JP7211290B2 - 車載空調装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、車両に搭載される車載空調装置を開示する。
従来から空調装置を搭載した車両が広く知られている。車載の空調装置は、当然ながら、車両に搭載された車載バッテリの電力で駆動する。車載バッテリの電力には、限りがあるため、車載空調装置の消費電力の低減が従来から強く求められている。
そこで、一部では、冷房時における消費電力を低減するために、冷媒と外気との熱交換を行うコンプレッサの近傍に、ミスト(水)を噴霧し、当該ミストの気化熱により、冷媒の冷却効率、ひいては、空調装置の冷房効率を高める空調装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、エバポレータで発生した凝縮水を、コンデンサに噴霧する噴霧ノズルを備えた車両用一体型空調装置が開示されている。この特許文献1では、コンプレッサ、コンデンサ、絞り弁、エバポレータ、噴霧ノズル等は、全て同一のケース内に収容され、ユニット化されている。そして、このユニット化された空調装置は、車両の室外天井部分に配置されている。特許文献1のように、コンプレッサにミストを噴霧する構成とすることで、冷房効率をより向上できる。
特開平9-207542号公報
しかしながら、特許文献1では、凝縮水を回収する凝縮水回収皿よりも、水を噴霧する噴霧ノズルを、下方に配置している。この場合、噴霧を中止した後も、重力により、噴霧ノズルから凝縮水が漏出するおそれがあった。結果として、必要な場面で、水が不足し、噴霧できず、冷房効率の悪化を招くおそれがあった。
もちろん、噴霧ノズルの上流に別途バルブを設けておけば、こうした漏水は防止できる。しかし、別途バルブを設けた場合、部品点数の増加や制御の複雑化を招く。
そこで、本明細書では、簡易な構成でありながら、十分な冷房効率をより確実に維持できる車載空調装置を開示する。
本明細書で開示する車載空調装置は、車両に搭載される車載空調装置であって、冷媒を外気と熱交換させるコンデンサと、前記コンデンサに向かう外気に水を噴霧する1以上の噴霧ノズルと、出力ホースを介して前記噴霧ノズルに連通され、噴霧する水を貯留する水タンクと、を備え、前記1以上の噴霧ノズルを前記水タンクより上方に配置し、さらに、車室前側を空調する前側空調ユニットと、車室後側を空調する後側空調ユニットと、を備え、前側空調ユニットは、車両前下部にある前側収容空間に配置された前記コンデンサおよび前記1以上の噴霧ノズルと、車両床下に配置された前記水タンクと、を有し、後側空調ユニットは、車両後下部にある後側収容空間に配置された前記コンデンサおよび前記1以上の噴霧ノズルと、車両床下に配置された前記水タンクと、を有する、ことを特徴とする。
かかる構成とすることで、噴霧ノズルの上流にバルブを設けなくても、水タンクの水が、重力により噴霧ノズルから漏出することを効果的に防止できる。そのため、水が不足しにくくなり、必要に応じて水を噴霧できる。結果として、バルブを有さない簡易な構成でありながら、十分な冷房効率をより確実に維持できる。また、水タンクを、車両床下に配置することで、水タンクを噴霧ノズルの下方に配置でき、また、車両のデッドスペースを有効活用できる。
この場合、前記コンデンサを支持するべく、当該コンデンサの縁を囲む支持枠を備え、前記1以上の噴霧ノズルは、前記支持枠に固定されていてもよい。
かかる構成とすることで、噴霧ノズルを固定するために複雑な機構が不要となり、車載空調装置の構成を簡易化できる。
また、前記1以上の噴霧ノズルは、その噴霧軸が前記コンデンサの前面と平行になる姿勢で、前記コンデンサよりも前方位置に配置されていてもよい。
かかる構成とすることで、噴霧されたミスト(水)が、コンデンサに即座に当たらず、当該コンデンサの前方空間に広がりやすくなる。その結果、コンデンサの前面を均等に冷却でき、コンデンサによる冷媒の冷却効率を向上できる。
本明細書で開示する車載空調装置によれば、バルブを設けなくても噴霧用の水が無駄に漏出しないため、簡易な構成でありながら、十分な冷房効率をより確実に維持できる。
車両を外側から見た斜視図である。 車両中央から車両前方を見た車室内の斜視図である。 車両前部から車両後方を見た車室内の斜視図である。 車両のメインフレームの後方から見た斜視図である。 車両のメインフレームの側方から見た斜視図である。 空調装置の構成を示すブロック図である。 一つの空調ユニットの構成を示す模式図である。 空調装置の主な構成要素の配置を示す斜視図である。 天井アセンブリ周辺での概略断面図である。 前側収容空間に収容される下部パートの配置を示す模式図である。 前側空調ユニットのコンデンサ周辺の斜視図である。 前側空調ユニットのコンプレッサの配置を示す概略斜視図である。 後側空調ユニットに収容される下部パートの配置を示す模式図である。 後側空調ユニットのコンデンサ周辺の斜視図である。 センターパート周辺の概略斜視図である。 給水口周辺を正面から見た模式図である。
以下、図面を参照して空調装置50を搭載した車両10の構成について説明する。なお、以下で参照する各図面において、「Fr」、「Up」、「L」は、それぞれ、車両前方、車両上方、車幅方向左側を示している。
<全体構成>
はじめに、図1~図5を参照して、車両10の全体構成について簡単に説明する。図1は、車両10を外側から見た斜視図である。また、図2は、車両中央から車両前方を見た車室内の斜視図であり、図3は、車両前部から車両後方を見た車室内の斜視図である。さらに、図4、図5は、車両10のメインフレーム12の斜視図である。
この車両10は、特定の敷地内において、規定のルートに沿って自動運転で走行しながら、乗客を輸送するバスとして利用される。したがって、当該車両10は、比較的、高頻度で、停車と発進を繰り返し、また、比較的、高頻度で、乗客の乗降のためにドア22を開閉する。また、この車両10は、比較的、低速(例えば30km/h以下)で走行する。
ただし、本明細書で開示する車両10の利用形態は、適宜、変更可能であり、例えば、当該車両10を、移動可能なビジネススペースとして利用してもよい。例えば、車両10は、各種商品を陳列販売する小売店や、飲食物を調理して提供する飲食店などの店舗として用いられてもよい。また、別の形態として、車両10は、事務作業や顧客との打ち合わせ等を行うためのオフィスとして用いられてもよい。また、車両10は、顧客や荷物を輸送するタクシーやバス、運送用車両として用いられてもよい。また、車両10の利用シーンは、ビジネスに限らず、例えば、車両10は、個人の移動手段として用いられてもよい。また、車両10の走行パターンや走行速度も、適宜変更されてもよい。
この車両10は、駆動モータを原動機として有した電気自動車である。車両10には、この駆動モータに電力を供給するためのメインバッテリ106(図15参照)が搭載されている。後述する空調装置50は、このメインバッテリ106からの電力で駆動する。メインバッテリ106は、充放電可能な二次電池であり、定期的に外部電力により充電される。なお、空調装置50に電力供給するバッテリを有するのであれば、車両10は、電気自動車に限らず、他の形式の自動車でもよい。例えば、車両10は、エンジンを原動機として搭載したエンジン自動車でもよいし、エンジンおよび駆動モータを原動機として搭載したハイブリッド自動車でもよい。さらに、車両10は、燃料電池で発電した電力で駆動モータを駆動する燃料電池自動車でもよい。
また、この車両10は、上述した通り自動運転で走行可能である。ここで、「自動運転」とは、動的運転タスクのほぼ全てを車両10が行うことを意味しており、例えば、米国の自動車技術会(SAE)で定められたレベル3からレベル5のいずれかを意味する。レベル3は、高速道路等、特定の場所において、全ての動的運転タスクが自動化されているものの、緊急時には、ドライバーの操作が必要となる運転形態である。また、レベル4は、特定の場所に限り、全ての動的運転タスクが自動化されており、緊急時の対応も自動的に処理される運転形態である。レベル5は、場所等の制限なく、ほぼ全ての条件で自動運転が可能な運転形態であり、いわゆる、「完全自動運転」を意味する。なお、車両10は、自動運転機能ではなく、動的運転タスクの一部を車両10が行う運転支援機能を有するものでもよい。「運転支援」とは、例えば、SAEで定められたレベル1またはレベル2を意味する。レベル1において、車両10は、ステアリング操作および加減速のいずれか一方をサポートする。レベル2において、車両10は、ステアリング操作と加減速の両方を、連携させながら運転をサポートする。
こうした自動運転または運転支援を可能にするために、車両10には、当該車両10の周辺の情報検知するための1以上の周辺情報センサ130が搭載されている。周辺情報センサ130は、周辺情報を検知できるセンサであれば、特に限定されない。したがって、周辺情報センサ130は、例えば、周辺の像を撮像するカメラ(可視光カメラや赤外線カメラ等)でもよい。また、周辺情報センサ130は、電波を使用して物体を検知するレーザセンサ、例えば、ミリ波レーダなどでもよい。さらに、周辺情報センサ130は、光を使用して物体を検知する光センサ、例えば、赤外線センサやライダー(Lidar)等でもよい。本例では、周辺情報センサ130のうち、少なくとも一つを、車両10の天井の外表面に搭載している。
車両10は、図1に示すとおり、ボンネットおよびトランクを有しておらず、前端面および後端面が略鉛直に立ち上がる略箱状(直方体状)の外形を有している。この車両10の前端近傍には、一対の前輪18が、後端近傍には、一対の後輪20が、それぞれ設けられている。車両10の側面には、大きな窓13が設けられている。また、車両10の左側面中央には、車両の前後方向にスライドして開閉する両開きスライドタイプのドア22が設けられている。つまり、本例では、車幅方向両側面のうち、一方の側面にドア22が形成され、他方の側面にはドア22は、形成されていない。
車両10の前端面には、ウィンドシールドとして機能する窓13と、当該窓13の下側に配されたランプ配置部14と、が設けられている。ランプ配置部14には、車両の存在および挙動を光によって車外者に知らせるための信号用ランプ15が配置されている。このランプ配置部14の下端には、車両内に外気を導くためのフロントグリル24fが設けられている。車両10の後端面は、車両の前端面とほぼ同じ構成となっており、窓13とランプ配置部14が上下に並ぶとともに、ランプ配置部14の下端にリアグリル24r(図1では見えず)が配置されている。したがって、本例の車両10は、ほぼ前後対称の外観を有している。
図2に示すように、車両10の車室前部には、オペレーターからの支持を受け付ける操作パネル26が設けられている。また、フロアパネル100の前端近傍は、乗員が車両後方に向かって座ることができる座席28を構成するように、盛り上がっている。同様に、図3に示すように、フロアパネル100の後端近傍は、乗員が車両前方に向かって座ることができる座席28を構成するように、盛り上がっている。車室のうちドア22の周辺には、シート等の大型の内装品は、固定設置されておらず、広めの空間が確保されている。
本例の車両10は、梯状のメインフレーム12の上に、箱形のボディ16が組み付けられるボディ・オン・フレーム構造となっている。メインフレーム12は、図4、図5に示す通り、一対の前輪18の間に位置するフロントパートPfと、一対の後輪20の間に位置するリアパートPrと、フロントパートPfおよびリアパートPrの間に位置するセンターパートPcと、に大別される。フロントパートPfには、車両前後方向に延びる一対のフロントサイドメンバ30と、当該一対のフロントサイドメンバ30を連結するクロスメンバ36a,36b,36cと、が設けられている。クロスメンバ36cは、二つのフロントサイドメンバ30の後端同士を連結する。フロントサイドメンバ30の上面からは、エアサスペンション(図示せず)を取り付けるためのサスペンションタワー40が立脚している。
リアパートPrも、フロントパートPfと同様に、車両前後方向に延びる一対のリアサイドメンバ34と、当該一対のリアサイドメンバ34を連結するクロスメンバ36i,36j,36kと、が設けられている。クロスメンバ36iは、二つのリアサイドメンバ34の前端同士を連結する。リアサイドメンバ34の上面からは、エアサスペンション(図示せず)を取り付けるためのサスペンションタワー40が立脚している。
センターパートPcには、車両前後方向に延びる一対のセンターサイドメンバ32と、当該一対のセンターサイドメンバ32を連結するクロスメンバ36d,36e,36f,36g,36hと、が設けられている。クロスメンバ36dは、一対のセンターサイドメンバ32の前端同士を連結しており、クロスメンバ36hは、一対のセンターサイドメンバ32の後端同士を連結している。また、クロスメンバ36eは、クロスメンバ36dの後方に隣接して設けられており、クロスメンバ36gは、クロスメンバ36hの前方に隣接して設けられている。換言すれば、センターパートPcの前端および後端には、車幅方向に延びる二本のクロスメンバ36が前後方向に積層して配置されている。これにより、センターパートPcの歪みがより効果的に防止される。
ここで、図4、図5から明らかな通り、センターパートPcは、フロントパートPfおよびリアパートPrよりも下方に位置している。そのため、センターパートPcとフロントパートPfの境界には、上下に延びてクロスメンバ36cとクロスメンバ36dを接続するキック部材38が設けられている。同様に、センターパートPcとリアパートPrとの境界にも、上下に延びてクロスメンバ36iとクロスメンバ36hを接続するキック部材38が設けられている。
以上のようなメインフレーム12に、原動機、動力伝達装置、ブレーキ装置、走行装置、懸架装置、かじ取り装置、電気装置等が組み付けられ、シャシを構成する。ここで、上述した通り、フロアパネル100の前部(フロントパートPfに対応する部分)および後部(リアパートPrに対応する部分)は、上方に盛り上がっている。上述した原動機および各種装置の大部分は、このフロアパネル100の盛り上がり部分の下側空間に配置される。以下では、フロアパネル100の前部盛り上がり部分の下側(車両10の前下角部であり、一対の前輪18の間部分)の空間を「前側収容空間94f」と呼ぶ。同様に、フロアパネル100の後部盛り上がり部分の下側(車両10の後下角部であり、一対の後輪20の間部分)の空間を「後側収容空間94r」と呼ぶ。さらに、前側、後側を区別しない場合には、添字f,rを省略し、単に、「収容空間94」と呼ぶ。
箱型のボディ16は、このメインフレーム12の上に組み付けられる。図1に示すように、ボディ16は、例えば、車両上下方向に延びるピラー42,44や、車両10の側面および天面の境界において前後方向に延びるレール46、フロアパネル100の車幅方向端部を下側から支えるべく前後方向に延びるロッカ48(図16参照、図1では、ロッカモール110で隠れて見えず)等を有している。なお、以下では、車両10の側面と、前面または後面と、の境界に設けられるピラーを「第一ピラー42」と呼び、車両10の側面中間部分に設けられ、第一ピラー42よりも車両前後方向中心寄りに位置するピラーを「第二ピラー44」と呼ぶ。
<空調装置50の全体構成>
次に、この車両10に搭載される空調装置50の全体構成について説明する。図6は、空調装置50の構成を示すブロック図である。図6に示す通り、本例の空調装置50は、車室の前部を空調する前側空調ユニット52fと、車両の後部を空調する後側空調ユニット52rと、これら二つのユニットの駆動を制御する制御部51と、を有している。この二つの空調ユニット52f,52rの構成は、ほぼ同じである。また、両者を区別しない場合には、添字f,rを省略して「空調ユニット52」呼ぶ。
制御部51は、例えば、プロセッサとメモリとを有したコンピュータでもよいし、マイコンやアナログ回路、パワー・トランジスタ等を配線基板に搭載した電子制御ユニット(ECU)などでもよい。制御部51には、各空調ユニットに搭載されたセンサでの検知結果や、操作パネル26を介して入力されたオペレーターからの指示等が入力される。制御部51は、これらの入力された信号に基づいて、必要な制御量を算出し、当該制御量が得られるように、空調ユニット52を構成する各機器に駆動信号を出力する。
二つの空調ユニット52は、互いに独立して駆動可能となっている。このように互いに独立した空調ユニット52を二つ設けることで、一方の空調ユニット52に不備が生じた場合でも、他方の空調ユニット52で空調できるため、空調装置50の信頼性を向上できる。
次に、各空調ユニット52の構成について説明する。図7は、一つの空調ユニット52の構成を示す模式図である。この空調ユニット52は、冷媒が循環して流れる冷媒配管74と、当該冷媒配管74の途中に設けられたコンプレッサ60、コンデンサ62、膨張弁58、および、エバポレータ54を有している。コンプレッサ60は、気体状態の冷媒を圧縮し、高温高圧の液体状態にする。コンデンサ62は、冷媒と外気とを熱交換させる熱交換器である。コンデンサ62の背後には、外気をコンデンサ62に導く電動ファン64が設けられている。また、膨張弁58は、冷媒を急速に膨張させてエバポレータ54またはコンデンサ62に送る。エバポレータ54は、車室内の空気と熱交換する熱交換器である。エバポレータ54の背後には、車室内空気をエバポレータ54に送るとともに、熱交換後の空気を車室内に吹き出すブロアファン56が設けられている。
冷房サイクルでは、コンプレッサ60から高温高圧で半液状の冷媒がコンデンサ62に出力される。コンデンサ62は、この冷媒を外気で冷却し、液状に変化させる。膨張弁58は、コンデンサ62から送られた液状の冷媒を微細なノズル穴からエバポレータ54内に噴射し、一気に気化させる。この冷媒の気化に伴い、エバポレータ54の周辺の熱が奪われていき、エバポレータ54が冷却される。このエバポレータ54にブロアファン56の風を通過させることで、車室内に冷気が送られる。エバポレータ54を出た冷媒は、コンプレッサ60に戻り再び圧縮される。なお、図7において、冷媒配管74のうち、薄墨ハッチング部分は、冷房時において冷媒が気体状態となる範囲を、濃墨ハッチング部分は、冷房時において冷媒が液体または半液体状態となる範囲を示している。また、暖房サイクルでは、冷媒の流れが冷房サイクルと逆になる。
ここで、本例は、上述した通り、低速で走行し、停車とドア22の開閉を頻繁に行う車両10を想定している。かかる車両では、走行風が乏しく、コンプレッサ60での冷媒の冷却効率が低くなりがちであった。また、頻繁にドア22が開閉されることで、車室内の冷気が外部に逃げやすく、冷房効率が低下しやすかった。そのため、本例で想定するような車両10では、冷房に際して多量の電力が必要になるという問題があった。
そこで、本例では、冷房時における消費電力を低減するために、コンプレッサ60の前方に、水をミスト状にして噴霧する噴霧ノズル66を設けている。このミスト水は、コンプレッサ60を挟んで電動ファン64の反対側、すなわち、コンプレッサ60を通過する外気の流路途中であって、コンプレッサ60より上流側位置に噴霧される。噴霧されたミスト水は、コンプレッサ60の直前で気化し、周辺から熱を奪う。これにより、コンプレッサ60には、当該噴霧ノズル66が無い場合と比べて、冷たい空気が吹き込む。その結果、より効率的に冷媒を冷却でき、冷房効率を向上できる。そして、結果として、消費電力を大幅に低減できる。これは、メインバッテリ106に蓄電された電力を走行用のエネルギー源とする電気自動車では、連続走行時間の増加、充電頻度の低下に繋がるため、非常に大きなメリットとなる。
空調装置50は、この噴霧ノズル66に供給する水を貯留する水タンク68も備えている。水タンク68と噴霧ノズル66は、出力ホース76aで連結されており、当該出力ホース76aの途中には、貯留水を噴霧ノズル66に圧送するウォーターポンプ69が設けられている。また、水タンク68には、ドレンホース76bおよび給水ホース76dも接続されている。ドレンホース76bは、冷房時にエバポレータ54で発生した凝縮水を水タンク68に導くホースである。このように、冷房時に発生する凝縮水を廃棄することなく、ミスト噴霧に利用することで、水タンク68への給水の頻度を低減でき、空調装置50の管理の手間を軽減できる。
ドレンホース76bの途中には、雨水ホース76cが合流している。雨水ホース76cは、雨水回収口78に接続されたホースである。雨水回収口78は、車両10の天面に設けられており、雨水を雨水ホース76cに導く開口である。このように、凝縮水に加えて、雨水も回収して蒸留することで、水タンク68への給水の頻度をより低減でき、空調装置50の管理の手間を軽減できる。
さらに、給水ホース76dは、水タンク68と給水口72とを連通するホースである。給水口72は、後に詳説する通り、車両10の下部に設けられ、外部の水道ホースと連結可能な部位である。凝縮水および雨水だけでは、水が不足する場合には、当該給水口72から給水ホース76dを介して水タンク68に給水される。水タンク68には、貯留量を検知するセンサ、例えば、液面レベルを検知するレベルセンサ70や、貯留水の重量を検知する重量センサ等が設けられている。制御部51は、このセンサでの検知結果に基づいて、貯留量が一定以下になれば、オペレーターにアラームを出力する。また、制御部51は、空調装置50の駆動に連動してウォーターポンプ69を駆動し、ミスト水をコンプレッサ60近傍に噴霧させる。このように、凝縮水および雨水を溜めるだけでなく、外部からも給水可能とすることで、より長期間、水の噴霧が可能となり、空調装置50の冷房効率をより長期間、向上させることができる。
<空調装置の配置の概要>
次に、こうした空調ユニット52を構成する各部材の配置について図7、図8を参照して説明する。図8は、空調装置50の主な構成要素の配置を示す斜視図である。上述した通り、本例の空調装置50は、前側空調ユニット52fと後側空調ユニット52rと、に大別される。各空調ユニット52は、さらに、その配置に基づいて、天井パートPt、下部パートPb、給水パートPwに大別できる。
天井パートPtは、車両の天井部分に配置されるもので、エバポレータ54、ブロアファン56、膨張弁58、および雨水回収口78等が含まれる。このうち、エバポレータ54、ブロアファン56、および、膨張弁58は、一つのケースに収容され、一部品化されている。以下では、この一部品化されたものを、「天井アセンブリ79」と呼ぶ。
車両10の天井部分には、天井外装パネル84と天井内装パネル86(図8では図示せず、図9参照)が設けられており、両者の間には、天井空間88が存在している。本例では、この天井空間88に、天井アセンブリ79を配置している。なお、図8から明らかな通り、前側空調ユニット52fの天井アセンブリ79は、天井空間88の前端近傍に、後側空調ユニット52rの天井アセンブリ79は、天井空間88の後端近傍に、配置されている。また、雨水回収口78として機能する開口は、車両10の天井部の略中央に設けられている。
下部パートPbを構成するコンプレッサ60、コンデンサ62、および噴霧ノズル66は、前側収容空間94fまたは後側収容空間94rに配置される。具体的には、前側収容空間94f内には、前側から順に、前側空調ユニット52fの噴霧ノズル66、コンデンサ62、およびコンプレッサ60が配置されている。また、後側収容空間94r内には、前側から順に、後側空調ユニット52rのコンプレッサ60、噴霧ノズル66、およびコンデンサ62が配置されている。なお、後側空調ユニット52rのコンデンサ62の上側には、モータユニット112の冷却に利用されるラジエータ80が配置されている。
給水パートPwを構成する水タンク68は、車両10の床下に配置される。本例では、車両の床下のうち、前側収容空間94fと隣接する箇所に、前側空調ユニット52fの水タンク68を、後側収容空間94rと隣接する箇所に、後側空調ユニット52rの水タンク68を、それぞれ配置している。また、車両10の側面下端(ロッカ48の下側)には、給水口72が設けられている。この給水口72は、給水ホース76dを介して、二つの水タンク68に連結されている。したがって、本例では、前側空調ユニット52fおよび後側空調ユニット52rで、一つの給水口72を共用している。
冷媒配管74のうち、天井アセンブリ79と下部パートPbとを接続する部分は、第一ピラー42内を通っている。すなわち、第一ピラー42は、インナパネルおよびアウターパネル(いずれも図示せず)を接合して構成されるが、両者の間には、空間が形成される。本例では、この空間内に、冷媒配管74を通している。
また、天井アセンブリ79および水タンク68を接続するドレンホース76bは、第二ピラー44内を通っている。本例では、天井アセンブリ79の車幅方向両端からドレンホース76bを引き出し、車両の両サイドに設けられた第二ピラー44に通している。したがって、車両全体では、4本のドレンホース76bが4本の第二ピラー44を通っている。
つまり、本例では、上下に延びる冷媒配管74およびドレンホース76bを、いずれも、ピラー42,44に通している。かかる構成とすることで、冷媒配管74およびドレンホース76bを隠すための専用の部材を別途設ける必要がなく、車両の構成をより簡易化できる。また、コンプレッサ60は、車両10の前部または後部に配置され、水タンク68は、当該コンプレッサ60よりも車両前後方向中心寄りに配置される。かかるコンプレッサ60に連結される冷媒配管74を第一ピラー42に、コンプレッサ60に連結されるドレンホース76bを第一ピラー42より中心寄りに位置する第二ピラー44に、それぞれ通すことで、冷媒配管74およびドレンホース76bの距離を短くできる。その結果、材料費を低減できる。また、冷媒配管74の距離が短くなれば、その分、冷媒の熱損失が低減されるため、空調効率の更なる向上が図れる。
雨水ホース76cは、車両10の天井近傍で、このドレンホース76bに、合流している。給水口72に接続された給水ホース76dは、ロッカ48の側部において前後方向に延び、二つの水タンク68に連結されている。
<天井アセンブリ>
次に、天井アセンブリ79の構成について説明する。図9は、天井アセンブリ79周辺での概略断面図である。天井アセンブリ79は、既述した通り、天井外装パネル84と天井内装パネル86との間に形成される天井空間88に配置されている。天井内装パネル86のうち、天井アセンブリ79との対向部分には、車室内と天井空間88とを連通する通気口90が形成されている。また、通気口90と天井アセンブリ79との間には、空気流れをガイドするダクト82が配置されている。この通気口90およびダクト82を介して、車室内の空気が天井アセンブリ79に導かれるとともに、天井アセンブリ79から出力される調温後の空気が車室内に放出される。したがって、空調空気は、車室の天面から噴き出される。
ここで、空調吹き出し口を車室の天面に設けた車両は、従来からいくつか知られている。しかしながら、従来の車両では、車両の天井空間に、エバポレータ、ブロアファン、および、膨張弁に加えて、さらに、コンプレッサやコンデンサも設けていた。この場合、これら全ての部品を収容するために、天井空間の厚みを増加させる必要がある。天井空間の厚みを増加させるために、空調ユニットの配置箇所において、天井外装パネルを外側(上側)に突出させることも考えられるが、この場合、車両の意匠の自由度が低下し、また、車高が増加するという問題があった。また、天井外装パネルではなく、天井内装パネルを内側(下側)に突出させれば、車高の増加を抑えつつ天井空間の厚みを確保できるが、この場合には、車室の天井が低くなり、車室空間の開放感が損なわれる。
本例では、天井空間88に、天井アセンブリ79(エバポレータ54、ブロアファン56、膨張弁58)のみを配置しているため、天井空間88の厚みを小さく抑えることができる。その結果、車高を抑えつつも、車室の天井を高くすることができる。また、天井空間88を薄くできるため、車両の意匠の自由度を向上できる。
ここで、上述した通り、本例では、少なくとも一つの周辺情報センサ130が、車両10の天井の外表面に搭載されている。周辺情報センサ130は、光または電波を送受して周辺情報を検知するため、周辺情報センサ130の近傍に光や電波を遮る突出部が存在すると、周辺情報を十分に検知できない。したがって、車両10の天井外表面に突出部等がある場合、周辺情報センサ130の設置位置が制限される。本例では、上述した通り、天井に、天井アセンブリ79のみを配置しており、車両10の天井外表面に大きな突出部が存在していない。その結果、周辺情報センサ130の搭載位置の自由度が向上する。
ところで、車両10の天井には、直射日光が当たりやすく、夏場には、天井空間88の温度が上がりやすい。かかる天井空間88に、エバポレータ54等を配置した場合、冷却効率が低下するおそれがある。そこで、本例では、天井外装パネル84の裏面(天井内装パネル86との対向面)に、断熱シート92を貼り付けている。断熱シート92は、適度な断熱性を有するのであれば、その材質は特に限定されない。したがって、断熱シート92は、例えば、グラスウールやロックウール等の繊維系断熱材で形成されてもよいし、ウレタンフォームやフェノールフォーム等の発泡系断熱材で形成されてもよい。いずれにしても、天井外装パネル84の裏面に断熱シート92を貼り付けることで、天井空間88の温度上昇を抑制でき、空調装置50の冷房効率を向上できる。
<前側空調ユニットの下部パート>
次に、前側空調ユニット52fの下部パートPbについて説明する。図10は、前側収容空間94fに収容される下部パートPbの配置を示す模式図である。また、図11は、前側空調ユニット52fのコンデンサ62周辺の斜視図である。また、図12は、前側空調ユニット52fのコンプレッサ60の配置を示す概略斜視図である。
図10に示すとおり、前側収容空間94f内には、前側から順に、噴霧ノズル66、コンデンサ62、電動ファン64、コンプレッサ60が配置されている。また、コンデンサ62の前方には、前側収容空間94fと外部とを連通するフロントグリル24fが配置されている。このフロントグリル24fは、車両10の前端面の下端に設けられている。
フロントグリル24fを、前端面下端に配置するのは、ランプ配置部14を大きく確保するためである。ここで、フロントグリル24fを前端面下端に配置した場合、図10に示す通り、フロントグリル24fの上端は、コンデンサ62の高さ中心より下側に位置しており、フロントグリル24fが、コンデンサ62に比べて下側にオフセットしている。そのため、外気は、図10において、二点鎖線で示すように、フロントグリル24fから前側収容空間94f内に進入した後、電動ファン64により吸い込まれて上方に進む。そして、この外気は、コンデンサ62および電動ファン64を通過した後は、下方へと進み、前側収容空間94fの底部から外部へと流れていく。
つまり、本例において、コンデンサ62に流れ込む外気は、当該コンデンサ62周辺を頂部とする山なりの経路を流れる。フロントグリル24fとコンデンサ62との間には、こうした外気の流れをガイドするダクト83が設けられている。なお、前側収容空間94fには、空調ユニット52を構成する部品だけでなく、ブレーキ装置や操舵装置、エアサスペンションのポンプやエアタンク等が配置されている。コンデンサ62および電動ファン64を通過した外気は、これらブレーキ装置や操舵装置等の隙間を通って外部に放出される。
前側空調ユニット52fのコンデンサ62は、図11に示すように、扁平な直方体であり、正面視で横長の長方形となっている。このコンデンサ62は、支持枠99で支持されている。この支持枠99の後部は、電動ファン64を支持するファンシュラウド(図示せず)と連結されている。その結果、コンデンサ62のすぐ背後には、電動ファン64が位置している。
コンデンサ62の前方には、複数の噴霧ノズル66が配置されている。本例では、この噴霧ノズル66を、コンデンサ62の車幅方向両端近傍に二つずつ、合計四つ設けている。また、噴霧ノズル66は、その噴霧軸方向が、コンデンサ62の表面と平行になるような姿勢、具体的には、噴霧軸が車幅方向と平行になる姿勢で配置されている。かかる構成とすることで、ミストが、コンデンサ62に当たりにくくなるため、コンデンサ62の前方空間に広がりやすくなる。その結果、ミストをより均等に噴霧できる。各噴霧ノズル66は、ノズルブラケット120で支持されており、当該ノズルブラケット120は、支持枠99に取り付けられている。噴霧ノズル66から噴霧されたミストが、コンデンサ62の直前位置において、気化することでコンデンサ62に流れ込む外気温度を低下させることができる。そして、これにより、コンデンサ62での冷媒の冷却効率、ひいては、空調装置50の冷房効率を向上できる。
ここで、図10から明らかな通り、噴霧ノズル66は、いずれも、水タンク68よりも上方に配置されている。かかる構成とすることで、ウォーターポンプ69から圧力が付与されない限り、噴霧ノズル66から水が出力されない。その結果、出力ホース76aの途中に、水の漏出防止のためのバルブ等を設ける必要がなく、構成を簡易化できる。
前側空調ユニット52fのコンプレッサ60は、電動ファン64の背後に配置されている。このコンプレッサ60の配置を可能にするために、本例では、フロントパートPfに設けられた一対のクロスメンバ36a,36b(図5、図12参照)の間に支持プレート108を架け渡している。支持プレート108は、金属からなる略平板であり、その一端は、クロスメンバ36aに、その他端は、クロスメンバ36bに溶接されている。コンプレッサ60は、この支持プレート108の上に固定される。
なお、図12から明らかな通り、二つのクロスメンバ36a,36bは、いずれも、その車幅方向両端が、フロントサイドメンバ30に向かって立ち上がったような形状となっている。したがって、クロスメンバ36a,36bの車幅方向中間部分は、フロントサイドメンバ30よりも下側に位置している。これにより、コンプレッサ60の配置高さを低く抑えることができ、前側収容空間94fの空間効率を向上できる。
ここで、繰り返し述べる通り、前側空調ユニット52fのうち、コンデンサ62、コンプレッサ60、および噴霧ノズル66は、前側収容空間94fに配置している。かかる配置とするのは、上述した通り、天井アセンブリ79のサイズを低減し、車両10の天井周りの意匠の自由度を高めるためである。また、前側空調ユニット52fのうち、比較的重量の大きいコンプレッサ60を、車両10の下部に配置することで、車両10の安定性を向上できる。さらに、コンデンサ62をフロントグリル24fの背後に配置することで、当該コンデンサ62を天井に配置した場合と比べて、走行風がコンデンサ62に当たりやすくなり、冷却効率が向上する。
なお、本例では、車両10前面のデザインの自由度を向上するために、コンデンサ62に対してフロントグリル24fが下方にオフセットした配置となっている。この場合でも、走行風が円滑にコンデンサ62に到達するように、本例では、フロントグリル24fの背後にダクト83を設けている。また、十分な流量の外気がコンデンサ62に流れるように、電動ファン64の回転速度を制御している。
<後側空調ユニットの下部パート>
次に、後側空調ユニット52rの下部パートPbについて説明する。図13は、後側空調ユニット52rに収容される下部パートPbの配置を示す模式図である。また、図14は、後側空調ユニット52rのコンデンサ62周辺の斜視図である。図13に示すとおり、後側収容空間94r内には、前側から順に、コンプレッサ60、噴霧ノズル66、コンデンサ62、電動ファン64が配置されている。また、電動ファン64の後方には、後側収容空間94rと外部とを連通するリアグリル24rが配置されている。このリアグリル24rは、フロントグリル24fと同様に、車両10の後端面の下端に設けられている。これにより、後側のランプ配置部14も大きく確保できる。
したがって、後側空調ユニット52rにおいても、リアグリル24rの上端は、コンデンサ62の高さ中心より下側に位置しており、リアグリル24rが、コンデンサ62に比べて下側にオフセットしている。そのため、外気は、図13において、二点鎖線で示すように、後側収容空間94rの下側から後側収容空間94r内に進入した後、電動ファン64により吸い込まれて上方に進む。そして、この外気は、コンデンサ62および電動ファン64を通過した後は、下方へと進み、リアグリル24rから外部へと流れていく。つまり、本例においても、外気は、コンデンサ62周辺を頂部とする山なりの経路を流れる。このとき、電動ファン64から出力される外気(排気)の逆流を防止するために、本例では、電動ファン64とリアグリル24rとの間に、排気の流れをガイドするダクト83を設けている。
後側収容空間94rには、空調ユニット52を構成する部品に加え、駆動モータと伝達機構とを組み合わせたパワーユニット114や、当該パワーユニット114の駆動を制御するパワーコントロールユニット(PCU)116等が配置されている。コンデンサ62は、パワーユニット114のケースの側部に取り付けられている。
図14に示すように、後側空調ユニット52rのコンデンサ62も、扁平な直方体であり、正面視で横長の長方形となっている。また、後側空調ユニット52rのコンデンサ62の上側には、扁平な直方体形状のラジエータ80が配置されている。ラジエータ80は、パワーユニット114の冷却用の冷媒を冷却するためのものである。支持枠99は、このラジエータ80およびコンデンサ62を上下に並んだ状態で保持している。支持枠99の後部には、電動ファン64を支持するファンシュラウド(図示せず)と連結されており、コンデンサ62およびラジエータ80のすぐ背後には、電動ファン64が位置している。
コンデンサ62の前方には、複数(図示例では四つ)の噴霧ノズル66が配置されている。この複数の噴霧ノズル66は、いずれも、その噴霧軸方向が、コンデンサ62の表面と平行になるような姿勢で配置されている。なお、後側空調ユニット52rでは、前側空調ユニット52fに比べて、複数の噴霧ノズル66の配置がばらついている。これは、後側空調ユニット52rのコンデンサ62周辺に、配置された様々な部材と噴霧ノズル66との干渉を避けるためである。すなわち、後側空調ユニット52rのコンデンサ62周辺には、空調に用いられる冷媒および水が流れる配管に加え、パワーユニット114の冷却用冷媒が流れる配管も設けられており、前側空調ユニット52fに比べてコンデンサ62周辺で利用できるスペースが限られている。その結果、後側空調ユニット52rでは、前側空調ユニット52fに比べて、複数の噴霧ノズル66の配置がばらついている。
以上の通り、後側空調ユニット52rにおいても、前側空調ユニット52fと同様に、コンプレッサ60、および噴霧ノズル66を、車両10の下部に配置することで、車両10の天井周りの意匠の自由度が向上し、車両10の安定性を向上できる。
ところで、これまでの説明で明らかな通り、本例では、コンデンサ62および噴霧ノズル66を含む下部パートPbを二つ用意し、この二つの下部パートPbを車両10の前後に分割して配置している。かかる構成とすることで、コンデンサ62を大型化することなく、コンデンサ62をバランスよく配置できる。すなわち、コンデンサ62での熱交換の効率を高めるためには、コンデンサ62の表面積を広くすることが望ましい。しかし、車両10内、特に本例のようにボンネットやトランクを有さない箱状の車両10の場合、広い収容空間94を確保することは難しく、表面積の大きいコンデンサ62を搭載することは難しい。本例では、収容空間94に収まる程度のコンデンサ62を二つ用意し、これらを前後に分割して配置することで、一つ一つのコンデンサ62のサイズは抑えつつ、十分な冷却能力を得ることができる。
<給水パート>
次に、給水パートPwの構成について説明する。図15は、センターパートPc周辺の概略斜視図である。給水パートPwは、ミスト水を貯留する水タンク68を有する。この水タンク68は、車室の床下に配置されている。より具体的には、前側空調ユニット52fの水タンク68は、センターサイドメンバ32とクロスメンバ36eとが交差する角部に配置されている。当該角部には、1辺がセンターサイドメンバ32の底面に、他の1辺がクロスメンバ36eの底面に溶接された、略三角形状の三角ブラケット104が設けられている。前側空調ユニット52fの水タンク68は、この三角ブラケット104の上に載置され、固定される。同様に、後側空調ユニット52rの水タンク68は、センターサイドメンバ32とクロスメンバ36gとが交差する角部に配置されている。当該角部にも、三角ブラケット104が設けられており、水タンク68は、この三角ブラケット104の上に載置され、固定される。
車両の床下には、さらに、パワーユニット114に電力を供給するメインバッテリ106も配置されている。このメインバッテリ106は、車両前後方向に長尺な扁平形状である。このメインバッテリ106の厚み(高さ方向寸法)は、センターサイドメンバ32の高さ方向寸法とほぼ同じとなっている。このメインバッテリ106は、クロスメンバ36eおよびクロスメンバ36gとの間に、適度な隙間が生じるように配置される。水タンク68は、このメインバッテリ106と、クロスメンバ36eおよびクロスメンバ36gと、の間の隙間に配置されている。つまり、本例において水タンク68は、メインバッテリ106の前後に生じるデッドスペースを利用して配置されている。なお、かかる配置を可能にするために、水タンク68の厚み(高さ方向寸法)は、メインバッテリ106の厚み(高さ方向寸法)とほぼ同じになっている。
ここで、図15から明らかな通り、二つの水タンク68は、いずれも、車幅方向片側(本例では右側)に配置している。また、本例では、給水口72も、二つの水タンク68と同様に、車幅方向片側(本例では右側)に配置している。かかる構成とすることで、一つの給水口72と、二つの水タンク68を連通する給水ホース76dの経路をほぼ直線状にでき(図8参照)、給水ホース76dの取り回しを簡易化できる。また、本例では、車両10のドア22は、左側に設けられているが、二つの水タンク68を、この反対側である右側に設けている。換言すれば、比較的、重量の大きい水タンク68を、ドア22の反対側に配置することで、乗客の乗降に伴う車両の揺れを効果的に低減できる。また、そもそも、重量の大きい水タンク68を、床下に配置することで、車両10の重心を下げることができ、車両10の安定性をより向上できる。さらに、給水口72もドア22の反対側に配置することで、乗降時に、乗客の足等と給水口72との接触が効果的に防止される。
次に、給水口72の配置について図16を参照して説明する。図16は、給水口72周辺を正面から見た模式図である。車両10の側面下端には、車両前後方向に延びて、フロアパネル100の車幅方向両端を下側から支えるロッカ48が設けられている。給水口72と水タンク68を連結する給水ホース76dは、当該ロッカ48のすぐ外側を通っている。給水口72は、例えば、略円筒形の流体継手で構成されており、ロッカ48の斜め下方向に付き出るような姿勢で配置されている。
このロッカ48の車幅方向外側には、当該ロッカ48を隠して意匠性を保つための樹脂部材であるロッカモール110が設けられている。ロッカモール110は、図16に示すように、水平方向外側に進んだ後、下方に垂れ下がる断面略L字形状のパネル部材である。給水口72の下端は、このロッカモール110の下端とほぼ同じか、僅かに高い位置にあり、給水口72は、車両10の外部から見ても、ロッカモール110の裏側に隠れて見えないようになっている。その一方で、ロッカモール110の下側には、外部の水道ホースが十分に通過できる程度のスペースが確保されているため、当該水道ホースと給水口72の接続は問題なく行える。
<その他の構成>
以上の説明から明らかな通り、本明細書で開示する空調装置50では、コンプレッサ60の直前で水を噴霧しているため、冷房効率をより向上できる。また、噴霧ノズル66を水タンク68より上方に配置しているため、噴霧ノズル66の上流にバルブを設けなくても、水タンク68の水が、重力により噴霧ノズル66から漏出することを効果的に防止できる。その結果、水が不足しにくくなり、必要に応じて水を噴霧できる。結果として、バルブを有さない簡易な構成でありながら、十分な冷房効率をより確実に維持できる。ただし、これまで説明した構成は一例であり、噴霧ノズル66を水タンク68より上方に配置するのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。また、噴霧ノズル66を水タンク68より上方に配置するのであれば、その他の構成要素の配置は、適宜、変更されてもよい。例えば、コンプレッサ60は、車両下部の収容空間94ではなく、天井空間88に配置されてもよい。同様に、膨張弁58は、天井空間88ではなく、収容空間94や、第一ピラー42内に設けられてもよい。また、各空調ユニット52は、上下に分割される必要はなく、エバポレータ54およびブロアファン56も、車両の下部にある収容空間94に配置されてもよい。
10 車両、12 メインフレーム、13 窓、14 ランプ配置部、15 信号用ランプ、16 ボディ、18 前輪、20 後輪、22 ドア、24f フロントグリル、24r リアグリル、26 操作パネル、28 座席、30 フロントサイドメンバ、32 センターサイドメンバ、34 リアサイドメンバ、36a~36k クロスメンバ、38 キック部材、40 サスペンションタワー、42 第一ピラー、44 第二ピラー、46 レール、48 ロッカ、50 空調装置、51 制御部、52f 前側空調ユニット、52r 後側空調ユニット、54 エバポレータ、56 ブロアファン、58 膨張弁、60 コンプレッサ、62 コンデンサ、64 電動ファン、66 噴霧ノズル、68 水タンク、69 ウォーターポンプ、70 レベルセンサ、72 給水口、74 冷媒配管、76a 出力ホース、76b ドレンホース、76c 雨水ホース、76d 給水ホース、78 雨水回収口、79 天井アセンブリ、80 ラジエータ、82,83 ダクト、84 天井外装パネル、86 天井内装パネル、88 天井空間、90 通気口、92 断熱シート、94f 前側収容空間、94r 後側収容空間、99 支持枠、100 フロアパネル、104 三角ブラケット、106 メインバッテリ、108 支持プレート、110 ロッカモール、112 モータユニット、114 パワーユニット、120 ノズルブラケット、Pb 下部パート、Pc センターパート、Pf フロントパート、Pr リアパート、Pt 天井パート、Pw 給水パート。

Claims (3)

  1. 車両に搭載される車載空調装置であって、
    冷媒を外気と熱交換させるコンデンサと、
    前記コンデンサに向かう外気に水を噴霧する1以上の噴霧ノズルと、
    出力ホースを介して前記噴霧ノズルに連通され、噴霧する水を貯留する水タンクと、
    を備え、前記1以上の噴霧ノズルを前記水タンクより上方に配置し、
    さらに、車室前側を空調する前側空調ユニットと、車室後側を空調する後側空調ユニットと、を備え、
    前側空調ユニットは、車両前下部にある前側収容空間に配置された前記コンデンサおよび前記1以上の噴霧ノズルと、車両床下に配置された前記水タンクと、を有し、
    後側空調ユニットは、車両後下部にある後側収容空間に配置された前記コンデンサおよび前記1以上の噴霧ノズルと、車両床下に配置された前記水タンクと、を有する、
    ことを特徴とする車載空調装置。
  2. 請求項1に記載の車載空調装置であって、
    前記コンデンサを支持するべく、当該コンデンサの縁を囲む支持枠を備え、
    前記1以上の噴霧ノズルは、前記支持枠に固定されている、
    ことを特徴とする車載空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車載空調装置であって、
    前記1以上の噴霧ノズルは、その噴霧軸が前記コンデンサの前面と平行になる姿勢で、前記コンデンサよりも前方位置に配置されている、ことを特徴とする車載空調装置。
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