JP2006336628A - エンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システム - Google Patents

エンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 エコラン用エンジン停止を行う条件が整った状態において、主バッテリの電圧が基準値よりも低くても、エコラン用エンジン停止を実行して燃費の向上を図る。
【解決手段】 鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ、リチウムイオンバッテリの電圧を鉛バッテリの電圧に調整するDC/DCコンバータ、及びバッテリ駆動される電装品を備え、鉛バッテリ電圧PbVが第1の基準値V1以上のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させてエコランを行うエンジン自動停止始動制御装置において、エコラン用エンジン停止条件の成立時に、鉛バッテリとリチウムイオンバッテリの出力電流と電圧PbV,PbA,LiV,LiAを検出し、鉛バッテリ電圧PbVが第1の基準値V1未満であっても、リチウムイオンバッテリの電圧LiVが所定値V0以上であれば、エコラン用のエンジン停止を行ってエコランを実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明はエンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システムに関し、特に、鉛蓄電池に加えてリチウムイオン電池を搭載した2電源方式のエンジンを搭載した車両において、燃費の向上のために2つの種類の異なる電池をエンジンの運転時とエンジンの一時停止時に応じて使い分けるようにしたエンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システムに関する。
従来、エンジンを搭載した車両では、停止しているエンジンを始動させるためのスタータモータが必要であり、このスタータモータは車両に搭載された充電可能な鉛蓄電池(蓄電池は以後バッテリという)によって駆動される。また、車両には、電装品としてランプ類や、空調機や窓ガラスの開閉装置等のような、バッテリに駆動される補機(電気負荷)が多数搭載されている。そして、エンジンの始動や補機の駆動によって放電したバッテリ能力を回復させるために、車両にはエンジンによって駆動されて発電を行い、発電した電力でバッテリを充電する発電機(オルタネータ)が搭載されている。
一方、エンジンを搭載した車両では、走行距離に対する燃料の消費量を少なくすること、即ち、燃費を良くすること(以後、エコランという)が重要な課題となっており、エンジンの燃焼効率を上げてこれを実現する方法や、アイドル時や軽負荷時の無駄な燃料消費を抑えるために、アイドル時や軽負荷時に燃焼気筒の一部への燃料供給を停止することが行われている。また、アイドル時にエンジンを完全に止めてしまうエコラン用のエンジン停止も行われている。更に、バッテリ上がりを防止しつつ、アイドル時にエンジンを停止するものが特許文献1に記載されている。
更に、車両にエンジン始動用バッテリと電装品用のバッテリの同じ種類の2つのバッテリを搭載し、オルタネータが発電した充電力を両者にうまく振り分けてバッテリの充電不足を防止しつつエコランを実現したものが特許文献2に記載されている。一方、気筒数の少ないエンジンにおいては、通常のバッテリに加えてリチウムイオンバッテリ等の補助バッテリを搭載し、車両の停止時にアイドリングを止めてしまうエコラン用のエンジン停止が行われている。そして、このようなエコランシステムでは、主バッテリ(鉛バッテリ)と補助バッテリ(リチウムイオンバッテリ)の使用用途が以下のように区別されている。
・主バッテリ:エンジン稼動状態での電気負荷への電力供給源として使用
・補助バッテリ:エンジン停止中の電気負荷への電力供給源として使用
ところで、補助バッテリとしてリチウムイオンバッテリを使用した場合、リチウムイオンバッテリの出力電圧が主バッテリの出力電圧よりも高いために、補助バッテリの出力電圧を主バッテリの出力電圧に合せるための電圧調整装置であるDC/DCコンバータが必要である。DC/DCコンバータは、補助バッテリの電力で電気負荷を駆動する際には補助バッテリの出力電圧を降圧し、オルタネータで発電した電力で補助バッテリに充電を行う際にはオルタネータの出力電圧を昇圧する。
また、エコラン用のエンジン停止中は、主バッテリの劣化防止のために、電気負荷への電力供給は主バッテリから行わず、DC/DCコンバータを介して補助バッテリから行われる。また、エコラン用エンジン停止を中止してエンジンを再始動する場合は、スタータモータへの電力供給はスタータ電源切換リレーを介して補助バッテリから行われる。一方、DC/DCコンバータが供給できる電力には現状では制限があるので、補助バッテリによる電気負荷の駆動時に、電気負荷が高負荷状態となってDC/DCコンバータの供給能力を超えると、補助バッテリのみでは電気負荷への電力供給が賄えなくなり、主バッテリからの電力供給が実施される。
このような主バッテリと、主バッテリと出力電圧の異なる補助バッテリを使用するエコランシステムでは、エコラン用エンジン停止中の電気負荷への電力供給は補助バッテリから行い、電気負荷が高負荷状態では電気負荷に主バッテリからも電力供給を行うようになっているため、アイドル時等のエコラン用エンジン停止の条件が成立した時でも、主バッテリの電圧が低下している時にはエンジンの停止が禁止される。即ち、主バッテリの電圧が基準値よりも低い時には、無条件にエコラン用エンジン停止が禁止になる。
特開2001−173480 特開平10−153159
ところが、従来の2バッテリ方式のエコランシステムでは、主バッテリの電圧が基準値よりも低い場合は、電気負荷の使用状況が高負荷でなく、主バッテリからの電気負荷への電力供給がない状態においても、無条件にエコランが禁止になるため、エコラン用エンジン停止を実行することができる状況であるにもかかわらず、エコラン用エンジン停止を実行することができず、燃費の向上を図ることができないという問題点があった。
そこで、本発明は、エコラン用エンジン停止を行う条件が整った状態において、主バッテリの電圧が基準値よりも低い場合であっても、車両に搭載された電気負荷の状況や車両の運転状況を検出することにより、できる限りエコラン用エンジン停止を実行することにより、燃費の向上を図ることができるエンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明のエンジン自動停止始動制御装置には、以下の17の形態が可能である。
第1の形態は、第1のバッテリとこれより出力電圧の高い第2のバッテリと、第2のバッテリの放電時に降圧、充電時に昇圧して第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧とを調整する電圧調整装置とを搭載し、第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段とを備えるエンジン自動停止始動制御装置において、所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、第1のバッテリ電圧が第1の基準値未満であっても、第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止を許可するエンジン停止許可手段とを設けたことを特徴としている。
第2の形態は、第1のバッテリとこれより出力電圧の高い第2のバッテリと、第2のバッテリの放電時に降圧、充電時に昇圧して第2のバッテリの電圧と第1のバッテリの電圧とを調整する電圧調整装置とを搭載し、第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段とを備え、車両に搭載された電気負荷である補機には、エンジンの稼動時には第1のバッテリから電力を供給し、エンジンの停止時には第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御装置において、所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、検出した第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、補機の駆動による電気負荷状況を検出する電気負荷状況検出手段と、所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、第1のバッテリ電圧が第1の基準値未満であっても、第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止を許可するエンジン停止許可手段とを設けたことを特徴としている。
第3の形態は、第2の形態において、第1のバッテリの出力電流を検出するセンサに代えて、補機に入力される電流を検出するセンサを設け、第1のバッテリからの出力電流を、検出した補機への入力電流と第2のバッテリの出力電流の差から演算により求め、電気負荷状況検出手段が補機に入力される電流から、補機の駆動による電気負荷状況を検出することを特徴としている。
第4の形態は、第2又は第3の形態において、エコラン用エンジン停止手段によるエンジンの停止後に、エンジン停止許可手段は、第2のバッテリの電圧が所定値よりも小さい第2の基準値より大きく、且つ補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であるという条件の、少なくとも一方が満たされなくなった時には、エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止許可を取り下げ、自動エンジン始動手段がエンジンを始動させることを特徴としている。
第5の形態は、第4の形態において、エンジン停止許可手段は、電気負荷状況が高負荷になったことの判定を、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことによって判断することを特徴としている。
第6の形態は、第5の形態において、エコラン用エンジン停止手段によるエンジンの停止直後の第1のバッテリの電圧を記憶する手段と、その後の第1のバッテリからの出力電流を検出する手段と、この出力電流により第1のバッテリから出力された電流の積算値を演算する手段とを備え、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことを、第1のバッテリの記憶電圧値とその後の第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第1の基準値以上となったこと、及び第1のバッテリからの電流の出力積算値が、基準値以上となったことの少なくとも一方の成立によって判断することを特徴としている。
第7の形態は、第2又は3の形態において、エンジン停止許可手段は、エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止の許可を送信する前に、電圧調整装置に降圧動作を行わせると共に、エンジンに搭載されたバッテリ充電用の発電機の動作を停止させて擬似エコラン用エンジン停止状態を作り出し、エンジン停止許可手段はこの擬似エンジン停止状態において電気負荷状況が高負荷であるか否かが判定され、高負荷と判定した場合には、エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止の許可の送信を取り下げることを特徴としている。
第8の形態は、第7の形態において、エンジン停止許可手段は、発電機の動作停止直後の一定時間における、第1のバッテリの電圧の推移を検出して第1のバッテリの電圧低下が第3の基準値以上となった場合、及び第1のバッテリからの放電電流の積算値が基準値以上となった場合の何れか一方が成立する場合に、電気負荷状況が高負荷であると判定することを特徴としている。
第9の形態は、第6の形態において、第1のバッテリの記憶電圧値とその後の第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値未満の場合に、第1のバッテリの電圧値がECU保証電圧とオフセット値とを加算した値である第4の基準値以下の場合、或いは第2のバッテリの電圧値が第2の基準値以下の時に、エンジンを始動させることを特徴としている。
第10の形態は、第5の形態において、エコラン用エンジン停止手段によるエンジンの停止直後の第1のバッテリの電圧を記憶する手段と、第1のバッテリからの出力電流の積算値を演算する手段とを備え、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことを、第1のバッテリの記憶電圧値と制御装置の動作保証電圧とオフセット電圧の和である第4の基準値との差が第3の基準値以上となり、第1のバッテリの記憶電圧値とその後の第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値以上となり、及び/又は第1のバッテリからの出力電流の積算値が、基準値以上となったことによって判断することを特徴としている。
第11の形態は、第10の形態において、第1のバッテリの記憶電圧値と制御装置の第4の基準値との差が第3の基準値未満の場合は、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことを、第1のバッテリからの電流の出力積算値が、基準値より小さい第7の基準値以上となったことによって判断することを特徴としている。
第12の形態は、第11の形態において、第1のバッテリからの電流の出力積算値が、第7の基準値未満の場合は、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことを、第1のバッテリの電圧値が第3の基準値より値が小さい第4の基準値以下となったことによって判断することを特徴としている。
第13の形態は、第12の形態において、第1のバッテリの電圧値が第4の基準値以上の場合は、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことを、第2のバッテリの電圧値が第2の基準値以下となったことによって判断することを特徴としている。
第14の形態は、第10の形態において、第1のバッテリの記憶電圧値とその後の第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値未満の場合、或いは第1のバッテリからの出力電流の積算値が、基準値未満の場合は、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリからの補機への電力供給があったことを、第2のバッテリの電圧値が第2の基準値以下となったことによって判断することを特徴としている。
第15の形態は、第2又は3の形態において、第1のバッテリの出力端子と発電機及び補機とを結ぶ回路の途中に第1のスイッチング素子を設けると共に、所定の抵抗値を備えた第2のスイッチング素子を介して第2のバッテリの出力端子と発電機及び補機とを接続し、エコラン用エンジン停止手段によるエンジンの停止後に、電圧調整装置の動作を停止すると共に、第1のスイッチング素子をオフ状態、第2のスイッチング素子をオン状態とすることを特徴としている。
第16の形態は、第15の形態において、エコラン用エンジン停止手段によるエンジンの停止後に、エンジン停止許可手段は、第1のバッテリの電圧が第6の基準値以下になった時に、エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止許可を取り下げ、自動エンジン始動手段がエンジンを始動させた後に、第1のスイッチング素子をオン状態、第2のスイッチング素子をオフ状態とすることを特徴としている。
第17の形態は、第16の形態において、第1のバッテリの電圧が第6の基準値を超えている時に、エンジン停止許可手段は、第2のバッテリの電圧が第2の基準値以下になった時に、エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止許可を取り下げ、自動エンジン始動手段がエンジンを始動させた後に、第1のスイッチング素子をオン状態、第2のスイッチング素子をオフ状態とすることを特徴としている。
以上の形態において、第1のバッテリの出力電圧と第2のバッテリに出力電圧とを同じにし、電圧調整装置を省略した形態も可能である。
また、第1及び第2のバッテリと、第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させ、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させるエンジンの自動停止始動制御方法であって、所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するステップと、所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、第1のバッテリ電圧が第1の基準値未満であっても、第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、エンジン停止を許可するステップを設けたエンジン自動停止始動制御方法や、第1及び第2のバッテリと、第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させ、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させ、車両に搭載された電気負荷である補機には、エンジンの稼動時には第1のバッテリから電力を供給し、エンジンの停止時には第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御方法であって、所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するステップと、検出した第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、補機の駆動による電気負荷状況を検出するステップと、所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、第1のバッテリ電圧が第1の基準値未満であっても、第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、エンジン停止を許可するステップとを設けたエンジン自動停止始動制御方法も可能である。
更に、第1及び第2のバッテリとを備えた車両の、第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止部と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動部とを備えるエンジン自動停止始動制御システムであって、所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、第1のバッテリ電圧が第1の基準値未満であっても、第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、エコラン用エンジン停止部にエンジン停止を許可するエンジン停止許可部とを設けたエンジン自動停止始動制御システムや、第1及び第2のバッテリとを備えた車両の、第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止部と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動部とを備え、車両に搭載された電気負荷である補機には、エンジンの稼動時には第1のバッテリから電力を供給し、エンジンの停止時には第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御システムであって、所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、検出した第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、補機の駆動による電気負荷状況を検出する電気負荷状況検出部と、所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、第1のバッテリ電圧が第1の基準値未満であっても、第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、エコラン用エンジン停止部にエンジン停止を許可するエンジン停止許可部とを設けたエンジン自動停止始動制御システムが可能である。
従来の2バッテリ方式のエコランシステムでは、主バッテリの電圧が基準値よりも低い場合は、電気負荷の使用状況が高負荷でなく、主バッテリからの電気負荷への電力供給がない状態においても、無条件にエコランが禁止になるため、エコラン用エンジン停止を実行することができる状況であるにもかかわらず、エコラン用エンジン停止を実行することができず、燃費の向上を図ることができなかったが、本発明のエンジン自動停止始動制御装置、制御方法、及び制御システムによれば、エコラン用エンジン停止を行う条件が整った状態において、主バッテリの電圧が基準値よりも低い場合であっても、車両に搭載された電気負荷の状況や車両の運転状況を検出することにより、できる限りエコラン用エンジン停止を実行することにより、燃費の向上を図ることができるという効果がある。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のエンジン自動停止始動制御装置の一実施例の構成を示すものであり、エンジン6は車両に搭載されるものである。また、電装品は車両に搭載される補機4であり、エンジン6を始動させるスタータモータ7、ランプ類や空調機、或いは窓ガラスの開閉用モータ等の、鉛バッテリ1を電源とする電気負荷がこれに相当する。鉛バッテリ1はイグニッションスイッチSW1がオン(IG位置)の時に、これらの補機4に接続される他に、鉛バッテリ1を充電する電力を発生するオルタネータ5にも接続される。鉛バッテリ1と補機4との間の回路には、電流計1A、電圧計1V,及びイグニッションスイッチSW1が設けられている。また、鉛バッテリ1とオルタネータ5との間にはスイッチSW2が設けられており、スタータモータ7はイグニッションスイッチSW1がスタータ位置になり、スタータスイッチSW3がオンの時にエンジン6を始動させるようになっている。エコランECUは、スタータスイッチSW3をオンすることにより、エンジン6を自動的に始動させることができる。
一方、この車両には、鉛バッテリ1に加えてリチウムイオンバッテリ2が搭載されている。一般に、鉛バッテリ1の出力電圧は12Vであり、リチウムイオンバッテリ2の出力電圧は16Vであるので、このままではリチウムイオンバッテリ2を鉛バッテリ1に並列に接続できない。そこで、リチウムイオンバッテリ2にはDC/DCコンバータ3が接続されており、このDC/DCコンバータ3は、リチウムイオンバッテリ2から電力を供給する場合には16Vを鉛バッテリ1の出力電圧より僅かに高い13Vに降圧し、リチウムイオンバッテリ2をオルタネータ5によって充電する時は、オルタネータの出力電圧12Vを16Vに昇圧する。この実施例では、リチウムイオンバッテリ2の出力に、電流計2Aと電圧計2Vが設けられており、リチウムイオンバッテリ2のアース側にはスイッチSW5が設けられている。また、リチウムイオンバッテリ2のアース側に、エコランECU10によってオンオフされるスイッチSW5が設けられている。
一方、前述のように鉛バッテリ1とリチウムイオンバッテリ2が搭載されている2電源搭載のエコランシステムでは、冷間始動やエコランによるエンジン停止からの始動以外のエンジン始動(キー始動)時はスタータ7が鉛バッテリ1で始動され、エコランによるエンジン停止状態からのエンジン始動時にはスタータ7がリチウムイオンバッテリ2によって始動される。このため、この実施例では、スタータモータ7が、スタータ電源切換スイッチSW4を介して鉛バッテリ1とリチウムイオンバッテリ2に接続されている。
そして、エンジン6及び電装品である補機4を駆動する制御装置は、この実施例では、電子制御燃料噴射用のECU(図にはEFI−ECUと記載)9、エンジン6をエコランのために停止したり、始動したりするためのエコランECU10、及び電池ECU11がこれに相当する。車両に搭載されたエンジン6は、EFI−ECU9によって制御されており、燃料供給装置8から燃料が供給されている。また、エコランECU10は、EFI−ECU9とバス16で接続されていると共に、バス12でDC/DCコンバータ3に接続され、バス13で電池ECU11に接続されている。電池ECU11は、電流計1A,2Aや電圧計1V,2Vの検出値からバッテリの状態を検知し、EFI−ECU9やエコランECU10と協働してリチウムイオンバッテリ2と鉛バッテリ1の充放電制御を行う。また、エコランECU10は前述のキースイッチSW1を除く,スイッチSW2からスイッチSW5のオンオフを制御する。
この実施例においては、エコラン用のエンジン停止中は、鉛バッテリ1の劣化防止のために、補機4への電力供給は鉛バッテリ1から行われず、リチウムイオンバッテリ2から行われる。この時は、エコランECU10によってスイッチSW5がオンになり、リチウムイオンバッテリ2の出力電圧がDC/DCコンバータ3を介してイグニッションスイッチSW1に印加される。そして、DC/DCコンバータ3を介したリチウムイオンバッテリ2からの電圧の方が、鉛バッテリ1の出力電圧よりも高いので、この状態では補機4への電力供給は鉛バッテリ1から行われず、リチウムイオンバッテリ2から行われるのである。
また、エコラン用エンジン停止を中止してエンジンを再始動する場合は、スタータ電源切換スイッチSW4がリチウムイオンバッテリ側に切り換わり、スタータモータ7への電力供給はDC/DCコンバータ3介さずに、リチウムイオンバッテリ2からスタータ電源切換スイッチSW4を通じて直接行われる。一方、DC/DCコンバータ3が供給できる電力には制限があり、リチウムイオンバッテリ2による補機4の駆動時に、補機4が高負荷状態となってDC/DCコンバータ3の電力供給能力(例えば50A程度)を超えると、リチウムイオンバッテリ2のみでは補機4への電力供給が賄えなくなるので、鉛バッテリ1を併用して電力供給が行われる。
図2は、図1に示した実施例の他の実施例を示す構成図である。図2に示される実施例が図1の実施例と異なる点は、鉛バッテリ1の入出力電流を測定するための電流計1Aがなくなり、代わりに補機4に入力される電流を検出する電流計4Aが設けられている点である。その他の構成は図1で説明したのでここではその説明を省略する。
以上のように構成されたエンジン6と電装品である補機4を制御する制御装置により、エンジン6を停止することによって行われるエコランは、従来は図3にフローチャートで示すような手順で行われていた。なお、以後のフローチャートの説明において使用される符号は、図1、図2、図16、及び図17の構成において使用されているものである。また、以後の説明においては、鉛バッテリ1の電圧をPbV,鉛バッテリ1から流出する電流をPbA,リチウムイオンバッテリ2の電圧をLiV,リチウムイオンバッテリ2から流出する電流をLiAとした。
図3のフローチャートに示す手順は、車両の停止状態におけるアイドル時のようなエコラン条件が揃った時に実行される。ステップ301では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。
ステップ302では、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であるか否かが判定され、LiV≧V0の場合はステップ303に進み、LiV<V0の場合はステップ305に進む。ステップ303では、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1以上であるか否かが判定され、PbV≧V1の場合はステップ304に進み、PbV<V1の場合はステップ305に進む。ステップ304では、エンジン6を停止してこのルーチンを終了する。また、ステップ305では、エンジン6が停止中であるか否かが判定され、エンジン6が動作中の場合はこのままこのルーチンを終了し、停止中である場合はステップ306においてエンジン6が始動されてこのルーチンを終了する。
このように、従来は、エコラン条件が揃った時には、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であり、且つ鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1以上である場合のみ、エンジンを停止してエコランが実行されていた。即ち、従来は、アイドル時等のエコラン用エンジン停止の条件が成立した時でも、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1未満の場合は、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であってもエコランは行われなかった。
これに対して、図1の構成では、EFI−ECU9、エコランECU10、及び電池ECU11により、エンジン6を停止することによって行うエコランは、図4(a)にフローチャートで示すような手順で行われる。この手順も、車両の停止状態におけるアイドル時のようなエコラン条件が揃った時に実行される。なお、図3で説明した従来の制御手順と同じ制御手順については、同じステップ番号を付して説明する。
ステップ301では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。続くステップ302では、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であるか否かが判定され、LiV≧V0の場合はステップ303に進み、LiV<V0の場合はステップ305に進む。ステップ303では、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1以上であるか否かが判定され、PbV≧V1の場合はステップ304に進み、エンジン6が停止されてこのルーチンを終了する。
このように、ステップ302でLiV<V0となった場合、及びステップ302でLiV≧V0となった後にステップ303でPbV≧V1となった場合の手順は従来と同じである。一方、本発明では、ステップ303でPbV<V1となった場合は、ステップ401に進んで電気負荷の状態、即ち、補機4の動作状態が検出される。補機4の動作状態は、補機4に流れ込む電流量、この実施例の場合は、鉛バッテリ1から補機4に流出する電流値PbA(図1に示した電流計1Aで検出)で検出することができる。
そして、次のステップ402において、電気負荷(補機4の動作状態)が高負荷か否かが判定され、高負荷の場合はステップ305に進むが、高負荷でない場合はステップ304に進んでエンジン6が停止される。ステップ305ではエンジン6が停止中であるか否かが判定され、エンジン6が動作中の場合はこのままこのルーチンを終了し、停止中である場合はステップ306においてエンジン6が始動されてこのルーチンを終了する。
このように、本発明では、エコラン条件が揃った時には、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であり、且つ鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1以上である場合は、従来と同様にエンジンを停止してエコランが実行される。一方、本発明では、エコラン条件が揃った場合に、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であれば、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1未満であっても、補機4の動作状態が高負荷でない場合は、エンジン6が停止されてエコランが実行される。従って、従来の制御に比べてエコラン用にエンジン6を停止する場合が増え、燃費を向上させることができる。
図4(b)は図2の構成における本発明のエコラン制御の一実施例の手順の一部を示す部分フローチャートである。図1の構成では、補機4の動作状態を示す鉛バッテリ1から補機4に流出する電流値PbAが、図1に示した電流計1Aによって検出されていた。一方、図2の構成では電流計1Aの代わりに補機4への流入電流を検出する電流計4Aが設けられている。
よって、図4(b)に示すフローチャートでは、ステップ201において鉛バッテリ1の電圧値PbV、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。続くステップ202では、補機4に流れ込む電流値HAからリチウムイオンバッテリ2から流出する電流値LiAが減算されて、鉛バッテリ1から補機4に流出する電流値PbAが算出される。ステップ202で鉛バッテリ1から補機4に流出する電流値PbAが算出された後は、図4(a)に示すステップ302からステップ306の手順が同様に行われる。
本発明では、以上のような制御により、エコラン条件が揃った場合に、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが所定値V0以上であれば、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第1の基準値V1未満であっても、エンジン6が停止されてエコランが実行されるが、補機4の動作状態が高負荷になるとエンジン6が始動されてエコランが中止される。そこで、エコラン用にエンジン6が停止された後に電気負荷の変化を検出し、電気負荷が高負荷になったか否かを判定する手順について、幾つかの実施例を説明する。
図5は、図4(a)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の第1の実施例を示すフローチャートであり、所定時間毎に実行される。ステップ501ではまずエコラン中か否かが判定される。そして、エコラン中でなければ、エンジン6は動作中であるので、電気負荷を検出する必要はなく、このままこのルーチンを終了する。この状態では図1に示した構成において、スイッチSW1はオン、スイッチSW2はオフ、スイッチSW3はオフ状態である。
ステップ501でエコラン中と判定された場合はエンジンが停止中であるのでステップ502に進む。エンジンがエコランのために停止された場合は、エンジン停止後に補機4にリチウムイオンバッテリ2から電力が供給されるので、DC/DCコンバータ3がリチウムイオンバッテリ2の出力電圧を鉛バッテリ1の電圧に降圧する側に切り替えられる。ステップ502はこのDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了したか否かを判定するものである。DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了していない場合はこのままこのルーチンを終了する。この時はスイッチSW1はオンのままである。
一方、ステップ502でDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了したと判定された場合はステップ503に進む。ステップ503ではDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後か否かが判定される。DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後の場合は、ステップ504に進み、鉛バッテリ1の現在の電圧値が初期値PbV0として図示しないメモリにラッチされてからステップ505に進む。ステップ503における判定がDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後でない場合は、ステップ504は省略されてステップ505に進む。
ステップ505では、ステップ504でラッチした鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが算出され、続くステップ506ではこの差電圧ΔPbVが第3の基準値V3以上か否かが判定され、ΔPbV<V3の時はこのままこのルーチンを終了するが、ΔPbV≧V3の時はステップ507に進み、電気負荷が高負荷と判定されてこのルーチンを終了する。
ステップ507において電気負荷が高負荷と判定されると、図4のステップ402の判定がNOとなり、ステップ305の判定はエンジン停止中であるので、ステップ306においてエンジンが始動される。
なお、図5のステップ504で鉛バッテリ1の現在の電圧値が初期値PbV0として図示しないメモリにラッチされた後は、図1に示したスイッチSW1がオフにされ、補機4への電力の供給はDC/DCコンバータ3で降圧されたリチウムイオンバッテリ2から行われるので、通常は鉛バッテリ1の電圧は変化しない。
一方、エコラン用のエンジン停止が行われ、補機4への電力の供給がDC/DCコンバータ3で降圧されたリチウムイオンバッテリ2から行われるようになった後、補機4が高負荷になって、リチウムイオンバッテリ2からの電力供給では必要電力が間に合わなくなると、図1に示したスイッチSW1がオンにされ、補機4への電力の供給が鉛バッテリ1からも行われる。すると、鉛バッテリ1の電圧PbVが下がり始め、ステップ505の鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが次第に大きくなる。
この結果、鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが第3の基準値V3以上となった時に、スイッチSW3が一時的にオンになり、リチウムイオンバッテリ2によりエンジンが始動されることになるのである。そして、エンジンが始動されると、スイッチSW3は再びオフになり、スイッチSW2がオンになる。この状態では補機4はオルタネータ5によって駆動され、DC/DCコンバータ3が昇圧側に切り替わり、鉛バッテリ1とリチウムイオンバッテリ2が充電される。
図6は、図4(a)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の第2の実施例を示すフローチャートであり、所定時間毎に実行される。なお、第2の実施例における第1の実施例と同じ手順については同じステップ番号を付して説明する。ステップ501ではエコラン中か否かが判定され、エコラン中でなければこのままこのルーチンを終了する。この状態では図1に示した構成において、スイッチSW1はオン、スイッチSW2はオフ、スイッチSW3はオフ状態である。
ステップ501でエコラン中と判定された場合はステップ502に進み、DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了したか否かが判定され、DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了していない場合はこのままこのルーチンを終了するが、DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了したと判定された場合はステップ601に進み、スイッチSW1がオフにされる。
ステップ601では鉛バッテリ1から出力される電流値PbAの積算値ΣPbAが算出され、続くステップ602では鉛バッテリ1から出力される電流値PbAの積算値ΣPbAが基準値A0以上か否かが判定される。そして、ΣPbA<A0であればこのままこのルーチンを終了し、ΣPbA≧A0であればステップ507に進み、電気負荷が高負荷と判定されてこのルーチンを終了する。
なお、図5のステップ502でDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了したと判定された場合は、図1に示したスイッチSW1がオフにされ、補機4への電力の供給はDC/DCコンバータ3で降圧されたリチウムイオンバッテリ2から行われるので、通常は鉛バッテリ1の電圧は変化しない。一方、エコラン用のエンジン停止が行われ、補機4への電力の供給がDC/DCコンバータ3で降圧されたリチウムイオンバッテリ2から行われるようになった後、補機4が高負荷になって、リチウムイオンバッテリ2からの電力供給では必要電力が間に合わなくなると、図1に示したスイッチSW1がオンにされ、補機4への電力の供給が鉛バッテリ1からも行われる。すると、鉛バッテリ1の出力電流の積算値ΣPbAが増大し始め、ステップ601の鉛バッテリ1の出力電流の積算値ΣPbAが次第に大きくなる。
この結果、鉛バッテリ1の出力電流の積算値ΣPbAが基準値A0以上となった時に、スイッチSW3が一時的にオンになり、リチウムイオンバッテリ2によりエンジンが始動されることになるのである。そして、エンジンが始動されると、スイッチSW3は再びオフになり、スイッチSW2がオンになる。この状態では補機4はオルタネータ5によって駆動され、DC/DCコンバータ3が昇圧側に切り替わり、鉛バッテリ1とリチウムイオンバッテリ2が充電される。
図7は、図4(a)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の第3の実施例を示すフローチャートであり、所定時間毎に実行される。第3の実施例は、前述の第1の実施例に示した手順による高負荷判定と、第2の実施例に示した手順による高負荷判定が同時に成立した場合にのみ、電気負荷が高負荷であると判定するものであり、同じ手順については同じステップ番号を付して説明する。
ステップ501からステップ504は第1の実施例と同じ手順により、DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後の鉛バッテリ1の出力電圧PbVが初期値PbV0としてラッチされる。続くステップ701では、第1の実施例におけるステップ505と同様の鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVの算出、及び第2の実施例におけるステップ601と同様の鉛バッテリ1から出力される電流値PbAの積算値ΣPbAが算出される。
ステップ701の後は、第1の実施例のステップ506と第2の実施例の602が実行され、ΔPbV≧V3且つΣPbA≧A0の場合にステップ507に進んで電気負荷が高負荷と判定されてこのルーチンを終了し、それ以外の場合はステップ507に進まずにこのルーチンを終了する。
図8は、図2の構成の場合に、図4(b)に示したエコラン制御によって電気負荷の高負荷を判定する手順の一実施例を示すフローチャートである。図2の構成では、補機4に流入する電流値を検出する電流計4Aが設けられているので、図4(a)のステップ401における電気負荷の検出(補機4の動作状態の検出)は、直接補機4に流入する電流を検出する電流計4Aによって行うことが可能である。よって、この実施例では、ステップ801において、補機4に流入する電流値HAが、補機4が高負荷で運転されている時に補機4に流入する高負荷電流値HAH以上になったか否かによって、補機4の高負荷状態が判定されている。そして、ステップ801の判定が、HA<HAHの場合はこのままこのルーチンを終了し、HA≧HAHの場合はステップ802に進んで、電気負荷が高負荷であると判定される。
図9(a)は、図4(a)と図5に示した制御手順のタイムチャートである。図9(a)の時刻t1は、エコラン(エンジン停止)状態に移行した時点の鉛バッテリ1の出力電圧PbVを示すものであり、時刻t2はDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了した時点における鉛バッテリ1の出力電圧PbVを示すものであって、この時刻t2の時点の鉛バッテリ1の出力電圧PbVが初期値PbV0としてラッチされる。時刻t3は、補機4が高負荷となった時点を示すものである。前述のように、補機4が高負荷となった時点から鉛バッテリ1から補機4への電力供給が開始されるので、鉛バッテリ1の出力電圧PbVは低下し始める。この後の時刻t4で鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが第3の基準値V3を超えるので、エンジンが始動され、以後は鉛バッテリ1の出力電圧PbVが上昇する。
図9(b)は、図4(b)と図6に示した制御手順のタイムチャートである。図9(b)の時刻t1は、エコラン(エンジン停止)状態に移行した時点の鉛バッテリ1の出力電流PbAの積算値ΣPbAの推移を示すものである。時刻t2はDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが終了した時点における鉛バッテリ1の出力電流PbAの積算値ΣPbAを示すものである。時刻t3は、補機4が高負荷となった時点を示すものである。前述のように、補機4が高負荷となった時点から鉛バッテリ1から補機4への電力供給が開始されるので、鉛バッテリ1の出力電流PbAの積算値ΣPbAは増大し始める。この後の時刻t4で鉛バッテリ1の出力電流PbAの積算値ΣPbAが基準値A0を超えるので、エンジンが始動され、以後はオルタネータ5の発電電力で補機4が駆動されるので、鉛バッテリ1の出力電流PbAの積算値ΣPbAの値は変わらなくなる。
ところで、エンジンの動作中にエコラン許可状態になった場合に、直ぐにエンジンを停止してエコランに移行すると、その後すぐに補機が高負荷になり、エコラン許可状態が取り下げられ、エンジンを始動しなければならない場合がある。このような場合はエコランに移行しても無駄になる。そこで、この実施例では、エンジンの動作中にエコラン許可状態になった場合に、直ぐにエンジンを停止してエコランに移行するのではなく、エンジンは動作させたままで、擬似的にエコラン状態に入った状況を作り出し、この擬似エコラン状態においてエコラン許可状態が続くか否かを予め判定し、擬似エコラン状態においてもエコラン許可状態が続く場合に限ってエンジンを停止し、エコラン状態に移行するようにしたのでこれを説明する。
図10は、本発明のエコラン制御におけるエコラン条件成立時に行うエコラン許可の取り消し判定の手順の第1の実施例を示すフローチャートである。ステップ1001ではエコラン条件が満たされたか否か(図10にはエコランОKかと記載)が判定され、ОKでない場合はこのルーチンを終了するが、ОKの場合はステップ1002に進む。ステップ1002ではバッテリ充電用のオルタネータ5の動作が停止させられる。オルタネータ5の動作停止は、実際には図1に示したスイッチSW2をオフすることによって行うことができる。
続くステップ1003では、DC/DCコンバータ3の動作が降圧動作に切り替えられて、リチウムイオンバッテリ2から鉛バッテリ1側に電力を供給できるようになる。次のステップ1004ではDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが完了したか否かが判定され、完了していない時はこのルーチンを終了するが、完了した時は1005に進む。ステップ1005では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。この時はスイッチSW1はオンのままである。
次のステップ1006ではDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後か否かが判定される。DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後の場合は、ステップ1006に進み、鉛バッテリ1の現在の電圧値が初期値PbV0として図示しないメモリにラッチされてからステップ1008に進む。ステップ1006における判定がDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後でない場合は、ステップ1006は省略されてステップ1008に進む。
ステップ1008では、ステップ1007でラッチした鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが算出され、続くステップ1009ではこの差電圧ΔPbVが第3の基準値V3以上か否かが判定され、ΔPbV<V3の時はこのままこのルーチンを終了するが、ΔPbV≧V3の時はステップ1010に進み、電気負荷が高負荷と判定されると共に、エコラン許可が取り消される。
以上のように、この実施例では、エコラン条件が満足された場合に、直ちにエンジンを停止してエコランに移行するのではなく、エコラン条件が満たされた後に、エンジンは動作させた状態で、エコランのためにエンジンを停止させたのと同じ状況を擬似的に作り出し、この擬似エコラン状態で補機を駆動した場合に補機が高負荷状態になるか否かを判定する。そして、擬似エコラン状態で補機が高負荷になると判断された場合には、エコラン条件が満たされた場合でも、エコラン許可が取り消される。この結果、エコランに移行した後に直ちにエンジン始動が行われるという無駄が省かれる。
図11は、本発明のエコラン制御におけるエコラン条件成立時に行うエコラン許可の取り消し判定の手順の第2の実施例を示すフローチャートであり、所定時間毎に実行される。なお、第2の実施例における第1の実施例と同じ手順については同じステップ番号を付して説明する。ステップ1001ではエコランОKか否かが判定され、エコランОKでなければこのままこのルーチンを終了する。ステップ1002ではオルタネータ5の動作の停止が、図1に示したスイッチSW2をオフすることによって行われる。
続くステップ1003では、DC/DCコンバータ3の動作が降圧動作に切り替えられて、リチウムイオンバッテリ2から鉛バッテリ1側に電力が供給できるようになる。次のステップ1004ではDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替えが完了したか否かが判定され、完了していない時はこのルーチンを終了するが、完了した時は1005に進む。ステップ1005では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。この時はスイッチSW1はオンのままである。
次のステップ1101では、鉛バッテリ1から出力される電流値PbAの積算値ΣPbAが算出され、続くステップ1102では鉛バッテリ1から出力される電流値PbAの積算値ΣPbAが基準値A0以上か否かが判定される。そして、ΣPbA<A0であればこのままこのルーチンを終了し、ΣPbA≧A0であればステップ1103に進み、電気負荷が高負荷と判定されると共に、エコラン許可が取り消される。
図12は、本発明のエコラン制御におけるエコラン条件成立時に行うエコラン許可の取り消し判定の手順の第3の実施例を示すフローチャートであり、所定時間毎に実行される。第3の実施例は、前述の第1の実施例に示した手順によるエコラン許可の取り消しと、第2の実施例に示した手順によるエコラン許可の取り消しが同時に成立した場合にのみ、電気負荷が高負荷であると判定されてエコラン許可が取り消されるものであり、同じ手順については同じステップ番号を付して説明する。
ステップ1101からステップ1107は第1の実施例と同じ手順により、オルタネータの動作が止められ、DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え直後の鉛バッテリ1の出力電圧PbVが初期値PbV0としてラッチされる。続くステップ1201では、第1の実施例におけるステップ1008と同様の鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVの算出、及び第2の実施例におけるステップ1101と同様の鉛バッテリ1から出力される電流値PbAの積算値ΣPbAが算出される。
ステップ1201の後は、第1の実施例のステップ1009と第2の実施例のステップ1102が実行され、ΔPbV≧V3且つΣPbA≧A0の場合にステップ1103に進んで電気負荷が高負荷と判定されると共に、エコラン許可が取り消され、それ以外の場合はステップ1103に進まずにこのルーチンを終了する。
次に、前述のような手順でエコラン許可になり、エンジンが停止されてエコランが実行されている時に、車両の走行開始以外の条件でエコラン中止となり、エンジンが始動される場合の実施例について説明する。
図13は、本発明のエコラン制御におけるエコラン中に行うエコラン中止判定の手順の第1の実施例を示すフローチャートである。ステップ1301ではエコラン中か否か(エンジン停止中か否か)が判定され、エコラン中でない場合はこのルーチンを終了するが、エコラン中の場合はステップ1302に進む。ステップ1302では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。補機にリチウムイオンバッテリ2からのみ電力が供給されている時はスイッチSW1はオフであるので、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbAは0である。
次のステップ1303ではエコランに移行する時点でラッチされている鉛バッテリ1の初期値PbV0と、鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが算出される。差電圧ΔPbVの値は、補機が高負荷となって鉛バッテリ1から補機4に電力が供給されない限りは大きくならない。続くステップ1304では、この差電圧ΔPbVが第3の基準値V3以上か否かが判定され、ΔPbV≧V3の時はステップ1305に進む。ステップ1305では、電気負荷が高負荷となって鉛バッテリの放電量が大きいと判定され、エンジンが始動されてエコランが中止される。
一方、ステップ1304でΔPbV<V3と判定された時はステップ1306に進む。ステップ1306では、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第4の基準値V4以下か否かが判定される。第4の基準値V4は、鉛バッテリ1が充電を必要とする低電圧状態になったことを示す電圧値である。よって、PbV≦V4の場合はステップ1307に進み、鉛バッテリ1が充電を必要とする低電圧状態になったと判定され、エンジン6が始動されてエコランが中止される。
これに対して、ステップ1306でPbV>V4と判定された時はステップ1308に進む。ステップ1308では、リチウムイオンバッテリの電圧値LiVが第2の基準値V2以下か否かが判定される。第2の基準値V2は、リチウムイオンバッテリ2が充電を必要とする低電圧状態になったことを示す電圧値である。よって、LiV≦V2の場合はステップ1309に進み、リチウムイオンバッテリ2が充電を必要とする低電圧状態になったと判定され、エンジン6が始動されてエコランが中止される。また、LiV>V2の場合はこのままこのルーチンを終了する。
以上のように、この実施例では、エコラン中に、ΔPbV≧V3になった時、PbV≦V4になった時、或いは、LiV≦V2となった時に、エンジンが始動されてエコランが中止される。
図14は、本発明のエコラン制御におけるエコラン中に行うエコラン中止判定の手順の第2の実施例を示すフローチャートである。ステップ1401ではエコラン中か否かが判定され、エコラン中でない場合はこのルーチンを終了するが、エコラン中の場合はステップ1402に進む。ステップ1402では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれると共に、鉛バッテリ1を流れる電流値PbAの積算値ΣPbAが算出される。補機4にリチウムイオンバッテリ2からのみ電力が供給されている場合はスイッチSW1はオフであるので、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbAは0である。
次のステップ1403ではエコランに移行する時点でラッチされている鉛バッテリ1の初期値PbV0と、鉛バッテリ1の電圧値を判定する第4の基準値V4との差が演算され、この差が第3の基準値V3以上か否かが判定される。まず、PbV0−V4≧V3の場合について説明すると、この時はステップ1404に進み、鉛バッテリ1の初期値PbV0と鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVとの差電圧ΔPbVが算出される。
続くステップ1405では、この差電圧ΔPbVが第3の基準値V3以上か否かが判定され、ΔPbV≧V3の時はステップ1406に進む。ステップ1406では、鉛バッテリ1を流れる電流値PbAの積算値ΣPbAが基準値A0以上か否かが判定され、ΣPbA≧A0の場合にステップ1407に進み、電気負荷が高負荷となって鉛バッテリ1の放電量が大きいと判定され、エンジン6が始動されてエコランが中止される。
一方、ステップ1403でPbV0−V4≧V3と判定された時はステップ1408に進む。ステップ1408では、鉛バッテリ1を流れる電流値PbAの積算値ΣPbAが第7の基準値A1以上か否かが判定され、ΣPbA≧A1の場合にステップ1411に進み、電気負荷が高負荷となって鉛バッテリ1の放電量が大きいと判定され、エンジン6が始動されてエコランが中止される。
ステップ1408でΣPbA<A1と判定された場合はステップ1409に進み、鉛バッテリ1の電圧値PbVが第4の基準値V4以下か否かが判定される。そして、PbV≦V4の場合はステップ1411に進み、鉛バッテリ1が充電を必要とする低電圧状態になったと判定され、エンジン6が始動されてエコランが中止される。
これに対して、ステップ1409でPbV>V4と判定された場合、及び前述のステップ1405でΔPbV<V3と判定された場合、並びにステップ1406でΣPbA<A0と判定された場合はステップ1410に進む。ステップ1410では、リチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVが第2の基準値V2以下か否かが判定される。第2の基準値V2は、リチウムイオンバッテリ2が充電を必要とする低電圧状態になったことを示す電圧値である。よって、LiV≦V2の場合はステップ1411に進み、リチウムイオンバッテリ2が充電を必要とする低電圧状態になったと判定され、エンジン6が始動されてエコランが中止される。また、LiV>V2の場合はこのままこのルーチンを終了する。
以上のように、この実施例では、エコラン中にPbV0−V4≧V3の場合は、ΔPbV≧V3且つΣPbA≧A0になった時に、エンジン6が始動されてエコランが中止される。また、エコラン中にPbV0−V4<V3の場合は、ΣPbA≧A1になった時、ΣPbA<A1且つPbV≦V4になった時、或いは、ΣPbA<A1且つPbV>V4且つLiV≦V2となった時に、エンジン6が始動されてエコランが中止される。
図15は、本発明のエコラン制御の一例のタイムチャートである。本発明では、エコラン条件が揃った場合、補機4への電力供給はリチウムイオンバッテリから行われるため、リチウムイオンバッテリ2の電圧が高い場合は、鉛バッテリ1の電圧が低い場合でもエコラン状態(エンジン停止)に移行する。そして、エコラン状態に移行すると(時刻t1)、DC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え後の鉛バッテリ1の電圧値が、初期値PbV0としてラッチされる(時刻t2)。ここでは、ラッチされた初期値PbV0と、第4の基準値V4との差電圧が第3の基準値V3以上あるものとする。
そして、この時点からラッチされた電圧値PbV0から鉛バッテリ1の電圧センサ1Vによる電圧検出値PbVが減算されると共に、鉛バッテリから流出する電流の積算値ΣPbAが計算される。補機への電力供給がリチウムイオンバッテリのみから行われている時は、鉛バッテリ1から流出する電流はないので、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAの値は0である。
エコラン状態がしばらく続いた後に、時刻t3で補機4が高負荷になると、鉛バッテリ1の電圧値PbAが低下し始めると共に、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAの値が増大する。時刻t4においては、PbV0−PbVの値が第3の基準値V3を超え、且つ鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが基準値A0以上となるので、鉛バッテリ1から補機4への電力供給があったと判断され、エンジン6が始動される。この判断は、PbV0−PbVの値が第3の基準値V3を超えるか、或いは鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが基準値A0以上となった時に行っても良い。
この後、時刻t5で再度エコラン条件が揃ってエコランに移行した場合を考える。この場合もDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え後の鉛バッテリ1の電圧値が、初期値PbV0としてラッチされる(時刻t6)。ここでは、ラッチされた初期値PbV0と、第4の基準値V4との差電圧が第3の基準値V3未満であるものとする。この場合は、前述の検出方法ではエンジン6を始動することができないので、エンジン6の始動条件が、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが第7の基準値A1以上となった場合、或いは鉛バッテリ1の電圧が第4の基準値V4以下になった場合に切り替えられる。
時刻t6以降は、ラッチされた電圧値PbV0から鉛バッテリ1の電圧センサ1Vによる電圧検出値PbVが減算されると共に、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが一旦クリアされた後に計算される。補機4への電力供給がリチウムイオンバッテリのみから行われている時は、鉛バッテリ1から流出する電流はないので、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAの値は0である。
エコラン状態がしばらく続いた後に、時刻t7で補機4が高負荷になると、鉛バッテリ1の電圧値PbVが低下し始めると共に、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAの値が増大する。この後、PbV0−PbVの値が第4の基準値V4以下となるか、或いは鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが第7の基準値A0以上となると、鉛バッテリ1から補機4への電力供給があったと判断され、エンジン6が始動される。時刻t8においては、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが基準値A0以上となるので、鉛バッテリ1から補機4への電力供給があったと判断され、エンジン6が始動される。
この後、時刻t9で再度エコラン条件が揃ってエコランに移行した場合を考える。この場合もDC/DCコンバータ3の出力電圧の切り替え後の鉛バッテリ1の電圧値PbVが、初期値PbV0としてラッチされる(時刻t10)。ここでもラッチされた初期値PbV0と、第4の基準値V4との差電圧が第3の基準値V3未満であるので、前述のようにエンジン6の始動条件が、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが第7の基準値A1以上となった場合、或いは鉛バッテリ1の電圧が第4の基準値V4以下になった場合に切り替えられる。
時刻t10以降は、ラッチされた電圧値PbV0から鉛バッテリ1の電圧センサ1Vによる電圧検出値PbVが減算されると共に、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが一旦クリアされた後に計算される。補機4への電力供給がリチウムイオンバッテリ2のみから行われている時は、鉛バッテリ1から流出する電流はないので、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAの値は0である。
エコラン状態がしばらく続いた後に、時刻t11で補機4が高負荷になると、鉛バッテリ1の電圧値PbAが低下し始めると共に、鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAの値が増大する。この後、PbV0−PbVの値が第4の基準値V4以下となるか、或いは鉛バッテリ1から流出する電流の積算値ΣPbAが基準値A0以上となると、鉛バッテリ1から補機4への電力供給があったと判断され、エンジン6が始動される。時刻t12においては、PbV0−PbVの値が第4の基準値V4以下となるので、鉛バッテリ1から補機4への電力供給があったと判断され、エンジン6が始動される。
図16は、図1に示した本発明を適用するエンジン6と電装品である補機4の構成に、第1のスイッチング素子14と、第2のスイッチング素子15とを追加した構成の一実施例を示す構成図である。第1のスイッチング素子14の一方の端子は、イグニッションスイッチSW1のIG端子に接続されている。また、第1のスイッチング素子14の他方の端子は、補機4及び一端がオルタネータ5に接続するスイッチSW2の他端に接続されている。第2のスイッチング素子15の一方の端子は、DC/DCコンバータ3のリチウムイオンバッテリ2側の端子に接続され、他方の端子は、補機4及び一端がオルタネータ5に接続するスイッチSW2の他端に接続されている。
第1のスイッチング素子14は通常はオンしており、エコランECU10からの信号によりエコラン時にオフされる。第2のスイッチング素子15は通常はオフしており、エコランECU10からの信号によりエコラン時にオンされる。そして、第2のスイッチング素子15には抵抗が内蔵されており、オンされてリチウムイオンバッテリ2の電力を補機4側に供給する場合に、この抵抗によりリチウムイオンバッテリ2の出力電圧を16Vから12Vに降圧する。
図17は、図2に示した本発明を適用するエンジン6と電装品である補機4の構成に、第1のスイッチング素子14と、第2のスイッチング素子15とを追加した構成の一実施例を示す構成図である。従って、図16に示した実施例と異なる点は、鉛バッテリ1の入出力電流を測定するための電流計1Aがなくなり、代わりに補機4に入力される電流を検出する電流計4Aが設けられている点のみである。その他の構成は図1及び図16で説明したのでここではその説明を省略する。
図18は、図16に示した構成における本発明のエコラン制御の手順の一例を示すフローチャートである。また、図19は図18の制御手順に伴う鉛バッテリ1の電圧の変化を示すものである。ステップ1801ではエコラン条件が満たされたか否か(図18にはエコランОKかと記載)が判定され、ОKでない場合はこのルーチンを終了するが、ОKの場合はステップ1802に進む。
ステップ1802では、エコランを開始するために第1のスイッチング素子14がオフにされ、第2のスイッチング素子15がオンにされる。この時点が図19に示す時刻t1である。続くステップ1803では、DC/DCコンバータ3の動作が停止される。この結果、鉛バッテリ1は補機4から切り離され、リチウムイオンバッテリ2が抵抗を含む第2のスイッチング素子15を介して補機4に接続される。従って、鉛バッテリ1の電圧は図19に示すように変化しない。
次のステップ1804では、鉛バッテリ1の電圧値PbVと電流値PbA、及びリチウムイオンバッテリ2の電圧値LiVと電流値LiAが読み込まれる。この状態では、鉛バッテリ1は第1のスイッチング素子14がオフ、DC/DCコンバータ3の動作が停止されているので、鉛バッテリ1の電圧値PbVは一定値、例えば図19に示すようにV4であり、電流値PbAは0である。
続くステップ1805では、鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVが第6の基準値V6以下か否かが判定される。第6の基準値V6は、図19に示すように、第5の基準値V5よりも大きく、第4の基準値V4よりも小さな値である。ステップ1805の判定で、PbV≦V6と判定された時は、ステップ1807に進みエンジン6が始動される。図19の時刻t3がエンジンの始動時点を示す。しかしながら、第1のスイッチング素子14がオフされているので、PbV≦V6になる可能性は極めて低い。そしてこの後、ステップ1808において、第1のスイッチング素子14がオンにされ、第2のスイッチング素子15がオフにされてこのルーチンを終了する。
一方、ステップ1805において、鉛バッテリ1の現在の電圧値PbVが第6の基準値V6より大きいと判定された時はステップ1806に進む。ステップ1806では、リチウムイオンバッテリの電圧値LiVが第2の基準値V2以下か否かが判定される。第2の基準値V2は、リチウムイオンバッテリが充電を必要とする低電圧状態になったことを示す電圧値である。よって、LiV≦V2の場合はステップ1807に進み、リチウムイオンバッテリが充電を必要とする低電圧状態になったと判定され、エンジンが始動されてエコランが中止される。また、LiV>V2の場合はこのままこのルーチンを終了する。
この実施例の制御手順によれば、エコラン状態に移行した後は、鉛バッテリ1が補機4から切り離され、リチウムイオンバッテリ2のみが補機4を駆動するので、鉛バッテリ1からの電力の流出がなく、リチウムイオンバッテリ2がエコラン状態を維持できなくなる状態まで、エコランを継続させることができる。
以上説明した実施例では、エコランに以降する場合、或いはエコラン状態を解除する場合に検出する補機の高負荷状態を、種々の実施例を用いて説明したが、補機の高負荷状態の検出は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、前述の実施例では、鉛バッテリとリチウムイオンバッテリを用いているが、バッテリの種類はこの2種類に限定されるものではなく、リチウムイオンバッテリの代わりにニッケル水素バッテリを用いても良く、鉛バッテリを2つ用いても良い。更に、前述の実施例ではエンジン自動停止始動制御装置に設けられたエコランECU、電池ECU、EFI−ECUによって制御が行われる例について説明したが、本発明で説明した制御は、制御全てがエンジン制御ECUで行われる統合型ECUにも適用が可能である。
本発明を適用するエンジンと電装品である補機の構成の一実施例を示す構成図である。 本発明を適用するエンジンと電装品である補機の構成の他の実施例を示す構成図である。 従来のエコラン制御の一例の手順を示すフローチャートである。 (a)は図1の構成における本発明のエコラン制御の一実施例の手順を示すフローチャート、(b)は図2の構成における本発明のエコラン制御の一実施例の手順の一部を示す部分フローチャートである。 図4(a)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の第1の実施例を示すフローチャートである。 図4(a)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の第2の実施例を示すフローチャートである。 図4(a)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の第3の実施例を示すフローチャートである。 図4(b)に示したエコラン制御における電気負荷の高負荷を判定する手順の一実施例を示すフローチャートである。 (a)は図4(a)と図5に示した制御手順のタイムチャート、(b)は図4(b)と図6に示した制御手順のタイムチャートである。 本発明のエコラン制御におけるエコラン条件成立時に行うエコラン許可の取り消し判定の手順の第1の実施例を示すフローチャートである。 本発明のエコラン制御におけるエコラン条件成立時に行うエコラン許可の取り消し判定の手順の第2の実施例を示すフローチャートである。 本発明のエコラン制御におけるエコラン条件成立時に行うエコラン許可の取り消し判定の手順の第3の実施例を示すフローチャートである。 本発明のエコラン制御におけるエコラン中に行うエコラン中止判定の手順の第1の実施例を示すフローチャートである。 本発明のエコラン制御におけるエコラン中に行うエコラン中止判定の手順の第2の実施例を示すフローチャートである。 本発明のエコラン制御の一例のタイムチャートである。 図1に示した本発明を適用するエンジンと電装品である補機の構成に、スイッチング素子を追加した構成の一実施例を示す構成図である。 図2に示した本発明を適用するエンジンと電装品である補機の構成に、スイッチング素子を追加した構成の一実施例を示す構成図である。 図16に示した構成における本発明のエコラン制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図18に示した制御のタイムチャートである。
符号の説明
1 鉛バッテリ
2 リチウムイオンチバッテリ
3 DC/DCコンバータ
4 補機(電気負荷)
5 オルタネータ
6 エンジン
7 スタータ
10 エコランECU
11 電池ECU
14,15 スイッチング素子

Claims (23)

  1. 第1のバッテリとこれより出力電圧の高い第2のバッテリと、前記第2のバッテリの放電時に降圧、充電時に昇圧して前記第2のバッテリの電圧と前記第1のバッテリの電圧とを調整する電圧調整装置とを搭載し、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段とを備えるエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、前記エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止を許可するエンジン停止許可手段とを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  2. 第1のバッテリとこれより出力電圧の高い第2のバッテリと、前記第2のバッテリの放電時に降圧、充電時に昇圧して前記第2のバッテリの電圧と前記第1のバッテリの電圧とを調整する電圧調整装置とを搭載し、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段とを備え、車両に搭載された電気負荷である補機には、前記エンジンの稼動時には前記第1のバッテリから電力を供給し、前記エンジンの停止時には前記第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、
    検出した前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、前記補機の駆動による電気負荷状況を検出する電気負荷状況検出手段と、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ前記補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、前記エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止を許可するエンジン停止許可手段とを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  3. 請求項2に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの出力電流を検出するセンサに代えて、前記補機に入力される電流を検出するセンサを設け、
    前記第1のバッテリからの出力電流を、検出した前記補機への入力電流と前記第2のバッテリの出力電流の差から演算により求め、前記電気負荷状況検出手段が前記補機に入力される電流から、前記補機の駆動による電気負荷状況を検出することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エコラン用エンジン停止手段による前記エンジンの停止後に、前記エンジン停止許可手段は、前記第2のバッテリの電圧が所定値より小さい第2の基準値より大きく、且つ前記補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であるという条件の、少なくとも一方が満たされなくなった時には、前記エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止許可を取り下げ、自動エンジン始動手段が前記エンジンを始動させることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  5. 請求項4に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エンジン停止許可手段は、前記電気負荷状況が高負荷になったことの判定を、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことによって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  6. 請求項5に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エコラン用エンジン停止手段による前記エンジンの停止直後の前記第1のバッテリの電圧を記憶する手段と、その後の前記第1のバッテリからの出力電流を検出する手段と、この出力電流により前記第1のバッテリから出力された電流の積算値を演算する手段とを備え、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことを、前記第1のバッテリの記憶電圧値とその後の前記第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値以上となったこと、及び前記第1のバッテリからの電流の出力積算値が、基準値以上となったことの少なくとも一方の成立によって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  7. 請求項2又は3に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エンジン停止許可手段は、前記エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止の許可を送信する前に、前記電圧調整装置に前記降圧動作を行わせると共に、前記エンジンに搭載されたバッテリ充電用の発電機の動作を停止させて擬似エコラン用エンジン停止状態を作り出し、
    前記エンジン停止許可手段はこの擬似エンジン停止状態において前記電気負荷状況が高負荷であるか否かが判定され、高負荷と判定した場合には、前記エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止の許可の送信を取り下げることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  8. 請求項7に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エンジン停止許可手段は、前記発電機の動作停止直後の一定時間における、前記第1のバッテリの電圧の推移を検出して前記第1のバッテリの電圧低下が第3の基準値以上となった場合、及び前記第1のバッテリからの放電電流の積算値が基準値以上となった場合の何れか一方が成立する場合に、前記電気負荷状況が高負荷であると判定することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  9. 請求項6に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの記憶電圧値とその後の前記第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値未満の場合に、前記第1のバッテリの電圧値が制御装置の保証電圧にオフセット電圧を加えた電圧を加味した第4の基準値以下の場合、或いは前記第2のバッテリの電圧値が第2の基準値以下の時に、前記エンジンを始動させることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  10. 請求項5に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エコラン用エンジン停止手段による前記エンジンの停止直後の前記第1のバッテリの電圧を記憶する手段と、前記第1のバッテリからの出力電流の積算値を演算する手段とを備え、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことを、
    前記第1のバッテリの記憶電圧値と前記制御装置の動作保証電圧である第4の基準値との差が前記第3の基準値以上となり、
    前記第1のバッテリの記憶電圧値とその後の前記第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値以上となり、及び/又は
    前記第1のバッテリからの出力電流の積算値が、前記基準値以上となったことによって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  11. 請求項10に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの記憶電圧値と前記制御装置の前記第4の基準値との差が前記第3の基準値未満の場合は、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことを、前記第1のバッテリからの電流の出力積算値が、前記基準値より小さい第7の基準値以上となったことによって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  12. 請求項11に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリからの電流の出力積算値が、前記第7の基準値未満の場合は、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことを、前記第1のバッテリの電圧値が制御装置の保証電圧にオフセット電圧を加えた電圧を加味した第4の基準値以下となったことによって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  13. 請求項12に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの電圧値が前記第4の基準値以上の場合は、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことを、前記第2のバッテリの電圧値が第2の基準値以下となったことによって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  14. 請求項10に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの記憶電圧値とその後の前記第1のバッテリの電圧値との差電圧が、第3の基準値未満の場合、或いは前記第1のバッテリからの出力電流の積算値が、前記基準値未満の場合は、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリからの前記補機への電力供給があったことを、前記第2のバッテリの電圧値が第2の基準値以下となったことによって判断することを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  15. 請求項2又は3に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの出力端子と前記発電機及び補機とを結ぶ回路の途中に第1のスイッチング素子を設けると共に、所定の抵抗値を備えた第2のスイッチング素子を介して前記第2のバッテリの出力端子と前記発電機及び補機とを接続し、
    前記エコラン用エンジン停止手段による前記エンジンの停止後に、前記電圧調整装置の動作を停止すると共に、前記第1のスイッチング素子をオフ状態、前記第2のスイッチング素子をオン状態とすることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  16. 請求項15に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記エコラン用エンジン停止手段による前記エンジンの停止後に、前記エンジン停止許可手段は、前記第1のバッテリの電圧が第6の基準値以下になった時に、前記エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止許可を取り下げ、自動エンジン始動手段が前記エンジンを始動させた後に、前記第1のスイッチング素子をオン状態、前記第2のスイッチング素子をオフ状態とすることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  17. 請求項16に記載のエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記第1のバッテリの電圧が第6の基準値を超えている時に、
    前記エンジン停止許可手段は、前記第2のバッテリの電圧が第2の基準値以下になった時に、前記エコラン用エンジン停止手段へのエンジン停止許可を取り下げ、自動エンジン始動手段が前記エンジンを始動させた後に、前記第1のスイッチング素子をオン状態、前記第2のスイッチング素子をオフ状態とすることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  18. 第1及び第2のバッテリと、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段とを備えるエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、前記エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止を許可するエンジン停止許可手段とを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  19. 第1及び第2のバッテリと、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止手段と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動手段とを備え、車両に搭載された電気負荷である補機には、前記エンジンの稼動時には前記第1のバッテリから電力を供給し、前記エンジンの停止時には前記第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御装置において、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、
    検出した前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、前記補機の駆動による電気負荷状況を検出する電気負荷状況検出手段と、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ前記補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、前記エコラン用エンジン停止手段にエンジン停止を許可するエンジン停止許可手段とを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  20. 第1及び第2のバッテリと、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させ、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させるエンジンの自動停止始動制御方法において、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するステップと、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、エンジン停止を許可するステップを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御方法。
  21. 第1及び第2のバッテリと、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させ、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させ、車両に搭載された電気負荷である補機には、前記エンジンの稼動時には前記第1のバッテリから電力を供給し、前記エンジンの停止時には前記第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御方法において、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するステップと、
    検出した前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、前記補機の駆動による電気負荷状況を検出するステップと、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ前記補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、エンジン停止を許可するステップとを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御方法。
  22. 第1及び第2のバッテリとを備えた車両の、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止部と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動部とを備えるエンジン自動停止始動制御システムにおいて、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であれば、前記エコラン用エンジン停止部にエンジン停止を許可するエンジン停止許可部とを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御システム。
  23. 第1及び第2のバッテリとを備えた車両の、前記第1のバッテリ電圧が第1の基準値以上でかつ所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止させるエコラン用エンジン停止部と、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを始動させる自動エンジン始動部とを備え、車両に搭載された電気負荷である補機には、前記エンジンの稼動時には前記第1のバッテリから電力を供給し、前記エンジンの停止時には前記第2のバッテリから電力を供給するエンジン自動停止始動制御システムにおいて、
    前記所定のエコラン用エンジン停止条件の成立時に、前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧を検出するセンサと、
    検出した前記第1と第2のバッテリの出力電流及び電圧から、前記補機の駆動による電気負荷状況を検出する電気負荷状況検出部と、
    前記所定のエコラン用エンジン自動停止条件が成立時に、前記第1のバッテリ電圧が前記第1の基準値未満であっても、前記第2のバッテリの電圧が所定値以上であり、且つ前記補機の駆動による電気負荷状況が高負荷以外であれば、前記エコラン用エンジン停止部にエンジン停止を許可するエンジン停止許可部とを設けたことを特徴とするエンジン自動停止始動制御システム。
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