JP2006336161A - 救命用衣服 - Google Patents

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Teruo Ogawa
輝夫 小川
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Abstract

【課題】 イマーションスーツ等の救命用衣服において、縫製等も容易に行えるだけでなく、股下や脇の下等に採用してもほころび等が生じにくくなるようにする。
【解決手段】 イマーションスーツの脚部を、股部発泡ゴム布15を用いて2分割構成とする。股部発泡ゴム布15を本体発泡ゴム布1の脚部に縫い付ける縫い線Sは、体の正面側も背面側もともに他の部分とは擦れないように股の部分における正面側と背面側とに、すなわち内股合わせと称される部分の外側に出る。内股合わせ部分だけでなく脚部のほぼ全体で縫い線Sが激しく曲折する部分には位置しないことになり、着用者の動作によって大きな変形力が掛かっても、ほころび等が発生しにくくなる。股部のように深い曲折部分で縫製等の作業をしなくて済むようになるので、縫製等も容易に行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、救命用衣服に関し、詳細にはイマーションスーツ、イマージョンスーツ、耐寒耐水服、耐暴露服、サバイバルスーツ等と称されるものに用いるのに適したものに関する。
イマーションスーツ等は、寒冷時における海上事故や海上災害等に備えるためのもので、特に寒冷海域における船舶の海難事故や海労作業中の転落事故、航空機の着水事故等々において、作業者、遭難者等が着用することにより、水中等で体温低下を防ぎ、冷静な対応を可能とし、事故時の保命率を高め得るものであることは周知の通りである。このようなイマーションスーツや耐暴露服は、海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS条約:32-3規則)により、個人用救命設備として貨物船での人数分の備え付けが義務化されるほど重要なものとなっている。
ところでイマーションスーツ等は、同じくSOLAS条約第III章第20規則の7により、損傷がないかの目視検査を行い、ほころび、裂け目又は孔を発見して修理すべきことが規定されており、換言すれば、ほころび、裂け目、孔が経年的に生じにくいものが必要とされている。
そこでスーツ本体の材料は、例えば特殊な発泡ゴムを所定の厚さにスライスし、発泡ゴムだけでは十分な強度が出ないことを考慮し、表裏両面にナイロンのニット生地を貼り合わせ、ニット生地で強度を補っているものを用いたものがある。そのような例での発泡ゴム及びニット生地の接合部は、発泡ゴム及びニット生地のカット面同士を対向させて接着剤で接着し、特殊ミシンで表裏両面ともに表面を適宜の縫い糸を用いてすくい縫いにより縫い合わせている。
特開平06−32283号公報
ところが、上述のような従来の材料、構造では、股下や脇の下等のように擦れやすい部分で、縫い目Sにおいてほころびや裂け目が非常に発生しやすかった。
すなわち従来のイマーションスーツでは、例えば股下部分では図9に示すような構造(図中Gが発泡ゴム、Nがニット生地、Aが接着剤、Tが縫い糸、Sが縫い線)となり、内股合わせと称されるような縫い線Sがもっとも激しく曲折する部分に位置することになる。このような部分には着用者の動作によって大きな変形力が例えば図中に矢印で示すように掛かりやすく、本願発明者等の行った実験ではほころび等が非常に発生しやすく、解決が望まれる結果となっていた。
そこで本発明は、股下や脇の下等に採用してもほころび等が生じにくく、縫製等も容易に行える簡単な構造の救命用衣服を提供することを目的としている。
また本発明は、従来のイマーションスーツでは、小柄な人が着用した場合に顔面の周囲の部分での防水が不完全になりやすい点に鑑み、この点を改良した救命用衣服を提供することをも目的としている。
本発明の請求項1に係る救命用衣服は、イマーションスーツ等の救命用衣服において、股下、脇の下等のスーツ本体の曲折部とその周辺部を別部材で形成し、該別部材を前記スーツ本体の他部へ縫い付ける部位を前記曲折部外に設けてなることを特徴とする。
同請求項2に係るものは、イマーションスーツ等の救命用衣服において、スーツ本体を形成するための縫い線が複数集まる部位では、該縫い線を3本までとしたことを特徴とする。
同請求項3に係るものは、イマーションスーツ等の救命用衣服において、スーツ本体を形成するための縫い線が複数集まる部位では、該縫い線が4本以上となるときは、3本までの縫い線が集合することを許容し、4本目以降の縫い線は、集合箇所をずらしたことを特徴とする。
同請求項4に係るものは、イマーションスーツ等の救命用衣服において、顔面を外部へ臨ませる開口部の縁を形成する発泡ゴム等の周縁部材に、装着者の顔面を前記周縁部材に密着させるために前記装着者の頭部に掛ける弾性バンドを取り付けてなることを特徴とする。
本発明は、イマーションスーツ等の救命用衣服において、縫製等も容易に行えるだけでなく、股下や脇の下等に採用してもほころび等が生じにくくなる。
また本発明は、小柄な人が着用しても顔面の周囲の部分が装着者の顔面に密着しやすくなり、装着者の体型によらず防水性を保つことができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は本発明の救命用衣服の一実施例に係るイマーションスーツを示す正面図(A)と背面図(B)である。スーツ本体は、既述の従来の例と同様に、特殊な発泡ゴムを所定の厚さにスライスし、発泡ゴムだけでは十分な強度が出ないことを考慮し、表裏両面にナイロンのニット生地を貼り合わせ、ニット生地で強度を補っているものを用いたものである。図中1は本体発泡ゴム布、2は顔面縁部発泡ゴム布、3は顔面防水帯、4は防水ファスナー引手、5は防水ファスナー、6は手袋部、7はポケット、8は再帰反射材、9は脚部、10は脚部テープである。また図中11は補助浮力材、12は引き上げベルト通しである。これらについては周知であるので詳細な説明は省略する。そして、図中15が股部発泡ゴム布である。
図2は本体発泡ゴム布1等の構造を示す断面図である。図中20が発泡ゴム布材(例えば厚み約5mm)、21がナイロンニット布材、22が接着剤、23がミシン糸である。接合部は、図示のようにカット面同士を接着剤22で接着し、特殊ミシンで両表面をすくい縫いで縫い合わせてある。
ところでこのような構造で、ミシン糸のほつれを修理するには、以下の手順で補修する。
(1)ほつれた糸が長く出ている場合は、ハサミなどでカットする。
(2)ほつれヵ所が長い場合は、接合部の接着状態も確認する。接着がしっかりしていた場合は(3)に進む。接着が剥がれている場合は、つぎの手順で補修する。
(I)接着剤を両面に塗り、手で触ってくっつかなくなるまで乾かす。
(II)両面をしっかり貼り合わせ、圧着して自然乾燥させる。
(3)接合部が盛り上がる(稜線状)ようにつまむ。
(4)ミシン糸23(例えば#30以上の縫い糸)を使用して、縫い初め及び縫い終わりを5針以上重ねてすくい縫いする。この時、縫い針が裏側に出ないように表から例えば2mmぐらいの所をすくい縫いする。
(5)縫い初め及び縫い終わりの糸は、ほつれないようにしっかり処理する。
(6)補修後、所要の(MSC/Circ.1114規定による)気圧試験を実施して、エアー漏れの無いことを確認する。
なお、接着剤22としては硬化時間が短いボンド等を使用することが好ましい。
図3は本体発泡ゴム布1の脚部(装着者の脚1本だけの部分)の構造を示す断面図であり、図4は、股の付け根部分の構成を拡大して示す正面図である。図示のように本実施例のスーツの脚部は、股部発泡ゴム布15を用いて2分割構成とし、縫い線Sが体の正面側も背面側もともに他の部分とは擦れないように股の部分における正面側と背面側とに、すなわち内股合わせと称される部分の外側に出る。なお、本実施例のような構造では、深い曲折部分では縫製等の作業をしないで済むので、縫製等も容易に行える。
そのため、内股合わせ部分だけでなく脚部のほぼ全体で縫い線Sが激しく曲折する部分には位置しないことになり、本願発明者等の行った実験では、着用者の動作によって大きな変形力が掛かっても、ほころび等が発生しにくくなった。なお、図示の実施例の構造は、内股合わせと称される部分以外の部分、例えば脇の下等に採用しても同様にほころび等が生じにくく、縫製等も容易に行えるようになる。
図5は、本発明の第2実施例を示す概念図である。この実施例は、本体発泡ゴム布1を形成するための縫い線Sが複数集まる部位では、実施例1と同様に、集中する縫い線Sを3本までとするために、縫い線Sの集中箇所(図では4本であるが、もちろんそれ以上でも同様である)に、同質の発泡ゴム布等をパッチ30として用いたものである。すなわち図中に「x」を付した縫い線を存在させないようにしているのである。
図6は、本発明の第3実施例を示す概念図である。この実施例は、本体発泡ゴム布1を形成するための縫い線Sが4本以上となり、パッチ等を採用したくないときに用いることができる例である。縫い線Sが3本までは集合することを許容し、4本目以降の縫い線Sは集合箇所をずらしている。これにより、実施例1、2と同様に、縫い線Sが集中することによる問題を解決している。
図7は、本発明の第4実施例を示す概念的斜視図である。既に述べたように、従来のイマーションスーツでは小柄な人が着用した場合、顔面の周囲に位置する顔面縁部発泡ゴム布2が装着者の顔にぴったりとフィットすることができず、この部分での防水が不完全になりやすい。そこで、顔面縁部発泡ゴム布2に、ゴムベルト等の弾性バンド31を縫い付ける等して固着しておき、スーツ装着者がこれを頭部に装着できるようにしてある。このような弾性バンド31を用いれば、顔面縁部発泡ゴム布2を装着者の顔にぴったりとフィットさせることができ、防水性が向上する。
なお、顔面縁部発泡ゴム布2の頂部を3箇所ほど三角形に切り欠くように切り込み32・・を形成し、他の部位と同様に接着とすくい縫いによる縫い合わせ等を施しておくと、装着者の顔面にフィットさせやすい。
図示は省略するが、この第4実施例と同様の目的を達成するためには、例えば本体発泡ゴム布1の頭部の外側に、締め付け可能なベルトを固着しておき、ベルトの締め、緩めによって装着者の体型に合わせ得るようにすることもできる。
また図8は、エアー漏れをチェックするための既述の気圧試験を実施している一例を示す図である。図中40は空気注入治具で、人体の首から上と同じ形状した首体41の口に装備してある。この首体41を上述してきたようなイマーションスーツ42内に入れ、定圧空気を注入できる装置、設備(コンプレッサー43、フィルタ44、空気圧調整ユニット45、低圧力計46等を用いて所要の気圧試験を実施し、エアー漏れの無いことを確認する。
本発明の救命用衣服の一実施例に係るイマーションスーツを示す正面図(A)と背面図(B) 本体発泡ゴム布等の構造を示す断面図 本体発泡ゴム布の脚部の構造を示す断面図 股の付け根部分の構成を拡大して示す正面図 本発明の第2実施例の概念図 本発明の第3実施例の概念図 本発明の第4実施例を示す概念的斜視図 気圧試験の実施例を示す図 従来のイマーションスーツの股下部分の構造を示す断面図
符号の説明
1:本体発泡ゴム布
2:顔面縁部発泡ゴム布
3:顔面防水帯
4:防水ファスナー引手
5:防水ファスナー
6:手袋部
7:ポケット
8:再帰反射材
9:脚部
10:脚部テープ
11:補助浮力材
12:引き上げベルト通し
15:股部発泡ゴム布
20:発泡ゴム布材
21:ナイロンニット布材
22:接着剤
23:ミシン糸
30:パッチ
31:弾性バンド
32:切り込み
40:空気注入治具
41:首体
42:イマーションスーツ
43:コンプレッサー
44:フィルタ
45:空気圧調整ユニット
46:低圧力計
S:縫い線

Claims (4)

  1. イマーションスーツ等の救命用衣服において、股下、脇の下等のスーツ本体の曲折部とその周辺部を別部材で形成し、該別部材を前記スーツ本体の他部へ縫い付ける部位を前記曲折部外に設けてなることを特徴とする救命用衣服。
  2. イマーションスーツ等の救命用衣服において、スーツ本体を形成するための縫い線が複数集まる部位では、該縫い線を3本までとしたことを特徴とする救命用衣服。
  3. イマーションスーツ等の救命用衣服において、スーツ本体を形成するための縫い線が複数集まる部位では、該縫い線が4本以上となるときは、3本までの縫い線が集合することを許容し、4本目以降の縫い線は、集合箇所をずらしたことを特徴とする救命用衣服。
  4. イマーションスーツ等の救命用衣服において、顔面を外部へ臨ませる開口部の縁を形成する発泡ゴム等の周縁部材に、装着者の顔面を前記周縁部材に密着させるために前記装着者の頭部に掛ける弾性バンドを取り付けてなることを特徴とする救命用衣服。
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