JP2006342403A - メッキ装置、メッキ処理管理装置、メッキ方法、及びメッキ処理管理方法 - Google Patents

メッキ装置、メッキ処理管理装置、メッキ方法、及びメッキ処理管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止し得るメッキ装置、メッキ処理管理装置、メッキ方法、及びメッキ処理管理方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、メッキ液3が充填されたメッキ槽2を備え、被メッキ基板4を陰極電極とし、被メッキ基板4と陽極電極5とを略平行に対向させてメッキ液3に浸漬して、被メッキ基板4に電解メッキを行う電解メッキ装置10であって、メッキ液4中の少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えたことを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解メッキ法を適用したメッキ装置、メッキ処理管理装置、メッキ方法、及びメッキ処理管理方法に関するものであり、より詳細には、被メッキ基板において均一なメッキ厚を得るためのメッキ装置、メッキ処理管理装置、メッキ方法、及びメッキ処理管理方法に関するものである。
近年、携帯電話情報端末などの電子機器において小型軽量化が進んでおり、それに呼応して、これらの電子機器に組み込まれる半導体集積回路自体にも、小型軽量化や高密度実装化が求められている。
半導体集積回路等(以下、半導体装置と称する)の小型化および高密度実装化を達成する有力な方法として、実装用の突起電極(所謂バンプ電極)を用いる方法が広く用いられている。この方法では、半導体装置表面の所定の位置に、メッキ技術を応用して金(Au)によるバンプ電極を形成し、このバンプ電極を利用して半導体装置を実装基板に直接実装するようになっている。
バンプ電極の形成のプロセスフローを図3に示す。図3(a)は、バンプ電極を形成する前の半導体基板の構成を示す断面図である。図3(b)〜(e)は、図3(a)に示す半導体基板上にバンプ電極を形成するまでの工程を示す断面図である。
図3(a)に示すように、半導体基板表面には、アルミニウムパットと保護膜とが設けられており、半導体装置が多数組み込まれている。そして、図3(b)に示すように、まず、半導体装置が多数組み込まれた半導体基板の表面に下地金属を堆積させる。そして、図3(c)に示すように、フォトレジストを塗布し、バンプ電極を形成させるべき箇所のフォトレジスト膜を開口して、図3(b)において予め堆積させておいた下地金属膜を露出させる。次いで、図3(d)に示すように、半導体基板をメッキ液に浸し、フォトレジスト膜の開口部分において露出した下地金属膜上に、メッキ金属、例えば金(Au)を析出させる。そして、図3(e)に示すように、レジスト膜を除去することにより、半導体基板上にバンプ電極を形成する。
メッキ法には、電解メッキ法と無電解メッキ法との2つの方法がある。バンプ電極の形成には、通常電解メッキ法が用いられている。電解メッキ法は、メッキをすべき基板を陰極に接続し、基板と陽極電極とを対向させてメッキ液中に浸漬し、所定の直流電圧を印加して基板上の所定の位置にメッキ金属を析出させる方法である。この電解メッキ法は、無電解メッキ法に比べて、メッキの成長速度が格段に速く、また下地金属とメッキ液との組合せの自由度が大きいこと等により、バンプ電極に必要な数十μmの厚みのメッキ層を用意に形成することができる。
また、上述のように、バンプ電極を用いて半導体装置を実装基板に実装する方法では、バンプ電極と実装基板との接続強度の確保や、接続に係る実装基板の信頼性確保のために、半導体装置の表面に形成されるバンプ電極の高さ、つまりメッキの厚さが、半導体装置内はもとより、半導体基板内で均一であることが必要不可欠である。
メッキの厚さを基板内で均一にするためには、メッキすべき基板近傍におけるメッキ金属のイオン濃度を所定の濃度に保つことが必要である。このため、メッキ液を攪拌したり、あるいはメッキ液に所定の流速を与えて、基板周辺で常にメッキ液を置換する方法が用いられている。
このような電界メッキ法において、メッキの厚さを基板内で均一に保つ方法として、例えば、特許文献1では、基板と陽極電極との間に開口部を有する遮蔽板を挿入することで、基板内でのメッキ厚の均一化を図っている。上記遮蔽板の開口部の大きさ及び/または形状は可変となっている。例えば特許文献1では、遮蔽板の開口部の形状をコントロールすることにより、基板表面の電場をコントロールし、半導体基板内のメッキの厚さを均一に保つようにしている。
図4は、上記特許文献1に開示された遮蔽板の一例を示す平面図である。図4(a)に示すように、開口部7aの異なる遮蔽板を複数枚用い、それを抜き差しすることで、開口部の大きさを変えるようになっている。また、図4(b)に示すように、遮蔽板17はレンズの絞りと同様な機構により、中心に設けられた開口17aの大きさを任意に変えることができるようになっている。
また、特許文献2には、メッキ前に標準電極としてSCE(飽和甘こう電極)を用いて自然電極電位を測定し、その電位の経時変化に応じてメッキ電圧をコントロールする手法が開示されている。
特開平11−246999号公報(平成11年9月14日公開) 特開平2−190492号公報(平成2年7月26日公開)
しかしながら、上記の従来の技術には、以下の問題が生じる。
まず、特許文献1に開示されている技術では、メッキ槽内の電位の分布を均一に保つために、めっき液流れの位置関係、基板からの距離、遮蔽板からの位置がハード的な設定のみを行っており、理想状態の下で設定された状態で電界メッキを行うほかなかった。すなわち、特許文献1では、遮蔽板の開口部の形状をコントロールするという構造的な設定により、基板表面の電場をコントロールしており、基板の平行度、メッキ液の流れ、または印加電圧のばらつきには問題が無い理想状態のもとで電界メッキを行っている。
そのため、メッキ装置によりメッキ基板を量産するに際し、基板の平行度、メッキ液の流れ、印加電圧のばらつき等といった、メッキ厚さの均一性を悪化させるようなパラメータのわずかな変化を検知することができない。そして、そのまま生産を継続し、最終段階の出荷検査ではじめて不良に気づくことがあった。
また、特許文献2に記載されている手法はメッキを行う前の測定である。このため、この手法では、メッキ中の電位の変化はモニターしておらず、生産開始後の設備状態の変化には対応できないものである。また、メッキ処理中の電位をモニターしフィードバックをかける手法は、従来より検討されていたが、メッキ処理中の電位が安定しないことにより、実用化には至らなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止し得るメッキ装置、メッキ処理管理装置、メッキ方法、及びメッキ処理管理方法を提供することにある。
本発明のメッキ装置は、上記の課題を解決するために、メッキ液が充填されたメッキ槽を備え、被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキを行う装置であって、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えたことを特徴としている。
メッキ液中の電位は、印加電圧、被メッキ基板と陽極電極との間の相対的な位置、メッキ液の流速、または、メッキされる金属の濃度といった装置構成に応じて変動する。
このため、メッキ処理中にメッキ液中の1ヶ所の電位変化を監視した場合、その電圧変化がメッキ液中の装置構成に応じた変化を示すのか、あるいは電圧異常による変化を示すのか判定することが困難であった。それゆえ、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが困難であった。
しかしながら、上記の構成によれば、上記監視手段は、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で電位の変化のバランスを監視している。「電位の変化のバランス」とは、メッキ液中の少なくとも2点の電位が、ある一定の差分あるいは比率を保ちながら変動する状態のことをいう。
また、一般的にメッキ液中の電位は一定でなく、電気2重層とメッキ液の抵抗の比が影響するため、監視手段は、メッキ液中の少なくとも2点間の電位の比率に基づいて、電位の変化のバランスを監視するよりも、メッキ液中の少なくとも2点間の電位の差分に基づいて、電位の変化のバランスを監視することが好ましい。
上記の構成によれば、少なくとも2点の電位間において、電位の変化のバランスが保たれている場合には、メッキ液中の装置構成に応じた変動を示すと判定できる一方、電位の変化のバランスが崩れた場合には、電圧異常による変化を示すと判定することができる。これにより、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが可能になる。それゆえ、上記の構成によれば、メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止することが可能になる。
さらに、上記の構成によれば、メッキ液中の電位変化のバランスを監視することにより、電解メッキ処理において、陽極電極/被メッキ基板間の平行度の乱れ、電流印加のトラブル、メッキ液の流れの異常をリアルタイムに検知することが可能になり、メッキの厚さ(バンプ電極高さ)の不均一を防止し、メッキ工程における不良率を低減するとともに、後半工程の実装マージンを広げることが可能となる。
なお、上記監視手段が電位の変化のバランスを監視する「少なくとも2点」の位置関係は、理論上その2点間で同電位となる位置関係であれば、特に限定されるものではないが、確実に同電位となるような「少なくとも2点」は、上記被メッキ基板から等距離になるような位置である。一般的には、メッキ処理中に電位が変動するため、電位が変化しても、理論上2点間で電位が変わらない位置は、被メッキ基板と陽極電極との間で、等距離になるような位置になる。
また、本発明のメッキ装置では、上記監視手段は、さらに、上記少なくとも2点間の電位を比較する比較手段を備えたことが好ましい。
なお、「少なくとも2点間の電位を比較する」とは、少なくとも2点間の電位の差分あるいは比率を求めることをいう。
上記の構成によれば、比較手段が、上記少なくとも2点間の電位を比較するので、その比較結果から、少なくとも2点間で、電位の変化のバランスが保たれているか否かを判定できる。
また、本発明のメッキ装置では、上記監視手段は、さらに、少なくとも2点間で電位の差が所定レベル以上になった場合に発報する発報手段を備えたことが好ましい。
上記の構成によれば、発報手段が、少なくとも2点間で電位の差が所定レベル以上になった場合に発報するので、使用者がメッキ液中の電圧異常を認知することができる。
また、本発明のメッキ装置では、上記監視手段は、さらに、少なくとも2点間で電位の差分が所定レベル以上になった場合に、電解メッキを停止するインターロック機構とを備えたことが好ましい。
上記の構成によれば、インターロック機構は、少なくとも2点間で電位の差分が所定レベル以上になった場合に、電解メッキを停止するので、メッキ液中の電圧異常が生じた場合において、メッキ処理を進行させることなく、被メッキ基板のメッキ厚さの不均一性を防止し、メッキ工程の不良率を低減することができる。
また、本発明のメッキ装置では、発報手段が発報する少なくとも2点間での電位の差のレベルは、被メッキ基板のメッキ厚さの均一性のスペックに依存し、適宜設定可能である。特に、被メッキ基板として半導体基板を用いて、その半導体基板上に、バンプ電極を形成するために電解メッキを行う場合、上記発報手段は、上記少なくとも2点間で電位の差が、該少なくとも2点の電位のうち最も小さい電位の10%以上になった場合に発報するようになっていることが好ましい。
メッキ膜厚とメッキ液中の電位とには相関関係がある。一般的に、メッキ膜厚のばらつきは、量産で15〜20%程度であり、これ以上の値ではインターロック機構として不充分である。なお、少なくとも2点の電位のうち最も小さい電位の10%以上としたのは、メッキ液中の電位の検出において、その振幅が10%と大きいことと、検出精度が±10mVであるためである。
なお、上記発報手段による発報条件は、電位の振幅の実力値と量産の高さスペック(量産におけるメッキ膜厚のばらつき)とから求められるものであり、電界メッキ装置の構成に応じて適宜設定することができる。例えば、高さばらつきのスペック(量産におけるメッキ膜厚のばらつき)が10%以下になった場合には、発報手段は、少なくとも2点の電位のうち最も小さい電位の5%以下になった場合に発報するようになる。
また、本発明のメッキ装置では、上記監視手段は、メッキ液中の電位を検出する電位モニター端子を少なくとも2つ備えたことが好ましい。
上記の構成によれば、監視手段は、少なくとも2つの電位モニター端子にて、メッキ液中の少なくとも2点の電位を検出し、メッキ液中の電位変化のバランスを監視している。これにより、電解メッキ処理において、陽極電極/被メッキ基板間の平行度の乱れ、電流印加のトラブル、メッキ液の流れの異常をリアルタイムに検知することが可能になり、メッキの厚さ(バンプ電極高さ)の不均一を防止し、メッキ工程における不良率を低減するとともに、後半工程の実装マージンを広げることが可能となる。
また、本発明のメッキ装置では、特に、被メッキ基板として半導体基板を用いて、その半導体基板上にバンプ電極を形成するために電解メッキを行う場合、被メッキ基板と上記電位モニター端子との間隔が0.1mm以上であることが好ましい。
メッキ液の抵抗は、メッキ液の導電率と被メッキ基板表面に現れる電気2重層とにより決定される(メッキ液の抵抗<電気2重層)。ここで、電気2重層の厚みは非常に小さく0.1mm以下であり、数μmのオーダーである。このため、電位モニター端子は、電気2重層の外に位置する必要があり、被メッキ基板との間隔が0.1mm以上である。これにより、確実に電気2重層から絶縁することが可能になる。被メッキ基板と上記電位モニター端子との間隔が0.1mmよりも小さい場合、上述の被メッキ基板表面に現れる電気2重層と電位モニター端子とが接触してしまう恐れがある、すなわち電位モニター端子が被めっき基板表面におけるめっきの成長を阻害するため、好ましくない。
なお、上記の記載から、「被メッキ基板と上記電位モニター端子との間隔が0.1mm以上である」とは、上記電位モニター端子が、電気2重層の位置の0.1mm以上に位置する」ともいえる。
また、本発明のメッキ装置では、上記電位モニター端子は、金線または白金線により構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、電位モニター端子は、金線または白金線により構成されているので、例えば電位モニター端子として銅(Cu)やニッケル(Ni)等の卑金属を使用した場合と比較して、金属がメッキ液に溶け出しても、酸化されず、メッキ液の状態が変化しない。このため、上記の構成によれば、より良好にメッキ液中の電圧異常の良否を判定することができる。
また、本発明のメッキ装置では、上記電位モニター端子は、陽極電極−被メッキ基板の位置関係、電流の流れ、または、液の流れに対して、ハード的に対称になるように配置されていることが好ましい。
上記「陽極電極−被メッキ基板の位置関係、電流の流れ、または、液の流れに対して、ハード的に対称になる」とは、電位モニター端子が、理論的に同一の電位(ポテンシャル)になるように配置されていることをいう。また、液流れの位置関係、被メッキ基板からの距離、遮蔽板からの位置がハード的に対照になることともいえる。メッキ液流れが速いとメッキ液中の電位が低くなる傾向がある。また、被メッキ基板に近く電位モニター端子が配置されていると、メッキ液中の電位が低くなる傾向にある。そのため、被メッキ基板からの距離とメッキ液の流れとに応じて、メッキ液中には、理論的に電位が同じになる位置が存在する。
それゆえ、上記の構成によれば、電位モニター端子が、理論的に同一の電位(ポテンシャル)になるように配置されているので、測定した2つの電位の値の差が所定レベル内に納まっていることを確認できれば、メッキ条件が良好であると判断できる。
また、本発明のメッキ装置では、さらに、上記メッキ液を攪拌する攪拌手段を備え、上記監視手段は、上記攪拌手段による攪拌周期よりも大きい期間、上記少なくとも2点の電位の監視を行い、該期間にて監視された電位の平均値を求めて電位の変化のバランスを監視することが好ましい。
攪拌手段を備えたメッキ装置では、メッキ液の任意の位置における電位は、攪拌動作により変動するので、監視手段は、少なくとも2つの電位を、安定した値で読み取ることができない。しかしながら、上記の構成によれば、監視手段は、攪拌手段による攪拌周期よりも大きい期間、上記少なくとも2点の電位の監視を行い、該期間にて監視された電位の平均値を求めて電位の変化のバランスを監視するので、上述の攪拌動作による電位の変動要因をキャンセルすることができ、監視手段は、メッキ液中の電位を安定した値として読み取ることができる。
攪拌手段により攪拌を行っている場合、メッキ液中の電位は、攪拌手段からの位置関係により、その変動が異なる。すなわち、メッキ液中の電位は、メッキ液の流れによって変動する。このような攪拌手段による攪拌の影響を除外するために、攪拌周期よりも広い範囲で電位の平均化を行なうことで、メッキ液内の任意の点における電位が、全て同じ傾向で変動していない場合でも、めっき厚さを判定することが可能である。
また、本発明のメッキ処理管理装置は、上記の課題を解決するために、被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキするメッキ処理を管理するメッキ処理管理装置であって、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、監視手段は、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で電位の変化のバランスを監視するので、このバランスから、メッキ液中の装置構成に応じた変化を示すのか、あるいは電圧異常による変化を示すのか判定すること可能になる。それゆえ、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが可能になる。
したがって、上記の構成によれば、メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止することできるめっき処理管理装置を提供できる。
また、本発明のメッキ方法は、上記の課題を解決するために、被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキを行うメッキ方法であって、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視工程を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、監視工程にて、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視するので、その電圧変化のバランスから、メッキ液中の装置構成に応じた変化を示すのか、あるいは電圧異常による変化を示すのか判定すること可能になる。それゆえ、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが可能になる。
また、本発明のメッキ処理管理方法は、上記の課題を解決するために、被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキするメッキ処理を管理するメッキ処理管理方法であって、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視工程を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間の電圧変化のバランスから、メッキ液中の装置構成に応じた変化を示すのか、あるいは電圧異常による変化を示すのか判定すること可能になる。それゆえ、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが可能になる。
また、本発明のメッキ処理管理方法では、さらに、上記メッキ液を攪拌する攪拌工程を含み、上記監視工程にて、上記攪拌工程における攪拌周期よりも大きい期間、上記少なくとも2点の電位の監視を行い、該期間にて監視された電位を平均化することが好ましい。
本発明のメッキ装置は、以上のように、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えた構成である。また、発明のメッキ処理管理装置は、以上のように、被メッキ基板から等距離になる2点間で電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えた構成である。
さらに、本発明のメッキ方法は、以上のように、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視工程を含む構成である。また、発明のメッキ処理管理方法は、以上のように、被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視工程を含む構成である。
これにより、メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止することが可能になる。さらに、メッキ液中の電位変化のバランスを監視することにより、電解メッキ処理において、陽極電極/被メッキ基板間の平行度の乱れ、電流印加のトラブル、メッキ液の流れの異常をリアルタイムに検知することが可能になり、メッキの厚さ(バンプ電極高さ)の不均一を防止し、メッキ工程における不良率を低減するとともに、後半工程の実装マージンを広げることが可能となる。
本発明の実施の一形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態の電解メッキ装置の概略構成を図1に示す。上記電解メッキ装置10は、メッキ槽2中にメッキ液3が満たされているものである。メッキ液3は、攪拌部9及び図示しないポンプにより循環されている。
メッキ液3中には、陰極電極(カノード)となる被メッキ基板4と陽極電極(アノード)5とが、対向して配置されている。また、被メッキ基板4及び陽極電極5には、電源1により直流電圧が印加されている。電解メッキ装置10では、電源1が所定の直流電圧を、被メッキ基板4及び陽極電極5に印加することにより、被メッキ基板4の所定の位置にメッキ金属を析出させている。
また、被メッキ基板4と陽極電極5との間には、遮蔽板7が配置されている。遮蔽板7は、メッキ液3中の電界分布を制御する制御板としての役割を持つ。これにより、被メッキ基板4のメッキ厚さの均一性を向上させることができる。本実施形態では、遮蔽板7として、特開2003−34893号公報に記載されているように、被メッキ基板4よりも僅かに小さい円形に繰り抜かれた板を用いている。しかしながら、遮蔽板7は、この構成に限定されるものではなく、メッキ3中の電界分布を制御可能な構成であればよい。
なお、上記電解メッキ装置10には、これらの他に、例えばメッキ槽2へのメッキ液3の流入口や排出口などといった、その他多くの部品等が付随するが、図面の煩雑さを避けるために本発明の特徴点について特に関係のない構成については図面中の記載を省略している。
本実施形態では、上記電解メッキ装置10に、電位モニター端子6a及び6bという2本の電位モニター端子が、メッキ液3中に挿入されている。そして、電位モニター端子6a及び6bそれぞれの電位Va及びVbが測定される。
2本の電位モニター端子6a及び6bは、被メッキ基板4近傍に配置されており、被メッキ基板4から等距離に離れた場所に位置されている。例えば、電位モニター端子6a及び6bは、これらの検知部と被メッキ基板4と距離が5mm程度になるように設置されている。しかしながら、電位モニター端子6a及び6bと被メッキ基板4との距離は、5mmに限定されず、0.2mm〜20mm程度の範囲内であればよい。なお、図1では、電位モニター端子6a及び6bはそれぞれ、被メッキ基板4から異なる距離に離れた場所に配置されているが、本来電位モニター端子6a及び6bは、紙面と垂直方向に重なって配置されている。図1では、便宜的に位置をずらして示している。
電解メッキ装置10では、電位モニター端子6a及び6bから測定された電位Va及びVbは、監視部8にて、電位Va及びVbの変化のバランスが監視される。以下、監視部8の構成を図2に基づいて説明する。図2は、本実施形態の電解メッキ装置10における監視部8の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、監視部8は、電位測定器20a及び20bと、比較部(比較手段)11と、判定部12、発報部13(発報手段)と、インターロック機構14と、平均値算出部15と、攪拌制御部16とを備えている。
電位測定器20a及び20bは、電位Va及びVbを測定する。そして、電位測定器20a及び20bの出力が比較部11に入力される。
比較部11は、電位モニター端子6aにて検出された電位Vaと、電位モニター端子6bにて検出された電位Vbとを比較する。すなわち、比較部11は、電位Vaと電位Vbとの差分あるいは比率を求める。
また、攪拌部9を備えためっき装置では、攪拌制御部16が攪拌部9による攪拌動作を制御する。具体的には、攪拌動作の攪拌周期を制御する。そして、攪拌制御部16は、この攪拌動作における攪拌周期の時間情報を平均値算出部15に渡す。そして、平均値算出部15は、攪拌制御部15からの時間情報に基づいて、攪拌周期よりも大きい期間に検出された電位Va及びVbについて、平均値を算出する。メッキ液中の任意のポジションにおける電位は、攪拌部9による攪拌動作により変動するため、電位モニター端子6a及び6bから検出された電位Va及びVbとして安定した値が得られない場合がある。平均値算出部15は、このような攪拌部9の攪拌動作による電位の変動要因をキャンセルするために、攪拌部9による攪拌周期より大きい期間に検出された電位Va及びVbそれぞれについて、平均値を算出している。そして、平均値算出部15にて得られた平均値は、比較部11にて比較される。
そして、判定部12は、比較部11にて求められた電位Vaと電位Vbとの差分あるいは比率に基づいて、電位Vaと電位Vbとの間で、電位の変化のバランスが保たれているか否かを判定する。
判定部12にて、電位Vaと電位Vbとの間で電位の変化のバランスが保たれていないと判定された場合、すなわち、電位Vaと電位Vbとの差分あるいは比率が所定レベル以上になっていると判定された場合、発報部はメッキ液中の電位異常を発報し、インターロック機構14が電解メッキ装置の電解メッキを停止する。これにより、メッキ装置の使用者がメッキ液中の電圧異常を認知することができる。
また、インターロック機構14は、電解メッキ装置の電解メッキ動作を停止させるので、メッキ液中の電圧異常が生じた場合において、メッキ処理を進行させることを防止することができる。
このように、監視部が電位Vaと電位Vbとの間で、電位の変化のバランスを監視することにより、メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止することが可能になる。
以下に、比較部11による電位Vaと電位Vbとの比較に基づく、メッキ液中の電圧異常の判定方法を、図5に基づいて説明する。図5は、電解メッキ装置10におけるメッキ液3中の電位波形を示すグラフであり、図5(a)は、電源1による印加電圧V0、及び電位モニター端子6aにて測定された電位Vaの電圧波形を示し、図5(b)は、電位モニター端子6aにて測定された電位Va、及び電位モニター端子6bにて測定された電位Vbの電圧波形を示す。
まず、電解メッキ装置10において、メッキ液3中の電位は、電源1の印加電圧、被メッキ基板4と陽極電極5との間の相対的な位置、メッキ液の流速、または、メッキされる金属の濃度に応じて変化する。図5(a)に示すように、電源1による印加電圧V0と電位モニター端子6aにて測定されたVaとを比較した場合、印加電圧V0はほぼ一定になっている一方、電位Vaは一定幅の振幅を保ちながら変移している。すなわち、電解メッキ装置10において、メッキ液3中の電位は、一定の周期で変化していることがわかる。
このため、メッキ処理中にメッキ液の電位をモニターする端子が1つだけ存在する、すなわちメッキ液中の1点でのみ電圧を測定する場合、その電圧変化がメッキ液中の電圧の周期的変化を示すのか、あるいは電圧異常による変化を示すのか判定することが困難であった。それゆえ、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが困難である。
一方、電解メッキ装置10では、メッキ処理中にメッキ液の電位をモニターする端子として、電位モニター端子6a及び6bという2つの端子が存在する。そして、電位モニター端子6a及び6bは、その測定された電位(Va,Vb)が理論的に同ポテンシャルとなるような位置に設置されている。
しかしながら、上述のように、メッキ液中の任意の電位は、金属イオンの濃度など様々な要因により変動するので、電位Vaと電位Vbとは完全に同一ではなく、僅かに異なる値を示す。このため、理論的に同ポテンシャルであっても、メッキ処理中にメッキ液中の2点で互いに異なる電位を測定する結果となる。
また、アノード(陽極電極)−カソード(被メッキ基板)間の距離が異なり、かつ、その距離の割合が同じである場所などでは等電位の等高線が存在する。しかしながら、現実的には、メッキ液流れやメッキ液の金濃度のミクロなばらつきにより等高線が随時変化しているため、理論的には等電位とはいえない。本発明では、この点に着目して、通常ではまったく同じ電位を示す場所2点に、モニター端子を設置している。そして、この2点間の電位の差を判定することにより、理論に反する異常を検知しようとするものである。
電位Vaと電位Vbとを比較した場合、図5(b)に示すように、電位Va及び電位Vbは、互いに、所定の差分を保ちながら、変動していることがわかる。それゆえ、比較部11が電位Vaと電位Vbとを比較し、電位Vaと電位Vbとの差分を読み取ることで、メッキ液中の電圧異常の良否を判定することが可能になる。すなわち、電位Va及び電位Vbが上記所定の差分を保つことなく変動する場合に、メッキ液中の電圧に異常があると判定することができる。
電解メッキ装置10では、電位モニター端子6a及び6bから取り出された電位Va及びVbはそれぞれ、所定の時間の平均値として算出される。そして、比較部11にて、電位Vaと電位Vbとの差が比較される。通常、電解メッキ装置では、メッキ液の循環と並行して、攪拌棒(攪拌手段)を用いた強制的な攪拌も併用している。そのため、メッキ液の任意のポジションにおける電位は、攪拌の動作により変動する。それゆえ、電位Va及びVbとして、安定した値が得られない。
そこで、本実施形態では、このような攪拌による変動要因をキャンセルするために、電位Va及びVbは、攪拌周期の2倍以上の時間モニターされている。そして、モニターされた電位Va及びVbについて、その平均値を比較することにより、安定した値を得ることができた。
なお、以下では、印加電圧V0が400mVである場合について説明する。この場合、電解メッキ装置10におけるメッキ液3中の電位が200mV〜250mVであった。すなわち、図5(b)に示すように、電位Va及び電位Vbは、ともに200mVを中心に振幅している。それゆえ、例えば、電圧Vaの平均値が200mVであっても、その電圧値が10mV以上のばらつきがあり、特に断片的に大きく変動することがあるため、後述する平均化の作業が必ず必要である。なお、図5(b)では、電位Va及び電位Vbを、0V(基準)ラインをずらして表示している。
しかしながら、上記印加電圧V0は、あくまでも例示であり、電解メッキ装置あるいは被メッキ基板の寸法、メッキ厚さ等の設計に応じて、適宜設定できるものである。また、メッキ液中の電位もまた、設定された印加電圧、電解メッキ装置あるいは被メッキ基板の寸法、メッキ厚さに応じて変化するものである。
また、電位Va及びVbを攪拌周期の10倍の時間モニターし平均化することで、測定精度を持たせている。そして、電解メッキ装置10では、電位Vaと電位Vbとの電位差が、メッキ液3中の電位の約10%となった場合(電位Vaと電位Vbとが20mV以上差があった場合)に、メッキ液中の電圧に異常があると判断している。なお、メッキ液中の電圧異常を判断するための電圧値の基準は、メッキ処理により形成される電極の高さの均一性のスペックに依存するものであり、そのスペックに応じて任意に設定可能である。
ここでいう「均一性のスペック」とは、具体的には、メッキ基板量産において、メッキ膜厚の15〜20%程度のばらつきのことをいう。
また、電解メッキ装置10には、上記電位Vaと電位Vbとの電位差が、メッキ液3中の電位の約10%(20mV)となり、メッキ装置に異常があると判断された場合に、その異常を発報する発報部としてのアラーム(発報手段)が装備されている。そして、このアラームの発報により、電解メッキ処理を停止するインターロック機構を有している。
すなわち、図1に示すように、比較部11が、インターロック機構を介して、電源1の電圧印加を停止するように制御する。これにより、インターロック機能が実現される。
また、本発明は、電位モニター端子6a及び6b、監視部8、アラーム、及び、インターロック機構を備えたものとしてのメッキ処理管理装置も含まれる。これにより、メッキ装置におけるメッキ液中の電位を常時監視することができる。さらに、メッキ液中の電位変化のバランスを監視することにより、電解メッキ処理において、陽極電極/被メッキ基板間の平行度の乱れ、電流印加のトラブル、メッキ液の流れの異常をリアルタイムに管理できる。それゆえ、メッキの厚さ(バンプ電極高さ)の不均一を防止し、メッキ工程における不良率を低減するとともに、後半工程の実装マージンを広げることが可能となる。
また、本実施形態では、電位モニター端子6a及び6bとして、メッキされる金属と同成分の貴金属を用いた。より具体的には、直径が0.5mm〜5mm程度の金線、または白金線を、メッキ液に犯されない薄い絶縁物でコーティングし、先端のみ金または白金を露出させた電位モニター端子を用いた。なお、電位モニター端子における金または白金は、板状に加工されていてもよい。
電位モニター端子6a及び6bとして、ニクロム線などのCu(銅)やNi(ニッケル)などの卑な金属を用いた場合、電位モニター端子に用いた金属がメッキ液に溶け出してしまう。このため、メッキ液の状態が変化するため好ましくない。それゆえ、電位モニター端子6a及び6bには、酸化されず、かつ溶け出してもメッキ液に対して影響のない金属を使用することが好ましい。
また、電位モニター端子6a及び6bとして、金線の代わりに、ガラスを介してメッキ液と接触する飽和甘こう電極(SCE)などのガラス電極を用いてもかまわない。SCE電極を用いる場合には、電位モニター端子6a及び6bとして金線を用いた場合に比べ、端子のサイズが大きくなるため、メッキ液の流れを阻害しないように、メッキ槽や基板のホルダーに埋め込むなどの工夫が必要である。
また、本発明のメッキ装置は、被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ槽に充填されたメッキ液に浸漬して、電解メッキ法により被メッキ基板にメッキを行う装置において、上記メッキ槽内に電位をモニターする電位モニター端子を2つ以上有する構成であるともいえる。
そして、この場合、本発明のメッキ装置は、2つ以上の電位モニター端子において、常時電位をモニターし、2つ以上の電位の差が所定レベル以上になった場合にアラームを発報し、電解メッキ処理を停止するインターロック機能を有するようになっている。特に、電位モニター端子間の電位差が10%以上で前記インターロック機能が働くことが好ましい。
この構成によれば、電解メッキ工程において、メッキ処理槽の2箇所以上に液中の電位をモニターする端子を設け、メッキ処理槽内の電位を比較するコンパレータを用い、電位差がある一定レベル以上に達した場合にアラームを発報し、電解メッキ処理を停止することにより、ウエハー(被メッキ面)面内のメッキの厚さバラツキを防止することが可能になる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のメッキ装置は、以上のように、メッキ処理中の電位をモニターでき、かつ、被メッキ基板のめっき厚さの不均一性を防止することができる。それゆえ、本発明は、メッキ処理を必要とする産業、例えば半導体産業に適用することができる。
本発明の一実施形態を示すものであり、電解メッキ装置の概略構成を示す説明図である。 上記電解メッキ装置の監視部の概略構成を示すブロック図である。 バンプ電極の形成のプロセスフローを示す断面図を示し、(a)は、バンプ電極を形成する前の半導体基板の構成を示し、(b)〜(e)は、(a)に示す半導体基板上にバンプ電極を形成するまでの工程を示す。 従来の電界メッキ装置で用いられていた遮蔽板の構成を示す平面図であり、(a)は、開口部の口径が異なる遮蔽板を複数用い、開口の大きさを変える遮蔽板の構成を示し、(b)は、レンズの絞りと同様な機構により、中心に設けられた開口の大きさを任意に変えることができる遮蔽板の構成を示す。 電解メッキ装置10におけるメッキ液3中の電位波形を示す写真であり、(a)は、電源1による印加電圧V0、及び電位モニター端子6aにて測定されたVaの電圧波形を示し、(b)は、電位モニター端子6aにて測定されたVa、及び電位モニター端子6bにて測定されたVbの電圧波形を示す。
符号の説明
1 電源
2 メッキ槽
3 メッキ液
4 被メッキ基板
5 陽極電極
6a 電位モニター端子
6b 電位モニター端子
7 遮蔽板
8 監視部(監視手段)
9 攪拌部(攪拌手段)
10 電解メッキ装置(メッキ装置)
11 比較部(比較手段)
12 判定部
13 発報部(発報手段)
14 インターロック機構
15 平均値算出部

Claims (14)

  1. メッキ液が充填されたメッキ槽を備え、被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキを行う装置であって、
    被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えたことを特徴とするメッキ装置。
  2. 上記監視手段は、さらに、上記少なくとも2点間の電位を比較する比較手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のメッキ装置。
  3. 上記監視手段は、さらに、少なくとも2点間で電位の差分が所定レベル以上になった場合に発報する発報手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のメッキ装置。
  4. 上記監視手段は、さらに、少なくとも2点間で電位の差分が所定レベル以上になった場合に、電解メッキを停止するインターロック機構を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のメッキ装置。
  5. 上記発報手段は、上記少なくとも2点間で、電位の差が該少なくとも2点の電位のうち最も小さい電位の10%以上になった場合に発報するようになっていることを特徴とする請求項3または4に記載のメッキ装置。
  6. 上記監視手段は、メッキ液中の電位を検出する電位モニター端子を少なくとも2つ備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のメッキ装置。
  7. 被メッキ基板と上記電位モニター端子との間隔が0.1mm以上であることを特徴とする請求項6に記載のメッキ装置。
  8. 上記電位モニター端子は、金線または白金線により構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のメッキ装置。
  9. 上記電位モニター端子は、陽極電極−被メッキ基板の位置関係、電流の流れ、または、液の流れに対して、ハード的に対称になるように配置されていることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載のメッキ装置。
  10. さらに、上記メッキ液を攪拌する攪拌手段を備え、
    上記監視手段は、上記攪拌手段による攪拌周期よりも大きい期間、上記少なくとも2点の電位の監視を行い、該期間にて監視された電位の平均値を求めて電位の変化のバランスを監視することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のメッキ装置。
  11. 被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキするメッキ処理を管理するメッキ処理管理装置であって、
    被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視手段を備えたことを特徴とするメッキ処理管理装置。
  12. 被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキを行うメッキ方法であって、
    被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視工程を含むことを特徴とするメッキ方法。
  13. 被メッキ基板を陰極電極とし、被メッキ基板と陽極電極とを略平行に対向させてメッキ液に浸漬して、被メッキ基板に電解メッキするメッキ処理を管理するメッキ処理管理方法であって、
    被メッキ基板から等距離になる少なくとも2点間で、電位の変化のバランスを監視する監視工程を含むことを特徴とするメッキ処理管理方法。
  14. さらに、上記メッキ液を攪拌する攪拌工程を含み、
    上記監視工程にて、上記攪拌工程における攪拌周期よりも大きい期間、上記少なくとも2点の電位の監視を行い、該期間にて監視された電位を平均化することを特徴とする請求項13に記載のメッキ処理管理方法。
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