JP2005107734A - 電子マネー決済システムを利用した遊技システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
電子マネー決済システムを利用した遊技システムを低コストで提供可能であり、遊技場に設置される従来機器のサイズを変更しなくとも電子マネー決済システムを適用可能とする。
【解決手段】
複数の遊技機[2(1)〜2(n)]各々毎に1対1で対応付けて設置され遊技機で使用する遊技媒体(パチンコ玉)[Z]の貸出処理を行う複数の台間処理機[1(1)〜1(n)]各々毎に、電子マネーカード[X}から情報を読取るアンテナユニット[11]を設けるとともに、それら複数のアンテナユニット[11]に対応する島コントローラ[5]に、それら複数のアンテナユニット[12]で読取られた個々の情報に基づき台間処理機で行われる遊技媒体[Z]の貸出しに伴う決済処理を実行管理する電子マネー処理部[51]を設ける。
【選択図】 図1
電子マネー決済システムを利用した遊技システムを低コストで提供可能であり、遊技場に設置される従来機器のサイズを変更しなくとも電子マネー決済システムを適用可能とする。
【解決手段】
複数の遊技機[2(1)〜2(n)]各々毎に1対1で対応付けて設置され遊技機で使用する遊技媒体(パチンコ玉)[Z]の貸出処理を行う複数の台間処理機[1(1)〜1(n)]各々毎に、電子マネーカード[X}から情報を読取るアンテナユニット[11]を設けるとともに、それら複数のアンテナユニット[11]に対応する島コントローラ[5]に、それら複数のアンテナユニット[12]で読取られた個々の情報に基づき台間処理機で行われる遊技媒体[Z]の貸出しに伴う決済処理を実行管理する電子マネー処理部[51]を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子マネー決済システムを利用した遊技システムに関し、特に、電子マネー決済システムを利用した遊技システムを低コストで提供できるようにすると共に、遊技場に設置される従来機器のサイズを変更しなくとも電子マネー決済システムを適用できるようにした電子マネー決済システムを利用した遊技システムに関するものである。
近年、「ビットワレット(登録商標)(株)」(以下、「電子マネー管理会社」という。)が運営するプリペイド型電子マネーサービスとして「Edy(登録商標)」が知られている。
この「Edy(登録商標)」では、電子マネーを非接触ICカード「Edyカード(登録商標)」(以下、「電子マネーカード」という。)に入金し、商品購入時の決済に利用することでチャージされた電子マネーが電子マネーカードから差し引かれて、支払いが可能となる。
そして、最近では、そのような電子マネーカードを用いた電子マネー決済システムを利用した自動販売機システムが提供されている。
この自動販売機システムにおいては、自動販売機は、利用者の電子マネーカードを受け付けると、カードリーダ(R)/ライタ(W)コントローラの制御のもと、カード情報読取/書込部で読み取ったカード情報に対しEdy(登録商標)モジュール(以下、「電子マネー処理部」という。)で暗号解読処理を行い、解読後のデータに基づき残高情報を表示し、利用者によりジュース等の商品選択ボタンが押下されると、電子マネー処理部でその商品を提供する際の対価を残高情報から減算処理し、その減算後の値となるようにカード情報読取/書込部が現在受け付けている電子マネーカードの残高情報を減算書き込みを行う。そして、その減算書込みが完了すると、該当するジュース等の商品を排出し、電子マネーカードを利用者に返却する。
また、自動販売機では、電子マネー処理部が電子マネーカードに割り当てられている固有のモジュール番号と共に、売上情報を電子マネー管理会社に送信する。
特開2000−5427号公報
ところで、上述のような電子マネー決済システムを数多くの遊技機を密集して設置するようなパチンコ店やパチスロ店等の遊技場の遊技システム(上記特許文献1参照)に組み込もうとすると、以下のような不都合がある。
(1)電子マネー処理部は、決済を行う端末(即ち、カード情報読取/書込部が具わる端末)に必ず1機必要であり、そのまま従来の遊技システムに組み込むと、設置台数が非常に多い遊技ユニット(台間処理機と遊技機のペア)毎に1機の電子マネー処理部が必要となってしまい、遊技ユニット1つ当たりのコスト増の要因になってしまう。
(2)遊技ユニットに電子マネー処理部を搭載するため、既存より本体幅が増加してしまう可能性があり、幅制限があるホール島に設置できない可能性がある。
(3)CR遊技ユニットに組み込むと、プリペイドカード処理部(CRブラック・ボックスモジュールともいう)で処理されるデータの転送用と電子マネー決済処理部で処理されるデータの転送用の通信回線が個別に必要になるため、設備投資におけるコスト高の要因になってしまう。
そこで、本発明は、電子マネー決済システムを利用した遊技システムを低コストで提供可能であり、遊技場に設置される従来機器のサイズを変更しなくとも電子マネー決済システムを適用可能な電子マネー決済システムを利用した遊技システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う複数の遊技機を有する遊技店内に設けられ、電子マネー価値を特定可能な電子マネー情報が記憶された電子マネー情報記憶媒体を用いた決済処理を行う電子マネー決済システムを利用した遊技システムにおいて、前記電子マネー情報記憶媒体から該電子マネー情報を読取る複数の電子マネー情報読取手段と、前記複数の電子マネー情報読取手段に対応する1つの上位装置に設けられ、前記複数の電子マネー情報読取手段でそれぞれ読取られた電子マネー情報に基づく処理を実行する電子マネー処理手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電子マネー情報読取手段は、前記複数の遊技機に対応して設けられた複数の遊技媒体貸出処理手段に対応して設けられ、前記上位装置は、前記複数の遊技機を所定台数単位で管理する管理手段を有し、前記電子マネー処理手段は、前記管理手段が管理する遊技機の遊技媒体貸出処理手段による遊技媒体の貸出しに伴う処理を実行することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記電子マネー情報記憶媒体に記憶された電子マネー情報を用いる商品の注文を受け付ける受付手段を更に具備し、前記電子マネー処理手段は、前記受付手段により受け付けられた商品の注文に基づく商品の販売提供に伴う処理を前記電子マネー情報読取手段で読取られた電子マネー情報に基づき実行することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記遊技媒体貸出処理手段は、プリペイド情報記憶媒体に関連付けて記憶されるプリペイド価値情報に基づき前記遊技機で使用する前記遊技媒体の貸出処理を行うプリペイド処理手段を具備し、前記電子マネー情報読取手段で読み取られた電子マネー情報を用いた決済処理を行う際のデータと、前記プリペイド価値情報に基づく前記遊技媒体の貸出処理を行う際のデータとを同一の伝送路を用いて前記上位装置に伝送することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記遊技媒体貸出処理手段は、前記プリペイド価値情報に関連つけて前記プリペイド情報記憶媒体に記憶されるプリペイド情報を読み取るプリペイド情報読取手段を具備し、前記電子マネー情報読取手段は、前記プリペイド情報読取手段により共用されることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う複数の遊技機を有する遊技店内に設けられ、電子マネー価値を特定可能な電子マネー情報が記憶された電子マネー情報記憶媒体を用いた決済処理を行う電子マネー決済システムを利用した遊技システムにおいて、前記電子マネー情報記憶媒体から電子マネー情報を読取る複数の電子マネー情報読取手段と、前記複数の電子マネー情報読取手段に対応する1つの上位装置に設けられ、前記複数の電子マネー情報読取手段でそれぞれ読取られた電子マネー情報に基づく処理を実行する電子マネー処理手段と、前記電子マネー処理手段で処理された情報に基づく決済処理を実行する決済処理制御手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う複数の遊技機を有する遊技店内に設けられ、電子マネー価値を特定可能な電子マネー情報が記憶された電子マネー情報記憶媒体を用いた決済処理を行う電子マネー決済システムを利用した遊技システムにおいて、前記遊技機に対応して設けられ、プリペイド価値情報に関連つけて前記プリペイド情報記憶媒体に記憶されるプリペイド情報を読み取る複数のプリペイド情報読取手段と、前記プリペイド情報読取手段で読み取られたプリペイド情報に基づき前記遊技機で使用する前記遊技媒体の貸出処理を行う複数のプリペイド処理手段と、前記プリペイド情報読取手段に対応して設けられ、前記電子マネー情報記憶媒体から電子マネー情報を読取る複数の電子マネー情報読取手段と、前記複数のプリペイド処理手段に対応する1つの上位装置に設けられ、前記複数の電子マネー情報読取手段でそれぞれ読取られた電子マネー情報に基づく処理を実行する電子マネー処理手段と、前記上位装置を介して前記プリペイド処理手段による前記遊技媒体の貸出処理を管理するとともに、前記電子マネー処理手段で処理された情報に基づく決済処理を実行する決済処理手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、従来、電子マネー情報記憶媒体(例えば、電子マネーカード等)から情報を読取る情報読取手段(例えば、カードリーダ等)が具わる処理機器(例えば、台間処理機或いは遊技機等)1台毎に必ず一つ必要であった電子マネー処理モジュールを、複数の処理機器(例えば、一つの遊技島に設置される複数台の台間処理機)に対して1台設ければよくなるので、電子マネー決済システムを利用した遊技システムを低コストで提供することができると共に、遊技場に設置される従来機器のサイズを変更しなくとも電子マネー決済システムを適用することができる。
また、本発明によれば、決済処理を行う際の各種データと、プリペイド情報に基づく遊技媒体の貸出処理を行う際の各種データとを複数の遊技媒体貸出処理手段(台間処理機)と上位装置(島コントローラ)との間で同一の伝送路にて伝送可能にしたため、電子マネー決済システムを適用した場合の遊技システムの設備投資におけるコストを少なく抑えることができる。
以下、本発明に係わる実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した遊技場における電子マネー処理システムの一構成例を示す図である。尚、この実施例では、遊技場としてパチンコ店やパチスロ店等の遊技場を例にしている。また、電子マネーカードX及びプリペイドカードYの両方共に非接触式カードを採用し、両者共にフォーマットが同じものを採用した場合を例にしている。
図1に示すように、この遊技場における電子マネー処理システムは、遊技店Aと、プリペイドカード管理センタBと、電子マネー管理センタCとから成る。
遊技店Aには、台間処理機1と遊技機2からなる遊技ユニット3を複数個配置した遊技島4が設けられると共に、その遊技島4における各種遊技データ[例えば、プリペイドカードデータや、会員カードデータや、遊技機における遊技情報(出玉情報や大当たり情報など)]を上位管理装置側に中継伝送すると共に、その上位管理装置からの各種信号を遊技島4の遊技ユニット3に中継伝送する島コントローラ5と、その島コントローラ5からの各種遊技データを取得して各種遊技データの管理を行う上位管理装置となるターミナルコントローラ(T/C)6と、商品注文処理端末7とを備えて構成される。
尚、各遊技島4(1)〜4(m)(m:任意の整数)の各遊技ユニット3は、自島の島コントローラ5とLAN8等の伝送路で接続され、また、各島コントローラ5(1)〜5(m)(m:任意の整数)は、ターミナルコントローラ(T/C)6とLAN9等の伝送路で接続される。
そして、本実施例では、各遊技島4(1)〜4(m)の各遊技ユニット3(1)〜3(n)(n:任意の整数)毎の各台間処理機1(1)〜1(n)(n:任意の整数)が、プリペイドカード(CRカードともいう。)Yおよび電子マネーカード[Edy(登録商標)カードや、そのEdy(登録商標)カード機能を具えた会員カード等]Xのデータ読取り及び書込みを行う共用アンテナユニット11と、その共用アンテナユニット11で読取ったプリペイドカードデータの暗号解読処理を行ってプリペイドカードYに関わる決済処理を行うプリペイドカード処理部[CRブラック・ボックスモジュールともいう。]13とを具える。
また、本実施例では、島コントローラ5が、共用アンテナユニット11で読取った電子マネーカードの情報に基づき遊技媒体Zの貸出しや各種サービスを行う際の決済処理を実行管理する電子マネー処理部51を具える。
プリペイドカード管理センタBは、センターコンピュータB−1等を用いて遊技店Aのターミナルコントローラ(T/C)6と通信を行うことで、遊技店AのプリペイドカードYによる売上情報を管理する。
電子マネー管理センタCは、センターコンピュータC−1等を用いて遊技店Aのターミナルコントローラ(T/C)6と通信を行うことで、加盟店となる遊技店Aからの電子マネーカードXによる取引情報(遊技媒体Zの貸出しや商品の販売提供に伴い利用された電子マネーの金額情報を含む)を受信する。そして、その受信した取引情報に基づき加盟店となる遊技店Aに対して、利用額に応じた手数料の徴収処理を行う。
即ち、本実施例では、従来、電子マネーカードから情報を読取るアンテナユニットが具わる台間処理機1台毎に必ず一つ必要であった電子マネー決済処理部[Edy(登録商標)モジュール]を、各台間処理機1台毎に一つづつ設ける構成を採らず、複数台の台間処理機1(1)〜1(n)各々毎に具わる共用アンテナユニット11複数個に対応して、各遊技島4(1)〜4(m)毎にそれぞれ設置される島コントローラ5毎に、該当する島コントローラ5に具わる複数の共用アンテナユニット11で読取られた個々の情報に基づき、それぞれ該当する台間処理機で行われる遊技媒体Zの貸出しに伴う決済処理或いは該当する台間処理機の後述の受付手段(電子マネー価値を用いて商品を購入する商品購入要求を受け付けるタッチパネル等)で受付けた商品購入要求に対応した商品の販売提供に伴う決済処理を並行して実行管理する電子マネー処理部51を1つ設ける構成を採る。
これにより、電子マネー決済システムを利用した遊技システムを低コストで提供することができると共に、遊技場に設置される従来機器のサイズを変更しなくとも電子マネー決済システムを適用することができる。
図2は、上記図1に示した各台間処理機1(1)〜1(n)の詳細な構成を示す図である。尚、この台間処理機1は、遊技機と遊技機との台間に配置され、各遊技機毎に1対1の関係で取り付けられ、対応する遊技機で使用する遊技媒体(パチンコ玉)Zの貸出し処理を行う。
図2に示すように、この台間処理機1は、制御部10と、共用アンテナユニット11と、表示・操作処理部12と、プリペイドカード処理部13と、遊技媒体貸出処理部14と、作業メモリ部15と、通信処理部16とを具えて構成される。
ここで、制御部10は、この台間処理機の他の構成要素の処理動作を制御して機器全体を統括的に制御する。基本的には、カード挿入口11aに挿入されたプリペイドカードYの残高内で遊技機2で使用する遊技媒体(パチンコ玉)の貸出し処理を制御すると共に、カード挿入口11aに挿入された電子マネーカードXの残高内で遊技機2で使用する遊技媒体(パチンコ玉)の貸出し処理を制御する。特に、本実施例では、例えば、共用アンテナユニット11で読取った暗号解読前のカード情報をプリペイドカード処理部13に受け渡す処理を制御すると共に、そのプリペイドカード処理部13で暗号解読されなかった場合に該プリペイドカード処理部13から解読できない旨のレスポンスがあった場合に、その暗号化カード情報に電子マネーデータを示すカード種別識別情報を付加すると共に、予め割り振られている台識別情報(台番号情報)を付加して通信処理部16を用いて島コントローラ5に転送する処理動作を制御する。
共用アンテナユニット11は、制御部10の制御のもと、電子マネーカードX及びプリペイドカードYのデータ読取り及び書込みを行う。具体的には、例えば、使用者が入金した金額情報が都度書込まれ、固有のIDがオフィシャルエリア(IC記録部)に書込まれている電子マネーカードXからデータ(金額情報やID)を読取ったり、後述の島コントローラ5の電子マネー処理部51の指示のもと、その電子マネーカードXのデータ(金額情報)の更新書込みを行う。また、例えば、使用者がプリペイドカード発行機等でカードを購入する時に入金した金額情報や、シリアル番号が記録部(IC)に書込まれているプリペイドカードYからデータ(金額情報やシリアル番号)を読取ったり、後述のプリペイドカード処理部13の指示のもと、そのプリペイドカードのデータ(金額情報)の更新書込みを行う。尚、この共用アンテナユニット11は、具体的には、アンテナとR/F基板等で実現される。
表示・操作処理部12は、遊技客の表示・操作インタフェースを採るものとしてタッチパネル(受付手段)12aと接続され、制御部10の制御のもとタッチパネル12aを用いて、電子マネーカードの残高情報の表示や、電子マネーカードを用いた場合の遊技媒体貸出或いは商品購入時のメニュー選択画面を表示の処理を行うと共に、そのメニュー選択画面を介して遊技客の選択指示の入力の処理を行う。
プリペイドカード処理部13は、制御部10の制御のもと、上記共用アンテナユニット11で読取った暗号解読前のカード情報を取得し、プリペイドカード用の所定の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う。そして、暗号解読処理ができた場合、即ち、取得したカード情報がプリペイドカードYの情報であった場合には、制御部10に解読後のカード情報(金額情報やシリアル番号を含む)を受け渡し、その後、金額情報内で遊技媒体を貸出す場合、金額情報の減算処理を行って減算により求めた金額情報を暗号化した情報をプリペイドカードYに更新書込みする指示を共用アンテナユニット11に向けて出力する。
他方、暗号解読ができない場合、即ち、取得したカード情報が電子マネーカードXの情報である場合には、制御部10に解読できない旨のレスポンスと共に、解読できないカード情報を返す。これにより、制御部10が上記レスポンスを受けた場合に、プリペイドカード処理部13で解読できなかったカード情報(金額情報やIDを含む)にカード種別識別情報を付加すると共に、予め割り振られている台識別情報(台番号情報)を付加して通信処理部16を用いて島コントローラ5に転送制御する。
遊技媒体貸出処理部14は、電子マネーカードXやプリペイドカードYの金額情報(有価価値)に基づき遊技機2で使用する遊技媒体Zを貸出す処理を行う。具体的には、この台間処理機機1では、対応して設置される遊技機からの玉貸出要求(遊技媒体貸出ボタン202の押下)に応じてカードの残高情報内でその遊技機の玉投出機構に対し遊技媒体Z(パチンコ玉)の投出指示を出す。尚、これ以外にも、台間処理機が玉投出機構を有し、ノズル等を介して遊技機に遊技媒体Zを投出するタイプであってもよいものとする。
作業メモリ部15は、この台間処理機1で計算処理する各種データを一時記憶するメモリである。
通信処理部16は、LAN8を介して、島コントローラ5との間で各種データの通信処理を行う。尚、本実施例では、この通信処理部16を介して、電子マネーカードXを利用した決済処理を行う際の各種データと、プリペイドカードYを利用した遊技媒体Zの貸出処理を行う際の各種データとを同一の伝送路となるLAN8を用いて島コントローラ5に伝送する。これにより、電子マネー決済システムを適用した場合の遊技システムの設備投資におけるコストを少なく抑えることができる。
図3は、図1に示した各島コントローラ5(1)〜5(m)の詳細構成を示す図である。尚、この島コントローラ5は、例えば、各遊技島の島端等に設置され、自島の各遊技ユニットの処理を制御し、自島の各遊技ユニットからの各種データを取得し、上位装置となるターミナルコントローラ(T/C)6や商品注文処理端末7への中継伝送処理を行うとともに、それら上位装置からの各種信号を遊技ユニットに中継伝送処理する。
図3に示すように、この島コントローラ5は、制御部50と、電子マネー処理部51と、作業メモリ部52と、通信処理部53とを具えて構成される。
ここで、制御部50は、この島コントローラの他の構成要素の処理動作を制御して機器全体を統括的に制御する。尚、本実施例では、例えば、通信処理部53の第1通信インタフェース部53−1を介して自島の各遊技ユニット3から暗号解読後のプリペイドカードのカード情報(台識別情報が付加されている)を取得すると、第2通信インタフェース部53−2等を用いて上位装置となるターミナルコントローラ(T/C)6に転送処理制御する。また、例えば、通信処理部53の第1通信インタフェース部53−1を介して自島の各遊技ユニット3から、カード種別識別情報が付加されたカード情報(台識別情報も付加されている)を取得すると、上記カード種別識別情報以外のデータ[暗号化カード情報(金額情報やID)と、台識別情報を含む]を電子マネー処理部51に受け渡す。
電子マネー処理部51は、遊技島毎に1つ備えられた島コントローラ5に1つ設けられ、その島コントローラ5が備えられた遊技島に具わる共用アンテナユニット11複数個に対応して、複数の共用アンテナユニット11で読取られた個々の情報に基づき、それぞれ該当する台間処理機で行われる遊技媒体Zの貸出しに伴う決済処理或いは該当する台間処理機のタッチパネルで受付けた商品購入要求に対応した商品の販売提供に伴う決済処理を並行して実行管理する。具体的には、制御部50から受け取ったカード種別識別情報以外のデータ[暗号化カード情報(金額情報やID)と、台識別情報を含む]に基づき、暗号化カード情報部分に対し電子マネー用の所定の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う。そして、暗号解読後の電子マネーデータに基づき該当する台間処理機との間で金額情報(残高情報)の表示処理や、電子マネーを用いた遊技媒体の貸出処理に伴う決済処理或いは商品提供に伴う決済処理を行う。尚、上記金額情報(残高情報)内で遊技媒体を貸出す、或いは商品提供を行う場合、金額情報の減算処理を行って減算により求めた金額情報を暗号化した情報を電子マネーカードXに更新書込みする指示を共用アンテナユニット11に出力する。
作業メモリ部52は、この島コントローラ5で計算処理する各種データを一時記憶するメモリである。
通信処理部53は、第1通信インタフェース部53−1が、LAN8を介して、自島の各遊技ユニット3からの各種情報信号を受信する通信処理を行ったり、LAN8を介して、電子マネー処理部51が上記金額情報(残高情報)の表示処理や決済処理で用いる各種情報信号を該当する遊技ユニット3との間で通信処理する。本実施例では、例えば、解読後のプリペイドカードデータや解読前の電子マネーカードデータを取得したり、暗号解読後の電子マネーカードデータに基づき残高情報を該当する遊技ユニット3に送信したり、該当する台間処理機の共用アンテナユニットに遊技媒体の貸出しに伴う金額情報の更新書込み指示を送信する。
また、第2通信インタフェース部53−2が、LAN9を介して、この島コントローラ5の上位装置となるターミナルコントローラ(T/C)6との間で通信処理する。本実施例では、例えば、プリペイドカードYによる遊技媒体の貸出しに伴う売上情報や電子マネーカードXによる遊技媒体Zの貸出しに伴う売上情報をターミナルコントローラ(T/C)6に送信したり、電子マネーカードXによる商品購入に係わる商品発注情報を商品注文処理端末7に送信する。なお、第1通信インタフェース部53−1および第2通信インタフェース部53−2は、説明の便宜上記載したもので、実際は上記通信が1つの通信処理53により実行される(以下、同様)。
図4は、図1に示したターミナルコントローラ(T/C)6の詳細な構成を示す図である。尚、このターミナルコントローラ(T/C)6は、例えば、遊技店Aの事務所等に設置され、遊技店A内の各遊技ユニット3からの各種データを取得し、各種データベースの登録管理を行う上位の管理装置である。
図4に示すように、このターミナルコントローラ(T/C)6は、制御部60と、表示処理部61と、操作処理部62と、記憶媒体読取り/書込み部63と、作業メモリ部64と、記憶装置(HDD)65と、通信処理部66と、更に、ディスプレイ6−1と、キーボード6−2と、マウス6−3とを具える。
ここで、制御部60は、このターミナルコントローラ(T/C)6の他の構成要素の処理動作を制御して装置全体を統括的に制御する。尚、本実施例では、このターミナルコントローラ(T/C)6は、例えば、遊技店A内の各遊技ユニット3からの各種データを取得し、各種データベースの登録管理処理動作を制御する。また、各島コントローラ5に具わる電子マネー処理部51からの電子マネーによる遊技媒体の貸出に伴う売上情報を取得して各電子マネー処理部51のモジュール番号と対応付けて売上(取引)情報の記録管理処理動作を制御すると共に、例えば、遊技店の1日の営業終了後に、上記記録管理している売上情報を該当する決済処理を行った電子マネー処理部51のモジュール番号と関連付けた取引情報として電子マネー管理センタCに対して通知する取引情報通知処理動作を制御する。
表示処理部61は、各種情報をディスプレイ6−1に表示処理する。例えば、操作者によるキーボード6−2やマウス6−3等の所定の操作に基づき各種データベースの登録管理情報を表示したり、電子マネーによる売上情報等を表示する。
操作処理部62は、操作者の操作によるキーボード6−2やマウス6−3からの入力信号を処理する。
記憶媒体読取り/書込み部63は、フロッピー(登録商標)ディスクや、CD−RやDVD−R等の記憶媒体から情報を読み取ると共に、それら各記憶媒体に情報を書き込む機能を有する。
作業メモリ部64は、このターミナルコントローラ(T/C)6における各種計算処理データを一時記憶するメモリ部である。
記憶装置(HD)65は、各種処理プログラムや各種設定情報を記憶保持したり、各種データベースを格納する装置である。尚、本実施例では、例えば、電子マネーによる売上情報を記憶する。
通信処理部66は、第1通信インタフェース部66−1が、LAN8を介して、各島コントローラ5からの各種情報を受信したり、それら各島コントローラ5に各種情報を送信処理する。また、第2通信インタフェース部66−2が、LAN9を介して、プリペイドカード管理センタBや、電子マネー管理センタCと通信網10を介して通信を行う。尚、本実施例では、例えば、電子マネー管理センタCに対して電子マネーによる取引情報(電子マネーによる売上情報を含む)の通信処理を行う。
次に、1つの遊技島4における電子マネー処理の流れについて図5を用いて説明する。尚、この図5の例では、遊技島4(1)における処理の流れを示している。
また、以下の説明では、台間処理機1(1)において遊技客Aにより残高「5000円」の電子マネーカードを用いた「500円」分の遊技媒体(パチンコ玉)の貸出要求と、台間処理機1(n)において遊技客Nにより残高「1000円」の電子マネーカードを用いた「150円のアイスコーヒー」の購入を希望する商品発注要求とが略同タイミングで発生し、島コントローラ5(1)の電子マネー処理部51で並行して決済処理を行う場合を例にして述べる。
まず、台間処理機1(1)において遊技客Aが自己の所有する電子マネーカード(残高「5000円」)をカード挿入口11aに挿入すると(ステップS1)、台間処理機1(1)では、共用アンテナユニット11がカード挿入口11aに挿入されたカードの暗号化カードデータを読み取る(ステップS2)。
そして、台間処理機1(1)では、その読取った暗号化カードデータを制御部10が取得し、プリペイドカード処理部13に受け渡す。すると、プリペイドカード処理部13が所定のプリペイドカード用の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う(ステップS3)。
ところが、この場合、電子マネーカードのデータであるため、暗号解読が行えない(ステップS4NO)、そこで、プリペイドカード処理部13は、暗号解読できなかった暗号化カードデータ[金額情報「5000円」とIDを含む]と共に暗号解読できない旨のレスポンスを制御部10に返す。すると、制御部10は、その暗号化カードデータに、電子マネーカードデータを示すカード種別識別情報を付加すると共に、予め固有に割り振られている台識別情報(例えば、1番)を付加して(ステップS5)、それらデータを通信処理部16を用いて島コントローラ5(1)に送出制御する(ステップS6)。
これに対し、島コントローラ5(1)は、通信処理部53を介してデータを受信すると、制御部50が上記カード種別識別情報以外のデータを電子マネー処理部51に受け渡す。そして、電子マネー処理部51が暗号化カードデータ[金額情報「5000円」とIDを含む]部分に対し、所定の電子マネーカード用の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う(ステップS101)。その後、島コントローラ5(1)は、電子マネー処理部51の解読処理により認識される金額情報(残高情報ともいう)「5000円」を制御部50の制御のもと、該当する台間処理機1(1)に通信処理部53を用いて送信する(ステップS102)。
すると、台間処理機1(1)では、通信処理部16を介して上記金額情報「5000円」を受信すると(ステップS7)、タッチパネル12aに残高及びメニュー選択画面の表示を行うと共に、自機に対応して設置される遊技機2(1)の残高情報表示部201に金額情報(残高情報)「5000円」を表示させる(ステップS8)。
その後、遊技客Aのメニュー選択操作を受付ける(ステップS9)。
尚、ここでの例では、遊技客Aは残高「5000円」内で「500円」分の遊技媒体(パチンコ玉)の貸出要求を選択する(ステップS10)。
すると、台間処理機1(1)では、島コントローラ5(1)に対し、「500円」分の遊技媒体(パチンコ玉)の貸出要求を通知する(ステップS11)。
これに対し、島コントローラ5(1)では、電子マネー処理部51が減算処理を行う(ステップS103)。即ち、この場合、残高「5000円」から遊技媒体貸出のため「500円」を差し引き、減算後の残高として「4500円」を求める。その後、電子マネー処理部51が減算後の残高「4500円」の金額情報を所定の電子マネーカード用の暗号化情報に基づき暗号化データとして生成し、その暗号化データを制御部50に渡す。そして、制御部50がその暗号化データに減算指示を付加して台間処理機1(1)に転送処理制御する(ステップS104)。
すると、台間処理機1(1)では、減算指示が付加された暗号化データ(金額情報「4500円」)を受信すると(ステップS14YES)、制御部10が共用アンテナユニット11に暗号化データ(金額情報「4500円」)を渡し、共用アンテナユニット11が挿入されている電子マネーカードの残高減算書き込み処理を行い、また、制御部10がステップS10で選択された金額分「500円」を現在表示している残高額「5000円」から減算する残高更新表示処理を行う(ステップS15)。
その後、台間処理機1(1)では、ここでの処理が遊技媒体貸出時であるので(ステップS16YES)、選択指定された金額「500円」分の遊技媒体を貸出処理し(ステップS17)、その貸出処理完了後に減算完了通知を島コントローラ5(1)に転送する(ステップS18)。これにより、島コントローラ5(1)では、制御部50の制御のもと、上位装置となるターミナルコントローラ6に対し、電子マネーカードの売上情報(この例では、「500円」)を予め電子マネー処理部51に固有に割り振られているモジュール番号と共に転送処理する(ステップS105)。尚、商品購入時であれば、ステップS105の処理において、上記ターミナルコントローラ6への売上情報の通知処理以外に、商品注文処理端末7に遊技客Aにより選択された商品情報の転送処理を行う。
その後、台間処理機1(1)では、遊技客Aによるカード返却ボタンの押下或いは残高内での遊技媒体の貸出要求或いは商品発注要求のいずれかが行われるのを待機する(ステップS19→ステップS8以降)。
尚、ここでは、遊技客Aによりカード返却ボタンの押下が行われたとする(ステップS19YES)。すると、台間処理機1(1)は、現在挿入している電子マネーカードの返却処理を行って(ステップS20)、カード受付け待機状態へと遷移する。
尚、ここでの処理の例においては、島コントローラ5(1)は、上述の台間処理機1(1)との間における電子マネー処理以外にも、台間処理機1(n)との間における電子マネー処理も並行して処理する。即ち、遊技客Nにより、台間処理機1(n)で受付けた残高「1000円」の電子マネーカードを用いた「150円のアイスコーヒー」の購入に伴う決済処理も並行して行う。
即ち、台間処理機1(n)において遊技客Nが自己の所有する電子マネーカード(残高「1000円」)をカード挿入口11aに挿入すると(ステップS1)、台間処理機1(n)では、共用アンテナユニット11がカード挿入口11aに挿入されたカードの暗号化カードデータを読み取る(ステップS2)。
そして、台間処理機1(1)では、その読取った暗号化カードデータを制御部10が取得し、プリペイドカード処理部13に受け渡す。すると、プリペイドカード処理部13が所定のプリペイドカード用の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う(ステップS3)。
ところが、この場合、電子マネーカードのデータであるため、暗号解読が行えない(ステップS4NO)、そこで、プリペイドカード処理部13は、暗号解読できなかった暗号化カードデータ[金額情報「1000円」とIDを含む]と共に暗号解読できない旨のレスポンスを制御部10に返す。すると、制御部10は、その暗号化カードデータに、電子マネーカードデータを示すカード種別識別情報を付加すると共に、予め固有に割り振られている台識別情報(例えば、n番)を付加して(ステップS5)、それらデータを通信処理部16を用いて島コントローラ5(1)に送出制御する(ステップS6)。
これに対し、島コントローラ5(1)は、通信処理部53を介してデータを受信すると、制御部50が上記カード種別識別情報以外のデータを電子マネー処理部51に受け渡す。そして、電子マネー処理部51が暗号化カードデータ[金額情報「1000円」とIDを含む]部分に対し、所定の電子マネーカード用の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う(ステップSn01)。その後、島コントローラ5(1)は、電子マネー処理部51の解読処理により認識される金額情報(残高情報ともいう)「1000円」を制御部50の制御のもと、該当する台間処理機1(1)に通信処理部53を用いて送信する(ステップSn02)。
すると、台間処理機1(n)では、通信処理部16を介して上記金額情報「1000円」を受信すると(ステップS7)、タッチパネル12aに残高及びメニュー選択画面の表示を行うと共に、自機に対応して設置される遊技機2(n)の残高情報表示部201に金額情報(残高情報)「1000円」を表示させる(ステップS8)。
その後、遊技客Aのメニュー選択操作を受付ける(ステップS9)。
尚、この場合、遊技客Nは残高「1000円」内で「150円のアイスコーヒー」の商品発注を選択する(ステップS12)。
すると、台間処理機1(n)では、島コントローラ5(1)に対し、「150円のアイスコーヒー」の商品発注要求を通知する(ステップS13)。
これに対し、島コントローラ5(1)では、電子マネー処理部51が減算処理を行う(ステップSn03)。即ち、この場合、残高「1000円」から「150円のアイスコーヒー」を販売するため「150円」を差し引き、減算後の残高として「850円」を求める。その後、電子マネー処理部51が減算後の残高「850円」の金額情報を所定の暗号化情報に基づき暗号化データとして生成し、その暗号化データを制御部50に渡す。そして、制御部50がその暗号化データに減算指示を付加して台間処理機1(n)に転送処理制御する(ステップSn04)。
すると、台間処理機1(n)では、減算指示が付加された暗号化データ(金額情報「850円」)を受信すると(ステップS14YES)、制御部10が共用アンテナユニット11に暗号化データ(金額情報「850円」)を渡し、共用アンテナユニット11が挿入されている電子マネーカードの残高減算書き込み処理を行い、また、制御部10がステップS12で選択された商品(150円のアイスコーヒー)の金額分「150円」を現在表示している残高額「1000円」から減算する残高更新表示処理を行う(ステップS15)。
その後、台間処理機1(n)では、ここでの処理では遊技媒体貸出時でないので(ステップS16NO)、減算完了通知を島コントローラ5(1)に転送する(ステップS18)。これにより、島コントローラ5(1)では、制御部50の制御のもと、上位装置となるターミナルコントローラ6に対し、電子マネーカードの売上情報(この例では、「150円」)を予め電子マネー処理部51に固有に割り振られているモジュール番号と共に転送処理する。また、この場合、商品購入時であるので、上記ターミナルコントローラ6への売上情報の通知処理以外に、商品注文処理端末7に遊技客Nにより選択された商品情報(150円のアイスコーヒー)の転送処理を行う(ステップSn05)。
その後、台間処理機1(n)では、遊技客Nによるカード返却ボタンの押下或いは残高内での遊技媒体の貸出要求或いは商品発注要求のいずれかが行われるのを待機する(ステップS19→ステップS8以降)。
尚、ここで、遊技客Nによりカード返却ボタンの押下が行われたとする(ステップS19YES)。すると、台間処理機1(n)は、現在挿入している電子マネーカードの返却処理を行って(ステップS20)、カード受付け待機状態へと遷移する。
このように、島コントローラ5(1)に設けられた電子マネー処理部51は、その島コントローラ5(1)が具わる遊技島4(1)の複数の台間処理機1(1)〜台間処理機1(n)毎に具わる共用アンテナユニット11a複数個に対応して、それら複数個の共用アンテナユニット11aで受付けられた電子マネーカードの金額情報個別にそれぞれ該当する台間処理機で行われる遊技媒体の貸出に伴う決済処理或いは該当する台間処理機のタッチパネルで受付けられた商品発注に応じた商品の提供に伴う決済処理を並行して実行管理する。
尚、上記処理において、ターミナルコントローラ(T/C)6は、例えば、遊技店Aの1日の営業が終了した場合に、1日当たりの電子マネーによる売上情報を各電子マネー処理部のモジュール番号と共に電子マネー管理センタCに通信網9を介して取引情報として通知する。
これにより、電子マネーカード管理センタCは、センターコンピュータC−1等を用いて取引情報を受信すると、その受信した取引情報に基づき加盟店となる遊技店Aに対して、利用額に応じた手数料の徴収処理を行う。
尚、上記[実施例1]では、電子マネーカードXとプリペイドカードYの両方共に同一のフォーマットのものを採用した場合を例に示したが、以下、それら両カードが異なるフォーマットのものを採用した[実施例2]について説明する。
図6は、上記図1に示した遊技場における電子マネー処理システムの変形例を示す図であり、図7は、上記図2に示した台間処理機の変形例を示す図である。
これら図6乃至図7において、[実施例1]との相違点は、台間処理機の構成及び処理動作が異なる。
即ち、図7に示すように、この台間処理機1(1)〜1(n)では、上記[実施例1]の図2に示したカード挿入口11aに代えて電子マネーカード用カード挿入口17aおよびプリペイドカード用カード挿入口18bを設けるとともに、図2に示した共用アンテナユニット11に代えてプリペイドカード用アンテナユニット17と電子マネーカード用アンテナユニット18を設ける。この構成上の相違に伴い、制御部10およびプリペイドカード処理部13の処理動作が異なる。
つまり、制御部10は、プリペイドカード用カード挿入口18bに挿入されたプリペイドカードYの残高内で遊技機2で使用する遊技媒体(パチンコ玉)の貸出し処理を制御すると共に、電子マネーカード用カード挿入口17aに挿入された電子マネーカードXの残高内で遊技機2で使用する遊技媒体(パチンコ玉)の貸出し処理を制御する。特に、本実施例では、例えば、ポート情報等に基づきプリペイドカード用アンテナユニット18で読取った暗号解読前のカード情報をプリペイドカード処理部13に受け渡す処理を制御すると共に、そのプリペイドカード処理部13で暗号解読されたカード情報を通信インタフェース部16等を用いて島コントローラ5に転送処理制御する。
また、例えば、ポート情報等に基づき電子マネーカード用アンテナユニット18で読取った暗号解読前のカード情報に電子マネーデータを示す識別情報を付加して通信インタフェース部16等を用いて島コントローラ5に転送処理制御する。尚、島コントローラ5にカード情報を転送する場合、自己に予め固有に割り当てられている台番号情報を用いて通信を行う。
プリペイドカード用アンテナユニット18は、プリペイドカードYのデータ読取り及び書込みを行う。具体的には、例えば、使用者がプリペイドカード発行機等でカードを購入する時に入金した金額情報や、シリアル番号が記録部(IC)に書込まれているプリペイドカードからデータ(金額情報やシリアル番号)を読取ったり、後述のプリペイドカード処理部13の指示のもと、そのプリペイドカードのデータ(金額情報)の更新書込みを行う。尚、このプリペイドカード用アンテナユニット18は、具体的には、アンテナとR/F基板等で実現される。
電子マネーカード用アンテナユニット17は、電子マネーカードのデータ読取り及び書込みを行う。具体的には、例えば、使用者が入金した金額情報が都度書込まれ、固有のIDがオフィシャルエリア(IC記録部)に書込まれている電子マネーカードからデータ(金額情報やID)を読取ったり、島コントローラ5の電子マネー処理部51の指示のもと、その電子マネーカードのデータ(金額情報)の更新書込みを行う。尚、この電子マネーカード用アンテナユニット17は、具体的には、アンテナとR/F基板等で実現される。
プリペイドカード処理部13は、制御部10の制御のもと、上記プリペイドカード用アンテナユニット18で読取った暗号解読前のカード情報(金額情報やシリアル番号を含む)を取得し、プリペイドカード用の所定の暗号解読キーを用いて暗号解読処理を行う。そして、暗号解読処理ができたならば制御部10に解読後のカード情報(金額情報やシリアル番号を含む)を受け渡す。また、その後、金額情報内で遊技媒体を貸出す場合、金額情報の減算処理を行って減算により求めた金額情報を暗号化した情報をプリペイドカードYに更新書込みする指示をプリペイドカード用アンテナユニット18に出す。その他の構成は図2に示した構成と同様である。
次に、上記構成において、遊技者が電子マネーカードXを用いて遊技媒体Zを貸出してもらい遊技を行う場合の遊技場における電子マネー処理の流れについて図8を用いて説明する。尚、図8において、図5に示した処理と同様の処理を行う部分には説明の便宜上図5で用いたと同じステップ番号を付してその詳細説明を省略する。
図8において、まず、遊技者が自己の所有する電子マネーカードXを所望する遊技ユニット3の台間処理機1の電子マネーカード用カード挿入口17aに挿入する(ステップS1)。
すると、台間処理機1では、電子マネーカード用アンテナユニット17が電子マネーカード用カード挿入口17aに挿入されたカードの暗号化カードデータを読み取る(ステップS2)。
そして、台間処理機1では、その読取った暗号化カードデータを制御部10が取得し、例えば、電子マネーカード用アンテナユニット17側を示すポート情報等に基づき、取得した暗号化カードデータに電子マネーのデータであることを示すカード種別識別情報を付加すると共に、予め固有に割り振られている台識別情報(台番号情報等)を付加する(ステップS3)。
その後、台間処理機1では、制御部10の制御のもと、上記カード種別識別情報及び台識別情報を付加した暗号化カードデータを通信インタフェース部16を用いて島コントローラ5側に送出する(ステップS6)。以後の処理は、図5に示した処理と同様である。
尚、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、台間処理機としては、電子マネーカードの金額情報に基づき遊技媒体の貸出処理および商品発注処理を行うものを示したが、これに限らず、商品発注機能を備えず、電子マネーカードの金額情報に基づき遊技媒体の貸出処理のみ行うものとしてもよいものとする。
また、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、遊技機としてパチンコ台を例にして示したため、台間処理機としては、玉貸出処理機を例に示したが、遊技機がスロット台の場合には、メダル貸出処理機となる。
また、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、遊技店としてパチンコ店及びパチスロ店を例にして示したが、これ以外に、例えば、ゲームセンター等の遊技店に本発明を適用してもよい。
また、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、電子マネー機能のみを有する電子マネーカードを例にして示したが、これ以外にも、例えば、遊技店内で用いられる会員カード等に電子マネー機能を組込んだ電子マネーカードを使用できるようにしてもよい。尚、その場合には、台間処理機として、会員カードのIDに対応付けて管理している会員登録者の貯玉や貯メダル情報に基づいて遊技機で遊技媒体を貸出す機能を有する再プレイユニットを採用し、その再プレイユニットに、会員カードの貯玉或いは電子マネーのいずれを用いて遊技を行うかを遊技者に選択させる操作ボタン等を新たに設ける。
また、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、電子マネー価値情報記録媒体の一つとして、カード状の電子マネーカードを示したが、これ以外の形状であってもよい。
また、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、カードID以外に、金額情報(残高情報)を記憶する電子マネーカードを使用する場合の構成を示したが、本発明は、これ以外に、金額情報(残高情報)を記憶せずにカードIDのみを記憶する電子マネーカードを採用し、電子マネー管理センタ側でカードIDに対応付けて金額情報(残高情報)を記憶管理する形態に適用してもよい。
即ち、この場合、電子マネーカードは、金額情報(残高情報)を記憶しないので、アンテナユニットの機能構成としては、情報の書込み機能は備えず、情報の読み込み機能だけ持っているものでよい。
そして、電子マネー処理部の機能構成としては、上述のような識別情報付加等の方法により取得した電子マネーカードのカード情報(カードID)を島コントローラ及びターミナルコントローラ(T/C)等を介して電子マネー管理センタ側に通知する。次いで、島コントローラ及びターミナルコントローラ(T/C)等を介して電子マネー管理センタから当該カードIDに対応付けて記憶管理している金額情報(残高情報)を受取ると、該当する遊技ユニットにおいて金額情報(残高情報)の表示処理を指示する。次いで、遊技者によって金額情報(残高情報)内での遊技媒体の貸出要求或いは商品購入要求があった場合、再度、島コントローラ及びターミナルコントローラ(T/C)等を介して電子マネー管理センタに貸出す遊技媒体の金額情報或いは販売する商品の金額情報を該当するカードIDと共に通知する。次いで、島コントローラ及びターミナルコントローラ(T/C)等を介して電子マネー管理センタから該当するカードIDに対応付けて記憶管理している金額情報(残高情報)の減算処理が完了した旨の通知を受取ると、該当する遊技ユニットに対し遊技媒体の貸出実行を指示したり、商品購入要求を受領し商品を従業員が提供する旨の表示指示を行う。
また、上記[実施例1]及び[実施例2]の両方共に、遊技ユニットとして、遊技機と台間処理機が別筐体の機器を備えたものと説明したが、これ以外に、遊技ユニットとして、遊技機と台間処理機が1つの筐体で実現されてもよい。
また、台間処理機にアンテナユニットを備える構成を示したが、遊技機にアンテナユニットを備える構成にしてもよい。
また、上記実施例のように台間処理機において、共用アンテナユニットで読取ったカード情報を制御部に一旦上げてからプリペイドカード処理部に渡し、そして、プリペイドカード処理部から制御部に渡して島コントローラに転送する構成以外に、例えば、台間処理機において、共用アンテナユニットで読取ったカード情報を制御部を介さずプリペイドカード処理部にすぐ入力するようにし、このプリペイドカード処理部でプリペイドカード用の所定の暗号キーを用いて暗号解読処理を行い、そして、暗号解読処理ができた場合にプリペイドカード処理を行い、他方、暗号解読処理ができなかった場合に電子マネーカードデータであることを示す識別情報を付加して制御部にあげ、その制御部から通信インタフェースを用いて島コントローラに転送するように構成してもよい。
尚、上記実施例に述べたプリペイドカードとしては、上述のような非接触タイプのICカードではなく、磁気カード等を採用してもよい。
A…遊技店
B…プリペイドカード管理センタ
C…電子マネー管理センタ
1…台間処理機
2…遊技機
3…遊技ユニット
4…遊技島
5…島コントローラ
6…ターミナルコントローラ(T/C)
7,8…LAN
9…通信網
10…制御部
11…共用アンテナユニット
11a…カード挿入口
12…表示・操作処理部
13…プリペイドカード処理部
14…遊技媒体貸出処理部
15…作業メモリ部
16…通信インタフェース部
17…電子マネーカード用アンテナユニット
17a…電子マネーカード用カード挿入口
18…プリペイドカード用アンテナユニット
18a…プリペイドカード用カード挿入口
50…制御部
51…電子マネー処理部
52…作業メモリ部
53…通信処理部
53−1…第1通信インタフェース部
53−2…第2通信インタフェース部
60…制御部
61…表示処理部
62…操作処理部
63…記憶媒体読取り/書込み部
64…作業メモリ部
65…記憶装置
66…通信処理部
66−1…第1通信インタフェース部
66−2…第2通信インタフェース部
6−1…ディスプレイ
6−2…キーボード
6−3…マウス
B…プリペイドカード管理センタ
C…電子マネー管理センタ
1…台間処理機
2…遊技機
3…遊技ユニット
4…遊技島
5…島コントローラ
6…ターミナルコントローラ(T/C)
7,8…LAN
9…通信網
10…制御部
11…共用アンテナユニット
11a…カード挿入口
12…表示・操作処理部
13…プリペイドカード処理部
14…遊技媒体貸出処理部
15…作業メモリ部
16…通信インタフェース部
17…電子マネーカード用アンテナユニット
17a…電子マネーカード用カード挿入口
18…プリペイドカード用アンテナユニット
18a…プリペイドカード用カード挿入口
50…制御部
51…電子マネー処理部
52…作業メモリ部
53…通信処理部
53−1…第1通信インタフェース部
53−2…第2通信インタフェース部
60…制御部
61…表示処理部
62…操作処理部
63…記憶媒体読取り/書込み部
64…作業メモリ部
65…記憶装置
66…通信処理部
66−1…第1通信インタフェース部
66−2…第2通信インタフェース部
6−1…ディスプレイ
6−2…キーボード
6−3…マウス
Claims (7)
- 遊技媒体を用いて遊技を行う複数の遊技機を有する遊技店内に設けられ、電子マネー価値を特定可能な電子マネー情報が記憶された電子マネー情報記憶媒体を用いた決済処理を行う電子マネー決済システムを利用した遊技システムにおいて、
前記電子マネー情報記憶媒体から該電子マネー情報を読取る複数の電子マネー情報読取手段と、
前記複数の電子マネー情報読取手段に対応する1つの上位装置に設けられ、前記複数の電子マネー情報読取手段でそれぞれ読取られた電子マネー情報に基づく処理を実行する電子マネー処理手段と
を具備することを特徴とする電子マネー決済システムを利用した遊技システム。 - 前記電子マネー情報読取手段は、
前記複数の遊技機に対応して設けられた複数の遊技媒体貸出処理手段に対応して設けられ、
前記上位装置は、
前記複数の遊技機を所定台数単位で管理する管理手段
を有し、
前記電子マネー処理手段は、
前記管理手段が管理する遊技機の遊技媒体貸出処理手段による遊技媒体の貸出しに伴う処理を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の電子マネー決済システムを利用した遊技システム。 - 前記電子マネー情報記憶媒体に記憶された電子マネー情報を用いる商品の注文を受け付ける受付手段
を更に具備し、
前記電子マネー処理手段は、
前記受付手段により受け付けられた商品の注文に基づく商品の販売提供に伴う処理を前記電子マネー情報読取手段で読取られた電子マネー情報に基づき実行する
ことを特徴とする請求項1記載の電子マネー決済システムを利用した遊技システム。 - 前記遊技媒体貸出処理手段は、
プリペイド情報記憶媒体に関連付けて記憶されるプリペイド価値情報に基づき前記遊技機で使用する前記遊技媒体の貸出処理を行うプリペイド処理手段
を具備し、
前記電子マネー情報読取手段で読み取られた電子マネー情報を用いた決済処理を行う際のデータと、前記プリペイド価値情報に基づく前記遊技媒体の貸出処理を行う際のデータとを同一の伝送路を用いて前記上位装置に伝送することを特徴とする請求項2記載の電子マネー決済処理システムを利用した遊技システム。 - 前記遊技媒体貸出処理手段は、
前記プリペイド価値情報に関連つけて前記プリペイド情報記憶媒体に記憶されるプリペイド情報を読み取るプリペイド情報読取手段
を具備し、
前記電子マネー情報読取手段は、
前記プリペイド情報読取手段により共用されることを特徴とする請求項4記載の電子マネー決済処理システムを利用した遊技システム。 - 遊技媒体を用いて遊技を行う複数の遊技機を有する遊技店内に設けられ、電子マネー価値を特定可能な電子マネー情報が記憶された電子マネー情報記憶媒体を用いた決済処理を行う電子マネー決済システムを利用した遊技システムにおいて、
前記電子マネー情報記憶媒体から電子マネー情報を読取る複数の電子マネー情報読取手段と、
前記複数の電子マネー情報読取手段に対応する1つの上位装置に設けられ、前記複数の電子マネー情報読取手段でそれぞれ読取られた電子マネー情報に基づく処理を実行する電子マネー処理手段と、
前記電子マネー処理手段で処理された情報に基づく決済処理を実行する決済処理制御手段と
を具備することを特徴とする電子マネー決済システムを利用した遊技システム。 - 遊技媒体を用いて遊技を行う複数の遊技機を有する遊技店内に設けられ、電子マネー価値を特定可能な電子マネー情報が記憶された電子マネー情報記憶媒体を用いた決済処理を行う電子マネー決済システムを利用した遊技システムにおいて、
前記遊技機に対応して設けられ、プリペイド価値情報に関連つけて前記プリペイド情報記憶媒体に記憶されるプリペイド情報を読み取る複数のプリペイド情報読取手段と、
前記プリペイド情報読取手段で読み取られたプリペイド情報に基づき前記遊技機で使用する前記遊技媒体の貸出処理を行う複数のプリペイド処理手段と、
前記プリペイド情報読取手段に対応して設けられ、前記電子マネー情報記憶媒体から電子マネー情報を読取る複数の電子マネー情報読取手段と、
前記複数のプリペイド処理手段に対応する1つの上位装置に設けられ、前記複数の電子マネー情報読取手段でそれぞれ読取られた電子マネー情報に基づく処理を実行する電子マネー処理手段と、
前記上位装置を介して前記プリペイド処理手段による前記遊技媒体の貸出処理を管理するとともに、前記電子マネー処理手段で処理された情報に基づく決済処理を実行する決済処理手段と
を具備することを特徴とする電子マネー決済システムを利用した遊技システム。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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