JP2006336585A - アーム式動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーム式動弁装置のバルブクリアランスを自動調整するラッシュアジャスタがエンジンに使用されるFMオイルの侵入によって機能が低下するのを防止することである。
【解決手段】シリンダヘッドBに形成された支持孔9にねじ式ラッシュアジャスタAを組付け、そのラッシュアジャスタAによってスイングアーム2の一端部を支持する。スイングアーム2の一端部に伸縮可能なブーツ20の一端部を固定し、ブーツ20の他端部をラッシュアジャスタAのハウジング11に固定してハウジング11の上端開口を密封し、エンジンに使用されるFMオイルがハウジング11内に侵入するのを防止して、ラッシュアジャスタAの機能を低下を抑制する。
【選択図】図2
【解決手段】シリンダヘッドBに形成された支持孔9にねじ式ラッシュアジャスタAを組付け、そのラッシュアジャスタAによってスイングアーム2の一端部を支持する。スイングアーム2の一端部に伸縮可能なブーツ20の一端部を固定し、ブーツ20の他端部をラッシュアジャスタAのハウジング11に固定してハウジング11の上端開口を密封し、エンジンに使用されるFMオイルがハウジング11内に侵入するのを防止して、ラッシュアジャスタAの機能を低下を抑制する。
【選択図】図2
Description
この発明は、バルブクリアランスを自動調整するラッシュアジャスタが組込まれたアーム式動弁装置に関するものである。
アーム式動弁装置には、スイングアーム式動弁装置とロッカアーム式動弁装置とが存在する。これらのアーム式動弁装置は、普通、ラッシュアジャスタを組込んでバルブクリアランスを自動調整している。図6は、スイングアーム式動弁装置に組込まれたねじ式ラッシュアジャスタの従来例を示している。
上記ラッシュアジャスタにおいては、筒状ハウジング40の閉塞端部の内周に雌ねじ41を形成し、その雌ねじ41にアジャストロッド42の後端部外周に形成された雄ねじ43をねじ係合し、そのアジャストロッド42を、ハウジング40の閉塞端部内に組込んだ弾性部材44によってハウジング40の閉塞端から離反する方向に付勢し、上記雌ねじ41と雄ねじ43のそれぞれを、アジャストロッド42に負荷される押し込み荷重を受ける圧力側フランク45のフランク角が遊び側フランク46のフランク角より大きい鋸歯状としている。
上記ラッシュアジャスタは、シリンダヘッドBに形成された支持孔9内に組込まれ、アジャストロッド42の先端部に形成された球形部47によってスイングアーム2の一端部を揺動自在に支持する組付けとされる。その組付け状態において、スイングアーム2上に設けられたカム1の回転によってスイングアーム2が押し下げられると、スイングアーム2が球形部47を中心に揺動し、他端部でバルブステム4をバルブスプリング6の弾性に抗して押し下げるようになっている。
一般に、ねじに軸方向の押し込み荷重が負荷されると、その軸方向荷重の大きさに関係なくねじ面間の摩擦係数μがねじ諸元により決定される自立摩擦係数μs(μs=tanαcosθ、但し、α:リード角、θ:フランク角)より大きければ、ねじは滑り回転を起こさずに自立する。反対に、ねじ面間の摩擦係数μが自立摩擦係数μsより小さければ、ねじは滑り回転を起こし、押し込まれていく。
上記従来のラッシュアジャスタでは、鋸歯状ねじの2つのフランクのうち、アジャストロッドに負荷される押し込み荷重を受ける圧力側フランク45の自立摩擦係数μsがねじ面間の摩擦係数μより小さく、遊び側フランク46の自立摩擦係数μsがねじ面間の摩擦係数μより大きくなるように設計されている。
その結果、上記のようなラッシュアジャスタの内燃機関への組込みにおいて、シリンダヘッドBの熱膨張等によってバルブ7の閉鎖状態でバルブステム4の上端とスイングアーム2の他端部間にバルブクリアランスが生じようとすると、弾性部材44の押圧力によりアジャストロッド42が遊び側フランク46に沿って回転しつつ軸方向に移動し、スイングアーム2の一端部の押し上げによりスイングアーム2を他端部が下方に移動するよう揺動させて上記バルブクリアランスを吸収する。
また、アジャストロッド42がスイングアーム2によって押し込み力を受けると、雌ねじ41と雄ねじ43のねじ係合部に形成された軸方向のねじ隙間を詰めるまでアジャストロッド42が後退し、さらに押し込み力がかかると、互に圧接する圧力側フランク45により上記押し込み力を受けてアジャストロッド42が回転しつつ後退動するのを防止する。
反対に、バルブシート8の摩耗等によりバルブステム4からスイングアーム2に押し上げ力が負荷されると、アジャストロッド42はカム1からスイングアーム2を介して負荷される軸方向の変動荷重により徐々に押し込まれて、カム1のベース円1aがスイングアーム2に接触する接触時にバルブ7が完全に閉まらなくなることによる圧縮漏れを防止する。このとき、アジャストロッド42は、前記軸方向の変動荷重の最小値が0となる位置から更にねじのガタの分だけ押し込まれ、それ以上後退しない。
近年、自動車エンジンには摩擦低減と摺動部の直接接触を減らす目的で有機モリブデン入りのエンジンオイル(フリクションモディファイアオイル、以下、FMオイルと言う)が一般にも使われるようになってきた。FMオイルを使うと摺動部には摩擦係数の非常に低い反応膜が生成され、各部の摺動抵抗が減少するため、自動車の燃費向上に効果を挙げることができる。
FMオイルに混入される有機モリブデンの代表的なものとして、MoDTC(モリブデンジチオカーバメイト)やMoDTP(モリブデンジチオフォスフェート)があり、これらは、摩擦面にMoS2(二硫化モリブデン)を含む反応膜を生成し、摩擦係数を低下させることが知られている。
ところで、有機モリブデンを含まないオイル(以下、非FMオイルという)潤滑下での、摺動部における摩擦係数は、実験的に0.1〜0.15程度であることが確認されており、従来のラッシュアジャスタに組込まれたアジャストロッドの鋸歯状ねじにおいて、例えば、リード角α=11.5°、圧力側フランクのフランク角θ1=75°、遊び側フランクのフランク角θ2=15°とすることで、圧力側フランクの自立摩擦係数μsが0.1より小さく、遊び側フランクの自立摩擦係数μsが0.15より大きくなり、これにより、非FMオイル潤滑下においてラッシュアジャスタの機能が実現できる。
しかしながら、上記ラッシュアジャスタが組み込まれたエンジンにおいて、上記FMオイルが使用された場合、ねじ面間の摩擦係数μは0.04程度にまで極端に低下する可能性があり、摩擦係数μが圧力側フランクの自立摩擦係数μsを下回った場合、圧力側フランク45で滑りを生じる恐れがある。圧力側フランク45での滑りが過大であると、上記ラッシュアジャスタに軸方向荷重が負荷された際にアジャストロッド42が押込まれ、バルブリフトロスを生じると共にバルブ7が衝撃的に着座し、異音が発生する場合がある。
この発明の課題は、エンジンにFMオイル等のねじ面の摩擦係数に影響を与えるようなエンジンオイルが使用された場合においても、アーム式動弁装置に組込まれたラッシュアジャスタを常に安定よく機能させることができるようにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、カムの回転によって揺動されるアームとそのアームによって押し下げられるバルブステムの一方にねじ式のラッシュアジャスタの調整力を負荷してバルブクリアランスを自動調整するようにしたアーム式動弁装置において、前記アームとバルブステムのうちラッシュアジャスタの調整力が負荷される一方の部材とラッシュアジャスタのハウジングの開口端部とを弾性を有する筒状体で連結してハウジングの開口を密封した構成を採用したのである。
ここで、筒状体は、伸縮可能な蛇腹状のブーツであってもよく、あるいは、弾性変形可能な筒状のシール部材であってもよい。ブーツを採用する場合は、その一端部を一方の部材に固定すると共に、他端部をハウジングの開口端部の外径面に固定する。
一方、シール部材を採用する場合は、その一端部を一方の部材とハウジングの一方に固定すると共に、他端部を他方に摺動自在に嵌合する。
この発明に係るアーム式動弁装置において、ラッシュアジャスタは、閉塞端を有し、その閉塞端部の内周に雌ねじが形成された筒状のハウジングと、そのハウジングの雌ねじにねじ係合される雄ねじが一端部外周に形成され、他端部がハウジングの開口端から外部に臨むアジャストロッドと、そのアジャストロッドをハウジングの閉塞端から離反する方向に付勢する弾性部材とを有し、前記雌ねじと雄ねじのねじ山をアジャストロッドに負荷される軸方向の押し込み荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじとした構成から成るものであってもよい。あるいは、閉塞端を有し、その閉塞端部の内周に雌ねじが形成された筒状のハウジングと、そのハウジングの雌ねじにねじ係合されたアジャストスクリュと、前記ハウジング内にスライド自在に挿入されて一端がアジャストスクリュに当接し、他端部がハウジングの外部に臨むスライドロッドと、前記アジャストスクリュをハウジングの閉塞端から離反する方向に付勢する弾性部材とを有し、前記雌ねじとアジャストスクリュの外周に形成された雄ねじのねじ山を、スライドロッドからの押し込み荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじとした構成から成るものであってもよい。
また、アーム式動弁装置は、スイングアーム式動弁装置であってもよく、ロッカアーム式動弁装置であってもよい。スイングアーム式動弁装置の場合は、バルブステムをスライド自在に支持するシリンダヘッドに支持孔を形成し、その支持孔内にラッシュアジャスタを組付け、そのラッシュアジャスタでスイングアームの一端部を摺動自在に支持してスイングアームにラッシュアジャスタの調整力を負荷する。
一方、ロッカアーム式動弁装置の場合は、ロッカアームのバルブステムと対向する端部に取付孔を形成し、その取付孔内にラッシュアジャスタを組付けてバルブステムにラッシュアジャスタの調整力を負荷する。
上記のように、ラッシュアジャスタの調整力が負荷される一方の部材とラッシュアジャスタのハウジングとを弾性を有する筒状体で連結してハウジングの開口を密封したことにより、エンジンにFMオイルなどねじ面の摩擦係数に影響を与えるようなエンジンオイルが使用された場合でも、そのエンジンオイルがハウジングの開口から内部に侵入するのを防止することができるため、ねじ式ラッシュアジャスタの機能の低下を抑制し、安定した機能の維持を図ることができる。
また、エンジンオイルにすすが混入し、ラッシュアジャスタを含む動弁系の摩耗が懸念される場合においても、ハウジングの開口を密封したことで、ラッシュアジャスタの耐久性の維持を図ることができる。
さらに、ラッシュアジャスタの調整力が負荷される部材とラッシュアジャスタのハウジングの開口端部とを筒状体で連結したことにより、ねじ式ラッシュアジャスタのねじ部の回転に影響を与えるような抵抗を生じさせず、アジャスト機能を良好に保ったまま密閉構造を採ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。図1は、スイングアーム式の動弁装置を示し、カム1の下方に設けられたスイングアーム2には、カム1と接触するローラ3が回転自在に支持されている。スイングアーム2はシリンダヘッドBに支持されたねじ式ラッシュアジャスタAによって一端部が揺動自在に支持され、そのスイングアーム2の他端はバルブステム4の上端と対向している。
バルブステム4は、上端にスプリングリテナ5を有し、そのスプリングリテナ5に付与されるバルブスプリング6の弾性力によってバルブステム4は、下端のバルブ7がバルブシート8に密着する方向に付勢されていると共に、そのバルブステム4によりスイングアーム2はローラ3がカム1と接触する方向に付勢されている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタAは、筒状のハウジング11を有している。ハウジング11の一端はキャップ12の取付けによって閉塞され、その閉塞端部の内周に雌ねじ13が形成されている。
ハウジング11内には、アジャストロッド14が組込まれている。アジャストロッド14はハウジング11の雌ねじ13にねじ係合される雄ねじ15を一端部の外周に有し、他端部にはスイングアーム2の一端部を揺動自在に支持する球形突部16が設けられている。このアジャストロッド14は、ハウジング11の閉塞端部内に組込まれた弾性部材17によってハウジング11の閉塞端から離反する方向に付勢されている。
ハウジング11に形成された雌ねじ13とアジャストロッド14に形成された雄ねじ15は、アジャストロッド14に負荷される押し込み力を受ける圧力側フランク18のフランク角が遊び側フランク19のフランク角より大きい鋸歯状ねじとされ、その鋸歯状ねじに前記弾性部材17の押圧によってアジャストロッド14が回転しつつ軸方向に移動するリード角が設けられている。
上記の構成から成るラッシュアジャスタAは、シリンダヘッドBに形成された支持孔9内に挿入されて、アジャストロッド14の他端部に形成された球形突部16でスイングアーム2の一端部を揺動自在に支持する組付けとされる。このとき、ラッシュアジャスタAは、ハウジング11の上側の開口端部がシリンダヘッドBの上面より上方に位置する組付けとされる。
ハウジング11の上端の開口部は、ハウジング11の上端部とスイングアーム2の一端部間に設けられた筒状体としての伸縮可能な蛇腹状のブーツ20によって密封されている。
ブーツ20はゴム等の弾性体から成り、その一端部はスイングアーム2の一端部下面に設けられた環状突出部2aの外径面に圧入されている。また、ブーツ20の他端部はハウジング11の上端部外径面に圧入され、その外側に設けられたガータスプリング20aによって締付けられている。
実施の形態で示すスイングアーム式動弁装置は上記の構造から成り、シリンダヘッドBの支持孔9内に組付けられたラッシュアジャスタAは、動弁装置の熱膨張やバルブシート8の摩耗等に起因して動弁装置に発生するバルブクリアランスの変化を自動的に調整する。そのバルブクリアランスの調整については従来のラッシュアジャスタと同様であるため、説明を省略する。
なお、バルブクリアランスの調整が必要のない定常的な運転状態のときは、アジャストロッド14は殆ど回転せず、ハウジング11の雌ねじ13とアジャストロッド14の雄ねじ15のねじ係合部間に形成されたねじ隙間の範囲内で軸方向変位を繰り返す。
実施の形態で示すスイングアーム式動弁装置においては、スイングアーム2の一端部とラッシュアジャスタAのハウジング11の上端部間にブーツ20を組込んでハウジング11の上端開口を密封しているため、エンジンにFMオイルなどねじ面の摩擦係数に影響を与えるようなエンジンオイルが使用されても、そのエンジンオイルはハウジング11の雌ねじ13とアジャストロッド14の雄ねじ15のねじ係合部間に侵入するようなことはなく、ねじ面の摩擦係数が変化することがないので、安定した機能の維持を図ることができる。
また、ブーツ20は、アジャストロッド14の回転に影響を与えることがないため、ラッシュアジャスタAのアジャスト機能を良好に保った状態でハウジング11の開口の密閉構造を採ることができる。
図3は、ラッシュアジャスタAの他の例を示している。この例では、図2に示すラッシュアジャスタAのアジャストロッド14を、雌ねじ13にねじ係合するアジャストスクリュ21と、球形突部16を有するスライドロッド22とに分離し、そのスライドロッド22の一端に形成した球面23をアジャストスクリュ21に点接触させるようにしている。他の構成は図2に示すラッシュアジャスタと同一であるため、同一部品には同一符号を付して説明を省略する。
上記のラッシュアジャスタAを組込んだスイングアーム式動弁装置においても、スイングアーム2の一端部とハウジング11の上端部間にブーツ20を組込んでハウジング11の上端開口を密封し、上記ブーツ20によってエンジンオイルがハウジング11の内部に侵入するのを防止している。
図3に示すラッシュアジャスタAのように、アジャストスクリュ21とスライドロッド22とを点接触させることにより、揺動を繰り返すスイングアーム2との接触によって上記スライドロッド22が万一回転しても、その回転はアジャストスクリュ21に伝達されることはないため、アジャストスクリュ21は軸方向に変位せず、バルブリフト量を常に一定に保持することができる。
図2および図3では、スイングアーム2に設けられた環状突出部2aとハウジング11の開口端部とに両端部が圧入によって固定されるブーツ20によりハウジング11の上端開口を密封したが、図4に示すように、弾性を有する筒状のシール部材24の一端部をスイングアーム2の環状突出部2aに圧入固定し、シール部材24の他端部をハウジング11の開口端部の外径面に摺動自在に嵌合してハウジング11の開口を密封してもよい。
図5は、この発明に係るアーム式動弁装置の他の実施の形態を示す。この実施の形態で示されるアーム式動弁装置は、ロッカアーム式動弁装置であって、軸30を中心にして揺動自在に支持されたロッカアーム31の一端部のローラ32をカム33に接触し、そのカム33の回転により軸30を中心にロッカアーム31を揺動させ、そのロッカアーム31の他端部でバルブステム4を押し下げるようにしている。
また、ロッカアーム31の他端部に上下に貫通する取付孔34を形成し、その取付孔34に図2に示すラッシュアジャスタAのハウジング11を閉塞端を上にして圧入し、そのハウジング11の下端部外径面に設けられた突起35とロッカアーム31の下面に形成された切欠部36の係合によってハウジング11を回り止めし、アジャストロッド14の下端の球形突部16に取付けた座板37をバルブステム4の上端面に当接させて、ラッシュアジャスタAの調整力をバルブステム4に負荷している。
さらに、ハウジング11の取付孔34から下方に突出する下端部にブーツ20の一端部を固定し、ブーツ20の他端部をバルブステム4の上端部外径面に圧入して、その他端部外周に取付けたガータスプリング38により締付け、上記ブーツ20によってハウジング11の下端開口を密封している。
上記の構成から成るロッカアーム式動弁装置においても、エンジンオイルがハウジング11内に侵入するのを防止することができ、ラッシュアジャスタ内に侵入するのを防止することができ、ラッシュアジャスタAに安定した機能の維持を図ることができる。
なお、ロッカアーム31の取付孔34に図3に示すようなラッシュアジャスタAを組付けるようにしてもよい。
また、ハウジング11の開口を図4に示すシール部材24によって密封してもよい。この場合、シール部材24の一端部をハウジング11の開口端部の外径面に圧入固定し、他端部をバルブステム4の上端部外径面に摺動自在に嵌合するのが好ましい。
1 カム
2 スイングアーム(アーム)
4 バルブステム
11 ハウジング
13 雌ねじ
14 アジャストロッド
15 雄ねじ
17 弾性部材
18 圧力側フランク
19 遊び側フランク
20 ブーツ(筒状体)
21 アジャストスクリュ
22 スライドロッド
24 シール部材(筒状体)
31 ロッカアーム(アーム)
A ラッシュアジャスタ
2 スイングアーム(アーム)
4 バルブステム
11 ハウジング
13 雌ねじ
14 アジャストロッド
15 雄ねじ
17 弾性部材
18 圧力側フランク
19 遊び側フランク
20 ブーツ(筒状体)
21 アジャストスクリュ
22 スライドロッド
24 シール部材(筒状体)
31 ロッカアーム(アーム)
A ラッシュアジャスタ
Claims (5)
- カムの回転によって揺動されるアームとそのアームによって押し下げられるバルブステムの一方にねじ式のラッシュアジャスタの調整力を負荷してバルブクリアランスを自動調整するようにしたアーム式動弁装置において、前記アームとバルブステムのうちラッシュアジャスタの調整力が負荷される一方の部材とラッシュアジャスタのハウジングの開口端部とを弾性を有する筒状体で連結してハウジングの開口を密封したことを特徴とするアーム式動弁装置。
- 前記筒状体が、伸縮可能な蛇腹状のブーツから成り、そのブーツの一端部を前記一方の部材に固定し、ブーツの他端部を前記ハウジングの開口端部の外径面に固定した請求項1に記載のアーム式動弁装置。
- 前記筒状体が、弾性変形可能な筒状のシール部材から成り、そのシール部材の一端部を前記一方の部材とハウジングの一方に固定し、かつシール部材の他端部を他方に対して摺動自在に嵌合した請求項1に記載のアーム式動弁装置。
- 前記ラッシュアジャスタが、閉塞端を有し、その閉塞端部の内周に雌ねじが形成された筒状のハウジングと、そのハウジングの雌ねじにねじ係合される雄ねじが一端部外周に形成され、他端部がハウジングの開口端から外部に臨むアジャストロッドと、そのアジャストロッドをハウジングの閉塞端から離反する方向に付勢する弾性部材とを有し、前記雌ねじと雄ねじのねじ山をアジャストロッドに負荷される軸方向の押し込み荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじとした構成から成る請求項1乃至3のいずれかに記載のアーム式動弁装置。
- 前記ラッシュアジャスタが、閉塞端を有し、その閉塞端部の内周に雌ねじが形成された筒状のハウジングと、そのハウジングの雌ねじにねじ係合されたアジャストスクリュと、前記ハウジング内にスライド自在に挿入されて一端がアジャストスクリュに当接し、他端部がハウジングの外部に臨むスライドロッドと、前記アジャストスクリュをハウジングの閉塞端から離反する方向に付勢する弾性部材とを有し、前記雌ねじとアジャストスクリュの外周に形成された雄ねじのねじ山を、スライドロッドからの押し込み荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじとした構成からなる請求項1乃至3のいずれかに記載のアーム式動弁装置。
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JP2005164486A JP2006336585A (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | アーム式動弁装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-06-03 JP JP2005164486A patent/JP2006336585A/ja active Pending
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