JP2006341474A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送に実害のある記録媒体の記録媒体搬送機構からの浮き上がりを事前に確実に検出し且つ過剰な検出を防止する画像記録装置を提供する。
【解決手段】プラテンベルト11の用紙搬送方向上流側の第1の紙ガイド19を通過した用紙10の浮きが大きいと、その浮きが用紙浮き検知板21を回動させ、その回動がセンサ22により検知される。第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21との距離d1、用紙浮き検知板21とプラテンベルト11との間隔h1、第2の紙ガイド18と記録ヘッド16との距離d2及び記録ヘッド16とプラテンベルト11との間隔h2とし、h1/d1=h2/d2且つh1=h2として第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21間の環境と第2の紙ガイド18と記録ヘッド16間の環境を同一にし、記録ヘッド16直下における用紙10の浮きを事前に再現して検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送に実害のある記録媒体の記録媒体搬送機構からの浮き上がりを事前に確実に検出し且つ過剰な検出を防止する画像記録装置に関する。
従来、画像記録装置としてのインクジェットプリンタは、記録ヘッドの複数のノズルからインクジェット方式によるインク滴を吐出して、搬送機構によって搬送される記録媒体に、高画質の画像を高速に記録する。
搬送機構としてプラテンベルトを備えるインクジェットプリンタの場合では、通常、プラテンベルトに吸引部を備え、この吸引部により記録媒体をプラテンベルト上に保持して搬送する。
一般に、インクジェットプリンタの使用環境は、オフィスに限らず、さまざまな使用環境にさらされる。記録媒体が高温高湿の環境下に包装も無しに長らく放置されていた場合、記録媒体が吸湿し、カットシート状の記録媒体の端が半ばカール状に反り上がってしまう。
このように端部がカールに反り上がった記録媒体をインクジェットプリンタに通紙した場合、特に、記録媒体の先端部のカール部分が記録ヘッドのノズル面に擦れて、記録媒体の端部または印刷面を汚してしまうという問題が発生する。
また、カールした記録媒体の先端部が記録ヘッドの側面などに当接すると、記録媒体がジャム状態になって通紙が不安定となる場合が多い。また、厚紙など腰の強い記録媒体がカールした状態で記録ヘッドに当接した場合は、記録ヘッドが破損する虞があって問題が多い。
これらの問題を解決すべく、記録媒体の浮き上がりを抑制するために、記録ヘッドの近傍に、拍車付きの押圧アーム部材からなる記録媒体押え機構が配置されたインクジェットプリンタの構成が提案されている。この提案によれば、記録ヘッドによる記録動作が行われる直前の記録媒体の浮き上がりを抑制することができ、所定以上の浮き上がりを検出して記録働作を禁止する制御を行うようになっている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2001−26154号公報(段落[0080]〜[0085]、図9)
ところで、上述した特許文献1に示される従来のインクジェットプリンタの構成においては、記録ヘッドによる記録動作が行われる直前の記録媒体の浮き上がりを押圧アームで押さえ込み、所定以上の浮き上がりについて検出を行い記録働作を禁止する制御をしている。
しかしながら、記録媒体は、搬送方向最上流側で導電ローラによって搬送ベルトに押圧され、ここで一旦記録媒体の浮きは抑え込まれている。そして、この押さえ込みは記録媒体が導電ローラから下流側に搬送されるに伴って開放される。したがって、記録媒体の浮き状態が、記録媒体の浮きを検出する押圧アーム部と、それより下流側の記録ヘッドの直下とでは異なる場合がある。
このため、カールした記録媒体の先端などが記録ヘッドに接触して記録ヘッドに破損を引き起こす虞のある記録媒体の浮き状態を、押圧アームによって正しく検出できず検出不足となったり、この検出不足を防止するために検出過多になったりする検出機構の不具合が発生する。
本発明は、記録媒体が記録ヘッドの印字面に摺接して記録媒体の印刷面が汚れたり記録媒体が記録ヘッドに衝突して記録ヘッドの破損を引き起こすような搬送に実害のある記録媒体の記録媒体搬送機構からの浮き上がりを事前に確実に検出し且つ過剰な検出を防止する画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明の画像記録装置は、第1の方向に搬送手段により搬送される記録媒体と、該記録媒体に文字や画像を記録する記録ヘッドと、該記録ヘッドの上記第1の方向上流側にある第1のガイド部材と、該第1のガイド部材の上記第1の方向下流側に位置し上記第1のガイド部材を通過した後の上記記録媒体の浮き上がりを検知する検知手段と、該検知手段の上記第1の方向下流側に位置すると共に上記記録ヘッドの上記第1の方向上流側近傍に位置する第2のガイド部材と、を有し、上記第2のガイド部材と上記記録ヘッドの上記第1の方向の距離をd2、上記記録ヘッドと上記搬送手段の記録媒体搬送面の間隔をh2、上記第1のガイド部材と上記検知手段の距離をd1、上記検知手段と上記搬送手段の記録媒体搬送面の間隔をh1としたとき、(h2/d2)×0.7≦h1/d1≦(h2/d2)×1.1の関係を有するように構成される。
上記距離d2と上記距離d1には、例えば、d2×0.8≦d1≦d2×1.2の関係を有するように構成される。
また、上記第1のガイド部材及び/または上記第2のガイド部材は、例えば、上記搬送手段の記録媒体搬送面に当接するように構成され、また、例えば、上記搬送手段の記録媒体搬送面と所定の間隔を有するように構成される。
また、上記検知手段は、例えば、上記記録媒体の浮き上がり部に当接する部材と、該部材の移動を検知するセンサとを有するように構成され、また、例えば、上記記録媒体の幅方向に配置された光学センサで構成される。
また、上記記録ヘッドは、例えば、固定のラインヘッドであるように構成される。
本発明によれば、記録媒体が記録ヘッドの印字面に摺接して記録媒体の印刷面が汚れたり記録媒体が記録ヘッドに衝突して記録ヘッドの破損を引き起こすような搬送に実害のある記録媒体の記録媒体搬送機構からの浮き上がりを事前に確実に検出し且つ過剰な検出を防止する画像記録装置の提供が実現する。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明において、上記第1の方向は、例えば用紙10の搬送方向に沿ったY軸方向であり、上記搬送手段は、例えばプラテン部3等から成り、上記記録媒体は、例えば用紙10等から成り、上記第1のガイド部材は、例えば第1の紙ガイド19等から成り、上記検知手段は、例えば用紙浮き検知板21、センサ22等から成り、そして、上記第2のガイド部材は、例えば4個の第2の紙ガイド18等から成る。
図1は、本実施形態における画像記録装置の主要部の構成を模式的に示す側面図である。図1に示されるように、画像記録装置1は、給紙部2、プラテン部3、画像記録部4、本発明の要部を構成する記録媒体浮き検出部5、及び記録媒体排出部6を備えている。
給紙部2は、用紙トレイ7、ピックアップローラ8、及びレジストレーションローラ対9を備えている。上記の用紙トレイ7は、記録媒体としてのカットシート状の用紙10を少なくとも1枚から収納可能である。本例においては、用紙トレイ7には複数枚の用紙10が収容されている。
なお、図1には、用紙10の搬送方向に沿った方向をY軸として示し、画像記録時の用紙10の画像が形成される面においてY軸と直交する方向をX軸として示し、X軸及びY
軸と直交する方向をZ軸として示している。
給紙部2のピックアップローラ8は、用紙トレイ7から用紙10を1枚づつ取り出す用紙取り出し機構である。このピックアップローラ8は、不図示の本体装置(画像記録装置1、以下同様)のフレームに回転可能に支持されている。
給紙部2のレジストレーションローラ対9は、本体装置のフレームに回転可能に支持されている。このレジストレーションローラ対9は、ピックアップローラ8により取り出された用紙10の斜行等の修正つまり搬送方向(Y軸方向)に対して位置合わせを行う搬送方向調整部である。
また、このレジストレーションローラ対9は、位置合わせ後の用紙10を、画像記録部4における用紙10への画像形成のタイミングに合わせてプラテン部3に給送する用紙給送部でもある。
プラテン部3は、画像記録時に給紙部2から給送されてくる用紙10を搬送する搬送装置である。このプラテン部3は、図1に示されるように、プラテンベルト11、複数のプラテンベルトローラ12、従動ローラ13、プラテンフレーム14、及びプラテン吸引部15を備えている。
プラテン部3のプラテンベルト11は、無端状ベルトであり、複数のプラテンベルトローラ12と協働して用紙10をY軸に沿って運ぶベルトコンベヤを構成している。用紙10は、プラテン用紙搬送領域a〜b間において、プラテンベルト11により搬送される。
このプラテンベルト11とプラテンベルトローラ12とは、画像記録時において、全体に渡って用紙10をY軸に沿ってY軸(+)側に搬送するように、搬送方向を設定されて組み立てられている。ここで、Y軸(+)側が用紙搬送方向下流側であり、Y軸(−)側が用紙搬送方向上流側となる。
プラテン部3の従動ローラ13は、プラテンベルト11の用紙搬送方向上流側端部においてプラテンベルト11を挟んでプラテンベルトローラ12とZ軸方向において対向する位置に配置され、用紙10の浮き上がりを防止している。尚、プラテンフレーム14、及びプラテン吸引部15については後述する。
画像記録部4は、上記のプラテンベルト11の上方に近接して配置される。この画像記録部4は、用紙10に対してインクを吐出するためのインク吐出装置である。この画像記録部4は、複数の記録ヘッド16(16k、16c、16m、16y)と、これらの記録ヘッド16を支持するキャリッジ17とで構成される。
上記の記録ヘッド16は、画像を記録するための画像記録ヘッドの集合体で構成されている。この記録ヘッド16は、各色毎に設けられており、例えば本例では、記録ヘッド16k、16c、16m、及び16yは、それぞれ、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローのインクを吐出する。これら合計4つの記録ヘッド16は、用紙10の搬送方向に等間隔に配列されている。
また、記録ヘッド16は、本体装置に固定のラインヘッドを構成しており、この画像記録装置1で使用される用紙10の最大幅と同一又はそれ以上の寸法に形成されている。すなわち、この画像記録装置1が最大A3判の用紙に対して記録可能に設定されている場合、記録ヘッド16の幅は、A3判の用紙の幅以上に設定される。
そして、上記4つの記録ヘッド16の用紙搬送方向上流側には、それぞれ第2の紙ガイド18が配置されている。第2の紙ガイド18は、円筒状のローラであり、そのローラ軸の両端中心を、本体装置の不図示のフレームに回転可能に支持されている。この第2の紙ガイド18の、記録媒体幅方向の寸法は、使用される記録媒体の最大の幅と同一又はそれ以上の寸法である。
4つの記録ヘッド16のそれぞれの直前に配置された上記合計4つの第2の紙ガイド18により、用紙10は、その浮きを抑えられて、4つの第2の紙ガイド18それぞれの用紙搬送方向下流側の記録ヘッド16の直下に搬送される。
記録媒体浮き検出部5は、第1の紙ガイド19、用紙浮き検知板21、及びセンサ22で構成されている。
第1の紙ガイド19は、4つの記録ヘッド16の用紙搬送方向上流側に1個のみ配置されている。この第1の紙ガイド19も、円筒状のローラであり、そのローラ軸の両端中心を、本体装置の不図示のフレームに回転可能に支持されている。この第1の紙ガイド19の、記録媒体幅方向の寸法は、使用される記録媒体の最大の幅と同一又はそれ以上の寸法である。
記録媒体浮き検出部5の用紙浮き検知板21は、断面が逆Nの字の斜線部を水平になるまで縦の直線部を上下にずらした形状をしている。そして、その上方の直線部のほぼ中央部を回動軸23により軸支され、上端部近傍がセンサ22に対峙している。センサ22は透過型の光センサである。
また、用紙浮き検知板21の下方の直線部の下端部は、プラテン部3のプラテンベルト11の用紙搬送面に所定の間隔(Z方向)で近接して配置されている。なお、記録媒体浮き検出部5近傍の構成及び機能について詳しくは後述する。
記録媒体排出部6は、上記のプラテン部3及び画像記録部4の用紙搬送方向下流側に配置されている。記録媒体排出部6は、画像記録部4により画像が記録された用紙10を、本体装置外部に排出する機構である。この記録媒体排出部6は、図1に示されるように、排出部搬送ローラ対24、排出部排出ローラ対25、及び排出トレイ26を備えている。
排出部搬送ローラ対24は、プラテン部3より搬送される用紙10の搬送を引き継いで、その用紙10を排出部排出ローラ対25に向けて搬送する。排出部排出ローラ対25は、排出部搬送ローラ対24から搬送されてくる用紙10を排出トレイ26に排出する。
図2は、プラテン部3を模式的に示す上面図である。尚、図2において、プラテンベルト11は、プラテン部3の構成を説明する便宜上、Y軸方向において図の略右半分を切り欠いて示されている。
図2示すように、複数のプラテンベルトローラ12は、プラテンベルト11と画像記録部4とが対向するプラテン用紙搬送領域a〜b間において、プラテンベルト11がX軸及びY軸と平行になるように、プラテンベルト11を支持している。
また、プラテンベルトローラ12の少なくとも1つには、プラテンベルトローラ12を回転駆動するベルトローラ駆動モータ27が接続されている。同図に示す例では、プラテンベルト11の用紙搬送方向下流側端部のプラテンベルトローラ12の回転軸12−1にベルトローラ駆動モータ27が接続されている。
また、プラテンベルト11には、全体に渡って形成された複数の吸引孔28が設けられている。また、プラテンベルト11の下方には、プラテンベルト11を平面的に支持する図1にも示したプラテンフレーム14が設けられている。
プラテンフレーム14は、プラテンベルトローラ12を回転可能に支持するとともに、プラテン吸引部15(図1参照)を保持している。このプラテンフレーム14は、X軸及びY軸方向に沿った面を有し、プラテンベルト11と対向する領域全体に亙ってY軸方向に延在する複数の溝29が形成されている。
各溝29の略中央部には、吸引孔31が設けられている。プラテンフレーム14には、図1に示したプラテン吸引部15が固定して配置されている。プラテン吸引部15には、特には図示しないが、プラテンチャンバーが設けられている。上記の吸引孔31はそのプラテンチャンバーに連通している。
プラテンチャンバーは、それ自身のチャンバー内を負圧にするための負圧発生源を有している。この負圧発生源は、例えばファンなどの公知の負圧発生装置である。プラテンチャンバーは、負圧発生源の負圧により、吸引孔31から空気を吸引し、プラテンベルト11の吸引孔28を介して、搬送中の用紙10を吸引する。すなわち、図1に示したプラテン吸引部15は、用紙10をプラテンベルト11に吸着させるための負圧を発生させる負圧発生装置である。
続いて、上記の構成における画像記録装置1の画像記録動作を簡単に説明する。先ず、電源が投入され、使用する用紙10の材質、枚数、印字モード、その他の指定が不図示の操作パネルからキー入力あるいは接続する不図示のホスト機器からの信号として入力されると、不図示の制御部は印字(文字や画像の記録、以下同様)の実行を開始する。
ピックアップローラ8は一回転毎に用紙トレイ7に収容されている最上部の用紙10一枚を取り出して、その取り出した用紙10をレジストレーションローラ対9へ給送する。
レジストレーションローラ対9は、回転を一時停止して用紙10の進行を一時制止し、用紙10の主走査方向(X方向)に対する斜行を補正すると共に搬送タイミングを待機し、画像記録タイミングが来るとプラテン部3に向けて用紙10の搬送を開始する。
プラテン部3に送り出された用紙10は、プラテン部3の用紙搬送方向上流側に到達すると、従動ローラ13及び第1の紙ガイド19により用紙浮きを押さえられながら通過する。
用紙浮きを押さえられた後の用紙10が画像記録部4の複数の記録ヘッド16に接触することが無いように、用紙10が所定の高さを超えるか超えないかを、第1の紙ガイド19の用紙搬送方向下流側に位置する用紙浮き検知板21が検知する。
所定の高さを超えないことを検知された用紙10は、用紙浮き検知板21を通過して、最初の記録ヘッド16k直前の第2の紙ガイド18に到達する。その後、4つの第2の紙ガイド18により順次用紙浮きを押さえられながら、それぞれ用紙搬送方向下流側の記録ヘッド16(16k、16c、16m、16y)を通過して、所定の文字や画像を記録され、記録媒体排出部6へと搬送される。
続いて、本実施の形態の特徴となる紙ガイドの他部材との配置距離および配置高さについて説明する。
図3は、プラテン部3の用紙搬送方向上流側における用紙浮き検知板21と最上流の記録ヘッド16kの近傍の拡大図である。
用紙浮きを押える第1の紙ガイド19は、プラテン部3の記録媒体搬送面であるプラテンベルト11表面に自重により当接している。プラテン部3のプラテンベルト11上を搬送される用紙10は、第1の紙ガイド19の自重で押えられながら第1の紙ガイド19を通過する。
その後、搬送された用紙10は、用紙浮き検知板21を通過していくが、プラテン部3にて吸着され、且つ第1の紙ガイド19により用紙浮きを押えられても所定以上の用紙浮きのある用紙10の場合は、その先端が用紙浮き検知板21に当接することによって、所定以上の用紙浮きがあることが記録媒体浮き検出部5によって検知される。
このとき、所定以上の用紙浮きとは、本実施の形態では用紙浮き検知板21とプラテンベルト11との間隔hl=1.4mm、及び記録ヘッド16とプラテンベルト11との間隔h2=1.4mmとして、このh1又はh2を超える用紙浮きのことである。
上記の用紙浮き検知板21は、図示せぬ固定板に連結され、少なくとも搬送可能な最大サイズの用紙幅よりも大きく、用紙幅方向に延びた板金で形成されている。この用紙浮き検知板21と上記固定板との連結は、ベアリングなどによる回転可能な部材を有する回動軸23により回動自在に支持されて連結されている。
これにより、浮き上がりのある用紙10が用紙浮き検知板21の下端部に当接したときに、その当接が小さい力において発生した場合でも、用紙浮き検知板21が回動軸23を支点にして回動可能な構成となっている。
また、用紙10が当接することで回動した用紙浮き検知板21は、その回動軸23よりも上方の端部が、不図示の固定板に支持されたセンサ22によって検知されることにより、回動したことが検出される。通常、センサ22は、用紙浮き検知板21の上端部により検知光軸が遮蔽されたとき、その出力がOFFとなるように設定されている。
所定以上の浮きのある用紙10が用紙浮き検知板21に当接すると、用紙浮き検知板21は、図3の上に二点鎖線で示すように、その下端部が回動軸23を支点にして用紙搬送方向へ回動する。これにより、用紙浮き検知板21の上端部が回動軸23を支点にして用紙搬送逆方向へ回動してセンサ22の遮蔽を解除する。
これにより、センサ22の出力がONとなり、用紙浮き検知板21の回動すなわち用紙10の所定以上の浮き上がりが記録媒体浮き検出部5によって検出される。この検出により、実害のある用紙浮きが発生している用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、全体の記録動作を停止させることが出来る。
図3の上に示す構成において、用紙10が用紙浮き検知板21を通過した場合を説明する。用紙10が用紙浮き検知板21を通過すると、記録ヘッド16(16k)に到達する前に、用紙10は用紙浮きを押える第2の紙ガイド18を通過する。
第2の紙ガイド18は、プラテン部3のプラテンベルト11に自重により当接しており、搬送される用紙10は第2の紙ガイド18の自重により用紙浮きを押えられながら通過する。
所定以上の用紙浮きは、上述したように事前に記録媒体浮き検出部5によって検知されたているため、用紙浮きがあったとしても所定未満の用紙浮きの用紙10のみが用紙浮き検知板21を通過して、更に第2の紙ガイド18を通過する。そして、用紙10は記録ヘッド16に接触することなく画像記録を行われ、記録媒体排出部6に排出される。
このとき第1の紙ガイド19と用紙浮き上がりを検知する用紙浮き検知板21との距離d1=20mm、及び第2の紙ガイド18と記録ヘッド16との距離d2=20mmと設定されている。従って、本実施例においては、h1/d1=h2/d2、且つ、h1=h2、d1=d2である。
上記の用紙浮き上がりが所定未満の用紙浮きであって用紙浮き上がりの検出が行われない場合と、用紙浮き上がりが所定以上の用紙浮きであって用紙浮き上がりの検出が行われる場合について、図3の中央に示す図及び図3の下に示す図を用いて更に説明する。
図3の中央は、用紙10が用紙浮き検知板21に当接しない状態を示している。プラテンベルト11上を搬送される用紙10は、自重によりプラテンベルト11に当接している第1の紙ガイド19で押えられながら第1の紙ガイド19を通過する。
第1の紙ガイド19から用紙搬送方向へ搬送される用紙10は、その先端が、ある一定の高さまでしか浮き上がらないため、用紙浮き検知板21で設定された間隔よりも低い用紙浮き上がりの場合は、用紙10aのように用紙浮き検知板21の下を問題なく通過する。
また、用紙浮き検知板21、記録ヘッド16、プラテンベルト11相互間の搬送方向距離及び高さ間隔の関係が、h1/d1=h2/d2、且つ、h1=h2、d1=d2であるから、用紙浮き検知板21によって所定以上の浮きが検出されなかった用紙10aは、記録ヘッド16の直下においても用紙10b又は10cで示すように記録ヘッド16に当接することはない。
図3の下は、用紙10が用紙浮き検知板21に当接する場合の状態を示している。用紙浮きの大きい用紙10は、自重によりプラテンベルト11に当接している第1の紙ガイド19を通過して送り出されたとき、用紙浮き検知板21により設定されたプラテンベルト11との所定の高さ間隔よりも用紙浮きの高さが大きい用紙10であると、その浮き上がった用紙先端が用紙浮き検知板21に当接する。
この当接により、用紙浮き検知板21の下端部は用紙10aにより押し上げられ、用紙浮き検知板21は回動軸23を支点にして大きく回転し、その上端部によるセンサ22(図3の上の図参照)への遮蔽が解除される。これにより、所定以上の用紙浮きが検出される。
仮に、この所定以上の用紙浮きが検出された用紙10aが、そのまま搬送を続けられて、第2の紙ガイド18まで到達した場合は、用紙10aは、自重によりプラテンベルト11に当接している第2の紙ガイド18を通過して、用紙10bとして記録ヘッド16へと送り出される。
この第2の紙ガイド18から送り出された所定以上の用紙浮きの状態の用紙10bは、記録ヘッド16により設定されているプラテンベルト11との高さ間隔h2(図3の上の図参照)よりも浮きが大きいため、用紙10bは記録ヘッド16に当接して、用紙10cのように例えば先端部を巻き込まれるようにして記録ヘッド16のインク吐出面を摺接して記録ヘッド16を損傷させてしまう。
このように、図3の上に示す構成のように、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21、及び第2の紙ガイド18と記録ヘッド16の、それぞれの搬送方向距離をd1、d2とし、用紙浮き検知板21とプラテンベルト11、及び記録ヘッド16とプラテンベルト11の、それぞれの高さ間隔をh1、h2として、それらの関係を、h1/d1=h2/d2、且つ、h1=h2、d1=d2にすることで、事前に記録ヘッド16直下における用紙10の浮きを再現しながら、所定以上の用紙浮きの場合に、その用紙の確実な検出を行うことが出来るようにするための設定を決定することができる。
浮き上がりのある用紙10であっても、その浮き上がりが記録ヘッド16を損傷させるような実害を伴うことの無い浮き上がり高さであれば、記録ヘッド16に当接すること無く記録が可能であるので、記録を実行することができる。
なお、所定以上の用紙浮きの場合の用紙の確実が検出を行うための設定を、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21との用紙搬送方向距離d1=20mm、用紙浮き検知板21とプラテンベルト11との高さ間隔hl=1.4mm、第2の紙ガイド18と記録ヘッド16との用紙搬送方向距離d2=20mm、及び記録ヘッド16とプラテンベルト11との高さ間隔h2=1.4mmとしているが、実際にはそれぞれ組み付け時のバラツキとして公差を持っている。
すなわち本例では、用紙浮き検知板21とプラテンベルト11との高さ間隔h1=1.4±0.1mm、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21との用紙搬送方向距離d1=20±0.1mm、記録ヘッド16とプラテンベルト11との高さ間隔h2=1.4±0.1mm、及び第2の紙ガイド18と記録ヘッド16との用紙搬送方向距離d2=20±0.1mmである。
この場合、例えば、hlとh2がそれぞれ±0.1mmの公差を持つ場合には、h1/d1=h2/d2の関係が公差でばらつくが、記録ヘッド16の保護の観点からは、公差の範囲でh1/d1はh2/d2に対してほぼ同等かやや小さめの方が好ましい。h2/d2に対してh1/d1の方が小さすぎると用紙浮きが過検出になってしまう。この為、h1/d1値の範囲としては例えば、(h2/d2)×0.7≦h1/d1≦(h2/d2)×1.1程度が好適である。
また、本例ではd1=d2としたが、例えばd2×0.8≦d1≦d2×1.2程度の範囲が好適である。いずれにしても、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21とプラテンベルト11との距離及び高さ関係と、第2の紙ガイド18と記録ヘッド16とプラテンベルト11との距離及び高さ関係を同じにすることによって、上記のように用紙10が第1の紙ガイド19を通過して用紙浮き検知板21に至るまでに用紙浮き上がりが生じる環境条件と、第2の紙ガイド18を通過して記録ヘッド16に至るまでに用紙浮き上がりが生じる環境条件が同じに設定される。
これにより、用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、用紙10が記録ヘッド16に到達したときと同様の用紙浮き上がりの状態を、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21との間で再現することが出来る。これにより、用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、実害を生じる虞のある用紙浮きの用紙を確実に検出することが出来る。
これにより、印刷面の汚れや記録ヘッドの破損のような不具合の発生を無くすことができる。また、実害のない用紙浮きの用紙まで検知するような過剰な検出を行わずに済むようになる。
図4は、実施例1の変形例を示す図である。なお、図4には図3に示した構成と同一構成部分には図3と同一の番号を付与して示している。図4に示すように、本例においては、用紙幅方向に延在する第2の紙ガイド18に代えて、拍車状またはラチェットギア状の複数の歯車が用紙幅方向に配列されて成る紙ガイド32が配置される。このような形状の紙ガイド32を配置することによっても上述したと同様の作用・効果が得られる。
また、この場合、用紙幅方向に延びている第2の紙ガイド18のように用紙の幅方向全体に亘って用紙10に当接する形状とは異なり、用紙10の幅方向に対して一定の間隔毎に配列されて用紙10には点で当接している構成であるため、たとえ何らかの不都合で一度汚れてしまった紙ガイド32であっても、その汚れが次に印字される用紙に移る虞が大きく低減される。
図5は、実施例2におけるプラテン部の用紙搬送方向上流側の用紙浮き検知板と最上流の記録ヘッドの近傍の拡大図である。なお、本例における本体装置としての画像記録装置は、後述する本例の特徴となる箇所を除いて、図1及び図2に示した実施例1における画像記録装置1の構成と同一である。また、図5には図3に示した構成と同一構成部分には図3と同一の番号を付与して示している。
図5に示すように、本実施の形態における特徴となる箇所は、プラテン部3のプラテンベルト11へ自重により当接する第1の紙ガイド19と、第1の紙ガイド19を通過した用紙10の浮き上がりを検知する用紙浮き検知板21aの構成から成る。
本例においては、図5の上に示す構成のように、用紙浮き検知板21aとプラテンベルト11との高さ間隔h3及び第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21との搬送方向距離d3を、実施例1の用紙浮き検知板21とプラテンベルト11との高さ間隔h1及び第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21との搬送方向距離d1に対して、それぞれ同じ比例で大きくする。
すなわち、用紙浮き検知板21aとプラテンベルト11との高さ間隔h3及び第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21aの距離d3を、共に上記のように比例する寸法が、h2/d2(=h1/d1)=h3/d3、且つ、d2(=d1)<d3、のように設定する。
このようにしても、用紙浮き上がりの検知においては、実施例1の場合と同様の作用・効果が得られ、特に一定した浮き上がり癖を有する用紙に対して有害・無害の検知が出来る。
すなわち、一般に、用紙の種類、保管の環境により、用紙の浮き上がり癖などには変化がある。例えば、用紙先端の浮き上がりカールだけでなく、用紙の先端の浮き上がりから少し後方位置が浮きの一番大きい場所であったり、用紙の中央のみがプラテンベルト11から上に離れるように膨らんでいたりする。
本例では、そのように一定した浮き上がり癖のある用紙に対しても、記録媒体浮き検出部5の各部材間の用紙搬送方向距離や高さ間隔の寸法を、h2/d2=h3/d3、且つ、d2<d3、のように設定することによって、正しく有害・無害の検知が出来るようになる。
上記の用紙浮き上がり癖による搬送量の増えに応じた浮き上がり(搬送距離の伸びに伴う用紙先端の浮き上がり、以下同様)が所定未満の用紙浮きであって用紙浮き上がりの検出が行われない場合と、搬送量に応じた浮き上がりが所定以上の用紙浮きであって用紙浮き上がりの検出が行われる場合について、図5の中央に示す図及び図5の下に示す図を用いて更に説明する。
図5の中央は、用紙10が用紙浮き検知板21aに当接しない状態を示している。プラテンベルト11上を搬送される用紙10は、自重によりプラテンベルト11に当接している第1の紙ガイド19で押えられながら第1の紙ガイド19を通過する。
第1の紙ガイド19から用紙搬送方向へ送られる用紙10の先端の浮き上がり癖が搬送量と比例しない用紙10aのような場合は、搬送量が増えても先端が一定の高さまでしか浮き上がらないため、用紙浮き検知板21aで設定された高さ間隔h3よりも浮き上がりが低く、したがって用紙浮き検知板21aの下を問題なく通過する。
これにより、記録ヘッド16の直下においても、用紙10b及び10cで示すように、記録ヘッド16に当接することはない。
図5の下は、用紙10が用紙浮き検知板21aに当接する場合の状態を示している。先端の浮き上がり癖が搬送量に比例して大きくなる用紙10の場合は、自重によりプラテンベルト11に当接している第1の紙ガイド19を通過して送り出されてから搬送量が増えると共に用紙浮き量が高くなる。
このため用紙浮き検知板21aにより設定された高さ間隔h3よりも浮きの大きい用紙10aが搬送されることになり、その先端が用紙浮き検知板21aに当接する。
この当接により、用紙浮き検知板21aの下端部は用紙10aにより押し上げられ、用紙浮き検知板21aは回動軸23を支点にして大きく回転し、その上端部によるセンサ22(図5では図示省略、図3の上の図参照)への遮蔽が解除される。これにより、所定以上の用紙浮きが検出される。
仮に、この所定以上の用紙浮きが検出された用紙10aが、そのまま搬送を続けられて、第2の紙ガイド18まで到達した場合は、用紙10aは、自重によりプラテンベルト11に当接している第2の紙ガイド18を通過して、用紙10bとして記録ヘッド16へと送り出される。
第2の紙ガイド18から送り出された用紙10bは、第1の紙ガイド19を通過した後と同様に、搬送量に比例して用紙浮き上がりが発生する。このため、用紙10bは記録ヘッド16に当接し、用紙10cのように先端部を巻き込まれながら記録ヘッド16のインク吐出面を摺接して記録ヘッド16を損傷させてしまう。
このように、図5の上に示す構成のように、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板21a、及び第2の紙ガイド18と記録ヘッド16の、それぞれの搬送方向距離をd3、d2とし、用紙浮き検知板21aとプラテンベルト11、及び記録ヘッド16とプラテンベルト11の、それぞれの高さ間隔をh3、h2として、それらの関係を、h2/d2=h3/d3、且つ、d2<d3にすることで、事前に記録ヘッド16直下における用紙10の浮きを再現しながら、搬送量の増加に伴う用紙浮きが所定以上の浮きの場合に、その用紙の確実な検出を行うことが出来るようにするための設定を決定することができる。
また、上記とは逆に、h2/d2=h3/d3、且つ、d2>d3、として、実施例1の場合よりも高さ間隔および搬送方向距離が小さく比例する寸法に設定して配置した記録媒体浮き検出部5の場合においても、同様の作用・効果が得られる。また、この場合、第1の紙ガイド19と用紙浮き検知板との配置距離が近づくため、省スペース化に効果があり、装置全休の小型化に貢献することが出来る。
図6は、実施例3におけるプラテン部の用紙搬送方向上流側の用紙浮き検知板と最上流の記録ヘッドの近傍の拡大図である。なお、本例における本体装置としての画像記録装置は、後述する本例の特徴となる箇所を除いて、図1及び図2に示した実施例1における画像記録装置1の構成と同一である。また、図6には図5に示した構成と同一構成部分には図5と同一の番号を付与して示している。
図6に示すように、本実施の形態における特徴となる箇所は、プラテン部3のプラテンベルト11上流側に位置する第1の紙ガイド19aと、第1の紙ガイド19aを通過した用紙の浮き上がりを検知する用紙浮き検知板21と、記録ヘッド16と、記録ヘッド直前にある第2の紙ガイド18aの構成から成る。
第1の紙ガイド19aと第2の紙ガイド18aは、それぞれ不図示の部材で支持されるとともに、プラテン部3のベルトプラテン11から、それぞれ所定の同じ高さ、又は同等の高さh4で、位置を固定されている。
用紙10は、プラテンベルト11に吸着されながら、そして第1の紙ガイド19aにより用紙浮き上がりを押えられながら、第1の紙ガイド19aとプラテンベルト11間の隙間を搬送される。
用紙浮き上がりを押えられながら搬送された用紙10は、所定以上の高さのある場合のみ用紙浮き検知板21と当接して検知され、記録働作が停止する。
本例の場合も、記録ヘッド16の直前にある第2の紙ガイド18aとプラテンベルト11の上流側にある第1の紙ガイド19aの配置設定条件が同じ条件であることから、上記のように用紙10が第1の紙ガイド19aを通過して用紙浮き検知板21に至るまでに用紙浮き上がりが生じる環境条件と、第2の紙ガイド18aを通過して記録ヘッド16に至るまでに用紙浮き上がりが生じる環境条件が同じである。つまり、本例の場合には、h1/d1=h2/d2、且つ、h1=h2、d1=d2に加えて、h4が同じか同等に設定している。
これにより、用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、用紙10が記録ヘッド16に到達したときと同様の用紙浮き上がりの状態を、第1の紙ガイド19aと用紙浮き検知板21との間で再現することが出来る。これにより、用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、実害の虞のある用紙を確実に検出することが出来る。
また、本例では、記録ヘッド16の直前にある第2の紙ガイド18aとプラテン部上流側にある第1の紙ガイド19aが共にプラテンベルト11から所定の高さに離れて位置しているので、浮き上がり無しにプラテン部に吸着されていた用紙の場合は、その用紙が第1の紙ガイド19aを通過する際に第1の紙ガイド19aへ当接することが無い。したがって、そのような用紙には、無益なダメージを与えること無く搬送することが出来る。
また、用紙に無益なダメージを与えることが無いので、用紙の先端にめくれや剥がれなどが発生することがない。これにより、記録ヘッド16への接触が除去され、用紙への汚れや記録ヘッドの破損を防ぐことが出来る。
なお、上述した各実施例においては、記録媒体浮き検出部の構成に、回動する用紙浮き上がり検知板と、この回動を検知するセンサとを用いているが、これに限ることなく、例えば、透過型の光学センサを用いることもできる。これを、実施例4として以下に説明する。
図7は、上は実施例4におけるプラテン部の用紙搬送方向上流側の記録媒体浮き検出部近傍の拡大図、下は主要部の構成を示す斜視図である。なお、本例における本体装置としての画像記録装置は、後述する本例の特徴となる箇所を除いて、図1及び図2に示した実施例1における画像記録装置1の構成と同一である。また、図7には図3に示した構成と同一構成部分には図3と同一の番号を付与して示している。
図7において、図3に示した用紙浮き上がりを検知する用紙浮き検知板21の下端部に相当する位置に、光学センサ33が配置される。光学センサ33は発光素子33aと受光素子33bから成る。
これらの発光素子33aと受光素子33bは、用紙10の幅方向に位置し、通紙可能な用紙の最大サイズの幅よりも外側の位置に配置される。受光素子33bの出力は発光素子33aからの照射光が入射している間はOFFであり、照射光が遮断されるとONになる。
この構成において、プラテンベルト11上を搬送される用紙10は、自重によりプラテンベルト11に当接している第1の紙ガイド19で押えられながら第1の紙ガイド19を通過する。
そして、第1の紙ガイド19から搬送方向下流側へ送り出された用紙10aは、所定以上の浮き上がりが生じていると、その浮き上がりによって発光素子33aから受光素子33bへの照射光の光路を遮断する。
この場合も、第1の紙ガイド19と光学センサ33とプラテンベルト11との距離d1及び高さh1と、第2の紙ガイド18と記録ヘッド16とプラテンベルト11との距離d2及び高さh2との関係を実施例1と同様にすることによって、用紙10が第1の紙ガイド19を通過して用紙浮き検知板21に至るまでに用紙浮き上がりが生じる環境条件と、第2の紙ガイド18を通過して記録ヘッド16に至るまでに用紙浮き上がりが生じる環境条件が同じに設定される。
これにより、用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、用紙10が記録ヘッド16に到達したときと同様の用紙浮き上がりの状態を、第1の紙ガイド19と光学センサ33との間で再現することが出来る。これにより、用紙10が記録ヘッド16に到達する前に、実害を生じる虞のある用紙浮きの用紙を確実に検出して排除することが出来る。
また、本例では、用紙浮きを検出する部材が用紙の搬送路上に無いため、用紙が用紙浮きを検出する部材に当接することが無い。これにより、用紙の先端にめくれや剥がれなどの無用のダメージを与えることが無い。したがって、用紙が記録ヘッド16に接触する虞がなく、用紙への汚れや記録ヘッドの破損を防ぐことが出来る。
実施例1における画像記録装置の主要部の構成を模式的に示す側面図である。 実施例1における画像記録装置のプラテン部を模式的に示す上面図である。 実施例1における画像記録装置のプラテン部の用紙搬送方向上流側における用紙浮き検知板と最上流の記録ヘッドの近傍の拡大図である。 実施例1の変形例を示す図である。 実施例2におけるプラテン部の用紙搬送方向上流側の用紙浮き検知板と最上流の記録ヘッド近傍の拡大図である。 実施例3におけるプラテン部の用紙搬送方向上流側の用紙浮き検知板と最上流の記録ヘッド近傍の拡大図である。 実施例4におけるプラテン部の用紙搬送方向上流側の記録媒体浮き検出部の近傍の拡大図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 給紙部
3 プラテン部
4 画像記録部
5 記録媒体浮き検出部
6 記録媒体排出部
7 用紙トレイ
8 ピックアップローラ
9 レジストレーションローラ対
10 用紙(記録媒体)
11 プラテンベルト
12 プラテンベルトローラ
12−1 回転軸
13 従動ローラ
14 プラテンフレーム
15 プラテン吸引部
16(16k、16c、16m、16y) 記録ヘッド
17 キャリッジ
18,18a 第2の紙ガイド
19、19a 第1の紙ガイド
21、21a 用紙浮き検知板
22 センサ
23 回動軸
24 排出部搬送ローラ対
25 排出部排出ローラ対
26 排出トレイ
27 ベルトローラ駆動モータ
28 吸引孔
29 溝
31 吸引孔
32 紙ガイド
33 光学センサ
33a 発行素子
33b 受光素子

Claims (7)

  1. 第1の方向に搬送手段により搬送される記録媒体と、
    該記録媒体に文字や画像を記録する記録ヘッドと、
    該記録ヘッドの前記第1の方向上流側にある第1のガイド部材と、
    該第1のガイド部材の前記第1の方向下流側に位置し前記第1のガイド部材を通過した後の前記記録媒体の浮き上がりを検知する検知手段と、
    該検知手段の前記第1の方向下流側に位置すると共に前記記録ヘッドの前記第1の方向上流側近傍に位置する第2のガイド部材と、
    を有し、
    前記第2のガイド部材と前記記録ヘッドの前記第1の方向の距離をd2、前記記録ヘッドと前記搬送手段の記録媒体搬送面の間隔をh2、前記第1のガイド部材と前記検知手段の距離をd1、前記検知手段と前記前記搬送手段の記録媒体搬送面の間隔をh1としたとき、(h2/d2)×0.7≦h1/d1≦(h2/d2)×1.1の関係を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記距離d2と前記距離d1には、d2×0.8≦d1≦d2×1.2の関係を有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記第1のガイド部材及び/または前記第2のガイド部材は、前記搬送手段の記録媒体搬送面に当接することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記第1のガイド部材及び/または前記第2のガイド部材は、前記搬送手段の記録媒体搬送面と所定の間隔を有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  5. 前記検知手段は、前記記録媒体の浮き上がり部に当接する部材と、該部材の移動を検知するセンサとを有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  6. 前記検知手段は、前記記録媒体の幅方向に配置された光学センサであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  7. 前記記録ヘッドは、固定のラインヘッドであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。

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