JP2006337153A - Dna合成判定装置、核酸タンク装置、dnaチップ装置及びdna判定システム - Google Patents

Dna合成判定装置、核酸タンク装置、dnaチップ装置及びdna判定システム Download PDF

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俊人 塩谷
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【課題】任意のDNAのDNA判定を迅速に実施する。
【解決手段】DNA合成判定装置30は、生体物質5のDNA判定を行うために、判定用DNAの情報を記憶する記憶部35と、ブランクチップ10を着脱自在に保持するチップ保持機構31と、核酸タンク20を着脱自在に保持するタンク保持機構32と、判定用DNAをブランクチップ10に固定するDNA合成部37と、生体物質5から被判定用DNAを抽出するDNA抽出部38と、判定用DNAと被判定用DNAとを反応させる反応部39と、反応部39にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを判定する判定部40と、判定結果を出力する出力部41とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DNA判定を行う装置に係り、特に、任意のDNAのDNA判定を迅速に実施できるDNA合成判定装置に関する。
近年、ウイルスの発生等を検知するために、DNAチップ(マイクロアレイ)を用いたDNA判定が行われている。
具体的には、DNAチップに固定されたウイルスを判定するための判定用DNAと、検体の血や爪等の細胞から取り出した被判定用DNAとのハイブリダイゼーションの反応から、検体がウイルスに感染しているか否かが判定される。
ここで、ウイルスの特徴を表す判定用DNA等の配列は、通常は学者等の専門家により分析される。そして、その分析結果に基づいて、アデニン,チミン,シトシン,グアニンの4種類の塩基を含む核酸の試薬から人工的に判定用DNAが作成される。
なお、判定用DNAは、電気化学的にDNAを合成して作成することができる(例えば、特許文献1参照)。
また、ハイブリダイゼーションしたDNAを検出する方法として、血や爪等の細胞から取り出した被判定用DNAに付着した蛍光物質を観察することにより検出する方法がある。
具体的には、図11に示すような手順により、ハイブリダイゼーションしたDNAを検出する。
まず、判定用DNAの配列を、予め登録されたDNAのデータ群から検索する(図11(A))。続いて、検索した判定用DNAを、チップ(ブランクチップ)91に固定して、DNAチップ92を作成する(図11(B),(C))。この際、大型合成機93を用いて、化学的に生成された核酸を合成させることにより、DNAの配列をチップ上に固定する。次に、作成したDNAチップに、検体から取り出した被判定用DNAを反応させる(図11(D))。そして、この反応におけるハイブリダイゼーションを、蛍光検出スキャナー94で撮影し、撮影されたものをパソコン95上で確認する(図11(E),(F))。このようにして、ハイブリダイゼーションしたDNAを検出できる。
特表2000−514802号公報
しかしながら、上述した蛍光物質を観察する方法は、検体の被判定用DNAに対して、一度に複数の判定用DNAとの反応を検査できる利点を有するものではあるが、蛍光物質を観察するために、通常は大掛かりな設備が必要である。また、検出結果が得られるまでに時間を要するものである。
このため、新種のウイルス等のDNA判定をする場合、新種のウイルス等に対応したDNAチップが製造される前に、ウイルスの感染が広がる状況が起こりうる。
結果として、近年のように新種のウイルスが続々と発見されている状況下では、ウイルスの感染予防の対策が遅れてしまう。換言すれば、任意のDNAに対してDNA判定が遅れることにより、ウイルスの感染予防が後手になる状況が生じてしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、任意のDNAのDNA判定を迅速に実施できるDNA合成判定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
請求項1に対応する発明は、判定用DNAを固定するためのDNAチップ装置と、前記判定用DNAを合成するための数種類の核酸を貯蔵する核酸タンク装置と、前記DNAチップ装置及び前記核酸タンク装置を着脱自在に保持して、生体物質のDNA判定を行うDNA合成判定装置と、前記DNA合成判定装置の要求に応じて、判定用DNAの情報を提供するDNA情報提供装置とを備えたDNA判定システムである。
請求項2に対応する発明は、判定用DNAを固定するためのDNAチップ装置と、前記判定用DNAを合成するための数種類の核酸を貯蔵する核酸タンク装置と、前記DNAチップ装置及び前記核酸タンク装置を着脱自在に保持して、生体物質のDNA判定を行うDNA合成判定装置と、前記DNA合成判定装置の要求に応じて、判定用DNAの情報を提供するDNA情報提供装置とを備えたDNA判定システムであって、前記DNA合成判定装置は、前記DNA情報提供装置から提供される判定用DNAの情報を取得する取得手段と、前記判定用DNAの情報に基づき、前記核酸タンク装置に貯蔵された核酸を用いて、判定用DNAを前記DNAチップ装置に固定する固定手段と、前記生体物質から被判定用DNAを抽出する抽出手段と、前記DNAチップ装置に固定された判定用DNAと前記被判定用DNAとを反応させる反応手段と、前記反応手段にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを判定する判定手段と、前記判定結果を出力する出力手段とを備えたDNA判定システムである。
請求項3に対応する発明は、生体物質のDNA判定を行うためのDNA合成判定装置であって、前記DNA判定のための判定用DNAの情報を記憶する記憶手段と、前記判定用DNAが固定されるDNAチップ装置を着脱自在に保持する手段と、前記判定用DNAを合成するための数種類の核酸が貯蔵される核酸タンク装置を着脱自在に保持する手段と、前記判定用DNAの情報に基づき、前記核酸タンク装置に貯蔵された数種類の核酸を用いて、判定用DNAを前記DNAチップ装置に固定する固定手段と、前記生体物質から被判定用DNAを抽出する抽出手段と、前記DNAチップ装置に固定された判定用DNAと前記被判定用DNAとを反応させる反応手段と、前記反応手段にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを、前記記憶手段に記憶された判定用DNAの情報に基づいて判定する判定手段と、前記判定結果を出力する出力手段とを備えたDNA合成判定装置である。
請求項4に対応する発明は、請求項3に対応するDNA合成判定装置において、前記記憶手段に記憶するための判定用DNAの情報を取得する取得手段を更に備えたDNA合成判定装置である。
請求項5に対応する発明は、請求項3又は請求項4に対応するDNA合成判定装置において、前記固定手段は、前記判定用DNAの情報に基づいて、前記核酸タンク装置に貯蔵された数種類の核酸から判定用DNAを合成する合成手段と、前記合成手段により合成された判定用DNAを、前記DNAチップ装置に固定する手段とを備えたDNA合成判定装置である。
請求項6に対応する発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に対応するDNA合成判定装置に用いられる核酸タンク装置において、前記数種類の核酸として、アデニンモノヌクレオチド、グアニンモノヌクレオチド、シトシンモノヌクレオチド、チミンモノヌクレオチドの4種類のヌクレオチドが、個別に貯蔵されたカートリッジを備えた核酸タンク装置である。
請求項7に対応する発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に対応するDNA合成判定装置に用いられるDNAチップ装置において、前記DNAチップ装置本体の基板と、前記基板上に形成され、判定用DNAを固定するための電極と、前記判定用DNAと前記被判定用DNAとによるハイブリダイゼーションに対応する電流を検出するための検出用回路とを備えたDNAチップ装置である。
請求項8に対応する発明は、請求項7に対応するDNAチップ装置において、前記電極に判定用DNAを合成するための合成用回路を更に備えたDNAチップ装置である。
請求項9に対応する発明は、請求項7又は請求項8に対応するDNAチップ装置において、前記電極は、金または白金を含むDNAチップ装置である。
請求項10に対応する発明は、請求項7乃至請求項9のいずれか1項に対応するDNAチップ装置において、前記電極上に、アミノ基を固定したDNAチップ装置である。
<作用>
従って、請求項1に対応する発明は、生体物質のDNA判定を行うDNA合成判定装置と、前記DNA合成判定装置の要求に応じて、判定用DNAの情報を提供するDNA情報提供装置とを備えたDNA合成判定システムであるので、任意のDNAのDNA判定を迅速に実施することができる。
請求項2に対応する発明は、判定用DNAを固定するためのDNAチップ装置と、数種類の核酸を貯蔵する核酸タンク装置と、DNAチップ装置及び核酸タンク装置を着脱自在に保持して、生体物質のDNA判定を行うDNA合成判定装置と、DNA合成判定装置の要求に応じて、判定用DNAの情報を提供するDNA情報提供装置とを備えたDNA合成判定システムであって、前記DNA合成判定装置は、判定用DNAの情報を取得する取得手段と、核酸タンク装置に貯蔵された数種類の核酸を用いて、判定用DNAをDNAチップ装置に固定する固定手段と、生体物質から被判定用DNAを抽出する抽出手段と、判定用DNAと前記被判定用DNAとを反応させる反応手段と、反応手段にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを判定する判定手段と、判定結果を出力する出力手段とを備えていることにより、DNA判定する際に、DNAチップ装置に任意のDNAを固定することができ、その検体のDNAに対して迅速にDNA判定することができる。
請求項3に対応する発明は、判定用DNAの情報を記憶する記憶手段と、DNAチップ装置を着脱自在に保持する手段と、数種類の核酸が貯蔵される核酸タンク装置を着脱自在に保持する手段と、核酸タンク装置に貯蔵された複数の核酸を用いて、判定用DNAをDNAチップ装置に固定する固定手段と、生体物質から被判定用DNAを抽出する抽出手段と、判定用DNAと前記被判定用DNAとを反応させる反応手段と、反応手段にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを判定する判定手段と、判定結果を出力する出力手段とを備えていることにより、DNA判定する際に、DNAチップ装置に判定用DNAを固定することができ、生体物質のDNA判定を迅速に行うことができる。
請求項4に対応する発明は、請求項3に対応する作用に加え、判定用DNAの情報を取得する取得手段を更に備えた構成により、DNA判定する際に、DNAチップ装置に任意のDNAを固定することができる。
請求項5に対応する発明は、請求項3又は請求項4に対応する作用に加え、固定手段は、核酸タンク装置に貯蔵された複数の核酸から判定用DNAを合成する合成手段と、合成された判定用DNAを、DNAチップ装置に固定する手段とを備えた構成により、判定用DNAを合成してからDNAチップに固定することができる。これにより、判定用DNAが固定されたDNAチップを容易に作成できる。
請求項6に対応する発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に対応する作用に加え、前記数種類の核酸として、アデニンモノヌクレオチド、グアニンモノヌクレオチド、シトシンモノヌクレオチド、チミンモノヌクレオチドの4種類のモノヌクレオチドが、個別に貯蔵されたカートリッジを備えた構成により、判定用DNAを合成するための核酸を容易に補充できる。
請求項7に対応する発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に対応する作用に加え、DNAチップ装置本体の基板と、基板上に形成され、判定用DNAを固定するための電極と、判定用DNAと被判定用DNAとによるハイブリダイゼーションに対応する電流を検出するための検出用回路とを備えた構成により、ハイブリダイゼーションの状態を電流により検出することができる。
請求項8に対応する発明は、請求項7に対応する作用に加え、電極に判定用DNAを合成するための合成用回路を更に備えた構成により、電気化学的にDNAの合成を行うことができる。
請求項9に対応する発明は、請求項7又は請求項8に対応する作用に加え、電極は、金または白金を含むので、判定用DNAに硫黄を付着させておけば、判定用DNAを電極に容易に固定させることができる。
請求項10に対応する発明は、請求項7又は請求項9のいずれか1項に対応する作用に加え、電極上に、アミノ基を固定したので、電極上で容易にDNA合成をすることができる。
本発明によれば、任意のDNAのDNA判定を迅速に実施できるDNA合成判定装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係るDNA判定システムの構成を示す模式図である。なお、本発明において、DNAが固定されていないDNAチップのことを「ブランクチップ」という。
DNA判定システム70は、生体物質5のDNA判定を行うために、ブランクチップ10と、核酸タンク20と、DNA合成判定装置30と、DNA情報提供装置50とを備える。
ブランクチップ10は、基板11上に、電極12と電気回路13と接続機構14とを備え、判定用DNAが電極12に固定されることによりDNAチップとして機能するものである。
電極12は、判定用DNAが固定される電極である。この電極12により、判定用DNAと被判定用DNAとがハイブリダイゼーションした2本鎖DNAに組み込まれたインターカレータによる電流を、検出することができる。
電気回路13は、電極12に電流を流すことにより判定用DNAを合成するものである。また、判定用DNAと被判定用DNAとがハイブリダイゼーションして2本鎖DNAとなった電極を、インターカレータを用いて検出するものである。
接続機構14は、後述するDNA合成判定装置30のチップ保持機構31と接続するものである。また、チップ保持機構31と接続すると、DNA合成判定装置30から電力の供給を受け、電気信号の授受が可能となる。
核酸タンク20は、装着機構21及び排出機構22を備え、判定用DNAを合成するための数種類の核酸が貯蔵されるものである。具体的には、アデニンモノヌクレオチド(A)、グアニンモノヌクレオチド(G)、シトシンモノヌクレオチド(C)、チミンモノヌクレオチド(T)の4種類のヌクレオチドが、個別に貯蔵されたカートリッジである。
装着機構21は、後述するDNA合成判定装置30のタンク保持機構32に装着されるものである。また、タンク保持機構32に装着されると、DNA合成判定装置30から電力の供給を受け、電気信号の授受が可能となる。これにより、排出機構22による核酸の排出が制御される。
排出機構22は、装着機構21を介し、後述するDNA合成判定装置30のDNA合成部37からの排出命令に応じて、A、T、C、Gの核酸を選択的に排出するものである。排出された核酸は、チップ保持機構32に流出される。
DNA合成判定装置30は、生体物質5のDNA判定を行うために、チップ保持機構31、タンク保持機構32、入力部33、情報処理部34、記憶部35、通信部36、DNA合成部37、DNA抽出部38、反応部39、判定部40及び出力部41とを備える。
チップ保持機構31は、ブランクチップ10を着脱自在に保持する機構を備えるものである。図示しない接続機構を介して、ブランクチップ10と、電気信号の授受を行う。
また、図示しない洗浄部により、必要に応じてブランクチップ10が洗浄される。洗浄のタイミングと核酸の流入してくるタイミングとを調整することにより、判定用DNAを合成することができる。
タンク保持機構32は、核酸タンク20を着脱自在に保持する機構を備えるものである。図示しない接続機構を介して、核酸タンク20と、電気信号の授受を行う。また、核酸タンク20の排出口から流入した核酸をチップ保持部31に排出する。
入力部33は、判定用DNAの検索情報を入力するものである。また、入力された検索情報を、情報処理部34に送出する。
情報処理部34は、入力部33により入力された検索情報に基づいて、判定用DNAのデータを記憶部35から抽出するものである。なお、記憶部35が該当する判定用DNAのデータを記憶していない場合、通信部36を介して、判定用DNAのデータをDNA情報提供装置50から取得し、記憶部35に記憶する。また、情報処理部34は、判定用DNAの配列データを、DNA合成部37に送出する。
さらに、情報処理部34は、判定用DNAの判定データを判定部40に送出する。なお、判定データには、判定用DNAがハイブリダイゼーションを生じたか否かを判定する際に用いられる電流の閾値等の情報が含まれる。
記憶部35は、DNA判定のための判定用DNAの情報を記憶するものであり、情報処理部34により情報の追加・削除等の処理が行われる。なお、DNAの情報としては、DNAの配列情報である配列データや前述した判定データが含まれる。
通信部36は、情報処理部34の命令に従い、DNA情報提供装置50に判定用DNAのデータの送信要求をして、そのデータを受信するものである。受信した判定用DNAのデータは、情報処理部34を介して、記憶部35に記憶される。
DNA合成部37は、情報処理部34から送出された判定用DNAの配列データに基づき、核酸タンク20に貯蔵された数種類の核酸を用いて、チップ保持機構31に保持されたブランクチップ10の電極12に、判定用DNAを固定するものである。判定用DNAがブランクチップ10の電極12に固定された場合には、「判定用DNA準備完了通知」を反応部39に送出する。
DNA抽出部38は、挿入口から生体物質5のサンプルを取り込み、そのサンプルから被判定用DNAを抽出するものである。被判定用DNAを抽出した場合、「被判定用DNA準備完了通知」を反応部39に送出する。また、後述する反応部39からの排出命令に応じて、抽出された被判定用DNAを、チップ保持機構31に排出する。
反応部39は、ブランクチップ10に固定された判定用DNAと、抽出部38により抽出された被判定用DNAとを反応させるものである。ここでは、DNA合成部37から、判定用DNA準備完了通知を受け取ると、DNA抽出部38に被判定用DNAの排出命令を送出する。ただし、DNA抽出部38から、被判定用DNA準備完了通知を受けている場合に限る。
判定部40は、反応部39にて被判定用DNAがチップ保持機構31に流入された場合、ハイブリダイゼーションが生じたか否かを、情報処理部34から送出された判定用DNAの判定データに基づいて判定するものである。
すなわち、検出された電流値が閾値を超えている場合には、ハイブリダイゼーションが生じたと判定して、生体物質5が判定用DNAを有する物質であると判定する。一方、閾値に満たない場合には、ハイブリダイゼーションは生じなかったと判定して、生体物質5が判定用DNAを有さない物質であると判定する。
出力部41は、判定部40による判定結果を出力するものである。ここでは、液晶等のディスプレイが用いられる。
DNA情報提供装置50は、DNA合成判定装置30からの送信要求に応じて、判定用DNAのデータを提供するものである。大学等の研究機関から公開されるDNAの配列情報を提供するサーバである。
(DNA合成判定装置30の動作)
次に、本実施形態に係るDNA合成判定装置30の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
始めに、ブランクチップ10及び核酸タンク20が、それぞれチップ保持部31及びタンク保持部32に装着される(S1)。また、挿入口から生体物質5のサンプルが挿入される。
次に、ユーザの操作により入力部33を介して、判定用DNAの検索情報が入力される(S2)。
続いて、入力された検索情報が情報処理部34に送出され、該当する判定用DNAのデータが記憶部35に記憶されているか否かが検索される(S3)。
ここで、判定用DNAのデータが記憶部35に記憶されている場合、記憶部35から判定用DNAのデータが抽出される(S3−Yes,S4)。
一方、判定用DNAのデータ記憶部35に記憶されていない場合、通信部36を介して、外部のDNA情報提供装置50に判定用DNAのデータの送信要求が実行される(S3−No,S5)。そして、DNA情報提供装置50から送信された判定用DNAのデータが記憶部35に記憶される(S6)。
次に、情報処理部34により、記憶部35又は通信部36から取得した判定用DNAの配列データが判定用DNA合成部37に送出される。また、判定用DNAの判定データが判定部40に送出される(S7)。
続いて、DNA合成部37により、判定用DNAの配列データに基づいて、タンク保持部32に保持された核酸タンク20から核酸が選択的に抽出されて、チップ保持部31に保持されたブランクチップ10上に、判定用DNAが合成される(S8)。
ここで、判定用DNAの合成が完了して、ブランクチップ10の電極12に判定用DNAが固定されると、判定用DNA準備完了通知が反応部39に送出される(S9)。
次に、反応部39により、DNA抽出部39から被判定用DNA準備完了通知を受けているか否かが判断される(S10)。
ここで、被判定用DNA準備完了通知を受けている場合、反応部39がDNA抽出部38に被判定用DNAの排出命令を送出する(S10−Yes,S11)。
一方、被判定用DNA準備完了通知を受けていない場合、生体物質5のサンプルから被判定用DNAが抽出されるまで、DNA合成判定装置30は動作を停止する(S10−No,S12)。この後、生体物質5のサンプル(髪の毛や血等)が挿入口に挿入されれば、被判定用DNA抽出部39により、サンプルから被判定用DNAが抽出される(S13)。
そして、被判定用DNAの抽出が終了すると、被判定用DNA準備完了通知が反応部39に送出される(S14)。
次に、反応部39により被判定用DNAの排出命令を送出されると、チップ保持部31に、被判定用DNAが排出され、ハイブリダイゼーションが促される(S15)。
続いて、排出された被判定用DNAと電極に合成された判定用DNAとのハイブリダイゼーションが生じたか否かが判定部40により判定される(S16)。ハイブリダイゼーションが生じたか否かは、検出される電流値が予め設定されている閾値を超えるか否かで判断される。
ここで、電流値が閾値を超える場合、ハイブリダイゼーションが生じたと判断され、サンプルが判定用DNAを有する(陽性)、という判定結果が出力部41に送出される(S16−Yes,S17)。
一方、電流値が閾値を超えない場合、ハイブリダイゼーションが生じなかったと判断され、サンプル50が判定用DNAを有しない(陰性)、という判定結果が出力部41に送出される(S16−No,S18)。
次に、出力部41により、判定部40の判定結果が出力される(S19)。
以上説明したように、本実施形態に係るDNA合成判定装置30によれば、DNA判定のための判定用DNAのデータを記憶する記憶部33と、判定用DNAが固定されるブランクチップ10を着脱自在に保持するチップ保持機構31と、判定用DNAを合成するための数種類の核酸が貯蔵される核酸タンク20を着脱自在に保持するタンク保持機構32と、判定用DNAのデータに基づき核酸タンク20に貯蔵された数種類の核酸を用いて、判定用DNAをブランクチップ10に固定するDNA合成部37と、生体物質5から被判定用DNAを抽出するDNA抽出部38と、ブランクチップ10に固定された判定用DNAと被判定用DNAとを反応させる反応部39と、反応部39にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを、記憶部35に記憶された判定用DNAのデータに基づいて判定する判定部40と、判定結果を出力する出力部41とを備えていることにより、DNA判定する際に、ブランクチップ10に判定用DNAを固定することができ、生体物質のDNA判定を迅速に行うことができる。
すなわち、本実施形態に係るDNA合成判定装置30は、DNAの合成工程、ハイブリダイゼーション工程、検出工程を一気に同一の装置で自動処理するので、任意のDNAのDNA判定を迅速に実施できる。
また、本実施形態に係るDNA合成判定装置30は、記憶部35に記憶するための判定用DNAのデータをDNA情報提供装置50から取得する通信部36を更に備えた構成により、DNA判定する際に、ブランクチップ10に任意のDNAを固定することができる。
また、本実施形態に係るDNA合成判定装置30は、ハイブリダイゼーションの検出を、蛍光スキャナーによる蛍光検出ではなく、電流検出により処理するので、即時に把握できる。
さらに、本実施形態に係る核酸タンク20は、数種類の核酸として、アデニンモノヌクレオチド、グアニンモノヌクレオチド、シトシンモノヌクレオチド、チミンモノヌクレオチドの4種類のモノヌクレオチドが、個別に貯蔵されたカートリッジを備えた構成により、判定用DNAを合成するための核酸を容易に補充できる。
これにより、インクトナーのCMYKタンクのように、補充タンクをいわゆるコンビニエンスストア等でも手軽に購入することができるシステムを構築できる。
具体的には、図3に示すように、ウイルス等の検査地域であるA地域で核酸タンク20を購入して、その場で即時にDNA判定を行うことができる。この結果、DNAの配列データと製造設備(大型合成機93等)とが存在するC地域まで生体物質5のサンプルを搬入する手間が省かれる。
なお、ブランクチップ10の電極12には、表面上にアミノ基AGを固定しておいてもよい。これにより、図4に示すように、電極に容易に塩基を結合させることができる。すなわち、電極に判定用DNAを容易に固定することができる。
<第2の実施形態>
図5は本実施形態に係るDNA合成判定装置30Sの外観の一例を示す図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
ここでは、直方体形状の筐体30Sの上面に設けられたサンプル挿入口38Sと、サンプル挿入口38Sの下方にブランクチップ10が挿入されるように設けたブランクチップ挿入口31Sと、データベースアクセス画面41Sと、タンク保持機構32Sに装着された核酸タンク20とを示している。
ここで、データベースアクセス画面41Sは、病名や症状等に対応した判定用DNAをタッチパネルで検索できるものであり、入力部33及び出力部41の機能を備えている。
このDNA合成判定装置30Sは、図6に示すように、利用される。
まず、ユーザの操作により、必要に応じて判定用DNAのデータがダウンロードされる(図6(A))。これにより、新しく見つかったウイルスのDNA配列の公開データをネットワーク上から見つけて、装置にダウンロードできる。
なお、判定用DNAを検索する際は、データベース画面41Sのタッチパネルにて必要となるDNAの検索情報を入力する。
続いて、ダウンロードされた判定用DNAのデータは記憶部35に記憶される。
次に、ブランクチップ10がDNA合成判定装置30Sに差し込まれると、記憶部35に記憶されたDNAの配列データに基づき、核酸タンク20にある試薬を用いて判定用DNAが合成されてブランクチップ10に固定される(図6(B))。
そして、サンプル挿入口38Sから血や髪の毛等の生体物質5のサンプルが挿入されると、挿入された血や髪の毛等から被判定用DNAが抽出されて、判定用DNAとの間で、ハイブリダイゼーションが促される(図6(C))。
これにより、ハイブリダイゼーションが生じたか否かが電気化学的に判定され、データベースアクセス画面41Sに判定結果が表示される(図6(D))。
このように、本実施形態に係るDNA合成判定装置30Sは、必要に応じて、判定用DNAデータをダウンロードするので、新種のウイルスであってもDNAの配列がわかった段階で、即合成工程に入ることになるため、迅速にDNA判定ができる。
なお、従来、図7に示すような電気化学的検出タイプの装置も使われている。すなわち、必要とされるDNAの配列データを検索し、大型合成機93を使ってDNAを合成して、DNAチップ92を作成する。そして、そのDNAチップ92を検体から取り出したDNAとハイブリダイゼーションをさせて、電気化学的検出器96により即時にハイブリダイゼーションの内容を把握する。
このタイプの装置においては、配列のわかっているDNA以外のウイルスの判定をするのに、DNAチップをカスタム化する請負会社に判定用DNAを合成して作成してもらう必要がある。この方法だと判定までに大変手間と時間がかかる。また、あらかじめわかっているDNAの配列に対する反応は観察することができるが、それ以外のものには使えない。
すなわち、従来の装置では、あるウイルスの汚染地域に行ってそのウイルスに感染しているか否かは分かるが、その他のウイルスに対して、そのチップや装置では判定できない。
今日のように新種のウイルスが続々と見つかってくる状況では、DNAの合成工程、ハイブリダイゼーション工程、検出工程を一気に単一の装置で自動処理できることが有用なことは言うまでもない。
<第3の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、DNA合成部37は、判定用DNAの情報に基づいて、核酸タンク20に貯蔵された数種類の核酸から判定用DNAを合成する合成部33Aと、合成部33Aにより合成された判定用DNAを、ブランクチップ10に固定する固定部33Bとを備えている。
すなわち、DNA合成部37は、判定用DNAを合成してからブランクチップ10に固定することができる。これにより、判定用DNAが固定されたブランクチップ10を容易に作成できる。
なお、ブランクチップ10の電極12には、金電極を用いることができる。これにより、図8に示すように、判定用DNAに硫黄(S)を付着させておけば、判定用DNAを電極12に容易に固定させることができる。
<第4の実施形態>
図9はDNA合成判定装置30に用いられるブランクチップ10の概念を示す図である。
ここでは、ブランクチップ10は、基板11の上に、電極12と、DNA合成用回路13Aと、DNA検出用回路13Bと、入力制御部13Cと出力制御部13Dとを備える。
基板11は、ブランクチップ10を構成する電気回路の基板であり、各電気回路を配線層で接続している。配線層は、基板11上の電気・電子部品間を相互に接続する。
電極12は、DNA合成用回路13Aから電流が入力されると、電極12の表面上に配置された核酸から判定用DNAを合成する。また、合成された判定用DNAと被判定用DNAのハイブリダイゼーションによる2本鎖DNAを検出可能とするリガンドと酵素との反応による2次電流をDNA検出用回路13Bへ出力する。
DNA合成用回路13Aは、入力制御部13Cを介して電流が入力されると、電極12の上にあらかじめ配置された核酸から判定用DNAを合成する。
DNA検出用回路13Bは、電極12からリガンドと酵素との反応による2次電流を検出し、出力制御部13Dへ出力する。
入力制御部13Cは、複数のDNA合成用回路13Aのうち選択したDNA合成用回路に電流を入力する。
出力制御部13Dは、DNA検出用回路13Bにおいて検出された2次電流を出力制御するものであり、2次電流の値を、デジタル電圧信号に変換(以下、デジタルデータ化ともいう)して出力する。
デジタルデータ化は、デジタル化するための電圧の閾値V0とV1(V0<V1)が設定されたウインドコンパレータ等の比較器を用いることで実行する。具体的には出力制御部13Dは、図10に示すように、電圧変換部13Da、オペアンプ13Db、コンデンサ13Dc及びウインドコンパレータ13Ddを備えている。
ここで、電圧変換部13Daは、電極12及びDNA検出用回路13Bからの検出電流を電圧値に変換し、この電圧値を積分回路に送出するものである。
積分回路は、オペアンプ13Dbとコンデンサ13Dcからなり、電圧変換部13Daから受けた電圧値を積分した電圧値Voutをウインドコンパレータ13Ddに入力する。
ウインドコンパレータ13Ddは、2つの基準電圧(V0,V1)が図示しない設定部により設定されており、オペアンプ13Ddにより出力される電圧Voutが2つの基準電圧V0からV1の範囲内にあるときをオン状態(H;ハイレベル)、範囲内に無いときをオフ状態(L;ロウレベル)としてデジタル化したデータVdigitalを出力する。なお、各基準電圧V0,V1は、ハイブリダイゼーションの陽性、陰性を判定するためのしきい値電圧に相当する。
次に、以上のように構成されたブランクチップ10の動作を説明する。
まず、図示しない制御部を介して、基板11上の複数のDNA合成用回路13Aのうち判定用DNAを合成させるDNA合成用回路13Aが選択され、選択された結果が入力制御部13Cに入力される。
続いて、入力制御部13Cにより、選択されたDNA合成用回路13Aに電流が入力される。
そして、入力された電流によりDNA合成用回路13Aが、電極12の上に配置された核酸から判定用DNAを合成する。このDNA合成の方法については、特許文献1の第45〜47頁に記載の「合成工程」に詳しい。
次に、この電極12の上の検出用DNAと、あらかじめ特定の酵素と反応するリガンドに浸された被判定用DNAがハイブリダイゼーションさせられる。これを洗浄すると、リガンドにより2本鎖DNAだけが電極12の上に残る。これに酵素を反応させると数nA程度の微小な2次電流が生じる。
この2次電流がDNA検出用回路13Bにより検出され、出力制御部13Dに出力される。
これにより2次電流の電流値から、2本鎖DNAの生成量が測定される。
このように、ブランクチップ10は、出力制御部13Dにおいて、電極12からの検出電流を電圧変換部13Daで電圧値に変換させた後、オペアンプ13Db及びコンデンサ13Dcからなる積分回路により積分した電圧値をウインドコンパレータ13Ddに入力する。このウインドコンパレータ13Ddは、積分された電圧値を、予め設定された陽陰性のしきい値電圧に基づいてデジタル電圧信号に変換し、デジタル化したデータVdigitalを出力している。
以上説明したように、本実施形態に係るブランクチップ10は、チップ装置本体の基板11と、基板11上に形成され、判定用DNAを固定するための電極12と、判定用DNAと被判定用DNAとによるハイブリダイゼーションに対応する電流を検出するためのDNA検出用回路13Bとを備えた構成により、ハイブリダイゼーションしたDNAを電流により検出することができる。
また、上述したような構成のブランクチップ10であれば、出力制御部13Dに比較器を用いることで出力データをデジタル化しているので、2本鎖DNAを電流検知する際に、デジタル信号処理をすることが可能となる。そのため、DNAチップを組み込んだシステムを容易に製作することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るDNA判定システムの構成を示す模式図である。 同実施形態に係るDNA合成判定装置30の動作を説明するためのフローチャートである。 同実施形態に係るDNA判定システムの利用例を示す図である。 同実施形態に係るブランクチップ10を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るDNA合成判定装置30Sの外観の一例を示す図である。 同実施形態に係るDNA合成判定装置30の利用方法を説明するための図である。 電気化学的検出タイプの装置の概念を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るDNAの固定化する方法を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るブランクチップ10の概念を示す図である。 同実施形態に係る出力制御部13Dの構成を示す模式図である。 従来のDNAチップを用いたDNA判定の方法を示す図である。
符号の説明
5・・・生体物質、10・・・ブランクチップ、11…基板、12…電極、13…電気回路、13A…DNA合成用回路、13B…DNA検出用回路、13C…入力制御部、13D…出力制御部、13Da…電圧変換部、13Db…オペアンプ、13Dc…コンデンサ、13Dd…ウインドコンパレータ、14…接続機構、20…核酸タンク、21…装着機構、22…排出機構、30…DNA合成判定装置、31…チップ保持機構、32…タンク保持機構、33…入力部、34…情報処理部、35…記憶部、36…通信部、37…DNA合成部、38…DNA抽出部、39…反応部、40…判定部、41…出力部、50…DNA情報提供装置、70・・・DNA判定システム、91・・・ブランクチップ、92・・・DNAチップ、93・・・大型合成機、94・・・蛍光検出スキャナー、95・・・パソコン、96…電気化学的検出器。

Claims (10)

  1. 判定用DNAを固定するためのDNAチップ装置と、
    前記判定用DNAを合成するための数種類の核酸を貯蔵する核酸タンク装置と、
    前記DNAチップ装置及び前記核酸タンク装置を着脱自在に保持して、生体物質のDNA判定を行うDNA合成判定装置と、
    前記DNA合成判定装置の要求に応じて、判定用DNAの情報を提供するDNA情報提供装置と
    を備えたことを特徴とするDNA判定システム。
  2. 判定用DNAを固定するためのDNAチップ装置と、
    前記判定用DNAを合成するための数種類の核酸を貯蔵する核酸タンク装置と、
    前記DNAチップ装置及び前記核酸タンク装置を着脱自在に保持して、生体物質のDNA判定を行うDNA合成判定装置と、
    前記DNA合成判定装置の要求に応じて、判定用DNAの情報を提供するDNA情報提供装置と
    を備えたDNA判定システムであって、
    前記DNA合成判定装置は、
    前記DNA情報提供装置から提供される判定用DNAの情報を取得する取得手段と、
    前記判定用DNAの情報に基づき、前記核酸タンク装置に貯蔵された核酸を用いて、判定用DNAを前記DNAチップ装置に固定する固定手段と、
    前記生体物質から被判定用DNAを抽出する抽出手段と、
    前記DNAチップ装置に固定された判定用DNAと前記被判定用DNAとを反応させる反応手段と、
    前記反応手段にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定結果を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とするDNA判定システム。
  3. 生体物質のDNA判定を行うためのDNA合成判定装置であって、
    前記DNA判定のための判定用DNAの情報を記憶する記憶手段と、
    前記判定用DNAが固定されるDNAチップ装置を着脱自在に保持する手段と、
    前記判定用DNAを合成するための数種類の核酸が貯蔵される核酸タンク装置を着脱自在に保持する手段と、
    前記判定用DNAの情報に基づき、前記核酸タンク装置に貯蔵された数種類の核酸を用いて、判定用DNAを前記DNAチップ装置に固定する固定手段と、
    前記生体物質から被判定用DNAを抽出する抽出手段と、
    前記DNAチップ装置に固定された判定用DNAと前記被判定用DNAとを反応させる反応手段と、
    前記反応手段にてハイブリダイゼーションが生じたか否かを、前記記憶手段に記憶された判定用DNAの情報に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定結果を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とするDNA合成判定装置。
  4. 請求項3に記載のDNA合成判定装置において、
    前記記憶手段に記憶するための判定用DNAの情報を取得する取得手段
    を更に備えたことを特徴とするDNA合成判定装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のDNA合成判定装置において、
    前記固定手段は、
    前記判定用DNAの情報に基づいて、前記核酸タンク装置に貯蔵された数種類の核酸から判定用DNAを合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された判定用DNAを、前記DNAチップ装置に固定する手段と
    を備えたことを特徴とするDNA合成判定装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のDNA合成判定装置に用いられる核酸タンク装置において、
    前記数種類の核酸として、アデニンモノヌクレオチド、グアニンモノヌクレオチド、シトシンモノヌクレオチド、チミンモノヌクレオチドの4種類のヌクレオチドが、個別に貯蔵されたカートリッジ
    を備えたことを特徴とする核酸タンク装置。
  7. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のDNA合成判定装置に用いられるDNAチップ装置において、
    前記DNAチップ装置本体の基板と、
    前記基板上に形成され、判定用DNAを固定するための電極と、
    前記判定用DNAと前記被判定用DNAとによるハイブリダイゼーションに対応する電流を検出するための検出用回路と
    を備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  8. 請求項7に記載のDNAチップ装置において、
    前記電極に判定用DNAを合成するための合成用回路
    を更に備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のDNAチップ装置において、
    前記電極は、金または白金を含むことを特徴とするDNAチップ装置。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のDNAチップ装置において、
    前記電極上に、アミノ基を固定したことを特徴とするDNAチップ装置。
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