JP2006340781A - シート背裏の下帯カバー取付構造 - Google Patents

シート背裏の下帯カバー取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006340781A
JP2006340781A JP2005166909A JP2005166909A JP2006340781A JP 2006340781 A JP2006340781 A JP 2006340781A JP 2005166909 A JP2005166909 A JP 2005166909A JP 2005166909 A JP2005166909 A JP 2005166909A JP 2006340781 A JP2006340781 A JP 2006340781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
lower belt
belt cover
seat back
seat cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005166909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4754274B2 (ja
Inventor
Hidetaka Ozeki
秀敬 尾関
Keiichiro Inoue
圭一郎 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2005166909A priority Critical patent/JP4754274B2/ja
Publication of JP2006340781A publication Critical patent/JP2006340781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4754274B2 publication Critical patent/JP4754274B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シートバックとシートクッションとの接続箇所の意匠性を向上させるべく配設される下帯カバーを、外部からの負荷に対して変形し難くしつつ、シートのリクライニングの動作に追従できるようにする。
【解決手段】シートバック20がシートクッション30に対して傾動可能に連結され、シートバック20の背裏にシートクッション30との接続箇所Cを覆う下帯カバー1が配設されるシート背裏の下帯カバー取付構造である。樹脂等の比較的撓み難い材料より成る下帯カバー1と、下帯カバー1の下端部位1aを回動可能に支持するヒンジ部材と、シートバック20の背裏に形成された当接支持部位面21bと、下帯カバー1の上端部位1bを当接支持部位面21bに当接するように附勢する吊持ゴム3と、シートバック20の傾動領域内では上端部位1bの外面を覆う背裏カーペットとを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート背裏の下帯カバー取付構造に関する。詳しくは、シートバックの背裏とシートクッションとの接続箇所を覆うために配設されるシート背裏の下帯カバー取付構造に関する。
従来、シートを構成するシートバックとシートクッションとの接続箇所の意匠性を向上させるべく、この接続箇所を覆うことが考えられている。すなわち、例えばシートにエアバッグ等の各種装置が備えられている場合に、かかる配線等の部品が、シートバックとシートクッションとを通って配されることがある。これにより、例えばシートバックとシートクッションとが別体として構成されている場合には、この両者の接続箇所に配線等の部品が露出し、シート後方からの見栄えが損なわれることがある。そこで、シートの背裏にいわゆる下帯カバーを配設して、上記接続箇所を外側から覆うようにしている。
具体的には、この種の下帯カバーとして、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。この開示では、布製の可撓性材料より成る下帯カバーが、シートバックの背裏とシートクッションの後方部位とにそれぞれ連結された状態として配設されている。詳しくは、下帯カバーは、その上方部位、すなわち接続箇所を覆った余りの部分がシートバックのバックボードの内側に隠し入れられており、下方部位がシートクッションに固定されている。そして、下帯カバーは、バックボードの内側に隠し入れられた上方部位が、ゴムまたはスプリング等の弾性体部材により弾性的に引張られて吊持された状態として、シートバックに組み付けられている。これにより、例えば、リクライニング機構によってシートクッションに対するシートバックの傾倒姿勢を変化させた場合にも、その傾倒角度に応じて、下帯カバーを撓ませたり、下帯カバーをバックボードの下端側から弾性的に引き出したり引き入れたりすることができる。
特開2004−351139号公報
しかしながら、上記した従来の下帯カバーの取付構造では、下帯カバーは、シートのリクライニングの動作に対応するべく可撓性材料によって形成されている。そのため、例えば下帯カバーによって覆われている部分に外部から負荷が作用すると、下帯カバーは、容易に撓み変形する。これにより、下帯カバー自体やその内部に配されている配線等の部品が損傷するおそれがある。そこで、上記負荷に対して下帯カバーやその内部に配されている配線等の部品を保護するためには、例えば、下帯カバーを比較的剛性の高い材料によって形成することが考えられる。しかし、このような構成とすると、下帯カバーがシートのリクライニングの動作に追従できなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、下帯カバーの本来的機能であるシートバックとシートクッションとの接続箇所の意匠性向上機能を損なうことなく、下帯カバー自体を外部からの負荷に対して変形し難くし、かつ、シートのリクライニングの動作に追従できるようにして、外部からの負荷に対しても対応できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のシート背裏下帯カバーの取付構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートはシートバックがシートクッションに対して傾動可能に連結されて構成されており、シートバックの背裏にシートバックの背裏からシートクッションとの接続箇所を覆う下帯カバーが配設されるシート背裏の下帯カバー取付構造であって、金属または樹脂等の比較的撓み難い材料より成る下帯カバーと、シートクッション側の後方位置に設けられ、下帯カバーの下方部位を回動可能に支持するヒンジ手段と、下帯カバーの上方部位と当接する位置のシートバックの背裏に当接面として形成されている当接支持部位面と、シートクッション側の後方位置に回動可能に支持された下帯カバーの上方部位をシートバックの背裏に形成した当接支持部位面に当接する方向に附勢する附勢手段と、シートバックの背裏側に配設され、下帯カバーの上方部位の当接支持部位面への当接箇所の外面を覆う被覆部材と、を有し、下帯カバーは、シートバックの傾動に際してシートクッション側の後方位置のヒンジ手段によりその上方部位がシートバックの背裏側に形成した当接支持部位面に当接した状態で追従回動されて、常時シートバックの背裏からシートクッションとの接続箇所を覆う構成とされているものである。
この第1の発明によれば、下帯カバーは、金属または樹脂等の比較的撓み難い材料より形成されているため、外部から受ける負荷に対して変形し難い。この下帯カバーは、シートバックを傾動させると、下方部位に連結されたヒンジ手段の回動軸心回りに回動する。そして、下帯カバーは、上記回動に伴って、上方部位が附勢手段により附勢されながら当接支持部位面に沿って移動する。これにより、シートのリクライニングの動作に対する下帯カバーの追従回動を許容する。このとき、下帯カバーは、シートバックの傾動領域内においては、常に、被覆部材によって上方部位が覆われた状態とされる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、シートは、シートクッション側に倒し込まれたシートバックの背裏面が荷室空間におけるフロア面として使用されるチルトダウン機構を備えており、下帯カバーは、シートバックがシートクッション側に倒し込まれた状態時のリクライニング装置の外周縁形状に沿う形状を有して形成されているものである。
この第2の発明によれば、シートバックの背裏面が荷室空間におけるフロア面として使用される際に、下帯カバーによって、このフロア面の形状が滑らかに形成される。詳しくは、シートバックの背裏面とリクライニング装置との間に生じる段差形状が、下帯カバーによって滑らかな形状とされる。
次に、第3の発明は、上述した第1または第2の発明において、下帯カバーは、帯面の面外方向に湾曲した形状を有して形成されているものである。
この第3の発明によれば、下帯カバーの外部から受ける負荷に対する断面係数が向上する。これにより、下帯カバーは、外部から受ける負荷に対してより変形し難くなる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、下帯カバーの下方部位とヒンジ手段との連結位置がシートクッション側における上方位置に設定されているものである。
この第4の発明によれば、シートバックの傾動時において、下帯カバーがシートクッション内で揺動する領域が小さくなる。これにより、下帯カバーとリクライニング軸等の他部材とが干渉し難くなる。また、第2の発明や第3の発明と組合わせた場合には、シートバックを乗員の着座する使用位置まで戻した際に、下帯カバーの湾曲した形状部分がシート後方に張り出し難くなる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、下帯カバーを、本来の意匠性向上機能を損なうことなく、外部から受ける負荷に対しても変形し難くし、かつ、シートのリクライニングの動作に追従させることができる。
更に、第2の発明によれば、シートバックの背裏面を荷室空間におけるフロア面として使用する場合の、シートバックとシートクッションとの接続箇所の見栄えを向上させることができる。また、シートバックの背裏面とリクライニング装置との間に生じる段差をなくすることができるため、荷室空間におけるフロア面を有効利用することができる。また、荷物置きとして使用される場合にも、載せられた荷物を安定して支持することができる。
更に、第3の発明によれば、下帯カバーを、外部から受ける負荷に対してより変形し難くすることができる。
更に、第4の発明によれば、下帯カバーとリクライニング軸等の他部材とを干渉させ難くすると共に、下帯カバーをコンパクトに構成することができる。そして、第2の発明や第3の発明と組合わせた場合には、下帯カバーをシート後方に張り出し難くすることができる。したがって、シートバックとシートクッションとの接続箇所の見栄えをより向上させることができる。また、シート後方に確保すべき空きスペースを小さく抑えることができる。
以下に、本発明のシート背裏の下帯カバー取付構造を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本実施例のシート背裏の下帯カバー取付構造の構成を表したものである。図1はシート背裏の下帯カバー取付構造の全体構成を示す斜視図、図2はシート背裏の下帯カバー取付構造の分解斜視図、図3はシート背裏の下帯カバー取付構造の側面図、図4は図3の状態からシート10を車両前方に傾倒させた状態を示す側面図、図5はシート10をチルトダウン状態とした状態を示す側面図である。ここで、図1及び図2では、後述する背裏カーペット5が省略された状態として表されている。また、図3〜図5においては、紙面内左方向が車両前方向として表されている。
本実施例におけるシート10は、車両のリヤシートとして適用されている。
このシート10は、図1に良く示されるように、シートバック20をシートクッション30に対して傾動可能に連結するリクライニング装置(図示省略)を備えている。詳しくは、リクライニング装置は、シートバック20をリクライニング軸12a回りに回動可能に連結している。そして、図示しない解除レバーを操作することにより、シートバック20をリクライニング軸12a回りに回動可能な状態に切換える。これにより、シートクッション30に対するシートバック20の起立角度(傾動角度)の調整を行うことができる。このシートバック20は、シート10が使用状態の時には、例えば図1の実線で示す起立姿勢の位置にて保持されている。なお、リクライニング装置の構成は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
また、シート10には、不使用時におけるシート10を、図1の実線で示す使用位置に対して車両前方の低位にある格納位置(仮想線で示す位置)に倒し込んで格納状態とするためのチルトダウン機構(図示省略)を備えている。このチルトダウン機構は、図示しない解除レバーを解除操作することにより、シートクッション30をその下方に落とし込み移動させると共に、シートバック20をこの落とし込まれたシートクッション30の上に倒し込んで格納状態とする。これにより、シート10後方の荷室空間を広く確保することができる。そして、シートクッション30側に倒し込まれたシートバック20の背裏面20aを荷室空間におけるフロア面Fとして使用することにより、荷室空間を実質的に拡張することができる。このチルトダウン機構の構成は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
また、シートバック20の背裏とシートクッション30との間には、これらの接続箇所Cを外部に対して覆うための下帯カバー1が配設されている。この下帯カバー1は、上記接続箇所Cを外部に対して覆い隠すことにより、シート10の見栄えを向上させるべく配設されている。以下、下帯カバー1の取付構造について詳細に説明する。
すなわち、先ず、下帯カバー1は、金属または樹脂等の比較的撓み難い材料より成り、図2に良く示されるように、その幅方向にわたって全体が帯面1cの面外方向(図3の紙面内右方)に湾曲した形状に形成されている。これにより、下帯カバー1は、シート10(図1参照)の後方から受ける負荷に対して変形し難い構成とされている。また、下帯カバー1は、図5に良く示されるように、シートバック20がチルトダウン機構によって車両前方に倒し込まれた状態時に、リクライニング装置の外周縁12bに沿う形状の曲面形状を有して形成されている。このリクライニング装置の外周縁12bの形状は、実際には後述する支持台Dの外周縁の形状として形成されている。
この下帯カバー1は、図2に良く示されるように、その下端部位1aが、シートクッション30の後方側位置(図1参照)に配設されたヒンジ部材2によって、回動可能に連結されて支持されている。そして、上端部位1bは、図3及び図4に良く示されるように、吊持ゴム3によってシートバック20に対して弾性的に連結されている。詳しくは、上端部位1bは、この吊持ゴム3の弾性復元力によって、シートバック20の背裏に形成された当接支持部位面21bに当接した状態として保持されている。これらヒンジ部材2、吊持ゴム3及び当接支持部位面21bの構成については後述する。ここで、ヒンジ部材2が本発明のヒンジ手段に相当し、吊持ゴム3が本発明の附勢手段に相当する。
また、図3及び図4に良く示されるように、シートバック20の背裏には、表皮としての背裏カーペット5が設けられている。この背裏カーペット5は、下帯カバー1の外面(帯面1c)を外側から覆うようにして配置されている。そして、背裏カーペット5は、例えばシートバック20の両側面に覆われるカーペットと縫合されるなどして、シートバック20に固定されている。したがって、背裏カーペット5は、シートバック20を車両前方に倒し込むことにより、シートバック20と一体的となって移動する。これにより、背裏カーペット5は、その下端側から下帯カバー1を外部に露出させる。しかしながら、背裏カーペット5は、シートバック20の傾動領域内においては、その長さによって、常時、少なくとも下帯カバー1の上端部位1bを覆った状態を維持する。ここで、背裏カーペット5が本発明の被覆部材に相当する。
詳しくは、ヒンジ部材2は、図2に良く示されるように、回動軸心としてのロッド2aと、このロッド2aに対して軸回動可能に連結された取付ブラケット2bと、支持台Dの骨格を形成するフレームDfに対して一体的に連結された支持ブラケット2cと、を有する。ここで、支持台Dは、図1に良く示されるように、シートクッション30を下方から支持しており、リクライニング軸12aによってシートバック20を回動可能に連結支持している。すなわち、支持台Dは、本発明におけるシートクッション側に相当する部材として構成されている。
次いで、ロッド2aは、図2に良く示されるように、その端部がL字状に折り曲げられている。このロッド2aは、折り曲げられた部分が下帯カバー1に形成された挿通部1e等の部位に挿通されるなどして下帯カバー1に固定されている。
次いで、取付ブラケット2bは、上記ロッド2aの2箇所位置に挿通された状態として組み付けられており、ロッド2aに対し軸回りに相対回動可能とされている。
次いで、支持ブラケット2cは、フレームDfの後部側位置に配設されている。この支持ブラケット2cは、上記取付ブラケット2bと対応する2箇所位置に配置されており、フレームDfに溶着されて一体的とされている。
上記ヒンジ部材2は、下帯カバー1に組み付けられた取付ブラケット2bを支持ブラケット2cに位置合わせし、ボルトB及びナットN等の締結手段によってこれらを締結することにより組み付けることができる(図3参照)。これにより、下帯カバー1の下端部位1aが、ヒンジ部材2によって、支持台Dの後方側位置で回動可能に支持される。詳しくは、ヒンジ部材2の回動軸心たるロッド2aの配設位置は、図3及び図4に良く示されるように、支持台Dの上方側位置に設定されている。より詳しくは、リクライニング軸12aよりも後方の位置に設定されている。
次に、吊持ゴム3は、図1に良く示されるように、無端状に形成されており、その下側部分が下帯カバー1の上端部位1bに巻き掛けられた状態として固定されている。また、シートバック20の背裏には、吊持ゴム3を緊張状態で引掛けることのできる位置(例えば1箇所位置)にフック4が設けられている。したがって、下帯カバー1側に組み付けられた吊持ゴム3の上側部分を、このフック4に引掛けることにより、下帯カバー1がシートバック20の背裏に弾性的に連結されて組み付けられる。これにより、吊持ゴム3は、その弾性復元力によって、下帯カバー1の上端部位1bを上方に向けて引張り上げると共に、上端部位1bを当接支持部位面21bに当接させた状態として保持するための附勢力を作用させる。なお、吊持ゴム3は、上記形態に限定されず、例えば、有端状のものでも良く、複数用いて連結する構成であってもよい。また、吊持ゴム3に代替して、引張ばね等の他の弾性部材を適用してもよい。
次に、当接支持部位面21bは、図3に良く示されるように、シートバック20の骨格を形成するフレーム21の背裏面21aの下方側部位に形成されている。したがって、当接支持部位面21bは、フレーム21の剛性により、剛体として形成されている。この当接支持部位面21bは、シートバック20の上下方向に沿って平滑面状に形成されており、上記当接する下帯カバー1の上端部位1bの摺動を許容している。この当接支持部位面21bの形状は、例えば曲面形状のように下帯カバー1の上方部位の摺動を許容する形状であれば、特に限定されない。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。すなわち、図3及び図4に良く示されるように、シートバック20をシートクッション30(図1参照)に対して傾動(リクライニング)させると、下帯カバー1は、シート10のリクライニング動作に追従する。詳しくは、下帯カバー1は、上端部位1bが、吊持ゴム3によってシートバック20に弾性的に連結されている。そして、上端部位1bは、当接支持部位面21bによってシートバック20の上下方向に沿って摺動可能に支持されている。また、下端部位1aは、ヒンジ部材2によって、支持台Dに対して回動可能に連結支持されている。したがって、シートバック20がリクライニング軸12a回りに傾動すると、下帯カバー1は、ヒンジ部材2の回動軸心(ロッド2a)回りに回動する。これにより、下帯カバー1は、上端部位1bを当接支持部位面21bに当接させた状態を維持しながら追従回動する。そして、下帯カバー1は、シートバック20の傾動領域内においては、常時、シートバック20の背裏からシートクッション30(図1参照)との接続箇所Cを覆った状態として保持される。
そして、図5に良く示されるように、シートバック20がチルトダウン機構によって車両前方に倒し込まれた状態では、下帯カバー1は、リクライニング装置の外周縁12bの形状に沿う位置に配置される。これにより、シートバック20の背裏面20aとリクライニング装置の外周縁12bとの間に生じる段差形状が、滑らかな形状とされる。
このように、本実施例のシート背裏の下帯カバー取付構造によれば、下帯カバー1の本来的機能である意匠性向上機能を損なうことなく、撓み難い材料で形成して外部から受ける負荷に対して変形し難くし、かつ、シート10のリクライニングの動作に追従可能な構成とすることができる。したがって、例えばシート10が使用位置のときには、後側シートの着座者の足が当たるなどして負荷を受けた場合にも、下帯カバー1自体やその内部に配されている配線等の部品を損傷させることなく保護することができる。また、シート10が格納位置のとき、すなわち、シートバック20の背裏面20aが荷室空間におけるフロア面Fとして使用されるときにも、同保護機能を発揮することができると共に、載せられた荷物を安定して支持することができる。更に、シートバック20とシートクッション30との接続箇所Cの見栄えを向上させることができる。また、シートバック20の背裏面20aとリクライニング装置との間に生じる段差をなくすることができるため、荷室空間におけるフロア面Fを有効利用することができる。
更に、下帯カバー1を帯面1cの面外方向に湾曲した形状に形成したことにより、外部から受ける負荷に対してより変形し難くすることができる。
更に、本発明のヒンジ手段に相当するヒンジ部材2の回動軸心(ロッド2a)の配置を、シートクッション30側の上方位置に設定したことにより、下帯カバー1とリクライニング軸12a等の他部材とが干渉し難い配置構成とすることができる。また、これにより、下帯カバー1におけるリクライニング装置の外周縁12bの形状に沿う形状部分の湾曲が小さく抑えられるため、形状をコンパクトにすることができる。更に、シートバック20を乗員の着座する使用位置まで戻した際に、下帯カバー1の湾曲した形状部分がシート10後方に張り出し難くすることができる。これにより、シートバック20とシートクッション30との間の接続箇所Cの見栄えをより向上させることができると共に、シート10後方に確保すべき空きスペースを小さく抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例で説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、本実施例のように下帯カバー1の外側に背裏カーペット5(本発明の被覆部材に相当する)が配置される構成の場合には、下帯カバーの上端部位を当接支持部位面に当接させる吊持ゴム3(本発明の吊持部材に相当する部材)を設けない構成としてもよい。すなわち、背裏カーペットによって、少なくとも、下帯カバーを追従回動させることができる。ただし、この場合には、下帯カバーと当接支持部位面との当接状態が安定して維持されないため、下帯カバーにガタツキが生じることがあるため留意が必要である。また、吊持ゴムは、少なくとも下帯カバーを当接支持部位面に当接させる組み付け状態とされていればよく、その引掛け位置等の構成については特に限定されるものではない。
また、本発明のヒンジ手段に相当する構成としてヒンジ部材2を示したが、例えば下帯カバーの下端部位に可撓性を有する素材を連結するなどして、下帯カバーを回動可能に構成してもよい。但し、この場合には、下端部位に一定の支持強度が確保される構成とすることが好ましい。また、ヒンジ部材2の回動軸心の位置をシートクッション30側の上方位置に設定したものを示したが、下方位置に設定されていても構わない。但し、この場合には、例えば、下帯カバーをリクライニング装置の外周縁の形状に適合させると、湾曲形状が大きくなったり、下帯カバーとリクライニング軸等の他部材とが干渉し易くなったり、シートバックを乗員の着座する使用位置まで戻した際に、下帯カバーの湾曲した形状部分がシート後方に張り出し易くなったりすることがあるため留意が必要である。また、ヒンジ部材2が支持台Dの骨格を形成するフレームDfに対して取付けられた構成を示したが、シートクッションの骨格を形成するフレームに対して取付けられる構成であってもよい。
また、下帯カバー1がリクライニング装置の外周縁12bに適合する形状とされたものを示したが、必ずしもこのような形状にする必要はない。但し、この場合には、シートクッション側に倒し込まれたシートバックの背裏面とリクライニング装置との間に段差形状が形成されることがあるため留意が必要である。
また、下帯カバー1を湾曲形状に形成したものを示したが、例えば平板状に形成してもよい。但し、この場合には、本実施例で示したものと比べると、外部から受ける負荷に対して変形し易い構成となる。したがって、それだけ下帯カバーの剛性を高める必要性がある。
シート背裏の下帯カバー取付構造の全体構成を示す斜視図である。 シート背裏の下帯カバー取付構造の分解斜視図である。 シート背裏の下帯カバー取付構造の側面図である。 図3の状態からシートを車両前方に傾倒させた状態を示す側面図である。 シートをチルトダウン状態とした状態を示す側面図である。
符号の説明
1 下帯カバー
1a 下端部位
1b 上端部位
1c 帯面
1e 挿通部
2 ヒンジ部材(ヒンジ手段)
2a ロッド
2b 取付ブラケット
2c 支持ブラケット
3 吊持ゴム(附勢手段)
4 フック
5 背裏カーペット(被覆部材)
10 シート
12a リクライニング軸
12b 外周縁
20 シートバック
20a 背裏面
21 フレーム
21a 背裏面
21b 当接支持部位面
30 シートクッション
C 接続箇所
F フロア面
B ボルト
D 支持台
Df フレーム

Claims (4)

  1. シートはシートバックがシートクッションに対して傾動可能に連結されて構成されており、該シートバックの背裏に該シートバックの背裏から前記シートクッションとの接続箇所を覆う下帯カバーが配設されるシート背裏の下帯カバー取付構造であって、
    金属または樹脂等の比較的撓み難い材料より成る下帯カバーと、
    前記シートクッション側の後方位置に設けられ、下帯カバーの下方部位を回動可能に支持するヒンジ手段と、
    前記下帯カバーの上方部位と当接する位置の前記シートバックの背裏に当接面として形成されている当接支持部位面と、
    前記シートクッション側の後方位置に回動可能に支持された下帯カバーの上方部位を前記シートバックの背裏に形成した当接支持部位面に当接する方向に附勢する附勢手段と、
    前記シートバックの背裏側に配設され、前記下帯カバーの上方部位の前記当接支持部位面への当接箇所の外面を覆う被覆部材と、
    を有し、
    前記下帯カバーは、前記シートバックの傾動に際してシートクッション側の後方位置のヒンジ手段によりその上方部位がシートバックの背裏側に形成した当接支持部位面に当接した状態で追従回動されて、常時シートバックの背裏からシートクッションとの接続箇所を覆う構成とされていることを特徴とするシート背裏の下帯カバー取付構造。
  2. 請求項1に記載のシート背裏の下帯カバー取付構造であって、
    前記シートは、前記シートクッション側に倒し込まれたシートバックの背裏面が荷室空間におけるフロア面として使用されるチルトダウン機構を備えており、
    前記下帯カバーは、前記シートバックがシートクッション側に倒し込まれた状態時のリクライニング装置の外周縁形状に沿う形状を有して形成されていることを特徴とするシート背裏の下帯カバー取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシート背裏の下帯カバー取付構造であって、
    前記下帯カバーは、帯面の面外方向に湾曲した形状を有して形成されていることを特徴とするシート背裏の下帯カバー取付構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート背裏の下帯カバー取付構造であって、
    前記下帯カバーの下方部位とヒンジ手段との連結位置が前記シートクッション側における上方位置に設定されていることを特徴とするシート背裏の下帯カバー取付構造。
JP2005166909A 2005-06-07 2005-06-07 シート背裏の下帯カバー取付構造 Expired - Fee Related JP4754274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166909A JP4754274B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 シート背裏の下帯カバー取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166909A JP4754274B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 シート背裏の下帯カバー取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006340781A true JP2006340781A (ja) 2006-12-21
JP4754274B2 JP4754274B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=37638197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005166909A Expired - Fee Related JP4754274B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 シート背裏の下帯カバー取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4754274B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60125954U (ja) * 1984-01-31 1985-08-24 池田物産株式会社 車両用シ−ト
JPS60195600U (ja) * 1984-06-08 1985-12-26 関東自動車工業株式会社 車両用シ−トの表皮
JPS6391062U (ja) * 1986-12-01 1988-06-13
JPH0613699U (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 池田物産株式会社 車両用シート
JP2004321661A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Tachi S Co Ltd 自動車用シートのトリムカバー端末処理構造
JP2004351139A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Araco Corp シート背裏下帯カバーの取付構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60125954U (ja) * 1984-01-31 1985-08-24 池田物産株式会社 車両用シ−ト
JPS60195600U (ja) * 1984-06-08 1985-12-26 関東自動車工業株式会社 車両用シ−トの表皮
JPS6391062U (ja) * 1986-12-01 1988-06-13
JPH0613699U (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 池田物産株式会社 車両用シート
JP2004321661A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Tachi S Co Ltd 自動車用シートのトリムカバー端末処理構造
JP2004351139A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Araco Corp シート背裏下帯カバーの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4754274B2 (ja) 2011-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4223495B2 (ja) 乗物シートおよびそのようなシートを備えた乗物
JP5252265B2 (ja) 折畳みシートのレッグ被覆構造
JP2006239291A (ja) オットマン装置
JP5884656B2 (ja) 車両用シート
JP4023720B2 (ja) 車両用シート
JP4891248B2 (ja) アームレスト及びアームレストを備えた車両の着座シート
JP4754274B2 (ja) シート背裏の下帯カバー取付構造
JP2007030583A (ja) シート
JP4515300B2 (ja) 車両用シート装置
JP2006123661A (ja) 車両用のスロープ装置
JP5714471B2 (ja) 車両
JP5034656B2 (ja) 車両用シート
JP4003165B2 (ja) 車両用シート
JP4331082B2 (ja) 車両用シート構造
JP6387836B2 (ja) 乗物用シート
JP5501593B2 (ja) ヘッドレスト及びシート
JP6956061B2 (ja) 車両用収納構造
KR101526797B1 (ko) 만곡 판체 지지형 암레스트
JP5414228B2 (ja) ヘッドレスト
JP5534465B2 (ja) 車両の荷室構造
JP2000175756A (ja) 自動車用シート装置のヒンジカバー構造
JP4161879B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JPH10147165A (ja) 跳上げシート
JP5414227B2 (ja) ヘッドレスト及びシート
JP5304399B2 (ja) フットレスト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110506

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4754274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees