JP2006343012A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートポンプによる高効率沸き上げ運転を行うとともに、貯湯タンクに比較的温度の高い中温水が貯湯されている場合でも、貯湯タンク全量を高温に沸き上げることのできるヒートポンプ給湯機を提供する。
【解決手段】貯湯タンク1、沸き上げポンプ7、三方弁21、減圧弁23と湯水混合弁24との間の配管途中に設けたサブタンク22及び水冷媒熱交換器17を配管接続した沸き上げ回路Dを備え、三方弁21と水冷媒熱交換器間17の沸き上げ回路Dの配管の一部をサブタンク22内に配置し、サブタンク22内の水と熱交換する構成とした。これにより、風呂追い焚きあるいは暖房運転により、貯湯タンク1内の湯水が中温水となった場合でも、一旦、サブタンク22により中温水を低温水にした後に、水冷媒熱交換器17へ送られるためヒートポンプ効率を向上させることができる。また、サブタンク22で放熱された熱量も給湯用に有効活用される。
【選択図】図1
【解決手段】貯湯タンク1、沸き上げポンプ7、三方弁21、減圧弁23と湯水混合弁24との間の配管途中に設けたサブタンク22及び水冷媒熱交換器17を配管接続した沸き上げ回路Dを備え、三方弁21と水冷媒熱交換器間17の沸き上げ回路Dの配管の一部をサブタンク22内に配置し、サブタンク22内の水と熱交換する構成とした。これにより、風呂追い焚きあるいは暖房運転により、貯湯タンク1内の湯水が中温水となった場合でも、一旦、サブタンク22により中温水を低温水にした後に、水冷媒熱交換器17へ送られるためヒートポンプ効率を向上させることができる。また、サブタンク22で放熱された熱量も給湯用に有効活用される。
【選択図】図1
Description
本発明は、貯湯タンク内の高温水を利用して風呂追い焚きあるいは暖房運転などを行うヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来、ヒートポンプ給湯機は、ヒータやヒートポンプ等の熱源を用いて貯湯タンク内の水を沸き上げ、高温に沸き上げた湯を貯湯タンクとは別に設けた熱交換器に供給し、浴槽水あるいは暖房水と熱交換して風呂追い焚きや暖房運転を行い、熱交換後の湯水を貯湯タンクの下部に戻すように構成している(例えば、特許文献1参照)。
図2は、特許文献1に記載された従来のヒートポンプを熱源とした風呂追い焚き給湯装置を示すものである。図3に示すように、貯湯タンク1は、ヒートポンプ往き口2、ヒートポンプ戻り口3、熱交換器往き口4、熱交換器戻り口5を有し、熱交換器往き口4と熱交換器戻り口5の間で貯湯タンク1内の高温水を循環させるタンク循環回路Aを形成している。また、この風呂追い焚き給湯装置は、ヒートポンプユニット6、沸き上げポンプ7、熱交換器でタンク1内の高温水を熱交換させる熱交1次入り口9、熱交1次出口10、浴槽水を熱交換させる熱交2次入り口11、熱交2次出口12を有し、熱交2次入り口11と熱交2次出口12を経由して風呂循環回路(負荷側循環回路)Bを形成している。さらに、タンク循環ポンプ(負荷側循環ポンプ)13、風呂循環ポンプ(負荷側循環ポンプ)14、浴槽15を備えている。
上記構成において、貯湯タンク1の湯水沸き上げ時には、貯湯タンク1下部の低温水をヒートポンプ往き口2より沸き上げポンプ7でヒートポンプユニット6に送り、ヒートポンプユニット6で高温水にして貯湯タンク1上部のヒートポンプ戻り口3より供給し、貯湯タンク1の上部から徐々にタンク全体を高温水にしていた。
そして、風呂追い焚き時には、貯湯タンク1上部の高温水を熱交換器往き口4からタンク循環ポンプ13で熱交換器8の熱交1次入り口9に供給し、熱交換され低温になった温水を熱交1次出口10から貯湯タンク1の熱交換器戻り口5に戻し、熱交換器8の1次側で貯湯タンク1内の高温水の循環回路を形成している。そして、浴槽15の温水を風呂循環ポンプ14で熱交換器8の熱交2次入り口11に供給し、前記1次側の高温水と熱交換して温度上昇させて熱交2次出口12から浴槽15に戻して追い焚きを行っていた。また、貯湯タンク1下部に戻された熱交換後の中温水になったものをヒートポンプユニット6へ供給し、再び沸き上げを行っていた。
特開平9−89369号公報
しかしながら、上記従来の構成では、風呂追い焚き時に貯湯タンク1上部の高温水を熱交換器往き口4からタンク循環ポンプ13で熱交換器8の熱交1次入り口9に供給し、熱交換され中温になった温水を熱交1次出口10から貯湯タンク1の熱交換器戻り口5に戻している。
この場合、タンク循環ポンプ13の回転数が低く、流量が少なければ風呂循環回路Bへの熱交換量が少なく、沸き上げに時間がかかり、また、タンク循環ポンプ13の回転数が高く流量が多いと、風呂循環回路Bへの熱交換量が多く、沸き上げ時間が早くなる。しかし、沸き上げ時間を早くするために循環流量を多くすると、貯湯タンク1下部には十分熱
交換されなかった中温水が戻ってくることになり、貯湯タンク1内には中温水が貯湯されることになる。
交換されなかった中温水が戻ってくることになり、貯湯タンク1内には中温水が貯湯されることになる。
貯湯タンク1から比較的温度の高い中温水がヒートポンプユニット6に供給されると、ヒ−トポンプ加熱運転の特性として、ヒートポンプユニット6への入水温度が高い場合、効率が悪いので高効率沸き上げ運転ができないという課題を有していた。また、ヒートポンプユニット6への入水温度がさらに高く(例えば約60℃)なると、沸き上げ運転が停止してしまうという課題も有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ヒートポンプによる高効率沸き上げ運転を行うとともに、貯湯タンクに比較的温度の高い中温水が貯湯されている場合でも、貯湯タンク全量を高温に沸き上げることのできるヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯機は、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び空気冷媒熱交換器を配管接続した冷媒回路と、貯湯タンク、沸き上げポンプ、三方弁、減圧弁と湯水混合弁との間の配管途中に設けたサブタンク及び前記水冷媒熱交換器を配管接続した沸き上げ回路と、前記貯湯タンク、負荷側循環水と熱交換する熱交換器及びタンク循環ポンプを配管接続したタンク循環回路と、前記熱交換器及び負荷循環ポンプを配管接続した負荷側循環回路とを備え、前記沸き上げ回路の熱をサブタンクに回収するようにしたものである。
これによって、風呂追い焚きあるいは暖房運転により、貯湯タンク内の湯水が中温水となった場合でも、一旦、サブタンクにより中温水を低温水にした後に、水冷媒熱交換器へ送られるため、常に高効率なヒートポンプ加熱運転が可能となる。また、サブタンクで中温水からサブタンク内の水へ放熱された熱量は、給湯用の熱量として使用されるため、放熱熱量も有効活用することができる。
本発明のヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプによる高効率沸き上げ運転を行うとともに、貯湯タンクに比較的温度の高い中温水が貯湯されている場合でも、貯湯タンク全量を高温に沸き上げることのできるヒートポンプ給湯機を提供することができる。
第1の発明は、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び空気冷媒熱交換器を配管接続した冷媒回路と、貯湯タンク、沸き上げポンプ、三方弁、減圧弁と湯水混合弁との間の配管途中に設けたサブタンク及び前記水冷媒熱交換器を配管接続した沸き上げ回路と、前記貯湯タンク、負荷側循環水と熱交換する熱交換器及びタンク循環ポンプを配管接続したタンク循環回路と、前記熱交換器及び負荷循環ポンプを配管接続した負荷側循環回路とを備え、前記沸き上げ回路の熱を前記サブタンクに回収するようにしたヒートポンプ給湯機とすることにより、風呂追い焚きあるいは暖房運転により、貯湯タンク内の湯水が中温水となった場合でも、一旦、サブタンクにより中温水を低温水にした後に、水冷媒熱交換器へ送られるため、常に高効率なヒートポンプ加熱運転が可能となる。また、サブタンクで中温水からサブタンク内の水へ放熱された熱量は、給湯用の熱量として使用されるため、放熱熱量も有効活用することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、三方弁は貯湯タンク内に中温水が貯湯されている場合の沸き上げ時にサブタンク側に切替えることにより、高効率のヒートポンプ加熱運転が可能である。
第3の発明は、特に、第2の発明において、三方弁と水冷媒熱交換器間の沸き上げ回路の配管の一部をサブタンク内に配置し、サブタンク内の水と熱交換する構成としたので、高効率のヒートポンプ加熱運転が可能である。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれか1つの発明において、負荷側循環水と熱交換する熱交換器により、風呂追い焚きまたは暖房運転を行うことにより、高効率の風呂追い焚き及び暖房運転が可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機を示すものである。
図1は、本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機を示すものである。
図1において、貯湯タンク1から浴槽15までの基本構成は、図2と同じである。相違点は、圧縮機16、水冷媒熱交換器17、膨張弁18、及び空気冷媒熱交換器19で冷媒回路Cが形成されていること、空気冷媒熱交換器19に対応して送風ファン20が設置されていること、貯湯タンク1、ヒートポンプ往き口2、沸き上げポンプ7、三方弁21、サブタンク22、水冷媒熱交換器17、及びヒートポンプ戻り口3で沸き上げ回路Dが形成されていることである。サブタンク22は、サブタンク22内を通過する湯水が放熱する熱を一時的に蓄熱できるものであり、サブタンク22内部には例えば蓄熱素材として利用できる酢酸ソーダ混合物や硫酸ナトリウム系のパラフィンなどである。また、三方弁21は、サブタンク22を経由せずに迂回する第1分岐配管25とサブタンク22を経由する第2分岐配管26を切換えることができ、ヒートポンプ往き口2から流れる水は、第1分岐配管25または第2分岐配管26を経由して水冷媒熱交換器17へ到達する。
また、タンク循環回路A上にはタンク循環ポンプ13があり、負荷側循環水を循環させている。さらに、風呂循環回路B上には負荷側循環ポンプ14を配管接続している。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯機について、以下その動作、作用を説明する。
貯湯タンク1内の下部にある湯水の温度が所定温度より低温である場合、沸き上げ時には、貯湯タンク1下部の低温水をヒートポンプ往き口2より沸き上げポンプ7で三方弁21を第1分岐配管25へ切換え、水冷媒熱交換器17に送り、水冷媒熱交換器17で高温水にして貯湯タンク1上部のヒートポンプ戻り口3より供給し、貯湯タンク1の上部から徐々にタンク全体を高温水にする。この場合、水冷媒熱交換器17に流入する水は低温水のため、三方弁21を切替える必要はない。
そして、風呂追い焚き時には、貯湯タンク1上部の高温水を熱交換器往き口4からタンク循環ポンプ13で追い焚き熱交換器8の熱交1次入り口9に供給し、熱交換され中温になった温水を熱交1次出口10から貯湯タンク1の熱交換器戻り口5に戻す。また、風呂循環回路B側において、浴槽15の温水を風呂循環ポンプ14で追い焚き熱交換器8の熱交2次入り口11に供給し、前記1次側の高温水と熱交換して温度上昇させて熱交2次出口12から浴槽15に戻して風呂追い焚きを行う。
風呂追い焚き運転時、タンク循環ポンプ13による流量が少なければ風呂循環回路Bへの熱交換量が少なく、沸き上げに時間がかかるため、タンク循環ポンプ13による流量を多くし風呂循環回路Bへの熱交換量を多くすることで、沸き上げ時間を早くする。しかし、沸き上げ時間を早くするために循環流量を多くすると、貯湯タンク1下部には十分熱交換されなかった中温水が戻ってくることになり、貯湯タンク1内には中温水が貯湯されることになる。
貯湯タンク1内の下部にある湯水の温度が所定温度より高温である場合、貯湯タンク1内に大量の中温水(凡そ35度から60度までの湯水)が貯湯されていると考えられるので、沸き上げ時には、三方弁21を第2分岐配管26側へ切替えて、貯湯タンク1下部の中温水をヒートポンプ往き口2より沸き上げポンプ7でサブタンク22を通過させ放熱により低温水とした後、水冷媒熱交換器17に送り、水冷媒熱交換器17で高温水にして貯湯タンク1上部のヒートポンプ戻り口3より供給し、貯湯タンク1の上部から徐々に貯湯タンク1全体を高温水にする。この場合、中温水を一旦サブタンク22を通過させることにより、サブタンク22には熱量が蓄熱される。
そして、カラン等から給湯が行われる際には、減圧弁23、サブタンク22を経由することにより蓄熱された熱が放熱されて温められた水道水と、貯湯タンク1上部からの湯水を混合するので、サブタンク22内で中温水から水へ放熱された熱量は、給湯用の熱量として利用できるため、放熱ロスとはならない。
以上のように、本実施の形態においては、貯湯タンク1、沸き上げポンプ7、三方弁21、減圧弁23と湯水混合弁24との間の配管途中に設けたサブタンク22及び水冷媒熱交換器17を配管接続した沸き上げ回路Dを備え、三方弁21と水冷媒熱交換器間17の沸き上げ回路Dの配管の一部をサブタンク22内に配置し、サブタンク22内の水と熱交換する構成とすることにより、風呂追い焚きあるいは暖房運転により、貯湯タンク1内の湯水が中温水となった場合でも、一旦、サブタンク22により中温水を低温水にした後に水冷媒熱交換器17を通過させることができるので、沸き上げ運転時は水冷媒熱交換器17には常に低温水が流入することになり、常時高効率なヒートポンプ沸き上げ運転が可能となる。
なお、負荷側循環水と熱交換する熱交換器8により、風呂追い焚きあるいは暖房運転、または、風呂追い焚き及び暖房運転を行うことにより、高効率の運転が可能である。
また、図1では貯湯タンク1が一つ設けられている場合について述べたが、2つ以上貯湯タンクを備えたヒートポンプ給湯機についても本発明を適用することができる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプによる高効率沸き上げ運転を行うとともに、貯湯タンクに比較的温度の高い中温水が貯湯されている場合でも、貯湯タンク全量を高温に沸き上げることができるので、風呂追い焚き機能付のヒートポンプ給湯機だけでなく、暖房機能付のヒートポンプ給湯機あるいは風呂追い焚きと暖房の両機能を持つヒートポンプ給湯機等の用途にも適用できる。
1 貯湯タンク
7 沸き上げポンプ
8 熱交換器
13 タンク循環ポンプ
14 風呂循環ポンプ(負荷側循環ポンプ)
16 圧縮機
17 水冷媒熱交換器
18 膨張弁
19 空気冷媒熱交換器
20 送風ファン
21 三方弁
22 サブタンク
A タンク循環回路
B 風呂循環回路(負荷側循環回路)
C 冷媒回路
D 沸き上げ回路
Claims (5)
- 圧縮機、水冷媒熱交換器を配管接続した冷媒回路と、貯湯タンク、三方弁及び前記水冷媒熱交換器を配管接続した沸き上げ回路と、前記貯湯タンク、負荷側循環水と熱交換する熱交換器を配管接続したタンク循環回路と、前記貯湯タンクの湯水と水道水とを混合する混合弁とを備え、前記混合弁への水道水はサブタンクを介して供給され、前記サブタンクは前記沸き上げ回路上の水冷媒熱交換器上流側に設けるヒートポンプ給湯機。
- サブタンクの上流側に前記サブタンクを経由する流路と迂回する流路を切換える三方弁を設け、前記三方弁は貯湯タンク内に中温水が貯湯されている場合の沸き上げ時に前記サブタンクを経由する流路に切替える請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
- 三方弁と水冷媒熱交換器間の沸き上げ回路の配管の一部をサブタンク内に配置し、サブタンク内の水と熱交換する構成とした請求項2記載のヒートポンプ給湯機。
- 負荷側循環水と熱交換する熱交換器により、風呂追い焚きを行う請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
- 負荷側循環水と熱交換する熱交換器により、暖房運転を行う請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
Priority Applications (1)
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JP2005167983A JP2006343012A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | ヒートポンプ給湯機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010122759A1 (ja) | 2009-04-21 | 2010-10-28 | パナソニック株式会社 | 貯湯式給湯装置、給湯暖房装置、運転制御装置、運転制御方法及びプログラム |
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-
2005
- 2005-06-08 JP JP2005167983A patent/JP2006343012A/ja active Pending
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