JP2006335795A - 粘着フィルム及びそれを用いた粘着ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】 被着体に貼着されている粘着フィルムを加熱することにより、粘着フィルムの端部が被着体から浮き剥がれ、容易に剥離することが可能である粘着フィルムを提供する。また、上記目的を解決する粘着フィルムを使用したラベル類を提供する。
【解決手段】 熱収縮率が互いに異なる樹脂フィルムaと樹脂フィルムbとが積層され、更に、該樹脂フィルムbの面上に粘着剤層cが積層された粘着フィルムであって、70〜100℃における、前記樹脂フィルムaの熱収縮率jと前記樹脂フィルムbの熱収縮率kとの関係が、j>kであり、前記粘着剤層cが水溶性またはアルカリ水溶性の粘着樹脂を含有することを特徴とする粘着フィルムを用いる。
【選択図】なし
【解決手段】 熱収縮率が互いに異なる樹脂フィルムaと樹脂フィルムbとが積層され、更に、該樹脂フィルムbの面上に粘着剤層cが積層された粘着フィルムであって、70〜100℃における、前記樹脂フィルムaの熱収縮率jと前記樹脂フィルムbの熱収縮率kとの関係が、j>kであり、前記粘着剤層cが水溶性またはアルカリ水溶性の粘着樹脂を含有することを特徴とする粘着フィルムを用いる。
【選択図】なし
Description
本発明はラベルあるいはステッカー用に供される粘着フィルムに関し、特にラベルあるいはステッカーとして被着体に貼着し、その後、被着体からラベルを剥がす場合の剥離作業性に優れた粘着フィルムに関する。
自動販売機、自動改札機、電車、バスなどの車両に貼着し商品やサービスの広告宣伝を行うことを目的とし、一定の期間貼着したあと剥がすことを前提とした再剥離用粘着フィルムがある。また、例えば、食品メーカー又は卸売り業者がスーパーマーケット等へ食品を発送する時にはプラスチックコンテナを使用しているが、このコンテナには送り先や品名、数量等の情報をバーコードとして表示した粘着ラベルを貼り付けられており、コンテナを受け取った方は、その粘着ラベルに表示された情報を基に仕分け作業等を行っている。このように粘着ラベルは業務連絡用の表示材料としても使用される。粘着ラベルが貼着されたコンテナは、繰り返し使用されるが、その際に用済みとなった粘着ラベルは剥離され、また新しい情報が表示された粘着ラベルが貼着される。
また、飲料や食品用の缶、瓶、ボトル等の飲料または食品の容器に貼付されるラベルの場合、使用時まではラベルが容器にしっかりと貼付している必要があるが、使用後の廃棄時またはリサイクル工程においては簡単に剥離または分離可能であることが必要である。特に、たとえばPETボトルのように使用後回収されリサイクルされる容器等においては、このように相反する性能が求められている。
以上の如く、一定期間使用後に剥離されることを前提とした粘着フィルムは商業用あるいは業務用から家庭用に到るまで広範囲にわたってラベルやステッカー等の形で使用されている。
剥離を前提とした再剥離型の粘着フィルムとしては、通常は粘着剤の接着力を極力低く抑え、剥離作業を容易にしたものが広く用いられている。しかしながら、そのような粘着フィルムは接着力が弱すぎて、自然に剥離したり、人や物が接触することにより剥離したりすることがある。用途によっては、ある程度の接着力が要求される場合もあり、そのような粘着フィルムは再剥離性が悪く、剥離作業がやり難いものであった。
使用中は必要程度の接着力を保ち、使用後に容易に剥離するための技術が開示されている(特許文献1参照)。該技術は、熱で収縮するプラスチックフィルムの裏面に粘着剤層を設けた粘着ラベルに関するものであり、使用後に温水をかけることにより粘着ラベルが収縮し、被着体から剥離するようにしたものである。しかしながら、実際に該技術を用いた粘着ラベルを加熱することにより収縮させると、被着体表面に密着したままの状態で粘着ラベル全体が収縮するのみで、ラベルの端部が被着体の表面から浮かず、結局は、爪やカッターナイフ等の先端が鋭利な薄板上の部材で剥離させなければならないことが発生することがあった。また、粘着ラベルの収縮が激しい場合は、粘着剤が熱収縮性フィルムから剥離して、被着体の表面に残留することも発生しやすかった。
また、配送用の容器に貼付し低温下に曝されるとラベルの四隅が浮くものが提案されている(特許文献2参照)。該技術は容器が実際に保冷されながら使用中にラベルが浮き剥がれてくるものなので、使用中または輸送中にラベルの浮いた端部が別の物体と接触した際に剥離脱落してしまったり、ラベルの浮いた粘着剤層に塵埃が付着し美観を損ねたり衛生面でも問題が発生しやすいとう問題点がある。
また、熱収縮フィルムと吸水性ポリマーを配合した粘着剤との組合せにより温水中につけると容易に剥離することが可能なラベルが提案されている(特許文献3参照)。該技術では粘着剤が吸水することにより粘着力が低下することを利用しているために、粘着剤層が熱収縮フィルムからも脱離してしまい、排水の処理時に脱離した粘着剤層がいろいろなものに際接着したりして回収が困難になるという問題点があった。
したがって、本発明の目的は、製品である被着体に貼着されている粘着フィルムを加熱することにより、粘着フィルムの端部が被着体から浮き剥がれ、容易に剥離することが可能である粘着フィルムを提供することである。また、本発明の他の目的は、上記目的を解決する粘着フィルムを使用したラベル類を提供することである。
本発明者等は鋭意研究の結果、以下の構成の粘着フィルムを用いることによって上記課題を解決できることを見いだした。すなわち本発明は、熱収縮率が互いに異なる樹脂フィルムaと樹脂フィルムbとが積層され、更に、該樹脂フィルムbの面上に粘着剤層cが積層された粘着フィルムであって、
70〜100℃における、前記樹脂フィルムaの熱収縮率jと前記樹脂フィルムbの熱収縮率kとの関係が、j>kであり、
前記粘着剤層cが水溶性またはアルカリ水溶性の粘着樹脂を含有することを特徴とする粘着フィルムを提供するものである。
70〜100℃における、前記樹脂フィルムaの熱収縮率jと前記樹脂フィルムbの熱収縮率kとの関係が、j>kであり、
前記粘着剤層cが水溶性またはアルカリ水溶性の粘着樹脂を含有することを特徴とする粘着フィルムを提供するものである。
また、本発明は、上記の粘着フィルムを用いたラベルを提供するものである。
更に、本発明は、物品に粘着ラベルを貼着し、該物品から該粘着ラベルを剥離することにより該物品をリサイクルする方法であって、
該粘着ラベルが請求項7記載の粘着ラベルであり、
該物品から該粘着ラベルを剥離する工程を70〜100℃の水中にて行うことを特徴とする物品のリサイクル方法を提供するものである。
該粘着ラベルが請求項7記載の粘着ラベルであり、
該物品から該粘着ラベルを剥離する工程を70〜100℃の水中にて行うことを特徴とする物品のリサイクル方法を提供するものである。
本発明の粘着フィルムは、樹脂フィルムaと、樹脂フィルムbと、粘着剤層cがこの順に積層された構造となっている。更に、70〜100℃における、該樹脂フィルムaの熱収縮率jと該樹脂フィルムbの熱収縮率kとの関係が、j>kとなっている。また粘着剤層cが水溶性またはアルカリ水溶性の粘着樹脂を含有するため、本発明の粘着フィルムを被着体に貼着し、その後、熱水で加熱すると、粘着フィルムの表層部を構成する樹脂フィルムaがより収縮する。すると、樹脂フィルムbと樹脂フィルムaの収縮率の差によって粘着フィルムがカールして、被着体の貼着面から粘着フィルムの端部が浮き上がると同時に、その部分の粘着剤層cが熱水中に暴露され接着力が著しく低下し同時に粘着剤層cの水中暴露面の一部または全部が水に溶解または分散しながら、粘着フィルムが剥離する。特に、樹脂フィルムaとして、一方向に特に大きく収縮する樹脂フィルムを用い、樹脂フィルムbとして剛度(腰)が低く、且つj≫kとなるような樹脂フィルムaと樹脂フィルムbの組み合わせを選択すると、ラベルは端部から巻き上がるようにして剥離する。したがって、端部が剥離した粘着フィルムを被着体から剥がすには、浮き上がった端部または巻き上がって筒状に丸まった部分を摘んで剥がせば良く、極めて簡単に効率良く剥離作業を行うことができる。
したがって、本発明の粘着フィルムは、飲料や食品用の缶、瓶、ボトル等の飲料または食品の容器に貼付されるラベルとして使用し、使用時まではラベルが容器にしっかりと貼付しているが、使用後の廃棄時またはリサイクル工程においては簡単に剥離または分離するための用途に適している。特に、たとえばPETボトルのように使用後回収されリサイクルされる容器等に貼着する粘着フィルムとして優れている。
以下、本発明に関わる粘着フィルムについて具体的に説明する。なお、本明細書では、基材の片面に粘着剤の層を設け、更に該基材の反対側表面に印刷を施し、所望の形状になるように加工した表示機能を有する粘着シートを総称して「ラベル類」という。ラベル類には、ラベル、ステッカー、アイキャッチラベル等が含まれる。また、単に「ラベル」と記載した場合も「ラベル類」を意味する。
本発明の粘着フィルムは、樹脂フィルムaと、樹脂フィルムbと、粘着剤層cがこの順に積層された構造であるが、樹脂フィルムaと樹脂フィルムbとの間に接着層eが積層されていても良く、また、粘着剤層cに剥離ライナーdが積層されていても構わない。接着層e及び剥離ライナーdが積層された例を図1に示す。
樹脂フィルムaは、70〜100℃における熱収縮率が樹脂フィルムbより大きいものであれば特に限定されるものではないが、収縮開始温度が80〜100℃であることが好ましい。なお、樹脂フィルムaは、二軸延伸フィルムでも良く、一軸延伸フィルムでも良い。二軸延伸フィルムを使用した本発明の粘着フィルムは、加熱により、二軸延伸フィルムが二方向に収縮するため、粘着フィルムの全周囲が被着体から浮くようになる。また、一軸延伸フィルムを使用した場合は、加熱により一方向に収縮するため、収縮方向の端部のみが被着体から浮くか巻き上がるようになる。
また、樹脂フィルムaの表裏にコロナ処理を施したり、インキ密着性を向上させる目的でアンカーコート処理を施してもよい。さらにラベルとして使用する場合はアンカーコート処理層の上に印刷層h2を設けても良い。印刷層h2を表面に形成した樹脂フィルムaを用いた例を図2に示す。
樹脂フィルムaの収縮率は組み合わせて使用する樹脂フィルムbの収縮率を僅かに上回っていれば良いが、本発明で使用する樹脂フィルムaの収縮時の収縮率は0.5〜70%であることが好ましい。中でも、収縮率が0.5〜50%であることがより好ましく、1〜40%%であることが特に好ましい。
本発明で使用する樹脂フィルムaとしては、公知の熱可塑性樹脂によるフィルムが使用できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エチレン酢酸ビニル共重合、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、可塑剤を適量添加したポリ塩化ビニル、ポリスチレン(GPPS)、ゴムにスチレンをグラフト重合させた耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等が挙げられる。これらの樹脂の中で、好ましくは、ポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、可塑剤を適量添加したポリ塩化ビニル、ポリスチレン(GPPS)、ゴムにスチレンをグラフト重合させた耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)を用いるのが好ましく、より好ましくはポリエステル、ポリスチレン(GPPS)、ゴムにスチレンをグラフト重合させた耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、が挙げられる。また、融点が90℃から110℃の範囲である前述の樹脂、または融点が90℃から110℃の範囲になるように調整配合された樹脂組成物が最も好ましい。調整に使用する熱可塑性樹脂は特に限定されず、例えば高密度ポリエチレンを適量配合しても良い。市販されているポリエチレンサクシネート樹脂例としては日本触媒製「ルミナーレSE」が、ポリブチレンサクシネート樹脂として昭和高分子社製「ビオノーレ」、三菱瓦斯化学社製「ユウペック」等が挙げられる。
また樹脂中に各種顔料や、炭酸カルシウム、シリカ等の充填剤、染料、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、等の各種添加剤を添加してもよい。
樹脂フィルムaは、熱可塑性樹脂を溶融し、Tダイ、サーキュラーダイ等を用いて連続的に押し出して、その後、一度急冷して原反を作製し、これを再加熱し、ロール式縦型延伸機等で連続的に延伸する。この際の延伸倍率は、3〜10倍、より好ましくは4〜6倍である。この際、樹脂フィルムaの厚さは20μm〜200μmが好ましく、20μm〜80μmがより好ましく20μm〜40μmがさらに好ましい。厚さがこの範囲であるとラベルの剛度が十分となり、本発明の粘着フィルムを用いて製造した粘着ラベルをオートラベラーで容器類に自動貼付することが容易となる。またこの範囲を越えると樹脂フィルムbとの剛度のバランスが崩れ、フィルムが細かく波打ちながら収縮してなめらかな弧状にカールせず、粘着剤が粘着フィルムから剥離して被着体に残留するおそれがある。
樹脂フィルムbとしては、組み合わせて使用する樹脂フィルムaよりも収縮率が低いものであれば特に限定されるものではないが、70〜100℃の加熱温度における収縮率の差が1%以上である事が好ましく、5%以上であることがより好ましい。特に、樹脂フィルムbとしては熱収縮をほとんど起こさないもの(熱収縮率0.5%未満)が好ましい。そのようなフィルムであると樹脂フィルムbに積層されている樹脂フィルムaが極端に収縮せず、フィルムが波打ちながら縮むことがない。したがって、粘着剤層cが粘着フィルムから剥離して脱落することがなく、被着体上に粘着剤を残留させることがない。樹脂フィルムbとしては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン(OPP)、ポリカーボーネート、ポリイミド、等を挙げる事ができる。耐熱収縮性と剛度および経済性の観点からポリエステルフィルムが好ましい。厚みとしては16〜100μmが好ましく16〜75μmが好ましく、25〜50μmがさらに好ましい。16μm以下ではフィルムの剛度がさがりオートラベラー適性が落ちる。また樹脂フィルムaの収縮に対し剛度が低くすぎてフィルムが波打ちながら縮んでしまう。100μm越えると剛度が高すぎてフィルムが弧を描いてカールしフィルムの端部から浮き上がるのを妨げてしまう。
樹脂フィルムbの表面は、コロナ処理やアンカーコート剤等により処理されていても何ら差し支えない。またフィルムに使われる樹脂中に各種顔料や、炭酸カルシウム、シリカ等の充填剤、染料、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、等の各種添加剤を添加してもよい。さらにラベルとして使用する場合はアンカーコート処理層の上に印刷層h1を設けても良い。印刷層h1を表面に形成した樹脂フィルムbを用いた例を図3に示す。
なお、60℃以下における、樹脂フィルムaの熱収縮率j及び樹脂フィルムbの熱収縮率kは5%以下であることが好ましく、熱収縮率j及び熱収縮率kの差は1%以下であることが好ましい。この範囲であれば、本発明の粘着フィルムを60℃以下の水中で使用した場合であっても、ラベルの浮きや剥がれや脱落等の問題を起こすことがない。被着体が吸水性のものでない限りは、雰囲気温度が60℃以下である限り、基材フィルムの収縮またはカール現象が起きないので、高湿下又は水中での保存や運搬においても粘着フィルムは被着体に貼着された状態に保持され、剥離脱落することがない。
粘着剤層cは、JIS Z 0237(2000年度版)に基づく各種被着体に対する接着力が1.0〜15N/25mmであり、接着力は3.0〜10.0N/25mmであることがより好ましい。上記の範囲であると被着体にラベルを貼着して、長時間経過した場合でもラベルが脱落したりすることが無く、また、接着力が強すぎて、樹脂フィルムaが加熱により収縮しても粘着フィルムが剥離しなくなることはない。
粘着剤としては、一般に市販されている水溶性あるいはアルカリ水溶性粘着剤を用いることができ特に限定されるものではない。ベースポリマーとしては天然、または合成の水溶性ポリマーを使用することができ、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンポリアクリルアミド、アクリル酸共重合体、粘着付与材として多価アルコール、グリセリン、ソルビット、多価アルコール誘導体としてトリアセチン、ポリエーテルポリオールやポリエチレングリコール、ジエチレンアルキルエーテル、ポリエチレンイミン、架橋剤として、多価金属塩、エポキシ化合物等、これらを適宜組み合わせ配合して使用することができる。中でも、アクリル樹脂系の水溶性またはアルカリ水溶性の粘着剤が特に好ましい。また粘着剤の形態としては溶剤系、水系エマルジョン等が挙げられる。水系エマルジョンを選択し加熱方法として温水中に浸漬けする方法を選択すると温水が粘着剤層に侵入し接着力が低下し、さらに剥離しやすくすることが可能となるが、行き過ぎると粘着剤がフィルムから脱離するという問題が発生する恐れもある。
粘着剤の塗布量は乾燥重量で5〜30g/m2の範囲が好ましい。5g/m2未満であると接着力が低下し粘着フィルムを所定の位置に固定することが困難になり、また30g/m2を越えると粘着フィルムから粘着剤がはみ出し周囲を汚染したり、ラベル加工時に余白の滓上げ性を低下させたり、オートラベラー適性を低下させる恐れがある。
粘着フィルムの製造は転写法等の公知の方法で行われる。粘着剤の塗工装置は一般公知の塗工方法、例えば、コンマコーター、ナイフコーター、グラビアコーター、ロールコーター等を用いることがでる。塗工装置にて固形分20〜60質量%に調整された粘着剤を剥離ライナーに塗工する。
本発明の粘着フィルムをラベルまたはステッカー様態に加工するために粘着剤層cに剥離ライナーdを貼り合わせても良い。剥離ライナーdとしては、離形処理されたものであれば特に限定されるものではなく公知のものを使用することができる。例えば、ポリエチレンラミネート紙、グラシン紙、クレーコート紙、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等から適宜選択しシリコーン化合物の離形層を形成したものが好適に使用する事ができる。本発明の粘着フィルムに粘着層を形成する方法としては、剥離ライナーに塗工され熱風乾燥された粘着剤を樹脂フィルムbと樹脂フィルムaとの積層体の樹脂フィルムbの面に貼り合わせる方法を用いるのが好ましい。一方、樹脂フィルムbと樹脂フィルムaとの積層体に直接粘着剤を塗布する方法は、乾燥炉中で収縮が起こるため本発明の粘着フィルムの製造には適さない。
樹脂フィルムaと樹脂フィルムbの積層方法は、樹脂フィルムaと樹脂フィルムbが70〜100℃の加熱時でも容易に剥離しない強度を有する方法であれば特に限定されるものでなく、公知の手段を用いることができる。公知の方法としては、例えば接着層eを設ける方法がある。接着層eには公知の粘着剤やドライラミネート用接着剤を用いることができる。またTダイ押し出し設備等により2層押し出しして製膜する方法をとることができる。カレンダー法により製膜したフィルムを高温高圧化で熱融着する方法を用いても良い。
本発明の粘着フィルムを被着体に貼付した後に剥離する場合、70℃以上の温水中に漬ける方法が挙げられる。またエマルジョン系の粘着剤を使用し粘着剤中に水分を含有している場合には高周波装置によって加熱することもできる。
以下に実施例により具体的に説明するがこれらに限定されるものではない
なお、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準を示す。
なお、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準を示す。
(I)樹脂フィルムa
(1)三菱樹脂社製ポリスチレン系フィルム「DXL219−45」厚さ40μmをa11とする。
(2)昭和高分子社製ポリブチレンサクシネートアジペート樹脂「ビオノーレ#3100」とポリブチレンサクシネート「ビオノーレ#1001」を5:1の質量比で混合し押出機にて供給して190℃に溶融させ、サーキュラーダイで連続的に押し出し、急冷して厚さ240μmの元フィルムを作製した。70℃に再加熱してロール式縦型延伸機で流れ(MD)方向に4倍延伸し60μmの樹脂フィルムa21を得た。
(3)厚さ45μmのシーアイ化成社製一軸延伸ポリエステルフィルム「PTR47」を(a31)とする。
表1に各樹脂フィルムaの物性値を示す。
(1)三菱樹脂社製ポリスチレン系フィルム「DXL219−45」厚さ40μmをa11とする。
(2)昭和高分子社製ポリブチレンサクシネートアジペート樹脂「ビオノーレ#3100」とポリブチレンサクシネート「ビオノーレ#1001」を5:1の質量比で混合し押出機にて供給して190℃に溶融させ、サーキュラーダイで連続的に押し出し、急冷して厚さ240μmの元フィルムを作製した。70℃に再加熱してロール式縦型延伸機で流れ(MD)方向に4倍延伸し60μmの樹脂フィルムa21を得た。
(3)厚さ45μmのシーアイ化成社製一軸延伸ポリエステルフィルム「PTR47」を(a31)とする。
表1に各樹脂フィルムaの物性値を示す。
表1中、各測定方法は下記の通り。
<厚さの測定>
23℃50%RHの環境下において、JIS K7130に規定の方法(A法)で測定した。厚さ計(テスター産業社製フィルム厚さ試験機「TH−102」)を使用し幅方向に等間隔で10点測定しその平均値を求めた。
<加熱収縮率の測定>
幅方向、流れ方向とも50mmの試験片を準備する。
90℃の各温度の温水中に10秒間試験片を浸漬し、下記の式により収縮率を求める。ここでプラスの値は収縮、マイナスは伸長を表す。
収縮率(%)={(50mm−浸漬後の長さ)/50mm}×100
<厚さの測定>
23℃50%RHの環境下において、JIS K7130に規定の方法(A法)で測定した。厚さ計(テスター産業社製フィルム厚さ試験機「TH−102」)を使用し幅方向に等間隔で10点測定しその平均値を求めた。
<加熱収縮率の測定>
幅方向、流れ方向とも50mmの試験片を準備する。
90℃の各温度の温水中に10秒間試験片を浸漬し、下記の式により収縮率を求める。ここでプラスの値は収縮、マイナスは伸長を表す。
収縮率(%)={(50mm−浸漬後の長さ)/50mm}×100
(II)アンカーコート剤の作製
インキを吸収する顔料として富士シリア化学社製の合成シリカ「サイリシア350」を7部、バインダー樹脂として綜研化学社製アクリル樹脂「サーモラックEF−32」30部、分散媒としてエタノールとイソプロピルアルコール4:1の混合溶剤63部の合計100部配合液を調製した。ペイントコンディショナーを使用して、配合液を20分間撹拌し、固形分23%のアンカーコート剤を得た。
インキを吸収する顔料として富士シリア化学社製の合成シリカ「サイリシア350」を7部、バインダー樹脂として綜研化学社製アクリル樹脂「サーモラックEF−32」30部、分散媒としてエタノールとイソプロピルアルコール4:1の混合溶剤63部の合計100部配合液を調製した。ペイントコンディショナーを使用して、配合液を20分間撹拌し、固形分23%のアンカーコート剤を得た。
(III)(印刷用)積層フィルムの作製
<ドライラミネート接着剤e1の調製>
接着剤主剤(大日本インキ化学工業製、ディックドライLX−605)90質量部と硬化剤(大日本インキ化学工業製、商品名:KW75)10質量部を配合し、酢酸エチル10質量部にて希釈して、よく攪拌することにより、ドライラミネート接着剤e1を調製した。
<積層フィルムの作製>
厚さ40μmの樹脂フィルムa11の両面にコロナ処理を施した後、上記アンカーコート剤をグラビアコータを使用して乾燥後の塗布量が1.5g/m2になるように40℃以下の低温で乾燥し(印刷用)樹脂フィルムa(a12)を得た。次に樹脂フィルムb11として東レ株式会社製ポリエステルフィルム「ルミラーT60#38」に上記ドライラミネート用接着剤e1を乾燥後の塗布量が4.0g/m2になるように調整して80℃で1分間乾燥後、室温で40℃以下(70℃未満であれば良い)になるまで冷却してから前記熱収縮粘着フィルムa11と貼り合わせ、40℃で7日間養生することにより(印刷用)積層フィルムf11を得た。以下単に積層フィルムと記載する。
<ドライラミネート接着剤e1の調製>
接着剤主剤(大日本インキ化学工業製、ディックドライLX−605)90質量部と硬化剤(大日本インキ化学工業製、商品名:KW75)10質量部を配合し、酢酸エチル10質量部にて希釈して、よく攪拌することにより、ドライラミネート接着剤e1を調製した。
<積層フィルムの作製>
厚さ40μmの樹脂フィルムa11の両面にコロナ処理を施した後、上記アンカーコート剤をグラビアコータを使用して乾燥後の塗布量が1.5g/m2になるように40℃以下の低温で乾燥し(印刷用)樹脂フィルムa(a12)を得た。次に樹脂フィルムb11として東レ株式会社製ポリエステルフィルム「ルミラーT60#38」に上記ドライラミネート用接着剤e1を乾燥後の塗布量が4.0g/m2になるように調整して80℃で1分間乾燥後、室温で40℃以下(70℃未満であれば良い)になるまで冷却してから前記熱収縮粘着フィルムa11と貼り合わせ、40℃で7日間養生することにより(印刷用)積層フィルムf11を得た。以下単に積層フィルムと記載する。
また樹脂フィルムa11の代わりに樹脂フィルムa21を用いた事以外は同様の方法で(印刷用)樹脂フィルムa(a22)及び積層フィルムf21を得た。
また樹脂フィルムa11の代わりに樹脂フィルムa31を用いた事以外は同様の方法で(印刷用)樹脂フィルムa(a32)及び積層フィルムf31を得た
(IV)粘着剤の調製と塗工
<アクリル共重合体の調製>
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗、および窒素ガス導入口を備えた反応容器に、表2の組み合わせに配合したモノマー混合物100質量部と、重合開始剤としての2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2質量部とを、酢酸エチル100質量部に溶解し、80℃で8時間重合してアクリル共重合体c1〜c3の溶液を得た。
<アクリル共重合体の調製>
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗、および窒素ガス導入口を備えた反応容器に、表2の組み合わせに配合したモノマー混合物100質量部と、重合開始剤としての2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2質量部とを、酢酸エチル100質量部に溶解し、80℃で8時間重合してアクリル共重合体c1〜c3の溶液を得た。
なお、表1で用いたモノマーの略号の意味は、以下のとおりである。
2MEA:2−メトキシエチルアクリレート
TEGA:トリエチレングリコールモノメチルエーテルのアクリーレート
BA :n−ブチルアクリレート
AA :アクリル酸
HEA :2−ヒドロキシエチルアクリレート
粘着付与樹脂:サンニックスPP−400(三洋化成社製)
2MEA:2−メトキシエチルアクリレート
TEGA:トリエチレングリコールモノメチルエーテルのアクリーレート
BA :n−ブチルアクリレート
AA :アクリル酸
HEA :2−ヒドロキシエチルアクリレート
粘着付与樹脂:サンニックスPP−400(三洋化成社製)
<粘着剤主剤溶液c1の調製>
表2の粘着剤主剤c1は、アクリル共重合体100質量部に対して水酸化カリウム0.2質量部10%の水溶液として添加後によく攪拌混合し中和度が約70%程度になるように中和した。さらにメタノールを混合することにより、固形分30%の粘着剤主剤の溶液とした。
表2の粘着剤主剤c1は、アクリル共重合体100質量部に対して水酸化カリウム0.2質量部10%の水溶液として添加後によく攪拌混合し中和度が約70%程度になるように中和した。さらにメタノールを混合することにより、固形分30%の粘着剤主剤の溶液とした。
表2の粘着剤主剤c2は、アクリル共重合体100質量部に粘着主剤c1と同様に後処理を行い、粘着付与樹脂としてサンニックスPP−400(三洋化成社製)を3質量部添加したしさらにメタノールを加えて固形分30%の粘着剤主剤の溶液とした。
表2の粘着剤主剤c3は、アクリル共重合体100質量部にさらに酢酸エチルを混合することにより、固形分30%の粘着剤主剤の溶液とした。
表2の粘着剤主剤c3は、アクリル共重合体100質量部にさらに酢酸エチルを混合することにより、固形分30%の粘着剤主剤の溶液とした。
(v)粘着剤の接着力の測定、耐水性試験、熱水剥離性試験方法
<接着力の測定>
JIS Z0237(2000年度版)に従って、23℃50%RHの環境下においてサンプル及び被着体を3時間以上養生しなじませる。被着体には平滑なポリエステル樹脂製の平板を用いた。サンプルサイズは幅方向25mm幅、流れ方向100mm程度の長さのものを用い、サンプル貼付後引っ張り速度300mm/min.で180°方向に剥離してそのときの応力を測定した。測定機としてエー・アンドディ社製テンシロン万能試験機「RTA−100」を使用した。試験サンプルとしては比較例1,2,3を用いて各粘着剤の接着力を測定した。
<耐水性試験>
幅25mm×50mmのサイズ粘着サンプルを未処理のポリエステル樹脂製の平板に室温で貼付後23℃×50%の環境下に24時間なじませる。その後40℃の温水中に30分間浸漬しラベルの貼付状況を目視評価した。
耐水性試験評価基準
○:ラベルの浮きはがれ等外観変化無し。
△:ラベル一部が浮いたり剥離している。
×:被着体よりラベルが完全に剥離している。
<熱水剥離性試験>
粘着フィルムを未処理のポリエステル樹脂板に室温で貼付後23℃50%の環境下に24時間なじませる。その後90℃の温水中に30分間浸漬しラベルの貼付状況を目視評価した。
熱水剥離試験の評価基準
○:被着体よりラベルが完全に剥離している。
△:ラベル一部が浮いたり剥離している。
×:ラベルの浮きはがれ等外観変化無し。
<接着力の測定>
JIS Z0237(2000年度版)に従って、23℃50%RHの環境下においてサンプル及び被着体を3時間以上養生しなじませる。被着体には平滑なポリエステル樹脂製の平板を用いた。サンプルサイズは幅方向25mm幅、流れ方向100mm程度の長さのものを用い、サンプル貼付後引っ張り速度300mm/min.で180°方向に剥離してそのときの応力を測定した。測定機としてエー・アンドディ社製テンシロン万能試験機「RTA−100」を使用した。試験サンプルとしては比較例1,2,3を用いて各粘着剤の接着力を測定した。
<耐水性試験>
幅25mm×50mmのサイズ粘着サンプルを未処理のポリエステル樹脂製の平板に室温で貼付後23℃×50%の環境下に24時間なじませる。その後40℃の温水中に30分間浸漬しラベルの貼付状況を目視評価した。
耐水性試験評価基準
○:ラベルの浮きはがれ等外観変化無し。
△:ラベル一部が浮いたり剥離している。
×:被着体よりラベルが完全に剥離している。
<熱水剥離性試験>
粘着フィルムを未処理のポリエステル樹脂板に室温で貼付後23℃50%の環境下に24時間なじませる。その後90℃の温水中に30分間浸漬しラベルの貼付状況を目視評価した。
熱水剥離試験の評価基準
○:被着体よりラベルが完全に剥離している。
△:ラベル一部が浮いたり剥離している。
×:ラベルの浮きはがれ等外観変化無し。
(実施例1)
上記粘着剤主剤c1の溶液100質量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプロパントリグリシジルエーテルの5質量%酢酸エチル溶液を、2質量部添加して完全に均一になるまで攪拌して粘着剤c11を調製した。こうして得た粘着剤c11を乾燥後の塗布厚みが10〜15g/m2の間に入るように剥離処理をした剥離紙(王子製紙(株)社製セパレート64GPS(M)アサギ)に塗工し、90℃で2分乾燥することにより、それぞれ、粘着剤c11からなる粘着剤層を形成し、既に作製した積層フィルムf11と貼り合わせて積層粘着フイルムg11を得た。
上記粘着剤主剤c1の溶液100質量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプロパントリグリシジルエーテルの5質量%酢酸エチル溶液を、2質量部添加して完全に均一になるまで攪拌して粘着剤c11を調製した。こうして得た粘着剤c11を乾燥後の塗布厚みが10〜15g/m2の間に入るように剥離処理をした剥離紙(王子製紙(株)社製セパレート64GPS(M)アサギ)に塗工し、90℃で2分乾燥することにより、それぞれ、粘着剤c11からなる粘着剤層を形成し、既に作製した積層フィルムf11と貼り合わせて積層粘着フイルムg11を得た。
(実施例2)
実施例1において積層フィルムf21を用いたことと粘着剤として上記粘着剤主剤c2、100質量部に対して架橋剤としてトリメチロールプロパントリグリシジルエーテルの5質量%酢酸エチル溶液を、2質量部添加して完全に均一になるまで攪拌調製した粘着剤(c21)を用いたこと以外は全く同様にして積層粘着フィルムg21を得た。
実施例1において積層フィルムf21を用いたことと粘着剤として上記粘着剤主剤c2、100質量部に対して架橋剤としてトリメチロールプロパントリグリシジルエーテルの5質量%酢酸エチル溶液を、2質量部添加して完全に均一になるまで攪拌調製した粘着剤(c21)を用いたこと以外は全く同様にして積層粘着フィルムg21を得た。
(実施例3)
実施例2において、積層フィルムf31を用い、上記粘着剤主剤c3の溶液100質量部に対して、アルミニウムアセチルアセトネート系架橋剤(綜研化学(株)社製M5A)0.8質量部添加し完全に均一になるまで攪拌して調製した粘着剤(c31)事以外は全く同様にして積層粘着フィルムg31を得た。
実施例2において、積層フィルムf31を用い、上記粘着剤主剤c3の溶液100質量部に対して、アルミニウムアセチルアセトネート系架橋剤(綜研化学(株)社製M5A)0.8質量部添加し完全に均一になるまで攪拌して調製した粘着剤(c31)事以外は全く同様にして積層粘着フィルムg31を得た。
(比較例1)
上記調整済み粘着剤c31を乾燥後の塗布厚みが10〜15g/m2の間に入るように剥離処理をした剥離紙(王子製紙(株)社製セパレート64GPS(M)アサギ)に塗工し、80℃で2分乾燥、(印刷用)樹脂フィルムa(a12)と貼り合わせて粘着フィルムを得た。
上記調整済み粘着剤c31を乾燥後の塗布厚みが10〜15g/m2の間に入るように剥離処理をした剥離紙(王子製紙(株)社製セパレート64GPS(M)アサギ)に塗工し、80℃で2分乾燥、(印刷用)樹脂フィルムa(a12)と貼り合わせて粘着フィルムを得た。
以上の試験結果を表4に示す。
実施例1〜3は、表4に示したように加熱すると被着体から自然に剥離または脱離しかつその際に被着体を汚染する事がない。また比較例1はフィルム自体が収縮はするが、被着体からの脱離は困難でありかつ被着体を汚染する確率が高い。
1 樹脂フィルムa
2 樹脂フィルムb
3 粘着剤層c
4 剥離ライナーd
5 接着層e
6 印刷層h1
7 印刷層h2
2 樹脂フィルムb
3 粘着剤層c
4 剥離ライナーd
5 接着層e
6 印刷層h1
7 印刷層h2
Claims (8)
- 熱収縮率が互いに異なる樹脂フィルムaと樹脂フィルムbとが積層され、更に、該樹脂フィルムbの面上に粘着剤層cが積層された粘着フィルムであって、
70〜100℃における、前記樹脂フィルムaの熱収縮率jと前記樹脂フィルムbの熱収縮率kとの関係が、j>kであり、
前記粘着剤層cが水溶性またはアルカリ水溶性の粘着樹脂を含有することを特徴とする粘着フィルム。 - 前記樹脂フィルムaの70〜100℃における熱収縮率jが0.5〜70%である請求項1記載の粘着フィルム。
- 前記樹脂フィルムaの厚みが20μm〜200μmである請求項1又は2のいずれかに記載の粘着フィルム。
- 前記樹脂フィルムbと前記樹脂フィルムaとの間に、更に接着層eを備えた請求項1、2又は3のいずれかに記載の粘着フィルム。
- 前記粘着剤層cのJIS Z0237(2000年度版)における接着力が1.0〜15N/25mmである請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の粘着フィルム。
- 60℃以下における、前記樹脂フィルムaの熱収縮率j、及び前記樹脂フィルムbの熱収縮率kが5%以下である請求項1、2、3、4又は5のいずれかに記載の粘着フィルム。
- 請求項1、2、3、4、5又は6のいずれかに記載の粘着フィルムを用いた粘着ラベル。
- 物品に粘着ラベルを貼着し、該物品から該粘着ラベルを剥離することにより該物品をリサイクルする方法であって、
該粘着ラベルが請求項7記載の粘着ラベルであり、
該物品から該粘着ラベルを剥離する工程を70〜100℃の水中にて行うことを特徴とする物品のリサイクル方法。
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---|---|---|---|---|
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KR100904959B1 (ko) | 2008-11-26 | 2009-06-26 | 주식회사 백스코 | 열수축성 클리어 라벨 |
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-
2005
- 2005-05-31 JP JP2005159227A patent/JP2006335795A/ja active Pending
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