JP2001026154A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001026154A
JP2001026154A JP11202320A JP20232099A JP2001026154A JP 2001026154 A JP2001026154 A JP 2001026154A JP 11202320 A JP11202320 A JP 11202320A JP 20232099 A JP20232099 A JP 20232099A JP 2001026154 A JP2001026154 A JP 2001026154A
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JP11202320A
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Yasushi Murayama
泰 村山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録動作が行われる直前の記録媒体の浮き上
がりを確実に抑制することができ、しかも、搬送異常を
確実にかつ迅速に検出し、搬送異常処理を実行すること
ができること。 【解決手段】 各記録ヘッド70C〜70Bを支持する
支持ブロック70c〜70bの上流側部分に、用紙押さ
え機構76を備え、用紙Paの浮き上がりを抑制する押
圧アーム部材124の変位が所定以上となるとき、制御
ユニット100がマイクロスイッチ部130からの検出
出力に基づいて各記録ヘッド70C〜70Bの記録動作
を停止するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録部に対して相
対的に搬送される記録媒体に対して記録動作を行うこと
ができる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の記録面に対してインクを吐出
して付着させることにより、記録動作を行うインクジェ
ット記録装置が、記録装置として広く実用に供されてい
る。インクジェット記録装置においては、一般に、イン
クを記録媒体の記録面に対して吐出するインク吐出口形
成面を有する記録ヘッドを備えている。記録ヘッドは、
例えば、画像データに応じて供給される駆動制御信号に
基づいて制御される電気機械変換体の圧力または電気熱
変換体の加熱エネルギーにより形成されたインク滴を、
インク吐出口形成面を通じて記録媒体の記録面に対して
吐出するものとされる。記録ヘッドにおいては、記録速
度の高速化を図るためにそのインク吐出口形成面に形成
されるインク吐出口が、例えば、400dpi〜600
dpiのように配列形成される比較的高密度のもの、ま
たは、インク吐出口が記録媒体の全記録領域、例えば、
記録媒体の全幅に亘って形成される、所謂、マルチノズ
ル化され長尺化したものが利用されている。
【0003】このような記録装置においては、記録媒体
の記録面と記録ヘッドのインク吐出口形成面との相互間
距離は、安定した記録を継続するために所定の距離に常
に維持されなければならない。しかし、記録媒体の記録
面は、インクの付着に起因した、しわ、または波打ち状
態、所謂、コックリング現象により浮き上がる場合があ
る。
【0004】このような場合の対策としては、記録媒体
の浮き上がりを回避するために記録媒体の搬送路におけ
る上流側部分において押さえ部材により、記録媒体を押
さえる方法、複数の小孔を有するプラテン部材に小孔を
通じて吸引することにより記録媒体の記録面を密着させ
て平坦に維持する方法、および、記録媒体を静電吸着に
より搬送ベルトに吸着させて搬送する方法等が提案され
ている。
【0005】また、このような対策がとられて、もし、
記録媒体が搬送路に詰まった場合、記録装置は、記録部
の記録動作が搬送路に配され記録媒体の搬送異常を検出
する検出部からの検出出力に基づいて停止されるように
構成されている。そのような検出部は、例えば、記録媒
体の一部分についての搬送時間を測定し、その測定時間
が所定の基準時間に比較して遅れていると判断した場
合、搬送異常をあらわす検出出力を送出するものとされ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
長尺化した記録ヘッドが用いられる場合、記録媒体の記
録面に付着するインク量が多量となるのでコックリング
現象は、比較的顕著となり、上述の提案された方法によ
っても、記録媒体の浮き上がりを確実に解消することは
困難であり、しかも、記録媒体の一部分における搬送時
間の測定により、搬送異常が検出されるので搬送異常が
実際に生じた時点よりも所定期間遅れて記録部の記録動
作が頻繁に停止せしめられる虞がある。従って、記録部
の記録動作が円滑にかつ良好に行われないこととなる。
【0007】以上の問題点を考慮し、本発明は、記録部
に対して相対的に搬送される記録媒体に記録動作を行う
ことができる記録装置であって、記録動作が行われる直
前の記録媒体の浮き上がりを確実に抑制することがで
き、しかも、記録媒体の搬送異常を確実にかつ迅速に検
出し、搬送異常処理を実行することができる記録装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る記録装置は、記録媒体の搬送路に対
向して配され該記録媒体の記録面に対して記録動作を行
う記録部と、記録部材の搬送路に記録媒体の記録面全体
にわたり対向するように配され記録部近傍における記録
媒体の記録面の浮き上がりを抑制する押圧アームを有す
る押圧手段と、記録媒体の記録面の浮き上がりに応じた
押圧手段の押圧アームにおける所定以上の変位を検出し
検出出力を送出する変位検出部と、変位検出部からの検
出出力に基づいて前記記録部の記録動作を禁止する制御
部と、を備えて構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1実施例)図3は、本発明に
係る記録装置の第1実施例および後述する他の例が適用
された複写機の全体構成を概略的に示す。
【0010】図3において、複写機は、その原稿台16
上に載置される原稿Boにおいて複写される面の画像を
読み取ることにより、その原稿Boについて順次、画像
データを形成するスキャナ部2と、スキャナ部2からの
画像データに基づいて記録媒体としての用紙Paの記録
面に対してインクを吐出し付着させることにより、記録
動作を行う記録部26と、記録部26の下方に配され、
記録部26の記録動作に応じて所定のタイミングで用紙
Paを後述する排紙搬送路36に搬送する搬送部34
と、搬送部34により搬送される印刷済み用紙Pa’を
排紙トレー部38上に排出する排紙搬送路36と、給紙
部30からの用紙Paを1枚づつ記録部26に搬送する
給紙搬送部32と、記録部26の各記録ヘッドに対して
回復処理を選択的に行う回復処理装置24とを含んで構
成されている。
【0011】スキャナ部2は、原稿Boの複写されるべ
き画像を読み取る原稿走査ユニット4と、原稿走査ユニ
ット4を図3の矢印Sの示す方向、および、その反対方
向に沿って移動可能に支持するガイドレール12と、図
示が省略されるが、ガイドレール12に支持される原稿
走査ユニット4を例えば、図3に実線で示される位置と
ニ点鎖線で示される位置との間を所定の速度で往復動さ
せる駆動部とを含んで構成されている。
【0012】原稿走査ユニット4は、ロッドアレイレン
ズ6と、カラー情報の読み取りセンサであるカラーイメ
ージセンサとしての等倍型色分解のラインセンサ10
と、露光ユニット8とを主要な構成要素として含んで構
成されている。
【0013】原稿走査ユニット4が、駆動部により、透
明な材料で作られる原稿台16上の原稿Boの画像を読
取るべく矢印Sの方向に移動走査せしめられる場合、露
光ユニット8内の露光ランプが点灯され、原稿Boから
の反射光がロッドアレイレンズ6により導かれてライン
センサ10に集光される。ラインセンサ10は、その反
射光があらわすカラー画像情報をカラー別に読取り、電
気的なディジタル信号に変換し、それを後述するインク
ジェットプリンタ部18における制御ユニット100に
画像データとして供給する。従って、後述する記録部2
6における各カラー別の各記録ヘッドは、それぞれ、こ
れらの画像データに基づく駆動制御パルス信号に応じて
記録に用いられる液体、例えば、異なる色のインクの吐
出を行うものとされる。
【0014】給紙部30に積載されて収容される所定の
規格サイズの用紙Paは、図示が省略される駆動モータ
が作動状態とされるとき、1枚づつピックアップローラ
ユニット30RAにより、取り出され、それが給紙搬送
部32に供給される。
【0015】インクジェット記録方式ではインクの小液
滴が飛翔され、それが紙等の記録用紙面に付着せしめら
れて記録を行うものなので、用紙Paは、インクが用紙
面で必要以上ににじんで印字がぼけたりしないものであ
ることが必要である。また、用紙Paは、用紙Paに付
着したインクが、速やかにその内部に吸収されるような
特質を有するものが好適とされる。用紙Paは、特に異
なる色のインクが、短時間内に用紙Paにおける同一箇
所に重複して付着した場合でもインクの流れ出しおよび
しみ出しの現象がなく、しかも印字ドットの広がりを、
画質の鮮明さを損なわない程度に抑えられるような特質
を有するものが好適とされる。
【0016】これらの特質は、電子写真式の複写機等で
使用される普通紙と呼ばれる複写用紙等やその他一般の
記録用紙として用いられているものでは充分に満足され
ていない場合もある。これらの用紙においては、一色の
みの印字もしくは2色の重ね合せの場合、画像品位とし
てある程度満足できるものが得られるときが多いが、し
かし、例えば、3色以上のインクの重ね合せによるフル
カラー画像を印字記録する際のように用紙に付着するイ
ンクの量が増える場合、充分満足できる画像品位の記録
が得られていないこともある。
【0017】上述した特質を満足する用紙としては、基
紙の上に上述の特質が得られるようなコーティング(例
えば、微粉ケイ酸)を施した用紙が用いられてもよい。
【0018】給紙搬送部32は、用紙Paを湾曲させて
導く搬送路32GAと、搬送路32GAの上流側に配さ
れ用紙Paを搬送路32GA内に導き入れる搬送ローラ
ユニット32RAと、搬送路32GAの下流側に配され
用紙Paを搬送路32GA内から搬送路32GBに送出
するレジストローラユニット32RBとを含んで構成さ
れている。
【0019】レジストローラユニット32RBおよび搬
送ローラユニット32RAは、それぞれ、同一の駆動用
モータに連動するように構成されている。その駆動用モ
ータは、後述する制御ユニット100からの制御信号に
基づいて制御される。
【0020】搬送部34は、図3および図4に示される
ように、レジストローラユニット32RBにより、搬送
路32GBを通じて送り出された用紙Paが載置される
搬送ベルト40と、搬送ベルト40が巻き掛けられる従
動ローラユニット42、駆動ローラユニット44、テン
ショナローラ46および48と、搬送ベルト40を帯磁
させる帯電器64と、搬送ベルト40を清浄するクリー
ナ60と、駆動ローラユニット44の回転軸44aに連
結される駆動用モータ(図4においては図示が省略され
る)とを主な構成要素として含んで構成されている。
【0021】本実施例においては、搬送ベルト40は、
2層構造とされ、記録部26に対向する用紙Pa載置側
の表層が絶縁層[体積抵抗1012Ω・cm(摂氏25度
において)以上とするのが望ましい。]とされ、反対側
の裏面層が導電層[体積抵抗108Ω・cm(摂氏25
度において)以下とするのが望ましい。]とされてい
る。
【0022】この搬送ベルト40は、例えば、2〜5k
gの張力で、従動ローラユニット42、駆動ローラユニ
ット44、テンショナローラ46および48に装着され
ている。搬送ベルト40は、上述の駆動用モータが作動
状態とされるとき、図4の矢印の示す方向に移動され
る。
【0023】従動ローラユニット42、および、駆動ロ
ーラユニット44は、それぞれ、所定の間隔をもって互
いに平行にインクジェットプリンタ部18の筐体に回動
可能に配される回転軸42a,および、44aに支持さ
れ、また、テンショナローラ46および48は、それぞ
れ、従動ローラユニット42と駆動ローラユニット44
との間であって、その下方側に所定の距離をもって互い
に平行に回動可能に配される回転軸46aおよび48a
に支持されている。
【0024】搬送路32GBの下方側には、静電誘導作
用により、搬送ベルト40の絶縁層に電荷を生じさせる
帯電器64が筐体に設けられている。帯電器64は、搬
送ベルト40の絶縁層に対して数百〜数千Vの電位を与
えるものとされている。また、搬送ベルト40の上流側
には、接地された導電ローラ50が回動可能に筐体に設
けらている。
【0025】従って、用紙Paの先端が、導電ローラ5
0の直前で搬送ベルト40上に載置され、導電ローラ5
0に到達されるとき、導電ローラ50により、用紙Pa
と搬送ベルト40とがより密着した状態で静電吸着力に
よって維持されるので用紙Paは、搬送ベルト40の絶
縁層に密着し搬送ベルト40とともに移動せしめられる
こととなる。その際、搬送ベルト40の速度変動が大き
い場合、記録部26の各ヘッドによる記録位置ずれ、ま
たは、カラー画像においての色ずれや色ムラを生じてし
まう虞がある。
【0026】そこで、このような画質の低下を防ぐため
には、搬送ベルト40の厚み精度、駆動ローラ44の外
径の振れ精度、駆動用モータの回転精度などを所望の範
囲内とし、かつ、搬送ベルト40の速度変動が、実質的
に問題のない十分小さい値となるように構成されてもよ
い。
【0027】記録部26において記録された用紙Pa’
は、搬送ベルト40に密着した状態で駆動ローラ44に
到達される。その際、駆動ローラ44の外形に応じて形
成される搬送ベルト40の曲率により、用紙Pa’は、
搬送ベルト40の絶縁層から引き離され、排紙搬送部3
6に送られる。その後、搬送ベルト40の絶縁層は、搬
送ベルト40における駆動ローラ44とテンショナロー
ラユニット46との間の部分に対向して配されたクリー
ナ60により、清掃される。即ち、搬送ベルト40の絶
縁層は、インク吸収体62を備えたクリーナ60のイン
ク吸収体62の先端によって清掃される。
【0028】インク吸収体62は、例えば、ポリビニル
ホルマール樹脂などの連続多孔質部材で形成されてい
る。インク吸収体62に吸収されたインクは、その開口
より外部に流出されて回収される。なお、本実施例にお
いては、搬送ベルト40を絶縁層と導電層とを有する2
層構造とした例を示したが、かかる例に限られることな
く、搬送ベルト40は、例えば、所望の体積抵抗を有す
る絶縁層からなる単一層であっても良いし、絶縁層と導
電層を多層構造としたものであっても良い。
【0029】搬送部34には、搬送ベルト40を挟んで
記録部26に対向する位置には、プラテン52が設けら
れている。
【0030】プラテン52には、図4に示されるよう
に、記録部26に対する相対的な位置決めのためのピン
54Aおよび54Bが設けられている。また、プラテン
52は、基台Baに設けられるガイドピン56Aおよび
56Bの上端にそれぞれ連結され、ガイドピン56Aお
よび56Bにそれぞれ巻装されるコイルスプリング58
Aおよび58Bの付勢力により記録部26側に付勢され
ている。
【0031】記録領域においては、記録部26の記録ヘ
ッドと用紙Paの記録面との間隔を所望の設定値に対し
て100ミクロン程度の精度(公差)に保たれることが
高品質な画像記録を得るためには望まれる。そのため、
搬送ベルト40が記録領域において実質的に平面を形成
するように、プラテン52における搬送ベルト40と接
する面の平面度が、数十ミクロン程度以内におさえられ
ている。
【0032】この状態で、プラテン52を、ガイドピン
56Aおよび56Bをガイドとし、コイルスプリング5
8Aおよび58Bの反発力で記録部26の方向に押し上
げれば、ピン54Aおよび54Bの上部と記録部26と
が突き当たり、用紙Paの通過のためのすき間CLが形
成される。このような構成において、用紙Paが搬送さ
れるとき、用紙Paは、静電吸着力によって搬送ベルト
40の表面に密着しているので、記録領域での用紙Pa
の記録面と記録部26の吐出口面との距離精度は、その
設定値に対して所望の範囲内に保たれることとなる。
【0033】排紙搬送部36には、図3に示されるよう
に、印刷された用紙Pa’を排紙トレー部38に排出す
る排紙ローラユニット66が設けられている。排紙ロー
ラユニット66は、図示が省略されるベルト群により、
駆動ローラユニット44に連動されている。
【0034】記録部26は、図3に示されるように、筐
体に設けられる支持軸22および28により支持される
支持部材20に設けられている支持軸74に固定されて
いる。支持軸74は、所定の角度範囲において回動可能
に支持部材20に支持されている。支持軸74の一端
は、記録部26の外郭部における駆動ローラユニット4
4に対向する下端部分に設けられる透孔に嵌合されてい
る。また、支持軸74の他端には、支持軸74を順方向
または逆方向に回動させる駆動用モータ114の出力軸
に連結されている。
【0035】従って、その駆動用モータ114が順方向
に回動されるとき、記録部26は、支持軸74を回転中
心として二点鎖線で示される待機位置から実線で示され
る記録位置に回動され、一方、駆動モータ114が逆方
向に回動されるとき、記録部26は、支持軸74を回転
中心としてその記録位置からその待機位置に回動され
る。
【0036】記録部26は、図1および図4に示される
ように、各記録ヘッド70C,70M,70Y,およ
び、70Bと、後述する用紙押え機構76とを内臓する
ヘッドブロック72を備えている。ヘッドブロック72
は、用紙Paの搬送路に沿った両端部にそれぞれ設けら
れる突起部72Aを介して記録部26内部に支持されて
いる。
【0037】記録ヘッド70C,70M,70Y,およ
び、70Bは、それぞれ、順次、用紙Paの搬送路の上
流側から下流側に向けて所定の相互間隔をもって配され
ている。その際、記録ヘッド70C〜70Bは、それら
のヘッドのすべての吐出口面によって形成される平面の
平面度が数十ミクロン程度以内になるようにヘッドブロ
ック72に位置決め固定されている。
【0038】各記録ヘッド70C,70M,70Y,お
よび、70Bは、それぞれ、例えば、バブルジェット方
式とされ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのイ
ンクを吐出するものとされる。即ち、各記録ヘッド70
C〜70Bは、その吐出口に通じる液流路に電気熱変換
体としてのヒータを有し、そのヒータによりインクが加
熱されることにより核沸騰現象により形成されるインク
滴を吐出するものとされる。各記録ヘッド70C〜70
Bは、用紙Paの搬送方向に対し略直交する方向に沿っ
て配列される複数の吐出口を有している。複数の吐出口
は、所謂、長尺用記録ヘッドとなるように、用紙Paの
記録面における搬送方向に対し略直交する方向の全幅に
亘って形成されている。
【0039】また、各記録ヘッド70C,70M,70
Y,および、70Bの記録動作は、後述する記録動作制
御部104からの駆動制御パルス信号に基づいて制御さ
れる。各記録ヘッド70C,70M,70Y,および、
70Bの記録動作は、同一の1枚の用紙Paに対してそ
れぞれ行うものとされ、例えば、1番目に記録ヘッド7
0Cが記録し、2番目に、記録ヘッド70Mが記録した
記録面に重ね、または、新たな位置に記録し、3番目に
記録ヘッド70Yがさらに同様に記録し、そして、最後
に記録ヘッド70Bが、記録するものとされる。なお、
記録ヘッド70C〜70Bは、インクを吐出するものに
限られることなく、例えば、少なくとも1つの記録ヘッ
ドが、インクを不溶化する処理液を吐出するものであっ
てもよい。このようなインクジェット記録方式において
は、被記録材に対して付着されたインクが被記録部材中
に浸透することにより、そのインクが被記録部材に対し
て定着する。あるいは、付着されたインクは、インクの
溶媒の蒸発プロセスを経て被記録材上に定着される。
【0040】用紙押え機構76は、図1に示されるよう
に、記録ヘッド70C,70M,70Y,および、70
Bの各支持ブロック70c、70m、70y、および、
70bの上流側部分にそれぞれ設けられている。用紙押
え機構76は、それぞれ同一構造とされるので記録ヘッ
ド70Cに設けられる用紙押え機構76について説明
し、他の用紙押え機構76の説明は省略する。
【0041】用紙押え機構76は、例えば、用紙Paの
幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿って
複数個、所定の相互間隔をもって用紙Paの幅全体に亘
って設けられている。
【0042】用紙押え機構76は、図1に示されるよう
に、用紙Paの浮き上がりを規制する拍車126を有す
る押圧アーム部材124と、押圧アーム部材124の所
定以上の変位を検出するマイクロスイッチ部130とを
含んで構成されている。
【0043】押圧アーム部材124は、例えば、薄板金
属材料でL字状に形成されている。
【0044】押圧アーム部材124の中間部分は、支持
ピン124aにより回動可能にブラケット部材122に
支持されている。ブラケット部材122の一端は、支持
ブロック70cに固定されている。
【0045】押圧アーム部材124の一端は、コイルス
プリング128の一端に連結されている。そのコイルス
プリング128の他端は、ブラケット部材120に固定
されている。ブラケット部材120は、支持ブロック7
0cに固定されている。これにより、押圧アーム部材1
24は、コイルスプリング128の付勢力により、時計
回り方向に付勢されることとなる。
【0046】また、押圧アーム部材124の他端には、
拍車126が設けられている。拍車126は、その他端
に設けられる支持軸126aにより回動可能に支持され
ている。拍車126は、例えば、その外周部と搬送され
る用紙Paの記録面との隙間が記録ヘッド70Cの吐出
口面と用紙Paの記録面との距離に略等しくなるように
配置されている。
【0047】さらに、ブラケット部材120における押
圧アーム部材124の他端近傍には、マイクロスイッチ
部130が設けられている。マイクロスイッチ部130
の接触子は、押圧アーム部材124の他端に当接してい
る。
【0048】これにより、押圧アーム部材124がコイ
ルスプリング128の付勢力に抗して所定角度以上、反
時計回り方向に回動される場合、マイクロスイッチ部1
30は、例えば、その信号レベルが低レベルから高レベ
ルに立上る検出出力信号Saを送出するものとされる。
【0049】なお、押圧アーム部材124の変位の検出
は、マイクロスイッチ部130に限定されるものではな
く、フォトインタラプタや、光検知器等、同様な検出出
力信号が得られるものであればよい。
【0050】また、記録部26には、各インク色のイン
クをそれぞれ各記録ヘッド70C〜70Bごとに供給す
るインク供給回路部が、図5に示されるように、付設さ
れている。なお、各インク供給回路部は、同一構造とさ
れるので図5においては、記録ヘッド70Cについての
インク供給回路部について示し、他のインク供給回路部
についての重複説明は省略する。
【0051】インク供給回路部は、図5に示されるよう
に、記録ヘッド70C内の共通液室70crに連通する
一方のポートに一端が接続される循環管80と、記録ヘ
ッド70C内の共通液室70crに連通する他方のポー
トに一端が接続され、他端が循環管80の中間部に接続
される供給管82と、循環管80の他端に接続されるメ
インタンク94と、空気抜き弁86aを有し供給管82
の中間部分に設けられる供給タンク86とを含んで構成
されている。
【0052】記録ヘッド70Cに供給するインクが貯留
される供給タンク86と記録ヘッド70Cとの間には、
循環管80の開閉制御を行う電磁弁84が設けられてい
る。また、供給管82における供給タンク86と循環管
80との接続部分との間には、ポンプ部88が設けられ
ている。
【0053】循環管80における供給管82との接続部
分と記録ヘッド70Cとの間、および、循環管80にお
ける供給管82との接続部分と供給タンク86に記録液
を補充するためのメインタンク94との間には、それぞ
れ、整流弁90および92が配されている。
【0054】このような構成により、供給タンク86か
ら供給管82を通じてインクが記録ヘッド70Cの共通
液室70crに供給され、また、インク補充の要求が検
知されるとき、ポンプ88が作動状態とされることによ
り、メインタンク94から一方向弁の整流弁92を介し
て供給タンク86に記録液が所定量、補充可能とされ
る。
【0055】また、一方向弁の回復用整流弁90は、記
録ヘッド70Cの吐出機能回復のためになされる回復処
理動作時に使用される。
【0056】記録ヘッド70Cの記録動作のとき、電磁
弁84は開状態に保たれており、供給タンク86からイ
ンクの自重によりインクが共通液室70crに補給され
る。そのインクは、共通液室70crから不図示の各液
路を介して各吐出口に導かれる。
【0057】一方、共通液室70crおよびインク供給
系に残留する気泡の除去と共に、記録ヘッド70Cを冷
却するために実施される回復動作のとき、ポンプ88が
駆動されることにより、インクが、矢印の示す方向に沿
って循環管80により共通液室70crに送り込まれ、
その後、インクが、共通液室70crから供給管82を
通じてインクを供給タンク86に戻すことにより循環さ
せることができる。
【0058】更にまた、液路等の初期補充の場合、電磁
弁84が開状態でポンプ88により循環管80を経てイ
ンクが共通液室70crに圧送され、気泡の排出ととも
に、インクIDが吐出口から吐出せしめられることとな
る。
【0059】回復処理装置24は、図3に示されるよう
に、図示が省略されるが、支持部材20に関連して設け
られる駆動機構により、実線で示される記録部26の上
方となる待機位置と、二点鎖線で示される記録部26に
対する回復処理を行う回復処理位置との間を移動せしめ
られる。
【0060】さらに、本発明に係る記録装置が適用され
た複写機においては、加えて、図6に示されるように、
記録部26の動作制御等を行う制御ユニット100を備
えている。
【0061】制御ユニット100には、スキャナ部2か
らの所定量の画像データDG、および各マイクロスイッ
チ部130からの検出出力信号Saがそれぞれ供給され
る。
【0062】制御ユニット100は、動作制御プログラ
ムデータ、および、供給された画像データDGなどが格
納されるメモリ部100mを有している。
【0063】また、制御ユニット100は、記録部26
に記録動作を行わせるにあたり、メモリ部100mから
読み出された画像データDGQを順次、画像処理部10
2に供給する。その際、制御ユニット100は、記録部
26を図3に実線で示されるように用紙Paの記録面に
対して相対向する位置に設定するように、制御信号Ca
を形成し、それを記録部移動制御部115に供給する。
記録部移動制御部115は、支持軸74を順方向または
逆方向に所定回転角、回動させる駆動用モータ114を
作動状態をすべく、駆動信号を形成し、それを駆動用モ
ータ114に供給する。
【0064】画像処理部102は、画像データDGQに
対して所定の濃度データ変換処理、ニ値化処理、およ
び、記録部26の各記録ヘッド70C〜70Bに対応さ
せたデータ分配処理、レジ調整等を行い、記録制御デー
タを形成し、それらを記録動作制御部104に供給す
る。
【0065】記録動作制御部104は、各記録ヘッド7
0C〜70Bごと記録動作を行わせるべく、画像処理部
102からの記録制御データに基づいて各記録ヘッド7
0C〜70Bごとの駆動制御パルス信号群を形成し、そ
れらを記録部26に供給する。
【0066】また、制御ユニット100は、記録動作を
行うにあたり、画像データDGの供給に応じた所定のタ
イミングで、給紙部30から用紙Paを1枚づつ取りだ
し、その用紙Paを記録部26の下方まで供給すべく、
制御信号Csを形成し、それを搬送駆動制御部108に
供給する。搬送駆動制御部108は、制御信号Csに基
づいて駆動信号を形成し、それを給紙ローラユニットお
よびレジストローラユニット用の駆動用モータ110に
供給する。さらに、搬送部34の駆動ローラユニット4
4用および排紙ローラユニット66用の駆動用モータ1
12を作動状態とすべく、制御信号Cdを形成し、それ
を搬送駆動制御部108に供給する。搬送駆動制御部1
08は、制御信号Cdに基づいて駆動信号を形成し、そ
れを駆動用モータ112に供給する。これにより、1枚
の用紙Paが、図1に示されるように、記録ヘッド70
Cの直前の所定位置に到達されることとなる。
【0067】続いて、制御ユニット100は、搬送され
る用紙Paの下流側の端部が搬送ベルト40に対して密
着した状態、あるいは、用紙Paの下流側の端部におけ
る若干の浮き上がりがコイルスプリング128の付勢力
に応じた押圧アーム部材124の押圧力により押さえつ
けられた状態である場合、画像データDGQを順次、画
像処理部102に供給する。これにより、記録部26の
記録動作が開始される。
【0068】一方、制御ユニット100は、記録動作直
前、あるいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給さ
れるとき、即ち、図2に実線あるいは二点鎖線で示され
るように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部がコ
イルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム部材
124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材1
24が所定以上回動された場合、画像データDGQの画
像処理部102への供給を停止するとともに、制御信号
Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給を停
止する。
【0069】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を図3に二点鎖線で示される待機位置まで回動させる
べく、制御信号Caを形成しそれを記録部移動制御部1
15に供給する。これにより、記録部26が待機位置に
移動されることにより、図2に示される用紙Paの除去
が容易となる。
【0070】従って、用紙押さえ手段の一部をなす拍車
126により、用紙Paの浮きが事前に補正される。ま
た、同時に、この押さえ手段によって補正しきれないレ
ベルの用紙Paの浮きに関しては、検出出力信号Saに
よって、用紙Paの搬送状態の不具合、すなわち、JA
Mの検出、搬送不良(紙折れ、引っ掛かりによる画像む
ら、画像こすれ)の検出が行われることとなる。
【0071】これにより、従来一般的に用いられている
光学式あるいはレバー式等によるJAMセンサにより困
難とされる、用紙Paの全幅の領域にわたって、用紙P
aの挙動の監視を常に行うことが可能となる。また、従
来のJAMセンサのように、用紙Paの遅延および滞留
を検出することによって初めて搬送の異常が判断される
のではないので用紙Paの搬送異常検出がリアルタイム
で可能となり、その結果、記録ヘッドヘのダメージおよ
ぶ画像不良が早急に防止される。
【0072】なお、本実施例においては、記録ヘッドの
待機位置を、記録位置から離問させた位置としている。
その際、通常、本実施例のようなインクジェット記録装
置においては、記録ヘッドのキャップを有しているの
で、上述した待機位置が、そのキャップ設定位置と一致
して兼ねていても良い。その待機位置が、キャップ位置
であることにより、JAM処理時の記録ヘッドの傷等の
防止にも有効となる。
【0073】図7は、図1に示される例における用紙押
え機構76の他の一例を示す。
【0074】図1における用紙押え機構76は、拍車1
26が設けられている押圧アーム部材124を備えてい
るが、その代わりに、図7における用紙押え機構76A
は、ころ部材132が設けられている押圧アーム部材1
24を備えている。
【0075】なお、図7に示される例、および、後述す
る他の例において図1に示される例における構成要素と
同一とされる構成要素については同一の符号を付して示
し、その重複説明を省略する。用紙押え機構76Aは、
それぞれ、互いに同一構造とされるので記録ヘッド70
Cの支持ブロック70cに備えられるものについて説明
し、他のものについての説明は省略する。
【0076】用紙押え機構76Aは、例えば、用紙Pa
の幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿っ
て複数個、所定の相互間隔をもって設けられている。
【0077】押圧アーム部材124の他端には、ころ部
材132が設けられている。ころ部材132は、その他
端に設けられる支持軸132aにより回動可能に支持さ
れている。ころ部材132は、例えば、その外周部と搬
送される用紙Paの記録面との隙間が記録ヘッド70C
の吐出口面と用紙Paの記録面との距離に略等しくなる
ように配置されている。
【0078】このような用紙押え機構76Aが備えられ
る構成においても、制御ユニット100は、記録動作直
前、あるいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給さ
れるとき、即ち、図8に実線で示されるように、何らか
の原因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリング1
28の付勢力に応じた押圧アーム部材124の押圧力に
抗して浮き上がり、押圧アーム部材124が所定以上回
動された場合、画像データDGQの画像処理部102へ
の供給を停止するとともに、制御信号Cd、およびCs
の搬送駆動制御部108への供給を停止する。
【0079】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を図3に二点鎖線で示される待機位置まで回動させる
べく、制御信号Caを形成しそれを記録部移動制御部1
15に供給する。これにより、記録部26が待機位置に
移動されることにより、図8に示される用紙Paの除去
が容易となる。
【0080】図9は、図1に示される例における用紙押
え機構76のさらなる他の一例を示す。
【0081】図1における用紙押え機構76は、拍車1
26が設けられている押圧アーム部材124を備えてい
るが、その代わりに、図9における用紙押え機構76B
は、ガイドプレート134pが設けられている押圧アー
ム部材134を備えている。
【0082】用紙押え機構76Bは、それぞれ、互いに
同一構造とされるので記録ヘッド70Cの支持ブロック
70cに備えられるものについて説明し、他のものにつ
いての説明は省略する。
【0083】用紙押え機構76Bは、例えば、用紙Pa
の幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿っ
て複数個、所定の相互間隔をもって設けられている。
【0084】押圧アーム部材134の他端には、ガイド
プレート134pが設けられている。押圧アーム部材1
34は、その中間部分がブラケット部材122に設けら
れる支持軸134aにより回動可能に支持されている。
ガイドプレート134pの下端面は、例えば、その表面
部と搬送される用紙Paの記録面との隙間が記録ヘッド
70Cの吐出口面と用紙Paの記録面との距離に略等し
くなるように配置されている。マイクロスイッチ部13
0の接触子は、ガイドプレート134pの突起片の一端
に当接している。
【0085】このような用紙押え機構76Bが備えられ
る構成においても、制御ユニット100は、記録動作直
前、あるいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給さ
れるとき、即ち、図10に実線で示されるように、何ら
かの原因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリング
128の付勢力に応じた押圧アーム部材134の押圧力
に抗して浮き上がり、押圧アーム部材134が所定以上
回動された場合、画像データDGQの画像処理部102
への供給を停止するとともに、制御信号Cd、およびC
sの搬送駆動制御部108への供給を停止する。
【0086】そして、制御ユニット100は、上述の例
と同様に、記録部26を図3に二点鎖線で示される待機
位置まで回動させるべく、制御信号Caを形成しそれを
記録部移動制御部115に供給する。これにより、記録
部26が待機位置に移動されることにより、図10に示
される用紙Paの除去が容易となる。
【0087】図11は、本発明に係る記録装置の一例に
おけるヘッドブロック72の進退機構の他の例を示す。
図11においては、ヘッドブロック72が待機位置に移
動した状態を示す。
【0088】図11に示される例は、図1に示される例
では記録部26のヘッドブロック72は、支持軸74を
回転中心としてその記録位置からその待機位置、あるい
は、待機位置から記録位置に回動されるが、その代わり
に、記録部26のヘッドブロック72が昇降され、搬送
部34に対して記録位置または待機位置をとるものとさ
れる。
【0089】ヘッドブロック72は、その両端部にそれ
ぞれ相対向して略平行に配置されるガイドステー部材1
40Aおよび140Bにより昇降動可能に支持される可
動部材142に連結されている。ヘッドブロック72内
には、上述の用紙押え機構76が配されている。なお、
用紙押え機構76についての重複説明は省略する。
【0090】ガイドステー部材140Aおよび140B
は、それぞれ、互いに同一の構造とされるのでガイドス
テー部材140Aについて説明し、ガイドステー部材1
40Bの説明は省略する。
【0091】ガイドステー部材140Aの内部には、可
動部材142のスライダ部142Aに嵌め合わされるボ
ールねじ軸144Aと、ボールねじ軸144Aの両端部
をそれぞれ回動可能に支持する軸受部材146Aと、ボ
ールねじ軸144Aの下端部に固定されるウォームホイ
ール148Aと、ウォームホイール148Aにかみ合う
ウォーム146Aと、ウォーム146Aに連結される駆
動用モータ(図11においては図示が省略されている)
と、が設けられている。
【0092】ボールねじ軸144Aは、その軸線が用紙
Paの搬送方向に対して略直交する方向に延びるように
配されている。可動部材142のスライダ部142A
は、ボールねじ軸144Aが順方向、または、逆方向に
回動されるとき、ヘッドブロック72を伴って上昇、も
しくは、下降せしめられる。従って、記録部26のヘッ
ドブロック72は、可動部材142が所定量下降され停
止されるとき、図11に二点鎖線で示される位置、即
ち、記録位置をとり、一方、可動部材142が所定量上
昇されるとき、図11に実線で示される位置、即ち、待
機位置をとることとなる。
【0093】このような構成において、制御ユニット1
00は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出
力信号Saが供給されるとき、即ち、図11に実線で示
されるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部
がコイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム
部材124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部
材124が所定以上回動された場合、画像データDGQ
の画像処理部102への供給を停止するとともに、制御
信号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給
を停止する。
【0094】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を図11に実線で示される待機位置まで上昇させるべ
く、制御信号を形成しそれを記録部移動制御部に供給す
る。これにより、その駆動用モータが作動状態とされ、
ボールねじ軸144Aおよびウォームホイール148A
が回動されることによって、記録部26が待機位置に上
昇される。その結果、図11に示されるその用紙Paの
除去が容易となる。その後、その用紙Paが除去された
後、記録部26が記録位置に戻される。
【0095】図12は、本発明に係る記録装置の一例に
おけるヘッドブロック72の進退機構の他の例を示す。
図12においては、ヘッドブロック72が待機位置に移
動した状態を示す。
【0096】図12においては、図11の例ではヘッド
ブロック72内には、上述の用紙押え機構76が配され
ているが、その代わりに、ヘッドブロック72内に上述
の用紙押え機構76Aが配されたものとされる。なお、
図12においては、図11に示される例において同一と
される構成要素については同一の符号を付して示し、そ
の重複説明を省略する。また、用紙押え機構76Aにつ
いての重複説明も省略する。
【0097】かかる構成においても、制御ユニット10
0は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出力
信号Saが供給されるとき、即ち、図12に実線で示さ
れるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部が
コイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム部
材124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材
124が所定以上回動された場合、画像データDGQの
画像処理部102への供給を停止するとともに、制御信
号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給を
停止する。
【0098】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を記録位置から図12に実線で示される待機位置まで
上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記録部移動制
御部に供給する。これにより、その駆動用モータが作動
状態とされ、ボールねじ軸144Aおよびウォームホイ
ール148Aが回動されることによって、記録部26が
待機位置に上昇される。その結果、図12に示されるそ
の用紙Paの除去が容易となる。
【0099】図13は、本発明に係る記録装置の一例に
おけるヘッドブロック72の進退機構の他の例を示す。
図13においては、ヘッドブロック72が待機位置に移
動した状態を示す。
【0100】図13においては、図11の例ではヘッド
ブロック72内には、上述の用紙押え機構76が配され
ているが、その代わりに、ヘッドブロック72内に上述
の用紙押え機構76Bが配されたものとされる。なお、
図12においては、図11に示される例において同一と
される構成要素については同一の符号を付して示し、そ
の重複説明を省略する。なお、用紙押え機構76Bにつ
いての重複説明も省略する。
【0101】かかる構成においても、制御ユニット10
0は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出力
信号Saが供給される場合、即ち、図12に実線で示さ
れるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部が
コイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム部
材134の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材
134が所定以上回動された場合、画像データDGQの
画像処理部102への供給を停止するとともに、制御信
号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給を
停止する。
【0102】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を記録位置から図13に実線で示される待機位置まで
上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記録部移動制
御部に供給する。これにより、その駆動用モータが作動
状態とされ、ボールねじ軸144Aおよびウォームホイ
ール148Aが回動されることによって、記録部26が
待機位置に上昇される。その結果、図13に示されるそ
の用紙Paの除去が容易となる。
【0103】図14は、本発明に係る記録装置の一例に
おける記録部26の記録ヘッド70C〜70Bの進退機
構の他の例を示す。図14においては、記録ヘッド70
Cが待機位置に移動した状態を示す。
【0104】ヘッドブロック72’は、上述の図1の例
と同様な構成で記録部26内に支持されている。ヘッド
ブロック72’内には、搬送経路の上流側から下流側に
向けて順次、所定の相互間隔をもって支持ブロック70
c’、70m’、70y’、および、70b’が配され
ている。支持ブロック70c’、70m’、70y’、
および、70b’内には、それぞれ、上述の記録ヘッド
70C,70M,70Y、および、70Bが設けられて
いる。支持ブロック70c’、70m’、70y’、お
よび、70b’の上流側部分の側壁には、それぞれ、上
述の用紙押え機構76が設けられている。
【0105】各支持ブロック70c’〜70b’は、ヘ
ッドブロック72’内に用紙Paの搬送方向に対して略
直交する方向に延びる軸線を有するボールねじ軸160
にそれぞれ連結されている。各ボールねじ軸160は、
所定の複数の位置で回動可能にヘッドブロック72’内
に支持されている。各ボールねじ軸160の一端には、
ウォームホイール162が固定されている。ウォームホ
イール162には、図示が省略される駆動用モータに連
結されるウォーム164にかみ合わされている。従っ
て、その駆動用モータが作動状態とされるとき、各ボー
ルねじ軸160が順方向、もしくは逆方向に選択的に回
転されるとき、各支持ブロック70c’〜70b’が、
それぞれ、個別に昇降動せしめられることとなる。
【0106】かかる構成においても、制御ユニット10
0は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出力
信号Saが供給される場合、即ち、図14に実線で示さ
れるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部が
コイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム部
材124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材
124が所定以上回動された場合、画像データDGQの
画像処理部102への供給を停止するとともに、制御信
号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給を
停止する。
【0107】そして、制御ユニット100は、記録ヘッ
ド70Cのみを記録位置から図14に実線で示される待
機位置まで上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記
録部移動制御部に供給する。これにより、その駆動用モ
ータが作動状態とされ、ボールねじ軸160およびウォ
ームホイール162が回動されることによって、記録ヘ
ッド70Cが待機位置に上昇される。その結果、図14
に示されるその用紙Paの除去が容易となる。その後、
その用紙Paが除去された後、記録ヘッド70Cおよび
支持ブロック70c’は、記録位置に戻される。
【0108】図15は、本発明に係る記録装置の一例に
おける記録部26の記録ヘッド70C〜70Bの進退機
構のさらなる他の例を示す。図15においては、記録ヘ
ッド70Cが待機位置に移動した状態を示す。
【0109】図15においては、図14では各支持ブロ
ック70c’〜70b’に用紙押え機構76が設けられ
ているが、その代わりに、各支持ブロック70c’〜7
0b’に上述の用紙押え機構76Aが設けられている。
図15においては、図14において同一とされる構成要
素については同一の符号を付して示し、その重複説明を
省略する。
【0110】従って、本例においても、制御ユニット1
00は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出
力信号Saが供給される場合、即ち、図15に実線で示
されるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部
がコイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム
部材124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部
材124が所定以上回動された場合、画像データDGQ
の画像処理部102への供給を停止するとともに、制御
信号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給
を停止する。
【0111】そして、制御ユニット100は、記録ヘッ
ド70Cのみを記録位置から図15に実線で示される待
機位置まで上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記
録部移動制御部に供給する。これにより、その駆動用モ
ータが作動状態とされ、ボールねじ軸160およびウォ
ームホイール162が回動されることによって、記録ヘ
ッド70Cが待機位置に上昇される。その後、図15に
示される用紙Paの除去後、上述の例と同様に、記録ヘ
ッド70Cは、記録位置に戻される。
【0112】図16においては、図14では各支持ブロ
ック70c’〜70b’に用紙押え機構76が設けられ
ているが、その代わりに、各支持ブロック70c’〜7
0b’に上述の用紙押え機構76Bが設けられている。
図16においては、図14において同一とされる構成要
素については同一の符号を付して示し、その重複説明を
省略する。
【0113】従って、本例においても、制御ユニット1
00は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出
力信号Saが供給される場合、即ち、図16に実線で示
されるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部
がコイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム
部材134の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部
材134が所定以上回動された場合、画像データDGQ
の画像処理部102への供給を停止するとともに、制御
信号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給
を停止する。
【0114】そして、制御ユニット100は、記録ヘッ
ド70Cのみを記録位置から図16に実線で示される待
機位置まで上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記
録部移動制御部に供給する。これにより、その駆動用モ
ータが作動状態とされ、ボールねじ軸160およびウォ
ームホイール162が回動されることによって、記録ヘ
ッド70Cが待機位置に上昇される。その後、用紙Pa
の除去後、上述の例と同様に、記録ヘッド70Cは、記
録位置に戻される。
【0115】(第2実施例)図17は、本発明に係る記
録装置の第2実施例の要部の構成を概略的に示す。
【0116】図1に示される第1実施例では、各用紙押
え機構76がヘッドブロック72内における各支持ブロ
ック70c〜70bの上流側の側壁に設けられている
が、その代わりに、図17に示される例においては、各
用紙押え機構76が、ヘッドブロック72の外周部の上
流側端部における導電ローラ50に対向する側壁部に設
けられている。なお、本実施例においても上述の制御ユ
ニット100が同様に備えられている。図17において
は、記録部26がその記録位置に配された状態を示す。
【0117】用紙押え機構76は、例えば、用紙Paの
幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿って
複数個、所定の相互間隔をもって用紙Paの幅全体に亘
って設けられている。
【0118】押圧アーム部材124の中間部分は、支持
ピン124aにより回動可能にブラケット部材168に
支持されている。ブラケット部材168の一端は、ヘッ
ドブロック72に固定されている。コイルスプリング1
28の他端は、ブラケット部材166に固定されてい
る。ブラケット部材166は、ヘッドブロック72の外
周部に固定されている。これにより、押圧アーム部材1
24は、コイルスプリング128の付勢力により、時計
回り方向に付勢されることとなる。
【0119】また、拍車126は、例えば、その外周部
と搬送される用紙Paの記録面との隙間が各記録ヘッド
70C〜70Bの吐出口面と用紙Paの記録面との距離
に略等しくなるように配置されている。
【0120】制御ユニット100は、記録動作直前、あ
るいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給されると
き、即ち、図18に実線で示されるように、何らかの原
因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリング128
の付勢力に応じた押圧アーム部材124の押圧力に抗し
て浮き上がり、押圧アーム部材124が所定以上回動さ
れた場合、画像データDGQの画像処理部102への供
給を停止するとともに、制御信号Cd、およびCsの搬
送駆動制御部108への供給を停止する。
【0121】そして、制御ユニット100は、ヘッドブ
ロック72とともに記録部26を図3に二点鎖線で示さ
れる待機位置まで回動させるべく、制御信号Caを形成
しそれを記録部移動制御部115に供給する。これによ
り、記録部26が待機位置に移動されることにより、図
18に示される用紙Paの除去が容易となる。
【0122】従って、用紙押さえ手段の一部をなす拍車
126により、用紙Paの浮きが事前に補正される。ま
た、同時に、この押さえ手段によって補正しきれないレ
ベルの用紙Paの浮きに関しては、検出出力信号Saに
よって、用紙Paの搬送状態の不具合、すなわち、JA
Mの検出、搬送不良(紙折れ、引っ掛かりによる画像む
ら、画像こすれ)の検出が行われることとなる。
【0123】これにより、従来一般的に用いられている
光学式あるいはレバー式等によるJAMセンサにより困
難とされる、用紙Paの全幅の領域にわたって、用紙P
aの挙動の監視を常に行うことが可能となる。また、従
来のJAMセンサのように、用紙Paの遅延および滞留
を検出することによって初めて搬送の異常が判断される
のではないので用紙Paの搬送異常検出がリアルタイム
で可能となり、その結果、記録ヘッドヘのダメージおよ
ぶ画像不良が早急に防止される。
【0124】図19は、図17における本発明に係る記
録装置の第2実施例に用いられる用紙押え機構76の代
わりに、上述した用紙押え機構76Aが備えられる一例
の要部を示す。図19においては、記録部26がその記
録位置に配された状態を示す。
【0125】用紙押え機構76Aは、例えば、用紙Pa
の幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿っ
て複数個、所定の相互間隔をもって用紙Paの幅全体に
亘って設けられている。
【0126】押圧アーム部材124の中間部分は、支持
ピン124aにより回動可能にブラケット部材168に
支持されている。ブラケット部材168の一端は、ヘッ
ドブロック72に固定されている。コイルスプリング1
28の他端は、ブラケット部材166に固定されてい
る。ブラケット部材166は、ヘッドブロック72に固
定されている。これにより、押圧アーム部材124は、
コイルスプリング128の付勢力により、時計回り方向
に付勢されることとなる。
【0127】また、ころ部材132は、例えば、その外
周部と搬送される用紙Paの記録面との隙間が各記録ヘ
ッド70C〜70Bの吐出口面と用紙Paの記録面との
距離に略等しくなるように配置されている。
【0128】制御ユニット100は、記録動作直前、あ
るいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給されると
き、即ち、図20に実線で示されるように、何らかの原
因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリング128
の付勢力に応じた押圧アーム部材124の押圧力に抗し
て浮き上がり、押圧アーム部材124が所定以上回動さ
れた場合、画像データDGQの画像処理部102への供
給を停止するとともに、制御信号Cd、およびCsの搬
送駆動制御部108への供給を停止する。
【0129】そして、制御ユニット100は、ヘッドブ
ロック72とともに記録部26を図3に二点鎖線で示さ
れる待機位置まで回動させるべく、制御信号Caを形成
しそれを記録部移動制御部115に供給する。これによ
り、記録部26が待機位置に移動されることにより、図
20に示される用紙Paの除去が容易となる。
【0130】図21は、図17における本発明に係る記
録装置の第2実施例に用いられる用紙押え機構76の代
わりに、上述した用紙押え機構76Bが備えられる一例
の要部を示す。図19においては、記録部26がその記
録位置に配された状態を示す。
【0131】用紙押え機構76Bは、例えば、用紙Pa
の幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿っ
て複数個、所定の相互間隔をもって用紙Paの幅全体に
亘って設けられている。
【0132】押圧アーム部材134の中間部分は、支持
ピン134aにより回動可能にブラケット部材168に
支持されている。ブラケット部材168の一端は、ヘッ
ドブロック72に固定されている。コイルスプリング1
28の他端は、ブラケット部材166に固定されてい
る。ブラケット部材166は、ヘッドブロック72に固
定されている。これにより、押圧アーム部材134は、
コイルスプリング128の付勢力により、時計回り方向
に付勢されることとなる。
【0133】また、ガイドプレート134pの下端面
は、例えば、その表面部と搬送される用紙Paの記録面
との隙間が各記録ヘッド70C〜70Bの吐出口面と用
紙Paの記録面との距離に略等しくなるように配置され
ている。
【0134】制御ユニット100は、記録動作直前、あ
るいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給されると
き、即ち、図22に実線で示されるように、何らかの原
因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリング128
の付勢力に応じた押圧アーム部材124の押圧力に抗し
て浮き上がり、押圧アーム部材124が所定以上回動さ
れた場合、画像データDGQの画像処理部102への供
給を停止するとともに、制御信号Cd、およびCsの搬
送駆動制御部108への供給を停止する。
【0135】そして、制御ユニット100は、ヘッドブ
ロック72とともに記録部26を図3に二点鎖線で示さ
れる待機位置まで回動させるべく、制御信号Caを形成
しそれを記録部移動制御部115に供給する。これによ
り、記録部26が待機位置に移動されることにより、図
22に示される用紙Paの除去が容易となる。
【0136】図23は、本発明に係る記録装置の第2実
施例におけるヘッドブロック72の進退機構の他の例を
示す。図23においては、ヘッドブロック72が待機位
置に移動した状態を示す。
【0137】図23に示される例は、図17に示される
例では記録部26のヘッドブロック72は、支持軸74
を回転中心としてその記録位置からその待機位置、ある
いは、待機位置から記録位置に回動されるが、その代わ
りに、記録部26のヘッドブロック72が昇降され、搬
送部34に対して記録位置または待機位置をとるものと
される。
【0138】ヘッドブロック72は、その両端部にそれ
ぞれ相対向して略平行に配置されるガイドステー部材1
70Aおよび170Bにより昇降動可能に支持される可
動部材172に連結されている。ヘッドブロック72に
は、上述の用紙押え機構76が配されている。なお、用
紙押え機構76についての重複説明は省略する。
【0139】ガイドステー部材170Aおよび170B
は、それぞれ、互いに同一の構造とされるのでガイドス
テー部材170Aについて説明し、ガイドステー部材1
70Bの説明は省略する。
【0140】ガイドステー部材170Aの内部には、可
動部材172のスライダ部172Aに嵌め合わされるボ
ールねじ軸174Aと、ボールねじ軸174Aの両端部
をそれぞれ回動可能に支持する軸受部材176Aと、ボ
ールねじ軸174Aの下端部に固定されるウォームホイ
ール178Aと、ウォームホイール178Aにかみ合う
ウォーム176Aと、ウォーム176Aに連結される駆
動用モータ(図11においては図示が省略されている)
と、が設けられている。
【0141】ボールねじ軸174Aは、その軸線が用紙
Paの搬送方向に対して略直交する方向に延びるように
配されている。可動部材172のスライダ部172A
は、ボールねじ軸174Aが順方向、または、逆方向に
回動されるとき、ヘッドブロック72を伴って上昇、も
しくは、下降せしめられる。従って、記録部26のヘッ
ドブロック72は、可動部材172が所定量下降され停
止されるとき、図23に二点鎖線で示される位置、即
ち、記録位置をとり、一方、可動部材172が所定量上
昇されるとき、図23に実線で示される位置、即ち、待
機位置をとることとなる。
【0142】このような構成において、制御ユニット1
00は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出
力信号Saが供給されるとき、即ち、図23に実線で示
されるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部
がコイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム
部材124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部
材124が所定以上回動された場合、画像データDGQ
の画像処理部102への供給を停止するとともに、制御
信号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給
を停止する。
【0143】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を図23に実線で示される待機位置まで上昇させるべ
く、制御信号を形成しそれを記録部移動制御部に供給す
る。これにより、その駆動用モータが作動状態とされ、
ボールねじ軸174Aおよびウォームホイール178A
が回動されることによって、記録部26が待機位置に上
昇される。その結果、図23に示されるその用紙Paの
除去が容易となる。その後、その用紙Paが除去された
後、記録部26が記録位置に戻される。
【0144】図24は、本発明に係る記録装置の第2実
施例におけるヘッドブロック72の進退機構の他の例を
示す。図24においては、ヘッドブロック72が待機位
置に移動した状態を示す。
【0145】図24においては、図23の例ではヘッド
ブロック72には、上述の用紙押え機構76が配されて
いるが、その代わりに、ヘッドブロック72に上述の用
紙押え機構76Aが配されたものとされる。なお、図2
4においては、図23に示される例において同一とされ
る構成要素については同一の符号を付して示し、その重
複説明を省略する。また、用紙押え機構76Aについて
の重複説明も省略する。
【0146】かかる構成においても、制御ユニット10
0は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出力
信号Saが供給されるとき、即ち、図24に実線で示さ
れるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部が
コイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム部
材124の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材
124が所定以上回動された場合、画像データDGQの
画像処理部102への供給を停止するとともに、制御信
号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給を
停止する。
【0147】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を記録位置から図24に実線で示される待機位置まで
上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記録部移動制
御部に供給する。これにより、その駆動用モータが作動
状態とされ、ボールねじ軸174Aおよびウォームホイ
ール178Aが回動されることによって、記録部26が
待機位置に上昇される。その結果、図24に示されるそ
の用紙Paの除去が容易となる。
【0148】図25は、本発明に係る記録装置の第2実
施例におけるヘッドブロック72の進退機構の他の例を
示す。図25においては、ヘッドブロック72が待機位
置に移動した状態を示す。
【0149】図25においては、図23の例ではヘッド
ブロック72には、上述の用紙押え機構76が配されて
いるが、その代わりに、ヘッドブロック72に上述の用
紙押え機構76Bが配されたものとされる。なお、図2
5においては、図23に示される例において同一とされ
る構成要素については同一の符号を付して示し、その重
複説明を省略する。なお、用紙押え機構76Bについて
の重複説明も省略する。
【0150】かかる構成においても、制御ユニット10
0は、記録動作直前、あるいは、記録動作中、検出出力
信号Saが供給される場合、即ち、図25に実線で示さ
れるように、何らかの原因で用紙Paの下流側の端部が
コイルスプリング128の付勢力に応じた押圧アーム部
材134の押圧力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材
134が所定以上回動された場合、画像データDGQの
画像処理部102への供給を停止するとともに、制御信
号Cd、およびCsの搬送駆動制御部108への供給を
停止する。
【0151】そして、制御ユニット100は、記録部2
6を記録位置から図25に実線で示される待機位置まで
上昇させるべく、制御信号を形成しそれを記録部移動制
御部に供給する。これにより、その駆動用モータが作動
状態とされ、ボールねじ軸144Aおよびウォームホイ
ール148Aが回動されることによって、記録部26が
待機位置に上昇される。その結果、図25に示されるそ
の用紙Paの除去が容易となる。
【0152】(第3実施例)図26および図27は、本
発明に係る記録装置の第3実施例の全体構成を概略的に
示す。
【0153】図26および図27において、その記録方
式が所謂、シリアルスキャン方式とされるインクジェッ
ト記録装置は、図26の矢印Fの示す方向に搬送される
用紙Paの記録面に対して記録動作を行う記録ヘッド2
02C、202M、202Y、および、202Bからな
る記録ヘッドユニット202と、記録ヘッドユニット2
02を収容し.保持するキャリッジ部材214と、キャ
リッジ部材214を用紙Paの搬送方向に略直交する方
向、即ち、矢印Sの示す方向に往復移動可能に案内する
ガイドシャフト204と、キャリッジ部材214に連結
される搬送ベルト220を介して回動力を伝達しキャリ
ッジ部材214を選択的に往復動させる駆動モータ21
6と、記録ヘッドユニット202に各インク色のインク
をそれぞれ供給するインク供給ユニット206と、上述
の例と同様に、インク供給ユニット206、記録ヘッド
ユニット202および後述する搬送ローラの動作制御を
行う制御ユニット100とを主な要素として構成されて
いる。
【0154】記録ヘッドユニット202における記録ヘ
ッド202C、202M、202Y、および、202B
は、それぞれ、図27に示されるように、キャリッジ部
材214の収容室214b内に矢印Fの示す用紙Paの
搬送方向に沿ってその上流側から下流側に向けて順次、
所定の相互間隔をもって配列されている。記録ヘッド2
02C〜202Bは、それぞれ、例えば、バブルジェッ
ト式の記録ヘッドとされる。記録ヘッド202C〜20
2Bにおける用紙Paに対向する部分には、インクを吐
出するインク吐出口形成面が形成されている。各記録ヘ
ッド202C〜202Bの記録動作は、制御ユニット1
00により制御されている。
【0155】キャリッジ部材214の基端部に設けられ
る透孔214aに摺動可能に挿入されるガイドシャフト
204の両端部は、図示が省略される筐体に固定されて
いる。キャリッジ部材214には、搬送ベルト220が
連結されている。搬送ベルト220は、所定の間隔をも
って相対向配置されるプーリ218aおよび218bに
巻装されている。プーリ218aおよび218bのうち
プーリ218aには、駆動用モータ216の出力軸が連
結されている。駆動用モータ216は、制御ユニット1
00により制御される。これにより、駆動用モータ21
6が作動状態とされるとき、記録動作中の記録ヘッドユ
ニット202を伴うキャリッジ部材214が用紙Paの
記録領域に応じた所定距離間、往復動され、また、用紙
Paの詰まり等の搬送異常が発生した場合、あるいは、
回復処理の際、図26における待機位置(HP)に移動
せしめられる。
【0156】なお、待機位置(HP)には、図示されて
いないが、選択的に記録ヘッド202C〜202Bのイ
ンク吐出口形成面を覆うキャップ部材を有し記録ヘッド
ユニット202の回復処理を行う回復処理ユニットが配
設されている。
【0157】また、プラテン部材212が記録ヘッドユ
ニット202およびキャリッジ部材214に対向してガ
イドシャフト204に平行に配されている。プラテン部
材212は、搬送される用紙Paの記録面と記録ヘッド
202C〜202Bのインク吐出口形成面との距離を適
正に維持するために搬送される用紙Paの記録面を平坦
に支持するものとされる。
【0158】インク供給ユニット206は、シアンイン
ク、マゼンタインク、イエローインク、および、ブラッ
クインクがそれぞれ、貯留されるインクタンク222
C、222M、222Y、および、222Bと、各イン
クタンク222C〜222Bからのインクをそれぞれ各
記録ヘッド202C〜202Bに導く供給パイプ221
C,221M,221Y,および、221Bと、各供給
パイプ221C,221M,221Y,および、221
Bにそれぞれ配され、各インクを各記録ヘッド202C
〜202Bに供給するポンプ223C,223M,22
3Y、および、223Bとを含んで構成されている。ポ
ンプ223C〜223Bは、記録ヘッド202C〜20
2Bの記録動作に応じて制御ユニット100により動作
制御される。
【0159】図27に示されるように、プラテン部材2
12に隣接した搬送経路の上流側部分には、回転軸21
0aに固定され用紙Paを所定のタイミングで断続的に
搬送する搬送ローラユニット210が配されている。回
転軸210aは、ガイドシャフト204に略平行に設け
られている。複数のローラを軸線方向に有する搬送ロー
ラユニット210は、記録ヘッド202C〜202Bの
記録動作に応じて制御ユニット100により動作制御さ
れる。
【0160】ガイドシャフト204に隣接しかつ搬送ロ
ーラユニット210に相対向して用紙押え機構276が
設けられている。
【0161】用紙押え機構276は、例えば、用紙Pa
の幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿っ
て複数個、所定の相互間隔をもって用紙Paの幅全体に
亘って設けられている。
【0162】用紙押え機構276は、図27に示される
ように、上述の用紙押え機構76と類似しており、用紙
Paの浮き上がりを規制する拍車226を有する押圧ア
ーム部材224と、押圧アーム部材224の所定以上の
変位を検出するマイクロスイッチ部230とを含んで構
成されている。
【0163】押圧アーム部材224は、例えば、薄板金
属材料でL字状に形成されている。
【0164】押圧アーム部材224の中間部分は、支持
ピン224aにより回動可能にブラケット部材233に
支持されている。ブラケット部材233の一端は、その
筐体に固定されている。
【0165】押圧アーム部材224の一端は、コイルス
プリング228の一端に連結されている。そのコイルス
プリング228の他端は、ブラケット部材232に固定
されている。これにより、押圧アーム部材224は、コ
イルスプリング228の付勢力により、時計回り方向に
付勢されることとなる。
【0166】また、押圧アーム部材224の他端には、
拍車226が設けられている。拍車226は、その他端
に設けられる支持軸226aにより回動可能に支持され
ている。拍車226は、例えば、その外周部と搬送され
る用紙Paの記録面との隙間が記録ヘッド202C〜2
02Bの吐出口面と用紙Paの記録面との距離に略等し
くなるように配置されている。
【0167】さらに、ブラケット部材233における押
圧アーム部材224の他端近傍には、マイクロスイッチ
部230が設けられている。マイクロスイッチ部230
の接触子は、押圧アーム部材224の他端に当接してい
る。
【0168】これにより、押圧アーム部材224がコイ
ルスプリング228の付勢力に抗して所定角度以上反時
計回り方向に回動される場合、マイクロスイッチ部23
0は、例えば、高レベルをとる検出出力信号Saを送出
するものとされる。
【0169】なお、押圧アーム部材224の変位の検出
は、マイクロスイッチ部230に限定されるものではな
く、フォトインタラプタや、光検知器等、同様な検出出
力信号が得られるものであればよい。
【0170】このような構成において、制御ユニット1
00は、搬送される用紙Paの下流側の端部が、図27
に示されるように、プラテン部材212に対して密着し
た状態、あるいは、用紙Paの下流側の端部における若
干の浮き上がりがコイルスプリング228の付勢力に応
じた押圧アーム部材224の押圧力により押さえつけら
れた状態である場合、画像データDGQを順次、画像処
理部102に供給する。これにより、記録ヘッドユニッ
ト202の記録動作が開始される。
【0171】一方、制御ユニット100は、記録動作直
前、あるいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給さ
れるとき、即ち、図28に示されるように、何らかの原
因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリング228
の付勢力に応じた押圧アーム部材224の押圧力に抗し
て浮き上がり、押圧アーム部材224が所定以上回動さ
れた場合、画像データDGQの画像処理部102への供
給を停止する。
【0172】そして、制御ユニット100は、記録ヘッ
ドユニット202を図26に示される待機位置(HP)
まで移動させるべく、制御信号を形成しそれを駆動モー
タ216を制御するモータ制御部に供給する。これによ
り、記録ヘッドユニット202が待機位置に移動される
ことにより、図28に示される用紙Paの除去が容易と
なる。
【0173】従って、用紙押さえ手段の一部をなす拍車
226により、用紙Paの浮きが事前に補正される。ま
た、同時に、この押さえ手段によって補正しきれないレ
ベルの用紙Paの浮きに関しては、検出出力信号Saに
よって、用紙Paの搬送状態の不具合、すなわち、JA
Mの検出、搬送不良(紙折れ、引っ掛かりによる画像む
ら、画像こすれ)の検出が行われることとなる。
【0174】これにより、従来一般的に用いられている
光学式あるいはレバー式等によるJAMセンサにより困
難とされる、用紙Paの全幅の領域にわたって、用紙P
aの挙動の監視を常に行うことが可能となる。また、従
来のJAMセンサのように、用紙Paの遅延および滞留
を検出することによって初めて搬送の異常が判断される
のではないので用紙Paの搬送異常検出がリアルタイム
で可能となり、その結果、記録ヘッドヘのダメージおよ
ぶ画像不良が早急に防止される。
【0175】なお、本実施例においては、記録ヘッドの
待機位置を、記録領域から離問させた位置としている。
その待機位置(HP)が、キャップ位置であることによ
り、JAM処理時の記録ヘッドの傷等の防止にも有効と
なる。
【0176】図29は、図27に示される本発明に係る
記録装置の第3実施例における用紙押え機構の他の一例
を示す。
【0177】図29においては、図27における用紙押
え機構276は、拍車226が設けられている押圧アー
ム部材224を備えているが、その代わりに、図29に
おける用紙押え機構276Aは、ころ部材232が設け
られている押圧アーム部材224を備えている。
【0178】なお、図29に示される例、および、後述
する他の例において、図27に示される例における構成
要素と同一とされる構成要素については同一の符号を付
して示し、その重複説明を省略する。
【0179】用紙押え機構276Aは、例えば、用紙P
aの幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿
って複数個、所定の相互間隔をもって設けられている。
【0180】押圧アーム部材224の他端には、ころ部
材232が設けられている。ころ部材232は、その他
端に設けられる支持軸232aにより回動可能に支持さ
れている。ころ部材232は、例えば、その外周部と搬
送される用紙Paの記録面との隙間が記録ヘッド202
C〜202Bの吐出口面と用紙Paの記録面との距離に
略等しくなるように配置されている。
【0181】このような用紙押え機構276Aが備えら
れる構成においても、制御ユニット100は、記録動作
直前、あるいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給
されるとき、即ち、図30に実線で示されるように、何
らかの原因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリン
グ228の付勢力に応じた押圧アーム部材224の押圧
力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材224が所定以
上回動された場合、画像データDGQの画像処理部10
2への供給を停止する。
【0182】そして、制御ユニット100は、記録ヘッ
ドユニット202を図26に示される待機位置(HP)
まで移動させるべく、制御信号を形成しそれを上述のモ
ータ制御部に供給する。これにより、記録ヘッドユニッ
ト202がその待機位置に移動されることにより、図3
0に示される用紙Paの除去が容易となる。
【0183】図31は、図27に示される本発明に係る
記録装置の第3実施例における用紙押え機構のさらなる
他の一例を示す。
【0184】図27における用紙押え機構276は、拍
車226が設けられている押圧アーム部材224を備え
ているが、その代わりに、図31における用紙押え機構
276Bは、ガイドプレート234pが設けられている
押圧アーム部材234を備えている。
【0185】用紙押え機構276Bは、例えば、用紙P
aの幅方向に沿って、即ち、紙面に対して垂直方向に沿
って複数個、所定の相互間隔をもって設けられている。
【0186】押圧アーム部材234の他端には、ガイド
プレート234pが設けられている。押圧アーム部材2
34は、その中間部分がブラケット部材233に設けら
れる支持軸234aにより回動可能に支持されている。
ガイドプレート234pの下端面は、例えば、その表面
部と搬送される用紙Paの記録面との隙間が記録ヘッド
202C〜202Bの吐出口面と用紙Paの記録面との
距離に略等しくなるように配置されている。マイクロス
イッチ部230の接触子は、ガイドプレート234pの
突起片の一端に当接している。
【0187】このような用紙押え機構276Bが備えら
れる構成においても、制御ユニット100は、記録動作
直前、あるいは、記録動作中、検出出力信号Saが供給
されるとき、即ち、図32に実線で示されるように、何
らかの原因で用紙Paの下流側の端部がコイルスプリン
グ228の付勢力に応じた押圧アーム部材234の押圧
力に抗して浮き上がり、押圧アーム部材234が所定以
上回動された場合、画像データDGQの画像処理部10
2への供給を停止する。
【0188】そして、制御ユニット100は、上述の例
と同様に、記録ヘッドユニット202を図26に示され
る待機位置(HP)まで移動させるべく、制御信号を形
成しそれをモータ制御部に供給する。これにより、記録
ヘッドユニット202が待機位置に移動されることによ
り、図32に示される用紙Paの除去が容易となる。
【0189】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る記録装置によれば、押圧手段の押圧アームが、記
録部材の搬送路に記録媒体の記録面全体にわたり対向す
るように配され記録部近傍の記録媒体の記録面の浮き上
がりを抑制するので記録動作が行われる直前の記録媒体
の浮き上がりを確実に抑制することができ、しかも、変
位検出部が、記録媒体の記録面の浮き上がりに応じた押
圧手段の押圧アームにおける所定以上の変位を検出し検
出出力を送出するとき、制御部が記録部の記録動作を禁
止するので搬送異常を確実にかつ迅速に検出し、搬送異
常処理を実行することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の第1実施例の構成の要
部を概略的に示す断面図である。
【図2】図1に示される例における動作説明に供される
断面図である。
【図3】本発明に係る記録装置の第1実施例および第2
実施例が適用される複写機の全体構成を概略的に示す構
成図である。
【図4】図3に示される複写機の搬送部およびその周囲
を拡大して示す構成図である。
【図5】図3に示される例における記録部に備えられる
インク供給系の系統図である。
【図6】本発明に係る記録装置の第1実施例、第2実施
例、および、第3実施例に備えられる制御ユニットを示
すブロック図である。
【図7】図1に示される例おける用紙押え機構の他の例
の構成を示す断面図である。
【図8】図7に示される例における動作説明に供される
断面図である。
【図9】図1に示される例おける用紙押え機構のさらな
る他の例の構成を示す断面図である。
【図10】図9に示される例における動作説明に供され
る断面図である。
【図11】図1に示される例における記録部移動機構の
他の例の構成を示す断面図である。
【図12】図11に示される例における記録部移動機構
の他の例の構成を示す断面図である。
【図13】図11に示される例における記録部移動機構
のさらなる他の例の構成を示す断面図である。
【図14】図1に示される例における記録部移動機構の
さらなる他の例の構成を示す断面図である。
【図15】図14に示される例における記録部移動機構
の他の例の構成を示す断面図である。
【図16】図14に示される例における記録部移動機構
のさらなる他の例の構成を示す断面図である。
【図17】本発明に係る記録装置の第2実施例の構成の
要部を概略的に示す断面図である。
【図18】図17に示される例における動作説明に供さ
れる断面図である。
【図19】図17に示される例おける用紙押え機構の他
の例の構成を示す断面図である。
【図20】図19に示される例における動作説明に供さ
れる断面図である。
【図21】図17に示される例おける用紙押え機構のさ
らなる他の例の構成を示す断面図である。
【図22】図21に示される例における動作説明に供さ
れる断面図である。
【図23】第2実施例において図17に示される例にお
ける記録部移動機構の他の例の構成を示す断面図であ
る。
【図24】図23に示される例における記録部移動機構
の他の例の構成を示す断面図である。
【図25】図23に示される例における記録部移動機構
の他の例の構成を示す断面図である。
【図26】本発明に係る記録装置の第3実施例を概略的
に示す斜視図である。
【図27】図26に示される例における構成の要部を概
略的に示す断面図である。
【図28】図27に示される例における動作説明に供さ
れる断面図である。
【図29】図27に示される例における用紙押え機構の
他の例を要部を示す断面図である。
【図30】図29に示される例における動作説明に供さ
れる断面図である。
【図31】図27に示される例における用紙押え機構の
さらなる他の例を要部を示す断面図である。
【図32】図31に示される例における動作説明に供さ
れる断面図である。
【符号の説明】
26 記録部 70C,70M,70Y,70B 記録ヘッド 76、76A,76B。276、276A、276B
用紙押え機構 100 制御ユニット 124、134、224、234 押圧アーム部材 128 コイルスプリング 130 マイクロスイッチ部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の搬送路に対向して配され該記
    録媒体の記録面に対して記録動作を行う記録部と、 前記記録部材の搬送路に該記録媒体の記録面全体にわた
    り対向するように配され前記記録部近傍における該記録
    媒体の記録面の浮き上がりを抑制する押圧アームを有す
    る押圧手段と、 前記記録媒体の記録面の浮き上がりに応じた前記押圧手
    段の押圧アームにおける所定以上の変位を検出し検出出
    力を送出する変位検出部と、 前記変位検出部からの検出出力に基づいて前記記録部の
    記録動作を禁止する制御部と、を具備して構成される記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録部の記録媒体に対する記録領域
    または該記録領域から離隔した待機領域に少なくとも前
    記記録部を相対的に移動させる記録部移動機構部をさら
    に備え、前記制御部は、前記変位検出部からの検出出力
    に基づいて該記録部移動機構部に、該記録部を該待機領
    域に移動させる動作を行わせることを特徴とする請求項
    1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記待機領域には、前記記録部における
    インク吐出部を選択的に覆うキャッピング部材を含み、
    該記録部の回復処理を行う回復処理部が配されることを
    特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段および変位検出部は、前記
    記録部における前記記録部材の搬送路の上流側部分に対
    向する位置に配されることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧手段および変位検出部は、前記
    記録部において前記記録部材の搬送路に沿って配列され
    る複数の記録ヘッドの上流側部分にそれぞれ配されるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録部移動機構部は、前記記録部と
    ともに前記押圧手段および変位検出部を、前記記録領域
    または前記待機領域に相対的に移動させることを特徴と
    する請求項2記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録部移動機構部は、前記記録部の
    各記録ヘッドと前記押圧手段および変位検出部とを個別
    に、前記記録領域または前記待機領域に相対的に移動さ
    せることを特徴とする請求項6記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧手段の押圧アームは、前記記録
    媒体の記録面の浮き上がりのとき、前記記録媒体に当接
    する拍車を有することを特徴とする請求項1記載の記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記押圧手段の押圧アームは、前記記録
    媒体の記録面の浮き上がりのとき、前記記録媒体に当接
    するころ部材を有することを特徴とする請求項1記載の
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記押圧手段の押圧アームは、前記記
    録媒体の記録面の浮き上がりのとき、前記記録媒体に当
    接するガイドプレートを有することを特徴とする請求項
    1記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録部は、前記記録媒体の記録面
    全体にわたり対向するインク吐出口配列を有することを
    特徴とする請求項1記載の記録装置。
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