JP2006340867A - 有価価値情報処理システム、有価価値情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 特定の用途に用いられる特定有価価値データを現金に換算し又は現金を特定有価価値データに換算して処理を行う第1の処理装置4、3と、特定有価価値データを電子マネーデータに換算し又は電子マネーデータを特定有価価値データに換算して処理を行う第2の処理装置6、5と、第1及び第2の処理装置で処理された特定有価価値データ、現金金額データ又は電子マネーデータを収集し、電子マネーによる決済処理を行う電子マネーセンタ装置に対して電子マネーデータを送信して電子マネーによる決済処理を行わせる管理装置1を有し、管理装置1は収集した特定有価価値に基づいて取引を行った取引データを集計したサマリデータを作成して、特定有価価値の清算及び決済を行う決済装置に対して送信することとした。
【選択図】 図1
Description
この場合、遊技台間など遊技場内に設置された券売入金機に現金を投入することにより、券売入金機が現金を遊技価値情報に換算し、この換算した遊技価値情報をカードに記憶したり、又は当該カードIDと共に管理装置側に発行した遊技価値を記憶しておくことで、当該カードの発券処理を行っている。同様に、カードに遊技価値をチャージする際も、券売入金機に現金を投入することで、上述の遊技価値の発行処理と同様な処理を行うことで、遊技価値のチャージを行うようになっている。
また、遊技が終了した際に、遊技価値が残っている場合には、遊技場内の精算機にカードを挿入することで、当該カードに残っている遊技価値を現金に換算して精算処理が行われている。
そして、これら券売入金機及び、精算機での処理の履歴データは、これらを管理している上位の管理装置に送信され、管理装置により遊技場内で使用され遊技価値と、現金の集計を行うように構成されていた。
また、電子マネーだけに対応するシステムでは、従来から現金により遊技を行いたいユーザに対して対応することができないという問題があった。
また、電子マネーの場合、電子マネーの金額を表す有価価値データだけでなく、その電子マネーがどこで発行されたかを表す発行元データ、どこで使用されたかを表す使用端末データ、どの媒体(カード)に記憶されていたデータが使用されたかを表すカード識別データなども取得する必要があるため、現金の場合とは異なって取得データ項目、データ量が多くなり、これに対応するインタフェースに現金処理装置を改造することは多大な改造コストを要することとなる。
また、電子マネーは、特定の用途以外にも広汎に用いられる有価価値である。
電子マネーによる取引データとは、電子マネーの使用金額やその他必要なセキュリティデータを含んだものである。
サマリデータとは、個々の取引データを集計したデータであり、個々の取引を特定する取引データそのものは含まれないデータである。
取引の詳細データは、当該装置で取引された個々の取引データから構成されるデータであり、個々の取引内容及びその際の電子マネーの金額や電子マネーによる取引を証明するデータなどを含むものである。
また、現金用の装置と、電子マネー用の装置を一体として構成する場合に比べて、装置の改変や装置の処理を単純化することができ、システムの効率を向上させることができる。
また、現金で処理した場合には、詳細データとしてサマリデータを送信するようにしたことから、送信するデータ量を軽減することができ、システムの負荷を軽減することができる。
図1において、本実施形態にかかるシステムは、管理装置1と、これと電話回線、専用回線、LAN(Local Area Network)などの通信を介して接続可能に構成された管理センタ2、現金用の券売入金機3、現金用の精算機4、電子マネー用の券売入金機5、電子マネー用の精算機6、サンド7、遊技台8、遊技用のプレイペイドカード10、電子マネーカード11を有している。
管理装置1は、コンピュータにより構成され、CPU(Central Processing Unit)、コンピュータプログラム、RAM((Random Access Memory)などの内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、取引履歴データを収集する手段、サマリデータを作成する手段、送信手段を構成することができる。
また、管理装置1は、収集した券売入金機3、5で発行又はチャージされた遊技価値、及び精算機4、6で精算処理を行った遊技価値の詳細データから、遊技価値取引のサマリデータを作成する処理を行う。
例えば、管理装置1は、券売入金機3又は5により、IDがNo1〜10のまでのプリペイドカード10が発行された詳細データが送信された場合、これらの発行金額の発券総額データ(例えば、5000が5枚、2000が3枚、1000が2枚の場合、サマリデータとしては発行遊技価値総計33,000円)、発券総枚数を集計して、サマリデータとして作成する。同様にチャージの場合もチャージ総金額、チャージ総回数などをからなるサマリデータを作成する。
また、精算についても、管理装置1は、精算機4又は6がNo21〜25までのIDのプリペイドカード10の精算を行った場合には、これらの精算総額(例えば、全て残高が1,000の場合、サマリデータとしては精算総額5,000円)、精算総枚数を集計してサマリデータとして作成する。これらサマリデータは、集計した総額のみであり、発券、チャージ、精算の各処理を行ったプリペイドカード10のカードIDなどのカード情報は含まれないデータとなっている。したがって、このサマリデータには、集計した総額、総枚数などのデータのみであり、発券、チャージ又は精算処理を行ったプリペイドカード10のカードIDなどの個別のカード情報は含まれないデータとなっている。
そして、管理装置1は、作成したサマリデータ及び電子マネーの詳細データを管理センタ2へ送信するように構成されている。この送信のタイミングは、管理センタ2からの要求に基づいて送信してもよいし、また所定のタイミングで管理装置1から管理センタ2へ送信するようにしてもよい。
この管理センタ2は、図示しない電子マネー決済センタと通信を介して接続可能に構成されており、管理センタ2が収集した詳細データのうち、電子マネーの取引の詳細データを電子マネー決済センタに送信して決済処理を依頼するようになっている。
また、管理センタ2は、収集した遊技価値の取引データの清算・決済処理を行う。これにより、管理センタ2は、各遊技場に対して各遊技場における遊技価値の使用数と発行数との清算及び、これに伴う資金決済の処理を行う。また、遊技価値の使用数に応じて手数料などを計算して各遊技場に対して請求することができる。
この券売入金機3の外観構成を図2に示す。図2に示すように、券売入金機3は、その前面に発券又はチャージ額を選択する選択ボタン301と、ディスプレイ302、プリペイドカードの挿入排出を行う挿入排出口303、紙幣や硬貨などの現金を投入する現金投入口304を有している。
選択ボタン301は、発券又はチャージを希望する金額のボタン(図2の例では、1000円、2000円、3000円、5000円の各ボタン)が設けられている。この選択ボタン301は、新たにプリペイドカード10を発券する場合や、プリペイドカード10にチャージする金額を選択する場合に遊技客が所望の金額を選択できるようになっている。なお、この選択ボタン301は、物理的なボタンを設けてもよいし、またタッチパネル上にこれらのボタンを表示して選択できるようにしてもよい。
また、ディスプレイ302は、液晶ディスプレイにより構成され、投入された現金の金額や、挿入排出口303に挿入されたプリペイドカード10の残高を表示したり、またその他券売入金機3の操作メッセージを表示することができる。
挿入排出口303は、プリペイドカード10を挿入、排出するためのものであり、この挿入排出口303には図示しないカードリーダが繋がっており、このカードリーダによりプリペイドカード10に記憶されている遊技価値情報などのデータを読み書きできるようになっている。
現金投入口304は、紙幣や硬貨を投入するための投入口であり、この現金投入口304に図示しない現金処理装置が繋がっており、投入された現金の真贋や、金額の判別を行うように構成されている。
この記憶部320には、券売入金機3が処理した日時と、発券又はチャージを行ったプリペイドカードのカードID、発券及びチャージした金額、処理した現金額が記憶できるようになっている。
また、この記憶部320には、券売入金機3の識別IDや、制御プログラムや当該制御を行うためのデータなども記憶できるようにしてもよい。
通信部322は、管理装置1からの送信要求を受信することにより、所定のプロトコルに従って発行したプリペイドカード10の発行情報、処理した現金の金額情報などのデータを、有線又は無線のLANを介して管理装置1へ送信する処理を行うようになっている。
なお、送信のタイミングは、通信部322が、所定の時間間隔或いは、ある特定の処理が行われたタイミングでこれらデータを送信するようにしてもよい。
なお、本例では現金処理部323が、硬貨まで取扱えるようにしたが、硬貨は取扱わず紙幣のみ使えるものであってもよい。
具体的には、プリペイドカード10から読み取ったデータのうち、予め決まったフォーマットに従いカードID、残高情報、その他のチェックコードを抽出する処理を行うようになっている。
また、プリペイドカード処理部324は、発行又はチャージ後のプリペイドカード残高に基づいて、プリペイドカード10に記憶するカードデータを所定のフォーマットに基づいて生成し、図示しないリーダライタを制御してプリペイドカード10に書き込み処理を行うようになっている。
具体的には、現金処理部323によりユーザが投入した現金額を遊技媒体の貸出に使用される遊技価値に換算する処理を行う。この処理により、例えば、1円に対して遊技価値が1の場合、1000円を遊技価値1000に換算する処理を行う。
また、発行・チャージ制御部325は、券売入金機3で処理したプリペイドカード10の詳細データを作成する処理を行う。そして、この詳細データが管理装置1に送信されることとなる。
この精算機4の外観構成を図4に示す。図4に示すように、精算機4は、その前面にディスプレイ401と、プリペイドカード挿入排出402、精算ボタン403、中止ボタン404、現金取り出し口405を有している。
ディスプレイ401は、液晶ディスプレイにより構成され、挿入されたプリペイドカードの残高や、その他精算機4の操作メッセージを表示することができる。
カードの挿入排出口402は、精算を行うプリペイドカード10を挿入するための挿入口である。このプリペイドカード挿入排出口402には、これに繋がって図示しないカードリーダライタが設けられており、このカードリーダライタにより挿入されたプリペイドカード10の残高などのデータを読み取ったり、また精算後のプリペイドカード10の残高を0に更新する処理を行うようになっている。
精算ボタン403は、遊技客が挿入したプリペイドカード10の精算処理を行うことを指示するためのボタンであり、中止ボタン404は精算処理を中止し、挿入したプリペイドカード10の返却を指示するためのボタンである。
現金取り出し口405は、精算した現金を取り出すための取り出し口である。この現金取り出し口405は、紙幣用の取り出し口と、硬貨用の取り出し口とが別々に設けられ、それぞれ個別に受け取ることができるようになっている。そして、この現金取り出し口405には図示しない現金処理装置が繋がっており、この現金処理御装置でストックしておいた現金が、精算金額に応じて排出され、この現金取り出し口405から受け取れるようになっている。
通信部422は、管理装置1からの送信要求を受信することにより、所定のプロトコルに従って精算したプリペイドカード10の取引(精算)の詳細情報、精算により払い戻した現金の金額情報などのデータを、有線又は無線の通信を介して管理装置1へ送信する処理を行うようになっている。なお、通信部422が、所定の時間間隔或いはある特定の処理が行われたタイミングでこれらデータを送信するようにしてもよい。
現金処理部423は、精算金額に応じて、必要な紙幣の枚数や硬貨の枚数を計算して、現金処理装置に対して払い出し指示を行う。例えば、精算額が1800円であれば、千円札1枚、500円硬貨1枚、100円硬貨3枚を払いだすよう現金処理装置へ指示を行い、現金処理装置が精算機4内にストックしておいた現金の中からこれらの現金を払い出すようになっている。
具体的には、プリペイドカード処理部424は、図示しないカードリーダライタが挿入されたプリペイドカード10から読み取ったデータのうちから、予め決まったフォーマットに従いカードID、残高情報、その他のチェックコードを抽出する処理を行うようになっている。
また、プリペイドカード処理部424は、精算処理後、プリペイドカード10に精算後の残高0をプリペイドカード10に書き込み処理を行うようになっている。
具体的には、精算制御部425は、ユーザが挿入したプリペイドカード10の遊技価値の残高を現金額に換算して、換算した現金額の払い出しを行う。この処理により、遊技価値1に対して1円の場合、1000遊技価値を1000円に変換する処理を行う。
また、精算制御部425は、精算機4で処理したプリペイドカード10の詳細データを作成する処理を行う。そして、この詳細データが管理装置1に送信されることとなる。
この券売入金機5の外観構成を図6に示す。図6に示すように、券売入金機5は、その前面に発券又はチャージ額を選択する選択ボタン501と、ディスプレイ502、プリペイドカード10の挿入排出を行う挿入排出口503、電子マネーカードの挿入排出を行う挿入排出口504を有している。
選択ボタン501は、発券又はチャージを希望する金額のボタン(図6では、1000円、2000円、3000円、5000円の各ボタン)が設けられている。この選択ボタン501は、新たにプリペイドカード10を発券する場合や、プリペイドカード10にチャージする金額を選択する場合に使用する。なお、この選択ボタン501は、物理的にボタンを設けてもよいし、またタッチパネル上にこれらのボタンを表示して選択できるようにしてもよい。
また、ディスプレイ502は、液晶ディスプレイにより構成され、挿入されたプリペイドカード10又は電子マネーカード11の残高を表示したり、またその他券売入金機5の操作メッセージを表示することができる。
挿入排出口503は、プリペイドカード10を挿入、排出するためのものであり、この挿入排出口503には、図示しないカードリーダが設けられており、このカードリーダによりプリペイドカード10に記憶されている遊技価値情報などのデータを読み書きすることができるように構成されている。
挿入排出口504は、電子マネーカード11を挿入、排出するためのものであり、この挿入排出口504には、図示しないカードリーダが設けられており、このカードリーダにより電子マネーカード11に記憶されている電子マネー価値情報などのデータを読み書きすることができるように構成されている。
なお、電子マネー価値IDには、電子マネーの発行元、発行装置などを識別できる情報が含まれている。処理前、処理後とは発券又はチャージ処理前又は後をいう。
また、この記憶部520には、券売入金機5の装置を識別するための識別IDや、制御プログラムなども記憶できるようにしてもよい。
通信部522は、管理装置1からの送信要求を受信することにより、所定のプロトコルに従って発行したプリペイドカード10の発行情報、処理した電子マネーの金額情報などのデータを、有線又は無線のLANを介して管理装置1へ送信する処理を行うようになっている。なお、通信部522が、所定の時間間隔或いは、ある特定の処理が行われたタイミングでこれらデータを送信するようにしてもよい。
また、プリペイドカード処理部524は、発行又はチャージ後のプリペイドカード残高に基づいて、プリペイドカード10に記憶するカードデータを所定のフォーマットに基づいて生成し、図示しないリーダライタを制御してプリペイドカード10に書き込む処理を行うようになっている。
具体的には、ユーザが挿入した電子マネーカード11から読み出した電子マネー価値を遊技価値に換算して、換算した遊技価値に基づいてプリペイドカード10に書き込む遊技価値(発行又はチャージする遊技価値)を計算する処理を行う。
また、発行・チャージ制御部525は、券売入金機5で処理した電子マネーカード11及びプリペイドカード10の詳細データを作成する処理を行う。
例えば、券売入金機5により、電子マネーカードが使用されてプリペイドカード10の発券又はプリペイドカード10へのチャージ処理が行われた場合、この際使用された電子マネーカード11のカードID、セキュリティデータ、それぞれの使用金額、残高といった詳細データを作成する処理を行う。
そして、この詳細データが管理装置1に送信されることとなる。
また、同様に、発券又はチャージ処理を行ったプリペイドカード10のデータ(カードID、発券又はチャージした際の金額データなど)を併せて詳細データとして管理装置1へ送信する。
この精算機6の外観構成を図8に示す。図8に示すように、精算機6は、その前面にディスプレイ601と、プリペーイドカード挿入排出口602、電子マネーカード挿入排出口603、精算ボタン604、中止ボタン605を有している。
ディスプレイ601は、液晶ディスプレイにより構成され、挿入されたプリペイドカードの残高や、またその他券精算機6の操作メッセージを表示することができる。
カード挿入排出口602は、精算を行うプリペイドカード10を挿入するための挿入口である。このプリペイドカード挿入排出口602には、図示しないカードリーダライタが設けられており、このカードリーダライタにより挿入されたプリペイドカード10の残高などのデータを読み取ったり、また精算後のプリペイドカード10の残高を0に更新する処理を行うようになっている。
電子マネーカード挿入排出口603は、精算金額を電子マネーとして受け取るための電子マネーカード11を挿入するための挿入口である。この電子マネーカード挿入排出口603には、図示しないカードリーダライタが設けられており、このカードリーダライタにより挿入された電子マネーカード11の残高などのデータを読み取ったり、また精算後の精算金額相当を加えた残高データ、その他のセキュリティ情報を電子マネーカード11に書き込む処理を行うようになっている。
精算ボタン604は、遊技客が挿入したプリペイドカード10の精算処理を行うことを指示するためのボタンであり、中止ボタン605は精算処理を中止し、挿入したプリペイドカード10や電子マネーカード11の返却処理を指示するためのボタンである。
なお、電子マネー価値IDには、電子マネーの発行元、発行装置などを識別できる情報が含まれる。処理前、処理後とは精算前、精算後をいう。
また、この記憶部320には、精算機6の識別IDや、制御プログラムなども記憶できるようにしてもよい。
通信部622は、管理装置1からの送信要求を受信することにより、所定のプロトコルに従って精算したプリペイドカード10の精算情報、精算により払い戻した電子マネー情報などのデータを、有線又は無線のLANを介して管理装置1へ送信する処理を行うようになっている。なお、通信部622が、所定の時間間隔或いはある特定の処理が行われたタイミングでこれらデータを送信するようにしてもよい。
具体的には、プリペイドカード処理部624は、図示しないカードリーダライタが精算のため挿入されたプリペイドカード10から読み取ったデータのうち、予め決まったフォーマットに従いカードID、残高情報、その他のチェックコードを抽出する処理を行うようになっている。
また、プリペイドカード処理部624は、精算処理後、プリペイドカード10に精算後の残高0を図示しないリーダライタを制御してプリペイドカード10に書き込み処理を行うようになっている。
具体的には、精算制御部625は、ユーザが挿入したプリペイドカード10の遊技価値の残高を電子マネーに換算して、換算した電子マネーの払い出し(発行処理)を行う。この処理により、遊技価値1に対して1円の場合、1000遊技価値を電子マネー1000円分の価値に換算する処理を行う。
また、精算制御部625は、精算機6で精算処理を行った遊技価値と、払い出し(発行)した電子マネーのデータからなる履歴データを作成する。この履歴データは、例えば、精算機6により、精算処理が行われた場合には、精算機6が処理した日時、装置通番、精算金額、精算を行ったプリペイドカードのカードID、処理前プリペイド価値ID、処理前残高、処理後プリペイド価値ID、処理後残高、電子マネーカードID、処理前の電子マネー価値ID、処理前の電子マネーの残高、処理後の電子マネー価値ID、処理後の電子マネーの残高などから構成され、これらの詳細なデータが詳細データとして作成・記憶され、管理装置1に送信されることとなる。
また、同様に、精算を行ったプリペイドカード10のデータ(カードID、精算した際の残高)を併せて詳細データとして管理装置1へ送信する。
遊技台8は、遊技客に対して貸し出された玉により、遊技を行う装置である。
なお、本例では、プリペイドカード10に遊技価値を記憶するいわゆるオンバリューカードであるが、本発明はこれに限らず、プリペイドカード10にはカードIDのみで、遊技価値は管理装置1側で管理するいわゆるノーバリューカードであってもよい。
また、プリペイド価値を記憶する媒体としては、カード形態だけでなく、コイン形態やその他の形態の媒体であってもよく任意である。
これら記憶した情報により、電子マネーカード11は、電子マネーを使用する場合、認識情報を発行してもよい。
図10は本実施形態にかかる処理の流れを示した図である。
図10において、まず遊技客が現金によりプリペイドカード10の発券又は、チャージを行う場合には、遊技客が券売入金機3に対して現金投入口304から現金を投入する。これにより、現金処理部323が投入された現金の真贋を判定するとともに、投入された金額を検知して、表示部321がディスプレイ302に投入金額を表示する(S1)。この際、併せて、表示部321が次の操作を促すため、所望の金額の選択ボタン301の押下を促すメッセージを表示してもよい。
なお、チャージと発券を区別するため、それぞれの処理を表すボタンを設け、発券を行う場合には発券ボタンを押し、チャージを行う場合にはチャージボタンを押すように構成してもよい。
プリペイドカードの発券処理を行う場合には、プリペイドカード処理部324が、券売入金機3内にストックしておいた遊技価値の記憶されていないプリペイドカード10に対して、遊技客により要求された金額相当の遊技価値データを書き込んで発券を行う。また、プリペイドカード10へのチャージの場合には、プリペイドカード処理部324が、挿入されたプリペイドカード10の残高に、遊技客がチャージ要求した金額相当の遊技価値を加算して、残高を更新する。
なお、これらの処理を行う際、管理装置1に対して、発券又はチャージを行うプリペイドカード10のカードIDや残高の認証処理を行い、認証の結果これらのデータが正しいことを確認してから処理するようにしてもよい。
この詳細データは、例えば、図12に示すように、当該券売入金機3の装置を識別する装置ID、使用日時、装置通番、使用金額、プリペイドカード10のID、処理前の遊技価値ID(PVID)、処理前の残高、処理後の遊技価値ID(PVID)、処理後の残高などから構成される。
なお、装置IDは、各装置を識別するための識別情報であり、これにより個々の装置を識別できるほか、現金処理装置であるか電子マネーの処理装置であるかを識別できるようになっている(例えば、現金系は装置IDの最初に01、電子マネー系は02とするなど)。遊技価値ID(PVID)とは、プリペイドカード10の価値発行元、価値発行装置などを識別できる情報である。処理前とは、カードが挿入され、取引処理がされる前の状態をいう。
そして、プリペイドカード処理部324が、プリペイドカード10の遊技価値情報を、発券、チャージ後の残高に書き換えて更新して、プリペイドカード10を排出する(S4)。
この発券・チャージ処理を営業時間中、遊技客からの要求に応じて繰り返して処理する。
また、取引処理終了の都度、又は所定のタイミングで、発行・チャージ制御部325は、通信部322を介して記憶部320に記憶されている詳細データを管理装置1へ送信する(S5)。
このサマリデータは、例えば、券売入金機については、図14(a)に示すように装置ID、使用日時、発券総額、チャージ総額、発券総枚数、チャージ回数からなる装置別のサマリデータを作成することができる。
また、サマリデータのフォーマットとしては、図14(b)に示すように、使用日時に関連付けて、総合計(現金系券売入金機3と電子マネー系券売入金機5との総計)と、券売入金機3(現金系)及び券売入金機5(電子マネー系)の発券総額、チャージ総額、発券総枚数、チャージ回数を集計したデータとしてもよい。
なお、図14(a)のサマリデータであっても、装置IDにより現金系の券売入金機3か、電子マネー系の券売入金機5により処理された遊技価値であるかを判別することができる。
そして、管理センタ2からの要求により又は所定のタイミングで、管理装置1は作成したサマリデータを管理センタ2へ送信する(S8)。これにより、管理センタ2ではプリペイドカード10の清算・決済処理を行うことができる。
図10において、まず遊技客が券売入金機5の電子マネーカードの挿入排出口504から電子マネーカード11を挿入する。これにより、電子マネー処理部523が、挿入された電子マネーカード11の認証、チェックを行い、電子マネーカード11に記憶されている残高データを取得して、表示部521がディスプレイ502に残高を表示する(S11)。なお、チャージの場合には、併せて遊技客が保持しているプリペイドカード10を挿入排出口503から挿入する。
この際、併せて、表示部521が次の操作を促すため、所望の金額の選択ボタン501の押下を促すメッセージを表示してもよい。
なお、チャージと発券を区別するため、それぞれの処理を表すボタンを設け、発券を行う場合には発券ボタンを押し、チャージを行う場合にはチャージボタンを押すように構成してもよい。
プリペイドカード処理部524は、当該金額のプリペイドカード10の発券又は金額のチャージを行う(S13)。プリペイドカード10の発券処理としては、プリペイドカード制御部524が、券売入金機5内にストックしておいた遊技価値の記憶されていないプリペイドカード10に対して、遊技客により要求された金額相当の遊技価値データを書き込んで発券を行う。また、プリペイドカード10へのチャージの場合には、プリペイドカード制御部524が、挿入されたプリペイドカード10の残高に、遊技客がチャージ要求した金額相当の遊技価値を加算して、残高を更新する。
なお、これらの処理を行う際、管理装置1に対して、プリペイドカード制御部524が、発券又はチャージを行うプリペイドカード10のカードIDや残高の認証処理を行い、認証の結果これらのデータが正しいことを確認してから処理するようにしてもよい。
この詳細データは、図13に示すように、装置情報、プリペイドカード情報、電子マネーカード情報から構成される。具体的には、装置情報として、当該装置を識別する装置ID、使用日時、装置通番、使用金額、プリペイドカード情報としてプリペイドカード10のID、処理前の遊技価値ID、処理前の残高、処理後の遊技価値ID、処理後の残高、電子マネーカード情報として電子マネーカード11のID、処理前の電子マネー価値ID(MVID)、処理前の電子マネーの残高、処理後の電子マネー価値ID(MVID)、処理後の電子マネーの残高などから構成される。
なお、電子マネー価値ID(MVID)とは、電子マネーの発行元、発行装置などを識別できる情報である。
そして、電子マネー処理部523は、電子マネーカード11の情報を更新後、排出すると共に(S15)、プリペイドカード処理部524が発券又はチャージされたプリペイドカード10を排出する(S16)。
この発券・チャージ処理を営業時間中、遊技客からの要求に応じて繰り返し処理する。
そして、管理装置1は、収集したデータのうちからプリペイドカード10の発券・チャージの遊技価値についてサマリデータを作成する(S19)。
このサマリデータは、管理装置1が、上述の詳細データ(図13)の中から所定の項目のデータのみを抽出して集計することにより行う。これにより上述と同じように、例えば、図14(a)に示すように発券入金機5の装置ID、使用日時、発券総額、チャージ総額、発券総枚数、チャージ回数からなる装置別のサマリデータを作成することができる。また、サマリデータのフォーマットとしては、図14(b)に示すように、使用日時に関連付けて、総合計(現金系券売入金機3と電子マネー系券売入金機5との総計)と、券売入金機3(現金系)及び5(電子マネー系)の発券総額、チャージ総額、発券総枚数、チャージ回数を集計したデータとしてもよい。
そして、管理装置1は、作成したプリペイドカード10のサマリデータを管理センタ2へ送信する(S20)。これにより、管理センタ2ではプリペイドカード10の清算・決済処理を行うことができる。また、管理装置1は、記憶部520に記憶しておいた電子マネーによる詳細データ、即ち、図13に示すデータを管理センタ2を介して、又は直接電子マネーセンタへ送信する(S21)。これにより、電子マネーセンタでは、電子マネーの清算・決済処理を行う(S22)。
図11において、まず遊技客が精算機4の挿入排出口402にプリペイドカード10を挿入する。これにより、プリペイドカード処理部424が挿入されたプリペイドカード10を受け入れ、図示しないリーダライタを制御してプリペイドカード10の残高を読み取り、残高を記憶部420に記憶するとともに、表示部421が残高をディスプレイ401に表示する(S101)。
この際、併せて、表示部421が次の操作を促すため、ディスプレイ401に精算処理を行う場合には精算ボタン403の押下を、処理をキャンセルする場合には中止ボタン404の押下を促すメッセージを表示してもよい。
これにより、プリペイドカード10の残高が現金取り出し口405から排出され(S104)、遊技客はプリペイドカード10の精算金額を受け取ることができる。
そして、プリペイドカード処理部424が、精算後のプリペイドカード10の残高を更新して0とする(S105)。
取引処理終了の都度、又は所定のタイミングで、精算制御部425は、通信部422を介して記憶部420に記憶されている詳細データを管理装置1へ送信する(S106)。
この精算処理を営業時間中、遊技客からの要求に応じて繰り返して処理する。
管理装置1は、収集した詳細データ(図12参照)から、所定の項目のデータを抽出して、各項目ごとに集計することで、遊技価値による精算のサマリデータを作成する(S108)。例えば、図15(a)に示すように精算機4の装置ID、使用日時、精算総額、精算総枚数からなる装置別のサマリデータを作成することができる。また、サマリデータのフォーマットとしては、図15(b)に示すように、使用日時に関連付けて、総合計(現金系の精算機4と電子マネー系精算機6との総計)と、精算機4(現金系)及び6(電子マネー系)の精算総額、精算総枚数を集計したデータとしてもよい。
そして、管理装置1は、作成したプリペイドカード10の精算処理のサマリデータを管理センタ2へ送信する(S109)。これにより、管理センタ2ではプリペイドカード10の清算・決済処理を行うことができる。
これにより、プリペイドカード処理部624及び電子マネー処理部623が挿入されたプリペイドカード10及び電子マネーカード11を受付けて、カードの認証、チェックを行い、プリペイドカード10及び電子マネーカード11に記憶されている残高データを取得して、表示部621がディスプレイ601に残高を表示する(S111、S112)。
また、併せて、表示部621が次の操作を促すため、精算ボタン604の押下を促すメッセージなどをディスプレイ601に表示してもよい。
また、電子マネー処理部623は、電子マネーカード11にチャージして更新した後、電子マネーカード11を排出すると共に(S116)、プリペイドカード処理部624が精算処理されたプリペイドカード10を更新する(S117)。これにより、プリペイドカード10の残高が、電子マネーカード11にチャージされ、遊技客は精算金を電子マネーで受け取ることができる。
なお、これらの処理を行う際、精算制御部625が、管理装置1に対して、精算するプリペイドカード10のカードIDや残高を送信して、管理装置1による認証を行ってから処理するようにしてもよい。
この精算処理を営業時間中、遊技客からの要求に応じて繰り返して処理する。
これにより、管理装置1は、収集した詳細データを記憶部に記憶して、遊技場内でのプリペイドカード10を電子マネーにより精算した金額の集計を行うことができる(S119)。
このサマリデータは、図15(a)に示すように装置ID、使用日時、精算総額、精算総枚数からなる装置別のサマリデータを作成することができる。また、サマリデータのフォーマットとしては、図15(b)に示すように、使用日時に関連付けて、総合計(現金系及び電子マネー系を合わせた合計)と、現金系(精算機4)、電子マネー系(精算機6)のそれぞれについて、精算総額、精算総枚数を集計したデータとしてもよい。なお、図15(a)のサマリデータであっても、装置IDにより現金系の精算機4か電子マネー系の精算機6により処理された遊技価値であるか判別することができる。
また、管理装置1は、生成した電子マネーの詳細データ(図13参照)を、管理センタ2を介して又は直接電子マネーセンタへ送信する(S122)。
この際送信される電子マネーデータの取引詳細データは、図13に示した電子マネーカード情報部のデータとなる。具体的には、電子マネーカード11のID、処理前の電子マネー価値ID、処理前の電子マネーの残高、処理後の電子マネー価値ID、処理後の電子マネーの残高などから構成される。
これにより、電子マネーセンタは、遊技場で発行又は使用された電子マネーの詳細データを収集することができ、この詳細データに基づいて電子マネーデータの検証や、電子マネーの決済処理を行う(S123)。
なお、管理装置1は、券売入金機3、5及び、精算機4、6の取引データに加えて、サンド7により玉貸し処理された遊技価値データを収集して、管理センタ2へ送信し、遊技場内で使用された遊技価値の集計及び決済処理を行う。
即ち、特定な用途に限らず広範囲な分野での取引に使用される電子マネーの決済を行う場合には、その取引の安全を確保するため、電子マネーカード11のIDやセキュリティデータなどの詳細なデータが必要となるが、遊技価値の決済処理を行う場合には、これらのデータは必ずしも必要としないことから、個々のプリペイドカード10の詳細データを送信させず、サマリデータのみとすることで、システム全体の負荷を軽減することができる。
また、上述の例は、本発明の一例を示したものであり、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
2 管理センタ
3 現金用の券売入金機
4 現金用の精算機
5 電子マネー用の券売入金機
6 電子マネー用の精算機
10 プリペイドカード
11 電子マネーカード
325 発行チャージ制御部
425 精算制御部
525 発行チャージ制御部
625 精算制御部
Claims (7)
- 特定の用途に用いられる特定有価価値を現金に換算し又は現金を特定有価価値に換算して処理を行う第1の処理装置と、
特定有価価値を電子マネーに換算し又は電子マネーを特定有価価値に換算して処理を行う第2の処理装置と、
上記第1の処理装置及び第2の処理装置と通信を介して接続可能に構成され、上記第1及び第2の処理装置で処理された特定有価価値、現金データ又は電子マネーによる取引の詳細データからなる取引履歴データを収集し、上記電子マネーによる決済処理を行う決済センタ装置に対して電子マネーによる取引データを送信する管理装置と、を有し、
上記管理装置は、収集した上記第1及び第2の装置の取引履歴データから、特定有価価値に基づいて取引を行った取引データを集計することによりサマリデータを作成し、作成したサマリデータを特定有価価値の清算及び決済を行う決済装置に対して送信する、
ことを特徴とする有価価値情報処理システム。 - 上記管理装置は、上記第2の装置から受信した取引履歴データのうち、電子マネーによる取引の詳細データを上記電子マネーの決済装置に対して送信する、
請求項1記載の有価価値情報処理システム。 - 上記第1の処理装置は、特定の用途に用いられる特定有価価値を現金に換算して処理する精算装置と、現金を特定有価価値に換算した特定有価価値が使用可能となる情報を記憶させた記憶媒体の発行処理を行う価値発行処理装置から構成され、
上記第2の処理装置は、特定の用途に用いられる特定有価価値を電子マネーに換算して処理する精算装置と、電子マネーを特定有価価値に換算した特定有価価値が使用可能となる情報を記憶させた記憶媒体の発行処理を行う価値発行処理装置から構成されている、
請求項1又は2記載の有価価値情報処理システム。 - 上記第1及び第2の処理装置とは別体に構成され、上記特定有価価値に基づいて取引処理を行う第3の処理装置が更に設けられている、
請求項1〜3のいずれかの項に記載の有価価値情報処理システム。 - 上記特定有価価値は、遊技媒体の貸し出しを行う際に使用される遊技価値である、
請求項1〜4のいずれかの項に記載の有価価値情報処理システム。 - 特定の用途に用いられる特定有価価値を現金に換算し又は現金を特定有価価値に換算して処理を行う第1の処理装置と、特定有価価値を電子マネーに換算し又は電子マネーを特定有価価値に換算して処理を行う第2の処理装置と、通信可能に構成された装置であって、
上記第1の処理装置及び第2の処理装置と通信を介して接続可能に構成され、上記第1及び第2の処理装置で処理された特定有価価値、現金データ又は電子マネーによる取引の詳細データからなる取引履歴データを収集する手段と、
収集した上記第1及び第2の装置の取引履歴データから、特定有価価値に基づいて取引を行った取引データを集計することによりサマリデータを作成する手段と、
上記電子マネーによる決済処理を行う決済センタ装置に対して電子マネーによる取引の詳細なデータを送信すると共に、上記作成されたサマリデータを特定有価価値の清算及び決済を行う決済装置に対して送信する手段と、を有する
ことを特徴とする有価価値情報処理装置。 - 特定の用途に用いられる特定有価価値を現金に換算し又は現金を特定有価価値に換算して処理を行う第1の処理装置と、特定有価価値を電子マネーに換算し又は電子マネーを特定有価価値に換算して処理を行う第2の処理装置と、通信可能に構成された装置により行われる方法であって、
上記装置が、
上記第1の処理装置及び第2の処理装置と通信を介して接続可能に構成され、上記第1及び第2の処理装置で処理された特定有価価値、現金データ又は電子マネーによる取引の詳細データからなる取引履歴データを収集する処理と、
収集した上記第1及び第2の装置の取引履歴データから、特定有価価値に基づいて取引を行った取引データを集計することによりサマリデータを作成する処理と、
上記電子マネーによる決済処理を行う決済センタ装置に対して電子マネーによる取引の詳細なデータを送信すると共に、上記作成されたサマリデータを特定有価価値の清算及び決済を行う決済装置に対して送信する処理と、
を行うことを特徴とする有価価値情報処理方法。
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