JP2006337141A - 静電容量型力学量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】安定したデバイス特性を発揮して、正確に力学量を測定することができる静電容量型力学量センサを提供すること。
【解決手段】ガラス基板11には、シリコンで構成された島状体12a,12bが埋設されている。島状体12a,12bは、それぞれ分割された固定電極との導電部である。ガラス基板11の主面11a上には、島状体12a,12bと電気的に接続するように電極13a,13bが形成されており、ガラス基板11の主面11b上には、島状体12a,12bと電気的に接続するように固定電極14a,14bが形成されている。感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a及び固定電極14bとの間で検知された静電容量の変化の信号は、島状体12a,12bを介して電極13a,13bから取得するので、この信号(直列合成容量)に基づいて測定圧力を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量を用いて圧力や加速度などの力学量を検知する静電容量型力学量センサに関する。
図8は、従来の静電容量型力学量センサである圧力センサの概略構成を示す断面図である。図8に示す静電容量型圧力センサ1は、被測定圧力を受ける可動電極である感圧ダイヤフラム2を有するシリコン基板3とガラス基板4とを接合することにより構成されている。ガラス基板4とシリコン基板3との間には、接続導体5が設けられている。感圧ダイヤフラム2とガラス基板4との間には、所定の間隔が設けられており、空間部6が形成されている。この空間部6内のガラス基板4上には、固定電極7が設けられている。ガラス基板4には、貫通穴4aが設けられており、その貫通穴4aには、固定電極7と電気的に接続するように接続電極8が形成されている。そして、ガラス基板4の空間部6と反対側の表面には、接続電極8と電気的に接続するように電極9が形成されている(特許文献1,2参照)。
特許第2772111号公報 特開2001−129800号公報
図8に示す従来の静電容量型圧力センサにおいては、感圧ダイヤフラム2を有するシリコン基板3とガラス基板4に埋め込まれた接続電極8との間の導通をとるために、シリコン基板3と接続電極8との間に接続導体5を設ける構造、すなわち接続導体5をシリコン基板3及び接続電極8で挟み込む構造を有する。このため、接続導体5の近傍においては、シリコンとガラスの非接合部分が存在し、この非接合部分の存在により、気密性や耐久性などがばらついて、デバイス特性がばらつくという問題が生じる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、安定したデバイス特性を発揮して、正確に力学量を測定することができる静電容量型力学量センサを提供することを目的とする。
本発明の静電容量型力学量センサは、相互に対向する一対の主面を有し、前記一対の主面の一方の主面上に形成され、複数の部分に分割された固定電極を有する第1基板と、前記固定電極と所定の間隔をおいて位置する導電性可動部を有する第2基板と、を具備し、前記固定電極のそれぞれの部分と前記導電性可動部との間の容量の、直列の和を検知することを特徴とする。
この構成によれば、両基板間の接合領域に可動電極引出用の接続導体を設ける必要がない。その結果、両基板間に非接合部分が存在しないので、気密性や耐久性などのばらつきがなく、安定したデバイス特性を発揮することができ、正確に力学量を測定することができる。
本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記第1基板は、他方の主面上に形成された複数の電極と、前記固定電極のそれぞれの部分と前記電極のうちの一つとを電気的に接続する導電部と、をさらに具備することが好ましい。この構成によれば、外部への取り出し部となる電極をすべて一つの面上に形成できるので、表面実装に適したデバイスとすることができる。
本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記複数に分割された固定電極は、それぞれ面積がほぼ等しいことが好ましい。この構成によれば、容量の和が大きくなり、感度を大きくとることができる。
本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記第1基板がガラス基板であり、前記第2基板がシリコン基板であることが好ましい。また、本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記導電部は、前記ガラス基板に埋め込まれたシリコン製部材であることが好ましい。
本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記ガラス基板と前記シリコン製部材との界面においてSi−Si結合又はSi−O結合を有することが好ましい。この構成によれば、ガラス基板とシリコン製部材との界面においてSi−Si結合又はSi−O結合を有するので、ガラス基板とシリコン製部材とが強固に接合されて、両者間の密着性が向上する。
本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記可動部が被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラムであり、前記感圧ダイヤフラムを用いて圧力を検知することが好ましい。
本発明の静電容量型力学量センサにおいては、前記可動部が被測定加速度により揺動する揺動部材であり、前記揺動部材を用いて加速度を検知することが好ましい。
本発明の静電容量型力学量センサによれば、相互に対向する一対の主面を有する第1基板と、前記一対の主面の一方の主面上に形成され、複数に分割された固定電極と、前記固定電極と所定の間隔をおいて位置する導電性可動部を有する第2基板と、を具備し、前記固定電極のそれぞれと前記導電性可動部との間の容量の直列容量を検知することができる。この構成により、気密性や耐久性などのばらつきがなく、安定した特性の力学量を測定することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態においては、静電容量型力学量センサが、感圧ダイヤフラムを用いて圧力を検知する静電容量型圧力センサである場合について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型力学量センサである静電容量型圧力センサの概略構成を示す断面図である。
図中11はガラス基板を示す。ガラス基板11は、互いに対向する一対の主面11a,11bを有する。ガラス基板11には、シリコンで構成された島状体(シリコン製部材)12a,12bが埋設されている。島状体12a,12bは、それぞれ分割された固定電極との導電部である。島状体12a,12bは、ガラス基板11の両主面でそれぞれ露出している。なお、この島状体12a,12bの形成については後述する。
ガラス基板11の主面11a上には、島状体12aの一方の露出部分と電気的に接続するように電極13aが形成されており、島状体12bの一方の露出部分と電気的に接続するように電極13bが形成されている。このように電極13a,13bが同一の主面11a上に設けられていることにより、外部機器への接続が容易となる。また、ガラス基板11の主面11b上には、島状体12aの他方の露出部分と電気的に接続するように固定電極14aが形成されており、島状体12bの他方の露出部分と電気的に接続するように固定電極14bが形成されている。すなわち、固定電極は、固定電極14a,14bに分割されて設けられている。
固定電極は、図5(a),(b)に示すように、複数(ここでは2つ)に分割されており、固定電極14a,14bになっている。図5(a)に示す固定電極14a,14bは、それぞれ半円形状を有しており、図5(b)に示す固定電極14a,14bは、それぞれ半弧形状を有している。図5(b)に示す固定電極は、中央部に固定電極が存在しない領域14cが設けられている。このような領域14cを設けることにより、後述する感圧ダイヤフラムが撓んで固定電極14a,14bと接触することを防止でき、圧力測定レンジを広くとることが可能となる。また、固定電極14a,14bの面積は、それぞれほぼ等しいことが望ましい。これにより、感度を大きくすることができる。なお、固定電極の分割数やその形状については、特に制限はなく、種々変更することができる。
ガラス基板11の主面11b上には、導電性可動部である感圧ダイヤフラム15a(可動電極)を有するシリコン基板15が接合されている。感圧ダイヤフラム15aは、シリコン基板15の両面からエッチングなどによりそれぞれ凹部を形成することにより設けられている。シリコン基板15のガラス基板接合面側の凹部は、少なくとも固定電極14a,14bを収容できる大きさを有しており、シリコン基板15をガラス基板11に接合することにより、空間部(ギャップ)15cを構成する。すなわち、シリコン基板15の凹部の側面15bと感圧ダイヤフラム15aとにより空間部15cを構成する。これにより、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a,14bとの間に所定の間隔が設けられ、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a,14bとの間にそれぞれ静電容量が発生する。
したがって、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a,14bとの間で検出される静電容量は、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14aとの間の静電容量C1と、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14bとの間の静電容量C2との直列合成容量となる。すなわち、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a,14bとの間で検出される静電容量Cは、C=C1×C2/(C1+C2)である。
ガラス基板11と島状体12a,12bとの界面11cは、高い密着性を有することが好ましい。後述するように、この界面11cは、加熱下において島状体12a,12bをガラス基板11に押し込むことにより形成される。このような方法により得られた界面11cでも高い密着性を発揮できるが、島状体12a,12bをガラス基板11に押し込んだ後に、陽極接合処理を施すことにより、密着性をより高くすることができる。陽極接合処理とは、所定の温度(例えば400℃以下)で所定の電圧(例えば300V〜1kV)を印加することにより、シリコンとガラスとの間に大きな静電引力が発生して、界面で共有結合を起こさせる処理をいう。この界面での共有結合は、シリコンのSi原子とガラスに含まれるSi原子との間のSi−Si結合又はSi−O結合である。したがって、このSi−Si結合又はSi−O結合により、シリコンとガラスとが強固に接合して、両者間の界面で非常に高い密着性を発揮する。このような陽極接合を効率良く行うために、ガラス基板11のガラス材料としては、ナトリウムなどのアルカリ金属を含むガラス材料(例えばパイレックス(登録商標)ガラス)であることが好ましい。
これは、ガラス基板11の主面11bとシリコン基板15との間の界面においても同様である。すなわち、ガラス基板11の主面11b上にシリコン基板15を搭載して、陽極接合処理を施すことにより、密着性を高くすることができる。このようにガラス基板11と島状体12aとの界面11cと、ガラス基板11とシリコン基板15との界面11dとで高い密着性を発揮することにより、感圧ダイヤフラム15aとガラス基板11の主面11bとの間で構成する空間部15c内の気密性を高く保つことができる。
このような構成を有する静電容量型圧力センサにおいては、上述したように、感圧ダイヤフラム15aとガラス基板11上の固定電極14a,14bとの間に所定の静電容量を有する。この静電容量型圧力センサに圧力がかかると、感圧ダイヤフラム15aが圧力に応じて可動する。これにより、感圧ダイヤフラム15aが変位する。このとき、感圧ダイヤフラム15aとガラス基板11上の固定電極14a,14bとの間の静電容量が変化する。したがって、この静電容量をパラメータとして、その変化を圧力変化とすることができる。
次に、本実施の形態の静電容量型圧力センサの製造方法について説明する。図2(a)〜(e)、図3(a),(b)、図4(a)〜(c)は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。
まず、不純物をドーピングして低抵抗化したシリコン基板12を準備する。不純物としては、n型不純物でも良く、p型不純物でも良い。濃度としては、例えば0.01Ω・cm程度とする。このシリコン基板をエッチングして、図2(a)に示すように、島状体12a,12bを形成する。エッチングとしては、ドライエッチングでも良く、ウェットエッチングでも良い。ただし、ウェットエッチングの場合には、エッチングレートに差が出るようにシリコン基板12の表面の結晶面を規定して異方性エッチングすることが好ましい。
次いで、図2(b)に示すように、島状体12a,12bを形成したシリコン基板12上にガラス基板11を置く。さらに、真空下で、このシリコン基板12及びガラス基板11を加熱し、図2(c)に示すように、シリコン基板12をガラス基板11に押圧して島状体12a,12bをガラス基板11の主面11aに押し込んで、シリコン基板12とガラス基板11とを接合する。このときの温度は、シリコンの融点以下であって、ガラスが変形可能である温度(例えば、ガラスの軟化点温度以下)が好ましい。例えば加熱温度は約600℃である。
さらに、シリコン基板12の島状体12a,12bとガラス基板11との界面11cでの密着性をより高めるために、陽極接合処理をすることが好ましい。この場合、シリコン基板12及びガラス基板11にそれぞれ電極をつけて、約400℃以下の加熱下で約300V〜1kVの電圧を印加することにより行う。これにより界面11cでの密着性がより高くなり、静電容量型圧力センサの空間部15cの気密性を向上させることができる。
次いで、図2(d)に示すように、ガラス基板11の主面11b側を研磨処理することにより島状体12a,12bを主面11bで部分的に露出させる。これにより、ガラス基板11に島状体12a,12bが埋め込まれた状態となる。さらに、図2(e)に示すように、シリコン基板12を研磨処理することにより、島状体12a,12bがガラス基板11の両面から部分的に露出する。このようにしてシリコン製部材を埋め込んだガラス基板11を作製する。
次いで、図3(a)に示すように、ガラス基板11の主面11b上に、島状体12a,12bとそれぞれ電気的に接続するように電極13a,13bを形成する。この場合、まず、ガラス基板11の主面11b上に電極材料を被着し、その上にレジスト膜を形成し、電極形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。
次いで、図3(b)に示すように、ガラス基板11の主面11a上に、島状体12a,12bとそれぞれ電気的に接続するように固定電極14a,14bを形成する。この場合、まず、ガラス基板11の主面11a上に電極材料を被着し、その上にレジスト膜を形成し、固定電極形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。
次いで、被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラム15aを有するシリコン基板15を、感圧ダイヤフラム15aが固定電極14a,14bと所定の間隔をおいて位置するように、ガラス基板11の主面11b上に接合する。この場合、まず、図4(a)に示すように、シリコン基板15を熱酸化してシリコン酸化膜16を形成する。そして、空間部15cに相当する領域のシリコン酸化膜16をエッチングにより除去して開口部16aを形成する。この場合、シリコン基板15の一方の主面上のシリコン酸化膜16上にレジスト膜を形成し、空間部形成領域以外にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとしてシリコン酸化膜16をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。このようにして形成した開口部16aを有するシリコン酸化膜16をマスクとしてシリコン基板15をエッチングして、図4(b)に示すように凹部15dを設ける。その後、残存したシリコン酸化膜16を除去する。
次いで、シリコン基板15の凹部15dを有する主面と反対側の主面に対してエッチングを行って、図4(c)に示すように凹部15eを設ける。この場合、上記と同様にして、シリコン基板15を熱酸化してシリコン酸化膜16を形成する。そして、凹部15eに相当する領域のシリコン酸化膜16をエッチングにより除去して、図4(b)に示すように開口部16aを形成する。この場合、シリコン基板15の他方の主面上のシリコン酸化膜16上にレジスト膜を形成し、凹部15e形成領域以外にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとしてシリコン酸化膜16をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。このようにして形成した開口部16aを有するシリコン酸化膜16をマスクとしてシリコン基板15をエッチングして、図4(c)に示すように凹部15eを設ける。その後、残存したシリコン酸化膜16を除去する。このようにして、感圧ダイヤフラム15aを有するシリコン基板15を作製する。なお、エッチングとしては、ドライエッチングでも良く、ウェットエッチングでも良い。ただし、ウェットエッチングの場合には、エッチングレートに差が出るようにシリコン基板15の表面の結晶面を規定して異方性エッチングすることが好ましい。特に、シリコン基板15の空間部15cを構成しない凹部15eには、テーパ面15fが形成されるので、異方性エッチングにより凹部を形成する。
シリコン基板15の空間部15c側の凹部15dは、ガラス基板11上の固定電極14a,14bを囲繞できる程度に形成する。また、凹部15dの深さは、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a,14bとの間の間隔などを考慮して決定する。このようにして作製した両面に凹部15d,15eを有するシリコン基板15を、テーパ面15fを有する凹部15eが上になるように、すなわちテーパ面15fを有しない凹部15dがガラス基板11と対面するようにしてガラス基板11の主面11b上に載置し、陽極接合処理を施す。このとき、シリコン基板15及びガラス基板11に対して、約400℃以下の加熱下で約500V程度の電圧を印加することにより行う。これによりシリコン基板15とガラス基板11との間の界面での密着性がより高くなり、空間部15cの気密性を向上させることができる。
このようにして得られた静電容量型圧力センサは、固定電極14a,14bがそれぞれ島状体12a,12bを介して電極13a,13bと電気的に接続されている。したがって、感圧ダイヤフラム15aと固定電極14a及び固定電極14bとの間で検知された静電容量の変化の信号は、島状体12a,12bを介して電極13a,13bから取得することができる。この信号(直列合成容量)に基づいて測定圧力を算出することができる。
上記のようにして製造した本発明に係る静電容量型圧力センサについて、静電容量と圧力との関係を調べた。その結果を図6に示す。また、参考のために、従来の構成(図8)を有する静電容量型圧力センサについての静電容量と圧力との関係を調べた。その結果も図6に併記する。図6から分かるように、本発明に係る静電容量型圧力センサ(本発明例)も従来例の静電容量型圧力センサも圧力に対応して静電容量の変化が見られ、静電容量型圧力センサとして使用できる。ここで、本発明例においては、固定電極を分割して直列の合成容量を検知しているので、静電容量の絶対値は低くなっているが、同一圧力範囲での変化比は同等である。
本実施の形態に係る静電容量型圧力センサによれば、可動電極である感圧ダイヤフラムの変形に対して十分な感度を得ることができ、圧力センサとして使用することができる。また、この構成においては、感圧ダイヤフラムを可動電極として引き出さずに、固定電極を分割して空間部内に配置して、固定電極と感圧ダイヤフラムとの間の直列合成容量を検知するようにしているので、両基板間の接合領域に可動電極引出用の電極を設ける必要がない。その結果、両基板間に非接合部分が存在しないので、気密性や耐久性などのばらつきがなく、安定したデバイス特性を発揮することができ、正確に力学量(圧力)を測定することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、静電容量型力学量センサが、揺動部材を用いて加速度を検知する静電容量型加速度センサである場合について説明する。図7は、本発明の実施の形態2に係る静電容量型力学量センサである静電容量型加速度センサの概略構成を示す断面図である。
図中21はガラス基板を示す。ガラス基板21は、互いに対向する一対の主面21a,21bを有する。ガラス基板21には、シリコンで構成された島状体(シリコン製部材)22a,22bが埋設されている。島状体22a,22bは、それぞれ分割された固定電極との導電部である。島状体22a,22bは、ガラス基板21の両主面でそれぞれ露出している。なお、この島状体22a,22bの形成については実施の形態1と同じである。
ガラス基板21の主面21a上には、島状体22aの一方の露出部分と電気的に接続するように電極23aが形成されており、島状体22bの一方の露出部分と電気的に接続するように電極23bが形成されている。このように電極23a,23bが同一の主面21a上に設けられていることにより、外部機器への接続が容易となる。また、ガラス基板21の主面21b上には、島状体22aの他方の露出部分と電気的に接続するように固定電極24aが形成されており、島状体22bの他方の露出部分と電気的に接続するように固定電極24bが形成されている。すなわち、固定電極は、固定電極24a,24bに分割されて設けられている。なお、固定電極24a,24bについては、実施の形態1と同じである。
このようなガラス基板21上には、シリコン基板25が接合されている。このシリコン基板25は、可動部として被測定加速度により揺動する揺動部材25bと、揺動部材25bを支持するカンチレバー25aとを有する。このカンチレバー25aと揺動部材25bとをシリコン基板25に形成する場合には、例えばマイクロマシニングマシン技術を応用したエッチングにより行う。シリコン基板25上には、ガラス基板26が接合されている。ガラス基板21,26とシリコン基板25との間の接合には、実施の形態1と同様に陽極接合を用いることが好ましい。
このように構成された静電容量型加速度センサにおいては、ガラス基板21,26と、シリコン基板25とにより構成された空間部25c内で、可動部である揺動部材25bが被測定加速度により揺動する。揺動部材25bは導電体であるので、揺動部材25bが揺動することにより、固定電極24a,24bとの間の静電容量が変化する。この変化を検知することにより加速度を測定することができる。この場合においても、固定電極を分割しているので、直列合成容量の変化を検知している。すなわち、固定電極24aと揺動部材25bとの間の静電容量と、固定電極24bと揺動部材25bとの間の静電容量との直列合成容量を求め、その変化から加速度を算出する。
本実施の形態に係る静電容量型加速度センサによれば、可動電極である揺動部材の動きに対して十分な感度を得ることができ、加速度センサとして使用することができる。また、この構成においては、揺動部材を可動電極として引き出さずに、固定電極を分割して空間部内に配置して、固定電極と揺動部材との間の直列合成容量を検知するようにしているので、両基板間の接合領域に可動電極引出用の電極を設ける必要がない。その結果、両基板間に非接合部分が存在しないので、気密性や耐久性などのばらつきがなく、安定したデバイス特性を発揮することができ、正確に力学量(加速度)を測定することができる。
本発明は上記実施の形態1,2に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態1,2で説明した数値や材質については特に制限はない。また、上記実施の形態1,2で説明したプロセスについてはこれに限定されず、工程間の適宜順序を変えて実施しても良い。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの概略構成を示す断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの固定電極の形状を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る静電容量型圧力センサの特性を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る静電容量型加速度センサの概略構成を示す断面図である。 従来の静電容量型圧力センサの概略構成を示す断面図である。
符号の説明
11,21 ガラス基板
11a,11b,21a,21b 主面
11c,11d 界面
12,15,25 シリコン基板
12a,12b,22a,22b 島状体
13a,13b,23a,23b 電極
14a,14b,24a,24b 固定電極
15a 感圧ダイヤフラム
15b 側面
15c,25c 空間部
15d,15e 凹部
15f テーパ面
16 シリコン酸化膜
16a 開口部
25a カンチレバー
25b 揺動部

Claims (8)

  1. 相互に対向する一対の主面を有し、前記一対の主面の一方の主面上に形成され、複数の部分に分割された固定電極を有する第1基板と、前記固定電極と所定の間隔をおいて位置する導電性可動部を有する第2基板と、を具備し、前記固定電極のそれぞれの部分と前記導電性可動部との間の容量の、直列の和を検知することを特徴とする静電容量型力学量センサ。
  2. 前記第1基板は、他方の主面上に形成された複数の電極と、前記固定電極のそれぞれの部分と前記電極のうちの一つとを電気的に接続する導電部と、をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の静電容量型力学量センサ。
  3. 前記複数に分割された固定電極は、それぞれ面積がほぼ等しいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電容量型力学量センサ。
  4. 前記第1基板がガラス基板であり、前記第2基板がシリコン基板であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の静電容量型力学量センサ。
  5. 前記導電部は、前記ガラス基板に埋め込まれたシリコン製部材であることを特徴とする請求項4記載の静電容量型力学量センサ。
  6. 前記ガラス基板と前記シリコン製部材との界面においてSi−Si結合又はSi−O結合を有することを特徴とする請求項5記載の静電容量型力学量センサ。
  7. 前記可動部が被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラムであり、前記感圧ダイヤフラムを用いて圧力を検知することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の静電容量型力学量センサ。
  8. 前記可動部が被測定加速度により揺動する揺動部材であり、前記揺動部材を用いて加速度を検知することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の静電容量型力学量センサ。
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