JP2006338250A - リモートコピーの初期コピーシステムおよび初期コピー方法ならびに記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1サイトに設置された記憶装置1は、コピー元論理デバイス151のスナップショットを中間論理デバイス152に作成する。その後、中間論理デバイス152に対応する論理デバイス451を形成した外部記憶装置4を第1サイトから切り離して第2サイトに接続する。そして、その第2サイト内の記憶装置6に、外部記憶装置4内の論理デバイス451をリモートコピー先の論理デバイス153として認識させる。次に、記憶装置1は、双方の論理デバイス151,153が一致するように、ビットマップで管理した差分データに基づき、グローバルネットワーク5を介して、コピー先論理デバイス153の書き込みを指示する。
【選択図】 図1
Description
このディザスタリカバリのニーズに応えるための手段として、リモートコピーがある。リモートコピーは、メインサイトに設置した記憶装置内の論理デバイスのデータを、別の遠隔サイトに設置した記憶装置内の論理デバイスに記録して二重化を行う技術である。具体的には、リモートコピーでは、コピー元の正記憶装置およびコピー先の副記憶装置にコピーの対象ボリュームを設定する。そして、正記憶装置内の正論理デバイスと副記憶装置内の副論理デバイスとのデータ内容を一致させるように、正論理デバイスのデータを副論理デバイスにコピーし続ける。
このリモートコピーを利用することにより、例えば企業などでは、データセンタ内の記憶装置に、各拠点の記憶装置のデータをリアルタイムに集約することが可能となり、好適である。なお、前記した正論理デバイスと副論理デバイスの組をリモートコピーペアという。このリモートコピーペアを作成するには、正論理デバイスのデータをすべて副論理デバイスにコピーする必要があるが、このコピーを初期コピーという。
また、第1の記憶装置に第2の記憶装置を接続し、ホストから第1の記憶装置が受信したリード/ライト要求の対象となるデバイスが、第2の記憶装置のデバイスと対応付けられている場合には、第1の記憶装置から第2の記憶装置にリード/ライト要求を送信することで、リード/ライト要求を実行する技術がある(特許文献2参照)。
図1は本発明の実施の形態1に係るリモートコピーのシステムの構成例を示すブロック図である。
図1において、第1サイトの各々にはコンピュータシステム100が設置され、第2サイトにはコンピュータシステム200が設置されている。なお各第1サイトのコンピュータシステム100の構成は同一であるので、以下では1つのコンピュータシステム100の構成について説明する。
コンピュータシステム100では、複数の記憶装置(ストレージ装置)1が、ローカルネットワーク2を介して、複数のホスト(外部装置)3に接続されている。そして、ローカルネットワーク2には、複数の外部記憶装置4が接続されている。ローカルネットワーク2は、例えば、LAN(Local Area Network)やSAN(Storage Area Network)などで構成されている。また、前記した各記憶装置1は、グローバルネットワーク(通信ネットワーク)5を介して、後記する第2サイトの記憶装置6に接続されている。グローバルネットワーク5としては、例えば、公衆回線を想定することとするが、これに限らない。
コピー元論理デバイス151は、コピー元のデータを格納するために用いる。また、中間論理デバイス152は、外部記憶装置4の論理デバイス451を自己の論理デバイスとして認識するために用いる仮想的な論理デバイスである。従って、中間論理デバイス152は、記憶装置1が有するハードディスクから構成されているのではなく、外部記憶装置4が有する論理デバイス451と対応付けられており、中間論理デバイス152のデータは実際には外部記憶装置4が有する論理デバイス451に格納されている。記憶装置1が中間論理デバイス152に対してデータの入出力を実行する場合には、中間論理デバイス152に対応付けられている外部記憶装置4内の論理デバイス451への入出力要求が、記憶装置1から外部記憶装置4へ発行され、外部記憶装置4にて当該論理デバイス451へのデータの入出力処理が実行されることになる。
ポート11は、図1に示したホスト3などの機器との接続を実現するためのものであり、キャッシュメモリ12は、ホストから要求(リード,ライト)されたデータを保持する。ディスク装置群15は、複数個のハードディスクにより構成され、このディスク装置群15には、前記したコピー元論理デバイス151が形成されている。
制御装置14は、例えば、コントローラやプロセッサなどであり、次のような処理を行うようになっている。すなわち、制御装置14は、論理デバイス定義処理140、LUパス定義処理141、外部デバイス定義処理142、ライト処理143およびスナップショットライト処理144を行う。また、制御装置14は、リモートコピーライト処理145、リモートコピー初期コピー処理146、スナップショット初期コピー処理147、ビットマップコピー処理148および再同期処理149を行う。これらの処理140〜149は、メモリ13に格納されたモジュールなどのプログラムが制御装置14によって実行されることにより行われる。
スナップショット初期コピー処理147では、コピー元論理デバイス151(図1参照)のスナップショットを中間論理デバイス152(図1参照)に作成する。スナップショットとは、コピー元論理デバイス151の特定のタイミングでの複製である。
ビットマップコピー処理148は、後記する第1差分ビットマップd15の内容を、後記する第2差分ビットマップd16にコピーする。再同期処理149は、第1サイトのコピー元論理デバイス151(図1参照)の内容と、第2サイトのコピー先論理デバイス153(図1参照)の内容とを一致させる。その他の処理は、後記する。
物理デバイス管理情報130は、一または複数のディスク装置から構成される記憶領域を物理的なデバイスとして管理するためのものである。具体的には、図3に示すように、物理デバイス管理情報130は、物理デバイス番号d1、対応論理デバイス番号d2、サイズd3およびRAID構成d4を含んでいる。また、物理デバイス管理情報130は、ストライプサイズd5、ディスク装置番号リストd6、ディスク内開始オフセットd7およびディスク内サイズd8を含んでいる。物理デバイス番号d1は、一または複数のディスク装置から構成される物理デバイスを特定するための番号である。
対応論理デバイス番号d2は、物理デバイスに対応する、記憶装置1内の論理デバイスを特定するための番号である。例えば、物理デバイスに論理デバイスが未割り当ての場合、この対応論理デバイス番号d2には、無効を示す値が設定される。サイズd3には、物理デバイス番号d1により特定される物理デバイスの容量が示される。RAID構成d4には、物理デバイスのRAIDレベルやデータディスク、パリティディスク数など、RAID構成に関する情報が示される。
ディスク内開始オフセットd7は、物理デバイスを構成する各ディスク装置について、ディスク装置内における当該物理デバイスの領域の先頭位置をあらわし、ディスク内サイズd8には、物理デバイスを構成する各ディスク装置について、ディスク装置内に当該物理デバイスの記憶領域がどの位の容量存在するかを示すサイズをあらわす。これらディスク内開始オフセットd7およびディスク内サイズd8により、物理デバイスが各ディスク装置15内のどの領域を占めているかを特定することが可能となる。なお、本実施の形態では、RAIDを構成するディスク装置15内のオフセットとサイズとを統一しているが、これらは変更してもよい。
コピー機能状態d12には、スナップショットやリモートコピーといったコピー機能の使用状態が示される。この使用状態としては、「通常」、「スナップショット」、「リモートコピー」、「移行中」の種類がある。このうち、「通常」は、論理デバイスに対してスナップショットやリモートコピーといったコピー機能が適用されていない状態をあらわす。「スナップショット」は、スナップショット機能が適用されている状態をあらわし、「リモートコピー」は、リモートコピー機能が適用されている状態をあらわす。「移行中」は、論理デバイスに適用される機能がスナップショットからリモートコピーへの移行中であることをあらわす。
スナップショットペア管理情報d13には、スナップショット機能の適用時の管理情報、すなわち、後記するスナップショットペア番号d40(図7参照)と、スナップショットのコピー元またはコピー先のいずれかを示す情報とが含まれる。
リモートコピーペア管理情報d14には、リモートコピー機能の適用時の管理情報、すなわち、後記するリモートコピーペア番号d50(図8参照)と、リモートコピーのコピー元またはコピー先のいずれかを示す情報とが含まれる。
第2差分ビットマップd16は、第1差分ビットマップd15と同様の構成を有し、リモートコピー機能の適用時で、かつ、後記するリモートコピーのペア状態が「分離中」のときに、ライトが行われた論理デバイス中のライト位置を記憶するためのビットマップである。
コピー進捗ポインタd17は、スナップショット機能またはリモートコピー機能の適用時において、論理デバイス中の未コピーの領域の先頭論理アドレス位置を示すものである。ビットマップコピー進捗ポインタd18は、後記のビットマップコピー処理において、第1差分ビットマップd15の内容が第2差分ビットマップd16にコピーされる際、コピー処理が終了していない第1差分ビットマップ(若しくは第2差分ビットマップd16)上の先頭位置を指すポインタである。
対応物理/外部デバイスd20には、論理デバイスを構成する物理デバイスの物理デバイス番号d1(図3参照)、または、後記する物理デバイス番号を構成する外部デバイスの外部デバイス番号d30(図6参照)が示される。物理デバイス番号d1は物理デバイス管理情報130(図3参照)にエントリされ、また、外部デバイス番号d30は後記する外部デバイス管理情報133(図6参照)にエントリされる。
ところで、記憶装置1において定義可能な「ポート番号/ターゲットID/LUN」の組は数に限りがあり、記憶装置1が有する論理デバイスの数より少ない場合がある。そこで、記憶装置1は「ポート番号/ターゲットID/LUN」の組に対応付けられる論理デバイスを切り換える機能を有している。以降、論理デバイスを「ポート番号/ターゲットID/LUN」の組に対応付けて、当該「ポート番号/ターゲットID/LUN」を用いて当該論理デバイスにアクセスできるようにすることを、論理デバイスをLUパス定義する、と称する。論理デバイスがLUパス定義されていない場合には、論理デバイス管理情報131のポート番号/ターゲットID/LUNd21の欄にはヌル値が登録される。一方論理デバイスがLUパス定義されている場合には、当該論理デバイスがLUパス定義されている「ポート番号/ターゲットID/LUN」の組が論理デバイス管理情報131に登録される。
ポート番号/ターゲットID/LUNd23には、各ポート11に割り振られた「ポート番号/ターゲットID/LUN」の組が示される。対応論理デバイス番号d24には、当該「ポート番号/ターゲットID/LUN」の組についてパス定義された論理デバイスの論理デバイス番号d10(図4参照)が示される。
接続ホスト名d25には、ポート11のLUNに対してアクセス許可されたホスト3のホスト名が示される。
対応論理デバイス番号d31には、当該外部記憶装置4が有する論理デバイス(以下「外部デバイス」と呼ぶ)と対応付けられた記憶装置1内の論理デバイス(中間論理デバイス)のデバイス番号が示される。例えば、外部デバイスに対して記憶装置1内の仮想的な論理デバイスが未割り当ての場合、ここには無効を示す値が設定される。サイズd32には、外部デバイスの記憶容量が示される。例えば、100GBなどがここに示される。
ストレージ識別情報d33は、外部デバイスを有する外部記憶装置4のベンダなどを特定するためのものである。ストレージ識別情報d33としては、例えば、外部記憶装置4のベンダ(X社など)を識別するためのベンダ識別情報や、当該ベンダにより割り振られた製造シリアル番号の組み合わせなどがある。
外部ストレージ内デバイス番号d34は、外部記憶装置4内に形成された論理デバイス451を識別するためのものである。即ち記憶装置1又は6から外部デバイス番号d3で識別される外部記憶装置4内の論理デバイスを、外部記憶装置4内で一意に識別するための番号である。
「コピー中」は、コピー元論理デバイスとコピー先論理デバイスとの内容を一致させるため、コピー元論理デバイスからコピー先論理デバイスへデータをコピーしている状態をあらわす。「ペア中」は、コピー元論理デバイスおよびコピー先論理デバイスとの内容が一致している状態をあらわす。この状態の場合、コピー元論理デバイスが更新されると、その更新内容は、コピー先論理デバイスにも反映されることとなる。
「分離中」は、コピー元論理デバイスとコピー先論理デバイスとが分離されている状態をあらわす。この状態の場合、ホスト3からのライト要求があると、コピー元論理デバイスはライトされるが、コピー先論理デバイスはライトされない。そして、そのコピー元論理デバイスへのライトによる更新内容は、後に、コピー先論理デバイスに反映できるよう、そのライトされたブロック位置が第1差分ビットマップd15で管理される。なお、前記した「分離中」の場合においては、コピー先論理デバイスに対して、ホスト3からのライトアクセスが行われないため、コピー先論理デバイスの実体(外部記憶装置4など)を第1サイトから取り外してもよい。
コピー元論理デバイス情報d51やコピー先論理デバイス情報d52には各々、コピー元やコピー先となる記憶装置1との通信に必要な情報や、そのコピー元若しくはコピー先論理デバイス151,153を特定するための情報が含まれる。具体的には、コピー元の記憶装置1若しくはコピー先の記憶装置6のポート11のWWNや、ターゲットID、LUNなどの情報がこれに含まれる。ペア状態d53は、リモートコピーペアの状態を表し、この状態の種類は図7に示したペア状態d43と同様である。
図9は外部デバイス定義処理の処理フロー図である。ここでは、ある記憶装置1が、外部デバイス定義処理142に従い、外部記憶装置4内の論理デバイスを外部デバイスとして認識する場合について説明する。
まず、管理者が、保守端末16(図2参照)を操作して、ある外部記憶装置4の接続指示を記憶装置1に行う。記憶装置1の制御装置14は、外部記憶装置4の接続指示を受け付ける(S1)。保守端末16からの接続指示には、接続対象となる外部記憶装置4を特定するための外部記憶装置用識別情報が含まれている。外部記憶装置用識別情報としては、例えば、外部記憶装置4のポート11に付与されたWWN(World Wide Name)または外部記憶装置の識別情報であるストレージ識別情報の少なくとも一方および外部記憶装置4の接続先である記憶装置1のポート11のポート番号がある。
他方、外部記憶装置用識別情報として、外部記憶装置のストレージ識別情報を取得した場合には、制御装置14は、指定された記憶装置1のポート11から、外部記憶装置4の全ポートのうち制御装置14から検出されているポートに対して(この検出処理は、ポートログイン処理時に実行済)、当該ポートに定義されている全「ターゲットID/LUN」の組について、当該応答中に含まれるストレージ識別情報が外部記憶装置用識別情報としてS1で取得したストレージ識別情報と一致していることを確認した上で、当該「ターゲットID/LUN」の組を外部デバイス登録候補とする。
尚、Inquiryコマンドの応答には、Inquiryコマンドの対象となったポートの「ターゲットID/LUN」の組にLUパス定義されている論理デバイスのサイズ、および当該ポートを有する外部記憶装置4のストレージ識別情報が含まれている。
まず、管理者が、保守端末16(図2参照)を操作して、中間論理デバイス152を定義する指示を記憶装置1に送信すると、その記憶装置1の制御装置14は、その指示を受け付ける(S10)。この指示には、定義対象となる外部記憶装置4の外部デバイス番号と、定義対象の中間論理デバイスの論理デバイス番号とが付加される。
S21では、制御装置14は、当該論理デバイスに対してLUパス登録を行う。具体的には、制御装置14は、論理デバイス管理情報131(図4参照)の当該デバイスエントリのポート番号/ターゲットID/LUNd21、および接続ホスト名d22に保守端末16から指定されたポート番号、ターゲットID、LUNおよびホストの識別情報を設定する。また、制御装置14は、LUパス管理情報132(図5参照)の空きエントリに、ポート番号/ターゲットID/LUNd23、対応論理デバイス番号d24および接続ホスト名d25に、保守端末16から指定された値を設定する。そして、このようなLUパス登録が完了したら、制御装置14は、保守端末16にその旨通知して報告する(S22)。なお、保守端末16は、その報告を受信した後、LUパス定義処理141の完了を要求元へ報告する。
図12はライト処理の処理フロー図である。まず、記憶装置1の制御装置14は、ホスト3または第2サイトの記憶装置6から、ライト要求を受け付ける(S30)。次に、制御装置14は、ライト要求によりライト対象とされた論理デバイスのコピー状態を論理デバイス管理情報のコピー機能状態d12を参照して判定し(S31)、判定の結果、「通常」の場合(S31の「通常」)、ライトデータをキャッシュメモリ12に格納する(S32)。そして、制御装置14は、ライト要求元(ホスト3または第2サイトの記憶装置6)に完了報告を送信する(S33)。
一方、S31の判定において「スナップショット」または「移行中」の場合、制御装置14は、後記するスナップショットライト処理144(図13参照)を行う(S34)。この場合のライト要求元は、ホスト3となる。また、S31の判定において「リモートコピー」の場合、制御装置14は、後記するリモートコピーライト処理145(図14参照)を行う。この場合のライト要求元は、ホスト3または第1サイトの記憶装置1となる。なお、前記した「スナップショット」、「移行中」または「リモートコピー」の状態については後記する。
S344において、ライト対象のブロック位置が、コピー進捗ポインタd17(図4参照)に示されたブロック位置より後ろに存在すれば、制御装置14は、未コピーの領域と判断し(S344の「No」)、S348、S343の順に進む。S348では、制御装置14は、ライトデータを、スナップショットのコピー元論理デバイスに対応するキャッシュメモリ12に格納する。S343では、制御装置14は、ライト要求元に完了報告を送信する。
他方、コピー機能状態d12が「移行中」の場合(S346の「移行中」)、制御装置14は、S349に進み、当該論理デバイスのビットマップコピー進捗ポインタd18(図4参照)を参照して、ライト対象のブロック位置に対応する第1差分ビットマップd15上のビットがコピー済みかどうかを判断する。そして、ライト対象のブロック位置に対応するビットが、ビットマップコピー進捗ポインタd18に示された位置より前に存在すれば、制御装置14は、当該ビットがコピー済みと判断し(S349の「Yes」)、S350に進む。S350では、制御装置14は、ライト対象のブロック位置に対応する、当該論理デバイスの第2差分ビットマップd16(図4参照)のビットを「1」に更新する。
これに対して、ライト対象のブロック位置に対応するビットが、ビットマップコピー進捗ポインタd18が示す位置より後ろに存在すれば、制御装置14は、当該ビットは未コピーだと判断し(S349の「No」)、S347、S348の順に進む。S347では、制御装置14は、ライト対象のブロック位置に対応する、当該論理デバイスの第1差分ビットマップd15(図4参照)のビットを「1」に更新する。S348では、制御装置14は、ライトデータを、スナップショットのコピー元論理デバイスに対応するキャッシュメモリ12に格納する。そして、制御装置14は、ライト要求元に完了報告を送信する(S343)。
これに対して、ペア状態d53が「分離中」の場合(S354の「分離中」)、制御装置14は、S357に進み、ライト対象のブロック位置に対応する、当該論理デバイスの第2差分ビットマップd16(図4参照)のビットを「1」に更新する。その後、制御装置14は、ペア状態d53が「解除中」の場合と同様、S355およびS362の処理を行う。
更に、中間論理デバイスに対応するキャッシュメモリにライトデータが書き込まれた場合には、任意のタイミングで中間論理デバイスが定義されている記憶装置1からこの中間論理デバイスに対応付けられた外部デバイスを有する外部記憶装置4へ、キャッシュメモリ中のライトデータについてのライト要求が発行され、ライト要求に伴い当該ライトデータが外部記憶装置4に送信されて、当該外部デバイスに書き込まれる。
図15はリモートコピー初期コピー処理の全体的な処理フロー図である。ここでは、グローバルネットワーク5を経由せずに、リモートコピーの初期コピーを行うものとして説明する。
具体的には、まず、記憶装置1の論理デバイス151のコピー対象データを一旦当該記憶装置1の中間論理デバイス152にコピーする。このコピーは、前記したスナップショット機能を用いる。続いて、前記したコピー元論理デバイス151と中間論理デバイス152とを分離した後、その中間論理デバイス152に対応する論理デバイス451を有する外部記憶装置4をコピー元の第1サイトからコピー先の第2サイトに輸送手段(自動車など)を用いて移動させる。つまり、この段階においてはグローバルネットワーク5を利用しない。
そして、前記した外部記憶装置4の移動中、コピー元論理デバイス151内のデータは、ホスト3からのライト要求により更新可能な状態にしておく。コピー元論理デバイス151内のデータが更新された場合、そのコピー元論理デバイス151の更新位置を第1差分ビットマップd15上で管理しておく。このようにしておくことにより、外部記憶装置4の移動中も、コピー元論理デバイス151についてホスト3からのアクセスが可能になる。
次に、外部記憶装置4を第2サイトに設置して、第2サイト内の記憶装置6に、その外部記憶装置4内の論理デバイス451を外部デバイスとして認識させる。このために第2サイト内の記憶装置6の制御装置14は図9に示す外部デバイス定義処理142を実行することになる。更に、第2サイト内の記憶装置6の制御装置14は、図10に示す論理デバイス定義処理140を実行して当該記憶装置6内のコピー先論理デバイスに外部デバイス定義処理142によって認識した外部デバイスを対応付け、図11に示すLUパス定義処理141を実行して、当該中間論理ボリュームを記憶装置6のポート11についてLUパス定義する。
そして、前記した第1サイト内のコピー元論理デバイス151とこのコピー先論理デバイスとをリモートコピーペアとして構成し、双方の論理デバイスの内容を一致させるように再同期処理を行う。以下、これを詳述する。
S31では、制御装置14は、リモートコピーのコピー元となる論理デバイスのコピー機能状態を変更する。具体的には、制御装置14は、当該論理デバイスに対応する、論理デバイス管理情報131(図4参照)のコピー機能状態d12を「スナップショット」に変更する。このようにするのは、一旦、第1サイトの記憶装置1の内部でスナップショットを作成して、リモートコピーの初期コピーを高速に行うためである。
続いて、制御装置14は、スナップショット機能の初期コピーを行う(S32)。具体的には、制御装置14は、リモートコピーのコピー元、すなわちスナップショットのコピー元のコピー元論理デバイス151から中間論理デバイス152への全データコピーをスナップショット初期コピー処理147により行う。このスナップショット初期コピー処理147は、後記する図16で詳述する。
まず、制御装置14は、スナップショットのコピー元である論理デバイスに関し、論理デバイス管理情報131のスナップショットペア管理情報d13(図4参照)から、スナップショットペア番号d40(図7参照)を特定する。そして、制御装置14は、そのスナップショットペア番号d40に対応する、スナップショットペア管理情報d13内のペア状態d43(図7参照)を「分離中」に変更する。これにより、以降、ホスト3からのライトを継続的に受付可能な状態にすることができる。
次に、記憶装置6の制御装置14は、接続された外部記憶装置4内の論理デバイス451を自身の論理デバイスとしてホスト8に提供できるように、外部デバイス管理情報133(図6参照)などを更新する(S36)。この場合、管理者が、保守端末16を用いて当該外部記憶装置4の接続指示を第2サイト内の記憶装置6に行う。当該接続指示を受けて、記憶装置6の制御装置14は、図9に示した外部デバイス定義処理142におけるS1からS4までの処理を行い、当該外部記憶装置4の外部デバイス番号d30を採番して外部デバイス管理情報133(図6参照)に登録する。また、管理者は、保守端末16を用いてコピー先論理デバイス153を定義する指示を第2サイト内の記憶装置6に行う。当該指示を受けて、記憶装置6の制御装置14は、図10に示した論理デバイス定義処理140におけるS10からS12までの処理を行い、図4の論理デバイス番号d10として指定されたコピー先論理デバイス153の論理デバイス番号、サイズd11に指定された外部デバイスのサイズ、デバイス種別情報d19に「外部デバイス」、および対応物理/外部デバイスd20に指定された外部デバイス番号を論理デバイス管理情報131(図4参照)に登録する。さらに、管理者は、保守端末16を用いてLUパスを定義する指示を第2サイト内の記憶装置6に行う。当該指示を受けて、記憶装置6の制御装置14は、図5のポート番号/ターゲットID/LUNd23、対応論理デバイス番号d24および接続ホスト名d22に、保守端末16から指定された値をLU管理情報132(図5参照)に設定する。
S38では、記憶装置6の制御装置14は、リモートコピー対象となるコピー先論理デバイス153に対して、リモートコピーを適用可能なように論理デバイス管理情報131(図4参照)を更新する。具体的には、制御装置14は、リモートコピー対象の論理デバイスについてのコピー機能状態d12を「リモートコピー」に設定する。そして、記憶装置6の制御装置14は、その旨を第1サイト内の記憶装置1に通知する。
なお、S40において、第1の差分ビットマップを第2の差分ビットマップにコピーすることにより、S33以降にコピー元論理デバイス151に対して行われたライト処理のライト位置が第2の差分ビットマップ上に記録される。また、第2の差分ビットマップを用いて、後記する再同期処理149が実行されるので、結果的にS33以降にコピー元論理デバイス151に対して行われたライト処理によるコピー元論理デバイスのデータの更新は、第2サイトの記憶装置6のコピー先論理デバイス153にも反映される。
311では、記憶装置1の制御装置14は、コピー元論理デバイス151のコピー中のブロック先頭にポインタ、すなわちコピー進捗ポインタd17(図4参照)をセットする。続いて、制御装置14は、コピー進捗ポインタd17で指定されたブロックをコピー元からコピー先へコピーする(S312)。
次に、制御装置14は、コピー進捗ポインタd17を、次のブロック先頭にセットする(S313)。その後、制御装置14は、コピー進捗ポインタd17がコピー対象の論理デバイスの末尾、すなわち最後のブロックに達しているかを判定する(S314)。そして、最後のブロックであれば(S314の「Yes」)、図15の処理に戻り、他方、最後のブロックでなければ(S314の「No」)、S312に戻る。
S315では、制御装置14は、スナップショットペア管理情報134(図7参照)のペア状態d40を「ペア中」に変更する。
次に、制御装置14は、ビットマップコピー進捗ポインタd18を、次のビットにセットする(S393)。その後、制御装置14は、ビットマップコピー進捗ポインタd18がコピー対象の論理デバイスの末尾、すなわち最後のビットに達しているかを判定する(S394)。そして、最後のビットであれば(S394の「Yes」)、図15の処理に戻り、他方、最後のビットでなければ(S394の「No」)、S392に戻る。
S421では、記憶装置1の制御装置14は、コピー進捗ポインタd17(図4参照)をコピー元論理デバイス151の先頭ブロックにセットする。続いて、制御装置14は、コピー元論理デバイス151に対応する第2差分ビットマップd16(図4参照)を参照し、コピー進捗ポインタd17に指定されたブロックをコピーするかどうかを判定する(S422)。例えば、対象となるブロックに関し、第2差分ビットマップd16のビットが「1」であれば、コピーが必要であり、他方「0」であればコピーは不要である。
他方、コピーが必要な場合(S422の「Yes」)、制御装置14は、コピー進捗ポインタd17に指定されたブロックを、グローバルネットワーク5を介して、第2サイトに設置した記憶装置6のコピー先論理デバイス153にライトする(S423)。これにより、第2サイトに設置した記憶装置6が、コピー先論理デバイス153をライトすることとなる。
そして、記憶装置1の制御装置14が、第2サイトの記憶装置6から、ライト完了報告を受信した後(S424)、ライトされたブロックに対応する第2差分ビットマップd15のビットを「0」に更新する(S425)。
S426では、制御装置14は、コピー進捗ポインタd17を1ブロック分進めるため、そのコピー進捗ポインタd17を次のブロック先頭にセットする。S427では、制御装置14は、コピー進捗ポインタd17がコピー対象の論理デバイスの末尾、すなわち最後のブロックに達しているかを判定する。そして、最後のブロックであれば(S427の「Yes」)、図15の処理に戻り、他方、最後のブロックでなければ(S427の「No」)、S422に戻る。
本発明の実施の形態2について図19および図20に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一部分については同一符号を付し、重複説明を省略する。
図19は実施の形態2に係るリモートコピーの初期コピーシステムの全体構成を示すブロック図である。この実施の形態2においては、中間論理デバイス152をスナップショットのコピー元とし、コピー元論理デバイス151をスナップショットのコピー先とした点に特徴がある。すなわち、実施の形態1の場合とはスナップショットのコピー方向が逆になっている。その他の構成は、実施の形態1とほぼ同様である。
S32Aでは、制御装置14は、実施の形態1の場合と異なり、スナップショットのコピー方向が逆方向のスナップショット初期コピー処理147を行う。具体的には、中間論理デバイス152からコピー元論理デバイス151への全データコピーを行う。
次にS33Aについて説明する。S33Aの初期状態においては、コピー元論理デバイス151に物理デバイスが、中間論理デバイス152に外部デバイスが対応付けられている。
S33Aでは、コピー元論理デバイス151と中間論理デバイス152を分離すると共に、コピー元論理デバイス151と中間論理デバイス152の実体をスワップする。
具体的には、まず、コピー元論理デバイス151に対応するスナップショットペア管理情報134(即ち、中間論理デバイス152に対応するスナップショットペア管理情報134)のペア状態d43をそれぞれ「分離中」に変更する。
次に、コピー元論理デバイス151および中間論理デバイス152に対応する論理デバイス管理情報131のデバイス種別情報d19の値をスワップする。同様に、対応物理/外部デバイスd20の値をスワップする。この状態では、コピー元論理デバイス151および中間論理デバイス152にはそれぞれ外部デバイスおよび物理デバイスが対応付けられている。ここで、コピー元論理デバイス151を中間論理デバイスと読み替え、中間論理デバイス152をコピー元論理デバイスと読み替えることにする。すると、コピー元論理デバイス151および中間論理デバイス152にはそれぞれ物理デバイスおよび外部デバイスが対応付けられた状態となり、実施の形態1のS33が完了した時点と同様の状態となる。なお、S33Aで管理情報の変更を行っている間は、コピー元論理デバイス151および中間論理デバイス152へのホスト3からのアクセスを一時的に保留しておく。これにより、中間論理デバイス152とコピー元論理デバイス151との間でデータの整合性を保つことが可能となる。
3,8 ホスト
4 外部記憶装置
11 ポート
13 メモリ
14 制御装置
15 ディスク装置
151 コピー元論理デバイス
152 中間論理デバイス
153 コピー先論理デバイス
Claims (20)
- 外部装置とこの外部装置に接続した記憶装置とを備えたコンピュータシステムが複数のサイトに設置されるとともに、前記複数のサイトに設置した前記記憶装置の各々が通信ネットワークにより相互接続され、前記複数のサイトのうち第1サイトに設置した第1記憶装置におけるデータを第2サイトに設置した第2記憶装置にリモートコピーするリモートコピーの初期コピーシステムであって、
前記第1記憶装置および第2記憶装置の各々が、複数のディスク装置から形成された論理デバイスと制御装置とを含み、
前記第1記憶装置の制御装置は、
自己の前記ディスク装置内の論理デバイスのスナップショットを、第1サイトに独立に接続された第3記憶装置内の論理デバイスに作成して、自己の論理デバイスとして認識し、
前記スナップショットの分離時、当該スナップショットにより得られたコピー対象データとそのコピー対象データの更新データとの差分データをビットマップで管理するとともに、
前記スナップショットされた前記第3記憶装置が第1サイトから切り離されて前記第2サイトに接続され、第2サイト内の第2記憶装置の制御装置に、その第3記憶装置内の論理デバイスがリモートコピー先の論理デバイスとして認識された後、当該第1記憶装置および当該第2記憶装置の各々の論理デバイスが一致するように、前記ビットマップで管理した差分データに基づき、前記通信ネットワークを介して、前記第2記憶装置で認識された論理デバイスの書き込みを指示する
ことを特徴とするリモートコピーの初期コピーシステム。 - 前記第1記憶装置の制御装置は、前記スナップショットの分離時、前記外部装置からの要求に応じて、前記コピー対象データを前記論理デバイス内で更新し、その更新データを前記コピー対象データの更新データとして管理することを特徴とする請求項1に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。
- 前記第1記憶装置の制御装置は、前記第2記憶装置で認識された論理デバイスの書き込みを指示する場合、前記管理したビットマップを別のビットマップにコピーし、そのコピーしたビットマップで管理された差分データに基づき、前記書き込みを指示することを特徴とする請求項1に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。
- 前記ビットマップは、前記論理デバイスをブロック単位に管理し、
前記第1記憶装置の制御装置は、前記書き込みを指示する際に、前記ビットマップのブロックのうち差分データが示されたブロックごとに前記書き込みの指示を前記第2記憶装置に行うことを特徴とする請求項1に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。 - 前記第2記憶装置の制御装置は、前記第1記憶装置からの前記書き込みの指示を受けるたびに、前記自己の論理デバイスとして認識した前記第3記憶装置内の論理デバイスに書き込み、その旨を前記第1記憶装置に報告することを特徴とする請求項4に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。
- 前記第1記憶装置および第2記憶装置の各制御装置は、前記第3記憶装置内の論理デバイスを、それぞれのサイト内の前記外部装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。
- 前記第1記憶装置の制御装置は、前記スナップショットのコピー元の前記論理デバイスとコピー先の前記論理デバイスとのペアにスナップショットペア番号を付して管理することを特徴とする請求項1に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。
- 前記第1記憶装置の制御装置は、前記スナップショットのコピー元の前記論理デバイスと、前記リモートコピー先の前記論理デバイスとのペアにリモートコピーペア番号を付して管理することを特徴とする請求項1に記載のリモートコピーの初期コピーシステム。
- 外部装置とこの外部装置に接続した記憶装置とを備えたコンピュータシステムが複数のサイトに設置されるとともに、前記複数のサイトに設置した前記記憶装置の各々が通信ネットワークにより相互接続され、前記複数のサイトのうち第1サイトに設置した第1記憶装置におけるデータを第2サイトに設置した第2記憶装置にリモートコピーするリモートコピーの初期コピー方法であって、
前記第1記憶装置および第2記憶装置の各々が、複数のディスク装置から形成された論理デバイスと制御装置とを含み、
前記第1サイト内の第1記憶装置の制御装置は、
自己の前記ディスク装置内の論理デバイスのスナップショットを、第1サイトに独立に接続された第3記憶装置内の論理デバイスに作成して、自己の論理デバイスとして認識するステップと、
前記スナップショットの分離時、当該スナップショットにより得られたコピー対象データとそのコピー対象データの更新データとの差分データをビットマップで管理するステッ
プとを実行し、
前記第2サイト内の第2記憶装置の制御装置は、
前記スナップショットされた前記第3記憶装置が第1サイトから切り離されて前記第2サイトに接続された後、その第3記憶装置内の論理デバイスがリモートコピー先の論理デバイスとして認識するステップを実行し、
前記第1サイト内の第1記憶装置の制御装置は、
前記第1記憶装置および当該第2記憶装置の各々の論理デバイスが一致するように、前記ビットマップで管理した差分データに基づき、前記通信ネットワークを介して、前記第2記憶装置で認識された論理デバイスの書き込みを指示するステップを実行することを特徴とするリモートコピーの初期コピー方法。 - 前記第1記憶装置の制御装置は、前記スナップショットの分離時、前記外部装置からの要求に応じて、前記コピー対象データを前記論理デバイス内で更新し、その更新データを前記コピー対象データの更新データとして管理することを特徴とする請求項9に記載のリモートコピーの初期コピー方法。
- 前記第1記憶装置の制御装置は、前記第2記憶装置で認識された論理デバイスの書き込みを指示する場合、前記管理したビットマップを別のビットマップにコピーし、そのコピーしたビットマップで管理された差分データに基づき、前記書き込みを指示することを特徴とする請求項9に記載のリモートコピーの初期コピー方法。
- 前記ビットマップは、前記論理デバイスをブロック単位に管理し、
前記第1記憶装置の制御装置は、前記書き込みを指示する際に、前記ビットマップのブロックのうち差分データが示されたブロックごとに前記書き込みの指示を前記第2記憶装置に行うことを特徴とする請求項9に記載のリモートコピーの初期コピー方法。 - 前記第2記憶装置の制御装置は、前記第1記憶装置からの前記書き込みの指示を受けるたびに、前記自己の論理デバイスとして認識した前記第3記憶装置内の論理デバイスに書き込み、その旨を前記第1記憶装置に報告するステップをさらに実行することを特徴とする請求項12に記載のリモートコピーの初期コピー方法。
- 前記第1記憶装置の制御装置は、前記スナップショットのコピー元の前記論理デバイスとコピー先の前記論理デバイスとのペアにスナップショットペア番号を付して管理するステップをさらに実行することを特徴とする請求項9に記載のリモートコピーの初期コピー方法。
- 前記第1記憶装置の制御装置は、前記スナップショットのコピー元の前記論理デバイスと、前記リモートコピー先の前記論理デバイスとのペアにリモートコピーペア番号を付して管理するステップをさらに実行することを特徴とする請求項9に記載のリモートコピーの初期コピー方法。
- サイトに設置され、複数のディスク装置により形成された論理デバイスと制御装置とを含む記憶装置であって、
前記制御装置は、
前記ディスク装置内の論理デバイスのスナップショットを、前記サイトに独立に接続された外部記憶装置内の論理デバイスに作成して、自己の論理デバイスとして認識し、
前記スナップショットの分離時、当該スナップショットにより得られたコピー対象データとそのコピー対象データの更新データとの差分データをビットマップで管理するとともに、
前記スナップショットされた前記外部記憶装置が前記サイトから切り離されて別のサイトに接続され、そのサイト内の記憶装置に、その外部記憶装置内の論理デバイスがリモートコピー先の論理デバイスとして認識された後、それぞれのサイト内の記憶装置の各々の論理デバイスが一致するように、前記ビットマップで管理した差分データに基づき、通信ネットワークを介して、前記コピー先の論理デバイスの書き込みを指示することを特徴とする記憶装置。 - 前記制御装置は、前記スナップショットの分離時、外部装置からの要求に応じて、前記コピー対象データを前記論理デバイス内で更新し、その更新データを前記コピー対象データの更新データとして管理することを特徴とする請求項16に記載の記憶装置。
- 前記制御装置は、前記コピー先の論理デバイスの書き込みを指示する場合、前記管理したビットマップを別のビットマップにコピーし、そのコピーしたビットマップで管理された差分データに基づき、前記書き込みを指示することを特徴とする請求項16に記載の記憶装置。
- 前記ビットマップは、前記論理デバイスをブロック単位に管理し、
前記制御装置は、前記コピー先の論理デバイスの書き込みを指示する際に、前記ビットマップのブロックのうち差分データが示されたブロックごとに前記書き込みの指示を前記別のサイト内の記憶装置に行うことを特徴とする請求項16に記載の記憶装置。 - 前記制御装置は、前記書き込みの指示を受けるたびに、前記別のサイト内の記憶装置から、その完了報告を受信することを特徴とする請求項16に記載の記憶装置。
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