JP2006342019A - 薄板製造装置および薄板製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所望の結晶シートからなる薄板を高い良品率で製造効率良く得ることを可能とする薄板製造装置および薄板製造方法を提供する。
【解決手段】 基板を融液に浸漬し、該融液からの結晶成長により該基板の表面に薄板を形成するための薄板製造装置および薄板製造方法である。該融液は、金属材料および/または半導体材料を含有する固体原料をるつぼ内で融解することにより得られ、該薄板製造装置には、該るつぼの直上に位置させることが可能で、該融液から発生するガスの排気機構を設けた遮蔽壁が備えられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所望の薄板を高い良品率で得ることが可能な薄板製造装置および薄板製造方法に関し、より具体的にはシリコン薄板製造装置およびシリコン薄板製造方法に関する。
近年、たとえば結晶シリコン基板等の薄板の製造においては、高品質な結晶シートを連続的に効率良く得る方法として、結晶シートの原料融液に冷却体を浸漬し、該冷却体の表面に結晶を凝固成長させる方法が検討されている。
たとえば特許文献1には、結晶シートが形成されるべき主表面を有する板状体と、融液を保持する容器と、該板状体の主表面が融液に接触した後、融液から離れるように該板状体を移動させるために該板状体を保持する可動部材と、該可動部材を冷却するための冷却手段とを備えた、結晶シートの製造装置が提案されている。
特許文献1の構成の結晶シートの製造装置では、冷却手段により冷却された可動部材を介して、結晶シートが形成される基板の主表面を冷却し、結晶シートを基板の主表面に凝固成長させることが可能となる。
上記の製造装置における主室には、断熱材で構成した加熱室が設けられており、抵抗加熱を用いたヒータによりるつぼ内の原料を融点以上に加熱できる。結晶シートの作製を継続的に行なうことにより融液の液量が減少するため、上記の製造装置においては、原料投入ポートを設け、原料の追加投入を行なう構造になっている。
しかしながら、上記の結晶シートの製造方法においては、たとえば、原料がシリコンである場合の初期融解および原料追加投入後の融解において、炉内の残留ガスが多い場合や、シリコン原料サイズが小さい(すなわち表面積が大きい)場合は、シリコン固体表面の酸化膜がシリコン融液と反応し多量のSiOx粉を発生させる場合がある。
図8は、従来の薄板製造装置の例を示す概略図である。上記の結晶シートの製造方法においては、基板803の薄板成長面に該SiOx粉が付着することがある。この場合、該SiOx粉が付着した状態の基板803を直接融液に浸漬することにより、基板表面に付着したSiOx粉を起点としてたとえばデンドライト成長等によりシリコンが凝固成長すると考えられる。よって作製される結晶シートの板厚が不均一になり易く、シート形状の制御が困難となって良品率を低下させるという問題がある。
また、融液808に浸漬するための可動部材802に該SiOx粉が付着・堆積することにより、可動部材802の動作の妨げになるばかりでなく、長時間の使用においては部材の破損の原因ともなる。このため、装置の定期点検や清掃の頻度が高くなるとともに、1回の点検・清掃の所要時間も長くなる。これにより装置稼働時間が減じられ、生産性が低下するという問題もある。
特開2001−247396号公報
本発明は上記の課題を解決し、不純物粉末の結晶成長面への付着を防止し、所望の結晶シートからなる薄板を高い良品率で製造効率良く得ることを可能とする薄板製造装置および薄板製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、基板を融液に浸漬し、該融液からの結晶成長により該基板の表面に薄板を形成するための薄板製造装置であって、1または2以上のるつぼと、該融液から発生するガスのための排気機構を設けた1または2以上の遮蔽壁と、を備え、該融液が、金属材料および/または半導体材料を含有する固体原料を該るつぼ内で融解することにより得られ、
該遮蔽壁が該るつぼの直上に配置されることによって該融液から発生するガスの排気が行なわれる薄板製造装置に関する。
本発明の薄板製造装置においては、遮蔽壁が2以上の部位に分割可能であることが好ましい。また、該遮蔽壁の全部または一部が可動であることも好ましい。
本発明の薄板製造装置においては、るつぼが水平方向に可動であることが好ましい。
本発明の薄板製造装置は、るつぼおよび遮蔽壁をそれぞれ2以上有し、1のるつぼを用いて浸漬が行なわれるのと同時に、他のるつぼを用いて融液の調製が行なわれることが好ましい。
本発明の薄板製造装置において融液が該るつぼ内で固体原料を融解させることにより得られ、該薄板製造装置が該固体原料を該るつぼ内に追投入するための原料投入機構をさらに有することが好ましい。
本発明の薄板製造装置においては、固体原料を原料投入機構からるつぼ内に追投入するための原料投入位置が、融解位置または浸漬位置と異なる位置に設けられることが好ましい。
本発明はまた、融解位置と浸漬位置とが異なる位置であって、該融解位置と該浸漬位置との間でるつぼを往復移動させるためのるつぼ移動機構をさらに有する薄板製造装置に関する。
本発明の薄板製造装置においては、遮蔽壁が、融解位置と浸漬位置との間でるつぼと連動して該るつぼの直上を移動するための機構を有することが好ましい。
本発明はまた、基板を融液に浸漬し、該融液からの結晶成長により該基板の表面に薄板を形成するための薄板製造方法であって、該融液から発生するガスのための排気機構を設けた遮蔽壁をるつぼの直上に配置した状態で、融解位置の該るつぼ内において、金属材料および/または半導体材料を含有する固体原料の融解により融液を調製する融解工程と、該基板を、融解位置と同一のまたは異なる位置である浸漬位置において該融液に浸漬する浸漬工程と、を含む薄板製造方法に関する。
本発明の薄板製造方法においては、浸漬工程の前に、遮蔽壁の全部または一部を基板の浸漬軌道に干渉しない位置に移動させることが好ましい。また、該浸漬工程の前に、該遮蔽壁のうち該基板の浸漬軌道に干渉する部分のみを浸漬軌道に干渉しない位置に移動させることも好ましい。
本発明の薄板製造方法は、浸漬工程の後に、るつぼ内に固体原料の追投入を行なう追投入工程をさらに含むことが好ましい。
本発明の薄板製造方法においては、遮蔽壁が原料投入軌道に干渉しない位置に配置された状態で、追投入工程において固体原料が原料投入機構からるつぼ内に供給されることが好ましい。
本発明の薄板製造方法においては、追投入工程の前に、遮蔽壁が原料投入軌道に干渉しない位置まで移動されることが好ましい。
本発明の薄板製造方法においては、融解位置と浸漬位置とが異なる位置であって、遮蔽壁が、該融解位置と該浸漬位置との間のるつぼの往復移動に連動して該るつぼの直上を往復移動することが好ましい。
本発明の薄板製造方法においては、るつぼおよび遮蔽壁をそれぞれ2以上設け、1のるつぼを用いた浸漬工程と同時に、他のるつぼを用いた融解工程を進行させることが好ましい。
本発明の薄板製造装置および薄板製造方法によれば、たとえばSiOx粉末等からなる不純物粉末の基板への付着が抑制されることにより、優れた良品率および生産性にて所望の薄板を作製することが可能となる。
本発明に係る薄板製造装置のさらに詳細な実施の態様を、以下に図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る薄板製造装置の例を示す概略図である。主室1001には、金属材料および/または半導体材料を含有する固体原料を融解して得られる融液5を収納するるつぼ6、および移動式のるつぼ加熱機構7、基板2を移送し融液5に浸漬する基板浸漬機構4と、固体原料の融解時に融液から発生するガスや粉等を排気するための可動式の排気機構を設けた遮蔽壁1017を備えている。本発明において使用される固体原料は金属材料および/または半導体材料を含有する。半導体材料としては、たとえばシリコン、ゲルマニウム、ガリウム、ひ素、インジウム、リン、硼素、アンチモン、亜鉛、すず等が例示でき、また金属材料としては、アルミニウム、ニッケル、鉄等が例示できる。
主室1001は、図示しない真空排気装置に接続されており、主室1001内を真空に引くことができる。また主室1001には不活性ガスの導入口が設けられており、真空排気後、主室内を、ヘリウム、窒素、アルゴンなどの不活性雰囲気に置換することができる。また不活性ガスは、真空排気後だけでなく、主室1001内の圧力を常に一定に保つよう流量をコントロールしながら導入しても良い。
図1に示すように、浸漬前の基板2は、副室8から矢印S1に沿って主室1001内部に投入され、基板浸漬機構4に装着され、融液5に浸漬される。融液5に浸漬された基板3は、基板浸漬機構から取外され、矢印S2に沿って主室1001から副室9へ搬出される。
(基板浸漬機構)
基板は、基板浸漬機構4によって融液5内に浸漬される。基板浸漬機構4には、たとえば、ガイドレールを使用する機構、回転体を使用する機構、ロボットアームのような構造を使用する機構等を用いることができる。図6は、本発明で使用され得る基板浸漬機構の例を示す概略図である。図6は、ガイドレースを使用する機構を示している。図6に示す基板浸漬機構6004は、水平動作レール602に沿って動作するスライド体603に取付けられた昇降機構610を備え、この昇降機構610には懸垂支柱611と、懸垂支柱611に設置された回転機構612と、回転機構612によって動作される回転支柱614と、回転支柱614の先端に取付けた支持支柱615とを有し、懸垂支柱611の末端と支持支柱615の末端とを結ぶ位置に、基板2が装着される台座616を有する。基板2の水平方向の移送は、水平動作レール602に沿ってスライド体603が移動することにより昇降機構610と懸垂支柱611以下に吊り下がっている機構全体が水平動作することで行なわれる。基板2の上下方向の移送は、昇降機構610が懸垂支柱611以下に吊り下がっている機構全体を昇降することで行なう。基板2の回転動作は、回転機構612によって行なわれる。回転動作の制御により基板2の融液5への進入角度、脱出角度を決めることができる。上記の水平・上下・回転動作は相互に独立に行なうことができる。
次に、基板浸漬機構6004による基板2の動作サイクルを、図6を用いて説明する。基板2は、台座616が基板交換位置606の位置にある状態で該台座616に装着される。台座616には凹型あり溝が形成され、基板2に凸型あり溝が形成されていることにより、両方のあり溝を嵌め合わせるようにスライドさせて装着する。この際、基板2表面は天頂方向を向いている。その位置で、図示しないヒータを用いて基板温度調整を実施する。その後、基板2は時計回りに回転しながら右方向へ移動する。位置607を浸漬前位置とする。次いで、浸漬前の位置607から左方向に戻りながら、基板2表面を融液5に浸漬し、取出すことにより、基板2表面に薄板を作製する。
薄板作製後、薄板が成長した基板2は、さらに左方向へ戻りつつ、回転し、基板2表面が天頂方向に向いた形で、基板交換位置606まで戻る。その後、薄板が形成された基板2をスライドさせて押出すと同時に、新しい基板2を装着する。
基板2を交換する際の該基板2の方向は、図6に示すように表面を天頂方向に向けていても良いが、横向きや下向きなど、表面がどの方向を向いていても構わない。また、図6において、動作サイクル609を時計回りとしたが、反時計回り、もしくは途中まで時計回りで途中から反時計回り、もしくは途中まで反時計回りで途中から時計回り、のいずれでも構わない。また、図6に示す例では説明の便宜上、浸漬前位置を位置607と定義したが、基板交換位置606から基板2が融液5に突入するまでのどの位置でも構わない。
上記の一連の動作は、通常はパソコン等により設定可能である。すなわち、水平方向移動指令、昇降動作移動指令、および回転動作指令をそれぞれプログラミングし、これをコントローラに送信しておくことで、プログラム通りの任意軌道を実現することができる。
本発明における固体原料としてたとえばシリコンを用いた場合、融液は1400〜1600℃の高温である。よって本発明においては、レールなどの基板浸漬機構4を保護するため、断熱性もしくは冷却された遮蔽板13a、13bを、るつぼ6上の基板浸漬機構4の動作と干渉しない位置に配置することが望ましい。
本発明において製造される薄板がたとえばシリコン多結晶薄板である場合の基板2には、耐熱性等の観点からカーボンを使用することが好ましい。また、基板2の表面に等間隔に凹凸を形成することが好ましい。この場合、該凹凸により結晶成長核の発生位置を制御することができるので、より結晶粒径の大きなシリコン多結晶薄板を製造することができる。
本発明においては、融液5からの結晶成長時の温度条件等により、薄板の結晶状態として単結晶、多結晶、非晶質、または結晶質と非晶質とが混在した物質、が形成され得る。
(るつぼ移動機構)
図7は、本発明で使用され得るるつぼ移動機構の例を示す概略図である。本発明においては、典型的には固体原料を加熱融解して融液を得る。融解のために使用される融解炉は、るつぼ移動機構7001をるつぼ6からの熱移動から保護するための冷却機構705、るつぼ割れ等による予期せぬ湯漏れが生じた際にも融液を受けるために十分な容積をもつ耐熱性湯漏れ受け704、るつぼ6からるつぼ移動機構7001への熱移動を抑制するための断熱機構703、融液5を保持するるつぼ6、るつぼ6および融液5を加熱、融解、保温するためのるつぼ加熱機構7から構成される。この融解炉全体が、るつぼ移動機構7001上に設置され、るつぼ移動機構と一体化して移動する。
るつぼ加熱機構7には、発熱ヒータや高周波コイルなど、どのような機構を用いてもよい。るつぼ加熱機構7は、加熱を行なうための電力導入機構706を有する。
本発明においては、るつぼ移動機構7001は、台車702を有し、外部から押引することでレール707を横行することが可能である。るつぼ移動機構7001は、レール707上を自走するための機構を有しても構わない。また、レール707の替わりにコンベヤを設置し、コンベヤを回転させて移動する機構や、コンベヤ上のるつぼ移動機構を押引する機構、コンベヤ上を自走する機構等も採用され得る。
本発明においては、るつぼ移動機構7001によりるつぼ6が浸漬位置に移動したときに位置合せを行なう位置合せ機構708を設置することが望ましい。位置合せ機構708には、具体的には、たとえば車輪止め、もしくは光センサーやタッチセンサー等による位置決め手段が採用され得る。これにより、るつぼ6を毎回同じ位置に停止させることが可能となり、るつぼ移動を繰り返しても、作製された薄板の品質が均一となる。
また、るつぼ6が原料投入位置に移動されたときに位置合せを行なうための位置合せ機構709を設置することが望ましい。これにより、原料投入を行なう際にるつぼ6を確実に原料投入機構に位置させることができるため、原料をるつぼ6の外にこぼすことなくるつぼ6内に投入することが可能となる。
また、排気位置での停止においても同様に、光センサーやタッチセンサーなどによる位置決めを行なう機構を設けることが望ましい。
断熱機構703には、具体的には、耐熱性を持ち熱伝導率が低いアルミナ等のセラミックス製のブロックや耐熱シート等を用いることができる。また、るつぼ5から断熱機構703への熱伝導率をさらに小さくするために、断熱機構703とるつぼ6の底部との接触面積が小さくなるように、断熱機構703とるつぼ6の底部との間に複数の小さなブロックを散在させてもよい。
冷却機構705には、耐熱性を持ち熱伝導率が高い銅などの金属製の冷却ブロックや冷却管などを用いることができる。るつぼ移動機構7001自体が冷却機構を備えていても良い。冷媒としては、ヘリウムなどの気体を用いることもできるが、水や油などの液体が冷却能の点で望ましい。冷却機構705には図示しないフレキシブルチューブが接続され、図示しない熱交換器によって冷却された冷媒が循環供給されている。
るつぼ移動機構7001は、基板2と融液5とが接触する融液面の位置を制御するために、融解炉全体を昇降させることが可能なるつぼ昇降機構710を有することが望ましい。るつぼ昇降機構710としては、たとえばネジ式昇降機、シリンダー式昇降機等が採用され得る。
るつぼの移動、昇降速度が十分に遅ければ、移動速度のみを制御することによりるつぼ内から融液がこぼれないようにできるので、こぼれた融液の清掃が不要となり、装置の連続稼動が可能となる。また移動時の速度変化のみを制御しても同じ効果が得られる。一方、るつぼの移動速度がある程度速い場合には、移動速度および速度変化をともに制御することで、るつぼ内から融液がこぼれないようにできるとともに、るつぼ移動に要する時間を短縮できる。特に、移動開始時に徐々に加速した後に高速移動させ、移動終了時には徐々に減速するように制御することが好ましい。
(遮蔽壁)
本発明においては、図1に示すように排気機構を設けた遮蔽壁1017が、るつぼの直上に位置させることが可能な態様で設けられる。これにより、るつぼ内で生成したSiOx等の不純物粉末の周囲への飛散が防止され、るつぼ直上の排気により除去されるため、主室内面や基板浸漬機構等の汚染が防止され、高品質の薄板を製造することができる。
該遮蔽壁1017には排気用の排気口が設けられており、該排気口から排気経路としての配管1016が接続されている。遮蔽壁1017を可動式とする場合、配管1016にはフレキシブルなものを用いることが好ましい。配管1016は主室1001の外へと配管されており、端部にはバルブ15が接続されている。バルブは開閉式、流量制御式のいずれを用いてもよいが、排気流量をコントロールできる方式を用いる方が発生する粉等の量により排気流量を調整できるためより好ましい。バルブの他端はポンプ14へと接続されている。
遮蔽壁1017には、水平動作および昇降動作を行なえるよう、ガイドレールを使用する機構、ロボットアームのような構造を使用する機構等が採用され得る。図1は、ガイドレールを用いた機構について示しており、昇降モータ19、水平モータ18を設けている。
遮蔽壁の形状については、るつぼの上部のみを覆う形状や、るつぼ加熱機構全体を覆う形状等が採用され得る。図1にはるつぼの上部のみを覆う形状について示している。また図1に示すように遮蔽壁の形状を上に凸の形状とする場合、排気時のガスの流れがスムーズになるため、遮蔽壁への粉の付着を軽減できる点で好ましい。
本発明において備えられる遮蔽壁は、その全部または一部が可動であることが好ましい。これにより、たとえば遮蔽壁をるつぼと連動して移動させる場合には、固体原料の融解時および基板の浸漬時に発生するSiOx粉等の不純物粉末による汚染を防止することができる他、たとえば、遮蔽壁が基板の浸漬軌道や固体原料の追投入軌道に干渉しないよう該遮蔽壁を移動させる場合には、基板の浸漬工程の中断を防ぎ、薄板作製を連続して効率良く行なうことができる。また、遮蔽壁が2以上の部位に分割可能な形状とされる場合、たとえば基板の浸漬軌道や固体原料の追投入軌道に干渉する部分の遮蔽壁のみを移動させることが可能であり、設備コスト等において利点を有する。
遮蔽壁1017の材質は、本発明で融解する固体原料の融点以上における耐熱性を有するものが望ましいが、融解する固体原料の融点以下の耐熱性しか有しない場合であっても、遮蔽壁部を水冷、ガス冷却等によって冷却すれば使用が可能となる。好ましい遮蔽壁の材質としては、ステンレス等が挙げられる。冷却は、たとえば遮蔽壁1017の上面に配管を溶接し、該配管に水を流して水冷する方法等により行なうことができる。
なお本発明においては、るつぼおよび遮蔽壁がそれぞれ少なくとも2つ以上設けられることも好ましい。この場合、1のるつぼにおける基板の浸漬工程と並行して他のるつぼにおける融液の調製を行ない、2以上のるつぼによって融液を順次供給することによって、薄板作製を連続して効率良く行なうことができる。
(薄板製造方法)
図2は、本発明の薄板製造装置の例を示す概略図である。図2を用いて本発明に係る薄板製造方法を説明するが、本発明はこれに限定されない。まず、原料投入機構11を有する原料投入位置において固体原料の初期投入を行なう。原料投入の完了後、るつぼの直上に遮蔽壁が位置するようにるつぼを移動し、排気機構を設けた遮蔽壁1017にてるつぼを遮蔽した状態で、排気しながら固体原料の融解を行なう(融解工程)。この融解工程における排気により主室1001内の不純物粉末による汚染を軽減することができる。ここでの汚染としては、たとえば、融液5としてシリコン融液を用いた場合、シリコン結晶質原料が融解する際に発生するSiOx粉等が挙げられる。該SiOx粉が多量に発生した場合、主室1001内に該SiOx粉が飛散し、基板浸漬機構4、基板2および主室1001内壁に付着する。これらの箇所に不純物粉末が付着すると、装置トラブルが発生し易くなるとともに、薄板の結晶成長の制御が困難となる場合があり、良品率の低下を招く。ここで良品率とは、薄板の用途に応じて任意の基準にて決定することができる。たとえば、板厚分布が±70μm以内の薄板を合格品とし、全生産枚数のうちの合格品の枚数の割合を良品率とすることができる。
固体原料の融解が完了した後、得られた融液に基板の浸漬を連続的に行ない薄板を作製する(浸漬工程)。なお、薄板を連続的に作製するためには、浸漬工程の前に、排気機構を設けた遮蔽壁1017を基板の浸漬軌道に干渉しない位置へと移動させておくことが好ましい。遮蔽壁が分割可能である場合には、その全部または一部を浸漬軌道に干渉しない位置へと移動させることもでき、該遮蔽壁のうち基板の浸漬軌道に干渉する部分のみを移動しても良い。
連続浸漬を一定時間続けることにより、融液5の液量は所定量まで減少する。この際は、原料投入機構11から、追加原料12をるつぼ6内に追加し(追投入工程)、再度、排気機構を設けた遮蔽壁1017にてるつぼ6を遮蔽し、排気しながら固体原料の融解を行なう(融解工程)。融液5の温度を安定させた後、基板の浸漬を再開する(浸漬工程)。このサイクルを繰り返すことにより、汚染を軽減した連続の薄板作製が可能となる。
本発明においては、原料投入機構11を気密性のあるチャンバー構造とし、主室1001と原料投入機構11との間にゲートバルブなどを設けてもよい。該ゲートバルブを閉じた状態で装置外から原料投入機構11に追加原料12を入れ、混入した空気を真空ポンプ等にて排出し、原料投入機構11を主室1001内と同じ不活性雰囲気にすることで、主室1001に外気を持ち込まないようにできる。
<実施の形態1>
本実施の形態においては、図2に示す薄板製造装置を用いて薄板を作製する場合について説明する。図2に示す薄板製造装置において、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017は、待機位置と、融解および浸漬が行なわれる浸漬位置P1とを往復移動する機構を有している。待機位置は基板浸漬機構4の動作および原料投入機構11の動作に干渉しない位置としている。
また、浸漬前の基板2が、副室8から矢印S1に沿って主室1001内部に搬入され、基板浸漬機構4に装着されて、融液5に浸漬される。融液5に浸漬された基板3は、基板浸漬機構4から取外され、矢印S2に沿って主室1001から副室9へ搬出される。るつぼ6およびるつぼ加熱機構7は、本実施の形態においては固定されている。るつぼ6は、その外周囲に沿って配置されたるつぼ加熱機構7により所望の温度調節が可能である。るつぼ6に収納された原料は、るつぼ6がるつぼ加熱機構7で加熱されるのに伴って融解し、融液5となる。
次に、本実施の形態における薄板の製造方法について説明する。まず、浸漬位置P1にてるつぼ6に固体原料を充填した後、主室1001内部の真空引きを行ない、アルゴンガスを導入する。導入完了後、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017をるつぼ6直上に移動させ、該排気機構による排気を行なう。この排気動作は主室1001内部にアルゴンを導入しながら行なう。るつぼ加熱機構7にてるつぼ6を加熱し、固体原料の融解を行なう(融解工程)。これにより、基板表面および基板浸漬機構4に対する汚染を軽減することが出来る。
固体原料の融解完了後、遮蔽壁1017を待機位置へと移動させ、基板2の浸漬を連続的に行ない(浸漬工程)、薄板を作製するが、融液5の液量が所定量まで減少した時に、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017を待機位置に移動させる一方、原料投入機構11から追加原料12をるつぼ6内に追加する(追投入工程)。追加完了後、再度発生ガス回収機構を設けた遮蔽壁1017をるつぼ6直上に移動させ、排気を行ないながら追加原料の融解を行なう(融解工程)。融液5の温度を安定させた後、基板の浸漬を再開する(浸漬工程)。これにより、融液原料の追加を、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017に干渉させずに行なうことが出来る。このサイクルを繰り返すことにより、連続的に薄板を作製することが可能となる。
<実施の形態2>
図3は、本発明の薄板製造装置の別の例を示す概略図である。本実施の形態においては、図3に示す薄板製造装置を用いて薄板を作製する場合について説明する。図3で示すように、本実施の形態においては、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁は中央部の遮蔽壁3017a,左端部の遮蔽壁3017b,右端部の遮蔽壁3017cの3つの部位からなる分割式の遮蔽壁であり、中央部の遮蔽壁3017aのみ待機位置と融解および浸漬位置とを往復移動する機構を有している。遮蔽壁3017b,3017cはるつぼ6上に固定されており、排気機構である配管3016は右端部の遮蔽壁3017cに接続されている。この遮蔽壁の分割形状や数は、浸漬軌道や原料投入機構に干渉しないよう、各機構の方式、サイズにより最適なものを選べばよい。また、発生ガス排気機構は遮蔽壁の固定部または移動部のいずれに接続してもよいが、本実施の形態に示すように固定側に取付ける方が、融液5から発生するガスを常時排気できるため好ましい。
るつぼ6およびるつぼ加熱機構7は、本実施の形態においては、薄板の製造時にはその位置を移動せず固定されている。
本実施の形態における薄板の製造方法は実施の形態1と同様であるが、発生ガスの排気を原料融解時だけでなく基板の浸漬時も行なうことができる点で異なっている。これにより、さらに基板表面および基板浸漬機構4に対する汚染を軽減することが出来る。
<実施の形態3>
図4は、本発明の薄板製造装置の別の例を示す概略図である。本実施の形態においては、図4に示す薄板製造装置を用いて薄板を作製する場合について説明する。図4に示すように、本実施の形態においては、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁4017は固定式とされ、浸漬位置P1と原料投入位置P2とは異なる位置である排気位置P3に固定されている。すなわち本実施の形態においては、排気位置P3が固体原料の融解位置とされる。るつぼ6およびるつぼ加熱機構7は、るつぼ移動機構にて矢印S4005に沿って水平方向に浸漬位置P1と原料投入位置P2との間を往復移動させることが可能である。
次に、本実施の形態における薄板の製造方法について説明する。まず、原料投入位置P2にてるつぼに原料を初期充填した後、主室4001内部の真空引きを行ない、アルゴンガスを導入する。導入完了後、るつぼ移動機構にて、るつぼ6およびるつぼ加熱機構7を発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁4017の直下である排気位置P3に移動させ、排気を行なう。この排気動作時は主室4001内部にアルゴンを導入しながら行なう。るつぼ加熱機構7にてるつぼ6を加熱し、原料の融解を行なう(融解工程)。これにより、基板表面および基板浸漬機構4に対する汚染を軽減することが出来る。
融解完了後、再度るつぼ移動機構にて、るつぼ6およびるつぼ加熱機構7を浸漬位置P1まで移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を連続的に行ない、薄板を作製する(浸漬工程)。融液5の液量が所定量まで減少したら、るつぼ移動機構を原料投入位置P2に移動させ、原料投入機構11から、追加原料12をるつぼ6内に追加し(追投入工程)、追加完了後、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁4017の直下である排気位置P3に移動させ、排気を行ないながら追加原料の融解を行なう(融解工程)。融液5の温度を安定させた後、浸漬位置P1に移動させ基板の浸漬を再開する(浸漬工程)。これにより、融液原料の追加を、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁4017に干渉させずに行なうことが出来る。このサイクルを繰り返すことにより、連続的に薄板を作製することが可能となる。
<実施の形態4>
図5は、本発明の薄板製造装置の別の例を示す概略図である。本実施の形態においては、図5に示す薄板製造装置を用いて薄板を作製する場合について説明する。図5に示すように、本実施の形態においては、主室5001内にはそれぞれ2個のるつぼ6a,6bおよびその移動機構と発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁5017a,5017bを有している。るつぼ6a,6bおよびるつぼ加熱機構7a,7bは、るつぼ移動機構にて矢印S5005a,S5005bに沿って水平方向に、浸漬位置P1から排気位置P3a,P3bを経て原料投入位置P2a,P2bとの往復移動が可能である。
次に、本実施の形態における薄板の製造方法について説明する。まず、原料投入位置P2a,P2bにて2個のるつぼにそれぞれ原料を初期充填した後、主室5001内部の真空引きを行ない、アルゴンガスを導入する。導入完了後、るつぼ移動機構にて、るつぼ6a,6bおよびるつぼ加熱機構7a,7bを発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁5017a,5017bの直下の、本実施の形態における融解位置である排気位置P3a,P3bに移動させ、排気を行なう。この排気動作は主室5001内部にアルゴンを導入しながら行なう。るつぼ加熱機構7a,7bにてるつぼ6a,6bを加熱し、原料の融解を行なう(融解工程)。これにより、基板表面および基板浸漬機構4に対する汚染を軽減することが出来る。
融解完了後、るつぼ移動機構にて、一方のるつぼ6aおよびるつぼ加熱機構7aを浸漬位置P1まで移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を連続的に行ない、薄板を作製する(浸漬工程)。この初期融解後、浸漬位置へ移動するるつぼはどちらか一方で良い。たとえば、るつぼ6aが浸漬位置へ移動される場合、他方のるつぼ6bは排気位置P3bにて待機している。るつぼ6a内の融液5aの液量が所定量まで減少したら、連続浸漬を中断し、るつぼ移動機構を排気位置P3aに移動させる。この際に、他方の待機しているるつぼ6bを浸漬位置P1に移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を再開し、連続的に薄板を作製する。るつぼ6aにおいては、浸漬中に原料投入機構5011aから追加原料12aが該るつぼ6a内に追加される(追投入工程)。原料の追加完了後、るつぼ6aを排気位置P3に移動させ、排気を行ないながら追加原料の融解を行なう(融解工程)。融液5aの温度を安定させた後、待機する。
一方、るつぼ6b内の融液5bの液量が所定量まで減少したら、連続浸漬を中断し、るつぼ移動機構を排気位置P3bに移動させる。この際に、待機しているるつぼ6aを浸漬位置P1に移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を再開し、連続的に薄板を作製する(浸漬工程)。
これらの動作により、融液原料の初期融解、追加融解を、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁5017a,5017bに干渉させずに行なうことが出来る。また、このサイクルを繰り返すことにより、浸漬の中断を減じて連続的に薄板を作製することが可能となる。
[実施例]
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
図2に示す薄板製造装置を用い、実施の形態1において説明される方法にてシリコン薄板を作製した。質量30.0kgのシリコン結晶質原料(純度6−Nine)を直径400mmの高純度カーボン製のるつぼ6に浸漬位置にて充填し、るつぼ上部に発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017を移動させ蓋をした。装置内を7.0×10-3Paまで真空引きし、アルゴンガスを導入して常圧にした。続いて、るつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルでるつぼ6の温度を1500℃に昇温、保持し、シリコン結晶質原料を加熱して融解することによって融液5とした。昇温の際、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行なうと共に、アルゴンガスを毎分10リットル導入し、主室内の圧力を常圧に維持した。その後、シリコンの融液5を1410℃に保った。該融液5を1410℃に保持しているときの投入電力は、約45kWであった。
次に、発生ガス排気機構の排気を停止し、遮蔽壁1017を浸漬機構の浸漬動作に干渉しない位置に移動させた。
副室8より、200×200mmの大きさのグラファイト製の基板2を投入し、基板浸漬機構4により、該基板2をシリコンの融液5に浸漬させた。浸漬後、副室9から浸漬後の基板3を取出し、シリコン薄板を得た。
基板の浸漬を30分の間に150回繰り返した後、るつぼ内の融液の深さが初期より20mm減少したため、浸漬機構の動作を停止させ、気密性のあるチャンバーおよび主室101との間を仕切ることができるゲートバルブを有する原料投入機構11に、シリコン結晶質の追加原料12を10kg入れ、真空ポンプにて空気を排気した後、アルゴンガスを該チャンバーに入れた。原料投入機構11の該ゲートバルブを開けた後、原料投入機構11より、るつぼ6内に、シリコン結晶質原料10kgを追加した。追加原料投入完了後、再度るつぼ6上部に発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017を移動させ蓋をし、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行なった。
次に、るつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルにてるつぼ6の温度を1550℃に昇温保持した。追加した原料が完全に融解するまで約15分を要した。その後、融液5の設定温度を1410℃にし、融液温度の安定を待ったところ、融液温度安定に要する時間は約10分間であった。その後、再び発生ガス排気機構の排気を停止し、遮蔽壁1017を浸漬機構の浸漬動作に干渉しない位置に移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を再開した。この融解、排気、浸漬のサイクルを繰り返し、シリコン薄板を連続的に作製した。300枚のシリコン薄板を連続的に作製したところ、良品率は93%だった。また、作製終了後の主室1001内部表面および基板浸漬機構4を確認したところ、SiOx粉の付着は、認められなかった。
(実施例2)
図3に示す薄板製造装置を用い、実施の形態2において説明される方法にてシリコン薄板を作製した。質量30.0kgのシリコン結晶質原料(純度6−Nine)を直径400mmの高純度カーボン製のるつぼ6に浸漬位置にて充填し、るつぼ上部に発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁3017a,3017bを固定し、遮蔽壁3017cを移動させ蓋をした。装置内を7.0×10-3Paまで真空引きし、アルゴンガスを導入して常圧にした。続いて、るつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルでるつぼ6の温度を1500℃に昇温、保持し、シリコン結晶質原料を加熱して融解することによってシリコンの融液5とした。昇温の際、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行なうと共に、アルゴンガスを毎分10リットル導入し、主室内の圧力を常圧に維持した。その後、シリコンの融液5を1410℃に保った。該融液5を1410℃に保持しているときの投入電力は、約45kWであった。次に、遮蔽壁3017aを浸漬機構の浸漬動作に干渉しない位置に移動させた。
副室8より、200×200mmの大きさのグラファイト製の基板2を投入し、基板浸漬機構4により、該基板2を融液5に浸漬させた。浸漬後、副室9から浸漬後の基板3を取出し、シリコン薄板を得た。
基板の浸漬を30分の間に150回繰り返した後、るつぼ6内の融液の深さが初期より20mm減少したため、浸漬機構の動作を停止させ、気密性のあるチャンバーおよび主室1001との間を仕切ることができるゲートバルブを有する原料投入機構11に、シリコン結晶質の追加原料12を10kg入れ、真空ポンプにて空気を排気した後、アルゴンガスを該チャンバーに入れた。原料投入機構11の該ゲートバルブを開けた後、原料投入機構11より、るつぼ6内に、シリコン結晶質原料10kgを追加した。追加原料投入完了後、再度るつぼ上部に発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁3017aを移動させ蓋をした。
次に、るつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルにてるつぼ6の温度を1550℃に昇温保持した。追加した原料が完全に融解するまで約15分を要した。その後、融液5の設定温度を1410℃にし、融液温度の安定を待ったところ、融液温度安定に要する時間は約10分間であった。
その後、再び遮蔽壁を基板浸漬機構4の浸漬動作に干渉しない位置に移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を再開した。この融解、排気、浸漬のサイクルを繰り返し、シリコン薄板を連続的に作製した。このサイクルの繰り返しの最中、常時発生ガス排気機構にて排気を行なった。300枚のシリコン薄板を連続的に作製したところ、良品率は93%だった。また、作製終了後の主室1001内部表面および基板浸漬機構4を確認したところ、SiOx粉の付着は、認められなかった。
(実施例3)
図4に示す薄板製造装置を用い、実施の形態3において説明される方法にてシリコン薄板を作製した。なお本実施例で使用される薄板製造装置は、図7に示すようなるつぼ移動機構を有する。質量30.0kgのシリコン結晶質原料(純度6−Nine)を直径400mmの高純度カーボン製のるつぼ6に原料投入位置にて充填し、るつぼ6およびるつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルを、排気位置である発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁の直下まで水平方向に、30mm/秒の速度で、500mm移動させた。台車702の移動は、該台車702に取り付けた駆動モーターの回転力を台車702の車輪に伝達し、レール707上を自走させることで行なった。浸漬および排気を行なう浸漬位置P1にるつぼ6が位置するように、あらかじめ位置合せ機構708である車輪止めを設置してあり、るつぼ移動機構7001によるるつぼの水平移動は、位置合せ機構708に台車702が接触することで停止させた。冷却機構705として、銅パイプを幾重にも屈曲させたものを用い、冷媒として水を30L/分で循環させ、装置外部のチラーで熱交換することで、るつぼ移動機構7001を略室温に保持した。るつぼ6は断熱機構703であるアルミナブロックの上に乗せてある。
装置内を7.0×10-3Paまで真空引きした後、アルゴンガスを導入して常圧にした。続いて、るつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルでるつぼ6の温度を1500℃に昇温、保持し、シリコン結晶質原料を加熱して融解することによってシリコンの融液5とした。昇温の際、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行なうと共に、アルゴンガスを毎分10リットル導入し、主室4001内の圧力を常圧に維持した。その後、シリコンの融液5を1410℃に保った。該融液5を1410℃に保持しているときの投入電力は、約45kWであった。
次に、発生ガス排気機構の排気を停止し、融液5を溶融状態に保持したまま、再度、るつぼ6およびるつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルを、浸漬位置まで30mm/秒の速度で500mm移動させた。
副室8より、200×200mmの大きさのグラファイト製の基板2を投入し、基板浸漬機構4により、該基板2をシリコン融液5に浸漬させた。浸漬後、副室9から浸漬後の基板3を取出し、シリコン薄板を得た。
基板の浸漬を30分の間に150回繰り返した後、るつぼ内の融液が初期より20mm減少したため、浸漬機構部の動作を停止させた。るつぼ6およびるつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルを融液が減少した状態のまま、原料投入位置まで30mm/秒の速度で移動させた。気密性のあるチャンバーおよび主室4001との間を仕切ることができるゲートバルブを有する原料投入機構11に、シリコン結晶質の追加原料12を10kg入れ、真空ポンプにて空気を排気した後、アルゴンガスを該チャンバーに入れた。原料投入機構11の該ゲートバルブを開けた後、原料投入機構11より、るつぼ6内にシリコン結晶質原料10kgを追加した。追加原料投入完了後、再度、るつぼ6およびるつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルを、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁4017の直下の排気位置まで、水平方向に30mm/秒の速度で500mm移動させ、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行ない、1500℃に昇温、保持し、シリコン結晶質追加原料を加熱して融解することによって融液5とした。昇温の際、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行なうと共に、アルゴンガスを毎分10リットル導入し、主室4001内の圧力を常圧に維持した。その後、シリコンの融液5を1410℃に保った。追加した原料が完全に融解するまで約15分を要した。その後、融液5の設定温度を1410℃にし、融液温度の安定を待ったところ、融液温度安定に要する時間は約10分間であった。
その後、再び発生ガス排気機構の排気を停止し、るつぼ6およびるつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルを、融液5を溶融状態としたまま浸漬位置まで30mm/秒の速度で移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を再開した。この融解、排気、浸漬のサイクルを繰り返し、シリコン薄板を連続的に作製した。300枚のシリコン薄板を連続的に作製したところ、良品率は93%だった。また、作製終了後の主室内部表面および基板浸漬機構4を確認したところ、SiOx粉の付着は、認められなかった。
(実施例4)
図5に示す薄板製造装置を用い、実施の形態4において説明した方法にてシリコン薄板を作製した。なお本実施例で使用される薄板製造装置は、図7に示すようなるつぼ移動機構を有している。質量30.0kgのシリコン結晶質原料(純度6−Nine)を2個の直径400mmの高純度カーボン製のるつぼ6a,6bに原料投入位置P2a,P2bにて充填し、るつぼ6a,6bおよびるつぼ加熱機構7a,7bとしての誘導加熱コイルを、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁5017a,5017bの直下の排気位置まで、水平方向に30mm/秒の速度で700mm移動させた。台車702の移動は、台車702に取り付けた駆動モーターの回転力を台車702の車輪に伝達し、レール707上を自走させることで行なった。位置合せ機構708である車輪止めをあらかじめ浸漬位置P1にるつぼ6a,6bが位置するように設置してあり、るつぼ移動機構7001によるるつぼの水平移動は車輪止め708に台車702が接触することで停止させた。また、位置合せ機構709であるタッチセンサー(図示せず)を、あらかじめ発生ガス排気機構の遮蔽壁5017a,5017bの直下にるつぼ6a,6bが位置するように設置してある。冷却機構705として、銅パイプを幾重にも屈曲させたものを用い、冷媒として水を30L/分で循環させ、装置外部のチラーで熱交換することで、るつぼ移動機構7001を略室温に保持した。るつぼ6a,6bは断熱機構である断熱機構703としてのアルミナブロックの上に乗せてある。
装置内を7.0×10-3Paまで真空引きし、アルゴンガスを導入して常圧にした。続いて、るつぼ加熱機構7としての誘導加熱コイルでるつぼ6aの温度を1500℃に昇温、保持し、シリコン結晶質原料を加熱して融解することによってシリコンの融液5とした。昇温の際、各々の発生ガス排気機構にて毎分10リットル(計毎分20リットル)の排気を行なうと共に、アルゴンガスを毎分20リットル導入し、主室5001内の圧力を常圧に維持した。その後、シリコンの融液5を1410℃に保った。融液5を1410℃に保持しているときの投入電力は、どちらも約45kWであった。
次に、一方の発生ガス排気機構の排気を停止し、排気を停止した直下のるつぼ6aおよびるつぼ加熱機構7aとしての誘導加熱コイルを融液状態に保持したまま浸漬位置まで30mm/秒の速度で、700mm移動させた。この時、もう一方の発生ガス排気機構は毎分10リットルの排気状態を保持し、アルゴンガスの導入を毎分10リットルに減らした。
副室8より、200×200mmの大きさのグラファイト製の基板2を投入し、基板浸漬機構4により、基板をシリコンの融液5に浸漬させた。浸漬後、副室9から浸漬後の基板3を取出し、シリコン薄板を得た。
基板の浸漬を30分の間に150回繰り返した後、るつぼ内の融液の深さが初期より20mm減少したため、浸漬機構部の動作を停止させた。るつぼ6a、およびるつぼ加熱機構7aとしての誘導加熱コイルを、融液が減少した状態のまま原料投入位置P2aまで30mm/秒の速度で移動させた。るつぼ6a、およびるつぼ加熱機構7aとしての誘導加熱コイルを移動させながら、他方のるつぼ6b、およびるつぼ加熱機構7bとしての誘導加熱コイルに対する発生ガス排気機構の排気を停止し、融液5を溶融状態に保持したまま、浸漬位置P1まで30mm/秒の速度で700mm移動させ、基板浸漬機構4により、基板2をシリコン融液5に浸漬させた。
るつぼ6bにて基板2の浸漬を行なっている間、原料投入位置P2aに移動させたるつぼ6aには追加原料を投入した。気密性のあるチャンバーおよび主室5001との間を仕切ることができるゲートバルブを有する原料投入機構5011aに、シリコン結晶質の追加原料12aを10kg入れ、真空ポンプにて空気を排気した後、アルゴンガスを該チャンバーに入れた。原料投入機構5011aのゲートバルブを開けた後、原料投入機構5011aよりるつぼ6内に該追加原料10kgを投入した。追加原料投入完了後、再度、るつぼ6a、およびるつぼ加熱機構7aとしての誘導加熱コイルを、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁の直下の排気位置まで、水平方向に30mm/秒の速度で700mm移動させ、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行ない、1500℃に昇温、保持し、シリコン結晶質の追加原料を加熱して融解することによってシリコンの融液5とした。昇温の際、発生ガス排気機構にて毎分10リットルの排気を行なうと共に、アルゴンガスを毎分10リットル導入し、主室5001内の圧力を常圧に維持した。その後、シリコンの融液5を1410℃に保った。追加した原料が完全に融解するまで約15分を要した。その後、融液5の設定温度を1410℃にし、融液温度の安定を待ったところ、融液温度安定に要する時間は約10分間であった。
その後、るつぼ6b内の融液の深さが、30分の間に150回浸漬を繰り返した後において初期より20mm減少したため、るつぼ6a、およびるつぼ加熱機構7aとしての誘導加熱コイルを、融液5を溶融状態としたまま浸漬位置P1まで30mm/秒の速度で移動させ、基板浸漬機構4にて基板の浸漬を再開した。この融解、排気、浸漬のサイクルを繰り返し、シリコン薄板を連続的に作製した。300枚のシリコン薄板を連続的に作製したところ、良品率は93%だった。また、作製終了後の主室内部表面および基板浸漬機構4を確認したところ、SiOx粉の付着は、認められなかった。
(比較例1)
実施例1と同一の薄板製造装置を用いて、発生ガス排気機構を設けた遮蔽壁1017を待機位置に位置させて発生ガス排気機構を用いた排気を行なう操作をしないこと以外は実施例1と同様にして薄板の製造を行なった。すなわち、浸漬位置P1のるつぼ6に原料を充填した後、主室1001内部の真空引きを行ない、アルゴンガスを導入した。導入完了後、るつぼ加熱機構7にてるつぼ6を加熱し、原料の融解を行なった。融解完了後、遮蔽壁1017を待機位置へと移動させ、基板2の浸漬を連続的に行ない、薄板を作製した。融液5の液量が所定量まで減少した時に、原料投入機構11から、追加原料12をるつぼ6内に追加し、追加完了後、追加原料の融解を行なった。融液5の温度を安定させた後、基板2の浸漬を再開した。
この結果、300枚のシリコン薄板を連続的に作製したところ、良品率は90%だった。また、作製終了後の主室1001内部表面および基板浸漬機構4を確認したところ、SiOx粉の付着が認められた。
実施例および比較例の結果から、排気機構を設けた遮蔽壁をるつぼの直上に設けることによって、たとえばSiO2粉等の不純物粉末が主室、基板浸漬機構等に付着することを防止でき、作製される薄板の良品率を向上させることが可能であることが分かる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の薄板製造装置および薄板製造方法を用いることによって、たとえばシリコン薄板等の所望の薄板を良好な良品率および生産性にて作製することが可能となる。
本発明の薄板製造装置の例を示す概略図である。 本発明の薄板製造装置の例を示す概略図である。 本発明の薄板製造装置の別の例を示す概略図である。 本発明の薄板製造装置の別の例を示す概略図である。 本発明の薄板製造装置の別の例を示す概略図である。 本発明で使用され得る基板浸漬機構の例を示す概略図である。 本発明で使用され得るるつぼ移動機構の例を示す概略図である。 従来の薄板製造装置の例を示す概略図である。
符号の説明
1001,4001,5001 主室、2,3,803 基板、4,6004,901 基板浸漬機構、5,5a,5b,808 融液、6,6a,6b,809 るつぼ、7,7a,7b るつぼ加熱機構、8,9 副室、11,5011a,5011b 原料投入機構、12,12a,12b 追加原料、13a,13b 遮蔽板、14,14a,14b ポンプ、15,15a,15b バルブ、1016,3016,5016a,5016b 配管、1017,3017a,3017b,3017c,4017,5017a,5017b 遮蔽壁、18 水平モータ、19 昇降モータ、602 水平動作レール、603 スライド体、606 基板交換位置、607 位置、610 昇降機構、611 懸垂支柱、612 回転機構、614 回転支柱、615 支持支柱、616 台座、7001 るつぼ移動機構、702 台車、703 断熱機構、704 耐熱性湯漏れ受け、705 冷却機構、706 電力導入機構、707 レール、708,709 位置合せ機構、710 るつぼ昇降機構、P1 浸漬位置、P2 原料投入位置、P3 排気位置、S1,S2,S3,S4,S2005,S3005,S4006,S5005a,S5005b 矢印。

Claims (17)

  1. 基板を融液に浸漬し、前記融液からの結晶成長により前記基板の表面に薄板を形成するための薄板製造装置であって、
    1または2以上のるつぼと、
    前記融液から発生するガスのための排気機構を設けた1または2以上の遮蔽壁と、
    を備え、
    前記融液が、金属材料および/または半導体材料を含有する固体原料を前記るつぼ内で融解することにより得られ、
    前記遮蔽壁が前記るつぼの直上に配置されることによって前記融液から発生するガスの排気が行なわれる、薄板製造装置。
  2. 前記遮蔽壁が2以上の部位に分割可能である、請求項1に記載の薄板製造装置。
  3. 前記遮蔽壁の全部または一部が可動である、請求項1または2に記載の薄板製造装置。
  4. 前記るつぼが水平方向に可動である、請求項1〜3のいずれかに記載の薄板製造装置。
  5. 前記るつぼおよび前記遮蔽壁をそれぞれ2以上有し、1のるつぼを用いて前記浸漬が行なわれるのと同時に、他のるつぼを用いて前記融液の調製が行なわれる、請求項1〜4のいずれかに記載の薄板製造装置。
  6. 前記融液は前記るつぼ内で固体原料を融解させることにより得られ、前記固体原料を前記るつぼ内に追投入するための原料投入機構をさらに有する、請求項1〜5のいずれかに記載の薄板製造装置。
  7. 前記固体原料を前記原料投入機構から前記るつぼ内に追投入するための原料投入位置が、融解位置または浸漬位置と異なる位置に設けられる、請求項6に記載の薄板製造装置。
  8. 前記融解位置と前記浸漬位置とが異なる位置であって、前記融解位置と前記浸漬位置との間で前記るつぼを往復移動させるためのるつぼ移動機構をさらに有する、請求項1〜7のいずれかに記載の薄板製造装置。
  9. 前記遮蔽壁が、前記融解位置と前記浸漬位置との間で、前記るつぼと連動して前記るつぼの直上を移動するための機構を有する、請求項8に記載の薄板製造装置。
  10. 基板を融液に浸漬し、前記融液からの結晶成長により前記基板の表面に薄板を形成するための薄板製造方法であって、
    前記融液から発生するガスのための排気機構を設けた遮蔽壁をるつぼの直上に配置した状態で、融解位置の前記るつぼ内において、金属材料および/または半導体材料を含有する固体原料の融解により融液を調製する融解工程と、
    前記基板を、前記融解位置と同一のまたは異なる位置である浸漬位置において前記融液に浸漬する浸漬工程と、
    を含む、薄板製造方法。
  11. 前記浸漬工程の前に、前記遮蔽壁の全部または一部を前記基板の浸漬軌道に干渉しない位置に移動させる、請求項10に記載の薄板製造方法。
  12. 前記浸漬工程の前に、前記遮蔽壁のうち前記基板の浸漬軌道に干渉する部分のみを、前記浸漬軌道に干渉しない位置に移動させる、請求項10または11に記載の薄板製造方法。
  13. 前記浸漬工程の後に、前記るつぼ内に固体原料の追投入を行なう追投入工程をさらに含む、請求項10〜12のいずれかに記載の薄板製造方法。
  14. 遮蔽壁が原料投入軌道に干渉しない位置に配置された状態で、前記追投入工程において固体原料を原料投入機構から前記るつぼ内に供給する、請求項13に記載の薄板製造方法。
  15. 前記追投入工程の前に、前記遮蔽壁が原料投入軌道に干渉しない位置まで移動される、請求項14に記載の薄板製造方法。
  16. 前記融解位置と前記浸漬位置とが異なる位置であって、前記遮蔽壁が、前記融解位置と前記浸漬位置との間の前記るつぼの往復移動に連動して前記るつぼの直上を往復移動する、請求項10〜15のいずれかに記載の薄板製造方法。
  17. 前記るつぼおよび前記遮蔽壁をそれぞれ2以上設け、1のるつぼを用いた浸漬工程と同時に、他のるつぼを用いた融解工程を進行させる、請求項10〜16のいずれかに記載の薄板製造方法。
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