JP2006339235A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速かつ低消費電力動作が可能なブートストラップ回路を有する半導体装置を得る。
【解決手段】NMOS構成のパストランジスタQ1のゲート電極(フローティングゲート電極)とボディ領域とを電気的に接続し、パストランジスタQ1のゲート電極にNMOS構成の分離トランジスタQ2のドレインを接続する。分離トランジスタQ2はゲート電極に電源Vddが付与される。上記したパストランジスタQ1及び分離トランジスタQ2はSOI基板上に他の素子と素子分離して形成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体デバイスを用いた論理回路やメモリ回路において、回路動作の高速化、低消費電力化を図った半導体装置に関する。
従来のブートストラップ型パストランジスタ回路は、通常のMOSFET(パストランジスタ)のゲート電極に通常のMOSFETの分離トランジスタの一方電極が接続され、分離トランジスタの他方電極に付与される制御信号を分離トランジスタを介してパストランジスタのゲート電極に付与する回路構成を呈している。したがって、パストランジスタのゲート電極はフローティングゲート(FG)となる。このようなブートストラップ型パストランジスタは、例えば、非特許文献1に開示されている。
このブートストラップ型パストランジスタ回路の特徴は次のとおりである。パストランジスタのソース、ドレイン、ゲート電位は当初グランド電位(接地レベル)にある。分離トランジスタのゲートは電源電圧に設定する。まず、分離トランジスタのソース電位を“H”レベルに立ち上げる。この時、パストランジスタフローティングゲートの電位(FG電位)は容量結合による電荷再分配により中間レベルまで上昇する。
次に、“H”レベルの入力信号がパストランジスタのソースに加わると、パストランジスタのFG電位がさらに上昇し、“H”レベルを超える電位に到達する。これにより、パストランジスタに電流が流れ、ソースからドレインに“H”レベルが伝播する。
通常のトランジスタ1個のみで構成されるパストランジスタでは、ゲート電位が“H”レベルに到達するのみであるので、ドレイン電位は、“H”レベルから、パストランジスタの閾値電圧Vth分低い電圧までしか上昇しない(Vth落ち現象)。したがって、ブートストラップ回路は、単純なパストランジスタ回路を多段回路には用いることができないなどの問題点を回避し、Vth落ち現象なくドレイン電圧を“H”レベルまで到達させることができる。
K. Fujii, T. Douseki, "A Sub-1V Bootstrap Pass-Transistor Logic," IEICE Trans. Electron., vol. E86-C, no. 4, pp.604-611, Apr. 2003.
しかし、この従来のブートストラップ回路でも、電源電圧が0.5V程度の低電圧では、トランジスタのオン動作電流が大きく低下し回路動作が遅くなるためさらなる工夫が必要であった。すなわち、トランジスタのゲート・ソース間電圧が0.5V程度になると、閾値電圧Vth(例えば0.2V)との差(ゲートオーバードライブ電圧(Vdd−Vth))が従来の1V程度から0.3Vとなり、大きく低下するため、オン電流が数分の1以下に低下し、負荷容量の充放電時間が長くなり、回路動作が遅くなるという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、高速かつ低消費電力動作が可能なブートストラップ回路を有する半導体装置を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の半導体装置は、半導体基板、埋込み絶縁膜及びSOI層からなるSOI基板に形成される半導体装置であって、一方電極、他方電極、及び絶縁構造の制御電極を有する第1の導電型の第1のMISトランジスタと、一方電極、他方電極、及び絶縁構造の制御電極を有する第1の導電型の第2のMISトランジスタとを備え、前記第2のMISトランジスタの他方電極が前記第1のMISトランジスタの制御電極に接続され、前記第1のMISトランジスタ及び前記第2のMISトランジスタは、それぞれ前記SOI層内に他の素子と絶縁分離された第2の導電型のボディ領域を有し、前記第1のMISトランジスタは、制御電極とボディ領域とが電気的に接続される。
この発明に係る請求項10記載の半導体装置は、第1〜第N(N≧1)の一方ビット入力と第1〜第Nの他方ビット入力との論理積、反転値の論理積、及び排他的論理和によって得られる、第1〜第Nの桁上げ生成信号、第1〜第Nの桁上げ消失信号及び第1〜第Nの桁上げ伝搬信号を用いて、前記第1〜第Nの一方ビット入力と第1〜第Nの他方ビット入力との加算結果である第1〜第(N+1)の桁上げ信号を得る加算機能を有する半導体装置であって、第1〜第(N+1)の桁上げ信号が得られる第1〜第(N+1)の桁上げ信号端と、前記第1〜第Nの桁上げ伝搬信号を受ける第1〜第Nの桁上げ伝搬信号端と、前記第1〜第Nの桁上げ生成信号の制御下で、第2〜第(N+1)の桁上げ信号端に桁上げ生成を指示する信号を伝達する第1〜第Nの桁上げ生成信号伝達手段と、第1〜第Nの桁上げ消失信号の制御下で、前記第2〜第(N+1)の桁上げ信号端に桁上げ消失を指示する信号を伝達する第1〜第Nの桁上げ消失信号伝達手段と、第1〜第Nの半導体装置部分とを備え、前記第1〜第Nの半導体装置部分は、それぞれ、一方電極、他方電極及び絶縁構造の制御電極を有する第1のMISトランジスタと、一方電極、他方電極及び絶縁構造の制御電極を有し、他方電極が前記第1のMISトランジスタの制御電極に接続される第2のMISトランジスタとを備え、第i(i=1〜Nのいずれか)の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極が第iの桁上げ信号端に接続され、他方電極が第(i+1)の桁上げ信号端に接続され、前記第2のMISトランジスタの一方電極が第iの桁上げ伝搬信号端に接続される。
この発明における請求項1記載の半導体装置の第1のMISトランジスタは、制御電極とボディ領域とが電気的に接続されており、第1のMISトランジスタの制御電極と一方電極との間に生じる容量成分として、ボディ領域と一方電極領域との間のPN接合容量が加算される分大きくなるため、一方電極,制御電極間の容量結合により、一方電極の電位変動に伴う制御電極の電位変動を大きくすることができる。その結果、第1のMISトランジスタの制御電極とボディ領域との電気的接続がない構造に比べ、第1のMISトランジスタの信号伝搬能力を高める効果を奏する。
請求項10記載の半導体装置は、第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタからなる第1〜第Nの半導体装置部分の第1のMISトランジスタを介して、第1〜第(N+1)の桁上げ信号を伝搬させているため、単に第1のMISトランジスタのみを介し伝搬させる場合に比べて、高速な信号伝搬処理を行うことができる。
<実施の形態1〜実施の形態3>
(実施の形態1の回路構成)
図1はこの発明の実施の形態1であるアクティブボディバイアス制御(ABC)型ブートストラップ回路(ABCブートストラップ回路)の構成を示す回路図である。同図に示すように、NMOS構成のパストランジスタQ1のゲート電極(フローティングゲート電極)とボディ領域(電極)とを電気的に接続している。このパストランジスタQ1のソース電極がソース端子S1(一方信号端)、ドレイン電極がドレイン端子D1(他方信号端)として機能する(一方信号端及び他方信号端に接続されることを含む)ことにより、パストランジスタQ1を介してソース端子S1,ドレイン端子D1間に信号を伝搬させる。
そして、パストランジスタQ1のフローティングゲートにNMOS構成の分離トランジスタQ2のドレインを接続する。分離トランジスタQ2のソース電極はソース端子S2(制御信号端)として機能し(制御信号端に接続されることを含む)、ソース端子S2より制御信号を受け、ゲート電極に電源Vddが付与される。
このように、実施の形態1のABCブートストラップ回路は、NMOS構成のパストランジスタQ1においてゲート電極とボディ領域を接続した点を特徴とする。
また、ABCブートストラップ回路を構成するパストランジスタQ1及び分離トランジスタQ2はそれぞれSOI基板上に他の素子と素子分離して形成される。すなわち、パストランジスタQ1及び分離トランジスタQ2を含む、SOI基板上に形成され各素子は他の素子と絶縁分離されるため、ボディ領域がトランジスタごとに切り離されており、個々のトランジスタにおいてゲート電極とボディ領域とを電気的に接続しても、隣接形成される他のトランジスタのゲート電極と短絡することはない。なぜなら、SOI基板上に形成されるトランジスタでは、トランジスタ毎に薄膜Si層(SOI層)を絶縁分離できるためボディ領域をトランジスタごとに分離できるからである。
(実施の形態2の回路構成)
図2はこの発明の実施の形態2であるABCブートストラップ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、実施の形態1の分離トランジスタQ2(図1参照)に置き換えて、NMOS構成の分離トランジスタQ3を設けたことを特徴としている。
分離トランジスタQ3のソース電極はソース端子S3(制御信号端)として機能するとともに、ボディ領域と電気的に接続され、ゲート電極に電源Vddが付与され、ドレイン電極がパストランジスタQ1のゲート電極に接続される。なお、他の構成は図1で示した実施の形態1と同様である。
実施の形態2のABCブートストラップ回路では、ソース端子S3に“H”(レベルの)信号が入力された時にボディ領域の電位(ボディ電位)も同時に“H”へ変化し始め、分離トランジスタQ3の閾値電圧Vthが実施の形態1の分離トランジスタQ2の閾値電圧Vthよりも低下するため、実施の形態1に比べてより高速動作や低電圧動作を可能する効果を奏する。
(実施の形態3の回路構成)
図3はこの発明の実施の形態3であるABCブートストラップ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、実施の形態1の分離トランジスタQ2(図1参照)に置き換えて、NMOS構成の分離トランジスタQ4を設けたことを特徴としている。
分離トランジスタQ4のソース電極はソース端子S4(制御信号端)として機能し、ゲート電極とボディ領域とが電気的に接続されるとともに、ゲート電極に電源Vddが付与され、ドレイン電極がパストランジスタQ1のゲート電極に接続される。なお、他の構成は図1で示した実施の形態1と同様である。
実施の形態3のABCブートストラップ回路では、分離トランジスタQ4のゲート電極には電源電圧(Vdd)の“H”レベルがあらかじめ付与されているため、ゲート電極に電気的に接続されるボディ領域も“H”レベルになっている。そのため、分離トランジスタQ4の閾値電圧Vthがさらに低下し、ソース端子S1に“H”レベルが付与する前の段階で、パストランジスタQ1のフローティングゲート(FG)電位が、実施の形態1,実施の形態2以上に“H”レベルにより近づくことが可能となる。
(ボディ電位固定構造)
実施の形態1〜実施の形態3のパストランジスタQ1、実施の形態2の分離トランジスタQ3及び実施の形態3の分離トランジスタQ4はボディ電位が外部より設定可能なボディ電位固定構造を必要とする。
これらのパストランジスタQ1、分離トランジスタQ3,Q4はSOI基板上に形成することにより、他の素子(トランジスタ)と絶縁分離した状態でのボディ電位固定が可能である。以下、その具体例を説明する。
図4はT型ゲートによるボディ電位固定構造を示す平面図、 図5は図4のC−C断面図である。これらの図に示すように、ボディ固定構造トランジスタQB1はシリコン基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板上に形成される。SOI層3にはSOI層3の表面から埋込絶縁膜2にかけて貫通して完全分離膜4aが形成され、完全分離膜4aが周囲に形成されることによって、隣接形成される他の素子(トランジスタ)と絶縁分離されたSOI層3内に、ボディ固定構造トランジスタQB1を形成することができる。
SOI層3内に、P-ボディ領域5及びボディコンタクト領域6が互いに隣接して形成され、ドレイン領域9,ソース領域10間のP-ボディ領域5(チャネル領域)上にゲート絶縁膜(説明の都合上、図示せず)を介してT型ゲート電極7Aが形成され、T型ゲート電極7Aの横棒部(「−」)はP-ボディ領域5及びボディコンタクト領域6間の境界領域上に形成される。
このような構造のボディ固定構造トランジスタQB1におけるボディコンタクト領域6は、例えばアルミ配線等の外部配線を介することによりT型ゲート電極7Aあるいはソース領域10との電気的接続を図ることができる。
図6は部分トレンチ分離によるボディ電位固定構造を示す平面図、 図7は図6のD−D断面図である。これらの図に示すように、ボディ固定構造トランジスタQB2は、ボディ固定構造トランジスタQB1と同様、完全分離膜4aにより周囲に形成される他の素子と絶縁分離されるSOI層3内に形成される。
SOI層3内に、P-ボディ領域5とボディコンタクト領域6とが部分分離膜4bを挟んで形成され、部分分離膜4bは下層部にP-ボディ領域5の一部(5a)が形成されているため、部分分離膜4b下のP-ボディ領域5の一部5aによって、P-ボディ領域5とボディコンタクト領域6とが電気的に接続される。
そして、ドレイン領域9,ソース領域10間のP-ボディ領域5(チャネル領域)上にゲート絶縁膜(説明の都合上、図示せず)を介してゲート電極7Bが形成される。
このような構造のボディ固定構造トランジスタQB2におけるボディコンタクト領域6は、例えばアルミ配線等の外部配線を介することによりゲート電極7Bあるいはソース領域10との電気的接続を図ることができる。
(直接ボディコンタクト(BC)構造)
図4〜図7で示したボディ固定構造トランジスタQB(QB1,QB2)は、外部配線よりボディコンタクト領域6とゲート電極7(7A,7B)との電気的接続を図っているが、直接BC構造による接続も考えられる。
図8は直接BC構造例を示す斜視図である。図8では部分トレンチ分離構造における直接BC構造を示している。同図に示すように、ボディコンタクト領域6上に直接ボディコンタクト20を立設させるとともに、ゲート電極7Bをゲート幅方向に延長して形成し、ゲート電極7Bと直接ボディコンタクト20とを直接接続することにより、ゲート電極7Bとボディコンタクト領域6との電気的に接続を図っている。
(パストランジスタ及び分離トランジスタの構造)
(実施の形態3の構造)
図9は実施の形態3のパストランジスタ及び分離トランジスタのレイアウト構成を示す平面図であり、図10は図9のA−A断面図である。なお、図9及び図10では実施の形態3におけるパストランジスタQ1及び分離トランジスタQ4を示しており、パストランジスタQ1及び分離トランジスタQ4は共に部分トレンチ構造によるボディ電位固定構造を採用している。
これらの図に示すように、パストランジスタQ1は、完全分離膜4aにより周囲に形成される他の素子(分離トランジスタQ4含む)と絶縁分離されたSOI層3内に形成される。
SOI層3内に、P-ボディ領域5とボディコンタクト領域6とが部分分離膜4bを挟んで形成され部分分離膜4b下のP-ボディ領域5の一部5aによって、P-ボディ領域5とボディコンタクト領域6とが電気的に接続される。
そして、ドレイン領域9,ソース領域10間のP-ボディ領域5(チャネル領域)上にゲート絶縁膜8を介してゲート電極7が形成される。さらに、ゲート電極7とボディコンタクト領域6とは、コンタクト21、アルミ配線31及びコンタクト22を介して電気的に接続される。
一方、分離トランジスタQ4は、SOI層3内に、P-ボディ領域13とボディコンタクト領域16とが部分分離膜4b(図10で図示せず)を挟んで形成され部分分離膜4b下のP-ボディ領域13の一部によって、P-ボディ領域13とボディコンタクト領域16とが電気的に接続される。
そして、ドレイン領域11,ソース領域12間のP-ボディ領域13(チャネル領域)上にゲート絶縁膜15を介してゲート電極14が形成される。さらに、ゲート電極14とボディコンタクト領域16とは、コンタクト25、アルミ配線33及びコンタクト26を介して電気的に接続される。
さらに、パストランジスタQ1のゲート電極7と、分離トランジスタQ4のドレイン領域11とが、コンタクト23、アルミ配線32及びコンタクト24を介して電気的に接続されることにより、図3で示した実施の形態3のABCブートストラップ回路が構成される。
(実施の形態2の構造)
図11は実施の形態2の分離トランジスタのレイアウト構成を示す平面図であり、図12は図11のB−B断面図である。なお、図11及び図12では実施の形態2における分離トランジスタQ3を示しており、パストランジスタQ1及び分離トランジスタQ3は共に部分トレンチ構造によるボディ電位固定構造を採用している。
分離トランジスタQ3は、分離トランジスタQ4と同様に構成されるが、図12に示すように、ソース領域12に近い領域にボディコンタクト領域17が形成され、ボディ領域13とボディコンタクト領域17とが部分分離膜4bを挟んで形成され部分分離膜4b下のP-ボディ領域13の一部13aによって、P-ボディ領域13とボディコンタクト領域16とが電気的に接続される。
そして、分離トランジスタQ3のソース領域12とボディコンタクト領域17とがコンタクト27、アルミ配線34及びコンタクト28を介して電気的に接続される。他の構成は図9及び図10で示した実施の形態3の構造と同様である。
(実施の形態1の構造)
基本的に、図9及び図10で示した実施の形態3の構造と同様である。ただし、分離トランジスタQ2は、分離トランジスタQ4のように、ボディコンタクト領域16とゲート電極14との電気的に接続は不要なため、分離トランジスタQ2においてはボディ電位固定構造を採用する必要はない。
(実施の形態1〜実施の形態3の効果)
図13は実施の形態1〜実施の形態3のABCブートストラップ回路におけるパストランジスタのFG(フローティングゲート)電位を示すグラフである。なお、図13において、FG1〜FG3は実施の形態1〜実施の形態3のパストランジスタQ1のFG電位を示し、FG10は従来のブートストラップ回路のFG電位を示している。
図14は従来のブートストラップ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、パストランジスタQ7のソース電極及びドレイン電極はソース端子S7及びドレイン端子D7として機能しており、フローティングゲートに分離トランジスタQ8のドレイン電極が接続される。分離トランジスタQ8のソース電極はソース端子S8として機能し、ゲート電極に電源Vddが付与される。このパストランジスタQ7のFG電位がFG7となる。
図15は従来のブートストラップ回路のパストランジスタQ7に付随する容量を模式的に示した回路図である。同図に示すように、従来のパストランジスタQ7ではFG,ソース電極間にゲート・ソース間容量CGSが形成される。
図16は実施の形態1のABCブートストラップ回路のパストランジスタQ1に付随する容量を模式的に示した回路図である。同図に示すように、パストランジスタQ1には従来のパストランジスタQ7と同様、ゲート・ソース間容量CGSが形成されるのに加え、ボディ領域とFGとが電気的に接続されることにより、ボディ領域とソース領域との間のPN接合によるボディ・ソース間容量CSBが加わる。
図13に戻って、VS1はパストランジスタQ1(Q7)のソース端子S1(S7)に付与するソース電圧、VS2は分離トランジスタQ2(Q3,Q4,Q8)のソース端子S2(S3,S4,S8)に付与するソース電圧を意味する。
図13に示すように、FG電位FG1〜FG3,FG7はそれぞれソース電圧VS2,ソース電圧VS1に追従して上昇するが、FG電位FG1〜FG3は、従来のFG電位FG7よりも高い電位まで上昇する。
なぜなら、前述したように、実施の形態1〜実施の形態3のパストランジスタQ1のフローティングゲート(FG)とボディ領域とが電気的に接続されているため、パストランジスタQ1のFGとソース電極との結合容量は、ゲート・ソース間容量CGSとボディ・ソース間容量CSBとなり、ゲート・ソース間容量CGSのみのパストランジスタQ7に比べ容量成分が大きくなり、ソース電圧VS1の変動がパストランジスタのFGに伝わりやすくなるからである。
その結果、実施の形態1〜実施の形態3のABCブートストラップ回路は、それぞれのFG電位FG1〜FG3の従来レベルを超える上昇により、パストランジスタQ1のオン電流は、従来の電流よりも大きくなり低い電源電圧においても、高速動作が可能となるという効果を奏する。
なお、FG電位FG2がFG電位FG1を上回るのは、実施の形態2の分離トランジスタQ3はソース端子S3とボディ領域とが電気的に接続されているため、分離トランジスタQ3のドレインにハイ電圧Vhが入力した場合に閾値電圧Vthが低下し(その電圧を閾値電圧Vth2とする)、FG電位FG2の上昇が実施の形態1の(Vh-Vth)から(Vh-Vth2)とハイ電圧Vhにより近いレベルまで高くなり、パストランジスタQ1の信号伝搬能力が促進されることに起因する。
また、FG電位FG3がFG電位FG2を上回るのは、分離トランジスタQ4のゲート電極とボディ領域とが接続されており、ゲート電極にハイ電圧Vhがあらかじめ印加されているため、ボディ電位が(分離トランジスタQ4に付随する)RC遅延を生じさせることなく、“H”レベルとなっている分、分離トランジスタQ4の閾値電圧Vthがより低下することに起因する。
<実施の形態4>
図17はこの発明の実施の形態4である半導体装置としてのマンチェスタ加算器(半導体集積回路)の構成を示す回路図である。実施の形態4はマンチェスタ加算器のパストランジスタとして、実施の形態2のABCブートストラップ回路61〜64を用いている。
実施の形態1〜実施の形態3のABCブートストラップ回路はパストランジスタQ1のゲート信号がソース信号よりも先に到達する場合に高速化効果を発揮することから,マンチェスタ型加算器へ適用が効果的である。マンチェスタ型加算器とは,高速桁上げ伝搬を目的とした加算器で,各ビットiの入力ai,biから,桁上げ生成信号gi,桁上げ消失信号ki,桁上げ伝搬信号piiを,式(1)〜式(3)にように求められ、ビットiからの桁上げ信号ci+1は, 以下の式(4)で表される。
Figure 2006339235
Figure 2006339235
Figure 2006339235
Figure 2006339235
図17に示すように、ABCブートストラップ回路61はパストランジスタQ11及び分離トランジスタQ31により構成され、ABCブートストラップ回路62はパストランジスタQ12及び分離トランジスタQ32より構成され、ABCブートストラップ回路63はパストランジスタQ13及び分離トランジスタQ33より構成され、ABCブートストラップ回路64はパストランジスタQ14及び分離トランジスタQ34より構成され、パストランジスタQ11〜Q14、分離トランジスタQ31〜Q34の構成及び接続関係は、図2で示した実施の形態2のABCブートストラップ回路におけるパストランジスタQ1、分離トランジスタQ3と同様である。
通常のマンチェスタ型加算器では,PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを抱き合わせとしたトランスファ・ゲートによりキャリ信号(桁上げ信号)を伝搬する構成であるが,実施の形態4で用いるABCブートストラップ回路61〜64は,図17で示すようにNMOSトランジスタのみで信号を伝搬し,桁上げ伝搬信号piを用いてパストランジスタQ11〜Q14のボディ領域を制御する。
以下、図17を参照して、具体的回路構成を説明する。ABCブートストラップ回路61〜64において、分離トランジスタQ31〜Q34のソース電極はそれぞれ桁上げ伝搬信号端として機能し、桁上げ伝搬信号p0〜p3を受ける。
桁上げ信号c0を受けるバッファG11の出力部であるノードN0は桁上げ信号c0用の桁上げ信号端となる。
ABCブートストラップ回路61のパストランジスタQ11のソース電極はノードN0に接続され、ドレイン電極が桁上げ信号c1用の桁上げ信号端であるノードN1に接続される。このノードN1が桁上げ信号c1用の桁上げ信号端となる。
ノードN1と電源Vddとの間にPMOSトランジスタQ51が介挿され、PMOSトランジスタQ51のゲートには反転桁上げ生成信号バーg0が付与される。ノードN1と接地レベルとの間にはNMOSトランジスタQ55が介挿され、NMOSトランジスタQ55のゲートには桁上げ消失信号k0が付与される。また、ノードN1より桁上げ信号c1が得られる。
ABCブートストラップ回路62のパストランジスタQ12のソース電極はノードN1に接続され、ドレイン電極がノードN2に接続される。このノードN2が桁上げ信号c2用の桁上げ信号端となる。
ノードN2と電源Vddとの間にPMOSトランジスタQ52が介挿され、PMOSトランジスタQ52のゲートには反転桁上げ生成信号バーg1が付与される。ノードN2と接地レベルとの間にはNMOSトランジスタQ56が介挿され、NMOSトランジスタQ56のゲートには桁上げ消失信号k1が付与される。
ABCブートストラップ回路63のパストランジスタQ13のソース電極はノードN2に接続され、ドレイン電極がノードN3に接続される。このノードN3が桁上げ信号c2用の桁上げ信号端となる。
ノードN3と電源Vddとの間にPMOSトランジスタQ53が介挿され、PMOSトランジスタQ53のゲートには反転桁上げ生成信号バーg2が付与される。ノードN3と接地レベルとの間にはNMOSトランジスタQ57が介挿され、NMOSトランジスタQ57のゲートには桁上げ消失信号k2が付与される。
ABCブートストラップ回路64のパストランジスタQ14のソース電極はノードN3に接続され、ドレインがノードN4に接続される。このノードN4が桁上げ信号c2用の桁上げ信号端となる。
ノードN4と電源Vddとの間にPMOSトランジスタQ54が介挿され、PMOSトランジスタQ54のゲート電極には反転桁上げ生成信号バーg3が付与される。ノードN4と接地レベルとの間にはNMOSトランジスタQ58が介挿され、NMOSトランジスタQ58のゲート電極には桁上げ消失信号k3が付与される。また、ノードN4より得られる桁上げ信号c4がバッファG12を介して出力される。
上述したPMOSトランジスタQ51〜Q54は、ゲート電極に受ける反転桁上げ生成信号バーg0〜g3の制御下で、桁上げ生成を指示する“H”レベルの信号をノードN1〜N4に伝達する桁上げ生成信号伝達手段として機能し、NMOSトランジスタQ55〜Q58は、ゲート電極に受ける桁上げ消失信号k0〜k3の制御下で、桁上げ消失を指示する“L”レベルの信号をノードN1〜N4に伝達する桁上げ消失信号伝達手段として機能する。
図18は従来のマンチェスタ加算器を示す回路図である。以下、図18を参照して、具体的回路構成を説明する。バッファG11は桁上げ信号c0を受け、出力(ノードN0)がPMOSトランジスタQ61及びNMOSトランジスタQ71の一方電極に接続され、PMOSトランジスタQ61及びNMOSトランジスタQ71の他方電極がノードN1に接続される。また、PMOSトランジスタQ61のゲートには反転桁上げ伝搬信号バーp0が付与され、NMOSトランジスタQ71のゲート電極には桁上げ伝搬信号p0が付与される。
ノードN1がPMOSトランジスタQ62及びNMOSトランジスタQ72の一方電極に接続され、PMOSトランジスタQ62及びNMOSトランジスタQ72の他方電極がノードN2に接続される。また、PMOSトランジスタQ62のゲートには反転桁上げ伝搬信号バーp1が付与され、NMOSトランジスタQ72のゲート電極には桁上げ伝搬信号p1が付与される。
ノードN2がPMOSトランジスタQ63及びNMOSトランジスタQ73の一方電極に接続され、PMOSトランジスタQ63及びNMOSトランジスタQ73の他方電極がノードN3に接続される。また、PMOSトランジスタQ63のゲートには反転桁上げ伝搬信号バーp2が付与され、NMOSトランジスタQ73のゲート電極には桁上げ伝搬信号p2が付与される。
ノードN3がPMOSトランジスタQ64及びNMOSトランジスタQ74の一方電極に入力され、PMOSトランジスタQ64及びNMOSトランジスタQ74の他方電極がノードN4に接続される。また、PMOSトランジスタQ64のゲートには反転桁上げ伝搬信号バーp3が付与され、NMOSトランジスタQ74のゲート電極には桁上げ伝搬信号p3が付与される。
このようにPMOSトランジスタQ6j(j=1〜4のいずれか)とNMOSトランジスタQ7jとにより構成されるCMOSトランスファゲートを用いて、桁上げ信号c0〜g4を伝搬させたのが従来のマンチェスタ加算器である。なお、他の構成は、図17で示した実施の形態4のマンチェスタ加算器と同様であるため、説明を省略する。
実施の形態4のマンチェスタ加算器は従来のマンチェスタ加算器に比べ、CMOSトランスファゲート(Q61〜Q64,Q71〜Q74)の代わりにABCブートストラップ回路61〜64を用いることにより、トランスファゲートのPMOSトランジスタQ61〜64を削除することができる。これに伴い、PMOSトランジスタQ61〜Q64の制御信号を生成していた、反転桁上げ伝搬信号バーpi用XNORゲートが不要となるため,CMOSトランスファゲートを用いた従来のマンチェスタ(型)加算器よりもトランジスタ数を削減できる点においても、ABCブートストラップ回路61〜64を適用する利点がある。
なお、ABCブートストラップ回路61〜64として従来の一般的なブートストラップ回路を用いて実現した場合においても、CMOSトランスファゲートを用いた従来のマンチェスタ加算器に比べ、上述したトランジスタ数の削減できる点、ブートストラップ回路のパストランジスタを介して桁上げ信号c0〜g3を伝搬させることによる信号伝搬能力が優れる点において効果を有する。
(実施の形態4の効果)
実施の形態4のマンチェスタ加算器の評価を行うために,0.18 μmのSOIプロセスにおいて,電源電圧を0.5 Vとし,BSIM3(カリフォルニア大学バークレー校によるシミュレーションバージョン3)にもとづくSOI用トランジスタ・モデルを用いてHSPICEにより回路シミュレーションを行った。
NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタそれぞれの閾値電圧は,Vth-n = 0.24 V, Vth-p = -0.34 Vとしている。ここで,閾値電圧Vthとは,ドレイン電圧VdsがVds = 1.8 Vの時,ドレイン電流IdsがIds = 1 μA/μmを満たすゲート電圧Vgsで定義しており,HSPICEシミュレーションにより算出した。
一方は図17に示す実施の形態4と等価な構成の4ビットのマンチェスタ型加算器を設計し,他方は実施の形態4のABCブートストラップ回路61〜64として一般的なブートストラップ回路を用いた場合を比較用マンチェスタ加算器として設計し、それぞれのマンチェスタ加算器を評価した。提案手法の適用に関しては,回路のセル・レイアウトを作成し,配線抵抗および容量を抽出している。パス・トランジスタのチャネル幅はWn = 2.0 μm,ブートストラップの 分離トランジスタ のチャネル幅はWn = 0.5 μmとした。そして、遅延時間,動作時電力,スタンバイ電力を評価項目とする。遅延時間の評価に関しては,各入力端子の前段および,各出力端子の後段にバッファを接続した状態で,入力電圧が(Vdd/2)を通過してから出力電圧が(Vdd/2)を通過するまでを遅延時間とした。
表1に4ビットのマンチェスタ型加算器の遅延時間,消費電力,リーク電流に関する評価結果を示す。遅延時間は,最下位ビットへの桁上げ信号から最上位ビットまでの桁上げ信号に要する時間で,動作時電力はランダムな100パターンの入力信号を与えたときに100 ns間で消費される電力を表し,スタンバイ電力は入力信号を与えて5 ms後(動作が確実に終了している時間の経過後)の100ns間に消費される電力としている。
Figure 2006339235
表1に示すように、実施の形態2のABCブートストラップ回路の適用により,実施の形態4のマンチェスタ加算器は、比較用のマンチェスタ加算器に比べ、遅延時間は89 %も短縮された。評価対象のマンチェスタ型加算器では,パストランジスタを直列に4段接続しているため,従来のブートストラップの構造では,それぞれのドレイン電極に付加する容量により出力電位の立ち上がりに要する遷移時間が長くなる。遷移時間の長いドレイン信号が次段のパス・トランジスタのソース電極へ入力されると,次段パストランジスタのゲート信号の上昇に遅れが生じる。これが原因で比較用のマンチェスタ加算器は高速に桁上げ信号が伝搬しない。
一方,実施の形態2のABCブートストラップ回路では,パストランジスタにおけるボディ領域へ電源Vdd以上のフォワード・バイアス印加によるVth削減効果,ボディ・ソース間容量CSByのカップリングによるパス・トランジスタのゲート電位を上昇させる効果(この効果は実施の形態1〜実施の形態3で共通)を有しているため、その結果、実施の形態4のマンチェスタ加算器の遅延時間の短縮に大きく貢献していることが示された。
消費電力については,パストランジスタのドレイン信号を入力するゲート電極で消費される貫通電流によって消費される電力の削減効果により,ABCブートストラップ回路が低消費電力に有効であることを示している。なお、表1上は消費電力に大きな差はないが、これは遅延時間が大幅に短縮しているためであり、遅延時間の短縮量を減少させた場合(例えば、遅延時間を比較用のマンチェスタ加算器と同様にした場合)、消費電力を大幅に削減できることになる。
図19及び図20は、実施の形態4のマンチェスタ加算器の効果説明用のグラフである。図19は1段目のパストランジスタ(図17のパストランジスタQ11に相当、但し、比較用マンチェスタ加算器の場合は従来のブートストラップ回路のパストランジスタに相当)のフローティングゲート電圧(FG11,FG21)およびドレイン電圧(C11,C21)を比較している。
図19に示すように、FG電位FG11及びFG電位FG21は共に電源電圧Vdd(500mA)以上まで上昇しているが,FG電位FG11はボディ・ソース間容量CSBのカップリング効果によって、上昇率が高い。これに伴い,桁上げ信号c1であるドレイン電圧C11の立ち上がりは高速となり,またVdd付近まで上昇している。
図20は4段目のパストランジスタ(図17のパストランジスタQ14に相当、但し、比較用マンチェスタ加算器の場合は従来のブートストラップ回路のパストランジスタに相当)のFG電位(FG14,FG24)およびドレイン電圧(C14,C24)を比較している。
図20に示すように、4段目のパス・トランジスタに注目すると,従来型ブートストラップにおけるFG電位FG24の上昇が遅れ,電源電位Vddにすら到達していない。これは,パストランジスタの段数が深くなるにつれて駆動力が弱まるためである。しかし,本実施の形態のABCブートストラップ回路では動的ボディ制御により駆動力が増加し,4段目のゲート電位FG14も電源電位Vdd以上まで上昇している。これにより,桁上げ信号c4であるドレイン信号C14の上昇も立ち上がりは速く,Vdd付近まで上昇している。
このように、実施の形態4のマンチェスタ加算器は、比較用マンチェスタ加算器に比べ、動作速度及び消費電力において大幅な向上が図れていることがわかる。
(レイアウト構成)
図21は図17で示した実施の形態4のマンチェスタ加算器のレイアウト構成の一部の概略を示す説明図である。図21では図17の分離トランジスタQ31、パストランジスタQ11、PMOSトランジスタQ51、及びPMOSトランジスタQ61のレイアウト構成を示している。ただし、分離トランジスタQ31として、図17の回路と異なり、実施の形態1の分離トランジスタQ2(ボディ固定無し)を用いた例が示されている。
同図に示すように、分離トランジスタQ31はソース・ドレイン領域41及びゲート電極51により構成され、ソース・ドレイン領域41のソース領域はアルミ配線35とコンタクト29によって電気的に接続され、アルミ配線35に桁上げ伝搬信号p0(図示せず)が付与される。
パストランジスタQ11はソース・ドレイン領域42、ゲート電極52及びボディコンタクト領域48により構成され、ゲート電極52はコンタクト30、アルミ配線37及びコンタクト29を介してボディコンタクト領域48と電気的に接続される。また、分離トランジスタQ31のソース・ドレイン領域41のドレイン領域はコンタクト29、アルミ配線36、コンタクト29、アルミ配線37及びコンタクト30を介して、パストランジスタQ11のゲート電極52と電気的に接続される。
また、パストランジスタQ11のソース・ドレイン領域42のソース領域は複数のコンタクト29を介してアルミ配線39に電気的に接続され、アルミ配線39にバッファG11の出力(図示せず)が付与される。
また、ソース・ドレイン領域43及びゲート電極53によってNMOSトランジスタQ55が構成され、ソース・ドレイン領域43のドレイン領域は、パストランジスタQ11のソース・ドレイン領域42におけるドレイン領域と共有することにより互いに電気的に接続関係を有する。また、ソース・ドレイン領域43のソース領域はコンタクト29を介してアルミ配線40に電気的に接続される。アルミ配線40は接地レベル(図示せず)に設定される。
さらに、ゲート電極54及びソース・ドレイン領域44によってPMOSトランジスタQ51が構成される。PMOSトランジスタQ51のソース・ドレイン領域44のドレイン領域はコンタクト29を介してアルミ配線45に電気的に接続される。
一方、パストランジスタQ11のソース・ドレイン領域42のドレイン領域及びNMOSトランジスタQ55のドレイン領域は共にコンタクト29を介してアルミ配線45に電気的に接続される。したがって、アルミ配線45は、パストランジスタQ11のドレイン、NMOSトランジスタQ55のドレイン及び分離トランジスタQ32のドレインと電気的に接続されるノードN1として機能する。
また、PMOSトランジスタQ51のソース領域はコンタクト29を介してアルミ配線47に電気的に接続され、分離トランジスタQ31のゲート電極51はコンタクト30介してアルミ配線46に電気的に接続され、アルミ配線46及びアルミ配線47がコンタクト30により電気的に接続され、これらアルミ配線46,47に電源Vdd(図示せず)が共通に付与される。
なお、実施の形態4では、ABCブートストラップ回路61〜64として、実施の形態2のABCブートストラップ回路を示したが、その代わりに、実施の形態1あるいは実施の形態3のABCブートストラップ回路を用いることも考えられる。実施の形態1のABCブートストラップ回路を用いる場合、分離トランジスタのボディ配線の面積を削減できる点において有効である。
<実施の形態5>
図22はこの発明の実施の形態5である半導体装置としてのXOR回路(半導体集積回路)の構成を示す回路図である。同図に示すように、電源Vdd,ノードN5間にPMOSトランジスタQ61,Q62が直列に接続され、PMOSトランジスタQ61及びQ62(第2の論理値決定部)のゲート電極(第1及び第2信号入力端として機能)には入力信号A及びBが付与される。そして、共通信号端であるノードN5に、実施の形態2によるABCブートストラップ回路65及び66(第1の論理値決定部)が接続される。
ABCブートストラップ回路65はNMOS構成の分離トランジスタQ35及びパストランジスタQ15により構成され、パストランジスタQ15のソース電極(第2信号入力端として機能)に入力信号Bが付与され、パストランジスタQ15のドレイン電極がノードN5に接続され、分離トランジスタQ35のソース電極(第1信号入力端として機能)に入力信号Aが付与され、ゲートに電源Vddが接続され、ドレインがパストランジスタQ15のゲートに接続される。
ABCブートストラップ回路66はNMOS構成の分離トランジスタQ36及びパストランジスタQ16により構成され、パストランジスタQ16のソース電極(第1信号入力端として機能)に入力信号Aが付与され、パストランジスタQ16のドレイン電極がノードN5に接続され、分離トランジスタQ36のソース電極(第2信号入力端として機能)に入力信号Bが付与され、ゲートに電源Vddが接続され、ドレイン電極がパストランジスタQ16のゲートに接続される。
そして、ノードN5を入力部としたインバータG13(出力部)の出力が出力信号Yとなり、出力信号Yが入力信号Aと入力信号Bとの排他的論理和(XOR)となる。
図23は実施の形態5との比較用のブートストラップ回路を用いた一般的なXOR回路の構成を示す回路図である。一般的なXOR回路は、ABCブートストラップ回路65及び66として従来構成のブートストラップ回路71及び72を用いている。他の点は実施の形態5のXOR回路と同様である。
一般的なXOR回路では、図23に示すように、並列トランジスタ側の2つの従来のパストランジスタQ66及びQ68のゲートに従来分離トランジスタQ65及びQ67が接続されたブートストラップ回路71及び72が構成される。
上述した構成の実施の形態5のXOR回路及び一般的なXOR回路それぞれにおいて、入力信号A及び入力信号Bが入力されると、一般的なXOR回路は、ブートストラップ回路71及び72のパストランジスタQ66及びQ68のゲート電位が電源電圧(Vdd)以上に上昇し、ノードN5に高い電位が伝わる。しかしながら、電源Vddが0.5V程度の低い場合は、ノードN5に良好に伝達することが困難となる。
一方、実施の形態5XOR回路では、実施の形態2のABCブートストラップ回路によって、ABCブートストラップ回路65及び66を構成しているため、パストランジスタQ15及びQ16のFG電位をブートストラップ回路71,72以上に上昇させることができるため、0.5V程度の低い電源電圧でも、ノードN5に良好に信号伝達を行うことができるため、出力信号Yとして正常な値を常に出力することができるという効果を奏する。
なお、実施の形態5では、ABCブートストラップ回路65及び66として、実施の形態2のABCブートストラップ回路を示したが、その代わりに、実施の形態1あるいは実施の形態3のABCブートストラップ回路を用いることも考えられる。実施の形態1のABCブートストラップ回路を用いる場合、分離トランジスタのボディ配線の面積を削減できる点において有効である。
さらに、直列トランジスタ側(PMOSトランジスタQ61,Q62)に変えて、実施の形態1〜実施の形態3のABCブートストラップ回路のいずれかを用いれば、直列トランジスタを介したノードN5への電源Vdd供給をより良好に行うことができる効果を奏する。
<実施の形態6>
図24はこの発明の実施の形態6である半導体装置としてのSRAMセル回路(半導体集積回路)を示す回路図である。また、図25は実施の形態5と比較用の一般的なのSRAMセル回路を示す回路図である。
これらの図に示すように、実施の形態6及び一般的なSRAMセル回路は共に、SRAMセル部18はCMOS構成のインバータI1及びインバータI2の交叉接続により構成される。
インバータI1はPMOSトランジスタQ71(負荷トランジスタ)及びNMOSトランジスタQ73(ドライバトランジスタ)により構成され、インバータI2はPMOSトランジスタQ72(負荷トランジスタ)及びNMOSトランジスタQ74(ドライバトランジスタ)により構成され、PMOSトランジスタQ71,NMOSトランジスタQ73のドレイン間のノードN11(第1の記憶ノード)がインバータI1の出力部となり、PMOSトランジスタQ71及びNMOSトランジスタQ73のゲートがインバータI1の入力部となり、PMOSトランジスタQ72,NMOSトランジスタQ74のドレイン間のノードN12(第2の記憶ノード)がインバータI2の出力部となり、PMOSトランジスタQ72及びNMOSトランジスタQ74のゲートがインバータI2の入力部となる。
そして、図25で示す一般的なSRAMセル回路では、ノードN11はパストランジスタであるNMOSトランジスタQ77を介してビット線BLに接続され、ノードN12はパストランジスタであるNMOSトランジスタQ78を介して反転ビット線バーBLに接続され、NMOSトランジスタQ77及び78のゲートにはワード線WLが共通に接続される。
一方、実施の形態6のSRAMセル回路では、ノードN11(他方信号端),ビット線BL(一方信号端)間に、実施の形態2のABCブートストラップ回路67を介挿し、ノードN12(他方信号端),反転ビット線バーBL(一方信号端)間に、実施の形態2のABCブートストラップ回路68を介挿している。また、第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2を用い、第1ワード線WL1は一般的なSRAMセル回路のワード線WLに相当し、第2ワード線WL2は電源Vdd固定線として用いる。
ABCブートストラップ回路67はNMOS構成のパストランジスタQ17及び分離トランジスタQ37より構成され、パストランジスタQ17はビット線BL,ノードN11間に介挿され、分離トランジスタQ37のソースは第1ワード線WL1(制御信号端)に接続され、ゲート電極が第2ワード線WL2に接続され、ドレイン電極がパストランジスタQ17のゲートに接続される。
ABCブートストラップ回路68はNMOS構成のパストランジスタQ18及び分離トランジスタQ38より構成され、パストランジスタQ18は反転ビット線バーBL,ノードN11間に介挿され、分離トランジスタQ38のソース電極は第1ワード線WL1に接続され、ゲートが第2ワード線WL2に接続され、ドレイン電極がパストランジスタQ18のゲートに接続される。
このような構成において、図25で示した一般的なSRAMセル回路において、SRAMセル部18へのデータ書込みは、例えば、ビット線BLに“H”データを印加し、反転ビット線バーBLに“L”データを印加した後、ワード線WLを“H”状態にして、ノードN11,ノードN12の電位を書き換えることにより行われる。
しかし、この時、“H”書込み側ではパストランジスタの性質上、記憶ノードであるノードN11の電位が“H”レベルより閾値電圧Vthだけ低い値までしか上昇しない(Vth落ち現象)。
したがって、完全な書込みのためには、反対側の記憶ノードであるノードN12が“L”に書き込まれ、ノードN11側の負荷トランジスタであるPMOSトランジスタQ71がオン状態になるまで完了しない。すなわち、PMOSトランジスタQ71がオン状態になり、“H”レベルから閾値電圧Vthだけ低くなっていたノードN11の電位を“H”レベルの電位まで引き上げて初めて書込みが完了する。
一方、図24で示した実施の形態6のSRAMセル回路において、SRAMセル部18へのデータ書込みに関し、比較用のSRAMセル回路と同様、ビット線BLに“H”データを印加し、反転ビット線バーBLに“L”データを印加した後、第1ワード線WL1を“H”状態にして、ノードN11,ノードN12の電位を書き換える場合を想定する。
この時、“H”書込み側ではABCブートストラップ回路67のゲート電位上昇効果により、パストランジスタQ17のゲート電位は“H”レベル+閾値電圧Vth以上に上昇させることができるため、ノードN11にVth落ち現象が生じることなく、ノードN11は“H”レベルに設定される。
すなわち、パストランジスタQ17を介してビット線BL,ノードN11間の電気的に接続が図られた時点で完全な書き込みが完了する。したがって、その後に、ノードN12が“L”に書き込まれ、PMOSトランジスタQ71がオン状態になる時間を待つことなく、ノードN11への“H”レベルの書き込みは完了する。
具体的には“H”レベルの書込みは次のように行われる。電源電圧が0.5Vでパストランジスタの閾値電圧Vthが0.2Vの場合、上述した例の場合、比較用のSRAMセル回路ではノードN11への“H”レベル書込みに対して、ノードN11はワード線WLを“H”にした直後は0.3Vまでしか上昇しない。
一方、実施の形態6のSRAMセル回路では、ノードN11を0.5Vに確実に設定することができる。具体的には、まず、第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2が“H”(Vdd)となり、パストランジスタQ17のフローティングゲート(FG)電位(Vfg)が0.5Vに上昇する。次に、ビット線BLを“L”レベルから“H”レベルの0.5Vに上昇させるが、この際にビット線BL側においてパストランジスタQ17のソース電極とゲート電極が容量結合しているため、FG電位が例えば0.7Vにまで上昇する。これにより、ノードN11側のパストランジスタQ17のドレイン電位は、パストランジスタQ17のFG電位を(Vfg−Vth)(≧0.5V)に上昇させることにより、当初の“L”レベルから0.5Vにまで上昇することより、Vth落ち現象を生じさせることなく、ノードN11に“H”レベルを書き込むことができる。
以上のように、ABC型ブートストラップ回路を用いた実施の形態6のSRAMセル回路は、一般的なSRAMセル回路では解消できない“H”レベル書込み時の記憶ノード電位のVth落ち現象が確実に解消されるため、高速な書き込み動作を行うという効果を奏する。
なお、実施の形態6では、ABCブートストラップ回路67及び68として、実施の形態2のABCブートストラップ回路を示したが、その代わりに、実施の形態1あるいは実施の形態3のABCブートストラップ回路を用いることも考えられる。実施の形態1のABCブートストラップ回路を用いる場合、分離トランジスタのボディ配線の面積を削減できる点において有効である。
<実施の形態7>
図26はこの発明の実施の形態7であるSRAMセル回路を示す回路図である。同図に示すように、実施の形態7のSRAMセル回路において、SRAMセル部19は高抵抗負荷型のインバータI3及びインバータI4の交叉接続により構成される。
インバータI3は直列に接続される負荷抵抗R1及びNMOSトランジスタQ75(ドライバトランジスタ)により構成され、インバータI4は直列に接続される負荷抵抗R2及びNMOSトランジスタQ76(ドライバトランジスタ)により構成され、負荷抵抗R1,NMOSトランジスタQ75のドレイン間のノードN13(第1の記憶ノード)がインバータI3の出力部となり、負荷抵抗R1及びNMOSトランジスタQ75のゲートがインバータI3の入力部となり、負荷抵抗R2,NMOSトランジスタQ76のドレイン間のノードN14(第2の記憶ノード)がインバータI4の出力部となり、負荷抵抗R2及びNMOSトランジスタQ76のゲートがインバータI4の入力部となる。なお、負荷抵抗R1,R2は例えばポリシリコン膜を用いて形成される。
そして、ノードN13,ビット線BL間に、実施の形態2のABCブートストラップ回路69を介挿し、ノードN14,反転ビット線バーBL間に、実施の形態2のABCブートストラップ回路70を介挿している。
ABCブートストラップ回路69はNMOS構成のパストランジスタQ19及び分離トランジスタQ39より構成され、パストランジスタQ17はビット線BL,ノードN13間に介挿され、分離トランジスタQ39のソース電極は第1ワード線WL1に接続され、ゲート電極が第2ワード線WL2に接続され、ドレイン電極がパストランジスタQ17のゲートに接続される。
ABCブートストラップ回路70はNMOS構成のパストランジスタQ20及び分離トランジスタQ40より構成され、パストランジスタQ20は反転ビット線バーBL,ノードN13間に介挿され、分離トランジスタQ40のソース電極は第1ワード線WL1に接続され、ゲート電極が第2ワード線WL2に接続され、ドレイン電極がパストランジスタQ20のゲートに接続される。
このような構成において、図26で示した実施の形態7のSRAMセル回路において、SRAMセル部19へのデータ書込みは、例えば、ビット線BLに“H”データを印加し、反転ビット線バーBLに“L”データを印加した後、第1ワード線WL1を“H”状態にして、ノードN13,ノードN14の電位を書き換えることにより行われる。
この時、“H”書込み側ではABCブートストラップ回路69のゲート電位上昇効果により、パストランジスタQ17のFG電位を(“H”レベル+閾値電圧Vth)以上に上昇させることができるため、ノードN13にVth落ち現象が生じることなく、ノードN13を“H”レベルに設定されることにより、完全な書き込みが可能となる。
このように、実施の形態7のSRAMセル回路は、高抵抗負荷型のSRAMセル部19にABCブートストラップ回路69,70を用いた構成となる。SRAMセル部18と異なり、負荷トランジスタの代わりに抵抗値の高い抵抗(負荷抵抗R1,R2)が用いられている。
SRAMセル部19において、負荷抵抗R1,R2による高抵抗成分により、SRAMセル部18の負荷(PMOS)トランジスタに比べ、動作電流が小さいため、“H”レベルの書込み時のVth落ち現象による影響がSRAMセル部18以上に大きかった。すなわち、SRAMセル部18の場合には、Vth落ち現象があってもその後の負荷トランジスタであるPMOSトランジスタ(Q71,Q72)のオン動作により、ノードN11(ノードN12)の電位を“H”レベルまで比較的早期に上昇させることができるが、SRAMセル部19のように高抵抗を用いた場合は、抵抗の動作電流が負荷トランジスタであるPMOSトランジスタより小さいため、“H”レベルまでの上昇にかなりの時間を要してしまうという問題があった。
しかし、実施の形態7のSRAMセル回路は、上記Vth落ち現象の問題を解決するともに、PMOSトランジスタに代えて負荷抵抗R1,R2を用いることにより、PMOSトランジスタと異なりNMOSトランジスタの上部に積層して形成することができる分、実施の形態6のSRAMセル回路よりも、セル面積を小さくできる利点がある。
したがって、実施の形態7のSRAMセル回路は、ABCブートストラップ回路69,70をパストランジスタして用いることにより、記憶ノード(ノードN13,N14)への“H”レベル書込みにVth落ち現象が生じないため、高抵抗負荷型のSRAMセル部19を用いることによる課題を克服することができ、セル面積の小さくし、かつ高速動作が可能なSRAMセル回路を得ることができる。
<その他>
“H”書込みのVth落ち現象を回避するためには、一般的なSRAMセル回路では、ワード線WLの(トランジスタ用)オン電位を、電源電圧以上に上昇させることが考えられる。例えば、電源電圧Vddが0.5Vでパストランジスタの閾値電圧Vthが0.2Vの場合、ワード線WLのオン状態時のレベルを0.7Vに昇圧させれば、“H”レベル書込みのVth落ち現象を防ぐことができる。しかし、ワード線WLに0.7Vの電源電圧を付与するための回路が別途必要であり、回路面積が増加する。
したがって、実施の形態5及び実施の形態6のSRAMセル回路では、ワード線WLの電位を通常の“H”レベル以上に昇圧するための特別な電源回路は不要である。また、実施の形態5及び実施の形態6のSRAMセル回路において、ワード線WLのオン電位を電源Vddを超える値に設定することにより、書き込み動作のさらなる高速化が期待できる。
また、実施の形態1〜実施の形態7では、MISトランジスタのうち、NMOS構成のパストランジスタ及び分離トランジスタを用いたABCブートストラップ回路を示したが、極性を逆にして全てPMOS構成のパストランジスタ及び分離トランジスタを用いたABCブートストラップ回路も勿論実現することができる。また、MOSトランジスタに限定されることなく、ゲート絶縁膜が窒化膜等、酸化膜以外で形成されるMISトランジスタで構成してもよいことは勿論である。
さらに、実施の形態1〜実施の形態7では、分離トランジスタ及びパストランジスタをSOI基板上に形成した例を示したが、ボディ領域をトランジスタごとに分離することができれば通常のバルク基板上に形成してもよい。例えば、P基板上に分離トランジスタ及びパストランジスタとなる2つのNMOSトランジスタを構成する場合、P基板の上層部にNウェル領域を形成し、Nウェル領域の上層部に2つのPウェル領域を互いに独立して形成し、2つのPウェル領域それぞれ内にNソース・ドレイン領域を形成する3重ウェル構造で形成する等により、バルク基板上にボディ領域が互いに分離された2つのNMOSトランジスタを得ることができる。
この発明の実施の形態1であるABCブートストラップ回路の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2であるABCブートストラップ回路の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態3であるABCブートストラップ回路の構成を示す回路図である。 T型ゲートによるボディ電位固定構造を示す平面図である。 図4のC−C断面構造を示す断面図である。 部分トレンチ分離によるボディ電位固定構造を示す平面図である。 図7は図6のD−D断面構造を示す断面図である。 直接ボディコンタクト(BC)を示す斜視図である。 実施の形態3のパストランジスタ及び分離トランジスタのレイアウト構成を示す平面図である。 図9のA−A断面構造を示す断面図である。 実施の形態2の分離トランジスタのレイアウト構成を示す平面図である。 図11のB−B断面構造を示す断面図である。 実施の形態1〜実施の形態3のABCブートストラップ回路におけるパストランジスタの電位を示すグラフである。 比較用の従来のブートストラップ回路の構成を示す回路図である。 比較用の従来のブートストラップ回路のパストランジスタに付随する容量を模式的に示した回路図である。 実施の形態1のABCブートストラップ回路のパストランジスタに付随する容量を模式的に示した回路図である。 この発明の実施の形態4であるマンチェスタ加算器の構成を示す回路図である。 従来のマンチェスタ加算器を示す回路図である。 実施の形態4のマンチェスタ加算器の効果説明用のグラフ(その1)である。 実施の形態4のマンチェスタ加算器の効果説明用のグラフ(その2)である。 図17で示した実施の形態4のマンチェスタ加算器のレイアウト構成の一部の概略を示す説明図である。 この発明の実施の形態5であるXOR回路の構成を示す回路図である。 比較用の一般的なXOR回路の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態6であるSRAMセル回路の構成を示す回路図である。 比較用の一般的なSRAMセル回路の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態7であるSRAMセル回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
61〜70 ABCブートストラップ回路、Q1 パストランジスタ、Q2〜Q4 分離トランジスタ。

Claims (10)

  1. 半導体基板、埋込み絶縁膜及びSOI層からなるSOI基板に形成される半導体装置であって、
    一方電極、他方電極、及び絶縁構造の制御電極を有する第1の導電型の第1のMISトランジスタと、
    一方電極、他方電極、及び絶縁構造の制御電極を有する第1の導電型の第2のMISトランジスタとを備え、前記第2のMISトランジスタの他方電極が前記第1のMISトランジスタの制御電極に接続され、
    前記第1のMISトランジスタ及び前記第2のMISトランジスタは、それぞれ前記SOI層内に他の素子と絶縁分離された第2の導電型のボディ領域を有し、
    前記第1のMISトランジスタは、制御電極とボディ領域とが電気的に接続されることを特徴とする、
    半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置であって、
    前記第2のMISトランジスタは、一方電極とボディ領域とが電気的に接続されることを特徴とする、
    半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置であって、
    前記第2のMISトランジスタは、制御電極とボディ領域とが電気的に接続されることを特徴とする、
    半導体装置。
  4. 一方信号端及び他方信号端と、
    制御信号端と、
    半導体装置部分とを備え、前記半導体装置部分は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の半導体装置を含み、
    前記第1のMISトランジスタの一方電極が前記一方信号端に接続され、他方電極が前記他方信号端に接続され、
    前記第2のMISトランジスタの一方電極が前記制御信号端に接続され、制御電極にオン状態を指示する固定信号が付与される、
    半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置は、第1〜第N(N≧1)の一方ビット入力と第1〜第Nの他方ビット入力との論理積、反転値の論理積、及び排他的論理和によって得られる、第1〜第Nの桁上げ生成信号、第1〜第Nの桁上げ消失信号及び第1〜第Nの桁上げ伝搬信号を用いて、前記第1〜第Nの一方ビット入力と第1〜第Nの他方ビット入力との加算結果である第1〜第(N+1)の桁上げ信号を得る加算器を含み、
    前記半導体装置部分は第1〜第Nの半導体装置部分を含み、
    前記半導体装置は、
    第1〜第(N+1)の桁上げ信号が得られる第1〜第(N+1)の桁上げ信号端と、
    前記第1〜第Nの桁上げ伝搬信号を受ける第1〜第Nの桁上げ伝搬信号端と、
    前記第1〜第Nの桁上げ生成信号の制御下で、第2〜第(N+1)の桁上げ信号端に桁上げ生成を指示する信号を伝達する第1〜第Nの桁上げ生成信号伝達手段と、
    前記第1〜第Nの桁上げ消失信号の制御下で、前記第2〜第(N+1)の桁上げ信号端に桁上げ消失を指示する信号を伝達する第1〜第Nの桁上げ消失信号伝達手段とを備え、
    前記一方信号端は前記第1〜第Nの桁上げ信号端を含み、前記他方信号端は第2〜第(N+1)の桁上げ信号端を含み、前記制御信号端は第1〜第Nの桁上げ伝搬信号端を含み、
    第i(i=1〜Nのいずれか)の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極が第iの桁上げ信号端に接続され、他方電極が第(i+1)の桁上げ信号端に接続され、前記第2のMISトランジスタの一方電極が第iの桁上げ伝搬信号端に接続される、
    半導体装置。
  6. 請求項4記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置は、一方ビット入力と他方ビット入力との排他的論理和結果を得るXOR回路を含み、
    前記半導体装置部分は第1及び第2の半導体装置部分を含み、
    前記半導体装置は、
    第1信号入力端と、
    第2信号入力端と、
    共通信号端と、
    前記第1及び第2の半導体装置部分とを有する第1の論理値決定部と、
    第2の論理値決定部と、
    前記共通信号端より得られる信号に基づき前記排他的論理和結果を出力する出力部とを備え、
    前記一方信号端は前記第1信号入力端及び前記第2信号入力端を含み、
    前記他方信号端は前記共通信号端を含み、
    前記制御信号端は前記第1信号入力端及び前記第2信号入力端を含み、
    第1の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極が前記第2入力信号端に接続され、他方電極が前記共通信号端に接続され、前記第2のMISトランジスタの一方入力が前記第1信号入力端に接続され、
    第1の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極が前記第1入力信号端に接続され、他方電極が前記共通信号端に接続され、前記第2のMISトランジスタの一方入力が前記第2信号入力端に接続され、
    前記第2の論理値決定部は前記第1及び第2の入力端に接続され、前記第1及び第2の半導体装置部分の前記第1のMISトランジスタが共にオフ状態の時に前記共通信号端を所定の論理値に設定する、
    半導体装置。
  7. 請求項4記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置部分は第1及び第2の半導体装置部分を含み、
    前記半導体装置は、
    互いに反転値を記憶する第1及び第2の記憶ノードを有するSRAMセル部と、
    第1及び第2のビット線と、
    ワード線と、
    前記第1のビット線と前記SRAMセル部の前記第1の記憶ノードとの間に介挿された前記第1の半導体装置部分と、
    前記第2のビット線と前記SRAMセル部の前記第2の記憶ノードとの間に介挿された前記第2の半導体装置部分とを備え、
    前記一方信号端は前記第1及び第2のビット線を含み、
    前記他方信号端は前記SRAMセル部の前記第1及び第2の記憶ノードを含み、
    前記制御信号端は前記ワード線を含み、
    前記第1の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極は前記第1のビット線に接続され、他方電極は前記第1の記憶ノードに接続され、前記第2のMISトランジスタの制御電極は前記ワード線に接続され、
    前記第2の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極は前記第2のビット線に接続され、他方電極は前記第2の記憶ノードに接続され、前記第2のMISトランジスタの制御電極は前記ワード線に接続される、
    半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置であって、
    前記SRAMセル部は、CMOS構成の第1及び第2のインバータの交叉接続により構成される、
    半導体装置。
  9. 請求項7記載の半導体装置であって、
    前記SRAMセル部は、高抵抗負荷型の第1及び第2のインバータの交叉接続により構成される、
    半導体装置。
  10. 第1〜第N(N≧1)の一方ビット入力と第1〜第Nの他方ビット入力との論理積、反転値の論理積、及び排他的論理和によって得られる、第1〜第Nの桁上げ生成信号、第1〜第Nの桁上げ消失信号及び第1〜第Nの桁上げ伝搬信号を用いて、前記第1〜第Nの一方ビット入力と第1〜第Nの他方ビット入力との加算結果である第1〜第(N+1)の桁上げ信号を得る加算機能を有する半導体装置であって、
    第1〜第(N+1)の桁上げ信号が得られる第1〜第(N+1)の桁上げ信号端と、
    前記第1〜第Nの桁上げ伝搬信号を受ける第1〜第Nの桁上げ伝搬信号端と、
    前記第1〜第Nの桁上げ生成信号の制御下で、第2〜第(N+1)の桁上げ信号端に桁上げ生成を指示する信号を伝達する第1〜第Nの桁上げ生成信号伝達手段と、
    第1〜第Nの桁上げ消失信号の制御下で、前記第2〜第(N+1)の桁上げ信号端に桁上げ消失を指示する信号を伝達する第1〜第Nの桁上げ消失信号伝達手段と、
    第1〜第Nの半導体装置部分とを備え、
    前記第1〜第Nの半導体装置部分は、それぞれ、
    一方電極、他方電極及び絶縁構造の制御電極を有する第1のMISトランジスタと、
    一方電極、他方電極及び絶縁構造の制御電極を有し、他方電極が前記第1のMISトランジスタの制御電極に接続される第2のMISトランジスタとを備え、
    第i(i=1〜Nのいずれか)の半導体装置部分において、前記第1のMISトランジスタの一方電極が第iの桁上げ信号端に接続され、他方電極が第(i+1)の桁上げ信号端に接続され、前記第2のMISトランジスタの一方電極が第iの桁上げ伝搬信号端に接続される、
    半導体装置。
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