JP2006342145A - カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物 - Google Patents

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忠司 岡田
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Abstract

【課題】 優れたダイエット効果を得ることができ、安全性の高いCPT活性化用組成物を提供する。
【解決手段】 本発明のCPT活性化用組成物は、カフェオイルキナ酸類を成分(A)として含有し、前記成分(A)中に、成分(a)ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方、を含むことを特徴とする。また、他の本発明は、脱脂コーヒー生豆の極性溶媒抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、カフェオイルキナ酸類を有効成分として含有するカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物に関し、また、コーヒー生豆由来のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物に関するものである。本発明は、飲食品、薬品等の素材として広く利用されるものである。
肥満は、過食や運動不足などが原因で発症し、糖尿病に代表される生活習慣病のリスクファクターと考えられている。糖尿病患者と将来発症の可能性があるいわゆる糖尿病予備軍の総数は増加傾向にあり、その治療や予防には肥満の解消が不可欠である。
従来のダイエット素材としては、脂肪代謝を促進するカプサイシン、脂肪の吸収量を減らすキトサン、脂肪分解を促進するシトラス・アウランティウムなどが知られており、これらのダイエット素材がセルライトや水太りの解消、体脂肪減少など、美容的側面から痩身をサポートする食品等に配合されている。しかしながら、これらのダイエット素材には、ダイエット効果が十分に得られないものもあり、生活習慣病の治療や予防にも役立つ付加価値の高いダイエット素材が市場で求められているのが現状である。
なお、ダイエット素材に関連する先行技術としては、特許文献1、特許文献2等が開示されている。
特表2003−509344号公報 特開昭61−40763号公報 Tholon L,et al.,An in vitro,ex vivo,and in vivo demonstration of the lipolytic effect of slimming liposomes:An unexpected alpha(2)−adrenergic antagonism.J.Cosmet.Sci.53,209−18(2002).
ところで、肥満の主な要因としては、体内の脂肪代謝経路に脂肪が過剰に停滞していることが考えられる。このため、脂肪をターゲットとする肥満の解消、すなわちダイエット対策としては、脂肪代謝経路において、(1)脂肪吸収抑制、(2)脂肪蓄積阻害、(3)脂肪分解促進、(4)脂肪燃焼促進を効果的に行うことが有効になる。
上記特許文献1は、抗酸化作用により脂肪の蓄積を阻害する素材としてカフェオイルキナ酸を用いるものが記載されている。
また、特許文献2では、コレステロールの代謝を促進するものとして、クロロゲン酸やジカフェオイルキナ酸を用いるものが記載されている。
また、脂肪代謝を行う組織として、褐色脂肪組織が知られている。褐色脂肪組織は、エネルギーを熱へと変換して発散することができる脂肪燃焼組織の一つである。熱産生は、褐色脂肪細胞ミトコンドリアの膜上で行われるが、熱変換の際に特殊な脱共役タンパク(UCP−1)が機能することが知られている。
一方、脂肪組織から分解・遊離した脂肪酸の一部は、肝臓へと運ばれ、肝細胞のミトコンドリアにおいて、β−酸化を受けて代謝される。ミトコンドリアに脂肪酸が運ばれる際、カルニチンや移送酵素であるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)が機能し、これらはβ−酸化における律速段階になっている。
このような背景の下、本発明者らは、種々の植物由来の抽出物について、含有成分・含有量等を調査し、カフェオイルキナ酸類を豊富に含有するコーヒー生豆に着目した。
そして、脂肪代謝における脂肪燃焼系でコーヒー生豆抽出物の生理活性を試験し、β−酸化に関与するカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)の活性化作用を知見するに至った。更に、コーヒー生豆に含まれるカフェオイルキナ酸類のうち、特に、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸が、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化作用がより高いことを見出し、本発明を完成した。
本発明の目的は、優れたダイエット効果を得ることができるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方を有効成分とすることを特徴とする。
他の本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、カフェオイルキナ酸類を成分(A)として含有するカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物であって、前記成分(A)中に、成分(a):
ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方からなる成分(a)、
を含むことを特徴とする。
また、前記成分(a)の含有量は、前記成分(A)の全重量を100重量%とした場合、30〜70重量%とすることが好ましい。
他の本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、コーヒー生豆抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
また、前記コーヒー生豆抽出物は、成分(a):
ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方からなる成分(a)、
を含み、前記成分(a)の含有量は、前記コーヒー生豆抽出物の全重量を100重量%とした場合、15〜30重量%とすることが好ましい。
更に、前記成分(a)は、ネオクロロゲン酸(a1)を含有し、前記ネオクロゲン酸(a1)の含有量は、前記生コーヒー抽出物の全重量を100重量%とした場合、3〜10重量%であることが好ましい。
また、前記成分(a)は、フェルロイルキナ酸(a2)を含有し、前記フェルロイルキナ酸(a2)の含有量は、前記生コーヒー抽出物の全重量を100重量%とした場合、5〜30重量%であることが好ましい。
本発明の飲食品は、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を促進する有効成分として、上記カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を含有してなることを特徴とする。
本発明の薬品は、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を促進する有効成分として、上記カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を含有してなることを特徴とする。
本発明は、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方を含むので、カフェオイルキナ酸以外の優れたダイエット機能成分が豊富に含まれ、更に、β−酸化における律速段階になっているカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)を活性化することができ、これにより脂肪燃焼促進作用の面からダイエット効果を向上させることができる。また、これらの含有量を所定の値とすることにより、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を有する組成物を得ることができる。
また、コーヒー生豆抽出物を配合してなるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、クロロゲン酸以外の優れたダイエット機能成分も豊富に含まれ、特に、β−酸化における律速段階になっているカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)を活性化することができ、これにより脂肪燃焼促進作用の面からダイエット効果を向上させることができる。
また、これらの含有量を所定の値とすることにより、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を有する組成物を得ることができる。
また、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸の含有比を所定の値とすることにより、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)を更に活性化することができる。
以下、本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物の実施形態を説明する。
本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物はネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方を有効成分とする。
このネオクロロゲン酸とは、カフェオイルキナ酸類の1種であり、キナ酸の3位にカフェ酸がエステル結合したものである。
また、このフェルロイルキナ酸とは、キナ酸の3、4、5位のうちの何れかにフェルラ酸がエステル結合したものの総称をいう。具体的には、3−フェルロイルキナ酸、4−フェルロイルキナ酸、5−フェルロイルキナ酸、3−フェルロイル−4−カフェオイルキナ酸等が挙げられる。尚、これらは1種のみ含有していても良いし、2種類以上含有していても良い。また、フェルロイルキナ酸として、これらの誘導体を使用しても良く、更に、そのカルボキシル基が遊離のものの他に、ナトリウム塩、カリウム塩のような塩の状態の物及びその混合物でも良い。
また、他の本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、カフェオイルキナ酸類を成分(A)として含有する。
本発明の成分(A)として使用することができるカフェオイルキナ酸類としては、3−カフェオイルキナ酸(ネオクロロゲン酸)、4−カフェオイルキナ酸(クリプトクロロゲン酸)、5−カフェオイルキナ酸(クロロゲン酸)、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸、4,5−ジカフェオイルキナ酸、3−フェルロイルキナ酸、4−フェルロイルキナ酸、5−フェルロイルキナ酸、3−フェルロイル−4−カフェオイルキナ酸等が挙げられる。
また、成分(A)に含有されるカフェオイルキナ酸類として、これらの誘導体を使用してもよく、例えば、カフェ酸ジメチルエーテル、2−O−カフェオイル−アルブチン、カフェオイル−カレリヤニン、3−O−カフェオイル−シキミ酸、カフェ酸ドコサノールエステル、カフェ酸エイコサノールエステル、カフェ酸ヘネイコサノールエステル、カフェ酸トリコサノールエステル、カフェ酸テトラコサノールエステル、カフェ酸ペンタコサノールエステル、カフェ酸ヘキサコサノールエステル、フェルラ酸ドコサノールエステル、フェルラ酸エイコサノールエステル、フェルラ酸トリコサノールエステル、フェルラ酸テトラコサノールエステル、フェルラ酸ペンタコサノールエステル、フェルラ酸ヘキサコサノールエステル、エイコシル−フェルラ酸エステル、フキノール酸、エキナコシド(Echinacoside)、1,3−ジカフェオイルキナ酸、シコリック酸(Cichoric acid)、コニフェリルアルコール、クルクミン、リグナン類、リグニン等を含有しても良い。
また、上記成分(A)として用いられるカフェオイルキナ酸類は、そのカルボキシル基が遊離のものの他に、ナトリウム塩、カリウム塩のような塩の状態の物及びその混合物でも良い。このような塩の塩形成用の塩基物質としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;水酸化アンモニウム等の無機塩基、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機塩基が用いられるが、特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物が好ましい。
また、本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性化用組成物は、カフェオイルキナ酸類を成分(A)中に成分(a)を含有し、この成分(a)は、上記ネオクロロゲン酸(a1)及びフェルロイルキナ酸(a2)のうちの少なくとも一方のみを含有するものである。尚、成分(A)は、成分(a)のみを含有していても良いし、そのほかの上述したカフェオイルキナ酸類を含有していても良い。
また、上記成分(a)の含有量は、特に限定されないが、上記成分(A)の含有量を100重量%とした場合、30〜70重量%、好ましくは40〜70重量%より好ましくは45〜70重量%とすることができる。
ネオクロロゲン酸(a1)の含有量は特に限定されないが、成分(A)の含有量を100重量%とした場合、3〜30重量%、好ましくは4〜30重量%、より好ましくは6〜30重量%、更に好ましくは8〜30重量%とすることができる。これらの範囲とすることにより、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性を有する組成物を得ることができるからである。また、ネオクロロゲン酸として、上述したような誘導体を使用しても良く、更に、そのカルボキシル基が遊離のものの他に、上述したナトリウム塩、カリウム塩のような塩の状態の物及びその混合物でも良い。
フェルロイルキナ酸(a2)の含有量は特に限定されないが、成分(A)の含有量を100重量%とした場合、10〜50重量%、好ましくは20〜50重量%、より好ましくは25〜50重量%、更に好ましくは30〜50重量%とすることができる。これらの範囲とすることにより、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性化を示す組成物を得ることができるからである。
尚、本発明では、成分(a)としてネオクロロゲン酸(a1)及びフェルロイルキナ酸(a2)の両方を含有しても良いし、何れか一方を含有しても良い。
また、成分(a)として、ネオクロロゲン酸(a1)及びフェルロイルキナ酸(a2)の両方からなる場合、ネオクロロゲン酸(a1)及びフェルロイルキナ酸(a2)の含有重量比[(a1)/(a2)]は、0.10〜0.50、好ましくは0.20〜0.40、より好ましくは0.35〜0.37とすることができる。これらの範囲とすることにより、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性を有する組成物を得ることができるからである。
これらを含有する植物抽出物としては、例えば、コーヒー、リンゴ、ブドウ、タマネギ、ダイコン、レモン、センキュウ、トウキ、マツ、オウレン、ウコン、アギ、カンショ、ヒマワリの葉、ヒマワリの種子、モロヘイヤ、トウモロコシ、大麦、小麦、コメ等が好ましく、更には、コーヒー、南天の葉、リンゴ未熟果、カンショの葉等のカフェオイルキナ酸類を多く含む植物体から抽出したものが好ましい。これらのうち特にコーヒーが好ましく、コーヒーのうちコーヒーの種子より得られるコーヒー豆の抽出物を利用することが最も好ましい。
また、コーヒー豆抽出物を用いる場合、このときに使用されるコーヒー豆は特に限定されず、例えば、飲料用のコーヒー豆を使用することができる。飲料用のコーヒー豆は、通常、最高200〜215℃で15分程度焙煎するが、本発明では、焙煎豆ではなく、生豆を使用する。
コーヒー豆の原料植物(コーヒーノキ)は、エチオピア原産のアカネ科の常緑低木で、通常2個の種子を含み、種子は半球状で平らな面に深い溝を有し、その種類としては、アラビアコーヒーノキ(Coffea arabica L.)、コンゴコーヒーノキ(C.robusta Linden)、リベリアコーヒーノキ(C.liberica Bull.)などが栽培されている。本発明においては、コーヒーノキの種類は限定されず、また、コーヒー豆の産地等(アラビカ種、ロブスタ種等)も限定されない。
また、飲料用のコーヒー豆の調製法としては、果実を乾燥し、果肉と外皮を除く乾式法と、水に漬け発酵させて果肉を除いた後、乾燥して外皮を除く湿式法が行われているが、本発明では、いずれの調製法によるコーヒー生豆であっても用いることができる。
本発明の抽出原料として、脱脂コーヒー生豆を用いることが好ましい。脱脂コーヒー生豆を用いることにより、極性溶媒で抽出して上記成分(a)等のコーヒー生豆由来のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性を促進する成分(以下「機能成分」)とする。)を高濃度に濃縮することができるので、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性化を示す組成物を得ることができる。脱脂方法としては、例えば、コーヒー生豆を圧搾して油分を分離した後、圧搾物の残留油分を脱脂用溶媒(脂溶性有機溶媒)により抽出分離するとよい。
好ましい脱脂用溶媒としては、n−ヘキサン、アセトン等が挙げられる。特に、脱脂用溶媒としてn−ヘキサンを用いると、抽出油分を食用油として使用し得るとともに、脱脂コーヒー生豆の抽出物を食品素材等に利用しやすくなる。
脱脂コーヒー生豆から機能成分を抽出するための極性溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸エチル等を使用することができる。これらの溶媒を2種以上混合してもよい。
好ましくは、水またはエタノールを抽出溶媒として用いると、機能成分が効率よく抽出される。特に、含水エタノールは、抽出の際に機能成分の活性を低下させにくく、抽出物の食品使用における安全面の上でも好ましい抽出溶媒である。抽出用の水の種類は、特に限定されず、水道水、蒸留水、ミネラル水、アルカリイオン水、深層水等を使用することができる。
脱脂コーヒー生豆から機能成分を抽出する抽出温度としては、例えば含水エタノールを使用する場合、抽出温度20〜100℃、好ましくは60〜80℃程度で行うとよい。抽出温度が低すぎると、機能成分が抽出されにくくなり、また、抽出温度が高すぎると、機能成分の活性が低下しやすくなるためである。
抽出溶媒としての含水エタノールは、エタノール濃度40〜90重量%、好ましくはエタノール濃度60〜80重量%であるとよい。エタノール濃度40重量%以上としたのは、エタノール含有量が少なすぎると、機能成分の抽出量が不十分になりやすいためである。また、エタノール濃度90重量%以下としたのは、エタノール濃度が高すぎると、脱脂コーヒー生豆の残留油分が含水エタノール中に溶け出しやすくなるからである。なお、含水エタノール抽出は、機能成分の含有率を向上させるため、エタノール濃度を段階的に変えながら繰り返して行うとよい。
機能成分の抽出方法としては、連続抽出、浸漬抽出、向流抽出、超臨界抽出など任意の方法を採用することができ、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。
具体的な抽出方法を示すと、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料(脱脂コーヒー生豆)を投入し、攪拌しながら機能成分を溶出させる。例えば、抽出溶媒として含水エタノールを用いる場合には、抽出原料の5〜100倍量程度(重量比)の抽出溶媒を使用し、30分〜2時間程度抽出を行う。溶媒中に機能成分を溶出させた後、ろ過して抽出残渣を除くことによって抽出液を得る。その後、常法に従って抽出液に希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施し、本発明によるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を得る。
なお、精製方法としては、例えば、活性炭処理、樹脂吸着処理、イオン交換樹脂、液−液向流分配等の方法が挙げられるが、食品等に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままで使用してもよい。
このとき、必要に応じて、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸以外の成分を除去して、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方のみを含有するものを作製しても良い。
このとき、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸以外の成分を除去する方法は特に限定されないが、後述する実施例の方法にて行うと良い。
発明者らの調査によれば、脱脂コーヒー生豆の極性溶媒抽出物には、機能成分としてカフェオイルキナ酸類が比較的多量に含まれており、これらのカフェオイルキナ酸類が濃縮される。これらのカフェオイルキナ酸類のうち成分(a)としてネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方からなる成分(a)、が濃縮され、この成分(a)がカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を特に促進する。このとき、この成分(a)の含有量は、前記コーヒー生豆抽出物の全重量を100重量%とした場合、10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%、より好ましくは19〜23重量%、更に好ましくは20〜22重量%とすることができる。これにより、より優れたカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性促進を示す。
また、前記ネオクロロゲン酸の含有量は、前記生コーヒー抽出物の全重量を100重量%とした場合、3〜10重量%、好ましくは4〜7重量%、より好ましくは4〜6重量%とすることができる。
前記フェルロイルキナ酸の含有量は、前記生コーヒー抽出物の全重量を100重量%とした場合、5〜30重量%、好ましくは8〜20重量%、より好ましくは10〜18重量%とすることができる。
本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、各種飲食品の素材として使用することができる。飲食品としては、例えば、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)が挙げられる。これらの飲食品に本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を適宜配合するとよい。
これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。
具体的な製法としては、脱脂コーヒー生豆の極性溶媒抽出物を粉末セルロースとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に飲食品(インスタント食品等)に含有させることができる。また、脱脂コーヒー生豆の極性溶媒抽出物を、例えば、油脂、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に溶解して液状にし、飲料に添加するか、固形食品に添加することが可能である。必要に応じてアラビアガム、デキストリン等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、飲料に添加するか固形食品に添加することも可能である。
本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を飲食品に適用する場合の添加量としては、病気予防や健康維持が主な目的であるので、飲食品に対して有効成分の含量が合計1〜20重量%以下であるのが好ましい。
本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を適宜配合して製造することができる。本発明のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。
本発明によるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤、液剤等の形態で経口投与することができるが、非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、溶液の状態、または分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、局所組織内投与、皮内、皮下、筋肉内および静脈内注射などによることができる。また、坐剤などの形態としてもよい。
投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分(即ち、上記成分(A))として0.5〜1000mg、子供では通常0.5〜500mg程度投与することができる。
カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.3〜15.0重量%、非経口投与による場合は、0.01〜10重量%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
以下、本発明の実施例を説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明によって得られる組成物のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性等の確認のために説明するもので、本発明の範囲は、これらの製品および製法に限定されるものではない。
[カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物の製造]
原料としてのコーヒー豆は、インドネシア産ロブスタ種コーヒー豆を用いた。まず、コーヒー生豆を圧搾して油分を分離し、圧搾物1kgを得た。この圧搾物1kgを破砕し、n−ヘキサンで還流し、圧搾物に残存する油分を除いて脱脂物とした。次いで、この脱脂物をエタノール濃度60重量%の含水エタノール70℃で抽出し、エタノール抽出液を乾固させてコーヒー生豆抽出物(実施例:カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物)60gを得た。なお、コーヒー生豆抽出物(実施例1、2)の含有成分をHPLC分析したところ、カフェオイルキナ酸類45重量%(クロロゲン酸20重量%を含む。)、カフェイン10重量%程度であった。また、ネオクロロゲン酸の含有量は、5.5重量%であり、フェルロイルキナ酸の含有量は16重量%であった。
また、以下の方法で、コーヒー生豆抽出物からネオクロロゲン酸(実施例3、4)及びフェルロイルキナ酸(実施例5)を単離した。コーヒー生豆の70%エタノール抽出物(20g)を水(100mL)に懸濁し、逆相ODSシリカゲルカラムクロマト(200g)に重層した。10%エタノール(1.5L)で洗浄後,30%EtOH(1.5L)で溶出した。溶出液を濃縮し,逆相HPLC[カラム:イナートシルODS(内径10mm×長さ250mm,検出:示差屈折計,溶媒:30%メタノール)に付し,ネオクロロゲン酸(実施例3、4)およびフェルロイルキナ酸(実施例5)を得た。得られた化合物は,物理化学データを文献値(Iwai Kら,Journal of Agricultural and Food Chemistry,52巻,4893〜4898ページ,2004年)と比較することで同定した。
[脂肪燃焼促進作用確認試験(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性促進作用確認試験:in vivo)]
コーヒー生豆抽出物(実施例1及び実施例2)、ネオクロロゲン酸(実施例3、4)、又はフェルロイルキナ酸(実施例5)を下記表1に示した含有量配合した飼料をマウスに摂取させ、脂肪燃焼代謝のβ−酸化に寄与するカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性を測定した。
試験方法は、マウス(ddY,雄,7週齢)にコーヒー生豆抽出物(実施例1及び実施例2)、ネオクロロゲン酸(実施例3、4)、又はフェルロイルキナ酸(実施例5)を下記表1の含有量にて混餌した飼料(CE−2,日本クレア)を6日間自由摂取させた。頚椎脱臼後に肝臓を摘出し、肝重量に対して6倍量の0.25Mスクロースおよび1mM EDTA含有トリス緩衝液(pH7.4)を加えてホモジネートし、遠心分離(3000回転,10分)をおこなった。上清を再び遠心分離(11000回転,10分)し、得られた沈澱(ミトコンドリア分画)に緩衝液(2.5 mL)を加えて懸濁した。蛋白定量後、CPT活性をDTNB法により測定した。その結果を表1に示す。
尚、下記表1の実施例1、2の各成分配合量においては、コーヒー生豆抽出物に含まれる成分の含有量に基づいて算出したものを括弧で示した。
また、実施例3のネオクロロゲン酸含有量は、飼料中にコーヒー生豆抽出物が0.5重量%含有しているものに相当し、実施例4では、1重量%含有しているものに相当する。更に、実施例5のフェルロイルキナ酸の含有量は、飼料中にコーヒー生豆抽出物が0.5重量%含有しているものに相当する。
更に、比較例(Control)として、上記コーヒー生豆抽出物、ネオクロロゲン酸、フェルロイルキナ酸を含有しない試料においても同様の方法にてマウスに投与し、CPT活性を測定した。また、各実施例1〜5において、比較例のCPT活性の値で割って、比較例に対する活性比を算出した。更に、実施例3〜5について、CPT活性の寄与率を、実施例3、5では、下記式(1)の方法により、実施例4では下記式(2)にて算出した。
式(1)
(寄与率)=(活性比−1)/(実施例1の活性比−1)×100
式(2)
(寄与率)=(活性比−1)/(実施例2の活性比−1)×100
Figure 2006342145
表1に示すように、コーヒー生豆抽出物(実施例1及び2)には、用量依存的なCPT活性の促進作用が認められた。この結果より、コーヒー生豆抽出物(実施例1及び2)はCPT活性を促進し、脂肪燃焼を補助することが確認された。更に、表1に示すように、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸(実施例3〜5)においても、CPT活性を促進し、脂肪燃焼を補助することが確認された。これにより、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸がCPT活性を促進する有効成分であることが判る。
また、表1の実施例3〜5によれば、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸の各々についての抽出物中のCPT活性の寄与率は、20.5〜137.9%とかなり高い。特に抽出物の含有量が低い場合におけるネオクロロゲン酸のCPT活性の寄与率が55.1%(実施例3)、フェルロイルキナ酸の寄与率が137.9%(実施例5)である。従って、これらがCPT活性を促進する主成分であることが判る。以上により、カフェオイルキナ酸類を含有する組成物のうち、特に、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方を含むことにより、より優れたCPT活性化用組成物を提供することができる。
尚、本実施例は、発明の要旨を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での変更が可能であることは勿論である。例えば、本実施例3〜5では、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの何れか一方しか含まれていないが、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸の両方が含まれていても良い。更に、実施例3〜5では、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸以外のカフェオイルキナ酸類を含有していないが、これら以外のカフェオイルキナ酸類を含有していても良い。
[配合例]
本発明によるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物(CPT活性化用組成物)の配合例を示す。以下の配合例において、「CPT活性化用組成物」には、上記脱脂コーヒー生豆の含水エタノール抽出物、ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方、又は上記成分(A)を用いることができる。
配合例1:チューインガム
砂糖 53.0重量%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
CPT活性化用組成物 0.5
100.0重量%
配合例2:グミ
還元水飴 40.0重量%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
ウメ果汁 4.0
ウメフレーバー 0.6
色素 0.02
CPT活性化用組成物 1.0
100.0重量%
配合例3:キャンディー
砂糖 50.0重量%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
CPT活性化用組成物 0.4
100.0重量%
配合例4:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5重量%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
CPT活性化用組成物 0.4
香料 微量
水 残余
100.0重量%
配合例5:ソフトカプセル
玄米胚芽油 87.0重量%
乳化剤 12.0
CPT活性化用組成物 1.0
100.0重量%
配合例6:コーヒー飲料(液状)
焙煎コーヒー豆 6.0重量%
砂糖 6.0
重曹 0.2
乳化剤 0.15
CPT活性化用組成物 1.0
水 残余
100.0重量%
配合例7:コーヒー飲料(粉末)
インスタントコーヒー 90.0重量%
脱脂乳 7.0
CPT活性化用組成物 3.0
100.0重量%
配合例8:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0重量%
乳化剤 0.5
CPT活性化用組成物 0.05
香料 適量
精製水 残余
100.0重量%
配合例9:錠剤
乳糖 54.0重量%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
CPT活性化用組成物 1.0
100.0重量%
配合例10:錠菓
砂糖 76.4重量%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
CPT活性化用組成物 0.5
精製水 3.9
100.0重量%
以上説明したように、本発明によれば、次のような優れた効果を奏する。
(1)カフェオイルキナ酸類を成分(A)として含有し、成分(A)中に、成分(a)としてネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方、を含むので、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)活性を促進し、これにより、優れたダイエット効果を得ることができる。
(2)コーヒー生豆由来の安全な抽出物を摂取することにより、優れたダイエット効果を得ることができる。
(3)コーヒー生豆由来の安全な抽出物であるから、飲食品や薬品の素材として安心して使用することができる。

Claims (9)

  1. ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方を有効成分とするカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  2. カフェオイルキナ酸類を成分(A)として含有するカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物であって、
    前記成分(A)中に、成分(a):
    ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方からなる成分(a)、
    を含むことを特徴とするカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  3. 前記成分(a)の含有量は、前記成分(A)の全重量を100重量%とした場合、30〜70重量%とすることを特徴とする請求項2に記載のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  4. コーヒー生豆抽出物を配合してなる、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  5. 前記コーヒー生豆抽出物は、成分(a)
    ネオクロロゲン酸及びフェルロイルキナ酸のうちの少なくとも一方からなる成分(a)、
    を含み、
    前記成分(a)の含有量は、前記コーヒー生豆抽出物の全重量を100重量%とした場合、10〜40重量%とすることを特徴とする請求項4に記載のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  6. 前記成分(a)は、ネオクロロゲン酸(a1)を含有し、前記ネオクロロゲン酸(a1)の含有量は、前記生コーヒー抽出物の全重量を100重量%とした場合、3〜10重量%であることを特徴とする請求項5に記載のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  7. 前記成分(a)は、フェルロイルキナ酸(a2)を含有し、前記フェルロイルキナ酸(a2)の含有量は、前記生コーヒー抽出物の全重量を100重量%とした場合、5〜30重量%であることを特徴とする請求項5又は6に記載のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物。
  8. カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を促進する有効成分として、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を含有してなる飲食品。
  9. カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性を促進する有効成分として、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化用組成物を含有してなる薬品。
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