JP2006340098A - スピーカー装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気回路及び振動系に対するボイスコイルボビンの適正な位置決めが可能な連結部材と端子部材の固定構造を有するスピーカー装置を提供する。
【解決手段】スピーカー装置は、端子部材、ボイスコイルボビン及びボイスコイルボビンに取り付けられる連結部材を備える。連結部材は端子取付部を有し、その端子取付部の上端部には一対の爪部及び鉤状突起部が、その下端部には溝を有する被取付部が設けられている。端子部材の上端部には突出部及び開口が、その下端部には取付部が設けられている。突出部は、端子部材の上端部を連結部材の周方向に移動させる機能を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、スピーカー装置における連結部材と端子部材の固定構造等に関する。
従来より、平板状のマグネット、平板状のプレート及びツボ型ヨークを含む磁気回路と、導電性を有する端子部材、導電部材が編み込まれた導電ダンパー、樹脂材料からなる連結部材、ボイスコイル、ボイスコイルボビン及びフレームを含む振動系とを備える内磁型のスピーカー装置が知られている。そのようなスピーカー装置では、連結部材がボイスコイルボビンに取り付けられている。
なお、端子の一端側に応力が作用しても、その応力の方向に端子が倒れ込むことのない機械的な信頼性に優れた端子固定構造を有する圧電発音体が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、端子を樹脂ケースに対して安定した姿勢で取り付けることができる電子部品の端子固定構造が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
実開平6−37898号公報 特開平11−231876号公報
本発明は、磁気回路及び振動系に対するボイスコイルボビンの適正な位置決めが可能な連結部材と端子部材の固定構造を有するスピーカー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、ボイスコイルと電気的に接続される端子部材と、ボイスコイルボビンに取り付けられる連結部材と、を備え、前記連結部材の上端部には上方へ突出する突起部が形成されていると共に、前記連結部材の下端部には溝を含む被取付部が形成されており、前記端子部材の上端部には前記突起部が挿入される開口が形成されていると共に、前記端子部材の下端部には前記溝に挿入された状態で前記被取付部に取り付けられる取付部が形成されており、前記端子部材は、前記取付部が前記溝内に挿入された状態で前記被取付部を支点にして当該端子部材の前記上端部を前記連結部材の周方向に移動させる機能を有する突出部を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、スピーカー装置の製造方法であって、前記ボイスコイルボビンの外周壁に前記連結部材を取り付け、前記連結部材と結合された前記ボイスコイルボビンを磁気回路の所定位置に配置する工程と、前記端子部材の下端部に設けられた被取付部を、前記連結部材の下端部に設けられた取付部の溝内に挿入した上で前記取付部を支点にして、前記端子部材の上端部に設けられた突出部を前記連結部材の周方向に移動して、前記連結部材の上端部に設けられた突起部を、前記端子部材の前記上端部に設けられた開口に挿入して、前記端子部材を前記連結部材に取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
本発明の1つの観点では、スピーカー装置は、ボイスコイルと電気的に接続される端子部材と、ボイスコイルボビンに取り付けられる連結部材と、を備え、前記連結部材の上端部には上方へ突出する突起部が形成されていると共に、前記連結部材の下端部には溝を含む被取付部が形成されており、前記端子部材の上端部には前記突起部が挿入される開口が形成されていると共に、前記端子部材の下端部には前記溝に挿入された状態で前記被取付部に取り付けられる取付部が形成されており、前記端子部材は、前記取付部が前記溝内に挿入された状態で前記被取付部を支点にして当該端子部材の前記上端部を前記連結部材の周方向に移動させる機能を有する突出部を備えている。
上記のスピーカー装置は、ボイスコイルと電気的に接続される端子部材と、ボイスコイルボビンに取り付けられる連結部材と、を備えて構成される。連結部材の上端部には、上方へ突出する突起部が形成されていると共に、その連結部材の下端部には溝を含む被取付部が形成されている。また、端子部材の上端部には、突起部が挿入される開口が形成されていると共に、その端子部材の下端部には、連結部材の溝に挿入された状態で、連結部材の被取付部に取り付けられる取付部が形成されている。
特に、このスピーカー装置において、端子部材は、その取付部が連結部材の溝内に挿入された状態で連結部材の被取付部を支点にして当該端子部材の上端部を連結部材の周方向に移動させる機能を有する突出部を備えている。このため、このスピーカー装置の製造過程において、端子部材の取付部を連結部材の溝内に挿入した上で、連結部材の被取付部を支点にして、端子部材の突出部を連結部材の周方向に移動させることにより、端子部材の開口に連結部材の突起部を挿入することができる。好適な例では、前記突出部は、前記端子部材の上端部の一端側に設けられているのが好ましい。
この取付方法によれば、端子部材を連結部材に取り付けるときに、ボイスコイルボビン等を磁気回路側へ移動させるような外力が作用しないので、ボイスコイルボビンなどの各構成要素が磁気回路及び振動系の適正な位置からズレた状態で取り付けられるのを防止できる。つまり、ボイスコイルボビンを含む各構成要素を磁気回路及び振動系の適正な位置に確実に取り付けることができる。そのため、スピーカー装置の駆動時に、ボイスコイルボビンを含む振動系を適正に動作させることができる。その結果、感度(音圧レベル)にばらつきは生じることはなく、音質が低下するのを確実に防止することができる。
好適な例では、前記突起部は、略三角形の断面形状を有する爪部と、前記爪部に隣接する位置に設けられ鉤状の形状を有する鉤状突起部とを備え、前記爪部及び前記鉤状突起部は、前記開口に挿入された状態で前記端子部材の前記上端部を前記連結部材の前記上端部に固定している。
上記のスピーカー装置の一態様では、前記連結部材の前記上端部には前記突起部と重ならない位置に且つ上方へ突出する他の突起部が形成されており、前記連結部材の上端面を基準面としたときに、前記基準面から前記他の突起部の上端面までの距離は、前記基準面から前記突起部の上端面までの距離より相対的に大きい。
この態様では、連結部材の上端部には、連結部材の突起部と重ならない位置に且つ上方へ突出する他の突起部が形成されている。そして、連結部材の上端面を基準面としたときに、当該基準面から他の突起部の上端面までの距離は、当該基準面から突起部の上端面までの距離より相対的に大きくなっている。このため、他の突起部の上端面は、突起部の上端面より上方に位置している。好適な例では、当該基準面から他の突起部の上端面までの距離は約1.3mmに設定されているのが好ましく、当該基準面から突起部の上端面までの距離は約1.1mmに設定されているのが好ましい。
ここで、完成品たる連結部材は、このスピーカー装置の製造過程において、ダンボール箱などの梱包箱内に収容され、次工程の作業を実施する場所等へ輸送される。かかる梱包箱は、その内部に複数段の仕切り板を有し、その各仕切り板上に所定数量の連結部材が載置された状態で輸送される。
よって、完成品たる連結部材を梱包箱内に収容する際に、或いは、複数の連結部材を収容する梱包箱を輸送する際に、何らかの衝撃が梱包箱に加わったとしても、仕切り板と衝突する連結部材の部位は他の突起部であり、当該仕切り板と突起部とが衝突するようなことはない。即ち、他の突起部は、突起部と仕切り板との衝撃を防止する機能を有する。これにより、梱包箱内に多くの連結部材を収容した上で、各連結部材の突起部を破損させることなく輸送することができる。その結果、連結部材の輸送効率の向上を図ることができる。
本発明の他の観点では、スピーカー装置の製造方法は、前記ボイスコイルボビンの外周壁に前記連結部材を取り付け、前記連結部材と結合された前記ボイスコイルボビンを磁気回路の所定位置に配置する工程と、前記端子部材の下端部に設けられた被取付部を、前記連結部材の下端部に設けられた取付部の溝内に挿入した上で前記取付部を支点にして、前記端子部材の上端部に設けられた突出部を前記連結部材の周方向に移動して、前記連結部材の上端部に設けられた突起部を、前記端子部材の前記上端部に設けられた開口に挿入して、前記端子部材を前記連結部材に取り付ける工程と、を有する。
上記のスピーカー装置の製造方法によれば、最初の工程により、ボイスコイルボビンの外周壁に連結部材を取り付け、連結部材と結合されたボイスコイルボビンを磁気回路の所定位置に配置する。ここで、ボイスコイルボビンの外周壁の適正な位置への連結部材の取り付けは、治具を用いて実施することができる。次の工程により、端子部材の下端部に設けられた取付部を、連結部材の下端部に設けられた被取付部の溝内に挿入した上で、その被取付部を支点にして、端子部材の上端部に設けられた突出部を連結部材の周方向に移動し、連結部材の上端部に設けられた突起部を、端子部材の上端部に設けられた開口に挿入して、端子部材を連結部材に取り付ける。この取付方法によれば、端子部材を連結部材に取り付けるときに、その連結部材と結合されたボイスコイルボビン等を磁気回路側へ移動させるような外力が作用しないので、ボイスコイルボビン等を振動系及び磁気回路の適正な位置に取り付けることができる。そのため、この製造方法により製造されたスピーカー装置は、その駆動時に、ボイスコイルボビンを含む振動系を適正に動作させることができる。その結果、感度(音圧レベル)にばらつきは生じることはなく、音質が低下するのを確実に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[スピーカー装置の構成]
まず、図1乃至図3等を参照して、本発明の実施例に係るスピーカー装置100の構成等について説明する。
図1(a)は、本発明の実施例に係るスピーカー装置100を放音側から観察したときの斜視図を示す。一方、図1(b)は、本実施例に係るスピーカー装置100を放音側と逆側から観察したときの斜視図を示す。図2は、本実施例に係るスピーカー装置100を、その中心軸L1を含む平面で切断したときの断面図を示す。図3は、導電ダンパー8bの構成を示す平面図である。
スピーカー装置100は、主として、ヨーク1、マグネット2及びプレート3を含む磁気回路30と、フレーム4、ボイスコイルボビン5、ボイスコイル6、連結部材7、ダンパー8a、導電ダンパー8b、支持部材9、振動板10、エッジ11及びキャップ12を有する振動系31と、パッキン13及び緩衝部材14を有する複数の部材とを備え、車載用のスピーカー装置として好適に用いられる。
まず、磁気回路30の各構成要素について説明する。磁気回路系30は、内磁型の磁気回路として構成されている。
ヨーク1は、本体部51と底部52とを有し、それらが結合されてなる。
本体部51は、円筒状の形状をなす円筒部51aと、その円筒部51aの外周壁の下端部から外側に延在するフランジ部51bと有する。フランジ部51b上には、その周方向に適宜の間隔をおいて複数の凸部51cが形成されている。各凸部51cは、後述するようにヨーク1をフレーム4に固定する機能を有する。
底部52は、略凹形状を逆にした断面形状をなしている。底部52の上端部には、円形状の平面形状をなし、平坦性を有する載置部52aが形成されている。この載置部52a上には、マグネット2が配置される。載置部52aの中央には開口52abが形成されている。
マグネット2は、平板状の形状をなし、ヨーク1の載置部52a上に配置されている。プレート3は、環状の形状をなし、マグネット2上に配置されている。プレート3の中央には開口3aが形成されている。プレート3の外周壁と、本体部51の内周壁との間には磁気ギャップ20が形成されており、この磁気ギャップ20にはマグネット2の磁束が集中している。
次に、振動系31の各構成要素について説明する。
フレーム4には、スピーカー装置100を構成する様々な構成要素が取り付けられ、当該フレーム4は、それらの各構成要素を支持する役割を担う。フレーム4は、既知の各種の材料にて形成することが可能である。スピーカー装置100の放熱率の向上を図る場合には、フレーム4は熱伝導率の高い金属材料によって形成するのが好ましい。この場合、フレーム4は、スピーカー装置100の内部空間とその外部空間との間で熱の授受を行う媒体として機能する。フレーム4は、略杯状の形状をなし、主として、その下端部に形成された第1フランジ部4aと、その略中央部に形成された第2フランジ部4bと、その上端部に形成された第3フランジ部4cと、第2フランジ部4bと第3フランジ部4cとの間に形成された複数の開口4dとを有する。
第1フランジ部4aは、上記したヨーク1の要素であるフランジ部51b上に取り付けられている。ここで、その取り付け方法について簡単に説明する。フレーム4の第1フランジ部4a上には、その周方向に適宜の間隔をおいて複数の開口4abが設けられている。また、各開口4abは、ヨーク1の各凸部51cに対応する位置に設けられている。このため、フレーム4をヨーク1に取り付けるためには、まず、各開口4ab内に各凸部51cを挿入し、フレーム4の第1フランジ部4aをヨーク1のフランジ部51b上に載置する。続いて、各凸部5cの上端部をカシメ用治具によってカシメる。これにより、フレーム4の第1フランジ部4aは、その変形した各凸部51cの上端部と、フランジ部51bとにより挟持された状態で固定される。
第2フランジ部4b上には、後述する支持部材9が取り付けられる。第2フランジ部4b上の適当な位置には、開口4baが設けられている。この開口4baは、後述する支持部材9の爪部9eと嵌合する。第3フランジ部4c上には、後述するエッジ11の外周縁部及びパッキン13が夫々取り付けられる。各開口4dは、フレーム4の周方向に適宜の間隔をおいて設けられている。各開口4dは、磁気回路30で発生する熱を、スピーカー装置100の外部空間へ放熱させる機能を有する。
ボイスコイルボビン5は、円筒状の形状をなしている。ボイスコイルボビン5の側壁の略中央位置には、その周方向に適宜の間隔をおいて複数の通気孔5aが設けられている。ボイスコイルボビン5の外周壁の下端部近傍には、ボイスコイル6が巻かれている。ボイスコイルボビン5の内周壁の下端部近傍は、マグネット2及びプレート3の各外周壁と一定の間隔をおいて対向している。一方、ボイスコイルボビン5の外周壁の下端部近傍は、ヨーク1の要素である、円筒部51の内周壁の上端部と一定の間隔をおいて対向している。
ボイスコイル6は、2組のプラス/マイナス用の各リード線6a(図5を参照)を有している。プラス用の各リード線6aはL(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナス用の各リード線6aはグランド(GND:接地)信号の入力配線である。
支持部材(スペーサー)9は、ダンパー8a及び導電ダンパー8bの各外周縁部を支持する機能を有する。支持部材9は、スピーカー装置100の軽量化を図るべく、例えば樹脂材料にて形成されているのが好ましい。支持部材9は、略環状の平面形状及び階段状の断面形状をなし、第1平坦部9aと、その第1平坦部9aの上方に且つ外側に設けられた第2平坦部9bと、その第1平坦部9aの一端側の下面側に設けられた鉤状の形状をなす複数の爪部9eとを有する。第1平坦部9a上には、ダンパー8aの外周縁部が取り付けられる一方、第2平坦部9b上には、導電ダンパー8bの外周縁部が取り付けられる。また、第2平坦部9bには、複数の端子部材26を取り付けるための複数の端子取付部9cが設けられている。端子取付部9cは、図6に示すように、後述する端子部材26が挿入される間隙9caと、端子部材26を端子取付部9cに固定するための鉤状の爪部9cbとを有する。第1平坦部9aの下面側から第2平坦部9bにかけて、その部分には、支持部材9を、フレーム4の第2フランジ部4b上にボルト16を通じて固定するためのねじ孔9dが設けられている。各爪部9eは、フレーム4の第2フランジ部4bに設けられた各開口4baと嵌合しており、支持部材9を第2フランジ部4bに固定している。
連結部材(カップ)7は、本発明の特徴をなす部材であり、振動板10、ダンパー8a及び導電ダンパー8bの各内周縁部を支持する機能を有する。また、連結部材7の適所には、複数の端子部材25が装着される。また、連結部材7は、スピーカー装置100の軽量化を図るべく、支持部材9と同様に、例えば樹脂材料にて形成されているのが好ましい。連結部材7は、基本的構造として、略円筒状の形状をなす円筒部7aと、その円筒部7aの上端部から内側、即ち中心軸L1側に屈曲するように設けられた屈曲部7bとを有する。円筒部7aと屈曲部7bは一体的に形成されている。連結部材7の内周縁部、即ち、屈曲部7bの内周縁部は、ボイスコイルボビン5の外周壁の上端部近傍に取り付けられている。なお、連結部材7の詳細な構成については後述する。
ダンパー8aは、略環状の形状をなし、同心円状の複数の波形状(コルゲーション)が形成された弾性部を有し、連結部材7及びボイスコイルボビン5等を弾性的に支持する。ダンパー8aの内周縁部は、連結部材7の外周壁の下端部付近に設けられた第1フランジ部7ab上(図7(a)を参照)に取り付けられている一方、ダンパー8aの外周縁部は、支持部材9の要素である第1平坦部9a上に取り付けられている。
導電ダンパー8bは、ダンパー8aと共に連結部材7及びボイスコイルボビン5等を弾性的に支持する機能を有する。導電ダンパー8bは、ダンパー8aより若干大きく形成され、ダンパー8aと略同一の形状を有する。但し、導電ダンパー8aには、複数の導電部8beが形成されている。導電ダンパー8bの内周縁部は、ダンパー8aの上側に且つ連結部材7の外周壁の下端部近傍に設けられた第2フランジ部7ac上(図7(a)を参照)に取り付けられている一方、導電ダンパー8bの外周縁部は、支持部材9の要素である第2平坦部9b上に取り付けられている。
具体的には、導電ダンパー8bは、図3に示すように、開口8ba、弾性部8bb、被取付部8bc、複数の突出部8bd、及び複数の導電部8beを備えて構成される。
開口8baは、導電ダンパー8bの中央に形成されている。この開口8baは、導電ダンパー8bを連結部材7の外周壁に取り付ける際に用いられる挿入口である。弾性部8bbは、ダンパー8aの弾性部と同一の波形状に形成され、連結部材7等を弾性的に支持する機能を有する。弾性部8bbの内周縁部は、ダンパー8aの上方に且つ連結部材7の外周壁の下端部近傍に設けられた第2フランジ部7ac上(図7(a)を参照)に取り付けられる。被取付部8bcは、平坦性を有し、弾性部8bbの外周縁部から外側に延在してなる。被取付部8bcは、支持部材9の第2平坦部9b上に取り付けられる。各突出部8bdは、被取付部8bcの外周縁部の適当な位置から外側に延在してなる。図示のように、本実施例では、各突出部8bdは4つ設けられている。各突出部8bdは、支持部材9の第2平坦部9bに設けられた各端子取付部9cに対応する位置に設けられており、当該各端子取付部9c上に取り付けられる(図5を参照)。複数の導電部8beは、導電性材料にて形成されている。各導電部8beは、導電ダンパー8bの上面側に、且つ、弾性部8bbの内周縁部から各突出部8bdにかけてストライプ状に延在するように平網状に編み込まれている。
複数の部材には、後述するパッキン13及び緩衝部材14の他にも複数の端子部材25及び26が含まれる。
図4(a)は、端子部材25の構成を示す斜視図を示す。一方、図4(b)は、端子部材26の構成を示す斜視図を示す。図5は、各端子部材25が連結部材7の外周壁に設けられた端子取付部70に取り付けられた状態、及び、各端子部材26が各端子取付部9cに取り付けられた状態を夫々示す斜視図である。また、図5は、各端子部材25及び26と、導電ダンパー8bの各導電部8be等とが電気的に接続されている様子を示す斜視図である。なお、図5では説明に必要な最小限の要素のみ図示することにしている。
複数の端子部材25は、図4に示される形状をなし、導電性を有する部材にて形成されている。なお、端子部材25の詳細な構成は後述するので、ここではその説明を省略する。各端子部材25は、連結部材7の外周壁に設けられた各端子取付部70に取り付けられる。各端子部材25の下端部は導電ダンパー8bの各導電部8beの一端側と電気的に接続されると共に、各端子部材25の上端部は、ボイスコイル6側から引き出されたプラス/マイナス用の各リード線6aと電気的に接続されている。
一方、複数の端子部材26は、上記した複数の端子部材25と同様に、導電性を有する部材にて形成されている。各端子部材26は、開口26abを有する天板部26aと、その天板部26aの一端側から略直角に折り曲げられてなる起立部26bとを有する。起立部26bは、その略中央部に設けられた開口26baと、その一端側に設けられた鉤孔状の切り欠きを有する接続部26bbと、その一端側に且つ接続部26bbと隣接する位置に設けられた固定部26bcとを有する。接続部26bbには、アンプ側のプラス/マイナス用の各出力配線80の一端側が巻きつけられる。固定部26bcは、その本体たる端子部材26を支持部材9に固定する機能を有する。
ここで、図6を参照して、端子部材26を支持部材9の端子取付部9cに取り付ける方法について簡単に説明する。図6は、図5における破線領域E2付近を背面側から観察したときの部分拡大斜視図であり、また、各端子部材26を支持部材9の各端子取付部9cに取り付ける方法等を説明する斜視図である。また、図6では、説明の便宜上、複数の端子取付部9cのうち一方を、図5(b)の切断線C−C’に沿った断面図として示す。なお、図6では説明に必要な最小限の要素のみ図示する。
まず、天板部26aの下面側が導電ダンパー8bの導電部8beと接触するまで、矢印Y3方向に接続部26bb及び固定部26bcを端子取付部9cの間隙9caに挿入し、さらにその位置から下側、即ち矢印Y3方向に押し込む。これにより、端子取付部9cの爪部9cbが端子部材26の開口26baと嵌合し、当該端子部材26が端子取付部9cに固定される。続いて、間隙9caからはみ出した固定部26bcを、拡大図に示される図中矢印のように支持部材9の外側に略直角に折り曲げる。これにより、端子部材26が支持部材9の端子取付部9cに固定される。続いて、開口26abを含む天板部26a上に半田付けを行う一方、接続部26bbにアンプ側のプラス/マイナス用の各出力配線80の一端側を巻きつけ、その部分に半田付けを行う(図示略)。これにより、各端子部材26は、導電ダンパー8bの各導電部8beの他端側及びアンプ側の各出力配線80と電気的に接続される。
図5には、ボイスコイル6のプラス/マイナス用の各リード線6a、各端子部材25、各導電部8be、各端子部材26、及びアンプ側のプラス/マイナス用の各出力配線80が各々電気的に接続されている状態が示されている。これにより、ボイスコイル6には、各端子部材26、各導電部8be及び各端子部材25を通じて、アンプ側の各出力配線80側から2チャンネル分の信号及び電力が供給される。なお、各端子部材25と連結部材7との固定構造についての詳細な説明は後述する。
振動板10は、コーン状の形状をなし、音波を放射する機能を有する。振動板10は、各種の用途に応じて、紙系、高分子系、金属系などの各種材料にて形成することができる。振動板10の内周縁部は、導電ダンパー8bの上方に且つ連結部材7の外周壁の略中央付近に設けられた第3フランジ部7ad上(図7(a)を参照)に取り付けられている。振動板10の外周縁部には、Ω状の断面形状及び環状の平面形状を有するエッジ11の内周縁部が取り付けられている。エッジ11の外周縁部は、フレーム4の第3フランジ部4c上に取り付けられている。エッジ11は、スピーカー装置100の駆動時に生じる不要な振動を抑制する機能を有する。
キャップ12は、カップ状の形状をなし、ボイスコイルボビン5及び連結部材7を覆うように、振動板10の上面側の内周部近傍の位置に取り付けられている。このため、キャップ12は、主として、粉塵などの異物がスピーカー装置100の内部へ侵入するのを防止する機能を有する。また、キャップ12の形成材料としては、紙系、高分子系、金属などの各種の材料にて形成することができる。
パッキン13は、略コの字状の断面形状及び環状の平面形状を有し、樹脂などの絶縁性を有する材料にて形成されている。また、パッキン13の下面側には、平坦性を有する第1平坦面13a、及び、その第1平坦面13aの上方に且つ内側に設けられ平坦性を有する第2平坦面13bが設けられており、その下面側を断面視すると階段状の形状をなしている。パッキン13は、第1平坦面13aとフレーム4の第3フランジ部4cとが接触した状態で且つ第2平坦面13bとエッジ11の外周縁部とが接触した状態で、エッジ11の外周縁部上及び第3フランジ部4c上に取り付けられている。このため、エッジ11の外周縁部は、パッキン13の第2平坦面13bと、フレーム4の第3フランジ部4cとに挟持された状態で当該第3フランジ部4c上に固定されている。
緩衝部材14は、ウレタンやスポンジなどのクッション性を有する棒状の部材にて形成されている。緩衝部材14の下面には、接着剤が塗布され又は両面テープが貼り付けられている。緩衝部材14は、円環状に変形された状態で、その接着剤又は両面テープを介してパッキン13上に取り付けられている。なお、本実施例に係るスピーカー装置100は、緩衝部材14を介して被取付部へ取り付けられる。このため、緩衝部材14は、主として、スピーカー装置100の駆動時に、当該スピーカー装置100で発生した不要な振動が当該被取付部へ伝達するのを抑制する働きを有する。
以上の構成を有するスピーカー装置100では、アンプ側の各出力配線80から出力された信号及び電力は、各端子部材26、導電ダンパー8bの各導電部8be、各端子部材25及びボイスコイル6の各リード線6aを介してボイスコイル6へ供給される。これにより、磁気ギャップ20内でボイスコイル6に駆動力が発生し、振動板10等をスピーカー装置100の中心軸L1方向へ振動させる。こうして、スピーカー装置100は、振動板10の前面側、即ち矢印Y1方向から音波を放射する。
[端子部材と連結部材の固定構造]
次に、図4乃至図7を参照して、本発明の特徴をなす端子部材25と連結部材7の固定構造について詳述する。以下では、まず、端子部材25の構成を詳述し、続いて連結部材7の構成について詳述し、続いて端子部材25と連結部材7との固定構造について詳述する。
(端子部材の構成)
まず、図4(a)を参照して、端子部材25の構成について詳述する。
端子部材25は、天板部25a、起立部25b、取付部25c、屈曲部25d及び接続部25eを備えて構成される。
天板部25aは、端子部材25の上端部に設けられている。天板部25aは、その一端側から上方へ突出するように設けられた突出部25abと、その突起部25aの近傍位置に設けられた開口25acと、その開口25acの近傍位置に設けられた突出部25afと、鉤部25ad及びスリット25aeとを有する。突出部25abは、端子部材25を連結部材7に取り付ける際に用いられる。開口25acは、階段状の平面形状を有する。この開口25acは、図7に示される連結部材7の要素である一対の鉤状突起部7e及び爪部7fと嵌合する。なお、図4に示される拡大図には、開口25acと、図7に示される連結部材7の要素である一対の鉤状突起部7e及び爪部7fとが嵌合したと仮定した場合に、それらの要素の相対的な位置関係を現した状態が示されている。鉤部25adには、ボイスコイル6の各リード線6aの先端部が巻きつけられ、その鉤部25ad及びスリット25aeの付近には半田付け処理が実施される。
起立部25bは、天板部25aの一端側から下側へ略直角に折り曲げられてなる。取付部25cは、起立部25bの一端側の略中央位置から下側へ延在するように形成されている。屈曲部25dは、取付部25cの両側に対応する位置に夫々設けられる。各屈曲部25dは、起立部25bの一端側から外側に延在し、その位置から更に外側、即ち起立部25bから離隔する方向に略直角に折り曲げられてなる。接続部25eは、各屈曲部25dの一端側から延在してなり、平板状の形状に形成されている。接続部25eは、導電ダンパー8bの各導電部8beと電気的に接続される部位である。
(連結部材の構成)
次に、図7等を参照して、連結部材7の構成について詳述する。
図7(a)は、連結部材7の構成を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)における切断線B−B’に沿った断面図を示す。
連結部材7は、略円筒状の形状をなす円筒部7aと、その円筒部7aの上端部から内側に屈曲するように設けられた屈曲部7bとを備えて構成される。
円筒部7aは、第1フランジ部7abと、第2フランジ部7ac、第3フランジ部7ad、複数の通気孔7ae、複数の凹部7af及び複数の被取付部7agを有する。
第1フランジ部7abは、円筒部7aの下端部側に設けられている。第1フランジ部7ab上には、ダンパー8aの内周縁部が取り付けられる(図2を参照)。第2フランジ部7acは、円筒部7aの下端部近傍に且つ第1フランジ部7abの上側の位置に設けられている。第2フランジ部7ac上には、導電ダンパー8bの内周縁部が取り付けられる(図2を参照)。第3フランジ部7adは、円筒部7aの下端部近傍に且つ第2フランジ部7acの上側の位置に設けられている。第3フランジ部7ad上には、振動板10の内周縁部が取り付けられる(図2を参照)。各通気孔7aeは、連結部材7をボイスコイルボビン5の適正な位置に取り付けたときに、当該ボイスコイルボビン5の各通気孔5aに対応する位置に設けられている(図5を参照)。各通気孔7aeは、ボイスコイルボビン5の各通気孔5aと共に、スピーカー装置100の駆動時にボイスコイル6で発生する熱を当該スピーカー装置100の外部へ放熱する機能を有する。各凹部7afは、端子部材25の起立部25bの外形より大きく形成され、相隣接する通気孔7aeの略中央位置に設けられている。各被取付部7agは、第3フランジ部7ad及び各凹部7afに対応する位置に設けられている。各被取付部7agは、上記した端子部材25の取付部25cが挿入される溝7ahを有する。各被取付部7agは、各端子部材25の取付部25cを溝7ah内に挿入することにより当該取付部25cを固定する機能を有する。
屈曲部7bは、平坦性を有する平坦面7baと、その平坦面7baの内周縁部から内側に且つ下側へ延在するように形成され、ボイスコイルボビン5の外周壁に取り付けられる被取付部7bbとを備えて構成される。平坦面7ba上には、複数の突起部7c、複数の凹部7d、複数の一対の鉤状突起部7e及び爪部7fが設けられている。各突起部7cは、複数の通気孔7aeのうち一部の通気孔7aeを除く各通気孔7aeに対応する位置に且つ平坦面7ba上から突出するように設けられている。各凹部7dは、相隣接する各通気孔7aeの略中央に対応する位置に設けられ、各凹部7dと各凹部7afは繋がっている。各々の一対の鉤状突起部7e及び爪部7fは、各凹部7d上の略中央付近に設けられている。各爪部7fは、略三角形の断面形状をなしている。各鉤状突起部7eは、拡大して示されるように鉤状の形状をなしている。各鉤状突起部7eは、各端子部材25の突出部25afと嵌合し、端子部材25の上端部を連結部材7の上端部に固定する機能を有する。また、各爪部7fは、各端子部材25の開口25acと嵌合し、各鉤状突起部7eと共に、端子部材25の上端部を連結部材7の上端部に固定する機能を有する。ここで、平坦面7baを基準面としたとき、当該基準面から各突起部7cの上端面までの距離D7は、当該基準面から各鉤状突起部7eの上端面までの距離D6よりも相対的に大きくなるように設定されている。このため、各突起部7cの上端面は、各鉤状突起部7eの上端面より上方に位置している。好適な例では、当該基準面から各突起部7cの上端面までの距離D7を約1.3mmに設定した場合には、当該基準面から各鉤状突起部7eの上端面までの距離D6は約1.1mmに設定されているのが好ましい。なお、本実施例では、上記した一対の鉤状突起部7e及び爪部7f、並びに、凹部7d、凹部7af、及び溝7ahを含む被取付部7agを「端子取付部70」と総称する。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の特徴をなす端子部材25と連結部材7の固定構造について説明する。
図8は、図5における破線領域E3付近に対応する部分拡大斜視図であり、また、端子部材25を連結部材7の端子取付部70へ取り付ける前の状態を示す部分拡大斜視図である。図9(a)は、図8に対応する部分拡大斜視図であり、また、端子部材25を連結部材7の端子取付部70へ取り付けた後の状態を示す部分拡大斜視図である。図9(b)は、図9(a)における切断線D−D’に沿った部分断面図である。
端子部材25を連結部材7の端子取付部70に取り付けて固定するには、次のような手順で実施する。まず、矢印Y4方向に示すように、端子部材25の取付部25cを斜め上方向から連結部材7の溝7ah内に挿入すると共に、端子部材25の起立部25bを連結部材7の凹部7af内に配置し、さらに、端子部材25の天板部25aに設けられた開口内25acに連結部材7の一対の鉤状突起部7e及び爪部7fの一部を仮挿入した状態で端子部材25の天板部25aを連結部材7の凹部7d内に配置する。かかる状態では、一対の鉤状突起部7e及び爪部7fは、未だ完全には開口25ac内に挿入されていない。続いて、連結部材7の被取付部7agを支点にして、矢印Y5に示すように、端子部材25の突出部25abを連結部材7の周方向に移動(スライド)して、一対の鉤状突起部7e及び爪部7fを開口25acに嵌合させる。なお、この作業は人手を介して実施することができる。こうして、端子部材25が端子取付部70に取り付けられた状態が図9(a)に示されている。ここで、図9(a)において、端子部材25の天板部25a側(上端部側)に着目した場合、一対の鉤状突起部7e及び爪部7fは、図4(a)の拡大図に示されるような状態で、開口25acと嵌合している。一方、図9(a)及び(b)において端子部材25の取付部25c側(下端部側)に着目した場合、端子部材25の取付部25cは、連結部材7の凹部7af内に挿入された状態で、連結部材7の被取付部7agに固定されている。
次に、比較例と比較した本発明の実施例に係るスピーカー装置100の特有の作用効果について説明する。図10は、比較例に係る端子部材28(本実施例の端子部材25に相当)と連結部材71(本実施例の連結部材7に相当)の取付方法を説明する部分拡大斜視図である。なお、比較例において特段説明をしない要素の構成等は、本実施例と略同様である。
本実施例の特有の作用効果を説明するのに先立ち、図10を参照して、比較例に係る端子部材28及び連結部材71の構成、端子部材28の連結部材71に対する取付方法、並びにその作用効果等について説明する。
まず、端子部材28の構成について説明する。端子部材28は、天板部28a、起立部28b、取付部28c、屈曲部28d及び接続部28eを備えて構成され、図示の形状をなしている。天板部28aの略中央部には開口28acが、また、取付部28cの略中央部には開口28fが夫々形成されている。続いて、連結部材71の構成について説明する。連結部材71は、略円筒状の形状をなす円筒部71等を有する。円筒部71の外周壁71aの適当な位置には、端子部材28を取り付けるための端子取付部72が設けられている。端子取付部72は、円筒部71aの上端面71bから上方に突出する突起部71cと、端子部材28を嵌め込むための凹部71gと、その凹部71gの下側に位置する溝71vと、その溝71vに対応する円筒部71aの内周壁に形成された突起部71sとを有する。
次に、端子部材28を連結部材71に取り付ける方法について簡単に説明する。
その取り付け方法としては、まず、端子部材28を端子取付部72の上方位置から当該端子取付部72側(矢印Y7方向)へ移動させて、連結部材71の突起部71cを端子部材28の開口28acに挿入すると共に、端子部材28の起立部28bを連結部材71の凹部71g内に配置し、さらに、端子部材28の取付部28cを連結部材71の溝71v内に挿入する。そして、その状態から端子部材28を更に矢印Y7方向に押し込んで、連結部材71の突起部71sと、端子部材28の開口28fとを嵌合させる。こうして、端子部材28が連結部材71の端子取付部72に取り付けられる。
このような取付方法を有する比較例では、次のような課題がある。その課題について、本実施例の図2を参照して説明する。なお、図2は、本実施例に係るスピーカー装置100の断面図を示すものであるが、上記したように、本実施例と比較例とでは、連結部材及び端子部材の構成のみが異なるので、以下では、図2に示される連結部材7及び端子部材25を上記した比較例に係る連結部材71及び端子部材28に置き換えたものと仮定して説明する。
比較例において、上記した取り付け作業は、ボイスコイルボビン5と結合された状態の連結部材71が磁気回路の所定位置に配置された後に実施される。そして、上記したように、比較例において、端子部材28を連結部材71の端子取付部72に取り付けるには、端子部材28の開口28fと、連結部材71の突起部71sとを確実に嵌合させる必要がある。そのためには、矢印Y1方向と逆方向、即ち磁気回路30側に端子部材28を移動させつつ且つ一定の外力を付与した上で連結部材71の端子取付部72に取り付ける必要がある。このため、比較例では、図2の破線領域E1で示される、連結部材71、ボイスコイルボビン5、ダンパー8a及び導電ダンパー8b等の各構成要素が、本来の適正な位置からズレた状態、例えば、それらの各構成要素が斜め下方向(矢印Y2方向)にズレた状態で取り付けられてしまうことがある。これに起因して、比較例では、スピーカー装置の駆動時に振動系31が適正な動作をすることができず、感度(音圧レベル)にばらつきが生じてしまい、音質が低下してしまうという課題がある。
これに対して、本実施例では、上記した端子部材25と連結部材7の固定構造を採用しているので、比較例のような不具合が生じることはない。
即ち、本実施例も比較例と同様に、端子部材25の連結部材7への取付作業は、ボイスコイルボビン5と結合された状態の連結部材71が磁気回路の所定位置に配置された後に実施される。
特に、本実施例では、各端子部材25は、その取付部25cが連結部材7の溝7ah内に挿入された状態で被取付部7agを支点にして当該端子部材25の上端部を連結部材7の周方向に移動させる機能を有する突出部25abを備えている。このため、このスピーカー装置100の製造過程において、端子部材25の取付部25cを斜め上方向から連結部材7の溝7ah内に挿入した上で連結部材7の被取付部7agを支点にして、当該端子部材25の突出部25abを、矢印Y1方向と逆方向ではなく連結部材7の周方向に移動(スライド)して、一対の鉤状突起部7e及び爪部7fを開口25acに嵌合することにより、端子部材25を端子取付部70に取り付けることができる。この取付方法によれば、端子部材25を連結部材7に取り付けるときに、その連結部材7と結合されたボイスコイルボビン5等を磁気回路30側へ移動させるような外力が作用しないので、連結部材7、ボイスコイルボビン5、ダンパー8a及び導電ダンパー8b等の各構成要素が、本来の適正な位置から、比較例のように斜め下方向(矢印Y2方向)へズレた状態で取り付けられてしまうようなことはない。つまり、この取付方法によれば、ボイスコイルボビン5等を振動系31及び磁気回路30の適正な位置に取り付けることができる。よって、本実施例では、スピーカー装置100の駆動時に振動系31を適正に動作させることができる。その結果、本実施例では、感度(音圧レベル)にばらつきは生じることはなく、音質が低下するのを確実に防止することができる。
また、本実施例は、上記した比較例と比べて、次のような特有の作用効果をも有する。この点について、図11(a)及び(b)等を参照して説明する。図11(a)は、完成品としての、複数の連結部材25が梱包箱90内に収容された状態を透視した状態で示す側面図である。図11(b)は、図11(a)における破線領域E4に対応する部分を拡大して示す部分拡大側面図であると共に、本実施例に係る連結部材7と仕切り板90aとの位置関係を示す部分拡大側面図である。
梱包箱90としては、例えばダンボール箱などが挙げられる。図11(a)に示すように、複数の連結部材は、図示のようにして梱包箱90内に収容されている。即ち、梱包箱90の底部90aには所定数量の連結部材7又は連結部材71が配置されており、また、その所定数量の連結部材7又は連結部材71の上には平板状の仕切り板90bが配置されており、また、その仕切り板90b上には同じく所定数量の連結部材7又は連結部材71が配置されており、さらに、その仕切り板90bの上には所定数量の連結部材7又は連結部材71が配置され、その上方の構成は以上に述べた構成の繰り返しである。
比較例では、上記したように、連結部材71の端子取付部72には、端子部材28を連結部材71に固定する機能を有する突起部71cが設けられている。このため、連結部材71を梱包箱90内に収容する際、或いは、複数の連結部材71を収容する梱包箱90を輸送する際に、何らかの衝撃が梱包箱90に加わった場合、仕切り板90bと突起部71cとが衝突して、当該突起部71cが折れるなどして当該突起部71cが破損してしまうという問題がある。そのため、比較例の場合、上記のような方法にて梱包箱90内に多くの連結部材71を収容することができず、連結部材71の輸送効率が低下してしまうという問題がある。
これに対して、本実施例では、図7及び図11(b)に示すように、連結部材7は、端子部材25を連結部材7の端子取付部70に固定する機能を有する複数の鉤状突起部7eとは別に、複数の突起部7cを設けるようにしている。そして、複数の突起部7cは、連結部材7の平坦面7ba上に且つ各環状突起部7eと重ならない位置に適宜の間隔をおいて設けられており、また、その平坦面7baを基準面としたときに、当該基準面から各突起部7cの上端面までの距離D7は、当該基準面から各鉤状突起部7eの上端面までの距離D6よりも相対的に大きくなるように設定されている。このため、各突起部7cの上端面は、各鉤状突起部7eの上端面より上方に位置している。好適な例では、当該基準面から各突起部7cの上端面までの距離D7を約1.3mmに設定した場合には、当該基準面から各鉤状突起部7eの上端面までの距離D6は約1.1mmに設定することができる。
よって、連結部材7を梱包箱90内に収容する際に、或いは、複数の連結部材7を収容する梱包箱90を輸送する際に、何らかの衝撃が梱包箱90に加わったとしても、仕切り板90bと衝突する連結部材7の部位は各突起部7cであり、当該仕切り板90bと各鉤状突起部7eとが衝突するようなことはない。即ち、各突起部7cは、各鉤状突起部7eと各仕切り板90bとの衝撃を防止する機能を有する。これにより、本実施例では、上記した方法にて梱包箱90内に多くの連結部材7を収容した上で、各連結部材7の環状突起部7eを破損させることなく輸送することができる。その結果、連結部材7の輸送効率の向上を図ることができる。
[スピーカー装置の製造方法]
次に、図12乃至図18等を参照して、上記した本実施例に係るスピーカー装置100の製造方法について説明する。図12は、本実施例に係るスピーカー装置100の製造方法を示すフローチャートである。図13乃至図16は、図12におけるフローチャートの各製造工程に対応する断面図を示す。なお、以下では、上記した各要素の構成についての説明等は省略する。
まず、磁気回路30を作製する(工程S1)。具体的には、図13に示すように、略円筒状の形状をなす本体部51の内周壁の下端部と、略凹形状を逆さにした形状を有する底部52の外周壁の下端部とを結合する。次いで、平板状の形状をなすマグネット2を、図示しない接着剤を介して底部52の載置部52a上に取り付ける。次いで、略環状の形状をなすプレート3を接着剤を介してマグネット2上に取り付ける。こうして、磁気回路30が作製される。
次に、磁気回路30及び支持部材9をフレーム4に取り付ける(工程S2)。具体的には、図13を参照して理解されるように、まず、略杯状の形状をなすフレーム4を用意し、そのフレーム4の第1フランジ部4aに設けられた各開口4ab内に、本体部51のフランジ部51b上に形成された各凸部51cを挿入して、第1フランジ部4aを本体部51のフランジ部51b上に配置する。次いで、図示しないカシメ用治具を用いて、各凸部51cの上端面を図示の形状にカシメる。これにより、ヨーク1の本体部51bをフレーム4に取り付けることができる。次に、図13を参照して理解されるように、略環状の形状をなす支持部材9を用意し、その支持部材9をフレーム4の第2フランジ部4b上に配置する。そして、支持部材9の各爪部9eを、第2フランジ部4bに設けられた各開口4baに嵌合し、また、第2フランジ部4bの適所に設けられた各開口と支持部材9のねじ孔9dの位置合わせを行い、第2フランジ部4bと支持部材9とをボルト16で共締めする。これにより、支持部材9がフレーム4の第2フランジ部4b上に取り付けられる。
次に、治具を用いて連結部材7をボイスコイルボビン5に取り付ける(工程S3)。
具体的には、図14に示すように、まず、図示の形状を有する2つの治具、即ちボイスコイルゲージ200及び位置出し用治具201を夫々用意する。ここで、その取付方法を説明するのに先立ち、ボイスコイルゲージ200及び位置出し用治具201の各構成について簡単に説明する。なお、図14において、直線L2は、位置出し用治具201にボイスコイルゲージ200を結合させたときの、その両者の中心軸を示している。
ボイスコイルゲージ200は、例えば樹脂、金属等の材料にて形成され、円筒状の形状をなす第1円筒部200aと、その第1円筒部200aの外径より大きな外径を有し、その第1円筒部200aの下側に配置され、当該第1円筒部200aと一体的に形成された第2円筒部200bと、その第2円筒部200bの外周壁に取り付けられたボイスコイルボビン保持部200cとを有する。ボイスコイルボビン保持部200cは、例えば樹脂フィルム等の材料によって形成される。なお、ボイスコイルゲージ200を樹脂材料により形成する場合、第1円筒部200a、第2円筒部200b及びボイスコイルボビン保持部200cは一体的に形成されているのが好ましい(以下、この態様のボイスコイルゲージを「樹脂一体型ボイスコイルゲージ」と呼ぶ)。ボイスコイルボビン保持部200cの外径D8は、ボイスコイルボビン5の内径より若干小さな値に設定されている。そして、ボイスコイルボビン保持部200cの外周壁には、着脱可能な状態でボイスコイルボビン5が取り付けられる。また、第2円筒部200bの下端面200baは平坦性を有するように形成されている。
位置出し用治具201は、ボイスコイルゲージ200と結合された状態で使用され、連結部材7をボイスコイルボビン5の外周壁の適正な位置に取り付ける機能を有する。位置出し用治具201は、略円柱状の形状をなす円柱部201aと、その円柱部201aの外周壁の下端部から外側へ延在するように形成され段部200bb(図15(b)を参照)を有するフランジ部201bと、そのフランジ部201bの外周壁から上方へ突出するように形成された環状突起部201cとを有し、それらの各要素は一体的に形成されている。円柱部201aの中心には貫通孔201abが形成されている。円柱部201aの外径は、ボイスコイルゲージ200の第2円筒部200bの外径と略同一の大きさに設定されている。なお、樹脂一体型ボイスコイルゲージの場合には、円柱部201aの外径は、ボイスコイルボビン保持部200cの内径と略同一の大きさに設定される。
上記した構成を有するボイスコイルゲージ200及び位置出し用治具201を用意できたところで、かかる2つの治具を用いて連結部材7をボイスコイルボビン5に取り付ける方法について、図14乃至図16を参照して説明する。図15及び図16は、ボイスコイルゲージ200及び位置出し用治具201を用いて、連結部材7をボイスコイルボビン5に取り付ける工程を示す。なお、図15及び図16において、図14と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
まず、図15(a)に示すように、予めボイスコイル6が巻かれたボイスコイルボビン5を用意して、当該ボイスコイルボビン5内にボイスコイルゲージ200を挿入する(工程P1)。続いて、その状態から、図15(b)の破線部分(ボイスコイルゲージ200の下側に位置する2つの領域部分)を拡大して示すように、ボイスコイルボビン5の上端面5xと、第2円筒部200bの段部200bbとが接触するまで、ボイスコイルゲージ200をボイスコイルボビン5内に更に挿入する(工程P2)。
続いて、図15(c)に示すように、ボイスコイルゲージ200と結合されたボイスコイルボビン5等を、位置出し用治具201内に挿入し、両者を結合する(工程P3)。その結合されたもの(以下、単に、「第1結合品」と呼ぶ)が、図16(a)に示されている。このとき、図14及び図16(a)に示すように、ボイスコイルゲージ200の下端面200baと、位置出し用治具201の円柱部201aの上面とが接触した状態で、且つ、位置出し用治具201の円柱部201aの外周壁と、ボイスコイルボビン保持部200cの内周壁とが接触した状態で、ボイスコイルゲージ200はボイスコイルボビン5等と着脱自在に結合されている。
続いて、図16(a)に示すように、連結部材7を用意して、その連結部材7の下端部と位置出し用治具201の環状突起部201cの上面とが接触するまで、当該連結部材7内に上記の第1結合品を挿入する(工程P4)。これにより、図14に示すように、位置出し用治具201の下端面201xから環状突起部201cの上面までの距離がD9に設定される。ここで、その距離D9は、連結部材7をボイスコイルボビン5の外周壁の適正な位置に取り付けることができる値、具体的には、ボイスコイルボビン5の上端面5xから連結部材7の平坦面7baまでの距離D10(直線L2方向の距離)となる値に設定される。なお、距離D10は、スピーカー装置の仕様に応じて、位置出し用治具201の下端面201xから環状突起部201cの上面までの距離D9を可変することにより、所望の値に設定することができる。こうして、連結部材7がボイスコイルボビン5の外周壁の適正な位置に配置される。
続いて、図16(b)に示すように、連結部材7の内周縁部(被取付部7bb)と、ボイスコイルボビン5の外周壁との間に接着剤203を塗布して、その接着剤203を完全に乾燥させる(工程P5)。その乾燥時間としては、例えば、約15分程度とすることができる。続いて、図16(c)に示すように、連結部材7及びボイスコイルボビン5等がボイスコイルゲージ200に取り付けられた状態のもの(以下、単に、「第2結合品」と呼ぶ)を位置出し用治具201から離脱する(工程P6)。
次に、ボイスコイルゲージ200に取り付けられた状態のボイスコイルボビン5及び連結部材7(第2結合品)を振動系31及び磁気回路30の適正な位置に配置する(工程S4)。具体的には、第2結合品の要素たるボイスコイルゲージ200の第2円筒部200bの下端面200baとプレート2の上面とが接触するように、且つ、ボイスコイルボビン5の下端部近傍が磁気ギャップ20内に位置するように、第2結合品を振動系31及び磁気回路20に配置する。かかる状態が図17に示されている。
次に、ダンパー8a及び導電ダンパー8bをフレーム4及び連結部材7の適正な位置に取り付ける(工程S5)。具体的には、ダンパー8aの内周縁部を連結部材7の外周壁の下端部付近に設けられた第1フランジ部7ab上に取り付けると共に、ダンパー8aの外周縁部を支持部材9の要素である第1平坦部9a上に取り付ける。次に、導電ダンパー8bの内周縁部を、連結部材7の外周壁の下端部近傍に設けられた第2フランジ部7ac上に取り付けると共に、導電ダンパー8bの外周縁部を、支持部材9の要素である第2平坦部9b上に取り付ける。その取り付け状態が図17に示されている。
次に、複数の端子部材25を連結部材7の適正な位置、即ち各端子取付部70に取り付ける(工程S6)。なお、その方法は上述した通りであり(図8及び図9を参照)、その説明は省略する。これにより、ボイスコイルゲージ200を用いてボイスコイルボビン5を磁気回路30及び振動系31の適正な位置に配置することができる。よって、ボイスコイルボビン5等の位置ズレが生じるのを防止でき、上記した本発明の実施例に係る作用効果を得ることができる。次に、複数の端子部材26を支持部材9の適正な位置、即ち各端子取付部9cに取り付ける(工程S7)。なお、その方法は上述した通りであり(図6等を参照)、その説明は省略する。
次に、各配線と各端子部材の接続及び各箇所への半田付け処理を実施する(工程S8)。具体的には、図5等を参照して理解されるように、ボイスコイル6のプラス/マイナスの各リード線6aを、対応する各端子部材25の鉤部25adに巻きつけ、その各鉤部25ad及びスリット25ae付近に半田(図示略)付け処理を実施する(本例では、その部分は4箇所存在する)。これにより、各リード線6aと、対応する各端子部材25とが電気的に接続される。そして、各端子部材25の接続部25eと、導電ダンパー8bの導電部8beとの間に半田付け処理を実施する(本例では、その部分は4箇所存在する)。また、各端子部材26の天板部26aに設けられた開口26ab付近に半田付け処理を実施する(本例では、その部分は4箇所存在する)。さらに、アンプ側のプラス/マイナス用の各出力配線80を、対応する各端子部材26の接続部26bbに巻きつけ、その部分に半田付け処理を実施する(本例では、その部分は4箇所存在する)。即ち、本実施例では、上記のように合計12箇所の部分に半田付け処理を実施することになる。これにより、ボイスコイル6の各リード線6aは、各端子部材25、導電ダンパー8bの各導電部8be及び各端子部材26を介して、アンプ側の各配線80と電気的に接続される。
次に、振動板10、エッジ11及びパッキン13及び緩衝部材14を取り付ける(工程S9)。具体的には、図18に示すように、振動板10の内周縁部を連結部材7の第3フランジ部7ad(図示略)上に取り付けると共に、振動板10の外周縁部にエッジ11の内周縁部を取り付け、さらに、エッジ11の外周縁部をフレーム4の第3フランジ部4c上に取り付ける。次に、パッキン13の第1平坦面13aとフレーム4の第3フランジ部4cとが接触するように、且つ、パッキン13の第2平坦面13bとエッジ11の外周縁部の上面とが接触するように、パッキン13をエッジ11及びフレーム4に取り付ける。これにより、エッジ11の外周縁部は、パッキン13の第2平坦面13bと、フレーム4の第3フランジ部4cとに挟持された状態で当該第3フランジ部4c上に固定される。次に、棒状の形状をなす緩衝部材14を円環状に変形して、その緩衝部材14をパッキン13上に取り付ける。
次に、上記の工程S3において、連結部材7の被取付部7bbとボイスコイルボビン5の外周壁との間に塗布した接着剤203を乾燥すると共に、ボイスコイルゲージ200を矢印Y9方向に移動して、当該ボイスコイルゲージ200をボイスコイルボビン5等から離脱する(工程S10)。次に、ボイスコイルボビン5の上端部付近を覆うように、キャップ12を振動板10に取り付ける(工程S11)。
こうして、図1及び図2等に示される本発明の実施例に係るスピーカー装置100が製造される。
本発明の実施例に係るスピーカー装置を正面側及び背面側から観察した各斜視図を示す。 図1(a)の切断線A−A’に沿ったスピーカー装置の断面図を示す。 導電ダンパーの構成を示す平面図である。 各端子部材の構成を示す斜視図である。 端子部材が連結部材の端子取付部に取り付けられた状態等を示す部分斜視図である。 端子部材が支持部材の端子取付部に取り付けられた状態等を示す部分拡大視図である。 連結部材の構成を示す斜視図及び断面図を示す。 端子部材を連結部材の端子取付部に取り付ける方法を説明する連結部材等の部分拡大斜視図である。 端子部材が連結部材の端子取付部に取り付けられた状態等を示す部分拡大斜視図及び断面図である。 比較例に係る、端子部材を連結部材の端子取付部に取り付ける方法を説明する連結部材等の部分拡大斜視図である。 複数の連結部材が梱包箱内に収容された状態の側面図等を示す。 本発明の実施例に係るスピーカー装置の製造方法を示すフローチャートである。 本実施例に係るスピーカー装置の製造工程を示す断面図である。 本実施例に係るスピーカー装置の製造工程を示す断面図である。 本実施例に係るスピーカー装置の製造工程を示す断面図である。 本実施例に係るスピーカー装置の製造工程を示す断面図である。 本実施例に係るスピーカー装置の製造工程を示す断面図である。 本実施例に係るスピーカー装置の製造工程を示す断面図である。
符号の説明
5 ボイスコイルボビン
7 連結部材
7ag 被取付部
7ba 平坦面
7c 突起部
7e 環状突起部
7f 爪部
25 端子部材
25ab 突出部
25ac 開口
25c 取付部
30 磁気回路
31 振動系
70 端子取付部
90 梱包箱
90b 仕切り板
100 スピーカー装置

Claims (7)

  1. ボイスコイルと電気的に接続される端子部材と、
    ボイスコイルボビンに取り付けられる連結部材と、を備え、
    前記連結部材の上端部には上方へ突出する突起部が形成されていると共に、前記連結部材の下端部には溝を含む被取付部が形成されており、
    前記端子部材の上端部には前記突起部が挿入される開口が形成されていると共に、前記端子部材の下端部には前記溝に挿入された状態で前記被取付部に取り付けられる取付部が形成されており、
    前記端子部材は、前記取付部が前記溝内に挿入された状態で前記被取付部を支点にして当該端子部材の前記上端部を前記連結部材の周方向に移動させる機能を有する突出部を備えていることを特徴とするスピーカー装置。
  2. 前記突出部は、前記端子部材の上端部の一端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記突起部は、略三角形の断面形状を有する爪部と、前記爪部に隣接する位置に設けられ鉤状の形状を有する鉤状突起部とを備え、
    前記爪部及び前記鉤状突起部は、前記開口に挿入された状態で前記端子部材の前記上端部を前記連結部材の前記上端部に固定していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー装置。
  4. 前記連結部材の前記上端部には前記突起部と重ならない位置に且つ上方へ突出する他の突起部が形成されており、
    前記連結部材の上端面を基準面としたときに、前記基準面から前記他の突起部の上端面までの距離は、前記基準面から前記突起部の上端面までの距離より相対的に大きいことを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  5. 前記他の突起部の前記上端面は、前記突起部の前記上端面より上方に位置していることを特徴とする請求項4に記載のスピーカー装置。
  6. 前記基準面から前記他の突起部の前記上端面までの距離は約1.3mmに設定されていると共に、前記基準面から前記突起部の前記上端面までの距離は約1.1mmに設定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のスピーカー装置。
  7. 前記ボイスコイルボビンの外周壁に前記連結部材を取り付け、前記連結部材と結合された前記ボイスコイルボビンを磁気回路の所定位置に配置する工程と、
    前記端子部材の下端部に設けられた取付部を、前記連結部材の下端部に設けられた被取付部の溝内に挿入した上で前記被取付部を支点にして、前記端子部材の上端部に設けられた突出部を前記連結部材の周方向に移動し、前記連結部材の上端部に設けられた突起部を、前記端子部材の前記上端部に設けられた開口に挿入して、前記端子部材を前記連結部材に取り付ける工程と、を有することを特徴とするスピーカー装置の製造方法。
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