JP2006341682A - キャブ構造 - Google Patents

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Atsushi Yamakawa
淳 山川
Hiroyuki Nishino
裕之 西野
Makoto Ota
誠 太田
Masafumi Iguchi
雅文 井口
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Abstract

【課題】 キャブ構造に関し、キャブ内における座席後方のデッドスペースの利便性を向上できるようにする。
【解決手段】 作業機械のキャブ10内に設けられた座席後方に配置される収容コンテナ1aと、キャブ10に対し収容コンテナ1aを滑動自在に支持してキャブ10から外方へ引き出し可能とするスライドレール2とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗員用の座席を搭載したキャブを有する作業機械に適用して好適なキャブ構造に関する。
油圧ショベルに代表される一般の作業機械では、乗員が搭乗するキャブ内に、座席シート(以下、単に座席と呼ぶ)や作業用の操作装置,運転状態や作業モード等の表示装置,キャブ内の温度を調節する空調ユニット等が設けられている。
例えば、特許文献1には、キャブ中央部に座席(運転席)を搭載し、座席の両側方に表示装置(コンソールパネル)がある操作装置(可倒式操作レバー)を配置するとともに、座席後部に空調ユニット(エアコンユニット)を配置したキャブ構成が開示されている。このように、着座状態の乗員の視界を妨げないように座席の周囲に他の装置を配置することによって、乗員は座席に着座した状態で表示装置を確認し、操作装置を操作して、作業機械の周囲を確認しながら作業を行うことができる。
特開2000−192512号公報
ところで、一般的な作業機械の座席には、背もたれ部分の傾斜角度を調節するためのリクライニング機能がある。この背もたれ部分はその下端部近傍を中心として前後に揺動し、乗員の操作により任意の位置に固定されて、傾斜角度が調整されるようになっている。
このため、座席の後方には、リクライニングができるよう所定の空間が設けられている。そして、座席後方の空間のうち、リクライニングの範囲に入らない下方の空間については、所謂デッドスペースとなっているため、このスペースの有効利用が望まれている。
このような課題に対し、上述の特許文献1に記載の技術では、座席後方のこの空間を空調ユニットの設置スペースとして利用している。しかし、一般的な空調ユニットには、サーボモータやフィルタ等の日常定期的なメンテナンスが必要な部品,装置が含まれているため、キャブ内の座席後方という狭い空間に空調ユニットを設置した場合、装置へ手が届きにくくメンテナンスがし難い。
また、座席後方の空間に空調ユニットを設置した場合、空調ユニットの上面及び前面については、メンテナンスのアクセスが可能であるが、その側面や後面,下面等、キャブの壁,床に面した部分についてはアクセスできない。したがって、アクセス性を考えると前述のサーボモータやフィルタ等の配設位置は自ずと空調ユニットの上面側や前面側に制限され、空調ユニット自体の内部レイアウトを自由に設計できない、という課題もある。
このように、キャブ内における座席後方のデッドスペースは、その空間を何らかの方法で利用しようとしても、利便性に著しく乏しく有効活用が困難である。
本発明は、これらのような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、キャブ内座席後方のデッドスペースをより有効に利用できるようにしたキャブ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のキャブ構造(請求項1)は、作業機械のキャブ内に設けられた座席後方に配置される収容コンテナと、該キャブに対し該収容コンテナを滑動自在に支持して該キャブから外方へ引き出し可能とするスライドレールとを備えたことを特徴としている。
この場合、該収容コンテナの滑動方向は、該キャブの形状や配置に応じて定められるものであり、該作業機械の機体左右方向にしてもよいし、機体前後方向にしてもよい。あるいは、機体上下方向にすることも考えられる。
また、該収容コンテナは、該キャブ内の温度を調節する空調ユニットを収容することが好ましい(請求項2)。
なお、該空調ユニットの内部に設けられた熱交換器(蒸発器・放熱器)を該キャブの外部に設けられた凝縮器(コンデンサ)又は熱源と接続して温度媒体を流通させる温度媒体流路と、該温度媒体流路上に介装されて該温度媒体の流通を遮断し且つ該温度媒体流路を分割する管継手とを備えることが好ましく(請求項3)、この場合、該管継手は、該温度媒体流路上における該空調ユニットとの接続端部付近に介装されることが好ましい(請求項4)。
或いは、該空調ユニットは、凝縮器又は熱源、及び、熱交換器を内蔵して該収容コンテナに一体収容されることが好ましい(請求項5)。
また、該キャブの外装をなすパネルを開閉自在に支持する開閉機構を備えることが好ましく(請求項6)、さらに、該開閉機構は、該キャブ側面のセンターピラー又はリアピラーに対し、該センターピラー及び該リアピラー間の該パネルを開閉自在に支持するヒンジ機構であって、該スライドレールは、該収容コンテナを該作業機械の機体左右方向へ滑動自在に支持することが好ましい(請求項7)。
本発明のキャブ構造(請求項1)によれば、キャブ内における座席後方のデッドスペースを収容スペースとして活用することが可能となる。また、簡素な構成で容易に収容コンテナを外部への引き出すことができる。
また、本発明のキャブ構造(請求項2)によれば、スライドレールにより空調ユニットのキャブ内への取り付け・取り外しを容易にでき、空調ユニットのメンテナンス性を向上できる。また、空調ユニットを機体外部方向へ引き出すことによって、空調ユニットの略全面にアクセスできるようになるため、空調ユニット自体の内部レイアウトを自由に設計できる。
また、本発明のキャブ構造(請求項3)によれば、管継手を用いることによって、温度媒体の流通を遮断した状態で温度媒体流路を容易に分割でき、空調ユニットをより容易に引き出すことが可能となる。また、温度媒体流路の長さに余裕(引き出し代)を持たせておく必要がなくなり、温度媒体流路にかかるコストを削減できる。
また、本発明のキャブ構造(請求項4)によれば、管継手の着脱がより容易となる。また、空調ユニットの滑動による、分割した温度媒体流路の引き摺りを防止できる。
また、本発明のキャブ構造(請求項5)によれば、空調ユニットが凝縮器,熱源及び熱交換器を内蔵するため、キャブ内の全ての空調システムを空調ユニットで単独で賄うことができる。これにより、キャブ外部との温度媒体流路の配管を不要にでき、コストを削減できる。また、異なる作業機械に対して共通の空調ユニットが適用できるように規格化することが容易となる。
また、本発明のキャブ構造(請求項6)によれば、開閉機構を用いて、空調ユニットの引き出し時に外装をなすパネルを簡単に開放でき、引き出し及び収容コンテナのメンテナンス作業をより容易にできる。また、収容コンテナへのアクセス性を向上させることができる。
また、本発明のキャブ構造(請求項7)によれば、側面パネルがセンターピラー及びリアピラーに固定された一般的なキャブ構造において、ヒンジ機構の適用が極めて容易である。また、側面パネルの全体を開閉自在にできるため、収容コンテナの外部への引き出しがより容易となる。
以下、図面により、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図4は本発明の一実施形態としてのキャブ構造を示すもので、図1は本キャブ構造が適用されたキャブの斜視図、図2は本キャブの内部を透視した側面図、図3は本キャブに設けられた空調ユニットの温度媒体流路に介装された管継手の構成を示す断面図であり、(a)は管継手の接続時を示し、(b)は管継手の分断時を示すものであり、図4は本キャブを備えた作業機械の斜視図である。なお、図2は、キャブの左側面の外装板を仮に取り外した状態で示されている。
[構成]
図4に示すように、本発明が適用された作業機械20は、無限軌道の走行装置(クローラ)を有する下部走行体21と、下部走行体21の上部に旋回可能に載架された上部旋回体22とで構成される。上部旋回体22における機体前方(図4中における左下方向)部分には、掘削や揚重等の各種作業を行うための作業装置23及び本発明の実施形態にかかるキャブ構造が適用されたキャブ10が備えられる。なお、上部旋回体22の機体後方部分には、作業機械の駆動源であるエンジンが設置されたエンジンルームや、機体の重量バランスをとるためのカウンタウェイトが設けられる。
キャブ10とは乗員(オペレータ)が搭乗する運転室であり、図2に示すように、その床面をなすフロアパネル15から上方へ立設する複数の柱11,12,13によって囲まれた略箱型形状となっている。
まず、図1,図2に示すように、キャブ10の機体前方側には、機体左右方向に対をなしたフロントピラー11が斜め後方上部へやや傾斜するように設けられる。また、キャブ10の機体後方側には左右一対のリアピラー13が設けられるとともに、キャブ10の左側方においてフロントピラー11とリアピラー13との略中間位置にはセンターピラー12が設けられる。キャブ10の天井パネル17は、これらの一対のフロントピラー11,センターピラー12及び一対のリアピラー13によって支持される。
キャブ10の前面をなす一対のフロントピラー11間、後面をなす一対のリアピラー13間、及び右側面をなすフロントピラー11とリアピラー13との間には、それぞれガラスが嵌め込まれ、キャブ10内から外部への視界を広く取ることができる。なお、図1に示すように、天井パネル17にも天窓が設けられており、上方の視界についても確保されている。
キャブ10の左側面において、フロントピラー11とセンターピラー12との間には、乗員がキャブ10内へ搭乗するためのドア16が設けられ、ドア16はフロントピラー11に対して図示しないヒンジを介して取り付けられる。一方、センターピラー12とリアピラー13との間の壁面をなす側面パネル(パネル、本実施形態ではキャブ10の左側面をなすレフトパネル)9は、リアピラー13に対してヒンジ(ヒンジ機構,開閉機構)9aを介して取り付けられ、開閉自在に支持される。これにより、センターピラー12よりも前方においては、ドア16がフロントピラー11側を回動軸として開閉し、一方、センターピラー12よりも後方においては、図1に矢印Bとしてその動作を示すように、レフトパネル9の全体がリアピラー13側を回動軸として開閉する。
キャブ10の内部には、図2に示すように、その中央付近に乗員が着座する座席14が設置されるとともに、座席14の両側方及び前方に各種表示装置や操作装置が備えられている。また、座席14の後方の空間には、空調ユニット1が設けられている。
空調ユニット1は、箱形の収容コンテナ1aの内部に収容された、キャブ10内の温度を調節する冷暖房制御ユニットである。なお、この空調ユニット1は、図2に示す通り、キャブ10の側面視において、センターピラー12とリアピラー13との間に、且つ、座席14よりも後方下部(キャブ10室内における最後端下方)に位置している。つまり、レフトパネル9は、空調ユニット1の左側方に位置して、キャブ10の外装をなしている。
まず、空調ユニット1の内部には、冷房にかかる冷媒(温度媒体のひとつ)を気化させるための膨張弁及び蒸発器(熱交換器のひとつ)が設けられている。この蒸発器は、図1に破線として示すように、内部に冷媒を流通させる冷媒流路(温度媒体流路7のひとつ)7aを介して、キャブ10の外部に設けられたコンデンサ(凝縮器)4と接続されている。
具体的には、キャブ10の外部において、コンプレッサ(圧縮機)3,コンデンサ4及びレシーバタンク(受液器)5が冷媒流路7aで繋がっており、コンプレッサ3によって圧縮された冷媒がコンデンサ4で冷却されてレシーバタンク5へ貯留される。冷却されたレシーバタンク5内の冷媒は、空調ユニット1内の蒸発器へ供給され、キャブ10内の空気を冷却した後にコンプレッサ5へ環流する。なお、レシーバタンク5は、負荷変動による蒸発器内の冷媒量の変動を吸収するタンク(冷媒容器)である。
また、図1に示すように、空調ユニット1には、暖房にかかる熱媒(温度媒体のひとつ)を流通させる熱媒流路(温度媒体流路7のひとつ)7bが接続されている。キャブ10の外部には熱源6が設けられ、熱源6において熱せられた熱媒が熱媒流路7bを通って空調ユニット1へ供給され、キャブ10内の放熱器(熱交換器のひとつ)を介して空気を暖めた後、熱源6へ環流する。なお、本実施形態では、熱源6として作業機械20のエンジンを利用しており、エンジンによって温められた温水を熱媒として熱媒流路7b内を循環させるようになっている。このように、本実施形態では温度媒体流路7が、冷媒流路7aと熱媒流路7bとから構成されており、空調ユニット1内部において冷媒流路7aには熱交換器としての蒸発器が、熱媒流路7bには熱交換器としての放熱器が、それぞれ接続されている。
また、空調ユニット1には、スライドレール2が取り付けられている。このスライドレール2は、図1に示すように、キャブ10に対して空調ユニット1が収容された収容コンテナ1aの全体を、作業機械20の機体左右方向へ滑動自在に支持して、収容コンテナ1aをキャブ10から外方へ引き出し可能とするように設けられている。
図2にその端面形状を示すように、このスライドレール2は、収容コンテナ1aの機体前方面(前面)及び機体後方面(後面)の各外面において水平方向に延設するように凸形成されたレール本体2aと、キャブ10のフロアパネル15に固設された部材に凹設されたレールガイド2bとから構成されており、レールガイド2aはレール本体2aに滑合する形状をなす。
これにより、図1に示すように、レフトパネル9を矢印B方向へ開放した状態で、空調ユニット1の全体を矢印A方向へ引き出すことができる。
また、冷媒流路7a及び熱媒流路7bのそれぞれの温度媒体流路7上には、空調ユニット1との接続端部付近、すなわち、空調ユニット1の下面にカプラ(管継手)8が介装されている。このカプラ8は、温度媒体(すなわち、冷媒や熱媒)の流通を遮断して温度媒体流路7を分断,着脱するための継手であり、図3(a),(b)に示すような一般的な管継手構造を備えている。
図3(a)に示すように、カプラ8は、下流側に設けられるプラグ8aと、上流側に設けられるソケット8bとで構成される。プラグ8aとソケット8bとの接続時には、プラグ8aの先端部によってソケット8b内部のバルブ8cが押し込まれ、ソケット8b側からプラグ8a側へ温度媒体が流通する。また、プラグ8aとソケット8bとの分断時(プラグ8aをソケット8bから取り外した時)には、図3(b)に示すように、ソケット8b内部のバルブ8cがスプリング8dの作用により押し上げられて、ソケット8bの端部が封鎖され、温度媒体の流通が停止する。
[作用・効果]
以上のような構成により、本実施形態にかかるキャブ構造によれば、以下のような作用・効果を奏する。
まず、キャブ10のレフトパネル9は、リアピラー13に対してヒンジ9aを介して取り付けられているため、キャブ10外側方向へ力を与えると、図1に示すように、レフトパネル9が矢印B方向へ回転する。つまり、センターピラー12よりも後方において、リアピラー13側を回動軸としてレフトパネル9を開閉させることができる。
また、座席14の後方の空間に備えられた空調ユニット1には、スライドレール2が設けられており、このスライドレール2によって、空調ユニット1を内部に収容する収容コンテナ1a全体がキャブ10に対して滑動自在に支持されるため、レフトパネル9を開放した状態で、空調ユニット1をキャブ10の外部方向、すなわち、矢印A方向へ引き出すことができる。
つまり、例えば通常時には、レフトパネル9を閉鎖し、従来のキャブと同様に使用される。一方、空調ユニット1のメンテナンス時には、図1に示すように、レフトパネル9を矢印B方向へ開放し、空調ユニット1を矢印A方向へ引き出すことができる。
また、空調ユニット1と冷媒流路7a及び熱媒流路7bとの接続端部付近には、カプラ8が接続されている。このため、空調ユニット1を引き出す際に、冷媒,熱媒を漏出させることなく冷媒流路7a及び熱媒流路7bを容易に分断することができ、空調ユニット1の引き出し作業をより簡単に行うことができる。
また、仮に空調ユニット1にカプラ8がない場合には、空調ユニット1の引き出し距離に応じた温度媒体流路7の長さ(すなわち、引き出し代)を予め見込んでおく必要があるが、本実施形態によれば、そのような余分の長さを見込む必要がなく、温度媒体流路7にかかるコストを削減できる。
さらに、本実施形態によれば、カプラ8が温度媒体流路7上における空調ユニット1との接続端部付近、すなわち、空調ユニット1の下面に介装されているため、カプラ8の着脱が必要なときに、容易に着脱できる。さらに、カプラ8の配設位置が空調ユニット1の下面であるため、温度媒体流路7を分断した際に、分断された温度媒体流路7のうちの空調ユニット1側の長さはごく僅かである。したがって、空調ユニット1の引き出し時における温度媒体流路7の引き摺りを防止できる。
また、図1に示すように、空調ユニット1をキャブ10の外部へ引き出せるため、メンテナンス時には空調ユニット1の上面や前面側だけでなく、下面や側面側にアクセスできる。これにより、例えばサーボモータやフィルタ等の配設位置が空調ユニット1の上面側や前面側に制限されなくなり、空調ユニット1自体の内部レイアウトを自由に設計できるようになる。
このように、本発明のキャブ構造によれば、簡素な構成で、キャブ内の座席後方のデッドスペースをより有効に利用できる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、図5に本発明の第1変形例を示す。ここでは、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
キャブ10の左側面の外装をなすレフトパネル9は、キャブ10左後方のリアピラー13に対してヒンジ9aを介して支持されており、リアピラー13を回転軸としてキャブ10の外側方向(矢印D方向)へ開放できるようになっている。
空調ユニット1は、コンプレッサ3,コンデンサ(凝縮器)4,レシーバタンク5,熱源6及び熱交換器を内蔵して、収容コンテナ1aに一体収容されている。つまり、空調ユニット1には、冷媒流路7aや熱媒流路7bが接続されておらず、この空調ユニット1だけで熱交換を行ってキャブ10内の冷房,暖房を賄うことができるようになっている。また、収容コンテナ1aには、上述の実施形態と同様に、スライドレール2が取り付けられている。
このような構成によれば、上述の実施形態と比較して、空調ユニット1をキャブ10外部へ(すなわち、図5中の矢印C方向へ)引き出す際に、温度媒体流路7を分断する必要もなく、空調ユニット1の引き出し作業をより簡単に行える。また、温度媒体流路7自体が不要であるため、配管にかかるコストを削減できる。また、空調ユニット1がキャブ10(及び作業機械20上に搭載される他の装置)から独立したシステムとして働いているため、例えば、空調ユニット1全体を交換することが容易であるほか、異なる作業機械に対して共通の空調ユニット1を適用できるように、空調ユニット1を規格化することが容易となる。
また、図6に本発明の第2変形例を示す。ここでは、キャブ10の左側面の外装をなすレフトパネル9の上部が、キャブ10の左後方のリアピラー13及びセンターピラー12の間に固定されるとともに、空調ユニット1の引き出し位置に対応した開口部9bが形成されている。そして、空調ユニット1を収容する収容ボックス1aの外表面(ここでは、収容ボックス1aの左側面)が、開口部9bを閉塞する開口パネル9cとして、レフトパネル9の下部を構成するようになっている。つまり、収容ボックス1aがキャブ10内に配置されている状態では、開口部9bが開口パネル9cによって閉塞される。なお、空調ユニット1を収容する収容ボックス1aの前面及び後面にはスライドレール2が取り付けらている。
このような構成により本変形例では、レフトパネル9を開放することなく、開口部9bを介して空調ユニット1をキャブ10外部へ(すなわち、図6中の矢印E方向へ)引き出すことができる。また、上述の実施形態と比較して、レフトパネル9の開閉自在に支持するヒンジを取り付ける必要がなく、コストをより削減できる。
[その他]
なお、上述の実施形態及びその変形例では、収容コンテナ1a内に空調ユニット1を収容したものを示したが、空調ユニット1を取り外し、空いたスペースを乗員用の小物や工具類の収納箱として利用してもよい。このような構成においても、収容箱をキャブ10外部へ引き出すことが可能であり、従来デッドスペースとして利便性に乏しいとされていた座席後方の空間を有効に利用できるようになる。
また、上述の実施形態では、温度媒体流路7上にカプラ8が介装されているが、温度媒体流路7の配管長さや配管経路を、空調ユニット1の引き出し長さ以上の余裕を見込んで設定しておけば、カプラ8を用いない構成にすることも可能である。なお、カプラ8を温度媒体流路7上に介装する場合、その介装位置については任意である。
また、上述の実施形態では、カプラ8が空調ユニット1の下面に配設されたものを示したが、配設位置はこれに限定されない。つまり、温度媒体流路7が空調ユニット1の側面や後面に接続された場合には、カプラ8を空調ユニット1の側面や後面に配設できる。
また、上述の実施形態では、温度媒体流路7に、冷媒流路7a及び熱媒流路7bの各流路を備えた構成となっているが、いずれか一方のみでもよい。つまり、空調ユニット1は、冷房又は暖房のいずれか一方のみの機能を持つものでも良い。なお、冷房ユニットの場合には、熱源6となる装置が不要であり、暖房ユニットの場合には、コンプレッサ3,コンデンサ4及びレシーバタンク5等の装置が不要である。
また、上述の実施形態では、スライドレール2に、レール本体2a及びレールガイド2bから構成されたものを示したが、収容コンテナ1a全体を滑動自在に支持しうる構成であればこれに限定されるものではなく構造は任意であり、例えば、ローラー式やベアリング式の一般的なスライド金物を用いてもよい。
また、収容コンテナ1aの滑動方向をキャブ10の形状や上部旋回体22上のレイアウトに応じて決めてもよい。つまり、収容コンテナ1aがキャブ10の外方へ引き出される方向であればよく、これを機体前後方向に設定すれば、キャブ10後面から空調ユニット1を引き出すことができる。また、機体上下方向へ設定すれば、キャブ10の天井面側や床下側への引き出しが可能である。
なお、収容コンテナ1aの引き出し方向が機体前後方向の場合、一対のリアピラー13間の後面パネルに開閉機構を適用してもよいし、引き出し位置に対応した開口部を設けてもよい。同様に、収容コンテナ1aの引き出し方向が機体上下方向の場合には、天井パネル17に開閉機構や開口部を適用可能である。
また、上述の実施形態では、レフトパネル9は、センターピラー12とリアピラー13との間の壁面をなし、ヒンジ9を介してレフトパネル9全体がリアピラー13側を回動軸として開閉するようになっているが、収容コンテナ1aの側方部分のパネルのみが開閉するような構成としてもよい。
つまり、センターピラー12とリアピラー13との間のパネルのうち、収容コンテナ1aを引き出す部分のみを開閉可能とすることも考えられる。この場合、側面パネルの開閉半径を小さくでき、作業空間が狭隘な場所であっても、収容コンテナ1aを引き出すことができるようになる。
なお、側面パネルを開閉するための開閉機構については、キャブ10における収容コンテナ1aの側方に設けられた側面パネルを開閉自在に支持する機構であればどのようなものであってもよく、上述の実施形態に例示されたようなヒンジ機構であってもよいし、或いは、側面パネルをキャブ10側面に沿うようにスライドさせて開閉する所謂スライド機構であってもよい。
本発明の一実施形態のキャブ構造が適用されたキャブの斜視図である。 図1のキャブ内部を側面から透視した側面図である。 本キャブ構造に適用された管継手の構造を示す断面図であり、(a)は管継手の接続時を示し、(b)は管継手の分断時を示す。 図1のキャブを備えた作業機械の斜視図である。 本発明の第1変形例を示す斜視図である。 本発明の第2変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 空調ユニット
1a 収容コンテナ
2 スライドレール
2a レール本体
2b レールガイド
3 コンプレッサ(圧縮機)
4 コンデンサ(凝縮器)
5 レシーバタンク(受液器)
6 熱源
7 温度媒体流路
7a 冷媒流路
7b 熱媒流路
8 カプラ(管継手)
8a プラグ
8b ソケット
8c バルブ
8d スプリング
9 側面パネル(パネル)
9a ヒンジ(ヒンジ機構,開閉機構)
9b 開口部
9c 開口パネル
10 キャブ
11 フロントピラー
12 センターピラー
13 リアピラー
14 座席
15 フロアパネル
16 ドア
17 天井パネル
20 作業機械
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 作業装置

Claims (7)

  1. 作業機械のキャブ内に設けられた座席後方に配置される収容コンテナと、
    該キャブに対し該収容コンテナを滑動自在に支持して該キャブから外方へ引き出し可能とするスライドレールと
    を備えたことを特徴とする、キャブ構造。
  2. 該収容コンテナは、該キャブ内の温度を調節する空調ユニットを収容する
    ことを特徴とする、請求項1記載のキャブ構造。
  3. 該空調ユニットの内部に設けられた熱交換器を該キャブの外部に設けられた凝縮器又は熱源と接続して温度媒体を流通させる温度媒体流路と、
    該温度媒体流路上に介装されて該温度媒体の流通を遮断し且つ該温度媒体流路を分割する管継手と
    を備えたことを特徴とする、請求項2記載のキャブ構造。
  4. 該管継手は、該温度媒体流路上における該空調ユニットとの接続端部付近に介装される
    ことを特徴とする、請求項3記載のキャブ構造。
  5. 該空調ユニットは、凝縮器又は熱源、及び、熱交換器を内蔵して該収容コンテナに一体収容される
    ことを特徴とする、請求項2記載のキャブ構造。
  6. 該キャブの外装をなすパネルを開閉自在に支持する開閉機構
    を備えたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のキャブ構造。
  7. 該開閉機構は、該キャブの側面のセンターピラー又はリアピラーに対し、該センターピラー及び該リアピラー間の該パネルを開閉自在に支持するヒンジ機構であり、
    該スライドレールは、該収容コンテナを該作業機械の機体左右方向へ滑動自在に支持する
    ことを特徴とする、請求項6記載のキャブ構造。
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