JP2006338849A - 多層相変化型光記録媒体の再生方法、再生装置、再生プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
多層相変化型光記録媒体の再生方法、再生装置、再生プログラム、及び記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 光ピックアップ装置42からの信号VA、VB、VC、VDは可変利得アンプ(VGA)66によって、任意にゲイン倍される。このゲインGinpdはCPU53からの指示によって設定することが可能となっており、INPDGコントロール信号によって設定できる。フォーカスエラー信号はFE演算回路61によって、FE=Ginpd×[(A+C)−(B+D)]の演算が行われる。トラックエラー信号はTE演算回路62によって、TE=Ginpd×[(B+C)−(A+D)]の演算が行われる。総和信号はSUM演算回路63によって、SUM=Ginpd×(A+B+C+D)の演算が行われる。 正規化回路は、AGCCNT回路64とVCA65から構成される。
【選択図】 図4
Description
しかし、二層構造のDVD±RWの反射率は、追記可能な二層構造のDVD±Rの約1/3しかなく、現状のDVDビデオレコーダーや、DVDプレーヤーで再生することができない。そこで、DVDの組成を含めて情報の再生方法において何らかの工夫が必要となってくる。即ち、光ディスク装置では、フォーカスサーボ及びトラックサーボを安定に行うためにフォーカスエラー信号(FE)及びトラックエラー信号(TE)を正規化しておりこの正規化の技術は、例えば特許文献1に開示され、正規化の一例が示されている。具体的には、フォーカス信号及びトラック信号などのサーボ信号をAGC(正規化)する元信号として、光ピックアップ装置の分割受光素子(PUという)からの総和信号を使用する例が示されている。
また図8には、従来の光ディスク装置におけるAGC方式の回路が示されている。この回路においては、PUからの複数(例えば四つ)の信号VA、VB、VC、VDがFE(フォーカスエラー)演算回路101によって、FE=(A+C)−(B+D)が演算され、TE(トラックエラー)演算回路102によって、TE=(B+C)−(A+D)が演算され、SUM演算回路103によって、SUM=(A+B+C+D)が演算される。正規化回路はAGCCNT回路104とVCA(電圧制御アンプ)105から構成される。そしてAGCCNT回路104に入力されるSUM演算回路103からのSUM信号のレベルが、ある一定電圧になるようにAGCCNT回路104ではVCA105のゲイン設定がなされる。具体的には、例えばSUM信号レベルが1Vとなるように設定されているとした場合、各VCA105のゲインは、GAIN=1/SUMとなる。
このとき、FE信号とTE信号は以下の様にAGC演算される。
FEn=[(A+C)−(B+D)]/(A+B+C+D)
TEn=[(B+C)−(A+D)]/(A+B+C+D)
ところで、VCA105でのAGCのゲイン範囲を広くすることはかなり難しく、±10dB程度が妥当である。このAGCアンプはサーボ信号に使われるため、ゲインの変動に対して入力オフセットが変動してはいけない。すなわち、広いゲイン範囲できわめて小さい入力オフセット変動が要求されることになる。
また、AGC範囲の中心では、入力オフセット及び、AGCのゲイン誤差は小さいが、AGC範囲の端になるとオフセット及びAGCゲイン誤差がどうしても大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、DVDの情報再生方法を検討し、追記可能な二層構造のDVD±Rの約1/3の反射率しか有しない二層構造のDVD±RWの情報再生を可能とした再生方法及び再生装置を提供することを目的とする。
光ピックアップ装置からの再生出射光束のパワーは、約0.7mWである。この時、例えば反射率が80%の再生専用のDVDからのMIRRレベルは0.7Vであり、0.5/0.7V=0.7(−3dBに相当)の設定値を計算し、INPDGに設定を行う。このとき、光ピックアップ装置からの出力はINPDGによって0.7倍されるので、フォーカスを掛けた時のSUM信号は、0.5Vとなり、AGCのゲインは中心の1/0.5V=2(6dBに相当)となり、良好なサーボ性能が発揮される。
請求項2は、請求項1に記載の多層相変化型光記録媒体の再生方法において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、前記再生出射光束のパワーを1.0乃至1.8mWの範囲とすることを特徴とする。
半導体レーザの制御精度が初期設定精度を含めると±30%程度ばらつくので実際のパワーは、0.5〜0.9mWの可能性がある。同様に約1.4mWの時には1.0〜1.8mWの可能性がある。つまり光ピックアップ装置からの再生出射光束のパワーを、従来の倍である約1.4mWとすると言う意味は、厳密には1.0〜1.8mWにすると言う意味である。
請求項3は、請求項1又は2に記載の多層相変化型光記録媒体の再生方法において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが前記第一の記録構成層から第二の記録構成層に移動する方向でフォーカスの引き込みを行うことを特徴とする。
反射率が追記可能な二層構造のDVD±Rの約1/3しかない二層構造のDVD±RWにおいては、カバー基板の表面からも第一の記録構成層、第二の記録構成層と同程度のSUM信号が発生するため、誤ってカバー基板の表面にフォーカスが入るのを防止するSUM信号のスレッシュレベルを設定出来ない。そこでフォーカス引き込み方向を第一の記録構成層から第二の記録構成層に移動する方向でフォーカスの引き込みを行う。
光ピックアップ装置の対物レンズの合焦動作行なう開始位置を、対物レンズから出射した光束の合焦点が第1記録層より奥側(基板側)になるようにすると、フォーカス引き込みが物理的に早くなる。
請求項5は、基板上に少なくとも第一の記録構成層、樹脂中間層、第二の記録構成層、カバー基板を順次積層した多層相変化型光記録媒体の情報再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、書き換え可能な多層相変化型光記録媒体の再生出射光束のパワーを、再生専用の多層相変化型光記録媒体の再生出射光束のパワーより大きくしたことを特徴とする。
本発明は請求項1と同様の作用効果を奏する。
請求項6は、請求項5に記載の多層相変化型光記録媒体の再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、前記再生出射光束のパワーを1.0乃至1.8mWの範囲とすることを特徴とする。
本発明は請求項2と同様の作用効果を奏する。
請求項7は、請求項5又は6に記載の多層相変化型光記録媒体の再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが前記第一の記録構成層から第二の記録構成層に移動する方向でフォーカスの引き込みを行うことを特徴とする。
本発明は請求項3と同様の作用効果を奏する。
請求項8は、請求項5又は6に記載の多層相変化型光記録媒体の再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが合焦動作行なう開始位置を、当該対物レンズから出射した光束の合焦点が前記第1記録層より奥側になるようにしたことを特徴とする。
本発明は請求項4と同様の作用効果を奏する。
請求項9は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の再生方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする。
請求項10は、請求項9に記載の再生プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
また請求項3、7では、現状のDVDビデオレコーダーや、DVDプレーヤーの小変更、具体的にはフォーカス引き込み方向の変更のみで二層構造のDVD±RWにおいても再生が可能となる。
また請求項4、8では、現状のDVDビデオレコーダーや、DVDプレーヤーの小変更、具体的にはピックアップの取り付け位置の変更のみで二層構造のDVD±RWにおいても再生が可能となる。
また請求項9では、本発明の再生方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。
また請求項10では、再生プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
図1は本発明の相変化型光記録媒体の一例を示す層構成断面を模式的に示した図である。この相変化型光記録媒体110は、基板1、反射層2、第1界面層14、第1保護層3、第1記録層4、第2保護層5、樹脂中間層6、第3保護層7、放熱層8、第4保護層9、第2記録層10、第5保護層11、第6保護層12、カバー基板13を備えて構成される。
基板1の材料としては、通常ポリカーボネートが用いられる。また基板1には通常、記録再生光を案内するピッチ0.8μm以下の溝を設ける。
第1記録層4及び第2記録層10に用いられる相変化記録材料としては、Sb及びTeを主成分とする合金が挙げられる。その厚さは一般的に5〜100nmの範囲が好ましい。5nmより薄いと十分なコントラストを得難く、また結晶化速度が遅くなる傾向があり、短時間での消去が困難となり易い。一方、100nmを越えるとやはり光学的なコントラストが得難くなり、またクラックが生じ易くなる。コントラストとしては、DVDなど再生専用ディスクと互換性がとれる必要がある。
第1記録層4は第1保護層3と第2保護層5の間に、第2記録層10は、第4保護層9と第5保護層11の間に挟み込まれた状態で設けられる。
第1保護層3は、反射層2へ効率的に熱を逃すという機能を併せ持つ。また、第2保護層5は、主として記録時の高温による樹脂中間層6の表面の変形を防止するのに有効である。第4保護層9は、放熱層8に熱を逃がす機能と、第2記録層10や放熱層8との相互拡散を防止する機能を併せ持つ。また、第5保護層11は、反射率の調整と記録時の高温による第6保護層12とカバー基板13の変形を防止するのに有効である。第1保護層3、第2保護層5、第4保護層9、第5保護層11の材料は、屈折率、熱伝導率、化学的安定性、機械的強度、密着性等を考慮して決定される。また、第1記録層4、第2記録層10の材料との整合性を考慮すると、ZnSとSiO2の混合物が最も好ましく、製造上のコスト低減の面からは、各保護層に同じ材料を用いると有利である。
高密度記録においては、特に熱伝導特性の低い材料を第1及び第4保護層9に用い、好ましくはその膜厚を3〜20nmとすることが重要である。このため、第1保護層3上に設けられる第1界面層14は、高熱伝導率であることが必要となり、この構成によって高速記録時に熱が急激に逃げず、かつ反射層2に熱が伝わり、高速記録が可能となる。
また、第一の記録構成層100に到達する光は第二の記録構成層200を透過してくる透過光のため、入射光量が第二の記録構成層200の入射光量の半分以下であるから、第二の記録構成層200の入射光を増やすか、第1記録層4の感度を良くすることが望ましい。本発明では、入射光の少ない第一の記録構成層100において、第1記録層4を熱伝導率の低い層で挟んで記録感度を良くすると共に、第1保護層3の膜厚を3〜20nmと薄くして熱を吸収し易くすることにより記録感度を良くすることができる。
第3保護層7の材料としては、ITO(In2O3とSnOの混合系組成)、IZO(In2O3とZnOの混合組成)などが挙げられる。これらの材料は熱伝導率が高いので、第2記録層10で記録される際に発生する熱が、放熱層8を経由して放熱される。これによって、急激な冷却が必要なSbTeを主成分とする相変化材料からなる記録層は最適な急冷状態となり、小さなアモルファスマークが形成可能となる。
第3保護層7は、放熱効果を考慮すると、厚い程望ましいが、厚みが200nmより厚くすると、応力が多くなりクラックが入ってしまう。20nm未満でも放熱効果が少ないので、20nmから200nmが良い。
Ag合金としては、後述の放熱層8に用いられると同じAg合金が挙げられる。Ag合金を反射層2として用いる場合、好ましい膜厚は30〜200nmである。30nm未満では純Agでも放熱効果は不十分である。200nmを超えると熱が水平方向より垂直方向に逃げて水平方向の熱分布改善に寄与しないし、不必要な厚膜は生産性を低下させる。また、膜表面の微視的な平坦性も悪くなる。
放熱層8は超急冷のために設ける。そのための材料としてはCuが好ましい。また、膜厚は、光束を透過させる必要があるため10nm未満2nm以上が良い。
カバー基板1は、厚さ0.6mmの通常ポリカーボネートが用いられる。
基板21:0.6mm、反射層22:120nm、第1界面層34:3nm、第1保護層23:10nm、第1記録層24:12nm、第2保護層25:60nm、第3保護層27:70nm、放熱層28:6nm、第4保護層29:10nm、第2記録層30:7nm、第5保護層31:10nm、第6保護層32:65nm
光ピックアップ装置42は、波長が約660nmのレーザ光を出射する半導体レーザ、半導体レーザから出射される光束を光ディスク55の記録面に導くとともに、記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、受光位置に配置され戻り光束を受光する受光器、及び駆動系(フオーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ及びシークモータ)(いずれも図示省略)などを含んで構成されている。そして、受光器からは、その受光量に応じた電流(電流信号)が再生信号処理回路46に出力される。
再生信号処理回路46は、光ピックアップ装置42からの出力信号である電流信号を電圧信号に変換し、該電圧信号に基づいてウォブル信号、再生信号及びサーボ信号(フォーカスエラー信号、トラックエラー信号)などを検出する。そして、再生信号処理回路46では、ウォブル信号からアドレス情報及び同期信号等を抽出する。ここで抽出されたアドレス情報はCPU53に出力され、同期信号はエンコーダ44に出力される。さらに、再生信号処理回路46では、再生信号に対して誤り訂正処理等を行なった後、バッファマネージャ49を介してバッファRAM48に格納する。また、サーボ信号は再生信号処理回路46からサーボコントローラ47に出力される。なお、再生信号処理回路46では、CPU53の指示により、光ディスク55の種類に対応したサーボパラメータ(例えば、信号レベル調整用ゲインなど)を設定する。
モータドライバ45では、サーボコントローラ47からの制御信号及びCPU53の指示に基づいて、光ピックアップ装置42及びスピンドルモータ41を制御する。
エンコーダ44では、CPU53の指示に基づいて、バッファRAM48に蓄積されているデータをバッファマネージャ49を介して取り出し、エラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク55への書き込みデータを作成する。そして、エンコーダ44では、CPU53からの指示に基づいて、再生信号処理回路46からの同期信号に同期して、書き込みデータをレーザコントロール回路43に出力する。
レーザコントロール回路43では、エンコーダ44からの書き込みデータに基づいて、光ピックアップ装置55からのレーザ光出力を制御する。
インターフェース50は、ホスト(例えば、パーソナルコンピュータ、DVDビデオレコーダーバックエンド)56との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)及びSCSI(Small Computer System Interface)等の標準インターフェースに準拠している。
ROM51には、CPU53にて解読可能なコードで記述された後述する光ディスクの種類を判別するプログラム(以下、「ディスク判別プログラム」という)を含むプログラムが格納されている。フラッシュメモリ52は、不揮発性のメモリであり、CPU53からの書き込み及び読み出しが可能であるとともに、電源が切られても記録された内容は保持される。
CPU53は、ROM51に格納されている上記プログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM34に保存する。
尚、光ディスク装置40に電源が投入されると、ROM51に格納されている上記プログラムは、CPU53のメインメモリ(図示省略)にロードされる。
また、光ディスク装置40では、一例として再生専用のDVD、追記可能なDVD±R、書き換え可能なDVD±RWへのアクセスが可能であるものとする。
図4は本発明の好ましいAGC方式の回路図である。光ピックアップ装置42(PU42)からの信号VA、VB、VC、VDは可変利得アンプ(VGA)66によって、任意にゲイン倍される。このゲインGinpdはCPU53からの指示によって設定することが可能となっており、INPDGコントロール信号によって設定できる。
フォーカスエラー信号はFE演算回路61によって、FE=Ginpd×[(A+C)−(B+D)]の演算が行われる。トラックエラー信号はTE演算回路62によって、TE=Ginpd×[(B+C)−(A+D)]の演算が行われる。総和信号はSUM演算回路63によって、SUM=Ginpd×(A+B+C+D)の演算が行われる。 正規化回路は、AGCCNT回路64とVCA65から構成される。AGCCNT回路64に入力されるSUM信号のレベルがある値、ここでは、0.5VになるようにVCA65のゲイン設定がなされる。SUM信号レベルが0.25Vの場合はVCAゲインは4倍となり、SUM信号レベルが0.5Vの場合はVCAゲインは2倍、SUM信号レベルが1Vの場合はVCAゲインは1倍となる。つまり、上記TE信号及びFE信号はG=1/SUM倍される。 TE信号及びFE信号の各VCA65のゲインは、GAIN=1/SUMとなり、このとき、FE信号とTE信号は以下の様にAGC演算される。
FEn=[(A+C)−(B+D)]/(A+B+C+D)
TEn=[(B+C)−(A+D)]/(A+B+C+D)
VGA66に関してもゲイン範囲は実用上0.7〜5.6倍(−3dB〜+15dB)の範囲をカバーしている。
ディスク55がドライブにマウントされると、LDを点灯して、PU42の対物レンズを上下に動かすフォーカスサーチを行う。図5にその時のSUM信号とMIRR信号を示している。SUM信号のピーク値は図4のピークホールド回路67によってMIRR信号として出力される。このSUM信号のピーク値はPU42のスポットがディスク面にフォーカスされて焦点が合った場合に相当し、ディスク55の鏡面レベルを検出することになる。
このMIRRレベルをCPU53+ADコンバータ(図示省略)で読み込んで、そのレベルを知る。このレベルが1.0Vとした場合、0.5/1V=0.5=−6dBの設定値をCPU53によって計算し、INPDGに設定を行う。このとき、PU42からの出力はVGA66のINPDGによって0.5倍されるので、フォーカスを掛けた時のSUM信号は、本来は1Vであるものが、0.5Vとなるはずであり、その時VCA5のAGCのゲインは中心の1/0.5V=2=6dBとなるはずである。
ちなみに、INPDGを設定していない(0dBのまま)とした場合には、SUM信号は1Vのままとなるので、VCA65のAGCのゲインは1/1V=1=0dBとなり、実用的なAGC範囲の下限近くになってしまい、好ましくない。
光ピックアップ装置42からの再生出射光束のパワーは、約0.7mWである。この時、例えば反射率が80%の再生専用のDVDからのMIRRレベルは0.7Vであり、0.5/0.7V=0.7(−3dBに相当)の設定値をCPU53によって計算し、INPDGに設定を行う。このとき、PU42からの出力はVGA66のINPDGによって0.7倍されるので、フォーカスを掛けた時のSUM信号は、0.5Vとなり、VCA65のAGCのゲインは中心の1/0.5V=2(6dBに相当)となり、良好なサーボ性能が発揮される。
ちなみにLDパワー約0.7mWと書いたのは、半導体レーザの制御精度が初期設定精度を含めると±30%程度ばらつくので実際のパワーは、0.5〜0.9mWの可能性がある。同様に約1.4mWの時には1.0〜1.8mWの可能性がある。つまり光ピックアップ装置42からの再生出射光束のパワーを、従来の倍である約1.4mWとすると言う意味は、厳密には1.0〜1.8mWにすると言う意味である。
また光ピックアップ装置42の対物レンズの中立位置が対物レンズから出射した光束の合焦点(図7に示す)が第1記録層4より基板1側になるようにすると、フォーカス引き込みが早くなる。
Claims (10)
- 基板上に少なくとも第一の記録構成層、樹脂中間層、第二の記録構成層、カバー基板を順次積層した多層相変化型光記録媒体の再生方法において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、書き換え可能な多層相変化型光記録媒体の再生出射光束のパワーを、再生専用の多層相変化型光記録媒体の再生出射光束のパワーより大きくしたことを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生方法。
- 請求項1に記載の多層相変化型光記録媒体の再生方法において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、前記再生出射光束のパワーを1.0乃至1.8mWの範囲とすることを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生方法。
- 請求項1又は2に記載の多層相変化型光記録媒体の再生方法において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが前記第一の記録構成層から第二の記録構成層に移動する方向でフォーカスの引き込みを行うことを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生方法。
- 請求項1又は2に記載の多層相変化型光記録媒体の再生方法において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが合焦動作行なう開始位置を、当該対物レンズから出射した光束の合焦点が前記第1記録層より奥側になるようにしたことを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生方法。
- 基板上に少なくとも第一の記録構成層、樹脂中間層、第二の記録構成層、カバー基板を順次積層した多層相変化型光記録媒体の情報再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、書き換え可能な多層相変化型光記録媒体の再生出射光束のパワーを、再生専用の多層相変化型光記録媒体の再生出射光束のパワーより大きくしたことを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生装置。
- 請求項5に記載の多層相変化型光記録媒体の再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、前記再生出射光束のパワーを1.0乃至1.8mWの範囲とすることを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生装置。
- 請求項5又は6に記載の多層相変化型光記録媒体の再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが前記第一の記録構成層から第二の記録構成層に移動する方向でフォーカスの引き込みを行うことを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生装置。
- 請求項5又は6に記載の多層相変化型光記録媒体の再生装置において、前記第一の記録構成層及び第二の記録構成層に記録された情報を再生する場合、光ピックアップ装置の対物レンズが合焦動作行なう開始位置を、当該対物レンズから出射した光束の合焦点が前記第1記録層より奥側になるようにしたことを特徴とする多層相変化型光記録媒体の再生装置。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の再生方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする再生プログラム。
- 請求項9に記載の再生プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
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