JP2006341401A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷データの出力認証を行なうために携帯情報機器や印刷データ及びユーザの認証情報が記憶された記憶媒体を使用しなければならず、構成が複雑になり、携帯情報機器や記憶媒体も管理しなければならない。
【解決手段】 ホストPC1側では印刷データの送信前にプリンタドライバ11のUIよって、画像形成装置の操作部105の操作キー112〜114の操作順序などを指定して、画像形成装置側で当該指定された操作順序で操作キー112〜114が操作されたときに限って印刷データを印刷出力する印刷認証を設定する。画像形成装置側は、受信した印刷データに印刷認証が設定されているときには、当該印刷認証データで指定されている操作部105のキーが指定された操作順序で操作されたときに限り受信した印刷データを印刷出力する。
【選択図】 図8

Description

本発明は画像形成装置に関し、特にネットワークに接続可能な画像形成装置に関する。
一般に、ホストPC端末装置において作成した印刷データを通信ネットワークを介して画像形成装置に送り、画像形成装置で出力するシステムが利用されている。このようなシステムにおいては、画像形成装置がホストPCより離れた場所に置かれている場合など、ユーザが画像形成装置まで出力された印刷物を取りに行くまでに、当該印刷物の内容を他人に見られる、あるいは、当該印刷物が紛失したり、盗難にあったりするおそれがあり、重要な機密データの印刷を行う場合に機密データが漏洩するおそれがある。
そこで、このようなネットワークに接続される画像形成装置による印刷出力のセキュリティを高めるために、例えば、特許文献1には、無線通信により印刷を指示可能な印刷システムであって、所定プログラムを無線通信により送信する印刷装置と、印刷装置から送信された所定プログラムに基づき印刷装置を使用するためのパスワードの入力を可能とし、入力されたパスワードを無線通信により印刷装置に送信する携帯情報機器とを備えることが記載されている。
特開2003−323286号公報
また、特許文献2には、印刷出力対象の出力データ及びユーザの認証情報が記憶された記憶媒体を接続するためのインターフェイス部と、ユーザの認証情報を入力する認証情報入力部とを備え、接続された記憶媒体に記憶されたユーザの認証情報及び入力されたユーザの認証情報に基づいてユーザの認証を行って、ユーザが認証されると、記憶媒体に記憶された出力データの印刷出力を行うようにすることが記載されている。
特開2004−355244号公報
その他、認証情報を用いるものとしては特許文献3に記載されているもの、機密文書の印刷を要求するコマンドが秘密鍵で暗号化されている暗号化コマンドが記録されたIDカードを用いるものとして特許文献4に記載されているものなどもある。
特開2004−213170号公報 特開2005−18690号公報
また、ネットワークに接続可能な画像形成装置としては、特許文献5に記載されているようなものもある。
特開2000−181641号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、印刷装置を使用するためのパスワードを無線通信により印刷装置に送信する携帯情報機器を備えなければならず、構成が複雑になるだけでなく、携帯情報機器の管理もしなければならなくなるという課題がある。
特許文献2に記載のものにあっては、印刷出力対象の出力データ及びユーザの認証情報が記憶された記憶媒体を使用するものであるため、画像形成装置がネットワークに接続されていても当該出力データ及び認証情報を記憶した記憶媒体を画像形成装置のインターフェース部に接続しなければならず、使い勝手が悪いという課題がある。
さらに、一般的な、画像形成装置本体にUSB、PCカード等でデータ認証用の個人情報(ユーザID)を設定しておき、ホストPCから送られる印刷データに含まれる認証データと合致した場合のみ出力するという方法を用いた場合、画像形成装置本体自体にUSB、PCカードスロット等のインターフェースが搭載されていることが必須の前提とされ、またユーザ毎に認証データを用意しなければならないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で印刷データの出力に関する認証を行なって印刷物のセキュリティを確保することができる画像形成装置、及びこの画像形成装置に対応するホスト側のプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、操作部に設けられるキーが所定の操作順序で操作されたときに受信した印刷データを出力させる手段を備えている構成とした。
ここで、操作部に設けられるキーの操作順序に関する情報が印刷データと共に与えられることが好ましい。また、操作部のキー操作で受信した印刷データを出力させるためのセキュリティキーシーケンスモードと印刷データの出力に関係しない通常モードとに切り替え可能であって、セキュリティキーシーケンスモードの状態で操作部のキーを所定の操作順序で操作可能になることが好ましい。この場合、セキュリティキーシーケンスモードと通常モードとの切り替えを表示する表示手段を備えていることが好ましい。
さらに、出力に操作部のキーが所定の操作順序で操作されることを要する印刷データを受信した後、所定期間、操作部のキーが所定の操作順序で操作されなかったときには、受信した印刷データをキャンセルすることが好ましい。さらにまた、受信した印刷データを出力させるための操作部に設けられるキーの操作順序に関する情報を保持していることが好ましい。
本発明に係るプログラムは、ネットワークに接続可能な画像形成装置に対して印刷データを送出するための処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、画像形成装置の操作部のキーの操作順序に関する情報を印刷データとともに出力する処理をコンピュータに行なわせる構成としたものである。
本発明に係る画像形成装置によれば、操作部に設けられるキーが所定の操作順序で操作されたときに受信した印刷データを出力させる手段を備えているので、画像形成装置の操作部のキーを認証に用いることができ、簡単な構成で印刷データの出力に関する認証を行なうことができ、印刷物のセキュリティを確保することができる。
本発明に係るプログラムによれば、画像形成装置の操作部のキーの操作順序に関する情報を印刷データとともに出力する処理をコンピュータに行なわせる構成としたので、画像形成装置側で操作部に設けられるキーが受信したキーの操作順序に関する情報に対応した順序でキー操作がされたときに受信した印刷データを出力させることができるようになり、簡単な構成で印刷データの出力に関する認証を行なうことができ、印刷物のセキュリティを確保することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置を含むネットワーク構成の一例を示す説明図である。
ここでは、本発明に係るプログラムを搭載した1又は複数の情報処理装置(以下「ホストPC」という。)1をネットワーク2に接続し、またネットワーク2にプリントサーバ3を接続して、このプリントサーバ3を介して本発明に係る画像形成装置4を接続している。なお、「ホスト」又は「ホスト側」はパーソナルコンピュータに限らず、画像形成装置に対してホストとなり得るすべてのものを意味する用語として用いている。本実施形態に限れば「ホスト側」は「ホストPC1側」と同じである。
通常、ユーザによりホストPC1で作成された印刷データは、ネットワーク2からプリントサーバ3を介して、USBで接続された画像形成装置4に送信され、画像形成装置4は受信した印刷データに従って印刷出力を行なって排紙トレイに排出する。
次に、本発明に係る画像形成装置の一例について図2を参照して説明する。なお、図2は同画像形成装置を前方側から見た斜視説明図である。
この画像形成装置は、装置本体101と、装置本体101に装着された用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備えている。さらに、装置本体101の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体101の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部104を有し、このカートリッジ装填部104の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作部(操作パネル)105としている。
このカートリッジ装填部104には、色の異なる記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ110k、110c、110m、110y(色を区別しないときは「インクカートリッジ110」という。)を、装置本体101の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部104の前面側には、インクカートリッジ110を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)106を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ110k、110c、110m、110yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成としている。
この前カバー106は、全体が、この前カバー106を閉じた状態で、カートリッジ装填部104内に装填されている複数のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yを外部から視認することができる透明又は半透明の部材で形成されている。
また、操作部105には、各色のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部111k、111c、111m、111y(色を区別しないときは「表示部111」という。)を配置している。さらに、この操作部105には、電源をオン/オフするための電源キー112、用紙送り/印刷再開を指示するための再開キー113、処理をキャンセルする指示をするためのキャンセルキー14も配置している。
次に、この画像形成装置の機構部について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は同機構部の全体構成を説明する概略構成図、図4は同機構部の要部平面説明図である。
フレーム121を構成する左右の側板121A、121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってキャリッジ主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ133には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口(ノズル)を形成したノズル面134aを主走査方向と交叉する方向に配列し、インク吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド134にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)122を介して接続している。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。この各色のサブタンク135には各色のインク供給チューブ136を介して、前述したように、カートリッジ装填部104に装着された各色のインクカートリッジ110から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填104にはインクカートリッジ110内のインクを送液するための供給ポンプユニット124が設けられ、また、インク供給チューブ136は這い回しの途中でフレーム121を構成する後板121Cに係止部材125にて保持されている。
一方、給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)143及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側に送り込むために、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148とを備えるとともに、給送された用紙142を静電吸着して記録ヘッド134に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト151を備えている。
この搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成し、周回移動しながら帯電ローラ156によって帯電(電荷付与)される。帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。また、搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157を配置している。このガイド部材57は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ52とテンションローラ53)の接線よりも記録ヘッド35側に突出させることで搬送ベルト51の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト151は、図示しない副走査モータによって駆動ベルトを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備え、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、装置本体101の背面部には両面ユニット171が着脱自在に装着されている。この両面ユニット171は搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度カウンタローラ146と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面ユニット171の上面は手差しトレイ172としている。
さらに、図4に示すように、キャリッジ133の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド134のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構181を配置している。この維持回復機構181には、記録ヘッド134の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)182a〜182d(区別しないときは「キャップ182」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード183と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け184などを備えている。ここでは、キャップ182aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ182b〜182dは保湿用キャップとしている。
また、図4に示すように、キャリッジ133の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け188を配置し、この空吐出受け188には記録ヘッド134のノズル列方向に沿った開口189などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド137で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベル1ト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、ACバイアス供給部から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト151が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたパターンが形成される。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着され、搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ133は維持回復機構181側に移動されて、キャップ182で記録ヘッド134がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ182で記録ヘッド134をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド134の安定した吐出性能を維持する。なお、後述するように、この画像形成装置では、予め保持しているノズル面汚染許容閾値とインク吐出回数(液滴吐出回数)のカウント値に基づいて、ワイパーブレード183によって記録ヘッド134のノズル面134aを清掃する動作も行う。
次に、この画像形成装置における制御部について図5のブロック図を参照して説明する。
この制御部300は、この装置全体の制御を司る、本発明に係る操作部105にキー操作が所定の操作順序で行われたときに印刷データを印刷出力させる手段を兼ねたCPU301と、CPU301が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
また、この制御部300は、ホスト側(ここではホストPC1)とのデータ、信号の送受を行うためのI/F306と、記録ヘッド34を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド34の圧力発生手段を選択駆動させる画像データ及びそれに伴う各種データをヘッドドライバ308に出力するヘッド制御部307と、主走査モータ311を駆動するための主走査モータ駆動部310と、副走査モータ313を駆動するための副走査モータ駆動部312と、帯電ローラ156にACバイアスを供給するACバイアス供給部314と、キャリッジ33の移動を検知するリニアエンコーダ174、用紙送りを検知するホイールエンコーダ175からの検出パルス、及びその他の各種センサ類316からの検知信号を入力するためのI/O315などを備えている。
また、この制御部300には、前述したようにこの画像形成装置の操作等に必要な情報の入力及び表示を行うための操作部105が接続されている。この操作部105には、操作キーとして電源キー112、再開キー113、キャンセルキー114の3つのキーを備え、視覚的には表示部111k、111c、111m、111yを構成する四つのLEDを搭載し、本発明に係る認証のためのキー操作(キーシーケンス)にはこの操作部105の操作キーを使用する。
ここで、制御部300は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホストPC1のプリンタドライバ11が生成した印刷データ等をネットワーク2及びプリントサーバ3を介してI/F306で受信する。
そして、制御部300のCPU301は、I/F306に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド制御部307に転送し、ヘッド制御部307から所要のタイミングでヘッドドライバ308に画像データや駆動波形を出力する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、ホストPC1側のプリンタドライバ11で画像データをビットマップデータに展開してこの画像形成装置に転送するようにしている。
ヘッド制御部307の駆動波形生成部は、ROM302に格納されてCPU301で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ308に対して出力する。
ヘッドドライバ308は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいてヘッド制御部307の駆動波形生成部から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド34の圧力発生手段に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。なお、このヘッドドライバ308は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド34の圧力発生手段に印加する。
主走査モータ駆動部310は、CPU301側から与えられる目標値とリニアエンコーダ174からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ311を駆動する。同様に、副走査モータ駆動制御部312は、CPU301側から与えられる目標値とホイールエンコーダ175からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ313を駆動する。
また、制御部300のCPU301はホストPC1から送られてきた印刷データに操作部5のキーの操作順序に関する情報が付加されているときに、当該付加されたキーの操作順序に対応して操作部5の各キー12〜14が操作されたときに限って当該受信した印刷データを印刷出力させる処理を行なう。
そこで、先ず、ホストPC1側の本発明に係るプログラムであるプリンタドライバ11で行なうキー操作順序の指定に関する処理について図6を参照して説明する。
ホストPC1側では、印刷データを印刷する指定を行なうとき、印刷データの送信前にプリンタドライバ11のUI(ユーザインターフェース)よって、画像形成装置の操作部105の操作キー112〜114の操作順序などを指定して、画像形成装置側で当該指定された操作順序で操作キー112〜114が操作されたときに限って印刷データの印刷出力を許容する(印刷認証)処理を行なうか否かを設定する。
そこで、プリンタドライバ11は、先ず、印刷認証有りか否かを判別する。ここで、ユーザが印刷認証有りを設定したときには、画像形成装置側の操作キー112〜114に関し、印刷認証キーシーケンス数と、キーの操作順序の登録を行う処理を行なう。この例では、印刷認証キーシーケンス数を5回、キーの操作順序は1番目のキーを「電源キー112」、2番目を「再開キー113」、3番目を「キャンセルキー114」、4番目を「再開キー113」、5番目を「電源キー112」として設定した例を示している。
その後、作成した印刷認証キーシーケンス数とキーの操作順序に関するデータ(これを「印刷認証データ」という。)を印刷データに付加する処理を行なって、ネットワーク2に印刷データを送信する。また、印刷認証無しの場合はそのままネットワーク2に印刷データを出力する。
このように、ネットワークに接続可能な画像形成装置に対して印刷データを送出するための処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、画像形成装置の操作部のキーの操作順序に関する情報(ここではキーシーケンス数、キーの操作順序)を印刷データとともに出力する処理をコンピュータに行なわせることによって、画像形成装置側では当該キー操作順序に従って操作部のキー操作が行なわれたときに限って受信した印刷データを出力することができる構成とすることができる。これにより、簡単な構成で印刷データの出力に関する認証を行なうことができ、印刷物のセキュリティを確保することができるとともに、ホスト側でユーザ固有の認証情報(画像形成装置の操作部のキーの操作順序に関する情報)を作成することができる。
次に、画像形成装置側での印刷処理について図7及び図8を参照して説明する。
先ず、図7を参照して、ネットワーク2を介してホストPC1からの印刷データを受信すると、当該印刷データに上述したような印刷認証データが付加されているか否かをチェックして、印刷認証の有無を判別する。
ここで、印刷認証有りでなければ、つまり、当該印刷データに印刷認証データが付加されていなければ、そのまま印刷データを印刷出力する(印刷実行)。
これに対して、印刷認証有りであれば、操作部105からキー入力が有るか否かを判別する。このとき、キー入力がない状態が一定時間経過したときには、当該受信した印刷データの印刷出力をキャンセルするためのジョブキャンセル処理を行なってこの印刷処理を終了し、次の印刷データを受信できる状態にする。これにより、印刷認証データが付加された印刷データが印刷出力されないままの状態になることを防止できる。
そして、キー入力が有れば、当該キー入力が、操作部105のキーが印刷データに吹かされた印刷認証データで示されるキー操作順序(キーシーケンス)で操作されたときに限り受信した印刷データを出力させる(印刷認証をする)ためのセキュリティキーシーケンスモードに設定するためのキー入力であるか否かを判別する。この実施形態では、操作部105の電源キー112、再開キー113及びキャンセルキー114の3つのキーの同時押しを、印刷認証をするためのセキュリティシーケンスモードとキー操作順序が印刷データの出力に関係しない通常モードとの切り替えを行なうためのモード切替キーとして使用するようにしている。
このとき、キー入力がモード切替キーでなければ(電源キー112、再開キー113及びキャンセルキー114の3つのキーの同時押しでなければ)、キャンセルキー114だけが操作されたか否かをチェックしてジョブキャンセルか否かを判別し、ジョブキャンセルであれば、当該受信した印刷データの印刷出力をキャンセルするためのジョブキャンセル処理を行なってこの印刷処理を終了し、次の印刷データを受信できる状態にする。これにより、印刷認証データが付加された印刷データが印刷出力されないままの状態になることを防止できる。
これに対し、キー入力がモード切替キーであれば(電源キー112、再開キー113及びキャンセルキー114の3つのキーの同時押しであれば)、操作部105のLED(表示部11k、11c、11m、11y)を2回、全点滅させ、モードがセキュリティキーシーケンスモードに切り替わったことを視覚的にユーザに通知した後、図8に示す印刷認証処理に移行し、認証ができたときに受信した印刷データの印刷出力を行なう。
このように、操作部のキー操作で受信した印刷データを出力させるためのセキュリティキーシーケンスモードと印刷データの出力に関係しない通常モードとに切り替え可能であって、セキュリティキーシーケンスモードの状態で印刷認証を行う(操作部のキーを所定の操作順序で操作されたことを判別する)ようにすることで、操作部のキーを所定の操作順序で操作することで印刷データの出力が可能になるモードを有効/無効にすることができるようになる。
そして、図8に示す印刷認証処理においては、再びキー入力有りか否かを判別する。このとき、キー入力有りであれば、当該キー入力がモード切替キー(電源キー112、再開キー113及びキャンセルキー114の3つのキーの同時押し)か否かをチェックして通常モードか否かを判別する。
このとき、通常モードへの切り替えキー入力でなければ、当該入力されたキーと印刷データに付加されているホストPC1から通知された認証キーの最初に操作されるべきキーと一致している(キー入力=認証キー)か否かを判別する。ここで、キー入力=認証キーであれば、入力キー数が認証キー数と一致している(入力キー数=認証キー数)か否かを判別し、入力キー数=認証キー数でなければ、次に操作すべき認証キーを用意して、キー入力の判別処理に戻り、上述したようにキー入力があり、通常モードでなければ、当該入力されたキーが用意した認証キーと一致するか否かの判別を行う。そして、入力キー数=認証キー数となったときには、ホストPC1から与えられたキー操作順序に従ってキー操作が行われたことになるので、認証OKとして、前述した図7に戻って、受信した印刷データの印刷出力を行う。
例えば、前述した図6で説明した例で印刷認証データが与えられたとすると、印刷認証キーシーケンス数(認証キー数)は5回、認証キーの順序(操作部の所定のキー操作順序)は1番目「電源キー112」、2番目「再開キー113」、3番目「キャンセルキー114」、4番目「再開キー113」、5番目「電源キー112」である。したがって、セキュリティキーシーケンスモードの状態に移行し、印刷認証処理を開始した後、最初に「電源キー112」が操作されるとキー入力と認証キーとは一致し、認証キー数が5回で入力キー数が1回であるので、2番目の「再開キー113」を認証キーとして用意し、操作部105の「再開キー113」がキー操作されるとキー入力と認証キーとは一致し、認証キー数が5回で入力キー数が2回であるので、3番目に「キャンセルキー114」を認証キーとして用意し、以下同様にして正しいキー入力が行われたときに、4番目の「再開キー113」、5番目の「電源キー112」を認証キーとして用意して、5番目の「電源キー112」が操作されたときに、認証OKの処理を行なって、当該印刷データを印刷出力する。
これに対して、一定時間キー入力がないときには当該受信した印刷データの印刷出力をキャンセルするためのジョブキャンセル処理を行なってこの印刷処理を終了し、次の印刷データを受信できる状態にする。これにより、印刷認証データが付加された印刷データが印刷出力されないままの状態になることを防止できる。
また、キー入力が通常モードへの切替を求めるモード切替キーであるときには、当該受信した印刷データの印刷出力操作部105のLED(表示部11k、11c、11m、11y)を3回、全点滅させ、モードが切り替わったことを視覚的にユーザに通知した後、当該受信した印刷データの印刷出力をキャンセルするためのジョブキャンセル処理を行なってこの印刷処理を終了し、次の印刷データを受信できる状態にする。これにより、印刷認証データが付加された印刷データが印刷出力されないままの状態になることを防止できる。
このように、画像形成装置に搭載される操作部のキー操作(キーシーケンス)によってホスト側から送られてくる印刷データの印刷出力についての認証を行うことで、簡単な構成で印刷出力可否の認証を行なうことができて、印刷物の盗み見や盗難などから印刷物のセキュリティを確保することができる。
なお、ホスト側で印刷認証の設定がなされているが、画像形成装置の操作部のキー操作(キーシケンス)が設定されなかったような場合、あるいは、異常な場合の対策として、画像形成装置側で予め特定のキー操作順序を保存しておき、この特定のキー操作順序でキー操作が行われたか否かで印刷可否の認証判断を行うようにすることもできる。
本発明に係る画像形成装置及びプログラムを含む情報処理装置のネットワーク構成の説明に供する説明図である。 同画像形成装置の一例を示す前方側から見た斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の概略を示す構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を説明するブロック説明図である。 ホスト側の印刷認証データの付与に関する処理を示すフロー図である。 画像処理装置側の印刷処理を示すフロー図である。 同じく印刷認証処理を示すフロー図である。
符号の説明
1…情報処理装置(ホストPC)
2…ネットワーク
3…プリントサーバ
4…画像形成装置
11…プリンタドライバ
133…キャリッジ
134…記録ヘッド
151…搬送ベルト
300…制御部

Claims (7)

  1. ネットワークに接続可能な画像形成装置において、操作部に設けられるキーが所定の操作順序で操作されたときに受信した印刷データを出力させる手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記操作部に設けられるキーの操作順序に関する情報が前記印刷データと共に与えられることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記操作部のキー操作で、前記受信した印刷データを出力させるためのセキュリティキーシーケンスモードと印刷データの出力に関係させない通常モードとに切り替え可能であって、セキュリティキーシーケンスモードの状態で前記操作部のキーを所定の操作順序で操作可能になることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記セキュリティキーシーケンスモードと通常モードとの切り替えを表示する表示手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、出力に前記操作部のキーが所定の操作順序で操作されることを要する印刷データを受信した後、予め定めた所定の時間が経過しても前記操作部のキーが所定の操作順序で操作されなかったときには、前記受信した印刷データをキャンセルすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記受信した印刷データを出力させるための前記操作部に設けられるキーの操作順序に関する情報を保持していることを特徴とする画像形成装置。
  7. ネットワークに接続可能な画像形成装置に対して印刷データを送出するための処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記画像形成装置の操作部のキーの操作順序に関する情報を前記印刷データとともに出力する処理をコンピュータに行なわせることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286025A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成システム

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