの光漏れ防止によって良好なコントラストが得られ、高品位表示が得られる。しかも、調光電極140,240は外周領域60Bの外縁まで延在し外周領域60Bのほぼ全体に配置されているので、コントラスト向上効果は高いと言える。
このように、従来のように高コントラストのために外周領域60Bに遮光性の高い遮光層を設けるとシールの硬化が不十分になる場合があるが、液晶パネル61および液晶表示装置50によれば、外周領域60Bの遮光とシール400全体の十分な硬化とを両立させることができる。
また、第1基板100において回路121と調光電極140とが重なっているので、調光電極140,240間の液晶300を遮光状態にすることによって、当該回路121への外部からの入射光を遮光して回路特性(例えば画素電極ドライバの特性)の劣化を防止することができるし、当該入射光が表示領域60Aへ漏れるのを低減してコントラスト向上による高品位な表示を得ることができる。
逆に、調光電極140,240間の液晶300を透光(光透過)状態にすることによって、光透過性の調光電極240越しに、回路121を目視(光学顕微鏡等による場合も含むものとする)で検査できるし、当該回路121の不具合箇所に対してレーザ修正等を施すこともできる。特に調光電極140,240間の電圧制御は表示領域60Aの表示状態にかかわらず可能であるので、画像表示させた状態、例えばライン欠陥等の点灯不良を表示させた状態で検査することにより、不具合箇所を容易に特定することができる。このため、目視検査、不具合箇所の特定、およびそれの修正といった一連の作業を効率よく行うことができ、生産性が向上する。なお、調光電極140,240間の電圧制御はデジタル的なオン/オフに限られるものではなく、当該電圧値をアナログ的に(連続値的に)制御すれば中間階調状態での目視検査等も可能である。
ところで、既述のように、シールの硬化不足部分が液晶材料と接触すると、シール中の樹脂成分が液晶中に溶出・混入するおそれがあり、このような溶出・混入は液晶パネルの表示品位不具合を招き、歩留まりを低下させる。特に無封口タイプのパネルに適用される一滴充填方式ではシール硬化後の硬化不足部分だけでなくシール硬化前の未硬化シールも液晶材料に接触するので、しかも硬化前の未硬化シールは硬化後の硬化不足部分よりも大きいので、シール硬化後に液晶を注入するディップ方式等と比べて、上述の溶出・混入の機会が多いと考えられる。
ここで、たとえシール硬化前にシール400の成分が液晶層300に混入したとしても、紫外線照射451によってシールの重合反応が進みシール400(の樹脂)の分子量が増大するとともに基板100,200との接着強度が増大すれば、液晶300とシール400の樹脂成分との分離が進み、その結果、混在状態を解消することは可能である。このため、かかる点にかんがみれば、一滴充填方式においてシール400全体を十分に硬化させることは重要であり、上記溶出・混入に起因した表示品位不具合を防止して歩留まり向上に寄与すると言える。したがって、シール400全体を十分に硬化可能な液晶パネル61によれば、上述の歩留まり向上と一滴充填方式が奏する液晶充填のタクトタイムの短縮等との相乗効果によって、生産性を大幅に上げることができる。
なお、発明者が一滴充填方式によって製造した無封口タイプの液晶パネルに対してエージング試験(70℃、5V駆動、500時間)を行ったところ、調光電極140,240を用いず外周領域60Bに遮光層を用いた従来の液晶パネルでは表示不具合発生率は15%であったのに対して、調光電極140,240を備えた液晶パネル61によれば0%であった。
ここで、調光電極140,240のより具体的な形態を説明する。まず、図2に示す外周領域60Bの幅Lおよび2つの調光電極140,240の重なり部分の幅Mが、
0.6≦M/L<1 ・・・(式1)
という関係を満たすことが好ましい。なお、幅L,Mの値についても符号“L”,“M”を用いることにし、幅L,Mの単位は同じとし、ここでは“mm”である。
なお、幅L(の値)は、調光電極140,240と同様に規定され、外周領域60Bにおいて額縁形状の辺部分の幅であり、当該辺部分の延在方向および基板100,200の積み重ね方向の双方に略直交する方向における寸法をいう。また、調光電極140,240の重なり部分の幅M(の値)は当該重なり部分について調光電極140,240と同様に規定される。なお、図2および図3の例では両調光電極140,240は同じ平面パターンを有しかつ平面視においてずれなく重なっているので、重なり部分の幅Mは調光電極140,240の幅と等しい。
式1における上限(M/L<1)は、M/L≧1の場合は調光電極140が画素電極130に接してしまいまたは重なってしまい両電極140,130を独立に駆動・制御できない点にかんがみて規定されている。
他方、式1における下限(0.6≦M/L)は、液晶パネル61の表示の主観評価および電気光学評価から規定されている。具体的には、幅Lを一定とし幅Mを違えた複数の液晶パネル61について、調光電極140,240近傍すなわち外周領域60Bでの光漏れ、コントラストおよび透過率を評価した。光漏れ評価については、液晶パネル61を全面点灯し(白表示および中間調表示でそれぞれ実施)、調光電極140,240近傍での光漏れの影響を主観評価した。コントラストおよび透過率については、調光電極140,240間の液晶層300に0〜5Vの電圧を印加して当該電極140,240の部分において白表示および黒表示を行い、各表示時の輝度を測定し、その測定輝度を基にコントラスト比(CR)およびパネル透過率を算出した。輝度の測定は、色彩輝度計BM5A(トプコン社製)を液晶パネル61の表示面(第2基板200側の表面)から350mmの位置にセッティングし、受光角が1゜および受光エリアが1mmφの条件で行った。なお、コントラスト比の測定では、図2の(B)に示すように表示領域60Aと外周領域60Bとの境界上に上記受光エリアARの中心が載るように上記色彩輝度計をセッティングした。このようにして得た評価結果を表1に示す。
Figure 2006343530
なお、表1中、光漏れの主観評価において、“○”は“光漏れの影響なし”を表し、“△”は“やや影響あり”を表し、“×”は“光漏れNGレベル”を表す。また、透過率はバックライト(B/L)の基準輝度3000cd/m2で定量している。なお、基準目標値は、コントラスト比≧150(0〜5V)、透過率≧6.5%、バックライトの白輝度は3000cd/m2である。
表1の評価結果によれば、M/Lの値が約0.65以上であれば外周領域60Bでの光漏れ、コントラストおよび透過率について良好な特性が得られることが分かる。このように、式1の条件によれば、外周領域60Bでの光漏れを抑制して高品位な表示が得られる。
また、調光電極140,240のうちで表示領域60A側の端または縁が表示領域60Aのより近くまで延在している方の当該端の位置について、当該端と表示領域60Aの外縁との距離Aが、
0<A≦L/10 ・・・(式2)
を満たすことが好ましい。なお、距離Aの値についても符号“A”を用いることにし、距離Aの単位は幅Lと同じとし、ここでは“mm”である。
なお、図2および図3の例では両調光電極140,240は同じ平面パターンを有しかつ平面視においてずれなく重なっているので、かかる場合はいずれの調光電極140,240の端を基準にして幅Aを規定しても同じである。
式2における下限(0<A)は、A=0の場合は調光電極140が画素電極130に接するので両電極140,130を独立に駆動・制御できない点にかんがみて規定されている。
他方、式2における上限(A≦L/10)は、調光電極140,240と表示領域60Aとの間(すき間)からの光漏れ、換言すれば表示領域60Aと外周領域60Bとの境界付近での光漏れを主観評価等した結果から規定されている。すなわち、A≦L/10であれば光漏れの影響は小さく、コントラストが高く表示性能としては十分であった。なお、式2の条件を満たす場合、コントラストが170から190に改善したことが発明者によって確認された。このように、式2の条件によれば、外周領域60Bと表示領域60Aとの境界付近での光漏れを抑制して高品位な表示が得られる。
次に、図6及び図7に実施形態に係る第2の液晶パネル62を説明するための断面図および平面図を示す。図6に示すように、液晶パネル62は、既述の液晶パネル61(図2参照)においてガラス基板210と調光電極240との間に遮光層260を追加した構成を有している。図6および図7に示すように、遮光層260は、外周領域60B内において対向電極230近傍から外周領域60Bの外縁近傍まで形成されており、平面視(図7参照)において額縁状または枠状をしている。そして、遮光層260は調光電極240およびシール400に重なっている。なお、図6および図7の例では遮光層260は調光電極240と同じ平面パターンを有しかつ平面視においてずれなく重なっている。
遮光層260は、例えばクロム膜またはクロム/酸化クロムの2層膜や、暗色の顔料を含有した樹脂から成る。なお、遮光層260が導電性の場合、調光電極240が当該遮光層260を介して対向電極230と短絡しないようするためには、例えば、遮光層260を対向電極240に接しないように形成し、または、遮光層260と調光電極240との間に絶縁膜(不図示)を配置すればよい。一方、遮光層260が絶縁性の場合、図6の例とは違えて、遮光層260を対向電極230に接するように配置することも可能である。
液晶パネル62の他の構成は既述の液晶パネル61と同様であり、当該液晶パネル62は液晶パネル61に替えて液晶表示装置50(図1参照)に適用可能である。
液晶パネル62によれば、調光電極140,240間の遮光制御と遮光層260とによる二重の遮光対策を施すことができる。このため、コントラスト向上による表示の高品位化等の既述の効果が増大する。このとき、遮光層260のみによる遮光対策よりも当該遮光層260は薄くて済む。厚い遮光層は、配向膜塗布面に大きな凹凸を形成して配向膜の成膜ムラの増大やラビングなどの不均一化を招き、これが表示不良ドメイン(スイッチングドメイン)の発生要因となり、表示不具合による光漏れを引き起こすが、液晶パネル62の薄い遮光層260によればそのような表示不良ドメインを抑制しつつ上述の高品位表示等の効果が得られる。また、薄い遮光層260であれば上述の目視検査等は実施可能であるので、調光電極140,240間の液晶300を透光状態にした場合の既述の効果が失われることもない。さらに、遮光層260はシール400に重なっているので、シール400の配置部分における光漏れを防止して高品位な表示が得られる。
なお、遮光層260について、光学濃度(OD値)が3.5程度かつ厚さが1μm程度であれば、遮光性と目視検査等とを両立させることができることが発明者によって確認された。
ところで、調光電極140,240間の電圧制御に際してかならずしも両電極140,240の電位を制御する必要はなく、一方の調光電極140または240の電位を固定しても構わない。このとき、一般的に対向電極230は接地されることにかんがみれば、調光電極240を接地電位に固定する場合には、図8の断面図に示す構成を採用することも可能である。
すなわち、図8に示す第3の液晶パネル63のように、液晶パネル61(図2参照)において調光電極240および対向電極230を、両電極240,230が結合または接触した要素に相当する光透過性の単一の電極250に替えても構わない。このとき、電極250において、表示領域60A内の部分が対向電極230にあたり、外周領域60B内の部分が調光電極240にあたる。液晶パネル62の他の構成は既述の液晶パネル61と同様であり、当該液晶パネル63は液晶パネル61に替えて液晶表示装置50(図1参照)に適用可能である。液晶パネル63によれば、対向電極230と調光電極240とを分離するためのパターニング工程を無くすことができ、生産性が向上する。
また、図9の断面図に示す第4の液晶パネル64のように、既述の液晶パネル62,63(図6および図8参照)を組み合わせても構わない。すなわち、図9に示すように、液晶パネル64は、液晶パネル62において調光電極240と対向電極240とを一体化して単一の電極250を設けた構成、換言すれば、液晶パネル63において透明基板210と電極250のうちで調光電極240を成す部分との間に遮光層260を配置した構成にあたる。液晶パネル64の他の構成は既述の液晶パネル61〜63と同様であり、当該液晶パネル64は液晶パネル61に替えて液晶表示装置50(図1参照)に適用可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態に記載の範囲に限定されない。上述の実施形態が例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上述の説明では第1基板100および第2基板100がいわゆるTFT基板およびカラーフィルタ基板にあたる場合を述べたが、両基板100,200の構成はこれに限られない。例えば、第1基板100がカラーフィルタ付きTFT基板(いわゆるカラーフィルタ・オン・TFT(CF on TFT)基板)にあたり、第2基板200がカラーフィルタを有さない対向基板にあたる場合でも上述の説明は妥当である。
また、上述の説明では液晶駆動素子としてTFTを例示したが、MIM(Metal Insulator Metal)等の他のアクティブ駆動素子を用いても良い。さらに、駆動素子を用いないパッシブ(マルチプレックス)型の液晶パネルにも調光電極140,240等を適用することができる。また、透過型の液晶表示装置50を例示したが、液晶パネル61等は反射型や透過反射両用型にも応用できる。
また、液晶パネル61等は例えば画像シフトパネルやパララックスバリアパネルに応用ことができる。画像シフトパネルは、画素を光学的に順次シフトさせるものであり、光の偏光状態を変調する液晶パネルと、この液晶パネルから出射された光の偏光状態に応じて光路をシフトさせる複屈折素子との組合せを少なくとも一組有する。また、パララックスバリアパネルは、画像シフトパネルや三次元映像を表示可能にするものであり、左目用画素および右目用画素を有する映像表示素子と組み合わせることにより、立体映像を表示することができる。液晶パネル61等およびこれらを応用した画像シフトパネルやパララックスバリアパネルは、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、パーソナルコンピュータ、薄型テレビ、医療用ディスプレイ、カーナビゲーションシステム、アミューズメント機器等、広く利用することができる。
は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置を説明するための模式図である。 は、本発明の実施形態に係る第1の液晶パネルを説明するための断面図および平面図である。 は、本発明の実施形態に係る調光電極を説明するための平面図である。 は、本発明の実施形態に係る第1の液晶パネルの製造方法を説明するための平面図である。 は、本発明の実施形態に係る第1の液晶パネルの製造方法を説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る第2の液晶パネルを説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る遮光層を説明するための平面図である。 は、本発明の実施形態に係る第3の液晶パネルを説明するための断面図である。 は、本発明の実施形態に係る第4の液晶パネルを説明するための断面図である。
符号の説明
50 液晶表示装置
61〜64 液晶パネル
60A 表示領域
60B 外周領域
80 駆動装置
100 第1基板
121 回路
130 画素電極
140 第1調光電極
200 第2基板
240 第2調光電極
260 遮光層
300 液晶層
400 シール
A 距離
L,M 幅

Claims (8)

  1. 液晶パネルと、前記液晶パネルを駆動制御する駆動装置と、を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶パネルは、
    表示領域内に配置された画素電極と、前記画素電極に接しないように前記表示領域の周りの外周領域内に配置されており前記外周領域の外縁近傍まで延在している第1調光電極と、を有する、第1基板と、
    前記外周領域内に前記第1調光電極に対向して配置された光透過性の第2調光電極を有し、前記第1基板に対向して配置された、第2基板と、
    前記第1調光電極と前記第2調光電極との間にまで及ぶように前記第1基板と前記第2基板との間に配置された、液晶層と、
    前記第1調光電極および前記第2調光電極に重なるように前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて前記液晶層を封止する、光硬化成分を含有したシールと、を含み、
    前記液晶表示装置は、前記表示領域の表示状態にかかわらず、前記第1調光電極と前記第2調光電極との間の電圧を制御可能であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第1基板は、前記外周領域内に前記第1調光電極に重なるように配置された回路をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第2基板は、前記第2調光電極に重なるように配置された遮光層をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記遮光層は、前記シールに重なるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記外周領域の幅をL(mm)とし、前記第1調光電極と前記第2調光電極との重なり部分の幅をM(mm)としたとき、
    0.6≦M/L<1
    を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記外周領域の幅をL(mm)とし、前記第1調光電極と前記第2調光電極とのうちで前記表示領域に近い電極と前記表示領域との距離をA(mm)としたとき、
    0<A≦L/10
    を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記シールは液晶注入のための封口を有さないことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 表示領域内に配置された画素電極と、前記画素電極に接しないように前記表示領域の周りの外周領域内に配置されており前記外周領域の外縁近傍まで延在している第1調光電極と、を含む、第1基板と、
    前記外周領域内に前記第1調光電極に対向して配置された光透過性の第2調光電極を含み、前記第1基板に対向して配置された、第2基板と、
    前記第1調光電極と前記第2調光電極との間にまで及ぶように前記第1基板と前記第2基板との間に配置された、液晶層と、
    前記第1調光電極および前記第2調光電極に重なるように前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて前記液晶層を封止する、光硬化成分を含有したシールと、を備えることを特徴とする液晶パネル。
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