JP2002255839A - 抗肥満剤 - Google Patents
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Abstract
組織の脂肪代謝を促進させ得る、強力な抗肥満作用を有
する天然物由来の素材を用いた抗肥満剤及びこれを産業
上有効活用できる組成物を提供する。 【解決手段】(1)チダケサシ属に属する植物、好適に
はアカショウマの根及び/又は根茎の乾燥粉末、抽出物
又は精製物、より好適にはエタノール、アセトン若しく
はこれらの含水溶媒による抽出物又は含水アセトン抽出
物の酢酸エチル可溶画分と、(2)キキョウの根及び/
又は根茎の乾燥粉末、抽出物又は精製物、より好適には
水、エタノール、アセトン若しくはこれらの含水溶媒に
よる抽出物又は水抽出物のエタノール可溶画分と、の少
なくとも1種以上を含有してなる抗肥満剤。また、該抗
肥満剤を配合してなる食用組成物又は医薬用組成物。
Description
として使用した強力な肥満防止作用を有する抗肥満剤及
びその利用に関するものである。より詳しくは、アカシ
ョウマ等のチダケサシ属に属する植物及び/又はキキョ
ウを含有してなる抗肥満剤及びこれを用いた食用組成物
又は医薬用用組成物に関する。
取エネルギーの増加と運動不足による消費エネルギーの
減少との格差が増大し、肥満体形が増えており、肥満は
生活習慣病の発症要因として注目されている。一般的
に、肥満状態とは、摂取エネルギーのうち運動等の諸活
動によっても消費されない糖質や脂質等のエネルギー源
が生体組織とくに皮下脂肪組織に異常に蓄積された結
果、体重が骨格系あるいは生理機能の限界を超えて増加
した状態をいう。肥満状態が慢性化すると糖尿病、動脈
硬化症、脂肪肝、胆石症、腎臓障害等の疾患を合併症と
して起こしやすくなるといわれている。
治療や予防はもとより、日常的に摂取する食事を通して
肥満を予防する試みがこれまでに数多くなされてきた。
すなわち、脂肪の代謝や燃焼を促進したり、体脂肪の蓄
積を抑制することをねらった食品用素材として、L−カ
ルニチン又はこれを含む畜肉ペプチド(特開平7−19
6485号、特開平10−66515号、特開2000
−256200号各公報)、藻類の抽出物(特開200
0−72642号公報)、果実ポリフェノール(特開平
10−330278号公報)、共役ポリエン脂肪酸(特
開2000−355538号公報)、特定のアミノ酸類
とキサンチン誘導体の混合物(特開平10−33026
4号公報)、大豆や卵黄のリン脂質(特開平10−84
880号公報)等が提案されている。
の素材は実際的には効果が低かったり、実用的ではない
簡単な実験結果に基づくものであったり、あるいは通常
の食事形態において多量に摂取しなければならず、いず
れも十分に満足できる効果を発揮し得るものではなかっ
た。かかる現状に鑑み、本発明では、肥満を防止するた
めに、食事で摂取する脂肪の吸収を効率的に阻害し、あ
るいは生体組織中の脂肪の代謝を有効に促進させ得る強
力な抗肥満作用を有する天然物由来の素材を提供し、こ
れを産業上有用に活用できる態様の組成物として提供す
ることを課題とした。
を解決するために、多数の植物原料及びそのエキス類と
脂質代謝との関連性について鋭意検討を行った結果、ア
カショウマをはじめとするチダケサシ属に属する植物と
キキョウが本発明の所望の効果を顕著に奏することを見
出し、本発明を完成するに至った。
に属する植物及び/又はキキョウを含有してなることを
特徴とする抗肥満剤が提供される。また、これを配合し
てなる食用組成物又は医薬用組成物が提供される。ここ
で、チダケサシ属に属する植物はユキノシタ科のチダケ
サシ(Astilbe)属の植物であり、このうちアカ
ショウマが代表例であり、その根及び/又は根茎の乾燥
粉末又は抽出物(以下、エキスということがある)又は
精製物を用いてなることが好ましい。チダケサシ属に属
する植物の抽出物は水若しくは親水性有機溶媒を用い
て、とりわけエタノール、アセトン又はこれらの含水物
を用いて抽出されたものであることが望ましく、さらに
は含水アセトンを用いた抽出物の酢酸エチル可溶画分で
あることがより望ましい。また、キキョウはキキョウ科
に属し、その根及び/又は根茎の乾燥粉末又は抽出物又
は精製物を用いてなることが好ましく、該抽出物は水又
は親水性有機溶媒を用いて、とりわけ水、エタノール、
アセトン又はこれらの含水物を用いて抽出されたもので
あることが望ましく、さらには水抽出物のエタノール可
溶画分であることがより望ましい。本発明の食用組成物
と医薬用組成物は前記抗肥満剤を配合してなることを特
徴とするものである。
ケサシ属に属する植物及び/又はキキョウを含有してな
ることを特徴とするものである。チダケサシ(Asti
lbe)属に属する植物はユキノシタ科に分類され、本
発明に係るものの例は後述するように種々あるが、代表
例としてアカショウマ(学名:Astilbe thu
nbergii(SIEB.et ZUCC.)MI
Q.)を挙げることができる。アカショウマは日本の山
地にも自生する多年草で、その根茎を赤升麻とよび、古
来より下熱、解毒、消炎等の目的で升麻(キンポウゲ科
のサラシナショウマ:Cimicifuga simp
lex WORMSKJORD等)の代用品として用い
られてきた。本発明では、赤升麻あるいは紅升麻と称せ
られるものも包含する。
be chinensis、Astilbe aust
rosinensis、Astilbe thunbe
rgii、Astilbe thunbergii(S
IEB.et ZUCC.)Miq.:アカショウマ、
Astilbe thunbergii(SIEB.e
t ZUCC.)MIQ.var.congesta
BOISS.(=Astilbe odontophy
lla MIQ.):トリアシショウマ、Astilb
e polyandra、Astilbe grand
is、Astilbe rivularis、Asti
lbe japonica(MORR.et DECN
E.)A.GRAY:アワモリショウマ、Astilb
e micro−phylla KNOLL:チダケサ
シ等を挙げることができる。
シ属に属する植物の態様は、前記植物の根及び/又は根
茎が望ましく、根及び/又は根茎そのもの、これに乾
燥、細断あるいは粉砕等の加工処理を施したもの、これ
らを溶媒で抽出処理した抽出液、該抽出液から溶媒を除
いた抽出物、該抽出物にシリカゲル、ケイ酸マグネシウ
ム、イオン交換樹脂、活性アルミナ、セルロース、活性
炭等の吸着剤を用いたカラムクロマトグラフィーや溶剤
分別等の精製処理を施した精製物のいずれでもよい。食
品用途に使用する場合は、前記植物の根及び/又は根茎
を乾燥し適宜に粉砕した粉末、該乾燥物の細断片や粉末
を水又は親水性有機溶媒で抽出した抽出物とするのが利
便性の点から望ましい。また、医薬品用途に利用する場
合は、前記の抽出液、抽出物あるいは高純度の精製物が
望ましい。
ール、プロパノール、イソプロパノール等の低級一価ア
ルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、グリセリン等の多価アルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、エーテル、石油エーテル、酢酸エ
チル及びこれらの含水物や混合物を例示することができ
る。本発明の所望の効果を奏するための抽出物を効率的
に得るには、エタノール、アセトン、酢酸エチル及びこ
れらの含水物を抽出用溶媒とすることが好ましい。含水
物の水分含量は、例えば、エタノールの場合では1〜9
9重量%、より好ましくは10〜50重量%であり、ア
セトンの場合には1〜50重量%、より好ましくは10
〜30重量%であり、酢酸エチルの場合は80〜99重
量%、より好ましくは85〜95重量%である。これら
の範囲を外れると本発明の所望の効果が減少し又は抽出
物の収量が低下する。
るには、含水エタノール又は含水アセトンで抽出し、該
抽出物をさらに酢酸エチルで分別してその可溶画分を採
取するのがよい。抽出処理は該処理原料に対して1〜1
00重量倍程度の前記抽出用溶媒を加え、常圧もしくは
加圧下、常温又は加熱状態で、適宜に攪拌して10分〜
数日間抽出処理する。不溶物を濾過又は遠心分離して除
き本発明に係る抽出液を得ることができ、さらに該抽出
液から減圧蒸留、噴霧乾燥、凍結乾燥等の公知の手段で
溶媒を除去することによって本発明に係る抽出物を得る
ことができる。
物の根と根茎には、デンプンやタンニンのほかにベルゲ
ニン、アスチルビン、アスチルビン酸等のフラボノイド
類が含まれていることが知られており、これらの成分が
前述の薬理作用を示すといわれている(Shimad
a,H.ら、Yakugaku Zasshi、第72
巻、第578−588頁、1952年)。これに対し
て、本発明は、アカショウマ等のチダケサシ属の植物の
前記形態のものが動物の脂肪細胞において、ノルエピ
ネフリンによって誘導される脂肪の分解を促進し、ア
ドレノコルチコトロピンホルモン(以下、ACTHと略
す)誘導の脂肪分解を刺激し、また、インシュリンの
誘導によるグルコースからの脂肪形成を阻害する作用を
見出したものである。
ycodon grandiflorum A.DEC
ANDOLLE)はわが国を含む東アジアに自生する多
年生草であり、キキョウ科に属する。その根や根茎はプ
ラティコディン(platycodin)A、C、Dや
ポリガラシン(polygalacin)D等のサポニ
ン類を含み、古来より鎮咳、去痰、消炎、排膿等の効能
を有する生薬・漢方薬として用いられている。また、キ
キョウのエキスを利用する例として、プロテアーゼ阻害
剤として歯周病の予防や治療のための組成物(特開平6
−25000号公報)、温浴効果を期待する入浴剤(特
開平6−206814号公報)、養毛・育毛料(特開平
8−73324号公報)、アトピー性皮膚炎の予防・治
療剤(特開平11−199500号公報)、抗チロシナ
ーゼ活性をもつ化粧料(特開2000−198712号
公報)等が提案されている。
キキョウの根及び/又は根茎が望ましく、根及び/又は
根茎自体、これを乾燥、細断あるいは粉砕等の加工処理
に供したもの、これらに溶媒を加えて抽出処理した抽出
液、該抽出液から溶媒を除いた抽出物、該抽出物にシリ
カゲル、ケイ酸マグネシウム、イオン交換樹脂、活性ア
ルミナ、セルロース、活性炭等の吸着剤を充填したカラ
ムクロマトグラフィーや溶剤分別等の精製処理を施した
精製物のいずれでもよい。本発明の所望の効果を得るた
めには、食品用途に利用する場合は、キキョウの根及び
/又は根茎を乾燥し適宜に粉砕した粉末、該乾燥物の細
断物あるいは粉末を水及び/又は親水性有機溶媒を用い
て抽出した抽出物が簡便かつ利便であり、医薬品用途に
使用する場合は、前記の抽出液、抽出物あるいは精製物
が望ましい。
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル等の低級一価アルコール類、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、エーテル、石油
エーテル、酢酸エチル及びこれらの混合物を例示でき
る。本発明の所望の効果を奏する抽出物を効率的に得る
ための抽出溶媒としては水、エタノール、アセトン又は
これらの含水溶媒を用いるのが好ましく、さらには水又
は水分含有率が50重量%以上の含水エタノールがより
好ましい。50重量%未満では抽出物の収量や所望の活
性が低下する。抽出物の好適な態様の例は水で抽出した
抽出物をさらにエタノールで分別して得られる可溶画分
である。
ち、前記形態の原料に対して等重量ないしは約100重
量倍の前記抽出用溶媒を加え、常圧もしくは加圧の下、
常温又は加熱状態で、必要に応じて攪拌しながら10分
〜数日間抽出処理し、不溶物を遠心分離又は濾過して除
去すれば本発明に係る抽出液を得ることができ、さらに
該抽出液から減圧蒸留、凍結乾燥、噴霧乾燥等の手段で
溶媒を除去することによって本発明に係る抽出物を得る
ことができる。
その乾燥物、粉末、抽出物、精製物が膵臓リパーゼ活性
を阻害し、食事性脂肪の加水分解を抑制して摂取脂肪の
腸管吸収を防止する作用があることを見出したものであ
る。
のようにして得られるチダケサシ属に属する植物、例え
ばアカショウマの根及び/又は根茎、その乾燥物、抽出
物あるいは精製物と、キキョウの根及び/又は根茎、そ
の乾燥物、抽出物あるいは精製物との少なくとも1種以
上を必須原料として含有せしめてなるものである。より
望ましい態様はチダケサシ属の植物由来のもの及びキキ
ョウ由来のものの両者を含むものであり、最も望ましく
はアカショウマの根茎の抽出物又は精製物と、キキョウ
の根茎の抽出物又は精製物とを含有してなるものであ
る。これら二種類の植物由来の原料を併用することによ
って、本発明の目的である肥満防止効果が相乗的に発現
する。この抗肥満剤における両原料の配合比率は、抗肥
満効果を奏するための各々の作用の違い、本抗肥満剤の
使用目的と用途、製造コスト等により適宜に変動させる
ことができ、チダケサシ属の植物由来原料/キキョウ由
来原料(重量比)=100/0〜0/100であるが、
より好ましくは100/0〜50/50であり、最も好
ましくは90/10〜60/40である。
旨に反しないかぎり種々の原料や成分を併用して配合す
ることができる。例えば、通常の食品や医薬品に使用さ
れる賦形剤、防湿剤、防腐剤、強化剤、増粘剤、乳化
剤、酸化防止剤、甘味料、酸味料、調味料、着色料、香
料等は好適である。また、肥満の予防や治療、ダイエッ
トあるいは痩身のために用いられる公知の素材を併用し
てもよい。この具体例としては、ガルシニア・カンボジ
ア果皮エキス、ヒドロキシクエン酸及びその塩、ブドウ
種子エキス、リンゴ等の果実ポリフェノール、山査子果
実エキス、グアバ葉エキス、ギムネマ・シルベスタ葉エ
キス、イチョウ葉エキス、リパーゼ阻害剤、α−及びβ
−アミラーゼ阻害剤、L−カルニチン及びこれを含む畜
肉ペプチド、アオサやアオノリ等の緑藻類抽出物、コン
ブ等の褐藻類エキス、共役二重結合を2〜4個有する共
役ポリエン高級脂肪酸及びそのエステルや塩、異性化リ
ノール酸、α−リノレン酸、大豆や卵黄由来のホスファ
チジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホス
ファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホス
ファチジン酸等のグリセロリン脂質及びこれらのリゾ
体、ボラージ油、月見草油、唐辛子末及びそのエキス、
ニンニク抽出エキス、スベリヒユ、プーアール茶葉粉末
及びそのエキス、杜仲葉末及びそのエキス、ウーロン茶
葉粉末及びそのエキス、サイリウム種皮、キチン、キト
サン、キサンチン誘導体、シトラス・アウランチウムの
抽出エキス、センナ葉又は茎のエキス、陳皮等を挙げる
ことができる。なおこれらの例は肥満を防止あるいは抑
制する作用のあるものの一部であって、本発明を限定す
るものではない。
ネフリンやACTHによって誘導される生体脂肪細胞の
脂肪の分解を促進し、インシュリンによって誘導される
グルコースからの脂肪の形成を阻害する作用を有する、
アカショウマ等のチダケサシ属の植物と、膵臓リパーゼ
の活性を阻害し、摂取する食事性脂肪の腸管吸収を抑制
する作用を有するキキョウとの少なくとも1種以上を含
有してなる抗肥満剤が提供される。ここで、チダケサシ
属の植物及びキキョウの好ましい態様は乾燥粉末、抽出
物あるいは精製物である。かかる抗肥満剤はそのまま本
発明の所望の目的のために使用しても差し支えないが、
本発明ではこれを配合してなる組成物も提供される。該
組成物の態様としては食用組成物又は医薬用組成物が好
適である。
剤、すなわち、アカショウマ等のチダケサシ属に属する
植物及び/又はキキョウであって、これらの形態が望ま
しくは根及び/又は根茎の乾燥粉末、抽出物あるいは精
製物であるものを必須原料として含有してなる前記抗肥
満剤を配合してなることを特徴とする。
燥粉末、抽出物若しくは精製物をそのまま又は前記抗肥
満剤を液状、ゲル状、粉末状あるいは固形状の食品、例
えば、果実飲料、清涼飲料、茶、スープ、ゼリー、ヨー
グルト、プリン、ケーキミックス、ふりかけ、味噌、醤
油、ドレッシング、マヨネーズ、焼肉のたれ等の調味
料、麺類、ハムやソーセージ等の畜肉魚肉加工食品、ジ
ャム、牛乳、クリーム、バターやチーズ等の粉末状、固
形状又は液状の乳製品、マーガリン、パン、ケーキ、ク
ッキー等に添加した形態となすことができる。
澱粉又はその加工素材、セルロース末等の賦形剤、ビタ
ミン、ミネラル、動植物や魚介類の油脂、たん白、糖
質、色素、香料、その他の前記食用添加剤等と共に粉
末、顆粒、ペレット、錠剤等に加工したり、ゼラチン等
で被覆してカプセルに成形したり、あるいはドリンク類
にして、栄養補助食品や健康食品として利用できる。こ
のとき、前記の肥満防止やその治療、ダイエットあるい
は痩身のために用いられる公知の食用素材を併用した組
成物は好適である。なお、本発明の食用組成物は極めて
多種類の形態にわたり、前記の例示に限定されるもので
はないが、肥満防止の点から油脂類や糖質を多量に含む
食品類に添加した形態、前記の栄養補助食品や健康食品
の形態が望ましい。
の抗肥満剤の配合量は、当該食品や食用組成物の種類、
形態、利用目的や本抗肥満剤の種類、形態等により一律
に規定し難いが、一般の加工食品類に添加する場合で
は、例えば、本発明の抗肥満剤がアカショウマの根茎を
含水率50重量%の含水エタノールで抽出した抽出物:
キキョウの根茎を水で抽出した抽出物=50:50(重
量比)のものであれば、概ね0.01〜50重量%であ
り、より好ましくは0.1〜30重量%である。この範
囲を外れて少ないと経口摂取による本発明の所望効果が
小さく、逆に多すぎると食品の種類によっては風味を損
ねたり、当該食品を調製することが不可能になる場合が
ある。なお、本発明の抗肥満剤はそのまま食用に供して
も差し支えない。
に本発明の趣旨に反しない公知の賦形剤や添加剤を必要
に応じて加え、常法により加工して錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤、注射剤等の製剤となしたものである。経
口あるいは経腸投与、血管投与又は皮内投与して、肥満
の予防又は治療のために適用する。本発明の抗肥満剤の
配合量は抗肥満剤の形態や前記製剤の種類、形態、用法
及び用量等により一律に設定し難いが、概ね0.01〜
50重量%である。経口投与する場合の摂取量は特に限
定されるものではないが、例えば、抗肥満剤がアカショ
ウマの根茎を含水率20重量%の含水アセトンで抽出し
た抽出物をさらに酢酸エチルで分別した可溶画分:キキ
ョウの根茎を水抽出した抽出物=75:25(重量比)
であるものをベースとして、成人(体重50Kg)1日
あたり0.01〜20g、より好ましくは0.1〜10
gである。この範囲を外れて少ないと所望の効果が低下
し、逆に多すぎても更なる効果は期待できない。
(SIEB.et ZUCC.)MIQ.)の乾燥根茎
を約5mm角以下のサイズに破砕し、これをさらに粉砕
機で処理して200タイラーメッシュをパスした微粉末
(試料A−1)を調製した。
テンレス製抽出釜に仕込み、含水率40重量%の含水エ
タノール10Lを加え、時々かき混ぜながら60℃で6
時間抽出処理した。ついで、残渣を濾別して抽出液を
得、該抽出液から減圧下に溶媒を留去して赤褐色の抽出
物(試料A−2)75gを得た。
テンレス製抽出釜に仕込み、含水率20重量%の含水ア
セトン5Lを加えて還流下で3時間抽出処理した後、濾
過して抽出液と残渣に分けた。該残渣に再び前記含水ア
セトン5Lを添加して同様に処理して抽出液を得た。両
抽出液をあわせて減圧下に溶媒を留去して赤褐色の抽出
物(試料A−3)68gを調製した。
3)45gを蒸留水1Lに懸濁させ、該懸濁液を酢酸エ
チル200mLずつで5回に分けて溶剤分別処理に供
し、溶媒を減圧留去して酢酸エチル可溶画分(試料A−
4)29g及び不溶画分(試料A−5)15gの各精製
物を調製した。
ylla MIQ.)の根茎を日干しにして乾燥後、こ
の破砕片1Kgを実施例2と同様に処理して赤茶色の抽
出物(試料A−6)85gを得た。
rum A.DC.)の根を含む根茎の天日乾燥物を約
5mm角以下のサイズに破砕し、これをさらに粉砕処理
して200タイラーメッシュ通過の微粉末(試料P−
1)を調製した。
をステンレス製抽出釜に仕込み、蒸留水20Lを加えて
還流下で5時間抽出処理した後、残渣を濾別して抽出液
を得、該抽出液の水分を蒸発させて褐色の抽出物(試料
P−2)310gを得た。
P−2)150gに含水率5重量%の含水エタノール1
Lを加え、室温にて時々かき混ぜながら抽出処理して可
溶分と不溶分とに分け、溶媒を減圧留去してエタノール
可溶画分(試料P−3)110g及び不溶画分(試料P
−4)35gの各精製物を調製した。
物について、以下に述べる方法で抗肥満試験を行った。 (A)ノルエピネフリンにより誘導される脂肪細胞の脂
肪分解能:5週齢のウィスター系雄性ラット(日本クレ
ア(株)から購入)に実験用標準飼料(オリエンタル酵
母(株)製)及び水を自由摂取させて飼育した6週齢ラ
ット(体重:150〜160g)を頚椎脱臼により屠殺
し、直ちに副睾丸脂肪組織を除去した。ついで、ロドベ
ルの方法(Rodbell,M.,J.Biol.Ch
em.,239,375−380,1964)により、
該脂肪組織から脂肪細胞を単離して採取した。
L)をハンクス・バランス液(pH7.4)200μL
中で、37℃にて1時間インキュベートした。なお、こ
こで使用したハンクス・バランス液は、2.5%ウシ血
清アルブミン(和光純薬工業(株)製。但し、遊離脂肪
酸を除去処理済み。)、ノルエピネフリン(三共(株)
製)25μL(最終濃度として0.05μg/mL)及
び、所定量の試験物質含有溶液(試料A−1〜A−6、
P−1〜P−4及びこれらの混合物のいずれか1種をハ
ンクス・バランス液(pH7.4)に所定濃度で溶解な
いし分散させた試験溶液として)25μLを添加したも
のである。
酸量を次のようにして測定した。操作はすべて25℃で
行った。すなわち、前記のインキュベートした液250
μLを入れた試験管に2%メタノール含有クロロホルム
/n−ヘプタン(1/1)混液3mLを加え、振とう器
で10分間水平振とうして抽出処理した後、5分間遠心
分離(2000×g)し、上層を吸引除去した。つい
で、下層に銅試薬1mLを添加し、10分間振とう後、
10分間遠心分離(2000×g)した。
有機層0.5mLを、0.05%の3−(2)−t−ブ
チル−4−ヒドロキシアニソール含有のクロロホルム
中、0.1重量/容量%濃度の金属キレート化剤(バソ
キュプロイン:2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル
−1,10−フェナンスロリン)0.5mLで処理し、
分光光度計(日本分光(株)製、ORD/UV−5スペ
クトロメーター)で480nmにおける吸光度を測定し
た。
たりで生成する遊離脂肪酸量(μモル)として求め、各
試験物質の脂肪分解能は、対照試験においてノルエピネ
フリン(添加量:0.05μg/mL反応混合物)のみ
による遊離脂肪酸生成量(実測値:6.14±0.08
μmol/mL充填脂肪細胞/hr)を100としたと
きの相対値(n=3〜5の平均値の比較)で示した。な
お、本実験系では、ノルエピネフリン及び試験物質を添
加しない場合の脂肪分解能はゼロであった。この結果を
表1〜表3に示す。
〜5回の実験結果の平均値±標準誤差を示す。表1のデ
ータから、ノルエピネフリンにより誘導される脂肪細胞
の脂肪の加水分解能は、試料A−1〜A−4及びA−6
のいずれによっても濃度依存的に促進され、とりわけア
カショウマやトリアシショウマの根茎の乾燥粉末、含水
エタノール抽出物、含水アセトン抽出物及びその酢酸エ
チル可溶画分において顕著な効果を奏することが明らか
になった。また、表2及び表3のデータをあわせると、
アカショウマ等のチダケサシ属に属する植物の各加工処
理物とキキョウの各加工処理物とを併用した場合には脂
肪細胞からの脂肪の加水分解能が相乗的に増強されるこ
とが明らかになった。
の脂肪分解能:本試験方法は、前述の(A)の試験法に
おいて、ノルエピネフリン(三共(株)製)25μL
(最終濃度として0.05μg/mL)をACTH(第
一製薬(株)製)25μL(最終濃度として0.5μg
/mL)に置きかえること以外は同条件に設定して行っ
た。この結果を表4〜表6に示す。なお、同表におい
て、脂肪分解能はノルエピネフリン添加の場合と同義で
あり、各試験物質の脂肪分解能は対照試験においてAC
TH(添加量:0.5μg/mL反応混合物)のみによ
る遊離脂肪酸生成量(実測値:2.27±0.03μm
ol/mL充填脂肪細胞/hr)を100としたときの
相対値(n=3の平均値の比較)で示した。表4〜表6
中( )内の数字は3回の実験結果の平均値±標準誤差
を示す。また、本実験系ではACTH及び試験物質を添
加しない場合の脂肪分解能はゼロであった。
れる脂肪細胞の脂肪の加水分解能は、試料A−1〜A−
4及びA−6のいずれによっても濃度依存的に促進さ
れ、試料P−1〜P−3によっても若干促進されるが、
とりわけアカショウマやトリアシショウマの根茎の各種
加工処理物(乾燥粉末、含水エタノール抽出物、含水ア
セトン抽出物及びその酢酸エチル可溶画分)において顕
著な効果を奏することが明らかになった。また、表5及
び表6のデータをあわせると、アカショウマ等のチダケ
サシ属の植物の各加工処理物とキキョウの各加工処理物
とを併用した場合にはACTH誘導による脂肪細胞から
の脂肪の加水分解能が相乗的に増強されることが認めら
れた。
コースからの脂肪形成能:前述の(A)の試験法で用い
た脂肪細胞フラクションの一部(50μL)をハンクス
・バランス液(pH7.4)200μL中で、37℃に
て1時間インキュベートした。なお、該ハンクス・バラ
ンス液は、2.5%ウシ血清アルブミン(前記(A)の
試験法で使用したものと同じ。)、[U−14C]グル
コース25μL(最終濃度として0.5μCi=18.
5KBq/mL)、インシュリン(シグマ社製、試薬グ
レード)25μL(最終濃度として1nM)及び、所定
量の試験物質含有溶液(試料A−1〜A−6、P−1〜
P−4及びこれらの混合物のいずれか1種をハンクス・
バランス液(pH7.4)に所定濃度で溶解ないし分散
させた試験溶液として)25μLを添加したものであ
る。
Clin.Invest.,35,150−154,1
956)に記載のドール抽出混合物5mLを加えて反応
を停止させ、試験管を5分間強く振り、さらにヘプタン
3mL及び蒸留水2mLを添加して5分間強く振とうし
た。上層(ヘプタン層)の3mLを栓付試験管に移し、
同量の0.05モル水酸化ナトリウム含有の50%エタ
ノールとともに激しく振とうして遊離脂肪酸を除去し
た。この後、ヘプタン層1mLとシンチレーション液
(ACSII、アマーシャム社製)10mLを計測用硝
子瓶に採り、パッカード液体シンチレーション・カウン
ターを用いて放射能値を測定した。
りのDPMとして求め、各試験物質の脂肪形成能は、対
照試験においてインシュリンのみ添加によるDPM量
(実測値:(57±2)×10−4/mL充填脂肪細胞
/hr)を100としたときの相対値(n=3の平均値
の比較)で示した。この結果を表7〜表9に示す。な
お、本実験系では、インシュリン及び試験物質を添加し
ない場合のDPM実測値は(27±2)×10−4/m
L充填脂肪細胞/hrであり、前記基準の相対値は47
であった。この値は、インシュリン無添加下で各試験物
質の添加量を増やしてもほとんど変化がなかった。
により脂肪細胞中でグルコースから脂肪の形成能が増加
するが、この脂肪形成能はインシュリン共存下において
試料A−1〜A−4及びA−6のいずれの添加によって
も濃度依存的に抑制されて減少し、とりわけアカショウ
マやトリアシショウマの根茎の加工処理物(乾燥粉末、
含水エタノール抽出物、含水アセトン抽出物及びその酢
酸エチル可溶画分)において顕著な脂肪形成抑制効果が
認められた。また、アカショウマ等のチダケサシ属に属
する植物及びキキョウの各加工処理物を併用すると脂肪
細胞における脂肪形成能が相乗的に抑制されることが明
らかになった。
グマ社から購入した試薬グレードのオレイン酸トリグリ
セリド80mg、ホスファチジルコリン10mg、タウ
ロコール酸5mg及び0.1モル/L塩化ナトリウムを
含むトリス緩衝液(N−トリス(ヒドロキシメチル)メ
チル−2−アミノエタンスルホン酸、pH7.0)9m
Lを5分間超音波処理し、この0.1mLに膵臓リパー
ゼ0.05mL(10ユニット)及び所定濃度の試験物
質溶液(前記緩衝液に溶解ないし分散させたもの)0.
1mLを加えて37℃で30分間インキュベートした。
このインキュベート液を前述の(A)の試験法と同様に
処理し、生成した遊離脂肪酸量を測定した。膵臓リパー
ゼ活性、すなわち該リパーゼによる脂肪分解能は前記イ
ンキュベート液である反応混合物1Lから1時間あたり
に生成するオレイン酸のモル数として求め、各試験物質
を共存させた場合のリパーゼ活性は、試験物質を添加し
ない対照試験におけるリパーゼ活性を100としたとき
の相対値(n=4の実測値の平均値の比較)で示した。
この結果を表10に示す。
脂肪分解能はキキョウの各加工処理物(試料P−1〜P
−3)の添加濃度に依存して顕著に抑制されること、ア
カショウマ等の加工処理物(試料A−1〜A−6)では
当該抑制効果が小さいこと、キキョウ及びアカショウマ
等のチダケサシ属植物の各加工処理物を併用すると脂肪
分解能の相乗的な抑制効果を奏することが明らかになっ
た。
ICR系雌性マウス(日本クレア社から購入)を、温度
及び湿度の管理下、12時間の明暗サイクルで、餌料及
び水を自由摂取させて1週間飼育後、高脂肪食餌料を8
週間にわたり摂取させ、エーテル麻酔下に屠殺し、常法
により体重、肝臓組織の中性脂質量及び総コレステロー
ル量を測定した。なお、対照群の高脂肪食餌料組成(単
位:重量%)は、牛脂40、コーンスターチ10、砂糖
9、ミネラル混合物(オリエンタル酵母(株)製、AI
N−76)4、ビタミン混合物(同社製、AIN 19
77)1及びカゼイン36とし、試験物質を添加した場
合はカゼインの一部を試験物質(5重量%)に置き換え
た餌料とした。
肝臓組織の一部(0.5g)をクレブス・リンガーのリ
ン酸緩衝液(pH7.4)4.5mL中でホモジナイズ
し、該ホモジネート0.2mLをクロロホルム/メタノ
ール(2/1、容量比)4mLで抽出、ついで窒素雰囲
気下で濃縮して抽出物を得、これを測定用試料としてト
リグリセリドEテストキット及び総コレステロールEテ
ストキット(いずれも和光純薬(株)製)を用いて測定
した。この結果を表11に示す。同表中の数字は平均値
±標準誤差を表わす(n=14、ANOVA統計処
理)。なお、本試験の対照群及び試験群ともに摂取エネ
ルギー量に有意差は認められなかった。
した場合に比べて、キキョウの各加工処理物(試料P−
1〜P−3)を添加した場合に体重が減り、肝臓組織中
の総コレステロール量は変化しないが、中性脂質量が顕
著に減少することが明らかになった。アカショウマ等の
各加工処理物(試料A−1〜A−4及びA−6)でも当
該現象は若干認められた。また、キキョウ及びアカショ
ウマ等のチダケサシ属に属する植物の各加工処理物を併
用すると体重減少等の相乗効果が認められた。
からなる本発明の抗肥満剤120mgにガルシニア・カ
ンボジア果皮エキス30mg、ミツロウ50mg及びボ
ラージ油50mgを加え、約45℃で十分に混合して均
質な状態にし、これをカプセル充填機に供して一粒あた
り内容量が250mgのゼラチン被覆カプセル製剤を試
作した。本カプセル製剤をダイエット希望のボランティ
ア(体脂肪率基準の肥満度が20%以上の成人男女)1
0名対象に1日あたり1粒、2週間摂取のモニター試験
に供したところ9名に体重減少が認められた。この製剤
は経口摂取が可能な抗肥満用の食用組成物又は医薬用組
成物として利用できる。また、本発明の抗肥満剤を試料
A−3のみ、試料A−6のみ又は試料P−2のみの各同
量とし、他の条件は同一にしてカプセル製剤を試作し
た。これらにも同様の抗肥満効果が認められた。
なる本発明の抗肥満剤5.0Kgを化工澱粉(松谷化学
(株)製、商品名:パインフロー)3.5Kg、第三リ
ン酸カルシウム0.3Kg、ビタミンB10.3Kg、
ビタミンB20.3Kg、ビタミンB60.2Kg及び
ビタミンC0.4Kgとともに配合機に仕込み10分間
攪拌混合した。該混合物を直打式打錠機に供給して直径
7mm、高さ4mm、重量150mgのタブレットを作
成した後、コーティング機でシェラック薄膜をコーティ
ングして錠剤形状の食品を試作した。
20g、上白糖90g及び牛乳100mLを入れ、攪拌
しながら鶏卵1個を加えて十分に混合した後、薄力粉1
90g、ベーキングパウダー1gとともに試料A−1及
び試料P−2の混合物(3:1、重量比)からなる本発
明の抗肥満剤10gを添加して十分に捏ねあわせた。こ
れを30分間ねかせた後、金型で50個に分割し、オー
ブンで焼いてバタークッキーを試作した。
葡萄種子エキス(インターヘルス社製、商品名:アクテ
ィビン)=1:2:1(重量比)からなる本発明の抗肥
満剤5gを加えて混合し、肥満防止用野菜ジュースを試
作した。これは元の野菜ジュースと比較して何ら遜色の
ないものであった。
植物とキキョウとの少なくとも1種以上を含有してなる
抗肥満剤が提供される。この抗肥満剤は、アカショウマ
等のチダケサシ属に属する植物の根及び/又は根茎の乾
燥粉末、その抽出物又は精製物等の加工処理物に起因し
て、ノルエピネフリンにより誘導される脂肪細胞の脂肪
の加水分解能を促進させ、ACTHにより誘導される同
細胞の脂肪の加水分解能を促進させ、及びインシュリン
によって誘導される同細胞中のグルコースからの脂肪の
形成能を抑制する抗肥満効果を奏する。また、キキョウ
の根及び/又は根茎の前記同様の加工処理物に起因し
て、膵臓リパーゼによる脂肪の加水分解能を阻害し、し
たがって腸管からの脂肪の吸収を抑制し、高脂肪食の摂
取による体重増加や肝臓中の中性脂質量の上昇を抑制す
る抗肥満効果を奏する。さらに、起源が異なる前記加工
処理物を併用して含有するものは相乗的に顕著な抗肥満
効果を奏する。本発明では、また、前記抗肥満剤を配合
してなる食用組成物又は医薬用組成物が提供され、これ
は肥満症状の予防、治療、痩身、減体重、ダイエット等
のために有効利用され得るものである。
Claims (10)
- 【請求項1】 チダケサシ属に属する植物及び/又はキ
キョウを含有してなる抗肥満剤。 - 【請求項2】 チダケサシ属に属する植物がアカショウ
マであり、その根及び/又は根茎の乾燥粉末、抽出物又
は精製物を用いてなる請求項1に記載の抗肥満剤。 - 【請求項3】 チダケサシ属に属する植物の抽出物が水
又は親水性有機溶媒で抽出されたものである請求項1又
は2に記載の抗肥満剤。 - 【請求項4】 親水性有機溶媒がエタノール、アセトン
又はこれらの含水物である請求項3に記載の抗肥満剤。 - 【請求項5】 チダケサシ属に属する植物の抽出物が含
水アセトン抽出物の酢酸エチル可溶画分である請求項1
〜4のいずれか1項に記載の抗肥満剤。 - 【請求項6】 キキョウがキキョウの根及び/又は根茎
の乾燥粉末、抽出物又は精製物を用いてなる請求項1に
記載の抗肥満剤。 - 【請求項7】 キキョウの抽出物が水又は親水性有機溶
媒で抽出されたものである請求項6に記載の抗肥満剤。 - 【請求項8】 親水性有機溶媒がエタノール、アセトン
又はこれらの含水物である請求項7に記載の抗肥満剤。 - 【請求項9】 キキョウの抽出物が水抽出物のエタノー
ル可溶画分である請求項1、6,7又は8に記載の抗肥
満剤。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
抗肥満剤を配合してなる食用組成物又は医薬用組成物。
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JP2001109256A JP4626081B2 (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 膵臓リパーゼ阻害剤 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005278511A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | ▲高▼橋 生枝 | 冷え性、生理痛、便秘、肥満、不眠等を解消するための健康食品 |
JP2009102419A (ja) * | 2009-02-04 | 2009-05-14 | Bhn Kk | 血中コレステロール低減剤 |
JP2018154610A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | ビーエイチエヌ株式会社 | Pde5活性阻害剤 |
AU2017204817B1 (en) * | 2017-07-12 | 2018-11-08 | Kyungpook National University Industry-Academic Cooperation Foundation | Pharmaceutical composition comprising platycodon grandiflorum extract for preventing or treating obesity |
-
2001
- 2001-03-02 JP JP2001109256A patent/JP4626081B2/ja not_active Expired - Lifetime
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