JP2009084214A - 糖化阻害剤 - Google Patents

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直美 川村
Junji Akagi
淳二 赤木
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Abstract

【課題】本発明は、優れた糖化阻害剤、該阻害剤を含有する医薬組成物、化粧料組成物、飲食品、ならびに飲食品の糖化反応抑制方法、クロロゲン酸による苦味及び渋味のマスキング方法を提供することを主な目的とする。
【解決手段】クロロゲン酸類を有効成分とする糖化阻害剤、該阻害剤を含有する医薬組成物、化粧料組成物、飲食品;糖類及びアミノ酸類を含有する飲食品に糖化阻害剤を配合することを特徴とする糖化反応抑制方法;クロロゲン酸類と杜仲葉加工物を組み合わせることを特徴とするクロロゲン酸による苦味及び渋味のマスキング方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、クロロゲン酸類を有効成分として含有する糖化阻害剤に関する。
タンパク質と還元糖を混合して加熱すると、タンパク質のアミノ基と糖のカルボニル基との間が非酵素的に結合し、糖化産物が形成される。この反応はメイラード反応または糖化反応と称され、古くより食品化学の分野において利用されてきた。このタンパク質と還元糖の結合反応は、生体内においても起きており、糖化されたタンパク質は常に形成されている。
タンパク質の糖化は、時にタンパク質の構造や機能を失わせ、異常タンパク質を体内に蓄積する場合がある。通常、糖化タンパク質は形成と分解の均衡が保たれており、体内に異常タンパク質が蓄積することはない。しかし、加齢による代謝機能の低下や糖尿病発症による高血糖状態が続くと、生体内で糖化反応が徐々に進行し、各組織におけるタンパク質の正常な機能が損なわれる。さらに、最終的にこの糖化タンパク質は終末糖化産物(AGE ; Advanced Glycation End-products)と呼ばれる不可逆的な化合物を形成し、各組織に沈着したり、血管内皮細胞に局在するAGE受容体と結合して様々な疾患を引き起こすことが知られている。
特に、タンパク質の糖化が病態の原因となるものに、糖尿病合併症、腎症、網膜症、神経障害、アルツハイマー病、動脈硬化症、悪性腫瘍、骨疾患、神経変性疾患等が知られている。また、皮膚の老化もタンパク質の糖化が原因の1つと考えられている。従って、タンパク質の糖化を阻害することはこれらの疾患や症状を予防・治療するのに有効であると考えられている。
これまでにもタンパク質の糖化を阻害する物質に関して様々な研究が行われてきた。糖化阻害剤の代表例としては、アミノグアニジンが知られている。アミノグアニジンはそのヒドラジン基の窒素原子が糖のカルボニル基と反応して安定なヒドラゾンを形成することで、遊離又はタンパク質に結合したカルボニル基を捕捉し、タンパク質の糖化を阻害する。しかしながら、アミノグアニジンは、強力な糖化阻害効果を有する反面、臨床的にはビタミンB2を捕捉する等の副作用があり、生体への利用には至っていない(例えば非特許文献1)。この様な背景から、副作用の問題が少ない天然物由来の糖化阻害剤の開発が期待されている。
AGEs研究の最前線,メディカルレビュー社:2004年5月20日発行
本発明は、クロロゲン酸類を有効成分として含有する糖化阻害剤、該阻害剤を含有する医薬組成物、化粧料組成物、飲食品、ならびに糖化反応抑制方法、苦味及び渋味のマスキング方法を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、クロロゲン酸類がタンパク質の糖化を顕著に阻害することを見出した。本発明は、このような知見に基づいてさらに研究を重ねた結果完成されたものである。
本発明は以下の糖化阻害剤、医薬組成物、化粧料組成物、飲食品、糖化反応抑制方法及びマスキング方法を提供する。
項1.クロロゲン酸類を有効成分として含有する糖化阻害剤。
項2.項1に記載の糖化阻害剤を、薬学的に許容される担体及び/又は添加剤と共に含有する医薬組成物。
項3.項1に記載の糖化阻害剤を含有する化粧料組成物。
項4.(a)糖、ならびに(b)アミノ酸、ペプチド、タンパク質及びそれらの塩からなる群より選択される少なくともいずれか1種を含有する飲食品に、項1に記載の糖化阻害剤を配合することを特徴とする、飲食品中の糖化反応抑制方法。
項5.クロロゲン酸類および杜仲葉加工物を含有する飲食品。
項6.クロロゲン酸類を0.5〜2mg/ml含有する飲料である項5に記載の飲食品。
項7.クロロゲン酸類を100〜1000mg/日含有する項5に記載の飲食品。
項8.クロロゲン酸類1重量部に対して、杜仲葉加工物0.01重量部以上を含有する項5〜7のいずれかに記載の飲食品。
項9.クロロゲン酸類と杜仲葉加工物を組み合わせることを特徴とする、クロロゲン酸による苦味及び渋味のマスキング方法。
本発明の糖化阻害剤は、アミノ酸やこれを構成成分とするペプチドもしくはタンパク質の糖化阻害作用に優れている。また、本発明の糖化阻害剤の有効成分であるクロロゲン酸類は、杜仲葉、コーヒー豆、ヨモギなどの植物に含有されており、従来から一般的に食されていることから、その安全性は確認されている。従って、アミノグアニジン等の従来の糖化阻害剤の使用で問題となっていた副作用を引き起こすこともなく、安全性に優れたものである。
このような本発明の糖化阻害剤を含有する医薬組成物を投与することにより、体内での糖化反応を阻害することができ、例えば糖尿病合併症(例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害等)、動脈硬化症、悪性腫瘍、骨疾患、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病等)等を予防/治療することができる。
また、本発明の糖化阻害剤を含有する化粧料組成物を皮膚に適用することによって、皮膚におけるアミノ酸等の糖化を阻害し、皮膚の老化を防止することも期待できる。
また、本発明の糖化阻害剤を含有する飲食品を摂取することにより、生体内でのアミノ酸、ペプチド、タンパク質などの糖化によって引き起こされる症状を予防又は改善することができる。
さらに、本発明の糖化阻害剤の有効成分であるクロロゲン酸類は、食品中においてもアミノ酸等の糖化を阻害するため、食品の褐変、沈殿等を防止し、食品の安定性を高めることができる。
クロロゲン酸類は、食品のなかでも特に飲料に配合した場合、苦味や渋味の原因になるということが問題であったが、杜仲葉加工物と組み合わせることで無理なく日常的に飲用できるので、継続的に体内でのアミノ酸類の糖化が抑制され、より簡便に前記疾患を予防したり、症状を改善することもできる。
糖化阻害剤
本発明において糖化阻害とは、アミノ酸やこれを構成成分とするペプチドもしくはタンパク質及びこれらの塩のアミノ基と、糖のカルボニル基が結合し、これらの糖化産物が形成される反応を阻害することを指す。本明細書において、アミノ酸、ペプチド、タンパク質及びこれらの塩をアミノ酸類と総称することがある。
また、糖とは還元糖のことを指し、アルデヒド基、ケトン基等のカルボニル基(還元基)を有する糖を意味する。この様な糖としては、例えば、グルコース、フルクトース、キシロース、アラビノース等の単糖に分類される糖の全てと、マルトース、ラクトース等の二糖類などが挙げられる。これらの糖を、本明細書において糖類と総称することがある。
本発明は、植物からも抽出可能であるクロロゲン酸類を有効成分として含有する。以下、本発明の糖化阻害剤の各成分について説明する。
(1)クロロゲン酸類
本発明においてクロロゲン酸類とは、クロロゲン酸、イソクロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、フェルリルカフェオイルキナ酸等が包含される。
ここで、クロロゲン酸は、キナ酸の5位の水酸基にカフェ酸がエステル結合した5−カフェオイルキナ酸である。また、クリプトクロロゲン酸は、キナ酸の4位の水酸基にカフェ酸がエステル結合した4−カフェオイルキナ酸である。ネオクロロゲン酸は、キナ酸の3位の水酸基にカフェ酸がエステル結合した3−カフェオイルキナ酸である。イソクロロゲン酸は、キナ酸の3位、4位及び5位の水酸基のうちの2つの水酸基にカフェ酸がエステル結合したジカフェオイルキナ酸(例えば3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸、4,5−ジカフェオイルキナ酸;これらをイソクロロゲン酸類と呼ぶことがある。)である。フェルリルカフェオイルキナ酸は、キナ酸の3位、4位及び5位の水酸基のうちの1つの水酸基にフェルラ酸がエステル結合したフェルリルキナ酸(例えば、5−フェルリルキナ酸)、キナ酸の3位、4位及び5位の水酸基のうちの2つの水酸基にカフェ酸とフェルラ酸がエステル結合したフェルリルカフェオイルキナ酸(例えば3−フェルリル−4−カフェオイルキナ酸)である。
また、本発明のクロロゲン酸類には、上記化合物の生理学的に許容される塩、糖エステル等も包含される。クロロゲン酸類の塩としては、例えば、イソクロロゲン酸、クロロゲン酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩があげられる。
クロロゲン酸類の糖エステルに用いられる糖としては、単糖類又は2糖類〜3糖類程度のオリゴ糖が好ましい。
以上の化合物を1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
クロロゲン酸類としては、化学合成によって製造することも可能であるが、クロロゲン酸類を含有する植物加工物を用いることが好ましい。以下、本明細書において植物加工物を『植物の加工物』、『植物由来の加工物』又は単に『加工物』ということがある。
植物加工物としては、例えばシソ、ヒマワリ、ヨモギ、サツマイモ、生コーヒー豆、リンゴ未熟果、杜仲葉などの植物体から抽出したものが好ましく、なかでも生コーヒー豆抽出物、とくにアカネ科コーヒー(Coffea Arabica LINNE)の種子より、アスコルビン酸、クエン酸酸性水溶液または熱水で抽出して得られたものが好ましい。この様にして得られる生コーヒー豆抽出物には、通常クロロゲン酸類が総量で約25〜35重量%程度含有される。その他の植物加工物(抽出物)を用いる場合であっても、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)を用いる等の従来公知の方法によって含有されるクロロゲン酸類の量を容易に確認することができる。
クロロゲン酸類中のイソクロロゲン酸類含有比率は限定されないが、イソクロロゲン酸は特に苦味が強いため、好ましくは1/3以下、より好ましくは1/4以下であり、具体的には1/3〜1/20程度であることが好ましい。この範囲内であれば、経口的に摂取される組成物(例えば、飲食品等)に配合したときに、不快な渋味や苦味を生じることなく、かつ安定性に優れた飲料とすることができる。前記イソクロロゲン酸類の含有重量比率の調整は、イソクロロゲン酸類の含有量の相違する植物抽出液をブレンドする方法;カラム分離、抽出、化学合成などによるクロロゲン酸類を用い、前記植物抽出物とブレンドする方法;特開平9−9603号公報に記載のように樹脂への吸着・脱着処理等によりクロロゲン酸類を選択的に溶出し、これを前記植物抽出物とブレンドする方法などにより行うことができる。
本発明において糖化阻害剤は、クロロゲン酸類を有効成分として含有するものであれば特に限定されず、シソ、ヒマワリ、ヨモギ、サツマイモ、生コーヒー豆、リンゴ未熟果、杜仲葉などの植物体由来の加工物も本発明の糖化阻害剤に含まれる。また、本発明においては、クロロゲン酸類単独または植物加工物単独で糖化阻害剤の有効成分としてもよく、クロロゲン酸類と、植物加工物とを組み合わせて用いることも、植物加工物を2種以上組み合わせて用いることもできる。
本発明において植物の加工物とは、シソ、ヒマワリ、ヨモギ、サツマイモ、生コーヒー豆、リンゴ未熟果、杜仲葉などの植物体を、通常、乾燥後、その形態や目的とする剤型に応じて、粉砕処理、抽出処理、精製処理、濃縮処理、乾燥処理(スプレードライ処理、凍結乾燥処理を含む)等の種々の加工処理に供し、加工物として調製されたものを指す。
本発明における加工物としては、例えば、粉砕加工物(粗紛状、細紛状のいずれでもよい)、各種溶媒で抽出された抽出物、その乾燥物(乾燥抽出物)、さらにこれを粉末にした粉末乾燥抽出物等を挙げることができる。
本発明が対象とする加工物が粉砕加工物である場合、その調整方法は従来公知の方法に従えばよい。例えば、前記植物の各部位を恒温乾燥(恒温器等を用いた乾燥)、熱風乾燥、凍結乾燥等によって乾燥し、得られた乾燥物を粉砕器等に供し、粉砕加工物として調製することができる。
また、本発明の加工物が抽出物である場合、その製造方法(抽出方法)及び抽出条件等は特に限定されず、従来公知の方法に従えばよい。上記植物の各部位(全草、花、果実、葉、枝、樹皮、根茎、種子等)をそのまま又は裁断、粉砕等したのち、搾取又は溶媒抽出によって抽出物を得ることができる。溶媒抽出の方法としては、当該技術分野において公知の方法を採用すればよく、例えば、水抽出、熱水抽出、温水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の従来公知の抽出方法を利用することができる。
溶媒抽出を行う場合、溶媒としては例えば水;メタノール、無水エタノール、エタノール等の低級アルコールや、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール等のアルコール類(無水、含水の別を問わない);アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルム等が挙げられ、好ましくは水、エタノール等である。これらの溶媒を1種単独で用いることもでき、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
得られた抽出物をそのままの状態で使用することもできるが、乾燥させて粉末状のものを用いてもよい。また、必要に応じて得られた抽出物に精製、濃縮処理等を施してもよい。精製処理としては、濾過又はイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用いた吸着、脱色といった処理を行うことができる。また、濃縮処理としては、エバポレーター等の常法を利用できる。
あるいは、得られた抽出物(又は精製処理物若しくは濃縮物)を凍結乾燥処理に供して粉末化する方法、デキストリン、コーンスターチ、アラビアゴム等の賦形剤を添加してスプレードライ処理により粉末化する方法等、従来公知の方法に従って粉末化し、本発明で用いる加工物としてもよい。また、該加工物を、必要に応じて純水、エタノール等に溶解して用いてもよい。
簡便には、本発明で用いられる植物由来の加工物として、商業的に入手可能なものを用いてもよい。
(2)その他の成分
上記有効成分を単独で使用することもできるが、上記成分以外に従来公知の賦形剤、香料、着色料、乳化剤、安定化剤、増粘剤、酵素、防腐剤、滑沢剤、界面活性剤、崩壊剤、崩壊抑制剤、結合剤、吸収促進剤、吸着剤、保湿剤、可溶化剤、保存剤、風味剤、甘味剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合することができる。
本発明の糖化阻害剤におけるクロロゲン酸類の配合量は、本発明の所期の効果が奏される限り特に限定されないが、例えば、0.001〜100重量%程度、好ましくは0.01〜50重量%程度、より好ましくは0.05〜20重量%程度である。糖化阻害剤として植物の加工物を用いる場合には、クロロゲン酸類の含有割合に応じて所望の量を配合することができる。
医薬組成物
本発明は、前記糖化阻害剤を、薬学的に許容される担体及び/又は添加剤と共に含有する医薬組成物をも提供するものである。
本発明の医薬組成物は、経口又は非経口の別を問わず各種の製剤剤型に調製することができ、例えば、液剤(シロップ等を含む)等の液状製剤や、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含む)等の固形製剤形態の経口製剤;液剤、点滴剤、注射剤、点眼剤等の液状製剤や、錠剤、丸剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含む)等の固形製剤形態の非経口製剤が挙げられる。本発明の医薬組成物としては、経口製剤であることが好ましい。
本発明の医薬組成物が液状製剤である場合は、凍結保存することもでき、また凍結乾燥等により水分を除去して保存してもよい。凍結乾燥製剤やドライシロップ等は、使用時に注射用蒸留水、滅菌水等を加え、再度溶解して使用される。
例えば、本発明の医薬組成物が注射剤、点滴等として調製される場合、希釈剤として例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用することができる。なお、この場合、体液と等張な溶液を調整するに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを本発明の医薬組成物中に含有させてもよい。また、当分野において一般的に使用されている溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
固形剤として本発明の医薬組成物を調製する場合、例えば、錠剤の場合であれば、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用することができる。このような担体としては、例えば乳糖、白糖、麦芽糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、デンプン等の保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。さらに錠剤は、必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
また、丸剤の形態に調製する場合は、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
上記以外に、添加剤として、例えば、界面活性剤、吸収促進剤、吸着剤、充填剤、防腐剤、安定剤、乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節する塩を、得られる製剤の投与単位形態に応じて適宜選択し使用することができる。また、他の活性成分(例えば、アスコルビン酸、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンB2、ニコチン酸アミド等のビタミン類;塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属塩や、クエン酸塩、酢酸塩、リン酸塩等の無機塩類)を含有させてもよい。さらに、他の薬効成分と組み合わせて用いてもよい。また、本発明の医薬組成物中には、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等を配合し、調製することもできる。
本発明の医薬組成物の投与量は、本発明の効果が奏される限り特に限定されず、患者の年齢、体重、症状の程度等によって適宜設定され得るが、例えば、配合量に対する糖化阻害効果が顕著にみられることから、クロロゲン酸類総量として、大人1人(体重約60kg)あたり通常100〜1000mg/日程度であり、100〜550mg/日程度であることが好ましく、150〜550mg/日程度であることがより好ましい。
また、本発明の医薬組成物中のクロロゲン酸類の配合量は、本願の効果を奏するように上記1日摂取量に基づいて適宜設定され得るが、総量で20〜100重量%程度、好ましくは30〜90重量%程度、より好ましくは50〜80重量%程度;好ましくは0.001〜20重量%程度、より好ましくは0.01〜10重量%程度、さらに好ましくは0.1〜5重量%程度である。それぞれの形態に応じて変更され得、たとえば、通常、液状組成物の場合には低濃度で配合され得る。
本発明の医薬組成物は、生体内において優れた糖化反応阻害作用を発揮し得ることから、生体内におけるアミノ酸類の糖化が原因とされている疾患の予防/治療を目的として使用することができる。このような疾患としては、例えば糖尿病合併症(例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害等)、動脈硬化症、悪性腫瘍、骨疾患、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病等)等が挙げられる。また皮膚の老化の予防/改善を目的として使用することもできる。
化粧料組成物
本発明の糖化阻害剤は、香粧学上許容される従来公知の基剤又は担体と共に混合して化粧料組成物として調製することもできる。
基剤又は担体としては、例えば、水等の水系基剤;ワセリン、スクワラン、パラフィン、流動パラフィン、白ロウ、プラスチベース、ポリエチレングリコール、マクロゴール等の油系基剤;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、ポリビニルブチラート、ヒドロキシプロピルセルロースフタレート、メタアクリル酸メチルコポリマー、メタアクリル酸ジエチルアミノエチルメタアクリル酸メチルコポリマー、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール等の高分子;セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン類等の多価アルコール等が挙げられる。
上記基剤又は担体に加え、公知のpH調整剤、保存剤、界面活性剤、安定化剤、分散剤、防腐剤、着色剤、香料等を添加することができる。
当該化粧料の形態については、特に制限されず、上記の基剤、担体等を用いて各種の形態に調製できるが、例えば、クレンジング剤、皮膚洗浄料、マッサージ剤、軟膏、クリーム、ローション、オイル、パック、洗顔料、化粧水、乳液、ゼリー等の基礎化粧料;ファンデーション、おしろい、口紅、頬紅、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、眉墨等のメークアップ化粧料等が挙げられる。
上記の剤型に調製する際の調製方法は特に限定されず、本発明の効果を損なわない限り、当該分野において公知の方法に従えばよい。
本発明の化粧料組成物における糖化阻害剤の配合量は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、例えば、0.001〜99重量%程度、好ましくは0.01〜50重量%程度、より好ましくは0.05〜20重量%程度である。糖化阻害剤として植物の加工物を用いる場合には、クロロゲン酸類の含有割合に応じて所望の量を配合することができる。
本発明の化粧料組成物の適用量は特に限定されず、クロロゲン酸類の配合量を参考に、適量を剤型に従って適用すればよい。本発明の化粧料組成物は、優れた糖化阻害作用を有することから、皮膚におけるアミノ酸類の糖化を阻害し、シワ、シミ、たるみの発生等といった皮膚の老化を防止することができる。また、皮膚の老化を防止することによって、結果として皮膚のツヤやハリを良くする効果が期待できる。
飲食品
本発明の前記糖化阻害剤を飲食品分野において従来公知の成分、素材等と組み合わせて糖化阻害作用を有する飲食品として調製することもできる。
本発明の飲食品には、前記糖化阻害剤を、クロロゲン酸類の総量として、大人1人あたり(体重約60kgの場合)100〜1000mg/日程度、好ましくは100〜500mg/日程度、より好ましくは300〜500mg/日程度の摂取量になるように配合することが好ましい。また、このような配合量の範囲内であれば、糖化阻害効果が顕著にみられる。
一方、クロロゲン酸類は、飲食品に配合した場合、苦味や渋味を与えるという問題があり、これまでにクロロゲン酸類を配合した食品の検討がなされてきている(特開2004−81207号公報など)。しかし、それらの多くが、果汁などの味の濃い素材と組み合わせたものであって、日常的に飲用するには満足のいくものではなかった。
そこで、発明者らが種々検討した結果、日常的に摂取可能な素材として茶葉のなかでも特に杜仲葉の加工物とクロロゲン酸を組み合わせることで、クロロゲン酸特有の苦味、渋味などを抑えることができることを見出した。
杜仲(Eucommia ulmoides oliver)は、中国中央部起源のトチュウ科トチュウ属の一科一属一種に分類される落葉性木本類で、樹高が20mに達する喬木である。本発明において杜仲葉は、栽培により生産されたものであっても天然より採取されたものであってもよい。例えば、当年葉で落葉前の葉を用い、採取時期は4月から10月、好ましくは5月から8月、より好ましくは7月から8月までの葉を用いることができる。本発明において、杜仲葉は、そのまま用いてもよいが、裁断したものを用いてもよい。杜仲葉は、例えば5〜30mm程度、好ましくは10〜20mm程度の幅に切断して用いてもよい。本発明においては裁断されていない杜仲葉を用いることが好適である。裁断されていない杜仲葉を利用することにより、その後の乾燥工程において、緩やかな乾燥が可能となり、乾燥中に葉が崩れることによる歩留まりの低下、及び杜仲葉の変色を抑制することができる。本発明においては、このような杜仲葉の加工物を用いることができる。
杜仲葉加工物としては、任意の杜仲葉の加工物を包含し、特に限定されないが、例えば、杜仲葉乾燥物、当該杜仲葉乾燥物をさらに加工したもの等が挙げられる。加工方法等は上記植物加工物の場合と同様であるが、例えば以下の方法が挙げられる。
本発明において用いることのできる杜仲葉加工物は、杜仲生葉を乾燥したものであれば特に限定されないが、例えば、蒸熱、揉捻した杜仲葉を乾燥機により乾燥したものを、さらに焙煎または遠赤外線を照射したものが挙げられる。このような杜仲葉乾燥物としては、特許第3101901号に記載の方法、より具体的には、杜仲生葉を温度100〜110℃で20〜120秒間蒸す工程、蒸した杜仲葉を揉捻する工程、天日で4〜5日もしくは乾燥機を用いて熟成させながら水分量5%まで乾燥させる工程および焙煎する工程を含む方法、ならびに特開2005−287469号公報に記載の方法、より具体的には、杜仲生葉を蒸熱する工程、杜仲葉を攪拌および/もしくは揉圧しながら乾燥する工程ならびに杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程を含む方法により製造された杜仲葉乾燥物が好ましい。
杜仲葉乾燥物の加工物としては、例えば、杜仲葉乾燥物の粉砕物、杜仲葉乾燥物もしくは杜仲葉乾燥物粉砕物の抽出物、当該抽出物の乾燥粉末等が挙げられるが、これらに限定されない。
杜仲葉乾燥物の粉砕物は、杜仲葉乾燥物を粉砕したものであればよく、例えば、杜仲葉乾燥物をジェットミル等の当該分野で公知の粉砕機により粉砕したものが挙げられる。粉砕原料として用いる杜仲葉乾燥物としては、杜仲生葉を乾燥させたものであればよいが、例えば、特許第3101901号または特開2005−287469号公報に記載の方法により製造された杜仲葉乾燥物が好ましい。当該杜仲葉乾燥物の粉砕物としては、特開2005−287469号公報に記載の杜仲葉緑色粉末が好ましい。
杜仲葉乾燥物もしくは杜仲葉乾燥物粉砕物の抽出物は、杜仲葉乾燥物または杜仲葉乾燥物粉砕物から抽出したものであればよく、例えば、杜仲葉の乾燥茶葉を熱水に浸して有効成分を抽出し、さらに冷却、ろ過、濃縮工程等の処理をしたものが挙げられる。このような抽出物としては、特開2005−289950号公報に記載の杜仲葉熱水抽出物等が挙げられる。また、特許第3101901号または特開2005−287469号公報に記載の方法により製造された杜仲葉乾燥物、これらの杜仲葉乾燥物の粉砕物等を当該分野において公知の抽出方法により抽出したものを杜仲茶加工物として用いることもできる。
抽出物の乾燥粉末は、上記のような杜仲葉からの抽出物を乾燥したものであればよく、例えば、上記のような杜仲葉の熱水抽出物をスプレードライ等の当該分野で公知の方法により乾燥したものが挙げられる。このような杜仲葉熱水抽出物の乾燥物としては、特開2005−289950号公報に記載の杜仲葉熱水抽出物の乾燥粉末が好ましい。
本発明の飲食品におけるクロロゲン酸類と杜仲葉加工物の配合比率は、クロロゲン酸による苦味や渋味がマスキングされれば特に限定されないが、クロロゲン酸類1重量部あたり、杜仲葉加工物0.01重量部以上であることが好ましく、0.5〜10重量部程度であることがより好ましく、1〜8重量部程度であることがさらに好ましく、1.2〜6重量部程度であることがさらに好ましい。この範囲内であれば、クロロゲン酸類特有の苦味や渋味を感じることがなく、継続的に摂取可能な飲食品とすることができる。
また、クロロゲン酸と杜仲葉加工物とを前記比率で配合することで、クロロゲン酸類の苦味や渋味が顕著に感じる飲料形態の食品においても、クロロゲン酸類を高濃度で配合することが可能になる。
例えば、本発明の飲食品を飲料形態の食品とする場合、前記糖化阻害剤の配合量は特に限定されず、上記1日摂取量を参照して適宜設定され得るが、例えばクロロゲン酸類の総量として0.5〜2mg/ml程度、好ましくは0.5〜1.5mg/ml程度、より好ましくは0.5〜1mg/ml程度、より好ましくは0.5〜0.8mg/ml程度の濃度となるように配合することができる。本発明の飲食品は前記糖化阻害剤と杜仲葉加工物を組み合わせて配合することによって、このような高濃度のクロロゲン酸類を配合した場合であっても、良好な味が確保され、連続して日常的に摂取することが可能となる。
本発明の飲食品の種類としては、特に限定されないが、例えば、飲料(乳飲料、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、炭酸飲料、果汁飲料、野菜飲料、野菜・果実飲料、アルコール飲料、コーヒー飲料、スポーツ飲料粉末飲料、茶飲料)、菓子類(チューイングガム、風船ガム等のガム類(板ガム、糖衣粒状ガムを含む));マーブルチョコレート等のコーティングチョコレート、イチゴチョコレート、ブルベリーチョコレート等の風味を付加したチョコレート類;ハードキャンディー(ボンボン、バターボール、マーブル等を含む)、ソフトキャンディー(キャラメル、ヌガー、グミキャンディー、マシュマロ等を含む)、フィルム状キャンディー(可食性フィルム);ハードビスケット、クッキー、おかき、煎餅等の焼き菓子);パン類;スープ類(粉末スープ等を含む)等の各種飲食品;ドッグフード、キャットフード等の各種ペットフードが挙げられる。なかでも、茶飲料とした場合に、本発明の効果が顕著に現れる。
これらの飲食品の製造方法は、本発明の効果を損なわないものであれば特に限定されず、各用途で当業者によって使用されている方法に従えばよい。
また、体内のアミノ酸類の糖化を抑制し、糖化によってひきおこされる疾患を予防又は改善することを目的とする健康食品(栄養機能食品、特定保健用食品等)、サプリメント、病者用食品等として本発明の飲食品を調製することもできる。このような飲食品として本発明の飲食品を調製する場合は、継続的な摂取が行いやすいように、例えば顆粒、カプセル、錠剤(チュアブル剤等を含む)、飲料(ドリンク剤)等の形態で調製することが望ましく、なかでも錠剤の形態が好ましい。錠剤形態の本発明の飲食品は、前記の薬学的に許容される担体を用いて、常法に従って適宜調製することができる。また、他の形態に調製する場合であっても、従来公知の方法に従えばよい。
なお、特定保健用食品(条件付き特定保健用食品を含む)、病者用食品は、例えば、糖尿病合併症(例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害等)、動脈硬化症、悪性腫瘍、骨疾患、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病等)等の生体内におけるアミノ酸類の糖化によって引き起こされる疾患に対する該食品の機能・効果(体内でのアミノ酸類の糖化抑制効果)に関する記載を、その包装容器等に表示することが可能な飲食品である。
また、本発明の飲食品を日常的に摂取することによって、生体内でのアミノ酸類の糖化に起因する前記疾患の予防効果又は症状の改善が期待できる。
糖化反応抑制方法
前記糖化阻害剤は、体内でのアミノ酸等の糖化を阻害するだけではなく、飲食品中のアミノ酸の糖化を阻害することができる。すなわち、本発明は、(a)糖、ならびに(b)アミノ酸、ペプチド、タンパク質及びそれらの塩からなる群より選択される少なくとも1類を含有する飲食品において、前記糖化阻害剤を配合することによる糖化反応抑制方法をも提供するものである。ここで、(a)成分及び(b)成分は、それぞれ上記糖化阻害剤の欄に記載される糖類及びアミノ酸類を指す。
本発明の糖化反応抑制方法において、糖化阻害剤の配合量は上記飲食品におけるクロロゲン酸類の配合量に従って調整することができる。また、飲食品中のアミノ酸類を1重量部とした場合、糖化阻害剤の配合割合は、クロロゲン酸類総量として0.01〜5重量部程度、好ましくは0.05〜1重量部程度、より好ましくは0.05〜0.5重量部程度である。
本発明の飲食品中の糖化反応抑制方法によれば、飲食品中のアミノ酸類の糖化を抑制することができ、飲食品の褐変、沈殿糖を防止することによって品質を安定に保つことができる。
苦味及び渋味のマスキング方法
クロロゲン酸類は苦味や渋味が強く、そのまま摂取するのが困難であるが、杜仲葉加工物と組み合わせることによって、苦味や渋味が抑制される。従って、本発明は、クロロゲン酸類と杜仲葉加工物を組み合わせることを特徴とする、クロロゲン酸類による苦味及び渋味のマスキング方法をも提供するものである。
本発明のマスキング方法におけるクロロゲン酸類及び杜仲葉加工物の配合量は、上記飲食品における各配合量及び配合割合に従って、本発明の効果を奏するように適宜調整することができる。
以下、試験例等を示して本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
製造例1(杜仲葉抽出物の製造)
杜仲葉抽出物の製造は、特開2005−289950号公報の実施例1の記載に基づいて行った。
具体的には、杜仲生葉5kgを、日本茶製造用の送帯蒸機により110℃で90秒間蒸熱した。生葉を送帯蒸し機の投入口から機内に投入し、コンベヤ上を移動する間に上下スチーム供給装置からスチームを当て、110℃で90秒間蒸熱した。ネットコンベア上に杜仲生葉を広げ、ボイラーから供給される無圧蒸気を充満させた処理室を通過させることにより、杜仲生葉を蒸熱処理した。宮村鉄工株式会社製、給葉機、地上型1500及びネットコンベア、送帯式1000を用いた。
次にこの蒸熱後の杜仲葉を揉捻機を用いて30分間揉捻した後、揉捻物を乾燥機を用いて80℃で5時間、水分量を5%まで乾燥させた。杜仲葉の色調は蒸熱後、緑褐色であったのが、乾燥に従い緑色を帯びた黒褐色へと変化した。その後、炒葉機(IR−10SP型:寺田製作所)を用いて110℃で30分間焙煎し、杜仲乾燥葉サンプル2kgを得た。
このようにして処理した2kgの杜仲乾燥葉を90℃の熱水10kgで1時間抽出し、それを150メッシュのフィルターを用いてろ過し、ろ液を5℃に冷却し一晩静置した後、さらにろ過、再濃縮した。当該濃縮エキス液をスプレードライ法にて乾燥し、360gの褐色粉末を得た。この褐色粉末を、以下、「杜仲葉抽出物」として使用した。
1.糖化阻害試験
「BSA−グルコース試験系」
クロロゲン酸、杜仲葉抽出物および生コーヒー豆抽出物の糖化阻害能(IC50)を以下の方法にしたがって測定した。
1Mグルコース(D(+)-Glucose;和光純薬工業株式会社製)/PBS(和光純薬工業株式会社製)100μL、25mg/mL牛血清アルブミン(BSA:SIGMA社製)/0.02%アジ化ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)/PBS80μL、及び各種濃度の試料溶液20μLを混合し、蛍光(励起360nm,蛍光465nm)で測定した。これを反応前の値とした。なお、蛍光測定には、蛍光測定器GENios(TECAN)を用いた。
前記で得られた混合溶液を、60℃、48時間反応後、グルコースにより糖化を受けた糖化BSAを蛍光(励起360nm, 蛍光465nm)で測定した。これを反応後の値とした。
陰性対照には試料の代わりにPBSを用い、上記と同様の方法に従って反応前後の蛍光を測定した。
また、陽性対照としてアミノグアニジンを用い、同様の方法に従って反応前後の蛍光を測定した(参考例1)。
得られた値から、下記式に従って糖化阻害率を算出した。
[糖化阻害率算出式]
糖化阻害率(%)={1-(反応後の試料-反応前の試料)/(反応後の陰性対照-反応前の陰性対照)}×100
各試料溶液による糖化阻害率を下記表1に示す。
Figure 2009084214
得られた結果、糖化阻害剤として公知のアミノグアニジンに比べて、クロロゲン酸、杜仲葉抽出物、生コーヒー豆抽出物およびモヨギ抽出物はいずれも同等以上の阻害率を示した。また、クロロゲン酸と杜仲葉抽出物とを特定割合で配合した場合でも、いずれもアミノグアニジンと同等またはそれ以上の糖化阻害効果を示した。
また、シソ、ヒマワリ、サツマイモおよびリンゴ未熟果の抽出物についても同様の試験を行ったところ、優れた阻害効果が確認された。さらに、クロロゲン酸の代謝産物であるフェルラ酸およびカフェ酸についても同様に優れた阻害効果が確認された。
「BSA−グルコース試験系」において牛血清アルブミンを、フルクトースまたはアルギニンに代えた以外は、同様に糖化阻害活性を測定したところ、いずれの場合も、牛血清アルブミンと同程度の阻害率であった。
2.味覚試験
表2および3にしたがって、クロロゲン酸類を配合した茶を調製し、味(苦味、渋味、甘味および酸味)について評価した。
(茶調製方法)
表2および3にしたがって、水以外の成分を計り取り、水で100mlまでメスアップした。よく撹拌して各成分を溶解させた。
(官能評価方法)
習熟したパネル15人を選んで官能評価を行った。この場合、対照としてはクロロゲン酸を配合していない茶(プラセボ)を使用し、香味を評価した。その結果は表2のとおりである。なお、表2中の評価の点数は以下の基準で採点した各パネルの平均点(小数点第二位を四捨五入)である。
(基準)
5点 異味を感じない。
4点 異味をやや感じる。
3点 異味を感じる。
2点 異味を強く感じる。
1点 異味を非常に強く感じる。
さらに、各パネルの平均点に基づいて、以下の基準で総合評価した。
(総合評価)
◎ 4.6〜5.0点
○ 4.1〜4.5点
△ 3.6〜4.0点
× 1.0〜3.5点
Figure 2009084214
Figure 2009084214
緑茶用抽出物、ほうじ茶用抽出物、麦茶用抽出物またはウーロン茶用抽出物とクロロゲン酸とを併用した場合、とくに苦味および渋味の点で異味を感じ、総合評価でも悪い結果となった。これに対して、杜仲葉抽出物とクロロゲン酸とを併用した場合には、いずれの濃度でも味に優れ、とくにクロロゲン酸1重量部に対して、杜仲葉抽出物を2重量部以上配合することでより好ましい結果を得た。
また、コーヒーにコーヒー豆抽出物またはヨモギ抽出物を1mg/mlの濃度で配合した場合には、いずれも異味を感じ、飲料として適さなかった。
3.肌老化改善効果試験
皮膚のタンパク質であるコラーゲン部分で糖化(メイラード反応)が生じると、タンパク質中のリジン残基のアミノ基あるいはアルギニン残基のグアニジル基と糖のカルボニル基が非酵素的に反応し、シッフ塩基、アマドリ生成物を経た後で、タンパク質とタンパク質を結ぶ架橋構造を形成する。そしてこの架橋構造が形成されると分子が硬くなり、皮膚本来の弾力性が失われる。また、コラーゲンやエラスチンの架橋により、架橋物を異物と判断し、分解酵素(コラゲナーゼ、エラスターゼ)の分泌量が増えるため、架橋物よりも正常なコラーゲンやエラスチンが分解されやすくなる。これらのことから肌のハリや弾力性が失われ、また肌が脆くなり、さらにはシワ、タルミ、クスミの発生につながる。
以下、クロロゲン酸類を配合した茶を用い肌老化改善の効果を評価した。
(試験方法)
試験方法は二重盲検法による比較試験とし、高濃度クロロゲン酸含有杜仲茶摂取群とプラセボ茶摂取群との各10名ずつの6群に分け、角層水分量、およびアンケート調査によって評価を行った。試験試料は、生コーヒー豆から抽出したクロロゲン酸類を杜仲茶(杜仲葉抽出物0.3重量%水溶液)に添加し、クロロゲン酸類含有量が1日摂取量(350ml)当たり、100mg、200mg、300mg、400mg、500mgになるように調整した。調整した杜仲茶を毎日12週間摂取させ、測定は温度23℃、湿度50%に調整した環境試験室にて摂取前、12週間後の角質水分量を測定し、初期値からの変化量を数値化した。
アンケート調査も同様に、「肌のハリ・弾力」、「肌の柔らかさ」、「肌の潤い感」、について摂取前、摂取後4週間後、8週間後、12週間後に、摂取前を基準とした変化を指標として記入した。なお、表5中の評価の点数は以下の基準で採点した各モニター者の平均点(小数点第二位を四捨五入)である。
(基準)
5点 改善した。
4点 やや改善した。
3点 変化なし。
2点 やや悪化した。
・ 悪化した。
結果を以下の表4及び表5に示す。
Figure 2009084214
Figure 2009084214
4.高濃度クロロゲン酸含有杜仲茶摂取における糖化ヘモグロビンの変化
細胞糖化の一つの指標として血中の「HbA1c(糖化ヘモグロビン)」の値が知られている。HbA1cは血糖が高い人だけでなく、健康な人でも年齢とともに徐々に高くなる傾向がある。高血糖値の人の細胞糖化は、健康な人より早い時期から大きく進み、老化現象が早まるといわれている。
そこで、HbA1cが5.8%以上の被験者に対し、高濃度クロロゲン酸含有杜仲茶(杜仲葉抽出物0.3重量%水溶液)またはプラセボ茶(杜仲葉抽出物0.3重量%水溶液のみ)を1日あたり350mlを3ヶ月飲用させた(被験飲料は肌試験と同様に調整した)。3ヵ月後、被験者のHbA1cは1%以上低下し、特にクロロゲン酸200mg以上の飲料で良好な結果が得られた。
以下に本発明の処方例を示す。
下記成分を用い、定法に従って350mlの飲料を製造した。
Figure 2009084214
下記成分を用い、定法に従って粉末を100g製造した。得られた粉末8gを250mlに懸濁して飲料とした。
Figure 2009084214
下記成分を用い、定法に従って1錠4gの飴剤を製造した。
Figure 2009084214
下記成分を用い、定法に従って1錠300mgの錠剤を製造した。
Figure 2009084214
下記成分を用い、定法に従って顆粒入浴剤を製造した。
Figure 2009084214
下記成分を用い、定法に従って乳液を製造した。
Figure 2009084214

Claims (9)

  1. クロロゲン酸類を有効成分として含有する糖化阻害剤。
  2. 請求項1に記載の糖化阻害剤を、薬学的に許容される担体及び/又は添加剤と共に含有する医薬組成物。
  3. 請求項1に記載の糖化阻害剤を含有する化粧料組成物。
  4. (a)糖、ならびに(b)アミノ酸、ペプチド、タンパク質及びそれらの塩からなる群より選択される少なくともいずれか1種を含有する飲食品に、請求項1に記載の糖化阻害剤を配合することを特徴とする、飲食品中の糖化反応抑制方法。
  5. クロロゲン酸類および杜仲葉加工物を含有する飲食品。
  6. クロロゲン酸類を0.5〜2mg/ml含有する飲料である請求項5に記載の飲食品。
  7. クロロゲン酸類を100〜1000mg/日含有する請求項5に記載の飲食品。
  8. クロロゲン酸類1重量部に対して、杜仲葉加工物0.01重量部以上を含有する請求項5〜7のいずれかに記載の飲食品。
  9. クロロゲン酸類と杜仲葉加工物を組み合わせることを特徴とする、クロロゲン酸による苦味及び渋味のマスキング方法。
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